説明

ラベル用シートの加工装置および加工方法

【課題】ラベル用シートに精度良くラベルとスリットとを形成する加工装置を提供する。
【解決手段】加工装置10は、ラベル用シート40を供給するシート繰出部11と、シート繰出部11から供給されるラベル用シート40に沿って、ラベル用シート40のラベル用フィルム42側に設けられた第1台座21と、ラベル用シート40を挟んで第1台座21と対向するよう、ラベル用シート40のセパレータ46側に設けられた第2台座22と、を備えている。第1台座21には、ラベル用シート40をラベル形状51に打抜くラベル用型30が取り付けられている。また第2台座22には、ラベル用シート40にスリット54を形成するスリット用型35が取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル用シートを加工する加工装置に係り、とりわけ、ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートをラベル形状に打ち抜くとともに、打ち抜かれたラベル間にスリットを形成する加工装置に関する。また本発明は、ラベル用シートの加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートを、ラベル用型によってラベル用フィルム側から打ち抜くことにより形成されるラベルが知られている。ラベル用型は、ラベル用フィルム側からラベル用シートのラベル用フィルムおよび粘着フィルムをラベル形状に打ち抜くラベル形成刃を有している。この場合、ラベル用型を用いてラベル用シートを打ち抜くことにより、ラベル用シートのラベル用フィルムと粘着フィルムとが、ラベルと、それ以外の打ち抜きカスとに区画される。
【0003】
また、ラベルと打ち抜きカスとに区画されたラベル用シートに対して、セパレータ側からラベル用シートにスリット用型によりスリットを形成することが知られている。例えば特許文献1において、ラベル用シートのセパレータおよび粘着フィルムを切断するとともに、ラベル用シートの長手方向に延びるスリットを形成するラベル製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−305462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のラベル製造方法においては、ラベル用シートをラベル用フィルム側からラベル形状に打ち抜く工程と、ラベル用シートにセパレータ側からスリットを形成する工程とが、それぞれ別個の工程として実施されている。この場合、ラベル打ち抜き工程においては、ラベル用シートに対するラベル用型の位置合わせが行われ、一方、スリット形成工程においては、ラベル用シートに対するスリット用型の位置合わせが行われると考えられる。
【0006】
ところで、ラベル用シートに対するラベル用型の位置合わせにおいては、所定の位置合わせ誤差(ラベル用型の位置合わせ誤差)が発生するのが不可避であると考えられる。同様に、ラベル用シートに対するスリット用型の位置合わせにおいても、所定の位置合わせ誤差(スリット用型の位置合わせ誤差)が発生するのが不可避であると考えられる。この場合、製造されたラベル用シートにおいては、形成されるラベルとスリットとの間の位置関係が、ラベル用型の位置合わせ誤差とスリット用型の位置合わせ誤差との足し合わせの分だけ設計からずれることが考えられる。加えて、ラベル打ち抜き工程とスリット形成工程との間でラベル用シートの搬送が行われるため、搬送中のラベル用シートの蛇行などによるラベル用シートの位置ずれに起因して、ラベル用シートに形成されるラベルとスリットとの間の位置関係がさらにずれることが考えられる。
【0007】
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るラベル用シートの加工装置またはラベル用シートの加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートをラベル形状に打ち抜くとともにスリットを形成する加工装置において、前記ラベル用シートを供給するシート供給部と、前記シート供給部から供給される前記ラベル用シートに沿って、前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルム側に設けられた第1台座と、前記第1台座と前記ラベル用シートを挟んで対向するよう、前記ラベル用シートの前記セパレータ側に設けられた第2台座と、前記第1台座に取り付けられたラベル用型と、前記第2台座に取り付けられたスリット用型と、を備え、前記第1台座および前記第2台座のうち少なくとも一方は、他方に向かって移動自在となっており、前記ラベル用型は、前記ラベル用フィルム側から前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルムおよび前記粘着フィルムをラベル形状に打ち抜くとともに、ラベル形状の外側に打抜きカスを形成するラベル形成刃を有し、前記スリット用型は、前記セパレータ側から前記ラベル用シートの前記セパレータおよび前記粘着フィルムを切断してスリットを形成するスリット形成刃を有することを特徴とするラベル用シートの加工装置である。
【0009】
本発明による加工装置において、好ましくは、前記第1台座および前記第2台座には、各々位置合わせマークが設けられている。この場合、前記第1台座および前記第2台座は、一方の位置合わせマークが他方の位置合わせマークと対向するよう配置されていてもよい。
【0010】
