説明

メタライズされたセラミックボディを有するコンポーネント

少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部で覆われているセラミックボディを有するコンポーネントの場合、金属被覆部の耐久性および接着強度の問題が起こり得る。従って本発明により、セラミックボディの表面上の材料がメタライズ部の箇所で面全体または面の一部分で化学的プロセスまたは物理的プロセスによって化学的および/または結晶学的および/または物理的に、適した反応物質の添加によりまたは添加なしに変質されており、かつセラミックボディと接合される少なくとも0.001ナノメートルの同じまたは同じでない厚さを有する少なくとも1つの緻密な層または多孔性の層を形成し、前記層は少なくとも1つの均質なまたは不均質な新規の材料から成ることが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディを有するコンポーネントならびにそのようなコンポーネントの製造法に関する。
【0002】
DE19603822C2の中では、窒化アルミニウムセラミックからの少なくとも1つの層を有するセラミック支持体の製造法ならびにこの方法に従って製造されたセラミック支持体が記載される。メタライズ部の耐久性を高めるために、酸化アルミニウムからの補助層または中間層が作製され、それに関して、メタライズするために予定される表面側に、銅からのまたは酸化銅からのまたはその他の銅含有化合物からの層が備え付けられ、引き続き酸素含有雰囲気中で熱処理される。
【0003】
少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディを有するコンポーネントの場合、金属被覆部の耐久性および接着強度の問題が起こり得る。
【0004】
本発明の課題は、少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われており、かつ板状に形成されており、または立体的に構造化されているセラミックボディを有するコンポーネント、ならびにメタライズ部が特に良好に接着しているそのようなコンポーネントの製造法を提示するという点にある。
【0005】
該課題は、特許請求項1の固有の特徴部を有するコンポーネントおよび特許請求項19の固有の特徴部による方法に従って解決される。本発明の好ましい構成は従属請求項の中で提示される。
【0006】
本発明によるコンポーネントは、少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディから成る。セラミックボディは板状に形成されており、または立体的に構造化されている。それは例えばE形を有していてよい。そのような形を、例えばヒートシンクが持つ。
【0007】
ヒートシンクとは、電気デバイスまたは電子デバイスまたは回路を有し、かつ該デバイスまたは該回路中で発生する熱を、該デバイスまたは該回路を損傷し得る蓄熱が発生しないように排出することができるように形作られているボディと理解される。担体ボディは、電気的に導電性ではなく、またはほぼ導電性ではなく、かつ良好な熱伝導率を有する材料からのボディである。そのようなボディのための理想的な材料はセラミックである。
【0008】
ボディは一体となっており、かつ電子デバイスまたは回路の保護のために熱を排出または供給するエレメントを有している。有利には担体ボディは白金であり、かつ該エレメントは熱媒体または冷却媒体を送り込むことが可能なオリフィス、ダクト、リブおよび/または凹部である。媒体は液状またはガス状であってよい。担体ボディおよび/または冷却エレメントは、好ましくは、少なくとも1つのセラミック成分または種々のセラミック材料の複合体から成る。
【0009】
セラミック材料は、主成分としてZrO2/HfO250.1質量%〜100質量%またはAl2350.1質量%〜100質量%またはAlN50.1質量%〜100質量%またはSi3450.1質量%〜100質量%またはBeO50.1質量%〜100質量%、SiC50.1質量%〜100質量%または該主成分の少なくとも2つの組み合わせ物を任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で含有し、ならびに副成分として少なくとも1つの酸化状態における元素のCa、Sr、Si、Mg、B、Y、Sc、Ce、Cu、Zn、Pbおよび/または化合物を≦49.9質量%の割合で単独にまたは任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で含有する。主成分および副成分は、≦3質量%の割合の不純物を差し引いて、任意の組み合わせにおいて100質量%の全組成物となるように互いに組み合わせることが可能である。
【0010】
