説明

ラベル付き液体容器および、その製造方法

【課題】ラベル接着の作業効率の向上を図りつつ、輸送コストの低減を図ることができる、ラベル付き液体容器と、その液体容器を製造する方法を提供する。
【解決手段】液体容器10の表面に接着されるラベル20の表示面側をベース材31に剥離自在に貼り付けると共にラベル20の接着面21側を剥離自在な保護層31でカバーしたラベルシート30から、保護層32を剥離する第1工程と、液体容器10の表面をラベル20の接着面21に圧着させて液体容器10をシート30に一体に担持させる第2工程と、液体容器10を押圧しつつ、液体容器10を一体に担持させたシート30をロール状に巻き取る第3工程とからロール状シートを成形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面にラベルが接着された液体容器と、このラベル付き液体容器を製造する方法とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体洗剤や液体化粧品等の液状内容物を収納する液体容器であっては、一般に、内容物や成分を表示する必要がある。ところが、液体容器の表面に直接、印字することが困難な場合や、液体容器の表面に直接、印字することが不適当な場合もあるため、液体容器に表面に表示付きラベルを接着する方法が一般的である。
【0003】
このため、こうしたラベル付き液体容器は、ラベルを液体容器の表面に接着する作業が必要であり、そのラベル接着の作業を極力自動化すれば、さらに作業効率を向上させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3500342号公報
【0004】
しかしながら、ラベル付き液体容器を、容器メーカーから洗剤メーカー等のユーザーに納入する必要がある場合、液体容器を使用時の形態のままで搬送すると嵩張るため、輸送コストが増大し、輸送効率を向上しがたいという不都合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、ラベル接着の作業効率の向上を図りつつ、輸送コストの低減を図ることができる、ラベル付き液体容器と、その液体容器を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明である請求項1に記載の発明は、液体容器の表面に接着されるラベルの表示面側をベース材に剥離自在に貼り付けると共にラベルの接着面側を剥離自在な保護層でカバーしたラベルシートから、前記保護層を剥離する第1工程と、前記液体容器の表面を前記ラベルの接着面に圧着させて前記液体容器をラベルシートに一体に担持させる第2工程と、前記液体容器を押圧しつつ、前記液体容器を一体に担持させて前記ラベルシートをロール状に巻き取る第3工程とを具えることを特徴とするラベル付き液体容器の製造方法である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の第2工程において、前記液体容器の表面を前記ラベルの接着面に圧着させる際に、前記液体容器内に流体を供給して該液体容器を膨張させることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の第3工程において、前記液体容器の押圧を、ローラーによる圧延処理によって行うことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項記載の第3工程において、前記ラベルシートをロール状に巻き取る前に前記液体容器内の流体を吸引し、該液体容器を圧縮することを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の製造方法にて形成され、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のロール状シートからラベルシートを引き出し、該ラベルシートから前記ラベルと共に前記液体容器を剥離する第4工程と、前記ラベルシートから前記液体容器を前記ラベルと共に剥離した後、該液体容器を膨張させる第5工程とを具えることを特徴とするものである。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の第4工程において、前記ラベルは2つの表示面を強化材で連結したラベルであり、一方の表示面を前記第2工程にて接着し、第4工程の後、他方の表示面を、前記ラベルの接着面から前記保護層を剥離して前記強化材が前記液体容器の底部に位置するように前記ラベルを巻き付け、前記一方のラベル表示面が接着された前記液体容器の表面と反対側の表面に接着することを特徴とするものである。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7記載のいずれか一項記載の第1工程において、前記保護層を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該保護層を前記シャフトの回転によって前記ラベルの接着面から剥離することを特徴とするものである。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項6乃至8記載のいずれか一項記載の第4工程において、前記液体容器を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該液体容器を前記シャフトの回転によって前記ラベルシートから前記ラベルと共に剥離することを特徴とするものである。