説明

プログラム、携帯端末、映像受信装置、映像受信システム、携帯端末の制御方法、及び映像受信装置の制御方法

【課題】携帯端末の表示画面に表示されている映像受信装置の遠隔操作用の操作画面を、映像受信装置におけるイベントの発生に応じて更新することが可能なプログラムを得る。
【解決手段】携帯端末6の信号処理部21は、STB4を遠隔操作するための操作画面を表示部24に表示する表示処理部41と、WebSocketの接続を確立するための要求信号S3をSTB4に送信する送信処理部44と、携帯端末6とSTB4との間でWebSocketの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴ってSTB4から送信された画面更新情報S5を受信する受信処理部43と、表示部24に表示されている操作画面を、画面更新情報S5に基づいて更新する更新処理部42と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、携帯端末、映像受信装置、映像受信システム、携帯端末の制御方法、及び映像受信装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、操作マニュアルに印刷されたQRコードをカメラ付き携帯電話によって読み取ることにより、携帯電話をテレビのリモコンとして使用する情報処理システムが開示されている。携帯電話は、テレビの電源をオンするための制御信号や音量を調整するための制御信号を赤外線通信によって送信し、テレビは、携帯電話から受信したこれらの制御信号に従って動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4283102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯端末を映像受信装置のリモコンとして使用する場合には、携帯端末の表示画面に表示されているリモコンの操作画面を、コンテンツの受信状況等に応じて変更したい場面が生じ得る。例えば、視聴年齢制限が設定されたコンテンツを視聴する場合に、制限を解除するためのパスワード入力画面を、携帯端末の表示画面に表示したい状況が想定される。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された情報処理システムによると、携帯電話に表示された映像受信装置の遠隔操作用の操作画面を変更することについては対策がとられていない。仮に、パスワード入力画面を記述したQRコードを準備し、視聴年齢制限が設定されたコンテンツを視聴するためにパスワード入力画面を表示させる場合に当該QRコードを携帯電話によって読み取ることとしても、ユーザは操作画面の変更の度にQRコードを読み取る必要があり、その作業が煩雑である。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、携帯端末の表示画面に表示されている映像受信装置の遠隔操作用の操作画面を、当該映像受信装置におけるイベントの発生に応じて更新することが可能な、プログラム、携帯端末、映像受信装置、映像受信システム、携帯端末の制御方法、及び映像受信装置の制御方法を得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係るプログラムは、携帯端末を用いて映像受信装置を遠隔操作するためのプログラムであって、前記携帯端末に搭載されるコンピュータを、所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記携帯端末の表示画面に表示する表示手段と、プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、として機能させることを特徴とするものである。
【0008】
第1の態様に係るプログラムによれば、受信手段は、所定のイベントの発生に伴って映像受信装置から送信された画面更新情報を受信し、更新手段は、表示画面に表示されている操作画面を、受信手段が受信した画面更新情報に基づいて更新する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0009】
本発明の第2の態様に係るプログラムは、第1の態様に係るプログラムにおいて特に、前記受信手段は、前記映像受信装置から送信された前記画面更新情報を、前記プッシュ型通信プロトコルの通信を用いて受信することを特徴とするものである。
【0010】
第2の態様に係るプログラムによれば、受信手段は、映像受信装置から送信された画面更新情報を、プッシュ型通信プロトコルの通信を用いて受信する。プル型通信プロトコルでは、映像受信装置は、携帯端末からの要求を受けて画面更新情報を送信するため、イベントが発生してから要求を受けるまでの間、画面更新情報は送信されない。従って、イベントの発生タイミングと画面更新情報の送信タイミングとの間にタイムラグが発生する。一方、プッシュ型通信では、映像受信装置は、イベントが発生した場合に携帯端末からの要求を待たずに画面更新情報を送信する。従って、イベントの発生タイミングと画面更新情報の送信タイミングとの間にタイムラグは発生しない。第2の態様に係るプログラムによれば、映像受信装置は、画面更新情報をプッシュ型通信によって送信し、携帯端末の受信手段はこれを受信する。従って、映像受信装置は、画面更新情報を携帯端末に遅滞なく送信することが可能となり、その結果、携帯端末は、表示画面に表示されている操作画面を遅滞なく更新することが可能となる。しかも、プル型通信プロトコルでは、イベントの発生の有無に拘わらず、携帯端末から映像受信装置への定期的な画面更新情報の要求が必要となるが、プッシュ型通信プロトコルではこのような定期的な要求は不要であるため、携帯端末と映像受信装置との間の通信トラフィックを軽減することが可能となる。
