説明

マルチメディアおよび他のシステムのための投影レンズおよびディスプレイ装置

像側から順番に、負の屈折力の第1のレンズ群であって、少なくとも1つの非球面を有する第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレンズ群と、を含む広角投影レンズ。広角投影レンズに対して、下記の条件(1)〜(4)、|F/F|≦4.5(条件(1))、2.5≦|F/F|≦6.0(条件(2))、3.8≦|F/F|≦5.0(条件(3))、および0.8≦BFL/F≦1.4(条件(4))が満たされる。光学エンジン(広角投影レンズを備える)を、投影ディスプレイ装置において実施することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアおよび壁ディスプレイ応用例のための短い照射距離のディスプレイシステムにおいて用いる投影レンズおよびディスプレイ装置に関する。特に本発明は、広角投影レンズを実現する投影装置であって、広角投影レンズは、超軸外の像形成を可能にするとともに、実質的に歪みがなく台形歪み補正をほとんど必要としない像を形成する投影レンズである、投影装置に関する。投影レンズは、前面および後方投影応用例の両方で用いることができる。
【背景技術】
【0002】
電子またはビデオディスプレイシステムは、ビデオまたは電子的に生成される像を見せることが可能な装置である。家庭用娯楽機器、広告、ビデオ会議、またはグループ会議のどこで使用されようと、適切なディスプレイ装置が要求される。
【0003】
画質は、適切なディスプレイ装置を決定するために消費者が用いる因子の1つである。一般に、画質は、像解像度および像色彩などの因子によって定性的に決定することができる。消費者の中には、ディスプレイ装置の画像サイズがもっと大きくなることを望む人もいるため、画質は悪化する可能性がある。通常、大きな画像サイズは、スクリーンの対角線に沿って測定したときに、約102cm(40インチスクリーンサイズを超えるものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、多くのディスプレイ装置が前面投影システムにおいて市販されているが、他の装置を開発することも引き続き求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態においては、広角投影レンズは、出力側から順番に、負の屈折力の第1のレンズ群であって、少なくとも1つの非球面を有する第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレンズ群とを備える。広角投影レンズに対して、下記の条件(1)〜(4)が満たされる。
【0006】
|F/F|≧4.5 条件(1)
2.5≦|F/F|≦6.0 条件(2)
3.8≦|F/F|≦5.0 条件(3)
0.8≦BFL/F≦1.4 条件(4)
【0007】
ここで、Fは、広角投影レンズの焦点距離であり、Fは、第1のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第2のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第3のレンズ群の焦点距離であり、BFLは後方焦点距離である。
【0008】
1つの代表的な態様において、有効焦点距離と像高との比率は約0.5〜1.0である。別の代表的な態様においては、広角投影レンズは、照明システムおよび像形成システムも備える光学エンジンの一部である。光学エンジンは、投影ディスプレイ装置内に配置することができる。別の代表的な実施形態においては、第3のレンズ群は、広角投影レンズのための開口絞りと、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子とを備え、第2のレンズ素子の有効焦点距離は約30mm〜約40mmである。さらに、第2のレンズ素子は、開口絞りに面した表面と、開口絞りとは反対方向を向く表面とを備えることができ、開口絞りに面した表面の曲率は、開口絞りとは反対方向を向く表面の曲率を上回っている。第2のレンズ素子は単一構造のレンズ素子とすることができ、たとえば両凸レンズまたは平凸レンズである。
【0009】
本発明の別の実施形態においては、広角投影レンズは、出力側から順番に、負の屈折力の第1のレンズ群であって、少なくとも1つの非球面を有する第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレンズ群とを備える。広角投影レンズに対して、下記の条件(1)〜(4)が満たされる。
【0010】
1.3≦|F/F|≦2.0 条件(1)
|F/F|≧4.0 条件(2)
3.8≦|F/F|≦5.0 条件(3)
0.8≦BFL/F≦1.4 条件(4)
【0011】
