説明

ポリマー粒子分散体を含む化粧品組成物、ポリマー粒子分散体およびこれを使用する美容方法

【課題】化粧品として許容される媒体中に、液状シリコーン媒体中のポリマー粒子の少なくとも1種の分散体を含む化粧品組成物を提供すること。
【解決手段】この組成物において、前記ポリマーは、前記シリコーン媒体に可溶性である、少なくとも1種の第1ブロック、およびそれに不溶性である、少なくとも1種の第2ブロックを含むコポリマーである。
本発明はまた、液状シリコーン媒体中のポリマー粒子のこうした分散体、およびさらに、この組成物を用いて、ケラチン物質、特に、体または顔の皮膚、爪、毛髪および/または睫毛を、メイキャップ化粧し、クレンジングし、日光から保護し、成形し、染色しまたは手入れする美容方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規のポリマー粒子分散体およびこれらの化粧品への使用に関する。本発明はまた、これらの分散体を含む組成物、特に化粧品組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
有機媒体中のポリマー粒子、一般にナノメートルサイズの分散体を、化粧品中に使用することは既知の慣例である。
【0003】
すなわち、欧州特許出願EP-A-O749747には、非水性媒体中のポリマー粒子分散体であって、前記分散体が、ポリマー粒子上に物理的相互作用により非共有結合的に結合する安定化ポリマーを添加することにより安定化された分散体を含む化粧品組成物が記載されている。しかし、このタイプの組成物は以下の欠点を有している。この組成物では、不溶性ポリマー粒子の比較的安定な分散体を得るためには、非水性媒体に、その粒子と有効に結合する量より大量の安定化ポリマーを添加することが必要である。この組成物に顔料などの補助剤を添加する間に、一部の安定化ポリマーが不溶性ポリマー粒子から脱着されるようになって、前記補助剤と結合する傾向を有し、これが、特にポリマー粒子の間の凝集体の形成により、分散体を不安定化させる一因となる。
【0004】
シリコーン媒体中に不溶性の骨格、および前記骨格に共有結合で結合された側鎖からなる、前記媒体中に可溶な部分を含むアクリル酸ポリマー粒子のその媒体中の分散体を含む化粧品組成物がまた、特許出願EP 1428843から知られている。この場合は、ポリマー粒子は、ポリマー粒子に化学的に結合されているポリマー(マクロマー)で安定化されている。
【特許文献1】欧州特許出願EP-A-O749747
【特許文献2】特許出願EP 1428843
【特許文献3】特許出願WO 01/77198
【特許文献4】特許EP 963751
【特許文献5】特許EP 895467
【特許文献6】EP 96459
【非特許文献1】Gillman、Polymer Letters、5巻、477〜481頁(1967)
【特許文献7】EP 1347013
【特許文献8】US 5625005
【非特許文献2】「Polymer Handbook」第3版、VII章、519〜559頁中の、Grulkeによる論文「Solubility parameter values」
【非特許文献3】ハンセンの論文、「The three dimensional solubility parameters」、J.Paint Technol.39、105(1967)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
いずれの場合も、安定化ポリマーの性質は、化学的性質、モル質量および/または構造という点のいずれにしてもあまり調節可能ではなく、特定の合成が必要である。さらに、分子量および/または構造という点のいずれにしても、粒子コアの特性を変更することは容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願人は、驚くべきことには、支持体(特に皮膚または毛髪)への良好な付着性、およびそれによる化粧品組成物の良好な持久力などの、良好な化粧特性をもたらすことができる新規のポリマー粒子分散体を見出した。
【0007】
さらに、本発明による分散体は、従来技術の意味における安定剤をなにも含まないので、通常の分散体より長期にわたりより安定であり、このことは、これを含む組成物のより良好な安定性および容易な配合を意味する。
【0008】
最後に、組成物の快適感が改善される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の1つの対象は、化粧品として許容される媒体中に、液状シリコーン媒体中のポリマー粒子の少なくとも1種の分散体を含む化粧品組成物であって、前記ポリマーが、前記シリコーン媒体中に可溶性の少なくとも1種の第1ブロック、および前記シリコーン媒体中に不溶性の少なくとも1種の第2ブロックを含むコポリマーである組成物である。
【0010】
本発明により、分散体がそれにより構成されるモノマーおよびシリコーン媒体を適切に選択することにより、分散体の、およびそれによって分散体を含む組成物の物理化学的性質を変更することが可能であり、この可能性は従来技術では予測ができなかった。このことにより、特に、通常化粧品に使用される油性シリコーン媒体に大きな親和力を有する分散体を得ることが可能になり、これによりまた、その付着物が少しも粘着性を有しない分散体を調製することが可能になる。
【0011】
特に炭素系有機媒体中のブロックコポリマーのミセルが一般に知られている。連鎖移動剤の存在下でRAFT重合によりミクロゲルを調製する方法に関連する特許出願WO 01/77198を特に挙げることができ、これは、疎溶媒性モノマーおよび親溶媒性モノマーを含むブロックコポリマーを調製し、次いで、前記ブロックコポリマーを分散媒中に分散させてミセルを形成し、これを安定化して予想されるミクロゲルを得ることである。前記文献において、分散媒は有機炭素系、水性または水性/有機系でもよい。
【0012】
しかし、前記文献では、こうして調製されたミセルそれ自体を使用することは考えられていない。これらは、架橋によりミクロゲルを形成するための役割を果たしており、前記ミクロゲルは、例えば顔料または染料をカプセル化することが可能であり、工業用塗装などの種々の分野に使用し得る。
【0013】
こうして得られた架橋されたミクロゲルは、優先的には、良好な持久力を有する皮膜形成性であり、かつ除去することが容易な付着物を得ることを可能にはしていない。今回、このことが本発明の主要な目的である。
【0014】
さらに、前記文献には、シリコーン媒体中の粒子分散体を調製する可能性については、なにも挙げられていない。
【0015】
現在、化粧品のある種の分野、例えば、メイキャップ製品において、組成物は、シリコーン脂肪物質、特にシリコーン油および/またはシリコーンワックスを一般に含む。炭化水素系油中に分散されたポリマー粒子を、これらの組成物中に導入することは比較的困難であり、シリコーン油量が過剰な場合はほとんど不可能であることが判明しており、この組成物の安定性の低下が認められる。現在、シリコーン油は、柔らかな感触、組成物の良好な滑性および油っぽい影響が少ないなどの良好な化粧特性を提供している。したがって、これらを省くことは望ましくない。
【0016】
本発明は、この問題を克服することを可能にし、かつ、シリコーン系化粧品組成物中に多量のポリマー粒子の取込みを可能にし、前記組成物が良好な安定性を示す、シリコーン媒体中のポリマー粒子の分散体を提案する。
【0017】
すなわち、本発明によるポリマー粒子分散体は、シリコーン媒体中に可溶性の少なくとも1種の第1ブロック、および前記シリコーン媒体中に不溶性の少なくとも1種の第2ブロックを含むコポリマーを含む。
【0018】
本発明では、「ブロック」という用語は、いくつかのモノマー、特に、少なくとも5個のモノマーであって、これらは、同じまたは異なってもよく、こうして、ランダム、交互、グラジエントまたはブロック、特にジブロック、トリブロックまたは多ブロックのホモポリマーまたはコポリマーでもよいモノマーから形成されるポリマー配列を意味する。
【0019】
ブロックは、ホモポリマーまたはグラジエントタイプが好ましい。
【0020】
各ブロックに対する、モノマーおよびこれらの量、ならびにまたブロックの構造の選択は、当業者によりその一般知識に基づいて、最終的に考慮中のシリコーン媒体中の所要の溶解度(可溶性または不溶性)を有するブロックが得られるように行われる。
【0021】
最終的に得られるコポリマーは、好ましくは「ジブロック」タイプ、すなわち、2種のブロックのみを含み、一方は媒体中に可溶性であり、他方はその中に不溶性である。しかし、これは「トリブロック」または「多ブロック」(3種を超えるブロック)タイプでもよい。
【0022】
好ましくは、可溶性ブロックおよび不溶性ブロックの配列は交互である。各可溶性ブロックは、同じまたは異なる長さおよび/またはモル質量、同じまたは異なる化学的性質、および同じまたは異なる構造であってもよい。各不溶性ブロックは、同じまたは異なる長さまたはモル質量、同じまたは異なる化学的性質、および同じまたは異なる構造であってもよい。
【0023】
好ましくは、本発明によるコポリマーは線状であるが、分枝および/またはグラフトでもよい。
【0024】
好ましくは、本発明によるコポリマーは架橋されていないが、架橋剤を添加することにより架橋されていてもよい。この場合は、架橋されたブロックは好ましくは不溶性ブロックであり、このことは、最終粒子が架橋されたコアを有することを意味する。
【0025】
「可溶性」という用語は、ブロックが、考慮中のシリコーン媒体に20℃で5重量%以上の濃度で視覚的に完全に溶解される(明らかな堆積物、あるいは不溶性の凝集体または沈殿物がなにもなしに)ことを意味する。
【0026】
本発明による分散体は、考慮中の媒体中の安定な分散体として、特にポリマーミセル(または粒子)の形態であり得る。これらのミセル(または粒子)はサイズが、好ましくは5nmと1000nmの間、好ましくは10〜500nm、より好ましくは20〜300nm、さらに30〜200nmであり、このことにより、分散体の優れた安定性を長期に得ることが可能になる。
【0027】
「ポリマーミセル」という用語は、以下に定義されるコポリマーを自己組織化することにより得られる自己分散粒子を意味する。
【0028】
すなわち、第1ブロックがそれから構成されるモノマー、開始剤および/または制御剤の重合により、考慮中の媒体中に可溶性の第1ブロックがもたらされるものと考え得る。粒子のコアを構成することを意図したモノマーの添加により、一般にブロックコポリマーである、可溶性または不溶性タイプのコポリマーが形成され、このコポリマーは、自発的にポリマーミセルを組織化するようになり、すなわち、シリコーン媒体中に自己分散性ポリマー粒子を形成する。
【0029】
したがって、本発明に伴う利点の1つは、それの可溶性部分の特性および粒子のコアの特性が同時に制御可能である分散性コポリマー粒子を、1ステップで形成することが可能なことである。
【0030】