例えばメタライズ部は、純粋な品質または工業的な品質におけるタングステン、銀、金、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウムまたは鋼または少なくとも2つの異なる金属の混合物から成っていてよい。例えばメタライズ部は、付加的にまたはそれ単独でも、反応はんだ、軟質はんだ、または硬質はんだから成っていてよい。
【0011】
メタライズ部がコンポーネントのセラミックボディに良好に接着するように、セラミックボディの表面上の材料が面全体または面の一部分で化学的プロセスまたは物理的プロセスによって化学的および/または結晶学的および/または物理的に、適した反応物質の添加によりまたは添加なしに変質される。それによってセラミックボディ上の処理される箇所で、セラミックボディと接合される少なくとも0.001ナノメートルの同じまたは同じでない厚さを有する、少なくとも1つの均質なまたは不均質な新規の材料から成る少なくとも1つの緻密な層または多孔性の層が得られる。セラミックボディの残りの基材は変質されないままである。この新規の材料と面の一部分でまたは面全体で少なくとも1つのメタライズ部が接合され得る。
【0012】
反応物質は、DCB法(Direct Copper Bonding)の場合、本質的に金属、例えば銅または酸化銅であり、またはカルシウム化合物または酸化マンガンまたは酸素である。AMB法(Active Metal Brazing)の場合の活性金属成分は、例えばZn、Sn、Ni、Pd、Ag、Cu、In、Zr、Ti、Ag、Yt、T、Nである。
【0013】
上記の方法によって、金属酸化物セラミックの表面上に少なくとも面全体でまたは面の一部分で新規の材料が作製される。金属間相の層が形成され、それによって発泡、剥落およびその他の欠陥部分が、殊に熱負荷の場合にも生じることなく、メタライズ部がセラミックボディ上に施与され得る。
【0014】
新規の材料から形成された層は、メタライズに依存して、少なくとも酸化アルミニウムまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅またはこれらの固体化学的な混合物から成る混合層を包含していてよい。
【0015】
形成された層は、メタライズに依存して、少なくとも酸化アルミニウムからまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅またはこれらの固体化学的な混合物から成る中間層を包含していてよい。
【0016】
少なくとも1つの中間層および少なくとも1つの混合層の組み合わせも可能である。
【0017】
酸化アルミニウムからの中間層の作製のために、窒化アルミニウムからのセラミックボディの表面に面全体でまたは面の一部分で銅からのまたは酸化銅からのまたはその他の銅含有化合物からのまたはこれらの組み合わせ物からの層が0.001ナノメートルの最小厚さで備え付けられ、引き続き酸素含有雰囲気中で700℃〜1380℃の温度にて、0.05〜80マイクロメートルであってよい所望の厚さを有する中間層が形成されるまでの間処理される。中間層は少なくとも一部において、その厚さにわたり0.01〜80質量パーセントの割合の酸化銅を含有する。
【0018】
窒化アルミニウムが酸素含有雰囲気により処理される場合、同時に酸化銅含有材料は気相を介して、形成される酸化アルミニウムと反応され得る。蒸気状の酸化銅の成分を有する酸素含有雰囲気中での処理は、0.05〜80マイクロメートルの層厚さが生じるまでの間行われる。
【0019】
これらの中間層、混合層またはこれらの層の組み合わせ物は、セラミック材料とメタライズ部との間の安定な接合を可能にする。殊に銅でメタライズされる場合、酸化銅が載置された銅ホイルから溶融し、かつ形成される層と、欠陥のない、特に耐久性のある接合部を形成する。
【0020】
少なくとも1つの層または中間層または混合層の組成は均質であり、または勾配を持っており、かつ少なくとも1つの勾配を1つ以上の方向で示す。それゆえ勾配を持った層内で酸化アルミニウムの濃度はセラミックボディの窒化アルミニウムに向かって上昇してよく、あるいは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅の成分と酸化アルミニウムとの混合相の濃度は酸化アルミニウム層に向かって減少してよい。それによって中間層または混合層の組成を予定されたメタライズ部に適合させることが可能である。
【0021】
メタライズ部上には、例えば電子コンポーネントとのはんだ付け接合部の製造のために、少なくとも1つの別の同じまたは同じでないメタライズ部が面全体でまたは面の一部分で施与され得る。
【0022】
セラミックボディの表面の処理後、作製された中間層の少なくとも1つの上にメタライズ部が、酸化された金属ホイルまたは銅ホイルの使用下でDCB法によって金属層または銅層が面全体でまたは面の一部分で固定され得る。
【0023】
セラミックボディの表面の処理後、作製された中間層の少なくとも1つの上にメタライズ部が、好ましくは銅、アルミニウムまたは鋼からの金属ホイルの使用下でAMB法によって面全体でまたは面の一部分で固定され得る。
