説明

モバイルパケット無線システムにおいてストリーミング接続に課金する方法及びシステム

ストリーミング接続に課金する方法及びモバイルパケット無線システムが提供される。1実施例によれば、このシステムは、ストリーミングソースとそのストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者とを含む。他の実施例によれば、その方法は加入者用にデータ接続を確立する段階と、加入者とストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する段階と、加入者とストリーミングソース間のストリーミング接続を終了する段階と、時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金する段階とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルパケット無線システムにおいてストリーミング接続に課金する方法及びシステムに関するものである。特に、本発明は、パケット交換ネットワーク上において伝送されるストリーミングの課金に関するものである。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信とインターネットの成長により、これらの領域における革新と新技術に拍車がかかり、最近のユーザーの要求は、益々厳しいものになっている。様々な伝統的なネットワーク間の境界が益々不明瞭になっており、最近では、伝統的に電気通信領域にあったアプリケーション(即ち、回線交換トラフィック(音声))と、伝統的にデータ通信領域にあったアプリケーション(即ち、パケット交換トラフィック(データ))が、かなりオーバーラップしている。例えば、PLMN(Public Land Mobile Network)の一部を形成しているモバイルユーザーが、いまや、インターネットからデータを取得することができる。
【0003】
即ち、最近では、モバイル通信ネットワークなどの無線通信システムが、伝統的な回線交換サービスに加え、ユーザーに対してパケットデータサービスの提供を開始している。パケット交換データサービスとは、パケットと呼ばれる相対的に小さな単位のデータを、それぞれのパケット内に含まれている宛先アドレスに基づいて、ネットワークを通じてルーティングするタイプのサービスを意味している。以下においては、「パケット交換」及び「パケット」という用語は、特記しない限り、相互に交換可能に使用されている。通信をパケットに分割することにより、ネットワーク内の複数のユーザー間において、同一のデータパスを共有可能である。このタイプの送信者と受信者間における通信は、通常、専用(dedicated)ではなく、コネクションレス(connectionless)と呼ばれている。インターネット上の大部分のトラフィックは、パケット交換を使用しており、インターネットは、基本的にコネクションレスネットワークである。
【0004】
通常のパケットデータ対応の無線通信ネットワーク内においては、移動局は、いくつかの異なるデータ接続に関係するパケットデータを同時に送受信可能である。移動局に対するパケットデータトラフィックフローとは、移動局に対する1つ又は複数の同時データ接続に対応したパケットデータを意味している。以下においては、「パケットデータトラフィックフロー」及び「トラフィックフロー」という用語は、特記しない限り、相互に交換可能に使用されている。例えば、電子メールメッセージに対応するパケットデータは、1つのデータ接続を含んでいる。WWW(World Wide Web)ブラウジングセッションに対応するパケットデータは、別のデータ接続を含んでいる。所与の移動局との間で同時に伝送された場合に、これら2つのデータ接続は、トラフィックフローを構成する。これら2つのデータ接続は、同一のPDP(Packet Data Protocol)コンテキスト内に存在可能である。
【0005】
データサービスは、リアルタイム(RT)及び非リアルタイム(nRT)サービスに分類可能である。非リアルタイムサービスには、例えば、電子メールの送受信、及びWorld Wide Webの対話型ブラウジングが含まれる。リアルタイムサービスには、例えば、マルチメディアやビデオ伝送などのストリーミングサービスが含まれる。伝統的に、リアルタイムサービスは、大部分が回線交換サービスとして実装されてきたが、最近では、リアルタイムパケットデータサービスも出現し始めている。
【0006】
デジタルモバイル通信ネットワーク用のパケットデータサービスの例は、例えば、GPRS(General Packet Radio Service)である。GPRSは、特にデジタルモバイルネットワークをサポートするべく設計されている。これらは、例えば、GSM(Global System for Mobile communication)規格に基づいたものであってよい。但し、GPRSは、GSMネットワークにのみ限定されるものではなく、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)や3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)無線ネットワーク規格に基づいたデジタルモバイルネットワークをサポート可能である。更には、GPRSは、IMS(IP Multimedia Subsystem)用のアクセスネットワークとして機能することも可能である。
【0007】
GPRS対応のモバイル通信ネットワークは、2つの追加ネットワーク要素又はノードを含んでいる。これらには、SGSN(Serving GPRS Suport Node)とGGSN(Gateway GPRS Support Node)が含まれる。SGSNは、通常、そのサービスエリア内のGPRS対応の移動局(MS)に対してパケットを供給する。これは、更に、クエリをHLR(Home Location Register)に送信して、GPRS加入者のプロファイルデータを取得可能である。これは、更に、所与のサービスエリア内の新しいGPRS対応の移動局を検出し、新しいモバイル加入者の登録を処理し、所与のエリア内のそれらの場所の記録を保持可能である。GGSNは、通常、インターネット、その他のモバイルサービスプロバイダ、GPRSサービス、企業のイントラネット、或いは、マルチメディアコンテンツを提供するストリーミングサーバーなどの外部IPネットワークに対するインターフェイスとして使用される。
【0008】
パケット交換(PS:Packet Switched)携帯電話機環境においては、移動局発(MO:Mobile Originated)の接続を確立可能であり、この場合には、ユーザー又は加入者が、PDP(PDP:Packet Data Protocol)コンテキストをPLMN(Public Land Mobile Network)の方向に起動可能である。その後、端末装置からPLMNへの(及び、この逆方向の)情報転送が正常に行われる。
【0009】
