説明

メーソンリブロックおよび重なる面を有するメーソンリブロックを作成する方法

モールドアセンブリを使用するメーソンリブロックマシーンによってモールドされたメーソンリブロックであって、該モールドアセンブリは、複数のライナープレートを有し、該複数のライナープレートのうちの少なくとも一つは可動であり、該メーソンリブロックは、第1の横面と、第1の横面と対向する第2の横面と、第1の横面を第2の横面に接合する第1の主面と、第1の主面と対向する第2の主面であって、第1の横面を第2の横面に接合する第2の主面と、第1の主面を第2の主面に接合する第1の端面と、第1の端面と対向し、第1の主面を第2の主面に接合する第2の端面とを備え、第1の端面は同様のメーソンリブロックの非平面端面と嵌合し、重なるように構成された非平面端面を備え、かつ、該非平面面のネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、モールディングプロセスの間に形成される、メーソンリブロック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願の主題は、米国仮特許出願第60/644,106号(2005年1月13日出願)の主題に関し、該出願に対する優先権が、35U.S.C.セクション119(e)のもとで主張され、該出願は、本明細書において参照により援用される。
【0002】
(技術分野)
本発明は、概して、メーソンリブロックに関し、さらに詳細には、メーソンリブロックおよび同様のメーソンリブロックの非平面と重なるように構成される少なくとも一つの非平面を有するメーソンリブロックを作成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンクリートメーソンリユニットとも呼ばれコンクリートブロックは、多数の構造を建設するために使用されている。コンクリートメーソンリユニットの例は、芯が中空のブロックを含み、一般的に「グレイ」ブロック、舗道ブロック、および擁壁ブロックと呼ばれている。グレイブロックは、通常、商業用建築物および公共の建築物の建設に使用され、一家族の家の建設においてでさえ使用されている。擁壁ブロックは、多数の造園構造、例えば一段高くなった花壇および土壌保持壁を建築するために使用されている。
【0004】
これらのブロックは、一般的に長方形の形状であり、ずらして積み重ね、壁または他の構造を形成するときには、あらゆる人にとって馴染みのあるレンガ状のパターンが、隣接するブロック間の接合線によって形成される。図20Aは、壁構造880の一部分の図解例であり、該壁構造880は、従来のグレイブロック890(図20Bを参照)を使用して建設され、馴染みのあるレンガ状のパターンを有している。多くの場合に、問題にはならないが、自然な外観を有する構造を建築しようとするとき、例えば、テクスチャー加工されたグレイブロック(時には建築用ユニットとして呼ばれている)を使用している建築物か、あるいは土壌保持壁、または岩または石のような外観を有して形成された擁壁ブロックを使用している他の造園用構造を建造するときに、そのようなレンガ状のパターンは、望ましくない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、メーソンリブロックマシーンによってモールドされたメーソンリブロックを提供し、該メーソンリブロックマシーンは、複数のライナープレートを有するモールドアセンブリを使用し、該プレートのうちの少なくとも一つが可動である;該メーソンリブロックは、第1の横面と、第1の横面と対向する第2の横面と、第1の横面を第2の横面に接合する第1の主面と、第1の主面と対向し、かつ第1の横面を第2の横面に接合する第2の主面と、第1の主面を第2の主面に接合する第1の端面と、第1の端面と対向し、第1の主面を第2の主面に接合する第2の端面とを含み、該第1の端面は、同様のメーソンリブロックの非平面端面と嵌合し、重なるように構成された非平面を備え、モールド処理の間、非平面端面のネガティブを有する可動なライナープレートの活動によって形成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下の発明を実施するための最良の形態において、添付の図面が参照され、該図面は本明細書の一部分であり、本発明が実施され得る特定の実施形態の図によって示される。この点に関して、記述されている図の方向については、方向を示す用語、例えば「上部」、「底部」、「正面部」、「背部」、「リーディング」、「トレーリング」などが使用される。本発明の実施形態の構成要素が、様々な異なる方向に配置され得るので、方向を示す用語は、図示の目的で使用され、決して限定することはない。理解されるべきは、他の実施形態が使用され得、構造的または論理的な変更が、本発明の範囲を逸脱することなく行われ得るということである。従って、以下の発明を実施するための最良の形態は、限定する意味合いで取られるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0007】
本明細書に記述され、図21〜図34Dによって図示されるように、メーソンリブロックと、同様のメーソンリブロックの端面と嵌合し、かつ、重なるように構成された少なくとも一つの非平面端面を有するメーソンリブロックを作成する方法とが提供される。本発明と共に使用するために適切に構成された、モールドおよびドライブのアセンブリの例は、図1〜図19によって、および米国特許出願第10/629,460号(2003年7月29日出願)と、米国特許出願第10/879,381号(2004年6月29日出願)と、米国特許出願第11/036,147号(2005年1月13日)とによって、以下に記述および図示され、該出願のそれぞれは、本発明と同一の承継人に譲渡され、本明細書において参照により援用される。
【0008】
図1は、本発明に従った、可動なライナープレート32a、b32、33c、および33dを有するモールドアセンブリ30の一例示的な実施形態の斜視図である。モールドアセンブリ30は、ドライブシステムアセンブリ31を含み、該ドライブシステムアセンブリは、側面部材34a、34bおよび交差部材36a、36bを有し、該側面部材および交差部材はそれぞれ、内壁38a、38b、40a、および40bを有し、かつ、互いに結合されて、内側の表面がモールドボックス42を形成する。図示された実施形態において、交差部材36aおよび36bは、ボルト37を用いて側面部材34aおよび34bにボルト固定されている。
【0009】
可動なライナープレート32a、32b、32c、および32dはそれぞれ、前面44a、44b、44c、および44dを有し、モールドキャビティ46を形成するように構成されている。図示された実施形態において、各ライナープレートは、隣接するモールドフレーム部材の内側に配置されている、関連するギアドライブアセンブリを有する。ライナープレート32aに対応し、交差部材36aの内側に配置されているギアドライブアセンブリ50の一部分が、側面部材34aを貫通して伸びていることが示されている。各ギアドライブアセンブリは、選択的に、関連するライナープレートに結合され、かつ、関連する交差部材と平行である第1の方向に第1の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側に向けてライナープレートを移動し、第1の方向と反対の方向に第2の力を適用することによって、モールドキャビティ46の内側から離れるようにライナープレートを移動するように構成される。側面部材34a、34bおよび交差部材36a、36bのそれぞれは、対応する潤滑油ポートを有し、該潤滑油ポートは、部材の中に伸び、対応するギア要素に潤滑油を提供する。例えば、潤滑油ポート48aおよび48bである。本発明に従った、ギアドライブアセンブリと可動なライナープレートは、以下でさらに詳細に論じられる。
【0010】
動作において、モールドアセンブリ30は、選択的に、コンクリートブロックマシーンに結合される。しかしながら、図示を容易にする目的のため、コンクリートブロックは、図1に示されていない。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、ドライブシステムアセンブリ31の側面部材34aおよび34bをコンクリートブロックマシーンにボルト固定することによって、コンクリートブロックマシーンに設置されている。一実施形態において、モールドアセンブリ30はさらに、モールドキャビティ46の寸法と実質的に等しい寸法を有するヘッドシューアセンブリ52を含む。ヘッドシューアセンブリ52はまた、コンクリートブロックマシーンに選択的に結合されるように構成されている。
【0011】
まず、ライナープレート32a〜32dは、モールドボックス42の内側に向け所望の距離だけ伸び、所望のモールドキャビティ46を形成する。次に、パレット56が置かれている振動台が、上に持ち上げられ、パレット56が接触して、モールドキャビティ46の底を形成する。一実施形態において、コアバーアセンブリ(示されていない)は、モールドキャビティ46内に配置され、特定のブロックのデザイン的な必要性に従って、完成したブロック内に空間を形成する。
【0012】
モールドキャビティ46は、次に、可動なフィードボックスドロワーからのコンクリートで満たされる。ヘッドシューアセンブリ52は、モールド46の上に降ろされ(方向を示す矢印54によって示されるように)、液圧または機械的な力でコンクリートをプレスする。ヘッドシューアセンブリ52は振動台と共に、同時にモールドアセンブリ30を振動させ、モールドキャビティ46内でのコンクリートの圧縮力が非常に高くなる。高いレベルの圧縮力が、モールド内のあらゆる空間に満ち、完成したブロックをモールドキャビティ46から直ちに取外すことを可能にする硬度のレベルに素早く到達する。
【0013】
完成したブロックは、まず、ライナープレート32a〜32dを収縮させることによって取外される。次に、ヘッドシューアセンブリ52および振動台は、パレット56と共に下に降ろされるが(矢印58によって示される方向とは反対の方向に)、モールドアセンブリ30はそのまま残っており、ヘッドシューアセンブリ56は、完成したブロックをモールドキャビティ46から押し外して、パレット52の上にのせる。ヘッドシューアセンブリ52の下側の縁が、モールドアセンブリ30の下側の縁よりも下に落ちるときに、コンベアシステムがパレット56を移動させ、完成したブロックを運び去り、新しいパレットが配置される。上記のプロセスは繰り返され、追加的にブロックを作成する。
【0014】
完成したブロックをモールドキャビティ46から取外すことに先立って、ライナープレート32a〜32dを収縮させることによって、ライナープレート32a〜32dは、あまり磨耗することなく、従って、動作耐用年数が増加する。さらに、可動なライナープレート32a〜32dはまた、コンクリートブロックが、標準的な水平位置の代わりに、パレット56に対して垂直位置にモールドされることを可能にし、ヘッドシューアセンブリ52が、完成したコンクリートブロックの「フェイス」となる箇所と接触する。「フェイス」は、ブロックの表面であり、該表面は、壁または他の構造に据え付けられた後に、観賞用に露出される可能性がある。
【0015】
図2は、本発明に従った、可動なライナープレートおよび対応するギアドライブアセンブリ、例えば、可動なライナープレート32aおよび対応するギアドライブアセンブリ50を示す斜視図70である。図示の目的のために、側面部材34aおよび交差部材36は、示されていない。ギアドライブアセンブリ50は、選択的に、ライナープレート32aと結合される第1のギア要素72と、第2のギア要素74と、ピストンロッド78を介して第2のギア要素74に結合される単一ロッド端複動式空気シリンダ(シリンダ)76と、ギアトラック80とを含む。シリンダ76は、空気圧フィッティングを受け入れるための開口82を含む。一実施形態において、シリンダ76は、液圧シリンダを備えている。一実施形態において、シリンダ76は、二重ロッド端複動式シリンダを備えている。一実施形態において、ピストンロッド78は、第2のギア要素74に螺合して(threadably)結合されている。
【0016】
図2の実施形態において、第1のギア要素72および第2のギア要素74が、図示され、以下ではそれぞれ、ギアプレート72および第2のギア要素74として参照される。しかしながら、ギアプレートおよびシリンダ状のギアヘッドとして図示されているが、第1のギア要素72および第2のギア要素74は、任意の適切な形状および寸法であり得る。
【0017】
ギアプレート72は、第1の主面84上に、複数の角度のついたチャネルを含み、ギアトラック80においてスライドするように構成されている。ギアトラック80は、内壁40aから交差部材36a内に伸びているギアスロット(示されていない)にスライド可能に挿入されている。シリンダ状のギアヘッド74は、雌ギアプレート72の第1の主面84に隣接する面86上に、複数の角度のついたチャネルを含み、角度のついたチャネルは、シリンダ状のギアヘッド74の半径に直角の方向であり、ギアプレート72の角度のついたチャネルと、スライド可能に噛合い、かつ、組み合うように構成されている。ライナープレート32aは、背面90から伸びているガイドポスト88a、88b、88c、および88dを含む。各ガイドポストは、内壁40aから交差部材36a内に伸びている、対応するガイドホール(示されていない)に、スライド可能に挿入されるように構成されている。ギアスロットおよびガイドホールは、以下で詳細に論じられる。
【0018】
シリンダ76がピストンロッド78を伸ばすときには、シリンダ状のギアヘッド74が、矢印92によって示された方向に移動し、組み合っている角度のついたチャネルのために、ギアプレート72およびライナープレート32aが、矢印94によって示されるようにモールド46の内側に向けて移動する。留意すべきは、図示されているように、図2は、伸ばされた位置におけるピストンロッド78およびシリンダ状のギアヘッド74を描いている。シリンダ76が、ピストンロッド78を収縮させるときには、シリンダ状のギアヘッド74は、矢印96によって示される方向に移動し、ギアプレート72およびライナープレート32が、矢印98によって示されるように、モールドの内側から離れるように移動する。ライナープレート32aが、モールドの中央に向かうようにか、または離れるように移動するにつれて、ギアプレート72は、ガイドトラック80内をスライドし、ガイドポスト88a〜88dは、対応するガイドホール内をスライドする。
【0019】
