説明

リクライニング装置

【課題】本発明は、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とに強い力がかかった場合でも、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないリクライニング装置の提供を目的とする。
【解決手段】第1プレート1及び第2プレート2の夫々に設けられた内歯12、22と噛合したギア部31を有する複数の遊星ギア3aとを備えている。各遊星ギア3aは、ギア部31の軸方向の厚さW3が第1プレート1の内歯12の厚さW1と第2プレート2の内歯22の厚さW2との合計厚さよりも厚く構成されているとともに、第1プレート1の内歯12、第2プレート2の内歯22夫々から側方に突出するように配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等のシートのリクライニング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等のシートのリクライニング装置は知られており、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された装置は、互いに同軸上で回動自在に支持され且つその対向する円孔内に内ギア部を有するベースプレート(第1プレート)及びアームプレート(第2プレート)と、これら両プレートの回動軸上に設けられた制御ギアと、この制御ギアの周囲でこの制御ギア及び前記各プレートの内歯に噛合したギア部を有する複数個の遊星ギアとを備えたものである。又、各遊星ギアを、ギア部の軸方向の厚さが第1プレートの内歯の厚さと第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さと略同じなるように構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平05−1335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のように、各遊星ギアにおけるギア部の軸方向の厚さを、第1プレートの内歯の厚さと第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さと略同じなるように構成していると、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とに強い力がかかった場合、遊星ギアのギア部が変形等するおそれがある。一般に、第1プレートや第2プレートの内歯はファインブランキング等の打ち抜き加工(プレス加工)で行なわれているが、遊星ギアのギア部の製作においては、板厚が厚くなると打ち抜き加工(プレス加工)が難しく、鍛造加工により製作されている場合が多い。そのため、遊星ギアの製作コストが、第1プレートや第2プレートに比べて高くついており、遊星ギアを交換するとした場合にコスト高になってしまうことになる。
【0005】
本発明は、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とに強い力がかかった場合でも、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないリクライニング装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、第1プレートと、前記第1プレートの厚さ方向に重ね合わされるようにして配設された第2プレートと、前記第1プレート及び第2プレートの夫々に設けられた内歯と噛合したギア部を有する複数の遊星ギアとを備えたリクライニング装置であって、前記各遊星ギアは、前記ギア部の軸方向の厚さが前記第1プレートの内歯の厚さと前記第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さよりも厚くなるように構成されていることを特徴とするリクライニング装置を提供する。
【0007】
この構成によれば、各遊星ギアギア部の軸方向の厚さが第1プレートの内歯の厚さと第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さよりも厚くなるように構成されているため、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とに強い力がかかった場合でも、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないものにできる。
【0008】
他の一態様では、上記リクライニング装置において、前記ギア部は、前記第1プレート及び第2プレートの夫々の内歯と噛合した状態で、夫々の内歯から側方に突出するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、ギア部は、前記第1プレート及び第2プレートの夫々の内歯と噛合した状態で、夫々の内歯から側方に突出するように構成されているため、より一層、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないものにできる。