通常、GPRSネットワークは、WCDMA(Wideband Code−Division Multiple Access)又はGSM無線ネットワークを利用している。これらのネットワーク内においてストリーミングサービスを実装した場合のモバイルパケット無線システム内における接続の課金を事業者及びエンドユーザーが理解するのが益々困難になっている。
【0010】
現在、モバイルパケット無線システム内において接続に課金する方法としては、いくつかのものが存在している。これらの大部分は、ボリュームに基づくか、又はイベントに基づいており、これは、これらが、システムを通じて転送された情報又はビットの量の計測値に基づいているか、又は特定のイベント用の固定料金に基づいていることを意味している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
但し、GPRS規格においては、1つのアクセスポイント名(Access Point Name:以下、APNと呼ぶ)に対して、時間に基づいた課金法を適用可能である。しかしながら、ボリュームに基づいた課金法によって課金されているブラウジング又は電子メールセッションと同時に、ストリーミング接続の長さ又はストリーミング接続の時間に基づいてストリーミング接続に課金する方法は、現在、存在していない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一実施例によれば、本発明は、モバイルパケット無線システム内におけるストリーミング接続用の時間に基づいた課金メカニズムを実装する。即ち、利点の1つは、本発明によれば、システム内にその他の接続が同時に存在している際のモバイルパケット無線システム内におけるストリーミング接続用の時間に基づいた課金法の欠如が克服されるという点にある。
【0013】
一実施例によれば、本発明は、モバイルパケット無線システム内におけるストリーミング接続に課金する方法を開示しており、システムはストリーミングソースを含み、加入者は、ストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有している。本方法は、加入者用のデータ接続を確立する段階と、加入者とストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する段階と、加入者とストリーミングソース間のストリーミング接続を終了する段階と、時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金する段階と、を含んでいる。
【0014】
更には、本発明は、ストリーミング接続に課金するモバイルパケット無線システムを開示している。このシステムは、ストリーミングソースと、ストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者と、加入者用にデータ接続を確立する手段と、加入者とストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する手段と、加入者とストリーミングソース間のストリーミング接続を終了する手段と、時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金するチャージャと、を含んでいる。
【0015】
本発明の別の実施例によれば、ストリーミング接続に課金するモバイルパケット無線システムが提供される。このシステムは、ストリームソースと、ストリームソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者と、を含んでいる。本システムは、第1確立手段と、第2確立手段と、終了手段と、チャージャと、を含んでいる。第1確立手段は、加入者用にデータ接続を確立する。第2確立手段は、加入者とストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する。終了手段は、加入者とストリーミングソース間のストリーミング接続を終了する。チャージャは、時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金する。
【0016】
本発明のいくつかの利点は、次のとおりである。1つの利点は、本発明によれば、ストリーミング接続用の時間に基づいた課金法の欠如を克服する方法及びシステムが提供されるという点にある。モバイルネットワークのエンドユーザー又は加入者は、時間の観念を有している。従って、加入者が時間に基づいた課金法を理解するのは容易である。本発明によって提供されるこの時間に基づいた課金法を利用することにより、事業者は、理解可能な方法で、ストリーミング接続に課金することができる。本発明によって提供される別の利点は、本発明によれば、ストリーミング接続と、例えば、電子メールメッセージやブラウジングセッションなどの1つ又は複数のその他のサービスが同時に存在している状況において、使用した接続時間に基づいてストリーミング接続に課金可能であるという点にある。
【0017】
本発明の更なる理解のために含まれている本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の実施例を示しており、本明細書と共に、本発明の原理の説明に有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例について詳細に参照するが、これらの例は、添付図面に示されている。
【0019】
図1は、本発明に従って機能するモバイルパケット無線システムの概略的な構造を開示するブロックダイアグラムを示している。このモバイルパケット無線システムは、例えば、GPRSシステムであってよい。ブロックダイアグラムには、加入者102が示されており、これは、例えば、携帯電話機又はモバイルコミュニケータ、或いは、その他のモバイル加入者装置であってよい。図1においては、モバイルパケット無線システムは、SGSN(Serving GPRS Support Node)101と、GGSN(Gateway GPRS Support Node)103と、を更に含んでいる。モバイルパケット無線システムの本発明による実施例においては、課金要素105が実装されている。課金要素には、本発明を実装するコンポーネントの大部分が含まれている。但し、この本発明による要素又はこれらの本発明による要素は、(例えば、GGSN103と関連するか、又はSGSN101と関連する、或いは、システム内のその他の場所などの)モバイルパケット無線システムの別の部分に配置することも可能である。モバイルパケット無線ネットワークは、ストリーミングデータ又はコンテンツをクライアント(例えば、モバイル加入者102)に送信するべく設計されたストリーミングサーバー107に接続されている。ストリーミングデータは、図1に示されているように、ネットワーク及びその他のネットワーク要素を通じて送信される。本発明の一実施例によれば、課金要素は、ストリーミング接続を構築及び切断するのに使用されるシグナリングを管理及び監視している。課金要素又は個別のその他のネットワーク要素(例えば、GGSN103)に接続されているのは、例えば、サービスポータル111に接続されたWAP GW(WAP gateway)109である。モバイルパケット無線システムは、加入者102とストリーミングソース間にデータ接続を確立する能力を有しており、これは、例えば、加入者とGGSN間の1つのPDPコンテキスト上において、ストリーミングソースに対するIP接続によって実装される。サービスポータルは、この同一のPDPコンテキストを通じた同時ブラウジングサービスの一例である。尚、このデータ接続の確立は、接続に関する加入者の認可をも意味している。