【0011】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、第2の態様に係るプログラムにおいて特に、前記コンピュータを、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されなかった場合に、前記映像受信装置に対して前記画面更新情報を定期的に要求する要求手段としてさらに機能させることを特徴とするものである。
【0012】
第3の態様に係るプログラムによれば、要求手段は、携帯端末と映像受信装置との間でプッシュ型通信プロトコルの接続が確立されなかった場合に、映像受信装置に対して画面更新情報を定期的に要求する。これにより、映像受信装置がプッシュ型通信プロトコルに対応していない場合であっても、プル型通信によって携帯端末が映像受信装置に対して画面更新情報を定期的に要求することにより、携帯端末は映像受信装置から画面更新情報を受信することが可能となる。
【0013】
本発明の第4の態様に係るプログラムは、第1〜第3のいずれか一つの態様に係るプログラムにおいて特に、前記画面更新情報には、視聴年齢制限を解除するための操作画面情報が含まれることを特徴とするものである。
【0014】
第4の態様に係るプログラムによれば、画面更新情報には、視聴年齢制限を解除するための操作画面情報が含まれる。従って、視聴年齢制限が設定されているコンテンツを映像受信装置が受信した場合に、パスワード入力画面等を含む操作画面情報を映像受信装置から携帯端末に送信することにより、携帯端末の表示画面にパスワード入力画面等を表示させることが可能となる。
【0015】
本発明の第5の態様に係るプログラムは、第1〜第4のいずれか一つの態様に係るプログラムにおいて特に、前記画面更新情報には、視聴予約又は録画予約された番組の開始を通知するメッセージが含まれることを特徴とするものである。
【0016】
第5の態様に係るプログラムによれば、画面更新情報には、視聴予約又は録画予約された番組の開始を通知するメッセージが含まれる。従って、視聴予約又は録画予約された番組の開始時又はその直前に、当該番組の開始を通知するメッセージを含む画面更新情報を映像受信装置から携帯端末に送信することにより、携帯端末の表示画面に当該メッセージを表示させることが可能となる。
【0017】
本発明の第6の態様に係るプログラムは、携帯端末を用いて映像受信装置を遠隔操作するためのプログラムであって、前記映像受信装置に搭載されるコンピュータを、プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、所定のイベントの発生を検出する検出手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、として機能させることを特徴とするものである。
【0018】
第6の態様に係るプログラムによれば、送信手段は、検出手段が所定のイベントの発生を検出した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、携帯端末に送信する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0019】
本発明の第7の態様に係る携帯端末は、映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末であって、信号処理部と、表示画面と、を備え、前記信号処理部は、所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記表示画面に表示する表示手段と、プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、を有することを特徴とするものである。
【0020】
第7の態様に係る携帯端末によれば、受信手段は、所定のイベントの発生に伴って映像受信装置から送信された画面更新情報を受信し、更新手段は、表示画面に表示されている操作画面を、受信手段が受信した画面更新情報に基づいて更新する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0021】
本発明の第8の態様に係る映像受信装置は、携帯端末を用いて遠隔操作が可能な映像受信装置であって、映像信号を受信する映像受信部と、信号処理部と、を備え、前記信号処理部は、プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、前記映像受信部が受信した前記映像信号に基づいて、所定のイベントの発生を検出する検出手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、を有することを特徴とするものである。
【0022】
第8の態様に係る映像受信装置によれば、送信手段は、検出手段が所定のイベントの発生を検出した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、携帯端末に送信する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0023】
本発明の第9の態様に係る映像受信システムは、映像受信装置と、前記映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末と、を備え、前記携帯端末は、信号処理部と、表示画面と、を有し、前記携帯端末の前記信号処理部は、所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記表示画面に表示する表示手段と、プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、を含み、前記映像受信装置は、映像信号を受信する映像受信部と、信号処理部と、を有し、前記映像受信装置の前記信号処理部は、前記プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、前記映像受信部が受信した前記映像信号に基づいて、所定のイベントの発生を検出する検出手段と、前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、を含むことを特徴とするものである。
