説明

ヘアリンス組成物

【課題】毛髪の水分保持力を高め、その結果毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができ、かつ低湿度下でのパサツキ防止とうるおい感に優れたヘアリンス組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)〜(D)成分を含有するヘアリンス組成物。
(A)N−アセチルグルコサミン
(B)下記一般式(I)で表されるアルキル型カチオン
【化1】


(式中、R〜Rのうちいずれか1個が炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を表し、Yはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を示す。)
(C)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール
(D)アミノ変性シリコーンエマルジョン

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアリンス組成物に関し、詳しくは、毛髪の水分保持力を高めながらも、毛髪にべたつきや重さを与えることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができ、かつ低湿度下でのパサツキ防止とうるおい感に優れたヘアリンス組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
女性のヘアスタイルは、流行に伴って求められる髪の仕上がりや感触も変化している。最近では、シャギーやレイヤーカットなどの毛先のボリュームを落としたヘアスタイルが一般的である。その一方で、カラーリングやパーマ等の施術により、しなやかでしっとりした仕上がり感のみならず、べたつき感や髪が重くならずにボリュームが出る質感が求められている。さらに冬場の低湿度環境下においても、それらの機能が持続することが望まれている。従来のヘアリンスやヘアトリートメント等のヘアリンス組成物においては、毛髪を柔軟にして櫛通りを良くする目的で、カチオン性界面活性剤やシリコーン等が配合されたり、しっとりとした感触を与えるために液状や固形状の油剤が配合されている。しかし、これら従来の技術では、近年のヘアスタイルにおいて要求されているニーズを満足させることは困難であり、しっとりとした仕上がり感とべたつきや重さのなさを両立することが課題であった。
【0003】
これらの課題を解決する方法として、例えば、脂肪酸アミドアミン化合物やヒドロキシエーテルアミン化合物を用いることにより、毛髪に滑らかさや柔軟性を付与する毛髪化粧料(例えば、特許文献1〜4参照。)が提案されている。また毛髪へ艶感や滑らかさを付与することを目的として、アミノ変性シリコーンエマルジョンを配合すること(例えば、特許文献5、6参照。)が知られている。
【0004】
また、グルコサミン及びその塩類を毛髪に良好な保湿性と心地よいサラサラ感を与える目的でヘアカラー用毛髪処理剤に配合すること(例えば、特許文献7参照。)や、N−アセチルグルコサミンなどの糖アミンを毛髪のきめや、清浄性、感触、毛髪ストランドの配列などの毛髪状態の調整を与えることを目的として経口消費する製品とコンディショナーなどの局所適用可能なヘアケア製品とを組み合わせて応用すること(例えば、特許文献8参照。)は知られているが、アミノ変性シリコーンエマルジョンと組み合わせてヘアリンスに配合することによって、毛髪の水分保持力を高めてしなやかでしっとりとした仕上がりを与えることは知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−71515号公報
【特許文献2】特開2000−53537号公報
【特許文献3】特表2000−501430号公報
【特許文献4】特開2004−323495号公報
【特許文献5】特開平8−59440号公報
【特許文献6】特開平11−240822号公報
【特許文献7】特開2000−281542号公報
【特許文献8】特表2006−524187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、毛髪の水分保持力を高めながらも、毛髪にべたつきや重さを与えることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができ、かつ低湿度下でのパサツキ防止とうるおい感に優れたヘアリンス組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、N−アセチルグルコサミンと特定の界面活性剤と特定のアミノ変性シリコーンエマルジョンとを含有するヘアリンス組成物が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、下記(A)〜(D)成分を含有するヘアリンス組成物である。
(A)N−アセチルグルコサミン
(B)下記一般式(I)で表されるアルキル型カチオン
【化1】

(式中、R〜Rのうちいずれか1個が炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を表し、Yはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を示す。)
(C)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール
(D)アミノ変性シリコーンエマルジョン
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、毛髪の水分保持力を高めながらも、毛髪にべたつきや重さを与えることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができ、かつ、低湿度下でのパサツキ防止とうるおい感に優れたヘアリンス組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のヘアリンス組成物について詳細に説明する。
【0010】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(A)N−アセチルグルコサミンは、アミノ糖と呼ばれるものである。エビ、カニ等の甲殻類、イカ、オキアミ、昆虫、各種菌類等を起源とする天然多糖類キチンを完全加水分解して工業的には得られる。グルコサミン類としてはグルコサミン塩酸塩などのような無機酸塩又は有機酸塩などの構造も知られているが、本発明の効果を得るため、特に毛髪の水分保持力、しなやかさやしっとり感、低湿度下でのパサツキとうるおい感の面から、グルコサミンの2位アミノ基をアセチル化した二級アミンを含有するアミノ糖であるN−アセチルグルコサミンを用いる。
【0011】
本発明では、N−アセチルグルコサミンの配合量は特に限定されるものではないが、ヘアリンス組成物全体に対して0.001〜5質量%(以下、単に%と示す。)が好ましく、特に0.01〜3%が好ましい。最も好ましくは0.1〜2%である。この配合量の範囲であれば毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
【0012】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(B)成分は、下記一般式(I)で表されるアルキル型カチオン
【化1】

