説明

ユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラム

【課題】ユーザが所有する通信機を用いてユーザ認証を行う際にユーザが行う必要がある操作を減らすこと。
【解決手段】コール部4d,5d,6dが、ユーザIDを受信するとそれぞれユーザID対応リスト4b,5b,6bを用いてユーザIDに対応するユーザ側通信機11の固有IDを取得するとともに、それぞれ発信番号選択部4c,5c,6cを用いて発信番号をランダムに一つ選び出し、選び出した発信番号からユーザIDに対応するユーザ側通信機11の固有IDにシステム側通信機13,14,15を介して所定の回数コールし、所定の回数のコール終了後にユーザ側通信機11のコールバック部11bがユーザ1の指示に基づいてコールバックすると、コール部4d,5d,6dがシステム側通信機13,14,15を介して受け取ったコールバックの固有IDとコール先の固有IDに基づいてユーザ認証を行うよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDをユーザ認証に用いるユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラムに関し、特に、認証の際の通信機の操作回数を減らし、もってユーザの負担を低減することができるユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話の発呼番号など通信機の固有IDをユーザ認証に用いる技術が開発されている。例えば、特許文献1には、ユーザにサービスを提供するサービスシステムがユーザIDと携帯電話の発呼番号を対応させてユーザID対応リストとして記憶し、ユーザ端末からユーザIDを取得し、携帯電話から発呼番号を取得すると、取得したユーザIDと発呼番号の組み合わせがユーザIDリストにある場合に正規のユーザと判定する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特許第3497799号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かかる従来技術には、ユーザがサービスシステムを利用するごとにサービスシステムに発呼するための電話番号を入力する必要があり、ユーザの負担が大きく、また、誤入力が発生するなどの問題がある。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、認証の際の通信機の操作回数を減らし、もってユーザの負担を低減することができるユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、前記目的を達成するための構成について説明する。すなわち、図1に示すように、ユーザ1が操作する端末8とネットワーク3を介して接続され、ユーザ1にサービスを提供するサービスシステム4,5,6に対し、該端末8を操作しているユーザ1が正規のユーザであることを認証するユーザ認証システムにおいて、正規のユーザであることを示す固有IDを不正な操作では書き換え困難に記憶する固有ID記憶部11aを有し、サービスシステム側から盗聴・改竄防止機能を備えた所定のネットワーク12を介してコールを受信するとユーザ1に着信を通知し、ユーザ1がコールを受けることなく所定の回数のコールが終了後にコールバックを指定すると、該固有ID記憶部11aに記憶された固有IDをサービスシステム側へ返信するコールバック部11bを有するユーザ側通信機11を用意し、ネットワーク12とサービスシステム4〜6との間に、ユーザ側通信機11に所定の回数コールするとともにコール終了後ユーザ側通信機11からコールバックによって返送される固有IDを受信し、サービスシステム4〜6に転送するシステム側通信機13,14,15を配置するとともに、サービスシステム4,5,6に、ユーザ自身を特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザID対応リスト4b,5b,6bを記憶させておき、ユーザ1が、端末8からサービスシステム、例えば4を利用するためにユーザIDを入力すると、サービスシステム4のコール部4dは、ユーザIDに対応する固有IDをユーザID対応リスト4bから検索し、発信番号選択部4cを用いてX個の発信番号の中からランダムに発信番号を選び出し、選び出した発信番号を用いてシステム側通信機13からネットワーク12を介してユーザ側通信機11の固有IDに所定の回数コールさせ、ユーザ側通信機11が所定の回数の終了後ネットワーク12を介してシステム側通信機13にコールバックにより固有IDを返信すると、サービスシステム4は、システム側通信機13より渡される固有IDがコールの際のユーザ側通信機11の固有IDと一致するかどうかを判定し、一致すれば端末8を操作しているユーザ1が正規のユーザであるとして該端末8にサービスを提供することを特徴とする。
【0007】
