説明

プレビュー処理装置、プレビュー処理方法、およびコンピュータプログラム

【課題】ユーザがプレビューにおいてそれぞれを従来よりも区別しやすいように、一方の面に印刷される画像と他の面に印刷される画像とを重ねて表示する。
【解決手段】端末装置2は、ドキュメントの印刷物のうちの表面に印刷される第一の画像と裏面に印刷される第二の画像とを、第一の画像の濃度と第二の画像の濃度との比率を変更するごとに、変更後の比率で合成することによって、合成画像を生成する。そして、合成画像を新たに生成するごとに、ディスプレイに表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドキュメントの印刷物をプレビューする装置および方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドキュメントを印刷した印刷物の仕上がりの状態を表す画像を表示する技術が普及している。このような表示は、一般に「プレビュー」と呼ばれている。
【0003】
ユーザは、ドキュメントを用紙に印刷する前にプレビューを行うことによって、印刷物の不具合を予め知ることができる。これにより、用紙の無駄遣いを減らすことができる。
【0004】
プレビューに関する技術として、次のような技術が提案されている。
【0005】
両面印刷が行われた場合に記録材のおもて面に形成される一のページ画像のページを特定する。印刷プレビュー画像として、特定されたページを先頭ページとして印刷用データに基づく両面印刷がなされた場合に得られる複数枚の記録材を重ね置きした状態から最上面の記録材の一部がめくり返された状態を表す第1のめくり返し画像を表示させる。一方、その最上面の記録材のうら面部分に相当する領域に相当する領域の(めくり返し露出領域)の画像が空白画像となる場合に、そのめくり返し露出領域にその領域の記録紙が透けて背後のページ画像の一部が表れた状態を表す第2のめくり返し画像を表示させる(特許文献1)。
【0006】
デバイス情報と文書データとに基づいて、デバイス情報を考慮したプレビュー用のデータを生成して表示する。また、ページ設定情報が両面指定の場合に、裏面を透かしたプレビュー用のデータを生成して表示する(特許文献2)。
【0007】
少なくとも1ページから4ページを含む書籍印刷物の仕上がり状態を確認する際に、1ページの印刷(画像)を表示するとともに、1ページの裏面の2ページの印刷が1ページに透過した画像(反転透過画像)と、1ページの下に重ねられる3ページの印刷が1ページに透過した透過画像を重ねて表示する(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−179037号公報
【特許文献2】特開2008−234671号公報
【特許文献3】特開2010−36422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1に記載される技術によると、ユーザは、互いに異なる2つの面に印刷される画像の一部分ずつしか確認することができない。
【0010】
特許文献2、3に記載される技術によると、ユーザは、互いに異なる2つの面に印刷される画像の全部分を確認することができる。しかし、例えば両方の画像がともに航空写真である場合など、両方の画像が似ている場合は、特許文献2、3に記載される技術を用いて両方の画像を重ね合わせると、それぞれの画像を区別することがユーザにとって困難になることが、ある。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑み、ユーザがプレビューにおいてそれぞれを従来よりも区別しやすいように、一方の面に印刷される画像と他の面に印刷される画像とを重ねて表示することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一形態に係るプレビュー処理装置は、ドキュメントの印刷物のうちの第一の面に印刷される第一の画像と第二の面に印刷される第二の画像とを、当該第一の画像の第一の濃度と当該第二の画像の第二の濃度との比率が変更されるごとに、当該変更された比率で合成することによって、合成画像を生成する、生成手段と、前記合成画像生成手段によって前記合成画像が新たに生成されるごとに、当該新たな合成画像をディスプレイに表示させる表示処理手段と、を有する。
【0013】
好ましくは、前記生成手段は、前記第一の面および前記第二の面が同一の用紙のそれぞれ表面および裏面である場合は、前記第二の画像を反転させた状態で前記合成画像を生成する。または、さらに、綴じ代として前記印刷物の上部が指定された場合は、前記第二の画像を半回転させかつ反転させた状態で前記合成画像を生成する。
【0014】
または、前記生成手段は、前記第一の画像および前記第二の画像のうちの少なくとも一方の画像として、透過性を有する画像を生成し、他方の画像を当該一方の画像に重ね合せることによって、前記合成画像を生成する。
【0015】
または、ユーザに前記比率を入力させるための入力手段、を有し、前記生成手段は、前記比率が入力されるごとに、当該入力された比率で前記合成画像を生成する。または、一定の時間ごとに自動的に前記比率を変更しながら前記合成画像を生成する、
または、前記表示処理手段は、前記合成画像の近傍に、前記第一の面の第一の番号と前記第二の面の第二の番号とをそれぞれ前記第一の濃度および前記第二の濃度に応じた濃さで前記ディスプレイに表示させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、ユーザがプレビューにおいてそれぞれを従来よりも区別しやすいように、一方の面に印刷される画像と他の面に印刷される画像とを重ねて表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】画像形成装置および端末装置を有するネットワークシステムの例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図4】端末装置の機能的構成の例を示す図である。
