説明

ポリオールを含む油中水エマルションファンデーション

本発明は、油、およびポリオールを含む水性相、ならびに任意選択でメタクリル酸ポリメチル粒子を含んだ油中水エマルション形態で、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上である液状ファンデーションに関する。このファンデーションは、皮膚上をよく滑り、かつ適用時に軽い感覚を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油およびポリオールを含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション化粧品組成物に関する。本発明はまた、ファンデーションの皮膚への適用を含む、皮膚をメークアップする方法にも関する。
【0002】
ファンデーション組成物はヒト皮膚をメークアップするための組成物である。本発明の組成物は、顔または首に適用されるファンデーション、コンシーラ製品、色付きクリームまたはボディメークアップ組成物であってもよい。
【背景技術】
【0003】
ファンデーション組成物は通常、皮膚、特に顔に魅力的な色彩を与えるために使用されるが、また赤味および痕跡などの皮膚の欠点をカモフラージュするためにも使用される。
【0004】
これらの組成物は、液体から固体までに及ぶ種々の感触を有し、一般に油および粉末染料を含む。使用者が直面する困難の1つは、ファンデーションを均一に分布させるために、顔の全表面に均一にファンデーションを塗り広げることである。濃厚なまたは硬い感触を有する組成物は、粘度が高いために、塗り広げるのが難しい。流動性の感触を有する組成物は、特にメークアップされる顔の全表面への広がりに乏しいために、皮膚上に目に見える痕跡を残さないことから、必ずしも均一なメークアップを得るのに適してはいない。)
【特許文献1】欧州特許出願EP-A-1 086 683
【非特許文献1】CTFA(第6版、1995年)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、皮膚に適用したときに良好な滑り性を有し、均一でおよび/または痕跡のない(mark-free)メークアップ結果を皮膚上で得ることを可能にするファンデーション組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明者は、油、ポリオールおよび水を特定の含有量で使用することによりこのようなファンデーションを得ることができることを発見した。
【0007】
より具体的には、本発明の主題の1つは、少なくとも1種の油と、水および組成物の全重量に対して少なくとも6重量%の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびに少なくとも8重量%の染料を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、水、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物である。
【0008】
本発明の主題はまた、少なくとも1種の油と、水および組成物の全重量に対して少なくとも5重量%の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびにメタクリル酸ポリメチル粒子を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物でもある。
【0009】
本発明の主題はまた、少なくとも1種の油と、水および少なくとも2種の水混和性ポリオールを含む水性相を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、ポリオールが組成物の全重量に対して5重量%以上の全含有量で存在し、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物でもある。
【0010】
本発明の主題はまた、少なくとも1種の油と、水および少なくとも2種の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびにメタクリル酸ポリメチル粒子を含む、油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、水がエマルションの主要的な化合物であって、組成物が0.25Pa.sから0.6Pa.sの範囲の粘度を有する液状ファンデーション組成物でもある。
【0011】
本発明の主題はまた、上記に定義の組成物の皮膚への適用を含む、皮膚をメークアップするための非治療的美容方法でもある。
【0012】
本発明の主題はまた、皮膚上に均一および/または痕跡のないメークアップ結果を得るための上記に定義の組成物の使用でもある。
【発明の効果】
【0013】
本発明の組成物は、皮膚に適用したとき、軽く流動性の感触および良好な滑り性を有する。したがって、ファンデーションはメークアップされる皮膚の全表面に容易に塗り広げられ、かつ顔全体にわたり均一に分布されることができる。特に、ファンデーションは、皮膚上に厚い層を形成せず、したがって使用者は、適用したメークアップの重量感をもつことがない。この軽くかつ流動性の感触は、メークアップを適用したときに有害な作用を有することなく顔料および充填剤などの粒子を高濃度で配合するのに適しており、かつ特に良好な被覆性(皮膚の欠点の隠蔽)を有するファンデーションを得ることを可能にする。さらに、ファンデーションの皮膚への付着が使用者により容易に調節されることができ、したがって皮膚領域によって、カモフラージュする皮膚欠点の度合いに応じてより厚いまたはより薄い被覆を付着させることができる。この付着は厚み効果に依らずに行なわれる。使用者は、組成物を皮膚に適用するとき、流動性でフォンダン性の製品の感覚を受ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
用語「液体組成物」は、室温(25℃)において、5分間未満、その自重で流動する能力がある組成物を意味する。
【0015】
本発明の組成物中に存在する油は、炭化水素系油、シリコーン油およびフッ素油、ならびにこれらの混合物から選択できる。前述の油は、揮発性の油でも不揮発性の油でも、これらの混合物でもよい。油は、有利には少なくとも1種の揮発性の油を含む。
【0016】
用語「炭化水素系油」は、炭素および水素原子、ならびに場合により酸素および窒素原子から本質的に形成されるか、またはむしろ、炭素および水素原子、ならびに場合により酸素および窒素原子からなり、かつケイ素またはフッ素原子を含まない油を意味する。油はエステル基、エーテル基、アミン基またはアミド基を含んでもよい。
【0017】
用語「シリコーン油」は、少なくとも1個のケイ素原子、特にSi-O基を含む油を意味する。
【0018】
用語「フッ素油」は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油を意味する。
【0019】
用語「揮発性の油」は、室温および大気圧で、皮膚との接触1時間未満で蒸発する能力がある油(または非水性媒体)を意味する。揮発性の油は、室温で液体であり、特に室温および大気圧でゼロではない蒸気圧を有し、特に0.13Paから40,000Pa(10-3から300mmHg)の範囲、好ましくは1.3Paから13,000Pa(0.01から100mHg)の範囲、好ましくは1.3Paから1,300Pa(0.01から10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する、揮発性化粧用油である。
【0020】
さらに、揮発性の油は一般に、大気圧で測定して、150℃から260℃の範囲、好ましくは170℃から250℃の範囲の沸点を有する。
【0021】
本発明の組成物は、40℃から102℃の範囲、好ましくは40℃から55℃の範囲、優先的には40℃から50℃の範囲の引火点を有する炭化水素系油から特に選択される揮発性炭化水素系油を含んでもよい。
【0022】
