説明

ベアチップ実装面発光体及びその製造方法

【課題】チップオンボード方式で面発光体に改良を加え、簡単で、安価な、且つ、光の拡散性がよい白色面発光体を実現することである。
【解決手段】樹脂基板1と、この樹脂基板1上に貼付且つ加圧されることで、基板1にピンホール10を形成させ、所定の配線パターン20にエッチングされる金属箔2と、前記配線パターン20上に一方の電極30が接続されるベアチップ3と、このベアチップ3の他方の電極31を接続する前記配線パターン20上に形成される補助メッキ4と、この補助メッキ4上の金メッキ5と、前記ベアチップ3と前記金メッキ5間に接続される金線6と、前記ベアチップ3及びベアチップ3の他方の電極31の接続個所等を除いて形成される印刷層7と、前記金属箔2のエッチングによって前記樹脂基板1に残った前記突起によるピンホール10に浸入させるコーティング層8と、このコーティング層8に混入される蛍光体9を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベアチップを直接基板に実装した面発光体及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願の発明者は、先にチップオンボード方式で面発光体を製造する方法に関し、特許を得ている(特許文献1)。
かかる面発光体は、これを組み込む装置の軽量化を図ることができる、防水性に優れている等のメリットがあり、これらのメリットを生かせるような白色光を照明可能な面発光体が企図された。
【0003】
従来の面発光体としては、特許文献2の照明装置のように、ベース部材に、砲弾型の複数のLEDユニット(以下、本願ではLEDチップと称する)が2次元的に配列されて構成されていた。
このLEDチップに代えて、白色発光するLEDチップ(特許文献3及び特許文献4)を基板に実装することで、白色光が照明可能なものとなる。
しかし、これらの特許文献3及び4のLEDチップは、ケーシングの凹部に青色LED等が配置され、この青色LED等をモールディング樹脂で封止すると共に、このモールディング樹脂に蛍光体を分散させるという、複雑な製造方法となっている。
また、広範囲を照射する白色面発光体を構成するには、これらのLEDチップの製造と、それらの基板への実装という工程が必要であり、コスト高となっていた。
さらに、LED毎に封止(パッケージ)されているLEDチップの光は、限定された角度の範囲内でしか光が拡散せず、十分な面発光にはならないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3939891号公報
【特許文献2】特開2009−147348号公報
【特許文献3】特開2006−206729号公報
【特許文献4】特開2007−126670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本願発明は、先の特許技術を基礎にして改良を加え、簡単で、安価な、且つ、光の拡散性がよい白色面発光体及びその製造方法の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、配線パターン及びアンカー部が形成される基板と、前記配線パターン上に施される補助メッキ及び金メッキを介して電極が接続されるベアチップと、少なくとも前記電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を除いて形成される印刷層と、前記アンカー部に浸入されるコーティング層と、このコーティング層に撹拌され、且つ、脱泡されて混入されて、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を備えたことを特徴とするベアチップ実装面発光体(請求項1の発明)とした。
【0007】
上記発明において、前記コーティング層は、基板全体又はベアチップの周囲にレンズ状に形成されていることを特徴とする(請求項2の発明)。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、樹脂基板上に、複数の突起を有する金属箔を、該突起を前記樹脂基板に食い込ませて貼り付ける工程と、前記金属箔を所定の配線パターンにエッチングする工程と、配線パターン上のベアチップの電極の接続個所に補助メッキ及び金メッキを重ねて形成する工程と、ベアチップの電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いて印刷層を形成する工程と、前記配線パターン上にベアチップを接合させ、且つ、前記金メッキとをボンディングする工程と、前記金属箔のエッチングによって前記樹脂基板に残った前記突起によるピンホールに、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を撹拌し、且つ、脱泡したコーティング材を浸入させてコーティングする工程を有することを特徴とするベアチップ実装面発光体の製造方法とした(請求項3の発明)。