【0010】
他の一態様では、これら上述の何れかのリクライニング装置において、前記遊星ギア夫々と噛合した太陽ギアと、前記遊星ギアを回動可能に保持するとともに、前記太陽ギアに対して回動可能に配設された内周壁を有する保持部材と、前記保持部材の太陽ギアに対する回動を規制する規制部材とを、更に備え、前記太陽ギアは、前記保持部材の内周壁と対向した楔状空間区画部を備え、前記楔状空間区画部は、前記内周壁と当該楔状空間区画部とによってそれらの間に、幅広部と前記幅広部よりも幅狭な幅狭部とを有する楔状空間が区画形成されるように構成され、前記規制部材は、前記楔状空間に移動可能に配設されているとともに、前記保持部材の前記太陽ギアに対する回動に際して前記幅狭部に食い込むように入り込んで前記保持部材の前記太陽ギアに対する回動を規制できるように構成されていることを特徴とするものである。
【0011】
この構成によれば、例えば第1プレートをシートのシートバックに、第2プレートをシートのシートクッションに、夫々取り付けた状態で、シートバックに後傾倒方向の力がかかって第1プレートが回動し始め、遊星ギアを介して太陽ギアが保持部材に対して回動し始めると、この回動により、規制部材を楔状空間における幅狭部側に相対的に移動させて幅狭部に食い込ませるように入り込ませることができる。
【0012】
又、規制部材を幅狭部に食い込ませるように入り込ませることで、保持部材と太陽ギアとが夫々規制部材から互いに遠ざかる方向の反力を受け、その反力によって、保持部材は、保持した遊星ギアを第1プレート及び第2プレート夫々の内歯に押し付け、遊星ギアと第1プレート及び第2プレート夫々の内歯との両者間に隙間が無い状態にできる。又、反力を受けた太陽ギアは、他の遊星ギアを第1プレート及び第2プレート夫々の内歯に押し付け、他の遊星ギアと第1プレート及び第2プレート夫々の内歯との両者間に隙間が無い状態にできる。従って、遊星ギアと第1プレート及び第2プレート夫々の内歯とのがたつきを防止できる。その際、上述のように各遊星ギアギア部の軸方向の厚さが第1プレートの内歯の厚さと第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さよりも厚くなるように構成されているため、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とを強く押し付けた場合でも、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないものにできる。
【0013】
又、遊星ギアが第1プレート及び第2プレート夫々の内歯に押し付けられることで、遊星ギアが第1プレート及び第2プレートの内歯を少しずつ徐々に転がり動くようなことを防止でき、保持部材を確実に固定状態に維持できる。
【0014】
他の一態様では、上述のリクライニング装置において、前記規制部材を前記幅狭部側に付勢する付勢部材と、前記太陽ギアを回動操作する太陽ギア操作部材と、前記規制部材による前記規制を解除する規制解除部材とを、更に備え、前記規制解除部材は、前記太陽ギア操作部材による前記太陽ギアの回動操作に際し前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部材を前記幅狭部から前記幅広部へ押圧移動させて前記規制を解除し得るように構成されていることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、楔状空間の規制部材は、付勢部材によって幅狭部側に付勢されているため、規制部材が保持部材に連動して幅広部側に移動するのを防止でき、確実に幅狭部側に相対的に移動させることができる。
【0016】
又、例えば着座者が太陽ギア操作部材を操作し太陽ギアを回動操作してシートバックを前又は後に傾倒操作する場合に、太陽ギアの回動に際して規制解除部材が規制部材を幅狭部から幅広部へ押圧移動させるため、規制部材が幅狭部に入り込んで太陽ギアが回動操作し難くなるようなことを防止でき、太陽ギア操作部材によって太陽ギアを円滑に回動操作できる。
【0017】
他の一態様では、上述のリクライニング装置において、前記太陽ギア操作部材は、前記太陽ギアを押圧して回動させる押圧操作部を備え、前記規制解除部材は、前記太陽ギア操作部材による前記太陽ギアの回動操作に際し、前記押圧操作部が前記太陽ギアを押圧する前に前記規制部材を前記幅狭部から前記幅広部へ押圧移動させ得るように構成されている。
【0018】
この構成によれば、例えば着座者が太陽ギア操作部材を操作し太陽ギアを回動操作してシートバックを傾倒操作する場合に、押圧操作部が太陽ギアを押圧する前に規制部材を幅狭部から幅広部へ押圧移動させるため、規制部材が規制部材の幅狭部に入り込んで太陽ギアが回動操作し難くなるようなことを防止でき、太陽ギア操作部材によって太陽ギアを円滑に回動操作できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、遊星ギアのギア部と第1プレートの内歯及び第2プレートの内歯とに強い力がかかった場合でも、遊星ギアのギア部が変形等するおそれの少ないリクライニング装置を提供しえたものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のリクライニング装置を装着した自動車用シートの一実施形態の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態のリクライニング装置の要部の分解斜視図である。
