ユーザー平面場所のサービス機能情報を使用するための方法及び装置
安全なユーザー平面場所(Secure User Plane Location:SUPL)といったユーザー平面場所アーキテクチャにおいて場所サービスを支援するための技術が述べられる。一形態では、端末は端末のサービス機能について場所サーバーに通知する。場所サーバーは端末によって支援された場所サービスのみを要求し、そして支援されない場所サービスを要求することを回避するためにサービス機能を使用する。その端末はそのサービス機能を含むメッセージを生成し、そしてユーザー平面、例えば、SUPLを介してメッセージを送る。場所サーバーはメッセージを受取り、端末のサービス機能を取得し、そして端末との将来のネットワーク開始場所セッションについてこれらのサービス機能に格納する。場所サーバーは場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する。端末によって支援されたならば、場所サーバーは場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
35U.S.C§119に基づく優先権の主張
本特許出願は「SUPL(安全なユーザー平面場所)に関するサービス機能記述子(Service Capability Descriptor for SUPL (secure user plane location))」と題し、2008年1月11日に出願され、これに関して譲請人に譲渡され、且つ引例によりここに特に組込まれる、仮米国特許出願番号第61/020,635号に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は一般に通信に関係し、そして特に場所サービスを支援する技術に関係する。
【背景技術】
【0003】
端末の場所を知ることはしばしば望ましく、時折必要である。用語「場所(location)」及び「位置(position)」は同義であり、そして互換的にここに使用される。例えば、ユーザーはウェブサイトを通して閲覧するために端末を利用し、そして場所に感受性の高い内容をクリックする。そこで端末の場所が決定され、そして適切な内容をユーザーに提供するために使用される。別の例として、ユーザーは端末を使用して緊急電話をかける。そこで端末の場所が決定され、そして緊急援助をユーザーに送るために使用される。端末の場所の知識が有益な、または必要な多くの他のシナリオがある。
【0004】
場所サーバーは場所サービスの場所セッションを確立するために端末とメッセージを交換する。セッション確立が成功すれば、場所サーバーは場所サービスのために端末と通信する。セッション確立が不成功であれば(例えば、その端末が場所サービスを支援しないために)、場所セッションは終了する。そこで場所サーバーは端末によって支援されるであろう別の場所サービスのために場所セッションを確立しようと試みる。しかしながら、各セッション確立の試みの不成功はネットワーク資源を消費し、そして場所サービスを遅延させる。従って、ネットワーク資源を保持し、且つ場所サービスを迅速に提供/取得するためにできる限り効率的にセッション確立を行うことが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
安全なユーザー平面場所(Secure User Plane Location:SUPL)といったユーザー平面場所アーキテクチャにおいて場所サービスを効率的に支援するための技術がここに述べられる。一形態では、端末は端末のサービス機能(service capabilities)を場所サーバーに通知する。場所サーバーは端末によって支援される場所サービスのみを要求し、そして支援されない場所サービスを要求することを回避するためにサービス機能を使用する。
【0006】
一つの設計では、端末は端末のサービス機能を含むメッセージを生成し、そしてユーザー平面、例えば、SUPLを介してメッセージを送る。サービス機能は端末によって支援される場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象(area event)始動サービスのためのエリア事象機能、端末のセッション機能、及び/または他の機能を含む。場所サーバーは端末からメッセージを受取り、そして端末のサービス機能を取得する。場所サーバーは端末との将来のネットワーク開始の場所セッションのためにこれらのサービス機能を格納する。
【0007】
場所サーバーは場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する。そこで場所サーバーは端末によって支援されるならば、場所サービスのためにユーザー平面を介して端末と通信する。一つの設計では、場所サーバーは最初の場所セッションにおいて端末のサービス機能を取得し、そして場所サービスが端末によって支援されるかどうかを決定するために第二の場所セッションにおいてサービス機能を使用する。別の設計では、場所サーバーは同じ場所セッションにおいてサービス機能を取得し、そして使用する。
【0008】
場所サーバーは場所クライアントから端末のための特定の場所サービスの要求を受取る。場所サーバーは特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する。特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、場所サーバーは要求を終了させる。それが端末によって支援されるならば、場所サーバーは特定の場所サービスのための場所セッションを開始する。
【0009】
開示の様々な形態及び特徴はさらに詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】場所サービスを支援する配置例を示す。
【図2】ネットワーク開始(network-initiated)の即時サービスのための呼出フローを示す。
【図3】ネットワーク開始の定期的な始動サービスのための呼出フローを示す。
【図4】ネットワーク開始のエリア事象始動サービスのための呼出フローを示す。
【図5】端末開始の即時サービスのための呼出フローを示す。
【図6】端末のサービス機能を場所サーバーに送るための呼出フローを示す。
【図7】端末のサービス機能を送るためのSUPLメッセージを示す。
【図8】場所サービスを支援するために場所サーバーによって行われる処理を示す。
【図9】ネットワーク開始場所サービスのために場所サーバーによって行われる処理を示す。
【図10】端末によって行われる処理を示す。
【図11】無線ネットワーク、端末、及び場所サーバーのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ユーザー平面場所アーキテクチャ/解決策(solution)において場所サービスを支援するための技術がここに示される。ユーザー平面場所アーキテクチャはユーザー平面を介して場所サービスのためのメッセージを送る場所アーキテクチャである。ユーザー平面場所アーキテクチャは制御平面(control plane)を介して場所サービスのためのメッセージを送る制御平面場所アーキテクチャに対比する。ユーザー平面は高位層(higher-layer)アプリケーションのための信号通信を運び、且つユーザー平面担体(user-plane bearer)を採用するための機構(mechanism)であり、それは一般的にユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、及びインターネット・プロトコル(IP)といったプロトコルによって実施される。制御平面は高位層アプリケーションのための信号通信を運ぶための機構であり、そして一般的にネットワーク特定プロトコル、インタフェース、及び信号通信メッセージによって実施される。メッセージ支援場所サービスは制御平面アーキテクチャにおける信号通信の一部として、そしてユーザー平面アーキテクチャにおける(ネットワークの観点からの)データの一部として運ばれる。しかしながら、メッセージの内容はユーザー平面及び制御平面場所アーキテクチャの双方において同じか、または類似する。
【0012】
ここに述べる技術はオープン・モバイル・アライアンス(Open Mobile Alliance:OMA)からのSUPL及び「第三世代共同プロジェクト2」(3GPP2)からのX.S0024といった様々なユーザーの平面場所アーキテクチャのために使用される。明らかにするために、技術のある形態はSUPLについて下記で記述され、そしてSUPL用語が下記の記述の大部分において使用される。
【0013】
図1は場所サービスを支援する配置例を示す。端末120は通信サービスを取得するために任意のある時期に無線ネットワーク110及び/または有線(wireline)ネットワーク112によって通信する。端末120は静止または移動可能であり、そしてまた移動局(mobile station:MS)、ユーザー装置(UE) 、加入者局、局などと呼ばれる。端末120はセルラー電話、携帯情報機器(PDA)、携帯用デバイス、無線デバイス、ラップトップ・コンピューター、無線モデム、コードレス電話、遠隔測定デバイス、追跡デバイス、等である。端末120はSUPLにおいてSUPL使用可能端末(SUPL Enabled Terminal:SET)と云われる。用語「端末」及び「SET」は互換的にここに使用される。
【0014】
無線ネットワーク110は無線広域ネットワーク(WWAN)、無線首都圏ネットワーク(WMAN)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、 等である。用語「ネットワーク」及び「システム」は互換的にしばしば使用される。WWANは符号分割多元アクセス(CDMA)ネットワーク、時分割多元アクセス(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元アクセス(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク、等である。CDMAネットワークは広帯域CDMA(WCDMA)、cdma2000、等といった高周波無線技術を実施し、cdma2000はIS−2000、IS−95、及びIS−856規格を含む。TDMAネットワークは汎欧州ディジタル・セルラー・システム(GSM)といった高周波無線技術を実施する。OFDMAネットワークは長期進化(Long Term Evolution:LTE)、超モバイル広帯域(Ultra Mobile Broadband:UMB)、フラッシュ−OFDM(C)、等といった高周波無線技術を実施する。WCDMA、GSM及びLTEは「第三世代共同プロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA及びUMBは3GPP2からの文書に記載されている。3GPP及び3GPP2文書は公に利用可能である。WMANはIEEE 802.16といった高周波無線技術を実施し、それは一般にWiMAXと云われる。WLANは802.11(それは一般にWi−Fiと云われる)、Hiperlan、等といった高周波無線技術を実施する。有線ネットワーク112はケーブル・ネットワーク、ディジタル加入者回線(DSL)ネットワーク、インターネット、等である。
【0015】
SET 120は衛星の疑似距離(pseudorange)測定を取得するために衛星150から信号を受信し、且つ測定する。衛星150は米国の全地球測位システム(GPS)、ヨーロッパのガリレオ・システム、ロシアのGLONASSシステム、または他のいくつかの衛星測位システム(SPS)または地球航行衛星システム(GNSS)の一部である。衛星150の疑似距離測定及び既知の場所はSET 120の位置推定を得るために使用される。位置推定はまた場所推定、位置決定(position fix)、等と云われる。SET 120はまた基地局に関するタイミング及び/または信号強度測定を取得するために無線ネットワーク110の中の基地局から信号を受信し、且つ測定する。基地局はまた基地送受信局(BTS)、ノードB、進化ノードB(evolved Node B:eNB)、アクセス点、等と云われる。基地局のタイミング及び/または信号強度測定及び既知の場所はSET 120に関する位置推定を得るために使用される。一般に、位置推定は衛星及び/または基地局に関する測定に基づき、そして位置決め(positioning)方法の一つまたは組合せを用いて得られる。
【0016】
SUPL場所プラットフォーム(SUPL Location Platform:SLP)はSETの場所サービスを支援するためにSET 120と通信する。場所サービスは場所情報に基づく、または関係する任意のサービスを含む。場所サービスは位置決めを含み、それは地理的または行政的な位置推定を決定する処理である。位置決めは地理的な位置推定について緯度、経度及び高度座標及び不確定性、または行政的な位置推定について街路番地(street address)を提供する。SLP 130とSET 120との間の通信は無線ネットワーク110及び/または有線ネットワーク112を経由する。SLP 130はネットワーク110及び112から分離しているか、またはネットワーク110または112の一部である。SLP 130はSET 120がサービス予約を持つホームSLP(H−SLP)、現在SET 120にサービスしている訪問SLP(Visited SLP:V−SLP)、または緊急サービスのためにSET 120にサービスする緊急SLP(E−SLP)である。
【0017】
SLP 130はSUPL場所センター(SLC)132及びSUPL位置決めセンター(SPC)134を含む。SLC 132は場所サービスのための様々な機能を実行し、SUPLの動作を調整し、そしてユーザー平面上でSETと相互作用する。SLC 132はプライバシー、開始、安全性、ローミング支援、支払/請求、サービス管理、場所計算、等に関する機能を実行する。SPC 134はSETのための位置決め及びSETへの支援データ(assistance data)の配送を支援し、そしてまた場所計算のために使用されるメッセージ及び手続きに関与する。SPC 134は安全、支援データ配送、参照検索(reference retrieval)、場所計算、等に関する機能を実行する。
【0018】
SUPLエージェント140はSET 120について場所情報を取得するためにSLP 130と通信する。SUPLエージェントは場所情報を取得するためにネットワーク資源にアクセスするサービス・アクセス点または場所クライアントである。場所情報は位置推定及び/または場所に関係する任意の情報を含む。SET 120はまたSETの中に在駐するSUPLエージェントを有する。SET 120、SLP 130及びSUPLエージェント140は各々任意のSUPL版を支援する。SUPL第2.0版(SUPL 2.0)は「安全なユーザー平面場所アーキテクチャ(Secure User Plane Location Architecture)」と題して、OMA−AD−SUPL−V2に記載され、そして「ユーザー平面場所プロトコル(UserPlane Location Protocol)」と題して、OMA−TS−ULP−V2に記載されている。これらのSUPL文書はOMAから公に利用可能である。
【0019】
SET 120は一以上の位置決め方法及び一以上の位置決め方法に関する測定を支援する。測定はSETの場所を決定するために使用される。例えば、SET 120は自律GPS、援用GPS(AGPS)、高度順方向回線三辺測量(A−FLAT)、強化観測時差(E−OTD)、到着観測時差(OTDOA)、強化セルID、等を支援する。自律GPS及び援用GPSは衛星に関する測定に基づく位置決め方法であり、そして用語「GPS」は総称的に任意の衛星測位システムを云う。A−FLAT、E−OTD、及びOTDOAは無線ネットワークにおける基地局のタイミング測定に基づく位置決め方法である。
【0020】