一実施形態において、取り外し可能なライナーフェイス100は、選択的に、ライナープレート32aから伸びている留め具102a、102b、102c、および102dを介して表面44aに結合される。取外し可能なライナーフェイス100は、所望の形状を提供し、および/またはモールド46において作成されたブロックに、テキストを含む所望の刻まれたパターンを提供するように構成されている。この点に関して、取り外し可能なライナーフェイス100は、所望の形状またはパターンのネガティブを含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェイス100は、ポリウレタン材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナーフェイス100は、ゴム材料を含む。一実施形態において、取り外し可能なライナープレートは、金属または金属合金、例えば鉄またはアルミニウムを含む。一実施形態において、ライナープレート32はさらに、背面90上のリセス104に設置されるヒータを含み、該ヒータは、モールド46内のコンクリートを硬化することを助け、表面44aおよび取外し可能なライナーフェイス100に、コンクリートが付着すること低減させる。
【0020】
図3Aは、図2において方向を示す矢印106によって示されるような、ギアドライブアセンブリ50およびライナープレート32aの上面図120である。図において、側面部材34a、34bおよび交差部材36aは、破線によって示されている。ガイドポスト88cおよび88dはそれぞれ、ガイドホール122cおよび122dにスライド可能に挿入され、該ガイドホールは、内面40aから交差部材36aに伸びている。ガイドポスト88aおよび88bにそれぞれ対応するガイドホール122aおよび122bは示されていないが、ガイドホール122cおよび122dの下に並んで配置されている。一実施形態において、ガイドホールブッシング124cおよび124dはそれぞれ、ガイドホール122cおよび122dに挿入され、ガイドポスト88cおよび88dをそれぞれスライド可能に受け取る。ガイドホールブッシング124aおよび124bは示されていないが、ガイドホールブッシング124cおよび124dの下に並んで配置されている。ギアトラック80は、ギアスロット126にスライド可能に挿入されているように示され、該ギアスロット126は、ギアトラック80内をスライドするギアプレート72を有する交差部材36aを貫通して伸びている。ギアプレート72は、複数の留め具128によってライナープレート32aに結合されているように示され、留め具128は、表面44aからライナープレート32aを貫通して伸びている。
【0021】
シリンダ状のギアシャフトは、側面部材34aを貫通して、交差部分36a内に伸び、ギアスロット126と少なくとも部分的に交差しているように破線134によって示されている。シリンダ状のギアヘッド74、シリンダ76、およびピストンロッド78は、スライド可能にギアシャフト134に挿入され、シリンダ状のギアヘッド74は、ギアプレート72を超えて位置されている。シリンダ状のギアヘッド74の角度のついたチャネルは、破線130として示され、132で示されているように、ギアプレート72の角度のついたチャネルと噛合っている。
【0022】
図3Bは、図2において方向を示す矢印108によって示されているような、ギアドライブアセンブリ50およびライナープレート32aの側面図140である。ライナープレート32aは、少なくとも部分的に、交差部材36aから伸ばされているように示されている。同様に、ガイドポスト88aおよび88dは、部分的にガイドホールブッシング124aおよび124dからそれぞれ伸びているように示されている。一実施形態において、一対の限定リング142aおよび142dはそれぞれ、選択的にガイドポスト88aおよび88に結合され、ライナープレート32aが、交差部材36aからモールドキャビティ46の内側に向けて伸び得る伸長距離を限定する。それぞれガイドポスト88bおよび88cに対応する限定リング142bおよび142cは、示されていないが、限定リング142aおよび142dの後ろに並べて配置されている。図示された実施形態において、限定リングは、実質的にガイドポストの端に位置するように示され、それにより、交差部材36aから実質的に最大限の伸長距離を可能にする。しかしながら、限定リングは、ガイドポストに沿った他の位置に配置され得、それにより許容伸長距離を調整する。
【0023】
図4Aおよび図4Bはそれぞれ、モールドアセンブリ30の上面図150および160である。図4Aは、収縮させられた位置にあるライナープレート32a、32b、32c、および32dを図示している。ライナーフェイス152、154、および154はそれぞれ、ライナープレート32b、32c、および32dに対応する。図4Bは、ライナープレート32a、32b、32c、32d、および伸ばされた位置にある、それらに対応するライナーフェイス100、152、154、156を図示している。
【0024】
図5Aは、ギアプレート72の上面図170である。ギアプレート72は、ギアプレート72の上表面174を横切って走っている、複数の角度のついたチャネル172を含む。角度のついたチャネル172は、複数の対応する線状「歯」176を形成し、該歯は、表面として上表面174を有する。各角度のついたチャネル172および各歯176はそれぞれ、幅178および180を有する。角度のついたチャネルは、186で示される0°からの角度(Θ)182で、ギアプレート72を横切って走っている。
【0025】
図5Bは、図5Aにおける方向を示す矢印184によって示されるような、ギアプレート72の端面図(「A」)185であり、複数の角度のついたチャネル172および線状歯176をさらに図示している。各角度のついたチャネルは、深さ192を有する。
【0026】
図5Cは、シリンダ状のギアヘッド76の平坦面202の図200を図示している。シリンダ状のギアヘッド76は、面202を横切って走っている、複数の角度のついたチャネル204を含む。角度のついたチャネル204は、複数の対応する線状歯206を形成する。角度のついたチャネル204および線状歯206はそれぞれ、幅180および178を有し、線状歯206の幅は、実質的に角度のついたチャネル172の幅と一致し、角度のついたチャネル204の幅は、実質的に線状歯176の幅と一致する。角度のついたチャネル204および歯206は、186で示される0°からの角度(Θ)182で、表面202を横切って走っている。
【0027】
図5Dは、図5Cにおける方向を示す矢印208によって示されるような、シリンダ状のギアヘッド76の端面図210であり、複数の角度のついたチャネル204およびライナーティース206をさらに図示している。面202は平坦面であり、シリンダ状のギアヘッド76の半径とは直角の方向である。各角度のついたチャネルは、平坦面202からの深さ192を有する。
【0028】
シリンダ状のギアヘッド76が「回転」させられ、ギアプレート72の表面174を横切って配置されるときに、ギアヘッド76のライナーティース206は、ギアプレート72の角度のついたチャネル172と噛み合い、かつ、組み合って、ギアプレート72のライナーティース176は、ギアヘッド76の角度のついたチャネル204と噛み合い、かつ、組み合っている(図2も参照)。ギアヘッド76が、方向92への移動を強いられるときに、ギアヘッド76のライナーティース206は、ギアプレート72のライナーティース176を押し、ギアプレート72が方向94に向けて移動することを強いる。逆に、ギアヘッド76が、方向96に向けた移動を強いられるときに、ギアヘッド76のライナーティース206は、ギアプレート72のライナーティース176を押し、ギアプレート72が方向98に向けて移動することを強いる。
【0029】
シリンダ状のギアヘッド76が、ギアプレート72を方向94および98に向けて移動することを強いるために、角度(Θ)182は、0°よりも大きく、90°よりも小さくなければならない。しかしながら、Θ182は、少なくとも45°を上回ることが好ましい。Θ182が、45°以下であるときに、方向92に向けて移動するシリンダ状のギアヘッド74は、ギアプレート72を方向94に向けて押すために、モールド46内のコンクリートが圧縮されているときのように、ギアプレート72が方向98に向けて移動を強いられ、シリンダ状のギアヘッド74を方向96に向けて押すためよりもより大きな力を必要とする。Θ182が45°を上回り、角度を増せば増すほど、方向96に向けてシリンダ状のギアヘッド74を移動するために、ギアプレート72上で方向98に向けて必要とされる力は大きくなる。実際、角度90°においては、方向98に向けてギアプレート72にどの程度の力が適用されるかに関係なく、ギアプレート72は、方向92または96のいずれの方向にもシリンダ状のギアヘッドを移動させることは不可能である。実際、角度(Θ)は、ピストンロッド78を介してシリンダ76によって、シリンダ状のギアヘッド74に提供された力に対する乗数として作用する。Θ182が45°を上回るときに、シリンダ状のギアヘッド74を方向96に移動させるために、方向98に向けてギアプレート72に適用されるために必要とされる力の量は、ギアプレート72を適切な位置に「保持」するため(すなわち、コンクリートがモールド46内で圧縮されているとき)に、ピストンロッド78を介して方向92に向けて、シリンダ状のギアヘッド74に適用されるために必要とされる力の大きさよりも大きい。
【0030】
しかしながら、シリンダ状のギアヘッド74が方向92に向けて移動を強いられるときに、Θ182が45°を上回り、角度を増せば増すほど、ギアプレート72、従って対応するライナープレート32aが方向94に向けて移動する距離は小さくなる。Θ182に対する好適な動作角度は、約70°である。この角度は、概ね平衡状態、つまりギアプレート72の移動距離と、方向96に向けてギアヘッド74の移動を強いるために、ギアプレート72上で方向98に向けて適用されるために必要とされる力のレベルの増加との間の折衷物である。コンクリートがモールド46内で圧縮されているときに、ギアプレート72およびシリンダ状のギアヘッド74ならびにそれらに対応する角度のついたチャネル176および206は、ライナープレート32aの位置を維持するために必要とされるシリンダ76の必要とされるpsi率を低減させ、またシリンダ76によって与えられる磨耗を低減する。さらに上記の記述から、明白であることは、ライナープレート32aの移動距離を制御するための一方法は、ギアプレート72の角度のついたチャネル176のΘ182とシリンダ状のギアヘッド74の角度のついたチャネル206のΘ182の角度をそれぞれ制御することである。
【0031】
図6Aは、ギアトラック80の上面図200である。ギアトラック80は、上面220と、第1の端面224と、第2の端面226とを有する。長方形のギアチャネルは、破線228によって示され、第1の開口230および第2の開口232を有し、ギアトラック80を貫通して伸びている。アーチ状のチャネル234は、シリンダ状のギアヘッド76を収容するために必要とされる半径を有し、上面220を横切って伸び、上面222を貫通し、ギアチャネル228に伸びているギアウインドウ236を形成する。ギアトラック80は、側面部材36aにおけるギア開口126をわずかに下回る幅238を有する(図3Aをまた参照)。
【0032】
図6Bは、図6Aにおいて方向を示す矢印240によって示されるような、ギアトラック80の端面図250であり、ギアチャネル228およびアーチ状のチャネル234をさらに図示している。ギアトラック80は、側面部材36a(図3A参照)におけるギア開口126の高さをわずかに下回る深さ252を有する。図6Bは、図6Aの方向を示す矢印242によって示されるような、ギアトラック80の側面図260である。
【0033】
図7は、ギアトラック80とギアプレート72との間の関係を図示している上面図270である。ギアプレート72は、ギアトラック80の幅274をわずかに下回る幅272を有し、ギアプレート72は、第1の開口230を介してギアチャネル228にスライド可能に挿入され得る。ギアプレート72がギアトラック80内に挿入されるときに、角度のついたチャネル172および線状歯176は、ギアウインドウ236を介して露出される。
【0034】
図8Aは、ギアプレート72とシリンダ状のギアヘッド74とギアトラック80との間の関係を図示している上面図280である。ギアプレート72は、ガイドトラック80内にスライド可能に挿入されているように示されている。シリンダ状のギアヘッド74は、アーチ状のチャネル234内に配置されているように示され、シリンダ状のギアヘッド74の角度のついたチャネルおよび線状歯が、ギアプレート72の角度のついたチャネル172および線状歯176とスライド可能に噛み合わされ、かつ、組み合わされている。シリンダ状のギアヘッド74が、ピストンロッド78を伸ばすことによって、方向92に向けて移動させられるときに、ギアプレート72は、ギアトラック80から方向94に向けて外側に伸びる(以下の図9Bをまた参照)。シリンダ状のギアヘッド74が、ピストンロッド78を収縮させることによって、方向96に向けて移動させられるときに、ギアプレート72は、方向98に向けてギアトラック80内に収縮する(以下の図9Aをまた参照)。
【0035】
図8Bは、図8Aにおいて方向を示す矢印282によって示されているような、ギアプレート72とシリンダ状のギアヘッド74とガイドトラック80との側面図290である。シリンダ状のギアヘッド74は、面202がアーチ状のチャネル234内に配置されるように配置されている。シリンダ状のギアヘッド74の角度のついたチャネル204および歯206は、ギアウインドウ236を貫通して伸び、ギアチャネル228内に配置されるギアプレート72の角度のついたチャネル172および線状歯176と組み合っている。図8Cは、図8Aにおいて方向を示す矢印284によって示されるような、端面図300であり、ギアプレート72とシリンダ状のギアヘッド74とガイドトラック80との間の関係をさらに図示している。
【0036】
図9Aは、ギアトラック80内の完全に収縮された位置にあるギアプレート72を描いている上面図310であり、ライナープレート32aは、交差部材36aに抗して収縮させられている。明確さの目的のために、シリンダ状のギアヘッド74は示されていない。角度のついたチャネル172および線状歯176は、ギアウインドウ236を通して見ることができる。ライナープレート32aは、複数の留め具128を用いて、ギアプレート72と結合されているように示され、該留め具は、ライナープレート32aを貫通してギアプレート72に伸びている。一実施形態において、留め具128は、ライナープレート32aをギアプレート72に螺合して結合している。
【0037】
図9Bは、少なくとも部分的にはギアトラック80から伸ばされているギアプレート72を図示している上面図320であり、ライナープレート32aは、交差部材36aから分離されている。ここでもまた、シリンダ状のギアヘッド74は示されてなく、角度のついたチャネル172およびライナーティース176は、ギアウインドウ236を通して見ることができる。