前記構成によれば、不正な操作では書き換え困難な記憶部に固有IDを記憶させ、かつ経路に盗聴・改竄防止機能を足すことにより、固有IDの改竄を防ぐことができ、パスワード方式のように、他人が比較的容易に本人になりすましてシステムが悪用されることを防止できる。また、任意のサービスシステムに対応したシステム側通信機へ固有IDを送信できることから、ユーザ側通信機が一台あれば、複数のシステムにログインすることができる。従来の物理媒体による認証方式のように、システム毎、端末毎に物理媒体やその読み取り機を用意する必要がない。また、ユーザ側通信機はシステム側通信機がコールに用いた発信番号にコールバックすることによって固有IDを送信するため、ユーザが発信番号を入力する必要がない。
【0008】
なお、ユーザ側通信機11へコールする際の所定の回数とは、他のユーザ側通信機への転送が開始される回数より小さい回数であり、コールを所定の回数に制限することによって、不正なユーザ側通信機への転送を防ぎ、不正にユーザIDを入手した不正者がユーザ側通信機11へのコールを転送してサービスを不正利用することを防ぐことができる。
【0009】
また、図2に示すように、ユーザ1が操作する端末8とネットワーク3を介して接続され、ユーザ1にサービスを提供するサービスシステム24,25,26に対し、該端末8を操作しているユーザ1が正規のユーザであることを認証するユーザ認証システムにおいて、正規のユーザであることを示す固有IDを不正な操作では書き換え困難に記憶する固有ID記憶部11aを有し、サービスシステム側から盗聴・改竄防止機能を備えた所定のネットワーク12を介してコールを受信するとユーザ1に着信を通知し、ユーザ1がコールを受けることなく所定の回数のコール終了後にコールバックを指定すると、該固有ID記憶部11aに記憶された固有IDをサービスシステム側へ返信するコールバック部11bを有するユーザ側通信機11を用意し、ネットワーク12とサービスシステム24〜26との間に、ユーザ自身を特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザID対応リスト51bを記憶し、サービスシステム24〜26からの認証要求に基づいて、発信番号選択部51cを用いてX個の発信番号の中からランダムに選び出した発信番号からユーザ側通信機11に所定の回数コールするとともにコール終了後ユーザ側通信機11からコールバックによって返送される固有IDを受信してユーザを認証するコール部51dを有する認証装置51を配置し、ユーザ1が、端末8からサービスシステム、例えば4を利用するためにユーザIDを入力すると、サービスシステム24の認証部24bは認証装置51にユーザの認証を依頼し、認証装置51のコール部51dは、ユーザIDに対応する固有IDをユーザID対応リスト51bから検索し、発信番号選択部51cを用いてX個の発信番号の中からランダムに発信番号を選び出し、選び出した発信番号を用いてネットワーク12を介してユーザ側通信機11の固有IDに所定の回数コールし、ユーザ側通信機11が所定の回数のコール終了後ネットワーク12を介してコールバックして固有IDを返信すると、コール部51dは、返信された固有IDがコール先の固有IDと一致するかどうかを判定し、一致すれば端末8を操作しているユーザ1が正規のユーザであることをサービスシステム24の認証部24bに通知することを特徴とする。
【0010】
前記構成によれば、不正な操作では書き換え困難な記憶部に固有IDを記憶させ、かつ経路に盗聴・改竄防止機能を足すことにより、固有IDの改竄を防ぐことができ、パスワード方式のように、他人が比較的容易に本人になりすましてシステムが悪用されることを防止できる。また、任意のサービスシステムに対応した認証装置へ固有IDを送信できることから、ユーザ側通信機が一台あれば、複数のシステムにログインすることができる。従来の物理媒体による認証方式のように、システム毎、端末毎に物理媒体やその読み取り機を用意する必要がない。また、ユーザ側通信機は認証装置にコールバックすることによって固有IDを返信するため、ユーザが発信番号を入力する必要がない。
【発明の効果】
【0011】
かかる発明によれば、認証の際にユーザはコールバックするだけなので、発信番号を入力する必要がなく、認証におけるユーザの負担を低減することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。実施例1では、サービスシステム自身がユーザを認証する場合について説明し、実施例2では、サービスシステムが認証装置にユーザ認証を依頼する場合について説明する。
【実施例1】
【0013】
まず、本実施例1に係るユーザ認証システムの構成について説明する。図3は、本実施例1に係るユーザ認証システムの構成を示す図である。図中、61はユーザ、62,63は端末としてのパーソナルコンピュータ(PC)、64は端末としてのUNIX(登録商標)ワークステーション(UNIX(登録商標))、65はネットワークとしてのインターネット、66はサービスシステムとしてのファイルサーバ、67,68はサービスシステムとしてのWEBサービス提供サーバである。
【0014】
また、71はユーザ側通信機としての携帯電話、72及び73は所定のネットワークとしての無線網及び公衆電話網、74,75はシステム側通信機としての発信番号受信機能付モデムである(但し、モデム75はWEBサービス提供サーバ67,68で共有されている。)。
【0015】
ここでは、携帯電話71内の自局番号記憶部71aを固有ID記憶部として使用、すなわち固有IDとして自局番号記憶部71aに格納された電話番号(発呼番号)を用いるものとする。なお、携帯電話71は、着信した電話に対してコールバックを行うコールバック部71bを有するものとする。また、無線網72及び公衆電話網73は通信の盗聴・改竄を防止する機能を持つものとする。発信番号受信機能付モデム74,75は、着信した電話番号を読み取り、転送する機能を備えているものとする。