SET 120はまた一以上の場所サービスを支援する。表1はSET 120によって支援される場所サービスを掲示し、そして各場所サービスの簡潔な説明を提供する。緊急サービスは即時サービスまたは他の場所サービスに基づいている。SET 120はまた表1に掲示されない他の場所サービスも支援する。
【表1】
【0021】
SUPL 2.0では、SLPは一般にSETのサービス機能の知識を持たない。下記で述べるように、サービス機能はSET及びSETの他の機能によって支援された場所サービスを含む。その結果、場所サービスが(例えば、SUPLエージェントからの要求に応じて)呼出されるとき、 SLPはこの場所サービスがSETによって支援されるかどうかを知らない。SLPが場所サービスを要求し、そしてそれがSETによって支援されないならば、SLP及びSETは究極的に場所セッションの終了となるメッセージの交換に携わる。貴重なネットワーク資源は支援されない場所サービスのために場所セッションを呼出し、且つ中断することによって浪費される。
【0022】
SLPはSETのサービス機能の表を生成し、そして保持する。SLPは全ての可能な場所サービスを呼出すことによって試行錯誤方法においてSETによって支援された場所サービスを決定する。SLPはまた各場所サービスがSUPLエージェントによって要求され、そして終了した場所セッションとなった全ての場所サービスを表から除外まで待つ。いずれにせよ、SLPは異なる場所サービスをSETから要求することによってサービス機能の表を生成する。一旦、SLPが完全な表を生成してしまうと、SLPはネットワーク資源を浪費せずにSETによって支援されなかった場所サービスの要求を迅速に拒絶するために表を使用することができる。しかしながら、場所セッションの結果に基づいてサービス機能の表に作ることはあまりにも多くのネットワーク資源を消費し、完成するのがあまりにも長く、且つ/または誤りがちである。例えば、SETのサービス機能が変われば、その表は無効になる。
【0023】
SLPはSETが支援しない場所サービスの要求をSETが支援する一以上の要求の中へ変換する。例えば、SLPは定期的始動サービスの要求を即時サービスの一連の要求に変換し、そして即時サービスの各要求を送る時を決定する。しかしながら、場所サービス要求のそのような変換はSLPの複雑さを増大し、そしていくつかの場合にのみ適用可能である。
【0024】
一形態では、SET 120はSETのサービス機能をSLP 130に直接通知する。SLP 130はSET 120によって支援された場所サービスのみを要求し、そして支援されない場所サービスを要求するのを回避するためにSETサービス機能を使用する。
【0025】
図2はネットワーク開始の即時サービスのための呼出フロー200の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120について場所情報を要求し、そしてモバイル場所プロトコル(Mobile Location Protocol:MLP)標準場所即時要求(Standard Location Immediate Request:SLIR)メッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。SLP 130は要求場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可する。そこでSLP 130はSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。
【0026】
SLP 130はSET 120との場所セッションを開始するSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。場所セッションはまたSUPLセッションと云われる。SUPL INITメッセージは場所セッション、意図した位置決め方法(posmethod)、位置決めの所望品質(QoP)、SLPがプロキシまたは非プロキシ・モードを使用しているかどうかを示すSLPモード、等を確認するために使用されるセッション−idを含む。SET 120は非プロキシ・モード(図2には示されない)において直接SPC 134と通信するか、またはプロキシ・モード(図2に示される)においてSLC 132を介して間接的にSPC 134と通信する。
【0027】
SUPL INITメッセージを受取ると、SET 120はデータ接続設定手続きを行い、SETがまだ付随されてなければパケット・データ・ネットワークにそれ自身を付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120は位置決めセッションを開始させるために、SUPL POS INITメッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、SETの現在のサービス・セルを確認する場所−id(lid)、SET機能、等を含む。SET機能はSETの位置決め機能及び/またはサービス機能を含む。位置決め機能は支援された位置決め方法(例えば、SET援用A−GPS、SET準拠A−GPS、等)及び関連する位置決めプロトコル(例えば、RRLP、RRC、TIA−801)を含む。下記に述べるように、サービス機能は支援された場所サービス(例えば、表1に掲示された任意の場所サービス)、通報機能、及び/または他の機能を含む。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。
【0028】
SET 120について位置推定が必要とされるならば、SLP 130及びSET 120は位置決めセッションのためにメッセージを交換する(ステップF)。SET援用位置決めのために、SLP 130はSETから受取った測定に基づいてSET 120について位置推定を計算する。SET準拠の位置決めのために、SET 120はSLP 130からの援用に基づいて位置推定を計算する。いずれにせよ、位置決めセッションを完了させると、SLP 130はSUPL ENDメッセージをSET 120へ送る(ステップG)。SLP 130はMLP標準場所即時回答(Standard Location Immediate Answer:SLIA)メッセージにおいて要求された場所情報をSUPLエージェント140へ送る(ステップH)。
【0029】
図3はネットワーク開始定期的始動サービスのための呼出フロー300の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120に関する場所情報を要求するためにMLP始動場所通報要求(Triggered Location Reporting Request:TLRR)メッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。MLP TLRRメッセージは通報モード(例えば、バッチ通報、準リアルタイム通報、またはリアルタイム通報)を示し、そしてまたバッチ通報を送るための条件を含む。SLP 130は要求された場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可し、そしてSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。SLP 130はSET 120との定期的始動セッションを開始するためにSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。SUPL INITメッセージはセッション−id、定期的始動を表す始動形式指標、意図的位置決め方法、SLPモード、等を含む。
【0030】
SET 120はSUPL INITメッセージを受取り、データ接続設定手続きを行い、それ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120は位置決めセッションを始めるためにSUPL始動開始(TRIGGERED START)メッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。SUPL始動開始メッセージはセッション−id、場所−id、SET機能、等を含む。SET機能は位置決め機能、サービス機能、通報機能、等を含む。通報機能はSET 120がバッチ通報、準リアルタイム通報、またはリアルタイム通報が可能であるかどうかを示す。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。
【0031】
SLP 130は定期的始動セッションについて位置決め方法を選択し、そしてSUPL始動応答(TRIGGERED RESPONSE)メッセージをSET 120へ送る(ステップF)。SUPL始動応答メッセージはセッション−id、選択された位置決め方法、定期的始動パラメーター、通報モード、等を含む。SLP 130はまた始動された場所要求が受入れられたことを示すためにMLP始動場所通報回答(Triggered Location Reporting Answer:TLRA)メッセージをSUPLエージェント140へ送る(ステップG)。MLP TLRAメッセージは全体の定期的始動セッションの取引idとして使用される要求−id(req−id)を含む。
【0032】
位置決定が必要とされることをSET 120における定期的始動が示すとき、SET 120は必要されるならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させる。そこでSET 120はSLP 130との位置決めセッションを開始するためにSUPL POS INITメッセージを送る(ステップH)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、場所−id、SET機能、等を含む。SET 120について位置推定が必要とされるならば、SLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換する(ステップI)。位置決めセッションを完了すると、SLP 130はセッション−id及び位置推定を含むSUPL通報(REPORT)メッセージをSET 120へ送る(ステップJ)。SLP 130はMLP始動場所通報(Triggered Location Report:TLREP)メッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップK)。
【0033】
SET 120は自律的にその位置を決定し(ステップL)、そしてSUPL通報メッセージにおいて位置推定をSLP 130へ送る(ステップM)。SLP 130はMLP TLREPメッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップN)。
【0034】
ステップH〜Nは適用可能として繰返される。ステップO〜Qは最後の位置推定のために位置決めセッションについて実行され、そしてステップH〜Jの繰返しである。SET 120はSETにおいて格納された位置推定の全てまたは部分集合を含むSUPL通報メッセージをSLP 130へ送る(ステップR)。SLP 130はSET 120によって通報され、且つ/またはSLPによって計算された位置推定を含むMLP TLREPメッセージをSUPLエージェント140へ送る。最後の位置結果をSUPLエージェント140に通報した後、SLP 130は定期的始動セッションの終りを示すためにSUPL終了(END)メッセージをSET 120へ送る(ステップT)。
【0035】
図4はネットワーク開始エリア事象始動サービスのための呼出フロー400の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120について場所通報を要求するためにMLP TLRRメッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。SLP 130は要求された場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可し、そしてSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。SLP 130はセッション−id、エリア事象始動を表す始動形式指標、等と共にSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。SET 120はデータ接続設定手続きを実行し、それ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120はエリア事象始動セッションを開始するためにSUPL始動開始(TRIGGERED START)メッセージを送る(ステップE)。SUPL始動開始メッセージはセッション−id、場所−id、SET機能(例えば、サービス機能)、等を含む。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。SLP 130はエリア事象始動パラメーターと共にSUPL始動応答(TRIGGERED RESPONSE)メッセージを送る(ステップF)。SLP 130はまたMLP TLRAメッセージをSUPLエージェント140へ送る(ステップG)。
【0036】
位置決定が実行されるべきであることをエリア事象始動が示すときはすぐに、SET 120はSLP 130との位置決めセッションを開始するためにSUPL POS INITメッセージを送る(ステップH)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、SET機能(例えば、位置決め機能及びサービス機能)、等を含む。SLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換し(ステップI)、そして位置推定を含むSUPL通報メッセージをSET 120へ送る(ステップJ)。そこでSET 120は事象始動条件が満たされていたかどうかを決定するために位置推定を調べる。条件が満たされていたならば、SET 120は位置推定を含むSUPL通報メッセージをSLP 130へ送る(ステップL)。そこでSLP 130はMLP TLREPメッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップM)。
【0037】
ステップH〜Mは適用可能として繰返される(ステップN)。最後の通報が送られたとき、SLP 130はエリア事象始動セッションを終えるためにSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップO)。
【0038】
ネットワーク開始サービスについて、SET 120はSUPLメッセージにおいてそのサービス機能をSLP 130へ送る。このSUPLメッセージは図2におけるSUPL INITメッセージであるか、または図3及び4におけるSUPL始動開始メッセージである。SLP 130は特定の場所サービスを要求するかどうかを決定し、且つSETによって支援されない場所サービスを要求することを回避するためにSET 120のサービス機能を使用する。
【0039】
図5はSET開始即時サービスのための呼出フロー500の設計を示す。SET 120上のSUPLエージェントはSET上で作動するアプリケーションから場所情報の要求を受取る。SET 120は、データ接続設定手続きを行い、必要ならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップA)。そこでSET 120はSLP 130との場所セッションを開始するためにSUPL開始(START)メッセージを送る(ステップB)。SUPL開始メッセージはセッション−id、SET機能(例えば、位置決め機能及びサービス機能)、等を含む。SLP 130はSUPL開始メッセージを受取り、そして将来の使用のためにサービス機能を含むSET機能を抜出し、且つ格納する(ステップX)。SLP 130はSET 120が現在SUPLについて動き回らないことを決定する(ステップC)。そこでSLP 130はセッション−id、選択された位置決め方法、等を含むSUPL応答(RESPONSE)メッセージをSET 120へ送る(ステップD)。