本発明による加工装置において、好ましくは、前記ラベル用型または前記スリット用型は、それぞれ前記第1台座または前記第2台座の位置合わせマークを基準として前記第1台座または前記第2台座に対して取り付けられる。
【0011】
本発明による加工装置において、前記第1台座は、位置合わせマークが設けられた第1固定プレートを有し、前記ラベル用型は、当該第1固定プレートを介して前記第1台座に取り付けられ、前記第2台座は、位置合わせマークが設けられた第2固定プレートを有し、前記スリット用型は、当該第2固定プレートを介して前記第2台座に取り付けられていてもよい。
【0012】
本発明による加工装置において、好ましくは、前記第1台座および前記第2台座のうち少なくとも一方は、他方に向かう方向において、および、他方に向かう方向に直交する方向において、駆動部により駆動される。
【0013】
本発明による加工装置は、前記第1台座および前記第2台座の下流側に設けられ、前記ラベル形成刃によって形成された打抜きカスを巻き取るカス巻取部をさらに備えていてもよい。この場合、前記スリット用型の前記スリット形成刃は、前記ラベル用シートのうち前記打ち抜きカスに対応する部分にスリットを形成するよう構成されていてもよい。
【0014】
本発明は、ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートをラベル形状に打ち抜くとともにスリットを形成するラベル用シートの加工方法において、前記ラベル用シートを準備する工程と、ラベル形成刃によって前記ラベル用フィルム側から前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルムおよび前記粘着フィルムをラベル形状に打ち抜くラベル打ち抜き工程と、スリット形成刃によって前記セパレータ側から前記ラベル用シートの前記セパレータおよび前記粘着フィルムを切断してスリットを形成するスリット形成工程と、を備え、前記ラベル形成刃および前記スリット形成刃が、互いに対向する第1台座および第2台座にそれぞれ取り付けられていることを特徴とするラベル用シートの加工方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ラベル形成刃により、ラベル用フィルム側からラベル用シートのラベル用フィルムおよび粘着フィルムがラベル形状に打ち抜かれる。またスリット形成刃により、セパレータ側からラベル用シートのセパレータおよび粘着フィルムが切断されてスリットが形成される。そして、ラベル形成刃およびスリット形成刃は、互いに対向する第1台座および第2台座にそれぞれ取り付けられている。このため、ラベル形成刃に対するスリット形成刃の位置合わせを精度良く実施することができる。このことにより、ラベル用シートに形成されるラベルとスリットとの間の位置関係が設計からずれるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における加工装置を示す図。
【図2】図2は、本発明の実施の形態において、加工装置のラベル用型を示す斜視図。
【図3】図3は、本発明の実施の形態において、加工装置のスリット用型を示す斜視図。
【図4】図4(a)(b)は、本発明の実施の形態において、ラベル用型とスリット用型との間の位置関係を示す図。
【図5】図5は、本発明の実施の形態において、ラベル用シートの層構成を示す断面図。
【図6】図6は、本発明の実施の形態において、ラベル用シートの層構成の変形例を示す図。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の形態において、加工装置によって加工されたラベル用シートを示す平面図、図7(b)は、図7(a)に示すラベル用シートのVIIb−VIIb線に沿った断面図。
【図8】図8(a)(b)(c)は、本発明の実施の形態において、第1台座および第2台座にラベル用型およびスリット用型を取り付ける手順を示す図。
【図9A】図9Aは、本発明の実施の形態において、第2固定プレートにスリット用型を取り付ける手順を示す図。
【図9B】図9Bは、本発明の実施の形態において、第2固定プレートにスリット用型を取り付ける手順を示す図。
【図9C】図9Cは、本発明の実施の形態において、第2固定プレートにスリット用型を取り付ける手順を示す図。
【図10A】図10A(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の形態において、加工装置によりラベル用シートを加工する手順を示す図。
【図10B】図10B(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の形態において、加工装置によりラベル用シートを加工する手順を示す図。
【図11】図11は、本発明の実施の形態の変形例における加工装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1乃至図10を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図5乃至図7を参照して、本実施の形態におけるラベル用シート40について説明する。
【0018】
ラベル用シート
図5はラベル用シート40の層構成を示す断面図である。図5に示すように、ラベル用シート40は、ラベル用フィルム42と、粘着フィルム44と、セパレータ46と、を有している。このうちラベル用フィルム42は、図5に示すように、ホログラム画像を形成する保護層42a、ホログラム層42b、着色層42cおよび接着剤層42dと、ラベル用画像が印刷されたアンカーコート層42eと、これらの層42a〜42eを支持するフィルム基材層42fと、を含んでいる。フィルム基材層42fは、樹脂から構成されていてもよく、若しくは、紙から構成されていてもよい。