1つの代表的な態様においては、有効焦点距離と像高との比率は約0.5〜1.0である。光学エンジンは、投影ディスプレイ装置内に配置することができる。別の代表的な実施形態においては、第3のレンズ群は、広角投影レンズのための開口絞りと、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子とを備え、第2のレンズ素子の有効焦点距離は約30mm〜約40mmである。第2のレンズ素子は、開口絞りに面した表面と、開口絞りとは反対方向を向く表面とを備えることができ、開口絞りに面した表面の曲率は、開口絞りとは反対方向を向く表面の曲率より大きい。
【0012】
本発明の別の実施形態においては、光学エンジンは、照明システムと、像形成システムと、投影レンズであって、後方焦点距離が有効焦点距離の約1.4倍より小さい、スピードが約F/3.1もしくはそれ未満と同じかまたはそれより小さい投影レンズと、を備える。投影レンズは、実質的に歪みがない少なくとも約50°の半視野角において像を生成し、光学エンジンは投影ディスプレイ装置の一部を構成する。
【0013】
本発明の他の態様においては、光学エンジンは、壁掛け型投影システム、マルチメディアシステム、後方投影TVシステム、およびコンパクトな統合モニタシステムにおいて実施することができる。
【0014】
本発明の光学システムは、短い照射距離で超軸外の投影システムにおいて用いられる。用語「照射距離」は、投影スクリーンから投影レンズに至る法線によって規定される距離を意味する。語句「短い照射距離」は、1メートル未満の距離を意味する。用語「超軸外」は、45度よりも大きい角度に対する投影像を意味する。加えて、投影装置は、実質的に歪みがない像を投影する。実質的に歪みがないとは、歪みが2%を超えないことを意味する。好ましい態様においては、歪みは1%以下であり、最も好ましくは0.5%以下である。これらの歪み値においては、少なくともほとんどのイメージング応用例に対して、電子的な歪み補正は必要ではない。語句「実質的にゼロ屈折力」は、すべてのレンズ群の全体的なレンズの度が3%未満であることを意味する。本文書では、用語「約」は、すべての数値を修飾するものと見なされる。
【0015】
本発明の上記の概要は、本発明の各図示の実施形態またはすべての実施を説明しようとするものではない。以下に示す図面および発明を実施するための最良の形態は、これらの実施形態をより具体的に例示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、照射距離が短い投影ディスプレイ装置で用いる広角投影レンズに関する。特に広角投影レンズは、前面および後方投影システムの両方において用いることができる光学エンジンの一部を構成することができる。これらの投影システムは、たとえば、統合型マルチメディアまたはホームシアターシステム、壁掛け型投影システム、後方投影テレビジョンシステム、およびモニタシステムで用いるように構成することができる。加えて、本明細書に記載した光学エンジンは、実質的に歪みがなく、台形歪み補正は実質的に必要ではない。
【0017】
図1に、代表的な光学エンジン60の略図を示す。光学エンジン60は、次のコンポーネントのうちの1以上を有する。すなわち、照明システム62または62’、像形成システム64、フォーカスメカニズム65、および投影光学系66である。2つの異なる照明システム62および62’を示しているが、通常は、一方のみを用いる。照明システムが、参照番号62によって示される所定の位置に配置される場合、使用する像形成装置は反射性の像形成装置である。対照的に、照明システムが、参照番号62’によって示される所定の位置に配置される場合、使用する像形成装置は透過型の像形成装置である。光学エンジンは、像を、投影スクリーンまたは観察表面68上に形成することができる。以下、光学エンジンにおける各要素について詳細に説明する。
【0018】
照明システム62、62’には、次のものを含めることができる。すなわち、ランプユニット、フィルタ(たとえば赤外光および/または紫外線阻止フィルタ)、色分解手段、および統合器である。1つの代表的な実施形態においては、ランプユニットには、リフレクタおよびランプが含まれる。好適な市販のランプには次のものが含まれる。すなわち、(i)フィリップス(Philips)UHPタイプランプユニット(これは、楕円リフレクタ(フィリップスセミコンダクターズ(Philips Semiconductors)、アイントホーフェン(Eindhoven)、オランダ)を用いる)、および(ii)オスラム(OSRAM)P−VIP250ランプユニット(オスラム社(OSRAM GmBH)、ミュンヘン、ドイツ)である。他の好適なランプおよびランプユニット配置も、本発明において用いることができる。たとえば、メタルハライドランプまたはタングステンハロゲンランプまたは発光ダイオード(LED)を用いることができる。本発明の実施形態において用いることができるフィルタ、カラーホイール、および統合器のタイプは、重要ではない。1つの代表的な実施形態においては、色分解手段は、像形成装置の光源における回転する赤/緑/青(RGB)または赤/緑/青/白(RGBW)の色順次ディスクである。例示的な市販のカラーホイールは、ユナクシス(UNAXIS)RGBWカラーホイール(ユナクシスバルザーズ社(UNAXIS Balzers, LTD)、バルザーズ(Balzers)、リヒテンシュタイン(Liechtenstein))である。液晶RGB色順次シャッタも、本発明の実施形態において用いることができる。例示的な市販の統合器は、中空のトンネルタイプ統合器(ユナクシスバルザーズ社)である。