【0020】
更には、モバイルパケット無線システムは、加入者102とストリーミングソース107、111の間にストリーミング接続を確立する能力を有している。ストリーミング接続とは、例えば、モバイル加入者102などのクライアントと、例えば、ストリーミングサーバー107などのストリーミングソースとの間の連続的なデータ接続のことである。この連続的なデータ接続は、例えば、ビデオやマルチメディアコンテンツを転送する。ストリーミング接続は、通信を目的として、2つのネットワーク要素間に、又は、プログラムへ、又はプログラム間に確立されたトランスポートレイヤの仮想回線である。ストリーミング接続の確立については、H.Schultzrinne、 A. Raoによる「Real Time Streaming Protocol (RTSP)」(Network Working Group、1998年4月)という文献に更に正確に記述されている。
【0021】
図2は、本発明によるモバイルパケット無線システムの要素を示すブロックダイアグラムを示している。図2において、例えば、モバイル端末などのモバイル加入者201は、無線ネットワーク205に接続されており、これは、SGSN209に更に接続され、これは、GGSN211に更に接続されている。ストリーミングシグナリングには、RTSPプロトコルが使用されており、これについては、前述の出版物に更に正確に開示されている。この実施例におけるGGSN211と関連して、チャージャ要素215が存在している。チャージャ要素215は、時間に基づいた課金方式を使用してストリーミング接続に課金するチャージャである。チャージャ又は課金要素215は、ストリーミング接続について加入者に対して請求する能力を有するモバイルパケット無線システムの請求システム213又はその他の請求システム213と更に接続されている。チャージャ要素215は、ストリーミングサーバー217にも接続されている。
【0022】
課金要素215は、無線ネットワーク207を通じて接続されているストリーミングサーバーと端末間のRTSPプロトコルを読み取ることも可能である。
【0023】
図2は、ストリーミング接続に課金するモバイルパケット無線システムを開示している。本システムは、ストリーミングソース217、ストリーミングソース217からストリーミングデータを受信する能力を有するから加入者201、203、加入者用にデータ接続を確立する装置209、211、215、217、加入者201とストリーミングソース217間にストリーミング接続を確立する装置209、211、217、加入者とストリーミングソース間のストリーミング接続を終了する装置209、211、201、217、及び時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金するチャージャ215を含んでいる。
【0024】
チャージャ215は、ストリーミング接続の長さを計測する装置221と、長さに応答して課金情報を生成する生成器223と、を含んでいる。チャージャ215は、ストリーミング接続の状態の変化に基づいてストリーミング接続の開始と終了を識別する第1識別器225を含むストリーミング接続の長さを計測する装置221をも含んでいる。
【0025】
例えば、図2に示されているモバイルパケット無線システムにおいて、ストリーミング接続の長さを計測する装置221は、ストリーミング接続の開始と終了を認識する認識装置227と、認識装置227に応答してストリーミング接続の長さを計測するタイマ229と、を含んでいる。
【0026】
本発明の一実施例においては、認識装置227は、再生(play)メッセージ、テアダウン(teardown)メッセージ、及び/又は切断(disconnect)メッセージの中の1つ又はいくつかのものを個々に認識することにより、ストリーミング接続の開始又は終了を認識するべく構成されている。
【0027】
本発明の一実施例においては、システムは、加入者から送信されたメッセージに応答してタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成器231を含んでいる。この種のモバイルパケット無線システムは、タイムスタンプ生成器231によって生成されたタイムスタンプに応答して、ストリーミング接続の長さを算出する計算機メカニズム233を含んでいる。この長さは、通常は、時間を単位として計測されるが、その他の計測属性及び単位も可能である。
【0028】
モバイルパケット無線システム内においては、タイムスタンプ生成器231は、ストリーミング接続の開始を認識するべく構成されている。タイムスタンプ生成器231は、ストリーミング接続の開始時間を示す第1タイムスタンプを生成するべく更に構成されている。タイムスタンプ生成器231は、ストリーミング接続の終了を認識するべく更に構成されている。タイムスタンプ生成器231は、ストリーミング接続の終了を示す第2タイムスタンプを生成するべく更に構成されている。
【0029】
本システムは、第1及び第2タイムスタンプに応答して、ストリーミング接続の長さを算出するべく構成されている。
【0030】
タイムスタンプ生成器231は、再生メッセージ、テアダウンメッセージ、及び/又は切断メッセージの中の1つ又はいくつかのものを個別に認識することにより、ストリーミング接続の開始及び/又は終了を認識するべく構成されている。
【0031】
本発明の一実施例においては、ストリーミング接続の長さを計測する装置221は、ストリーミング接続の状態の変化に応答してストリーミング接続の一時的な停止を識別する第2識別器235を含んでいる。本発明の別の実施例においては、第2識別器235は、一時的な停止を識別するべく構成されている。一時的な停止の標識は、ポーズ(pause)メッセージであってよい。
【0032】
モバイルパケット無線システムの別の実施例においては、ストリーミング接続の長さを計測する装置221は、一時的な中断(break)に関する情報に応答して、ストリーミング接続の長さの一時的な中断を示すべく構成されている。ストリーミング接続の長さを計測する装置221は、再開(restart)に関する情報に応答してストリーミング接続の長さの計測を継続するべく更に構成されている。ストリーミング接続の長さを計測する装置221は、ストリーミング接続の一時的な中断と再開の標識に基づいてストリーミング接続の長さを計測するべく更に構成されている。