【0024】
第9の態様に係る映像受信システムによれば、映像受信装置において、送信手段は、検出手段が所定のイベントの発生を検出した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、携帯端末に送信する。また、携帯端末において、受信手段は、映像受信装置から送信された画面更新情報を受信し、更新手段は、表示画面に表示されている操作画面を、受信手段が受信した画面更新情報に基づいて更新する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0025】
本発明の第10の態様に係る携帯端末の制御方法は、映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末の制御方法であって、(A)所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記携帯端末の表示画面に表示するステップと、(B)プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信するステップと、(C)前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信するステップと、(D)前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記ステップ(C)で受信した前記画面更新情報に基づいて更新するステップと、を備えることを特徴とするものである。
【0026】
第10の態様に係る携帯端末の制御方法によれば、受信手段は、所定のイベントの発生に伴って映像受信装置から送信された画面更新情報を受信し、ステップ(D)では、表示画面に表示されている操作画面を、ステップ(C)で受信した画面更新情報に基づいて更新する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【0027】
本発明の第11の態様に係る映像受信装置の制御方法は、携帯端末を用いて遠隔操作が可能な映像受信装置の制御方法であって、(A)プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信するステップと、(B)所定のイベントの発生を検出するステップと、(C)前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記ステップ(B)で前記所定のイベントの発生が検出された場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信するステップと、を備えることを特徴とするものである。
【0028】
第11の態様に係る映像受信装置の制御方法によれば、ステップ(C)では、ステップ(B)で所定のイベントの発生が検出された場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、携帯端末に送信する。従って、映像受信装置において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末と映像受信装置との間には、プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されている。そのため、映像受信装置においてイベントが発生した場合には、映像受信装置は、プッシュ型通信によって画面更新情報を携帯端末に送信することが可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を、映像受信装置におけるイベントの発生に応じて更新することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像配信システムの全体構成を示す図である。
【図2】STBのハードウェア構成を簡略化して示す図である。
【図3】プログラムを実行することによって信号処理部に実現される機能を簡略化して示す図である。
【図4】携帯端末のハードウェア構成を簡略化して示す図である。
【図5】プログラムを実行することによって信号処理部に実現される機能を簡略化して示す図である。
【図6】携帯端末とSTBとの間における信号送受信の第1の例を示す図である。
【図7】携帯端末とSTBとの間における信号送受信の第2の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態に係る映像配信システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように映像配信システム1は、映像配信装置としてのサーバ2と、IP(Internet Protocol)ネットワーク等の通信ネットワーク3と、映像受信装置としてのSTB(Set Top Box)4と、液晶表示装置等のテレビ5と、STB4を遠隔操作するためのリモコンとして用いられる携帯端末6とを備えて構成されている。携帯端末6は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、又はSTB4に付属する専用リモコン等である。映像受信装置としてのSTB4と、STB4を遠隔操作するための携帯端末6とによって、映像受信システムが構成される。なお、STB4の機能がテレビ5に内蔵されていてもよく、この場合はテレビ5が映像受信装置として機能する。