【0019】
像形成システム64は、像形成装置を備えることができ、通常は、従来のエレクトロニクスも備えることができる。本発明において用いることができる有用な反射性の像形成装置は、XGAデジタルマイクロミラー装置(DMD)(対角寸法が約22mm)である。これは、テキサスインスツルメンツ(Texas Instruments)(ダラス(Dallas)、テキサス州(Texas))から販売される。あるいは、透過型または反射型の液晶ディスプレイ(LCD)を、像形成装置として用いることができる。代表的な光学エンジンの実施形態においては、像形成装置の表面は、投影スクリーンの表面に実質的に平行に位置する。
【0020】
いくつかの実施に対して、フォーカシングメカニズム65の実現を、後述するレンズのうちの1または複数を、摺動自在なまたはネジ山の付いたマウント(図示せず)上に搭載することによって行なうことができる。これを、手を用いて手動で、または電子作動メカニズムを用いて調整することができる。たとえばフォーカシングは、可変焦点またはズームレンズを用いて行なうことができる。あるいは、投影ユニットの所定の固定位置が、光学エンジン60と観察スクリーンもしくは表面68との間に設定されている場合には、または後方投影応用例の場合には、ユーザーフォーカスは必要ではない。
【0021】
いくつかの実施において、スクリーン68には、多層材料が含まれていても良い。たとえば、米国特許番号6,179,426に記載のように構成される複数のフレネル素子である。スクリーンのデザインは、水平方向に広がる光分布を制御して、スクリーンの前方で水平方向に並んで見る人に対応するように、行なうことができる。スクリーンの代替的な実施形態には、次のものが含まれていても良い。すなわち、多層フィルム技術、デュアル輝度上昇フィルム(DBEF)技術、またはVIKUITI(商標)技術である。すべて、3M社(セントポール(Saint Paul)、ミネソタ州(Minnesota))から販売される。任意的に、生成された像を、任意の表面上で見ることができる。たとえば、壁もしくは他の構造、または標準的な観察スクリーンである。
【0022】
図2Aおよび2Bに、光学エンジン60の投影光学系(本明細書では、「投影レンズ」または「広角投影レンズとも言う」)の代表的な実施形態を示す。図2Aおよび2Bの投影光学系には、3つのレンズ群が含まれる(出力側またはスクリーン側から識別する)。すなわち、第1のレンズ群(G1)、第2のレンズ群(G2)、および第3のレンズ群(G3)である。用語「出力側」は、観察表面に最も近い投影レンズの側を意味する。以下、3つのレンズ群について詳細に説明する。本明細書における説明を考えると、当業者であれば明らかなように、投影レンズ66の代替的な構成を用いることができる。これには、含まれるレンズ素子の数が、少ないか、同じか、または多い代替的な構成が含まれる。
【0023】
第1の実施形態において、図2Aの代表的な投影レンズには、全体として8つ(8)の素子が、3つのレンズ群(出力側から番号付けされる)に含まれている。この説明において、Fは、投影レンズの全体的な焦点距離であり、Fは、第1のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第2のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第3のレンズ群の焦点距離である。
【0024】
第1のレンズ群(G1)は、スクリーン側から順番に、負の屈折力の第1のレンズ素子(L1)と、第2のレンズ素子(L2)(その第2の表面上に非球面を有する)とを、備えることができる。好ましくは、G1は負の屈折力である。G1におけるF/Fの比率は、|F/F|≧4.5となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、|F/F|は約5.1である。好ましい態様においては、G1を含むレンズは実質的に円形状とすることができる。あるいは、G1を含むレンズは、より楕円形または長円形のレンズ形状であって矩形状の開口を有することもできるし、矩形のレンズ形状であって矩形状の開口を有することもできるし、または円形のレンズ形状であって矩形状の開口を有することもできる。
【0025】
第2のレンズ群(G2)は、1つのレンズ素子(L3)を備えることができる。この実施形態においては、G2は負の屈折力である。G2におけるF/Fの比率は、2.5≦|F/F|≦6となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、|F/F|は約4.2である。
【0026】
