説明

プログラム、携帯端末機、情報処理方法、サーバコンピュータ及び中継システム

【課題】保守作業を効率よく実現することが可能なプログラム等を提供する。
【解決手段】保守対象の装置4と携帯端末機1とが接続される。携帯端末機1は通信網Nを介してサーバコンピュータ2及びコンピュータ3に接続される。サーバコンピュータ2は、コンピュータ3から、装置4に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する。サーバコンピュータ2は受信したコマンド及び保守情報を携帯端末機1へ送信する。携帯端末機1は、サーバコンピュータ2から送信されたコマンド及び保守情報を受信する。携帯端末機1は受信したコマンドを装置4へ出力する。携帯端末機1は表示部へ受信した保守情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラム、携帯端末機、情報処理方法、サーバコンピュータ及び中継システムに関する。
【背景技術】
【0002】
保守対象の情報処理装置に問題が生じた場合、保守担当者が現地へ向かい保守を行う。その他、保守担当者が現地に赴くことなくリモートで保守を行うリモート保守システムも提案されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−233723号公報
【特許文献2】特開2004−220460号公報
【特許文献3】特開2004−341707号公報
【特許文献4】特開2001−223760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、保守対象となる情報処理装置の通信状態に問題がある場合、従来の技術ではリモート保守が実行できないという問題もあった。また保守担当者が現地へ赴いて保守を行う場合も、保守センタ側との連携が十分でないという問題もあった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、情報処理装置と携帯端末機とコンピュータとを接続し、出力されたコマンドを中継することにより、保守作業を効率よく実現することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラムにおいて、携帯端末機を、通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する受信部と、該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部として機能させる。
【発明の効果】
【0007】
当該装置の一観点によれば、コマンド処理の実行と保守情報の表示とを効率よく実行でき、より良い保守作業環境を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】中継システムの概要を示す模式図である。
【図2】パーソナルコンピュータのハードウェア群を示す説明図である。
【図3】携帯電話機のハードウェア群を示す説明図である。
【図4】サーバコンピュータのハードウェア群を示す説明図である。
【図5】顧客ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】コンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図7】作業開始画面のイメージを示す説明図である。
【図8】保守ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図9】電子メールのイメージを示す説明図である。
【図10】コマンド入力画面のイメージを示す説明図である。
【図11】接続処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】接続処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】接続処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】接続処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】コマンド実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】コマンド実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】コマンド実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】コマンド実行処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】警告メッセージの生成処理手順を示すフローチャートである。
【図20】警告メッセージの生成処理手順を示すフローチャートである。
【図21】警告メッセージの生成処理手順を示すフローチャートである。
【図22】実施の形態2に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図23】実施の形態2に係る携帯電話機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図24】生成メッセージファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図25】生成メッセージの表示イメージを示す説明図である。
【図26】メッセージ表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】メッセージ表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】メッセージ表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】メッセージ表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態3に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図31】実施の形態3に係る携帯電話機のハードウェア群を示すブロック図である。
【図32】代替コマンドファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図33】ログメッセージの表示イメージを示す説明図である。
【図34】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図35】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図36】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図37】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図38】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図39】コマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図40】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図41】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図42】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図43】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図44】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図45】生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。
【図46】実施の形態5に係る携帯電話機のハードウェア群を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は中継システムの概要を示す模式図である。中継システムは、情報処理装置4、携帯端末機1、サーバコンピュータ2及びコンピュータ3等を含む。携帯端末機1、サーバコンピュータ2及びコンピュータ3はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等の通信網Nを介して相互に接続されている。携帯端末機1、サーバコンピュータ2及びコンピュータ3はHTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。携帯端末機1は例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、スマートフォンまたは、携帯電話機等である。以下では携帯端末機1を携帯電話機1であるものとして説明する。
【0010】
情報処理装置4は保守対象となる装置である。情報処理装置4は例えば、パーソナルコンピュータまたはサーバコンピュータ等のコンピュータ、計測装置、印刷機能を持つ複合機、ルータ等の通信機器または工作機械等である。本実施形態では情報処理装置4をパーソナルコンピュータ4であるものとして説明する。保守を行う場合、作業者は保守現場へ赴く。作業者は携帯電話機1とパーソナルコンピュータ4とを有線または無線で接続する。
【0011】
保守担当者はコンピュータ3を用いて、遠隔からサーバコンピュータ2と携帯電話機1とを介して、パーソナルコンピュータ4を保守する。コンピュータ3は例えばパーソナルコンピュータ、PDAまたは携帯電話機等である。パーソナルコンピュータ4、携帯電話機1、サーバコンピュータ2及びコンピュータ3の接続後、保守担当者はパーソナルコンピュータ4に実行させるコマンドを入力する。コンピュータ3はコマンドを受け付け、サーバコンピュータ2及び携帯電話機1を介して、パーソナルコンピュータ4へ出力する。パーソナルコンピュータ4はコマンドを実行し、携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を介して実行結果である応答情報をコンピュータ3へ出力する。
【0012】
また、遠隔にいる保守作業者は保守に関する保守情報を現地の作業者に連絡すべく、コンピュータ3へ入力する。コンピュータ3は保守情報を受け付け、受け付けた保守情報を、サーバコンピュータ2を介して携帯電話機1へ出力する。携帯電話機1は出力された保守情報を表示する。以下詳細を説明する。
【0013】
図2はパーソナルコンピュータ4のハードウェア群を示す説明図である。パーソナルコンピュータ4は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random Access Memory)42、入力部43、表示部44、記憶部45、通信ポート461、ディスクドライブ451、及び、通信部46等を含む。
【0014】
CPU41は、バス47を介してハードウェア各部と接続されている。CPU41はハードウェア各部を制御すると共に、記憶部45に格納されたプログラムに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。入力部43はマウス、キーボード、電源スイッチ、ディスクドライブ451を排出するための操作ボタン、または、音量等の調整を行う操作ボタン等の入力デバイスである。入力部43は、受け付けた操作情報をCPU41へ出力する。表示部44は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU41の指示に従い各種情報を表示する。
