説明

ムラ欠陥検査装置及び方法並びにムラ欠陥検査プログラムを記録した記録媒体

【課題】液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品に対し、数値的一定基準にてムラ欠陥を検査できるようにすることを課題とする。
【解決手段】部品の画像輝度データから、画像輝度分布データを作成することによって画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とし、隣接するムラ欠陥候補部を1つのムラ欠陥候補領域として面積と平均輝度値を算出し、ムラ欠陥候補領域の周辺部をムラ欠陥候補周辺部として平均輝度値を算出し、ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値の差の大きさから、ムラ欠陥部を検出する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタ等のような周期パターンを持つ部品に対し、数値的一定基準にてムラ欠陥を検査する装置及び方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に液晶の表示部となるカラーフィルタは、全面に渡って光の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青紫)の各色を、均一の濃度に保つ事が要求される。しかしながら、レジストの品質や、塗布時の温度条件、露光条件等の製造上の設定により、部分的に濃度変化が現れてしまう。この濃度変化部分がムラと称される。このムラを数値的一定基準にて検出、判定を行う事はカラーフィルタの品質保証に大きく影響する。従来は、ムラ欠陥を、検査員の目視検査より、全数検査することによって判定・検出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検査員の身体的あるいは精神的状態で検査結果が異なる事や、個々の検査員によってムラ検出の判定基準が相違することから、検査結果が変ってしまうという問題があり、ある規格化された数値的一定基準でのムラ欠陥の判定は困難であり、カラーフィルタの一定した品質保証は難しかった。さらに視覚的に認識が困難なムラ欠陥を検査員が全数検査しなければならないため、作業上の負荷が大きいという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品に対し、数値的一定基準にてムラ欠陥を検査できるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、カラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査する装置であって、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶する手段と、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成する手段と、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出する手段と、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とする手段と、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングする手段と、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出する手段と、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出する手段と、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出する手段と、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存する手段と、を具備することを特徴とするムラ欠陥検査装置としたものである。
【0006】また請求項2の発明は、カラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査する方法であって、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶するステップと、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成するステップと、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出するステップと、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とするステップと、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングするステップと、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出するステップと、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出するステップと、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出するステップと、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存するステップと、を含むことを特徴とするムラ欠陥検査方法としたものである。
【0007】また請求項3の発明は、コンピュータによってカラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査するためのプログラムを記録した記録媒体であって、そのプログラムは、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶するステップと、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成するステップと、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出するステップと、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とするステップと、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングするステップと、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出するステップと、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出するステップと、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出するステップと、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存するステップと、を含むことを特徴とするムラ欠陥検査プログラムを記録した記録媒体としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】1.周期パターンを持つ部品製造ライン上のカラーフィルタは、図3のように、ガラス基板11の上にパネル部12が複数並んでいる。最終的には、パネル部12は個々に切り離されて、液晶表示用カラーフィルタとなる。パネル部12を拡大すると、図4のように、光の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青紫)のカラー薄膜が、平面上で周期的パターンをなして並んでいる。絵素13は、R又はG又はBで着色されている個々のブロックである。