この代表的な実施形態においては、開口絞りは、第3のレンズ群(G3)内に配置されている。第3のレンズ群(G3)は、複数のレンズ素子を備えることができる。たとえば、(L4)〜(L8)(両端を含む)である。好ましくは、G3は正の屈折力である。G3におけるF/Fの比率は、3.8≦F/F≦5.0となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、|F/F|は約4.6である。この代表的な実施形態においては、L8(照明入力に最も近いレンズ)を、「視野レンズ」とみなすことができる。
【0027】
好ましい態様においては、L8は、単一構造のレンズ(たとえば両凸または平凸レンズ)で、有効焦点距離が約30mm〜約40mmのものとすることができる。代替的な態様においては、たとえば後方投影応用例では、L8の焦点距離を30mmよりも短くすることが、高屈折率材料(たとえばLaK34ガラス)を用いてL8を形成するならば、可能である。
【0028】
好ましい態様においては、レンズ素子L8の第1の表面は、曲率半径が約25mmとすることができる。加えて、L8は、投影レンズの開口絞りから実質的に取り除くことができる。別の態様においては、開口絞りに面したL8の表面(たとえば表面13)の曲率は、開口絞りとは反対方向を向く表面(たとえば表面14)の曲率よりも大きい。別の態様においては、L8とL7との間の距離は約12mm〜約17mmである。このような間隔を設けることによって、折りたたみミラーが光学エンジン内に、照明システムの一部として配置される。
【0029】
第2の実施形態において、図2Bの代表的な投影レンズには、全体として8つ(8)の素子が、3つのレンズ群(出力側から番号付けされる)に含まれている。第1のレンズ群(G1)は、負の屈折力の第1のレンズ素子(L1)と、第2のレンズ素子(L2)(その第2の表面上に非球面を有する)と、第3のレンズ素子(L3)とを備えることができる。好ましくは、G1は負の屈折力である。G1におけるF/Fの比率は、1.3≦|F/F|≦2.0となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、Fは、約−9.8mm〜約−11.5mmである。
【0030】
第2のレンズ群(G2)は、1つのレンズ素子(L4)を備えることができる。この実施形態においては、G2は正の屈折力である。G2におけるF/Fの比率は、|F/F|≧4.0となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、Fは、約27.5mm〜約31mmである。
【0031】
この代表的な実施形態においては、開口絞りは、第2のレンズ群(G2)と第3のレンズ群(G3)と間に配置されている。第3のレンズ群(G3)は、複数のレンズ素子を備えることができる。たとえば(L5)〜(L8)(両端を含む)である。好ましくは、G3は正の屈折力である。G3におけるF/Fの比率は、3.8≦|F/F|≦5.0となるように設けることができる。1つの代表的な実施形態においては、Fは、約26.8mm〜約30.3mmである。
【0032】
この代表的な実施形態においては、レンズ全体の有効焦点距離は約6.4mm〜約6.7mmである。
【0033】
図2Aおよび2Bの実施形態に対して、より詳細に述べると、第1のレンズ群G1は複数のレンズ素子を備えている。たとえば、第1のレンズ素子(L1)(観察表面またはスクリーンの最も近くに配置される)は、3つのレンズ群におけるすべてのレンズの中で最大の直径を有することができる。1つの代表的な実施形態においては、第1のレンズ群における第1のレンズ素子L1の直径は十分に大きくて、像を大きな視野において投影することができる。すなわち、半視野角として45°よりも大きく、好ましくは50°よりも大きく、最も好ましくは約55°かそれ以上の値において、観察表面またはスクリーンの方向に、実質的に歪みがない状態で投影される。
【0034】
図2Aおよび2Bの実施形態に対して、有効焦点距離と像高との比率を、約0.5〜1.0とすることができる。有効焦点距離と像高との比率の決定は、レンズ全体の有効焦点距離を取って、この数をシステムの像高で割ることによって行なうことができる。たとえば、レンズのEFLが6.71mmで、光学エンジン内で用いる像形成装置の対角線が13.4mmである場合、EFLと像高との比率は、6.71/13.4=0.51となる。
【0035】
別の代表的な実施形態においては、第1のレンズ群における第1のレンズ素子L1の直径は、約60mmよりも大きくて約100mmよりも小さい。さらに別の代表的な実施形態においては、第1のレンズ群の第1のレンズ素子の直径は約90mmである。こうして、投影装置において実施したときに、第1のレンズ素子によって、視野として約110°〜約120°を実現することができる。
【0036】
図2Aおよび2Bの実施形態において、第1のレンズ群G1はさらに、少なくとも1つの非球面を有する第2のレンズ素子(L2)を備える。この代表的な実施形態の非球面によって、歪みの影響を小さくすることができると同時に、やはり大きな視野を実現することができる。1つの態様においては、第2のレンズ素子の作製は、光学ポリマーとして屈折率が約1.49でアッベ数が約57.2のもの(たとえばポリメチルメタクリレート(PMMA))から、行なうことができる。非球面の形状は、下記の等式によって規定することができる。
【0037】
【数1】