【0033】
モバイルパケット無線システムは、加入者用にストリーミング接続を確立可能であるかどうかをチェックする第1チェッカ237を更に含んでいる。
【0034】
モバイルパケット無線システムは、一般的に、ストリーミング接続について、加入者用に時間に基づいた課金法を利用可能であるかどうかをチェックする第2チェッカ239を更に含んでいる。
【0035】
モバイルパケット無線システムは、ストリーミング接続について、加入者201用に時間に基づいた課金法を利用可能であるかどうかをチェックする第3チェッカ241を更に含んでいる。
【0036】
前述のチェッカにおけるチェック段階は、MSISDN(Mobile Station Integrated Service Digital Network)番号、IMSI(International Mobile Station Identifier)番号、クライアント番号、識別番号、又は加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される。
【0037】
モバイルパケット無線は、1つ又は複数の課金レコード内にストリーミング接続の長さを保存するデータベース243を更に含んでいる。この保存段階は、1つ又は複数の課金レコード内のストリーミング接続の長さが、加入者との関連において保存されるように、実行可能である。
【0038】
モバイルパケット無線は、加入者201との関連においてストリーミング接続の長さを含んでいる課金レコードを生成する課金生成器245を更に含んでいる。
【0039】
図3は、RTSPプロトコルによる本発明の実施例におけるセッションフローの例を示すシグナリング図を示している。このシグナリングフロー図においては、ネットワーク要素は、次のように記述されている。ユーザー装置UE又は加入者端末301が、無線アクセスネットワークRAN/GSM303と接続され、更に、SGSN(Serving GPRS Support Node)305及びGGSN(Gateway GPRS Support Node)306と接続される。更に、このシグナリング図には、ストリーミングサーバー309も示されている。
【0040】
図3の方法は、加入者(即ち、ユーザー装置301)とストリーミングサーバー309間におけるデータ接続の確立から始まっている。図3においては、これが、ユーザー装置301とGGSN307間におけるPDPコンテキスト308の確立によって示されている。GGSN307とストリーミングサーバー309間にIP接続が確立される。更には、参照符号310によって示されているフェーズにおいて、ストリーミング接続の全体が、次のように確立される。第1に、ユーザー装置301が、RTSP(Real Time Streaming Protocol)記述メッセージ311をストリーミングサーバー309に送信する。このメッセージは、確立対象のストリーミング接続について記述しており、この結果、ストリーミングサーバー309は、加入者310とストリーミングサーバー309間に確立するべき接続に関する知識を取得可能である。RTSP記述メッセージ311を受信した後に、ストリーミングサーバー309は、RTSP OKメッセージ313を送信し、これにより、ユーザー装置301に対して、プレゼンテーション記述、使用するコーデック、及びその他の詳細を通知する。その後、ユーザー装置301は、RTSP SETUP315を送信し、使用するポート、選択したコーデック、及びその他の詳細を通知する。RTSP SETUPメッセージ315を受信した後に、ストリーミングサーバー309は、RTSP OKメッセージ317を送信して、ストリーミングサーバー309がストリーミング接続を確立する準備が整ったことを通知する。その後、ユーザー装置又は加入者301が、RTSP PLAYメッセージ319を送信して、加入者309がストリーミング接続の即座の開始を所望していることを通知する。この結果、RTSP PLAYメッセージ319により、ストリーミング接続の時間計測が起動される。その後、ストリーミングサーバー309は、RTSP 200 OK信号を送信し、メディアトラフィックの開始をアクノリッジする。続いて、ストリーミングサーバー309は、PDPコンテキスト上においてメディアトラフィック320を開始する。このトラフィックは、RTPプロトコルを使用して伝送される。シグナリングの目的には、RTCPが使用される。ユーザー装置又は加入者301が、RTSP TEARDOWNメッセージ321を送信し、これがストリーミングサーバー309によって認知されると、メディアトラフィックが停止し、時間に基づいた課金のための時間計測も停止する。その後、ストリーミングサーバー309は、RTSP OK信号323をユーザー機器301に対して送信する。
【0041】
図4は、例えば、加入者などのストリーミングクライアント401とストリーミングサーバー403間における本発明の一実施例に関係するシグナリングを開示するTCPプロトコル及びRTSPプロトコルによるシグナリング図を示している。まず、PDPコンテキストが確立される400。PDPコンテキスト400とストリーミングサーバー403の間にIP接続が確立される。加入者401などのストリーミングクライアント401がTCP同期メッセージをストリーミングサーバーに送信した後に405、ストリーミングサーバー403は、TCP同期メッセージをアクノリッジし402、ストリーミングクライアント401が、この最初のアクノリッジを更にアクノリッジする404。その後、接続セットアップフェーズのストリーミングにおいて、クライアント401が、RTSP DESCRIBEメッセージをストリーミングサーバー403に送信する407。ストリーミングサーバーは、これをRTSP 200 OK信号によってアクノリッジする406。これに応答して、ストリーミングクライアント401が、RTSP SETUPメッセージをストリーミングサーバー403に送信する417。その後、ストリーミングサーバー403は、RTSP 200 OK信号をストリーミングクライアント401に送信する423。その後、ストリーミングクライアント401は、RTSP PLAYメッセージをストリーミングサーバー403に送信する409。本発明によれば、RTSP PLAYメッセージ409が、タイマを起動し、この結果、ストリーミング接続の長さが計測されることになる。その後、ストリーミングサーバー403は、RTSP PLAYメッセージ405をRTSP 200 OKメッセージによってアクノリッジする419。その後、ストリーミングサーバー403は、メディアフローを開始する410。この段階で、ストリーミングサーバーからストリーミングクライアントへのメディア接続及びメディアストリームの確立が完了しており、ペイロードをストリーミングサーバー403からストリーミングクライアント401に転送可能である。ストリーミングクライアント401とストリーミングソースは、RTCPメッセージを送信し、ストリーミングクライアントとストリーミングソース間のビットの実際のフローを制御可能である420。