【0015】
RAM42は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM42は、記憶部としても機能し、CPU41による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。通信部46は無線または有線のLANカード等である。記憶部45は、例えばハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。ディスクドライブ451はCD−ROMまたはDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の記録媒体に記憶されたデータの読み取りまたは書き込みを行う。CPU41は入力部43からディスクドライブ451に対する排出命令を受け付けた場合、ディスクドライブ451の図示しないトレイを排出する。
【0016】
通信ポート461は例えばUSBポート(Universal Serial Bus)またはRS232C規格に基づく通信ポート等である。本実施形態においてはRS232C規格に基づく通信ポートを用いる例を挙げて説明する。作業者は通信ポート461を介して携帯電話機1と保守対象であるパーソナルコンピュータ4と有線または無線で接続する。有線の場合、RS232Cケーブルを用いて携帯電話機1とパーソナルコンピュータ4とを接続すれば良い。また無線の場合、Bluetooth(登録商標)、無線LANまたは赤外線通信により、携帯電話機1とパーソナルコンピュータ4とを接続する。本実施形態においては、Bluetoothを用い、近距離無線通信を行う例を挙げて接続する。
【0017】
通信ポート461にはBluetooth規格に基づく通信装置40が接続されている。通信装置40は携帯電話機1側の近距離通信モジュールとの間で、無線による情報の送受信を行う。通信装置40が受信したコマンドは通信ポート461を介してCPU41へ出力(以下、送信という)される。CPU41はコマンドに従い実行した結果を通信ポート461及び通信装置40を介して携帯電話機1へ出力(以下、送信という)する。なお、パーソナルコンピュータ4内部にBluetooth規格に基づく通信装置40自体を内蔵させておいても良い。
【0018】
図3は携帯電話機1のハードウェア群を示す説明図である。携帯電話機1は、制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、通信部16、時計部18、マイク19、スピーカ101、通信モジュール161、バッテリ102及び記憶部15等を含む。CPU11は、バス17を介して携帯電話機1のハードウェア各部と接続されている。CPU11は各ハードウェアを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、ソフトウェア機能を実行する。
【0019】
表示部14は例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い、表示部14に保守情報等を表示する。入力部13はプッシュボタンまたはタッチパネル等の入力デバイスである。スピーカ101は通話データまたはマイク19から入力された音声に係る音声信号を増幅して出力する。マイク19は外部から入力された音声信号を電気信号へ変換する。変換後の電気信号は図示しないA/D変換器によりデジタルデータへ変換されてCPU11へ出力される。通信部16は高周波送受信部及びアンテナ等を備え、サーバコンピュータ2との間で保守情報、コマンド等を含む各種データの送受信を行う。なお、通信部16は無線LANモジュールであっても良い。CPU11は通信部16における通信状態を監視する。
【0020】
記憶部15は例えば大容量メモリであり上述した制御プログラム15Pを記憶している。時計部18は日時をCPU11へ出力する。バッテリ102はハードウェア各部へ電力を供給する。CPU11はバッテリ102の残量を監視する。通信モジュール161は例えば、Bluetooth規格に基づく近距離無線通信、無線LANによる通信、USBケーブルを用いた有線による通信、または、赤外線による無線通信を行うモジュールである。本実施形態では一例としてBluetooth規格に基づく近距離無線通信を行うものとして説明する。
【0021】
通信モジュール161は通信装置40との間で情報の送受信を行う。CPU11はコマンド等のデータを通信モジュール161及び通信装置40を介してパーソナルコンピュータ4へ送信する。またCPU11は通信モジュール161を介してコマンドに対応する応答情報を受け付ける。GPS(Global Positioning System)受信機103は、図示しない人工衛星(GPS衛星)からの電波を受信し、位置(緯度、経度、及び標高)及び方位を測定する。GPS受信機103は位置及び方位(以下、位置情報という)を、CPU11へ出力する。なお、測位は、GPS(Global Positioning System)衛星を用いた測位システムを一例に挙げるがこれに限るものではない。例えば無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)または携帯電話の電波基地局等を用いた測位システムを利用しても良い。
【0022】
図4はサーバコンピュータ2のハードウェア群を示す説明図である。サーバコンピュータ2は、制御部としてのCPU21、RAM22、通信部26、時計部28及び記憶部25等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は各ハードウェアを制御すると共に、記憶部25に格納された制御プログラム25Pに従って、ソフトウェア機能を実行する。時計部28は日時をCPU21へ出力する。通信部26はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、携帯電話機1及びコンピュータ3等との間でHTTP等により情報を送受信する。記憶部25は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部25は上述した制御プログラム25Pの他、作業者ファイル251、顧客ファイル252、保守担当者ファイル253及び保守ファイル254等が記憶されている。なお、作業者ファイル251、顧客ファイル252、または、保守担当者ファイル253は外部の図示しないデータベースサーバに記憶しておき、必要に応じて情報の読み出し、または、書き込みを行っても良い。作業者ファイル251は現地で保守を行う作業者を特定するための識別情報(以下、作業者IDという)、パスワード及び作業者が使用する携帯電話機1の電話番号及びIPアドレス等を記憶している。
【0023】
図5は顧客ファイル252のレコードレイアウトを示す説明図である。顧客ファイル252は顧客IDフィールド、パーソナルコンピュータIDフィールド及び位置情報フィールド等を含む。顧客IDに対応付けて保守対象であるパーソナルコンピュータ4を特定するための識別情報(以下、パーソナルコンピュータID)が記憶されている。図1の例では顧客ID「001」で示す顧客については、パーソナルコンピュータID「XX1」、「XX2」及び「XX3」で示すパーソナルコンピュータ4が保守対象となる。このパーソナルコンピュータIDは例えば、パーソナルコンピュータ4のシリアル番号またはMAC(Media Access Control)アドレス等であればよい。
【0024】
位置情報フィールドには、パーソナルコンピュータIDに対応付けて、パーソナルコンピュータ4の設置場所を示す位置情報が記憶されている。この位置情報は例えば緯度及び経度が記憶されている。緯度及び経度は一箇所だけではなく、複数箇所記憶しておいても良い。また緯度または経度は±1°のように所定の幅を持たせて記憶しても良い。その他、顧客名、電話番号、住所、及び当該顧客の保守を担当する作業者の作業者ID等も記憶しても良い。
【0025】
保守担当者ファイル253には、遠隔で保守を行う保守担当者を特定するための識別情報(以下、保守対象者IDという)に対応付けて、保守担当者のコンピュータ3へ情報を送信するためのアドレスが記憶されている。このアドレスは、例えば電子メールアドレスまたはIP(Internet Protocol)アドレスである。本実施形態においては、一例として電子メールアドレスが記憶されているものとする。以上述べた各ファイルのデータレイアウトはあくまで一例であり、これに限るものではない。また保守担当者ファイル253には、保守担当者IDに対応付けて、保守担当者が保守を担当する、顧客IDまたはパーソナルコンピュータIDが記憶されている。なお、保守ファイル254については後述する。
【0026】
図6はコンピュータ3のハードウェア群を示すブロック図である。コンピュータ3は制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、記憶部35、及び通信部36等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続されている。CPU31はハードウェア各部を制御する。入力部33はマウスまたはキーボード等の入力デバイスである。入力部33は、受け付けた操作情報をCPU31へ出力する。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い各種情報を表示する。
【0027】
RAM32は例えばSRAM、DRAM、またはフラッシュメモリ等である。RAM32は、CPU31による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。通信部36は無線または有線のLANカード等である。記憶部35は、例えばハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。記憶部35にはブラウザ351が記憶されている。
【0028】
作業者は保守を開始する場合、パーソナルコンピュータ4と携帯電話機1とを通信装置40を介して接続する。携帯電話機1のCPU11は制御プログラム15Pを起動する。CPU11は通信モジュール161を介してパーソナルコンピュータ4と接続されていることを確認した後、記憶部15に記憶された作業開始画面を表示部14に表示する。
【0029】
図7は作業開始画面のイメージを示す説明図である。CPU11は表示部14に作業開始画面141を表示する。作業開始画面141には、作業者IDを入力するための作業者IDボックス142、作業者パスワードを入力するためのパスワードボックス143、パーソナルコンピュータIDを入力するためのパーソナルコンピュータIDボックス144が表示される。作業者は入力部13から、作業者ID、及び、作業者パスワードを入力する。また作業者は例えば、パーソナルコンピュータ4に貼り付けられたタグに記載されたパーソナルコンピュータIDを入力部13から入力する。なお、パーソナルコンピュータIDの入力は入力部13から手入力する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば携帯電話機1のCPU11は、パーソナルコンピュータ4に対しパーソナルコンピュータIDの取得要求を行う。パーソナルコンピュータ4から取得要求に対してパーソナルコンピュータIDが出力された場合、当該パーソナルコンピュータIDをパーソナルコンピュータIDボックス144へ表示する。その他、携帯電話機1の図示しないカメラから1次元または2次元のバーコードを撮像してもよい。携帯電話機1のCPU11は撮像したバーコードを解析し、パーソナルコンピュータIDを取得しても良い。