【0016】
また、ファイルサーバ66及びWEBサービス提供サーバ67,68はユーザIDと固有ID(ここでは発呼番号)との対応関係を示すユーザID対応リスト66b,67b,68b、携帯電話71に発信番号受信機能付モデム74,75を介して所定の回数のコールを行うコール部66d,67d,68d、各サーバが備えるX個の電話番号からランダムに発信番号を選択する発信番号選択部66c,67c,68cを備えているものとする。
【0017】
ここで、コール部66d,67d,68dは、それぞれ発信番号選択部66c,67c,68cを用いて発信番号をランダムに一つ選び出し、その番号から所定の回数コールして切断する。なお、所定の回数は、他の携帯電話への転送が開始される回数より小さい回数であり、例えば、1回である。また、コールのRINGING音として「○○銀行ログインです」などとすることができる。
【0018】
そして、コール部66d,67d,68dは、ユーザ61にコールが受けられることなく所定の回数のコール終了後に携帯電話71からコールバックがあると、コールバックの発呼番号とコール先の番号が一致するか否かを判定し、一致する場合にはトーキーを送信する。ここで、トーキーとして「こちらは○○銀行です。ログインされたい場合は、1#をダイアルして下さい。」を送信する。そして、コール部66d,67d,68dは、携帯電話71から文字が返信されると、「1#」と一致するか否かを判定し、一致する場合にはユーザ61を正規のユーザと判定する。
【0019】
このように、コールバックの発信番号と指定文字の返信とを組み合わせることによって、ユーザ61の誤操作などを防ぎ、認証の信頼性を向上させることができる。なお、所定の回数コール中にユーザ61がコールを受けた場合には、直ちに切断することとするが、別の認証方式を用いるようにすることもできる。また、ここでは、トーキーで「1#」を指定することとしたが、他の文字や文字列を指定することもできる。また、「文字」は、「記号」や「数字」を含むものとする。
【0020】
これらのコール部66d,67d,68dが、携帯電話71にコールすることによって、ユーザ61はコールバックするだけで認証を行うことができる。また、これらのコール部66d,67d,68dが、それぞれ発信番号選択部66c,67c,68cを用いて発信番号をランダムに一つ選び出し、その番号からコールすることによって、サービスシステムの攻撃者がユーザIDを不正に盗み出し、発信者番号を偽造できる場合にも、コールバック先を特定することが困難になり、サービスシステムが攻撃を受ける可能性を低減することができる。
【0021】
次に、本実施例1に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順について説明する。図4は、本実施例1に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、ユーザ61が、PC62を利用してインターネット65上のファイルサーバ66へアクセスする場合を例にとって説明する。
【0022】
同図に示すように、このユーザ認証処理では、ユーザ61がPC62にユーザIDを入力すると、PC62は、インターネット65を通じて、ユーザIDをファイルサーバ66に送信する(ステップS11)。
【0023】
そして、ファイルサーバ66のコール部66dは、ユーザIDを受信すると、ユーザID対応リスト66bからユーザIDに対応する携帯電話番号を検索し(ステップS12)、発信番号選択部66cを用いてX個の発信番号の中から発信番号を一つランダムに選択する(ステップS13)。
【0024】
そして、コール部66dは、選択した発信番号を用いて携帯電話71に発信番号受信機能付モデム74を介して所定の回数コールし(ステップS14)、所定の回数のコールが終了しユーザ61がコールバックを指示すると携帯電話71のコールバック部71bがコールバックを行う(ステップS15)。すると、コール部66dは、発信番号受信機能付モデム74を介してコールバックの発呼番号を受け取り、コールした発呼番号と一致するか否かを判定し、一致する場合には、トーキーを送信する(ステップS16)。
【0025】
そして、トーキーを聞いたユーザ61がダイアルした文字を携帯電話71が返信する(ステップS17)と、返信された文字がトーキーで指定した文字(ここでは「1#」)と一致するか否かを判定し、一致する場合には、PC62に対してログイン許可を与える(ステップS18)。
【0026】
このように、ファイルサーバ66のコール部66dがユーザIDを受信すると携帯電話71に発信番号受信機能付モデム74を介してコールすることによって、ユーザ61はコールバックするだけで認証を行うことができ、ユーザ認証におけるユーザ61の負担を軽減することができる。
【0027】
