説明

プリーツ要素に成形された領域を含む弾性様挙動を有する可撓性バッグの製造方法

【課題】フィルムから可撓性バッグを製造する際に生じる1つの問題は、過度のブロッキング特性を示す場合に生じる。高速で連続ウェブから可撓性バッグを作成するプロセス及び装置。
【解決手段】弾性様挙動を有する可撓性バッグ10の形成方法。シート材料の一部分がシート材料の別の部分に重なり合うシート材料52が導入される。ひずみ可能な網状組織は、複数の第1領域64及び複数の第2領域66を包含する。第1領域64は実質的に変形されず、第2領域66は、分離可能なプリーツ要素に成形される。シート材料の重なり合った部分は、分離手段を用いて引き離されて、分離手段の上に乗った状態で、重なり合った部分が分離され互いに引き離される。分離手段は、エアナイフ、静的開口バー、動的開口バー、又は吸引手段、或いはそれらのいかなる組み合わせである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続ウェブから可撓性物品を製造するための方法及び装置に関し、より具体的には、弾性様挙動を有する可撓性バッグを製造するための方法及び装置が開示される。
【背景技術】
【0002】
可撓性物品、特に比較的安価なプラスチック材料で作られた可撓性バッグは、様々な品目を収容及び/又は廃棄するのに広く用いられている。本明細書で使用する時、用語「可撓性」は、外部から印加された力に応答して従順且つ曲げやすくなるように、特に繰り返し、屈曲させ、伸縮させ、又は曲げることができる材料を指す。それ故、「可撓性」は、柔軟性のない、脆性、又は硬いという用語と実質的に反対の意味である。従って、可撓性の材料及び構造は、外力に順応するように、またその一体性を失うことなく、それらと接触する物体の形状に適合するように、形状及び構造が変えられてもよい。一般に入手可能な可撓性バッグは、典型的には、その可撓性バッグの構造全体にわたって一定の、伸縮、伸張、及び/又は伸び特性などの物理的特性を有する材料から形成される。典型的には、そのような可撓性バッグは、ごみ袋、遺体袋、クリスマスツリーの廃棄処理袋、結腸瘻バッグ、ドライクリーニング用の袋、洗濯物袋、集荷袋、及び買物袋として利用される。そのようなバッグの製造方法は、当該技術分野において周知である。そうした従来技術の典型例は、多層熱可塑性フィルムウェブからバッグを連続的に作製する方法及び装置を開示している、米国特許第4,867,735号明細書(ウォゲリウス(Wogelius)、1989年9月19日発行)に開示されているものである。
【0003】
一部の可撓性バッグは、内部に変形が形成された薄膜でも作られている。そのようなフィルムを形成する既知の方法は、1対の嵌合した成形ローラの間に連続ウェブを通過させて、フィルム上に目的の変形パターンを成形するものである。このように形成されたフィルムから可撓性バッグを製造する際に生じる1つの問題は、フィルムが少なくとも1つの重なり合った層を有していると、又はその中に変形が形成されている場合、チューブ状の形で製造されると、1つの層が他方の中に係合され、後続の処理のために引き離すことが困難な点である。同様の問題は、熱可塑性エラストマーフィルムなどのフィルムが、過度のブロッキング特性を示す場合に生じる。ブロッキングとは、フィルムがそれ自体に付着する傾向のことである。チューブ状の形で製造された連続ウェブに対するこの問題を解決する1つの方策は、フィルムのチューブを空気で膨らませて、2つの成形層を引き離すことである。例えば、米国特許第3,857,144号明細書(バスティン(Bustin)、1974年12月31日発行)は、ポリエチレンフィルムが1対の嵌合した成形ローラの間を通過し、次に連続する成形ウェブが膨らまされるか、空泡がウェブ内に捕捉されて、2つの成形層を引き離す、可撓性バッグの製造を開示している。また、目的の変形パターンが中に成形された可撓性バッグ及び連続ウェブに関する現況技術の実例は、例えば、米国特許第5,554,093号明細書(ポーキア(Porchia)ら、1996年9月10日発行)、米国特許第5,575,747号明細書(デイス(Dais)ら、1996年11月19日発行)、米国特許第5,723,087号明細書(チャッペル(Chappell)ら、1998年3月3日発行)、及び米国特許第6,394,652号明細書(マイヤー(Meyer)ら、2002年5月28日発行)である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
変形が中に形成されているフィルムの上にかぶせられた又は重なり合う層を引き離すのは困難なことが多く、これが、後続の処理中に問題を引き起こす場合がある。この問題は、可撓性バッグが製造される連続ウェブが、空気を用いて容易に膨らませることができるチューブ状の形体ではない場合には、より更に深刻である。特に、多くの可撓性バッグは、単に少なくとも1つの薄いプラスチックシートを別のシートの上に重ねることによって、又はシート若しくは連続ウェブを、重なり合った形体又は「C」字状の折り畳み形体でそれ自体の上に折り畳むことによって製造される。これらの例では、空気が折り畳みと反対側の開いた縁部を介して逃げる傾向を有するため、空気を用いて連続ウェブを膨らませることは、重なり合う層を引き離すための実用的な方法ではない。連続ウェブのチューブ状形体が使用される場合であっても、空泡は連続ウェブ内に形成された変形又はひだを介して空気を外に逃がす傾向がある。従って、変形パターンを連続ウェブ内に成形した後に、連続ウェブの重なり合った層を容易に引き離すための、プロセスを規定することが望ましい。更に、一定した形式で高速で連続ウェブから可撓性バッグを作成することができる、プロセス及び装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、可撓性バッグなどの可撓性物品をシート材料の連続ウェブから製造するための、方法及び装置を提供する。
【0006】
本発明の一実施形態では、弾性様挙動を有する可撓性物品を製造する連続的なプロセスが提供される。このプロセスは複数の工程を含む。シート材料は、シート材料の一部分がシート材料の別の部分の上に重ね合わされて導入される。シート材料は、ひずみ可能な網状組織に成形される。ひずみ可能な網状組織は、複数の第1領域と複数の第2領域とを包含する。第1領域は、実質的に変形されず、第2領域は分離可能なプリーツ要素に成形される。シート材料の重なり合った部分が成形されると、それらは互いに係合してプリーツ要素となる。重なり合った部分それぞれのプリーツ要素は、シート材料の摩擦力及び引力により、互いの中に捕捉され、分離しにくくなる。シート材料の重なり合った部分は、分離手段を用いて引き離されるので、重なり合った部分が分離され、分離手段の上に乗った時点で互いに引き離されることができる。好ましくは、分離手段は、静的開口バー、動的開口バー、又は吸引手段の形態である。より好ましくは、可撓性物品は、シート材料から形成される可撓性バッグである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を特に指摘し明確に請求する特許請求の範囲を持って本明細書の結論とするが、本発明は、発明を実施するための最良の形態を添付の図面と合わせ読むことで更に良く理解されると考えられ、図面において、類似の符号は類似の要素を特定する。
【0008】
本明細書で参照するあらゆる特許文献又は非特許文献、並びにそこに含まれる開示は、参考として組み込むことを意図し、またそのように組み込まれる。
【0009】
ここで図1を参照すると、本発明にしたがって製造された可撓性バッグ10の好ましい一実施形態が示される。可撓性バッグ10は、バッグ本体20、上側縁部28に沿った開口部、封止された第1のシーム21、封止された第2のシーム23、及び下側の折り畳み部22で形成された閉じた底部を包含する。好ましくは、可撓性バッグ10は、バッグ本体20全体にわたってひずみ可能な網状組織を形成する、第1領域64及び第2領域66を包含する。可撓性バッグ10の一実施形態では、第1領域64は、バッグ本体20全体にわたる実質的に十字模様のパターンである。本実施形態では、可撓性バッグ10は、チューブの形状であり、内部12を有する。可撓性バッグ10は、上側縁部28に、又はそこに隣接して配置された任意の密閉手段30を有して示されている。任意の密閉手段30は、その内部12に収容された内容物が上側縁部28の開口部を介して漏れ出ないことを確実にするために、可撓性バッグ10を閉じて、完全に閉鎖された容器を形成するのに使用することができる。
【0010】