【図3】図2のリクライニング装置の組付け状態の内部構造を表した説明図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】第1プレート及び第2プレート2の内歯夫々に、遊星ギアのギア部が噛合した状態の要部拡大斜視図である。
【図7】左側方側からの太陽ギア操作部材の斜視図である。
【図8】図3における規制部材と規制解除部材との位置関係を示す説明図である。
【図9】図8の状態から太陽ギア操作部材が時計方向に回動して第1規制解除部が第1規制部材に当接した状態の上記位置関係を示す説明図である。
【図10】図9の状態から、更に太陽ギア操作部材が回動して太陽ギア操作部材の第1押圧操作部が太陽ギアの第1被押圧操作部に当接した状態の上記位置関係を示す説明図である。
【図11】図10の状態から、更に太陽ギア操作部材が回動した状態の上記位置関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のリクライニング装置を装着した自動車用シートの一実施形態の側面図、図2は、本発明の第1実施形態のリクライニング装置の要部の分解斜視図、図3は、図2のリクライニング装置の組付け状態の内部構造の説明図、図4は、図3のIV−IV線断面図、図5は、図3のV−V線断面図である。
【0022】
本発明のリクライニング装置10は、この実施形態では、図1に示すように自動車用シート100に用いられるように構成されている。このリクライニング装置10は、図2〜図7に示すように第1プレート1と、第2プレート2と、複数の遊星ギア3a〜3cと、太陽ギア4と、遊星ギア3a〜3cを保持した保持部材5a、5bと、太陽ギア4を回動操作する太陽ギア操作部材6と、保持部材5a、5bの回動を規制する規制部材7a、7bと、規制部材7a、7bを付勢する付勢部材8と、規制部材7a、7bによる規制を解除する規制解除部材9(図7参照)とを備えている。
【0023】
第1プレート1の右側面には、受容部13が設けられている。受容部13は、第1プレート1の右側面から所定の深さで、円形状に窪まされるようにして形成されている。
【0024】
又、第1プレート1は、中心部に第1プレート用孔11を有するリング板状のものから構成されている。この第1プレート用孔11を区画した内周部には、全周に渡って第1プレート用内歯12が設けられている。この実施形態では、第1プレート用内歯12は、38個の歯から構成されている。又、この実施形態では、第1プレート用内歯12の厚さW1(図4、図5に図示)は、5mmとされている。
【0025】
このように構成された第1プレート1は、この実施形態では、シート100のシートバック102(図1参照)に固定的に取り付けられる。
【0026】
第2プレート2は、第1プレート1と略同形状のもので、中心部に第2プレート用孔21を有するリング板状のものから構成されており、第2プレート用孔21を区画した内周部には、全周に渡って第2プレート用内歯22が設けられている。この実施形態では、第2プレート用内歯22は、35個の歯から構成されている。又、この実施形態では、第2プレート用内歯22の厚さW2(図4、図5に図示)は、第1プレート用内歯12の軸方向の上記厚さW1と同じ5mmとされている。
【0027】
又、第2プレート2の右側面には、凹部23が設けられている。この凹部23は、第2プレート2の右側面から所定の深さで、円形状に窪まされるようにして形成されている。
【0028】
また、第2プレート2の左側面には、嵌合部24が設けられている。この嵌合部24は、第2プレート2の左側面から所定量、突出させるようにして、上記第1プレート1の受容部13に回動自在に嵌まり込み得るように形成されている。
【0029】
この嵌合部24が、第1プレート1の受容部13に嵌まり込むことにより、図4〜図6に示すように、第1プレート1と第2プレート2とが厚さ方向(軸方向)に重ね合わされ、第1プレート用内歯12と第2プレート用内歯22とが殆ど隙間の無い状態で上記厚さ方向に並ぶように配設されているとともに、第1プレート1の第1プレート用内歯12と第2プレート2の第2プレート用内歯22との夫々の中心が位置合わせされて同心になるようになっている。
【0030】
このように構成された第2プレート2は、この実施形態では、シート100のシートクッション101に固定的に取り付けられる。
【0031】
遊星ギア3a〜3cは、この実施形態では、同一構成を採る3つから構成されている。各遊星ギア3a〜3cは、 個の歯を有するギア部31と、ギア部31の軸方向の両側夫々に、軸方向に突設された軸部32とを備えている。ギア部31の軸方向の厚さW3(図4、図5に図示)は、この実施形態では、12mmとされている。