【0033】
サーバ2は、通信ネットワーク3を介してSTB4にコンテンツの映像信号を送信する。STB4は、受信した映像信号に対してデコード等の処理を行って、当該処理後の映像信号をテレビ5に送信する。これにより、テレビ5において映像が再生される。
【0034】
図2は、STB4のハードウェア構成を簡略化して示す図である。図2に示すようにSTB4は、CPU(Central Processing Unit)等の信号処理部11と、通信ネットワーク3及びテレビ5との間で通信を行う通信部12と、携帯端末6との間で無線通信を行う通信部13と、半導体メモリ又はハードディスク等の記憶部14とを備えて構成されている。記憶部14には、携帯端末6を用いてSTB4を遠隔操作するためにSTB4を制御するプログラム15が記憶されている。プログラム15は、CD−ROM等の任意の記録媒体16に記録されており、記録媒体16から読み出されて記憶部14に格納される。あるいは、プログラム15を提供する所定のウェブサイト等からダウンロードして記憶部14に格納してもよい。
【0035】
図3は、プログラム15を実行することによって信号処理部11に実現される機能を簡略化して示す図である。図3に示すように信号処理部11は、映像処理部31、検出処理部32(検出手段)、受信処理部33(受信手段)、送信処理部34(送信手段)、及び画面処理部35を有する。換言すれば、プログラム15は、STB4に搭載されるコンピュータを、映像処理部31、検出処理部32、受信処理部33、送信処理部34、及び画面処理部35として機能させるためのプログラムである。
【0036】
図4は、携帯端末6のハードウェア構成を簡略化して示す図である。図6に示すように携帯端末6は、CPU等の信号処理部21と、STB4との間で無線通信を行う通信部22と、半導体メモリ等の記憶部23と、液晶表示画面等の表示部24とを備えて構成されている。記憶部14には、携帯端末6を用いてSTB4を遠隔操作するために携帯端末6を制御するプログラム25が記憶されている。プログラム25は、CD−ROM等の任意の記録媒体26に記録されており、記録媒体26から読み出されて記憶部23に格納される。あるいは、プログラム25を提供する所定のウェブサイト等からダウンロードして記憶部23に格納してもよい。
【0037】
図5は、プログラム25を実行することによって信号処理部21に実現される機能を簡略化して示す図である。図5に示すように信号処理部21は、表示処理部41(表示手段)、更新処理部42(更新手段)、受信処理部43(受信手段)、送信処理部44(送信手段)、及び要求処理部45(要求手段)を有する。換言すれば、プログラム25は、携帯端末6に搭載されるコンピュータを、表示処理部41、更新処理部42、受信処理部43、送信処理部44、及び要求処理部45として機能させるためのプログラムである。
【0038】
図6は、携帯端末6とSTB4との間における信号送受信の第1の例を示す図である。図6では、STB4がプッシュ型通信プロトコル(本実施の形態ではWebSocketを用いる)に対応している場合の例を示している。STB4においてプログラム15が起動され、携帯端末6においてプログラム25が起動されることにより、処理が開始される。
【0039】
まず携帯端末6は、送信処理部44によって、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信の接続を確立するための要求信号S1を通信部22からSTB4に向けて送信する。
【0040】
STB4は、受信処理部33によって、要求信号S1を通信部13を介して受信する。要求信号S1を受信したSTB4は、送信処理部34によって、応答信号S2を通信部13から携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって、応答信号S2を通信部22を介して受信する。これにより、携帯端末6とSTB4との間でHTTP通信の接続が確立される。
【0041】
STB4は、HTML(HyperText Markup Language)等の所定のマークアップ言語で記述された文書を画面処理部35に保持している。STB4は、HTTP通信の接続が確立された後に、送信処理部34によって、基本操作画面(上下左右キー、決定ボタン、戻るボタン等の、リモコンとして用いるための基本となる操作ボタンが表示された操作画面)のHTML文書を通信部13から携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって、当該HTML文書を通信部22を介して受信する。当該HTML文書を受信した携帯端末6は、HTMLブラウザ機能を有する表示処理部41によって、受信処理部43が受信した基本操作画面のHTML文書を表示部24に表示する。なお、基本操作画面のHTML文書は、STB4から携帯端末6に送信するのではなく、予め携帯端末6が保持しておいてもよい。
【0042】
次に携帯電話6は、送信処理部44によって、WebSocketの接続を確立するための要求信号S3を通信部22からSTB4に向けて送信する。
【0043】
STB4は、受信処理部33によって、要求信号S3を通信部13を介して受信する。要求信号S3を受信したSTB4は、送信処理部34によって、応答信号S4を通信部13から携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって、応答信号S4を通信部22を介して受信する。これにより、携帯端末6とSTB4との間でWebSocketの接続が確立される。WebSocketにおいては、一旦接続が確立されると、携帯端末6及びSTB4の一方から接続を終了するための要求信号が送信されない限り、たとえ両者間で信号の送受信がなくても接続は維持される。
【0044】