好ましくは、可撓性バッグ10は、可撓性バッグ10の内部12に入れられた多様な品目及び/又は物体を収容し保護するのに好適な、シート材料52から作成される。本明細書で使用する時、用語「シート材料」は、本明細書に記載の物品が製造される組成物又は物質である。当該技術分野において既知の様々な材料が、本発明に従って製造される可撓性バッグ10に使用されるシート材料52を作成するのに好適である。例えば、そのような可撓性バッグ10を製造するためのいくつかの典型的なシート材料52は、あらゆる高分子材料を包含する実質的に不透過性の材料であることができる。限定するものではないが、代表的な高分子材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、並びに、線状低密度ポリエチレン(PE)、低密度PE、高密度PE、又はポリプロピレン(PP)などのあらゆるポリオレフィンを挙げることができる。他の種類の材料としては、アルミホイル、薄板金属、コーティングされた(ワックスが塗布されたなど)及びコーティングされていない紙、コーティングされた不織布が挙げられ、或いは、本質的に大部分が二次元構造の、又は三次元構造に成形された、あらゆるスクリム、メッシュ、織布、不織布、又は穴空きフィルム若しくは多孔質フィルムなどの、実質的に透過性の材料であることもできる。そのようなシート材料52は、単一の組成物又は層を含んでもよく、或いは異種材料又は多層の複合体又は積層体構造、若しくはそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。
【0011】
本発明の更に別の実施形態では、シート材料52は、スリップ剤を包含するように配合することができる。スリップ剤は、シート材料52の表面を被覆することができる。シート材料52の組成物にスリップ剤を組み込むのに加えて、追加のスリップ剤を、シート材料52の少なくとも一部分の表面に塗布することができる。スリップ剤は、シート材料52表面上の摩擦係数を減少させることによって、シート材料52をあらゆる重なり合う部分から、より容易に分離し引き離す助けとなり得る化合物又は組成物である。スリップ剤は、更に、シート材料52の部分が互いに付着するのを防ぐかもしれない。いくつかの代表的なスリップ剤としては、例えば、タルク(水和ケイ酸マグネシウム)、珪藻土、セラミック微小球、N−エチレンビスステアラミド(N-Ethylenebisstearammide)、エルカミド(erucamide)、アクラワックスC(acrawax C)、グラファイトなどを挙げることができる。本明細書で有用なセラミック微小球は、スリーエム(3M Corporation)から、ゼオスフェア(Zeeospheres)(商標)セラミック微小球の名称で市販されている。
【0012】
可撓性バッグ10以外の様々な物品を、本発明を用いて作成することができ、それには、例えば、紙箱、缶、容器、ボトル、箱、広口瓶、包装材、小袋、プレート、ラップ、ウェブ、フィルム、シートなどが挙げられる。本明細書に開示されるように製造される可撓性バッグ10の多数の製品応用例の一部としては、例えば、サンドイッチ袋、食品貯蔵袋、ごみ袋、ヒト又は動物の遺体を収容するための遺体袋、クリスマスツリーの廃棄処理袋、結腸瘻バッグ、ドライクリーニング及び/又は洗濯物用の袋、倉庫の在庫から選んだ品目を収集するための袋(集荷袋)、買物袋などが挙げられる。
【0013】
本発明の一実施形態では、可撓性バッグ10は原材料から製造することができ、プロセスは、シート材料52の連続ウェブ53を製造することから始まり、そこから多数の可撓性バッグ10が作成される。本明細書で使用する時、用語「連続ウェブ」は、縁部同士が接続された形体で多数の可撓性バッグ10を作製するのに十分な、シート材料52の全体の長さである。本発明の別の実施形態では、可撓性バッグ10は、シート材料52の予め作成されたロール又は別個の材料片から製造することができ、これが次に、本明細書に定義するプロセスに導入される。
【0014】
次に図2を参照すると、可撓性バッグ10の1つの製造方法は、シート材料52を作成し、それを、連続的又は断続的なプロセスを介して複数の可撓性バッグ10に加工するものである。プラスチックの原材料は、当該技術分野において周知のように、シート材料52の連続ウェブ53を、吹込成形又は注入成形することによって成形できる。例えば、連続ウェブ53は、ペレットの形態で押出成形機120に導入されたプラスチック材料の原材料から吹込成形することができ、押出成形機120から、薄いプラスチック材料のチューブ51などのチューブ状の構造が、チューブ状の金型121を介して押し出される。チューブ51は、チューブ51内に空泡を吹き込むか、又は中の空泡を捕捉することによって、膨らまされる。典型的には、このチューブ51は、上昇するにつれて冷却される。チューブ51は、1組の締付けローラ122を介して全体的に加圧される。締付けローラ122は、空泡を潰し、チューブ51の壁部を全体的に圧縮して、少なくとも1つの重なり合った部分を有するシート材料52の平坦な連続ウェブ53にする。本明細書で使用する時、オーバーラップ(重なり合う)又はオーバーレイ(かぶせられる)は、制限なしに、他のもののいずれかの部分上に置かれた、あらゆるプライ、層、ウェブ、フィルム、又はシートを包含する。例えば、重なり合ったものとしては、多層、多プライ、積層体、複数のチューブ、折り畳まれた区画、ガセット、或いは他のシートのいずれかの部分上、又は同じシートのいずれかの部分上に置かれるあらゆる2つのシートが挙げられる。従って、シート材料52は、重なり合った部分が互いに接触するように配置された形で重ね合わせることができる。シート材料52の重なり合った部分が接触している場合、それらを後に分離し引き離して、互いに接触しなくなるようにすることができる。シート材料52の連続ウェブ53を製造する1つの方法が、米国特許第3,857,144号明細書(バスティン(Bustin)、1974年12月31日発行)に開示されている。シート材料52の連続ウェブ53を製造する別の方法は、連続ウェブ53を注入成形するものであり、そのような注入成形の1つの方法が、米国特許第4,428,788号明細書(カンプ(Kamp)、1984年1月31日発行)に開示されている。
【0015】
本発明の好ましい一実施形態では、連続ウェブ53は、締付けローラ122を通過した後、切断ステーション154の中又はその上を通ることができる。切断ステーション154は、単に、連続ウェブ53が切断ステーション154の上を通ると、それを長手方向に切断する又は切り離すことができる、ブレード又は1組のブレードであることができる。本発明の一実施形態では、単一の連続ウェブ53は、2以上の連続ウェブ53に切断することができ、これを次に、ロール11に巻き取って、後に使用するために保管することができ、或いは、1以上のそのような連続ウェブ53は、本明細書に記載するような追加の加工ステーションに導入される。例えば、連続ウェブ53は、連続ウェブ53を引き離して4つの別個の連続ウェブ53にすることができるように、切断ステーション154で切断することができるので、得られる連続ウェブ53の2つは、実質的に湾曲してほぼ「C」字形の横方向横断面を有し、連続ウェブ53の他の2つは実質的に平坦になる。2つの平坦な連続ウェブ53は、次に、少なくとも一部分を他の部分の上に重ね合わせるために、シート材料52を折り畳むための別個の折り畳みステーション133を通過することができ、次に、これらの連続ウェブ53は、ロール11上に巻くことができる。或いは、2つの平坦な連続ウェブ53は、折り畳まずにロール11に巻き取ることができる。同様に、2つの実質的に湾曲した連続ウェブ53は、シート材料53の少なくとも一部分を他の部分上に重ね合わせるために、別個の折り畳みステーション133を通過することができる。ほぼ「C」字形の横断面は、シート材料52の側壁の少なくとも一部分を、互いの上に重ね合わせる又はかぶせることによって形成される。その後、側壁は、本実施形態では底部の折り畳み部22である、折り畳み領域を介して接続されているものと見なされる。或いは、2つの平坦な連続ウェブ53、又はシート材料53の他の別個の材料片は、互いに接触するように置かれ、長手方向縁部に沿って共に封止されて、底部の折り畳み部22と称される領域を形成することができる。シート材料52の各連続ウェブ53は、次に、後の使用のために単独でロール11に巻き取られることができ、又は、本発明に従ってすぐに加工することができる。
【0016】
