説明

リモートロケーションから911及びE911機能を利用する方法及び装置

ローカルの緊急事態の応答要員が、自動化されたアドレス及び電話番号のルックアップ、及びメッセージを介して供給された更なる情報のような9−1−1機能へのアクセスを有するように、緊急事態/アラームコンディションにより緊急事態のコールセンタに遠隔地の者がはじめに連絡し、次いで9−1−1のようなサービスを自動的に呼び出し、予め決定されたメッセージを送信するのを可能にする方法及びシステムが開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急事態応答システムに関し、特に、遠隔地がアラームの状態により緊急事態コールセンタにはじめにコンタクトし、次いで9−1−1タイプのサービスに始動される1以上のメッセージを含む自動化されたコールを有するのを可能にする方法及びシステムに関する。これは、ローカルの緊急事態の応答要員が自動化されたアドレス及び電話番号のルックアップのような9−1−1のようなアクセスを有するのを可能にし、コールセンタ及び/又はローカルの緊急事態の応答要員がメッセージを介して供給される更なる情報を有するのを可能にする。
【背景技術】
【0002】
従来のアラーム/緊急事態モニタシステムは、保護のエリアでの予め決定された加入者の個人的な保護及び/又は財産の保護のために設計される。コールセンタへの緊急事態のコールは、たとえばホームアラームシステムによりトリがされ、ローカルの緊急事態の応答要員への緊急事態のリポートの電話による送信が続き、共同での救助活動を始動することができる。モニタシステムは、適切な警察/消防隊の部門及び医療の要員が緊急事態の場合に呼び出されるようにセットアップされる。このことは、たとえば、モニタセンタがローカルの緊急事態のコンタクトナンバー(たとえば警察、消防、救急車)を知っており、犠牲者のアドレスのような重要な情報を適切なローカルの緊急事態の応答要員に伝達するのが可能であることを意味する。
【0003】
緊急事態の間、時間は極めて重要である。迅速に、効率的に、かつエラーのないやり方で助けを召集する能力は、生と死との間の違いを意味する。したがって、コールセンタの要員が緊急事態の応答の要員を検索して呼出さず、9−1−1サービスのような自動化されたシステムを使用する場合に利益がある。しかし、コールセンタ9−1−1は、単にダイアルすることができない。これは、コールセンタの地理的なエリアをサービスする緊急事態の応答要員にコンタクトするのみであって、アラームの状態の地理的なエリアにおける緊急事態の応答要員にコンタクトするのではないため、また、ホームメディカル/アラームシステムは、一般に、アラーム状態が検出されたとき、9−1−1を自動的に呼び出すためにプログラムされていない。これは、多くの管轄区域がコールセンタによるスクリーニング/パーティシペーションをもたないシステムにより直接的な自動ダイアリングを禁止しているためである。
【0004】
より詳細には、ベーシック9−1−1システムは、電話、電話会社のセントラルオフィス、及び公安応答局(PSAP:Public Safety Answering Point)を一般に含んでいる。典型的には国又は州であるサービスのエリアに依存して、1以上のPSAPが存在する場合がある。ローカルの緊急事態に応答する責任がある適切な法の執行、消防のプロテクション、緊急の医療サービス又はエージェンシー等(集合的に「緊急サービスプロバイダ」)への呼び出しを転送することがPSAPの機能である。全ての9−1−1コールは特定の電話から発生するものであって、パーティナンバー(Party
Number)を呼び出すやり取りに依存してセントラルオフィスを通して特定のPSAPに向けられる。
【0005】
したがって、電話の呼び出しが9−1−1に配置されたとき、呼び出しは発呼者の地理的なエリアをサポートする特定のPSAPに自動的に経路制御される。呼び出しの性質に依存して、所定のセキュリティ、安全性及び緊急事態のリソースが電話の呼び出しに応答して送られる場合がある。たとえば、発呼者が犯罪を報知した場合、警察の車がそのシーンに送られる場合があり、発呼者が自己を報知した場合、緊急事態の救助車及び救急車が送られる場合がある。
【0006】