上述してきたように、本実施例1では、コール部66d,67d,68dが、ユーザIDを受信するとそれぞれユーザID対応リスト66b,67b,68bを用いてユーザIDに対応する携帯電話番号を取得するとともに、それぞれ発信番号選択部66c,67c,68cを用いて発信番号をランダムに一つ選び出し、選び出した発信番号からユーザIDに対応する携帯電話71に発信番号受信機能付モデム74,75を介して所定の回数コールし、所定の回数のコール終了後に携帯電話71のコールバック部71bがユーザ61の指示に基づいてコールバックすると、コール部66d,67d,68dが発信番号受信機能付モデム74、75を介して受け取ったコールバックの発呼番号とコール先の電話番号が一致するか否か、及びトーキーで返信を指定した文字が返信されたか否かに基づいてユーザ認証を行うこととしたので、ユーザ61はコールバックするだけで認証を行うことができ、ユーザの負担を低減することができる。
【0028】
なお、ここでは、コールバックの発呼番号とコール先の電話番号が一致する場合にトーキーを送信し、トーキーで返信を指定した文字が返信されるか否かに基づいて認証を行うこととしたが、トーキーを送信することなくコールバックの発呼番号とコール先の電話番号が一致する場合に正規のユーザと判定するようにすることもできる。
【0029】
また、ここでは、携帯電話71に所定の回数コール中にユーザ61が電話を受けた場合には、直ちに切断することとしたが、「この電話を切って、コールバックしてください。また、このコールに出なくても呼び出し音は10秒ほどで終了しますので、次回から呼び出し音が鳴り止むのをまってから、コールバックしてください。」というガイダンスを流して切断するようにすることもできる。
【0030】
また、ここでは、携帯電話71に所定の回数コールすることとしたが、確実に携帯電話71に着信履歴を残すためには、ある程度の時間、呼び出しをしなければならない。しかし、呼び出しが長ければ長いほど、ユーザ61が誤って取ってしまう確率が高くなり、その通話で、認証を行ってしまうと、発信者番号による認証(コールバックによる認証)ができなくなり、安全性が下がる。そこで、ユーザ61が電話を受けるまでコールを行い、ユーザ61が電話を受けると、「この電話を切って、コールバックしてください。」というガイダンスを流して切断するようにすることもできる。このようにすることにより、第一呼では、ユーザ61が電話をとったとしても、認証はせず単純にサービスシステムの電話番号の通知(着信履歴に残す)のみを行い、ユーザ61にコールバックをさせることにより、より安定的な、発信者番号による認証が可能となる。
【実施例2】
【0031】
ところで、上記実施例1では、各サービスシステムがユーザ認証を行う場合について説明したが、サービスシステムからユーザ認証要求を受け付けてユーザ認証を行う認証装置を用いてユーザ認証を行うこともできる。そこで、本実施例2では、サービスシステムからユーザ認証要求を受け付けてユーザ認証を行う認証装置を用いる場合について説明する。
【0032】
まず、本実施例2に係るユーザ認証システムの構成について説明する。図5は、本実施例2に係るユーザ認証システムの構成を示す図である。なお、ここでは説明の便宜上、図3に示した各部と同様の役割を果たす機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
【0033】
図5に示すように、このユーザ認証システムは、サービスシステムとしてのファイルサーバ66に代えてファイルサーバ86を有し、サービスシステムとしてのWEBサービス提供サーバ67,68に代えてWEBサービス提供サーバ87,88を有する。また、このユーザ認証システムは、各サービスシステムからユーザ認証要求を受け付けてユーザ認証を行う認証サーバ76を有する。なお、各サービスシステムと認証サーバ76との間はVPNなど安全性の高いネットワークで接続される。
【0034】
ファイルサーバ86、WEBサービス提供サーバ87,88は、それぞれ認証部86b,87b,88bを有し、認証部86b,87b,88bは、ユーザIDを受信するとユーザ認証を認証サーバ76にユーザIDを指定して依頼し、認証サーバ76の認証結果に基づいてユーザにサービスを提供するか否かを決定する。
【0035】
認証サーバ76は、ユーザID対応リスト76bと、発信番号選択部76cと、コール部76dとを有する。コール部76dは、サービスシステムから認証要求をユーザIDとともに受け取ると、ユーザIDに対応する電話番号をユーザID対応リスト76bから検索し、発信番号選択部76cを用いてX個の発信番号の中からランダムに発信番号を選び出し、選び出した発信番号を用いて携帯電話71に所定の回数コールする。
【0036】
そして、コール部76dは、ユーザ61にコールが受けられることなく所定の回数のコール終了後に携帯電話71からコールバックがあると、コールバックの発呼番号とコール先の番号が一致するか否かを判定し、一致する場合には携帯電話71にトーキーを送信する。ここで、トーキーとして「こちらは○○銀行です。ログインされたい場合は、1#をダイアルして下さい。」を送信する。そして、コール部76dは、携帯電話71から文字が返信されると、「1#」と一致するか否かに基づいてユーザ認証を行い、認証結果を認証の依頼元のサービスシステムに通知する。
【0037】
次に、本実施例2に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順について説明する。図6は、本実施例2に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、ユーザ61が、PC62を利用してインターネット65上のファイルサーバ86へアクセスする場合を例にとって説明する。