ストリーミングクライアント401は、ストリーミング接続の一時的な保留を所望する場合には、ストリーミング接続を休止するようにストリーミングサーバー403に対して指示するRTSP PAUSEメッセージを送信する411。これは、ストリーミング接続の長さの計測の一時的な停止をもトリガする。ストリーミングサーバー403は、RTSP PAUSEメッセージ411をRTSP 200 OKメッセージによってアクノリッジする412。ストリーミングクライアント401は、ストリーミング接続の継続を所望する場合には、RTSP PLAYメッセージをストリーミングサーバー403に再度送信することになる413。このメッセージは、ストリーミングサーバー403からストリーミングクライアント401へのメディアフローを再度起動することになる。同時に、ストリーミング接続の長さの計測も継続されることになる。ストリーミングサーバー403は、RTSP 200 OKメッセージをストリーミングクライアント401に送信することにより414、RTSP PLAYメッセージ413をアクノリッジする。その後、ストリーミングクライアント401は、ストリーミング接続の終了を所望する場合に、ストリーミング接続を終了並びに停止させるRTSP TEARDOWNメッセージをストリーミングサーバー403に対して送信する415。この同じRTSP TEARDOWNメッセージ415により、ストリーミング接続の長さの計測も停止することになる。その後、ストリーミングサーバー403は、RTSP 200 OKメッセージをストリーミングクライアント401に送信することにより416、RTSP TEARDOWNメッセージ415をアクノリッジする。
【0042】
図5は、本発明の方法及びシステムの動作を描いたフローチャートを示している。第1に、段階501において、加入者又はクライアントとストリーミングサーバー間のデータ接続が確立される501。このデータ接続は、例えば、ユーザー装置とGGSN間のPDPコンテキストであり、これからストリーミングソースへのIP接続が確立される。一実施例によれば、RTSPメッセージを読み取とる共に、発生し得るRTSP PLAYメッセージを検出可能なネットワーク要素がネットワーク内に存在していることが必須条件である503。この場合には、本方法の動作は、フェーズ505に継続し、ここで、ストリーミング接続が既に確立されておれば、タイマが起動されるか、又は、タイムスタンプが生成される。セッション内において、ポーズメッセージが受信されているかどうかがチェックされ507、ポーズメッセージが受信されている場合には、再生メッセージが再度受信されるまで、タイマが停止する。タイムスタンプ法を使用している場合には、ポーズを示すタイムスタンプが課金レコード内に生成される。TCP切断メッセージが受信された場合には、セッション内の任意の時点において、フェーズ509を起動可能である。この結果、ストリーミングセッションが切断される。ストリーミング接続の長さの計測又はストリーミング時間の計測も停止する。セッションの任意の時点において、クライアント(即ち、加入者)からのテアダウンメッセージを受信可能であり511、この結果、ストリーミング接続又はセッションが終了する。同時に、ストリーミング接続の長さの計測も終了することになり、ストリーミング接続の長さに基づいて、課金レコードが生成される513。
【0043】
例えば、本発明の方法は、モバイルパケット無線システム内において実装される。システムは、ストリーミングソースと、ストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者を含んでいる。この方法においては、ストリーミングソースは、例えば、ストリーミングサーバー、ストリーミングプロキシ、ストリーミングゲートウェイ、又はメディアサーバーの中のいずれかであってよい。本方法においては、加入者は、例えば、移動局、モバイル端末、ユーザー装置、又は端末機器の中のいずれかであってよい。これは、コンピュータ又はサーバーのマシン間インターフェイスであってもよい。
【0044】
本方法においては、次の段階が実装される。第1に、加入者とストリーミングソース間に加入者用のデータ接続が確立される。その後、加入者とストリーミングソース間にストリーミング接続が確立される。前述のように、ストリーミング接続は、例えば、マルチメディアやビデオ信号又はコンテンツを転送する連続したデータフローである。
【0045】
データ接続の確立段階と関連し、この段階は、接続に関する加入者の認可という概念を含んでいることに留意されたい。これは、データコンテキストを確立することによって実行可能であり、このデータコンテキストは、加入者とストリーミングソースの間におけるパケットデータプロトコルコンテキストであってよい。
【0046】
このデータ接続の確立は、無線LANネットワークに対する加入者のアクセス権限のチェックを意味する場合もある。この実施例においては、時間に基づいた課金法を実装するネットワーク要素を介して接続が確立される。この場合に、時間に基づいた課金法のエッセンスは、ストリーミング接続の長さの計測値である。
【0047】
データ接続の確立の後に、ストリーミング接続が、加入者とストリーミングソース間において終了し、その後、時間に基づいた課金法を使用して、ストリーミング接続に課金される。
【0048】
本方法においては、時間に基づいた課金法を使用してストリーミング接続に課金する段階は、例えば、ストリーミング接続の長さを計測する段階と、長さに基づいて課金情報を生成する段階と、を含むことができる。課金情報を使用し、クライアント又は顧客の請求のための通話データレコード又はその他の情報が生成される。
【0049】
本方法においては、ストリーミング接続の長さを計測する前述の段階は、ストリーミング接続の状態の変化に基づいてストリーミング接続の開始と終了を識別する段階を含んでいる。ストリーミング接続の状態は、例えば、セッションの開始、一時的な停止、再開、及び終了であってよい。ストリーミング接続の状態は、例えば、ネットワーク要素が送受信するシグナリングを受信することによって識別可能である。具体的には、ストリーミング接続の状態を識別する1つの方法は、様々なネットワーク要素に対して、ストリーミングセッションを開始、一時的に停止、再開、及び停止するように指示するRTSP又はTCPシグナリングメッセージを識別する方法である。
【0050】
ストリーミング接続の長さは、アクティブなストリーミング接続の時間に等しいことをに留意されたい。但し、ストリーミング接続の長さは、パルス生成器によって生成されたパルスの数を算出することによっても算出可能である。又、ストリーミング接続の長さは、ストリーミング接続において生成された最初と最後のパルスの連続数を識別することによっても計測可能である。
【0051】
ストリーミング接続の状態の変化に関連し、本発明によれば、状態の変化は、状態の変化の標識と等価であってよいことに留意されたい。従って、ストリーミング接続の開始と終了の識別は、ストリーミング接続の状態の変化に基づいて実行可能である。