【0024】
少なくとも1つの同じまたは同じでないDCB支持体および/またはDCBベースの回路または少なくとも1つの同じまたは同じでないAMB支持体および/またはAMBベースの回路または少なくとも1つの支持体ベースの回路または白金または能動部品および/または受動部品および/または少なくとも1つの感覚エレメントが、少なくとも1つのメタライズ部と接合され得る。
【0025】
実施例を手がかりにして、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】電子コンポーネントを有する、DCB法に従ってメタライズされた本発明によるコンポーネントを示す図
【図2】電子コンポーネントを有する、AMB法に従ってメタライズされた本発明によるコンポーネントを示す図
【0027】
図1のコンポーネント1は、立体的に構造化されている窒化アルミニウムからのセラミックボディ2を有し、それはE形である。本実施例においてセラミックボディ2はヒートシンクである。セラミックボディ2の上側3および下側4は、それぞれ大きさの異なる表面を有する。下側4は冷却リブ5を有する。コンポーネント1の上側3は、本実施例において平らな表面を有する。上側3ならびに外部冷却リブ5のレッグにはメタライズされた領域6が存在し、該領域6には、例えば電子コンポーネントがはんだ付けされ得る。
【0028】
本発明による方法によって、メタライズされているセラミックボディ2の箇所6にまず酸化アルミニウムからの中間層7を形成し、該中間層に混合層のさらに別の層を介してメタライズ部を接合している。本実施例ではメタライズをDCB法に従って行った。メタライズ部8は酸化銅層9を有する銅ホイルであり、該層9は層10を介して中間層7と接合されている。層10内には酸化銅および酸化アルミニウムの成分が存在している。
【0029】
セラミックボディ2の上側3は回路担体である。上側3のメタライズ部8上には、電子コンポーネント、例えばチップ11がはんだ付け接合部12により固定されている。配線13を介して、それはさらに別のメタライズされた領域6と接合されている。このチップ11は熱源であり、その熱は冷却リブ7を介して排出される。
【0030】
図2のコンポーネント1は、図1からの公知物と一致するセラミックボディ2を有する。従って一致する特徴部には、同一の引用符号が付けられている。セラミックボディは、例えば酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化ジルコンまたは炭化物から成っていてよい。それは立体的に構造化されており、それはE形である。本実施例ではボディ2も同様にヒートシンクである。セラミックボディ2の上側3および下側4は、それぞれ大きさの異なる表面を有する。下側4は冷却リブ5を有する。コンポーネント1の上側3は、本実施例において平らな表面を有する。上側3ならびに外部冷却リブ5のレッグにはメタライズされた領域6が存在し、該領域6には、例えば電子コンポーネントがはんだ付けされ得る。
【0031】
本実施例ではメタライズをAMB法により行った。その際、接合されるべき2つの部分、セラミックボディ2と、メタライズ部15としての、例えば銅、アルミニウムまたは鋼からの金属ホイルとの間に金属充填材料がはんだとして充填され、該材料は、セラミックボディ2の表面と直接反応し得る活性金属添加剤を含有する。金属充填材料の合金は、活性金属成分として、例えばZn、Sn、Ni、Pd、Ag、Cu、In、Zr、Ti、Ag、Yt、T、Nを含有する。残りはそれ以外の合金成分によって形成される。これらの合金は、好ましくはペーストの形でセラミックボディの表面上に適用される。硬ろう付け(Brazing)は、好ましくは真空中またはヘリウムまたはアルゴンからの不活性ガス雰囲気中で行われる。
【0032】
硬ろう付けの場合、溶融される金属充填材料、はんだ16は、セラミックボディ2のセラミック材料と接合部、層17を形成し、該層17内でセラミック材料が変質された。この層17を介してメタライズ部15はセラミックボディ2と接合されている。
【0033】
セラミックボディ2の上側3は回路担体である。上側3のメタライズ部15上には、電子コンポーネント、例えばチップ11が、はんだ付け接合部12により固定されている。配線13を介して、それはさらに別のメタライズされた領域6と接合されている。このチップ11は熱源であり、その熱は冷却リブ5を介して排出される。
【符号の説明】
【0034】