【0032】
保持部材は、図2の遊星ギア3a〜3cの右側に配設された第1保持部材5aと、図2の第1プレート1の左側に配設され第1保持部材5aとほぼ同構成を採る第2保持部材5bとの2つから構成されている。第1保持部材5aは、円形状の内周壁50を有するリング板状のものから構成されており、3つの軸保持孔51と、3つの連結部材挿通孔52とを備えている。
【0033】
軸保持孔51は、上記遊星ギア3a〜3c夫々の軸部32を回動自在に保持する軸保持部としてのもので、夫々は、保持部材本体53における中心から所定長さ(半径)の位置に周方向に沿って等間隔に配設されている。
【0034】
連結部材挿通孔52は、第1保持部材5aと第2保持部材5bとを連結する連結部材52aを通すためのもので、夫々は、保持部材本体53における軸保持孔51と略同じ半径位置であって隣接する2つの軸保持孔51の間に配設されている。
【0035】
上記のように構成された第1保持部材5aは第2プレート2の凹部23内に回動可能に、第2保持部材5bは第1プレート1の左方側に、夫々配設され、その状態で、夫々の軸保持孔51に遊星ギア3a〜3cの軸部32が通されているとともに、夫々の連結部材挿通孔52に連結部材52aが通されている。
【0036】
この状態で、図3、図4に示すように遊星ギア3a〜3c夫々のギア部31が第1プレート1の第1プレート用内歯12及び第2プレート2の第2プレート用内歯22に噛合し、第1保持部材5aの回動に伴い遊星ギア3a〜3c夫々が回動駆動する。
【0037】
又、その噛合した状態で、図4〜図6に示すように、遊星ギア3a〜3c夫々のギア部31は、軸方向の左端側が第1プレート1の第1プレート用内歯12から左側方に、軸方向の右端側が第2プレート2の第2プレート用内歯22の右側方に、夫々、突出している。
【0038】
この実施形態では、第1プレート用内歯12から左側方に突出したギア部31の突出量P1と、第2プレート用内歯22の右側方に突出したギア部31の突出量P2とは、ほぼ同じとされている。尚、第1プレート用内歯12から左側方への突出量P1と第2プレート用内歯22の右側方への突出量P2とを、異なるようにしてもよく、適宜変更できる。
【0039】
次に、太陽ギア4について説明する。太陽ギア4は、図2に示すように、この実施形態では、ギア部41と、ギア部41から突設された凸部43と、付勢部材8を係止する付勢部材係止部としての係止突片46と、中心部を軸方向に貫通するように設けられた軸挿通孔42とを備えている。
【0040】
ギア部41は、外周に、上記遊星ギア3a〜3c夫々のギア部31と噛合する複数の歯を備えている。この実施形態では、 個の歯を備えたものとされている。又、この実施形態では、ギア部41は、軸方向の厚さが上記遊星ギア3a〜3cのギア部31の厚さW3と同程度とされている。
【0041】
凸部43は、ギア部41の図2の右端面から右方に所定量、軸挿通孔42を囲むように突出して略筒状に形成されている。この凸部43の外周には、図8に示すように第1楔状空間区画部44aと第2楔状空間区画部44bとの2つの楔状空間区画部と、楔状空間区画部44a、44bの周方向の両側夫々に設けられた2つの被押圧操作部45a、45bとが設けられている。
【0042】
第1楔状空間区画部44aと第2楔状空間区画部44bとは、第1保持部材5aの内周壁50の径内側に配設されて内周壁50と互いに径方向に対向する。
【0043】
第1楔状空間区画部44aは、ギア部41の中心Oからの距離L1が、周方向の図8の反時計方向側(一方側)に漸次大きくなるように形成され、一方、第2楔状空間区画部44bは、ギア本体40の中心Oからの距離L2が、周方向の図8の時計方向側(他方側)に漸次大きくなるように形成されている。
【0044】
被押圧操作部は、図8の左側に配設された第1被押圧操作部45aと、図8の右側に配設された第2被押圧操作部45bとから構成されている。
【0045】
係止突片46は、ギア部41の図2の右端面から右方に、凸部43と同程度だけ突出するようにして、凸部43の径方向外側に配設されている。
【0046】
そして、この太陽ギア4は、図3に示すように上記3つの遊星ギア3a〜3cの径内側に、太陽ギア4のギア部41と遊星ギア3a〜3c夫々のギア部31とが噛合するようにして遊星ギア3a〜3c及び保持部材5a、5bと回動可能になるように配設されている。
【0047】
又、この状態で、第1楔状空間区画部44aと第2楔状空間区画部44bとは、図8に示すように第1保持部材5aの内周壁50の径内側に配設されて内周壁50と互いに径方向に対向しており、第1楔状空間区画部44aと内周壁50とによってそれらの間に第1楔状空間48を、第2楔状空間区画部44aと内周壁50とによってそれらの間に第2楔状空間49を、夫々区画形成されている。
【0048】
第1楔状空間48は、幅広部48aと、幅広部48aの周方向の図8の反時計方向側(一方側)に配設され幅広部48aよりも幅の狭い幅狭部48bと、幅広部48aと幅狭部48bとの間に両者を連通するように配設され幅広部48aから幅狭部48b側に漸次幅が狭くなる連通路48cとを備えている。