【0038】
図10Aは、本発明に従った、ギアドライブアセンブリ332の一つの例示的な実施形態を図示している概略図330である。ギアドライブアセンブリ332は、シリンダ状のギアヘッド74と、シリンダ76と、ピストンロッド78と、シリンダ状のスリーブ334とを含む。シリンダ状のギアヘッド74およびピストンロッド78は、シリンダ状のスリーブ334内にスライド可能に挿入するように構成されている。シリンダ76は、シリンダ状のスリーブ334に螺合して結合され、Oリング336は密閉材になる。シリンダ状のスリーブ334の軸に沿ったウインドウ338は、角度のついたチャネル204および線状歯206を部分的に露出させる。フィッティング342、例えば空気圧または液圧フィッティングは、開口82に螺合して結合されているように示されている。シリンダ76は、開口344をさらに含み、該開口は交差部材36aを通してアクセス可能である。
【0039】
ギアドライブアセンブリ332は、シリンダ状のギアシャフト134(破線によって示されている)内にスライド可能に挿入するように構成され、ウインドウ338は、ギアスロット126と交わり、角度のついたチャネル204および線状歯206は、ギアスロット126内で露出されている。ギアトラック80およびギアプレート72(示されていない)は、まず、ギアスロット126内にスライド可能に挿入されると、ギアドライブアセンブリ332が、シリンダ状のギアシャフト134内にスライド可能に挿入されるときに、シリンダ状のギアヘッド74の角度のついたチャネル204および線状歯206は、ギアプレート72の角度のついたチャネル172および線状歯176とスライド可能に噛み合い、かつ、組み合う。
【0040】
一実施形態において、キー340は、シリンダ状のギアヘッド74と結合され、シリンダ状のスリーブ334内のキースロット342内に存在している。キー340は、シリンダ状のギアヘッド74が、シリンダ状のスリーブ334内で回転することを防止する。キー340およびキースロット342はまた共に、シリンダ状のスリーブ334内のシリンダ状のギアヘッド74の最大の伸張および収縮を制御する。従って、一実施形態において、キー340は、モールドキャビティ46の内側に向けたライナープレート32aの伸張距離を制御するように調整され得る。図10Aは、図10Bにおいて図示されているような、シリンダ状のシャフト334の上面図350であり、キー340およびキースロット342をさらに図示している。
【0041】
図11Aは、2つのコンクリートブロックを形成するための本発明に従った、モールドアセンブリ360の一つの例示的な実施形態を図示している上面図である。モールドアセンブリ360は、モールドフレーム361を含み、該フレームは、側面部材34a、34bおよび交差部材36a〜36cを有し、該部材は、相互に結合されて一対のモールドボックス42aおよび42bを形成する。モールドボックス42aは、可動なライナープレート32a〜32dおよび対応する取り外し可能なライナーフェイス33a〜33dを有し、モールドキャビティ46aを形成するように構成されている。モールドボックス42bは、可動なライナープレート32e〜32hおよび対応する取り外し可能なライナーフェイス33e〜33hを含み、モールドキャビティ46bを形成するように構成されている。
【0042】
各可動なライナープレートは、50a〜50hによって示されるような関連するギアドライブアセンブリを有し、該アセンブリは、隣接のモールドフレーム部材の内部に配置されている。各可動なライナープレートは、72a〜72hによって示されるような対応するギアプレートによって伸ばされた位置において図示されている。以下で記述するように、可動なライナープレート32cおよび32eは、ギアドライブアセンブリ50c/eを共有し、ギアプレート72eは、上を向いている複数の対応する角度のついたチャネルを有し、ギアプレート72cは、下を向いている複数の対応する角度のついたチャネルを有する。
【0043】
図11Bは、本発明に従った、ギアドライブアセンブリ、例えばギアドライブアセンブリ50c/eを図示している概略図である。図11Bは、図11Aの交差部材36cを通してA−A断面から見たようなギアドライブアセンブリ50c/eの図を図示している。ギアドライブアセンブリ50c/eは、単一のシリンダ状のギアヘッド76c/eを含み、該ギアヘッドは、相対する面上に角度のついたチャネル204cおよび204eを有する。シリンダ状のギアヘッド76c/eは、ギアトラック80cのアーチ状のチャネル234cおよびギアトラック80dのアーチ状のチャネル234e内にフィットし、角度のついたチャネル204cおよび204eが、ギアプレート72cの角度のついたチャネル172cおよびギアプレート72eの角度のついたチャネル172eと、それぞれスライド可能に組み合う。
【0044】
角度のついたチャネル172cと204c、および角度のついたチャネル172eと204eとは、互いに相対して存在し、シリンダ状のギアヘッド76c/eが伸ばされるときに(例えば、図11Bから外に)、ギアプレート72cは、方向372に向かってモールドキャビティ46aの内側に向けて移動し、ギアプレート72eは、方向374に向かってモールドキャビティ46bの内側に向けて移動する。同様に、シリンダ状のギアヘッド76c/eが、収縮されるときに(例えば図11Bの中に)、ギアプレート72cは、方向376に向かってモールドキャビティ46aの内側から離れるように移動し、ギアプレート72eは、方向378に向かってモールドキャビティ378の内側から離れるように移動する。ここでもまた、シリンダ状のギアヘッド76c/eおよびギアプレート72c、72cは、任意の適切な形状であり得る。
【0045】
図12は、本発明に従った、モールドアセンブリ430の一つの例示的な実施形態の一部分を図示している斜視図である。モールドアセンブリは、多数のコンクリートブロックを同時にモールディングするために、可動なライナープレート432a〜432lを含む。モールドアセンブリ430は、ドライブシステムアセンブリ431を含み、該ドライブシステムアセンブリは、側面部材434aおよび434bならびに交差部材436aおよび436bを有する。図示の目的のために、側面部材434aは、破線によって示されている。モールドアセンブリ430は、分割プレート437a〜437gをさらに含む。
【0046】
可動なライナープレート432a〜432lおよび分割プレート437a〜437gは共に、モールドキャビティ446a〜446fを形成し、各モールドキャビティは、コンクリートブロックを形成するように構成されている。従って、図示された実施形態において、モールドアセンブリ430は、同時に6個のブロックを形成するように構成されている。しかしながら、図から明らかであることは、モールドアセンブリ430は、6個ではない数のブロックを同時に形成するために、容易に修正可能であり得るということである。
【0047】
図示された実施形態において、側面部材434aおよび434bはそれぞれ、対応するギアドライブアセンブリを有し、可動なライナープレート432a〜432fおよび432g〜432lをそれぞれ移動させる。図示の目的のために、側面部材434aと、対応する可動なライナープレート432a〜432gとに関連するギアドライブアセンブリ450のみが、示されている。ギアドライブアセンブリ450は、対応する可動なライナープレート432a〜432fにそれぞれ選択的に結合される第1のギア要素472a〜472f、および第2のギア要素474を含む。図示された実施形態において、第1のギア要素472a〜472fおよび第2のギア要素474は、形状がシリンダ状であるとして示されている。しかしながら、任意の適切な形状が使用され得る。
【0048】
第2のギア要素474は、ピストンロッド478を介してシリンダピストン(示されていない)に選択的に結合されている。以下(図12を参照)でさらに詳細に記述される一実施形態において、第2のギア要素474は、シリンダピストンと一体で単一のコンポーネントを形成する。
【0049】
図示された実施形態において、第1のギア要素472a〜472bはそれぞれ、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル484をさらに含み、該チャネルは、第2のギア要素474上の複数の実質的に平行な角度のついたチャネル486と、スライド可能に噛み合い、かつ、組み合う。第2のギア要素474が、矢印492によって示されている方向に向けて移動させられるときに、可動なライナープレート432a〜432fのそれぞれは、矢印494によって示されている方向に向けて移動する。同様に、第2のギア要素474が、矢印496によって示されている方向に向けて移動させられるときに、可動なライナープレート432a〜432fのそれぞれは、矢印498によって示されている方向に向けて移動する。
【0050】
図示された実施形態において、第1のギア要素432a〜432fのそれぞれの上の角度のついたチャネルと角度のついたチャネル486とは同じ角度である。従って、第2のギア要素474が方向492および496に向けて移動するときに、各可動なライナープレート432a〜432fは、方向494および498に向けて、それぞれ同じ距離だけ移動する。一実施形態において、第2のギア要素474は、複数のグループの実質的に平行な角度のついたチャネルを含み、各グループは、第1のギア要素472a〜472fの異なる要素に対応している。一実施形態において、各グループの角度のついたチャネルおよびそれに対応する第1のギア要素は、異なる角度を有し、各可動なライナープレート432a〜432fは、第2のギア要素474が、方向492および496に向けて、移動させられることに応答して、それぞれ方向494および498に向けて異なる距離を移動する。
【0051】
図13は、本発明に従った、ギアドライブアセンブリ500と、対応する可動なライナープレート502と、取り外し可能なライナーフェイス504とを図示している斜視図である。図示の目的のために、側面部材および交差部材を含むフレームアセンブリは示されていない。ギアドライブアセンブリ500は、二重ロッド端複動式空気圧シリンダピストン506を含み、該シリンダピストンは、シリンダ本体507と、第1のロッド端510および第2のロッド端512を有する中空のピストンロッド508とを有する。ギアドライブアセンブリ500は、選択的に可動なライナープレート502に結合される、一対の第1のギア要素514aおよび514bをさらに含み、各第1の要素514aおよび514bは、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル516aおよび516bを有する。
【0052】
図示された実施形態において、シリンダピストン506のシリンダ本体507は、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル518を含み、該チャネルは、角度のついたチャネル516aおよび516bと噛み合い、かつ、スライド可能に組み合う。一実施形態において、シリンダ本体507は、角度のついたチャネル518を有するシリンダスリーブに、スライド可能に挿入し、かつ、結合するように構成されている。
【0053】
一実施形態において、シリンダピストン506およびピストンロッド508は、フレーム部材のドライブシャフト、例えば、交差部材の36aのドライブシャフト134内に配置され、ロッド端510は、フレーム部材、例えば、側面部材34bに結合され、かつ、該部材を貫通して伸び、第2のロッド端512は、フレーム部材、例えば側面部材34aに結合され、かつ、該部材を貫通して伸びている。第1のロッド端510および第2のロッド端512は、複動式のシリンダピストン506を駆動するために、圧縮空気を受け取り、提供するように構成されている。ピストンロッド508は、第1のロッド端510および第2のロッド端512を介して、側面部材34aおよび34bに固定されるので、シリンダピストン506は、第1のロッド端510および第2のロッド端512を介して受け取られた圧縮空気に応答して、ピストンロッド508の軸に沿って、矢印520および522によって示されるような方向に向けて移動する。
【0054】
圧縮された空気が、第2のロッド端512を介して受け取られ、第1のロッド端510を介して排出されたときに、シリンダピストン506は、ドライブシャフト、例えばドライブシャフト134内を、方向522に向けて移動し、第1のギア要素514aおよび516bと、対応するライナープレート502と、ライナーフェイス504とを矢印524によって示される方向に向けて移動させる。逆に、圧縮空気が、第1のロッド端510を介して受け取られ、第2のロッド端512を介して排出されたときに、シリンダピストン506は、ギアシャフト、例えばギアシャフト134内を、方向520に向けて移動し、第1のギア要素514aおよび516bと、対応するライナープレート502と、ライナーフェイス504とを矢印526によって示されている方向に向けて移動させる。
【0055】
図示された実施形態において、シリンダピストン506と第1のギア要素514aおよび514bとは、形状が実質的にシリンダ状であるとして示されている。しかしながら、任意の適切な形状が使用され得る。さらに、図示された実施形態において、シリンダピストン506は、二重ロッド端複動式シリンダである。一実施形態において、シリンダピストン506は、単一ロッド端複動式シリンダであり、該シリンダは、フレーム部材、例えば側面部材34bに結合される単一のロッド端510のみを有する。そのような実施形態において、圧縮空気は、単一のロッド端510と、ギアシャフト134を介して側面部材34aを貫通してシリンダピストン506に作成されたフレキシブルな空気圧接続とを介してシリンダピストンに提供される。さらに、シリンダピストン506は、液圧シリンダを含んでいる。
【0056】
図14は、本発明の一実施形態に従った、ドライブアセンブリ550を有するモールドアセンブリ430の一部分(図12によって図示されているような)の上面図である。ドライブアセンブリ550は、第1のドライブ要素572a〜572fを含み、該ドライブ要素は、側面部材434a内において、開口、例えば開口433を介して、対応するライナープレート432a〜432fに選択的に結合される。第1のドライブ要素572a〜572fのそれぞれは、マスターバー573にさらに結合される。ドライブアセンブリ550は、二重ロッド端液圧ピストンアセンブリ606をさらに含み、該ピストンアセンブリは、複動式シリンダ607と、第1のロッド端610および第2のロッド端612を有する中空のピストンロッド608とを有する。第1のロッド端610および第2のロッド端612は固定され、取り外し可能なハウジング560に結合され、該ハウジングを貫通して伸び、ハウジング560は、側面部材434aに結合され、ドライブアセンブリ550を囲んでいる。第1のロッド端610および第2のロッド端612はそれぞれ、液圧フィッティング620に結合され、該液圧フィッティングは、ライン622aおよび622bを介して、外部の液圧システム624に接続され、中空のピストンロッド608を介して、作動液を複動式シリンダ607に移送し、複動式シリンダ607から作動液を移送するように構成されている。
