説明

ミトコンドリア機能に関連した疾患および状態を処置するための方法および組成物

本発明は、化学化合物、その発見のための方法、およびその治療的用途に関する。特に、本発明は、プログラムされた細胞死、自己免疫、炎症、過増殖、ミトコンドリアF1F0 ATPヒドロラーゼ関連障害等のプロセスの調節不完全に関連した多くの状態を処置するための治療物質としての化合物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ:

式中、R1およびR5はそれぞれ、フェニル環AおよびBの任意の利用可能な炭素原子に付着しており、それぞれの発生毎に、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR8、NR8R9、C(=O)R8、CO2R8、C(=O)NR8R9、NR8C(=O)R9、NR8C(=O)OR9、S(O)0R9、NR8SO2R9、SO2NR8R9、シクロアルキル、複素環、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、および/またはR1の2個および/またはR5の2個が互いに接合して融合ベンゾ環を形成する;R2、R3、およびR4は水素、アルキルおよび置換アルキルから独立して選択される、またはR2、R3、およびR4の一つは、R、T、もしくはYに結合して、他のR2、R3、およびR4は、水素、アルキル、および置換アルキルから選択される;ZおよびYは、C(=O)、-CO2-、-SO2-、-CH2-、-CH2C(=O)-、および-C(=O)C(=O)-から独立して選択される、またはZは存在しなくてもよい;RおよびTは、-CH2-、-C(=O)-、およびQがNR10R11、OR10またはCNである-CH[(CH2)p(Q)]-から独立して選択される;R6は、アルキル、アルケニル、置換アルキル、置換アルケニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、およびヘテロアリールから選択されるが、但しR2が水素である場合、Z-R6は共に-SO2-Meまたは

ではない;R7は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アミノアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ケト(=O)、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、C(=O)H、アシル、CO2H、アルコキシカルボニル、カルバミル、スルホニル、スルホンアミジル、シクロアルキル、複素環、アリール、およびヘテロアリールから選択される;R8およびR9は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される、またはR8およびR9は共に、複素環またはヘテロアリールを形成するが、例外的にR9は、SO2R9の場合のようにスルホニル基に付着している場合には水素ではない;R10およびR11は、水素、アルキル、および置換アルキルから独立して選択される;mおよびnは0、1、2および3から独立して選択される;o、pおよびqは、独立して0、1、または2である;ならびにrおよびtは0または1である;
以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ:

式中R1は、H、CN、およびSO2-ピペリジンからなる群より選択される;R2は、H、4-Cl-Ph、Ph、および2-Me-イミダゾールからなる群より選択され;R3はH、CH2-2-イミダゾール、およびCH2-2-オキサゾールからなる群より選択される;ならびに
以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ:

式中、R1は、H、2,4-Cl2、2-4-Me2、および2,5-(CF3)2からなる群より選択される;R2はH、4-Cl、4-Me、2,4-Cl2、2,4-Me2、3-Clからなる群より選択される;XはOおよびNHからなる群より選択される;Yは、S、O、NCN、CO(3-CN-Ph)、CO(4-CN-Ph)、CO(4-Cl-Ph)、およびCOEtからなる群より選択される;
からなる群より選択される式を含む組成物の有効量を被験者に投与する段階を含む、自己免疫障害または過増殖障害を処置する方法。
【請求項2】
自己免疫障害が、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、ベルガー病またはIgA腎症、セリアックスプルー、慢性疲労症候群、クローン病、皮膚筋炎、線維筋肉痛、移植片対宿主病、グレーヴス病、橋本甲状腺炎、特発性血小板減少性紫斑病、扁平苔癬、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、リウマチ熱、リウマチ性関節炎、強皮症、シェーグレン症候群、全身性紅斑性狼瘡、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、および白斑、からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
過増殖障害が癌である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
以下を含む、細胞死を調節する方法:
a.以下を提供する段階:
i オリゴマイシン感受性付与/F1サブユニットタンパク質を有する標的細胞;
ii 以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ:

式中、R1およびR5はそれぞれ、フェニル環AおよびBの任意の利用可能な炭素原子に付着しており、それぞれの発生毎に、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、OR8、NR8R9、C(=O)R8、CO2R8、C(=O)NR8R9、NR8C(=O)R9、NR8C(=O)OR9、S(O)0R9、NR8SO2R9、SO2NR8R9、シクロアルキル、複素環、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、および/またはR1の2個および/またはR5の2個が互いに接合して融合ベンゾ環を形成する;R2、R3、およびR4は、水素、アルキルおよび置換アルキルから独立して選択される、またはR2、R3、およびR4の一つは、R、T、もしくはYに結合して、他のR2、R3、およびR4は、水素、アルキル、および置換アルキルから選択される;ZおよびYは、C(=O)、-CO2-、-SO2-、-CH2-、-CH2C(=O)-、および-C(=O)C(=O)-から独立して選択される、またはZは存在しなくてもよい;RおよびTは、-CH2-、-C(=O)-、およびQがNR10R11、OR10またはCNである-CH[(CH2)p(Q)]-から独立して選択される;R6は、アルキル、アルケニル、置換アルキル、置換アルケニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、およびヘテロアリールから選択されるが、但しR2が水素である場合、Z-R6は共に-SO2-Meまたは