本発明によるコポリマーは、好ましくは1000と700000の間、特に10000と500000の間、より好ましくは15000および350000の間、あるいはさらに30000と150000の間の数平均分子量(Mn)を有する。
【0031】
本発明によるコポリマーは、6以下、好ましくは1.05と4の間、特に1.1と3の間、またはさらに1.15と2.5の間の質量多分散指数(Ip)を有することが好ましい。
【0032】
コポリマーの質量多分散指数(Ip)は、重量平均分子量(Mw)対数平均分子量(Mn)の比に等しい。質量多分散度が低いことは、鎖長がほぼ同じであることを反映している。
【0033】
重量平均(Mw)分子量および数平均(Mn)分子量は、THFで溶離し、線状ポリスチレン標準物で確立した検量線により、屈折率検出器を用いたゲル浸透液体クロマトグラフィー(GPC)により測定する。
【0034】
本発明による分散体は、好ましくは均一な粒径多分散度を有し、このことは、すべての粒子が同じサイズであることを意味する。特に、この分散体は、好ましくは分散体の粒子数の少なくとも50%が同じまたは実質上同じ直径(10%未満の差)を有するようなものである。このことは、分散体の長期のより良好な安定性に寄与する(デカンテーション、フロキュレーションおよび/または沈降がない)。
【0035】
このことは、「従来の」フリーラジカル重合方法により調製された、従来技術の炭素系媒体中のある種の分散体に比べて利点である。このことの理由は、これらの方法では、得られた生成物が、一般にホモポリマーとコポリマーの混合物であるので、不均一な化学組成を有しているからである。
【0036】
本発明では、鎖の圧倒的多数またはまさにすべて(選択された重合技法に応じて)は、
ブロックコポリマーの形態であり得て、これは、分散体の安定性を改善する特色を有する。さらに、本発明によるコポリマーは、一般に狭いモル質量および化学組成の分布、ならびに制御されたモル質量を有し、これにより粒子のサイズおよびそのサイズ分布を制御することが可能になる。
【0037】
すなわち、本発明によるコポリマーは、シリコーン分散媒中に可溶性である第1ブロック、および前記媒体中に不溶性である、少なくとも1種の第2ブロックを含む。
【0038】
可溶性ブロックは、好ましくは、前記媒体中に可溶性の50〜100重量%のモノマー、特に60〜90重量%、より好ましくは70〜80重量%の可溶性モノマーを、単独でまたは混合物として含む。しかし、可溶性ブロックはまた、0〜50重量%、特に10〜40重量%、またはさらに20〜30重量%の前記媒体中に不溶性のモノマーを、単独でまたは混合物として含んでいてもよい。
【0039】
同様に、不溶性ブロックは、好ましくは、前記媒体中に不溶性の50〜100重量%のモノマー、特に60〜90重量%、より好ましくは70〜80重量%の不溶性モノマーを、単独でまたは混合物として含む。しかし、不溶性ブロックはまた、0〜50重量%、特に10〜40重量%、またはさらに20〜30重量%の前記媒体中に可溶性であるモノマーを、単独でまたは混合物として含んでいてもよい。
【0040】
当業者ならその一般知識に基づいて、考慮中のシリコーン媒体中における所望の溶解度(可溶性または不溶性)を有するブロックを最終的に得るために、可溶性および不溶性モノマー、およびまたこれらの量を選択する方法を知っているであろう。
【0041】
「その媒体中に可溶性であるモノマー」という用語は、そのホモポリマーが可溶性の形態である、すなわち、前記媒体中に室温で(20℃)5重量%以上の濃度で完全に溶解される任意のモノマーを意味する。
【0042】
「不溶性モノマー」という用語は、この場合、そのホモポリマーが不溶性の形態である、すなわち、前記媒体中に室温で(20℃)5重量%以上の濃度で完全に溶解されない任意のモノマーを意味する。しかし、不溶性モノマーは、これらがもし重合後に不溶性になるのであれば、モノマーとしては考慮中の媒体に可溶性であってもよい。
【0043】
いずれにせよ、コポリマー中の可溶性ブロックと不溶性ブロックの割合は、コポリマー
がポリマーミセルを形成することができるようなものであるべきである。
【0044】
不溶性ブロックは、コポリマーの総重量に対して、好ましくは15〜97重量%、特に30〜95重量%、またはさらに50〜93重量%、特に60〜92重量%、より好ましくは75〜90重量%を占める。
【0045】
可溶性ブロックは、この場合、コポリマーの総重量に対して、好ましくは3〜85重量%、特に5〜70重量%、またはさらに7〜50重量%、特に8〜40重量%、より好ましくは10〜25重量%を占める。
【0046】
使用し得る可溶性モノマーとしては、以下のモノマーを、単独でまたは混合物として挙げることができる:
特許EP 963751に記載の、そのエステル基が、シラン、シルセスキオキサン、シロキサンまたはカルボシロキサンデンドリマーを含むエチレン性モノマー、但し、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどのケイ素原子を1個だけ含むモノマーは除く。好ましいモノマーは、(メタ)アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、(メタ)アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、(メタ)アクリルオキシメチルトリス(トリメチルシロキシ)シランおよび(メタ)アクリルオキシメチルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランである;
モノアクリロイルオキシまたはモノメタクリロイルオキシ末端基を含むポリジメチルシロキサンなどのPDMSマクロモノマー、特に以下の式を有するもの。
【0047】
【化1】

【0048】
式中、
R8は、水素原子またはメチル基、好ましくはメチルを示し、
R9は、1〜10個の炭素原子を含み、1つまたは2つのエーテル結合-O-を任意選択で含む、
直鎖または分枝、好ましくは直鎖の2価の炭化水素系の基、好ましくはエチレン、プロピレンまたはブチレンを示し、
R10は、1〜10個の炭素原子、特に2〜8個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはペンチルを示し、
nは、1〜300の範囲、好ましくは3〜200の範囲、優先的には5〜100の範囲の整数を示す。
【0049】
UCT(United Chemical Technologies Inc.)により商品名PS560-K6として、またはGelest Inc.により商品名MCR-M17として販売されているものなどのモノメタクリロイルオキシプロピルポリジメチルシロキサンは特に使用し得る。
【0050】
特に好ましい可溶性モノマーとしては、(メタ)アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、(メタ)アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、(メタ)アクリルオキシメチルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、(メタ)アクリルオキシメチルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランおよびモノメタクリロイルオキシプロピルポリジメチルシロキサン;およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0051】
使用し得る不溶性モノマーとしては、以下のモノマー、ならびにまたこれらの塩および混合物を、単独でまたは混合物として挙げることができる。
(i)式:CH2=C(CH3)-COOR1またはCH2=CH-COOR1の(メタ)アクリレート、式中、R1は、
1〜30個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基であって、その鎖中にO、NおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子を含むこともあり;かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)、ならびに、直鎖または分枝のC1〜C4アルキルから選択される同じまたは異なるR'およびR"を含む-NR'R"から選択される、1つまたは複数の置換基を含むこともあり;かつ/または、少なくとも1つのポリオキシアルキレン基、特にC2〜C4アルキレン、特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレンであって、前記ポリオキシアルキレン基が5〜30個のオキシアルキレン単位の繰返しからなる基で置換されていることもあるアルキル基;
3〜30個の炭素原子を含む環状アルキル基であって、前記基がその鎖中にO、NおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子を含むこともあり、かつ/または、OHおよびハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)から選択される1つまたは複数の置換基を含むこともある基、
から選択される基を表す。
【0052】
挙げることができるR1の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert-ブチル、イソブチル、ラウリル、ステアリル、ベヘニル、2-エチルヘキシル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシポリオキシエチレン30、トリフルオロエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピルおよびイソボルニル基がある;
(ii)式:CH2=C(CH3)-CONR3R4またはCH2=CH-CONR3R4の(メタ)アクリルアミド
式中、
R3およびR4は、同じまたは異なってもよく、水素原子、または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)、ならびに、直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキルから選択される同じもしくは異なるR'およびR"を含む-NR'R"から選択される、1つもしくは複数の置換基を含むこともある、1〜12個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキル基を表し;あるいは、
R3は水素原子を表し、かつR4は1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表す。
【0053】
R3およびR4が構成することができるアルキル基の例としては、n-ブチル、t-ブチル、n-プロピル、イソオクチル、イソノニル、ウンデシル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチルおよびジメチルアミノプロピルを挙げることができる;