【図5】ドキュメントのページの構成の例を示す図である。
【図6】印刷条件設定画面の例を示す図である。
【図7】ダイアログボックスの例を示す図である。
【図8】画像の回転および反転の例を説明するための図である。
【図9】プレビュー画面の例を示す図である。
【図10】合成画像の遷移の例を示す図である。
【図11】合成画像の遷移の例を示す図である。
【図12】反転を適用しない場合の合成画像の例を示す図である。
【図13】端末装置におけるプレビューの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図14】端末装置におけるプレビューの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図15】端末装置におけるプレビューの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、画像形成装置1および端末装置2を有するネットワークシステムの例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、端末装置2のハードウェア構成の例を示す図である。図4は、端末装置2の機能的構成の例を示す図である。
【0019】
図1に示すように、画像形成装置1と端末装置2とは、通信回線3を介して繋がれている。通信回線3として、いわゆるLAN(Local Area Network)回線、公衆回線、またはインターネットなどが用いられる。
【0020】
画像形成装置1は、一般に「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれる装置であって、コピー、ネットワークプリンティング、ファックス、およびスキャナなどの機能を集約した装置である。
【0021】
ネットワークプリンティングの機能によると、画像データを端末装置2から受信して画像を用紙に印刷することができる。「ネットワークプリンタ機能」または「PCプリント機能」などと呼ばれることもある。
【0022】
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャナユニット10e、印刷ユニット10f、ネットワークインタフェース10g、タッチパネルディスプレイ10h、モデム10i、およびフィニッシャ10jのほか制御用の回路などによって構成される。
【0023】
ネットワークインタフェース10gは、通信回線を介して端末装置2などの他の装置と通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。
【0024】
タッチパネルディスプレイ10hは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが処理の指令および条件を入力するための画面、およびCPU10aの処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザが指で触れた位置を検知し、検知結果を示す信号をCPU10aに送信する。
【0025】
スキャナユニット10eは、用紙に記されている写真、文字、絵、図表などからなる画像を読み取って画像データを生成する。
【0026】
モデム10iは、固定電話網を介して他のファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りするための装置である。
【0027】
印刷ユニット10fは、スキャナユニット10eによって読み取られた画像のほか、端末装置2またはファックス端末などから受信した画像データに示される画像を印刷する。
【0028】
フィニッシャ10jは、印刷ユニット10fによって画像が印刷された印刷物に対して仕上げの処理を行う。本実施形態では、ステープルで印刷物を綴じる処理およびパンチ穴を開ける処理を行う。
【0029】
ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、オペレーティングシステムおよびミドルウェアなどのソフトウェアがインストールされている。ソフトウェアを構成するモジュールは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0030】
端末装置2は、画像形成装置1のサービスを受けるクライアントである。端末装置2として、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、またはスマートフォンなどが用いられる。以下、端末装置2としてパーソナルコンピュータが用いられる場合を例に、説明する。
【0031】
端末装置2は、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、大容量記憶装置20d、キーボード20e、ポインティングデバイス20f、液晶ディスプレイ20g、およびネットワークインタフェース20hなどによって構成される。
【0032】
キーボード20eおよびポインティングデバイス20fは、ユーザが指令およびデータを端末装置2に対して入力するための装置である。ポインティングデバイス20fとして、マウスまたはトラックパッドなどが用いられる。
【0033】