シート材料52が作成されると、搬送ローラ123を介して、可撓性バッグ10などの物品を製造する連続的又は断続的なプロセスに導入することができる。この同じ方法では、シート材料52を、すぐに加工するために、複数の加工ステーションに導入することができる。本明細書に記載のプロセスの様々な時点で、当業者には既知のように、シート材料52の連続ウェブ53をロール11に巻き取って、このプロセス又は別のプロセスで後に使用するために保管することができる。本明細書で使用する時、「連続的なプロセス」は、複数の可撓性バッグ10が作成されるまで、停止又は中止することを意図しない、反復的、進行中、又は継続中の工程を意味する。本明細書で使用する時、「導入する」は、シート材料52を次の加工ステーションに、渡す、供給する、挿入する、係合させる、流す、又は押すことを意味する。巻き取りステーション111において、シート材料52は、当業者には既知のように、シート材料52のロール11に巻き取られる。シート材料52は、予め巻かれたシート材料52のロール11を巻き戻し、それを搬送ローラ123を介して導入することによって、多数の加工ステーションのいずれか1つに導入することができる。
【0017】
シート材料52が、代替工程又は任意の工程であることができる次の加工ステーションを通過すると、シート材料52の連続ウェブ53の加工は継続する。この任意の工程は、密閉手段30をシート材料52上に組み込む又は形成する密閉ステーション160であることができる。密閉手段30は、縁部28で形成され、可撓性バッグ10が内容物で満たされた後、内部12を封止又は閉止するのに使用される。状況によっては、包囲の程度がより低く形成された密閉手段30(例えば、縁部28の1つの側部のみに沿って配置された密閉手段など)は、適切な密閉の一体性を提供してもよい。密閉手段30は、米国特許第4,624,654号明細書(ボイド(Boyd)ら、1986年11月25日発行)に従って、可撓性プラスチック材料のストリップで作ることができる。
【0018】
他のタイプの密閉手段30を代わりに使用してもよく、例えば、引きひもタイプの密閉、結束可能なハンドルタブ又はフラップ、捩り結束又は噛み合うストリップ密閉、接着剤系の密閉、スライダタイプのジッパー密閉機構を有する又は有さない噛み合う機械的封止、プラスチック又は他の材料から作られた取り外し可能な結束又はストリップ、熱封止、又は他の好適な密閉手段30を使用することができる。このような密閉手段30は、それを製造及び作成する方法として、当該技術分野において周知である。或いは、その意図する目的に好適なあらゆる設計及び形体の密閉手段30が、本発明に従って可撓性バッグ10を作成するのに使用されてもよい。更に別の代替実施形態では、密閉手段30は、可撓性バッグ10から除外することができる。密閉手段30をシート材料52の連続ウェブ53に組み込んだ後、シート材料52の連続ウェブ53を、搬送ローラ123を介して次の加工ステーションに導入することができる。
【0019】
次に図3を参照すると、成形装置500は、1対のローラ502、504を包含する。第1のローラ502は、円筒形のローラ502全体に延在する、複数の歯付き領域506及び複数の溝付き領域508を包含する。歯付き領域506は、複数の歯507を含む。第2のローラ504は、ローラ502上の歯507と噛み合う複数の歯510を包含する。噛み合う第1のローラ502及び第2のローラ504の代替実施形態が、シート材料52の連続ウェブ53に沿って、図4に示される。シート材料52の連続ウェブ53を成形装置500に導入して、少なくとも2つの視覚的に明確な領域64、66を有するひずみ可能な網状組織を成形することができる。連続するシート材料52が噛み合うローラ502及び504の間を通過すると、溝付き領域508は、シート材料52の連続ウェブ53の部分を未成形のままにして、第1の領域64を作成する。シート材料52の連続ウェブ53の、歯付き領域506と歯510の間を通過する部分は、歯507及び510それぞれによって、第2の領域66における複数の分離可能なプリーツ要素74に成形される。
【0020】
シート材料52が第1の成形ローラ502と第2の成形ローラ504の間を通過すると、分離可能なプリーツ要素74は、シート材料52の重なり合う部分に成形される。シート材料52の重なり合う部分は、加圧されて第1領域64で互いに接触し、隆起したプリーツ要素74が成形される第2領域66で、加圧されて互いに係合して接触する。領域66は、連続ウェブ53のシート材料52に深く形成された変形の列を含むことができ、領域64は、間に入る連続ウェブ53の変形しない部分を含むことができる。
【0021】
成形装置500は、成形ローラ502の周囲に沿って、また成形ローラ502の幅に沿って、歯507の密度を増加又は減少させることによって、シート材料52において、プリーツ要素74の頻度が増加した別個の領域、又はプリーツ要素74の頻度が減少した別個の領域を成形することができる。同様に、成形ローラ502の歯507の高さは、対応するプリーツ要素74の高さを変えるために、特定の歯付き領域506内で、また成形ローラ502の周囲に沿って変えることができる。成形装置500のそのような構成により、予め定められた伸び特性を有するシート材料52に、プリーツ要素74を成形することが可能になる。本明細書で使用する時、用語「成形」は、何らかの外部から印加された伸び力又は他の抵抗力の影響下にない時にその形状を実質的に保持するシート材料52上に、所望の三次元構造又は形状を作成することを指す。用語「プリーツ」は、長軸及び短軸を有し、長軸が短軸と等しいか、好ましくは短軸よりも大きい構成を指す。
【0022】
図5に示されるような本発明に従って、これらの第1領域64及び第2領域66は、可撓性バッグ10のバッグ本体20に弾性様挙動を付与する。本明細書で使用する時、用語「弾性様」は、可撓性材料の挙動を説明し、伸び力が印加されると可撓性材料は印加された伸びの方向に伸展し、印加された伸び力が解放されると、可撓性材料は実質的に張力を受けていない状態の程度まで戻る。特に、シート材料52は、別個の領域64、66の「ひずみ可能な網状組織」を包含する。本明細書で使用する時、用語「ひずみ可能な網状組織」は、弾性様挙動を可能にする、結合され相互に関係する複数の第1領域64及び第2領域66を指す。このひずみ可能な網状組織は、印加され、またその後に解放される伸び力に応答して、例えば軸「T」に沿って、予め定められた方向に有用な程度まで伸展することができる。特に、プリーツ要素74は、その第1の軸76にほぼ垂直な方向には、曲げられず、折り畳まれず、又は幾何学的に変形するようにすることができ、それによって、そのような印加される軸方向の伸びに応答して、シート材料52を伸展することができる。本発明に従って製造されたシート材料52は、変形されない第1領域64が実質的に変形された第2領域66とは視覚的に明確であるように作成される。本明細書で使用する時、用語「視覚的に明確な」は、シート材料52又はシート材料52を組み込んだ可撓性バッグ10などの物品を観察した場合に、通常の裸眼で容易に識別可能なシート材料52の特徴を指す。
【0023】
更に、本発明に従って製造された構造及び特性を有するシート材料52から、バッグ本体20全体を実質的に作成することが現在は好ましいものの、特定の状況下では、バッグ本体20の全体ではなく1以上の部分又は領域のみに、そのような弾性様挙動を提供することが望ましい場合がある。例えば、可撓性バッグ10のバッグ本体20は、第1領域64及び第2領域66が存在する別個の領域を有することができ、ひずみ可能な網状組織は明白である一方、そのようなひずみ可能な網状組織を有さないバッグ本体20の別個の領域を有する。これらの別個の領域は、連続ウェブ53が成形装置500を通過するに従って、プリーツ要素74を作成する成形ローラ502、504が断続的に引き戻され、又はシート材料52と接触した状態から離される時に、作成することができる。成形ローラ502、504のこの断続的な除去又は解放によって、変形されないシート材料52の別個の領域を作成することが可能になる。そのような断続的な除去が同期されて、変形されない別個の領域の反復パターンを作成すると同時に、第1領域64及び第2領域66からひずみ可能な網状組織に形成された別個の領域も提供することができる。封止ランド26、第1のシーム21、底部の折り畳み部22、及び第2のシーム23(図1に示す)はそれぞれ、そのようないずれかのひずみ可能な網状組織を全体的に有さないことができる領域の例である。封止ランド26、第1のシーム21、及び第2のシーム23は、適切な封止を確実にする助けとなる、変形されない領域であることができる。
【0024】