【0057】
図示されているような一実施形態において、第1のドライブ要素572bおよび572eは、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル616を含み、該チャネル616は、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル618とスライド可能に組み合い、該チャネル618は、第2のドライブ要素を形成する。図12によって上に図示されたような一実施形態において、角度のついたチャネル618は、液圧ピストンアセンブリ606の複動式シリンダ607上に、形成され、複動式シリンダ607は、第2のドライブ要素を形成する。図15A〜図15Cによって、以下で描かれるような他の実施形態において、第2のドライブ要素は、複動式シリンダ607から分離され、複動式シリンダ607に動作可能に結合される。
【0058】
作動液が、フィッティング620および中空のピストンロッド608を介して、第2のロッド端612から複動式シリンダ607内に送達されるときに、作動液は、第1のロッド端610から排出され、複動式シリンダ607および角度のついたチャネル618が、ピストンロッド608に沿って、第2のロッド端612に向けて移動する。複動式シリンダ607は、第2のロッド端612に向けて移動するので、角度のついたチャネル618は、角度のついたチャネル616と相互作用し、第1のドライブ要素572bおよび572eならびに対応するライナープレート432bおよび432eを、それぞれモールドキャビティ446bおよび446eに向けて駆動する。さらに、第1の要素572a〜572fのそれぞれは、マスターバー573に結合されているので、第1のギア要素572bおよび572eをモールドキャビティ446bおよび446eの内側に向けて駆動することはまた、第1のドライブ要素572a、572c、572dおよび572f、ならびに対応するライナープレート432a、432c、432dおよび432eをそれぞれ、モールドキャビティ446a、446c、446dおよび446fに向けて移動させる。逆に、フィッティング620および中空のピストンロッド608を介して、第1のロッド端610から複動式シリンダ607内に、作動液を送達することが、複動式のシリンダ607を、第1のロッド端610に向けて移動させ、ライナープレート432を、対応するモールドキャビティ446の内側から離れるように移動させる。
【0059】
一実施形態において、ドライブアセンブリ550は、サポートシャフト626、例えばサポートシャフト626aおよび626bをさらに含み、該シャフトは、取り外し可能なハウジング560と側面部材434aとの間で結合され、マスターバー573を貫通して伸びている。複動式シリンダ607が、第1のロッド端610および第2のロッド端612から作動液を送達/排出することによって、移動させられるので、マスターバー573は、サポートシャフト626に沿って、前後に移動する。サポートシャフトはモールドアセンブリ430の固定要素に結合されているので、ライナープレート432、ドライブ要素572およびマスターバー573が、モールドキャビティ446に向けて、および離れて移動するときに、サポートシャフト626aおよび626bは、ライナープレート432と、ドライブ要素572およびマスターバー573にサポートおよび剛性を提供する。
【0060】
一実施形態において、ドライブアセンブリ550は、空気圧フィッティング628をさらに含み、該空気圧フィッティングは、ライン630を介して外部の圧縮空気システム632に接続し、圧縮空気をハウジング560に提供するように構成されている。空気圧フィッティング628を介して、取外し可能なハウジング560に圧縮空気を受け取ることによって、ハウジング560の内部の空気圧は、外側の空気圧に対してポジティブになり、空気は、継続的に、任意の密閉されていない開口、例えば開口433を通ってハウジング560の外に「押し」出され、該開口を通って、第1のドライブ要素572は、側面部材434aを貫通して伸びている。ポジティブな空気圧を維持し、このような密閉されていない開口を通って空気を外に押し出すことによって、チリおよびゴミの発生、ハウジング560への侵入からの他の望まれない汚染、ならびにドライブアセンブリを汚すことが低減される。
【0061】
第1のロッド端610および第2のロッド端612はそれぞれ、液圧フィッティング620に結合され、該液圧フィッティングは、ライン622aおよび622bを介して、外部の液圧システム624に接続し、作動液を中空のピストンロッド608を介して、複動式シリンダ607に移送し、かつ、複動式シリンダ607から移送するように構成されている。
【0062】
図15Aは、本発明に従った、ドライブアセンブリ550の一実施形態の一部分を図示している上面図である。ドライブアセンブリ550は、二重ロッド端液圧ピストンアセンブリ606を含み、該ピストンアセンブリは、複動式シリンダ607と、第1のロッド端610および第2のロッド端612を有する中空のピストンロッド608とを備え、該ロッド端は、取り外し可能なハウジング560に結合され、該ハウジングを貫通して伸びている。
【0063】
図示されているように、複動式シリンダ607は、第2のギア要素640内の機械処理された開口641の内側にスライド可能にフィットされ、中空のピストンロッド608は、取り外し可能なエンドキャップ642を貫通して伸びている。一実施形態において、エンドキャップ646は、機械処理された開口641内に螺合して挿入され、エンドキャップ646は、複動式シリンダ607に接して、複動式シリンダ607を固定し、複動式シリンダ607は、第2のドライブ要素640に対して、固定して保持される。第2のドライブ要素640は、複動式シリンダ607の不可欠な部分である角度のついたチャネルの代わりに、複数の実質的に平行な角度のついたチャネル618を含む。図14を参照すると、第2のギア要素640の角度のついたチャネル618は、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついたチャネル616と、スライド可能に組み合うように構成されている。
【0064】
第2のギア要素640は、ガイドレール644をさらに含み、該ガイドレールは、線状のベアリングブロック646に、スライド可能に結合され、該ベアリングブロックは、ハウジング560に設置されている。図14を参照して上記で記述されたように、第1のロッド端610および第2のロッド端612を介して、作動液を複動式シリンダ607に送達すること、および作動液を複動式シリンダ607から排出することが、複動式シリンダ607を中空のピストンロッド608に沿って移動させる。複動式シリンダ607が、第2のギア要素640の機械処理されたシャフト641内に、エンドキャップ642によって、「ロック」されるので、第2のギア要素640は、中空のピストンロッド608に沿って、複動式シリンダ607と共に移動する。第2のドライブ要素640は、中空のピストンロッド608に沿って移動するので、線状のベアリングブロック646は、ガイドレール644を導き、かつ、固定し、それによって、ドライブ要素640を導き、かつ、固定し、第2のドライブ要素640における所望されない動きを低減する。該第2のドライブ要素は、中空のピストンロッド608と直角に交わっている。
【0065】
図15Bは、図15Aによって示されているドライブアセンブリ550の一部分のA−Aに沿った横断面図である。第2のドライブ要素640が、複動式シリンダ607によって、ピストンロッド608に沿って移動されるので、ガイドレール644は、線形のベアリングトラック650内に、スライド可能にフィットされ、ベアリング652に支えられている。一実施形態において、線状のベアリングブロック646bは、ボルト648によって、ハウジング560に結合される。
【0066】
図15Cは、図15Aのドライブアセンブリ550の一部分のB−Bに沿った長手方向の断面図であり、複動式シリンダ607が、エンドキャップ642aおよび642bによって、ドライブ要素640のシャフト641内に固定されているとして図示されている。一実施形態において、エンドキャップ642aおよび642bは、第2のドライブ要素640の端に螺合して挿入され、複動式シリンダ607の各端に接している。中空のピストンロッド608は、エンドキャップ642aおよび642bを貫通して伸び、第1のロッド端610および第2のロッド端612を有し、該ロッド端は、ハウジング560に結合され、該ハウジングを貫通して伸びている。ディバイダー654は、ピストンロッド608に結合され、複動式シリンダ607を第1のチャンバー656と第2のチャンバー658とに分割する。第1の部分660および第2の部分662は、作動液が、第1のロッド端610および第2のロッド端612と関連する液圧フィッティング620とをそれぞれ介して、第1のチャンバー656および第2のチャンバー658内にポンプ注入され、かつ、第1のチャンバー656および第2のチャンバー658から排出されることを可能にする。
【0067】
作動液が、第1のロッド端610および第1のポート660を介して、第1のチャンバー656内にポンプ注入されるときに、複動式シリンダ607は、中空のピストンロッド608に沿って、第1のロッド端610に向けて移動し、作動液が、第2のポート662および第2のロッド端612を介して、第2のチャンバー658から排出される。複動式シリンダ607は、エンドキャップ642aおよび642bによって、シャフト641内に固定されるので、第2のドライブ要素640および角度のついたチャネル618は、第1のロッド端610に向けて移動する。同様に、作動液は、第2のロッド端612および第2のポート662を介して、第2のチャンバー658内にポンプ注入されるときに、複動式シリンダ607は、中空のピストンロッド608に沿って、第2のロッド端612に向けて移動し、作動液が、第1のポート660および第1のロッド端610を介して第1のチャンバーから排出される。
【0068】
図16は、図14によって示されたようなドライブアセンブリ550の一部分の側面図であり、一般的なライナープレート、例えばライナープレート432a、および対応する取り外し可能なライナーフェイス400を図示している。ライナープレート432aは、ボルト接続670によって、第2のドライブ要素572aに結合され、次に、ドライブ要素572aは、ボルト接続672によって、マスターバー573に結合される。ライナーフェイス400の下側の部分は、ボルト接続674によって、ライナープレート432aに結合される。図示されているような一実施形態において、ライナープレート432aは、持ち上げられた「リブ」676を含み、該リブは、ライナープレート432aの長さだけ、ライナープレート432aの上側の縁に沿って走っている。ライナーフェイス400内のチャネル678は、持ち上げられた「リブ」676と重なり、かつ、組み合い、ライナープレート432aとライナーフェイス400の上側の縁との間に、「ボルトレス」接続を形成する。このような組み合わせ接続は、ライナーフェイス400の上側の部分を、ライナーフェイス400のエリア内のライナープレート432に、しっかりと結合し、別の方法では、あまりにも狭くて、モールドキャビティ446aと向かい合うライナーフェイス400の表面上では、ボルトが見えることなく、ライナーフェイス400とライナープレート432aとの間のボルト接続を使用することを可能としない。
【0069】
一実施形態において、ライナープレート432は、ヒータ680を含み、該ヒータは、コンクリート硬化プロセスの間に、対応するライナーフェイス400の温度を所望の温度に維持し、対応するモールドキャビティ446内のコンクリートが、ライナーフェイス400の表面に付着することを防止するように構成されている。一実施形態において、ヒータ680は、電気ヒータを備えている。
【0070】
図17は、本発明に従った、モールドアセンブリ、例えば、図14のモールドアセンブリ430の一実施形態を図示しているブロック図であり、コントローラ700をさらに含み、該コントローラは、ドライブアセンブリ、例えば、ドライブアセンブリ550の動作を制御することによって、可動なライナープレート、例えば、ライナープレート432の移動を、コンクリートブロックマシーン702の動作と合わせるように構成されている。図示されているような一実施形態において、コントローラ700は、プログラム可能な論理コントローラ(PLC)を備えている。
【0071】
図1に関して上記されたように、モールドアセンブリ430は、概して複数のボルト接続を介して、コンクリートブロックマシーン702に選択的に結合される。動作において、まず、コンクリートブロックマシーン702は、パレット56をモールドボックスアセンブリ430の下に置く。次に、コンクリートフィードボックス704は、アセンブリ430のモールドキャビティ、例えば、モールドキャビティ446を、コンクリートで満たす。次に、ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に降ろされ、モールドキャビティ446内のコンクリートを液圧的にか、または機械的に圧縮し、パレット56が置かれている振動台と共に、モールドアセンブリ430を同時に振動させる。圧縮および振動が完了した後で、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56は、モールドキャビティ446に対して下に降ろされ、成形されたコンクリートブロックが、モールドキャビティ446からパレット56上に排出される。次に、ヘッドシューアセンブリ52は、持ち上げられ、新しいパレット56が、モールドキャビティ446の下の位置に移動させられる。上記のプロセスは、継続的に繰り返され、そのような各繰り返しは、通常、サイクルと呼ばれている。特に、モールドアセンブリ430に関しては、そのような各サイクルは、6個のコンクリートブロックを生産する。
【0072】