液晶ディスプレイ20gには、画像形成装置1のタッチパネルディスプレイ10hと同様、種々の画面が表示される。本実施形態では、特に、後述する印刷条件設定画面61(図6参照)およびプレビュー画面63(図9参照)が表示される。
【0034】
ROM20cまたは大容量記憶装置20dには、図4に示すように、ワープロソフト、表計算ソフト、または描画ソフトなどのアプリケーション2APのほか、プリンタドライバ2DRがインストールされている。アプリケーション2APおよびプリンタドライバ2DRは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。大容量記憶装置20dとして、HDDまたはSDDなどが用いられる。
【0035】
プリンタドライバ2DRには、印刷条件受付処理部201、プレビュー画像データ生成部202、プレビュー画面表示処理部203、印刷データ生成部204、および印刷指令部205などを実現するためのモジュールが含まれている。
【0036】
プリンタドライバ2DRは、画像形成装置1を制御するためのソフトウェアであって、特に、画像形成装置1で印刷を行うための印刷データを生成したり、この印刷データおよび印刷コマンドなどを画像形成装置1へ送信したりするためのソフトウェアである。さらに、プリンタドライバ2DRによると、ユーザは、画像形成装置1によって用紙に印刷される画像の仕上がりの状態を、画面で確認することができる。仕上がりの状態を表示することは、一般に、「プレビュー」と呼ばれる。また、仕上がりの状態を示す画像は、一般に「プレビュー画像」と呼ばれる。
【0037】
図5は、ドキュメント4のページの構成の例を示す図である。図6は、印刷条件設定画面61の例を示す図である。図7は、ダイアログボックス62の例を示す図である。図8は、画像の回転および反転の例を説明するための図である。図9は、プレビュー画面63の例を示す図である。図10および図11は、合成画像の遷移の例を示す図である。図12は、反転を適用しない場合の合成画像の例を示す図である。次に、図4に示す端末装置2の各部を順次説明する。
【0038】
ユーザは、印刷対象のドキュメントの画像データを端末装置2に用意しておく。ユーザは、この画像データを、アプリケーション2APで書類を作成することによって用意すればよい。または、ユーザは、インターネット上のサーバからWEBページのデータをダウンロードし、このデータを画像データとして用いることもできる。
【0039】
そして、ユーザは、印刷のコマンドを端末装置2に入力する。すると、プリンタドライバ2DRが起動する。以下、図5のような、複数のページからなるドキュメント4が、印刷の対象である場合を例に、説明する。また、ドキュメント4の画像データを「全体画像データ50」と記載する。全体画像データ50のフォーマットとして、TIFF(Tagged Image File Format)またはPDF(Portable Document Format)などが用いられる。または、ページ記述言語で記載したデータを用いてもよい。
【0040】
印刷条件受付処理部201は、プリンタドライバ2DRの起動後、印刷および仕上げなどの条件を受け付けるための処理を、例えば次のように実行する。
【0041】
印刷条件受付処理部201は、図6のような印刷条件設定画面61を液晶ディスプレイ20gに表示させる。ここで、ユーザは、印刷条件設定画面61を見ながらドキュメント4の印刷等の条件を入力する。
【0042】
特に、本実施形態では、ユーザは、ドキュメント4を、いわゆる製本仕上げにすることができる。製本仕上げを希望する場合は、ユーザは、次のように条件を入力する。
【0043】
ユーザは、用紙の両面に印刷したい場合は「印刷種類」のプルダウンメニューから「両面」を選択し、片面のみに印刷したい場合は「片面」を選択する。
【0044】
また、ページ割付(「N_up印刷」、「N_in_1印刷」、または「集約印刷」などと呼ばれることもある。)を行いたい場合は、「ページ割付」のチェックボックスをオンにして、用紙の1面当たりの、ドキュメント4のページ数をプルダウンメニューから選択する。
【0045】
また、ドキュメント4の印刷物の綴じ代をユーザが既に決めている場合は、「綴じ代」のチェックボックスをオンにして、「詳細」のボタンを押す。すると、印刷条件受付処理部201は、図7のようなダイアログボックス62を印刷条件設定画面61の上に表示させる。ここで、ユーザは、綴じ代の位置を選択し、「OK」のボタンを押す。すると、印刷条件受付処理部201は、ダイアログボックス62が閉じ、印刷条件設定画面61を再び最前面に表示させる。
【0046】
また、ステープル綴じを行いたい場合は、「ステープル」のチェックボックスをオンにして、何カ所綴じにするのかをプルダウンメニューから選択する。
【0047】
また、パンチ穴を開けたい場合は、「パンチ穴」のチェックボックスをオンにして、パンチ穴の個数をプルダウンメニューから選択する。
【0048】
そのほか、ユーザは、製本仕上げを希望するか否かに関わらず、原稿の向き、原稿サイズ、および出力サイズなどを選択する。
【0049】
さらに、印刷を開始する前にプレビュー画像を見たい場合は、「印刷プレビューを表示する」のチェックボックスをオンする。
【0050】
ユーザは、条件を選択(入力)し終えたら、「OK」のボタンを押す。すると、印刷条件受付処理部201は、印刷条件設定画面61およびダイアログボックス62でそれぞれ選択(入力)された内容を受け付ける。そして、これらの内容を示す印刷条件データ51を生成する。
【0051】
プレビュー画像データ生成部202は、プレビュー画像の画像データを生成する処理を行う。プレビュー画像データ生成部202は、表(おもて)面画像データ生成部211、裏面画像データ生成部212、および合成画像データ生成部213などによって構成される。