本発明に従って使用するのに好適なものとして、本明細書に例証し記載したようなシート材料52は、同一出願人による米国特許第5,518,801号明細書(チャッペル(Chappell)ら、1996年5月21日発行)、米国特許第5,691,035号明細書(チャッペル(Chappell)ら、1997年11月25日発行)、及び米国特許第5,650,214号明細書(アンダーソン(Anderson)ら、1997年7月22日発行)、並びに米国特許第5,723,087号明細書(チャッペル(Chappell)ら、1998年3月3日)に更に詳細に記載されている。本発明で使用するための、ひずみ可能な網状組織を包含するシート材料52から作られる可撓性バッグ10は、同一出願人による米国特許第6,394,652号明細書(マイヤー(Meyer)ら、2002年5月28日発行)に更に詳細に記載されている。連続ウェブ53を、成形ローラ502、504に沿ったこのプロセスにおいて記載してきたが、シート材料52の別個の材料片はそのような連続ウェブ53と置き換えることもでき、往復可能な成形プレート又は他のいずれかのデバイスを替わりに使用して、第1領域64及び第2領域66を有するひずみ可能な網状組織を成形してもよいことが理解される。本明細書で使用する時、用語「別個の材料片」は、縁部同士が接続された形体で可撓性バッグ10の一部分のみ又は数個のみを作製するのに十分な、シート材料52の全体の長さである。
【0025】
本発明で使用するのに好適なシート材料52を成形する別の方法は、真空成形である。真空成形方法の例が、同一出願人による米国特許第4,342,314号明細書(レイデル(Radel)ら、1982年8月3日発行)に開示されている。或いは、シート材料52は、同一出願人による米国特許第4,609,518号明細書(キュロ(Curro)ら、1986年9月2日発行)の教示に従って、水圧で成形されてもよい。ひずみ可能な網状組織がシート材料52に組み込まれた後、搬送ローラ123を介してそれを次の加工ステーションに導入することができる。
【0026】
記載の方法で連続ウェブ53を成形した後、プリーツ要素74が成形されているシート材料52のかぶせられた又は重なり合った層を引き離すことは、困難な場合が多い。この問題は、連続ウェブ53が、空気を用いて容易に膨らませることができるチューブ状の形体でない時に、更に深刻である。互いに付着する重ねられた層に関する同様の問題が、高度にブロックされた連続ウェブ53で生じる。従って、本発明の一実施形態では、プリーツ要素74を分離する、及び/又はシート材料52の重ねられた部分を引き離す手段が提供される。好ましくは、連続ウェブ53は、シート材料52がバッグ製造機32に導入される前に、事前開口又は分離手段130に導入される。
【0027】
次に図6を参照すると、開口バー200の形態の分離手段130が、静的な前縁203を有する静的開口バー201として示される。本明細書で使用する時、用語「静的」は、移動しない又は1箇所に固定されることを意味する。本実施形態では、静的な前縁203は、分離手段130の他の構成要素に対して固定である。好ましくは、静的な前縁203は、ほぼ円形の形体を有する。静的開口バー201の一例は、支持アーム205から延在し、片持ちの形でマウント209によって一端のみで支持される支持アーム205を包含することができる。ほぼ水平であることができる形で支持アーム205から外向きに延在するのは、前向きの延長部207である。好ましくは、前向きの延長部207は、ほぼ円筒形又は円形の前縁203を有する。
【0028】
図7に示されるように、静的開口バー201の片持ちの形体によって、シート材料52の連続ウェブ53の重なり合った部分の間に静的開口バー201を挿入することができる。好ましくは、静的開口バー201は、少なくとも部分的にシート材料52の幅全体に延在することができる。より好ましくは、静的開口バー201は平滑であり、一実施形態では円筒形であって、シート材料52の移動を妨害するいかなる鋭い角に当ることなく、シート材料52がその外側表面の上で流動することを可能にする。静的開口バー201の前向きに延在する部分は、静的な前縁203のすぐ上流側にシート材料52の経路を有して、ほぼ平面的に配向される。静的な前縁203は、シート材料52の重なり合った部分に当って、静的開口バー201が重なり合った部分の間に押し込まれると、重なり合った部分を互いに引き離す。このようにして、静的開口バー201は、シート材料52が静的開口バー201の上に乗ると、プリーツ要素74(図示せず)を分離し、シート材料52の重なり合った部分を引き離すために使用される。本明細書で使用する時、「乗る」とは、何かと物理的に接触し、又はその上に乗せられ、或いは接触した物体の上で若しくはそれによって支持されることを意味する。「乗る」又は「乗っている」は、品目が物体と又は物体に対して接触し、その上で運搬されることを示す。静的な前縁203がシート材料52の重なり合った部分に当ると、シート材料52のプリーツ要素74を係合している摩擦力に打ち勝つ。シート材料52が静的開口バー201上に乗っているので、シート材料52が静的開口バー201の上に乗る速度が増大するにつれて、プリーツ要素74が分離される時の抵抗力の量が増大する。
【0029】
図8に示す本発明の別の実施形態では、シート材料52の重なり合った部分を引き離すことは、動的な前縁204を有する動的開口バー202である開口バー200の形態の分離手段130を使用することを包含する。本明細書で使用する時、動的とは、前縁204が分離手段130の他の構成要素に対して固定でないことを意味する。動的な前縁204は、片持ちの形で基部210から延在する1対の隣接する遊びローラ206、208を包含する。本明細書で使用する時、隣接するとは、1対の遊びローラ206、208が、その間に小さな間隔のみを有して、互いに隣り合わせで配置されることを意味する。好ましくは、遊びローラ206、208は、撓み力に抵抗するように、例えば、アルミニウム、銅、カーボンファイバ、又はチタンなど、高い強度の軽量材料で作られる。滑ることなくシート材料52をより良好に扱うために、また連続ウェブ53を遊びローラ206、208の上に引張るのを助けるために、好ましくは、遊びローラ206、208は、プラズマ・コーティングされたもの、例えばTNプラズマコーティングス社(Plasma Coatings of TN, Inc.)から市販されているPC12036プラズマコートなどの、高摩擦表面を有する。遊びローラ206、208の両方の軸は、好ましくは互いに平行に整列され、遊びローラ206、208は、シート材料52の流れを横断する方向に配向される。或いは、遊びローラ206、208は、整列されない構成で、例えばオフセット構成又は非平行構成で、配置することができる。遊びローラ206、208は、基部210に取り付けられた高速軸受で支持された軸の周りで旋回する。本実施形態では、遊びローラ206、208は動的な前縁204を形成し、シート材料52と接触した時に遊びローラ206、208が回転する。
【0030】
図9に示される動的開口バー202の好ましい一実施形態では、遊びローラ206、208は、一端で基部210に、また他端でエンド・キャップ230に取り付けられた、高速軸受で支持することができる。この好ましい実施形態では、エンド・キャップ230は支持アーム211に取り付けられるが、別の方法として、エンド・キャップ230は支持アーム211と一体に作ることができる。所望により、エンド・キャップ230及び支持アーム211は上述のように省略することができる。支持アーム211は、基部210上に取り付けられ、遊びローラ206、208のすぐ後で基部210とエンド・キャップ230の間に延びる。支持アーム211の下流の後縁238は、シート材料52の流れを妨げないように位置付けられる。動的開口バー202は、片持ちの形で、少なくとも部分的にシート材料52の幅にわたって延びる。この構成では、エンド・キャップ230は、連続ウェブ53のC字形に折り畳まれた領域が外側表面235の上に乗ることができるように位置付けられる。
【0031】
説明したように、遊びローラ206、208は、遊びローラ206、208それぞれが、末端部同士が接している2つの別個の中間ローラで構成されるような形体で作成される。特に、遊びローラ206は、末端部が第2の中間ローラ253の末端部と接続された第1の中間ローラ251を包含する。同様に、遊びローラ208は、第1の中間ローラ252の末端部が第2の中間ローラ254の末端部と接続された、同様の構成のものである。ブラケット250が、第1の中間ローラ251、252と第2の中間ローラ253、254との間に取り付けられて、第1の中間ローラ251、252と第2の中間ローラ253、254との間に接合部を形成する。ブラケット250は、「8の字形」にやや似た形に成形され、対応するローラ251、252、253、254それぞれの外径から窪んでいる。このようにして、シート材料52の連続ウェブ53は、ブラケット250と接触することなく遊びローラ206、208の上に乗ることができる。この構成により、より広い連続ウェブ53を扱うために、動的開口バー202をより広くすることが可能になる。