(iii)クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸、アクリル酸、メタクリル酸およびアクリルアミドプロパンスルホン酸、およびこれらの塩などの少なくとも1つの、カルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー;
(iv)式:R6-COO-CH=CH2のビニルエステル、式中、R6は、1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基、または3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基、および/または芳香族基、例えばベンゼン、アントラセンまたはナフタレンタイプを表す;
(v)少なくとも1つの第3級アミン官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば2-ビニルピリジンまたは4-ビニルピリジン、およびこれらの混合物;
(vi)スチレンおよびこれらの誘導体;
(vii)(メタ)アクリレート官能基で官能化されたオリゴペプチド;
(viii)式R60-CH=CH2のビニルアルコールおよびアルコールのエーテル、式中、R6は、
1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を表す;
(ix)シランまたはシロキサンをそのエステル基が含み、それが、ケイ素原子を1個のみ含むエチレン性モノマー、例えば(メタ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン;
(x)重合性末端基を有する炭素系マクロモノマー。「重合性末端基を有するマクロモノマー」という用語は、重合反応中にエチレン性モノマーと反応することが可能な重合性末端基を、その1つの末端にのみ含む任意のオリゴマーを意味する。マクロモノマーの重合性基は、フリーラジカル重合されることが可能なエチレン性不飽和基であることが有利であり得る。前記重合性末端基は、特にビニルまたは(メタ)アクリレート(または(メタ)アクリルオキシ)基、好ましくは(メタ)アクリレート基であり得る。「炭素系マクロモノマー」という用語は、非シリコーンマクロモノマー、特に、非シリコーンエチレン性不飽和モノマーの重合により、主にアクリル酸モノマーおよび/または非アクリル酸ビニルモノマーの重合により得られたオリゴマーのマクロモノマーを意味する。
【0054】
重合性末端基を有する炭素系マクロモノマーとしては、特に次を挙げることができる。
(a)ビニルまたは(メタ)アクリレート基から選択される重合性末端基を含む、直鎖または分枝のC6〜C22、好ましくはC8〜C18アルキル(メタ)アクリレートホモポリマーおよびコポリマー、これらの中で、モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)マクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸ドデシル)またはポリ(メタクリル酸ドデシル)マクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸ステアリル)またはポリ(メタクリル酸ステアリル)マクロモノマーを特に挙げることができる。
【0055】
こうしたマクロモノマーは、特に特許EP 895467およびEP 96459、ならびに論文Gillman、Polymer Letters、5巻、477〜481頁(1967)に記載されている。
【0056】
特に、モノ(メタ)アクリレート末端基を含む、ポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)またはポリ(アクリル酸ドデシル)をベースとするマクロモノマーを挙げることができる。
(b)エチレン性不飽和末端基を有するポリオレフィン、特に(メタ)アクリレート末端基を有するもの。特に挙げることができるこうしたポリオレフィンの例としては、以下のマクロモノマーがあり、これらは(メタ)アクリレート末端基を含むことを理解されたい:ポリエチレンマクロモノマー、ポリプロピレンマクロモノマー、ポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーのマクロモノマー、ポリエチレン/ポリブチレンコポリマーのマクロモノマー、ポリイソブチレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、ポリイソプレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、ポリ(エチレン/ブチレン)-ポリイソプレンマクロモノマー。
【0057】
こうしたマクロモノマーは、特にEP 1347013またはUS 5625005に記載されており、これらは、(メタ)アクリレート反応性末端基を含む、エチレン/ブチレンおよびエチレン/プロピレンマクロモノマーを挙げている。Kraton Polymers社により商品名Kraton Liquid L-1253として販売されている製品などの、ポリ(エチレン/ブチレン)メタクリレートを特に挙げることができる。
(xi)式CH2=C(CH2-COO(CH2)n-1-CH3)-COO(CH2)n-1-CH3のジ-n-アルキルイタコネート、但し、nは1以上、特に1と12の間の整数である。
【0058】
塩の中で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウムなどの無機塩基、あるいは、アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンまたは2-メチル-2-アミノ-1-プロパノールなどの有機塩基を用いて、酸性基を中和することにより得られたものを挙げることができる。
【0059】
例えば、無機酸または有機酸を用いて、第3級アミン単位を中和することにより形成された塩も挙げることができる。無機酸の中で挙げることができるものは、硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸およびホウ酸である。有機酸の中で挙げることができるものは、1つまたは複数のカルボン酸、スルホン酸またはホスホン酸基を含む酸である。これらは、直鎖、分枝もしくは環式の脂肪酸あるいは芳香族酸でもよい。これらの酸はまた、OおよびNから選択される1個または複数のヘテロ原子を、例えばヒドロキシル基の形態で含んでいてもよい。特に、酢酸、プロピオン酸およびテレフタル酸、さらにクエン酸および酒石酸を挙げることができる。
【0060】
単独でまたは混合物として挙げることができる、特に好ましい不溶性モノマーとしては、
(メタ)アクリレート、特に、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert-ブチルまたはイソブチル(メタ)アクリレート; メトキシエチルまたはエトキシエチル(メタ)アクリレート; トリフルオロエチルメタクリレート; ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートまたは2-ヒドロキシエチルアクリレート; 2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートまたはベヘニル(メタ)アクリレート、ならびにこれらの塩;
少なくとも1つのカルボン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、特に(メタ)アクリル酸およびその塩;または無水マレイン酸
がある。
【0061】
より特に、(メタ)アクリル酸メチルまたは(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸および無水マレイン酸を挙げることができる。
【0062】
本発明によるポリマー粒子分散体はまた、前記粒子がその中に分散される、液状シリコーン媒体を含む。
【0063】
「液状媒体」という用語は、好ましくは、20℃で7000センチポイズ以下の粘度を有する媒体を意味する。
【0064】
本発明によれば、この媒体が、シリコーン媒体の総重量に対して、少なくとも50重量%、特に50.1〜100重量%、例えば60〜99重量%またはより好ましくは65〜95重量%、あるいはさらに70〜90重量%の、25℃で液体であり、20(MPa)1/2以下のハンセン溶解度空間による包括的溶解度パラメータを有するシリコーン化合物、またはこうした化合物の混合物を含む場合、この媒体はシリコーン媒体であるという。
【0065】
ハンセン溶解度空間による包括的溶解度パラメータδは、「Polymer Handbook」第3版、VII章、519〜559頁中の、Grulkeによる論文「Solubility parameter values」に、関係式:
δ=(dD2+dP2+dH2)1/2
[式中、
dDは、分子の衝突中に誘発される双極子の形成から誘導されるロンドン分散力を示し、
dPは、永久双極子の間のデバイ相互作用力を示し、
dHは、特定の相互作用力を示す(水素結合、酸/塩基結合、供与体/受容体結合、等)]
により定義されている。
【0066】
ハンセンによる3次元溶解度空間における溶媒の定義は、ハンセンの論文、「The three dimensional solubility parameters」、J.Paint Technol.39、105(1967)に記載されている。
【0067】
20(MPa)1/2以下のハンセン溶解度空間による包括的溶解度パラメータを有する液状シリコーン化合物の中で、揮発性または不揮発性シリコーン油を、単独でまたは混合物として挙げることができる。
【0068】
「揮発性油」という用語は、皮膚または唇から1時間未満で蒸発することが可能であり、特に、室温および大気圧で、10-3〜300mmHg(0.13〜40000Pa)の範囲の蒸気圧を有する油を意味する。
【0069】
特に挙げることができる不揮発性シリコーン油の中には、次のものがある。
フッ素化されていてもよい、脂肪族基および/または芳香族基で任意選択で置換され、かつ/あるいはヒドロキシル、チオールおよび/またはアミン基などの官能基を含む、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)などの不揮発性ポリジアルキルシロキサン;ならびに、特に、脂肪酸(特にC8〜C20の)、脂肪アルコール(特にC8〜C20の)またはポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン)で変性されたポリシロキサン;アミノポリシロキサン;ヒドロキシル基を含むポリシロキサン;その水素のすべてまたは一部がフッ素原子で置換された、1〜12個の炭素原子を含むシリコーン鎖に懸垂しているか、またはその末端にあるフルオロ基を含むフッ素化ポリシロキサン;