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のいずれか一項に記載の方法により製造されたラベル付き液体容器である。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記ラベル付き液体容器が、該液体容器の単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることを特徴とするものである。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項10において、前記ラベル付き液体容器は、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項10乃至12のいずれか一項において、前記液体容器は、その本体に、該液体容器を前記ラベルシートに押圧することによって容器そのものを折りたたんでフラットな状態に保持できる少なくとも1つの折返し部を有するものであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るラベル付き液体容器の製造方法は、まず、第1工程にて、液体容器の表面に接着されるラベルの表示面側をベース材に剥離自在に貼り付けると共にラベルの接着面側を剥離自在な保護層でカバーしたラベルシートから、前記保護層を剥離し、次に、第2工程にて、前記液体容器の表面を前記ラベルの接着面に圧着させて前記液体容器をラベルシートに一体に担持させ、最後の第3工程にて、前記液体容器を押圧しつつ、前記液体容器を一体に担持させた前記ラベルシートをロール状に巻き取る。これにより、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを形成する。
【0020】
この場合、第1〜第3工程を通して、大量の液体容器をラベルシートと一体に担持させることができるから、液体容器の表面にラベルを接着する作業が大幅に自動化されて作業効率の向上が図れる。しかも、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを形成して液体容器を減容化することによって、大量の液体容器を最小容積の半製品状態で搬送できるから、輸送コストを軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の好適な実施形態においては、上記第2工程において、前記液体容器の表面が前記ラベルの接着面に圧着する際に、前記液体容器内に流体を供給して該液体容器を膨張させるから、前記ラベルを確実に接着することができる。
【0022】
また、上記実施形態の第3工程において、前記液体容器の押圧を、ローラーによる圧延処理によって行うから、前記液体容器の体積を効率的に減少させることができる。この場合、大量の液体容器が一体に担持されたラベルシートを効率的にロール状に巻き取ることができる。
【0023】
また、上記実施形態は、第3工程において、前記ラベルシートをロール状に巻き取る前に前記液体容器内の流体を吸引し、該液体容器を圧縮するから、前記液体容器の体積をさらに効率的に減少させることができる。この場合、大量の液体容器を一体に担持させたラベルシートをさらに効率的にロール状に巻き取ることができる。
【0024】
さらに、ラベル付き液体容器の製造方法は、第4工程にて、上記実施形態のロール状シートからラベルシートを引き出し、該ラベルシートから前記ラベルと共に前記液体容器を剥離し、それから、第5工程にて、前記ラベルシートから前記液体容器を前記ラベルと共に剥離した後、該液体容器を膨張させる。この場合、ラベル付き液体容器を半製品の状態から簡単に成形することができる。
【0025】
また、上記実施形態は、第4工程において、前記ラベルは2つの表示面を強化材で連結したラベルであり、一方のラベル表示面を前記第2工程にて接着し、第4工程の後、他方のラベル表示面を、前記ラベルの接着面から前記保護層を剥離して前記強化材が前記液体容器の底部に位置するように前記ラベルを巻き付け、前記一方のラベル表示面が接着された前記液体容器の表面と反対側の表面に接着させる。この場合、完成したラベル付き液体容器に関して、より安定した自立性を確保することができる。
【0026】
さらに、上記実施形態は、第1工程において、前記保護層を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該保護層を前記シャフトの回転によって前記ラベルの接着面から剥離する。この場合、前記保護層の剥離が簡単な構成で容易に行える。
【0027】
さらに、上記実施形態は、第4工程において、前記液体容器を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該液体容器を前記シャフトの回転によって前記ラベルシートから前記ラベルと共に剥離する。この場合、ラベルシートからの液体容器の剥離が簡単な構成で容易に行える。
【0028】
なお、上述した液体容器は、該液体容器の単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることが好ましい。この場合、前記液体容器は、可撓性が得られる範囲内で最も高い強度を有するため、容器の容積増大および減少に関する耐久性が向上する。