【0038】
同図に示すように、このユーザ認証処理では、ユーザ61がPC62にユーザIDを入力すると、PC62は、インターネット65を通じて、ユーザIDをファイルサーバ86に送信する(ステップS21)。
【0039】
そして、ファイルサーバ86の認証部86bは、ユーザIDを受信すると、認証サーバ76にユーザ認証要求を送信する(ステップS22)。そして、認証サーバ76のコール部76dがユーザ認証要求を受け取ると、ユーザID対応リスト76bからユーザIDに対応する携帯電話番号を検索し(ステップS23)、発信番号選択部76cを用いてX個の発信番号の中から発信番号を一つランダムに選択する(ステップS24)。
【0040】
そして、コール部76dは、選択した発信番号を用いて携帯電話71に所定の回数コールし(ステップS25)、所定の回数のコールが終了しユーザ61がコールバックを指示すると携帯電話71のコールバック部71bがコールバックを行う(ステップS26)。すると、コール部76dは、コールバックの発信番号とコールした発呼番号とが一致するか否かを判定し、一致する場合には、文字の返信を要求するトーキーを送信する(ステップS27)。
【0041】
そして、トーキーを聞いたユーザ61がダイアルした文字を携帯電話71が返信する(ステップS28)と、返信された文字がトーキーで指定した文字(ここでは「1#」)と一致するか否かを判定し、一致する場合には、ファイルサーバ86に正規のユーザであることを通知する(ステップS29)。そして、ファイルサーバ86の認証部86bがPC62に対してログイン許可を与える(ステップS30)。
【0042】
このように、認証サーバ76のコール部76dがユーザ認証要求を受信すると携帯電話71にコールすることによって、ユーザ61はコールバックすることで認証を行うことができ、ユーザ認証におけるユーザ61の負担を軽減することができる。
【0043】
上述してきたように、本実施例2では、認証サーバ76がサービスシステムからユーザ認証要求を受け付けてユーザ認証を行うこととしたので、サービスシステムごとにユーザ認証機能を設ける必要がなく、ユーザ認証システムを効率良く構築することができる。
【0044】
なお、本実施例1及び2では、サービス提供サーバ及び認証サーバのユーザ認証機能について説明したが、かかるユーザ認証機能は、サービス提供サーバ及び認証サーバで実行されるユーザ認証プログラムによって実現される。そこで、このユーザ認証プログラムを実行するサービス提供サーバ及び認証サーバのハードウェア構成について説明する。
【0045】
図7は、本実施例1及び2に係るユーザ認証プログラムを実行するコンピュータ、すなわちサービス提供サーバ及び認証サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ100は、RAM110と、CPU120と、HDD130と、LANインタフェース140と、入出力インタフェース150と、DVDドライブ160とを有する。
【0046】
RAM110は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU120は、RAM110からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。
【0047】
HDD130は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース140は、コンピュータ100をLANやインターネット65経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。
【0048】
入出力インタフェース150は、マウスやキーボードなどの入力装置及び表示装置を接続するためのインタフェースであり、DVDドライブ160は、DVDの読み書きを行う装置である。
【0049】
そして、このコンピュータ100において実行されるユーザ認証プログラム111は、DVDに記憶され、DVDドライブ160によってDVDから読み出されてコンピュータ100にインストールされる。
【0050】
あるいは、このユーザ認証プログラム111は、LANインタフェース140を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ100にインストールされる。
【0051】
そして、インストールされたユーザ認証プログラム111は、HDD130に記憶され、RAM110に読み出されてCPU120によってユーザ認証プロセス121として実行される。
【0052】
なお、本実施例1及び2では、インターネットを介してサービスシステムを利用するユーザを認証する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ATM(Automatic Teller Machine)におけるユーザ認証など他のユーザ認証にも同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように、本発明に係るユーザ認証方法、ユーザ認証システム、ユーザ認証装置及びユーザ認証プログラムは、ユーザ認証すなわち正規のユーザであるか否かを特定したい場合に有用であり、特に、ユーザ認証において利用者の負担を低減することが重要である場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係るユーザ認証システムの構成を示す図である。