【0040】
そこでSET 120はセッション−id、SET機能等を含むSUPL POS INITメッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。そこでSLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換する(ステップF)。位置決めセッションを完了すると、 SLP 130は要求された場所情報と共にSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップG)。
SUPLにおけるSET開始定期的始動サービス及びSET開始エリア事象始動サービスの呼出フローは前述のOMA−AD−SUPLV2及びOMA−TS−ULPV2文書に記載されている。これらの呼出フローの各々について、SET 120は定期的始動セッションまたはエリア事象始動セッションを開始するためにSUPL始動開始メッセージを送る。SUPL始動開始メッセージはSET機能を含む。
【0041】
SET開始サービスについて、SET 120はSUPLメッセージにおいてそのサービス機能を送り、それはSUPL開始メッセージまたはSUPL始動開始メッセージである。一つの設計では、SLP 130は特定の場所サービスがSETについて要求されるかどうかを決定するために後で使用のためにSET 120のサービス機能を格納する。別の設計では、SLP 130は現在のSETに開始場所セッションについてSET 120のサービス機能を使用する。例えば、SET 120はSLP 130によって支援されない、またはSET 120について認可されない場所サービスを要求する。そこでSLP 130はSET 120とSLP 130の双方によって支援された一以上の場所サービスによって返答する。SET 120によって送られたサービス機能はまた現在の場所セッションまたは後の場所セッションにおいて他の方法で使用される。
【0042】
SET 120はまたこの情報をSLPに提供するために、且つ/またはSET機能に変化があるときはすぐに、その機能をSLP 130に送る。SET機能の変化はサービス予約の変更、同一性モジュールの変化、等のために発生する。
【0043】
図6はSET 120の機能をSLP 130に送るための呼出フロー600の設計を示す。SET 120はSET機能における更新または変化を検出する(ステップA)。SET 120はデータ接続設定手続きを行い、必要ならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップB)。そこでSET 120はSUPL INFOメッセージをSLP 130へ送る(ステップC)。SUPL INFOメッセージはセッション−id、 SET機能(例えば、更新されたサービス機能)、等を含む。SLP 130はSUPL INFOメッセージを受取り、 SET機能を取得し、そして SET機能をSET 120について表の中にSET機能を格納する(ステップX)。そこでSLP 130は場所セッションを終えるためにSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップD)。
【0044】
一般に、SET 120は任意のメッセージにおいてその機能をSLP 130へ送る。一つの設計では、SET 120は表2に示したSUPLメッセージのどれにおいてもその機能を送る。SET 120はまたその機能を他のSUPLメッセージにおいても送る。様々なSUPLメッセージのフォーマットは前述のOMA−TS−ULPV2文書に記載されている。
【表2】
【0045】
一つの設計では、SET 120のサービス機能は表3に掲示された任意の機能を含む。サービス機能はまたSET 120の他の機能も含む。
【表3】
【0046】
図7はSET 120のサービス機能を送るためのSUPLメッセージ700の設計を示す。SUPLメッセージ700は表2に掲示したSUPLメッセージまたは他のSUPLメッセージのうちの一つである。この設計では、 SUPLメッセージ700はSET機能パラメーター710及び簡単にするために図7に示されない恐らくは他のパラメーターを含む。SET機能パラメーター710はサービス機能サブパラメーター720及び支援された位置決め方法、支援された位置決めプロトコルについての恐らくは他のサブパラメーター、等を含む。サービス機能サブパラメーター720は支援されたサービスについての分野(field)730、通報機能についての分野732、セッション機能についての分野734、及びエリア事象機能についての分野736を含む。サービス機能サブパラメーター720は他の機能について異なる、及び/または追加の分野を含む。
【0047】
図7に示した設計では、SET 120は「サービス機能」サブパラメーターにおいてそのサービス機能を送り、それは随意的に「SET機能」パラメーターに含まれ、それはそれで図2に示した任意のSUPLメッセージまたはいくつかの他のSUPLメッセージに含まれる。別の設計では、SET 120は「SETパラメーターにおいてそのサービス機能を送り、それは図2に示した任意のSUPLメッセージまたはいくつかの他のSUPLメッセージに随意的に含まれる。
【0048】
表4は「サービス機能」サブパラメーターを含む「SET機能」パラメーターの設計を示す。表4の「パラメーター」欄において、「>」は「SET機能」パラメーターのサブパラメーターを表示し、「>>」はサブパラメーターの分野(field)を表示し、そして「>>>」はその分野の部分分野(sub field)を表示する。表4の「存在(Presence)」欄において、「M」は必須パラメーター(mandatory parameter)を示し、「O」は任意パラメーターを示し、そして、「CV」は値を条件としているパラメーターを示す。簡単にするために、「サービス機能」サブパラメーターの分野のみを表4に示す。「SET機能」パラメーターは前述のOMA−TS−ULP−V2文書に記載された他のサブパラメーター、例えば、位置決め機能のサブパラメーターを含む。
【表4】
【0049】
表4はSET 120のサービス機能について送られる情報の特定の設計を示す。表4において示された情報はまた表4に記載されたよりも異なる方法で定義され、または適用される。例えば、支援された場所サービスはSET開始サービスと同様に双方のネットワーク開始サービスに適用可能である。異なる、及び/または追加の情報もまたサービス機能について送られる。
【0050】
明確にするために、場所サービスを支援するための技術は特にSUPLについて述べられてきた。それらの技術はまた他のユーザー平面場所アーキテクチャ/解決策について使用される。SET 120及びSLP 130は他の場所アーキテクチャにおいて異なる用語によって参照される。例えば、SLP 130はまた場所サーバー、場所サービス(LCS)サーバー、場所センター、位置サーバー、等と云われる。
【0051】
図8は場所サービスを支援するために場所サーバー(例えば、SLP)によって行われる処理800の設計を示す。場所サーバーはユーザー平面、例えば、SUPLを介して端末によって場所サーバーへ送られたメッセージを受取る(ブロック812)。このメッセージは表2に示されたSUPLメッセージまたはいくつかの他のメッセージの一つである。場所サーバーは端末のサービス機能をメッセージから取得する(ブロック814)。端末のサービス機能は端末によって支援された場所サービスを含み、そしてその端末が定期的始動サービス、エリア事象始動サービス、等を支援するかどうかを示す。端末のサービス機能はまた、例えば、図7及び表4に示したように、定期的始動サービスのための端末、エリア事象始動サービスのための端末、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能、及び/または他の機能を含む。場所サーバーは、例えば、端末との将来のネットワーク開始場所セッションについて、端末のサービス機能を格納する(ブロック816)。
【0052】
場所サーバーは場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する(ブロック818)。端末によって支援されたならば、場所サーバーは場所サービスのためにユーザー平面を介して端末と通信する(ブロック820)。図8に示される一つの設計では、場所サーバーはメッセージを受取り、端末のサービス機能を取得し、そして最初の場所セッションにおいてサービス機能を格納する。場所サーバーは場所サービスが端末によって支援されるかどうかを決定し、そして最初の場所セッション後に第二の場所セッションにおいて端末と通信する。この設計では、図8に示すように、ブロック812、814及び816は一つの場所セッションに関し、そしてブロック818及び820は別の場所セッションに関する。別の設計では、場所サーバーは場所セッションの開始にサービス機能を取得し、そして場所サービスが同じ場所セッションにおいて端末によって支援されるかどうかを決定するためにサービス機能を使用する。この設計では、ブロック812〜820は一つの場所セッションに関する。
【0053】
図9はネットワーク開始場所サービスのために場所サーバー(例えば、SLP)によって行われる処理900の設計を示す。場所サーバーは場所クライアント(例えば、SUPLエージェント)から端末について特定の場所サービスの要求を受取る(ブロック912)。特定の場所サービスは定期的始動サービス、エリア事象始動サービス、等に関するものである。場所サーバーは特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する(ブロック914)。場所サーバーは特定の場所サービスが端末によって支援されないならば要求を終了させる(ブロック916)。場所サーバーは端末によって支援されるならば特定の場所サービスについて場所セッションを開始する(ブロック918)。
【0054】
図10は場所サービスを支援し、または取得するために端末(例えば、SET)によって行われる処理1000の設計を示す。その端末は端末のサービス機能を含むメッセージを生成する(ブロック1012)。このメッセージは表2に示したSUPLメッセージまたはいくつかの他のメッセージの一つである。端末のサービス機能は表4に示した任意の機能及び/または他の機能を含む。その端末はユーザー平面を介して、例えば、SUPLを介して場所サーバーにメッセージを送る(ブロック1014)。その端末は、例えば、端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、場所サービスについてユーザー平面を介して場所サーバーと通信する(ブロック1016)。
【0055】
図10に示される一つの設計では、その端末は最初の場所セッションにメッセージを生成し、且つ送る。その端末は最初の場所セッション後の第二の場所セッションにおいて場所サービスのために場所サーバーと通信する。この設計では、図10に示したように、ブロック1012及び1014は一つの場所セッションに関し、そしてブロック1016は別の場所セッションに関するものである。別の設計では、その端末は場所セッションの開始にメッセージを送り、そして同じ場所セッションについての場所サービスは端末のサービス機能に基づいて場所サーバーによって決定される。この設計では、ブロック1012〜1016は一つの場所セッションに関するものである。一般に、その端末は場所セッションの開始において、場所セッションの間、またはセッションの終りにおいてサービス機能を含むメッセージを送る。例えば、その端末は場所セッションについて端末によって送られた最初のメッセージにおいてそのサービス機能を送る。別の例として、その端末は端末によって支援されなかった場所サービスについて場所サーバーによって開始された場所セッションを終了させるためにメッセージを送る。このメッセージは端末のサービス機能を含み、それは端末によって支援された場所サービスを続いて要求するために場所サーバーによって使用される。
【0056】
その端末はそのサービス機能の変化を検出する(ブロック1018)。その端末は更新されたサービス機能を含むメッセージを場所サーバーへ送る(ブロック1020)。図10に示したように、ブロック1018及び1020はブロック1012〜1016に関する場所セッションから分離している場所セッションに関するものである。
【0057】
図11は図1における無線ネットワーク110、端末/SET 120、及び場所サーバー/SLP 130のブロック図である。簡単にするために、図11は端末120のためのただ一つの制御器/プロセッサー1120、一つのメモリー1122、及び一つの送信器/受信器(TMTR/RCVR)1124、無線ネットワーク110のためのただ一つの制御器/プロセッサー1130、一つのメモリー1132、一つの送信器/受信器1134、及び一つの通信(Comm)ユニット1136、及びSLP 130のためのただ一つの制御器/プロセッサー1140、一つのメモリー1142、及び一つの通信ユニット1144を示す。一般に、各実体は任意の数のプロセッサー、制御器、メモリー、送信器/受信器、通信ユニット、等を含む。端末120は一以上の無線及び/または有線ネットワークとの通信を支援する。端末120はまた一以上の衛星測位システム、例えば、GPS、ガリレオ、等からの信号を受信し、そして処理する。
【0058】
下り回線上で、無線ネットワーク110はトラヒック・データ、信号通信、及びパイロットを通信区域内の端末へ伝送する。これらの様々な形式の情報はプロセッサー1130によって処理され、送信器1134によって調整され、そして下り回線上で伝送される。端末120において、無線ネットワーク110からの下り回線信号は受信器1124によって受信且つ調整され、そしてプロセッサー1120によってさらに様々な形式の情報を取得するために処理される。プロセッサー1120は図10における処理及び/またはここに述べた技術について他の処理を実行する。メモリー1122及び1132は端末120及び無線ネットワーク110に関するプログラム・コード及びデータを格納する。
【0059】
上り回線上で、端末120はトラヒック・データ、信号通信、及びパイロットを無線ネットワーク110へ伝送する。これらの様々な形式の情報はプロセッサー1120によって処理され、送信器1124によって調整され、そして上り回線上で伝送される。無線ネットワーク110において、端末120及び他の端末からの上り回線信号は受信器1134によって受信且つ調整され、そしてプロセッサー1130によってさらに端末からの様々な形式の情報を取得するために処理される。無線ネットワーク110は直接または間接的に通信ユニット1136を介してSLP 130と通信する。
【0060】
SLP 130内で、プロセッサー1140は端末について場所サービスを支援するために処理を行う。例えば、プロセッサー1140は図8における処理800、図9における処理900、及び/またはここに述べた技術について他の処理を実行する。プロセッサー1140はまた端末120について位置推定を計算し、場所情報をSUPLエージェント140に提供する、等。メモリー1142はSLP 130のためにプログラム・コード及びデータを格納する。通信ユニット1144によってSLP 130は無線ネットワーク110、端末120及び/または他のネットワーク実体と通信することが可能になる。SLP 130及び端末120はユーザー平面、例えば、SUPLを介してメッセージを交換し、そしてこれらのメッセージは高周波無線回線を介して無線ネットワーク110によって伝送される。
【0061】
当業者は情報及び信号が任意の様々な異なる技術及び技法を使用して表されることを理解するであろう。例えば、前述の記述の至る所で参照されるデータ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、またはその任意の組合せによって表される。
【0062】