【0052】
従って、本方法においては、ストリーミング接続の長さを計測する段階は、例えば、ストリーミング接続の開始を認識する段階と、ストリーミング接続の長さを計測するタイマを起動する段階と、ストリーミング接続の終了を認識する段階と、ストリーミング接続の長さを計測するタイマを停止する段階と、タイマからストリーミング接続の長さを取得する段階と、を含んでいる。
【0053】
本方法においては、開始を認識する段階は、再生メッセージを認識する段階を含んでいる。再生メッセージは、ストリーミング接続の開始を指示するRTSPシングナリングメッセージである。
【0054】
本発明の別の実施例においては、ストリーミング接続の終了を認識する段階は、テアダウンメッセージ又は切断メッセージを認識する段階を含んでいる。
【0055】
本発明の別の実施例においては、ストリーミング接続の長さを計測する段階は、加入者から送信されたメッセージに基づいてタイムスタンプを生成する段階と、タイムスタンに基づいてストリーミング接続の長さを算出する段階と、を含んでいる。
【0056】
本発明の別の実施例においては、本方法は、ストリーミング接続の開始を認識する段階と、ストリーミング接続の開始時間を示す第1タイムスタンプを生成する段階と、ストリーミング接続の終了を認識する段階と、ストリーミング接続の終了を示す第2タイムスタンプを生成する段階と、第1及び第2タイムスタンプに基づいてストリーミング接続の長さを算出する段階と、を含んでいる。
【0057】
本発明の別の実施例においては、ストリーミング接続の開始を認識する段階は、再生メッセージを認識する段階を含んでいる。この再生メッセージは、例えば、RTSP−playメッセージであってよい。
【0058】
本発明の別の実施例においては、ストリーミング接続の終了を認識する段階は、テアダウンメッセージ又は切断メッセージを認識する段階を含んでいる。テアダウンメッセージは、例えば、RTSPメッセージであってよい。切断メッセージは、例えば、TCPメッセージであってよい。
【0059】
本発明の別の実施例においては、ストリーミング接続の長さを計測する段階は、ストリーミング接続の状態の変化に基づいたストリーミング接続の一時的な停止を識別する段階を含んでいる。この識別は、一時的な停止又は個々のメッセージを識別することによって実現可能である。このメッセージは、ポーズメッセージであってよく、これは、例えば、RTSP規格に応じて送信される。
【0060】
本発明の別の実施例によれば、ストリーミング接続の長さを計測する段階は、例えば、ストリーミング接続の一時的な停止に関する情報を送信する段階と、一時的な停止に関する情報に基づいて、ストリーミング接続の長さの計測を一時的に中止する段階と、ストリーミング接続の再開に関する情報を送信する段階と、再開に関する情報に基づいて、ストリーミング接続の長さの計測を再開する段階と、ストリーミング接続の長さの計測の中止と再開に基づいてストリーミング接続の長さを計測する段階と、を含んでいる。
【0061】
本発明の別の実施例においては、本方法は、加入者用にストリーミング接続を確立可能であるかどうかをチェックする段階を含んでいる。このチェックは、例えば、データベースから実行される。データベースは、HLR(Home Location Register)、又は、クライアントデータを収容するその他のデータベースであってよい。
【0062】
本発明の別の実施例においては、本方法は、一般的に、ストリーミング接続について、加入者用に時間に基づいた課金を使用可能であるかどうかをチェックする段階を含んでいる。このチェックは、例えば、データベース内において実行される。
【0063】
本発明の別の実施例においては、本方法は、ストリーミング接続について、加入者用に時間に基づいた課金を使用可能であるかどうかをチェックする段階を含んでいる。このチェックは、例えば、データベース内において実行される。データベースは、HLR、又は、クライアントデータを収容するその他のデータベースであってよい。
【0064】
前述のチェック段階のすべてにおいて、チェックは、MSISDN番号、IMSI番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される。
【0065】
本発明の別の実施例においては、本方法は、1つ又はいくつかの課金レコード内にストリーミング接続の長さを保存する段階を含んでいる。この保存段階は、保存されるレコードが、加入者又は加入者の装置又はクライアントと関連付けられるように、実行可能である。
【0066】
本発明の別の実施例においては、本方法は、加入者との関連においてストリーミング接続の長さを含んでいる課金レコードを生成する段階を含んでいる。
【0067】
当業者には、技術の進歩に伴い、本発明の基本的な概念を様々な方法で実装可能であることが明らかであろう。従って、本発明及びその実施例は、前述の例に限定されるものではなく、これらは、添付の請求項の範囲内において変化し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に従って機能するモバイルパケット無線システムの概略的な構造を開示するブロックダイアグラムである。
【図2】本発明によるモバイルパケット無線システムの要素を示すブロックダイアグラムを示している。
【図3】本発明の一実施例におけるセッションフローの例を示すシグナリング図を示している。
【図4】本発明による加入者とストリーミングサーバー間におけるシグナリング図を示している。
【図5】本発明による方法及びシステムの動作を描いたフローチャートを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルパケット無線システム内においてストリーミング接続に課金する方法であって、前記システムは、ストリーミングソースと、前記ストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者と、を有している、方法において、
加入者用にデータ接続を確立する段階と、
前記加入者と前記ストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する段階と、
前記加入者と前記ストリーミングソース間の前記ストリーミング接続を終了する段階と、
時間に基づいた課金法を使用して前記ストリーミング接続に課金する段階と、
を有する方法。
【請求項2】
前記課金段階は、
前記ストリーミング接続の長さを計測する段階と、
前記長さに基づいて課金情報を生成する段階と、
を更に有する請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記段階は、
前記ストリーミング接続の状態の変化に基づいて前記ストリーミング接続の開始と終了を識別する段階、
を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記段階は、
