説明

プリン化合物およびその使用方法

本発明は、プリン化合物、有効量のプリン化合物を含有する組成物、ならびに患者の代謝速度を低下させるかまたは心臓麻痺中に心筋障害から患者の心臓を保護する方法または心血管疾患、神経障害、眼疾患、虚血状態、再潅流障害、肥満、消耗性疾患、糖尿病、細胞増殖性障害、皮膚障害、放射線による損傷、創傷、または炎症性疾患を治療または予防するための方法であって、それを必要とする患者に有効量のプリン化合物を投与する工程を含む方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)を有する化合物または医薬として許容される同化合物の塩。
【化1】

(式中、
Aは−C(O)NHR3、−CH2NHR11−CH2OSO2NH2、−CH2ONO2
−CH2ONO、−CH2OSO3H、−CH2OSO2NH(C1−C10アルキル)、−CH2OSO2N(C1−C10アルキル)2、−CH2OHまたはCH2OSO2NH−アリールで
あり、各C1−C10アルキルは独立しており;
Bは−OR9であり;
Cは−OR10であり;
9およびR10は独立してそのC末端を介して取り付けられた天然アミノ酸の残基であ
るか、またはR9およびR10は結合して−P(O)(OH)基を形成し;
Dは
【化2】

であり;
AとBは互いにトランスであり;
BとCは互いにシスであり;
CとDは互いにシスまたはトランスであり;
Aが−C(O)NHR3、−CH2OSO2NH(C1−C10アルキル)、−CH2OSO2N(C1−C10アルキル)2、または−CH2OSO2NH−アリールである場合には、各C1−C10アルキルは独立しており、R1はH、−C1−C10アルキル、−アリール、−(C1−C6アルキレン)−アリール、−(C1−C6アルキレン)−(アリーレン)−ハロ、−
3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−(CH2n−C3−C8単環式シクロアルキル、−(CH2−C3−C8単環式シクロアルケニル、−(C3−C8単環式シ
クロアルケン)−OH、−(CH2−C8−C12二環式シクロアルキル、−(CH2
−C8−C12二環式シクロアルケニル、または−(CH2n−アリールであり;
Aが−CH2OSO2NH2である場合には、R1が−C3−C8単環式シクロアルキル、−(C3−C8単環式シクロアルキレン)−OH、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルであり;
Aが−CH2NHR11、−CH2ONO2、−CH2ONO、−CH2OH、または−CH2OSO3Hである場合には、R1が−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員
単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3
8単環式シクロアルケニル、−(C3−C8単環式シクロアルキル)−OH、−(C3−C8単環式シクロアルキレン)−OH、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12
環式シクロアルケニル、−(CH2n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2
アリールであり;
2は−H、ハロ、−CN、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)OR4、−
NHC(O)R4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O
)NHR4、−NHNHC(O)OR4、−NH−N=C(R5)R6、−NR5−N=C(
5)R6または−NR5−N(R7)R8であり;
3は−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−(CH2)−(C3−C8単環式シクロア
ルキル)、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキルまた
は−C8−C12二環式シクロアルケニルであり;
4は−H、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2−アリール、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−O−(CH2n−(C3−C8単環式シク
ロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−O−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−O−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2
(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2−(3員〜7員単環式複素環)もしくは−(CH2−(8〜12員二環式複素環)−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
各R5は独立して−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2−アリール
、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2−(3員〜7員単環式複
素環)、−(CH2−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(
C2−C10アルキニル)、−(CH2)m−フェニレン−(CH2mCOOH、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOO−(C1−C10アルキル)、−(CH2m−フェニレン−(CH2m−(C3−C7員単環式複素環)、または−(CH2m−C(O)−(C1
10アルキル)であるか;
またはR5およびR6はこれらが取り付けられている炭素原子と共にシクロペンチル、2−シクロペンテニル、3−シクロペンテニル、シクロヘキシル、2−シクロヘキシル、3−シクロヘキセニル環または1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン基であるか;
またはAが−CH2OSO2NH2、−CH2ONO、−CH2OHまたは−CH2OSO3
である場合には、R5およびR6はこれらが取り付けられている炭素原子と共に−C3−C8単環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロア
ルケニルまたは−C8−C12二環式シクロアルケニルであり;
6は−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2−アリール、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロア
ルケニル)、−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2−(
8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2−(3員〜7員単環式複素環)、−(CH2−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(C2−C10アルキニル)、−(CH2m−フェニレン−(CH2m−(−3〜7員単環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOOHまたは−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOO−(C1−C10アルキル)であり;
7は−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2−アリール、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニ
ル)、−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2−(C8−C
12二環式シクロアルケニル)、−(CH2−(−3〜7員単環式複素環)、−(CH2−(−8〜12員二環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(C2−C10アルキ
ニル)、−(CH2m−フェニレン−(CH2m−(C3−C7員単環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOOH、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOO−(C1−C10アルキル)、−(CH2m−C(O)−(C1−C10アルキル)であるか、またはR7およびR8はこれらが取り付けられている窒素原子と共に−3−7員含窒素単環式複素環または−8〜12員含窒素二環式複素環であり;
8は−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2−アリール、−(CH2m
3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルケニル
)、−(CH2(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2−(−3−7員単環式複素環)、−(CH2−(−8〜12員二環式複素環)、−(CH2m−フェニレン−(C2−C10アルキニル
)、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOOH、−(CH2m−フェニレン−(CH2mCOO−(C1−C10アルキル)、または−(CH2−C(O)−(C1−C10
アルキル)であり;
11は−C(O)O(C1−C10アルキル)、−C(O)NH(C1、−C10アルキル)、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−CH(NH2
NH2または−CH(NH2)NH(C1−C10アルキル)であり;
各mは独立して0から6の整数であり;かつ
各nは独立して0から5の整数である。)
【請求項2】
Aが−CH2ONO−CH2OHまたは−CH2OSO3Hであり、R1がH、−C1−C10アルキル、または−(CH2)−C3−C8単環式シクロアルキルである請求項1に記載の
式(I)の化合物。
【請求項3】
Aが−C(O)NHR3であり、R1がHまたは−C1−C10アルキルであり、R2が−CNまたは−NH−N=C(R5)R6である請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
9およびR10が各々以下の基である請求項1〜3のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【化3】

