説明

ポップコーン製造玩具

【課題】
加熱容器からの熱を遮断することで、カバーの表面温度を低いものとすることのできるより安全なポップコーン製造玩具を提供する。
【解決手段】
略円形の本体部131や前縁部161を備えた台部105、この本体部131に載置される略半球形状のカバー部220、本体部131の内部には、プレートカバーリング361を備えた内筒部341の内側に加熱プレート381やヒータープレート387を備え、このカバー部220は加熱プレート381及び内筒部341の上部を囲う透明な内カバー251と、この内カバー251を覆う透明な外カバー本体221とを備え、内カバー251は連結筒261を介して投入カップ291に接続され上下移動可能とすると共に、投入カップ291から加熱プレート381の上に投入されるコーンを加熱してポップコーンを製造することのできるポップコーン製造玩具です。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥コーンを投入してポップコーンを製造することのできる玩具に関するものです。
【背景技術】
【0002】
今日使用されているポップコーン製造玩具は、加熱容器を玩具本体の内部に有し、この加熱容器を覆う中空カバーを玩具の本体に被せる構造とし、この玩具本体に被せたカバーの上部からコーンを加熱容器の内部に投入可能としているものです。
そして、加熱容器に投入されて加熱容器の内部で加熱されることにより、コーンが膨張破裂して製造されるポップコーンを加熱容器から溢れさせるようにしており、加熱容器から溢れたポップコーンをカバーの側方から玩具本体の外部に落下させ、落下したポップコーンを受け皿などに受けることにより、食することができるようにされているものです。
【特許文献1】特開2002−325982号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のように、ポップコーン製造玩具は、加熱容器を1つの中空カバーで覆うのみであるためこの中空カバーの内部に熱気が充満し、これにより中空カバーの表面温度が高くなってしまうものである。また、子供がポップコーン製造玩具で遊ぶ際にポップコーン製造玩具をいじることがあり、温度の高くなっている中空カバーに触れてしまうことがあった。
したがって、触れたのみで火傷を負うほどではないが、長時間中空カバーに触れ続けることで低温火傷を負う可能性があり、大人が一緒に遊びながら注意する必要があった。
本発明は、このような欠点を排除し、二重構造のカバーを設けることで、加熱容器からの熱を二重に遮断し、カバーの表面温度を低いものとすることのできるポップコーン製造玩具を提供するものです。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明は、略円形の本体部及びこの本体部から水平に突出する前縁部を備えた台部と、本体部に載置固定されるカバー部で構成され、本体部の内部には、加熱プレートやヒータープレートを備え、本体部の側方にポップコーンを取り出す開口部を有し、前記カバー部は、頂部にコーンを投入する開口を備え、加熱プレートの上部を囲う内カバーと、前記内カバーを覆う外カバー本体とを有することを特徴とする。
これにより、加熱プレートやヒータープレートと遊戯者との間に、外カバーと内カバーとの二重構造により加熱プレートなどから発生する熱を遮断し、また直接の接触も遮断することができる。
【0005】
請求項2記載の発明は、内カバーは連結筒を介して投入カップに接続され、外カバー本体に対し上下に摺動可能とされていることを特徴とする。
【0006】
請求項3記載の発明は、前記外カバー本体は、略半球形状のドーム形であって、前記内カバーは、円筒状の下部筒部と、下部筒部よりも直径の小さな短円筒状の上部筒部を有し、上部筒部の上端から内側に平坦とされる上端部を有することを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明は、外カバー本体の上部と前記上部筒部とには複数の排熱口を有することを特徴とする。
これにより、内カバー内部の加熱プレートやヒータープレートから発生した熱により熱せられた空気が上昇し、排熱口から外部へ吐出されることができる。
【0008】
請求項5記載の発明は、前記外カバー本体及び前記内カバーは透明な合成樹脂製であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ポップコーン製造玩具の外表面の温度は高温にならず、遊戯者がポップコーン製造玩具に触れたとしても、安全にポップコーンの製造作成を楽しむことができる。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、外カバーを載置固定したままで、外カバーの外部から内カバーを上下に摺動させることができ、内カバーを上に持ち上げることで焼きあがったポップコーンを取り出すことを容易とすることができる。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、内筒部内へのコーン投入を容易とし、破裂膨張して容積の大きくなったポップコーンを内カバーの内部に溜めて加熱プレートにより加熱することができる。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、内カバー内部で発生した熱を効率良く排熱することができる。
【0013】
請求項5記載の発明によれば、平板状の加熱プレートの上でコーンが弾け、破裂膨張して変化していく様子を見ることができ、楽しくポップコーンを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
略円形の本体部及びこの本体部から水平に突出する前縁部を備えた台部と、台部におけるw本体部に載置固定されるカバー部で構成され、本体部の側方にポップコーンを取り出す開口部を有し、本体部の内部には、プレートカバーリングを備えた内筒部の内側に加熱プレートやヒータープレートを備え、前記カバー部は、加熱プレート及び内筒部の上部を囲う透明な合成樹脂製の内カバーと、前記内カバーを覆う透明な合成樹脂製の外カバー本体とから構成され、カバー部の頂部には、コーンを投入する開口部を有し、内カバーは連結筒を介して投入カップに接続され上下移動可能とすると共に、本体部の側方に開閉蓋を備えた開口部を有し、投入カップから加熱プレートの上に投入されるコーンを加熱してポップコーンを製造することのできるポップコーン製造玩具です。