当業者は開示に関連してここに述べられた様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズム・ステップが電子ハードウェア、コンピューター・ソフトウェア、または双方の組合せとして実施されることを認識するであろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に例証するために、様々な例示の要素部品、ブロック、モジュール、回路、及びステップは一般にそれらの機能に関して上で述べられてきた。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは特定のアプリケーション及び全体システムに課せられた設計制限に依存する。熟練者は記述した機能を特定の各アプリケーションのために様々な方法で実施するかもしれないが、そのような実施決定は本開示の範囲から逸脱するものと解釈されるべきでない。
【0063】
開示に関連してここに述べた様々な例示の論理的ブロック、モジュール、及び回路はここに述べた機能を実行するために設計された多目的プロセッサー、ディジタル信号プロセッサー(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)またはプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスター論理、個別ハードウェア部品、またはその任意の組合せによって実施または実行される。多目的プロセッサーはマイクロプロセッサーであるが、これに代るものでは、プロセッサーは任意の従来プロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラー、または状態機械である。プロセッサーはまた計算デバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサーの組合せ、複数のマイクロプロセッサー、DSPコアと連係した一以上のマイクロプロセッサー、または他の任意のそのような構成として実施される。
【0064】
開示に関連してここに述べた方法またはアルゴリズムのステップは直接ハードウェアにおいて、プロセッサーによって実行されるソフトウェア・モジュールにおいて、またはその二つの組合せにおいて具体化される。ソフトウェア・モジュールはRAMメモリー、フラッシュ・メモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知である他の形の任意の格納メディアに在駐する。典型的格納メディアはプロセッサーが格納メディアから情報を読出し、そして格納メディアへ情報を書込むためにプロセッサーへ結合される。これに代るものでは、格納メディアはプロセッサーへ一体化される。プロセッサー及び格納メディアはASICに在駐する。ASICはユーザー端末に在駐する。これに代るものでは、プロセッサー及び格納メディアはユーザー端末において個別部品として在駐する。
【0065】
一つ以上の典型的な設計では、述べられた機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せにおいて実施される。ソフトウェアにおいて実施されるならば、それらの機能は一以上の指図またはコードとしてコンピューター可読メディアに格納され、或いは伝送される。コンピューター可読メディアは一つの場所から別な場所へのコンピューター・プログラムの移動を容易にする任意のメディアを含むコンピューター格納メディア及び通信メディアの双方を含む。格納メディアは多目的または特別目的のコンピューターによってアクセスできる任意の利用可能なメディアである。例として、制限ではなく、そのようなコンピューター可読メディアはRAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは光ディスク格納、磁気ディスク格納または他の磁気格納デバイスといった任意の物理メディア、または指図またはデータ構造の形で所望のプログラム・コード手段を扱い、或いは格納するために使用され、そして多目的または専用コンピューター或いは多目的または専用プロセッサーによってアクセスできる他の任意の物理メディアを含む。同じく、その技術は一以上の透過(transmissive)メディアを使用して実施され、それらは物理メディアまたは真空である。例えば、ソフトウェアは同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り対線(twisted pair)、ディジタル加入者回線(DSL)、或いは赤外線、高周波、及びマイクロ波といった無線技術を使用してウェブサイト、サーバー、または遠隔源から伝送され、そこで同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り対線(twisted pair)、DSL、或いは赤外線、高周波、及びマイクロ波といった無線技術はメディアの定義に含まれる。ここに使用されるディスク及びディスク類はコンパクト・ディスク(CD)、レーザー・ディスク、光ディスク、ディジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)・ディスク、及びブルーレイ・ディスクを含み、ここではディスクは磁気的にデータを通常は再現し、さらにディスクはレーザによって光学的にデータを再現する。上記の組合せもまたコンピューター可読メディアの範囲内に含まれるべきである。
【0066】
先の開示の記述は当業者がその開示を行い、或いは使用することを可能にするために提供される。その開示への様々な修正は当業者には直ちに明白であり、そしてここに定義された一般的原理はその開示の精神または範囲から逸脱することなしに他の変形に適用される。このように、その開示はここに記述された例及び設計に制限されることを意図していないが、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【技術分野】
【0001】
35U.S.C§119に基づく優先権の主張
本特許出願は「SUPL(安全なユーザー平面場所)に関するサービス機能記述子(Service Capability Descriptor for SUPL (secure user plane location))」と題し、2008年1月11日に出願され、これに関して譲請人に譲渡され、且つ引例によりここに特に組込まれる、仮米国特許出願番号第61/020,635号に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は一般に通信に関係し、そして特に場所サービスを支援する技術に関係する。
【背景技術】
【0003】
端末の場所を知ることはしばしば望ましく、時折必要である。用語「場所(location)」及び「位置(position)」は同義であり、そして互換的にここに使用される。例えば、ユーザーはウェブサイトを通して閲覧するために端末を利用し、そして場所に感受性の高い内容をクリックする。そこで端末の場所が決定され、そして適切な内容をユーザーに提供するために使用される。別の例として、ユーザーは端末を使用して緊急電話をかける。そこで端末の場所が決定され、そして緊急援助をユーザーに送るために使用される。端末の場所の知識が有益な、または必要な多くの他のシナリオがある。
【0004】
場所サーバーは場所サービスの場所セッションを確立するために端末とメッセージを交換する。セッション確立が成功すれば、場所サーバーは場所サービスのために端末と通信する。セッション確立が不成功であれば(例えば、その端末が場所サービスを支援しないために)、場所セッションは終了する。そこで場所サーバーは端末によって支援されるであろう別の場所サービスのために場所セッションを確立しようと試みる。しかしながら、各セッション確立の試みの不成功はネットワーク資源を消費し、そして場所サービスを遅延させる。従って、ネットワーク資源を保持し、且つ場所サービスを迅速に提供/取得するためにできる限り効率的にセッション確立を行うことが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
安全なユーザー平面場所(Secure User Plane Location:SUPL)といったユーザー平面場所アーキテクチャにおいて場所サービスを効率的に支援するための技術がここに述べられる。一形態では、端末は端末のサービス機能(service capabilities)を場所サーバーに通知する。場所サーバーは端末によって支援される場所サービスのみを要求し、そして支援されない場所サービスを要求することを回避するためにサービス機能を使用する。
【0006】
一つの設計では、端末は端末のサービス機能を含むメッセージを生成し、そしてユーザー平面、例えば、SUPLを介してメッセージを送る。サービス機能は端末によって支援される場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象(area event)始動サービスのためのエリア事象機能、端末のセッション機能、及び/または他の機能を含む。場所サーバーは端末からメッセージを受取り、そして端末のサービス機能を取得する。場所サーバーは端末との将来のネットワーク開始の場所セッションのためにこれらのサービス機能を格納する。
【0007】
場所サーバーは場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する。そこで場所サーバーは端末によって支援されるならば、場所サービスのためにユーザー平面を介して端末と通信する。一つの設計では、場所サーバーは最初の場所セッションにおいて端末のサービス機能を取得し、そして場所サービスが端末によって支援されるかどうかを決定するために第二の場所セッションにおいてサービス機能を使用する。別の設計では、場所サーバーは同じ場所セッションにおいてサービス機能を取得し、そして使用する。
【0008】
場所サーバーは場所クライアントから端末のための特定の場所サービスの要求を受取る。場所サーバーは特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する。特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、場所サーバーは要求を終了させる。それが端末によって支援されるならば、場所サーバーは特定の場所サービスのための場所セッションを開始する。
【0009】
開示の様々な形態及び特徴はさらに詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】場所サービスを支援する配置例を示す。
【図2】ネットワーク開始(network-initiated)の即時サービスのための呼出フローを示す。
【図3】ネットワーク開始の定期的な始動サービスのための呼出フローを示す。
【図4】ネットワーク開始のエリア事象始動サービスのための呼出フローを示す。
【図5】端末開始の即時サービスのための呼出フローを示す。
【図6】端末のサービス機能を場所サーバーに送るための呼出フローを示す。
【図7】端末のサービス機能を送るためのSUPLメッセージを示す。
【図8】場所サービスを支援するために場所サーバーによって行われる処理を示す。
【図9】ネットワーク開始場所サービスのために場所サーバーによって行われる処理を示す。
【図10】端末によって行われる処理を示す。
【図11】無線ネットワーク、端末、及び場所サーバーのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ユーザー平面場所アーキテクチャ/解決策(solution)において場所サービスを支援するための技術がここに示される。ユーザー平面場所アーキテクチャはユーザー平面を介して場所サービスのためのメッセージを送る場所アーキテクチャである。ユーザー平面場所アーキテクチャは制御平面(control plane)を介して場所サービスのためのメッセージを送る制御平面場所アーキテクチャに対比する。ユーザー平面は高位層(higher-layer)アプリケーションのための信号通信を運び、且つユーザー平面担体(user-plane bearer)を採用するための機構(mechanism)であり、それは一般的にユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、及びインターネット・プロトコル(IP)といったプロトコルによって実施される。制御平面は高位層アプリケーションのための信号通信を運ぶための機構であり、そして一般的にネットワーク特定プロトコル、インタフェース、及び信号通信メッセージによって実施される。メッセージ支援場所サービスは制御平面アーキテクチャにおける信号通信の一部として、そしてユーザー平面アーキテクチャにおける(ネットワークの観点からの)データの一部として運ばれる。しかしながら、メッセージの内容はユーザー平面及び制御平面場所アーキテクチャの双方において同じか、または類似する。
【0012】
ここに述べる技術はオープン・モバイル・アライアンス(Open Mobile Alliance:OMA)からのSUPL及び「第三世代共同プロジェクト2」(3GPP2)からのX.S0024といった様々なユーザーの平面場所アーキテクチャのために使用される。明らかにするために、技術のある形態はSUPLについて下記で記述され、そしてSUPL用語が下記の記述の大部分において使用される。
【0013】
図1は場所サービスを支援する配置例を示す。端末120は通信サービスを取得するために任意のある時期に無線ネットワーク110及び/または有線(wireline)ネットワーク112によって通信する。端末120は静止または移動可能であり、そしてまた移動局(mobile station:MS)、ユーザー装置(UE) 、加入者局、局などと呼ばれる。端末120はセルラー電話、携帯情報機器(PDA)、携帯用デバイス、無線デバイス、ラップトップ・コンピューター、無線モデム、コードレス電話、遠隔測定デバイス、追跡デバイス、等である。端末120はSUPLにおいてSUPL使用可能端末(SUPL Enabled Terminal:SET)と云われる。用語「端末」及び「SET」は互換的にここに使用される。
【0014】
無線ネットワーク110は無線広域ネットワーク(WWAN)、無線首都圏ネットワーク(WMAN)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、 等である。用語「ネットワーク」及び「システム」は互換的にしばしば使用される。WWANは符号分割多元アクセス(CDMA)ネットワーク、時分割多元アクセス(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元アクセス(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク、等である。CDMAネットワークは広帯域CDMA(WCDMA)、cdma2000、等といった高周波無線技術を実施し、cdma2000はIS−2000、IS−95、及びIS−856規格を含む。TDMAネットワークは汎欧州ディジタル・セルラー・システム(GSM)といった高周波無線技術を実施する。OFDMAネットワークは長期進化(Long Term Evolution:LTE)、超モバイル広帯域(Ultra Mobile Broadband:UMB)、フラッシュ−OFDM(C)、等といった高周波無線技術を実施する。WCDMA、GSM及びLTEは「第三世代共同プロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA及びUMBは3GPP2からの文書に記載されている。3GPP及び3GPP2文書は公に利用可能である。WMANはIEEE 802.16といった高周波無線技術を実施し、それは一般にWiMAXと云われる。WLANは802.11(それは一般にWi−Fiと云われる)、Hiperlan、等といった高周波無線技術を実施する。有線ネットワーク112はケーブル・ネットワーク、ディジタル加入者回線(DSL)ネットワーク、インターネット、等である。