【0052】
表面画像データ生成部211は、各用紙の表面それぞれに印刷されるページのプレビュー画像の表面画像データ52を、面の単位で次のように生成する。
【0053】
表面画像データ生成部211は、ドキュメント4のページのうちの、各用紙の表面に印刷されるページを特定する。これは、印刷条件データ51に示される、印刷種類(片面または両面)およびページ割付の条件に基づいて特定することができる。
【0054】
そして、特定した各ページの画像データを全体画像データ50から抽出し、抽出した画像データに基づいて各表面のプレビュー画像の画像データを生成する。さらに、仕上げの条件が印刷条件データ51に示される場合は、この条件に従ってステープルまたはパンチ穴の画像が加えられるように、画像データを更新する。このようにして生成されまたは更新された画像データが、表面画像データ52である。
【0055】
ただし、表面が「スタートページ」である場合は、プレビュー画像として、非透過画像が用いられる。一方、表面が「次ページ」である場合は、プレビュー画像として、透過画像が用いられる。「スタートページ」および「次ページ」については、後に説明する。
【0056】
「透過画像」とは、一般に、後ろに他のオブジェクトの画像があっても当該他のオブジェクトの画像が透けて表れる性質を有する画像である。つまり、透過画像は、半透明のオブジェクトを表わす画像であると、言える。透過率が高いほど、よく透けて見える。透過画像のフォーマットの一例として、透過GIF(Graphics Interchange Format)がよく知られている。透過率が0%であれば、後ろにある他のオブジェクトの画像は全く透けない。透過率が100%であれば、完全に透明な状態であることを意味する。「非透過画像」とは、上述の透過性を有しない普通の画像である。
【0057】
また、一般に、透過率が高いほど、濃度は低くなる。なお、本実施形態においては、アプリケーション2APから与えられた元の画像の濃度を、100%の濃度として取り扱う。したがって、濃度がα%であるプレビュー画像とは、各色の濃度の値が元の画像よりも(100−α)%だけ下がった画像を意味する。
【0058】
裏面画像データ生成部212は、各用紙の裏面それぞれに印刷されるページのプレビュー画像の裏面画像データ53を、面の単位で次のように生成する。
【0059】
裏面画像データ生成部212は、ドキュメント4のページのうちの、各用紙の裏面ごとに印刷されるページを、表面に印刷されるページを特定する場合と同様に、印刷条件データ51に基づいて特定する。
【0060】
そして、特定した各ページの画像データを全体画像データ50から抽出し、抽出した画像データに基づいて表面の場合と同様に各裏面のプレビュー画像の画像データを生成することによって、裏面画像データ53を生成する。表面の場合と同様に、裏面がスタートページである場合は、プレビュー画像として、非透過画像が用いられ、次ページである場合は、透過画像が用いられる。
【0061】
ただし、印刷条件データ51に示される綴じ代の条件が「上綴じ」であり(つまり、図7の一番左の選択肢が選択され)かつ反転フラグ5Fが「オン」である場合は、裏面画像データ生成部212は、裏面画像データ生成部212は、さらに、この画像データを、プレビュー画像が180度回転しかつ水平方向に反転するように変換することによって、裏面画像データ53を生成する。例えば、図8(A)に示すページであれば、図8(B)に示すようにプレビュー画像を180度回転させかつ水平方向に反転させる。回転および反転は、用紙の面単位で行う。よって、ページ割付の条件が指定されている場合、例えば、図8(C)に示すように2つのページが1つの面に配置される場合は、図8(D)のように、2つのページを表わす1つのプレビュー画像を180度回転させかつ水平方向に反転させる。反転フラグ5Fのデフォルト値は「オン」である。反転フラグ5Fについては、後述する。
【0062】
または、印刷条件データ51に示される綴じ代の条件が「左綴じ」または「右綴じ」でありかつ反転フラグ5Fが「オン」である場合は、裏面画像データ生成部212は、さらに、プレビュー画像の画像データを、プレビュー画像が水平方向に反転するように変換することによって、裏面画像データ53を生成する。この場合も上綴じの場合と同様に、反転は、用紙の面単位で行う。
【0063】
なお、印刷条件データ51に示される原稿種類の条件が「片面」である場合は、裏面のプレビュー画像はすべて、白紙を表わす画像になる。さらに印刷条件データ51に仕上げの条件が示される場合は、白紙にステープルまたはパンチ穴が付いた状態を表わす画像になる。
【0064】
また、表面画像データ生成部211および裏面画像データ生成部212は、それぞれ、ユーザによる操作に応じて透過率または濃度を変えながら、表面画像データ52および裏面画像データ53を生成する。透過率または濃度の変更に伴う処理については、後に説明する。
【0065】
合成画像データ生成部213は、表面のプレビュー画像と裏面のプレビュー画像とを合成した合成画像の合成画像データ54を、この表面の表面画像データ52およびこの裏面の裏面画像データ53に基づいて生成する。これら2つのプレビュー画像の組合せは、次の2通りである。1つは、同じ用紙の表面のプレビュー画像および裏面のプレビュー画像の組合せである。もう1つは、ドキュメント4の印刷物を綴じた場合の連続する2枚の用紙の向かい合う2つの面それぞれのプレビュー画像の組合せである。
【0066】
前者の組合せ場合は、裏面のプレビュー画像の上に表面のプレビュー画像が重ね合わされる。一方、後者の組合せ場合は、表面のプレビュー画像の上に裏面のプレビュー画像が重ね合わされる。つまり、いずれの組合せの場合も、非透過画像の上に透過画像が重ね合わされる。よって、2つのプレビュー画像が合成される。