PLC700は、モールドキャビティ446の中へ向けたライナープレート432の伸張およびモールドキャビティ446の外へ向けたライナープレート432の収縮を、上記のようなコンクリートブロックマシーン702の動作と合わせるように構成されている。サイクルの開始において、ライナープレート432が、モールドキャビティ446から完全に収縮される。一実施形態において、図14を参照すると、ドライブアセンブリ550は、一対のセンサ、例えば、近接スイッチ706aおよび706bを含み、マスターバー573の位置、およびマスターバー573に結合されている、対応する可動なライナープレート432の位置をモニタリングする。図14において図示されているように、近接スイッチ706aおよび706bはそれぞれ、ライナープレート432が、モールドキャビティ446に対して、伸ばされた位置にあるとき、または収縮された位置にあるときを感知するように構成されている。
【0073】
一実施形態において、パレット56が、モールドアセンブリ430の下に配置された後に、PLC700は、コンクリートブロックマシーン702からの信号708を受け取り、信号708は、コンクリートフィードボックス704が、コンクリートをモールドキャビティ446に搬送する準備ができていることを示す。PLC700は、近接スイッチ706aおよび706bからそれぞれ受け取られた信号710aおよび710bに基づいて、可動なライナー432の位置をチェックする。ライナープレート432が収縮された位置にあると、PLC700は、ライナー伸張信号712を液圧システム624に提供する。
【0074】
ライナー伸張信号712に応答して、液圧システム624は、経路622bを介して、作動液をピストンアセンブリ606の第2のロッド端612にポンプ注入することを開始し、第1のロッド端610から経路622aを介して、作動液を受け取ることを開始し、それにより、複動式シリンダ607が、ライナープレート432をモールドキャビティ446の内側に向けて移動させることを開始させる。近接スイッチ706aが、マスターバー573を感知したときに、近接スイッチ706aは、信号710aをPLC700に提供し、ライナープレート432が、所望の伸ばされた位置に到達したことを示す。信号710aに応答して、PLC700は、信号712を介して、液圧システム624が、作動液をピストンアセンブリ606にポンプ注入することを停止するように指示し、かつ、信号714をコンクリートブロックマシーン702提供し、ライナープレート432が伸ばされたことを示す。
【0075】
信号714に応答して、コンクリートフィードボックス704は、モールドキャビティ446をコンクリートで満たし、ヘッドシューアセンブリ52は、モールドアセンブリ430の上に降ろされる。コンクリートの圧縮および振動が完了した後に、コンクリートブロックマシーン702は、信号716を提供し、該信号は、成形されたコンクリートブロックが、モールドキャビティ446から排出される準備ができていることを示す。信号716に応答して、PLC700は、ライナー収縮信号718を液圧システム624に提供する。
【0076】
ライナー収縮信号718に応答して、液圧システム624は、経路622aを介して、作動液を第1のロッド端610にポンプ注入することを開始し、経路622bを介して、作動液を第2のロッド端612から受け取ることを開始し、それにより、複動式シリンダ607が、ライナープレート432を、モールドキャビティ446の内側から離れるように移動させることを開始させる。近接スイッチ706bが、マスターバー573を感知したときに、近接スイッチ706bは、信号710bをPLC700に提供し、該信号は、ライナープレート432が、所望の収縮位置に到達したことを示す。信号710bに応答して、PLC700は、信号718を介して、液圧システム624が、作動液をピストンアセンブリ606にポンプ注入することを停止するように指示し、かつ、信号720をコンクリートブロックマシーン702に提供し、該信号は、ライナープレート432が収縮されたことを示す。
【0077】
信号720に応答して、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56は、成形されたコンクリートブロックをモールドキャビティ446から排出する。次に、コンクリートブロックマシーン702は、ヘッドシューアセンブリ52を収縮させ、モールドアセンブリ430の下に新しいパレット56を配置する。
【0078】
一実施形態において、PLC700は、モールドアセンブリ430への圧縮空気の供給を制御するようにさらに構成されている。一実施形態において、PLC700は、状態信号722を圧縮空気システム630に提供し、該信号は、コンクリートブロックマシーン702およびモールドアセンブリ430が動作中であり、コンクリートブロックを成形しているときを示す。動作中であるときに、圧縮空気システム632は、ライン630および空気圧フィッティング628を介して、モールドアセンブリ420のハウジング560に、圧縮空気を提供し、ホコリ/チリおよび他のゴミがドライブアセンブリ550に混入する可能性を低減させる。動作中でないときには、圧縮空気システム632は、圧縮空気をモールドアセンブリ430に提供しない。
【0079】
コントローラ700に関する上記の記述は、単一のピストンアセンブリ、例えば、ドライブアセンブリ500のピストンアセンブリ606のみを使用しているドライブアセンブリを制御することに関しているが、コントローラ700は、複数のピストンアセンブリを使用し、かつ、複数の対の近接スイッチ、例えば、706aおよび706bを使用しているドライブアセンブリを制御するように構成され得る。そのような例において、液圧システム624は、一対の液圧ライン、例えば、ライン622aおよび622bを介して、各ピストンアセンブリに結合される。さらに、PLC700は、複数の位置信号を受け取り、各適用可能な近接スイッチが、全ての可動なライナープレートが伸ばされた位置にあることを示し、各適用可能な近接スイッチが、全ての可動なライナープレートが収縮された位置にあることを示すときのみ、モールドキャビティがコンクリートで満たされ、成形されたブロックが排出されることをそれぞれ可能にする。
【0080】
図18A〜図18Cは、図15A〜図15Cによって図示されているようなドライブアセンブリ550の代替的な実施形態の一部分を図示している。図18Aは、第2のギア要素640の上面図であり、該第2のギア要素640は、ピストンアセンブリ、例えば、ピストンアセンブリ606の代わりに、スクリュードライブシステム806によって駆動される。スクリュードライブシステム806は、ネジ状のスクリュー808、例えば、アクメ型またはボール型のスクリュー、および電気モーター810を含む。ネジ状のスクリュー808は、対応するネジ状のシャフト812を貫通してつながれ、第2のギア要素640を貫通して長手方向に伸びている。ネジ状のスクリュー808は、第1の端において、第1のベアリングアセンブリ814aに結合され、第2の端において、第2のベアリングアセンブリ814bを介して、モーター810に結合される。モーター810は、モーターマウント824を介して、モールドアセンブリのハウジング560および/または側面/交差部材、例えば、交差部材434aに、選択的に結合される。
【0081】
図15Aによって記述された形式と同様の形式で、第2のギア要素640は、複数の角度のついたチャネル618を含み、該チャネルは、図14によって示されているように、第1のギア要素572bおよび572eの角度のついたチャネル616と、スライド可能に組み合い、かつ、噛み合う。第2のギア要素640は、線状のベアリングブロック646に結合されるので、モーター810が駆動され、反時計回りの方向816に向けて、ネジ状のスクリュー808を回転させるときに、第2のギア要素640が、線状のベアリングトラック650に沿って、方向818に向けて駆動される。第2のギア要素640が方向818に向けて移動するので、角度のついたチャネル618は、角度のついたチャネル616と相互作用し、ライナープレート、例えば、図12および図14によって図示されているライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側に向けて伸ばす。
【0082】
モーター810が駆動され、時計回りの方向820に向けて、ネジ状のスクリュー808を回転させるときに、第2のギア要素640が、線状のベアリングトラック650に沿って、方向822に向けて駆動される。第2のギア要素640が方向822に向けて移動するので、角度のついたチャネル618は、角度のついたチャネル616と相互作用し、ライナープレート、例えば、図12および図14によって図示されているライナープレート432a〜432fを、モールドキャビティ446a〜446fの内側から離れるように収縮させる。一実施形態において、ライナープレートがモールドキャビティの内側に向けて伸ばされる距離、およびモールドキャビティの内側から離れるように収縮させられる距離は、図14によって図示されているように、一対の近接スイッチ706aおよび706bに基づいて制御される。代替的な実施形態において、ライナープレートの移動距離は、モーター810によって駆動されるネジ状のスクリュー808の回転数に基づいて制御される。
【0083】
図18Bおよび図18Cはそれぞれ、図18によって示されているようなドライブアセンブリ550のA−Aに沿った横断面図およびB−Bに沿った長手方向の断面図を図示している。代替的な実施形態において、モーター810は、ハウジング560の外に位置されているように図示されているが、モーター810は、ハウジング560内に設置される。
【0084】
上記のように、コンクリートブロック(概して、コンクリートメーソンリユニット(CMU)とも呼ばれているもの)は、多様なタイプのブロック、例えば、パティオブロック、ペーバー、軽量ブロック、グレイブロック、建築用ユニット、および擁壁ブロックを含む。コンクリートブロック、メーソンリブロック、およびコンクリートメーソンリユニットなる用語は、本明細書において互換的に使用され、本発明のアセンブリ、システム、および方法によって形成されることに適した、あらゆるタイプのコンクリートメーソンリユニットを含むことが意図されている。さらに、本明細書において、主に、コンクリート、ドライキャストコンクリート、または他のコンクリート混合物を含み、かつ、使用しているように記述されているが、本発明のシステム、方法、およびコンクリートメーソンリユニットは、そのような材料に限定されず、そのようなブロックの形成のために適した任意の材料の使用を含むことが意図されている。
【0085】
図19は、本発明に従った、モールドアセンブリを使用して、コンクリートブロックを形成するためのプロセス850の一つの例示的な実施形態を図示している流れ図であり、図1によって図示されているようなモールドアセンブリ30を参照している。プロセス850は、852で始まり、モールドアセンブリ30は、例えば、側面部材34aおよび34bを介して、コンクリートブロックマシーンにボルト接続される。図を簡潔にする目的のために、コンクリートブロックマシーンは、図1に示されていない。使用のために、モールドアセンブリが適合させられるコンクリートブロックマシーンの例は、Columbia and Besserによって製造されたモデルを含む。一実施形態において、852におけるコンクリートブロックマシーンへのモールドアセンブリ30の取付けは、コアバーアセンブリ(図1に示されていないが、当業者には公知である)の取付けをさらに含み、該コアバーアセンブリは、モールドキャビティ46内に配置され、特定のブロックのデザイン的な必要性に従って、形成されるブロック内に空間を作成する。一実施形態において、モールドアセンブリ30は、ヘッドシューアセンブリ52をさらに含み、該ヘッドシューアセンブリはまた、852において、コンクリートブロックマシーンにボルト接続される。
【0086】
854において、一つ以上のライナープレート、例えば、ライナープレート32a〜32dは、モールドキャビティ46を形成するために、所望の距離だけ伸ばされ、該キャビティは、形成されたコンクリートブロックの所望の形状のネガティブを有する。以下で詳細に記述されるように、可動なライナープレートの数は、モールドアセンブリ30の特定の実装および形成されるコンクリートブロックのタイプに従って変化し得る。856において、一つ以上のライナープレートが伸ばされた後に、コンクリートブロックマシーンは、パレット56が置かれている振動台を持ち上げ、パレット56は、モールドアセンブリ30と接触し、モールドキャビティ46に対する底を形成する。
【0087】
858において、コンクリートブロックマシーンは、フィードボックスドロワー(図1には示されていない)を、モールドキャビティ46のオープントップの上の位置に移動させ、モールドキャビティを所望のコンクリート混合物で満たす。モールドキャビティ46がコンクリートで満たされた後に、フィードボックスドロワーは収縮させられ、860において、コンクリートブロックマシーンは、ヘッドシューアセンブリ52をモールドキャビティ46の上に降ろす。ヘッドシューキャビティ52は、各モールドキャビティ、例えば、モールドキャビティ46の寸法および他の固有の構成に合うように構成されている。
【0088】
862において、コンクリートブロックマシーンは、コンクリートを(例えば、液圧的に、または機械的に)圧縮し、同時に、パレット56が置かれている振動台を介してモールドアセンブリ30を振動させる。圧縮と振動とを共に行なうことが、コンクリートを、モールドキャビティ46内の任意の空間に実質的に満たし、かつ、形成されたコンクリートブロックのモールドキャビティ46からの取外しを可能にする硬さのレベル(「硬化前」)に、コンクリートを素早く到達させる。
【0089】
ステップ864において、一つ以上の可動なライナープレート32は、モールドキャビティ46の内側から離れるように収縮させられる。ライナープレート32が収縮させられた後に、モールドアセンブリ30は静止したままであるが、振動台およびパレット56に沿って、下に向けて、ヘッドシューアセンブリ52を移動させることによって、コンクリートブロックマシーンは、形成されたコンクリートブロックをモールドキャビティ46から取り外す。ヘッドシューアセンブリ52の下側の縁が、モールドキャビティ46の下側の縁よりも下に落ち、形成されたブロックが、モールドキャビティ46からパレット56の上に排出されるまで、ヘッドシューアセンブリ、振動台、およびパレット56は下に降ろされる。次に、コンベアシステムは、パレット56を移動させ、形成されたブロックをコンクリートブロックマシーンから離れるように、オーブンまで運び、該オーブンで、形成されたブロックは硬化される。868において、ヘッドシューアセンブリ56は、最初の開始位置まで持ち上げられ、プロセス850は、854に戻り、上記で記述されたプロセスが、繰り返され、追加のコンクリートブロックを作成する。
【0090】