【0009】本発明は、このような周期パターンを持つ部品に広く適用できるもので、色は3原色に限られることなく、また色を問題とせずグレー階調の周期パターンであっても良い。以下、製造ライン上のカラーフィルタに対する実施の形態を説明することによって、本発明の実施の形態を説明する。また、製造ライン上のカラーフィルタを、単にカラーフィルタと略称する。
【0010】2.ムラ欠陥検査装置ムラ欠陥検査装置は、図1に示すように、入力装置である撮像装置1を持つ汎用コンピュータである。撮影装置1は、カラーフィルタのパネル部12全体からの画像輝度データをデジタルデータとして出力する。
【0011】ムラ欠陥検査プログラムは、補助記憶装置4に保管されており、ムラ検査が行われるときに主記憶装置2にロードされる。そして、中央処理装置3は、主記憶装置にロードされたムラ欠陥検査プログラムに従って、ムラ欠陥検査方法を実行する。その概要は、以下の通りである。
【0012】まず、中央処理装置3は、撮像装置1より出力された画像輝度データを、補助記憶装置4に記憶する。次に、補助記憶装置4に記憶された画像輝度データを利用して、カラーフィルタのパネル部12におけるムラ欠陥の検出、判定を行う。最後に、ムラ欠陥判定結果を、補助記憶装置4に記憶する。
【0013】3.ムラ欠陥検査方法以下、ムラ欠陥検査プログラムに従って、中央処理装置3が実行するムラ欠陥検査方法を、図2のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0014】S(ステップ)1;撮像装置より出力される画像輝度データを記憶。
撮像装置によって撮像されたカラーフィルタにおける未検査のパネル部12の画像輝度データを補助記憶装置4に記憶する。ここで、撮像データより記憶される画像輝度データは、R、G、Bの各色の各絵素毎に輝度データを持っている。ここで、色をc、絵素座標を(x,y)として、各色の各絵素での輝度データをD(c,x,y)と表す事にする。
【0015】S(ステップ)2;画像輝度分布データを作成。
補助記憶装置4に記憶された各色に対する画像輝度データについて、各階調ごとに、その輝度の度数を計算し、度数分布を求める。この度数分布を、画像輝度分布データと呼ぶ。
【0016】S(ステップ)3;最頻輝度値、最大輝度値、最小輝度値導出。
画像輝度分布データを使用して、各色における最頻輝度値Dmid、最大輝度値Dmax、最小輝度値Dminを算出する。但し、この時特定するDmin、Dmaxは、図5に示す様に、連続した画像輝度分布データに基づいたヒストグラムの両端であり、これから外れたDoutの様な画像ノイズ及び異常部と思われる特異点は最大及び最小輝度値とは認知しない事を前提とする。また、最頻輝度値Dmidは、図5のヒストグラムから理解できるように、最も度数の大きな輝度値のことである。
【0017】S(ステップ)4;ムラ欠陥候補部検出処理。
輝度データD(c,x,y)を2値化し、各色における絵素を正常部とムラ欠陥候補部に2分する。この時二値化した輝度データをD'(c,x,y)とし、D'(c,x,y)=0を正常部、D'(c,x,y)=1をムラ欠陥候補部と定義する。また、A=|Dmin−Dmax|と定義し、予め3つの判定定数K、α、βを設定しておく。Kは、規格階調数と呼ばれ、DminとDmaxの間の階調数を、この規格階調数に再設定するための定数である。αとβ(α<β)は、輝度しきい値と呼ばれ、AとKによって規格化された輝度データD(c,x,y)を2値化するための閾値である。
【0018】以下の(1)式又は(2)式によって二値化がなされる。(1)式では、K(D(c,x,y)−Dmin)/Aによって、輝度データD(c,x,y)を規格化している。他方、(2)式では、K(D(c,x,y)−(2Dmid−Dmax))/Aによって、輝度データD(c,x,y)を規格化している。
【0019】|Dmin−Dmid|≦|Dmax−Dmid|の場合、 K(D(c,x,y)−Dmin)/A<αならば、D'(c,x,y)=1 α≦K(D(c,x,y)−Dmin)/A≦βならば、D'(c,x,y)=0 K(D(c,x,y)−Dmin)/A>βならば、D'(c,x,y)=1 (1)
【0020】|Dmin−Dmid|>|Dmax−Dmid|の場合、 K(D(c,x,y)−(2Dmid−Dmax))/A<αならば、D'(c,x,y)=1 α≦K(D(c,x,y)−(2Dmid−Dmax))/A≦βならば、D'(c,x,y)=0 K(D(c,x,y)−(2Dmid−Dmax))/A>βならば、D'(c,x,y)=1 (2)
【0021】S(ステップ)5;ラベリング。
ステップ4で、画像輝度データは、各色ごとにムラ欠陥候補部と正常部に分離されたが、データ的に分離されているだけで、ムラという面欠陥としては認識されていない。そこで、図6に示す通り、D'(c,x,y)=1が隣接しているムラ欠陥候補部を1つの面欠陥として認識するためラベリングする。この時、1つの面欠陥として認識するためにラベリングしたムラ欠陥候補部からなる集合を、ムラ欠陥候補領域と呼ぶことにする。そして、ラベル番号=n(nは自然数)と設定したムラ欠陥候補領域に対して、D''(c,x,y,n)を(3)式で定義する。
【0022】D''(c,x,y,n)=D(c,x,y) (3)
【0023】S(ステップ)6;ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値算出。
D''(c,x,y,n)を使用して、ラベル番号=nのムラ欠陥候補領域について、座標(Xn,Yn)、面積Sn、平均輝度値<Dn>を(4)、(5)、(6)式に示す様に各色ごとに算出する。
【0024】
(Xn,Yn)=(Xnmin+(Xnmax−Xnmin)/2,Ynmin+(Ynmax−Ynmin)/2) (4)
【0025】ここで、Xnmaxはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データの最大X座標、Xnminはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データの最小X座標、Ynmaxはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データの最大Y座標、Ynminはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データの最小Y座標である。
【0026】Sn=N (5)
【0027】ここで、Nはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データの数である。
【0028】
<Dn>=(ΣD''(c,x,y,n))/N (6)
【0029】ここで、Σはラベル番号=nのムラ欠陥候補領域内での画像輝度データについて和を取る。
【0030】S(ステップ)7;ムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値の算出。
図7に示すように、ムラ欠陥候補領域21内でX方向に隣接するムラ欠陥候補部がm個あった場合、その両端からX方向に2m個の絵素をムラ欠陥候補周辺部とし、そこにおける画像輝度データD(c,x,y)から、<Dn>と同様にして、ムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値<Dnout>を、各色ごとに算出する。
【0031】S(SETP)8;ムラ欠陥部検出。
各色ごとに、Sn、<Dn>、<Dnout>よりムラ欠陥部を、以下の(7)式の判断基準に従って検出する。
【0032】ラベル番号=nのムラ欠陥候補領域について、Sn>δ且つ|<Dn>−<Dnout>|>γならば、ムラ欠陥部であると判断して、D''(c,x,y,n)とD(c,x,y)を、nに再設定し、Sn≦δまたは|<Dn>−<Dnout>|≦γならば、正常部であると判断して、D''(c,x,y,n)とD(c,x,y)を、0に再設定する。(7)
【0033】ここで、δはムラ欠陥面積しきい値、γはムラ欠陥輝度しきい値であり、両者は予め定められた定数である。
【0034】以上の再設定によって、D(c,x,y)>0の部分がムラ欠陥部となる。
【0035】S(ステップ)9;検査終了?