【0067】
上述の通り、ユーザの操作に応じて表面および裏面それぞれのプレビュー画像の透過率または濃度が変化する。それに伴い、合成画像データ生成部213によって生成される合成画像も変化する。これについては、後述する。
【0068】
プレビュー画面表示処理部203は、プレビュー画面63を液晶ディスプレイ20gに表示させるための処理を行う。
【0069】
図9に示すように、プレビュー画面63には、プレビュー画像領域631、スタートページ指定ボックス632、濃度比率スライドバー633、ページ番号領域634、反転表示切換チェックボックス635、自動スライドボタン636、印刷開始ボタン637、および印刷中止ボタン638などが配置されている。
【0070】
ここで、プレビュー画像領域631ないし印刷中止ボタン638の役割を、ユーザによる操作および合成画像の遷移とともに、順次、説明する。
【0071】
プレビュー画像領域631には、プレビュー画像データ生成部202によって生成された合成画像データ54に基づいて、表面のプレビュー画像と裏面のプレビュー画像とを合成した合成画像が表示される。
【0072】
ただし、当初は、表面画像データ生成部211は、ドキュメント4の印刷物の1枚目の用紙の表面のプレビュー画像(非透過画像)の表面画像データ52を、濃度を100%にして生成する。一方、裏面画像データ生成部212は、この用紙の裏面のプレビュー画像(透過画像)の裏面画像データ53を、濃度を0%にして(つまり、透過率を100%にして)生成する。したがって、実質的に、1枚目の用紙の表面のプレビュー画像のみが合成画像としてプレビュー画像領域631に表示される。
【0073】
スタートページ指定ボックス632は、ユーザがスタートページを指定するためのテキストボックスである。「スタートページ」の「ページ」は、ドキュメント4の印刷物におけるページを指す。ただし、1つの面を1つのページとして取り扱う。したがって、ページ割付の条件が指定されている場合は、1ページ目以外は、ドキュメント4の元のページとは一致しない。
【0074】
濃度比率スライドバー633は、スタートページ指定ボックス632に指定されたスタートページの面のプレビュー画像の濃度とドキュメント4の印刷物におけるその次のページ(以下、単に「次ページ」と記載する。)の面のプレビュー画像の濃度との比率を、ユーザが指定するためのスライドバーである。濃度比率スライドバー633は、所定の領域を左右方向(水平方向)に動く。
【0075】
濃度比率スライドバー633が左へ寄るほど、スタートページの面のプレビュー画像の濃度として高い濃度が指定され、次ページの面のプレビュー画像の濃度として低い濃度が指定される。上述の通り、濃度が高くなるほど透過率が低くなる。よって、濃度比率スライドバー633が左へ寄るほど、次ページの面のプレビュー画像の透過率が高くなると、言える。
【0076】
スタートページのプレビュー画像の濃度と次ページのプレビュー画像の濃度との和は、常に一定であることが好ましく、例えば100%である。また、濃度の最大値は100%であり、最小値は0%である。
【0077】
同様に、濃度比率スライドバー633が右へ寄るほど、次ページの面のプレビュー画像の濃度として高い濃度が指定され、スタートページの面のプレビュー画像の濃度として低い濃度が指定される。
【0078】
スタートページ指定ボックス632のデフォルト値は「1」である。また、濃度比率スライドバー633のデフォルトの状態は、左端に寄った状態である。
【0079】
ユーザは、スタートページ指定ボックス632に、ドキュメント4の印刷物における任意のページ(面)をスタートページとして指定することができる。また、濃度比率スライドバー633をスライドさせることによって、スタートページおよび次ページそれぞれの濃度を変更することができる。
【0080】
スタートページ指定ボックス632に新たにスタートページが指定されまたは濃度比率スライドバー633がスライドされると、表面画像データ生成部211および裏面画像データ生成部212は、それぞれ、次のような表面画像データ52および裏面画像データ53を生成し直す。
【0081】
表面画像データ生成部211は、スタートページの番号が奇数である場合は、新たに指定されたスタートページの面の、濃度比率スライドバー633の位置に対応する濃度の非透過なプレビュー画像の表面画像データ52を、生成する。一方、スタートページの番号が偶数である場合は、このスタートページの次ページの面の、濃度比率スライドバー633の位置に対応する濃度および透過率の透過なプレビュー画像の表面画像データ52を、生成する。
【0082】
裏面画像データ生成部212は、スタートページの番号が奇数である場合は、このスタートページの次ページの面の、濃度比率スライドバー633の位置に対応する濃度および透過率の透過なプレビュー画像の裏面画像データ53を、生成する。一方、スタートページの番号が偶数である場合は、このスタートページの、濃度比率スライドバー633の位置に対応する濃度の非透過なプレビュー画像の裏面画像データ53を、生成する。
【0083】
合成画像データ生成部213は、生成し直された表面画像データ52および裏面画像データ53に基づいて、合成画像データ54を生成し直す。そして、プレビュー画面表示処理部203は、生成し直された合成画像データ54に基づいて合成画像を表示し直す。
【0084】
ページ番号領域634には、左右に1つずつ、ページ番号を示すための領域が設けられている。左側にはスタートページのページ番号が示され、右側には次ページのページ番号が示される。