【0032】
エンド・キャップ230は、縁部が丸められて構成されて、シート材料52の重なり合った部分が、鋭い縁部に当ることなく外側表面235を通過できるようにしている。一実施形態では、エンド・キャップ230は、前向きの部分ではほぼ半球形状で、後端239に向かって先細になっている、「涙形」に近い形状である。エンド・キャップ230は、外側表面235の締結具窪み237を通過する締結具を用いて支持アーム211に取り付けられる。好ましくは、エンド・キャップ230は、遊びローラ206、208の対向する外側区画216、218と整列されて、遊びローラ206、208の末端部とエンド・キャップ230との間にずれがないことを確実にする。そのようなずれがあると、連続ウェブ53が動的開口バー202の上に乗った時に、破れたり、裂けたり、外観が損なわれたりする場合がある。従って、最も好ましい一実施形態では、エンド・キャップ230は、遊びローラ206、208の対向する外側区画216、218の下に僅かに窪み、支持アーム211の後縁238は、エンド・キャップ230の後端部239を越えて延在しない。
【0033】
図10に示されるように、1組の遊びローラ206、208の内側区画219、220は、遊びローラ206、208が互いに近接する領域であり、それに対向するのが外側区画216、218である。好ましくは、遊びローラ206、208は、それらの中心線を含む平面が、動的開口バー202のすぐ上流にあるシート材料52の経路にほぼ垂直であるように位置付けられ、遊びローラ206、208は好ましくは、動的開口バー202のすぐ上流にあるシート材料52の経路によって画定される平面から等距離である。シート材料52の重なり合った部分は、遊びローラ206、208の対向する外側区画216、218の上に乗るので、プリーツ要素74が分離され、シート材料52の重なり合った部分が互いから引き離される。位置「U」は、シート材料52の重なり合った部分が自然に分離し、互いから離れ始める地点である。動的な前縁204から位置Uまでの距離は、連続ウェブ53が移動する速度、連続ウェブ53の張力、及びシート材料52の重なり合った部分の付着力によって変わる。位置Uは、機械方向又は横断方向に振動してもよい。この振動は、連続ウェブ53が一定の速度で動いている場合であっても、動的な前縁204に向かい、及びそこから離れることもできる。
【0034】
図11を参照すると、代替実施形態では、シート材料52の連続ウェブ53が、外側表面235が平滑な場合よりも少ない摩擦でエンド・キャップ230の上に乗ることができるようにするために、エンド・キャップ230は外側表面235にディンプル236を有することができる。好ましくは、外側表面235のディンプル236は、ほぼ半球形である。締結具窪み237もまた、エンド・キャップ230の外側表面235に示される。シート材料52及びその重なり合った部分が、エンド・キャップ230の上に乗る時に滑らかに流れることを確実にするため、エンド・キャップ230は、好ましくは良く研磨された外側表面235を有する。好ましくは、外側表面235は、プラズマ・コーティングなどのように低い摩擦係数を有する。1つの代表的なプラズマ・コーティングは、TNプラズマコーティングス社(Plasma Coatings of TN, Inc.)から市販されているPC−14015−02プラズマ・コーティングである。
【0035】
図12に示される本発明の好ましい一実施形態では、動的開口バー202は、2組の隣接する遊びローラ206、208、212、214を包含する。動的な前縁204(図示せず)を形成し、エンド・キャップ230を有する第2組の遊びローラ206、208は、図8〜10を参照して記載したものとほぼ同じである。本実施形態では、第1組の隣接する遊びローラ212、214が追加され、連続ウェブ53の全幅にわたって第2組の遊びローラ206、208のすぐ上流に位置付けられる。第1組の隣接する遊びローラ212、214は、遊びローラ212、214の両端に取り付けられた高速軸受を有するフレーム221で支持される。フレーム221は、複数の構成要素で、又は1つの単一構成要素として作成することができる。第2組の遊びローラ206、208は、好ましくは、片持ちの形で基部210上に取り付けられた高速軸受によって一端のみで支持され、基部210に対向する末端部に固着されたエンド・キャップ230を有している。更に、支持アーム211は基部210上に取り付けられ、遊びローラ206、208のすぐ後で基部210とエンド・キャップ230の間に延びる。或いは、第2組の遊びローラ206、208と支持アーム211は、第2組の遊びローラ206、208が第1組の遊びローラ212、214のすぐ後ろにあるように位置付けられたフレーム221の一部分上に取り付けることができる。
【0036】
次に図13を参照すると、分離手段130が2組の隣接する遊びローラ206、208、212、214の形態の場合、シート材料52の重なり合った部分は、第1組の遊びローラ212、214の間を通過する時に分離される。その後、シート材料52の重なり合った部分は、重なり合った部分それぞれが第2組の遊びローラ206、208の対向する外側区画216、218に当り、そこに向かって移動すると、分離され、互いに引き離される。シート材料52は、第1組の遊びローラ212、214の間に乗り、次に、シート材料52が第2組の遊びローラ206、208に向かって動き、その上に乗ると、シート材料52の重なり合った部分は、プリーツ要素74を分離し、シート材料52の重なり合った部分を引き離す形で、互いから離される。シート材料52は、第1組の遊びローラ212、214の内側区画227、228の上に乗り、第2組の遊びローラ206、208の外側区画216、218の上に乗る。これら2組の隣接する遊びローラ206、208、212、214は、第1組の遊びローラ212、214が第2組の遊びローラ206、208から離間して、シート材料52の重なり合った部分を分離するための固定の位置Uを確保するように構成される。好ましい構成では、第1組の遊びローラ212、214と第2組の遊びローラ206、208との間の間隔Zは、自然に生じる位置Uと第2組のローラ206、208との間のおよその距離よりも小さい。
【0037】
図14に示される本発明の更に別の実施形態では、動的開口バー202は、いずれかの末端部にエンド・キャップ230を包含して示される。シート材料52の連続ウェブ53は、多くの場合、押出成形又は吹込成形され、更に、連続ウェブ53を切断することなく、また折り畳んで連続ウェブ53のいずれかの部分に重なり合うことなく処理される。これらの例では、連続ウェブ53は、開放端を有さない実質的にチューブ状の形体のままである。処理の間、重なり合った部分が、単にチューブ状の壁部の崩壊によって形成される。従って、片持ちの形であっても、分離手段130の支持体を挿入し、またそれを維持するための開放端はない。そのような連続ウェブ53を引き離すために、分離手段130の代替実施形態が使用される。動的開口バー202は、動的な前縁204を形成する1対の遊びローラ206、208を包含する。遊びローラ206、208両方の軸は、互いに平行に整列され、遊びローラ206、208は互いに隣接して位置付けられる。遊びローラ206、208は、エンド・キャップ230で支持される軸の周りで旋回する。対向するエンド・キャップ230は、遊びローラ206、208の両端で遊びローラ206、208を支持するのに使用される。支持アーム211は、対向するエンド・キャップ230の両方の間に延び、また遊びローラ206、208のすぐ後ろに位置する。各エンド・キャップ230は、上述したのと同じ形で、外側表面235の締結具窪み237を通る締結具を用いて、支持アーム211の対向する末端部で支持アーム211に取り付けられる。使用中、動的開口バー202のこの構成は、シート材料52の重なり合った部分で完全に取り囲まれることができる。
【0038】