【0030】
作業開始画面141には作業者が現在の状況を入力するための状況ボックスも表示される。作業者は入力部13から、例えば「現場に到着しました。これから保守を開始します」等のテキスト文を入力する。以下では、作業者が状況ボックス145に入力する情報を作業者メッセージという。またCPU11は通信部16から取得した通信状態を示す通信状態アイコン147を表示する。CPU11はバッテリ102から取得したバッテリ102の残量を示す残量アイコン148を表示する。作業者は情報を入力し終えた場合、OKボタン146をクリックする。
【0031】
CPU11はOKボタン146がクリックされた場合、作業者IDボックス142に入力された作業者ID、パスワードボックス143に入力された作業者パスワード、パーソナルコンピュータIDボックス144に入力されたパーソナルコンピュータIDを受け付ける。CPU11は同様に、状況ボックス145に入力された作業者メッセージを受け付ける。記憶部15にはサーバコンピュータ2のIPアドレスが記憶されている。CPU11は、IPアドレスを参照し、受け付けた作業者ID、作業者パスワード、パーソナルコンピュータID及び作業者メッセージを、通信部16を介してサーバコンピュータ2へ送信する。なお、作業者メッセージは必ずしも送信する必要はない。CPU11はこれらの情報に加えて、通信部16から取得した通信状態、バッテリ102から取得した残量、または、GPS受信機103から取得した位置情報を、通信部16を介して送信しても良い。
【0032】
サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して、作業者ID、作業者パスワード、パーソナルコンピュータID及び作業者メッセージを受信する。またCPU21は、通信状態、残量、及び位置情報を受信する。CPU21は受信した情報を保守ファイル254に記憶する。
【0033】
図8は保守ファイル254のレコードレイアウトを示す説明図である。保守ファイル254は作業IDフィールド、作業者IDフィールド、パーソナルコンピュータIDフィールド及び作業者メッセージフィールド等を含む。CPU21は作業者ID及びパーソナルコンピュータID等を受信した場合、作業を特定するための固有の識別情報(以下作業IDという)を生成する。CPU21は例えば、時計部28から出力される年、日、時及び1を初期値とする当日の通し番号を含む作業IDを生成する。例えば、2010年3月18日に最初に作業者ID及びパーソナルコンピュータID等を受信した場合、作業IDは100318-1となる。次に、作業者ID及びパーソナルコンピュータID等を受信した場合、作業IDは100318-2とすれば良い。なお、作業IDの生成処理は一例であり、これに限るものではない。
【0034】
作業IDフィールドには、CPU21が生成した作業IDが記憶される。作業者IDフィールドには、受信した作業者IDが記憶され、パーソナルコンピュータIDフィールドには受信したパーソナルコンピュータIDが記憶される。作業者メッセージフィールドには、受信した作業者メッセージが記憶される。CPU21は保守担当者ファイル253から保守担当者ID及び電子メールアドレスを読み出す。CPU21は保守担当者に保守依頼があったことを通知すべく、電子メールを作成する。
【0035】
図9は電子メールのイメージを示す説明図である。CPU21は記憶部25に予め記憶した電子メールのテンプレートに以下に示す情報を記述する。CPU21は、宛先に保守担当者の電子メールアドレスを記述する。CPU21は本文に、保守担当者の保守担当者IDを記述する。図9の例では「YYY」が記述されている。CPU21は、保守ファイル254に記憶した作業ID、作業者ID、パーソナルコンピュータID及び作業者メッセージを本文に記述する。さらに、CPU21は顧客ファイル252を参照し、パーソナルコンピュータIDに対応する顧客IDを読み出す。CPU21は顧客IDを本文に記述する。なお、本実施形態では説明を容易にするために、作業者ID、保守担当者ID及び顧客IDを記述する例を挙げたがこれに限るものではない。
【0036】
CPU21は記憶部25に記憶した作業者ID、保守担当者ID及び顧客IDに対応する作業者名、保守担当者名及び顧客名を記述しても良い。CPU21は、作業IDを特定するための情報が付加されたURL(Uniform Resource Locator)を生成する。例えば、URL中に、作業IDを記述しておけば良い。
【0037】
コンピュータ3は、通信部36を介して電子メールを受信する。CPU31は電子メールを表示部34へ表示する。CPU31は入力部33からURLのクリックを受け付ける。CPU31はブラウザ351を起動する。サーバコンピュータ2のCPU21はコンピュータ3から送信されたURL内に記述された作業IDを抽出する。CPU21は保守ファイル254から作業IDに対応する作業者IDを読み出す。CPU21は作業者IDに対応する携帯電話機1のIPアドレスを参照し、当該携帯電話機1との通信を確立する。これにより、パーソナルコンピュータ4、携帯電話機1、サーバコンピュータ2及びコンピュータ3の接続が完了する。
【0038】
サーバコンピュータ2のCPU21は、URLを受信した場合、記憶部25に記憶したHTML文書を読み出す。CPU21は読み出したHTML文書をコンピュータ3へ送信する。図10はコマンド入力画面のイメージを示す説明図である。コンピュータ3はHTML文書を受信した場合、ブラウザ351を用いて、コマンド入力画面340を表示する。コマンド入力画面340は、コマンド入力ボックス341、実行ボタン342及び応答情報表示ボックス343等を含む。
【0039】
保守担当者はコマンド入力ボックス341に、パーソナルコンピュータ4に処理を実行させるためのコマンドを入力する。コマンドは例えばパーソナルコンピュータ4のファイルまたはディレクトリを表示させる「dir」を入力する。なお、「dir」に続いてドライブ名またはパス名等を入力しても良い。その他ファイルの転送を実行させる「TFTP」またはIPネットワーク接続の確認を実行させる「PING」等であっても良い。
【0040】
保守担当者はコマンドの入力を終えた場合、入力部33から実行ボタン342をクリックする。CPU31はコマンド入力ボックス341に入力されたコマンドを受け付け、通信部36を介してサーバコンピュータ2へ送信する。サーバコンピュータ2のCPU21はコマンドを受信する。CPU21は受信したコマンドを作業IDで特定される携帯電話機1へ送信する。携帯電話機1のCPU11はコマンドを、通信部16を介して受信する。CPU11は通信モジュール161を介して、受信したコマンドをパーソナルコンピュータ4へ送信する。パーソナルコンピュータ4のCPU41は通信装置40及び通信ポート461を介してコマンドを受信する。
【0041】
CPU41はコマンドに従い処理を実行する。例えばコマンドが「dir」の場合ディレクトリ中のファイル及びサブディレクトリの一覧を応答情報として生成する。CPU41は通信ポート461及び通信装置40を介して応答情報を携帯電話機1へ送信する。応答情報は携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を経て、コンピュータ3へ送信される。コンピュータ3のCPU31は受信した応答情報を応答情報表示ボックス343へ表示する。
【0042】
また保守担当者はコマンド入力ボックス341から、パーソナルコンピュータ4の保守に関する保守情報(以下、保守担当者メッセージという)を入力することができる。保守担当者は、保守担当者メッセージであることを特定するためのコマンド(以下メッセージコマンドという)と、保守担当者メッセージをコマンド入力ボックス341へ入力する。メッセージコマンドは例えば「kecho」である。保守担当者は「kechoCD−ROMを用意してください。」の如く、コマンド及び保守担当者メッセージを入力する。なお、本実施形態においては、コマンド入力ボックス341にコマンドと共に保守担当者メッセージを入力する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、コマンド入力ボックス341以外に、保守担当者メッセージ入力ボックスを設けても良い。この場合、保守担当者メッセージ入力ボックスに入力された保守担当者メッセージが携帯電話機1へ送信される。
【0043】
CPU31は入力部33から受け付けたコマンド及び保守担当者メッセージを、サーバコンピュータ2へ送信する。サーバコンピュータ2はコマンド及び保守担当者メッセージを携帯電話機1へ送信する。携帯電話機1のCPU11は、通信部16を介して、コマンド及び保守担当者メッセージを受信する。CPU11はコマンドが記憶部15に記憶したメッセージコマンドであるか否かを判断する。CPU11は、メッセージコマンドであると判断した場合、メッセージコマンドに付加された保守担当者メッセージを抽出する。CPU11は抽出した保守担当者メッセージを表示部14へ表示する。上述した例では表示部14に「CD−ROMを用意してください。」の保守担当者メッセージが表示される。一方、メッセージコマンドはパーソナルコンピュータ4へ送信せず、破棄する。なお、スピーカ101から保守担当者メッセージを音声にて出力しても良い。
【0044】
以上のハードウェアにおいてソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。図11乃至図14は接続処理の手順を示すフローチャートである。保守現場に到着した作業者は通信装置40をパーソナルコンピュータ4(以下、パソコン4と省略する)の通信ポート461に接続する。作業者は携帯電話機1と通信装置40とが通信することができる距離内に近づける。携帯電話機1のCPU11は通信モジュール161により、通信装置40に対し接続要求を送信する(ステップS111)。パソコン4のCPU41は、通信ポート461を介して受信した接続要求を受け付ける(ステップS112)。CPU41は、通信ポート461及び通信装置40を介して、認識信号を送信する。携帯電話機1のCPU11は、制御プログラム15Pを起動する(ステップS113)。
【0045】
携帯電話機1のCPU11はパソコン4との接続が完了したか否かを判断する(ステップS114)。具体的には、CPU11はパソコン4から認識信号が送信されたか否かを判断する。CPU11はパソコン4との接続が完了していないと判断した場合(ステップS114でNO)、処理をステップS111へ戻し、再度接続要求を行う。CPU11はパソコン4との接続が完了したと判断した場合(ステップS114でYES)、記憶部15に記憶した作業開始画面141を読み出す(ステップS115)。CPU11は読み出した作業開始画面141を表示部14に表示する(ステップS116)。
【0046】
CPU11は入力部13から入力された作業者ID、作業者パスワード、パソコンID及び作業者メッセージ(以下、入力情報という)を受け付ける(ステップS117)。CPU11は通信部16から通信状態を取得する。CPU11はGPS受信機103から位置情報を取得する。CPU11はバッテリ102から残量を取得する。CPU11は入力情報、通信状態、残量及び位置情報をサーバコンピュータ2へ、通信部16を介して送信する(ステップS118)。なお、CPU11は通信状態及び残量を一定時間毎にサーバコンピュータ2へ送信しても良い。具体的にはCPU11は所定時間(例えば5分)毎に通信品質のレベルを示す情報を送信する。またCPU11は所定時間毎に、残量のレベルを示す情報を送信する。例えば100%が、通信品質が最も高く、数値が小さくなるにつれ通信品質が低下するものとすればよい。また例えば100%が、残量が最も多く、数値が小さくなるにつれ残量が低下するものとすればよい。