1 コンポーネント、 2 セラミックボディ、 3 セラミックボディの上側、 4 セラミックボディの下側、 5 冷却リブ、 6 メタライズされた領域、 7 中間層、 8 メタライズ部、 9 酸化銅層、 10 層、 11 チッブ、 12 はんだ付け結合部、 13 配線、 15 メタライズ部、 16 はんだ、 17 層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディを有するコンポーネントであって、前記セラミックボディが板状にまたは立体的に構造化されていること、前記セラミックボディの表面上の材料が面全体でまたは面の一部分で化学的プロセスまたは物理的プロセスによって化学的および/または結晶学的および/または物理的に、適した反応物質の添加によりまたは添加なしに変質されており、かつ、前記セラミックボディと接合される少なくとも0.001ナノメートルの同じまたは同じでない厚さを有する少なくとも1つの緻密な層または多孔性の層を形成し、前記層は少なくとも1つの均質なまたは不均質な新規の材料から成り、この新規の材料が面の一部分または面全体で少なくとも1つのメタライズ部と接合されていること、および前記セラミックボディの残りの基材は変質されていないことを特徴とする、少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディを有するコンポーネント。
【請求項2】
セラミック材料が、主成分としてZrO2/HfO250.1質量%〜100質量%またはAl2350.1質量%〜100質量%またはAlN50.1質量%〜100質量%またはSi3450.1質量%〜100質量%またはBeO50.1質量%〜100質量%、SiC50.1質量%〜100質量%または前記主成分の少なくとも2つの組み合わせ物を任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で含有し、ならびに副成分として少なくとも1つの酸化状態における元素のCa、Sr、Si、Mg、B、Y、Sc、Ce、Cu、Zn、Pbおよび/または化合物を≦49.9質量%の割合で単独にまたは任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で含有することを、および前記主成分および前記副成分が、≦3質量%の割合の不純物を差し引いて、任意の組み合わせにおいて100質量%の全組成物となるように互いに組み合わせ可能であることを特徴とする、請求項1記載のコンポーネント。
【請求項3】
メタライズ部が、好ましくは、純粋な品質または工業的な品質におけるタングステン、銀、金、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウムまたは鋼または少なくとも2つの異なる金属の混合物または、付加的にまたはそれ単独で、反応はんだ、軟質はんだ、または硬質はんだから成ることを特徴とする、請求項1または2記載のコンポーネント。
【請求項4】
反応物質が、新規の材料からの層を形成するために、カルシウム化合物または酸化マンガンまたは酸素であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項5】
DCB法の場合の反応物質が、新規の材料からの層を形成するために、本質的に金属、例えば銅または酸化銅であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項6】
AMB法の場合の反応物質が、新規の材料からの層を形成するために、本質的にZn、Sn、Ni、Pd、Ag、Cu、In、Zr、Ti、Ag、Yt、T、Nの活性金属成分であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項7】
新規の材料から形成された層が、少なくとも酸化アルミニウムからまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅またはこれらの固体化学的な混合物から成る混合層を包含することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項8】
新規の材料から形成された層が、少なくとも酸化アルミニウムからまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅からまたはこれらの固体化学的な混合物から成る中間層を包含することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項9】
酸化アルミニウムからの中間層の作製のために、セラミックボディの面に、0.001ナノメートルの最小厚さを有する銅からのまたは酸化銅からのまたはその他の銅含有化合物からのまたはこれらの組み合わせ物からの層が備え付けられていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項10】
中間層が0.05〜80マイクロメートルの層厚さを有することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項11】
中間層内の少なくとも一部において、その厚さにわたり酸化銅の割合が0.01〜80質量パーセントであることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項12】
