説明

ボタン分設コントロールパネルを有するユーザインタフェース

【課題】ユーザが混乱し作業効率が低下し作業ミスが発生し不満が募ることを防ぐ。
【解決手段】マシンユーザインタフェース(UI)150を、操作対象たるマシンオペレーティングソフトウェア又はそれへの接続手段と、やはり操作対象でありこのソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーン190と、その一部がこのスクリーン190となっているUI150用のハウジング200と、このハウジング200上に設けられたボタン分設コントロールパネル210と、により構成する。このパネル210は第1部分220及び第2部分230を有する。第1部分220を構成する第1面222と第2部分230を構成する第2面232が角度をなしているため第1面222と第2面232が明確に区分され、第1面222上の第1ボタン群212と第2面232上の第2ボタン群214とが明確に分設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UI((machine) user interface:マシンユーザインタフェース又は単にユーザインタフェース)に関する。本発明は、より詳細には、当該UIを構成するコントロールパネルを複数個の面に跨るよう形成し、これらの面を使用し第1パネルボタン群をこれとは異なる第2等々のパネルボタン群から区別して配置したUIに関する。単一面上に何個かのボタンコントロールパネルを併置する構成においては、ユーザが混乱しフラストレーションを抱くことがしばしばであったが、本発明によればそれらの頻度が低減され、ユーザが行う作業の効率やユーザが抱く満足度が向上する。
【背景技術】
【0002】
従来型画像複製機の一例としては事務用複写機を掲げ得る。事務機器として使用される複写機は、古くは、原本文書を本質的に写真方式で複製する光レンズ付電子写真式複写機であった。この種の複写機においては、まずフォトレセプタ上の一部エリアに画像を合焦させ、フォトレセプタ上の画像をトナーにより現像し、現像された画像を複写シートへと転写して、原本文書の永久的複写物を作成する。
【0003】
近年、こういった古典的複写機以外にも、ディジタル複写機乃至印刷機として知られるものを使用できるようになった。ディジタル複写機乃至印刷機は、その最も基本的な機能は光レンズ付複写機等のそれと同様であるけれども、その機能を制御するためプログラマブルなコントローラを備えている点や、画像を複写対象原本からフォトレセプタ上へと直に合焦させるのではない点において、光レンズ付複写機等とは異なっている。即ち、ディジタル複写機乃至印刷機においては、第1に、原本画像を例えばPC(personal computer)ワークステーションから受信し又は記憶媒体から読み込むことや、一般にRIS(raster input scanner)として知られる装置(典型的には微小フォトセンサによるリニアアレイ)によってスキャンすることができ、第2に、そうした受信、読込或いはスキャンにより得た画像データを、コントローラの多岐多様な画像操作乃至処理能力によって操作乃至処理することができる。
【0004】
例えば、RISを構成するフォトセンサ群が原本画像に合焦しこれを捕捉すると、これらフォトセンサにより原本画像の部分部分の明暗を表す一組のディジタル信号が生成され、生成されたディジタル信号がディジタル複写機乃至印刷機へと送られる。その際、メモリ内に一時格納した上で送ることもできるし、メモリ内に格納することなく送ることもできる。また、更に処理乃至操作を施した上で送ることもできるし、何も操作乃至処理を施さないで送ることもできる。何れにせよ、このディジタル信号によってディジタル複写機乃至印刷機を動作させれば所望の複写物を得ることができるため、原本の複写物を印刷したいときにはそれを表すディジタル信号を送ればよい。その際には、通常、UIアセンブリの手助けを受ける。即ち、こういったディジタル複写機乃至印刷機は、通常、一連の要素から構成されたUIを個別に具備している。
【0005】
ディジタル複写機乃至印刷機に装備されているUIは、通常、マシンを動作させるためのソフトウェア即ちマシンオペレーティングソフトウェアと、LCD(liquid crystal display)/フルスクリーンディスプレイと、コントロールパネル(群)とを備えている。また、そのコントロールパネル(群)には、通常、マシンオペレーティングソフトウェアに対する制御及び操作用の第1ハードコントロールボタン群と、スクリーン表示機能に対する制御及び操作用の第2ハードコントロールボタン群とが、含まれている。これらのうち第1ハードコントロールボタン群には、例えば、LCD/フルスクリーンディスプレイに対する制御及び操作用の経路/モード選択ボタン群が含まれる。また、第2ハードコントロールボタン群には、例えばパッド上のテンキーボタンの他、開始ボタン、停止ボタン、割込ボタン等、各種のコアコントロールボタン群が含まれる。更に、LCD/フルスクリーンディスプレイをタッチパネル型とすることもよく行われており、この種のディスプレイ上には、ロー、アイコン、タブ、ファイルフォルダ等の可選択オブジェクトを初めとして様々なグラフィクスを表示できる。