【0015】
また、前記外カバー本体は、略半球形状のドーム形であって、前記内カバーは、円筒状の下部筒部と、下部筒部よりも直径の小さな短円筒状の上部筒部を有し、上部筒部の上端から内側に平坦とされる上端部を有し、前記上部筒部には複数の排熱口を有するポップコーン製造玩具です。
【実施例】
【0016】
本発明に係るポップコーン製造玩具の実施例は、図1及び図2に示すように、円形の本体部131から前方へ矩形に突出した前縁部161を備えた台部105を有し、この台部105における本体部131の上には頂部にコーンの投入口を備えたドーム状のカバー部220を有するポップコーン製造玩具100です。
【0017】
尚、台部105は、下面に脚部129を有するベース部材110の上にボディーカバー130を固定しているものであって、このボディーカバー130における本体部131の内部に加熱プレート381やヒータープレート387などを有し、本体部131の上にカバー部220を着脱可能に固定するものです。
【0018】
このカバー部220は、図3に示すように、外カバー本体221と上部リング231及び下部リング241で構成し、外カバー本体221の内側に内カバー251などの可動部250を有するものです。
【0019】
この外カバー本体221は、透明な合成樹脂製の略半球形状のドーム形であって、外カバー本体221の上端には内側に延設される環状の本体リング部223を有し、本体リング部223の上に上部リング231を取り付けるものであって、本体リング部223の下端には下部リング241を取り付け、外カバー本体221の上部である本体リング部223の近辺下方に複数の通気孔225を有するものです。
【0020】
そして、上部リング231は、環状形状であって、外カバー本体221と連続した湾曲面を形成する外周面233と内側下方に傾斜する傾斜面235とを有して断面形状を山形とされるものです。
この上部リング231は、本体リング部223の上にネジで固定されるものであって、このネジ止めに際し、本体リング部223の下方に3個のガイド体227を本体リング部223に固定しているものです。
【0021】
このガイド体227は、所要長さの棒状体であって、カバー部220を水平な平面に載置したとき、棒状体を鉛直方向として3個のガイド体227が並行に垂直とされ、3個のガイド体227の内側には鉛直方向に沿った溝をガイド溝として有するものです。
【0022】
また、外カバー本体221の下端に取り付ける下部リング241は、環状平板形状でありネジにより外カバー本体221に固定されるものであって、この下部リング241は、その外周に沿って下方へ僅かに突出する環状突起243を有すると共に、この下部リング241の下面には同一形状をした3個の係止片245を等間隔に有するものです。
【0023】
この係止片245は、下部リング241との間に僅かな間隙を有する水平部247を下部リング241との連接部246から外方に突出させた断面をL字状とするものであって、水平部247と下部リング241との間隙を後述するボディーカバー130のカバー頂部135の肉厚に合わせ、水平部247は環状形状とされた下部リング241の円の中心を中心とする円弧状の所定幅と長さを有する板状とされるものです。
【0024】
また、カバー部220の内側には内カバー251などによる可動部250を有し、可動部250の頂部とされる投入カップ291にはコーンを投入する開口を形成し、この可動部250の投入カップ291及び笠部271をカバー部220の上方に突出させるようにしているものです。
【0025】
この可動部250は、図4及び図5に示すように、内カバー251や連結筒261、内カップ281、笠部271、投入カップ291などで形成するものです。
この内カバー251は、透明な合成樹脂製とされ、円筒状の下部筒部256と、下部筒部256よりも直径の小さな短円筒状の上部筒部252を有し、上部筒部252の上端から内側に平坦とされる上端部253を有し、更に上端部253の内側から下方に短円筒状の内周リング255を有するものであって、上部筒部252には複数の排熱口259を有するものです。
【0026】
そして、この内周リング255の内部に弁体331を配置するものであって、この弁体331は、内周リング255の内縁に摺接する短円筒状の外縁部335を有し、外縁部335の下端外周には外方へ僅かに突出する外方膨出部337を有するものであって、外方膨出部337を内周リング255の下端に当接するようにして内周リング255の内側に外縁部335を接するように収納され、連結筒261や内カップ281を貫通する連結棒301に頂部333がネジにより固定されるものです。
【0027】
また、内カバー251の上端部253に固定する連結筒261は、円筒状の筒胴部263の下端外周に外方に突出する環状の鍔部265を有し、鍔部265の外周から突出する3個のガイド突起266を有すると共に、鍔部265の上面から上方に立設したネジパイプ268を有するものです。
【0028】
この鍔部265の外周に設けたガイド突起266は、前述の本体リング部223から垂下させたガイド体227のガイド溝に挿入され、可動部250の上下移動を阻害することなく回転方向及び水平方向の振れを阻止するものです。
また、ネジパイプ268は、内部にネジを挿入し、連結筒261の上端に笠部271を取付けることを可能とするものです。
【0029】
この連結筒261の上端に固定する笠部271は、下方を広げた皿状の笠部本体273を有し、笠部本体273の中央に投入口275を有すると共に笠部本体273の下面内側には板状のガイド片277やパイプ状のネジ止め部279を有するものです。
このガイド片277は、内側を垂直な直線状とし、外側を前記上部リング231の傾斜面235に合わせた傾斜とする略三角形状の板状体として笠部本体273の下面から垂下するように等間隔に6個を設けているものであって、このガイド片277の3個にはガイド片277の内側に沿ってパイプ状のネジ止め部279を有するものであって、連結筒261の筒胴部263の上端を笠部本体273の内側に当接させてネジパイプ268に収納されるネジの先端をネジ止め部279に螺入して連結筒261と笠部271とを固定するようにしているものです。