(式中、R〜Rのうちいずれか1個が炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を表し、Yはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を示す。)である。上記一般式(I)において、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基の具体例としては、例えばセチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12−ヒドロキシステアリル基等であり、なかでも炭素数16〜22のアルキル基が好ましく、特に好ましいものとしてはベヘニル基が挙げられる。炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基の具体例としては、好ましいものとしてメチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基及びヒドロキシエチル基が挙げられる。Yのハロゲン原子は、好ましくは塩素原子又は臭素原子である。
【0013】
上記一般式(I)で表されるアルキル型カチオンの具体例を示すと、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート及びベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等が挙げられる。これらの中でも塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェートが特に好ましい。本発明では、これらのアルキル型カチオンの中から1種又は2種以上を任意に用いることができ、その配合量は、好ましくは0.1〜10%、更に好ましくは0.5〜5%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
【0014】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(C)炭素数14〜22の長鎖のアルキル基を有する高級アルコールは、好ましいものとしては、炭素数16〜22の長鎖高級アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールである。これらの高級アルコールは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、好ましくは1〜20%、更に好ましくは3〜10%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
【0015】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(D)アミノ変性シリコーンエマルジョンは乳化重合又は機械乳化によって得られる水性エマルジョンである。このようなアミノ変性シリコーンエマルジョンとしては、アミノ変性シリコーンとジメチルポリシロキサンとを組み合わせて、機械乳化によって得られるものが好ましい。特に好ましくはアミノ変性シリコーンとジメチルシリコーンをアミノ変性シリコーン/ジメチルシリコーン=1/100〜20/100の重量比範囲で予め混合し、それを機械乳化して得られたエマルジョンである。
【0016】
本発明では、アミノ変性シリコーンエマルジョンの配合量は特に限定されるものではないが、ヘアリンス組成物全体に対して0.5〜20%が好ましく、特に1〜15%が好ましい。この配合量の範囲であれば、毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
【0017】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(E)ベヘニルPGトリモニウムクロリドはヒドロキシエーテル型カチオン系界面活性剤であり、その配合量は、好ましくは0.1〜10
%、更に好ましくは、0.5〜5%の範囲である。この配合量の範囲であれば、毛髪に対して、使用時のぬめり感や乾燥後のうるおい効果を与えることができるため好ましい。
【0018】
本発明のヘアリンス組成物に配合される(F)アミノポリエーテル変性シリコーンはアミノ変性ポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とのブロック共重合体である。このようなアミノポリエーテル変性シリコーンとしては、市販品を用いることができ、例えばアミノ・ポリエーテル変性直鎖ABnタイプであるSILSTYLE104、201、401(東レ・ダウコーニング社製)が特に好ましい。
【0019】
本発明では、アミノポリエーテル変性シリコーンの配合量は特に限定されるものではないが、ヘアリンス組成物全体に対して0.05〜3%が好ましく、特に0.1〜2%が好ましい。この配合量の範囲であれば、毛髪に対して、べたつきや重さを感じることなく、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができるため好ましい。
【0020】
本発明のヘアリンス組成物は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、リーブオントリートメント等に用いることができる。また本発明のヘアリンス組成物は、常法により製造することができる。
【0021】
また、本発明のヘアリンス組成物には、上記成分以外にも、効果を損なわない範囲で公知の成分を適宜配合することができる。公知の成分としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルメチ−β−アラニンナトリウム等のアニオン性界面活性剤;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム等の両性界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−システイン、Lスレオニン等のアミノ酸;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤等が挙げられる。
【実施例】
【0022】
次に本発明のヘアリンス組成物について実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0023】
(1)毛髪の水分保持力試験法
各試料で処理した毛束を、温度25℃、湿度90%の条件下で24時間放置後、その質量を測定する。その後、温度25℃、湿度30%の条件下で24時間放置後、質量を測定し、湿度90%の条件下での質量を1としたときの相対値を求め、水分保持力とする。値が大きいほど水分保持力が高いことを示す。
【0024】
(2)使用時の感触試験法
20名のパネルが試料を使用し、使用時の髪なじみ、指通りについて「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0025】
(3)使用後の毛髪の仕上がり感試験法
20名のパネルが試料を使用し、使用後の毛髪のしっとり感、しなやかさについて「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0026】
(4)低湿度環境でのパサツキのなさ、うるおい感
市販の黒色毛髪(10g,15cm、ビューラックス社製)を10%濃度のポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム2gでシャンプー洗浄し、お湯で充分に洗い流した後、本発明のヘアリンス組成物2gを塗布し、お湯で充分に洗い流し、タオルドライを行い、25℃湿度60%の環境下において6時間乾燥させた。次に、低湿度環境下(25℃湿度30%)に12時間放置し、パサツキのなさ及びうるおい感の項目について、20名のパネルにより「良い」、「普通」、「悪い」の3段階で判定し、判定結果を「良い」と回答した人数により判断した。
判断基準は以下の通りである。
◎:大変優れている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が16名以上
○:優れている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が11〜15名
△:劣っている ・・・「良い」と答えた試験対象者の数が6〜10名
×:大変劣っている・・・「良い」と答えた試験対象者の数が5名以下
【0027】
実施例1〜6及び比較例1〜5(ヘアリンス)
表1に記載の配合組成によるヘアリンスを調製し、毛髪の水分保持力、使用時の髪なじみ、指通り等の使用感、使用後の仕上がり感、低湿度下でのパサツキのなさ、うるおい感について調べ、その結果を表1に示した。なお、以下の実施例の組成における配合量は質量%である。
【表1】