【0019】
また図5に示すように、セパレータ46は、離型処理層46aと、フィルム基材層46bと、を含んでいる。このうち離型処理層46aは、粘着フィルム44がセパレータ46から剥離し易くするための層である。またフィルム基材層46bは、樹脂から構成されていてもよく、若しくは、紙から構成されていてもよい。また粘着フィルム44は、透明な粘着剤から構成されていてもよく、若しくは、着色された粘着剤から構成されていてもよい。
【0020】
なおラベル用シート40の層構成が上述の構成に限られることはなく、例えば図6に示すように、ラベル用シート40のラベル用フィルム42において、ホログラム画像を形成する保護層42a、ホログラム層42b、着色層42cおよび接着剤層42dが、アンカーコート層42e上に部分的に設けられていてもよい。また図示はしないが、図6または図7に示すラベル用シート40のラベル用フィルム42に着色層42cが含まれていなくてもよい。若しくは、図示はしないが、ラベル用画像が、ホログラム層42bを含む複数の層により実現されるホログラム画像から構成されていてもよい。すなわち、アンカーコート層42eが含まれていなくてもよい。
【0021】
ラベル用フィルム42、粘着フィルム44およびセパレータ46の厚みは、例えば8〜170μm、10〜30μmおよび12〜90μmの範囲内となっている。しかしながら、ラベル用フィルム42、粘着フィルム44およびセパレータ46の厚みが上記の厚みに限られることはなく、求められるラベル53の特性に応じて厚みが適宜設定される。
【0022】
次に図7(a)(b)を参照して、後述する加工装置により加工されたラベルシート(加工済みラベル用シート50)について説明する。図7(a)は加工済みラベル用シート50をラベル用フィルム42側から見た場合を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す加工済みラベル用シート50のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。
【0023】
図7(a)に示すように、加工済みラベル用シート50は、後述するラベル用型により複数のラベル形状51にラベル用フィルム42側から打抜かれており、これによって、ラベル形状51を有する複数のラベル53と、ラベル形状51の外側に位置する打抜きカス52とが形成されている。ここで、図7(b)に示すように、各ラベル形状51は、ラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44に形成されたラベル用切込み53aにより画定されている。ラベル使用時において、ラベル形状51を有するラベル用フィルム42と粘着フィルム44とからなるラベル53は、セパレータ46から剥離された後、任意の対象物に対して貼付される。
【0024】
また図7(a)に示すように、加工済みラベル用シート50には、後述するスリット用型によりセパレータ46側からスリット54が形成されている。図7(a)に示すように、このスリット54は、加工済みラベル用シート50のうち打抜きカス52に対応する部分に、加工済みラベル用シート50の長手方向(図7(a)において矢印Dで示す方向)に平行に延びるよう形成されている。また図7(b)に示すように、スリット54は、セパレータ46および粘着フィルム44を切断することにより形成されている。
【0025】
図7(a)に示すように、加工済みラベル用シート50には、その幅方向(図7(a)において矢印Dで示す方向)において3個のラベル53が形成されている。幅方向に並ぶ3個のラベル53は、図7(a)に示すように、タイミングマーク48に対応する位置に形成されている。また上述のスリット54は、加工済みラベル用シート50の幅方向においてラベル53を区画するよう形成されている。また図7(b)に示すように、加工済みラベル用シート50の幅方向において隣接するラベル53を支持するセパレータ54間は、打抜きカス52によってつなぎ合わされている。この場合、加工済みラベル用シート50から打抜きカス52が剥離されると、加工済みラベル用シート50が、スリット54に沿って3列のカス剥離済みラベル用シート61に分離される。その後、各カス剥離済みラベル用シート61をそれぞれ別個のコア(図示せず)に巻き取ることにより、ラベル53が1列に並んだラベル用シートからなるロールが得られる。
【0026】
加工装置
次に、図1乃至図4を参照して、ラベル用シート40をラベル形状51に打ち抜くとともにスリット54を形成する加工装置10について説明する。
【0027】
図1に示すように、加工装置10は、ラベル用シート40を供給するシート繰出部11(シート供給部)と、シート繰出部11から供給されるラベル用シート40に沿って、ラベル用シート40のラベル用フィルム42側に設けられた第1台座21と、ラベル用シート40を挟んで第1台座21と対向するよう、ラベル用シート40のセパレータ46側に設けられた第2台座22と、を備えている。このうち第1台座21は、第2台座22に向かう方向(図1において矢印Dで示す方向)において移動自在となっている。また第1台座21は、第2台座22に向かう方向に直交する方向(図1において矢印Dまたは矢印Dで示す方向)においても移動自在となっている。矢印D、DまたはDで示す方向における第1台座21の移動は、駆動部28により駆動制御される。