【0030】
また、この筒胴部263の内側には、内カップ281を配置するものであって、この内カップ281は、カップ形状のカップ胴部283の下端に落下口285が開口され、カップ胴部283の上端外周を笠部271の内側に当接して笠部271の上方に配置される投入カップ291の底部294に内カップ281のカップ胴部283の上端を固定するものです。
【0031】
そして投入カップ291は、カップ形状のカップ本体293を有して上方を開口し、底部294の中央から下方に筒状の円筒部295を有し、円筒部295の外方周辺の底部294には複数の貫通孔297を有するものです。
そして、円筒部295の長さは、前述の内カップ281の深さよりも短く、この円筒部295の下端には円筒部295の内径よりも小さな直径とした穴部296を有し、円筒部295の内部にスプリング321と押圧部311の押圧部本体315とを収納可能としているものです。
【0032】
この押圧部311は、円筒状の押圧部本体315の上端に押圧部本体315よりも外径の大きな頭部313を有し、押圧部本体315の内部には内腔部317とされる空間を有し、内腔部317には押圧部311の中心方向に突出する係合部318を備えて内腔部317の内径を中間で小さくした透孔部319を備え、2個の部材をネジにより一体としているものであって、この押圧部本体315の下端を投入カップ291の円筒部295に収納したスプリング321の上端に当接するものです。
【0033】
そして、押圧部本体315の外径は、投入カップ291の円筒部295の内径と略等しい直径として押圧部本体315の下方を円筒部295に摺動可能に支持し、また、この押圧部311の内腔部317には、連結棒301の上端を挿入して連結棒301を押圧部311から垂下させているものです。
【0034】
この連結棒301は、棒状の本体の上端に本体よりも外径の大きな頂部膨出部305を有すると共に、本体の中間にも外方に突出する環状膨出部303を有し、頂部膨出部305を押圧部本体315の内部に形成した係合部318の上方に位置させて係合部318により押圧部311から連結棒301が抜けないようにして押圧部311に固定されるものです。
【0035】
また、この連結棒301の環状膨出部303よりも上方には、円板状の閉鎖リング325を設けるものであって、閉鎖リング325は、その外径を内カップ281の底に形成した落下口285の直径よりも僅かに大きな直径とし、閉鎖リング325の中央には、環状膨出部303の外径よりも小さく、頂部膨出部305の外径よりも大きな透孔326を有するものです。
【0036】
従って、投入カップ291の円筒部295に収納したスプリング321により押圧部311を上昇させると、押圧部311から垂下させた連結棒301の下端に取付けられた弁体331が引き上げられ、弁体331の外縁部335を内カバー251の内周リング255に摺接させて外方膨出部337を内周リング255の下端に当接して押圧部311や連結棒301の上昇を停止させることができるものです。
【0037】
この連結棒301が上方で停止したとき、環状膨出部303の上方に設けられた閉鎖リング325は、投入カップ291の円筒部295の下端の近くに位置し、投入カップ291の上方開口部分から投入されたコーンを投入カップ291の貫通孔297から内カップ281に落下させ、内カップ281に落下したコーンを更に内カップ281の落下口285から弁体331の上に落下させることができるものです。
【0038】
そして、押圧部311を押し下げると、弁体331を降下させることができ、弁体331を内周リング255よりも下方に降下させると、弁体331の上に止められていたコーンを本体部131の加熱プレート381の上に落下させることができるものであって、この連結棒301や弁体331の降下中に閉鎖リング325が内カップ281の落下口285に載置され、内カバー251の内部の熱気が押圧部311の周辺に上昇しないようにすることができるものです。
【0039】
また、弁体331から落下したコーンを加熱するヒーターなどを有する台部105は、図6に示すように、円形の本体部131の中央に加熱プレート381を有し、加熱プレート381の周囲には傾斜底部345を有し、本体部131の側方に開閉蓋180を備えてポップコーンの取り出しを可能とし、本体部131から突出する前縁部161にはスイッチ体428やハンドルバー423を備えたハンドル板421及び電源ランプ415やヒーターランプ417を有するものです。
【0040】
この台部105は、図7に示すように、ベース部材110とベース部材110の上に載置固定可能なボディーカバー130と本体部131に収納する受け皿体340などにより構成しているものです。
そして、ベース部材110は、本体部131を形成する円形部分に前縁部161を形成する方形を付加した形状の底板111を有し、底板111の周囲に沿って立設された周壁部113を有するものであって、底板111には脚部129を形成する凹部を前縁部161及び前縁部161から離れた位置の本体部131に各々2個ずつ形成して底板111から下方に突出する脚部129を備えているものです。
【0041】
また、周壁部113の一部には、コード取付け部121として電源コード433を引き出すための凹部を有し、底板111の本体部131における側方にコ字状の切り込みとした開口凹部115を有し、この開口凹部115の位置の周壁部113を不連続部分としているものです。
【0042】
そして、開口凹部115の両端位置では、周壁部113から連接される開口側部壁118を有し、開口凹部115の中央には両開口側部壁118を連接する凹部壁117を有し、周壁部113の不連続部分とされる開口凹部115を開口側部壁118及び凹部壁117により連続させて底板111の周囲を囲周しているものであって、両開口側部壁118の上端には各々係止凹部119を設けているものです。
【0043】
なお、ベース部材110の底板111には、矩形の取付け部側壁128を立設してヒューズボックスを収納するヒューズ取付け部127を形成し、底面には図示しないヒューズ蓋を設けてヒューズボックスのヒューズを交換できるようにしているものであり、又、底板111には複数のネジ止めパイプ123を立設してボディーカバー130とベース部材110とを結合できるようにし、更に底板111には複数個の通風孔125を設けているものです。