【0015】
SET 120は衛星の疑似距離(pseudorange)測定を取得するために衛星150から信号を受信し、且つ測定する。衛星150は米国の全地球測位システム(GPS)、ヨーロッパのガリレオ・システム、ロシアのGLONASSシステム、または他のいくつかの衛星測位システム(SPS)または地球航行衛星システム(GNSS)の一部である。衛星150の疑似距離測定及び既知の場所はSET 120の位置推定を得るために使用される。位置推定はまた場所推定、位置決定(position fix)、等と云われる。SET 120はまた基地局に関するタイミング及び/または信号強度測定を取得するために無線ネットワーク110の中の基地局から信号を受信し、且つ測定する。基地局はまた基地送受信局(BTS)、ノードB、進化ノードB(evolved Node B:eNB)、アクセス点、等と云われる。基地局のタイミング及び/または信号強度測定及び既知の場所はSET 120に関する位置推定を得るために使用される。一般に、位置推定は衛星及び/または基地局に関する測定に基づき、そして位置決め(positioning)方法の一つまたは組合せを用いて得られる。
【0016】
SUPL場所プラットフォーム(SUPL Location Platform:SLP)はSETの場所サービスを支援するためにSET 120と通信する。場所サービスは場所情報に基づく、または関係する任意のサービスを含む。場所サービスは位置決めを含み、それは地理的または行政的な位置推定を決定する処理である。位置決めは地理的な位置推定について緯度、経度及び高度座標及び不確定性、または行政的な位置推定について街路番地(street address)を提供する。SLP 130とSET 120との間の通信は無線ネットワーク110及び/または有線ネットワーク112を経由する。SLP 130はネットワーク110及び112から分離しているか、またはネットワーク110または112の一部である。SLP 130はSET 120がサービス予約を持つホームSLP(H−SLP)、現在SET 120にサービスしている訪問SLP(Visited SLP:V−SLP)、または緊急サービスのためにSET 120にサービスする緊急SLP(E−SLP)である。
【0017】
SLP 130はSUPL場所センター(SLC)132及びSUPL位置決めセンター(SPC)134を含む。SLC 132は場所サービスのための様々な機能を実行し、SUPLの動作を調整し、そしてユーザー平面上でSETと相互作用する。SLC 132はプライバシー、開始、安全性、ローミング支援、支払/請求、サービス管理、場所計算、等に関する機能を実行する。SPC 134はSETのための位置決め及びSETへの支援データ(assistance data)の配送を支援し、そしてまた場所計算のために使用されるメッセージ及び手続きに関与する。SPC 134は安全、支援データ配送、参照検索(reference retrieval)、場所計算、等に関する機能を実行する。
【0018】
SUPLエージェント140はSET 120について場所情報を取得するためにSLP 130と通信する。SUPLエージェントは場所情報を取得するためにネットワーク資源にアクセスするサービス・アクセス点または場所クライアントである。場所情報は位置推定及び/または場所に関係する任意の情報を含む。SET 120はまたSETの中に在駐するSUPLエージェントを有する。SET 120、SLP 130及びSUPLエージェント140は各々任意のSUPL版を支援する。SUPL第2.0版(SUPL 2.0)は「安全なユーザー平面場所アーキテクチャ(Secure User Plane Location Architecture)」と題して、OMA−AD−SUPL−V2に記載され、そして「ユーザー平面場所プロトコル(UserPlane Location Protocol)」と題して、OMA−TS−ULP−V2に記載されている。これらのSUPL文書はOMAから公に利用可能である。
【0019】
SET 120は一以上の位置決め方法及び一以上の位置決め方法に関する測定を支援する。測定はSETの場所を決定するために使用される。例えば、SET 120は自律GPS、援用GPS(AGPS)、高度順方向回線三辺測量(A−FLAT)、強化観測時差(E−OTD)、到着観測時差(OTDOA)、強化セルID、等を支援する。自律GPS及び援用GPSは衛星に関する測定に基づく位置決め方法であり、そして用語「GPS」は総称的に任意の衛星測位システムを云う。A−FLAT、E−OTD、及びOTDOAは無線ネットワークにおける基地局のタイミング測定に基づく位置決め方法である。
【0020】
SET 120はまた一以上の場所サービスを支援する。表1はSET 120によって支援される場所サービスを掲示し、そして各場所サービスの簡潔な説明を提供する。緊急サービスは即時サービスまたは他の場所サービスに基づいている。SET 120はまた表1に掲示されない他の場所サービスも支援する。
【表1】
【0021】
SUPL 2.0では、SLPは一般にSETのサービス機能の知識を持たない。下記で述べるように、サービス機能はSET及びSETの他の機能によって支援された場所サービスを含む。その結果、場所サービスが(例えば、SUPLエージェントからの要求に応じて)呼出されるとき、 SLPはこの場所サービスがSETによって支援されるかどうかを知らない。SLPが場所サービスを要求し、そしてそれがSETによって支援されないならば、SLP及びSETは究極的に場所セッションの終了となるメッセージの交換に携わる。貴重なネットワーク資源は支援されない場所サービスのために場所セッションを呼出し、且つ中断することによって浪費される。
【0022】
SLPはSETのサービス機能の表を生成し、そして保持する。SLPは全ての可能な場所サービスを呼出すことによって試行錯誤方法においてSETによって支援された場所サービスを決定する。SLPはまた各場所サービスがSUPLエージェントによって要求され、そして終了した場所セッションとなった全ての場所サービスを表から除外まで待つ。いずれにせよ、SLPは異なる場所サービスをSETから要求することによってサービス機能の表を生成する。一旦、SLPが完全な表を生成してしまうと、SLPはネットワーク資源を浪費せずにSETによって支援されなかった場所サービスの要求を迅速に拒絶するために表を使用することができる。しかしながら、場所セッションの結果に基づいてサービス機能の表に作ることはあまりにも多くのネットワーク資源を消費し、完成するのがあまりにも長く、且つ/または誤りがちである。例えば、SETのサービス機能が変われば、その表は無効になる。
【0023】
SLPはSETが支援しない場所サービスの要求をSETが支援する一以上の要求の中へ変換する。例えば、SLPは定期的始動サービスの要求を即時サービスの一連の要求に変換し、そして即時サービスの各要求を送る時を決定する。しかしながら、場所サービス要求のそのような変換はSLPの複雑さを増大し、そしていくつかの場合にのみ適用可能である。
【0024】
一形態では、SET 120はSETのサービス機能をSLP 130に直接通知する。SLP 130はSET 120によって支援された場所サービスのみを要求し、そして支援されない場所サービスを要求するのを回避するためにSETサービス機能を使用する。
【0025】
図2はネットワーク開始の即時サービスのための呼出フロー200の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120について場所情報を要求し、そしてモバイル場所プロトコル(Mobile Location Protocol:MLP)標準場所即時要求(Standard Location Immediate Request:SLIR)メッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。SLP 130は要求場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可する。そこでSLP 130はSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。
【0026】
SLP 130はSET 120との場所セッションを開始するSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。場所セッションはまたSUPLセッションと云われる。SUPL INITメッセージは場所セッション、意図した位置決め方法(posmethod)、位置決めの所望品質(QoP)、SLPがプロキシまたは非プロキシ・モードを使用しているかどうかを示すSLPモード、等を確認するために使用されるセッション−idを含む。SET 120は非プロキシ・モード(図2には示されない)において直接SPC 134と通信するか、またはプロキシ・モード(図2に示される)においてSLC 132を介して間接的にSPC 134と通信する。
【0027】
SUPL INITメッセージを受取ると、SET 120はデータ接続設定手続きを行い、SETがまだ付随されてなければパケット・データ・ネットワークにそれ自身を付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120は位置決めセッションを開始させるために、SUPL POS INITメッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、SETの現在のサービス・セルを確認する場所−id(lid)、SET機能、等を含む。SET機能はSETの位置決め機能及び/またはサービス機能を含む。位置決め機能は支援された位置決め方法(例えば、SET援用A−GPS、SET準拠A−GPS、等)及び関連する位置決めプロトコル(例えば、RRLP、RRC、TIA−801)を含む。下記に述べるように、サービス機能は支援された場所サービス(例えば、表1に掲示された任意の場所サービス)、通報機能、及び/または他の機能を含む。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。
【0028】
SET 120について位置推定が必要とされるならば、SLP 130及びSET 120は位置決めセッションのためにメッセージを交換する(ステップF)。SET援用位置決めのために、SLP 130はSETから受取った測定に基づいてSET 120について位置推定を計算する。SET準拠の位置決めのために、SET 120はSLP 130からの援用に基づいて位置推定を計算する。いずれにせよ、位置決めセッションを完了させると、SLP 130はSUPL ENDメッセージをSET 120へ送る(ステップG)。SLP 130はMLP標準場所即時回答(Standard Location Immediate Answer:SLIA)メッセージにおいて要求された場所情報をSUPLエージェント140へ送る(ステップH)。
【0029】
図3はネットワーク開始定期的始動サービスのための呼出フロー300の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120に関する場所情報を要求するためにMLP始動場所通報要求(Triggered Location Reporting Request:TLRR)メッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。MLP TLRRメッセージは通報モード(例えば、バッチ通報、準リアルタイム通報、またはリアルタイム通報)を示し、そしてまたバッチ通報を送るための条件を含む。SLP 130は要求された場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可し、そしてSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。SLP 130はSET 120との定期的始動セッションを開始するためにSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。SUPL INITメッセージはセッション−id、定期的始動を表す始動形式指標、意図的位置決め方法、SLPモード、等を含む。
【0030】
SET 120はSUPL INITメッセージを受取り、データ接続設定手続きを行い、それ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120は位置決めセッションを始めるためにSUPL始動開始(TRIGGERED START)メッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。SUPL始動開始メッセージはセッション−id、場所−id、SET機能、等を含む。SET機能は位置決め機能、サービス機能、通報機能、等を含む。通報機能はSET 120がバッチ通報、準リアルタイム通報、またはリアルタイム通報が可能であるかどうかを示す。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。
【0031】
SLP 130は定期的始動セッションについて位置決め方法を選択し、そしてSUPL始動応答(TRIGGERED RESPONSE)メッセージをSET 120へ送る(ステップF)。SUPL始動応答メッセージはセッション−id、選択された位置決め方法、定期的始動パラメーター、通報モード、等を含む。SLP 130はまた始動された場所要求が受入れられたことを示すためにMLP始動場所通報回答(Triggered Location Reporting Answer:TLRA)メッセージをSUPLエージェント140へ送る(ステップG)。MLP TLRAメッセージは全体の定期的始動セッションの取引idとして使用される要求−id(req−id)を含む。
【0032】
位置決定が必要とされることをSET 120における定期的始動が示すとき、SET 120は必要されるならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させる。そこでSET 120はSLP 130との位置決めセッションを開始するためにSUPL POS INITメッセージを送る(ステップH)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、場所−id、SET機能、等を含む。SET 120について位置推定が必要とされるならば、SLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換する(ステップI)。位置決めセッションを完了すると、SLP 130はセッション−id及び位置推定を含むSUPL通報(REPORT)メッセージをSET 120へ送る(ステップJ)。SLP 130はMLP始動場所通報(Triggered Location Report:TLREP)メッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップK)。
【0033】
SET 120は自律的にその位置を決定し(ステップL)、そしてSUPL通報メッセージにおいて位置推定をSLP 130へ送る(ステップM)。SLP 130はMLP TLREPメッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップN)。
【0034】
ステップH〜Nは適用可能として繰返される。ステップO〜Qは最後の位置推定のために位置決めセッションについて実行され、そしてステップH〜Jの繰返しである。SET 120はSETにおいて格納された位置推定の全てまたは部分集合を含むSUPL通報メッセージをSLP 130へ送る(ステップR)。SLP 130はSET 120によって通報され、且つ/またはSLPによって計算された位置推定を含むMLP TLREPメッセージをSUPLエージェント140へ送る。最後の位置結果をSUPLエージェント140に通報した後、SLP 130は定期的始動セッションの終りを示すためにSUPL終了(END)メッセージをSET 120へ送る(ステップT)。