WebSocketの接続が確立された後、STB4は、検出処理部32によって、リモコンの操作画面を変更すべき事象(イベント)の発生を監視する。
【0045】
例えば、ある時間帯に視聴年齢制限が設定されていないコンテンツが放送されており、次の時間帯に視聴年齢制限が設定されている別のコンテンツが放送されている場合を想定する。また、STB4に接続されているテレビ5は、デフォルトでは視聴年齢制限が設定されたコンテンツを視聴できない設定になっているものとする。STB4は、通信部12(映像受信部)によって、サーバ2から送信されたコンテンツの映像信号を受信する。そして、映像処理部31によって、受信した映像信号に対してデコード等の処理を行い、各コンテンツに関して視聴年齢制限の設定の有無(又は制限の内容)を監視している。本実施の形態においては、視聴年齢制限が設定されているコンテンツをテレビ5で視聴するためにはパスワードの入力が要求され、ユーザがパスワードを入力するためのパスワード入力画面を携帯端末6の表示部24に表示する。そこでSTB4は、検出処理部32によって、視聴年齢制限が設定されているコンテンツの受信が開始されてパスワード入力画面をリモコンに表示する必要が生じたことを、イベントの発生として検出する。
【0046】
また例えば、ユーザによってある特定の番組が視聴予約又は録画予約された場合を想定する。視聴予約又は録画予約の設定情報はSTB4によって保持される。本実施の形態においては、視聴予約又は録画予約されたコンテンツの開始時又はその直前(例えば数分前)に、当該コンテンツの開始をユーザに通知するための所定の開始通知メッセージを携帯端末6の表示部24に表示する。そこでSTB4は、検出処理部32によって、視聴予約又は録画予約されたコンテンツが開始されたこと又は開始時刻が近付いたことを、イベントの発生として検出する。
【0047】
STB4は、検出処理部32によってイベントの発生を検出すると、送信処理部34によって、リモコンの操作画面を更新するための画面更新情報S5を通信部13から携帯端末6に向けて送信する。画面更新情報S5は、パスワード入力画面や開始通知メッセージを含む操作画面全体のHTML文書であってもよいし、JSON(JavaScript Object Notation)を用いて基本操作画面の一部にパスワード入力画面や開始通知メッセージを追加する態様であってもよい。
【0048】
また、本実施の形態において、STB4は、イベントの発生を検出すると、WebSocketのプッシュ型通信によって画面更新情報S5を携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって、画面更新情報S5を通信部22を介して受信する。画面更新情報S5を受信した携帯端末6は、更新処理部42によって、表示部24に表示されている基本操作画面を、画面更新情報S5に基づいてパスワード入力画面や開始通知メッセージを含む操作画面に更新する。なお、STB4から携帯端末6に向けての画面更新情報S5の送信は、HTTPのプル型通信によって行ってもよい。例えば、STB4がイベントの発生を検出するとその旨を通知するメッセージを携帯端末6に送信し、当該メッセージを受信した携帯端末6が画面更新情報S5の要求信号をSTB4に送信し、当該要求信号を受信したSTB4が画面更新情報S5を携帯端末6に送信する。
【0049】
図7は、携帯端末6とSTB4との間における信号送受信の第2の例を示す図である。図7では、STB4がWebSocketに対応していない場合の例を示している。以下、図6に示した第1の例との相違点を中心に説明する。
【0050】
まず携帯端末6は、送信処理部44によって要求信号S1をSTB4に向けて送信する。
【0051】
STB4は、受信処理部33によって要求信号S1を受信する。要求信号S1を受信したSTB4は、送信処理部34によって応答信号S2を携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって応答信号S2を受信する。これにより、携帯端末6とSTB4との間でHTTP通信の接続が確立される。
【0052】
STB4は、HTTP通信の接続が確立された後に、送信処理部44によって基本操作画面のHTML文書を携帯端末6に向けて送信する。携帯端末6は、受信処理部43によって当該HTML文書を受信する。当該HTML文書を受信した携帯端末6は、表示処理部41によって基本操作画面を表示部24に表示する。
【0053】
次に携帯端末6は、送信処理部44によって、WebSocketの接続を確立するための要求信号S3をSTB4に向けて送信する。
【0054】
STB4は、受信処理部33によって要求信号S3を通信部13を介して受信する。要求信号S3を受信したSTB4は、自身がWebSocketに対応していないため、図6に示した応答信号S4を携帯端末6に向けて送信しない。携帯端末6は、要求信号S3を送信してから所定時間内にSTB4から応答信号S4を受信しないことにより、STB4がWebSocketに対応していないと判定する。
【0055】
この場合携帯端末6は、要求処理部45によって、画面更新情報S5を要求するための要求信号S71,S72,S73,S74,・・・を通信部22からSTB4に向けて送信する。要求信号S71,S72,S73,S74,・・・は、HTTP通信によって携帯端末6から定期的(例えば数分乃至数十分間隔)に送信される。
【0056】
STB4は、受信処理部33によって、要求信号S71,S72,S73,S74,・・・を通信部13を介して受信する。上記のとおりSTB4は、検出処理部32によってイベントの発生を監視している。STB4は、ある要求信号を受信した時点でイベントの発生が検出されていない場合には、その要求信号に対しては画面更新情報S5を送信せず、検出処理部32がイベントの発生を検出した後に最初に受信した要求信号に応答して、送信処理部34によって画面更新情報S5を携帯端末6に向けて送信する。図7に示した例では、要求信号S72を受信した後にイベントの発生が検出されており、次の要求信号S73に応答して画面更新情報S5が送信されている。