シリコーン鎖に懸垂しているか、またはその末端にある、アルキル、アルコキシまたはフェニル基を含み、これらの基が2〜24個の炭素原子を含むことができるポリジメチルシロキサン;
フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン;ならびにまた、フッ素化されていてもよい、脂肪族基および/または芳香族基で任意選択で置換され、かつ/あるいはヒドロキシル、チオールおよび/またはアミン基などの官能基を含むポリメチルフェニルシロキサン;
これらの混合物。
【0070】
挙げることができる揮発性シリコーン油の中には、シクロジメチルシロキサン、シクロフェニルメチルシロキサンおよび直鎖ジメチルシロキサン、および特に直鎖ドデカメチルペンタシロキサン(L5)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサンおよびデカメチルテトラシロキサン、およびこれらの混合物などの、2〜7個のケイ素原子を含み、1〜10個の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を任意選択で含む、環式または直鎖のシリコーン油がある。
【0071】
好ましくは、この分散体は、シリコーン媒体中に、
フェニルシリコーン、特にフェニルトリメチコン、フェニルジメチコンおよびポリメチルフェニルシロキサン;
2〜7個のケイ素原子を含む環式または直鎖の揮発性シリコーン油、特に直鎖ドデカメチルペンタシロキサン(L5)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)およびドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、およびこれらの混合物、
から選択される少なくとも1種のシリコーン化合物を、単独でまたは混合物として含む。
【0072】
シリコーン媒体中にポリマー粒子を含む分散体は、新規性があり、それ自体が本発明の対象となる。
【0073】
シリコーン媒体は、追加の液状化合物を任意選択で含み得て、それは、シリコーン媒体の総重量に対して、厳密に50重量%未満、特に1〜40重量%、またはさらに5〜35重量%、またはさらに好ましくは10〜30重量%の量で存在し、
ポリオールの脂肪酸エステル、特にトリグリセリドにより形成された植物油、ヒマワリ油、ゴマ種子油、ナタネ油、マカダミア油、大豆油、スイートアーモンド油、ビューティリーフ油、パーム油、ブドウ種油、トウモロコシ油、アララ油(arara oil)、綿実油、アプリコット油、アボカド油、ホホバ油、オリーブ油または穀物胚芽油など;
2〜30個の炭素原子を含む直鎖、分枝または環状エステル;特に、イソノナン酸イソノニル;および特に、式RCOOR'のエステル[式中、Rは、7〜19個の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表し、R'は、パルミテート、アジペート、ミリステートおよびベンゾエートなどの、3〜20個の炭素原子を含む炭化水素系鎖を表す]、特にアジピン酸ジイソプロピルおよびミリスチン酸イソプロピル;
炭化水素、特に揮発性または不揮発性の直鎖、分枝および/または環状アルカン、イソドデカン、パールリーム(水添ポリイソブテン)、イソヘキサデカン、シクロヘキサン、または「アイソパー」製品などの、任意選択で揮発性のC5〜C60イソパラフィンなど;
あるいは、流動パラフィン、流動ワセリンまたは水添ポリイソブチレン;
2〜30個の炭素原子を含むエーテル;
2〜30個の炭素原子を含むケトン;
1〜30個の炭素原子を含む脂肪族モノアルコール、特に脂肪脂肪族モノアルコールであって、その炭化水素系鎖が、置換基をなにも含まない脂肪族モノアルコール、オレイルアルコール、デカノール、ドデカノール、オクタデカノール、オクチルドデカノールおよびリノレイルアルコールなど;
特に6〜30個の炭素原子を含むポリオール、ヘキシレングリコールなど;
これらの混合物、
から単独でまたは混合物として選択され得る。
【0074】
追加の液状化合物は、これらが存在する場合は、
2〜30個の炭素原子を含む直鎖、分枝または環状エステル;特にイソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピルおよびミリスチン酸イソプロピル;
直鎖、分枝および/または環状の揮発性または不揮発性アルカン、イソドデカン、パールリーム(水添ポリイソブテン)、イソヘキサデカン、シクロヘキサンまたは「アイソパー」製品などの、任意選択で揮発性のC5〜C60イソパラフィンなど;あるいは、流動パラフィン、流動ワセリンまたは水添ポリイソブチレン;
8〜30個の炭素原子を含む脂肪族脂肪モノアルコールであって、その炭化水素系鎖が、置換基をなにも含まない脂肪モノアルコール、オレイルアルコール、デカノール、ドデカノール、オクタデカノール、オクチルドデカノールおよびリノレイルアルコールなど、
から単独でまたは混合物として優先的に選択される。
【0075】
しかし、本発明の特定の一実施形態によれば、シリコーン媒体は、追加の液状化合物をなにも含有しない。
【0076】
シリコーン媒体の選択は、当業者により、ポリマーを構成するモノマーの性質、および/または組成物の意図した用途に応じて容易に行われ得る。
【0077】
特別好ましいジブロックポリマーの分散体の中で、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート);
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート);
の粒子の、上記に定義されたシリコーン媒体中、特に、フェニルシリコーンおよび/または揮発性シリコーン油中、特にD5などの環式揮発性シリコーン油中の分散体を挙げることができる。
【0078】
特別好ましいトリブロックポリマーの分散体の中で、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ-(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチル-シロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリ-メチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
の粒子の、上記に定義されたシリコーン媒体中、特に、フェニルシリコーンおよび/または揮発性シリコーン油中、特にD5などの環式揮発性シリコーン油中の分散体を挙げることができる。
【0079】
本発明による分散体は、好ましくは5重量%と80重量%の間、特に8〜70重量%、またはさらに10〜60重量%、またはさらに好ましくは15〜50重量%、より好ましくは18〜25重量%の固体含量を有する。
【0080】
ポリマー分散体は、当業者には知られている任意の手段により、特に、ニトロキシド/アルコキシアミン、ATRP、有機コバルト、RAFT/MADIX、退化的移動、TERP(テルル)またはセレン技法を通して、イニファータ法を通して、または任意のリビング重合方法(アニオン性またはカチオン性)を通して、メタロセン、ROMP(開環メタセシス重合)、カチオン性またはアニオン性ROP(開環重合)、GTP(グループ移動重合)、テトラフェニルエタン誘導体またはジフェニルエチレンを通して、特に、制御されたフリーラジカル重合によりまたはリビング重合により製造し得る。各ブロックの形成に使用される技法は、同じまたは異なってもよい。
【0081】
典型的な方法は、モノマー、必要に応じて、制御剤および開始剤の重合により、シリコーン分散媒中に可溶性ブロックと称される第1ブロックを調製することである。次に、開始剤有りまたは無しの下で、「不溶性」ブロックのモノマーを加える。反応温度は、好ましくは-30℃と200℃の間、好ましくは0〜160℃、より優先的には40〜140℃である。追加ブロックは、同じ方法により重合してもよい。それぞれのブロックに対して、モノマーを、バッチ式に、半連続的にまたは連続的に同時に加え得る。この結果として、多ブロックポリマーが得られる。
【0082】
可溶性ブロックと称される第1ブロックが、塊状で合成される場合は、次いで、「不溶性」ブロックは塊状でまたは溶液中で合成される。この溶媒は、本特許出願に定義されたシリコーン溶媒であり得て、これによりコポリマーの合成が終わると、直接シリコーン媒体中の分散体となる。使用されるこの溶媒はまた、すべてのブロックに共通の溶媒でもよく、この場合は、本特許出願で上記に定義されたシリコーン溶媒を続いて添加すること、および共通の溶媒を任意選択で除去することにより、所望のシリコーン媒体中の分散体となる。
【0083】
コポリマーすべてが塊状で合成される場合は、上記に定義されたシリコーン溶媒の添加により所望の分散体となる。
【0084】
ブロックすべてが溶液中、共通の溶媒中で合成される場合は、上記に定義されたシリコーン溶媒を続けて添加すること、および共通の溶媒を任意選択で除去することにより、所望のシリコーン媒体中の分散体となる。この段階で、ポリマーを単独で回収するために、共通の溶媒を除去してから、それを上記に定義されたシリコーン溶媒中に分散させることも可能であり、これにより所望の分散体となる。
【0085】
最後に、すべてのブロックが、上記に定義されたシリコーン溶媒中で直接合成される場合は、この分散体は単一ステップで直接得られる。最後の方法が優先的に使用されものである。
【0086】
この分散体が得られると、シリコーン媒体を、除去/新規シリコーン溶媒の添加により、または添加/最初の溶媒の任意選択による除去により、変更することが可能である。
【0087】
好ましくは、第1ブロックは、制御されたラジカル重合(CRP)により調製され、第2ブロックも、おそらくCRPまたは従来の重合により調製される。
【0088】
第2の好ましい実施形態では、可溶性ブロックを塊状で合成し、次いで、本発明によるシリコーン溶媒中に溶解し、次いで、このシリコーン溶媒中で不溶性ブロックを合成することである。したがって、シリコーン溶媒中のポリマーの分散体が直接得られる。
【0089】
本発明の1つの特定の実施形態では、分散体が得られると、すでに形成されたブロックA-Bを含むコポリマーについて重合を続け、これがトリブロックコポリマーA-B-Cを形成するように、そのホモポリマーが、上記に示された定義に従って媒体中に可溶性タイプであるか、あるいは不溶性タイプであり、好ましくは不溶性の、1種または複数のモノマーCを分散体に加えることが可能である。
【0090】
追加のモノマーCは、可溶性および不溶性モノマーの総量が、上記の総範囲内にあるような量で存在し得る。
【0091】
出発コポリマーが、構造A-B-Aのトリブロックコポリマーである場合は、Cの重合により、重合技法および/または使用される移動剤に応じて、構造C-A-B-A-CまたはA-B-C-B-Aの
5ブロックコポリマーとなる。
【0092】