【0035】
図4はネットワーク開始エリア事象始動サービスのための呼出フロー400の設計を示す。SUPLエージェント140はSET 120について場所通報を要求するためにMLP TLRRメッセージをSLP 130へ送る(ステップA)。SLP 130は要求された場所情報についてSUPLエージェント140を認証し、且つ認可し、そしてSET 120についてルーティング情報を取得する(ステップB)。SLP 130はセッション−id、エリア事象始動を表す始動形式指標、等と共にSUPL INITメッセージを送る(ステップC)。SET 120はデータ接続設定手続きを実行し、それ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップD)。そこでSET 120はエリア事象始動セッションを開始するためにSUPL始動開始(TRIGGERED START)メッセージを送る(ステップE)。SUPL始動開始メッセージはセッション−id、場所−id、SET機能(例えば、サービス機能)、等を含む。SLP 130は将来の使用のためのサービス機能を含むSET機能を格納する(ステップX)。SLP 130はエリア事象始動パラメーターと共にSUPL始動応答(TRIGGERED RESPONSE)メッセージを送る(ステップF)。SLP 130はまたMLP TLRAメッセージをSUPLエージェント140へ送る(ステップG)。
【0036】
位置決定が実行されるべきであることをエリア事象始動が示すときはすぐに、SET 120はSLP 130との位置決めセッションを開始するためにSUPL POS INITメッセージを送る(ステップH)。SUPL POS INITメッセージはセッション−id、SET機能(例えば、位置決め機能及びサービス機能)、等を含む。SLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換し(ステップI)、そして位置推定を含むSUPL通報メッセージをSET 120へ送る(ステップJ)。そこでSET 120は事象始動条件が満たされていたかどうかを決定するために位置推定を調べる。条件が満たされていたならば、SET 120は位置推定を含むSUPL通報メッセージをSLP 130へ送る(ステップL)。そこでSLP 130はMLP TLREPメッセージにおいて位置推定をSUPLエージェント140へ送る(ステップM)。
【0037】
ステップH〜Mは適用可能として繰返される(ステップN)。最後の通報が送られたとき、SLP 130はエリア事象始動セッションを終えるためにSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップO)。
【0038】
ネットワーク開始サービスについて、SET 120はSUPLメッセージにおいてそのサービス機能をSLP 130へ送る。このSUPLメッセージは図2におけるSUPL INITメッセージであるか、または図3及び4におけるSUPL始動開始メッセージである。SLP 130は特定の場所サービスを要求するかどうかを決定し、且つSETによって支援されない場所サービスを要求することを回避するためにSET 120のサービス機能を使用する。
【0039】
図5はSET開始即時サービスのための呼出フロー500の設計を示す。SET 120上のSUPLエージェントはSET上で作動するアプリケーションから場所情報の要求を受取る。SET 120は、データ接続設定手続きを行い、必要ならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップA)。そこでSET 120はSLP 130との場所セッションを開始するためにSUPL開始(START)メッセージを送る(ステップB)。SUPL開始メッセージはセッション−id、SET機能(例えば、位置決め機能及びサービス機能)、等を含む。SLP 130はSUPL開始メッセージを受取り、そして将来の使用のためにサービス機能を含むSET機能を抜出し、且つ格納する(ステップX)。SLP 130はSET 120が現在SUPLについて動き回らないことを決定する(ステップC)。そこでSLP 130はセッション−id、選択された位置決め方法、等を含むSUPL応答(RESPONSE)メッセージをSET 120へ送る(ステップD)。
【0040】
そこでSET 120はセッション−id、SET機能等を含むSUPL POS INITメッセージをSLP 130へ送る(ステップE)。そこでSLP 130及びSET 120は位置決めセッションについてメッセージを交換する(ステップF)。位置決めセッションを完了すると、 SLP 130は要求された場所情報と共にSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップG)。
SUPLにおけるSET開始定期的始動サービス及びSET開始エリア事象始動サービスの呼出フローは前述のOMA−AD−SUPLV2及びOMA−TS−ULPV2文書に記載されている。これらの呼出フローの各々について、SET 120は定期的始動セッションまたはエリア事象始動セッションを開始するためにSUPL始動開始メッセージを送る。SUPL始動開始メッセージはSET機能を含む。
【0041】
SET開始サービスについて、SET 120はSUPLメッセージにおいてそのサービス機能を送り、それはSUPL開始メッセージまたはSUPL始動開始メッセージである。一つの設計では、SLP 130は特定の場所サービスがSETについて要求されるかどうかを決定するために後で使用のためにSET 120のサービス機能を格納する。別の設計では、SLP 130は現在のSETに開始場所セッションについてSET 120のサービス機能を使用する。例えば、SET 120はSLP 130によって支援されない、またはSET 120について認可されない場所サービスを要求する。そこでSLP 130はSET 120とSLP 130の双方によって支援された一以上の場所サービスによって返答する。SET 120によって送られたサービス機能はまた現在の場所セッションまたは後の場所セッションにおいて他の方法で使用される。
【0042】
SET 120はまたこの情報をSLPに提供するために、且つ/またはSET機能に変化があるときはすぐに、その機能をSLP 130に送る。SET機能の変化はサービス予約の変更、同一性モジュールの変化、等のために発生する。
【0043】
図6はSET 120の機能をSLP 130に送るための呼出フロー600の設計を示す。SET 120はSET機能における更新または変化を検出する(ステップA)。SET 120はデータ接続設定手続きを行い、必要ならばそれ自身をパケット・データ・ネットワークに付随させ、そしてSLP 130への安全なIP接続を確立する(ステップB)。そこでSET 120はSUPL INFOメッセージをSLP 130へ送る(ステップC)。SUPL INFOメッセージはセッション−id、 SET機能(例えば、更新されたサービス機能)、等を含む。SLP 130はSUPL INFOメッセージを受取り、 SET機能を取得し、そして SET機能をSET 120について表の中にSET機能を格納する(ステップX)。そこでSLP 130は場所セッションを終えるためにSUPL終了メッセージをSET 120へ送る(ステップD)。
【0044】
一般に、SET 120は任意のメッセージにおいてその機能をSLP 130へ送る。一つの設計では、SET 120は表2に示したSUPLメッセージのどれにおいてもその機能を送る。SET 120はまたその機能を他のSUPLメッセージにおいても送る。様々なSUPLメッセージのフォーマットは前述のOMA−TS−ULPV2文書に記載されている。
【表2】
【0045】
一つの設計では、SET 120のサービス機能は表3に掲示された任意の機能を含む。サービス機能はまたSET 120の他の機能も含む。
【表3】
【0046】
図7はSET 120のサービス機能を送るためのSUPLメッセージ700の設計を示す。SUPLメッセージ700は表2に掲示したSUPLメッセージまたは他のSUPLメッセージのうちの一つである。この設計では、 SUPLメッセージ700はSET機能パラメーター710及び簡単にするために図7に示されない恐らくは他のパラメーターを含む。SET機能パラメーター710はサービス機能サブパラメーター720及び支援された位置決め方法、支援された位置決めプロトコルについての恐らくは他のサブパラメーター、等を含む。サービス機能サブパラメーター720は支援されたサービスについての分野(field)730、通報機能についての分野732、セッション機能についての分野734、及びエリア事象機能についての分野736を含む。サービス機能サブパラメーター720は他の機能について異なる、及び/または追加の分野を含む。
【0047】
図7に示した設計では、SET 120は「サービス機能」サブパラメーターにおいてそのサービス機能を送り、それは随意的に「SET機能」パラメーターに含まれ、それはそれで図2に示した任意のSUPLメッセージまたはいくつかの他のSUPLメッセージに含まれる。別の設計では、SET 120は「SETパラメーターにおいてそのサービス機能を送り、それは図2に示した任意のSUPLメッセージまたはいくつかの他のSUPLメッセージに随意的に含まれる。
【0048】
表4は「サービス機能」サブパラメーターを含む「SET機能」パラメーターの設計を示す。表4の「パラメーター」欄において、「>」は「SET機能」パラメーターのサブパラメーターを表示し、「>>」はサブパラメーターの分野(field)を表示し、そして「>>>」はその分野の部分分野(sub field)を表示する。表4の「存在(Presence)」欄において、「M」は必須パラメーター(mandatory parameter)を示し、「O」は任意パラメーターを示し、そして、「CV」は値を条件としているパラメーターを示す。簡単にするために、「サービス機能」サブパラメーターの分野のみを表4に示す。「SET機能」パラメーターは前述のOMA−TS−ULP−V2文書に記載された他のサブパラメーター、例えば、位置決め機能のサブパラメーターを含む。
【表4】
【0049】
表4はSET 120のサービス機能について送られる情報の特定の設計を示す。表4において示された情報はまた表4に記載されたよりも異なる方法で定義され、または適用される。例えば、支援された場所サービスはSET開始サービスと同様に双方のネットワーク開始サービスに適用可能である。異なる、及び/または追加の情報もまたサービス機能について送られる。
【0050】
明確にするために、場所サービスを支援するための技術は特にSUPLについて述べられてきた。それらの技術はまた他のユーザー平面場所アーキテクチャ/解決策について使用される。SET 120及びSLP 130は他の場所アーキテクチャにおいて異なる用語によって参照される。例えば、SLP 130はまた場所サーバー、場所サービス(LCS)サーバー、場所センター、位置サーバー、等と云われる。
【0051】
図8は場所サービスを支援するために場所サーバー(例えば、SLP)によって行われる処理800の設計を示す。場所サーバーはユーザー平面、例えば、SUPLを介して端末によって場所サーバーへ送られたメッセージを受取る(ブロック812)。このメッセージは表2に示されたSUPLメッセージまたはいくつかの他のメッセージの一つである。場所サーバーは端末のサービス機能をメッセージから取得する(ブロック814)。端末のサービス機能は端末によって支援された場所サービスを含み、そしてその端末が定期的始動サービス、エリア事象始動サービス、等を支援するかどうかを示す。端末のサービス機能はまた、例えば、図7及び表4に示したように、定期的始動サービスのための端末、エリア事象始動サービスのための端末、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能、及び/または他の機能を含む。場所サーバーは、例えば、端末との将来のネットワーク開始場所セッションについて、端末のサービス機能を格納する(ブロック816)。
【0052】
場所サーバーは場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する(ブロック818)。端末によって支援されたならば、場所サーバーは場所サービスのためにユーザー平面を介して端末と通信する(ブロック820)。図8に示される一つの設計では、場所サーバーはメッセージを受取り、端末のサービス機能を取得し、そして最初の場所セッションにおいてサービス機能を格納する。場所サーバーは場所サービスが端末によって支援されるかどうかを決定し、そして最初の場所セッション後に第二の場所セッションにおいて端末と通信する。この設計では、図8に示すように、ブロック812、814及び816は一つの場所セッションに関し、そしてブロック818及び820は別の場所セッションに関する。別の設計では、場所サーバーは場所セッションの開始にサービス機能を取得し、そして場所サービスが同じ場所セッションにおいて端末によって支援されるかどうかを決定するためにサービス機能を使用する。この設計では、ブロック812〜820は一つの場所セッションに関する。
【0053】
図9はネットワーク開始場所サービスのために場所サーバー(例えば、SLP)によって行われる処理900の設計を示す。場所サーバーは場所クライアント(例えば、SUPLエージェント)から端末について特定の場所サービスの要求を受取る(ブロック912)。特定の場所サービスは定期的始動サービス、エリア事象始動サービス、等に関するものである。場所サーバーは特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定する(ブロック914)。場所サーバーは特定の場所サービスが端末によって支援されないならば要求を終了させる(ブロック916)。場所サーバーは端末によって支援されるならば特定の場所サービスについて場所セッションを開始する(ブロック918)。
【0054】
図10は場所サービスを支援し、または取得するために端末(例えば、SET)によって行われる処理1000の設計を示す。その端末は端末のサービス機能を含むメッセージを生成する(ブロック1012)。このメッセージは表2に示したSUPLメッセージまたはいくつかの他のメッセージの一つである。端末のサービス機能は表4に示した任意の機能及び/または他の機能を含む。その端末はユーザー平面を介して、例えば、SUPLを介して場所サーバーにメッセージを送る(ブロック1014)。その端末は、例えば、端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、場所サービスについてユーザー平面を介して場所サーバーと通信する(ブロック1016)。
【0055】
図10に示される一つの設計では、その端末は最初の場所セッションにメッセージを生成し、且つ送る。その端末は最初の場所セッション後の第二の場所セッションにおいて場所サービスのために場所サーバーと通信する。この設計では、図10に示したように、ブロック1012及び1014は一つの場所セッションに関し、そしてブロック1016は別の場所セッションに関するものである。別の設計では、その端末は場所セッションの開始にメッセージを送り、そして同じ場所セッションについての場所サービスは端末のサービス機能に基づいて場所サーバーによって決定される。この設計では、ブロック1012〜1016は一つの場所セッションに関するものである。一般に、その端末は場所セッションの開始において、場所セッションの間、またはセッションの終りにおいてサービス機能を含むメッセージを送る。例えば、その端末は場所セッションについて端末によって送られた最初のメッセージにおいてそのサービス機能を送る。別の例として、その端末は端末によって支援されなかった場所サービスについて場所サーバーによって開始された場所セッションを終了させるためにメッセージを送る。このメッセージは端末のサービス機能を含み、それは端末によって支援された場所サービスを続いて要求するために場所サーバーによって使用される。