【0057】
携帯端末6は、受信処理部43によって画面更新情報S5を受信すると、更新処理部42によってリモコンの操作画面を更新する。
【0058】
このように本実施の形態に係る映像受信システム(又はSTB4、携帯端末6、プログラム15,25、STB4の制御方法、携帯端末6の制御方法)によれば、STB4において、送信処理部34は、検出処理部32が所定のイベントの発生を検出した場合に、携帯端末6の表示部24に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報S5を、携帯端末6に向けて送信する。また、携帯端末6において、受信処理部43は、STB4から送信された画面更新情報S5を受信し、更新処理部42は、表示部24に表示されている操作画面を、受信処理部43が受信した画面更新情報S5に基づいて更新する。従って、STB4において所定のイベントが発生した場合に、携帯端末6の表示部24に表示されている操作画面を当該イベントに応じて更新することが可能となる。また、携帯端末6とSTB4との間には、WebSocketの接続が確立されている。そのため、STB4においてイベントが発生した場合には、STB4は、WebSocketのプッシュ型通信によって画面更新情報S5を携帯端末6に向けて送信することが可能となる。
【0059】
また、本実施の形態に係る映像受信システムによれば、受信処理部43は、STB4から送信された画面更新情報S5を、WebSocketのプッシュ型通信を用いて受信する。プル型通信プロトコルでは、STB4は、携帯端末6からの要求を受けて画面更新情報S5を送信するため、イベントが発生してから要求を受けるまでの間、画面更新情報S5は送信されない。従って、イベントの発生タイミングと画面更新情報S5の送信タイミングとの間にタイムラグが発生する(図7参照)。一方、プッシュ型通信では、STB4は、イベントが発生した場合に携帯端末6からの要求を待たずに画面更新情報S5を自発的に送信する。従って、イベントの発生タイミングと画面更新情報S5の送信タイミングとの間にタイムラグは発生しない。本実施の形態に係る映像受信システムによれば、STB4は、画面更新情報S5をプッシュ型通信によって送信し、携帯端末6の受信処理部43はこれを受信する。従って、STB4は、画面更新情報S5を携帯端末6に遅滞なく送信することが可能となり、その結果、携帯端末6は、表示部24に表示されている操作画面を遅滞なく更新することが可能となる。しかも、プル型通信プロトコルでは、イベントの発生の有無に拘わらず、携帯端末6からSTB4への定期的な画面更新情報S5の要求が必要となるが、プッシュ型通信プロトコルではこのような定期的な要求は不要であるため、携帯端末6とSTB4との間の通信トラフィックを軽減することが可能となる。
【0060】
また、本実施の形態に係る映像受信システムによれば、要求処理部45は、携帯端末6とSTB4との間でWebSocketの接続が確立されなかった場合に、要求信号S71,S72,S73,S74,・・・によってSTB4に対して画面更新情報S5を定期的に要求する。これにより、STB4がWebSocketに対応していない場合であっても、HTTPのプル型通信によって携帯端末6がSTB4に対して画面更新情報S5を定期的に要求することにより、携帯端末6はSTB4から画面更新情報S5を受信することが可能となる。
【0061】
また、本実施の形態に係る映像受信システムによれば、画面更新情報S5には、視聴年齢制限を解除するためのパスワード入力画面等の操作画面情報が含まれる。従って、視聴年齢制限が設定されているコンテンツをSTB4が受信した場合に、操作画面情報を含む画面更新情報S5をSTB4から携帯端末6に送信することにより、携帯端末6の表示部24にパスワード入力画面等を表示させることが可能となる。
【0062】
また、本実施の形態に係る映像受信システムによれば、画面更新情報S5には、視聴予約又は録画予約された番組の開始を通知する開始通知メッセージが含まれる。従って、視聴予約又は録画予約された番組の開始時又はその直前に、当該番組の開始通知メッセージを含む画面更新情報S5をSTB4から携帯端末6に送信することにより、携帯端末6の表示部24に当該開始通知メッセージを表示させることが可能となる。
【0063】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0064】
4 STB
5 テレビ
6 携帯端末
11,21 信号処理部
15,25 プログラム
32 検出処理部
33,43 受信処理部
34,44 送信処理部
35 画面処理部
41 表示処理部
42 更新処理部
45 要求処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を用いて映像受信装置を遠隔操作するためのプログラムであって、
前記携帯端末に搭載されるコンピュータを、
所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記携帯端末の表示画面に表示する表示手段と、
プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、
前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記受信手段は、前記映像受信装置から送信された前記画面更新情報を、前記プッシュ型通信プロトコルの通信を用いて受信する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立されなかった場合に、前記映像受信装置に対して前記画面更新情報を定期的に要求する要求手段