一般に、発呼者は9−1−1オペレータの位置情報を供給し、いずれかのリソースが送られる場合、リソースは正しい位置に向けられる。しかし、発呼者がかかる位置情報を供給しないか、又はできない状況がある。たとえば、発呼者は、位置情報を与える前に呼び出しを終了する場合があり、発呼者は、位置のアドレスを知らないか、又は発呼者は、ある理由又は別の理由のために位置情報を伝達することができない。さらに、PSAPは、9−1−1コールが配置された位置を識別できる場合、呼び出しの妥当性を検証することができる(すなわち、発呼者は、実際に彼又は彼女が位置したと主張する位置にあるかを検証することができる)。
【0007】
米国では、ベーシック9−1−1サービスは、9−1−1コールが加入者のコミュニティをサービスするPSAPに経路制御されるのを提供する。対照的に、エンハンスされた9−1−1サービスは、緊急事態の呼び出しを始めた電話番号を識別子、同様に、9−1−1オペレータに電話番号に関連する位置情報を提供する。この点に関して、エンハンスされた9−1−1システムは到来する緊急事態の呼び出しをとるので、長距離の呼び出しを確立するために使用されるANI(Automatic Number Identification)情報がPSAPに伝達される。次いで、データベースの照会が、ANIを受信し、名前、アドレス、サービスタイプ(ビジネス、レジデンシャル等)、及びシステムに記憶されるANIに関連する他の情報を提供するALI(Automatic Location Identification)システムに送られる。
【0008】
さらに、エンハンスされた9−1−1システムによりサポートされる多くのPSAPは、マップディスプレイのコールソースの位置を表示する自動化されたGIS(Geographic Information Systems)を有する。GISは、正式な道路のアドレスがない場合がある田舎のエリアで特に有効である。しかし、このタイプのGISディスプレイは、発呼者の位置が(発呼者との会話により)手動で確認される場合には不可能であり、第三者の発呼者のコールセンタからのALIの送信によりサポートされるか、サポートされない場合がある。
【0009】
先に記載されたように、緊急事態/アラームの呼び出しがコールセンタで受信されたときに従来のコールセンタが9−1−1をダイアルする場合、コールセンタのCPNのやり取りに関連するPSAPがコンタクトされ、コールセンタに配置された緊急事態/アラームコールと関連するPSAPはコンタクトされない。これは、エンハンスされた9−1−1システムが適切なローカルの緊急事態のサービスプロバイダによる緊急事態の状態への迅速な応答を容易にするために重要な問題である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、PSAPの発送者が自動化されたアクセス及び電話番号の参照のような9−1−1機能へのアクセスを有するように、遠隔地にある人がアラームの状態により緊急事態コールセンタにはじめにコンタクトし、次いで、1以上のメッセージを含む、9−1−1サービスに始動された自動化された呼び出しを有するのを可能にする方法及びシステムに向けられる。
【0011】
メッセージは、予め決定された状態、アラーム指示のタイプ及び/又はたとえばウェブカムといった利用可能な通信装置のタイプに基づいて選択される場合がある。たとえば、コールセンタが医療のアラーム状態を受け、音声通信がアラームの位置で確立することができない場合、メッセージは、犠牲者が意識不明であること、又は心臓発作を有することを示してトリガされる場合がある。
【0012】
本発明の1実施の形態は、リモートユニットにより電気通信の緊急事態サービスを利用する方法に向けられる。本方法は、少なくとも1つのアラームコンディション(alarm condition)を検出するステップ、少なくとも1つのアラームコンディションの検出に応答してコールセンタに連絡するステップ、コールセンタからの指示の受信に応じて、電気通信の緊急事態サービスに自動的に連絡するステップ、コールセンタよりはむしろアラームコンディションの位置から連絡を発生し、記憶されたメッセージをコールセンタ及び/又は電気通信の緊急事態サービスに送信するステップを含んでいる。電気通信の緊急事態サービスは、9−1−1又はエンハンスされた9−1−1タイプのサービスである場合がある。結果的に得られる通信は、アラームの位置、コールセンタでの要員、及び電気通信の緊急事態サービスの間での3方向の「カンファレンス」コールを含む場合がある。
【0013】