前記ストリーミング接続の開始を認識する段階と、
前記ストリーミング接続の前記長さを計測するタイマを起動する段階と、
前記ストリーミング接続の終了を認識する段階と、
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記タイマを停止する段階と、
前記タイマから前記ストリーミング接続の前記長さを取得する段階と、
を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記開始を認識する前記段階は、再生メッセージを認識する段階を更に有する請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記ストリーミング接続の終了を認識する前記段階は、テアダウンメッセージと切断メッセージの少なくともいずれかを認識する段階を更に有する請求項4記載の方法。
【請求項7】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記段階は、
前記加入者から送信されたメッセージに基づいてタイムスタンプを生成する段階と、
前記タイムスタンプに基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さを算出する段階と、
を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項8】
前記ストリーミング接続の開始を認識する段階と、
前記ストリーミング接続の開始時間を示す第1タイムスタンプを生成する段階と、
前記ストリーミング接続の終了を認識する段階と、
前記ストリーミング接続の前記終了を示す第2タイムスタンプを生成する段階と、
前記第1及び前記第2タイムスタンプに基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さを算出する段階と、
を更に有する請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記開始を認識する前記段階は、再生メッセージを認識する段階を更に有する請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記ストリーミング接続の前記終了を認識する前記段階は、テアダウンメッセージ及び切断メッセージの中の少なくともいずれかを認識する段階を更に有する請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記段階は、
前記ストリーミング接続の状態の変化に基づいて前記ストリーミング接続の一時的な停止を識別する段階、
を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項12】
前記ストリーミング接続の一時的な停止を識別する前記段階は、一時的な停止を識別する段階に基づいている請求項11記載の方法。
【請求項13】
一時的な停止を識別する前記段階は、ポーズメッセージを有する請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記段階は、
前記ストリーミング接続の一時的な停止に関する一時的な停止情報を送信する段階と、
前記一時的な停止情報に基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さの前記計測を一時的に中止する段階と、
前記ストリーミング接続の再開に関する再開情報を送信する段階と、
前記再開情報に基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さの前記計測を再開する段階と、
前記ストリーミング接続の前記長さの前記計測の前記一時的な中止及び再開に基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さを計測する段階と、
を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項15】
前記加入者用にストリーミング接続を確立可能であるかどうかをチェックする段階を更に有する請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記時間に基づいた課金法を、ストリーミング接続について、前記加入者用に使用可能であるかどうかをチェックする段階を更に有する請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記時間に基づいた課金法を、前記ストリーミング接続について、前記加入者用に使用可能であるかどうかをチェックする段階を更に有する請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項15記載の方法。
【請求項19】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項16記載の方法。
【請求項20】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項17記載の方法。
【請求項21】
前記ストリーミング接続の前記長さを、1つ又は複数の課金レコード内に保存する段階を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項22】
前記ストリーミング接続の前記長さを、前記加入者に関係する1つ又は複数の課金レコード内に保存する段階を有する請求項2記載の方法。
【請求項23】
前記加入者との関連において、前記ストリーミング接続の前記長さを有する課金レコードを生成する段階を更に有する請求項2記載の方法。
【請求項24】
ストリーミング接続に課金するモバイルパケット無線システムにおいて、
ストリーミングソースと、
前記ストリーミングソースからストリーミングデータを受信する能力を有する加入者と、
前記加入者用にデータ接続を確立する第1確立手段と、
前記加入者と前記ストリーミングソース間にストリーミング接続を確立する第2確立手段と、
前記加入者と前記ストリーミングソース間の前記ストリーミング接続を終了する終了手段と、
時間に基づいた課金法を使用して前記ストリーミング接続に課金するチャージャと、
を有するモバイルパケット無線システム。
【請求項25】
前記チャージャは、
前記ストリーミング接続の長さを計測する計測手段と、
前記長さに応答して課金情報を生成する生成器と、
を有する請求項24記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項26】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記計測手段は、
前記ストリーミング接続の状態の変化に基づいて前記ストリーミング接続の開始と終了を識別する第1識別器、
を有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項27】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記計測手段は、