図21は、本発明に従った、メーソンリブロック900の一実施形態の斜視図である。メーソンリブロック900は、第1の主面902と、第2の主面904と、第1の横面906と、第2の横面908と、第1の端面910と、第2の端面912とを含む。一実施形態において、第1の主面902および第2の主面904は、正面および背面をそれぞれ含み、第1の横面906および第2の横面908は、メーソンリブロック900の上面および底面を含む。図示されているような一実施形態において、一対の開口または中空のコア914は、第1の横面906から第2の横面908までメーソンリブロック900を貫通して伸びている。メーソンリブロック900は、時にはグレイブロックと呼ばれている。
【0091】
図21によって描かれているような一実施形態において、第1の主面902は、所望の三次元のテクスチャーまたはパターンを含み、該テクスチャーまたはパターンは、可動なライナープレート、例えば、可動なライナープレート32b(図1を参照)によって、ブロックモールディングプロセスの間に、第1の主面に与えられ、該ライナープレート32bは、所望の三次元パターンのネガティブを含んでいる。一実施形態において、第1の主面902と第2の主面904との両方は、対応する可動なライナープレートによって与えられる三次元のテクスチャーまたはパターンを含む。所望の三次元のテクスチャーまたはパターンは、ほぼ全てのテクスチャーまたはパターン、例えば、自然石、層状に重ねられた石、モルタル接合された複数の石、テキスト、および任意の数の所望のグラフィックまたはデザインであり得る。留意すべきは、グレイブロックは、1つ以上のテクスチャー加工された面を有し、時には建築用ユニットとして呼ばれるということである。
【0092】
本発明に従って、メーソンリブロック900の第1の端面910と第2の端面912とのうちの少なくとも一つは、非平面であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該非平面端面は、該メーソンリブロックに隣接する(以下の図25を参照)。図21に示されているような一実施形態において、第1の端面910は、非平面であり、フランジ916によって形成され、該フランジは、第1の主面902と第2の主面904との間を、第1の横面906と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ916は、ノッチ918を定義し、該ノッチは、第2の横面908と共有されている縁に沿って、第1の主面902と第2の主面904との間のフランジ916に実質的に平行に伸びている。図26A〜図26Dによって以下でさらに詳細に記述されるような一実施形態において、フランジ916は、パレットと共同した可動なライナープレートの動作を通して形成される。
【0093】
メーソンリブロック900は、幅(W)920と、深さ(D)922と、高さ(H)924とを有する。フランジ916は、高さ(H1)926を有し、ノッチ918は、高さ(H2)928を有する。フランジ916およびノッチ918は、幅(W1)930を有する。一つの例示的な実施形態において、H1 926およびH2 928は、メーソンリブロック900の高さH924の1.5倍の高さと実質的に等しい。メーソンリブロック900は、様々な寸法で形成され得、該寸法は、標準的な寸法、例えば、4インチ(H)x12インチ(D)x9インチ(W)および8インチ(H)x12インチ(D)x18インチ(W)を含む。さらに、一対の中空のコア914を有するとして図示されているが、メーソンリブロック900は、二つよりも多いか、または少ない中空のコア含み得る。例えば、一実施形態において、メーソンリブロック900は、中実の構成であり得、中空のコアを含まないこともあり得る。
【0094】
図22は、本発明に従った、メーソンリブロック950の一実施形態を概して図示している斜視図である。メーソンリブロック950は、図21のメーソンリブロック900と同様であるが、第1の端面910が非平面であることに加え、第2の端面912もまた、形状が非平面であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック950は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図25を参照)。
【0095】
図22によって図示されているように、一実施形態において、第2の端面912は、非平面であり、フランジ952によって形成され、該フランジは、第1の主面902と第2の主面904との間で、第2の横面908と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ952は、ノッチ954を定義し、該ノッチは、第1の横面906と共有される縁に沿って、第1の主面902と第2の主面904との間のフランジ952に実質的に平行に伸びている。フランジ952は、高さ(H3)956を有し、ノッチ954は、高さ(H4)958を有する。フランジ952およびノッチ952は、幅(W2)960を有する。一つの例示的な実施形態において、H3 956およびH4 958は、H924の1.5倍の高さと実質的に等しく、W2 960は、図21のメーソンリブロック900のW1 930と実質的に等しい。
【0096】
図23は、本発明に従った、メーソンリブロック970の一実施形態を概して図示している斜視図である。メーソンリブロック970は、図21のメーソンリブロック900と同様であるが、第1の端面910が非平面であることに加え、第2の端面912がまた、非平面の形状であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック970は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図25を参照)。
【0097】
図23によって図示されているように一実施形態において、第2の端面912は非平面であり、フランジ972によって形成され、該フランジは、第1の主面902と第2の主面904との間で、第1の横面906と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ972は、ノッチ974を定義し、該ノッチは、第2の横面908と共有される縁に沿って、第1の主面902と第2の主面904との間のフランジ972に実質的に平行に伸びている。フランジ972は、高さ(H5)976を有し、ノッチ974は、高さ(H6)978を有する。フランジ972およびノッチ972は、幅(W3)980を有する。一つの例示的な実施形態において、H5 976およびH6 978は、H924の1.5倍の高さと実質的に等しく、W2 960は、図21のメーソンリブロック900のW1 930と実質的に等しい。
【0098】
非平面端面910および912が、長方形のノッチおよび長方形のフランジ、例えば、図21のブロック900のフランジ916およびノッチ918を含んでいるような、図21〜図23のブロック900、950、および970によって、上記で図示されているが、非平面端面は、そのような長方形の構成に限定されない。例えば、図24は、本発明に従った、メーソンリブロック990の一実施形態を図示している斜視図であり、非平面端面910は、フランジ992によって形成され、該フランジは、角度のついた要素996を介して、ノッチ994に遷移し、フランジ992とノッチ994と角度のついた要素996とは、ブロック形成プロセスの一部分として、可動なライナープレートの動作を通して形成される。
【0099】
図25は、図21〜図23のグレイブロック900、950、および970を使用して建設された壁構造1000の一部分の実例であり、該グレイブロックは、少なくとも一つの非平面端面を有し、本発明に従った同様のブロックの端面と重なるように構成されている。図示されているように、ブロック900、950、および970によって形成された接合パターンは、図20Aによって図示されたような、従来のグレイブロック890によって形成されるパターンほど格子状にはなっていない。
【0100】
図26A〜図26Dは、モールドアセンブリ30の一実装と、図22のメーソンリブロック950を形成するためのブロック形成プロセスとの単純化された図である。モールドアセンブリ30は、図1によって上記で図示されたモールドアセンブリと同様であり、側面部材34a、34bと、交差部材36a、36bと、固定ライナープレート32bと、可動なライナープレート32a、32c、および32dとを含む。ドライブアセンブリ31a、31c、および31dは、可動なライナープレート32a、32c、および32dをモールドキャビティ46の内側に向けて伸ばし、かつ、可動なライナープレート32a、32c、および32dをモールドキャビティ46の内側から離れるように収縮させるように、それぞれ結合され、かつ、構成されている。ライナーフェイス100a、100c、および100dは、可動なライナープレート32a、32c、および32dにそれぞれ結合される。ライナーフェイス100aは、端面912のフランジ952およびノッチ954のネガティブを含み、ライナーフェイス100cは、端面910のフランジ916およびノッチ918のネガティブを含み、ライナーフェイス100dは、メーソンリブロック950の主面902上に刻まれる所望の三次元のテクスチャーまたはパターンのネガティブを含む(図22を参照)。コアバーアセンブリ1002は、モールドキャビティ46内に配置され、サポート(示されていない)が、側面部材34a、34bおよび交差部材36a、36bから伸びている。
【0101】
図26Aは、モールドアセンブリ30の上面図であり、収縮された位置にある可動なライナープレート32a、32c、および32dを図示している。図26Bは、モールドアセンブリ30の上面図であり、伸ばされた位置にある可動なライナープレート32a、32c、および32dを図示し、該位置において、コンクリートは、モールドキャビティ46内に導入される準備ができている。図26Cおよび図26Dは、切断線A−A(図26Aおよび図26Bを参照)に沿った、モールドアセンブリの単純化された断面図を図示し、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56をさらに図示している。図26Cおよび図26Dは、収縮された位置および伸ばされた位置の可動なライナープレート32a、32c、および32dをそれぞれ図示している。図26Dは、コンクリートが導入された後に、モールドキャビティ46の上部内に配置されたヘッドシューアセンブリ52をさらに図示している。図の簡潔さのために、コアバーアセンブリ2002は、図26Cおよび図26Dには示されていない。
【0102】
本明細書においてグレイブロックに関して図示されているが、代わりに、重なる主面または正面を提供する重なる非平面端面はまた、他のタイプのメーソンリブロック、例えば、擁壁ブロックにも同様に使用され得る。図27〜図32は、同様の擁壁ブロックの非平面端面に重なるように構成されている少なくとも一つの非平面端面を使用している擁壁ブロックの例を図示している。
【0103】
図27は、本発明に従った、擁壁ブロック1030の一実施形態の斜視図である。擁壁ブロック1030は、正面1032と、背面1034と、上面1036と、底面1038と、第1の端面1040と、第2の端面1042とを含む。図27によって図示されているような一実施形態において、正面1032は、所望の三次元のテクスチャーまたはパターンを含み、該型またはパターンは、可動なライナープレート、例えば可動なライナープレート32b(図1を参照)によるブロックモールディングプロセスの間に、第1の主面1032に与えられ、該可動なライナープレートは、所望の三次元のパターンのネガティブを含む。所望の三次元のテクスチャーまたはパターンは、ほぼ全てのテクスチャーまたはパターン、例えば、自然石、層状に重ねられた石、モルタル接合された複数の石、テキスト、および任意の数の所望のグラフィックまたはデザインであり得る。
【0104】
本発明に従って、メーソンリブロック1030の第1の端面1040と第2の端面1042とのうちの少なくとも一つは、非平面であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック1030は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図33を参照)。図21によって図示されるような一実施形態において、第1の端面1040は、非平面であり、フランジ1044によって形成され、該フランジは、底面1038と共有される縁に沿って、正面主面10322と背面主面1034との間に伸びている。同様に、フランジ1044は、ノッチ1046を定義し、該ノッチは、上面1036と共有される縁に沿って、正面主面1032と背面主面1034との間のフランジ1044に実質的に平行に伸びる。図33A〜図33Dによって以下でさらに詳細に記述される一実施形態において、フランジ1044は、パレットと共同した可動なライナープレートの動作を通して形成される。
【0105】
正面1032は、幅(W)1048を有し、背面1034は、幅(Wr)1050を有する。図示されているような一実施形態において、Wr1050は、Wf1048を下回り、第1の側面1040および第2の側面1042が、正面1032から背面1034に向かい、角度(θ)1052だけ内側に向けて角度をつけられている。擁壁ブロック1030は、高さ(H)1054および深さ(D)1056を有する。フランジ1044は、高さ(H1)1058を有し、ノッチ1046は、高さ(H2)1060を有し、それぞれ幅(W1)1062を有する。一つの例示的な実施形態において、H1 1058およびH2 1060は、擁壁ブロック1030の高さHの1.5倍の高さと実質的に等しい。擁壁ブロック1030は、様々な寸法で形成され得、該寸法は、標準的な寸法、例えば、4インチ(H)x12インチ(D)x9インチ(W)および8インチ(H)x12インチ(D)x18インチ(W)を含む。
【0106】
図示されているように、一実施形態において、擁壁ブロック1030は、セットバックフランジ1064を含み、該フランジは、背面1034によって形成された縁に沿って底面1038から伸びている。擁壁ブロック、例えば、擁壁ブロック1030は、概ね、擁壁を形成するために並べて積み重ねられる(図33を参照)。セットバックフランジ1064は、擁壁ブロック1030の下にあるブロックの列内の同様のブロックの背面に接するように構成され、下の列内のブロックの正面から所望のセットバック距離だけ離れて、正面1032を配置する。図33Cによってさらに詳細に図示されている一実施形態において、セットバックフランジ1064は、ブロックの形成の間に、可動なシューアセンブリの動作を通して形成される。さらに、図示されていないが、擁壁ブロック1030は、一つ以上の中空のコアを有するように形成され得、該コアは、図21のメーソンリブロック900の中空のコア914と同様である。
【0107】