【0085】
また、これらのページ番号の数字の色の濃さは、それぞれのページのプレビュー画像の濃度に応じて変化する。したがって、スタートページのページ番号の数字は、濃度比率スライドバー633が左に寄るほど濃くなり右に寄るほど薄くなる。一方、次ページのページ番号の数字は、濃度比率スライドバー633が右に寄るほど濃くなり左に寄るほど薄くなる。
【0086】
さらに、次ページのページ番号の数字は、次ページのプレビュー画像の向きに対応している。つまり、次ページのプレビュー画像の左右が反転している場合は、次ページのページ番号の数字も左右が反転する。さらに、次ページのプレビュー画像が180度回転している場合は、次ページのページ番号の数字も、さらに、180度回転する。
【0087】
ここで、プレビュー画像領域631に表示される合成画像およびページ番号領域634に表示されるページ番号の数字の遷移を、具体例を挙げながら説明する。
【0088】
例えば、綴じ代の条件として「上綴じ」が指定され、印刷種類の条件として「両面」が指定されたとする。なお、ページ割付の条件は、指定されなかったものとする。
【0089】
すると、表面画像データ生成部211は、印刷物の1枚目の表面つまりドキュメント4の1ページ目(図5参照)の非透過なプレビュー画像の表面画像データ52を、濃度を100%にして生成する。一方、裏面画像データ生成部212は、印刷物の1枚目の裏面つまりドキュメント4の2ページ目の透過なプレビュー画像の裏面画像データ53を、透過率を100%にして(つまり、濃度を0%にして)生成する。合成画像データ生成部213は、表面画像データ52および裏面画像データ53に基づいて、表面のプレビュー画像と裏面のプレビュー画像との合成画像の合成画像データ54を生成する。
【0090】
そして、プレビュー画面表示処理部203は、図10(A)のように、この合成画像をプレビュー画像領域631に表示させる。当初は濃度比率スライドバー633が左端に位置するので、スタートページつまり用紙の1枚目の表面のプレビュー画像のみが、表れる。
【0091】
その後、ユーザが濃度比率スライドバー633を徐々に右へスライドさせると、表面画像データ生成部211は、印刷物の1枚目の表面の表面画像データ52を、濃度を徐々に下げながら、次々に生成する。並行して、裏面画像データ生成部212は、印刷物の1枚目の裏面の裏面画像データ53を、透過率を徐々に下げながら(つまり、濃度を徐々に上げながら)、次々に生成する。合成画像データ生成部213は、最新の表面画像データ52および最新の裏面画像データ53に基づいて、表面のプレビュー画像と裏面のプレビュー画像との合成画像の合成画像データ54を生成する。
【0092】
そして、プレビュー画面表示処理部203は、最新の合成画像データ54に基づいて合成画像をプレビュー画像領域631に表示させる。
【0093】
濃度比率スライドバー633が、可動範囲の、左から25%の位置に来たら、図10(B)のように、表面のプレビュー画像および裏面のプレビュー画像それぞれの濃度が75%および25%である合成画像が、プレビュー画像領域631に表示される。その後、左から50%の位置に来たら、図10(C)のように、表面のプレビュー画像および裏面のプレビュー画像それぞれの濃度がともに50%である合成画像が、プレビュー画像領域631に表示される。左から75%の位置に来たら、図10(D)のように、表面のプレビュー画像および裏面のプレビュー画像それぞれの濃度が25%および75%である合成画像が、プレビュー画像領域631に表示される。そして、右端に到達したら、図10(E)のように、裏面のプレビュー画像のみが合成画像としてプレビュー画像領域631に表示される。
【0094】
スタートページおよび次ページそれぞれのプレビュー画像の濃度の変化に応じて、ページ番号領域634に示されるスタートページおよび次ページのそれぞれのページ番号の数字の濃さも、図10(A)〜(E)のように変化する。
【0095】
続いて、ユーザがスタートページ指定ボックス632に「2」を指定したら、濃度比率スライドバー633は、デフォルトの位置つまり左端に戻る。
【0096】
裏面画像データ生成部212は、印刷物の1枚目の裏面つまりドキュメント4の2ページ目の非透過なプレビュー画像の裏面画像データ53を、濃度を100%にして生成する。一方、表面画像データ生成部211は、印刷物の2枚目の表面つまりドキュメント4の3ページ目の透過なプレビュー画像の表面画像データ52を、透過率を100%にして(つまり、濃度を0%にして)生成する。合成画像データ生成部213は、表面画像データ52および裏面画像データ53に基づいて、裏面のプレビュー画像と表面のプレビュー画像との合成画像の合成画像データ54を生成する。プレビュー画面表示処理部203は、図11(A)のように、この合成画像をプレビュー画像領域631に表示させる。
【0097】
その後、ユーザが濃度比率スライドバー633を徐々に右へスライドさせると、図10を用いて説明した通り、図11(B)〜(E)のように、スタートページのプレビュー画像が徐々に薄くなり次ページのプレビュー画像が徐々に濃くなりながら、合成画像が変化する。スタートページおよび次ページそれぞれのページ番号の数字の濃さも、同様に、変化する。
【0098】
そのほか、印刷条件設定画面61の反転表示切換チェックボックス635がクリックされてチェックが外されると、反転フラグ5Fが「オフ」に更新される。再びクリックされてチェックが付くと、反転フラグ5Fが「オン」に戻る。
【0099】
反転フラグ5Fが「オフ」である場合は、裏面画像データ生成部212は、プレビュー画像を反転させずに裏面画像データ53を生成する。したがって、図12のように、合成画像には、裏面のプレビュー画像が、反転することなく表れる。スタートページおよび次ページそれぞれのページ番号の数字も、同様である。