【0009】
また、樹脂基板上に、配線パターン及びアンカー部を形成する工程と、前記配線パターン上のベアチップの電極の接続個所に補助メッキ及び金メッキを重ねて形成する工程と、ベアチップの電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いて印刷層を形成する工程と、前記配線パターン上にベアチップを接合させ、且つ、前記金メッキとをボンディングする工程と、前記アンカー部に、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を撹拌し、且つ、脱泡したコーティング材を浸入させてコーティングする工程を有することを特徴とするベアチップ実装面発光体の製造方法とした(請求項4の発明)。
【発明の効果】
【0010】
上記発明によれば、樹脂基板上に形成された配線パターンに直接、ベアチップを作り込み、これらを保護するコーティング層に波長変換剤としての蛍光体を混ぜて、これを塗布する構成であるので、簡単で、安価な構成のベアチップ実装面発光体となっている。
また、樹脂基板を用いて面発光体の軽量化を図るとともに、樹脂基板上の配線パターンでのボンディングに際し、補助メッキ層を介在せることで、ボンディングによる熱溶着及び圧力溶着から樹脂基板を保護し、ボンディングの信頼性を向上させている。その結果、これら素子の保護のため、基板はモールディング樹脂にて厚く封止される必要がなく、コーティング材を塗布することとし、簡単で、安価な構成のベアチップ実装面発光体となっている。
前記アンカー部によるアンカー効果によりコーティング層の基板に対する付着力が高まり、防水、防湿性がよく、また、基板全体又はベアチップの周囲にレンズ状に形成されているような構成であるので、光の拡散性がよいベアチップ実装面発光体となっている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】ベアチップ実装面発光体を用いた照明装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線矢視の要部断面図である。
【図3】(イ)、(ロ) 図2の拡大断面図である。
【図4】ベアチップ実装面発光体の工程説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のベアチップ実装面発光体L(以下、面発光体Lと略称する)は,例えば図1のような照明装置LDにおいて、モジュール単位LD1の光源に使用されるもので、図2及び図3に図示したように、樹脂基板1と、この樹脂基板1上に貼り付けられ、加圧されることで、基板1にアンカー部としてのピンホール10を形成させると共に、所定の配線パターン20にエッチングされる金属箔2と、前記配線パターン20上に施される補助メッキ4及び金メッキ5を介して電極30、31が接続される発光ダイオードとしての青色ベアチップ3と、前記電極30、31の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いて形成される印刷層7と、前記金属箔2のエッチングによって前記樹脂基板1に残った前記突起によるピンホール10に浸入させるコーティング層8と、このコーティング層8に撹拌され、且つ、脱泡されて混入される蛍光体としての黄色蛍光体9を備えている。
【0013】
前記樹脂基板(プリント基板)1は、複数のベアチップ3を高密度に実装させる可能性もあることから、放熱性能が優れた耐熱性有機樹脂基板を用いるのが望ましく、具体的には熱伝導性フィラー入りフェノール樹脂系基板を用いる。エポキシ樹脂基板、ガラス織布エポキシ樹脂基板、ガラス不織布エポキシ樹脂基板等を用いてもよい。
【0014】
前記金属箔2は配線パターン20を形成するものであり、例えば銅、銀、金、白金等の導電性に優れた材料が用いられ、廉価な銅箔が好適に用いられる。これらの金属箔の裏面には、多数の突起21が予め形成されている。