【0029】
また、前記液体容器は、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂であることが好ましい。この場合、プラスチック材料として用いられる材料は既存のものであるから、製造コストを上昇させることなく、上述したそれぞれの作用効果を得ることができる。
【0030】
さらに、前記液体容器は、その本体に、該液体容器を前記ラベルシートに押圧することによって容器そのものを折りたたんでフラットな状態に保持できる少なくとも1つの折返し部を有するものであることが好ましい。この場合、ラベルシートの巻き取りが容易であるため、作業性が向上する。
【実施例】
【0031】
以下、本発明の実施例を、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明によるラベル付き液体容器の製造方法のうち、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを成形する方法の実施例を示す斜視図である。この方法によるシステムは、図示の如く、液体容器10の表面に接着されるラベル20を具えるラベルシート30を有する。ラベルシート30は、図2の断面図に示す如く、液体容器10の表面に接着されるラベル20の表示面側をベース材31に剥離自在に貼り付けると共にラベル20の接着面21側を剥離自在な保護層32でカバーした積層構造である。本システムでは、軸線O1周りに巻き取られているラベルシート30を引き出して軸線O2周りに巻き付け、ラベルシート30をセットする。
【0033】
符号40は、ラベルシート30から保護層32(図2参照)を剥離する第1工程を実現するための手段である。具体的な手段としては、引き出されたラベルシート30に沿って軸線O3周りに回転自在なシャフト41があって、この回転シャフト41周りには、径方向外向きに吸引用のノズル42が複数個設けられている。
【0034】
符号50は、液体容器10の表面をラベルの接着面に圧着させて液体容器10をラベルシート30に一体に担持させる第2工程を実現するための手段である。具体的な手段としては、複数の液体容器10を連続的に搬送するガイドレール51(図3参照)と、液体容器10に流体を供給して液体容器10を膨張させるための注入ノズル52とを具える。
【0035】
符号60は、液体容器10を押圧しつつ、この液体容器10を一体に取り付けたラベルシート30をロール状に巻き取る第3工程を実現するための手段である。具体的な手段としては、ラベルシート30と一体の液体容器10内の流体を吸引するための吸引ノズル61と、内部流体が吸引された液体容器10を圧延処理するため、軸線O4周りに回転自在なローラー62とを具える。
【0036】
ここで、図1〜3を参照して、本実施例の作用を説明する。
【0037】
ラベルシート30は、軸線O1から引き出されて軸線O2に巻き取られる際、第1工程として、回転シャフト41の径方向に設けられたノズル42の吸引力で保護層32を固定し、この保護層32をシャフト41の回転によってラベル20の接着面21(図2参照)から剥離する。この場合、保護層32の剥離が簡単な構成で容易に行える。
【0038】
次に、第2工程として、ガイドレール51から連続的に搬送された液体容器10を、保護層32が剥離されたラベル20の接着面21に圧着させて液体容器10をラベルシート30に一体に担持させる。この際、本実施例では、液体容器10の注ぎ口に注入ノズル52を導入し、この注入ノズル52から液体容器10内にエアなどの気体若しくは液体を供給して液体容器10を膨張させる。こうすることによって、液体容器10の表面をラベル20に確実に接着することができる。
【0039】
最後に、第3工程として、ラベルシート30に一体に担持された液体容器10をローラー62によって液体容器10を押圧しつつ、ラベルシート30をロール状に巻き取る。これにより、複数のラベル20付き液体容器10の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを形成し、液体容器10の減容化を図る。この場合、液体容器10の押圧はローラー62による圧延処理によって行われるから、液体容器10の体積を効率的に減少させて、大量の液体容器10を一体に担持させたラベルシート30を効率的にロール状に巻き取ることができる。
【0040】
また、本実施例では、上記第3工程において、ラベルシート30をロール状に巻き取る前に、液体容器10の注ぎ口に吸引ノズル61を導入し、この吸引ノズル61から液体容器10内の流体を吸引して液体容器10を圧縮する。こうすることによって、液体容器10の体積をさらに効率的に減少させて、大量の液体容器10を一体に担持させたラベルシート30をさらに効率的にロール状に巻き取ることができる。
【0041】
上述したように、本発明による製造方法によれば、第1〜第3工程を通して、大量の液体容器10をラベルシート30と一体に担持させることができるから、液体容器10の表面にラベル20を接着する作業が大幅に自動化されて作業効率の向上が図れる。しかも、複数のラベル付き液体容器10の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを形成して液体容器10を減容化することによって、大量の液体容器10を最小容積の半製品状態で搬送できるから、輸送コストを軽減することができる。