【請求項5】
9およびR10が結合して−P(O)(OH)基を形成する請求項1〜3のいずれかに記
載の式(I)の化合物。
【請求項6】
AとBが互いにトランスであり、BとCが互いにシスであり、CとDが互いにトランスである請求項1〜5のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
Aが−CH2ONOであり、R2が−Hまたは−ハロである請求項1〜5のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
以下の化合物から選択される請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容さ
れる同化合物の塩。
【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【請求項9】
有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容される
同化合物の塩と、生理学的に受容される担体または賦形剤とを含有する組成物。
【請求項10】
心臓麻痺誘発剤と、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医
薬として許容される同化合物の塩と、生理学的に受容される担体または賦形剤とを含有する組成物。
【請求項11】
神経障害の治療方法であって、神経障害の治療を必要とする患者に、神経障害を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容
される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項12】
心血管疾患の治療方法であって、心血管疾患の治療を必要とする患者に、心血管疾患を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬とし
て許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項13】
虚血状態の治療方法であって、虚血状態の治療を必要とする患者に、虚血状態を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容
される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項14】
糖尿病の治療方法であって、糖尿病の治療を必要とする患者に、糖尿病を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容される
同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項15】
心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護する方法であって、かかる保護を必要とする患者に、心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与する
ことを含む方法。
【請求項16】
患者の代謝速度を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、患者の代謝速度を低下させるのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物また
は医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項17】
患者の酸素消費速度を減少させる方法であって、かかる減少を必要とする患者に、患者の酸素消費速度を減少させるのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化
合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項18】
肥満を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、肥満を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容される同
化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項19】
消耗性疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、消耗性疾患を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として
許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項20】
再潅流障害を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、再潅流障害を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として
許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項21】
眼疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、眼疾患を治療するのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬として許容され
る同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項22】
患者の中核体温を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、中核体温を低下させるのに有効な量の請求項1〜8のいずれかに記載の式(I)の化合物または医薬
として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項23】
以下の式(II)を有する化合物または医薬として許容される同化合物の塩。
【化10】