【0015】
前記青色ベアチップ3は、例えば420〜500nmの波長を発光するGaN系化合物半導体を用いる。これに対応させて、蛍光体として黄色蛍光体9を用い、白色発光を得ている。
ベアチップとしては青色ベアチップ3に限定されるものではなく、蛍光体と組み合させて、白色発光できる発光ダイオードであればよい。
【0016】
前記補助メッキ4は、硬い皮膜が形成されるニッケルメッキが好ましい。かかる補助メッキ4は、無電解メッキによって、図3に図示したように、青色ベアチップ3の電極30を接続する箇所及び青色ベアチップ3の電極31を接続する金線6用のワイヤーボンディングポイントパターン部に施される。
【0017】
前記補助メッキ4の上に施される前記金メッキ5は、無電解メッキによって形成されるもので、高密度実装に適している。
【0018】
前記金線6としては、青色ベアチップ3の電極30、31とのオーミック性、機械的接続性、電気伝導性及び熱伝導性がよいものが求められ、具体的には、金、銅、白金、アルミニウム等の金属及びそれらの合金を用いた導電性ワイヤーが挙げられる。
【0019】
前記印刷層7は、配線パターン20を隠蔽したり、発光体の反射率を上げるもので、白色の発光色に適合した色の印刷層を形成する。
印刷層7の印刷方法は特に限定されるものではなく、例えばシルク印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等の印刷方法を用いることができ、通常はシルク印刷によって行われる。
【0020】
前記コーティング層8は、例えば急速硬化性のエポキシ系アクリルを用いる。その他のアクリル系樹脂でもよいし、エポキシ系樹脂でもよい。
【0021】
前記黄色蛍光体9として、例えばYAG(YTTRIUM ALUMINUM GARNET)系蛍光体材料、BOS(BARIUM ORTHO−SILICATE)系蛍光体材料を用いる。蛍光体は、青色ベアチップ3の励起光を受けて白色に光るものであればよく、例えば赤と緑を混ぜた蛍光体(RG蛍光体)でもよい。
【0022】
これらの蛍光体は、前記コーティング層8に対して、真空脱法により撹拌され、且つ、脱泡されて混入されている。
これは、粘度の高いコーティング材を撹拌すると気泡が入り、それらの気泡は光の進路を阻害したり、乱反射の要因となり、結果的に綺麗な光とならないことから、気泡を脱泡する必要があることによる。
【0023】
上記構成ではアンカー部のピンホール10は、金属箔2を樹脂基板1上に貼り付け、加圧することで形成されているが、予めアルミニウム等の基板上にサンドブラスト等によりアンカー部を形成し、絶縁体を成膜し、メッキ等で配線パターンを形成してもよい。或いは、アルミニウム等の基板上に絶縁体を成膜し、メッキ等で配線パターンした後に、機械的にアンカー部を形成してもよい。
【0024】
以上の構成による面発光体Lの作用効果は、次の通りである。
(1) 前記補助メッキ4は、ボンディングポイントに加えられる溶接機による熱溶着と圧力溶着によって、樹脂基板1が変形しないように保護すると共に、ボンディングの信頼を向上させるものである。よって、前記金メッキ5の下に補助メッキ4を介在させることで、薄型の樹脂基板(例えば、厚さ0.3mm)にベアチップ3を実装することが可能となった。
(2) (1)の作用により、樹脂基板1の表面に塗布するコーティング層を含めて、厚さが1.3mm±0.1の厚さの面発光体Lが製造可能である。
(3) また、基板1に形成されたピンホール10のアンカー効果により、基板1に対するコーティング層8の付着力、密着力が強まり、耐衝撃、耐振動、耐防水性に優れている。
(4) 青色ベアチップ3より発光される光は、蛍光体により白色に変換され、コーティング層内で拡散されて、コーティング層から放出され、面発光が形成される。
即ち、LEDチップを基板に実装する構成と異なり、ベアチップ3を樹脂基板1に実装することから、それらのベアチップ3を高密度で実装することができる。また、LEDチップの場合の輝度むらが20〜30%程度であっても、蛍光体の撹拌量を補正することで、一様な面発光の照度とすることができる。
(5) 急速硬化性のエポキシ系アクリルを利用して、文字や図柄に合わせて塗布して硬化させることができる。
【0025】
上記の構成では、複数のベアチップ3が高密度に実装されている1つの基板上を、平坦なコーティング層8がカバーしているが、これを組付ける装置に応じて、基板全体をレンズ状のコーティング層に形成してもよい。また、1又は複数のベアチップ3を単位として、その周囲にレンズ状のコーティング層8を形成するようにしてもよい。