【0047】
サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して入力情報、通信状態、残量及び位置情報を受信する(ステップS119)。CPU21は、受信した作業者ID及び作業者パスワードが、作業者ファイル251に予め記憶した作業者ID及びパスワードに一致するか否か判断する(ステップS121)。CPU21は一致しないと判断した場合(ステップS121でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。CPU21は一致すると判断した場合(ステップS121でYES)、顧客ファイル252内にパソコンIDが記憶されているか否かを判断する(ステップS122)。
【0048】
CPU21はパソコンIDが記憶されていないと判断した場合(ステップS122でNO)、保守対象外のパソコン4であるとして処理を終了する。一方、CPU21はパソコンIDが記憶されていると判断した場合(ステップS122でYES)、ステップS123へ移行する。CPU21は顧客ファイル252から、受信したパソコンIDに対応する位置情報を読み出す。CPU21は受信した位置情報が、読み出した位置情報に一致するか否かを判断する(ステップS123)。なお、GPS受信機103に誤差が存在することから、CPU21は受信した位置情報の経度及び緯度と、読み出した位置情報に係る緯度及び経度とに基づき距離を算出しても良い。そして、CPU21は算出した距離が、記憶部25に予め記憶した閾値よりも小さい場合に、位置情報が一致すると判断しても良い。
【0049】
CPU21は一致しないと判断した場合(ステップS123でNO)、保守対象外の機器である可能性が高いことから処理を終了する。CPU21は一致すると判断した場合(ステップS123でYES)、時計部28から日時を取得する。CPU21は日時及び当日の入力情報の受信回数に基づき、固有の作業IDを生成する(ステップS124)。CPU21は、保守ファイル254に、作業ID、作業者ID、パソコンID及び作業者メッセージを記憶する(ステップS125)。
【0050】
CPU21は記憶部25からメールテンプレートを読み出す(ステップS126)。CPU21はパソコンIDに対応する顧客IDを顧客ファイル252から読み出す(ステップS127)。CPU21は顧客IDに対応する保守担当者ID及び保守担当者のメールアドレスを、保守担当者ファイル253から読み出す(ステップS128)。CPU21は、保守担当者ID、作業者ID、パソコンID、作業者メッセージ及び顧客IDを、メールテンプレートに記述する(ステップS129)。CPU21は、保守を特定するための作業IDを含むURLを生成し、生成したURLをメールテンプレートに記述する(ステップS131)。
【0051】
CPU21はステップS128で読み出したメールアドレス宛へ、電子メールを送信する(ステップS132)。コンピュータ3のCPU31は電子メールを受信する(ステップS133)。CPU31は表示部34に電子メールを表示する。CPU31は入力部33からURLのクリックを受け付ける(ステップS134)。CPU31はブラウザ351を起動する(ステップS135)。CPU31はURLを、通信部36を介して送信する(ステップS136)。
【0052】
サーバコンピュータ2のCPU21はURLを受信する(ステップS137)。CPU21はURLから作業IDを抽出する(ステップS138)。CPU21は保守ファイル254を参照し、作業IDに対応する作業者IDを読み出す(ステップS139)。CPU21は、作業者IDに対応する携帯電話機1のIPアドレスを作業者ファイル251から読み出す(ステップS141)。CPU21は作業IDで特定される保守作業を実行すべく、携帯電話機1とコンピュータ3との接続を確立する。CPU21は接続が確立したことを示すメッセージを携帯電話機1へ送信する(ステップS142)。携帯電話機1のCPU11は、接続が確立したことを示すメッセージを受信し、表示部14へ表示する(ステップS143)。
【0053】
図15乃至図18はコマンド実行処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ2のCPU21は通信確立後、記憶部25からコマンド入力画面340を表示するためのHTML文書を読み出す(ステップS151)。CPU21は読み出したHTML文書をコンピュータ3へ送信する(ステップS152)。コンピュータ3のCPU31は送信されたHTML文書を受信する(ステップS153)。CPU31はブラウザ351を起動する。CPU31はコマンド入力画面340を表示する(ステップS154)。CPU31は、入力部33からコマンド入力ボックス341に入力されたコマンド、または、メッセージコマンド及び保守担当者メッセージを受け付ける(ステップS155)。
【0054】
CPU31は入力されたコマンド、または、メッセージコマンド及び保守担当者メッセージを、通信部36を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS156)。サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して、コマンド、または、メッセージコマンド及び保守担当者メッセージを受信する(ステップS157)。CPU21は、通信部26を介して、コマンド、または、メッセージコマンド及び保守担当者メッセージを、携帯電話機1へ送信する(ステップS158)。
【0055】
携帯電話機1のCPU11は、通信部16を介して、コマンド、または、メッセージコマンド及び保守担当者メッセージを受信する(ステップS159)。CPU11は、記憶部15に記憶したメッセージコマンドを参照し、受信したコマンドがメッセージコマンドの受信であるか否かを判断する(ステップS161)。CPU11はメッセージコマンドであると判断した場合(ステップS161でYES)、送信された情報から、読み出したメッセージコマンドを除く保守担当者メッセージを抽出する(ステップS162)。CPU11は保守担当者メッセージを表示部14に表示する(ステップS163)。
【0056】
CPU11はメッセージコマンドを破棄する(ステップS164)。その後処理を後述するステップS154へ移行させる。CPU11は受信したコマンドがメッセージコマンドでないと判断した場合(ステップS161でNO)、ステップS162乃至S164の処理をスキップし、ステップS165へ移行する。CPU11は通信モジュール161を介して、コマンドをパソコン4へ送信する(ステップS165)。パソコン4は、通信装置40及び通信ポート461を介して、コマンドを受信する(ステップS166)。
【0057】
パソコン4のCPU41は受信したコマンドを実行する(ステップS167)。CPU41は実行結果を応答情報として、通信ポート461及び通信装置40を介して、携帯電話機1へ送信する(ステップS168)。携帯電話機1のCPU11は、通信モジュール161を介して応答情報を受信する(ステップS169)。CPU11は応答情報を、通信部16を介して、サーバコンピュータ2へ送信する(ステップS171)。サーバコンピュータ2のCPU21は応答情報を、通信部26を介して受信する(ステップS172)。CPU21は応答情報を、通信部26を介してコンピュータ3へ送信する(ステップS173)。
【0058】
コンピュータ3のCPU31は、通信部36を介して応答情報を受信する(ステップS174)。CPU31は応答情報を表示部34の応答情報表示ボックス343に表示する(ステップS175)。CPU31は、入力部33から保守を終了する情報(以下、終了情報という)を受け付けたか否かを判断する(ステップS176)。例えば、ブラウザ351を終了させる処理を受け付けた場合等に、終了したと判断する。CPU31は終了情報を受け付けたと判断した場合(ステップS176でYES)、終了情報をサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS1761)。サーバコンピュータ2のCPU21は、終了情報が送信された場合、携帯電話機1と、コンピュータ3との接続を終了する。これにより保守作業は終了する。
【0059】
CPU31は終了情報を受け付けていない場合(ステップS176でNO)、処理をS154へ戻し、以上の処理を繰り返す。同様に、携帯電話機1からも入力部13を介して、終了情報を受け付けることができる。例えば、通話終了命令または制御プログラム15Pを終了させる命令を受け付けた場合に終了情報を受け付けたと判断する。携帯電話機1のCPU11は、入力部13から終了情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS177)。CPU11は終了情報を受け付けたと判断した場合(ステップS177でYES)、終了情報をサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS1770)。
【0060】
サーバコンピュータ2のCPU21は、終了情報が送信された場合、携帯電話機1と、コンピュータ3との接続を終了する。これにより保守作業は終了する。CPU11は終了情報を受け付けていない場合(ステップS177でNO)、処理をステップS154へ戻す。
【0061】
図19乃至図21は警告メッセージの生成処理手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ2のCPU21は上述した処理と並行して、所定時間(例えば5分毎)毎に、以下の処理を行っても良い。サーバコンピュータ2のCPU21は、記憶部25から閾残量を読み出す(ステップS178)。これは、バッテリ102の残量に対する閾値であり、例えば20%と記憶されている。CPU21は、携帯電話機1から所定時間毎に送信される残量が、読み出した閾残量以下か否かを判断する(ステップS179)。
【0062】
CPU21は残量が閾残量以下であると判断した場合(ステップS179でYES)、記憶部15に予め記憶したメッセージコマンド、及び、残量が残り少ないことを示す残量警告メッセージを生成する(ステップS181)。例えば、「kecho携帯電話機の電池残量が少なくなっています。充電しながら保守してください。」とするメッセージコマンド及び残量警告メッセージを生成すればよい。CPU21はメッセージコマンド及び残量警告メッセージを、通信部26を介して携帯電話機1へ送信する(ステップS182)。
【0063】
CPU21は、残量が閾残量以下でないと判断した場合(ステップS179でNO)、処理をステップS183へ移行させる。CPU21は、記憶部25から閾通信状態を読み出す(ステップS183)。これは、通信状態の善し悪しに対する閾値であり、例えば20%と記憶されている。CPU21は、携帯電話機1から所定時間毎に送信される通信状態が、読み出した閾通信状態以下か否かを判断する(ステップS184)。
【0064】
CPU21は、通信状態は閾通信状態以下でないと判断した場合(ステップS184でNO)、処理を終了する。CPU21は残量が閾通信状態以下であると判断した場合(ステップS184でYES)、記憶部15に予め記憶したメッセージコマンド、及び、通信状態が良くないことを示す通信警告メッセージを生成する(ステップS185)。例えば、「kecho通信状態が良くありません。切断のおそれがあります。」とするメッセージコマンド及び通信警告メッセージを生成すればよい。CPU21はメッセージコマンド及び通信警告メッセージを、通信部26を介して携帯電話機1へ送信する(ステップS186)。