【0056】
その端末はそのサービス機能の変化を検出する(ブロック1018)。その端末は更新されたサービス機能を含むメッセージを場所サーバーへ送る(ブロック1020)。図10に示したように、ブロック1018及び1020はブロック1012〜1016に関する場所セッションから分離している場所セッションに関するものである。
【0057】
図11は図1における無線ネットワーク110、端末/SET 120、及び場所サーバー/SLP 130のブロック図である。簡単にするために、図11は端末120のためのただ一つの制御器/プロセッサー1120、一つのメモリー1122、及び一つの送信器/受信器(TMTR/RCVR)1124、無線ネットワーク110のためのただ一つの制御器/プロセッサー1130、一つのメモリー1132、一つの送信器/受信器1134、及び一つの通信(Comm)ユニット1136、及びSLP 130のためのただ一つの制御器/プロセッサー1140、一つのメモリー1142、及び一つの通信ユニット1144を示す。一般に、各実体は任意の数のプロセッサー、制御器、メモリー、送信器/受信器、通信ユニット、等を含む。端末120は一以上の無線及び/または有線ネットワークとの通信を支援する。端末120はまた一以上の衛星測位システム、例えば、GPS、ガリレオ、等からの信号を受信し、そして処理する。
【0058】
下り回線上で、無線ネットワーク110はトラヒック・データ、信号通信、及びパイロットを通信区域内の端末へ伝送する。これらの様々な形式の情報はプロセッサー1130によって処理され、送信器1134によって調整され、そして下り回線上で伝送される。端末120において、無線ネットワーク110からの下り回線信号は受信器1124によって受信且つ調整され、そしてプロセッサー1120によってさらに様々な形式の情報を取得するために処理される。プロセッサー1120は図10における処理及び/またはここに述べた技術について他の処理を実行する。メモリー1122及び1132は端末120及び無線ネットワーク110に関するプログラム・コード及びデータを格納する。
【0059】
上り回線上で、端末120はトラヒック・データ、信号通信、及びパイロットを無線ネットワーク110へ伝送する。これらの様々な形式の情報はプロセッサー1120によって処理され、送信器1124によって調整され、そして上り回線上で伝送される。無線ネットワーク110において、端末120及び他の端末からの上り回線信号は受信器1134によって受信且つ調整され、そしてプロセッサー1130によってさらに端末からの様々な形式の情報を取得するために処理される。無線ネットワーク110は直接または間接的に通信ユニット1136を介してSLP 130と通信する。
【0060】
SLP 130内で、プロセッサー1140は端末について場所サービスを支援するために処理を行う。例えば、プロセッサー1140は図8における処理800、図9における処理900、及び/またはここに述べた技術について他の処理を実行する。プロセッサー1140はまた端末120について位置推定を計算し、場所情報をSUPLエージェント140に提供する、等。メモリー1142はSLP 130のためにプログラム・コード及びデータを格納する。通信ユニット1144によってSLP 130は無線ネットワーク110、端末120及び/または他のネットワーク実体と通信することが可能になる。SLP 130及び端末120はユーザー平面、例えば、SUPLを介してメッセージを交換し、そしてこれらのメッセージは高周波無線回線を介して無線ネットワーク110によって伝送される。
【0061】
当業者は情報及び信号が任意の様々な異なる技術及び技法を使用して表されることを理解するであろう。例えば、前述の記述の至る所で参照されるデータ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、またはその任意の組合せによって表される。
【0062】
当業者は開示に関連してここに述べられた様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズム・ステップが電子ハードウェア、コンピューター・ソフトウェア、または双方の組合せとして実施されることを認識するであろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に例証するために、様々な例示の要素部品、ブロック、モジュール、回路、及びステップは一般にそれらの機能に関して上で述べられてきた。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは特定のアプリケーション及び全体システムに課せられた設計制限に依存する。熟練者は記述した機能を特定の各アプリケーションのために様々な方法で実施するかもしれないが、そのような実施決定は本開示の範囲から逸脱するものと解釈されるべきでない。
【0063】
開示に関連してここに述べた様々な例示の論理的ブロック、モジュール、及び回路はここに述べた機能を実行するために設計された多目的プロセッサー、ディジタル信号プロセッサー(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)またはプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスター論理、個別ハードウェア部品、またはその任意の組合せによって実施または実行される。多目的プロセッサーはマイクロプロセッサーであるが、これに代るものでは、プロセッサーは任意の従来プロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラー、または状態機械である。プロセッサーはまた計算デバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサーの組合せ、複数のマイクロプロセッサー、DSPコアと連係した一以上のマイクロプロセッサー、または他の任意のそのような構成として実施される。
【0064】
開示に関連してここに述べた方法またはアルゴリズムのステップは直接ハードウェアにおいて、プロセッサーによって実行されるソフトウェア・モジュールにおいて、またはその二つの組合せにおいて具体化される。ソフトウェア・モジュールはRAMメモリー、フラッシュ・メモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知である他の形の任意の格納メディアに在駐する。典型的格納メディアはプロセッサーが格納メディアから情報を読出し、そして格納メディアへ情報を書込むためにプロセッサーへ結合される。これに代るものでは、格納メディアはプロセッサーへ一体化される。プロセッサー及び格納メディアはASICに在駐する。ASICはユーザー端末に在駐する。これに代るものでは、プロセッサー及び格納メディアはユーザー端末において個別部品として在駐する。
【0065】
一つ以上の典型的な設計では、述べられた機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せにおいて実施される。ソフトウェアにおいて実施されるならば、それらの機能は一以上の指図またはコードとしてコンピューター可読メディアに格納され、或いは伝送される。コンピューター可読メディアは一つの場所から別な場所へのコンピューター・プログラムの移動を容易にする任意のメディアを含むコンピューター格納メディア及び通信メディアの双方を含む。格納メディアは多目的または特別目的のコンピューターによってアクセスできる任意の利用可能なメディアである。例として、制限ではなく、そのようなコンピューター可読メディアはRAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは光ディスク格納、磁気ディスク格納または他の磁気格納デバイスといった任意の物理メディア、または指図またはデータ構造の形で所望のプログラム・コード手段を扱い、或いは格納するために使用され、そして多目的または専用コンピューター或いは多目的または専用プロセッサーによってアクセスできる他の任意の物理メディアを含む。同じく、その技術は一以上の透過(transmissive)メディアを使用して実施され、それらは物理メディアまたは真空である。例えば、ソフトウェアは同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り対線(twisted pair)、ディジタル加入者回線(DSL)、或いは赤外線、高周波、及びマイクロ波といった無線技術を使用してウェブサイト、サーバー、または遠隔源から伝送され、そこで同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り対線(twisted pair)、DSL、或いは赤外線、高周波、及びマイクロ波といった無線技術はメディアの定義に含まれる。ここに使用されるディスク及びディスク類はコンパクト・ディスク(CD)、レーザー・ディスク、光ディスク、ディジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)・ディスク、及びブルーレイ・ディスクを含み、ここではディスクは磁気的にデータを通常は再現し、さらにディスクはレーザによって光学的にデータを再現する。上記の組合せもまたコンピューター可読メディアの範囲内に含まれるべきである。
【0066】
先の開示の記述は当業者がその開示を行い、或いは使用することを可能にするために提供される。その開示への様々な修正は当業者には直ちに明白であり、そしてここに定義された一般的原理はその開示の精神または範囲から逸脱することなしに他の変形に適用される。このように、その開示はここに記述された例及び設計に制限されることを意図していないが、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取ること;
メッセージから端末のサービス機能を取得すること;
端末のサービス機能を格納すること;
場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定すること;及び
端末によって支援されたならば、場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信すること
を含む場所サービスを支援する方法。
【請求項2】
メッセージを受取ること、サービス機能を取得すること、及びサービス機能を格納することは最初の場所セッションに関するものであり、そして決定すること及び通信することは最初の場所セッションの後の第二場所セッションに関するものである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
メッセージを受取ること、サービス機能を取得すること、格納すること、決定すること、及び通信することは単一の場所セッションに関するものである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取ること;
特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定すること;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、要求を終了させること;及び
端末によって支援されたならば、特定の場所サービスについて場所セッションを開始すること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
端末のサービス機能は端末によって支援された少なくとも一つの場所サービスを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
端末のサービス機能は端末が定期的始動サービス及びエリア事象始動サービスの各々を支援するかどうかを示す、請求項1記載の方法。
【請求項7】
端末のサービス機能は定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の一つを少なくとも含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
メッセージを受取ることは
端末によって場所サーバーへ送られた安全なユーザー平面場所(SUPL)STARTメッセージ、SUPL TRIGGERED STARTメッセージ、SUPL POS INITメッセージ、SUPL ENDメッセージ、SUPL AUTH REQメッセージ、またはSUPL INFOメッセージを受取ること含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
端末によってユーザー平面を介して場所サーバーに送られたメッセージを受取るために、そのメッセージから端末のサービス機能を取得するために、端末のサービス機能を格納するために、場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するために、そして端末によって支援されたならば場所サービスのためユーザー平面を介して端末と通信するために構成された少なくとも一つのプロセッサーを含む、
無線通信のための装置。
【請求項10】
少なくとも一つのプロセッサーは場所クライアントから端末について特定の場所サービスのための要求を受取るために、特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するために、特定の場所サービスが端末によって支援されなければ要求を終了させるために、そして端末によって支援されるならば特定の場所サービスのための場所セッションを開始するために構成される、請求項9記載の装置。
【請求項11】
少なくとも一つのプロセッサーは端末のサービス機能から端末によって支援された場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを決定するために構成される、請求項9記載の装置。
【請求項12】
ユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取るための手段;
メッセージから端末のサービス機能を取得するための手段;
端末のサービス機能を格納するための手段;
場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するための手段;及び
端末によって支援されたならば、場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信するための手段
を具備する通信のための装置。
【請求項13】
場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取るための手段;
特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定するための手段;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、要求を終了させるための手段;及び
端末によって支援されたならば、特定の場所サービスについて場所セッションを開始するための手段
を具備する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
端末のサービス機能は端末によって支援された場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含む、請求項12記載の装置。
【請求項15】