【0028】
また図1に示すように、第1台座21には、第1固定プレート23を介してラベル用型30が取り付けられている。同様に、第2台座22には、第2固定プレート25を介してスリット用型35が取り付けられている。また第1台座21または第2台座22の近傍には、図1に示すように、ラベル用シート40のタイミングマーク48を検出するRGBセンサー19が配置されている。
【0029】
ラベル用型30およびスリット用型35は、それぞれラベル用シート40を打ち抜くためのものであり、これらラベル用型30およびスリット用型35を用いてラベル用シート40を加工することにより、ラベル形状51を有する複数のラベル53と、ラベル形状51の外側に位置する打抜きカス52とが形成される。後述するように、ラベル用型30およびスリット用型35を用いてラベル用シート40を加工するタイミングは、RGBセンサー19からの信号に基づいて決定される。
【0030】
ラベル形状51を有する複数のラベル53と、ラベル形状51の外側に位置する打抜きカス52とが形成された加工済みラベル用シート50は、その後、図1に示すように、剥離部29において、打抜きカス52とカス剥離済みラベル用シート61とに分離される。図1に示すように、カス剥離済みラベル用シート61はシート巻取部12により巻き取られ、一方、打抜きカス52はカス巻取部13により巻き取られる。
【0031】
ラベル用型およびスリット用型
次に、図2乃至図4(a)(b)を参照して、ラベル用型30およびスリット用型35についてより詳細に説明する。図2は、図1に示すラベル用型30を斜め下方から見た場合を示す斜視図であり、図3は、図1に示すスリット用型35を斜め上方から見た場合を示す斜視図である。図4(a)は、図2に示すラベル用型30のIVa−IVa線に沿った断面図であり、図4(b)は、図3に示すスリット用型35のIVb−IVb線に沿った断面図である。
【0032】
はじめにラベル用型30について説明する。図2に示すように、ラベル用型30は、矩形状の輪郭を有する複数のラベル形成刃31を有している。これらラベル形成刃31は、ラベル用フィルム42側からラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44をラベル形状51に打ち抜くとともに、ラベル形状51の外側に打抜きカス52を形成するものである。各ラベル形成刃31は、少なくともラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44を貫通可能な高さh(図4(a)参照)を有している。このようなラベル形成刃31は、例えば、高さhが0.4〜2.0mmの範囲内であるピナクルダイ(小尖塔ダイ、塚谷刃物製)からなっている。
【0033】
また図2に示すように、ラベル用型30には、複数の位置合わせマーク32と、複数の貫通穴33とが設けられている。これら位置合わせマーク32および貫通穴33は、後述するように、ラベル用型30を第1固定プレート23に取り付ける際に利用される。
【0034】
次にスリット用型35について説明する。図3に示すように、スリット用型35は、一方向に延びる複数のスリット形成刃36を有している。これらスリット形成刃36は、セパレータ46側からラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44を切断してスリット54を形成するものである。各スリット形成刃36は、少なくともラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44を貫通可能な高さh(図4(b)参照)を有している。このようなスリット形成刃36は、例えば、高さhが0.4〜2.0mmの範囲内であるピナクルダイ(小尖塔ダイ、塚谷刃物製)からなっている。なお、図4(a)(b)に示すように、各スリット形成刃36は、加工時にラベル用型30がスリット用型35に向かって移動する際にラベル形成刃31とスリット形成刃36とが接触しないよう配置されている。
【0035】
ラベル形成刃31およびスリット形成刃36においては、上述のように、一般的なダイに比べて高さの小さなピナクルダイが用いられている。このため、後述するようにラベル用型30とスリット用型35との間でラベル用シート40を搬送する際、ラベル用型30のラベル形成刃31、またはスリット用型35のスリット形成刃36が搬送中のラベル用シート40に接触するのを容易に防ぐことができる。
【0036】
また図3に示すように、スリット用型35には、ラベル用型30の場合と同様に、複数の位置合わせマーク37と、複数の貫通穴38とが設けられている。これら位置合わせマーク37および貫通穴は、後述するように、スリット用型35を第2固定プレート25に取り付ける際に利用される。
【0037】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、はじめに、第1台座21に第1固定プレート23を介してラベル用型30を取り付けるとともに、第2台座22に第2固定プレート25を介してスリット用型35を取り付ける方法について説明する。次に、加工装置10によりラベル用シート40を加工する方法について説明する。
【0038】
ラベル用型およびスリット用型の取り付け方法
はじめに、図8乃至図9Cを参照して、第1台座21に第1固定プレート23を介してラベル用型30を取り付けるとともに、第2台座22に第2固定プレート25を介してスリット用型35を取り付ける方法について説明する。図8(a)〜(c)は、第1台座21に第1固定プレート23を介してラベル用型30を取り付けるとともに、第2台座22に第2固定プレート25を介してスリット用型35を取り付ける手順の概略を示す図である。図9A乃至図9Cは、第2固定プレート25にスリット用型35を取り付ける手順を詳細に示す図である。