【0065】
携帯電話機1のCPU11は、メッセージコマンドと、残量警告メッセージまたは通信警告メッセージとを受信する(ステップS187)。CPU11はメッセージコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS188)。CPU11はメッセージコマンドの受信でないと判断した場合(ステップS188でNO)、処理を終了する。CPU11はメッセージコマンドの受信であると判断した場合(ステップS188でYES)、メッセージコマンドを除く残量警告メッセージまたは通信警告メッセージを抽出する(ステップS189)。CPU11は残量警告メッセージまたは通信警告メッセージを表示部14に表示する(ステップS191)。
【0066】
CPU11はメッセージコマンドを破棄する(ステップS192)。これにより、遠隔の保守担当者のコンピュータ3からパソコン4に対する保守を実行できる。また、保守担当者メッセージを活用することにより、現地に赴いた作業者に、遠隔から操作できない操作指示を伝達することが可能となる。
【0067】
実施の形態2
実施の形態2は携帯電話機1がコマンドに対応する第1保守情報を表示する形態に関する。図22は実施の形態2に係るサーバコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部25にはさらに生成メッセージファイル255が設けられている。図23は実施の形態2に係る携帯電話機1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15にはサーバコンピュータ2と同じく生成メッセージファイル151が記憶されている。
【0068】
図24は生成メッセージファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。生成メッセージファイル151はコマンドに対応付けて保守に関する第1保守情報及び保守フラグを記憶している。コマンドフィールドには、保守担当者が入力する各種コマンドが記憶されている。メッセージフィールドには、コマンドに対応付けて携帯電話機1がコマンドを受信した場合に、表示部14に表示する第1保守情報としてのメッセージを記憶している。以下では第1保守情報を生成メッセージという。例えば、携帯電話機1は、コマンド「mount/mnt/cdrom」を受信した場合、CPU11はメッセージフィールドから対応する生成メッセージ「CD-ROMをセットしてください。」を読み出す。CPU11は読み出した生成メッセージを表示部14に表示する。
【0069】
保持フラグフィールドには受信したコマンドを保持するか否かの情報が記憶されている。本実施形態ではYESの場合、コマンドを保持し、NOの場合コマンドの保持を行わないものとする。CPU11は受信したコマンドの保持フラグがYESの場合、コマンドを保持する。CPU11はコマンドの保持中に、生成メッセージを表示部14に表示する。
【0070】
図25は生成メッセージの表示イメージを示す説明図である。CPU11は生成メッセージ及びOKボタン146を表示する。図25の例では、生成メッセージ「CD-ROMをセットしてください。」が表示されている。現地の作業者は、メッセージを確認した後に入力部13からOKボタン146をクリックする。CPU11は入力部13からOKボタン146の入力を受け付けた場合、保持していたコマンドをパソコン4へ送信する。上述した例では、作業者は現場にてパソコン4のディスクドライブ451にCD−ROMをセットする。作業者はCD−ROMのセット後、携帯電話機1の入力部13からOKボタン146をクリックする。
【0071】
その後、携帯電話機1のCPU11はコマンド「mount /mnt/cdrom」をパソコン4へ送信する。これにより、作業者による作業後に、CD−ROMの読み取り命令を示すコマンド「mount /mnt/cdrom」がパソコン4で実行される。パソコン4のCPU41はコマンドに対する実行結果を示す応答情報を携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を介して、コンピュータ3へ送信する。一方、保持フラグがNOの場合、携帯電話機1のCPU11は、コマンドを保持することなくパソコン4へコマンドを送信する。携帯電話機1のCPU11はコマンドの送信と共に、コマンドに対応する生成メッセージを生成メッセージファイル151から読み出し、表示部14へ表示する。例えば、コマンドが「eject」である場合、当該コマンドがパソコン4へ送信される。またCPU11は表示部14に生成メッセージ「CD−ROMを取り出してください。」を表示する。
【0072】
サーバコンピュータ2の生成メッセージファイル255は、保守管理者等が、コンピュータ3または、サーバコンピュータ2の図示しない入力部から更新することができる。サーバコンピュータ2のCPU21は生成メッセージファイル255の記憶内容が更新された場合、バージョン情報を記憶部25に記憶する。携帯電話機1のCPU11はサーバコンピュータ2へ所定のタイミング(例えば、1週間毎、または、保守作業開始毎)でアクセスする。CPU11は更新された生成メッセージファイル255をダウンロードし、生成メッセージファイル151に記憶する。この際、生成メッセージファイル255のバージョン情報を受信する。CPU11はバージョン情報が相違する場合に、新たな生成メッセージファイル255の更新部分または全てをダウンロードしても良い。
【0073】
図26乃至図29はメッセージ表示処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態1で述べた処理と並行して以下の処理を実行する。携帯電話機1のCPU11はステップS118により入力情報を送信する際に、生成メッセージファイル151を更新すべく、記憶部15に記憶した生成メッセージ151のバージョン情報を読み出す。CPU11は、更新情報の取得要求及び読み出したバージョン情報を、通信部16を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS261)。サーバコンピュータ2のCPU21は、更新情報の取得要求及びバージョン情報を受信する(ステップS262)。CPU21は記憶部25に記憶した生成メッセージファイル255のバージョン情報を読み出す(ステップS263)。
【0074】
CPU21は読み出したバージョン情報と受信したバージョン情報とが一致するか否かを判断する(ステップS264)。CPU21は一致しないと判断した場合(ステップS264でNO)、生成メッセージファイル255の内、更新すべき更新情報を読み出す(ステップS265)。CPU21は生成メッセージファイル255の更新情報を携帯電話機1へ送信する(ステップS266)。CPU21は併せて、更新後のバージョン情報を携帯電話機1へ送信する。CPU21は処理をステップS269へ進める。なお、本実施形態では更新された差分の情報を送信する例を挙げるが、これに限るものではない。全ての生成メッセージファイル255の内容を送信しても良い。
【0075】
携帯電話機1のCPU11は更新情報を、通信部16を介して取得する(ステップS267)。CPU11は更新情報を生成メッセージファイル151に書き込むことにより、生成メッセージファイル151を更新する(ステップS268)。CPU11は記憶部15に送信されたバージョン情報を記憶する。サーバコンピュータ2のCPU21はバージョンが一致すると判断した場合(ステップS264でYES)、処理をステップS269へ進める。
【0076】
サーバコンピュータ2のCPU21は、記憶部25からコマンド入力画面340を表示するためのHTML文書を読み出す(ステップS269)。CPU21は読み出したHTML文書をコンピュータ3へ送信する(ステップS271)。コンピュータ3のCPU31は送信されたHTML文書を受信する(ステップS272)。CPU31はブラウザ351を起動する。CPU31はコマンド入力画面340を表示する(ステップS273)。CPU31は、入力部33からコマンド入力ボックス341に入力されたコマンドを受け付ける(ステップS274)。
【0077】
CPU31は入力されたコマンドを、通信部36を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS275)。サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して、コマンドを受信する(ステップS276)。CPU21は、通信部26を介して、コマンドを携帯電話機1へ送信する(ステップS277)。
【0078】
携帯電話機1のCPU11は、通信部16を介して、コマンドを受信する(ステップS278)。CPU11は、生成メッセージファイル151に受信したコマンドが記憶されているか否かを判断する(ステップS279)。CPU11は記憶されていないと判断した場合(ステップS279でNO)、処理をステップS161へ移行させる。この場合、実施の形態1で述べたコマンドの携帯電話機1への送信、または、第2保守情報としての保守担当者メッセージの表示部14への表示処理が行われる。
【0079】
CPU11は生成メッセージファイル151に受信したコマンドが記憶されている場合(ステップS279でYES)、対応する生成メッセージを読み出す(ステップS281)。CPU11はコマンドに対する保守フラグがYESか否かを判断する(ステップS282)。CPU11は保守フラグがYESでない場合(ステップS282でNO)、ステップS281で読み出した生成メッセージを表示部14に表示する(ステップS283)。CPU11はコマンドを保持することなくパソコン4へ送信する(ステップS284)。
【0080】
CPU11は保守フラグがYESであると判断した場合(ステップS282でYES)、コマンドを保持すると共に、生成メッセージ及びOKボタン146を表示部14に表示する(ステップS285)。CPU11は入力部13からOKボタン146が操作されたか否かを判断する(ステップS286)。具体的には、入力部13からOKボタン146の表示領域に対応する画素座標を受け付けたか否かを判断する。
【0081】
CPU11はOKボタン146の操作を受け付けていないと判断した場合(ステップS286でNO)、ステップS286の処理を繰り返し行う。CPU11はOKボタン146が操作されたと判断した場合(ステップS286でYES)、受信したコマンドを、通信部16を介して、パソコン4へ送信する(ステップS287)。パソコン4は、通信装置40及び通信ポート461を介して、コマンドを受信する(ステップS288)。
【0082】
パソコン4のCPU41は受信したコマンドを実行する(ステップS289)。CPU41は実行結果を応答情報として、通信ポート461及び通信装置40を介して、携帯電話機1へ送信する(ステップS291)。以降の処理は実施の形態1で述べたので詳細な説明は省略する。これにより、保守担当者が保守担当者メッセージを入力しなくとも、コマンドに関連するメッセージが表示され、作業者との円滑な連携を図る事が可能となる。また、作業者によるパソコン4に対する操作後にコマンドを送信することもでき、よりスムーズな保守を行うことが可能となる。
【0083】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
実施の形態3