図28は、本発明に従った、メーソンリブロック1070の一実施形態を概して図示している斜視図である。メーソンリブロック1070は、図27のメーソンリブロック1030と同様であるが、第2の端面1042は、非平面の形状であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック1042は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図33を参照)。
【0108】
図28に図示されているような一実施形態において、第2の端面1042は、非平面であり、フランジ1072によって形成され、該フランジは、正面1032と背面1034との間で、上面1036と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ1072は、ノッチ1074を定義し、該ノッチは、底面1038と共有されている縁に沿って、正面1032と背面1034との間のフランジ1072に実質的に平行に伸びている。フランジ1072は、高さ(H3)1076を有し、ノッチ1074は、高さ(H4)1078を有する。フランジ1072およびノッチ1074は、幅(W2)1080を有する。一つの例示的な実施形態において、H3 1076およびH4 1078は、H 1054の高さの1.5倍の高さと実質的に等しく、W2 1080は、図27の擁壁ブロック1030のW1 1062と実質的に等しい。
【0109】
図29は、本発明に従った、メーソンリブロック1090の一実施形態を概して図示している斜視図であり、本発明は、図27の擁壁ブロック1030と図28の擁壁ブロック1070との組み合わせを含む。従って、第1の端面1040は、フランジ1044およびノッチ1046を含み、かつ、第2の端面1042は、フランジ1072およびノッチ1074を含み、第1の端面と第2の端面との両方は、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック1090は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図33を参照)。
【0110】
図30は、本発明に従った、メーソンリブロック1100の一実施形態を概して図示している斜視図である。メーソンリブロック1100は、図27のメーソンリブロック1030と同様であるが、非平面端面1040は、フランジ1102によって形成され、該フランジは、正面1032と背面1034との間で、上面1036と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ1102は、ノッチ1104を定義し、該ノッチは、該ノッチは、底面1038と共有されている縁に沿って、正面1032と背面1034との間のフランジ1102に実質的に平行に伸びている。フランジ1102は、高さ(H5)1106を有し、ノッチ1104は、高さ(H6)1108を有する。フランジ1102およびノッチ1104は、幅(W3)1110を有する。一つの例示的な実施形態において、H5 1106およびH6 1108は、H 1054の高さの1.5倍の高さと実質的に等しく、W3 1110は、図27の擁壁ブロック1030のW1 1062と実質的に等しい。
【0111】
図31は、本発明に従った、メーソンリブロック1120の一実施形態を概して図示している斜視図である。メーソンリブロック1120は、図27のメーソンリブロック1030と同様であるが、第2の端面1042は、非平面の形状であり、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック1120は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図33を参照)。
【0112】
図31に図示されているような一実施形態において、第2の端面1042は、非平面であり、フランジ1122によって形成され、該フランジは、正面1032と背面1034との間で、底面1038と共有されている縁に沿って伸びている。同様に、フランジ1122は、ノッチ1124を定義し、該ノッチは、上面1036と共有されている縁に沿って、正面1032と背面1034との間のフランジ1122に実質的に平行に伸びている。フランジ1122は、高さ(H7)1126を有し、ノッチ1124は、高さ(H8)1128を有する。フランジ1122およびノッチ1124は、幅(W4)1130を有する。一つの例示的な実施形態において、H7 1126およびH8 1128は、H 1054の高さの1.5倍の高さと実質的に等しく、W4 1130は、図27の擁壁ブロック1030のW1 1062と実質的に等しい。
【0113】
図32は、本発明に従った、メーソンリブロック1140の一実施形態を概して図示している斜視図であり、本発明は、図30の擁壁ブロック1110と図31の擁壁ブロック1120との組み合わせを含む。従って、第1の端面1040は、フランジ1102およびノッチ1104を含み、かつ、第2の端面1042は、フランジ1122およびノッチ1124を含み、第1の端面と第2の端面との両方は、同様のメーソンリブロックの非平面端面と重なるように構成され、壁または他の構造を形成するために並べて配列されるときに、該メーソンリブロック1140は、該同様のメーソンリブロックに隣接する(以下の図33を参照)。
【0114】
図23は、図27〜図32のグレイブロック1030、1070、1090、1100、1120、および1140を使用して建設された壁構造1150の一部分の実例であり、該グレイブロックは、少なくとも一つの非平面端面を有し、本発明に従った同様のブロックの端面に重なるように構成されている。図示されているように、擁壁ブロック1030、1070、1090、1100、1120、および1140によって形成された接合パターンは、従来のメーソンリブロックによって形成されるパターン、例えば、図20Aによって図示されている壁構造880ほど格子状にはなっていない。
【0115】
図34A〜図34Dは、モールドアセンブリ30の一つの実装と、図27のメーソンリブロック1030を形成するためのブロック形成プロセスとの単純化された図である。モールドアセンブリ30は、側面部材34a、34bと、交差部材36a、36bと、固定ライナープレート32b、32cと、可動なライナープレート32a、32dとを含む。ドライブアセンブリ31aおよび31bはそれぞれ、可動なライナープレート32a、32dをモールドキャビティ46の内側に向けて伸ばし、かつ、可動なライナープレート32a、32dをモールドキャビティ46の内側から離れるように収縮させるように、結合され、かつ、構成されている。ライナーフェイス100aおよび100dはそれぞれ、可動なライナープレート32aおよび32dに結合される。ライナーフェイス100aは、端面1040のフランジ1044とノッチ1046とのネガティブを含み、ライナーフェイス100dは、擁壁ブロック1030の正面1032上に刻まれる、所望の三次元のテクスチャーまたはパターンのネガティブを含む(図27を参照)。
【0116】
図34Aは、モールドアセンブリ30の上面図であり、収縮された位置にある可動なライナープレート32aおよび32dを図示している。図34Bは、モールドアセンブリ30の上面図であり、伸ばされた位置にある可動なライナープレート32aおよび32dを図示し、該位置において、コンクリートが、モールドキャビティ46内に導入される準備ができている。
【0117】
図34Cおよび図34Dは、切断線A−Aに沿ったモールドアセンブリ30の単純化された断面図(図34Aを参照)、および切断線B−Bに沿ったモールドアセンブリ30の単純化された断面図をそれぞれ図示し、ヘッドシューアセンブリ52およびパレット56をさらに図示している。図34Cは、収縮された位置にある可動なライナープレート32dおよび対応するライナーフェイス100dを図示し、破線1152は、ライナーフェイス100dの伸ばされた位置を示している。ヘッドシューアセンブリ52は、ノッチ1154をさらに含み、該ノッチは、固定ライナープレート32bと共同して、底面1038の縁に沿って、背面1034と共にセットバックフランジ1064を形成するように構成されている(図27を参照)。
【0118】
図34Dは、固定ライナープレート32cと、伸ばされた位置にある可動なライナープレート32aおよび対応するライナーフェイス100aとを図示している。ライナープレート100aは、ヘッドシューアセンブリと協力して、フランジ1044を形成し、パレットと協力して、ノッチ1046を形成し、該ノッチは、擁壁ブロック1030の第1の端面1040に沿って、正面1032と背面1034との間に伸びている(図27を参照)。
【0119】
特定の実施形態が、本明細書において図示され、かつ、記述されてきたが、当業者によって理解されることは、様々な代替的なおよび/または均等な実装が、本発明の範囲から逸脱することなく、示され、かつ、記述された特定の実施形態に置き換えられ得るということである。本出願は、任意の適応または本明細書において論じられた特定の実施形態のバリエーションをカバーすることを意図されている。従って、意図されていることは、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるということである。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】図1は、本発明に従った、可動なライナープレートを有するモールドアセンブリの一つの例示的な実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、本発明に従った、ギアドライブアセンブリおよび可動なライナープレートの一つの例示的な実施形態の斜視図である。
【図3A】図3Aは、図2に描かれているような、ギアドライブアセンブリおよび可動なライナープレートの上面図である。
【図3B】図3Bは、図2に描かれているような、ギアドライブアセンブリおよび可動なライナープレートの側面図である。
【図4A】図4Aは、ライナープレートを収縮させた図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図4B】図4Bは、ライナープレートを伸ばされた図1のモールドアセンブリの上面図である。
【図5A】図5Aは、本発明に従った、ギアプレートの一つの例示的な実施形態の上面図を描いている。
【図5B】図5Bは、図5Aによって描かれたギアプレートの端面図を描いている。
【図5C】図5Cは、本発明に従った、ギアヘッドの一つの例示的な実施形態の底面図を描いている。
【図5D】図5Dは、図5Cのギアヘッドの端面図を描いている。
【図6A】図6Aは、本発明に従った、ギアトラックの一つの例示的な実施形態の上面図である。
【図6B】図6Bは、図6Aのギアトラックの側面図である。
【図6C】図6Cは、図6Aのギアトラックの端面図である。
【図7】図7は、本発明に従った、ギアトラックとギアプレートとの間の関係を描いている概略図である。
【図8A】図8Aは、本発明に従った、ギアヘッドとギアプレートとギアトラックとの一例示的な実施形態の間の関係を描いている上面図である。
【図8B】図8Bは、図8Aの例示の側面図である。
【図8C】図8Cは、図8Aの例示の端面図である。
【図9A】図9Aは、本発明に従った、ギアトラック内の収縮された位置に存在するギアプレートの一つの例示的な実施形態を描いている上面図である。
【図9B】図9Bは、本発明に従った、ギアトラックから伸ばされた位置に存在するギアプレートの一つの例示的な実施形態を描いている上面図である。
【図10A】図10Aは、本発明に従った、ドライブユニットの一つの例示的な実施形態を描いている概略図である。
【図10B】図10Bは、図10Aの例示のドライブユニットの部分上面図である。
【図11A】図11Aは、本発明に従った、モールドアセンブリの一つの例示的な実施形態を描いている上面図である。
【図11B】図11Bは、本発明に従った、ギアドライブアセンブリの一つの例示的な実施形態を描いている概略図である。
【図12】図12は、本発明に従った、モールドアセンブリの一つの例示的な実施形態の一部分を描いている斜視図である。
【図13】図13は、本発明に従った、ギアドライブアセンブリの一つの例示的な実施形態を描いている斜視図である。
【図14】図14は、本発明従った、モールドアセンブリとギアドライブアセンブリとの一つの例示的な実施形態の一部分を描いている上面図である。
【図15A】図15Aは、スタビライザアセンブリを使用しているギアドライブアセンブリの一つの例示的な実施形態の一部分を描いている上面図である。
【図15B】図15Bは、図15Aのギアドライブアセンブリの断面図である。
【図15C】図15Cは、図15Aのギアドライブアセンブリの断面図である。
【図16】図16は、本発明に従った、ギアドライブアセンブリと可動なライナープレートとの一つの例示的な実施形態の一部分を描いている側面図である。
【図17】図17は、本発明に従った、制御システムを使用しているモールドアセンブリの一つの例示的な実施形態を描いているブロック図である。
【図18A】図18Aは、本発明に従った、スクリュードライブシステムを使用しているギアドライブアセンブリの一つの例示的な実施形態の一部分を描いている上面図である。
【図18B】図18Bは、図18Aのギアドライブアセンブリの横断面図である。
【図18C】図18Cは、図18Aのギアドライブアセンブリの長手方向の断面図である。
【図19】図19は、本発明に従った、モールドアセンブリを使用しているコンクリートブロックを形成するためのプロセスの一つの例示的な実施形態を描いている流れ図である。
【図20A】図20Aは、従来のメーソンリブロックによって建設された壁構造の一実施形態の一部分を概ね描いている正面図である。
【図20B】図20Bは、従来のメーソンリブロックの一例を概ね描いている透視図である。
【図21】図21は、本発明に従った、メーソンリブロックの一実施形態の斜視図である。
【図22】図22は、本発明に従った、メーソンリブロックの一実施形態の斜視図である。
【図23】図23は、本発明に従った、メーソンリブロックの一実施形態の斜視図である。
【図24】図24は、本発明に従った、メーソンリブロックの一実施形態の斜視図である。
【図25】図25は、本発明に従った、メーソンリブロックによって建設された壁構造の一実施形態の一部分を概ね描いている正面図である。
【図26A】図26Aは、図22のメーソンリブロックを形成するためのモールドアセンブリの例示的な実装を描いている上面図である。
【図26B】図26Bは、図22のメーソンリブロックを形成するためのモールドアセンブリの例示的な実装を描いている上面図である。
【図26C】図26Cは、図26Aのモールドアセンブリの部分図である。
【図26D】図26Dは、図26Bのモールドアセンブリの部分図である。