挙げることができる揮発性炭化水素系油には、8から16個の炭素原子を含む揮発性炭化水素系油およびこれらの混合物、特に分枝状C8〜C16アルカン、例えばC8〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、イソドデカン、イソデカン、イソヘキサデカンおよび、例えば,IsoparsまたはPermetylsの商品名で販売されている油、分枝状C8〜C16エステル、例えばネオペンタン酸イソへキシル、ならびにこれらの混合物が含まれる。好ましくは、揮発性炭化水素系油は、8から16個の炭素原子を含む揮発性炭化水素系油およびこれらの混合物、特に、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカン、特にイソドデカンから選択される。
【0023】
揮発性炭化水素系油は、組成物の全重量に対して、5重量%から35重量%の範囲、好ましくは5重量%から25重量%の範囲、優先的には5重量%から20重量%の範囲、より優先的には8重量%から15重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0024】
本発明の組成物は、40℃から102℃の範囲の引火点、好ましくは55℃超かつ95℃以下、優先的には65℃から95℃の範囲の引火点を有するシリコーン油から特に選択される揮発性シリコーン油を含んでもよい。
【0025】
挙げることができる揮発性シリコーン油には、2から7個のケイ素原子を含む直鎖または環状シリコーン油が含まれてよく、これらのシリコーンは任意選択で1から10個の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を含む。特に挙げることができる揮発性シリコーン油の例には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサンおよびドデカメチルペンタシロキサン、ならびにこれらの混合物が含まれる。
【0026】
揮発性シリコーン油は、組成物の全重量に対して、5重量%から35重量%の範囲、好ましくは10重量%から30重量%の範囲、優先的には15重量%から25重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0027】
揮発性フッ素油は一般に引火点をもたない。
挙げることができる揮発性フッ素油には、ノナフルオロエトキシブタン、ノナフルオロメトキシブタン、デカフルオロペンタン、テトラデカフルオロヘキサンおよびドデカフルオロペンタン、ならびにこれらの混合物が含まれる。
【0028】
有利には、本発明の組成物は少なくとも1種の揮発性炭化水素系油および少なくとも1種の揮発性シリコーン油を含んでもよい。
【0029】
特に揮発性炭化水素系油、揮発性シリコーン油およびこれらの混合物から選択される揮発性の油は、組成物の全重量に対して、10重量%から50重量%の範囲、好ましくは15重量%から45重量%の範囲、優先的には20重量%から40重量%の範囲、優先的には25重量%から40重量%の範囲、より優先的には30重量%から40重量%の範囲、さらにより優先的には30重量%から36重量%の範囲の全含有量で存在してもよい。
【0030】
本発明の好ましい一実施形態によれば、組成物は、
・第1の揮発性炭化水素系油、
・55℃超かつ80℃以下、好ましくは65℃から80℃の範囲、さらにより好ましくは67℃から85℃の範囲の引火点を有する第2の揮発性シリコーン油、
・80℃超、好ましくは80℃以上かつ95℃以下、さらにより好ましくは87℃から95℃の範囲の引火点を有する第3の揮発性シリコーン油を含んでもよい。
【0031】
この実施形態において:
・第1の揮発性炭化水素系油はイソパラフィン、特にイソドデカンであってよく、
・第2の揮発性シリコーン油はデカメチルシクロペンタシロキサンまたはデカメチルテトラシロキサン、好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサンであってよく、
・第3の揮発性シリコーン油はドデカメチルシクロヘキサシロキサンであってもよい。
有利には、第1の揮発性炭化水素系油、特にイソドデカンは、組成物の全重量に対して、6重量%から25重量%の範囲、好ましくは10重量%から20重量%の範囲、優先的には10重量%から15重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0032】
有利には、第2の揮発性シリコーン油、特にデカメチルシクロペンタシロキサンは、組成物の全重量に対して、0.1重量%から35重量%の範囲、好ましくは5重量%から20重量%の範囲、優先的には8重量%から16重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0033】
有利には、第3の揮発性シリコーン油、特にドデカメチルシクロヘキサシロキサンは、組成物の全重量に対して、0.1重量%から35重量%の範囲、好ましくは2重量%から20重量%の範囲、優先的には4重量%から15重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0034】
本発明の特に好ましい一実施形態によれば、組成物は、イソドデカン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンの混合物を含む。特に、この混合物において、含有量は、組成物の全重量に対する重量で表して、イソドデカン含有量>デカメチルシクロペンタシロキサン含有量>ドデカメチルシクロヘキサシロキサン含有量である。
【0035】
有利には、組成物は、揮発性の油として存在するイソドデカンを主要的な重量で含み、このことは、イソドデカンの含有重量が、組成物の全重量に対して、組成物中に存在し得る他の任意の揮発性の油の含有重量よりも大きいことを意味する。
【0036】
本発明の一実施形態によれば、組成物は、デカメチルシクロペンタシロキサンを組成物中に存在し得る他の任意の揮発性シリコーン油の含有重量よりも多量(重量)に含む。
【0037】
本発明の組成物はまた、少なくとも1種の不揮発性の油を含んでもよい。
【0038】
不揮発性の油は、組成物の全重量に対して、0.1重量%から12重量%の範囲、好ましくは1重量%から5重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0039】
本発明の組成物は、有利には、組成物の全重量に対して、30重量%から45重量%の範囲、好ましくは30重量%から40重量%の油を含んでもよい。
【0040】
不揮発性の油は、意図される使用に適合性があるという条件で、鉱物、動物、植物または合成由来の、炭素系油、炭化水素系油および/またはシリコーン油、ならびにこれらの混合物から選択できる。
【0041】
流動パラフィンまたは液体ワセリン、イソエイコサン、ミンク油、タートル油、ダイズ油、ペルヒドロスクワレン、スイートアーモンド油、ビューティーリーフ油、パーム油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、トウモロコシ油、アララ油、ナタネ油、ヒマワリ油、綿実油、アプリコット油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、オリーブ油または穀物胚芽油などの不揮発性炭化水素系油;ラノリン酸エステル、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステルまたはステアリン酸エステル; ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソステアリル、パルミチン酸2-エチルへキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸2-オクチルドデシルまたは乳酸2-オクチルドデシル、コハク酸2-ジエチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、およびトリイソステアリン酸グリセリルまたはジグリセリルなどの脂肪酸エステル;ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸;セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリルアルコールまたはオクチルドデカノールなどの高級脂肪アルコールを挙げることができる。
【0042】