実施の形態3は他のコマンドへ変更する形態に関する。図30は実施の形態3に係るサーバコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部25にはさらに代替コマンドファイル256が設けられている。図31は実施の形態3に係る携帯電話機1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15にはサーバコンピュータ2と同じく代替コマンドファイル152が記憶されている。なお、本実施形態では実施の形態2で述べた生成メッセージファイル255及び生成メッセージファイル151が記憶されている例を挙げて説明するがこれに限るものではない。実施の形態2で述べた生成メッセージファイル255及び生成メッセージファイル151が記憶されていなくても良い。
【0085】
図32は代替コマンドファイル152のレコードレイアウトを示す説明図である。代替コマンドファイル152はコマンドフィールド及び代替コマンドフィールド等を含む。代替コマンドフィールドには、コマンドに対応付けて代替コマンド(他のコマンド)が記憶されている。例えば、パソコン4のログメッセージを表示させるコマンドである「cat %f」に対応付けて「cat %f | more」が記憶されている。%fはコマンドに対するパラメータ(引数)を示し、「cat」コマンドで表示させるログメッセージを指定するパラメータである。コマンド「cat | more」は、応答情報としてのログメッセージを表示する際に、分割して表示させるコマンドである。例えば、%fとしてログメッセージ「/var/log/messages」を指定する場合、このコマンドcat /var/log/messages をcat /var/log/messages | moreのように置き換えて実行される。
【0086】
パソコン4のCPU41はコマンド「cat」を実行した場合、全てのログメッセージを読み出し、携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を介してコンピュータ3へ送信する。この際、パソコン4と携帯電話機1との間の通信速度が低い場合、ログメッセージが長時間にわたって送信されるため、保守作業が長時間にわたり中断される。一方、パソコン4のCPU41はコマンド「cat %f | more」を実行した場合、一部のログメッセージを読み出し、携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を介してコンピュータ3へ送信する。コンピュータ3から、続きのログメッセージの表示要求があった場合に、続きのログメッセージの一部が送信される。保守担当者は適宜の段階でログメッセージの表示を中断し、保守作業を続行することができる。その他、テキストの検索を実行させるコマンド「find」に対応付けて、検索結果を段階的に表示させるコマンド「find more」が記憶されている。なお、コマンド及び代替コマンドの例は一例であり、これに限るものではない。サーバコンピュータ2の代替コマンドファイル256は携帯電話機1の代替コマンドファイル152と実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
【0087】
携帯電話機1のCPU11はコンピュータ3からサーバコンピュータ2を介して、コマンドを受信した場合、代替コマンドファイル152を参照し、代替コマンドを読み出す。CPU11は代替コマンドをパソコン4へ送信する。パソコン4のCPU41は代替コマンドに基づき実行した応答情報の一部を携帯電話機1へ送信する。携帯電話機1のCPU11は、応答情報と共に、コマンドを変更したことを示す情報を、サーバコンピュータ2を介してコンピュータ3へ送信する。コマンドを変更したことを示す情報は、受信したコマンド及び変更後の代替コマンドを含むテキスト文(以下、変更メッセージという)とすればよい。例えば「コマンドcatが代替コマンドcat %f | moreに変更されました。」とするテキスト文であればよい。応答情報と共に変更後の代替コマンドのみを送信するようにしても良い。
【0088】
図33はログメッセージの表示イメージを示す説明図である。コンピュータ3のブラウザ351には、コマンドに対応する応答情報が表示される。ブラウザ351には、変更メッセージボックス331、応答情報ボックス332、継続ボタン333及びキャンセルボタン334が表示される。変更メッセージボックス331には、コマンドが代替コマンドに変更されたことを示す情報が表示される。応答情報ボックス332には、応答情報の一部が表示される。例えばログメッセージの一部分が表示される。
【0089】
保守担当者は続きの応答情報の閲覧を希望する場合、入力部33から継続ボタン333をクリックする。CPU31は入力部33から継続ボタン333の入力を受け付ける。CPU31は、次の応答情報の送信要求を、サーバコンピュータ2及び携帯電話機1を介してパソコン4へ送信する。パソコン4のCPU41は次の応答情報を携帯電話機1及びサーバコンピュータ2を介してコンピュータ3へ送信する。コンピュータ3のCPU31は、応答情報ボックス332に次の応答情報を表示する。
【0090】
保守担当者は次の応答情報の表示を希望しない場合、キャンセルボタン334を操作する。CPU31は入力部33からキャンセルボタン334の入力を受け付ける。CPU31は応答情報の表示を終了し、図10に示すコマンド入力画面340を表示部34に表示する。
【0091】
図34乃至図39はコマンド代替処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態1で述べた処理と並行して、または、実施の形態1及び2で述べた処理と並行して以下の処理を実行する。携帯電話機1のCPU11はステップS118により入力情報を送信する際に、代替コマンドファイル152を更新すべく、記憶部15に記憶した代替コマンドファイル152のバージョン情報を読み出す。CPU11は、更新情報の取得要求及び読み出したバージョン情報を、通信部16を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS341)。サーバコンピュータ2のCPU21は、更新情報の取得要求及びバージョン情報を受信する(ステップS342)。CPU21は記憶部25に記憶した代替コマンドファイル256のバージョン情報を読み出す(ステップS343)。
【0092】
CPU21は読み出したバージョン情報と受信したバージョン情報とが一致するか否かを判断する(ステップS344)。CPU21は一致しないと判断した場合(ステップS344でNO)、代替コマンドファイル256の内、更新すべき更新情報を読み出す(ステップS345)。CPU21は代替コマンドファイル256の更新情報を携帯電話機1へ送信する(ステップS346)。CPU21は併せて、更新後の代替コマンドファイル152のバージョン情報を携帯電話機1へ送信する。CPU21は処理をステップS349へ移行させる。なお、代替コマンドファイル256は図示しない入力部またはコンピュータ3から適宜内容を変更することが可能である。
【0093】
携帯電話機1のCPU11は代替コマンドファイルの更新情報を、通信部16を介して取得する(ステップS347)。CPU11は更新情報を代替コマンドファイル152に書き込むことにより、代替コマンドファイル152を更新する(ステップS348)。CPU11は記憶部15に送信された代替コマンドファイル152のバージョン情報を記憶する。サーバコンピュータ2のCPU21はバージョンが一致すると判断した場合(ステップS344でYES)、処理をステップS349へ進める。
【0094】
サーバコンピュータ2のCPU21は、記憶部25からコマンド入力画面340を表示するためのHTML文書を読み出す(ステップS349)。CPU21は読み出したHTML文書をコンピュータ3へ送信する(ステップS351)。コンピュータ3のCPU31は送信されたHTML文書を受信する(ステップS352)。CPU31はブラウザ351を起動する。CPU31はコマンド入力画面340を表示する(ステップS353)。CPU31は、入力部33からコマンド入力ボックス341に入力されたコマンドを受け付ける(ステップS354)。
【0095】
CPU31は入力されたコマンドを、通信部36を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS355)。サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して、コマンドを受信する(ステップS356)。CPU21は、通信部26を介して、コマンドを携帯電話機1へ送信する(ステップS357)。
【0096】
携帯電話機1のCPU11は、通信部16を介して、コマンドを受信する(ステップS358)。CPU11は、代替コマンドファイル152に受信したコマンドが記憶されているか否かを判断する(ステップS359)。CPU11は受信したコマンドが記憶されていないと判断した場合(ステップS359でNO)、処理をステップS161へ移行させる。CPU11は代替コマンドファイル152に受信したコマンドが記憶されていると判断した場合(ステップS359でYES)、対応する代替コマンドを読み出す(ステップS361)。
【0097】
CPU11は読み出した代替コマンドを、通信部16を介してパソコン4へ送信する(ステップS362)。パソコン4は、通信装置40及び通信ポート461を介して、代替コマンドを受信する(ステップS363)。
【0098】
パソコン4のCPU41は受信した代替コマンドを実行する(ステップS364)。CPU41は応答情報の一部を、通信ポート461及び通信装置40を介して、携帯電話機1へ送信する(ステップS365)。携帯電話機1のCPU11は、応答情報を受信する(ステップS366)。CPU11は記憶部15から変更メッセージのテンプレートを読み出す(ステップS367)。CPU11はステップS358で受信したコマンド及び対応する代替コマンドをテンプレートに記述する(ステップS368)。
【0099】
CPU11は受信した応答情報の一部及び変更メッセージをサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS369)。サーバコンピュータ2のCPU21は応答情報の一部及び変更メッセージを受信する(ステップS371)。サーバコンピュータ2のCPU21は受信した応答情報の一部及び変更メッセージをコンピュータ3へ送信する(ステップS372)。コンピュータ3のCPU31は応答情報の一部及び変更メッセージを受信する(ステップS373)。CPU31は変更メッセージ及び応答情報の一部をブラウザ351に表示する(ステップS374)。
【0100】
CPU31は入力部33からキャンセルボタン334の入力があったか否かを判断する(ステップS375)。CPU31はキャンセルボタン334の入力があったと判断した場合(ステップS375でYES)、処理をステップS154へ移行させ、代替処理を終了する。CPU31はキャンセルボタン334の入力を受け付けなかった場合(ステップS375でNO)、ステップS373で受信した応答情報の次の応答情報の取得要求を送信する(ステップS376)。なお、この取得要求には、応答情報のどの部分の取得を要求するかの情報(例えばページ番号または行数)が含まれている。サーバコンピュータ2のCPU21は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS377)。
【0101】