【0006】
こういったUIのデザインとしては、例えば、マシンオペレーティングボタン及びスクリーンコントロールボタンが併置されているコントロールパネルを、LCD/フルスクリーンディスプレイ配置エリアに隣り合うよう配置したデザインが、知られている。これらマシンオペレーティングボタン及びスクリーンコントロールボタンは、マシンのマニュアルやUIのマニュアルを読みパネル上に付されているボタン別のラベリングを参照しさえすれば、明瞭に見分けることができるが、それを怠ると見分けることができない。これは、より一般的に表現すれば、同一パネル面上に第1及び第2ハードコントロールボタン群があると、それらのうち何れの群がLCD/フルスクリーンディスプレイによるスクリーン表示に関わっているのか、見分けることができない場合があるということである。こういったデザインに限らず、従来のUIにおいては、どのハードコントロールボタン群がLCD/フルスクリーンディスプレイによるスクリーン表示に関わっているのか、またどのハードコントロールボタン群がデータ入力に関わっているのか、といった連携関係を、要領よく読み取ることができなかった。即ち、同一面上に複数のハードコントロールボタン群が座している従来型UIにおいては、通常、それらのハードコントロールボタン群が互いに又はそのUIの他の構成要素に対してどのような関係を有しているかを示すには、それを指し示すグラフィクスを生成するか、ハードコントロールボタンをその機能に基づきグループ別に配置するか、或いは当該関係を示すリーダラインに依らねばならなかった。
【0007】
周知の通り、複写機乃至印刷機のユーザの中には利用頻度が低いユーザもある。そういったユーザの中には、マニュアルをよく読まないでその複写機乃至印刷機を使用しようとする者もあるし、ボタンに付されているラベリングをほとんど読まないでその複写機乃至印刷機を使用しようとする者さえある。これもまたしばしばあることであるが、使用中に何回もこすられたためラベリング上の文字が消え(かかって)おり、判読しがたい状態になっていることもある。何れの場合も、ユーザが混乱しその作業効率が低下し作業ミスが発生するという結果を招くことになり、更にはその複写機乃至印刷機特にそのUIに対する不満の発生増長につながることになる。
【発明の開示】
【0008】
ここに、本発明の一実施形態に係るコントロールパネル付マシンユーザインタフェースは、(a)操作対象たる(controllable)マシンオペレーティングソフトウェア又はそれへの接続手段と、(b)やはり操作対象でありこのマシンオペレーティングソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーンと、(c)その一部がこのディスプレイスクリーンとなっているマシンユーザインタフェース用のハウジングと、(d)マシンオペレーティングソフトウェアを操作するための第1ボタン群及びディスプレイスクリーンを操作するための第2ボタン群を有しこのハウジング上に設けられているコントロールパネルと、を設け、このコントロールパネルを、その第1部分を構成する第1面上には第1ボタン群をまたその第2部分を構成する第2面上には第2ボタン群をそれぞれ設け更に当該第1面と当該第2面とを互いにある分設角をなすよう配置することによって、ボタン群同士を分設したボタン分設コントロールパネルとしたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の基本思想について詳細に説明する。この説明及び図面中、同様の参照符号は同一の又は同様の部材乃至事項を表している。また、各図面は本発明を例示説明するためのものであり、従って、これらの図面に基づき本発明の技術的範囲を限定解釈することは許されない。
【0010】
図1及び図2に、本発明の一実施形態に係るUI150を備えたディジタル画像複製機100の全体構成及びブロック構成を示す。これらの図に示されているように、本機100は、スキャニング装置(図中の「スキャナ」)102、印刷モジュール104、並びに本発明の一実施形態に係り後に詳述するところの分設ボタンUI(UIボタン分設パネルとも称する)150を、備えている。本機100は、また、ソータ、タワーメールボックス、ステープラ等の機能を有するフィニッシャ装置106の他、少なくともESS(electronic subsystem)コントローラ110を備えている。ESSコントローラ110は、本機100が有する全ての機能及び構成要素を制御している。更に、印刷モジュール104には複数個の用紙トレイ112を設けることができる。用紙トレイ112には印刷プロセスにて使用される用紙等の画像担持媒体を蓄えておくことができる。そして、本機100には大容量フィーダ116を設けることができる。大容量フィーダ116には本機100にて使用する媒体乃至用紙ストックを大量に保持しておくことができる。
【0011】