次に図15を参照すると、動的開口バー202は、ケージ290内に動的開口バー202が捕捉されるように動的開口バー202の周りでケージ290を形成する、上側支持ローラ280、282、284、286と下側支持ローラ281、283、285、287との間で動くことができる。本実施形態では、動的開口バー202は、ケージ290内に水平に配置されるように示される。上側支持ローラ280、282、284は、対応する下側支持ローラ281、283、285を有し、これらは好ましくは、長手方向に間を空けて隣接し、動的開口バー202の対向する側部上にある対として構成される。ケージ290の前向きの末端部に、1組の隣接する指示ローラ280、281が位置付けられる。支持ローラ280は上側の位置に整列され、支持ローラ281は下側の位置に整列される。前側の支持ローラ280、281は離間して、動的開口バー202が前方に移動しないようにしながら、連続ウェブ53がその間を通過できるようにする。動的な前縁204のこの前側の配置において、遊びローラ206、208及び支持ローラ280、281はすべて、図12に示される2組の隣接する遊びローラと同様に、互いに対して位置付けられる。遊びローラ206、208のすぐ後及び外側で、動的開口バー202の中間部分の外側に位置付けられるのは、中間支持ローラ282、283である。中間支持ローラ282、283は、動的開口バー202を連続ウェブ53の流れに平行な水平な位置で維持するために、動的開口バー202の対向する側部の上に位置付けられる。好ましい構成では、2組の中間支持ローラ282、283、286、287は、動的開口バー202をその水平位置で維持するために提供される。中間支持ローラ282、286は、動的開口バー202の上側側部に隣接して間隔が空けられ、中間支持ローラ283、287は、動的開口バー202の下側側部に隣接して間隔が空けられる。後側の支持ローラ284、285は、動的開口バー202がその所望の位置から後ろ向きに移動しないことを確実にするように位置付けられる。このようにして、動的開口バー202はケージ290内で捕捉される。
【0039】
動的開口バー202をケージ290内に挿入し、またそこから引き出すために、動的開口バー202をケージ290の外に持ち上げることができるように、上側位置の中間支持ローラ282、286を取り除くことができる。或いは、上側位置の中間支持ローラ282、286をヒンジ式フレームに取り付けることができる。このようにして、保守又は他の目的のため、ヒンジ式フレームを開いて、中間支持ローラ282、286を動的開口バー202から離すことができる。例えば、連続ウェブ53の立上げの間、中間支持ローラ282、286が適所を外れて動かされた時に、動的開口バー202をチューブ状の壁部の中に挿入することができる。中間支持ローラ282、286は、動的開口バー202を閉じ込めて維持するために、元の位置に戻される。
【0040】
この構成では、シート材料52の連続ウェブ53は、連続ウェブ53のチューブ状の壁部内で浮揚する動的開口バー202を完全に取り囲むことができる。シート材料52の重なり合った部分が、ケージ290の前向きの支持ローラ280、281の間で、遊びローラ206、208の対向する外側区画216、218の上で動的開口バー202上に乗り、それによってプリーツ要素74を分離し、シート材料52の重なり合った部分を互いから引き離す。このようにして、連続ウェブ53は、動的開口バー202とケージ290の間を縫って通り抜ける。シート材料52の連続ウェブ53の重なり合った部分は、動的開口バー202の対向する側部の上に乗ることができる。
【0041】
次に図16を参照すると、ケージ290内に代替の動的開口バー202が示され、連続ウェブ53が動的開口バー202とケージ290の間を縫って通っている。この動的開口バー202の代替構成では、追加の1対の上側遊びローラ292、294が、遊びローラ206の下流にある動的開口バー202の上側部分上に位置付けられ、追加の1対の下側遊びローラ293、295が、遊びローラ208の下流にある動的開口バー202の下側部分上に位置付けられる。上側遊びローラ292、294及び下側遊びローラ293、295は、エンド・キャップ230の両端で取り付けることができる。上側遊びローラ292、294及び下側遊びローラ293、295は、シート材料52の連続ウェブ53を支持して案内する助けとなり、連続ウェブ53は、動的開口バー202の上側側部に隣接して離れている中間支持ローラ282、286の間と、動的開口バー202の下側側部に隣接して離れている中間支持ローラ283、287の間を縫って通り抜ける。上側遊びローラ292、294及び下側遊びローラ293、295は、対応する上側中間支持ローラ282、286及び下側中間支持ローラ283、287とそれぞれ協働して、連続ウェブが動的開口バー202の上に乗る時に、連続ウェブ53の滑らかな流れを維持すると同時に、動的開口バー202の水平位置を維持する助けとなる。所望により、上側遊びローラ292、294及び下側遊びローラ293、295は、円筒形のローラの代わりに球形の玉軸受であることができる。
【0042】
図17に示される本発明の別の代替実施形態では、シート材料52(図示せず)の重なり合った部分を引き離す工程は、吸引手段550の形態の分離手段130を使用することを包含する。吸引手段550は、シート材料52が吸引手段550上に乗ると、シート材料52の重なり合った部分を分離し引き離すために使用される。本実施形態では、吸引手段550は、成形ローラ502、504の一体の部分であることができ、成形ローラ502、504の少なくとも1つに穴575を包含することができる。各歯507上の複数の小さな穴575は、成形ローラ502、504の内部の通路を介して真空マニホルド570と接続される。開口部576は、ローラ502、504の一端において面板上に示される。真空マニホルド570は、ローラ502、504が回転できるような形で、開口部576に取り付けられる。シート材料52が、プリーツ要素74が成形される成形ローラ502及び504の間を通過すると、穴575を介して、シート材料52の重なり合った部分に対して吸引も印加される。全体的に矢印「V」で示される真空が形成され、開口部576を通って通路及び歯507の中の穴575の中まで延在する真空マニホルド570を介して、吸引が印加される。この真空により、シート材料52の重なり合った部分に吸引力を印加し、それによって、プリーツ要素74が成形ローラ502及び504によって成形された直後に、プリーツ要素74を分離することができる。特に、穴575を通して印加される吸引は、シート材料52の重なり合った部分を引張って離す。このようにして、プリーツ要素74は分離され、シート材料52の重なり合った部分は引き離される。
【0043】
図18に示される更に別の代替実施形態では、吸引手段550は、連続ウェブ53が成形装置500を通過した直後に、シート材料52に近接して載置される対向するプレナム579の形態であることができる。全体的に矢印「V」で示される真空は、プリーツ要素74を互いから分離するために、シート材料52の連続ウェブ53の重なり合った部分を引張って離すのに十分に、各プレナム579を介して印加することができる。真空はまた、シート材料52の重なり合った部分を互いから引き離すのに十分な吸引を提供する。プリーツ要素74が分離し、シート材料52の重なり合った部分が互いから引き離された後、連続ウェブ53を、搬送ローラ123を介して次の加工ステーションに導入することができる。
【0044】
本発明の代替実施形態では、分離手段130は、シート材料52の重なり合った部分を分離し引き離すのに使用される、エアナイフの形態であることができる。エアナイフは、当該技術分野において周知であり、空気を、シート材料52の重なり合った部分の間に吹き込んで、プリーツ要素74を分離することができる。更に別の代替実施形態では、分離手段130は、空気軸受を包含することができる。例えば、空気軸受は、シート材料52の重なり合った部分の間に配置された表面であることができ、シート材料52が空気の層の上に乗るように、空気の層がその表面上に導入される。この種の空気軸受は、当該技術分野において周知である。或いは、そのような表面は、あらゆる気体、液体、ゲル、又は流動可能な固体を使用して、シート材料52がその上を移動する層を形成することができ、例えば、窒素、油、グリセロール、グラファイト、グリース、水、及びそれらのいずれかの組み合わせが挙げられる。
【0045】
図2を再び参照すると、所望により、当該技術分野において周知の方法を用いて、任意の加工ステーションで、1対の対向するひだ54を連続ウェブ53内に形成することができる。そのような任意のひだ付けステーション150は、バッグ製造機32の直前にあるものとして示されるが、別の方法として、ひだは、当該技術分野において既知のように、様々な他の順序で連続ウェブ53に挿入されることができる。
【0046】