挙げることができる不揮発性シリコーン油には、フェニルトリメチコンなどの任意選択でフェニル化されたポリジメチルシロキサン(PDMS)、あるいは任意選択で脂肪族および/または芳香族基によりあるいはヒドロキシル基、チオール基および/またはアミン基などの官能基により置換されたポリジメチルシロキサン(PDMS);脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシアルキレンおよびこれらの混合物で修飾されたポリシロキサンが含まれる。
【0043】
本発明の組成物はまた、油性増粘剤を含んでもよい。増粘剤は、下記から選択できる。
−第4級アミンおよび第3級アミンから特に選択される化合物で処理したクレイである、有機修飾クレイ。挙げることができる有機修飾クレイには、「Bentone 34」の名称でElementis社により販売されているものなどの有機修飾ベントナイトおよび「Bentone 27」、「Bentone 38」「Bentone 38 V」の名称でElementis社により販売されているものなどの有機修飾ヘクトライトが含まれる;
−シラノール基数を減少させる化学反応により化学的に表面修飾されたヒュームドシリカである疎水性ヒュームドシリカ。シラノール基は、特に疎水基で置換してもよい。
疎水基は、以下のものであってもよい。
−特に、ヘキサメチルジシラザンの存在下でヒュームドシリカを処理することにより得られるトリメチルシロキシル基。このように処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によれば「Silica silylate」として知られている。これらは、例えば、「AEROSILR812(登録商標)」の参照名でDegussa社によりおよび「CAB-O-SIL TS-530(登録商標)」の参照名でCabot社により販売されている。
−特に、ポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下でヒュームドシリカを処理することにより得られるジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基。このように処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によれば「Silica dimethyl silylate」として知られている。これらは、例えば、「AEROSIL R972(登録商標)」および「AEROSIL R974(登録商標)」の参照名でDegussa社によりおよび「CAB-O-SIL TS-610(登録商標)」および「CAB-O-SIL TS-720(登録商標)」の参照名でCabot社により販売されている。
【0044】
ヒュームドシリカは好ましくは、ナノメータまたはマイクロメータ大の、例えば約5から200nmの範囲をとり得る粒径を有する。
【0045】
油性増粘剤は、組成物の全重量に対して、0.1重量%から5重量%の範囲、さらにより好ましくは0.4重量%から3重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0046】
水性相は、水を含む。水は、ヤグルマソウ水などのフローラルウォータおよび/またはVittel、LucasまたはLa Roche Posayなどのミネラルウォータおよび/または湧き水であってもよい。本発明の好ましい一実施形態によれば、水は、組成物において主たる重量の化合物である(水は、組成物中に、最も大きな重量で存在する成分である)。
水は、組成物の全重量に対して、15重量%から35重量%の範囲、好ましくは20重量%から30重量%の範囲、優先的には22重量%から28重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0047】
水性相は、特に室温(25℃)で水混和性である少なくとも1種のポリオールを含む。挙げることができる水混和性ポリオールには、特に3から20個の炭素原子を含む、好ましくは3から10個の炭素原子を含む、優先的には3から6個の炭素原子を含むポリオール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコ-ル、ジプロピレングリコールまたはジエチレングリコールおよびこれらの混合物などが含まれる。
【0048】
ポリオールは、組成物の全重量に対して、5重量%から20重量%の範囲、特に5重量%から17重量%の範囲、好ましくは少なくとも6重量%、特に6重量%から20重量%の範囲、優先的には6重量%から17重量%の範囲、より優先的には8重量%から12重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0049】
有利には、組成物は少なくとも2種の水混和性ポリオール、特に3個の炭素原子を含む水混和性ポリオールおよび3個超の炭素原子を含む、特に4から20個の炭素原子を含む、好ましくは4から10個の炭素原子を含む、優先的には4から6個の炭素原子を含む水混和性ポリオールであって、前述のポリオールから選択できる水混和性ポリオールを含んでもよい。本発明の特定の一実施形態によれば、3個の炭素原子を含むポリオールは、組成物中に存在するポリオール混合物中に、主要的な重量で存在する(すなわち3個の炭素原子を含むポリオールの含有重量は、3個超の炭素原子を含む水混和性ポリオールの全含有量よりも大きい)。
3個の炭素原子を含むポリオールは、組成物の全重量に対して、3重量%から15重量%の範囲、好ましくは3重量%から10重量%の範囲、優先的には5重量%から8重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0050】
3個超の炭素原子を含む水混和ポリオールは、組成物の全重量に対して、1重量%から7重量%の範囲、好ましくは1重量%から5重量%の範囲、優先的には2重量%から4重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0051】
水性相はまた、安定化剤、例えば塩化ナトリウム、二塩化マグネシウムおよび硫酸マグネシウムを含んでもよい。
【0052】
水性相はまた、水性相と相容する任意の水溶性または水分散性化合物、例えばゲル化剤、皮膜形成剤ポリマー、増粘剤および界面活性剤、ならびにこれらの混合物を含んでもよい。
【0053】
好ましくは、水性相は、本発明のエマルション中に、組成物の全重量に対して、20重量%から50重量%の範囲、好ましくは25重量%から40重量%の範囲、優先的には30重量%から40重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0054】
有利には、本発明の組成物は、水、少なくとも1種のポリオールおよび少なくとも1種の油を、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上(特に0.8から1.2の範囲)、好ましくは0.85以上(特に0.85から1.2の範囲)、優先的には0.9以上(特に0.9から1.2の範囲)、より優先的には0.94以上(特に0.94から1.2の範囲)であるような含有量で含む。
【0055】
本発明の組成物は、有利には、特に油中水エマルションを形成する能力のある乳化剤を含む。
【0056】
乳化剤は、特にC8〜C22アルキルジメチコンコポリオール、すなわちオキシプロピレン化および/またはオキシエチレン化されたポリメチル(C8〜C22)アルキルジメチルメチルシロキサンであってもよい。
【0057】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールは、有利には下記の式(I)の化合物である:
【0058】
【化1】

【0059】
(式中、
−PEは(-C2H4O)x-(C3H6O)y-Rを表し、Rは水素原子および1から4個の炭素原子のアルキル基から選択され、xは0から100の範囲にあり、かつyは0から80の範囲にあり、xとyとが同時に0であることはなく、
−mは、1から40の範囲にあり、
−nは、10から200の範囲にあり、
−oは、1から100の範囲にあり、
−pは、7から21の範囲にあり、
−qは、0から4の範囲にあり、
かつ、好ましくは、
R=H
m=1〜10
n=10〜100
o=1〜30
p=15
q=3
である)
【0060】