【0026】
次に以上のように構成された面発光体Lの製造方法を、図4(A)〜(F)に基いて説明する。
(A) 前記樹脂基板1上に、多数の突起21を有する金属箔2を、該突起21を前記樹脂基板1に食い込ませて貼り付ける(図4(A))。
即ち、金属箔2の貼り付け面には予め接着剤を塗布しておき、また、突起21が樹脂基板1に食い込むように加圧接着する。
【0027】
(B) 前記金属箔2を所定の配線パターン20に形成する(図4(B))。
即ち、金属箔2をエッチングし所定の配線パターン20を形成する。
配線パターン20の形成方法は、エッチドフォイル法等の従来公知の技術を用いて行うことができる。このエッチングにより金属箔が無くなった樹脂基板1の表面には、前記突起21の食い込みによって形成されたピンホール10が残ることになる。
【0028】
(C) 所定の配線パターン20上に、補助メッキ4及びその上に無電解金メッキ5を重ねて形成する(図4(C))。
青色ベアチップ3が固着される配線パターン20に隣接する配線パターン20上に、無電解メッキにより、実装密度を上げることができ、また皮膜の強いニッケルをメッキする。次に、この補助メッキ層の上に、無電解メッキにより金メッキ5を施す。
【0029】
(D) 前記金メッキ5及びベアチップ3が配置される領域を少なくとも除いた領域に印刷層7を形成する(図4(D))。
これは、配線パターン20を隠蔽したり、ベアチップ3の反射率を上げたり、ベアチップ3の配置個所、前記金メッキ5の配置個所等を明示する等のために、白色の発光色に適合した色の印刷層をシルク印刷によって形成する。
なお、この時、本発明においては、印刷層7の範囲を加減し、面発光体Lに対する、打ち抜き又は切削等の2次加工によって、面発光体Lを分割する場合には、その外周部分となる領域には印刷層7を形成しない。
【0030】
(E) 前記配線パターン20上に青色ベアチップ3を接合固着させ、且つ、前記金メッキ6との間を金線6を用いてボンディングする(図4(E))。
即ち、青色ベアチップ3の一方の電極(例えばN側電極)30は、前記配線パターン20上に直接接続され、他方の電極(例えばP側電極)31は、金線6によって近接の配線パターン20上の前記金メッキ5と接続される。各ベアチップ3の電極と配線はワイヤーボンディング機器によって容易に接続させることができるが、この場合には、上述のように、前記補助メッキ4は、ボンディングポイントに加えられる溶接機による熱溶着及び圧力溶着によって、前記樹脂基板1が変形しないように保護すると共に、ボンディングの信頼を向上させる。
【0031】
(F) 前記金属箔2の除去によって前記樹脂基板1に残った前記突起21によるピンホール10に、黄色蛍光体9が撹拌され、且つ、脱泡されたコーティング材を浸透させてコーティング層8を形成する(図4(F))。
【0032】
コーティング材としては急速硬化性のアクリル樹脂を用い硬化させる。
【0033】
上記工程ではアンカー部のピンホール10は、金属箔2を樹脂基板1上に貼り付け、加圧することで形成されているが、予めアルミニウム等の基板上にサンドブラスト等によりアンカー部を形成し、絶縁体を成膜し、メッキ等で配線パターンを形成してもよい。或いは、アルミニウム等の基板上に絶縁体を成膜し、メッキ等で配線パターンした後に、機械的にアンカー部を形成してもよい。
【0034】
以上の工程からなるベアチップ実装面発光体の製造方法による効果は、上記(1)〜(5)に加えて、次の通りである。
(6) LEDチップを別工程にて作り込む必要がなく、基板1へのマウンティングからコーティングまで1回の工程でベアチップ実装面発光体Lを生産することができる。即ち、従来は、白色LEDチップをそのLEDメーカーが作り、それを照明機器メーカーが購入して、基板に実装していたが、本発明では、一度に、少ない工程で効率よく白色の面発光体Lを生産することができる。
(7) コーティング材に対する蛍光体9の撹拌量を調整することにより、面発光体全体の白色の色合を変化させることができる。
(8) 蛍光体9の撹拌量が調整可能であり、またベアチップ3の高密度の実装ができることから、輝度ムラを少なくすることができる。
【0035】