【0039】
はじめに、図8(a)に示すように、第2台座22に第2固定プレート25を取り付ける。この場合、図8(a)に示すように、第2台座22の位置合わせマーク22aを基準として第2固定プレート25を第2台座22に取り付ける。例えば、第2台座22の位置合わせマーク22aと第2固定プレート25の位置合わせマーク26とが矢印Dで示す方向において一致するよう、第2台座22に第2固定プレート25を取り付ける。
【0040】
次に、図8(b)に示すように、第1台座21に第1固定プレート23を取り付ける。この場合、図8(b)に示すように、第1台座21の位置合わせマーク21aを基準として第1固定プレート23を第1台座21に取り付ける。例えば、第1台座21の位置合わせマーク21aと第1固定プレート23の位置合わせマーク24とが矢印Dで示す方向において一致するよう、第1台座21に第1固定プレート23を取り付ける。
【0041】
その後、図8(c)に示すように、第1固定プレート23の位置合わせマーク24と第2固定プレート25の位置合わせマーク26とが矢印Dで示す方向において一致するよう、矢印DまたはDで示す方向で第1台座21を駆動部28により移動させる。この場合、例えば、第1固定プレート23の位置合わせマーク24と第2固定プレート25の位置合わせマーク26とを撮像するCCDカメラ(図示せず)からの情報に基づいて、駆動部28が第1台座21を駆動制御する。これによって、第2固定プレート25に対する第1固定プレート23の位置を精度良く設定することができる。
【0042】
次に、図8(d)に示すように、第1固定プレート23にラベル用型30を取り付けるとともに、第2固定プレート25にスリット用型35を取り付ける。以下、ラベル用型30およびスリット用型35を第1固定プレート23および第2固定プレート25に取り付ける手順について、図9A乃至図9Cを参照して詳細に説明する。なお、ラベル用型30およびスリット用型35は、設けられている刃が異なるのみであり、第1固定プレート23および第2固定プレート25への取り付け手順は略同一であるから、ここでは、第2固定プレート25にスリット用型35を取り付ける手順について説明する。
【0043】
はじめに、図9Aに示すように、第2固定プレート25の所定位置にピン27を設ける。次に、第2固定プレート25のピン27がスリット用型35の貫通穴38に差し込まれるよう、スリット用型35を第2固定プレート25上に配置する。
【0044】
次に、図9Bに示すように、第2固定プレート25の位置合わせマーク26とスリット用型35の位置合わせマーク37とが一致するよう、スリット用型35の位置を矢印Dまたは矢印Dで示す方向において微調整する。これによって、第2固定プレート25に対するスリット用型35の位置を精度良く設定することができる。
【0045】
その後、固定具(図示せず)によってスリット用型35を第2固定プレート25に対して強固に固定し、次に、図9Cに示すように、第2固定プレート25のピン27を取り外す。このようにして、スリット用型35が第2固定プレート25に精度良く取り付けられる。
【0046】
ラベル用シートの加工方法
次に、図1、図10Aおよび図10Bを参照して、ラベル用シート40を加工装置10により加工する方法について説明する。図10A(a)および図10B(a)は、加工装置10において搬送されるラベル用シート40をラベル用型30側から見た場合を示す平面図であり、図10A(b)〜10A(d)および図10B(b)〜10B(d)は、それぞれ図10A(a)および図10B(a)に示すラベル用シート40のXA−XA線およびXB−XB線に沿った断面図である。なお図10Aおよび図10Bにおいては、便宜上、第1台座21、第2台座22、第1固定プレート23および第2固定プレート25の描写が省略されている。
【0047】
はじめに、図1に示すように、ラベル用シート40を巻きつけたシート繰出部11を準備する。次に、ラベル用シート40の先端を、複数の搬送ローラー15からなる蛇行修正機構、一対のテンションコントロールニップローラー17,17、第第1台座21と第2台座22との間、および一対の駆動ニップローラー18,18を順次通してシート巻取部12まで送り、このラベル用シート40の先端をシート巻取部12に固定する。
【0048】
次に、図1に示すように、シート繰出部11からシート巻取部12に向けてラベル用シート40を送り出す。このとき、例えば、ラベル用シート40の搬送速度が5〜10m/minの範囲内となり、シート繰出部11におけるラベル用シート40の巻出し張力が10〜50Nの範囲内となり、シート巻取部12における巻取り張力が10〜30Nの範囲内となるよう、加工装置10が制御される。
【0049】
次に図10Aおよび図10Bを参照して、第1台座21および第2台座22近傍における加工装置10の作用について説明する。図10A(a)(b)は、ラベル用シート40が搬送されているときの、ラベル用シート40とラベル用型30およびスリット用型35との位置関係を示す図である。図10A(b)に示すように、ラベル用型30のラベル形成刃31、またはスリット用型35のスリット形成刃36のいずれもが、搬送中のラベル用シート40に接触しないよう、ラベル用型30およびスリット用型35の配置と、ラベル用シート40の搬送経路とが設定されている。
【0050】