【0044】
このベース部材110に固定するボディーカバー130も、ベース部材110の底板111の形状と合わせて円形の本体部131と方形の前縁部161とを形成するものであって、本体部131の周囲に形成された本体部周壁133及び前縁部161の周囲に形成される前縁部周壁167を有し、このボディーカバー130は本体部周壁133及び前縁部周壁167の下端をベース部材110の周壁部113の上端に嵌合するように載置できるようにしているものです。
【0045】
そして、このボディーカバー130は、本体部周壁133の上端から水平方向に所定幅とされる環状形状のカバー頂部135を有し、カバー頂部135の内側にはカバー頂部135から下方に傾斜した内法部138を有して内法部138の内方に円形の空間を形成しているものです。
【0046】
また、カバー頂部135にはカバー頂部135の円形中心を中心とする円形の溝部136を有し、溝部136の内側のカバー頂部135には第1係合穴151、第2係合穴152及び第3係合穴153とされる3個の係合穴を等間隔に有しているものです。
この第1係合穴151乃至第3係合穴153は、前記下部リング241の下面に設けた係止片245の水平部247を挿入可能とする大きさに開口する挿入部155と、挿入部155の幅よりも細く、挿入部155の内側位置から挿入部155の側方に延設される係合部156とを有し、係合部156は係止片245における連接部246の厚みよりも僅かに広い幅とされるものです。
【0047】
そして、この第1係合穴151を本体部131の側方のカバー頂部135に、第2係合穴152を前縁部161の近傍のカバー頂部135に、第3係合穴153を前縁部161から離れた位置のカバー頂部135に配置するように有しているものです。
【0048】
更に、本体部周壁133は、ベース部材110の開口凹部115の位置に合わせて切除された開口部141を有し、この開口部141にはカバー頂部135に設けられた溝部136の底部から連続した開口前縁部148を有し、この開口前縁部148の上面には係合凹部149を有するものです。
【0049】
そして、本体部周壁133の開口部141の端部から内方に連接される端部壁145を有し、端部壁145におけるボディーカバー130の内側方向への長さはベース部材110の開口側壁部118の長さと一致させるものとし、係止凹部119の位置に合わせた切欠き部147を端部壁145の下端に有するものです。
【0050】
また、ボディーカバー130の前縁部161は、前縁部周壁167の上端に連接する前縁上面部163を有し、この前縁上面部163にはスイッチ体取付け穴171及び電源ランプ415やヒーターランプ417を取付ける2個の小穴を有し、前縁上面部163の一部にベース部材110の底板111と平行とされる水平部165を設けてこの水平部165には円形に窪んだハンドル用凹部175を形成し、ハンドル用凹部175の中央にはボディーカバー130の内側に貫通する透通孔176を形成しているものです。
【0051】
そして、ボディーカバー130の開口部141に取り付ける開閉蓋180は、ボディーカバー130の本体部周壁133に合わせた形状に湾曲して本体部周壁133よりも僅かに高い高さとした蓋体板181を有し、蓋体板181の上端に本体部周壁133の上端形状に合わせて開口前縁部148を覆う上縁板183を有し、上縁板183の内側に突出する係合凸部184を有すると共に、蓋体板181の両側には略三角形状の側壁板186を有するものです。
【0052】
そして、側壁板186の外側には、各々短円柱状に突出する突起体188を有し、この突起体188をベース部材110の開口側壁部118に設けた係止凹部119とボディーカバー130の端部壁145の下端に形成された切欠き部147とにより形成される穴に挿入することにより、この突起体188を回転軸として蓋体板181により開口部141を開閉可能としており、係合凸部184を係合凹部149に係合して開口部141を閉じた状態とすることができるようにするものです。
【0053】
なお、切欠き部147及び係止凹部119により形成される穴の大きさ、特に上下方向の径を突起体188の直径よりも僅かに大きくし、開閉蓋180の回転軸となる突起体188の上下方向に僅かな遊びを持たせているものです。
【0054】
そして、ボディーカバー130の本体部131に収納する受け皿体340は、ボディーカバー130の内法部138に連続するすり鉢状の外筒部343を有し、外筒部343の一部は切り欠かれた放出口351とされるものです。
また、受け皿体340は、外筒部343の下端から内側に延設される環状の底部を有するも、この底部は、放出口351の位置を最も低く、放出口351の対向位置を最も高くするように傾斜した傾斜底部345とされるものであり、環状の傾斜底部345から放出口351の位置で外方に突出する板状の放出底部355を有し、放出底部355の両側には、外筒部343から外方に突出する放出口側壁353を有しているものです。
【0055】
そして、傾斜底部345の内側には、円筒状の内筒部341を有し、内筒部341の上端に環状のプレートカバーリング361を有すると共に、内筒部341の放出口351に面した外周面233にはガード板357が取り付けられているものです。
このガード板357は、放出口351の幅と同一又は僅かに広い幅を有し、傾斜底部345の直近からプレートカバーリング361の上端と略同一高さとされる高さを有するものであって、放出口351の方向に突出する板状の突起を垂直方向に備えて厚みのある円弧状に形成されるものです。
【0056】
従って、受け皿体340の外筒部343の上端をボディーカバー130の本体部131の内側にネジ止めし、更に開閉蓋180の突起体188をベース部材110の係止凹部119に載置し、また、受け皿体340の内筒部341の内部に加熱プレート381などを挿入配置してベース部材110とボディーカバー130とを一体とするようにネジ止めすれば、図8に示すように、開口部141を開閉する開閉蓋180を開口部141に有し、本体部131の中央に加熱プレート381を有すると共にこの加熱プレート381の周囲にプレートカバーリング361を備えた内筒部341を介して加熱プレート381の周囲に傾斜底部345を有する本体部131とすることができるものです。