なお、コーティング材としてエポキシ樹脂を用いることができ、これに用いられる硬化剤としては、エポキシ樹脂と硬化反応を示すものであれば特に制限されず、公知の硬化剤が使用され、例えば、フェノール樹脂又は酸無水物が好ましい。特に酸無水物系硬化剤を用いると、硬化体の光学特性が著しく改善されるため、酸無水物を用いることがより好ましい。
【0036】
また、上記各樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、着色剤、カップリング剤、変性剤、光線(紫外線、可視光線、赤外線)吸収剤、充填剤等の従来公知の添加剤を配合することができる。
【0037】
以上のようにして得られるチップオンボード方式の面発光体Lでは、樹脂基板1に残されたピンホール10にコーティング層8が食い込んだ状態となっているため、樹脂基板1との接着性が極めて高いものとなる。このため、ピンホール10にコーティング層8が食い込んだ領域を利用して、プレスで打ち抜き又は切削加工等による2次加工を施すことにより、樹脂基板1とコーティング層8との剥離を引き起こすことなく、所望の形状の面発光体Lを得ることができる。
【符号の説明】
【0038】
L ベアチップ実装面発光体 LD 照明装置
LD1 モジュール単位
1 樹脂基板 10 ピンホール
2 金属箔 20 配線パターン
21 突起
3 青色ベアチップ 30 31 電極
4 補助メッキ
5 金メッキ
6 金線
7 印刷層
8 コーティング層
9 黄色蛍光体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線パターン及びアンカー部が形成される基板と、
前記配線パターン上に施される補助メッキ及び金メッキを介して電極が接続されるベアチップと、
前記電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いて形成される印刷層と、
前記アンカー部に浸入させるコーティング層と、
このコーティング層に撹拌され、且つ、脱泡されて混入されて、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を備えたことを特徴とするベアチップ実装面発光体。
【請求項2】
前記コーティング層は、基板全体又はベアチップの周囲にレンズ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発明。
【請求項3】
樹脂基板上に、複数の突起を有する金属箔を、該突起を前記樹脂基板に食い込ませて貼り付ける工程と、
前記金属箔を所定の配線パターンにエッチングする工程と、
配線パターン上のベアチップの電極の接続個所に補助メッキ及び金メッキを重ねて形成する工程と、
ベアチップの電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いた領域に印刷層を形成する工程と、
前記配線パターン上にベアチップを接合させ、且つ、前記金メッキとをボンディングする工程と、
前記金属箔のエッチングによって前記樹脂基板に残った前記突起によるピンホールに、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を撹拌し、且つ、脱泡したコーティング材を浸入させてコーティングする工程を有することを特徴とするベアチップ実装面発光体の製造方法。
【請求項4】
樹脂基板上に、配線パターン及びアンカー部を形成する工程と、
前記配線パターン上のベアチップの電極の接続個所に補助メッキ及び金メッキを重ねて形成する工程と、
ベアチップの電極の接続個所を除き、且つ、打ち抜き又は切削される領域を少なくとも除いて印刷層を形成する工程と、
前記配線パターン上にベアチップを接合させ、且つ、前記金メッキとをボンディングする工程と、
前記アンカー部に、前記ベアチップの発光を波長変換させる蛍光体を撹拌し、且つ、脱泡したコーティング材を浸入させてコーティングする工程を有することを特徴とするベアチップ実装面発光体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−187660(P2011−187660A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51069(P2010−51069)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(591255634)
【出願人】(302018503)サティスボンバー株式会社 (6)
【出願人】(000005005)不二サッシ株式会社 (118)
【Fターム(参考)】