【図27】図27は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図28】図28は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図29】図29は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図30】図30は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図31】図31は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図32】図32は、本発明に従った、擁壁ブロックの一実施形態の斜視図である。
【図33】図33は、本発明に従った、擁壁ブロックによって建設された壁構造の一実施形態の一部分を概ね描いている正面図である。
【図34A】図34Aは、図27の擁壁ブロックを形成するためのモールドアセンブリの例示的な実装を描いている上面図である。
【図34B】図34Bは、図27の擁壁ブロックを形成するためのモールドアセンブリの例示的な実装を描いている上面図である。
【図34C】図34Cは、図34Aのモールドアセンブリの部分図である。
【図34D】図34Dは、図34Bのモールドアセンブリの部分図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モールドアセンブリを使用するメーソンリブロックマシーンによってモールドされたメーソンリブロックであって、該モールドアセンブリは、複数のライナープレートを有し、該ライナープレートのうちの少なくとも一つは可動である、メーソンリブロックは、
第1の横面と、
該第1の横面と対向する第2の横面と、
該第1の横面を該第2の横面に接合する第1の主面と、
該第1の主面と対向し、該第1の横面を該第2の横面に接合する第2の主面と、
該第1の主面を該第2の主面に接合する第1の端面と、
該第1の端面と対向し、該第1の主面を該第2の主面に接合する第2の端面と
を備え、
該第1の端面は、同様のメーソンリブロックの非平面端面と嵌合し、重なるように構成されている非平面面を備え、かつ、該非平面端面のネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、モールディングプロセスの間に形成される、メーソンリブロック。
【請求項2】
前記第2の端面は、同様のメーソンリブロックの非平面端面と嵌合し、重なるように構成されている非平面面を備え、かつ、該非平面端面のネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、モールディングプロセスの間に形成される、請求項1に記載のメーソンリブロック。
【請求項3】
前記第1の主面と該第2の主面とのうちの少なくとも一つは、所望の三次元のパターンを含み、該所望の三次元のパターンは、該所望の三次元のパターンのネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、前記モールディングプロセスの間に刻まれる、請求項1に記載のメーソンリブロック。
【請求項4】
前記第1の端面の前記非平面面は、フランジによって形成され、該フランジは、前記第2の横面と共有されている縁に沿って、前記第1の主面と第2の主面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記第1の横面と共有されている縁に沿って、該第1の主面と該第2の主面との間に伸び、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様のメーソンリブロックの端面のフランジと重なるように構成されている、請求項1に記載のメーソンリブロック。
【請求項5】
前記第2の端面は、非平面であり、フランジによって形成され、該フランジは、前記第2の横面と共有されている縁に沿って、前記第1の主面と前記第2の主面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記第1の横面と共有されている縁に沿って、該第1の主面と該第2の主面との間に伸び、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、該同様のメーソンリブロックの端面のフランジと重なるように構成されている、請求項4に記載のメーソンリブロック。
【請求項6】
前記第2の端面は、非平面であり、フランジによって形成され、該フランジは、前記第1の横面と共有されている縁に沿って、前記第1の主面と前記第2の主面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記第2の横面と共有されている縁に沿って、該第1の主面と該第2の主面との間に伸び、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、該同様のメーソンリブロックの端面のフランジと重なるように構成されている、請求項4に記載のメーソンリブロック。
【請求項7】
前記第1の横面から前記第2の横面にメーソンリブロックを貫通して伸びている、一つ以上の開口をさらに備えている、請求項1に記載のメーソンリブロック。
【請求項8】
モールドアセンブリを使用するメーソンリブロックによってモールドされる擁壁ブロックであって、該モールドアセンブリは、複数のライナープレートを有し、該複数のライナープレートのうちの少なくとも一つは可動であり、該擁壁ブロックは、
上面と、
該上面と対向する底面と、
該上面を該底面に接合する正面と、
該正面に対向する背面と、
該背面と共有されている縁の少なくとも一部分に沿って、該底面から伸び、かつ、モールディングプロセスの間に、可動なシューアセンブリの動作によって形成されるセットバックフランジと、
該正面と該背面とを接合する第1の側面と、
該第1の側面と対向し、該正面と該背面とを接合する第2の側面と
を備え、
該第1の側面と該第2の側面とのうちの少なくとも一つは、同様の擁壁ブロックの非平面端面に嵌合し、重なるように構成されている非平面面を備え、かつ、該非平面面のネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、モールディングプロセスの間に形成される、擁壁ブロック。
【請求項9】
前記第1の側面および前記第2の側面は角度がつけられ、前記正面の幅は、前記背面の幅よりも大きい、請求項8に記載の擁壁ブロック。
【請求項10】
前記正面は、所望の三次元のパターンを含み、該所望の三次元のパターンは、該所望の三次元のパターンのネガティブを有する可動なライナープレートの動作を通して、モールディングプロセスの間に刻まれる、請求項8に記載の擁壁ブロック。
【請求項11】
前記第1の側面は、非平面面を備え、かつ、フランジによって形成され、該フランジは、前記底面と共有されている縁に沿って、前記正面と前記背面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記上面と共有されている縁に沿って、該正面と該背面との間に伸び、該フランジおよびノッチは、該フランジおよびノッチのネガティブを有する可動なライナーの動作を通して形成され、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様の擁壁ブロックの端面のフランジに重なるように構成されている、請求項8に記載の擁壁ブロック。
【請求項12】
前記第2の側面は、非平面面を備え、かつ、フランジによって形成され、該フランジは、前記上面と共有されている縁に沿って、前記正面と前記背面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記底面と共有されている縁に沿って、該正面と該背面との間に伸び、該フランジおよびノッチは、該フランジおよびノッチのネガティブを有する可動なライナーの動作を通して形成され、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様の擁壁ブロックの端面のフランジに重なるように構成されている、請求項11に記載の擁壁ブロック。
【請求項13】
前記第1の側面は、非平面面を備え、かつ、フランジによって形成され、該フランジは、前記上面と共有されている縁に沿って、前記正面と前記背面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記底面と共有されている縁に沿って、該正面と該背面との間に伸び、該フランジおよびノッチは、該フランジおよびノッチのネガティブを有する可動なライナーの動作を通して形成され、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様の擁壁ブロックの端面のフランジに重なるように構成されている、請求項8に記載の擁壁ブロック。
【請求項14】
前記第2の側面は、非平面面を備え、かつ、フランジによって形成され、該フランジは、前記底面と共有されている縁に沿って、前記正面と前記背面との間に伸び、該フランジは、実質的に平行なノッチを定義し、該ノッチは、前記上面と共有されている縁に沿って、該正面と該背面との間に伸び、該フランジおよびノッチは、該フランジおよびノッチのネガティブを有する可動なライナーの動作を通して形成され、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様の擁壁ブロックの端面のフランジに重なるように構成されている、請求項13に記載の擁壁ブロック。
【請求項15】
第1の主面と、対向する第2の主面と、第1の横面と、対向する第2の横面と、第1の端面と、第2の端面とを有するメーソンリブロックを生成する方法であって、該方法は、
複数のライナープレートを有するモールドアセンブリを提供することであって、該複数のライナープレートは、開口している上部および開口している底部を有するモールドキャビティを形成し、少なくとも第1のライナープレートは、収縮された位置と伸ばされた位置との間で可動であり、該第1の可動なライナープレートは、所望の非平面面のネガティブを含む、ことと、
該第1のライナープレートを該伸ばされた位置に移動させることと、
パレットを用いて、該モールドキャビティの該底部を閉じることと、
該開口している上部を介して、該モールドキャビティをドライキャストコンクリートで満たすことと、
シューアセンブリを使用して、該モールドキャビティの該上部を閉じることと、
該ドライキャストコンクリートを圧縮して、硬化前のメーソンリブロックを形成することであって、該第1の横面が該パレットに載った状態で、該第1の可動なライナープレートは、該第1の端面おいて該所望の非平面面を形成し、該所望の非平面面は、同様のメーソンリブロックの非平面面に嵌合するように構成されている、ことと、
該第1のライナープレートを該収縮された位置に移動させることと、
該硬化前のメーソンリブロックを該モールドキャビティから排出することと、
該硬化前のメーソンリブロックを硬化させることと
を包含する、方法。
【請求項16】
第2のライナープレートは、収縮された位置と伸ばされた位置との間で可動であり、該第2のライナープレートは、前記第1のライナープレートと概ね対向し、かつ、所望の非平面面のネガティブを含み、前記方法は、所望の非平面面が、前記第2の端面において形成されるように、前記ドライキャストコンクリートを圧縮することに続いて、該第2のライナープレートを該伸ばされた位置に移動することであって、該所望の非平面面は、同様のメーソンリブロックの非平面面に嵌合するように構成されている、ことを包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ドライキャストコンクリートを圧縮することは、前記シューアセンブリ内にノッチを提供することによって、セットバックフランジを形成することを包含し、該セットバックフランジは、前記第2の主面と共有されている縁に沿って、前記第2の横面から伸びている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ドライキャストコンクリートを圧縮することは、一つ以上の中空のコアを形成することを包含し、該中空のコアは、前記第1の横面から前記第2の横面に前記メーソンリブロックを貫通して伸びている、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
第2のライナープレートは、収縮された位置と伸ばされた位置との間で可動であり、該第2のライナープレートは、所望の三次元のパターンのネガティブを含み、前記方法は、所望の非平面面が、前記第1の主面において形成されるように、前記ドライキャストコンクリートを圧縮することに続いて、該第2のライナープレートを該伸ばされた位置に移動することを包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の可動なライナープレートは、所望の非平面面を形成し、該非平面面は、フランジおよび実質的に平行なノッチを含み、該ノッチは、前記第1の主面から前記第2の主面まで伸び、該フランジは、同様のメーソンリブロックの端面のノッチに嵌合し、かつ、該同様のメーソンリブロックの端面のフランジに重なるように構成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のライナープレートは、ギアドライブアセンブリを使用して、前記収縮された位置と前記伸ばされた位置との間で可動である、請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34A】
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【図34B】
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【図34C】
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【図34D】
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【公表番号】特表2008−537512(P2008−537512A)
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551387(P2007−551387)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/001182
【国際公開番号】WO2006/076548
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(507237554)ネス インベンションズ, インコーポレイテッド (6)
【出願人】(507237587)
【出願人】(507237576)
【Fターム(参考)】