少なくとも1つの中間層および少なくとも1つの混合層の組み合わせ物が存在することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項13】
少なくとも1つの層または中間層または混合層の組成が均質であり、または勾配を持っており、かつ少なくとも1つの勾配を1つ以上の方向で示すことを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項14】
勾配を持った層内で、酸化アルミニウムの濃度が、セラミックボディの窒化アルミニウムに向かって上昇することを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項15】
異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅の成分と酸化アルミニウムとの混合相の濃度が、酸化アルミニウ層に向かって減少することを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項16】
メタライズ部上に少なくとも1つの別の同じまたは同じでないメタライズ部が面全体にまたは面の一部分に施与されていることを特徴とする、請求項1から15までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項17】
少なくとも1つの同じまたは同じでないDCB支持体および/またはDCBベースの回路または少なくとも1つの同じまたは同じでないAMB支持体および/またはAMBベースの回路または少なくとも1つの支持体ベースの回路または白金または能動部品および/または受動部品および/または少なくとも1つの感覚エレメントが、少なくとも1つのメタライズ部と接合されていることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項18】
セラミックボディがセラミックヒートシンクであることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載のコンポーネント。
【請求項19】
少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われるセラミックボディを有するコンポーネント、殊に請求項1から18までのいずれか1項記載のコンポーネントの製造法において、前記セラミックボディを板状に形成しまたは立体的に構造化すること、前記セラミックボディの表面上の材料を面全体でまたは面の一部分で化学的プロセスまたは物理的プロセスによって化学的および/または結晶学的および/または物理的に、適した反応物質の添加によりまたは添加なしに変質させ、かつ、前記セラミックボディと接合される少なくとも0.001ナノメートルの同じまたは同じでない厚さを有する少なくとも1つの緻密な層または多孔性の層を形成させ、前記層は少なくとも1つの均質なまたは不均質な新規の材料から成り、この新規の材料を面の一部分または面全体で少なくとも1つのメタライズ部と接合させること、および前記セラミックボディの残りの基材は変質させないことを特徴とする、少なくとも1つの箇所でその表面がメタライズ部により覆われているセラミックボディを有するコンポーネントの製造法。
【請求項20】
セラミック材料を、主成分としてZrO2/HfO250.1質量%〜100質量%またはAl2350.1質量%〜100質量%またはAlN50.1質量%〜100質量%またはSi3450.1質量%〜100質量%またはBeO50.1質量%〜100質量%、SiC50.1質量%〜100質量%または前記主成分の少なくとも2つの組み合わせ物を任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で構成し、ならびに副成分として少なくとも1つの酸化状態における元素のCa、Sr、Si、Mg、B、Y、Sc、Ce、Cu、Zn、Pbおよび/または化合物を≦49.9質量%の割合で単独にまたは任意の組み合わせにおいて上記の成分範囲内で構成することを、および前記主成分および前記副成分を、≦3質量%の割合の不純物を差し引いて、任意の組み合わせにおいて100質量%の全組成物となるように互いに組み合わせることを特徴とする、請求項19記載の方法。
【請求項21】
コンポーネントのセラミックボディのメタライズ部を、純粋な品質または工業的な品質におけるタングステン、銀、金、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウムまたは鋼または少なくとも2つの異なる金属の混合物または、付加的にまたはそれ単独で、反応はんだ、軟質はんだ、または硬質はんだを用いて処理することを特徴とする、請求項19または20記載の方法。
【請求項22】
新規の材料からの層を形成するための反応物質として、カルシウム化合物または酸化マンガンまたは酸素を作用させることを特徴とする、請求項19から21までのいずれか1項記載の方法。
【請求項23】