【0038】
式中、
Zは、システムの光軸から距離rにおける表面サグである。
cは、光軸におけるレンズの曲率
【0039】
【数2】

【0040】
である。
rは半径座標(mm)である。
kは円錐定数である。
αは、2次の項に対する係数であり、αは、4次の項に対する係数であり、αは、6次の項に対する係数であり、αは、8次の項に対する係数であり、α10は、10次の項に対する係数であり、α12は、12次の項に対する係数であり、およびα14は、14次の項に対する係数である。
【0041】
1つの実施形態において、第1のレンズ群の第1の素子の第2の表面の曲率半径は、第1のレンズ群における第2のレンズ素子の第1の表面の曲率半径に実質的に等しい。
【0042】
別の実施形態において、第1のレンズ群G1は、2つのメニスカス形状の入れ子レンズ素子を備えている。第1のメニスカス形状の素子はガラスから形成され、第2のメニスカス形状の素子は、プラスチックまたはアクリルから形成され、プラスチック/アクリル素子に対して厚さが制御されている。PMMAなどの材料を用いることもできる。2つの素子は離間に配置されていて、第1の素子の第2の表面と第2の素子の第1の表面との間の距離と、投影レンズの全体的な有効焦点距離との比率が1/175となるように、配置されている。
【0043】
代表的な実施形態においては、第2の成形された素子は、非球面レンズ(たとえば、少なくとも1つの非球面を有するレンズ)であって、全体にわたって実質的に厚さが均一のものを備える。このドーム形状のデザインによって、熱の問題が緩和されるとともに、製造を簡単にすることができる。
【0044】
代替的な実施形態においては、第1のレンズ群G1は、2つの成形された素子を一緒にモールドして1つの一体素子を形成したものを備えることができる。たとえば、第1の成形された素子にはガラス素子を含めることができ、第2の成形された素子にはアクリルまたはプラスチック(たとえばPMMA)素子を含めることができる。アクリルまたはプラスチック素子を、第1の成形された素子の第2の表面上にモールドするか接合する。
【0045】
別の代替案においては、レンズ素子1(L1)およびレンズ素子2(L2)は、単一の素子(たとえば単一のガラス素子)を備えることができる。この場合、非球面が、単一の素子の第1の表面、第2の表面、または両方の表面上に形成される。
【0046】
代表的な実施形態においては、レンズ素子3(L3)は、球面を有することができるとともに、ガラスから形成することができる。その結果、長い負の有効焦点距離が得られ、その値は、−2.5F〜−6Fで変化する。ここでFは、投影レンズ全体に対する焦点距離である。
【0047】
別の代表的な実施形態においては、レンズ素子4(L4)は正レンズである。好ましくは、L4は平凸またはメニスカスレンズとすることができる。別の代表的な実施形態においては、L3に面したL4’の表面(たとえば下表における表面6を参照)の曲率半径を小さくして、L4の有効焦点距離が4.0Fよりも大きくなるようにすることができる。さらにL4を、投影レンズにおけるフォーカシング素子として用いることができる。照射距離が異なっても、L4を光軸に沿って動かすことによって、鋭い像を得ることができる。
【0048】
1つの代表的な実施形態においては、レンズ素子5、6、および7(L5、L6、およびL7)を、接合されたトリプレットとして形成して、球面収差およびコマ収差の制御を助ける。代替的な実施形態においては、ダブレットを用いて、トリプレットの代わりとすることができる。この代替的な実施形態においては、ダブレット素子の一方または両方が非球面を備えることができる。
【0049】
別の代表的な実施形態においては、第3のレンズ群G3は正の屈折力とすることができ、このレンズ群におけるすべてのレンズ素子は球面を有することができる。
【0050】
別の代表的な実施形態においては、投影レンズ66の開口絞りが、L5に隣接して配置される(たとえば、L4とL5との間(表1に示す)またはL5とL6との間(表4に示す))。
【0051】
レンズL5−L7は、同じガラス材料を含むこともできるし、異なるガラス材料を含むこともできる。これらのレンズにとって好適な材料例には、下表に列挙される材料だけでなく、次のもの(しかしこれらに限定されない)を含む他の材料も含まれる。N−SF1、N−SF4、N−SK5、N−SF6、N−LAK8、N−SF16、N−PSK53、N−SF57、およびN−BK7(少しだけ例を挙げた)。
【0052】
一例として、図2Aおよび2Bに示す実施形態に対して、レンズ例をモデリングした。下表1、4、および7には、次のものが列挙されている。すなわち、3つのレンズ例に対する表面番号(出力側から順番に)(表面1は、第1のレンズ素子L1の出力側に最も近い表面である)、各表面の光軸付近の曲率(C)(1/ミリメートル)、表面間の軸上の間隔(D)(ミリメートル)である。またガラスまたは他の材料の種類も示されている。当業者であれば分かるように、ガラスの種類から、材料の屈折率およびアッベ数を決定することができる。表面OBJは、物体面または観察表面/スクリーンの表面である。識別された表面番号を、図2Aおよび2Bに示す。ここで、表面15および16は代表的なDLPイメージング装置のウィンドウガラスに対応し、「IMA」は像平面に対応する。
【0053】
表1に列挙された実施形態において、広角投影レンズは、全体としての有効な焦点距離が約6.47mm、半視野角が約56.58°(出力側の方向において)であり、またF/2.6で動作する。後方焦点距離(BFL)は約5.5mmである(空気中)。好ましい態様においては、BFLは、EFLの約1.4倍よりも小さい。加えて、投影レンズは、スピードが約F/3.1もしくはそれ未満と同じかまたはそれより小さいことができ、また投影レンズは、少なくとも約50°の半視野角において像の生成を行なう。たとえば、第1のレンズ群G1(たとえば図2Aに示すもの)の有効焦点距離は−31.3mmとすることができ、第2のレンズ群G2(たとえば図2Aに示すもの)の有効焦点距離は−37.5mmとすることができ、第3のレンズ群G3(たとえば図2Aに示すもの)の有効焦点距離は30.6mmとすることができる。この投影レンズ例のトータルトラックは、この代表的な実施形態においては、123.3mm(L1からL8まで)である。別の実施形態(たとえば図2Bに示すもの)においては、第1のレンズ群G1の有効焦点距離は−11.4mmとすることができ、第2のレンズ群G2の有効焦点距離は31.0mmとすることができ、第3のレンズ群G3の有効焦点距離は30.3mmとすることができる。この投影レンズ例のトータルトラックは、この代表的な実施形態においては、123.3mmである。
【0054】
図2A〜2Bにおける実施形態の場合、レンズ素子2(L2)の第2の表面(たとえば、表1において表面3と示す)は非球面であり、前述の等式Iによって定められる通りである。図2A〜2Bの実施形態の広角投影レンズのトータルトラック距離は、約123.3mmである。当業者であれば理解するように、ある特定の応用例(たとえば前面投影ディスプレイ応用例)では、トータルトラック距離は短い方が優位であり得る。なぜならば、その結果として、コンパクトな投影レンズが得られるために、光学エンジン全体のスペース要求が最小になるからである。
【0055】
以下の実施例において、表1〜3は第1の投影レンズ例に対応し、表4〜6は第2の投影レンズ例に対応し、表7〜9は第3の投影レンズ例に対応する。
【0056】
【表1】