挙げることができるC8〜C22アルキルジメチコンコポリオールには、セチルジメチコンコポリオール、例えばAbil EM-90の名称でGoldschmidt社により販売されている製品が含まれる。
【0061】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールは、本発明の組成物中に、組成物の全重量に対して、0.5重量%から2重量%の範囲、特に0.6重量%から2重量%の範囲、さらにより好ましくは0.7重量%から2重量%の範囲、好ましくは0.5重量%から1.5重量%の範囲、特に0.6重量%から1.5重量%の範囲、さらにより好ましくは0.7重量%から1.5重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0062】
組成物はまた、乳化剤としてジメチコンコポリオール、すなわちオキシプロピレン化および/またはオキシエチレン化されたポリジメチルメチルシロキサンを含んでもよい。それは、8個超の炭素原子、特にC8〜C22の任意の長鎖アルキル基を含まない。
【0063】
使用し得るジメチコンコポリオールは、下記の式(II)に相当するジメチコンコポリオールを含む:
【0064】
【化2】

【0065】
(式中、
R1、R2およびR3は、互いに独立して、C1〜C6アルキル基または基-(CH2)x-(OCH2CH2)y-(OCH2CH2CH2)z-OR4を表し、少なくとも1個の基R1、R2またはR3は、アルキル基ではなく; R4は、水素、C1〜C3アルキル基またはC2〜C4アシル基であり、
Aは、0から200の範囲の整数であり、
Bは、AおよびBは同時に0に等しいことはないという条件で、0から50の範囲の整数であり、
xは、1から6の範囲の整数であり、
yは、1から30の範囲の整数であり、
zは、0から5の範囲の整数である)
【0066】
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(II)の化合物において、R1=R3=メチル基であり、xは2から6の範囲の整数であり、yは4から30の範囲の整数である。R4は特に水素である。
【0067】
挙げることができる式(II)の化合物の例には、式(III)の化合物が含まれる:
【0068】
【化3】

【0069】
(式中、Aは、20から105の範囲の整数であり、Bは、2から10の範囲の整数であり、yは、10から20の範囲の整数である)
【0070】
同様に挙げることができる式(II)のシリコーン化合物の例には、式(IV)の化合物が含まれる:
HO-(CH2CH2O)y-(CH2)3-[(CH3)2SiO]A'-[(CH3)2Si]-(CH2)3-(OCH2CH2)y-OH (IV)
(式中、A'およびyは、10から20の範囲の整数である)
【0071】
使用し得るジメチコンコポリオールは、DC 5329、DC 7439-146、DC2-5695およびQ4-3667の名称でDow Corning社により販売されているもの、KF-6013 、KF-6015 、KF-6016 およびKF-6017の名称でShin-Etsu社により販売されているものを含む。
化合物DC 5329、DC 7439-146およびDC2-5695は、式中、それぞれ、Aが22、Bが2かつyが12; Aが103、Bが10かつyが12; Aが27、Bが3かつyが12である式(III)の化合物である。
【0072】
ジメチコンコポリオールは、本発明の組成物中に、組成物の全重量に対して、2重量%から10重量%の範囲、好ましくは2重量%から8重量%の範囲、優先的には2重量%から7重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0073】
本発明のファンデーション組成物は有利には、1つまたは複数の染料、特に顔料および真珠光沢顔料、ならびにこれらの混合物から選択される特に1つまたは複数の粉末染料を含む。
【0074】
用語「顔料」は、生理的媒体に不溶であってかつ組成物を着色することを意図した白色または有色の、任意の形態の無機または有機粒子を意味するものと理解すべきである。
用語「真珠光沢顔料」は、特にある種の軟体動物がその殻の中で産生するか、または別法として合成される任意の形態の虹色の粒子を意味するものと理解すべきである。
【0075】
顔料は、白色であっても有色であっても、かつ無機および/または有機であってもよい。無機顔料の中で、任意選択で表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、およびまた酸化亜鉛、酸化鉄(黒、黄または赤)または酸化クロム、マンガンバイオレット、群青、水和クロム、プルシアンブルー、フェリックブルー、オキシ塩化ビスマスならびに金属粉末、例えばアルミニウム粉末および銅粉末を挙げることができる。
酸化鉄または二酸化チタン顔料は使用されるのが好ましい。
【0076】
有機顔料の中で、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、およびレーキ、特にコチニールカルミン系またはバリウム系、ストロンチウム系、カルシウム系もしくはアルミニウム系のレーキを挙げることができる。
【0077】
真珠光沢顔料は、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆したマイカ、酸化鉄で被覆したチタンマイカ、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆したチタンマイカ、前述のタイプの有機顔料で被覆したチタンマイカなどの有色真珠光沢顔料、およびまたオキシ塩化ビスマス系の真珠光沢顔料から選択できる。
【0078】
有利には、染料を疎水性被覆してもよい。これらの染料は、エマルションの脂肪相と相容させるために、特に脂肪相の油に対して良好なぬれ性を有するように、疎水性物質により表面処理する。したがって、これら処理された染料は脂肪相中に良好に分散する。
【0079】
疎水処理剤は、シリコーン、例えばメチコン、ジメチコンまたはパーフルオロアルキルシラン;脂肪酸、例えばステアリン酸;金属石けん、例えばジミリスチン酸アルミニウム、水添牛脂脂肪酸グルタミン酸のアルミニウム塩、パーフルオロアルキルリン酸、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルシラザン、ポリヘキサフルオロプロピレンオキシド、パーフルオロアルキルパーフルオロポリエーテル基を含むポリオルガノシロキサン、およびアミノ酸;N-アシルアミノ酸またはこれらの塩;レシチン、チタン酸イソプロピルトリソステアリル、ならびにこれらの混合物から選択できる。
N-アシルアミノ酸は、8から22個の炭素原子を含むアシル基、例えば2-エチルヘキサノイル、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルまたはココイル基を含んでもよい。これらの化合物の塩は、アルミニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩、ナトリウム塩またはカリウム塩であってもよい。アミノ酸は、例えば、リジン、グルタミン酸またはアラニンであってもよい。
【0080】
前述の化合物において言及した用語「アルキル」は、特に1から30個までの炭素原子を含む、好ましくは5から16個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。
疎水処理顔料または真珠光沢顔料は、特に欧州特許出願EP-A-1 086 683に記述されている。
【0081】
任意選択で疎水コーティングされた粉末染料は、組成物の全重量に対して、0.5重量%から20重量%の範囲の含有量、好ましくは少なくとも5重量%に等しい、特に5重量%から20重量%の範囲、優先的には少なくとも8重量%に等しい、特に8重量%から20重量%の範囲、特に8重量%から15重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0082】
有利には、本発明の組成物はメタクリル酸ポリメチル粒子を含んでもよい。
【0083】
メタクリル酸ポリメチル粉末は、一般にマイクロメータ大の数平均粒径、特に5から20ミクロンの範囲、一般に7から15ミクロンの範囲の数平均粒径を有する、中空または中実な白色球体粒子の形態を有する。表現「数平均粒径」は、母集団の半数に対する統計的粒径分布により与えられるサイズを意味し、D50と称される。