重合開始剤は、フリーラジカル重合に対し、当業者には知られている任意の開始剤でもよい(過酸化物、アゾ化合物、酸化還元対または光化学開始剤)。ある種の制御されたラジカル重合技法の場合は、アルコキシアミンの場合のように、同じ化合物が、重合開始剤の役割を有し、かつ制御剤であり得る。非ラジカル重合、すなわち、イオン (アニオン性またはカチオン性)重合では、当業者なら適当な開始剤を選択することができる。
【0093】
重合中に、分散体の粒子を、コア(不溶性ブロック)中で、またはシェル(可溶性ブロック)中で、あるいは両方で架橋させることが可能である。
【0094】
好ましくは、分散体の溶媒が蒸発してなくなると皮膜形成性付着物が得られるように、架橋が粒子のコア中で実施される。重合中に、および/または重合後に活性化により架橋させるのに使用し得るコモノマーの中で、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸シンナモイル、(メタ)アクリル酸グリシジル、無水マレイン酸、および、ジアミンまたはジオールの添加後に、それぞれ、尿素またはウレタン結合を形成するイソシアネート側鎖官能基を含むモノマーを挙げることができる。
【0095】
架橋はまた、プロトン性媒体中で加水分解により、シラン官能基Si-HまたはSi-アルキルを後架橋することにより得られ得る。この場合は、好ましいモノマーは、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランである。
【0096】
重合中の架橋は、好ましくは、ジアクリル酸アリル、ジメタクリル酸アリルまたはメタクリル酸アリルタイプの、二官能性コモノマーを添加することにより好ましくは実施される。
【0097】
これによって、考慮中の媒体中の分散体で自己組織化するコポリマーが得られる。これらは、第1の可溶性ブロックA、および少なくとも1種の第2不溶性ブロックBからなり、
これは、媒体との界面にブロックAを、粒子コアにブロックBを有する粒子を形成するように、ポリマー鎖の自己組織化を引き起こすであろう。分散体が得られた後、その物理化学的性質(粘度、Tg、等)を修正するために、これに分散剤または安定剤を添加することが可能である。
【0098】
本発明による分散体では、大部分の個々の応用例が化粧品に見出される。したがって、これらは、本発明による化粧品組成物中に、組成物の総重量に対して0.1〜90重量%、好ましくは0.5〜80重量%、特に1〜75重量%またはさらに5〜70重量%の分散体の量で存在してもよい。
【0099】
本発明による化粧品組成物はまた、化粧品として許容される媒体、すなわち、顔または体の皮膚、唇、毛髪、睫毛、眉毛および爪などのケラチン物質と適合性のある媒体を含む。
【0100】
組成物は、それ自体が好ましくは親油性の、油および/または溶媒を含む脂肪相、ならびにまた、ワックス、ペースト状脂肪物質およびガム、およびこれらの混合物などの室温で固体である脂肪物質を含むことが有利である。
【0101】
挙げることができる脂肪相の成分の中には、炭素系、炭化水素系、フッ素化された、任意選択で分枝の、天然または合成の油から単独または混合物として選択される、揮発性または不揮発性の油がある。「不揮発性油」という用語は、室温および大気圧で、皮膚上に少なくとも1時間残留することが可能であり、特に室温(25℃)および大気圧で0.01mmHg(1.33Pa)未満の非ゼロの蒸気圧を有する油を意味する。
【0102】
特に、不揮発性炭素系、特に、植物、鉱物、動物または合成起源の炭化水素系の油、流動パラフィン(またはワセリン)、スクアラン、水添ポリイソブテン(パールリーム)、ペルヒドロスクアレン、ミンク油、マカダミア油、タートル油、大豆油、スイートアーモンド油、ビューティリーフ油、パーム油、ブドウ種油、ゴマ種子油、トウモロコシ油、アララ油(arara oil)、ナタネ油、ヒマワリ油、綿実油、アプリコット油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、オリーブ油または穀物胚芽油、およびシアバターなど;6個を超える炭素原子、特に6〜30個の炭素原子を含む直鎖、分枝または環状エステル、ラノリン脂肪酸、オレイン酸、ラウリン酸またはステアリン酸のエステルなど;長鎖の酸またはアルコール(すなわち、6〜20個の炭素原子を含む)から誘導されるエステル、特に式RCOOR'のエステル(式中、Rは7〜19個の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表し、R'は、3〜20個の炭素原子を含む炭化水素系鎖を表す)、特に、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸2-オクチルドデシルまたは乳酸2-オクチルドデシル、コハク酸ビス(2-エチルヘキシル)、リンゴ酸ジイソステアリル、およびトリイソステアリン酸グリセリルまたはトリイソステアリン酸ジグリセリルなどのC12〜C36エステル;特に、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸またはイソステアリン酸などのC14〜C22の高級脂肪酸;特に、セタノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリルアルコールまたはオクチルドデカノールなどのC16〜C22の高級脂肪アルコール;およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0103】
また、デカノール、ドデカノール、オクタデカノール、4〜10個の炭素原子の脂肪酸の液体トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸トリグリセリドまたはオクタン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;流動パラフィンおよびこれらの誘導体、ワセリン、ポリデセンおよびパールリームなどの水添ポリイソブテンなどの鉱物または合成起源の直鎖または分枝の炭化水素;特に脂肪酸の合成エステルおよびエーテル、例えば、パーセリン油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、エルカ酸2-オクチルドデシルまたはイソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、および脂肪アルキルのヘプタノエート、オクタノエートおよびデカノエート;ポリオールエステル、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコールまたはジイソノナン酸ジエチレングリコール;およびペンタエリトリトールエステル;12〜26個の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えば、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノールまたは2-ウンデシルペンタデカノールを挙げることができる。
【0104】
また、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンまたはアセトンなどの室温で液体であるケトン;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはジプロピレングリコールモノn-ブチルエーテルなどの室温で液体であるプロピレングリコールエーテル;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸n-ブチルまたは酢酸イソペンチルなどの短鎖エステル(合計3〜8個の炭素原子を含む);ジエチルエーテル、ジメチルエーテルまたはジクロロジエチルエーテルなどの室温で液体のエーテル;デカン、ヘプタン、ドデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンまたはシクロヘキサンなどの室温で液体であるアルカン;トルエンおよびキシレンなどの室温で液体である芳香族環式化合物;ベンズアルデヒドおよびアセトアルデヒドなどの室温で液体であるアルデヒド、およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0105】
揮発性化合物の中で、非シリコーン揮発性油、特にC8〜C16イソパラフィン、例えば、イソドデカン、イソデカンおよびイソヘキサデカンを挙げることができる。室温で液体である、揮発性または不揮発性アルカン、特に、デカン、ヘプタン、ドデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン、シクロヘキサンおよびイソデカン、およびこれらの混合物をより優先的に挙げることができる。
【0106】
この脂肪相は、組成物の総重量に対して0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%、より好ましくは10〜85重量%、さらに好ましくは30〜80重量%の範囲の含量で存在し得る。
【0107】
この組成物はまた、水、あるいは、水と親水性有機溶媒、例えばアルコール、特に、2〜5個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝の低級モノアルコール、例えば、エタノール、イソプロパノールもしくはn-プロパノール、およびポリオール、例えばグリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコール、およびポリエチレングリコール、または、親水性のC2エーテルおよび親水性のC2〜C4アルデヒドとの混合物を含む親水性相を含み得る。水、あるいは、水と親水性有機溶媒の混合物は、組成物の総重量に対して0.1〜80重量%、好ましくは1〜70重量%の範囲の含量で本発明による組成物中に存在し得る。
【0108】
本発明による組成物はまた、ワックスおよび/またはガムを含み得る。本発明では、「ワックス」という用語は、30℃以上、120℃に達してもよい融点を有し、可逆的な状態の固体/液体変化を示す、室温(25℃)で固体の親油性化合物を意味する。ワックスを液状(溶融)にさせることにより、これを存在し得る油と混和性にして、微視的に均一な混合物を形成することができるが、混合物の温度を室温に戻ると、混合物の油中にワックスの再結晶が得られる。ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えば、Mettler社により商品名DSC 30として販売されている熱量計を用いて測定し得る。
【0109】
このワックスは、炭化水素系ワックス、フルオロワックスおよび/またはシリコーンワックスでもよく、植物、鉱物、動物および/または合成起源でもよい。特に、このワックスは、25℃を超え、より好ましくは45℃を超える融点を有する。本発明の組成物中に使用し得るワックスとして、ミツロウ、カルナウバロウまたはキャンデリラロウ、パラフィン、微結晶ワックス、セレシンまたはオゼケライト;合成ワックス、例えばポリエチレンワックスまたはフィッシャー-トロプシュワックス、およびシリコーンワックス、例えば、16〜45個の炭素原子を含むアルキルジメチコンまたはアルコキシジメチコンを挙げることができる。