【0028】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜6のヘアリンスは比較例1〜5の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
【0029】
以下、本発明のヘアリンス組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のヘアリンス組成物についても、上記の毛髪の水分保持力、使用時の髪なじみ、指通り等の使用感、使用後の仕上がり感(しっとり感、しなやかさ)、低湿度下でのパサツキのなさ、うるおい感の各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
【0030】
実施例7(ヘアコンディショナー)
配合量(%)(1)ステアリルアルコール 5.5
(2)ベヘニルアルコール 0.5
(3)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5
(4)塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5
(5)べヘニルPGトリモニウムクロリド 0.5
(6)高重合ジメチルポリシロキサン(10万cs) 0.5
(7)ジメチルポリシロキサン(300cs) 0.5
(8)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.1
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社製)
(9)メチルフェニルポリシロキサン 0.1
(10)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(11)パラフィン 1.0
(12)PEG−80水添ヒマシ油 0.5
(13)セテス−6 0.5
(14)ローズヒップ油 0.1
(15)グレープシード油 0.1
(16)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 0.1
(17)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=1/10の機械的エマルジョン)
(18)アミノ変性シリコーンエマルジョン 2.0
(シリコーン純分を40%有する乳化重合エマルジョン、
SM8904、東レダウコーニング社製)
(19)N−アセチルグルコサミン 0.3
(20)プロピレングリコール 0.5
(21)ソルビトール 2.0
(22)グリセリン 0.5
(23)グリコシルトレハロース 1.0
(24)メチルパラベン 0.1
(25)桃葉エキス 0.5
(26)海藻エキス 0.1
(27)セリシン 0.1
(28)アロエベラ葉エキス 0.1
(29)D−パントテニルアルコール 0.1
(30)加水分解コラーゲン液 0.5
(31)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(32)シルクエキス 0.5
(33)加水分解コムギ 0.1
(34)L−アルギニン 0.1
(35)グルタミン酸ナトリウム 0.5
(36)L−プロリン 0.1
(37)ポリクオタニウムー64 0.1
(38)加水分解カラスムギタンパク 0.2
(39)海水 0.5
(40)フェノキシエタノール 0.3
(41)香料 0.5
(42)精製水 全量を100とする
【0031】
(製法)(1)〜(16)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(42)に(19)〜(24)を分散したものをプロペラで攪拌しながらを加え、乳化を行う。徐々に冷却を行い、60℃にて(17)、(18)、(25)〜(41)を添加し、室温まで冷却して、ヘアコンディショナーを調製した。
【0032】
実施例8 ヘアトリートメント
配合量(%)(1)セトステアリルアルコール 7.0
(2)ベヘニルアルコール 3.0
(3)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.0
(4)ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート 0.5
(5)べヘニルPGトリモニウムクロリド 2.0
(6)ジメチルポリシロキサン(100cs) 5.0
(7)高重合ジメチルポリシロキサン(100万cs) 1.0
(8)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.4
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社製)
(9)メチルフェニルポリシロキサン 0.4
(10)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(11)アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル 1.0
(混合脂肪酸:カプリル酸、カプリン酸、イソステアリン酸、
ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸)
(12)セバシン酸ジエチル 1.0
(13)ジステリン酸ペンタエリスリチル 2.0
(14)クエン酸 0.1
(15)パラフィン 1.0
(16)白色ワセリン 1.0
(17)N−アセチルグルコサミン 1.0
(18)1,3−ブチレングリコール 1.0
(19)ソルビトール液 2.0
(20)グリコシルトレハロース 1.0
(21)グリセリン 1.0
(22)プロピレングリコール 1.0