少なくとも一つのコンピューターにユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取らせるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターにメッセージから端末のサービス機能を取得させるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに端末のサービス機能を格納させるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定させるためのコード;及び
端末によって支援されたならば、少なくとも一つのコンピューターに場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信させるためのコード
を含むコンピューター可読メディアを含むコンピューター・プログラム製品。
【請求項16】
コンピューター可読メディアはさらに:
少なくとも一つのコンピューターに場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取らせるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定させるためのコード;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、少なくとも一つのコンピューターに要求を終了させるためのコード;及び
端末によって支援されたならば、少なくとも一つのコンピューターに特定の場所サービスについて場所セッションを開始させるためのコード
を含む、請求項15記載のコンピューター・プログラム製品。
【請求項17】
端末のサービス機能を含むメッセージを生成すること;
ユーザー平面を介して端末から場所サーバーへメッセージを送ること;及び
場所サービスのためにユーザー平面を介して場所サーバーと通信すること
を含む場所サービスを支援する方法。
【請求項18】
場所サービスは端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
メッセージを生成すること及びメッセージを送ることは最初の場所セッションに関するものであり、そして通信することは最初の場所セッション後の第二の場所セッションに関するものである、請求項17記載の方法。
【請求項20】
メッセージを生成すること、メッセージを送ること、及び通信することは単一の場所セッションに関するものである、請求項17記載の方法。
【請求項21】
端末のサービス機能における変化を検出すること;及び
端末の更新サービス機能を含むメッセージを場所サーバーに送ること
をさらに含む、請求項17記載の方法。
【請求項22】
端末のサービス機能を含むメッセージは場所セッションのために端末によって送られた最初のメッセージである、請求項17記載の方法。
【請求項23】
端末のサービス機能を含むメッセージは場所セッションを終了させるために送られる、請求項17記載の方法。
【請求項24】
端末のサービス機能を含むメッセージは端末によって支援されなかった場所サービスについて場所サーバーによって開始された場所セッションを終了させるために送られる、請求項17記載の方法。
【請求項25】
端末のサービス機能は端末によって支援された少なくとも一つの場所サービスを含む、請求項17記載の方法。
【請求項26】
端末のサービス機能は端末が定期的始動サービス及びエリア事象始動サービスの各々を支援するかどうかを示す、請求項17記載の方法。
【請求項27】
端末のサービス機能は定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含む、請求項17記載の方法。
【請求項28】
端末のサービス機能を含むメッセージを生成するために、ユーザー平面を介して端末から場所サーバーへメッセージを送るために、そして場所サービスについてユーザー平面を介して場所サーバーと通信するために構成された少なくとも一つのプロセッサーを具備する、通信のための装置。
【請求項29】
場所サービスは端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、請求項28記載の装置。
【請求項30】
少なくとも一つのプロセッサーは端末のサービス機能における変化を検出するために、そして端末の更新サービス機能を含むメッセージを場所サーバーへ送るために構成される、請求項28記載の装置。
【請求項31】
少なくとも一つのプロセッサーは端末によって支援されたサービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含むメッセージを生成するために構成される、請求項28記載の装置。
【請求項1】
ユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取ること;
メッセージから端末のサービス機能を取得すること;
端末のサービス機能を格納すること;
場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定すること;及び
端末によって支援されたならば、場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信すること
を含む場所サービスを支援する方法。
【請求項2】
メッセージを受取ること、サービス機能を取得すること、及びサービス機能を格納することは最初の場所セッションに関するものであり、そして決定すること及び通信することは最初の場所セッションの後の第二場所セッションに関するものである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
メッセージを受取ること、サービス機能を取得すること、格納すること、決定すること、及び通信することは単一の場所セッションに関するものである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取ること;
特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定すること;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、要求を終了させること;及び
端末によって支援されたならば、特定の場所サービスについて場所セッションを開始すること
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
端末のサービス機能は端末によって支援された少なくとも一つの場所サービスを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
端末のサービス機能は端末が定期的始動サービス及びエリア事象始動サービスの各々を支援するかどうかを示す、請求項1記載の方法。
【請求項7】
端末のサービス機能は定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の一つを少なくとも含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
メッセージを受取ることは
端末によって場所サーバーへ送られた安全なユーザー平面場所(SUPL)STARTメッセージ、SUPL TRIGGERED STARTメッセージ、SUPL POS INITメッセージ、SUPL ENDメッセージ、SUPL AUTH REQメッセージ、またはSUPL INFOメッセージを受取ること含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
端末によってユーザー平面を介して場所サーバーに送られたメッセージを受取るために、そのメッセージから端末のサービス機能を取得するために、端末のサービス機能を格納するために、場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するために、そして端末によって支援されたならば場所サービスのためユーザー平面を介して端末と通信するために構成された少なくとも一つのプロセッサーを含む、
無線通信のための装置。
【請求項10】
少なくとも一つのプロセッサーは場所クライアントから端末について特定の場所サービスのための要求を受取るために、特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するために、特定の場所サービスが端末によって支援されなければ要求を終了させるために、そして端末によって支援されるならば特定の場所サービスのための場所セッションを開始するために構成される、請求項9記載の装置。
【請求項11】
少なくとも一つのプロセッサーは端末のサービス機能から端末によって支援された場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを決定するために構成される、請求項9記載の装置。
【請求項12】
ユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取るための手段;
メッセージから端末のサービス機能を取得するための手段;
端末のサービス機能を格納するための手段;
場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定するための手段;及び
端末によって支援されたならば、場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信するための手段
を具備する通信のための装置。
【請求項13】
場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取るための手段;
特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定するための手段;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、要求を終了させるための手段;及び
端末によって支援されたならば、特定の場所サービスについて場所セッションを開始するための手段
を具備する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
端末のサービス機能は端末によって支援された場所サービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含む、請求項12記載の装置。
【請求項15】
少なくとも一つのコンピューターにユーザー平面を介して端末によって場所サーバーに送られたメッセージを受取らせるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターにメッセージから端末のサービス機能を取得させるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに端末のサービス機能を格納させるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに場所サービスが端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるかどうかを決定させるためのコード;及び
端末によって支援されたならば、少なくとも一つのコンピューターに場所サービスについてユーザー平面を介して端末と通信させるためのコード
を含むコンピューター可読メディアを含むコンピューター・プログラム製品。
【請求項16】
コンピューター可読メディアはさらに:
少なくとも一つのコンピューターに場所クライアントから端末について特定の場所サービスの要求を受取らせるためのコード;
少なくとも一つのコンピューターに特定の場所サービスが端末のサービス機能に基づいて支援されるかどうかを決定させるためのコード;
特定の場所サービスが端末によって支援されないならば、少なくとも一つのコンピューターに要求を終了させるためのコード;及び
端末によって支援されたならば、少なくとも一つのコンピューターに特定の場所サービスについて場所セッションを開始させるためのコード
を含む、請求項15記載のコンピューター・プログラム製品。
【請求項17】
端末のサービス機能を含むメッセージを生成すること;
ユーザー平面を介して端末から場所サーバーへメッセージを送ること;及び
場所サービスのためにユーザー平面を介して場所サーバーと通信すること
を含む場所サービスを支援する方法。
【請求項18】
場所サービスは端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
メッセージを生成すること及びメッセージを送ることは最初の場所セッションに関するものであり、そして通信することは最初の場所セッション後の第二の場所セッションに関するものである、請求項17記載の方法。
【請求項20】
メッセージを生成すること、メッセージを送ること、及び通信することは単一の場所セッションに関するものである、請求項17記載の方法。
【請求項21】
端末のサービス機能における変化を検出すること;及び
端末の更新サービス機能を含むメッセージを場所サーバーに送ること
をさらに含む、請求項17記載の方法。
【請求項22】
端末のサービス機能を含むメッセージは場所セッションのために端末によって送られた最初のメッセージである、請求項17記載の方法。
【請求項23】
端末のサービス機能を含むメッセージは場所セッションを終了させるために送られる、請求項17記載の方法。
【請求項24】
端末のサービス機能を含むメッセージは端末によって支援されなかった場所サービスについて場所サーバーによって開始された場所セッションを終了させるために送られる、請求項17記載の方法。
【請求項25】
端末のサービス機能は端末によって支援された少なくとも一つの場所サービスを含む、請求項17記載の方法。
【請求項26】
端末のサービス機能は端末が定期的始動サービス及びエリア事象始動サービスの各々を支援するかどうかを示す、請求項17記載の方法。
【請求項27】
端末のサービス機能は定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含む、請求項17記載の方法。
【請求項28】
端末のサービス機能を含むメッセージを生成するために、ユーザー平面を介して端末から場所サーバーへメッセージを送るために、そして場所サービスについてユーザー平面を介して場所サーバーと通信するために構成された少なくとも一つのプロセッサーを具備する、通信のための装置。
【請求項29】
場所サービスは端末のサービス機能に基づいて端末によって支援されるために場所サーバーによって決定される、請求項28記載の装置。
【請求項30】
少なくとも一つのプロセッサーは端末のサービス機能における変化を検出するために、そして端末の更新サービス機能を含むメッセージを場所サーバーへ送るために構成される、請求項28記載の装置。
【請求項31】
少なくとも一つのプロセッサーは端末によって支援されたサービス、定期的始動サービスのための端末の通報機能、エリア事象始動サービスのための端末のエリア事象機能、及び端末によって支援された同時場所セッションの数についての端末のセッション機能の少なくとも一つを含むメッセージを生成するために構成される、請求項28記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2011−510541(P2011−510541A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542382(P2010−542382)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/030651
【国際公開番号】WO2009/089486
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/030651
【国際公開番号】WO2009/089486
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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