【0110】
このガムは、一般に高分子量のポリジメチルシロキサン(PDMS)またはセルロースまたは多糖類ガムであり、このペースト状物質は、一般に炭化水素系化合物、例えば、ラノリンおよびこれらの誘導体、あるいはPDMSである。
【0111】
この固形物の性質および量は、所望の機械的性質およびテクスチャにより決まる。目安としては、この組成物は、組成物の総重量に対して0.01〜50重量%、より好ましくは1〜30重量%のワックスを含み得る。
【0112】
本発明による組成物はまた、水溶性染料、脂溶性染料および粉末染料から選択される1種または複数の染料、例えば、当業者にはよく知られている、顔料、パール光沢剤およびフレークを含み得る。この染料は、組成物の重量に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.01〜30重量%の範囲の含量で組成物中に存在してもよい。
【0113】
「顔料」という用語は、生理的媒体中に不溶性であり、組成物を着色することを意図した、任意の形態の、白色または有色、無機または有機の粒子を意味するものと理解される。「パール光沢剤」という用語は、特にある種の軟体類によりその殻中に産生される、さもなければ合成される任意の形態の真珠光沢粒子を意味するものと理解される。この顔料は、白色または有色の無機質および/または有機質であり得る。挙げることができる無機顔料の中には、任意選択で表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、また酸化亜鉛、酸化鉄(ブラック、イエローまたはレッド)または酸化クロム、マンガンバイオレット、群青、クロム水和物およびアイアンブルー、ならびに金属粉末、例えば、アルミニウム粉末または銅粉末がある。挙げることができる有機顔料の中には、カーボンブラック、D & Cタイプの顔料、コチニールカルミンまたはバリウム、ストロンチウム、カルシウムまたはアルミニウムをベースとするレーキがある。パール光沢顔料は、チタンオキシクロリドまたはビスマスオキシクロリドで被覆された雲母などの白色パール光沢顔料、酸化鉄で被覆されたチタン雲母、特に、アイアンブルーまたは酸化クロムで被覆されたチタン雲母、上記のタイプの有機顔料で被覆されたチタン雲母などの有色パール光沢顔料、およびまた、ビスマスオキシクロリドをベースとするパール光沢顔料から選択し得る。
【0114】
挙げることができる水溶性染料の中には、ポンソーの二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、キサントフィルおよびメチレン青がある。
【0115】
本発明による組成物はまた、1種または複数の充填剤を、組成物の総重量に対して0.01〜50重量%の範囲、好ましくは0.01〜30重量%の範囲の含量で特に含み得る。「充填剤」
という用語は、組成物が製造されたときの温度に関係無く組成物の媒体中に不溶性である、任意の形態の、無色または白色、鉱物または合成粒子を意味するものと理解される。これらの充填剤は、特に組成物のレオロジーまたはテクスチャを修正する機能がある。この充填剤は、結晶学的形態(例えば、層状、立法晶、六方晶、斜方晶、等)には関係無く、無機または有機の任意の形態、板状、球状または長方形であり得る。タルク、雲母、シリカ、カオリン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))粉末(Atochem社製Orgasol(登録商標))、ポリ-β-アラニン粉末およびポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマー(Teflon(登録商標))の粉末、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie社)、またはアクリル酸コポリマー(Dow Corning社製Polytrap(登録商標))のものなどの中空ポリマー微粒子、およびシリコーン樹脂マイクロビーズ(例えばToshiba社製Tospearls(登録商標))、エラストマーポリオルガノシロキサン粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカ微粒子(Maprecos社製Silica Beads(登録商標))、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル、ならびに、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導された金属セッケン、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウムを挙げることができる。
【0116】
この組成物はまた、皮膜形成性ポリマーなどの追加のポリマーを含み得る。本発明によれば、「皮膜形成性ポリマー」という用語は、それ自体がまたは皮膜形成性助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質に付着する連続的な皮膜を形成することが可能なポリマーを意味する。本発明の組成物中に使用し得る皮膜形成性ポリマーの中で、フリーラジカルタイプまたは重縮合タイプの合成ポリマー、天然起源のポリマー、およびこれらの混合物、特に、アクリル酸ポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素およびセルロース系ポリマー、例えばニトロセルロースを挙げることができる。
【0117】
本発明による組成物はまた、ビタミン、増粘剤、ゲル化剤、微量元素、柔軟剤、金属イオン封鎖剤、香料、酸性化または塩基性化剤、防腐剤、サンスクリーン剤、界面活性剤、酸化防止剤、脱毛防止剤、ふけ防止剤、噴射剤およびセラミド、またはこれらの混合物などの、化粧品に一般的に使用されている成分を含み得る。言うまでもなく、当業者であれば、本発明による組成物の有利な特性が、考慮する添加により悪影響を受けることがない、または実質上受けることがないように留意して、任意選択で追加のこのまたはこれらの化合物、および/またはその量を選択するであろう。
【0118】
本発明による組成物は、特に懸濁液、分散体、溶液、特に有機溶液、ゲル、エマルジョン、特に、水中油型(O/W)もしくは油中水型(W/O)エマルジョン、または多相エマルジョン
(W/O/W、ポリオール/O/WまたはO/W/Oエマルジョン)の形態、あるいはクリーム、ペースト、ムース、小胞の分散体、特にイオン性または非イオン性脂質、2相または多相ローション、スプレー、粉末またはペースト、特にソフトペースト(特に、コーン/プレート配置で10分間測定後に、200s-1のせん断速度で、約0.1〜40Pa.sの25℃における動粘度を有するペースト)の形態であり得る。この組成物は無水でもよく、例えば無水ペーストであり得る。
【0119】
当業者であれば、適当な生薬形態、およびまたこれを調製する方法を、第1に、使用される成分の性質、特にこれらの担体中の溶解度、ならびに第2に、この組成物の意図される用途を考慮に入れて、その一般知識に基づいて選択し得る。
【0120】
本発明による組成物は、メイキャップ組成物、特に、ファンデーション、メイキャップルージュまたはアイシャドウなどのコンプレクション製品;口紅またはリップケア製品などの唇用製品;コンシーラー製品;頬紅、マスカラまたはアイライナー;眉毛メイキャップ製品、リップペンシルまたはアイペンシル;爪ワニスまたはネイルケア製品などの爪用化粧品;ボデーメイキャップ製品;毛髪メイキャップ製品(ヘアマスカラまたはヘアラッカー)であり得る。
【0121】
本発明による組成物は、顔、首、手または体の皮膚を保護またはケアする組成物、特にしわ防止または皮膚を輝いた外観にする抗疲労(anti-fatigue)組成物、あるいは保湿またはトリートメント組成物;日焼け止めまたはセルフタンニング組成物であり得る。
【0122】
本発明による組成物はまた、毛髪用製品、特にヘアスタイル保持用または成形用であり得る。毛髪組成物は、好ましくはシャンプー、成形ジェルまたはローション、ブローウエービングローション、あるいは、ラッカーまたはスプレーなどの、固定用および成形用組成物である。このローションは、組成物を蒸発された形態でまたはムースの形態で施用するために、種々の形態、特に、噴霧器またはポンプディスペンサーびん中、またはエアロゾル容器中に包装し得る。こうした包装形態は、例えば、毛髪を固定するまたはトリートメントするために、スプレーまたはムースを得ることが所望される場合に必要となる。
【0123】
本発明の対象はまた、上記に定義された化粧品組成物の前記物質を施用することを含む、ケラチン物質、特に、体または顔の皮膚、爪、毛髪および/または睫毛を、メイキャップ化粧し、クレンジングし、日光から保護し、成形し、染色しまたは手入れする美容方法である。
【0124】
本発明を、例示として示される以下の実施例で詳細に例示する。
【実施例】
【0125】
(実施例1および2)
1/可溶性ブロックの合成
略号のリスト
MeA:アクリル酸メチル
ASi4:3-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン
D5:シクロペンタジメチルシロキサン
MeSi4:メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン
PMeA:ポリ(アクリル酸メチル)
PASi4:ポリ(3-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)
PMeSi4:ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)
【0126】
混合物の種々の成分(モノマー、移動剤および開始剤)を、隔壁を備えた10ml丸底フラスコ中において接触させて収納し、攪拌により均質化する。この混合物を、窒素で5分間スパージングすることにより脱気し、次いで、フラスコの空隙容量に、窒素の強いストリームを数秒間加える。次いで、フラスコを、サーモスタットで80℃に維持された油浴中に入れる。
これを7時間後にそこから取り出し、冷たい流水で冷却する。こうして得られたブロック(複数)を冷メタノールから2回沈殿させ、次いで、真空ベルジャー下で乾燥する。
【0127】
【表1】

【0128】
2/不溶性ブロックの合成、分散体の形成
混合物の種々の成分(モノマー、可溶性ブロック、開始剤および溶媒)を、隔壁を備えたRotaflo(登録商標)丸底フラスコ中において接触させて収納し、攪拌により均質化する。この混合物を、窒素で5分間スパージングすることにより脱気し、次いで、フラスコの空隙容量に、窒素の強いストリームを数秒間加える。次いで、フラスコを、サーモスタットで80℃に維持された油浴中に入れる。これを可変の反応時間後にそこから取り出し、冷たい流水で冷却する。こうして分散体が得られる。