【0042】
図4(a),(b)は、上記ロール状シートからラベル付き液体容器10を製造する方法を説明するための斜視図である。また、図5(a),(b)はそれぞれ、ラベル付き液体容器10の完成体を示した斜視図および、使用後のラベル付き液体容器10を示した斜視図である。
【0043】
図4(a)に示す符号70は、上記ロール状シートから引き出されたラベルシート30から、ラベル20と共に液体容器10を剥離する第4工程を実現するための手段である。具体的な手段としては、引き出されたラベルシート30に沿って軸線O5周りに回転自在なシャフト71があって、この回転シャフト71周りには、径方向外向きに吸引用の第2ノズル72が複数個設けられている。
【0044】
図4(a),(b)に示す符号80は、ラベルシート30から液体容器10をラベル20と共に剥離した後、この液体容器10を膨張させる第5工程を実現するための手段である。具体的な手段としては、液体容器10内に流体を供給して液体容器10を膨張させるための第2注入ノズルを例示する。
【0045】
ここで、図4を参照して、本実施例の作用を説明する。
【0046】
ラベル付き液体容器10の製造方法は、図4(a)に示す如く、第4工程として、上記ロール状シートからラベルシート30を引き出し、回転シャフト71の径方向に設けられた第2ノズル72の吸引力で液体容器10を固定し、この液体容器10をシャフト71の回転によってラベル20と共にラベルシート30から剥離する。この場合、回転シャフト71に設けた第2ノズル72を用いるから、ラベルシート30からの液体容器10の剥離が簡単な構成で容易に行える。
【0047】
次に第5工程として、図4(b)に示す如く、ラベルシート30から液体容器10を剥離した後、この液体容器10の注ぎ口に第2注入ノズル80を導入し、この第2注入ノズル80から液体容器10内にエアなどの気体若しくは内容物などの液体を供給して液体容器10を膨張させ、液体容器10の成形を完了する。
【0048】
なお、本実施例において、ラベル20は、図4(b)に示す如く、2つの表示面22を強化材23で連結したラベルであり、一方の表示面22aを前記第2工程にて予め接着する。そして、上記第4工程の後、ラベル20における他方の表示面22bを、図4(b)に示す如く、ラベル20の接着面21から保護層32を剥離して強化材23が液体容器10の底部に位置するようにラベル20を巻き付け、一方の表示面22aが接着された液体容器10の表面と反対側の表面に接着させる。これにより、図5(a)に示す如くのラベル付き液体容器10が完成する。この場合、ラベル20が有する2つの表示面22a,22bの間を強化材23で連結しているから、完成したラベル付き液体容器10に関して、より安定した自立性を確保することができる。なお、上記ラベル付き液体容器10は、その使用が終れば、図5(b)に示す如くつぶして廃棄することができる。
【0049】
上述したように、本発明による第4工程および第5工程を具えたラベル付き液体容器10の製造方法によれば、ラベル付き液体容器10を半製品の状態から簡単に成形することができる。
【0050】
上述した液体容器10は、この液体容器10の単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることが好ましい。この場合、液体容器10は、可撓性が得られる範囲内で最も高い強度を有するため、液体容器10の容積増大および減少に関する耐久性が向上する。
【0051】
また、液体容器10は、高密度ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂であることが好ましい。この場合、プラスチック材料として用いられる材料は既存のものであるから、製造コストを上昇させることなく、上述したそれぞれの作用効果を得ることができる。
【0052】
ところで、ラベル付き液体容器の他の実施例としては、例えば、図6に示す如くのものがある。この液体容器11は、その本体に、液体容器11をラベルシート30に押圧する(図面の矢印参照)ことによって容器そのものを折りたたんでフラットな状態に保持できる少なくとも1つの折返し部11Bを有する。この場合、ラベルシート30の巻き取りが容易であるため、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明によるラベル付き液体容器の製造方法のうち、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートを成形する方法の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のラベルシートを示す断面図である。
【図3】液体容器を連続的に搬送するガイドレールを示す斜視図である。
【図4】(a),(b)は、ラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたロール状シートから、ラベル付き液体容器を製造する方法を説明する斜視図である。
【図5】(a),(b)は、ラベル付き液体容器の完成体を示す斜視図および、使用後の液体容器を示す斜視図である。