【0057】
また、内筒部341の開口部141に面した外周には、ガード板357を備え、図8及び図9に示すように、開口部141の内側に位置する部分において、カバー頂部135や内法部138と内筒部341との間に形成される空間の幅をガード板357の厚みだけ狭くし、また、この空間から加熱プレート381までの距離を遠くしているものです。
【0058】
そして、プレートカバーリング361は、受け皿体340の内筒部341の外径に一致する外周壁部369を有し、外周壁部369の上端から内側に水平に延設される環状のリング頂部363を有し、リング頂部363の内周から上方に垂直に立ち上がる環状膨出部365を有し、環状膨出部365の内側には下方への傾斜面とした内傾部367を有するものです。
【0059】
また、加熱プレート381は、周囲をプレートカバーリング361の内傾部367の傾斜に合わせた傾斜部とした平板円形のステンレススチール製の板状体であって、中央に穴部383を有するものです。
更に、この加熱プレート381の下側には加熱プレート381の外径よりも小さい外径とされるヒータープレート387が配置され、ヒータープレート387の上方にはベークライトの上部絶縁板385を配置し、ヒータープレート387の下方にはベークライトの下部絶縁板389を配置しているものです。
【0060】
このヒータープレート387は、ニクロクム線等の発熱体を絶縁板に巻き付けて環状の加熱体又は加熱プレート381の中心から放射状に複数の方向に伸びる加熱体を形成しているものであって、このヒータープレート387を上部絶縁板385及び下部絶縁板389で挟んで金属製の支持プレート375により加熱プレート381の下面に圧接固定しているものです。
【0061】
この支持プレート375は、中央に穴部378を有し、加熱プレート381よりも僅かに小さな外径の円板部376と円板部376の外周から立ち上がる外周壁379を有し、外周壁379の上端を加熱プレート381の外周縁近傍に当接して上部絶縁板385を加熱プレート381に密着させるように上部絶縁板385やヒータープレート387及び下部絶縁板389を円板部376に載置してプレート支持リング371の環状支持部372により円板部376の周囲を支持されてプレート支持リング371の固定リング部373により受け皿体340における内筒部341の内部上部に固定されるものです。
【0062】
そして、本体部131の中心には、加熱プレート381の穴部383や支持プレート375の穴部378を貫通する円柱状の支柱部395を有し、支柱部395の上端にはキャップ391を支柱部395に着脱可能に螺入して固定し、攪拌バー393を支柱部395の上端に固定して加熱プレート381の上に配置しているものです。
【0063】
この攪拌バー393は、加熱プレート381の直径よりも僅かに短い長さの金属棒であって、支柱部395の上端に形成された溝部に挿入され、キャップ391により攪拌バー393の中央を支柱部395の上端に固定されるものです。
また、円柱状の支柱部395の下端には鍔部396を有し、鍔部396の下方に角柱体397を有し、ベース部材110の底板111に回転自在に取り付けられた支柱受けプーリー401の支柱受け部402に角柱体397の下端を挿入するものです。
【0064】
なお、プレート支持リング371やプレートカバーリング361、及び、受け皿体340、更に支柱部395やキャップ391及び角柱体397は、耐熱性合成樹脂により成形するものです。
そして、支柱受けプーリー401は、図10に示すように、プーリー溝に歯部を有し、中間プーリー404へ第2ベルト412とするコグドベルトにより接続されるものであって、支柱受けプーリー401の上面中央に円筒状に突出する支柱受け部402を有するものです。
【0065】
この支柱受け部402は、前記角柱体397の形状に一致する角穴403を内部に有し、この角穴403に角柱体397の下端を挿入することにより角柱体397を支持して角柱体397ひいては攪拌バー393を支柱受けプーリー401と一体的に回転させるものです。
【0066】
なお、角柱体397の下端を角穴403に挿入するに際しては、角穴403に弾性体399を挿入して角柱体397の下端を挿入しており、角柱体397は弾性体399により上方に押し上げられ、鍔部396を支持プレート375の下面に当接してキャップ391や攪拌バー393を加熱プレート381の上方所定高さ位置に保つようにしているものです。
【0067】
また、中間プーリー404は、同軸に2個のプーリーを重ねたものであって、1方のプーリーを前述のように支柱受けプーリー401と第2ベルト412で接続し、他方のプーリーは、コグドベルトである第1ベルト411によりプーリー溝に歯部を有するハンドルプーリー406と接続するものです。
【0068】
そして、ハンドルプーリー406は、ボディーカバー130の水平部165に設けたハンドル用凹部175の透通孔176の位置に回転軸を一致させるように底板111に回転自在に取り付けられるものであって、ハンドルプーリー406の上にハンドル軸受け部407を一体として有し、ハンドル軸受け部407には角穴状の軸受け穴408を有するものです。
【0069】
また、ハンドル板421は、ハンドル用凹部175に外径を合わせた円形の板状であって、ハンドル板421の上面周縁部から上方に棒状のハンドルバー423を有する形状とされ、ハンドルバー423の頂部にはハンドルバー423に対して回転自在に取付けられる球形状の頭部425を有するものです。
【0070】
そして、ハンドル板421の裏面には透通孔176に合わせた短円筒状の軸部を有し、この軸部よりも外径の大きな鍔部を形成する図示しないハンドル取付け部材を有し、ハンドル取付け部材とハンドル板421の下面とでハンドル用凹部175の底板を挟むようにしてハンドル用凹部175にハンドル板421を回転自在に固定しているものです。
【0071】
さらに、このハンドル取付け部材は、前記ハンドル軸受け部407に設けた軸受け穴408の形状に合わせた角棒を中心から垂下しているものであって、この角棒の下端を軸受け穴408に挿入し、ハンドル板421の回転に合わせてハンドルプーリー406を回転させることができるようにしているものです。