(23)ジプロピレングリコール 1.0
(24)ヒドロキシエチルセルロース 1.0
(25)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=0.5/10の機械的エマルジョン)
(26)アミノ変性シリコーンエマルジョン 5.0
(シリコーン純分を14%有する機械乳化マイクロエマルジョン、
BY22−079、東レダウコーニング社製)
(27)ムクロジエキス 0.1
(28)ヒオウギエキス 0.1
(29)ツバキエキス 0.1
(30)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(31)コメヌカエキス 0.1
(32)コメ胚芽油 0.1
(33)加水分解コメタンパク 0.5
(34)加水分解ダイズタンパク 0.1
(35)防腐剤(ケーソンCG) 0.1
(36)フェノキシエタノール 0.2
(38)香料 0.7
(39)精製水 全量を100とする
【0033】
(製法)(1)〜(16)を80℃にて均一に混合溶解し油相とする。(17)〜(24)及び(39)を80℃にて均一に混合攪拌し水相とする。水相に油相を加えて乳化したのち、ホモミキサーを用いて均一に混合する。混合しながら徐々に冷却を行い、60℃にて(25)〜(38)を添加し、室温まで冷却して、ヘアトリートメントを調製した。
【0034】
実施例9 ヘアパック
配合量(%)
(1)ベヘニルアルコール 3.0
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5
(4)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
(5)べヘニルPGトリモニウムクロリド 0.5
(6)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 1.0
(7)クオタニウム−80 0.5
(アビルコート3474、エボニック社製)
(8)アミノポリエーテル変性シリコーン 0.6
(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社製)
(9)メチルフェニルポリシロキサン 0.6
(10)セバシン酸ジエチル 1.0
(11)コハク酸ジエチルヘキシル 1.0
(12)パルミチン酸オクチル 2.0
(13)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 2.0
(14)ジステアリン酸ペンタエリスリチル 1.0
(15)塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5
(16)N−アセチルグルコサミン 0.5
(17)ヒドロキシエチルウレア 1.0
(18)プロピレングリコール 3.0
(19)ジグリセリン 1.0
(20)グリコシルトレハロース 3.0
(21)ジメチコン水性エマルジョン 3.0
(シリコンKM−910、信越化学工業社製)
(22)ジメチコノール水性エマルジョン 3.0
(シリコンXS65−C2173、モメンティブ社製)
(23)アミノ変性シリコーンエマルジョン 3.0
(シリコーン純分60%を有する、アミノ変性シリコーン
/ジメチルポリシロキサン=2.0/10の機械的エマルジョン)
(24)アミノ変性シリコーンエマルジョン 3.0
(シリコーン純分を20%有する機械乳化マイクロエマルジョン、
XS65−B6413、モメンティブ社製)
(25)メチルパラベン 0.2
(26)フェノキシエタノール 0.2
(27)ムクロジエキス 0.5
(28)ヒオウギエキス 0.1
(29)ツバキエキス 0.1
(30)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(31)コメヌカエキス 0.1
(32)コメ胚芽油 0.1
(33)加水分解コメタンパク 0.5
(34)香料 0.6
(35)精製水 全量を100とする
【0035】
(製法)(1)〜(15)を80℃にて均一に混合溶解させ、(16)〜(25)及び(35)を60℃にて混合したものを加えて乳化し、ホモミキサーで混合分散を行いながら、50℃で(26)〜(34)を加えて、室温まで冷却して、ヘアパックを調製した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)〜(D)成分を含有することを特徴とするヘアリンス組成物。
(A)N−アセチルグルコサミン
(B)下記一般式(I)で表されるアルキル型カチオン
【化1】

(式中、R〜Rのうちいずれか1個が炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基を表し、Yはハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル硫酸基を示す。)
(C)炭素数14〜24の長鎖のアルキル基を有する高級アルコール
(D)アミノ変性シリコーンエマルジョン
【請求項2】
更に、(E)ベヘニルPGトリモニウムクロリドを含有する請求項1に記載のヘアリンス組成物。
【請求項3】
更に、(F)アミノポリエーテル変性シリコーンを含有する請求項1又は2に記載のヘアリンス組成物。

【公開番号】特開2012−171890(P2012−171890A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33565(P2011−33565)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(306018365)クラシエホームプロダクツ株式会社 (188)
【Fターム(参考)】