本機100に備わっている機能のうちスキャニング機能を使用するときには、通常、オペレータから指示を与えてスキャニング装置102を動作させればよく、それによって原本文書から画像をスキャンすることができる。スキャニング機能を実現するためのスキャニング装置102は、例えばプラテンタイプスキャナとして構成することができる。スキャニング装置102を固定的に設ける一方定速移送システムを設けておき、定速移送システムによってこの固定スキャニング装置102に対し原本文書を動かす構成としてもよい。更に、スキャニング装置102に文書ハンドリングシステムを付設しておき、スキャン時にこの文書ハンドリングシステムによってスキャニング装置102のガラスプラテン上に原本文書を自動配置する構成としてもよい。
【0012】
本機100に備わっている機能のうち印刷機能は、印刷モジュール104が複数個の用紙トレイ112及び大容量フィーダ116のうち1個から適切な用紙を取り出しその用紙の上に所望の画像を可視化(記録、形成)し画像記録済紙片をフィニッシャ装置106へと送る、という機能であり、フィニッシャ装置106に送られた紙片は適宜処理される。
【0013】
図2に、本機10の基本構成の例をブロック図により詳細に示す。この図に示す構成は、原画像をその格納や複製が可能な一組のディジタル信号へと変換するスキャニング装置102を備えている。このスキャニング装置102は中央バスシステム(図中の「バス」)120に接続されている。中央バスシステム120は、単一のバスを以て構成することもできるし、複数組のバスを組み合わせて構成することもできる。何れにせよ、中央バスシステム120は、本機100を構成する各種のモジュール乃至ステーション間を相互接続しており、それらの間で相互に通信を行えるようにしている。
【0014】
本機100はまた、印刷モジュール104を構成する部材としてディジタル印刷装置(図中の「プリンタ」)122を備えている。ディジタル印刷装置122は、ディジタル信号によって表されている画像を記録媒体上にハードコピーする手段である。ハードコピー先の記録媒体としては、紙、透明媒体(スライド等)等、マーキング可能なあらゆる媒体を用いることができる。本機100は、更に、第1メモリ装置(図中の「メモリ」)124及び第2メモリ装置(図中の「電子プリコレーションメモリ部」)126を備えている。これらのうち第1メモリ装置124は、マシンフォールト情報、マシンヒストリ情報、後に処理する予定のディジタル画像、マシン用命令セット、ジョブ命令セット等、各種のディジタル情報を格納しておく手段である。電子プリコレーションメモリ部を構成している第2メモリ装置126は、ディジタル印刷装置122が今まさに可視化(記録、形成)しようとしている又は可視化中のディジタル画像を格納している部材であり、この第2メモリ装置126内ではディジタル画像が文書のページ構造に従い配列済であるため、それらディジタル画像をディジタル印刷装置122によって直ちに可視化することができる。
【0015】
本機100を図示しないPCワークステーションを含むネットワークに接続するには、ネットワークインタフェース128や更なるコントローラ130を設ければよい。このコントローラ130は、本機100を構成する各種のモジュール乃至ステーションとネットワークとの間の相互関係を、制御する。
【0016】
本機100を多機能機として構成する場合は、例えば、ボイス/データモデム132や電話回路基板134を設けてもよい。更に、本機100に、例えばフロッピーディスク(登録商標)ドライブ、CDROM(compact disk read only memory)ドライブ、テープドライブ、携帯型記憶デバイス対応ドライブ等、様々な入出力ドライブ136を設けることもできる。
【0017】
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るディジタル機100は、(a)画像担持媒体上にトナー像を形成するための装置102、104、106、110と、(b)分設ボタンUI150とを、備えている。また、図示の如く、分設ボタンUI150は(a)操作対象たるマシンオペレーティングソフトウェア乃至コントローラ110、180又はそれへの接続手段160、170と、(b)やはり操作対象でありこのマシンオペレーティングソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーン190と、(c)その一部がこのディスプレイスクリーン190となっているUI150用のハウジング200と、(d)マシンオペレーティングソフトウェア乃至コントローラ110、180を操作するためのボタンBxを含む第1ボタン群212及びディスプレイスクリーン190を操作するためのボタンBuを含む第2ボタン群214を有しこのハウジング200上に設けられているコントロールパネルとを、有している。このコントロールパネルは、その第1部分220を構成する第1面222上には第1ボタン群212をまたその第2部分230を構成する第2面232上には第2ボタン群214をそれぞれ設け、更に図示の如く第1面222と第2面232とを互いにある分設角(delineating angle)242をなすよう配置することによって、ボタン群212、214同士を分設したボタン分設コントロールパネル210である。なお、第2ボタン群214に属するボタンBu例えば経路/モード選択ボタン(群)には、バックライト機能を組み込むことや、オンしているときに発光するLED(light emitting diode)をその隣に配置することが、可能である。
【0018】