前記ストリーミング接続の開始と終了を認識する認識手段と、
前記認識手段に応答して、前記ストリーミング接続の前記長さを計測するタイマと、
を有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項28】
前記認識手段は、再生メッセージ、テアダウンメッセージ、及び切断メッセージの中の少なくとも1つを認識することにより、前記ストリーミング接続の前記開始又は前記終了を認識するべく構成されている請求項27記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項29】
前記加入者から送信されるメッセージに応答してタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成器を有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項30】
前記タイムスタンプに応答して、前記ストリーミング接続の前記長さを算出する算出手段を有する請求項29記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項31】
前記タイムスタンプ生成器は、
前記ストリーミング接続の開始を認識し、
前記ストリーミング接続の開始時間を示す第1タイムスタンプを生成し、
前記ストリーミング接続の終了を認識し、
前記ストリーミング接続の前記終了を示す第2タイムスタンプを生成するべく、
構成されている請求項29記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項32】
前記第1及び第2タイムスタンプに応答し、前記ストリーミング接続の前記長さを算出するべく構成されている請求項31記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項33】
前記タイムスタンプ生成器は、再生メッセージ、テアダウンメッセージ、及び切断メッセージの中の少なくとも1つを認識することにより、前記ストリーミング接続の開始又は終了を認識するべく構成されている請求項32記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項34】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記計測手段は、
前記ストリーミング接続の状態の変化に応答して、前記ストリーミング接続の一時的な停止を識別する第2識別器、
を有する請求項26記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項35】
前記第2識別器は、一時的な停止を識別するべく構成されている請求項34記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項36】
前記一時的な停止は、ポーズメッセージを有する請求項35記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項37】
前記ストリーミング接続の前記長さを計測する前記計測手段は、
前記一時的な停止に関する一時的な停止情報に応答して、前記ストリーミング接続の前記長さの一時的な中断を示し、
再開に関する再開情報に応答して、前記ストリーミング接続の前記長さの前記計測を継続し、
前記ストリーミング接続の前記長さの前記計測の前記一時的な中断と前記再開の前記標識に基づいて、前記ストリーミング接続の前記長さを計測するべく、
構成されている請求項35記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項38】
前記加入者用に前記ストリーミング接続を確立可能であるかどうかをチェックする第1チェッカを更に有する請求項24記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項39】
ストリーミング接続について、前記加入者用に前記時間に基づいた課金法を利用可能であるかどうかをチェックする第2チェッカを更に有する請求項24記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項40】
前記ストリーミング接続について、前記加入者用に前記時間に基づいた課金法を利用可能であるかどうかをチェックする第3チェッカを更に有する請求項24記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項41】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項38記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項42】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項39記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項43】
前記チェック段階は、MSIMSI(Mobile Subscriber International Mobile Station Identifier)番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号、クライアント番号、識別番号、及び加入者識別子の中の少なくとも1つに基づいて実行される請求項40記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項44】
前記ストリーミング接続の前記長さを、1つ又は複数の課金レコード内に保存するデータベースを更に有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項45】
前記ストリーミング接続の前記長さを、前記加入者と関係する1つ又は複数の課金レコード内に保存するデータベースを更に有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。
【請求項46】
前記加入者との関連において、前記ストリーミング接続の前記長さを有する課金レコードを生成する課金生成器を更に有する請求項25記載のモバイルパケット無線システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−527134(P2007−527134A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518244(P2006−518244)
【出願日】平成16年5月11日(2004.5.11)
【国際出願番号】PCT/FI2004/000280
【国際公開番号】WO2005/002135
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】