【図2】本発明に係るユーザ認証システムの他の構成を示す図である。
【図3】本実施例1に係るユーザ認証システムの構成を示す図である。
【図4】本実施例1に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施例2に係るユーザ認証システムの構成を示す図である。
【図6】本実施例2に係るユーザ認証システムによるユーザ認証処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施例1及び2に係るユーザ認証プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0055】
1,61 ユーザ
2,7,8 端末
3,12 ネットワーク
4〜6,24〜26 サービスシステム
4b〜6b ユーザID対応リスト
4c〜6c 発信番号選択部
4d〜6d コール部
11 ユーザ側通信機
11a 固有ID記憶部
11b コールバック部
13〜15 システム側通信機
24b〜26b 認証部
51 認証装置
51b ユーザID対応リスト
51c 発信番号選択部
51d コール部
62,63 PC(パーソナルコンピュータ)
64 UNIX(登録商標)(UNIX(登録商標)ワークステーション)
65 インターネット
66 ファイルサーバ
66b〜68b ユーザID対応リスト
66c〜68c 発信番号選択部
66d〜68d コール部
67,68 WEBサービス提供サーバ
71 携帯電話
71a 自局番号記憶部
71b コールバック部
72 無線網
73 公衆電話網
74,75 発信番号受信機能付モデム
76 認証サーバ
76b ユーザID対応リスト
76c 発信番号選択部
76d コール部
86 ファイルサーバ
86b〜88b 認証部
87,88 WEBサービス提供サーバ
100 コンピュータ
110 RAM
111 ユーザ認証プログラム
120 CPU
121 ユーザ認証プロセス
130 HDD
140 LANインタフェース
150 入出力インタフェース
160 DVDドライブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDを認証に用いるユーザ認証装置によるユーザ認証方法であって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDをユーザから取得するユーザID取得工程と、
ユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストから前記ユーザID取得工程により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索工程と、
前記固有ID検索工程により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール工程と、
前記コール工程により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取工程と、
前記コールバック受取工程により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得工程によりユーザIDが取得されたユーザを正規のユーザであると判定するユーザ判定工程と、
を含んだことを特徴とするユーザ認証方法。
【請求項2】
当該ユーザ認証装置がコールに用いる複数の発信IDの中からランダムに一つの発信IDを選択する発信ID選択工程をさらに含み、
前記コール工程は、前記発信ID選択工程により選択された発信IDを用いて前記コールを行うことを特徴とする請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項3】
前記通信機は電話であり、前記固有IDは電話番号であることを特徴とする請求項1または2に記載のユーザ認証方法。
【請求項4】
前記コール工程により行われた所定の回数のコール中にユーザがコールを受けた場合に、所定のガイダンスを流してユーザにコールバックを依頼するコールバック依頼工程をさらに含み、
前記コールバック受取工程は、前記コール工程により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバック、または、前記コールバック依頼工程による依頼に応答して通信機が行うコールバックを受け取ることを特徴とする請求項1、2または3に記載のユーザ認証方法。
【請求項5】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDを認証に用いるユーザ認証装置によるユーザ認証方法であって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDをユーザから取得するユーザID取得工程と、
ユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストから前記ユーザID取得工程により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索工程と、