CPU21は次の応答情報の取得要求を携帯電話機1へ送信する(ステップS378)。携帯電話機1のCPU11は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS379)。CPU11は受信した次の応答情報の取得要求をパソコン4へ送信する(ステップS381)。パソコン4のCPU41は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS382)。CPU41はステップS365で送信した応答情報の次の一部の応答情報を携帯電話機1へ送信する(ステップS383)。以降の処理はステップS366と同様であるので詳細な説明は省略する。これにより、特定のコマンドの実行により、長時間にわたり保守作業が中断されてしまう事態を回避することが可能となる。
【0102】
実施の形態4
実施の形態4はサーバコンピュータ2が、メッセージの生成処理またはコマンドの代替処理を実行する形態に関する。本実施形態においては携帯電話機1に生成メッセージファイル151または代替コマンドファイル152を必ずしも設ける必要はない。以下では、サーバコンピュータ2がメッセージの生成処理とコマンドの代替処理との双方を実行する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。サーバコンピュータ2はメッセージの生成処理、または、コマンドの代替処理のいずれか一方を実行しても良い。
【0103】
図40乃至図45は生成及び代替処理の手順を示すフローチャートである。コンピュータ3のCPU31はブラウザ351を起動する。CPU31はコマンド入力画面340を表示する(ステップS401)。CPU31は、入力部33からコマンド入力ボックス341に入力されたコマンドを受け付ける(ステップS402)。
【0104】
CPU31は入力されたコマンドを、通信部36を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS403)。サーバコンピュータ2のCPU21は、通信部26を介して、コマンドを受信する(ステップS404)。CPU21は生成メッセージファイル255に受信したコマンドに対応するコマンドが記憶されているか否かを判断する(ステップS405)。CPU21は記憶されていないと判断した場合(ステップS405でNO)、メッセージの生成処理をスキップし、ステップS424へ移行する。
【0105】
CPU21は対応するコマンドが記憶されていると判断した場合(ステップS405でYES)、生成メッセージファイル255から対応する生成メッセージを読み出す(ステップS406)。CPU21はコマンド及び生成メッセージを携帯電話機1へ送信する(ステップS407)。携帯電話機1のCPU11はコマンド及び生成メッセージを受信する(ステップS408)。サーバコンピュータ2のCPU21はさらに、生成メッセージファイル255にコマンドに対応する保持フラグがYESか否かを判断する(ステップS409)。CPU21は保守フラグがYESでない場合(ステップS409でNO)、ステップS411の処理をスキップする。
【0106】
CPU21は保持フラグがYESであると判断した場合(ステップS409でYES)、保持フラグがYESであることを示す情報を携帯電話機1へ送信する(ステップS411)。携帯電話機1のCPU11は保持フラグがYESの情報を受信する(ステップS412)。
【0107】
CPU11は保持フラグがYESか否かを判断する(ステップS413)。CPU11は保持フラグがYESでない場合(ステップS413でNO)、ステップS408で受信した生成メッセージを表示部14に表示する(ステップS414)。CPU11はコマンドを保持することなく携帯電話機1へ送信する(ステップS415)。
【0108】
CPU11は保守フラグがYESであると判断した場合(ステップS413でYES)、コマンドを保持すると共に、生成メッセージ及びOKボタン146を表示部14に表示する(ステップS416)。CPU11は入力部13からOKボタン146が操作されたか否かを判断する(ステップS417)。
【0109】
CPU11はOKボタン146の操作を受け付けていないと判断した場合(ステップS417でNO)、ステップS417の処理を繰り返し行う。CPU11はOKボタン146が操作されたと判断した場合(ステップS417でYES)、受信したコマンドを、通信部16を介して、パソコン4へ送信する(ステップS418)。パソコン4は、通信装置40及び通信ポート461を介して、コマンドを受信する(ステップS419)。
【0110】
パソコン4のCPU41は受信したコマンドを実行する(ステップS422)。CPU41は実行結果を応答情報として、通信ポート461及び通信装置40を介して、携帯電話機1へ送信する(ステップS423)。サーバコンピュータ2のCPU21は、代替コマンドファイル256にステップS404にて受信したコマンドが、記憶されているか否かを判断する(ステップS424)。CPU21は記憶されていないと判断した場合(ステップS424でNO)、代替処理をスキップし、処理をステップS161へ移行させる。具体的には、サーバコンピュータ2のCPU21はコンピュータ3から実施の形態1で述べた「dir」等のコマンドが送信された場合、携帯電話機1を介してパソコン4へ送信する。サーバコンピュータ2の記憶部25には、保守担当者メッセージを伴うコマンド「kecho」が記憶されている。サーバコンピュータ2のCPU21は、記憶部25を参照し、実施の形態1で述べたコマンド「kecho」及び保守担当者メッセージを受信した場合、コマンド「kecho」及び保守担当者メッセージを携帯電話機1へ送信する。
【0111】
CPU21はコマンドが記憶されていると判断した場合(ステップS424でYES)、代替コマンドファイル256から受信したコマンドに対応する代替コマンドを読み出す(ステップS425)。CPU21は代替コマンドを携帯電話機1へ送信する(ステップS426)。携帯電話機1のCPU11は代替コマンドを受信する(ステップS427)。CPU11は代替コマンドを、通信部16を介してパソコン4へ送信する(ステップS428)。パソコン4は、通信装置40及び通信ポート461を介して、代替コマンドを受信する(ステップS429)。
【0112】
パソコン4のCPU41は受信した代替コマンドを実行する(ステップS431)。CPU41は応答情報の一部を、通信ポート461及び通信装置40を介して、携帯電話機1へ送信する(ステップS432)。携帯電話機1のCPU11は、応答情報の一部を受信する(ステップS433)。CPU11は応答情報の一部をサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS434)。サーバコンピュータ2のCPU21は応答情報の一部を受信する(ステップS4341)。サーバコンピュータ2のCPU21は記憶部25から変更メッセージのテンプレートを読み出す(ステップS435)。CPU21はステップS404で受信したコマンド及び対応する代替コマンドをテンプレートに記述する(ステップS436)。
【0113】
CPU11は受信した応答情報の一部及び変更メッセージをコンピュータ3へ送信する(ステップS437)。コンピュータ3のCPU31は応答情報の一部及び変更メッセージを受信する(ステップS438)。CPU31は変更メッセージ及び応答情報の一部をブラウザ351に表示する(ステップS439)。
【0114】
CPU31は入力部33からキャンセルボタン334の入力があったか否かを判断する(ステップS441)。CPU31はキャンセルボタン334の入力があったと判断した場合(ステップS441でYES)、処理をステップS401へ移行させ、代替処理を終了する。CPU31はキャンセルボタン334の入力を受け付けていない場合(ステップS441でNO)、ステップS4341で受信した応答情報の次の応答情報の取得要求を送信する(ステップS442)。サーバコンピュータ2のCPU21は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS443)。
【0115】
CPU21は次の応答情報の取得要求を携帯電話機1へ送信する(ステップS444)。携帯電話機1のCPU11は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS445)。CPU11は受信した次の応答情報の取得要求をパソコン4へ送信する(ステップS446)。パソコン4のCPU41は次の応答情報の取得要求を受信する(ステップS447)。CPU41はステップS432で送信した応答情報の次の一部の応答情報を携帯電話機1を介してサーバコンピュータ2へ送信する(ステップS448)。以降の処理はステップS4341と同様であるので詳細な説明は省略する。これにより、サーバコンピュータ2を中心としたメッセージの生成またはコマンドの代替処理が可能となり、保守作業を円滑化することが可能となる。
【0116】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0117】
実施の形態5
図46は実施の形態5に係る携帯電話機1のハードウェア群を示すブロック図である。実施の形態1乃至5に係る携帯電話機1を動作させるためのプログラムは、本実施の形態5のように、読み取り部(図示せず)にUSBメモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0118】
図46に示す携帯電話機1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aによりまたは通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述した携帯電話機1として機能する。
【0119】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0120】
以上の実施の形態1乃至5を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0121】
(付記1)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラムにおいて、
携帯端末機を、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
して機能させるプログラム。
【0122】
(付記2)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラムにおいて、
携帯端末機を、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信する受信部と、
コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す読み出し部と、
前記受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記読み出し部により読み出した第1保守情報を表示する表示処理部と
して機能させるプログラム。
【0123】
(付記3)
前記受信部は、前記コンピュータから保守に関する第2保守情報を受信し、
前記表示処理部は、第1保守情報及び第2保守情報を表示する
付記2に記載のプログラム。
【0124】
(付記4)
前記表示処理部により前記第1保守情報を表示した後に、操作部から前記第1保守情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断する判断部として機能させ、
前記出力部は、
前記受信部により受信したコマンドを保持する保持部と、