【0100】
自動スライドボタン636がクリックされると、プレビュー画像データ生成部202の各部およびプレビュー画面表示処理部203は、図10および図11のような、合成画像の遷移が一定のペースで進むように、処理を行う。これにより、ユーザによる濃度比率スライドバー633の操作がなくても、図10および図11で例示した遷移が自動的に行われる。
【0101】
この際に、プレビュー画面表示処理部203は、自動スライドボタン636を、名前を「自動」から「停止」に変更して表示する。さらに、スタートページ指定ボックス632などをグレーアウトで表示し、ユーザが操作できないようにする。
【0102】
その後、自動スライドボタン636が再度クリックされると、プレビュー画像データ生成部202およびプレビュー画面表示処理部203は、合成画像の遷移の処理を中止する。そして、プレビュー画面表示処理部203は、自動スライドボタン636の名前を「停止」から「自動」に戻し、スタートページ指定ボックス632などのグレーアウトを解除する。
【0103】
印刷開始ボタン637がクリックされると、印刷データ生成部204および印刷指令部205によって、ドキュメント4の印刷のための処理が次のように実行される。
【0104】
印刷データ生成部204は、印刷条件データ51に示される条件に基づいてドキュメント4を印刷するための印刷データ55を、全体画像データ50などを用いて生成する。
【0105】
そして、印刷指令部205は、印刷データ55を、印刷コマンドとともに、画像形成装置1へ送信する。その後、画像形成装置1によってドキュメント4の印刷が行われる。
【0106】
印刷中止ボタン638がクリックされると、印刷条件受付処理部201は、印刷条件データ51を削除し、プレビュー画面63を閉じる。そして、印刷条件データ51を受け付けるための処理を再度、行う。
【0107】
図13〜図15は、端末装置2におけるプレビューの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0108】
次に、プレビューに関する全体的な処理の流れを、図13〜図15のフローチャートを参照しながら説明する。
【0109】
ユーザが印刷のコマンドを端末装置2に入力すると、端末装置2は、印刷条件設定画面61(図6参照)を表示する(図13の#701)。ここで、ユーザは、印刷および仕上げの条件を入力する。この際に、プレビューの要否も入力する。端末装置2は、ユーザが入力した条件などを受け付ける(#702)。
【0110】
プレビューが不要であるとユーザが入力した場合は(#703でNo)、端末装置2は、プレビューの処理を行うことなく、印刷データ55を生成し印刷コマンドとともに画像形成装置1へ送信する(図15の#724)。
【0111】
一方、プレビューが必要であるとユーザが入力した場合は(#703でYes)、端末装置2は、ユーザが指定した条件に応じてプレビューの処理を次のように行う。
【0112】
端末装置2は、ドキュメント4の印刷物の1枚目の表面および裏面それぞれのプレビュー画像のデータ(表面画像データ52、裏面画像データ53)を生成し(#704)、両プレビュー画像を合成した合成画像(図9参照)を表示する(#705、#706)。
【0113】
ユーザが濃度比率スライドバー633をスライドさせると(#707でYes)、濃度比率スライドバー633の新たな位置に応じた濃度になるように、表面および裏面それぞれのプレビュー画像のデータを生成し直し、両プレビュー画像を合成した合成画像を表示する(#705、#706)。
【0114】
または、ユーザがスタートページを変更した場合は(#709でYes)、変更後のスタートページおよびその次のページ(次ページ)それぞれのプレビュー画像のデータを生成し(#710)、両プレビュー画像を合成した合成画像を表示する(#705、#706)。
【0115】
または、ユーザが自動スライドボタン636をクリックした場合は(図14の#711でYes)、端末装置2は、スタートページ指定ボックス632などをグレーアウトし(#712)、自動スライドボタン636の名前を「自動」から「停止」に変更する(#713)。そして、自動スライドボタン636が再度クリックされるまでの間、合成画像の遷移が一定のペースで進むように、処理を行う(#715〜#717)。
【0116】
この処理によると、例えば、図10(A)のように1枚目の表面のプレビュー画像だけが合成画像として表れている状態から、図10(B)〜(D)のように徐々に1枚目の表面のプレビュー画像がフェードアウトするとともに1枚目の裏面のプレビュー画像がフェードインし、そして、図10(E)および図11(A)のように1枚目の裏面のプレビュー画像だけが合成画像として表れる。さらに、図11(B)〜(D)のように徐々に1枚目の裏面のプレビュー画像がフェードアウトするとともに2枚目の表面のプレビュー画像がフェードインし、そして、図11(E)のように2枚目の表面のプレビュー画像だけが合成画像として表れる。
【0117】
その後、ユーザが自動スライドボタン636を再度クリックすると(#714でYes)、端末装置2は、自動スライドボタン636の名前を「自動」に戻し(#718)、スタートページ指定ボックス632などのグレーアウトを解除する(#719)。
【0118】
または、ユーザが印刷中止ボタン638をクリックした場合は(#720でYes)、端末装置2は、プレビュー画面63を閉じ(#721)、再び印刷条件設定画面61を表示する(図13の#701)。
【0119】