【0084】
これらのメタクリル酸ポリメチル粒子を、その密度によって特徴付けることもまた可能であり、密度は、特に前記粒子の球状空隙のサイズの関数として変化することが可能である。
本発明に関しては、この密度は下記のプロトコールに従って、評価され、充填密度と称される:
m=40gの粉末を計量シリンダーに注ぎ込む;次いで計量シリンダーをStampf VolumeterのStav 2003 machineに載せる;次いで計量シリンダーに1,500回の充填運動を与える;次いで充填された粉末の最終体積Vfを計量シリンダーで直接測定する。充填密度は、比m/Vf、この例では40/Vfにより決定される(Vfは、cm3、mはgで表わす)。
特に、本発明に従って使用できるメタクリル酸ポリメチル粒子の密度は、0.3から0.95まで、特に0.45から0.80まで、より具体的には0.5から0.75の範囲であってもよい。
【0085】
本発明に適したメタクリル酸ポリメチルの非限定的例証として、Covabead LH 85の名称でWackherr社により販売されているメタクリル酸ポリメチル粒子およびJurymer MB1の名称でNihon Junyaku社により販売されているメタクリル酸ポリメチル粒子を特に挙げることができる。
【0086】
メタクリル酸ポリメチル粒子は、組成物の全重量に対して、1重量%から10重量%の範囲、好ましくは1重量%から8重量%の範囲、優先的には1重量%から6重量%の範囲、より優先的には2重量%から6重量%の範囲の含有量で存在してもよい。
【0087】
有利には、本発明の組成物は、粉末染料(特に顔料および真珠光沢顔料)およびメタクリル酸ポリメチル(PMMA)粒子を粉末染料/PMMA重量比が2.5から3.5の範囲、好ましくは3から3.5の範囲であるような含有量で含んでもよい。
【0088】
本発明の組成物は、メタクリル酸ポリメチル粒子以外の追加の充填剤を含んでもよい。用語「充填剤」は、無色または白色、無機または合成、薄層状または非薄層状粒子を意味するものと理解すべきである。
【0089】
追加の充填剤は、組成物中に、組成物の全重量に対して、0.1重量%から5重量%、好ましくは0.1重量%から3重量%の範囲の含有量で存在してもよい。特に、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、デンプン、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マイクロクリスタリンセルロース、ポリエステル粉末、「Nylon」(登録商標)の承認名で販売されているものなどのポリアミド粉末、ポリテトラフルオロエチレン(「Teflon」(登録商標))およびシリコーン粉末を挙げることができる。
【0090】
有利には、本発明の組成物は、組成物の全重量に対して、20重量%以下(特に1重量%から20重量%の範囲)、好ましくは5重量%から20重量%の範囲、優先的には10重量%から20重量%の範囲、より優先的には15重量%から20重量%の範囲の全含有量の固体粒子、特に粉末染料(顔料および真珠光沢顔料を含む)、メタクリル酸ポリメチルおよび追加の充填剤を含む。
【0091】
既知の方法で、本発明の全ての組成物は、化粧品または皮膚科学において一般的である1つまたは複数の添加剤、親水性または親油性ゲル化剤および/または増粘剤;保湿剤;エモリエント;親水性または親油性活性成分;フリーラジカルスカベンジャー;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;防腐剤;酸性化剤または塩基性化剤;香料;皮膜形成剤;可溶性染料;ならびにこれらの混合物を含んでもよい。これら種々の添加剤の量は、ファンデーションで従来使用されている量である。
【0092】
本発明の組成物において使用し得る活性成分として、タンパク質加水分解物と、例えばグリセロール、グリコール、例えばポリエチレングリコールおよび糖誘導体などのポリオールなどの、保湿剤;天然抽出物;抗炎症剤;プロシアニドリックオリゴマー;ビタミン、例えばビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンB5(パンテノール)、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、これらビタミンの誘導体(特にエステル)およびこれらの混合物;尿素;カフェイン;サリチル酸およびその誘導体;乳酸およびグリコール酸などのα-ヒドロキシ酸およびこれらの誘導体、カロテノイドおよびビタミンA誘導体などのレチノイド;日焼け止め;ヒドロコルチゾン;メラトニン;藻類抽出物、菌類抽出物、植物抽出物、酵母抽出物または細菌抽出物;酵素;ステロイド;抗菌性活性成分、例えば2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(またはトリクロカルバン)および上記に示した酸、特にサリチル酸およびその誘導体;引き締め剤;およびこれらの混合物、を挙げることができる。
【0093】
言うまでもなく、当業者であれば、本発明の組成物に本質的に付随する有利な特性が、予想される添加により全く、またはほとんど、悪影響を受けることがないように、本発明の組成物に添加される任意選択の添加剤を注意深く選択するであろう。
【0094】
有利には、本発明の組成物は、25℃、剪断速度200s-1で測定して0.25から0.5Pa.s(2.5から5ポアズ)の範囲、好ましくは0.3から0.45Pa.s(3から4.5ポアズ)の範囲の粘度を有する。このような粘度は、組成物を申し分なく滑るように皮膚に適用することを可能にする。粘度は、25℃において、no.2スピンドルを備えたRheomat RM 180 粘度計を用いて測定し、測定はスピンドルを10分間回転させた後に(この後に粘度およびスピンドルのスピン速度の時間安定度を観察する)、剪断速度200s-1で行う。
【0095】
好適な実施形態のうちの1つによれば、組成物は下記の混合物を含まない(%は組成物の全重量に対する重量で表される):
1,3−ブチレングリコール 10%
シクロペンタジメチルシロキサン 11.36%
ネオペンタン酸イソステアリル 0.5%
塩化ナトリウム 0.7%
イソドデカン 13%
シクロヘキサジメチルシロキサン 8%
イソエイコサン 2%
ラウリン酸ヘキシル 0.6%
メタクリル酸ポリメチル 4%
粉末染料 14.31%
防腐剤 0.90%
水 25.15%
【0096】
本発明は、下記に記載の実施例によって、より詳細に例証される。
[実施例1]
【0097】
下記の組成を有する油中水形態のファンデーションを調製した:
(油相):
イソドデカン 13g
シクロペンタシロキサン 11.9g
シクロヘキサシロキサン 7g
ポリジメチルシロキサン(DC 200 Fluid - 5cst、Dow Corning社) 2.5g
イソエイコサン 2g
ラウリン酸ヘキシル 0.6g
ネオペンタン酸イソステアリル 0.5g
セチルジメチコンコポリオール(Abil(登録商標) EM 90、Goldschmidt社) 0.8g
ジメチコンコポリオール(KF6017、Shin Etsu社) 5g
イソステアリン酸ポリグリセリル(グリセロール 4mol) 0.6g
ヘクトライト 1.6g
パーフルオロアルキルリン酸被覆酸化鉄 0.7g
パーフルオロアルキルリン酸被覆酸化チタン 11.2g
真珠光沢顔料 2g
メタクリル酸ポリメチル粉末 4g

(水性相):
グリセロール 7g
ブチレングリコール 3g
塩化ナトリウム 0.7g
防腐剤
水 全量を100gに
【0098】
一方で顔料をシクロペンタシロキサンの一部に混合し、他方で他の油に界面活性剤を混合することによりエマルションを室温で調製する。その後、顔料混合物およびメタクリル酸ポリメチル粉末を、他の脂肪相構成成分を混合したものに加える。次いで、水性相構成成分の混合物を調製し、既知の方法に従って攪拌しながら脂質相混合物中に注ぎ込み、最終エマルションを得る。
【0099】