また、本実施形態においては、第2部分230及び第2面232が、第1部分220とディスプレイスクリーン190との間に配置されている。即ち、第2面232は、第1面222を縁取っている第1縁223及び第2縁224のうちディスプレイスクリーン190により近い第2縁224と、ディスプレイスクリーン190との間に、一方では第2縁224にて第1面222と連なり他方ではディスプレイスクリーン190に連なるよう、配置されている。第2縁224における第1面222に対する第2面232の交差角は分設角242であり、第2面232はこの角度でディスプレイスクリーン190に達している。従って、第2面232又はその上に配置されている第2ボタン群214は、ディスプレイスクリーン190(又はその上のタッチボタン群の並び)に対して、一連なりに並んでいるかのように見えることとなる。また、第2面232はディスプレイスクリーン190を部分的に取り巻いている。更に、第1面222及び第2面232によりボタン分設コントロールパネル210の外面252が形成されており、この外面252は凸面になっている。
【0019】
加えて、ディスプレイスクリーン190をタッチスクリーンとすることができる。UI150全体は、本機100にハウジング200を実装する手段として、支持アーム202を備えている。ハウジング200及びボタン分設コントロールパネル210はディスプレイスクリーン190の回りにツートンファセード204を形成しており、このツートンファセード204はUI150のビジュアルマスを低減するのに役立っている。
【0020】
このように、本実施形態においては、UI150を混乱なく効率的に且つフラストレーションなしで使用できるようにするため、コントロールパネル210の外面252における第1面222の向きと第2面232の向きを互いに異なる向きにし、以てコントロールパネル210の外面252の一部をディスプレイスクリーン190例えばLCDディスプレイスクリーンに向かって倒し傾斜させている。このように傾き倒れた部分に第2ボタン群214を設けることによって、ボタンBu例えば経路/モード選択ボタンのように通常はその使用時優先度が高くまたディスプレイスクリーン190に関連しているボタンを、第1ボタン群212に属するボタンBxから明確に区別することができる。
【0021】
本実施形態における独特な解決策とは、このように直ちに看取できる倒れた面を設けたことにある。この倒れた面はディスプレイスクリーン190を縁取る立体的な“額縁”であるかのように目に映るため、経路/モード選択ボタン等のボタンBuからなる第2ボタン群214と、LCDディスプレイスクリーン等のディスプレイスクリーン190との関係が、明確且つ容易に理解できる関係となっている。また、基本的に、このような形態にてボタン群間を区別乃至分離することによって、第2ボタン群214やそれに含まれる経路/モード選択ボタン等のボタンBuを、LCDディスプレイスクリーン等のディスプレイスクリーン190に連なったものとし、或いはそのように見せかけることができる。その際、ディスプレイスクリーン面262上に固定ボタン(群)を設ける必要もなく、従ってディスプレイスクリーン面262上の限りある有用な領域が食われてしまうこともない。また、このような形態によるボタン群間の区別乃至分離によって、更に、UI150の面積を従来のそれに比べて小さくすることができ、従って機能性や使用性を損なうことなく実現コストを低減できる。
【0022】
理解されるべき重要なこととしては、たまに立ち寄るだけのユーザ或いは利用頻度の低いユーザが本機100を使用する際には、通常、最初にまず第2ボタン群214に属するボタンBu例えば経路/モード選択ボタンを操作し、本機100を起動するか或いはモードを選択するかしなければならない、という点を掲げられよう。また、本実施形態によれば、その向きが異なる2個の面222及び232によってUI150の外面252が形成されているけれども、これらの面毎に或いはボタン群毎にPCB(printed circuit board)を分ける必要はない。即ち、UI150の内部に配置されるPCBは、第1ボタン群212に属するボタンBxと第2ボタン群214に属するボタンBuとに共通の例えば1枚のPCB272とすることができる。これは、例えばプラスチック製のキーツリーの背の高さを徐変させキーツリーによってコプレーナなボタン面を形成することにより、実現できる。
【0023】
先に指摘したように、第2ボタン群214に属するボタンBu例えばモード選択ボタン(群)は、現在モードを表すためのバックライトが付いた構成とすることも、また同様の目的でその隣にLEDが設けられた構成とすることも、可能である。また、ハードボタンBu及びBxは、何れも、一般に米国のADA(Americans with Disabilities Act:障害を持つアメリカ人法)に規定する使用条件やリハビリテーション法(Rehabilitation Act)第508条に規定する使用条件を、満足している。ハードボタンBu及びBxによれば、ボタンを押し込んだ深さ(経路長)についての感覚やボタンに接触したという感覚を、生理的或いは運動的な感覚或いは能力が劣っている人々に対しても、もたらすことができる。このような感覚上のフィードバックは、LCD等を利用して構成したタッチスクリーンのみでは受けられない。