はじめに、図10A(a)に示すように、ラベル用シート40のタイミングマーク48がRGBセンサー19によって検出されるまで、ラベル用シート40を搬送する。ラベル用シート40のタイミングマーク48がRGBセンサー19により検出されると、ラベル用シート40の搬送が停止される。なお、図10A(a)に示すように、ラベル用シート40の搬送が停止された際、ラベル用型30が、ラベル用シート40の幅方向(矢印Dで示されている方向)において2個のタイミングマーク48と重なるよう、RGBセンサー19の配置が設定されている。
【0051】
ラベル用シート40の搬送が停止された後、駆動部28により第1台座21が第2台座22に向かって動かされ、これによって、図10A(c)に示すように、ラベル用型30とスリット用型35とによりラベル用シート40がプレスされる。これによって、図10A(c)に示すように、ラベル用型30のラベル形成刃31が、ラベル用フィルム42および粘着フィルム44を貫通するようラベル用シート40に差し込まれる。同時に、スリット用型35のスリット形成刃36が、セパレータ46および粘着フィルム44を貫通するようラベル用シート40に差し込まれ、これによって、セパレータ46および粘着フィルム44が切断される。
【0052】
次に、第1台座21が第2台座22から離れるよう動かされ、これによって、図10A(d)に示すように、ラベル用型30のラベル形成刃31とスリット用型35のスリット形成刃36とがラベル用シート40から引き抜かれる。この際、図10A(d)に示すように、ラベル用フィルム42および粘着フィルム44にラベル用切込み53aが形成されており、これによって、ラベル用フィルム42および粘着フィルム44がラベル形状51に打抜かれている。また、ラベル形状51の外側には打抜きカス52が形成されている。同時に、ラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44にスリット54が形成されている。このようにして、加工装置10により、ラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44がラベル形状51に打抜かれるとともに、ラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44にスリット54が形成される。
【0053】
その後、図10B(a)(b)に示すように、ラベル用シート40の搬送を再開する。この場合、図10B(a)に示すように、搬送が再開された後、RGBセンサー19が、搬送方向(図10B(a)において矢印Dで示される方向)におけるラベル用型30のラベル形成刃31の個数と同一の個数のタイミングマーク48を新たに検出するまで、ラベル用シート40の搬送が行われる。すなわち、図10B(a)に示すように、搬送が再開された後、RGBセンサー19が2個目のタイミングマーク48を検出すると、ラベル用シート40の搬送が停止される。その後、図10B(b)〜(d)に示すように、ラベル用型30によってラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44がラベル形状51に打抜かれるとともに、スリット用型35によってラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44にスリット54が形成される。
【0054】
なお、好ましくは、一回の搬送によるラベル用シート40の搬送長さをlとした場合、搬送方向におけるスリット用型35のスリット形成刃36の長さlが、搬送長さlよりも長くなるよう設定されている。このため、スリット用型35のスリット形成刃36によりラベル用シート40にスリット54を形成する際、図10B(b)において寸法lにより示すように、形成済みのスリット54の一部と、新たに形成されるスリット54の一部とを部分的に重ならせることができる。例えば、一回の搬送によるラベル用シート40の搬送長さlが100mmとなっている場合、スリット用型35のスリット形成刃36の長さlを101mmとすることにより、形成済みのスリット54の一部と、新たに形成されるスリット54の一部とを1mmだけ重ならせることができる。このことにより、ラベル用シート40の長手方向全域に渡って、スリット54を確実に形成することができる。
【0055】
上述のようにして加工された加工済みラベル用シート50は、図1に示すように、一対の駆動ニップローラー18,18間を通って剥離部29に到達する。剥離部29においては、図1に示すように、加工済みラベル用シート50から打抜きカス52が剥離される。これによって、加工済みラベル用シート50が、スリット54に沿って3列のカス剥離済みラベル用シート61に分離され、その後、各カス剥離済みラベル用シート61が、シート巻取部12においてそれぞれ別個のコア(図示せず)に巻き取られる。このようにして、ラベル53が1列に並んだラベル用シートからなるロールが得られる。一方、剥離部29において加工済みラベル用シート50から剥離された打抜きカス52は、カス巻取部13によって巻き取られる。
【0056】
このように本実施の形態によれば、ラベル用型30のラベル形成刃31により、ラベル用フィルム42側からラベル用シート40のラベル用フィルム42および粘着フィルム44がラベル形状51に打ち抜かれる。またスリット用型35のスリット形成刃36により、セパレータ46側からラベル用シート40のセパレータ46および粘着フィルム44が切断されてスリット54が形成される。そして、ラベル用型30およびスリット用型35は、互いに対向する第1台座21および第2台座22にそれぞれ取り付けられている。このため、ラベル形成刃31に対するスリット形成刃36の位置合わせを精度良く実施することができる。このことにより、ラベル用シート40に形成されるラベル53とスリット54との間の相対的な位置関係の精度を向上させることができる。