【0129】
【表2】

【0130】
【表3】

【0131】
(実施例3)
分散体の特性解析
【0132】
【表4】

【0133】
転化率は、1H NMRで測定する。
【0134】
モル質量は、線状ポリスチレン標準を用いて、THF中でGPCにより測定する。
【0135】
平均粒径は、Malvern Nano-S90装置を用いて、溶媒の屈折率および粘度を考慮に入れて、動的光散乱法により測定する。
【0136】
(実施例4)
マスカラ組成物
以下の組成を有するマスカラを調製した。
ワックス 17g
変性ヘクトライト(Elementis社製Bentone(登録商標)38V) 5.3g
プロピレンカーボネート 1.7g
充填剤 1g
顔料 5g
実施例1のポリマー分散体 12g DM*
イソドデカン 十分量 100g
#1 *DM:乾燥物質
【0137】
このマスカラは、睫毛に施用後、非常に満足であると判定される。
【0138】
(実施例5)
口紅のスティック
以下の口紅組成物を調製する。
ワックス 15%
実施例2のポリマー分散体 10% DM
不揮発性炭素系油 26%
顔料 8.6%
イソドデカン 分量 100%
【0139】
得られた組成物は、唇に施用後、良好な化粧特性を有する。
【0140】
(実施例6)
W/Oファンデーション
以下の化合物を含むファンデーション組成物を調製する。
相A
セチルジメチコンコポリオール 3g
(Goldschmidt社製Abil EM 90)
コハク酸イソステアリルジグリセリル 0.6g
(Condea社製Imwitor 780K)
イソドデカン 18.5g
顔料 10g
(疎水性の酸化鉄および酸化チタン)
実施例1のポリマー分散体 8g DM
充填剤 8g
香料 十分量
相B
水 100gとする十分量
硫酸マグネシウム 0.7g
防腐剤(メチルパラベン) 十分量
相C
水 2g
防腐剤(ジアゾリニル尿素) 十分量
【0141】
得られた組成物は、良好な化粧特性を有している。
【0142】
(実施例7)
コンパクトパウダー
以下の組成を有するコンパクトパウダーを調製する。
組成物A:
タルク 30g
オキシ塩化ビスマス 10g
ステアリン酸亜鉛 4g
ナイロン粉末 20g
実施例2の分散体 5g
組成物B:
酸化鉄 2g
流動ワセリン 6g
【0143】
この粉末は以下の通りに得られる:組成物Aを、Kenwood型ミル中で緩除な攪拌で約5分間粉砕し、組成物Bを加え、この混合物を同じ速度で約2分間、次いでより速い速度で3分間粉砕する。次いで、この調製物を0.16mmふるいを通してふるいにかけ、次いで、この混合物をコンパクトケース中に押し固める。
【0144】
良好な化粧特性を有するコンパクトパウダーを得る。得られた組成物は、施用することが容易であり快適である。皮膜は、数時間付けた後でも、皮膚の小じわ中に移動しないことが認められる。
【0145】
(実施例8)
フェイスジェル
以下の組成物を調製する。
パルミチン酸イソプロピル 10g
ワセリン(ワックス) 5g
変性ヘクトライト(粘土) 0.15g
オゾケライト(ワックス) 5g
オキシエチレン化ソルビタンヘプタオレエート(40 OE) 5g
実施例1の分散体(25% DM) 75g
【0146】
良好な化粧特性を有するジェルを得る。
【0147】
(実施例9)
ケアオイル
以下の組成物を調製する。
実施例2の分散体(25% DM) 70g
ホホバ油 15g
大豆油 15g
【0148】
体または顔に施用し得るケアオイルを得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品として許容される媒体中に、液状シリコーン媒体中のポリマー粒子の少なくとも1種の分散体を含む化粧品組成物であって、前記ポリマーが、前記シリコーン媒体中に可溶性の少なくとも1種の第1ブロック、および前記シリコーン媒体中に不溶性の少なくとも1種の第2ブロックを含むコポリマーである化粧品組成物。
【請求項2】
コポリマーが、6以下、好ましくは1.05と4の間、特に1.1と3の間、またはさらに1.15と2.5の間の質量多分散指数(Ip)を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
コポリマーが、線状および非架橋のジブロックまたはトリブロックタイプである、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
不溶性ブロックが、コポリマーの総重量に対して、15〜97重量%、特に30〜95重量%、またはさらに50〜93重量%、より好ましくは60〜92重量%、より好ましくは75〜90重量%を占め、かつ可溶性ブロックが、コポリマーの総重量に対して、3〜85重量%、特に5〜70重量%、またはさらに7〜50重量%、より好ましくは8〜40重量%、より好ましくは10〜25重量%を占める、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
コポリマーが、以下のモノマー:
そのエステル基が、シラン、シルセスキオキサン、シロキサンまたはカルボシロキサンデンドリマーを含むエチレン性モノマー、但し、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどのケイ素原子を1個だけ含むモノマーは除く;
モノアクリロイルオキシまたはモノメタクリロイルオキシ末端基を含むポリジメチルシロキサンなどのPDMSマクロモノマー、特に以下の式を有するもの、
【化1】

[式中、
R8は、水素原子またはメチル基、好ましくはメチルを示し、
R9は、1〜10個の炭素原子を含み、1つまたは2つのエーテル結合-O-を任意選択で含む、
直鎖または分枝、好ましくは直鎖の2価の炭化水素系の基、好ましくはエチレン、プロピレンまたはブチレンを示し、
R10は、1〜10個の炭素原子、特に2〜8個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはペンチルを示し、
nは、1〜300の範囲、好ましくは3〜200の範囲、優先的には5〜100の範囲の整数を示す]
から単独でまたは混合物として選択される少なくとも1種の可溶性モノマーを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
可溶性モノマーが、(メタ)アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、(メタ)アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、(メタ)アクリルオキシメチルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、(メタ)アクリルオキシメチルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランおよびモノメタクリロイルオキシプロピルポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
コポリマーが、以下のモノマー、
(i)式:CH2=C(CH3)-COOR1またはCH2=CH-COOR1の(メタ)アクリレート[式中、R1は、
1〜30個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基であって、その鎖中にO、NおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子を含むこともあり;かつ/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)、ならびに、直鎖または分枝のC1〜C4アルキルから選択される同じまたは異なるR'およびR"を含む-NR'R"から選択される、1つまたは複数の置換基を含むこともあり;かつ/または、少なくとも1つのポリオキシアルキレン基、特にC2〜C4アルキレン、特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレンであって、前記ポリオキシアルキレン基が5〜30個のオキシアルキレン単位の繰返しからなる基で置換されていることもあるアルキル基;
3〜30個の炭素原子を含む環状アルキル基であって、その鎖中にO、NおよびSから選択される1個または複数のヘテロ原子を含むこともあり、かつ/または、OHおよびハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)から選択される1つまたは複数の置換基を含むこともある基、
から選択される基を表す];
(ii)式:CH2=C(CH3)-CONR3R4またはCH2=CH-CONR3R4の(メタ)アクリルアミド:
[式中、
R3およびR4は、同じまたは異なってもよく、水素原子、または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、BrもしくはI)、ならびに、直鎖もしくは分枝のC1〜C4アルキルから選択される同じもしくは異なるR'およびR"を含む、-NR'R"から選択される、1つもしくは複数の置換基を含むこともある、1〜12個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝のアルキル基を表し、あるいは、
R3は水素原子を表し、かつR4は1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表す]
(iii)クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸、アクリル酸、メタクリル酸およびアクリルアミドプロパンスルホン酸、およびこれらの塩などの、少なくとも1つの、カルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー;
(iv)式:R6-COO-CH=CH2のビニルエステル[式中、R6は、1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基、または3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基、および/または芳香族基、例えばベンゼン、アントラセンまたはナフタレンタイプを表す];
(v)少なくとも1つの第3級アミン官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、例えば2-ビニルピリジンまたは4-ビニルピリジン、およびこれらの混合物;
(vi)スチレンおよびこれらの誘導体;
(vii)(メタ)アクリレート官能基で官能化されたオリゴペプチド;
(viii)式R60-CH=CH2のビニルアルコールとアルコールのエーテル[式中、R6は、1〜22個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキル基を表す];