【0049】
一方、第2楔状空間49は、第1楔状空間48と同様に、幅広部49aと幅狭部49bと連通路49cとを備えているが、この第2楔状空間49における幅狭部49bは、幅広部49aの周方向の図8の時計方向側(他方側)に配設されている。
【0050】
次に、太陽ギア操作部材6について説明する。太陽ギア操作部材6は、図2に示すように円板状のものから構成されており、図7に示すように、第1保持部材5a側の左側面における下方側に設けられた第1押圧操作部61a及び第2押圧操作部61bと、中心部にあけられた四角形状の軸連結孔62とを備えている。
【0051】
第1押圧操作部61aは、第1保持部材5aの第1被押圧操作部45aを周方向に押圧するためのもので、左側面から左方側に所定量だけ突出するように形成されている。
【0052】
第2押圧操作部61aは、第1保持部材5aの第2被押圧操作部45bを周方向に押圧するためのもので、左側面から左方側に所定量だけ突出するように形成されている。
【0053】
このように構成された太陽ギア操作部材6は、回動軸65を介して操作ダイヤル66に回動不能に連結されている。
【0054】
詳しくは、シート100のシートバック102とシートクッション101との連結部に、それらに対して回動可能に配設された四角柱状の回動軸65が設けられている。この回動軸65は、図2に示すようにその第1端65aが第2保持部材5b、第1プレート1の第1プレート用孔11、第2プレート2の第2プレート用孔21、及び太陽ギア4の軸挿通孔42に順次、回動可能に通されている。又、それらに通された第1端65aが、太陽ギア操作部材6の軸連結孔64に回動不能に嵌挿されている。
【0055】
更に、その軸連結孔64に通された回動軸65の第1端65aが、図1に示す操作ダイヤル66に回動不能に連結され、操作ダイヤル66の回動に伴う回動軸65の回動によって太陽ギア操作部材6が回動するようになっている。
【0056】
次に、規制部材7a、7bについて説明する。規制部材は、第1楔状空間48内に配設された第1規制部材7aと、第2楔状空間49内に配設される第2規制部材7bとから構成されている。
【0057】
第1規制部材7aは、この実施形態では、円柱状のローラから構成されており、その径が、第1楔状空間48の幅広部48aの幅よりも小さく、幅狭部48bの幅よりも大きく設定され、第1楔状空間48内に、幅広部48aと幅狭部48bの間を移動可能に配設されている。
【0058】
第2規制部材7bは、第1規制部材7aと同構成のもので、その径が、第2楔状空間49の幅広部49aの幅よりも小さく、幅狭部49bの幅よりも大きく設定され、第2楔状空間49内に、幅広部49aと幅狭部49bの間を移動可能に配設されている。
【0059】
次に、付勢部材8について説明する。この付勢部材8は、図2、図8に示すようにほぼリング板状のものから構成され、その第1端に、第1規制部材7aを押圧する第1規制部材押圧部81を備え、その第2端に、第2規制部材7bを押圧する第2規制部材押圧部82を備えている。
【0060】
又、付勢部材8における第1規制部材押圧部81と第2規制部材押圧部82との中間部には、上記太陽ギア4の係止突片46に係止される被係止部としての係止凹部83が設けられている。
【0061】
そして、この付勢部材8は、係止凹部83が太陽ギア4の係止突片46に係止されるようにして、太陽ギア4の凸部43と第1保持部材5aの内周壁50との間に形成された間隙40に配設されている。
【0062】
又、この状態で、付勢部材8の第1規制部材押圧部81は、第1楔状空間48内において、第1規制部材7aに当接して第1規制部材7aを幅広部48aから幅狭部48bの方向に付勢している。
【0063】
又、付勢部材8の第2規制部材押圧部82は、第2楔状空間49内において、第2規制部材7bに当接して第2規制部材7bを幅広部49aから幅狭部49bの方向に付勢している。
【0064】
次に、規制解除部材9について説明する。この規制解除部材9は、この実施形態では、図7に示すように太陽ギア操作部材6に連結された板状片から構成されている。詳しくは、この規制解除部材9は、太陽ギア操作部材6の左側面から太陽ギア4側の左方側に所定量だけ突出するようにして、太陽ギア操作部材6の左側面に一体的に形成されている。
【0065】
この規制解除部材9は、第1端の端面に、第1規制部材7aの規制を解除するための第1規制解除部9aを備え、第2端の端面に、第2規制部材7bの規制を解除するための第2規制解除部9bを備えている。
【0066】
そして、この規制解除部材9は、図3、図8に示すように、上記間隙40における第1規制部材7aと第2規制部材7bとの間に、第1規制解除部9aと第1規制部材7aとが対向し第2規制解除部9bと第2規制部材7bとが対向するようにして、周方向に移動可能に配設されている。
【0067】
又、第1規制解除部9aと第1規制部材7aとの間に形成される隙間t1は、上記太陽ギア操作部材6の第1押圧操作部61aと第1保持部材5aの第1被押圧操作部45aとの間に形成される隙間t3よりも小さくなるように設定されている。
【0068】