このファンデーションは、皮膚への適用が容易であり、クリーミーでソフトな良好な感覚、および非常に良好なすべり効果を与える。このファンデーションは、製品適用後速やかに乾き、得られるメークアップ結果は、皮膚上に全く痕跡を残すことなく、色彩の良好な均一性を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の油と、水および組成物の全重量に対して少なくとも6重量%の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびに少なくとも8重量%の染料を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、水、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物。
【請求項2】
少なくとも1種の油と、水および組成物の全重量に対して少なくとも5重量%の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびにメタクリル酸ポリメチル粒子を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物。
【請求項3】
少なくとも1種の油と、水および少なくとも2種の水混和性ポリオールを含む水性相を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、ポリオールが組成物の全重量に対して5重量%以上の全含有量で存在し、ポリオールおよび油が、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上であるような含有量で存在する液状ファンデーション組成物。
【請求項4】
少なくとも1種の油と、水および少なくとも2種の水混和性ポリオールを含む水性相と、ならびにメタクリル酸ポリメチル粒子を含む油中水エマルション形態の液状ファンデーション組成物であって、水がエマルションの主たる化合物であって、前記組成物が、0.25Pa.sから0.6Pa.sの範囲の粘度を有する液状ファンデーション組成物。
【請求項5】
揮発性の油を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
揮発性炭化水素系油を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
40℃から102℃の範囲、好ましくは40℃から55℃の範囲、好ましくは40℃から50℃の範囲の引火点を有する炭化水素系油から選択される揮発性炭化水素系油を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記揮発性炭化水素系油が、8から16個の炭素原子を含む揮発性炭化水素系油およびこれらの混合物から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記揮発性炭化水素系油が、分枝状C8〜C16アルカンおよび分枝状C8〜C16エステルならびにこれらの混合物から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
揮発性炭化水素系油が、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカンから選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記揮発性炭化水素系油が、イソドデカンである、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記揮発性炭化水素系油が、組成物の全重量に対して、5重量%から35重量%の範囲、好ましくは5重量%から25重量%の範囲、優先的には8重量%から15重量%の範囲の含有量で存在する、請求項6から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
揮発性シリコーン油を含む、請求項1か12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
40℃から102℃の範囲、好ましくは55℃超かつ95℃以下、優先的には65℃から95℃の範囲の引火点を有するシリコーン油から選択される揮発性シリコーン油を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
2から7個のケイ素原子を含み、1から10個の炭素原子を含むアルキル基またはアルコキシ基を任意に含む直鎖または環状シリコーン油から選択される揮発性シリコーン油を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサンおよびドデカメチルペンタシロキサン、ならびにこれらの混合物から選択される揮発性シリコーン油を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
前記揮発性シリコーン油が、組成物の全重量に対して、5重量%から35重量%の範囲、好ましくは10重量%から30重量%の範囲、優先的には15重量%から25重量%の範囲の含有量で存在する、請求項13から16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
少なくとも1種の揮発性炭化水素系油および少なくとも1種の揮発性シリコーン油を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
−第1の揮発性炭化水素系油、
−55℃超かつ80℃以下、好ましくは65℃から80℃の範囲、さらにより好ましくは67℃から85℃の範囲の引火点を有する第2の揮発性シリコーン油、
−80℃超、好ましくは80℃以上かつ95℃以下、さらにより好ましくは87℃から95℃の範囲の引火点を有する第3の揮発性シリコーン油、
を含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記第1の揮発性炭化水素系油が、イソドデカンである、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記第2のシリコーン油が、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびデカメチルテトラシロキサン、好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサンから選択される、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記第3のシリコーン油が、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンである、請求項20に記載の組成物。
【請求項23】
前記第2の揮発性シリコーン油が、組成物の全重量に対して、0.1重量%から35重量%の範囲、好ましくは5重量%から20重量%の範囲、優先的には8重量%から16重量%の範囲の含有量で存在する、請求項20から22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
前記第3の揮発性シリコーン油が、組成物の全重量に対して、0.1重量%から35重量%の範囲、好ましくは2重量%から20重量%の範囲、優先的には4重量%から15重量%の範囲の含有量で存在する、請求項20から23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンおよびイソドデカンの混合物を含む、請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
前記混合物中で、組成物の全重量に対する重量で表した含有量が、イソドデカン含有量>デカメチルシクロペンタシロキサン含有量>ドデカメチルシクロヘキサシロキサン含有量である、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
イソドデカンを、主要的な重量で存在する揮発性の油として含む、請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】
デカメチルシクロペンタシロキサンを、組成物中に存在する可能性のある他の任意の揮発性シリコーン油の含有重量よりも多量の重量で含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