(式中、
Aは−CH2OHであり;
Bは−OR3であり;
Cは−OR4であり;
3およびR4は独立してそのC末端を介して取り付けられた天然アミノ酸の残基であるか、またはR3およびR4は結合して−P(O)(OH)基を形成し;
Dは:
【化11】

であり;
AとBは互いにトランスであり;
BとCは互いにシスであり;
CおよびDは互いにシスまたはトランスであり;
1は−H、−ハロ、−CN、−N(R22、−OR2、−SR2、−NHC(O)R2、−NHC(O)N(R2)、−NHC(O)OR2、−C(O)OR2、−C(O)R2、−C(O)N(R22、−OC(O)N(R22、−C(ハロ)3、または−NO2であり;
各R2は独立して−H、−C1−C10アルキル、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、−(CH2−アリール、−(CH2−(3員〜7員単環式複素環)、−(CH2−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)H−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2−(C8
−C12二環式シクロアルキル)、または−(CH2−(C8−C12二環式シクロアルケニル)であり;
各nは0から6の整数であり;
各pは0から6の整数であり;かつ
各qは0から6の整数である。)
【請求項24】
1が−Hまたはハロである請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
pが1であり、qが2である請求項23または24に記載の化合物。
【請求項26】
3およびR4が各々以下の基である請求項23〜25のいずれかに記載の化合物。
【化12】

【請求項27】
3およびR4が結合して−P(O)(OH)基を形成する請求項23〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
AとBが互いにトランスであり、BとCが互いにシスであり、CおよびDが互いにトランスである請求項23〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
以下の化合物から選択される請求項23に記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩。
【化13】

【請求項30】
有効量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩と、生理学的に受容される担体または賦形剤とを含有する組成物。
【請求項31】
神経障害の治療方法であって、神経障害の治療を必要とする患者に、神経障害を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項32】
心血管疾患の治療方法であって、心血管疾患の治療を必要とする患者に、心血管疾患を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項33】
虚血状態の治療方法であって、虚血状態の治療を必要とする患者に、虚血状態を治療する
のに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項34】
糖尿病の治療方法であって、糖尿病の治療を必要とする患者に、糖尿病を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項35】
心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護する方法であって、かかる保護を必要とする患者に、心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項36】
患者の代謝速度を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、患者の代謝速度を低下させるのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項37】
患者の酸素消費速度を減少させる方法であって、かかる減少を必要とする患者に、患者の酸素消費速度を減少させるのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(I)
の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項38】
肥満を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、肥満を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項39】
消耗性疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、消耗性疾患を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項40】
再潅流障害を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、再潅流障害を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項41】
眼疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、眼疾患を治療するのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項42】
患者の中核体温を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、中核体温を低下させるのに有効な量の請求項23〜29のいずれかに記載の式(II)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項43】
以下の式(III)を有する化合物または医薬として許容される同化合物の塩。
【化14】

(式中、
Aは−C(O)NHR3、−CH2OH、−CH2ONO2または−CH2OSO3Hであり;
Bは−OR5であり;
Cは−OR6であり;
5およびR6は独立してそのC末端を介して取り付けられた天然アミノ酸の残基であるか、または共に結合して−P(O)(OH)基を形成し;
Dは
【化15】