【0072】
従って、ボディーカバー130の前縁部161に回転自在に取付けたハンドル板421を回転させると、ハンドルプーリー406を回転させ、中間プーリー404や支柱プーリーを第1ベルト411及び第2ベルト412により回転させて攪拌バー393を回転させることができるものです。
【0073】
また、ボディーカバー130の前縁部161に設けるスイッチ体428も、スイッチ体取付け穴171に回動自在に取り付けるものであって、このスイッチ体428は、人形の形状や表面に絵模様を描いた厚板状のものとし、ボディーカバー130の内側に水平に伸びる棒状体又は板状体を有するスイッチ体428としているものです。
【0074】
そして、図11に示すように、この棒状体などにより操作される主スイッチ431をベース部材110の底板111に固定すると共に、ヒューズ取付け部127にヒューズボックス435を固定し、ヒューズを底板111の裏面から取り付け及び取り外し可能にヒューズボックス435に収納し、主スイッチ431からの電源コード433はコード取付け部121を介してベース部材110の外部に引き出し、主スイッチ431からはヒューズを介するようにして内部回路を接続するものです。
【0075】
この内部回路は、図12に示すように、主スイッチ431を介した一方のリード線はヒューズボックス435のヒューズを介して、また、他方のリード線はマイクロスイッチ441を介して定電圧回路451に接続すると共に、制御スイッチ457と直列とされたヒータープレート387にも接続するものです。
【0076】
この定電圧回路451は、家庭用の交流100ボルトから直流の5ボルトを形成して制御回路455に出力するものであって、制御回路455は、ワンチップのマイクロコンピュータを使用し、タイマー作用や温度制御作用を行う機能を持たせているものです。
【0077】
即ち、ヒータープレート387又は加熱プレート381の温度を検出する温度センサー459を制御回路455に接続し、また、ヒータープレート387と直列とした制御スイッチ457の制御端子を制御回路455に接続し、制御回路455は、主スイッチ431がオン状態とされたとき、主スイッチ431がオン状態とされたときからプログラムタイマーにより設定された15分程度の一定時間が経過するまでは制御スイッチ457をオン状態とするものであって、温度センサー459からの入力により、ヒータープレート387又は加熱プレート381の温度が250度乃至270度などの設定された一定温度を超えると制御スイッチ457をオフ状態とし、温度センサー459の検出温度が250度などの一定温度以下であると制御スイッチ457をオン状態とするものです。
【0078】
なお、主スイッチ431がオン状態とされて15分などの一定時間が経過することにより制御スイッチ457をオフ状態としたときは、主スイッチ431を一旦オフ状態として再度オン状態としなければタイマーをリセットすることができず、一定時間が経過すると、主スイッチ431が再度操作されない限りは制御スイッチ457を再度オン状態とはしない制御回路455としているものです。
【0079】
また、電源ランプ415は、発光ダイオードを電圧降下回路と直列として定電圧回路451と平行に接続し、主スイッチ431がオン状態とされて定電圧回路451や制御スイッチ457に交流電圧が印加されると点灯するようにしており、ヒーターランプ417は、発光ダイオードを制御回路455に接続し、制御スイッチ457をオン状態とするときに点灯させるようにしているものです。
【0080】
そして、主スイッチ431と直列に挿入されるマイクロスイッチ441は、図13及び図14に示すように、第2係合穴152の内部に取り付けるものであって、第2係合穴152の係合部156の位置において、カバー頂部135の裏面にリード443の先端が近接するようにリード443を位置させてスイッチ取付け部449によりボディーカバー130の本体部周壁133に固定しているものです。
【0081】
従って、第2係合穴152の挿入部155に係止片245を挿入し、カバー部220を回転させて係止片245を係合部156の位置に位置させると、係止片245の水平部247がカバー頂部135の下側で係合部156の位置に位置し、この水平部247がリード443を押し下げてマイクロスイッチ441のスイッチボタン445を押し込み、マイクロスイッチ441をオン状態とすることができるものです。
【0082】
このため、カバー部220が正しく台部105に取付けられていないときは、主スイッチ431をオン状態としても、マイクロスイッチ441がオフ状態とされ、ヒータープレート387や制御回路455に電力が供給されず、カバー部220を外した状体では加熱プレート381を加熱することができないものです。
【0083】
また、カバー部220は、係止片245を係合穴の挿入部155に位置させることにより台部105への着脱が自在に行えるようにしているも、第1係合穴151には係止部216を設け、ストッパー体201により係止部216を挿入部155に位置させて係止片245が第1係合穴151の係合部156から外れないようにすることができるようにしているものです。
【0084】
即ち、第1係合穴151には、図15に示すように、第1係合穴151の挿入部155における係合部156と反対の位置に挿入部155と連続してカバー頂部135に切り込んだ横溝157を設け、この横溝157に係止部216を挿入可能とするストッパー体201を第1係合穴151の側方における本体部周壁133に設けているものです。
【0085】
このストッパー体201は、図16に示すように、ベース部材110の周壁部113及びボディーカバー130の本体部周壁133に沿って湾曲した板状の外側本体203及び内側本体205を有し、外側本体203と内側本体205とを平行に連接する接続部207を有するものです。
【0086】
さらに、外側本体203と内側本体205とを連接するネジ穴部材211を有し、ネジ穴部材211には外側本体203から内側本体205に貫通するネジ穴を有するものであって、内側本体205の内側には支持部209をも有し、この支持部209により板状の係止棒215の下端を固定支持し、係止棒215の上端には係止部216を形成しているものです。
【0087】