連続ウェブ53の処理は、連続ウェブ53をバッグ製造機32に導入することによって継続できる。連続ウェブ53は、バッグ製造機32を通過して、少なくとも2つの視覚的に明確な領域を有するひずみ可能な網状組織を包含する、可撓性バッグ10を形成する。例えば、可撓性バッグ10は、連続ウェブ53が、前記連続ウェブ53の幅を横切って延在する封止区分に隣接した穿孔又は引裂区分を有するように、前記連続ウェブ53から形成することができる。封止区分に隣接した穿孔区分は、同様に構成された穿孔区分及び封止区分の次の対から長手方向に離間することができる。そのような可撓性バッグ10を形成する1つの方法が、米国特許第4,867,735号明細書(ウォゲリウス(Wogelius)、1989年9月19日発行)に開示されている。可撓性バッグ10が連続ウェブ53に組み込まれた後、連続ウェブ53を、搬送ローラ123を介して次の加工ステーションに導入することができる。
【0047】
或いは、バッグ製造機32のすぐ先の加工ステーションは、シート材料52の結合能力又は封止能力を向上させるために、連続ウェブ53の少なくとも一部分を全体的に平坦化又は加圧することによって、連続ウェブ53を処理するのに使用される、カレンダー加工ステーション150であることができる。特に、連続ウェブ53の別個の領域は、シート材料52の有効な封止、結合、及び成形を保証するために、互いに密接に接触したままでなければならない。従って、連続ウェブ53は、シート材料52上に圧力及び熱を印加することで、プリーツ要素74を均一に平坦化することによって、前処理することができる。これらの別個の部分を、所望の位置で連続ウェブ53上に成形するために、1組のロールを使用することができる。連続ウェブ53は、加圧されて互いに接触すると、平滑なローラの間を通ってシート材料52を平坦化する。好ましい一実施形態では、平滑なローラは、蒸気、又は平滑なローラを加熱する何らかの他の方法を用いて加熱される。シート材料52が平滑なローラの間を通ると、第2領域66のプリーツ要素74が、変形されない第1領域64を有してほぼ平面的になる。平滑なローラは、ひずみ可能な網状組織の機能的構造を変化させずに、プリーツ要素74を平坦化又は崩壊させる。連続ウェブ53がこの加工ステーションを通過した後、連続ウェブ53を、搬送ローラ123を介して次の加工ステーションに導入することができる。
【0048】
連続ウェブ53が折り畳みステーション133に導入されると、連続ウェブ53の処理が継続する。連続ウェブ53は、好ましくはバッグ製造機32の後に配置される折り畳みステーション133を通過する。連続ウェブ53の折り畳みは、連続ウェブ53の部分を互いの上に重ね合わせることにより、連続ウェブ53の横断方向の幅を減少させる方式のものである。折り畳みバー33は、折り畳みステーション133を含み、当該技術分野において既知の方式で使用される。折り畳みが完了した後、連続ウェブ53を、搬送ローラ123を介して次の加工ステーションに導入することができる。
【0049】
連続ウェブ53が、好ましくは連続ウェブ53のすべての処理が完了した後に位置付けられる巻き直しステーション111に導入されると、連続ウェブ53の処理が継続する。巻き直しステーションは、連続ウェブ53を可撓性バッグ10のロール11に巻く。これらの可撓性バッグ10は、連続ウェブ53の一区分を巻き戻すと、吸引して、個々に使用するために可撓性バッグ10を互いから切り離すことができるような方式で巻かれる。巻き直しは、連続ウェブ53を円筒形のコアの周りに巻いて、可撓性バッグ10のロール11を形成することを包含することができる。円筒形のコアは、当該技術分野において既知の巻き取り方法を用いて、使用又は省略することができる。
【0050】
或いは、バッグ本体20に使用される構成要素のすべて又は一部を含む、所望のシート材料52が製造されると、可撓性バッグ10は、そのような可撓性バッグ10を市販の形態に作成するための、当該技術分野で既知のような、あらゆる既知で好適な様式で作成してもよい。熱、機械、超音波、又は接着剤封止技術が、可撓性バッグ10の様々な構成要素又は要素をそれらに、又は互いに接合するために使用されてもよい。更に、バッグ本体20は、折り畳まれ、又は結合されて、単一の連続ウェブ53又は単一の別個のシート材料52片若しくはそれらのいかなる組み合わせからも、可撓性バッグ10を作成してもよい。
【0051】
本発明の更なる代替実施形態は、既に形成された使い捨てバッグのロール11、又はシート材料52のロール11及び巻き戻しロール11を受け入れ、そのようなロール11から連続ウェブ53を上述のようなプロセスに導入することを包含することができる。所望により、多くの追加の処理工程を、本明細書に記載のように可撓性バッグ10を形成する又は引き離す前若しくは後のいずれかに、追加することができる。他の処理工程は、処理ステーション127として示されるような代替加工ステーションで完了することができ、それには、例えばラベルの印刷、追加の折り畳み、切断、成形、又は封止、或いはそれら若しくは他の加工プロセスのあらゆる組み合わせが挙げられる。
【0052】
シート材料52から可撓性バッグ10を製造するプロセスを特定の順序で説明してきたが、これらの工程は、様々な順序で実施できることが知られている。例えば、そのような可撓性バッグ10を製造するプロセスの好ましい順序は、原材料を押出成形機に導入し、次に連続ウェブ53を吹込成形又は注入成形するものであることができる。その後、連続ウェブ53を、多数の加工ステーションを介して処理することができ、或いは、シート材料52の連続ウェブ53を、プロセス中のいずれかの段階でロール11に巻くことができる。次に、シート材料52のそのようなロールを、取って置くか、又は所望のプロセスのいずれかの工程に導入することができる。特に好ましいプロセスは、重なり合ったシート材料52の前から存在するロール11を受け入れ、このシート材料52を密閉ステーション160に導入することを伴う。シート材料52にプリーツ要素74を成形するために、次のシート材料52を、成形装置500に導入することができる。次に、シート材料52は、プリーツ要素74を分離し、シート材料52の重なり合った部分を引き離すために、引き離しステーション130に導入される。その後、シート材料52は、可撓性バッグ10を製造するために、バッグ製造機32に導入される。
【0053】
連続ウェブ53及びシート材料52を導入するための特定の実施例及び代表的な方法を説明してきたが、そのような実施例の多数の変形形態が、当該技術分野において周知である。例えば、単プライを有する連続ウェブ53又は予め切断されたシート材料52の個々若しくは別個のシートを、成形装置500に導入し、次に折り畳みステーション133で折り畳み、バッグ製造機32に導入することができる。或いは、平坦な形体の複数の連続ウェブ53又はシート材料52の複数の別個のシートを、成形装置500に導入し、次に折り畳みステーション133で折り畳み、バッグ製造機32に導入することができる。或いは、重なり合った部分は、1つの長手方向縁部で封止されて底部の折り畳み部22を形成する、複数の連続ウェブ53又はシート材料52の複数の別個のシートであることができる。別の代替形態は、それ自体の上に重ね合わされ、プリーツ要素74がその中に成形され、分離手段に導入された、少なくとも1以上の連続ウェブ53又はシート材料52の別個のシートを導入することであり得る。連続ウェブ53を導入する更に別の代替方法は、1以上のチューブ51であることができ、その中に成形されたプリーツ要素74を分離手段130に導入することができる。更に別の代替形態は、プリーツ要素74がその中に成形された1以上のチューブ51を導入することであることができ、これは次に、切断され、分離され、引き離され、折り畳まれ、その後バッグ製造機32に導入される。本明細書に説明されるように、本明細書に記載の加工ステーション及び工程は、何らかの不要な実験を行うことなく、本明細書に記載した以外の様々な順序にすることができることが、当業者には明らかであろう。
【0054】
図19は、本発明の一実施形態の結果である可撓性バッグ10のロール11を示す。本実施形態では、複数の可撓性バッグ10が、末端部同士を接して接合されて連続ウェブ53を形成し、そこから多数の個々の可撓性バッグ10を引き離すことができる。示される実施形態では、シート材料52は、封止縁部21と封止縁部23の間に、穿孔又は脆弱領域25を有する。密閉手段30は、引き出しテープ31の形態で示され、これは、引き出しテープ31のストリップを、上側縁部28に沿って形成された縁又はチャネル34を介してシート材料52の連続ウェブ53に挿入することによって、取り付けることができる。スカロップ領域17を上側縁部28から切り取って、引き出しテープ31の一部分へのアクセスを提供することもできる。可撓性バッグ10は、使用前の状態では、伸縮能力がより少ない典型的なバッグよりも外形的に小さい場合があるため、可撓性バッグ10は使用中に所望の寸法に拡張することができ、従ってロール11の寸法は同様により小さくてもよい。そのような寸法が縮小されたロール11は、ドライクリーニング用の袋に特に有用であり得る。