であり;
AとBは互いにトランスであり;
BとCは互いにシスであり;
CとDは互いにシスまたはトランスであり;
Aが−C(O)NHR3である場合には、R1は−H、−C1−C6アルキル、−(C1
6アルキレン)−アリール、 または−(C1−C6アルキレン)−(アリーレン)−ハロであり;
Aが−CH2OH、−CH2ONO2または−CH2OSO3Hである場合には、R1は−H、−C1−C6アルキル、−アリール、−(アリーレン)−C1−C6アルキル、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−(C3
−C8単環式シクロアルキレン)−OH、−(CH2nOH−(C3−C8単環式シクロア
ルキレン)−OH、−C8−C12二環式シクロアルキル、−(3員〜7員単環式複素環)
−S−アリール、−(C1−C6アルキキレン)−S−(8〜12−員二環式複素環)または−(C1−C6アルキレン)−アリールであり;
2は−H、−ハロ、−C1−C6アルキル、−アリール、−CN、−OR4、−C(O)NH(CH2n4、−C≡C−R4、−CH=CHR4、−NH−N=CHR4、−NH(CrC6アルキル)、3員〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−NH((C1−C6アルキレン)−C3−C8単環式シクロアルキル)、−NH−((C1−C6アルキレン)−C8−C12二環式シクロアルキル)、−NH((C1−C6アルキレン)−アリール
)、−NH((C1−C6アルキキレン)−(アリーレン)−(CH2−COOH)、
−NH((C1−C6アルキレン)−3〜7員単環式複素環)、−CH2−O−(C1−C6
アルキル)、−CH2−NH(C1−C6アルキル)または−CH2−NH−アリールであり;
3は−C1−C6アルキルであり;
4は−H、−C1−C6アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12
員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−CH2−(C3−C8単環式シクロ
アルキル)、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−(C1−C6アルキレン)−(
3−C8単環式シクロアルキレン)−CH2OHであり;
nは0から6の整数である。)
【請求項44】
1が−H、−C1−C6アルキルまたは−C3−C8単環式シクロアルキルである請求項4
3に記載の化合物。
【請求項45】
2が−H、−NH(C1−C6アルキル)または−Clである請求項43または請求項4
4に記載の化合物。
【請求項46】
5およびR6が互いに以下の基である請求項43〜45のいずれかに記載の化合物。
【化16】

【請求項47】
5およびR6が結合して−P(O)(OH)基を形成する請求項43〜46のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
AとBが互いにトランスであり、BとCが互いにシスであり、CとDが互いにトランスである請求項43〜47のいずれかに記載の化合物。
【請求項49】
以下の化合物から選択される請求項43に記載の式(III)の化合物または医薬として許
容される同化合物の塩。
【化17】

【請求項50】
有効量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬として許容
される同化合物の塩と、生理学的に受容される担体または賦形剤とを含有する組成物。
【請求項51】
神経障害の治療方法であって、神経障害の治療を必要とする患者に、神経障害を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬とし
て許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項52】
心血管疾患の治療方法であって、心血管疾患の治療を必要とする患者に、心血管疾患を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医
薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項53】
虚血状態の治療方法であって、虚血状態の治療を必要とする患者に、虚血状態を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬とし
て許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項54】
糖尿病の治療方法であって、糖尿病の治療を必要とする患者に、糖尿病を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬として許容
される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項55】
心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護する方法であって、かかる保護を必要とする患者に、心臓麻痺中の心筋障害から患者の心臓を保護するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投
与することを含む方法。
【請求項56】
患者の代謝速度を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、患者の代謝速度を低下させるのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合
物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項57】
患者の酸素消費速度を減少させる方法であって、かかる減少を必要とする患者に、患者の酸素消費速度を減少させるのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III
)の化合物または医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項58】
肥満を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、肥満を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬として許容さ
れる同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項59】
消耗性疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、消耗性疾患を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬
として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項60】
再潅流障害を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、再潅流障害を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬
として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項61】
眼疾患を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、眼疾患を治療するのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物または医薬として許
容される同化合物の塩を投与することを含む方法。
【請求項62】
患者の中核体温を低下させる方法であって、かかる低下を必要とする患者に、中核体温を低下させるのに有効な量の請求項43〜49のいずれかに記載の式(III)の化合物また
は医薬として許容される同化合物の塩を投与することを含む方法。

【図1】
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【公表番号】特表2009−530393(P2009−530393A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501562(P2009−501562)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/007146
【国際公開番号】WO2007/111954
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(504080179)イノテック ファーマシューティカルズ コーポレイション (24)
【Fターム(参考)】