前記揮発性の油が、組成物の全重量に対して、10重量%から50重量%の範囲、好ましくは15重量%から45重量%の範囲、優先的には20重量%から40重量%の範囲、優先的には25重量%から40重量%の範囲、より優先的には30重量%から40重量%の範囲、さらにより優先的には30重量%から36重量%の範囲の全含有量で存在する、請求項5から28のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
不揮発性の油を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
前記不揮発性の油が、不揮発性炭化水素系油および不揮発性シリコーン油、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
前記不揮発性の油が、組成物の全重量に対して、0.1重量%から12重量%の範囲、好ましくは1重量%から5重量%の範囲の含有量で存在する、請求項30または31に記載の組成物。
【請求項33】
組成物の全重量に対して、30重量%から45重量%の範囲、好ましくは30重量%から40重量%の範囲の含有量で油を含む、請求項1から32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】
組成物の全重量に対して、15重量%から35重量%の範囲、好ましくは20重量%から30重量%の範囲、優先的には22重量%から28重量%の範囲の含有量で水を含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
前記水混和性ポリオールが、3から20個の炭素原子を含む、好ましくは3から10個の炭素原子を含む、優先的には3から6個の炭素原子を含むポリオールから選択される、請求項1から34のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項36】
前記水混和性ポリオールが、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコールおよびジエチレングリコール、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項1から35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
前記水混和性ポリオールが、組成物の全重量に対して、6重量%から20重量%の範囲、好ましくは6重量%から17重量%の範囲、優先的には8重量%から12重量%の範囲の含有量で存在する、請求項2から36のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項38】
水混和性ポリオールが、組成物の全重量に対して、5重量%から20重量%の範囲、好ましくは6重量%から20重量%の範囲、優先的には6重量%から17重量%の範囲、より優先的には8重量%から12重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1および4から36のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
少なくとも2種の水混和性ポリオールを含む、請求項1から38のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項40】
3個の炭素原子を含む水混和性ポリオールと、3個超の炭素原子を含む、特に4から20個の炭素原子を含む、好ましくは4から10個の炭素原子を含む、優先的には4から6個の炭素原子を含む水混和性ポリオールとを含む、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
3個超の炭素原子を含む水混和性ポリオールが、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコールおよびジエチレングリコール、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
3個の炭素原子を含むポリオールが、組成物中に存在するポリオール混合物中の主要的な重量で存在する(すなわち3個の炭素原子を含む水混和性ポリオールの含有重量が3個超の炭素原子を含む水混和性ポリオールの全含有量よりも大きい)、請求項40および41のいずれかに記載の組成物。
【請求項43】
3個の炭素原子を含む水混和性ポリオールが、組成物の全重量に対して、3重量%から15重量%の範囲、好ましくは3重量%から10重量%の範囲、優先的には5重量%から8重量%の範囲の含有量で存在する、請求項40から42のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項44】
3個超の炭素原子を含む水混和性ポリオールが、組成物の全重量に対して、1重量%から7重量%の範囲、好ましくは1重量%から5重量%の範囲、優先的には2重量%から4重量%の範囲の含有量で存在する、請求項40から42のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項45】
前記水性相が、組成物の全重量に対して、20重量%から50重量%の範囲、好ましくは25重量%から40重量%の範囲、優先的には30重量%から40重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1から44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項46】
水、少なくとも1種のポリオールおよび少なくとも1種の油を、水+ポリオール/油の重量比が0.8以上(特に0.8から1.2の範囲)、好ましくは0.85以上(特に0.85から1.2の範囲)、優先的には0.9以上(特に0.9から1.2の範囲)、より優先的には0.94以上(特に0.94から1.2の範囲)である含有量で含む、請求項1から45のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項47】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールを含む、請求項1から46のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項48】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールが、下記の式(I):
【化1】

(式中、
−PEは(-C2H4O)x-(C3H6O)y-Rを表し、Rは水素原子および1から4個の炭素原子のアルキル基から選択され、Xは0から100の範囲にあり、かつyは0から80の範囲にあり、xとyとが同時に0であることはなく、
−mは、1から40の範囲にあり、
−nは、10から200の範囲にあり、
−oは、1から100の範囲にあり、
−pは、7から21の範囲にあり、
−qは、0から4の範囲にある)
の化合物である、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
R=H;m=1〜10;n=10〜100;o=1〜30;p=15;q=3である、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールが、セチルジメチコンコポリオールである、請求項46から49のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項51】
C8〜C22アルキルジメチコンコポリオールが、組成物の全重量に対して、0.5重量%から2重量%の範囲、特に0.6重量%から2重量%の範囲、さらにより好ましくは0.7重量%から2重量%の範囲、さらに0.8重量%から2重量%の範囲、好ましくは0.5重量%から1.5重量%の範囲、特に0.6重量%から1.5重量%の範囲、さらにより好ましくは0.7重量%から1.5重量%の範囲の含有量で存在する、請求項46から50のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項52】
ジメチコンコポリオールを含む、請求項1から51のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項53】
前記ジメチコンコポリオールが、下記の式(II):
【化2】

(式中、