【0057】
下表2および3には、第1のレンズ例に対する一般的なレンズデータと表面データ概要とを列挙する。
【0058】
【表2】

【0059】
【表3】

【0060】
表4〜6は第2の投影レンズ例に対応する。
【0061】
【表4】

【0062】
なお、表2における表面番号8はダミー表面であり、開口絞りは表面10と同じ場所に配置される。
【0063】
下表5および6に、第2のレンズ例に対する一般的なレンズデータと表面データ概要とを列挙する。
【0064】
【表5】

【0065】
【表6】

【0066】
表7〜9は第3の投影レンズ例に対応する。
【0067】
【表7】

【0068】
下表8および9に、第3のレンズ例に対する一般的なレンズデータと表面データ概要とを列挙する。
【0069】
【表8】

【0070】
【表9】

【0071】
上表に示したデータは、少数の例のみを表わしており、本明細書に記載した本発明の範囲を限定することは意図されていない。
【0072】
前述した光学エンジンを、種々の前面投影および後方投影応用例で用いることができる。たとえば図3には、前面投影応用例の1つの代表的な実施形態である、前述した代表的な光学エンジンを用いる壁掛け型投影システムを示す。プロジェクタ壁掛けユニット100は、光学エンジン(たとえば前述したもの)を備えており、ユニット100は壁または他の構造に、従来の取り付けボルトなどを用いて取り付けることができる。図3に示すユニット100は開位置にある。動作時、可動部材112(たとえば、スライディングトレイ、スライディングアーム、伸縮アーム、ネジ付きロッドなど)がユニット100から現れて、光学エンジンを、壁または観察スクリーン105からのある距離(像を見ることができる距離)に置く。スクリーン105は、たとえば前述したような仕方で構成することができる。あるいはスクリーン105を、デジタルホワイトボード(たとえば、米国特許番号6,179,426に記載されるもの)として構成することができる。あるいは、壁マウントユニット100を、スクリーン105とは異なる壁(たとえば側壁)上に取り付けることができる。
【0073】
本明細書に記載した光学エンジンは視野が広いため、ユニット100によって、大きな像サイズを短い照射距離において実現させることができる。図4に、投影ユニット50(代表的な光学エンジン(たとえば前述したもの)を備える)と従来のプロジェクタ75との間の例示的な比較を示す。図4に示すように、代表的な光学エンジン(ここでは、テーブルトップ型プロジェクタ50において実施される)を、観察スクリーンまたは表面から比較的短い距離(たとえば、68.6〜83.8cm(27〜33インチ))に配置して、152cm(60インチ)の像サイズ(対角線上で測定時)を形成することができる。こうして、1つの代表的な実施形態においては、観察スクリーンからの距離と像サイズ(対角線、4×3形式)との比率を、約1.8〜2.2対1とすることができる。図4に示すように、比較として、従来の投影システム75の場合は、観察スクリーンからの距離と像サイズ(対角線、4×3形式)との比率は約0.7〜0.9対1である。用語「4×3形式」および「16×9形式」は、像幅対像高によって測定される従来の画像形式を指す。
【0074】
たとえば、像サイズとして約102cm(40インチ)(対角線、4×3形式)を得る場合には、光学エンジンは、スクリーンからの距離として約46〜56cm(46〜56cm(18〜22インチ))に配置される。152cm(60インチ)(対角線、4×3形式)像サイズの得る場合には、光学エンジンは、スクリーンからの距離として、約69〜84cm(27〜33インチ)に配置される。もちろん、本明細書に記載した代表的な光学エンジンによって、像サイズとして、152cm(60インチ)(対角線、4×3形式)より大きいものを得ることも、比較的短い照射距離を超軸外位置において用いることで、必要に応じて可能である。好ましい実施形態においては、像サイズは少なくとも、約64cm(25インチ)である。
【0075】
代表的な実施形態においては、前述したような代表的な投影レンズ(有効焦点距離が約6.41〜約6.51で、代表的な像形成装置(たとえば1.3cm(0.53”)480p像形成装置)を使用する)に対する投射比を、下表10に示す。
【0076】
【表10】