【0057】
また本実施の形態によれば、第1台座21、第2台座22、第1固定プレート23、第2固定プレート25、ラベル用型30およびスリット用型35には、それぞれ位置合わせマーク21a,22a,24,26,32および37が設けられている。このため、第1台座21に対して第1固定プレート23およびラベル用型30を精度良く取り付けることができ、同様に、第2台座22に対して第2固定プレート25およびスリット用型35を精度良く取り付けることができる。加えて、第2台座22、第2固定プレート25およびスリット用型35に対する第1台座21、第1固定プレート23およびラベル用型30の位置合わせを精度良く実施することができる。このことにより、ラベル用シート40に形成されるラベル53とスリット54との間の相対的な位置関係の精度をさらに向上させることができる。
【0058】
また本実施の形態によれば、第1台座21は、第2台座22に向かう方向において移動自在であるとともに、第2台座22に向かう方向に直交する方向においても移動自在となっている。このため、第2台座22、第2固定プレート25およびスリット用型35に対する第1台座21、第1固定プレート23およびラベル用型30の位置合わせを容易に実施することができる。
【0059】
また本実施の形態によれば、スリット54は、加工済みラベル用シート50のうち打抜きカス52に対応する部分に、加工済みラベル用シート50の長手方向に平行に延びるよう形成されている。このため、加工済みラベル用シート50から打抜きカス52を剥離することにより、加工済みラベル用シート50を、スリット54に沿って3列のカス剥離済みラベル用シート61に容易に分離することができる。
【0060】
なお本実施の形態において、ラベル用型30とスリット用型35とが互いに対向するよう配置されている例を示したが、これに限られることはない。例えば図11に示すように、ラベル用型30とスリット用型35とが、互いに対抗する第1台座21および第2台座22にそれぞれ取り付けられていればよく、ラベル用型30とスリット用型35とが互いに対向していなくてもよい。図11に示す加工装置10においても、第1台座21と第2台座22とがラベル用シート40を挟んで対向するよう配置されており、このため、第2台座22に対する第1台座21の位置合わせを精度良く実施することができる。このため、第1台座21に対してラベル用型30を精度良く取り付けるとともに、第2台座22に対してスリット用型35を精度良く取り付けることにより、ラベル形成刃31に対するスリット形成刃36の位置合わせを精度良く実施することができる。このことにより、ラベル用シート40に形成されるラベル53とスリット54との間の相対的な位置関係の精度を向上させることができる。
【0061】
また本実施の形態において、移動自在の第1台座21にラベル用型30が取り付けられ、静止している第2台座22にスリット用型35が取り付けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、ラベル用型30を第2台座22に取り付けるとともに、スリット用型35を第1台座21に取り付けてもよい。この場合、第1台座21側にセパレータ46が位置し、第2台座22側にラベル用フィルム42が位置するよう、ラベル用シート40が搬送される。
【0062】
また本実施の形態において、ラベル用型30が、第1固定プレート23を介して第1台座21に取り付けられ、同様に、スリット用型35が、第2固定プレート25を介して第2台座22に取り付けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、ラベル用型30を直接に第1台座21に取り付けてもよく、スリット用型35を直接に第2台座22に取り付けてもよい。
【0063】
また本実施の形態において、第1台座21が、第2台座22に向かう方向において移動可能となっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第2台座22も、第1台座21に向かう方向において移動可能となっていてもよい。また、第2台座22が、第1台座21に向かう方向に直交する方向においても移動自在となっていてもよい。
【0064】
また本実施の形態において、スリット54が、加工済みラベル用シート50のうち打抜きカス52に対応する部分に、加工済みラベル用シート50の長手方向に平行に延びるよう形成されている例を示した。しかしながら、スリット54が形成される位置および方向が特に限られることはなく、所望されるラベル用シートの仕様に応じて、スリット54を任意の位置および方向に形成することができる。例えば、スリット54が、加工済みラベル用シート50のうち打抜きカス52に対応する部分以外の部分に形成されてもよく、また、スリット54が、加工済みラベル用シート50の幅方向に平行に延びるよう形成されてもよい。
【0065】
また本実施の形態において、加工装置10のシート供給部が、ロール状に巻き取られたラベル用シート40を送り出すシート繰出部11からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、加工装置10のシート供給部は、枚葉でラベル用シート40を供給するものであってもよい。この場合、加工装置10により、枚葉でラベル用シート40が加工される。