前記固有ID検索工程により検索された固有IDの通信機へユーザがコールを受けるまでコールを行うコール工程と、
前記コール工程により行われたコールをユーザが受けると所定のガイダンスを流してユーザにコールバックを依頼するコールバック依頼工程と、
前記コールバック依頼工程による依頼に応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取工程と、
前記コールバック受取工程により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得工程によりユーザIDが取得されたユーザを正規のユーザであると判定するユーザ判定工程と、
を含んだことを特徴とするユーザ認証方法。
【請求項6】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDをユーザ認証に用いるユーザ認証装置によるユーザ認証方法であって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDとともにユーザ認証要求をユーザ認証を必要とする装置から受信するユーザ認証要求受信工程と、
ユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストから前記ユーザ認証要求受信工程によりユーザ認証要求とともに受信されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索工程と、
前記固有ID検索工程により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール工程と、
前記コール工程により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取工程と、
前記コールバック受取工程により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザ認証を必要とする装置に正規のユーザであることを通知するユーザ判定工程と、
を含んだことを特徴とするユーザ認証方法。
【請求項7】
ユーザが使用する通信機および該通信機の固有情報である固有IDを認証に用いるサービスシステムから構成されるユーザ認証システムであって、
前記サービスシステムは、
ユーザを特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストを記憶するユーザIDリスト記憶手段と、
ユーザIDをユーザから取得するユーザID取得手段と、
前記ユーザIDリスト記憶手段から前記ユーザID取得手段により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手段と、
前記固有ID検索手段により検索された固有IDの通信機へコールを所定の回数行うコール手段と、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手段と、
前記コールバック受取手段により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得手段によりユーザIDが取得されたユーザを正規のユーザであると判定するユーザ判定手段と、
を備え、
前記通信機は、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに対してユーザの指示に基づいてコールバックを行うコールバック手段を備えたことを特徴とするユーザ認証システム。
【請求項8】
ユーザが使用する通信機とユーザにサービスを提供するサービスシステムと該サービスシステムからのユーザ認証要求に基づいて前記通信機の固有情報である固有IDを用いてユーザ認証を行う認証装置とから構成されるユーザ認証システムであって、
前記認証装置は、
ユーザを特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストを記憶するユーザIDリスト記憶手段と、
ユーザIDをユーザ認証要求とともに前記サービスシステムから取得するユーザID取得手段と、
前記ユーザIDリスト記憶手段から前記ユーザID取得手段により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手段と、
前記固有ID検索手段により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール手段と、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手段と、
前記コールバック受取手段により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得手段によりユーザIDが取得されたユーザが正規のユーザであることを前記サービスシステムに通知するユーザ判定手段と、
を備え、
前記通信機は、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに対してユーザの指示に基づいてコールバックを行うコールバック手段を備えたことを特徴とするユーザ認証システム。