【0077】
加えて、光学エンジンは、台形歪み補正を必要とすることがほとんどないかまったくない一方で歪みは低減されるように、デザインされる。たとえば、投影像に対する歪み値は、2%以下、好ましくは1.0%以下、より好ましくは0.5%以下とすることができる(たとえば、ここで、歪み(d)の決定はd=(H−h)/h*100によって行なうことができ、ここでhは近軸像高であり、Hは実際の像高である)。1つの代表的な実施形態においては、光学エンジンによって、4×3形式を有する像を実現することができる。別の代表的な実施形態においては、光学エンジンを好適な像形成装置とともに実施して、異なるスクリーン形式(たとえば16×9形式)を実現することができる。
【0078】
あるいは、光学エンジンを、補正回路構成(たとえば従来のワープチップ)とともに導入することができる。その結果、さらに短い照射距離においても十分な画質を得ることができる。
【0079】
前述した光学エンジンは、種々の他の応用例においても用いることができる。たとえば、係属中の米国特許出願第11/003,252および米国11/003,278に記載されているものである。なおこれらの文献は、本明細書において参照により全体として取り入れられている。また前述した光学エンジンは、種々の後方投影応用例においても用いることができる。たとえば、係属中の米国特許出願第11/090,370に記載されているものである。なおこの文献は、本明細書において参照により全体として取り入れられている。
【0080】
本発明の光学エンジンは、種々の前面投影を実施した際に、大きな像サイズを、短い距離からとともに超軸外位置において得られるようにデザインされている。加えて、本明細書に記載した光学エンジンは、実質的に歪みがなく、台形歪み補正をほとんど必要としない。
【0081】
当業者であれば理解するように、本発明は、種々の異なる光学部品とともに用いても良い。本発明は、典型的な好ましい実施態様に対して記載されたが、本発明は、本発明の範囲から逸脱せずに他の特定の形で具体化されても良い。したがって、本願明細書中に記載および示された実施態様は例示的であるにすぎず、本発明の範囲を限定すると考えられるべきではないことは理解されるはずである。他の変型ならびに改良が、本発明の範囲に従って実施されても良い。
【0082】
これらの図は、一定の縮尺では描かれておらず、単に例示を目的としたものにすぎない。本発明は様々な変更および代替形状が可能であるが、その具体例を一例として図面に示すとともに詳細に説明する。しかしながら、本発明を、記載される特定の実施形態に限定することを意図しないことが理解されよう。逆に、添付の特許請求の範囲によって規定されるような本発明の範囲内にある、全ての修正例、等価物、および代替例を包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明において用いることができる代表的な光学エンジンを示す略図。
【図2】本発明において用いることができる代表的な投影光学系を示す略図。
【図3】代表的な光学エンジンを用いる壁掛け型投影システムを示す略図。
【図4】代表的な光学エンジンによって実現される短い照射距離対従来の前面プロジェクタを示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像側から順番に下記コンポーネント(a)〜(c)を備える広角投影レンズであって、
(a)少なくとも1つの非球面を有する、負の屈折力の第1のレンズ群、
(b)第2のレンズ群、
(c)正の屈折力の第3のレンズ群、
下記条件(1)〜(4)を満たす広角投影レンズ。
|F/F|≧4.5 条件(1)
2.5≦|F/F|≦6.0 条件(2)
3.8≦|F/F|≦5.0 条件(3)
0.8≦BFL/F≦1.4 条件(4)
ここで、Fは、広角投影レンズの焦点距離であり、Fは、第1のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第2のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第3のレンズ群の焦点距離であり、BFLは、後方焦点距離である。
【請求項2】
有効焦点距離と像高との比率が約0.5〜1.0である請求項1に記載の広角投影レンズ。
【請求項3】