【図6】本発明によるラベル付き液体容器の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
10 液体容器
11 折返し部を有する液体容器
11B 折返し部
20 ラベル
21 ラベル接着剤面
22a 表示面
22b 表示面
23 強化材
30 ラベルシート
31 ベース材
32 保護層
40 第1工程手段
41 回転シャフト
42 第1吸引ノズル
50 第2工程手段
51 ガイドレール
52 注入ノズル
60 第3工程手段
61 第2吸引ノズル
62 ローラー
70 第4工程手段
71 回転シャフト
72 第2吸引ノズル
80 第3工程手段(第2注入ノズル)
O1,O2,O3,O4,O5 回転軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体容器の表面に接着されるラベルの表示面側をベース材に剥離自在に貼り付けると共にラベルの接着面側を剥離自在な保護層でカバーしたラベルシートから、前記保護層を剥離する第1工程と、
前記液体容器の表面を前記ラベルの接着面に圧着させて前記液体容器をラベルシートに一体に担持させる第2工程と、
前記液体容器を押圧しつつ、前記液体容器を一体に担持させて前記ラベルシートをロール状に巻き取る第3工程とを具えることを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の第2工程において、前記液体容器の表面を前記ラベルの接着面に圧着させる際に、前記液体容器内に流体を供給して該液体容器を膨張させることを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の第3工程において、前記液体容器の押圧を、ローラーによる圧延処理によって行うことを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項記載の第3工程において、前記ラベルシートをロール状に巻き取る前に前記液体容器内の流体を吸引し、該液体容器を圧縮することを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の製造方法にて形成され、複数のラベル付き液体容器の半製品が内部に巻き込まれたものであることを特徴とするロール状シート。
【請求項6】
請求項5に記載のロール状シートからラベルシートを引き出し、該ラベルシートから前記ラベルと共に前記液体容器を剥離する第4工程と、
前記ラベルシートから前記液体容器を前記ラベルと共に剥離した後、該液体容器を膨張させる第5工程とを具えることを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項7】
請求項6記載の第4工程において、前記ラベルは2つの表示面を強化材で連結したラベルであり、一方の表示面を前記第2工程にて接着し、第4工程の後、他方の表示面を、前記ラベルの接着面から前記保護層を剥離して前記強化材が前記液体容器の底部に位置するように前記ラベルを巻き付け、前記一方のラベル表示面が接着された前記液体容器の表面と反対側の表面に接着することを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項8】
請求項1乃至7記載のいずれか一項記載の第1工程において、前記保護層を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該保護層を前記シャフトの回転によって前記ラベルの接着面から剥離することを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項9】
請求項6乃至8記載のいずれか一項記載の第4工程において、前記液体容器を回転シャフトの径方向に設けられたノズルの吸引力で固定し、該液体容器を前記シャフトの回転によって前記ラベルシートから前記ラベルと共に剥離することを特徴とする、ラベル付き液体容器の製造方法。
【請求項10】
請求項6乃至9のいずれか一項に記載の方法により製造されたラベル付き液体容器。
【請求項11】
請求項10において、前記液体容器は、該液体容器の単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることを特徴とする、ラベル付き液体容器。
【請求項12】
請求項10において、前記液体容器は、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂であることを特徴とする、ラベル付き液体容器。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか一項において、前記液体容器は、その本体に、該液体容器を前記ラベルシートに押圧することによって容器そのものを折りたたんでフラットな状態に保持できる少なくとも1つの折返し部を有するものであることを特徴とする、ラベル付き液体容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−69589(P2006−69589A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−253250(P2004−253250)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】