又、第2規制解除部9bと第2規制部材7bとの間に形成される隙間t2は、上記太陽ギア操作部材6の第2押圧操作部61bと第1保持部材5aの第2被押圧操作部45bとの間に形成される隙間t4よりも小さくなるように設定されている。
【0069】
次、以上のように構成されたリクライニング装置の動作について説明する。
【0070】
このリクライニング装置10が組み込まれたシート100のシートバック102に、図1に示すように、後傾倒方向(X方向)の力がかかり、図3に示すように、シートバック102に固定された第1プレート1が図3の時計方向側(一方向側)に回動しようとする力がかかると、第1プレート1の内歯12に噛合された遊星ギア3を介して太陽ギア4が連動して同方向に回動し始める。
【0071】
この太陽ギア4の一方向側への回動によって第1楔状空間48内の第1規制部材7aが相対的に第1楔状空間48の幅狭部48bに移動し、第1規制部材7aが幅狭部48bに食い込むように入り込んで両者に挟まれる。
【0072】
これにより、第1楔状空間48を区画形成した太陽ギア4と第1保持部材5aとが夫々互いに遠ざかるような反力を受け、この反力によって第1保持部材5aに保持した遊星ギア3a〜3cの内の少なくとも1つの軸部32(図3では、上側の遊星ギア3aの軸部32)を第1プレート1及び第2プレート2の径方向外側に押圧する。
【0073】
この押圧により、その遊星ギア3aのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられ、その結果、遊星ギア3aのギア部31と第2プレート2の内歯22とのバックラッシ分のガタがなくなる。
【0074】
又、その際、遊星ギア3aのギア部31は、その厚さW3が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22の合計厚さよりも厚く、第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22夫々の側方に突出しているため、ギア部31が変形等、起こすおそれの少ないものにできる。
【0075】
又、上記反力を受けた太陽ギア4は、上記第1保持部材5aに押圧された遊星ギアとは異なる遊星ギア(図3では、左下側及び右下側夫々の遊星ギア3b、3c)のギア部31を太陽ギア4のギア部41が、第1プレート1及び第2プレート2の径方向外側に押圧する。
【0076】
この押圧により、それらの遊星ギア3b、3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられ、その結果、遊星ギア3のギア部31と第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22とのバックラッシ分のガタがなくなる。従って、シートバック102がガタつくようなことがなくなる。
【0077】
又、この場合においても、各遊星ギア3b、3cのギア部31は、その厚さW3が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22の合計厚さよりも厚く、第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22夫々の側方に突出しているため、遊星ギア3b、3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に強く押し付けられても、ギア部31が変形等、起こすおそれの少ないものにできる。
【0078】
又、遊星ギア3a〜3cのギア部31が第2プレート2の内歯22に押し付けられるため、遊星ギア3a〜3cが回動し難くなり、しかも、シートバック102にかかる力が大きくなればなるほどそれに比例して大きな力で遊星ギア3a〜3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられて遊星ギア3が回動し難くなる。従って、シートバック102が後傾倒方向(X方向)に大きな力を受け続けても徐々に後傾倒していくようなことを確実に防止できる。
【0079】
又、シートバック102に、図1に示すように、前傾倒方向(Y方向)の力がかかり、図3に示すように、シートバック102に固定された第1プレート1が図3の反時計方向側(他方向側)に回動しようとする力がかかると、第1プレート1の内歯12に噛合された遊星ギア3を介して太陽ギア4が同方向に回動し始める。
【0080】
この太陽ギア4の他方向側への回動によって第2楔状空間49内の第2規制部材7bが相対的に第2楔状空間49の幅狭部49bに移動し、第2規制部材7bが幅狭部49bに食い込むように入り込んで両者に挟まれる。
【0081】
以下、上記後傾倒方向の力がかかった場合と同様に、第2楔状空間49を区画形成した太陽ギア4と第1保持部材5aとが夫々互いに遠ざかるような反力を受け、この反力によって第1保持部材5aに保持した遊星ギア3aを第1プレート1及び第2プレート2の径方向外側に押圧する。
【0082】