前記判断部により操作情報を受け付けたと判断した場合に前記保持部に保持したコマンドを前記情報処理装置へ出力するコマンド出力部と
を含む付記2または3に記載のプログラム。
【0125】
(付記5)
前記記憶部に記憶したコマンドに対応する第1保守情報の更新情報を前記コンピュータから取得する取得部として機能させ、
前記読み出し部は、
前記取得部により、更新情報を取得した後に、更新情報が記憶された前記記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す
付記2に記載のプログラム。
【0126】
(付記6)
前記出力部により出力したコマンドに対応する応答情報を前記情報処理装置から受け付ける受け付け部と、
該受け付け部により受け付けた応答情報を前記コンピュータへ送信する送信部と
して機能させる付記1または2に記載のプログラム。
【0127】
(付記7)
前記受信部によりコマンドを受信した場合に、コマンドに対応付けて他のコマンドを記憶した記憶部から、受信したコマンドに対応する他のコマンドを読み出すコマンド読み出し部として機能させ、
前記出力部は、
前記受信部で受信したコマンドに代えて、前記コマンド読み出し部により読み出した他のコマンドを前記情報処理装置へ出力する付記1または2に記載のプログラム。
【0128】
(付記8)
前記出力部により出力した他のコマンドに対応する応答情報を前記情報処理装置から受け付ける受け付け部と、
該受け付け部により受け付けた応答情報及び他のコマンドに代えたことを示す情報を前記コンピュータへ送信する送信部と
して機能させる付記7に記載のプログラム。
【0129】
(付記9)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
を備える携帯端末機。
【0130】
(付記10)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信する受信部と、
コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す読み出し部と、
前記受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記読み出し部により読み出した第1保守情報を表示する表示処理部と
を備える携帯端末機。
【0131】
(付記11)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機を用いた情報処理方法において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信部にて受信し、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力し、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する
情報処理方法。
【0132】
(付記12)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機を用いた情報処理方法において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信部により受信し、
制御部により、コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出し、
前記受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力し、
表示部へ前記読み出し部により読み出した第1保守情報を表示する
情報処理方法。
【0133】
(付記13)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に対し通信網を介して接続されるサーバコンピュータにおいて、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信する受信部と、
コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す読み出し部と、
前記受信部で受信したコマンド及び前記読み出し部により読み出した第1保守情報を前記携帯端末機へ出力する出力部と、
前記コマンドに対応して前記情報処理装置が実行した応答情報を前記携帯端末機から受信する応答情報受信部と、
受信した応答情報を前記コンピュータへ送信する送信部と
を備えるサーバコンピュータ。
【0134】
(付記14)
前記受信部は、前記コンピュータから保守に関する第2保守情報を受信し、
前記出力部は、
前記受信部で受信したコマンド及び第2保守情報と、前記読み出し部により読み出した第1保守情報とを前記携帯端末機へ出力する
付記13に記載のサーバコンピュータ。
【0135】
(付記15)
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機及び該携帯端末機に通信網を介して接続されるサーバコンピュータを含む中継システムにおいて、
前記サーバコンピュータは、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信するサーバ受信部と、
該サーバ受信部で受信したコマンド及び保守情報を前記携帯端末機へ送信するサーバ送信部とを備え、
前記携帯端末機は、
前記サーバコンピュータから、前記コマンド及び前記保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
を備える中継システム。
【符号の説明】
【0136】
1 携帯電話機
1A 可搬型記録媒体
2 サーバコンピュータ
3 コンピュータ
4 パソコン
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時計部
19 マイク
21 CPU
22 RAM
25 記憶部
25P 制御プログラム
26 通信部
28 時計部
31 CPU
32 RAM
33 入力部
34 表示部
35 記憶部
36 通信部
40 通信装置
41 CPU
42 RAM
43 入力部
44 表示部
45 記憶部
46 通信部
101 スピーカ
102 バッテリ
103 GPS受信機
141 作業開始画面
142 作業者IDボックス
143 パスワードボックス
144 パーソナルコンピュータIDボックス
145 状況ボックス
146 OKボタン
147 通信状態アイコン
148 残量アイコン
151 生成メッセージファイル
152 代替コマンドファイル
161 通信モジュール
251 作業者ファイル
252 顧客ファイル
253 保守担当者ファイル
254 保守ファイル
255 生成メッセージファイル
256 代替コマンドファイル
331 変更メッセージボックス
332 応答情報ボックス
333 継続ボタン
334 キャンセルボタン
340 コマンド入力画面
341 コマンド入力ボックス
342 実行ボタン
343 応答情報表示ボックス
351 ブラウザ
451 ディスクドライブ
461 通信ポート
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラムにおいて、
携帯端末機を、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
して機能させるプログラム。
【請求項2】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に用いるプログラムにおいて、
携帯端末機を、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信する受信部と、
コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す読み出し部と、
前記受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記読み出し部により読み出した第1保守情報を表示する表示処理部と
して機能させるプログラム。
【請求項3】
前記受信部は、前記コンピュータから保守に関する第2保守情報を受信し、
前記表示処理部は、第1保守情報及び第2保守情報を表示する
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記表示処理部により前記第1保守情報を表示した後に、操作部から前記第1保守情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断する判断部として機能させ、
前記出力部は、
前記受信部により受信したコマンドを保持する保持部と、
前記判断部により操作情報を受け付けたと判断した場合に前記保持部に保持したコマンドを前記情報処理装置へ出力するコマンド出力部と
を含む請求項2または3に記載のプログラム。
【請求項5】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
を備える携帯端末機。
【請求項6】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機を用いた情報処理方法において、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信部にて受信し、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力し、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する
情報処理方法。
【請求項7】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機に対し通信網を介して接続されるサーバコンピュータにおいて、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンドを受信する受信部と、
コマンドに対応する保守に関する第1保守情報を複数記憶した記憶部を参照し、前記受信部により受信したコマンドに対応する第1保守情報を読み出す読み出し部と、
前記受信部で受信したコマンド及び前記読み出し部により読み出した第1保守情報を前記携帯端末機へ出力する出力部と、
前記コマンドに対応して前記情報処理装置が実行した応答情報を前記携帯端末機から受信する応答情報受信部と、
受信した応答情報を前記コンピュータへ送信する送信部と
を備えるサーバコンピュータ。
【請求項8】
保守対象の情報処理装置が接続された携帯端末機及び該携帯端末機に通信網を介して接続されるサーバコンピュータを含む中継システムにおいて、
前記サーバコンピュータは、
通信網を介して接続されるコンピュータから、前記情報処理装置に実行させるコマンド及び保守に関する保守情報を受信するサーバ受信部と、
該サーバ受信部で受信したコマンド及び保守情報を前記携帯端末機へ送信するサーバ送信部とを備え、
前記携帯端末機は、
前記サーバコンピュータから、前記コマンド及び前記保守情報を受信する受信部と、
該受信部で受信したコマンドを前記情報処理装置へ出力する出力部と、
表示部へ前記受信部により受信した保守情報を表示する表示処理部と
を備える中継システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【公開番号】特開2011−209945(P2011−209945A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76105(P2010−76105)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】