R1、R2およびR3は、互いに独立して、C1〜C6アルキル基または基-(CH2)x-(OCH2CH2)y-(OCH2CH2CH2)z-OR4を表し、少なくとも1個の基R1、R2またはR3は、アルキル基ではなく; R4は、水素、C1〜C3アルキル基またはC2〜C4アシル基であり;
Aは、0から200の範囲の整数であり;
Bは、AおよびBは同時に0に等しいことはないという条件で、0から50の範囲の整数であり;
xは、1から6の範囲の整数であり;
yは、1から30の範囲の整数であり;
zは、0から5の範囲の整数である)
の化合物である、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
R1=R3=メチル基であり、xは2から6の範囲の整数であり、yは4から30の範囲の整数である、請求項53に記載の組成物。
【請求項55】
R4が水素である、請求項53または54に記載の組成物。
【請求項56】
前記ジメチコンコポリオールが、下記の式(III):
【化3】

(式中、
Aは、20から105の範囲の整数であり、Bは、2から10の範囲の整数であり、yは、10から20の範囲の整数である)
の化合物である、請求項53から55のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項57】
前記ジメチコンコポリオールが、下記の式(IV):
HO-(CH2CH2O)y-(CH2)3-[(CH3)2SiO]A'-[(CH3)2Si]-(CH2)3-(OCH2CH2)y-OH (IV)
(式中、A'およびyは、10から20の範囲の整数である)
の化合物である、請求項53から56のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項58】
前記ジメチコンコポリオールが、組成物の全重量に対して、2重量%から10重量%の範囲、好ましくは5重量%から8重量%の範囲、優先的には5重量%から7重量%の範囲の含有量で存在する、請求項53から57のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項59】
染料を含む、請求項2から58のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項60】
前記染料が粉末染料である、請求項1または59に記載の組成物。
【請求項61】
前記染料が、顔料および真珠光沢顔料、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項1、59および60のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項62】
前記顔料が、酸化鉄顔料および二酸化チタン顔料から選択される、請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
前記粉末染料が、被覆された疎水物質である、請求項1および60から62のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項64】
前記染料が、組成物の全重量に対して、0.5重量%から20重量%の範囲、好ましくは少なくとも5重量%に等しい含有量、特に5重量%から20重量%の範囲の含有量で存在する、請求項59から63のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項65】
前記粉末染料が、組成物の全重量に対して、8重量%から20重量%の範囲、好ましくは8重量%から15重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1および59から64のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項66】
メタクリル酸ポリメチル粒子を含む、請求項1、3および5から65のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項67】
メタクリル酸ポリメチル粒子が、組成物の全重量に対して、1重量%から10重量%の範囲、好ましくは1重量%から8重量%の範囲、優先的には1重量%から6重量%の範囲、より優先的には2重量%から6重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1、3および66のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項68】
粉末染料およびメタクリル酸ポリメチル(PMMA)粒子を、粉末染料/PMMAの重量比が2.5から3.5の範囲、好ましくは3から3.5の範囲である含有量で含む、請求項1から67のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項69】
メタクリル酸ポリメチル粒子以外に、追加の充填剤を含む、請求項1から68のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項70】
前記追加の充填剤が、組成物の全重量に対して、0.1重量%から5重量%、好ましくは0.1重量%から3重量%の範囲の含有量で存在する、請求項1から69のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項71】
組成物の全重量に対して、20重量%以下、特に1重量%から20重量%の範囲、好ましくは5重量%から20重量%の範囲、優先的には10重量%から20重量%の範囲、より優先的には15重量%から20重量%の範囲の固体粒子、特に粉末染料、メタクリル酸ポリメチルおよび追加の充填剤の全含有量を含む、請求項1から70のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項72】
油性増粘剤を含む、請求項1から71のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項73】
前記油性増粘剤が、有機修飾クレイおよび疎水性ヒュームドシリカから選択される、請求項72に記載の組成物。
【請求項74】
油性増粘剤が、組成物の全重量に対して、0.1重量%から5重量%、より好ましくは0.4重量%から3重量%の範囲の含有量で存在する、請求項72および73のいずれかに記載の組成物。
【請求項75】
ゲル化剤、親水性または親油性増粘剤および保湿剤;エモリエント; 親水性または親油性活性成分;フリーラジカルスカベンジャー;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;防腐剤;酸性化剤または塩基性化剤;香料;皮膜形成剤;可溶性染料およびこれらの混合物から選択される少なくとも1種の添加剤も含む、請求項1から74のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項76】
25℃、剪断速度200s-1で測定して0.25から0.5Pa.sの範囲の粘度を有する、請求項1から3および5から75のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項77】
25℃、剪断速度200s-1で測定して0.3から0.45Pa.sの範囲の粘度を有する、請求項1から76のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項78】
請求項1から77のいずれか一項に記載のファンデーション組成物の皮膚への適用を含む、皮膚をメークアップするための非治療的美容方法。
【請求項79】
皮膚上に均一および/または痕跡のないメークアップ結果を得るための、請求項1から77のいずれか一項に記載のファンデーション組成物の使用。

【公表番号】特表2006−528956(P2006−528956A)
【公表日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529954(P2006−529954)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006071
【国際公開番号】WO2004/103322
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】