また、本体部周壁133の下端には接続部207及びネジ穴部材211を挿入する凹欠部159を有し、内側本体205の上方を本体部周壁133の内側に当接させ、外側本体203の上方を本体部周壁133の外表面に当接させるようにして接続部207とネジ穴部材211とを凹欠部159に挿入可能としているものです。
【0088】
従って、ストッパー体201は、内側本体205と外側本体203とによりベース部材110の周壁部113やボディーカバー130の本体部周壁133を挟持して周壁部113や本体部周壁133に沿って凹欠部159の長さの範囲で移動可能とされ、ストッパー体201を一方の側(図16において右奥側)に移動させたとき、係止棒215の上端の係止部216が第1係合穴151の横溝157に収納され、挿入部155への係止片245の挿入や取出しを可能とするものです。
【0089】
そして、係止片245を第1係止穴の係合部156に位置させるようにカバー部220を回転させ、ストッパー体201を図16における左手前側に移動させると、係止部216が挿入部155の係合部156側の端部に移動し、係止片245の水平部247が係合部156から挿入部155に移動することを阻止するものです。
【0090】
さらに、ベース部材110の底板111には、立方体形状のネジ受け部219を取付け、係止棒215の係止部216を挿入部155における係合部156側の端部に位置させたストッパー体201の位置でネジ穴部材211に螺入したネジの先端をネジ受け部219に螺入できるようにしているものです。
【0091】
従って、カバー部220の係止片245を係合穴の係合部156に位置させた状態を確実に維持することができ、不用意にカバー部220を回転させて台部105から外れることがないようにすることができるものです。
【0092】
このように、本実施例に係るポップコーン製造玩具100は、台部105における本体部131にカバー部220を載置し、カバー部220の下部リング241における環状突起243をカバー頂部135に形成した溝部136に挿入して係止片245によりカバー部220を台部105に確実に固定することができ、内カバー251の下部筒部256の下端にプレートカバーリング361の環状膨出部365を挿入するように、内カバー251を降下させて投入カップ291の上方開口部から所定量のコーンを投入すると、投入されたコーンを弁体331の上に一旦は保持し、スイッチ体428を操作してヒータープレート387に通電して加熱プレート381を加熱したときに押圧部311を押し下げると、加熱された加熱プレート381の上にコーンを落下させることができるものです。
【0093】
そして、加熱プレート381が高温であっても、内カバー251と外カバー本体221の二重構造としているため、ポップコーン製造玩具100の外表面の温度は高温にならず、安全にポップコーンの製造作成を楽しむことができるものです。
また、ポップコーンの製造に際しては、ハンドルバー423を操作してハンドル板421を回転させると、加熱プレート381の上に配置した攪拌バー393を回転させることができ、加熱プレート381の上に落としたコーンを攪拌することができるものです。
【0094】
このため、コーンが焼け過ぎないようにすることができると共に、焼きあがって膨張破裂した軽いコーンを上に、焼けていない重いコーンを下にするように混ぜてコーンを焼く楽しみのある遊びを行うことができるものです。
そして、外カバー本体221や内カバー251を透明な合成樹脂製としていることにより、平板状の加熱プレート381の上でコーンが弾け、破裂膨張して変化していく様子を見ることができ、楽しくポップコーンを製造することができるものです。
【0095】
また、ポップコーンができたときは、投入カップ291を持ち上げるようにして可動部250を上昇させ、内カバー251をプレートカバーリング361から浮かせて攪拌バー393を回転させると、加熱プレート381の上のポップコーンを受け皿体340の傾斜底部345に移すことができ、開閉蓋180を開いてポップコーン製造玩具100を揺すったり傾けたりすることにより開口部141からポップコーンを取り出すことができるものです。
【0096】
このように、加熱プレート381からポップコーンを傾斜底部345に移し、開閉蓋180を開いてポップコーンを取り出すことにより、高温状体のポップコーンに不用意に触れることを防止することができるものです。
そして、ポップコーンを製造するに際し、スイッチ体428を操作して主スイッチ431をオン状態としてヒータープレート387を通電状態としても、15分などの所定時間が経過すると制御スイッチ457によりヒータープレート387への通電が遮断され、再度スイッチ体428の操作を行わなければヒータープレート387への通電が行われないため、主スイッチ431の切り忘れを行っても所定時間後に通電を遮断して安全に使用することができるものです。
【0097】
また、加熱プレート381を清掃するときはカバー部220を取り外して清掃を行うも、カバー部220の取り外しはドライバーによりストッパー体201のネジを緩めてストッパー体201を移動させなければならず、子供などが不用意にカバー部220を外して加熱プレート381などに触れることも防止できるものです。
【0098】
そして、カバー部220が外れた状態では、主スイッチ431と直列に設けたマイクロスイッチ441によりヒータープレート387や制御回路455に電力を供給することがなく、加熱プレート381の露出状態では加熱プレート381が加熱されることのないポップコーン製造玩具100です。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係るポップコーン製造玩具の外観を示す斜視図。
【図2】本発明に係るポップコーン製造玩具の外観側面図。
【図3】本発明に係るポップコーン製造玩具におけるカバー部を示す一部断面図。
【図4】本発明に係るポップコーン製造玩具における可動部を示す断面図。
【図5】本発明に係るポップコーン製造玩具における可動部の判断面分解図。
【図6】本発明に係るポップコーン製造玩具の台部を示す平面図。
【図7】本発明に係るポップコーン製造玩具における台部の主要部分解図。
【図8】本発明に係るポップコーン製造玩具の開口部周辺を示す斜視図。
【図9】本発明に係るポップコーン製造玩具における本体部の主要断面図。