【0024】
このように、本実施形態によれば、(a)操作対象たるマシンオペレーティングソフトウェア又はそれへの接続手段と、(b)やはり操作対象でありこのマシンオペレーティングソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーンと、(c)その一部がこのディスプレイスクリーンとなっているUI用のハウジングと、(d)マシンオペレーティングソフトウェアを操作するための第1ボタン群及びディスプレイスクリーンを操作するための第2ボタン群を有しこのハウジング上に設けられているコントロールパネルと、を備え、このコントロールパネルが、その第1部分を構成する第1面上には第1ボタン群をまたその第2部分を構成する第2面上には第2ボタン群をそれぞれ設け更に第1面と第2面とを互いにある分設角をなすよう配置することによって、ボタン群同士を分設したボタン分設コントロールパネルであるコントロールパネル付UIを、提供できる。
【0025】
以上、本発明に関しその実施形態を参照して説明したが、本発明は説明に使用した実施形態の細部により限定解釈されるべきものではない。むしろ、本発明は、別紙特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲及び神髄から逸脱しない限り、その修正物、変形物乃至改変物全てを包含するものとして理解されるべきである。
【0026】
本願出願当初における特許請求の範囲(出願後に補正が施された場合は当該補正後の特許請求の範囲)には、現時点で発見も案出もされていないものを含め、また本願出願人又は本発明発明者によるものだけでなくそれ以外の者によるものも含め、本願中に記載した実施形態及び本願により開示した事項に対するあらゆる変形物、代替物、改変物、改良物、等価物、均等物等を含めるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係るUIボタン分設パネルを備えた画像複製機を示す図である。
【図2】図1に示した画像複製機のブロック図である。
【図3】本実施形態に係るUIボタン分設パネルの斜視図である。
【図4】本実施形態に係るUIボタン分設パネルの縦断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)操作対象たるマシンオペレーティングソフトウェアへの接続手段と、
(b)やはり操作対象であり上記マシンオペレーティングソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーンと、
(c)その一部が上記ディスプレイスクリーンとなっているマシンユーザインタフェース用のハウジングと、
(d)上記マシンオペレーティングソフトウェアを操作するための第1ボタン群及び上記ディスプレイスクリーンを操作するための第2ボタン群を有し上記ハウジング上に設けられているコントロールパネルと、
を備え、
上記コントロールパネルが、その第1部分を構成する第1面上には上記第1ボタン群をまたその第2部分を構成する第2面上には上記第2ボタン群をそれぞれ設け更に当該第1面と当該第2面とを互いにある分設角をなすよう配置することによって、ボタン群同士を分設したボタン分設コントロールパネルであるマシンユーザインタフェース。
【請求項2】
請求項1記載のマシンユーザインタフェースにおいて、上記第1面の縁のうち第1縁より上記ディスプレイスクリーンに近い第2縁と上記ディスプレイスクリーンとの間に上記第2面があり、当該第1面に対する当該第2面の傾斜角が上記分設角であるマシンユーザインタフェース。
【請求項3】
画像担持媒体上にトナー像を形成するディジタル画像印刷機であって、画像担持媒体上にトナー像を形成する手段と、マシンユーザインタフェースと、を備えるディジタル画像印刷機において、
上記マシンユーザインタフェースが、
(i)操作対象たるマシンオペレーティングソフトウェアと、
(ii)やはり操作対象であり上記マシンオペレーティングソフトウェアの実行結果を表示するために用いられるディスプレイスクリーンと、
(iii)その一部が上記ディスプレイスクリーンとなっているマシンユーザインタフェース用のハウジングと、
(iv)上記マシンオペレーティングソフトウェアを操作するための第1ボタン群及び上記ディスプレイスクリーンを操作するための第2ボタン群を有し上記ハウジング上に設けられているコントロールパネルと、
を備え、
上記コントロールパネルが、その第1部分を構成する第1面上には上記第1ボタン群をまたその第2部分を構成する第2面上には上記第2ボタン群をそれぞれ設け更に当該第1面と当該第2面とを互いにある分設角をなすよう配置することによって、ボタン群同士を分設したボタン分設コントロールパネルであるディジタル画像印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−85709(P2006−85709A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−265209(P2005−265209)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】