ではない;R7は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アミノアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ケト(=O)、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、C(=O)H、アシル、CO2H、アルコキシカルボニル、カルバミル、スルホニル、スルホンアミジル、シクロアルキル、複素環、アリール、およびヘテロアリールから選択される;R8およびR9は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される、またはR8およびR9は共に、複素環またはヘテロアリールを形成するが、例外的にR9は、SO2R9の場合のようにスルホニル基に付着している場合には水素ではない;R10およびR11は、水素、アルキル、および置換アルキルから独立して選択される;mおよびnは0、1、2および3から独立して選択される;o、pおよびqは、独立して0、1、または2である;ならびにrおよびtは0または1である;
以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ:

式中、R1は、H、CN、およびSO2-ピペリジンからなる群より選択される;R2は、H、4-Cl-Ph、Ph、および2-Me-イミダゾールからなる群より選択され;R3はH、CH2-2-イミダゾール、およびCH2-2-オキサゾールからなる群より選択される;ならびに
以下の式、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくはプロドラッグ、

式中、R1は、H、2,4-Cl2、2-4-Me2、および2,5-(CF3)2からなる群より選択される;R2はH、4-Cl、4-Me、2,4-Cl2、2,4-Me2、3-Clからなる群より選択される;Xは、OおよびNHからなる群より選択される;Yは、S、O、NCN、CO(3-CN-Ph)、CO(4-CN-Ph)、CO(4-Cl-Ph)、およびCOEtからなる群より選択される、
からなる群より選択される式を含む組成物、ならびに
b.細胞においてスーパーオキサイドレベルを増加させるために、または細胞のATPレベルを変化させるために、該組成物がオリゴマイシン感受性付与タンパク質に結合するような条件で該細胞を該組成物に曝露する段階。
【請求項5】
標的細胞がインビトロ細胞である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
標的細胞がインビボ細胞である、請求項4記載の方法。
【請求項7】
標的細胞がエクスビボ細胞である、請求項4記載の方法。
【請求項8】
標的細胞が癌細胞である、請求項4記載の方法。
【請求項9】
標的細胞が、B細胞、T細胞、および顆粒球からなる群より選択される、請求項4記載の方法。
【請求項10】
曝露する段階によって、標的細胞の細胞死の増加が起こる、請求項4記載の方法。
【請求項11】
以下の式、もしくはそのエナンチオマー:

式中R1は脂肪族もしくはアリールである;R2は、脂肪族、アリール、-NH2、-NHC(=O)-R5、もしくは水素結合に関与する部分である、R5はアリール、複素環式、-R6-NH-C(=O)-R7、もしくは-R6-C(=O)-NH-R7であり、R6は炭素1〜6個の脂肪族リンカーであり、R7は脂肪族、アリール、もしくは複素環式であり、R3およびR4はそれぞれ独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロ、アミノ、低級アルキル置換アミノ、アセチルアミノ、ヒドロキシアミノ、炭素1〜8個および水素1〜20個を有する脂肪族基、アリール、もしくは複素環式である;
を含む少なくとも一つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、もしくは誘導体の有効量をそのような処置を必要とする患者に投与する段階を含む、患者におけるミトコンドリアF1F0-ATPヒドロラーゼ関連障害を処置する方法。
【請求項12】
ミトコンドリアF1F0 ATPヒドロラーゼ障害が、心筋梗塞、心室過栄養、冠動脈疾患、非Q波MI、うっ血性心不全、心不整脈、不安定狭心症、慢性安定狭心症、プリンズメタル型狭心症、高血圧症、間欠性跛行、末梢閉塞性動脈疾患、血栓塞栓発作の血栓または血栓塞栓症状、静脈血栓症、動脈血栓症、脳血栓症、肺動脈塞栓症、脳塞栓症、血栓形成傾向、播種性血管内凝固、再狭窄、心房細動、心室肥大、アテローム性動脈硬化性血管疾患、アテローム斑破裂、アテローム斑形成、移植性アテローム性動脈硬化症、血管リモデリングアテローム性動脈硬化症、癌、手術、炎症、全身感染症、人工表面、介入的心臓学、不動症、投薬、妊娠および流産、ならびに網膜症、腎症、および神経症を含む糖尿病合併症から選択される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
化合物が以下である、請求項11記載の方法:


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−1】
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【図4A−2】
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【図4A−3】
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【図4A−4】
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【図4A−5】
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【図4A−6】
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【図4A−7】
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【図4A−8】
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【図4B−1】
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【図4B−2】
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【図4B−3】
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【図4B−4】
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【図4B−5】
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【図4B−6】
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【図4B7】
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【図4B−8】
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【図4B−9】
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【図4B−10】
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【図4B−11】
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【図4B−12】
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【図4B−13】
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【図4C−1】
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【図4C−2】
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【図4C−3】
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【図4C−4】
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【図4C−5】
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【図4C−6】
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【図4C−7】
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【図4C−8】
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【図4C−9】
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【図4C−10】
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【図4C−11】
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【図4C−12】
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【図4C−13】
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【図4C−14】
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【図4C−15】
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【図4D−1】
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【図4D−2】
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【図4D−3】
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【図4D−4】
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【図4D−5】
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【図4D−6】
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【図4D−7】
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【図4D−8】
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【図4D−9】
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【図4D−10】
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【図4D11】
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【図4D−12】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−534770(P2007−534770A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510935(P2007−510935)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/014463
【国際公開番号】WO2006/073448
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(501279741)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (22)
【Fターム(参考)】