この押圧により、その遊星ギア3aのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられ、その結果、遊星ギア3aのギア部31と第2プレート2の内歯22とのバックラッシ分のガタがなくなる。
【0083】
又、上記反力を受けた太陽ギア4は、上記第1保持部材5aに押圧された遊星ギアとは異なる遊星ギア3b、3cのギア部31を太陽ギア4のギア部41が、第1プレート1及び第2プレート2の径方向外側に押圧する。
【0084】
この押圧により、それらの遊星ギア3b、3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられ、その結果、遊星ギア3のギア部31と第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22とのバックラッシ分のガタがなくなる。従って、シートバック102がガタつくようなことがなくなる。
【0085】
この場合においても、各遊星ギア3b、3cのギア部31は、その厚さW3が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22の合計厚さよりも厚く、第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22夫々の側方に突出しているため、遊星ギア3b、3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に強く押し付けられても、ギア部31が変形等、起こすおそれの少ないものにできる。
【0086】
又、遊星ギア3a〜3cのギア部31が第2プレート2の内歯22に押し付けられるため、遊星ギア3a〜3cが回動し難くなり、しかも、シートバック102にかかる力が大きくなればなるほどそれに比例して大きな力で遊星ギア3a〜3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に押し付けられて遊星ギア3が回動し難くなる。従って、シートバック102が前傾倒方向(Y方向)に大きな力を受け続けても徐々に前傾倒していくようなことを確実に防止できる。
【0087】
一方、例えば着座者の意思でシートバック102を任意な角度に後傾倒する場合は、着座者が操作ダイヤル66(図2に図示)を把持して、図3の時計方向側(一方向側)に回動操作する。
【0088】
これにより、回動軸65の回動によって太陽ギア操作部材6が同方向に回動する。その回動によって、図9に示すように、第1押圧操作部61aが太陽ギア4の第1被押圧操作部45aに当接するよりも先に規制解除部材9の第1規制解除部9aが第1規制部材7aに当接する。そして、太陽ギア操作部材6が更に回動すると、第1規制解除部9aが第1規制部材7aを付勢部材8の付勢力に抗して押圧し第1楔状空間48の幅広部48aに移動させる。
【0089】
この状態で、第1規制部材7aによる規制が解除された状態になり、太陽ギア4が第1保持部材5aに対して回動可能状態になる。又、この規制解除状態で、図10に示すように第1押圧操作部61aが太陽ギア4の第1被押圧操作部45aに当接する。
【0090】
この状態から、更に太陽ギア操作部材6が回動すると、第1規制解除部9aが第1楔状空間48の幅広部48aに移動させた状態に維持しながら、第1押圧操作部61aが太陽ギア4の第1被押圧操作部45aを周方向(X方向)に押圧する。
【0091】
その押圧によって、図11に示すように太陽ギア4が回動し、それに伴い太陽ギア4に噛合した遊星ギア3a〜3cが回動して第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に沿って転がると共に太陽ギア4を公転する。その際、第1プレート1の内歯12の数が第2プレート2の内歯22の数よりも少ないために、第1プレート1が第2プレート2に対して時計方向に回動し、シートバック102を適宜後傾倒させることができる。
【0092】
尚、太陽ギア4の上記時計方向の回動に際して、第2楔状空間49内の第2規制部材7bは、幅広部49aに相対移動するため、太陽ギア4の上記時計方向の回動が規制されるようなことがない。
【0093】
一方、シートバック102を任意な角度に前傾倒させる場合は、着座者が操作ダイヤル66(図2に図示)を把持して、上記とは反対方向の図8の反時計方向(Y方向)に回動操作する。
【0094】
これにより、回動軸65の回動によって太陽ギア操作部材6が同方向(他方向)に回動する。その回動によって、図示しないが、第1押圧操作部61aが太陽ギア4の第1被押圧操作部45aに当接するよりも先に第2規制解除部9bが第2規制部材7bに当接する。そして、太陽ギア操作部材6が更に回動すると、第2規制解除部9bが第2規制部材7bを付勢部材8の付勢力に抗して押圧し第2楔状空間49の幅広部49aに移動させる。
【0095】
この状態で、第2規制部材7bによる規制が解除された状態になり、太陽ギア4が第1保持部材5aに対して回動可能状態になる。又、この規制解除状態で、第2押圧操作部61bが太陽ギア4の第2被押圧操作部45bに当接する。
【0096】