(ix)シランまたはシロキサンをそのエステル基が含み、それが、ケイ素原子を1個のみ含むエチレン性モノマー、例えば(メタ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン;
(x)重合性末端基を有する炭素系マクロモノマー、例えば、
(a)ビニルまたは(メタ)アクリレート基から選択される重合性末端基を含む、直鎖または分枝のC6〜C22、好ましくはC8〜C18アルキル(メタ)アクリレートホモポリマーおよびコポリマー(これらの中で、モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸2-エチルヘキシル)マクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸ドデシル)またはポリ(メタクリル酸ドデシル)マクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端基を含むポリ(アクリル酸ステアリル)またはポリ(メタクリル酸ステアリル)マクロモノマーを特に挙げることができる);
(b)エチレン性不飽和末端基を有するポリオレフィン、特に(メタ)アクリレート末端基を有するもの、特に以下のマクロモノマー(これらは(メタ)アクリレート末端基を含むと理解される):ポリエチレンマクロモノマー、ポリプロピレンマクロモノマー、ポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーのマクロモノマー、ポリエチレン/ポリブチレンコポリマーのマクロモノマー、ポリイソブチレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、ポリイソプレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、ポリ(エチレン/ブチレン)-ポリイソプレンマクロモノマー;
(xi)式CH2=C(CH2-COO(CH2)n-1-CH3)-COO(CH2)n-1-CH3のジ-n-アルキルイタコネート[但し、nは1以上、特に1と12の間の整数である]、
ならびにまた、これらの塩およびこれらの混合物から単独でまたは混合物として選択される、少なくとも1種の不溶性モノマーを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
不溶性モノマーが、
(メタ)アクリレート、特にメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert-ブチルまたはイソブチル(メタ)アクリレート; メトキシエチルまたはエトキシエチル(メタ)アクリレート; トリフルオロエチルメタクリレート; ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートまたは2-ヒドロキシエチルアクリレート; 2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートまたはベヘニル(メタ)アクリレート、ならびにこれらの塩;
少なくとも1つのカルボン酸官能基を含むエチレン性不飽和モノマー、特に(メタ)アクリル酸およびこれらの塩;または無水マレイン酸
から単独でまたは混合物として選択される、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
不溶性モノマーが、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、無水マレイン酸および(メタ)アクリル酸から選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
シリコーン媒体が、シリコーン媒体の総重量に対して、少なくとも50重量%、特に50.1〜100重量%、例えば60〜99重量%またはより好ましくは65〜95重量%、あるいはさらに70〜90重量%の、25℃で液体であり、20(MPa)1/2以下のハンセン溶解度空間による包括的溶解度パラメータを有する、シリコーン化合物、またはこうした化合物の混合物を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
シリコーン化合物が、
フッ素化されていてもよい、脂肪族基および/または芳香族基で任意選択で置換され、かつ/あるいはヒドロキシル、チオールおよび/またはアミン基などの官能基を含む、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)などの不揮発性ポリジアルキルシロキサン;ならびに、特に、脂肪酸(特にC8〜C20の)、脂肪アルコール(特にC8〜C20の)またはポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン)で変性されたポリシロキサン;アミノポリシロキサン;ヒドロキシル基を含むポリシロキサン;その水素のすべてまたは一部がフッ素原子で置換された、1〜12個の炭素原子を含むシリコーン鎖に懸垂しているか、またはその末端にあるフルオロ基を含むフッ素化ポリシロキサン;
シリコーン鎖に懸垂しているか、またはその末端にある、アルキル、アルコキシまたはフェニル基を含み、これらの基が2〜24個の炭素原子を含むことができるポリジメチルシロキサン;
フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン;ならびにまた、フッ素化されていてもよい、脂肪族基および/または芳香族基で任意選択で置換され、かつ/あるいはヒドロキシル、チオールおよび/またはアミン基などの官能基を含む、ポリメチルフェニルシロキサン;
2〜7個のケイ素原子を含み、1〜10個の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシ基を含むこともある、環式または直鎖シリコーン油、例えばシクロジメチルシロキサン、シクロフェニルメチルシロキサンおよび直鎖ジメチルシロキサン、および特に直鎖ドデカメチルペンタシロキサン(L5)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサンおよびデカメチルテトラシロキサン;
これらの混合物
から単独でまたは混合物として選択される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
シリコーン化合物が、
フェニルシリコーン、特にフェニルトリメチコン、フェニルジメチコンおよびポリメチルフェニルシロキサン;
2〜7個のケイ素原子を含む環式または直鎖の揮発性シリコーン油、特に直鎖ドデカメチルペンタシロキサン(L5)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)およびドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、およびこれらの混合物、
から単独でまたは混合物として選択される、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
分散体が、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)-シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート);
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン) -b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ-(メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(アクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(アクリル-オキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(ポリジメチルシロキサンメタクリロイルオキシ-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス-(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)-b-ポリ(メチルアクリレート)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリル酸)、
- ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)-b-ポリ(メチルアクリレート-co-アクリル酸)-b-ポリ(メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン-co-アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン)、
の粒子の、シリコーン媒体中、より特に、フェニルシリコーンおよび/または揮発性シリコーン油中、特にD5などの環式揮発性シリコーン油中の分散体である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
分散体が、組成物の総重量に対して0.1〜90重量%、好ましくは0.5〜80重量%、特に1〜75重量%またはさらに5〜70重量%の分散体の量で存在する、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
メイキャップ組成物、特に、ファンデーション、メイキャップルージュまたはアイシャドウなどのコンプレクション製品;口紅またはリップケア製品などの唇用製品;コンシーラー製品;頬紅、マスカラまたはアイライナー;眉毛メイキャップ製品、リップペンシルまたはアイペンシル;爪ワニスまたはネイルケア製品などの爪用化粧品;ボデーメイキャップ製品;毛髪メイキャップ製品(ヘアマスカラまたはヘアラッカー);顔、首、手または体の皮膚を保護またはケアする組成物、特に抗しわ組成物または皮膚を輝いた外観にする抗疲労組成物、あるいは保湿またはトリートメント組成物;日焼け止めまたはセルフタンニング組成物;特にヘアスタイル保持用または整髪用の毛髪用製品の形態である、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の化粧品組成物の前記物質に施用することを含む、ケラチン物質、特に、体または顔の皮膚、爪、毛髪および/または睫毛を、メイキャップし、クレンジングし、日光から保護し、成形し、染色し、またはケアする美容方法。

【公開番号】特開2006−225389(P2006−225389A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−37102(P2006−37102)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】