すべてのパネル部について、ムラ欠陥検査が終了したのであれば、YESとなり、S(ステップ)10に進む。他方、未検査のパネル部があれば、NOとなり、S(ステップ)1に戻る。
【0036】S(ステップ)10;判定結果の保存。
検出されたムラ欠陥部の各色ごとの座標、面積、平均輝度値を、補助記憶装置4に保存する。
【0037】以上のムラ欠陥検査方法の説明から理解できるように、ステップ1〜8及びステップ10での処理は、請求項1記載のムラ欠陥検査装置の各手段が行う処理と一致している。
【0038】
【発明の効果】本発明は、常にばらつきのない一定の基準でムラ欠陥の判定ができ、一定した基準にてカラーフィルタの品質保証をする事ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成図。
【図2】本発明方法の処理の流れを説明するフローチャート。
【図3】製造ライン上のカラーフィルタの外観を説明する図。
【図4】パネル部の拡大図。
【図5】最頻輝度値、最大輝度値、最小輝度値の導出を説明する図。
【図6】ラベリングを説明する図。
【図7】ムラ欠陥候補周辺部を説明する図。
【符号の説明】
1…撮像装置
2…主記憶装置
3…中央処理装置(CPU)
4…補助記憶装置
5…ラベル番号=5のムラ欠陥候補領域
6…ラベル番号=6のムラ欠陥候補領域
11…ガラス基板
12…パネル部
13…絵素
20…ムラ欠陥候補周辺部
21…ムラ欠陥候補領域
B…青紫の薄膜
G…緑の薄膜
R…赤の薄膜
m…ムラ欠陥候補領域内でX方向に隣接するムラ欠陥候補部の数
Dmid…最頻輝度値
Dmin…最小輝度値
Dmax…最大輝度値
Dout…特異点

【特許請求の範囲】
【請求項1】カラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査する装置であって、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶する手段と、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成する手段と、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出する手段と、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とする手段と、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングする手段と、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出する手段と、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出する手段と、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出する手段と、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存する手段と、を具備することを特徴とするムラ欠陥検査装置。
【請求項2】カラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査する方法であって、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶するステップと、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成するステップと、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出するステップと、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とするステップと、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングするステップと、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出するステップと、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出するステップと、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出するステップと、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存するステップと、を含むことを特徴とするムラ欠陥検査方法。
【請求項3】コンピュータによってカラーフィルタ等のように周期パターンを持つ部品のムラ欠陥を検査するためのプログラムを記録した記録媒体であって、そのプログラムは、(a)部品の一部又は全体について、撮影装置から得られる画像輝度データを記憶するステップと、(b)記憶された画像輝度データから、画像輝度分布データを作成するステップと、(c)画像輝度分布データより、最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を算出するステップと、(d)最頻輝度値、最大輝度値、及び最小輝度値を用いて、画像輝度データを規格化し、規格化された画像輝度データが、1つのしきい値よりも小さいか又はもう1つのしきい値よりも大きいところをムラ欠陥候補部とするステップと、(e)隣接するムラ欠陥候補部を、1つのムラ欠陥候補領域として認識するために、ラベリングするステップと、(f)ムラ欠陥候補領域の座標、面積、平均輝度値を算出するステップと、(g)ムラ欠陥候補領域の周辺部を、ムラ欠陥候補周辺部とし、そのムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値を算出するステップと、(h)ムラ欠陥候補領域の面積の大きさ、及びムラ欠陥候補領域の平均輝度値とムラ欠陥候補周辺部の平均輝度値との差の大きさから、ムラ欠陥部を検出するステップと、(i)ムラ欠陥部の座標、面積、平均輝度を保存するステップと、を含むことを特徴とするムラ欠陥検査プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【公開番号】特開2000−113188(P2000−113188A)
【公開日】平成12年4月21日(2000.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−283944
【出願日】平成10年10月6日(1998.10.6)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】