この状態から、更に太陽ギア操作部材6が回動すると、第2規制解除部9bが第2楔状空間49の幅広部49aに移動させた状態に維持しながら、第2押圧操作部61bが太陽ギア4の第2被押圧操作部45bを周方向(X方向)に押圧する。
【0097】
その押圧によって、太陽ギア4が回動し、それに伴い太陽ギア4に噛合した遊星ギア3a〜3cが回動して遊星ギア3a〜3cのギア部31が第1プレート1の内歯12及び第2プレート2の内歯22に沿って自転しながら公転する。その際、第1プレート1の内歯12の数が第2プレート2の内歯22の数よりも少ないために、第1プレート1が第2プレート2に対して反時計方向に回動し、シートバック102を適宜前傾倒させることができる。
【0098】
なお、太陽ギア4の上記反時計方向の回動に際して、第1楔状空間48内の第1規制部材7aは、幅広部48aに相対移動するため、太陽ギア4の上記反時計方向の回動が規制されることがない。
【0099】
尚、上記実施形態では、第1プレート1をシートバック102に、第2プレート2をシートクッション101に、夫々取り付けたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば第2プレート1の内歯22の歯数を、第1プレート2の内歯12の歯数よりも多いものにして第2プレート2をシートバック102に、第1プレート1をシートクッション101に、夫々取り付けるようにしてもよい。
【0100】
又、上記実施形態では、本発明のリクライニング装置を、車両用のシートに用いているが、電車や飛行機等の種々のシートに用いることができ、適宜変更使用できる。
【符号の説明】
【0101】
1 第1プレート
2 第2プレート
3 遊星ギア
4 太陽ギア
5a 第1保持部材(保持部材)
6 太陽ギア操作部材
7a 第1規制部材
7b 第2規制部材
8 付勢部材
9 規制解除部材
54a 第1楔状空間区画部
54b 第2楔状空間区画部
55 第1楔状空間
56 第2楔状空間
10 リクライニング装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プレートと、前記第1プレートの厚さ方向に重ね合わされるようにして配設された第2プレートと、前記第1プレート及び第2プレートの夫々に設けられた内歯と噛合したギア部を有する複数の遊星ギアとを備えたリクライニング装置であって、
前記各遊星ギアは、前記ギア部の軸方向の厚さが前記第1プレートの内歯の厚さと前記第2プレートの内歯の厚さとの合計厚さよりも厚くなるように構成されていることを特徴とするリクライニング装置。
【請求項2】
前記ギア部は、前記第1プレート及び第2プレートの夫々の内歯と噛合した状態で、夫々の内歯から側方に突出するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
【請求項3】
前記遊星ギア夫々と噛合した太陽ギアと、前記遊星ギアを回動可能に保持するとともに、前記太陽ギアに対して回動可能に配設された内周壁を有する保持部材と、前記保持部材の太陽ギアに対する回動を規制する規制部材とを、更に備え、
前記太陽ギアは、前記保持部材の内周壁と対向した楔状空間区画部を備え、
前記楔状空間区画部は、前記内周壁と当該楔状空間区画部とによってそれらの間に、幅広部と前記幅広部よりも幅狭な幅狭部とを有する楔状空間が区画形成されるように構成され、
前記規制部材は、前記楔状空間に移動可能に配設されているとともに、前記保持部材の前記太陽ギアに対する回動に際して前記幅狭部に食い込むように入り込んで前記保持部材の前記太陽ギアに対する回動を規制できるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のリクライニング装置。
【請求項4】
前記規制部材を前記幅狭部側に付勢する付勢部材と、前記太陽ギアを回動操作する太陽ギア操作部材と、前記規制部材による前記規制を解除する規制解除部材とを、更に備え、
前記規制解除部材は、前記太陽ギア操作部材による前記太陽ギアの回動操作に際し前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部材を前記幅狭部から前記幅広部へ押圧移動させて前記規制を解除し得るように構成されていることを特徴とする請求項3記載のリクライニング装置。
【請求項5】
前記太陽ギア操作部材は、前記太陽ギアを押圧して回動させる押圧操作部を備え、
前記規制解除部材は、前記太陽ギア操作部材による前記太陽ギアの回動操作に際し、前記押圧操作部が前記太陽ギアを押圧する前に前記規制部材を前記幅狭部から前記幅広部へ押圧移動させ得るように構成されていることを特徴とする請求項4記載のリクライニング装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−111152(P2013−111152A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258583(P2011−258583)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000109738)デルタ工業株式会社 (150)
【Fターム(参考)】