【請求項9】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDを認証に用いるユーザ認証装置であって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストを記憶するユーザIDリスト記憶手段と、
ユーザIDをユーザから取得するユーザID取得手段と、
前記ユーザIDリスト記憶手段から前記ユーザID取得手段により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手段と、
前記固有ID検索手段により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール手段と、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手段と、
前記コールバック受取手段により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得手段によりユーザIDが取得されたユーザを正規のユーザであると判定するユーザ判定手段と、
を備えたことを特徴とするユーザ認証装置。
【請求項10】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDをユーザ認証に用いるユーザ認証装置であって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストを記憶するユーザIDリスト記憶手段と、
ユーザIDとともにユーザ認証要求をユーザ認証を必要とする装置から受信するユーザ認証要求受信手段と、
前記ユーザIDリスト記憶手段から前記ユーザ認証要求受信手段により受信されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手段と、
前記固有ID検索手段により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール手段と、
前記コール手段により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手段と、
前記コールバック受取手段により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザ認証を必要とする装置に正規のユーザであることを通知するユーザ判定手段と、
を備えたことを特徴とするユーザ認証装置。
【請求項11】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDを認証に用いるユーザ認証プログラムであって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDをユーザから取得するユーザID取得手順と、
ユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストから前記ユーザID取得手順により取得されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手順と、
前記固有ID検索手順により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール手順と、
前記コール手順により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手順と、
前記コールバック受取手順により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザID取得手順によりユーザIDが取得されたユーザを正規のユーザであると判定するユーザ判定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするユーザ認証プログラム。
【請求項12】
ユーザが使用する通信機の固有情報である固有IDをユーザ認証に用いるユーザ認証プログラムであって、
ユーザを特定する情報であるユーザIDとともにユーザ認証要求をユーザ認証を必要とする装置から受信するユーザ認証要求受信手順と、
ユーザIDと固有IDとの対応関係を示すユーザIDリストから前記ユーザ認証要求受信手順によりユーザ認証要求とともに受信されたユーザIDに対応する固有IDを検索する固有ID検索手順と、
前記固有ID検索手順により検索された固有IDの通信機へ所定の回数コールを行うコール手順と、
前記コール手順により行われた所定の回数のコール終了後に該コールに応答して通信機が行うコールバックを受け取るコールバック受取手順と、
前記コールバック受取手順により受け取られたコールバックを行った通信機の固有IDが前記コール先の固有IDと一致するか否かを判定し、一致する場合には、前記ユーザ認証を必要とする装置に正規のユーザであることを通知するユーザ判定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするユーザ認証プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−15932(P2008−15932A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188489(P2006−188489)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】