または、ユーザが印刷開始ボタン637をクリックした場合は(#722でYes)、端末装置2は、プレビュー画面63を閉じ(#723)、印刷データ55を生成し印刷コマンドとともに画像形成装置1へ送信する(#724)。
【0120】
本実施形態によると、ユーザがプレビューにおいてそれぞれを従来よりも区別しやすいように、表面に印刷される画像と裏面に印刷される画像とを重ねて表示することができる。
【0121】
本実施形態によると、印刷種類が片面である場合も、両面である場合と同様に、合成画像として、同じ用紙の表面のプレビュー画像と裏面のプレビュー画像との合成画像または
連続する2枚の用紙の向かい合う2つの面それぞれのプレビュー画像の合成画像が生成され、表示される。
【0122】
しかし、印刷種類が片面である場合は、端末装置2は、連続する2枚の用紙の表面それぞれのプレビュー画像の合成画像を生成し表示してもよい。この際に、端末装置2は、先の用紙(スタートページ)のプレビュー画像を非透過画像にして、後ろの用紙(次ページ)のプレビュー画像を透過画像にして、合成すればよい。そして、濃度比率スライドバー633の位置に応じて濃度を変更し合成画像を生成し直せばよい。
【0123】
その他、ネットワークシステム、画像形成装置1、および端末装置2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、画面の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0124】
2 端末装置(プレビュー処理装置)
202 プレビュー画像データ生成部(生成手段)
203 プレビュー画面表示処理部(表示処理手段)
63 プレビュー画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドキュメントの印刷物のうちの第一の面に印刷される第一の画像と第二の面に印刷される第二の画像とを、当該第一の画像の第一の濃度と当該第二の画像の第二の濃度との比率が変更されるごとに、当該変更された比率で合成することによって、合成画像を生成する、生成手段と、
前記合成画像生成手段によって前記合成画像が新たに生成されるごとに、当該新たな合成画像をディスプレイに表示させる表示処理手段と、
を有することを特徴とするプレビュー処理装置。
【請求項2】
前記生成手段は、前記第一の面および前記第二の面が同一の用紙のそれぞれ表面および裏面である場合は、前記第二の画像を反転させた状態で前記合成画像を生成する、
請求項1に記載のプレビュー処理装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記第一の面および前記第二の面が同一の用紙のそれぞれ表面および裏面でありかつ綴じ代として前記印刷物の上部が指定された場合は、前記第二の画像を半回転させかつ反転させた状態で前記合成画像を生成する、
請求項1に記載のプレビュー処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記第一の画像および前記第二の画像のうちの少なくとも一方の画像として、透過性を有する画像を生成し、他方の画像を当該一方の画像に重ね合せることによって、前記合成画像を生成する、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプレビュー処理装置。
【請求項5】
ユーザに前記比率を入力させるための入力手段、を有し、
前記生成手段は、前記比率が入力されるごとに、当該入力された比率で前記合成画像を生成する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプレビュー処理装置。
【請求項6】
前記生成手段は、一定の時間ごとに自動的に前記比率を変更しながら前記合成画像を生成する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプレビュー処理装置。
【請求項7】
前記表示処理手段は、前記合成画像の近傍に、前記第一の面の第一の番号と前記第二の面の第二の番号とをそれぞれ前記第一の濃度および前記第二の濃度に応じた濃さで前記ディスプレイに表示させる、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のプレビュー表示装置。
【請求項8】
ドキュメントの印刷物のうちの第一の面に印刷される第一の画像と第二の面に印刷される第二の画像とを、当該第一の画像の第一の濃度と当該第二の画像の第二の濃度との比率が変更されるごとに、当該変更された比率で合成することによって、合成画像を生成し、
前記合成画像を新たに生成するごとに、当該新たな合成画像をディスプレイに表示させる、
ことを特徴とするプレビュー処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ドキュメントの印刷物のうちの第一の面に印刷される第一の画像と第二の面に印刷される第二の画像とを、当該第一の画像の第一の濃度と当該第二の画像の第二の濃度との比率が変更されるごとに、当該変更された比率で合成することによって、合成画像を生成する、合成処理を、実行させ、
前記合成画像を新たに生成するごとに、当該新たな合成画像をディスプレイに表示する処理を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−141692(P2012−141692A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−292715(P2010−292715)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】