(a)照明システムと、
(b)像形成システムと、
(c)請求項1に記載の広角投影レンズと、を備える光学エンジンであって、
投影ディスプレイ装置において使い捨て式である、光学エンジン。
【請求項4】
第3のレンズ群は、広角投影レンズのための開口絞りと、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子とを備え、該第2のレンズ素子の有効焦点距離は約30mm〜約40mmである、請求項1に記載の広角投影レンズ。
【請求項5】
第2のレンズ素子は、開口絞りに面した表面と、開口絞りとは反対方向を向く表面とを含み、開口絞りに面した表面の曲率は、開口絞りとは反対方向を向く表面の曲率より大きい、請求項4に記載の広角投影レンズ。
【請求項6】
第2のレンズ素子は、単一構造のレンズ素子である、請求項4に記載の広角投影レンズ。
【請求項7】
前記単一構造のレンズ素子は、両凸レンズおよび平凸レンズのうちの一方である、請求項6に記載の広角投影レンズ。
【請求項8】
第1のレンズ群は、楕円形であり、矩形状の開口を有する、請求項1に記載の広角投影レンズ。
【請求項9】
像側から順番に下記コンポーネント(a)〜(c)を備える広角投影レンズであって、
(a)少なくとも1つの非球面を有する、負の屈折力の第1のレンズ群、
(b)第2のレンズ群、
(c)正の屈折力の第3のレンズ群、
下記条件(1)〜(4)を満たす広角投影レンズ。
1.3≦|F/F|≦2.0 条件(1)
|F/F|≧4.0 条件(2)
3.8≦|F/F|≦5.0 条件(3)
0.8≦BFL/F≦1.4 条件(4)を満たし、
ここで、Fは、広角投影レンズの焦点距離であり、Fは、第1のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第2のレンズ群の焦点距離であり、Fは、第3のレンズ群の焦点距離であり、BFLは、後方焦点距離である。
【請求項10】
有効焦点距離と像高との比率が約0.5〜1.0である、請求項9に記載の広角投影レンズ。
【請求項11】
(a)照明システムと、
(b)像形成システムと、
(c)請求項9に記載の広角投影レンズと、を備える光学エンジンであって、
投影ディスプレイ装置において使い捨て式である、光学エンジン。
【請求項12】
第3のレンズ群は、広角投影レンズのための開口絞りと、第1のレンズ素子と、第2のレンズ素子とを備え、該第2のレンズ素子の有効焦点距離は約30mm〜約40mmである、請求項9に記載の広角投影レンズ。
【請求項13】
第2のレンズ素子は、開口絞りに面した表面と、開口絞りとは反対方向を向く表面とを含み、開口絞りに面した表面の曲率は、開口絞りとは反対方向を向く表面の曲率より大きい、請求項12に記載の広角投影レンズ。
【請求項14】
第2のレンズ素子は、単一構造のレンズ素子である、請求項12に記載の広角投影レンズ。
【請求項15】
第1のレンズ群は、楕円形であり、矩形状の開口を有する、請求項9に記載の広角投影レンズ。
【請求項16】
(a)照明システムと、
(b)像形成システムと、
(c)後方焦点距離が有効焦点距離の約1.4倍より小さく、スピードが約F/3.1もしくはそれ未満と同じかまたはそれより小さい投影レンズと、を備える光学エンジンであって、
投影レンズは、実質的に歪みがない少なくとも約50°の半視野角において像を生成し、
投影ディスプレイ装置の一部を構成するようにした光学エンジン。
【請求項17】
有効焦点距離と像高との比率が約0.5〜1.0である、請求項16に記載の広角投影レンズ。

【図1】
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【図2A】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−527002(P2009−527002A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554261(P2008−554261)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/002354
【国際公開番号】WO2007/094951
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】