【0055】
更に別の加工ステーションでは、シート材料52の連続ウェブ53は、仕上げステーション161で分割し、引き離し、切断し、又は分裂させて、個々の可撓性バッグ10にすることができる。シート材料52の連続ウェブ53を個々の可撓性バッグ10に分割することは、各可撓性バッグ10を脆弱領域25に沿って連続ウェブ53から分裂させることによって、達成できる。或いは、各可撓性バッグ10は、分断及び封止工程中に、脆弱領域25の位置で、連続ウェブ53の幅全体にわたって切断することによって、連続ウェブ53から引き離すことができる。特に、可撓性バッグ10を形成した後、分断封止装置を提供し、連続ウェブ53を脆弱領域25に沿って封止縁部21と封止縁部23との間で、熱又は他の何らかの手段を用いて封止縁部21及び封止縁部23を作成することができる。この方式において連続ウェブ53を切断することで、個々の可撓性バッグ10が連続ウェブ53の残りの部分から引き離される。可撓性バッグ10は次に、共に積み重ね、交互に配置する形で折り畳むことができる。これによって、交互に配置された可撓性バッグ10のスタック129を包装に入れることが可能になり、消費者は、各々の可撓性バッグ10を別のものから破り取ることなく、個々の可撓性バッグを1つずつ取り出すことができる。
【0056】
本発明の特定の実施形態を例証し説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な追加の変更及び修正を行うことができることが、当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明に従って製造された可撓性バッグの斜視図。
【図2】本発明による可撓性バッグの製造プロセスの概略図。
【図3】本発明による成形装置の簡略化した斜視図。
【図4】本発明による代替成形装置を連続ウェブと共に示す簡略化した側面図。
【図5】部分的に引張られた状態の本発明によって得られるシート材料の連続ウェブの部分平面図。
【図6】本発明による静的開口バーの斜視図。
【図7】図6の線7−7で取った静的開口バー及び連続ウェブの図。
【図8】本発明による動的開口バーの一実施形態の斜視図。
【図9】本発明による動的開口バーの別の実施形態の斜視図。
【図10】本発明の動的開口バーを連続ウェブと共に示す側面図。
【図11】本発明によるエンド・キャップの一実施形態の斜視図。
【図12】本発明による動的開口バーの好ましい一実施形態の斜視図。
【図13】本発明による好ましい動的開口バーを連続ウェブと共に示す側面図。
【図14】本発明による動的開口バーの更に別の実施形態の斜視図。
【図15】本発明によるケージ内に捕捉された図13の動的開口バーの斜視図。
【図16】動的開口バー及びケージの代替実施形態の側面図。
【図17】明瞭にするために真空マニホルドを分離した本発明による分離手段の代替実施形態の斜視図。
【図18】本発明による分離手段の更に別の代替実施形態の側面図。
【図19】本発明に従って製造された可撓性バッグのロールの斜視図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性様挙動を有する物品の製造方法であって:
少なくとも1つの重なり合った部分とC字形の断面を有するシート材料を導入する工程と;
シート材料の前記重なり合った部分を、複数の第1領域と複数の第2領域とを包含するひずみ可能な網状組織に成形する工程と、前記第1領域が、変形せず、且つ、前記第2領域が、分離可能なプリーツ要素に成形され;
分離手段を用いて前記プリーツ要素を分離する工程と;
を有し、
前記分離手段が、前記C字形の断面内に少なくとも部分的に配置された片持ち手段を備えている、物品の製造方法。
【請求項2】
前記分離手段が、エアナイフ、静的開口バー、動的開口バー、吸引手段、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項3】
シート材料の一部分をシート材料の別の部分の上に重ね合わせる工程を有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項4】
前記分離手段を用いて前記シート材料の前記重なり合った部分を引き離す工程を有する、請求項2に記載の物品の製造方法。
【請求項5】
前記動的開口バーが、少なくとも1つの第1組のローラを含み、前記シート材料の少なくとも一部分が少なくとも1つのローラの対向する外側区画上に乗った状態で前記プリーツ要素が、互いに分離される、請求項2に記載の物品の製造方法。
【請求項6】
前記動的開口バーが、エンド・キャップを備える、請求項5に記載の物品の製造方法。
【請求項7】
前記動的開口バーが、第2組のローラを含み、前記シート材料が第1組のローラの間を通過する時は前記プリーツ要素が、係合したままであり、その後、前記シート材料の少なくとも一部分が第2組のローラの少なくとも1つの対向する外側区画上に乗っている状態で前記プリーツ要素が、分離される、請求項5に記載の物品の製造方法。
【請求項8】
前記分離する工程が、前記シート材料を前記分離手段の上に乗せることを含む、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項9】
前記成形する工程が、前記シート材料が1対の成形ローラの間を通過する時に前記プリーツ要素を成形することを含み、少なくとも1つの成形ローラが、歯付き領域と溝付き領域とを有する、請求項2に記載の物品の製造方法。
【請求項10】
前記分離する工程が、前記シート材料の少なくとも1つの重なり合った部分に真空を印加する工程を有する、請求項2に記載の物品の製造方法。
【請求項11】
前記シート材料をロール上に巻き取る工程を有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項12】
密閉手段を前記シート材料に組み込む工程を有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項13】
シート材料の連続ウェブをロールから巻き戻す工程を有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項14】
原料プラスチック材料を押し出し加工する工程と押し出し加工されたプラスチック材料をシート材料の連続ウェブに加工する工程とを有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項15】
前記シート材料から可撓性バッグを成形する工程を有する、請求項1に記載の物品の製造方法。
【請求項16】
前記可撓性バッグの少なくとも1つの縁部を封止する工程と、前記シート材料を個々の可撓性バッグに引き離すために前記封止した縁部で前記シート材料の幅全体にわたって前記シート材料を分断する工程とを有する、請求項15に記載の物品の製造方法。
【請求項17】
前記可撓性バッグの少なくとも1つの縁部を封止する工程と、前記封止した縁部で前記シート材料の幅全体にわたって前記シート材料に穿孔を入れる工程とを有する、請求項15に記載の物品の製造方法。
【請求項18】
個々の前記可撓性バッグを交互に配置する工程を有する、請求項17に記載の物品の製造方法。
【請求項19】
弾性様挙動を有する物品の製造方法であって:
少なくとも1つの重なり合った部分とC字形の断面を有する少なくとも1つのシート材料を導入する工程と;
シート材料の前記重なり合った部分を、分離可能なプリーツ要素の少なくとも1つの領域に成形する工程と;
エアナイフ、静的開口バー、動的開口バー、及び吸引手段並びにこれらの任意の組合せからなる群から選択される片持ちの分離手段を用いて前記プリーツ要素を分離する工程と;
を有し、
前記片持ちの分離手段が、前記C字形の断面内に少なくとも部分的に配置されている、物品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−68131(P2011−68131A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232431(P2010−232431)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【分割の表示】特願2006−553358(P2006−553358)の分割
【原出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】