としてさらに機能させるための、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記画面更新情報には、視聴年齢制限を解除するための操作画面情報が含まれる、請求項1〜3のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項5】
前記画面更新情報には、視聴予約又は録画予約された番組の開始を通知するメッセージが含まれる、請求項1〜4のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項6】
携帯端末を用いて映像受信装置を遠隔操作するためのプログラムであって、
前記映像受信装置に搭載されるコンピュータを、
プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、
所定のイベントの発生を検出する検出手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末であって、
信号処理部と、
表示画面と、
を備え、
前記信号処理部は、
所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記表示画面に表示する表示手段と、
プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、
前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、
を有する、携帯端末。
【請求項8】
携帯端末を用いて遠隔操作が可能な映像受信装置であって、
映像信号を受信する映像受信部と、
信号処理部と、
を備え、
前記信号処理部は、
プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、
前記映像受信部が受信した前記映像信号に基づいて、所定のイベントの発生を検出する検出手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、
を有する、映像受信装置。
【請求項9】
映像受信装置と、
前記映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末と、
を備え、
前記携帯端末は、
信号処理部と、
表示画面と、
を有し、
前記携帯端末の前記信号処理部は、
所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記表示画面に表示する表示手段と、
プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信する送信手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信する受信手段と、
前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記受信手段が受信した前記画面更新情報に基づいて更新する更新手段と、
を含み、
前記映像受信装置は、
映像信号を受信する映像受信部と、
信号処理部と、
を有し、
前記映像受信装置の前記信号処理部は、
前記プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信する受信手段と、
前記映像受信部が受信した前記映像信号に基づいて、所定のイベントの発生を検出する検出手段と、
前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記検出手段が前記所定のイベントの発生を検出した場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信する送信手段と、
を含む、映像受信システム。
【請求項10】
映像受信装置を遠隔操作するための携帯端末の制御方法であって、
(A)所定のマークアップ言語で記述された、前記映像受信装置を遠隔操作するための操作画面を、前記携帯端末の表示画面に表示するステップと、
(B)プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記映像受信装置に送信するステップと、
(C)前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、所定のイベントの発生に伴って前記映像受信装置から送信された画面更新情報を受信するステップと、
(D)前記表示画面に表示されている前記操作画面を、前記ステップ(C)で受信した前記画面更新情報に基づいて更新するステップと、
を備える、携帯端末の制御方法。
【請求項11】
携帯端末を用いて遠隔操作が可能な映像受信装置の制御方法であって、
(A)プッシュ型通信プロトコルの接続確立要求を前記携帯端末から受信するステップと、
(B)所定のイベントの発生を検出するステップと、
(C)前記携帯端末と前記映像受信装置との間で前記プッシュ型通信プロトコルの接続が確立された後、前記ステップ(B)で前記所定のイベントの発生が検出された場合に、前記携帯端末の表示画面に表示されている操作画面を当該イベントの発生に伴って更新するための画面更新情報を、前記携帯端末に送信するステップと、
を備える、映像受信装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−175606(P2012−175606A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38092(P2011−38092)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】