DVB法の場合に新規の材料からの層を形成するための反応物質として、本質的に金属、例えば銅または酸化銅を作用させることを特徴とする、請求項19から22までのいずれか1項記載の方法。
【請求項24】
AMB法の場合に新規の材料からの層を形成するための反応物質として、本質的にZn、Sn、Ni、Pd、Ag、Cu、In、Zr、Ti、Ag、Yt、T、Nの活性金属成分を作用させることを特徴とする、請求項19から23までのいずれか1項記載の方法。
【請求項25】
新規の材料から形成された層が、少なくとも酸化アルミニウムからまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅またはこの固体化学的な混合物から形成される混合層を包含することを特徴とする、請求項19から24までのいずれか1項記載の方法。
【請求項26】
新規の材料から形成された層が、少なくとも酸化アルミニウムからまたは異なるまたは同じ酸化状態の酸化銅からまたはこれらの固体化学的な混合物から形成される中間層を包含することを特徴とする、請求項19から25までのいずれか1項記載の方法。
【請求項27】
少なくとも1つの中間層および少なくとも1つの混合層の組み合わせ物を作製することを特徴とする、請求項19から26までのいずれか1項記載の方法。
【請求項28】
窒化アルミニウムからのセラミックボディの表面上に、少なくとも面全体でまたは面の一部分で酸化アルミニウムからの少なくとも1つの中間層を作製し、そのためこの面に、0.001ナノメートルの最小厚さを有する銅からのまたは酸化銅からのまたはその他の銅含有化合物からのまたはこれらの組み合わせ物からの層を備え付け、引き続き酸素含有雰囲気中で熱処理することを特徴とする、請求項19から27までのいずれか1項記載の方法。
【請求項29】
熱処理を700℃〜1380℃の温度で行うことを特徴とする、請求項28記載の方法。
【請求項30】
窒化アルミニウムの処理を酸素含有雰囲気中で、それぞれの中間層について0.05〜80マイクロメートルの層厚さが生じるまでの間行うことを特徴とする、請求項28または29記載の方法。
【請求項31】
窒化アルミニウムを酸素含有雰囲気により処理する場合、同時に酸化銅含有材料を、気相を介して、形成される酸化アルミニウムと反応させることを特徴とする、請求項19から30までのいずれか1項記載の方法。
【請求項32】
蒸気状の酸化銅の成分を有する酸素含有雰囲気中での処理を、0.05〜80マイクロメートルの厚さを有する酸化アルミニウムからの層が生じるまでの間行うことを特徴とする、請求項19から31までのいずれか1項記載の方法。
【請求項33】
中間層内の少なくとも一部において、その厚さにわたり0.01〜80質量パーセントの割合の酸化銅を作製することを特徴とする、請求項19から32までのいずれか1項記載の方法。
【請求項34】
セラミックボディの表面の処理後に、少なくとも1つの作製された中間層上に、メタライズ部を酸化金属ホイルまたは銅ホイルの使用下でDCB法により平面状に固定することを特徴とする、請求項19から33までのいずれか1項記載の方法。
【請求項35】
窒化アルミニウムからのセラミックボディの表面の処理後に、少なくとも1つの中間層を作製すること、および少なくとも1つの中間層上にDCB法の使用下で金属層または銅層を施与することを特徴とする、請求項19から34までのいずれか1項記載の方法。
【請求項36】
セラミックボディの表面の処理後に、少なくとも1つの作製された中間層上に、メタライズ部を、好ましくは銅、アルミニウムまたは鋼からの金属ホイルの使用下でAMB法により平面状に固定することを特徴とする、請求項19から35までのいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
セラミックボディの表面の処理後に、少なくとも1つの中間層を作製すること、および少なくとも1つの中間層上にAMB法の使用下で、好ましくは銅、アルミニウムまたは鋼からの金属ホイルを施与することを特徴とする、請求項19から36までのいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−524831(P2010−524831A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504633(P2010−504633)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際出願番号】PCT/EP2008/054630
【国際公開番号】WO2008/128948
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(508095614)セラムテック アクチエンゲゼルシャフト (36)
【氏名又は名称原語表記】CeramTec AG
【住所又は居所原語表記】Fabrikstrasse 23−29, D−73207 Plochingen, Germany
【Fターム(参考)】