【図10】本発明に係るポップコーン製造玩具のベース部材にプーリーを取付ける状態を示す斜視図。
【図11】本発明に係るポップコーン製造玩具のベース部材に主要部材を取り付けた状態を示す平面図。
【図12】本発明に係るポップコーン製造玩具の回路構成を示す図。
【図13】本発明に係るポップコーン製造玩具の第2係合穴周辺を示す斜視図。
【図14】本発明に係るポップコーン製造玩具におけるマイクロスイッチの取付け構造を示す図。
【図15】本発明に係るポップコーン製造玩具の第1係合穴周辺を示す斜視図。
【図16】本発明に係るポップコーン製造玩具のストッパー部材を示す分解斜視図。
【符号の説明】
【0100】
100 ポップコーン製造玩具
105 台部
110 ベース部材 111 底板
113 周壁部 115 開口凹部
117 凹部壁 118 開口側壁部
119 係止凹部 121 コード取付け部
123 ネジ止めパイプ 125 通風孔
127 ヒューズ取付け部 128 取付け部側壁
129 脚部
130 ボディーカバー
131 本体部 133 本体部周壁
135 カバー頂部 136 溝部
138 内法部 141 開口部
145 端部壁 147 切欠き部
148 開口前縁部 149 係合凹部
151 第1係合穴 152 第2係合穴
153 第3係合穴 155 挿入部
156 係合部 157 横溝
159 凹欠部
161 前縁部
163 前縁上面部 165 水平部
167 前縁部周壁 171 スイッチ体取付け穴
175 ハンドル用凹部 176 透通孔
180 開閉蓋
181 蓋体板 183 上縁板
184 係合凸部 186 側壁板
188 突起体
201 ストッパー体
203 外側本体 205 内側本体
207 接続部 209 支持部
211 ネジ穴部材 215 係止棒
216 係止部
219 ネジ受け部
220 カバー部
221 外カバー本体 223 本体リング部
225 通気孔 227 ガイド体
231 上部リング 233 外周面
235 傾斜面
241 下部リング 243 環状突起
245 係止片 246 連接部
247 水平部
250 可動部
251 内カバー 252 上部筒部
253 上端部 255 内周リング
256 下部筒部 259 排熱口
261 連結筒 263 筒胴部
265 鍔部 266 ガイド突起
268 ネジパイプ
271 笠部 273 笠部本体
275 投入口 277 ガイド片
279 ネジ止め部
281 内カップ 283 カップ胴部
285 落下口 287 胴部上端
291 投入カップ 293 カップ本体
294 底部 295 円筒部
296 穴部 297 貫通孔
301 連結棒 303 環状膨出部
305 頂部膨出部
311 押圧部 313 頭部
315 押圧部本体 317 内腔部
318 係合部 319 透孔部
321 スプリング
325 閉鎖リング 326 透孔
331 弁体 333 頂部
335 外縁部 337 外方膨出部
340 受け皿体 341 内筒部
343 外筒部 345 傾斜底部
351 放出口 353 放出口側壁
355 放出底部
357 ガード板
361 プレートカバーリング 363 リング頂部
365 環状膨出部 367 内傾部
369 外周壁部
371 プレート支持リング 373 環状支持部
373 固定リング部
375 支持プレート 376 円板部
378 穴部 379 外周壁
381 加熱プレート 383 穴部
385 上部絶縁板 387 ヒータープレート
389 下部絶縁板
391 キャップ 393 攪拌バー
395 支柱部 396 鍔部
397 角柱体
399 弾性体
401 支柱受けプーリー 402 支柱受け部
403 角穴
404 中間プーリー
406 ハンドルプーリー 407 ハンドル軸受け部
408 軸受け穴
411 第1ベルト 412 第2ベルト
415 電源ランプ 417 ヒーターランプ
421 ハンドル板 423 ハンドルバー
425 頭部
428 スイッチ体
431 主スイッチ 433 電源コード
435 ヒューズボックス
441 マイクロスイッチ 443 リード
445 スイッチボタン 449 スイッチ取付け部
451 定電圧回路 455 制御回路
457 制御スイッチ 459 温度センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円形の本体部及びこの本体部から水平に突出する前縁部を備えた台部と、本体部に載置固定されるカバー部で構成され、本体部の内部には、加熱プレートやヒータープレートを備え、本体部の側方にポップコーンを取り出す開口部を有し、
前記カバー部は、頂部にコーンを投入する開口を備え、加熱プレートの上部を囲う内カバーと、前記内カバーを覆う外カバー本体とを有することを特徴とする、ポップコーン製造玩具。
【請求項2】
内カバーは連結筒を介して投入カップに接続され、外カバー本体に対し上下に摺動可能とされていることを特徴とする、請求項1記載のポップコーン製造玩具。
【請求項3】
前記外カバー本体は、略半球形状のドーム形であって、前記内カバーは、円筒状の下部筒部と、下部筒部よりも直径の小さな短円筒状の上部筒部を有し、上部筒部の上端から内側に平坦とされる上端部を有することを特徴とする、請求項1または2記載のポップコーン製造玩具。
【請求項4】
外カバー本体の上部と前記上部筒部とには複数の排熱口を有することを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記載のポップコーン製造玩具。
【請求項5】
前記外カバー本体及び前記内カバーは透明な合成樹脂製であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れかに記載のポップコーン製造玩具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−334014(P2006−334014A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−160537(P2005−160537)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000132275)株式会社スタッフ (19)
【Fターム(参考)】