【符号の説明】
【0066】
10 加工装置
11 シート繰出部
12 シート巻取部
13 カス巻取部
15 搬送ローラー
16 蛇行修正機構
17 テンションコントロールニップローラー
18 駆動ニップローラー
19 RGBセンサー
21 第1台座
21a 位置合わせマーク
22 第2台座
22a 位置合わせマーク
23 第1固定プレート
24 位置合わせマーク
25 第2固定プレート
26 位置合わせマーク
27 ピン
28 駆動部
29 剥離部
30 ラベル用型
31 ラベル形成刃
32 位置合わせマーク
33 貫通穴
35 スリット用型
36 スリット形成刃
37 位置合わせマーク
38 貫通穴
40 ラベル用シート
42 ラベル用フィルム
42a 保護層
42b ホログラム層
42c 着色層
42d 接着剤層
42e アンカーコート層
42f フィルム基材
44 粘着フィルム
46 セパレータ
46a 離型処理層
46b フィルム基材
48 タイミングマーク
50 加工済みラベル用シート
51 ラベル形状
52 打抜きカス
53 ラベル
53a ラベル用切込み
54 スリット
61 カス剥離済みラベル用シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートをラベル形状に打ち抜くとともにスリットを形成する加工装置において、
前記ラベル用シートを供給するシート供給部と、
前記シート供給部から供給される前記ラベル用シートに沿って、前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルム側に設けられた第1台座と、
前記第1台座と前記ラベル用シートを挟んで対向するよう、前記ラベル用シートの前記セパレータ側に設けられた第2台座と、
前記第1台座に取り付けられたラベル用型と、
前記第2台座に取り付けられたスリット用型と、を備え、
前記第1台座および前記第2台座のうち少なくとも一方は、他方に向かって移動自在となっており、
前記ラベル用型は、前記ラベル用フィルム側から前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルムおよび前記粘着フィルムをラベル形状に打ち抜くとともに、ラベル形状の外側に打抜きカスを形成するラベル形成刃を有し、
前記スリット用型は、前記セパレータ側から前記ラベル用シートの前記セパレータおよび前記粘着フィルムを切断してスリットを形成するスリット形成刃を有することを特徴とするラベル用シートの加工装置。
【請求項2】
前記第1台座および前記第2台座には、各々位置合わせマークが設けられ、
前記第1台座および前記第2台座は、一方の位置合わせマークが他方の位置合わせマークと対向するよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
前記ラベル用型または前記スリット用型は、それぞれ前記第1台座または前記第2台座の位置合わせマークを基準として前記第1台座または前記第2台座に対して取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
【請求項4】
前記第1台座は、位置合わせマークが設けられた第1固定プレートを有し、前記ラベル用型は、当該第1固定プレートを介して前記第1台座に取り付けられ、
前記第2台座は、位置合わせマークが設けられた第2固定プレートを有し、前記スリット用型は、当該第2固定プレートを介して前記第2台座に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
【請求項5】
前記第1台座および前記第2台座のうち少なくとも一方は、他方に向かう方向において、および、他方に向かう方向に直交する方向において、駆動部により駆動されることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
【請求項6】
前記第1台座および前記第2台座の下流側に設けられ、前記ラベル形成刃によって形成された打抜きカスを巻き取るカス巻取部をさらに備え、
前記スリット用型の前記スリット形成刃は、前記ラベル用シートのうち前記打ち抜きカスに対応する部分にスリットを形成するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
【請求項7】
ラベル用フィルムと、粘着フィルムと、セパレータとを含むラベル用シートをラベル形状に打ち抜くとともにスリットを形成するラベル用シートの加工方法において、
前記ラベル用シートを準備する工程と、
ラベル形成刃によって前記ラベル用フィルム側から前記ラベル用シートの前記ラベル用フィルムおよび前記粘着フィルムをラベル形状に打ち抜くラベル打ち抜き工程と、
スリット形成刃によって前記セパレータ側から前記ラベル用シートの前記セパレータおよび前記粘着フィルムを切断してスリットを形成するスリット形成工程と、を備え、
前記ラベル形成刃および前記スリット形成刃が、互いに対向する第1台座および第2台座にそれぞれ取り付けられていることを特徴とするラベル用シートの加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−235491(P2011−235491A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107386(P2010−107386)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】