本発明の別の実施の形態は、コントローラ、コントローラに結合されるコミュニケーションインタフェース、少なくとも1つのメッセージを含むストレージユニット、及びコントローラに結合されるアラームインタフェースを含む装置に向けられる。コントローラは、アラームインタフェースからのアラームコンディションの検出に応じてコミュニケーションインタフェースを介してモニタリングセンタに連絡し、モニタリングセンタからの指示の受信に応じてローカルの緊急事態センタに連絡し、記憶されたメッセージを送信するために構成される。コミュニケーションインタフェースは、テレフォンネットワークインタフェースである場合がある。ローカルの緊急事態センタは、パブリック・セーフティ・アンサリングポイントである場合がある。
【0014】
本発明の様々な態様は、アラームモニタリングコールセンタが国にわたり全ての潜在的な緊急事態の配備番号を追跡する必要がないという重要な利点を有しており、PSAPの配備者は、自動アドレスルックアップのようなエンハンス911の機能を利用することができる。さらに、回線でコールセンタの要員と連絡が行われるので、PSAPへのマシン生成された呼び出しの通常の禁止が違反されない。
【0015】
更に完全な本発明の方法及び装置の理解は、添付図面と共に行われたときに、以下の詳細な説明を参照することで利用可能となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下の説明では、限定するよりは例示する目的で、本発明の全体的な理解を提供するため、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技術等のような特定の詳細が述べられる。簡単さ及び明確さのため、公知の装置、回路及び方法の詳細な説明は、不必要な詳細により本発明の説明を曖昧にしないように省略される。
【0017】
図1を参照して、コールセンタ10は、ネットワーク35を介してコミュニケーションインタフェース20及びPSAP30に通信可能に結合される。コールセンタ10は、アラームモニタリングセンタ、医療のアラートセンタ又は類似のコール/アラームモニタリングセンタを表す場合がある。コミュニケーションインタフェース20は、テレフォン、パーソナルコンピュータ、セルラフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ホームアラームシステム、又はネットワーク35にわたり通信可能な他の装置を表す場合がある。ネットワーク35は、CPN/ANTI/ALIタイプの情報を送信及び/又はインターネット、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ケーブルネットワーク、サテライトネットワーク、又はテレフォンネットワーク、及びこれらのネットワークと他のタイプのネットワークの一部又は組み合わせのようなグローバルコンピュータネットワークを表す場合がある。
【0018】
図1に示される例示的なシステムでは、リモートユニット40は、患者のモニタ50からのアラームコンディションをモニタするために使用される。なお、本発明の実施の形態は、図1に示される例示的なシステムに限定されないことが理解されるべきである。いずれかのタイプのアラーム/緊急事態のコンディションは、リモートユニット40と関連付けされる。
【0019】
1実施の形態では、コミュニケーションインタフェース20及びリモートユニット40は、患者のモニタ50からのアラームコンディションの検出(図3におけるステップS100)に応じて、コールセンタ10に自動的に連絡する(図3におけるステップS200)のが可能なテレフォンユニットを使用して実現される。コールセンタ10との通信が確立できない場合(図3におけるステップS210)、予め決定されたトライ数又は予め決定された時間が経過した後、リモートユニット40は、1以上の第二の予め決定された緊急事態の応答のナンバーに自動的に連絡する場合がある(たとえば911を呼び出す)。
【0020】
ひとたび連絡されると、コールセンタ10は、アラームコンディションが存在することを確認し(図3におけるステップS300)、緊急事態の要員(たとえば救急車)が送出されるべきかを判定する。たとえば、好適な実施の形態では、スピーカフォンのコネクションは、ユーザとコールセンタ10との間で確立される。ユーザは、アラームコンディションが存在することを口頭で確認することができるか、コールセンタは、アラームコンディションがユーザによるサイレンスを通して存在することを結論付ける場合がある。なお、リモートユニット40/コミュニケーションインタフェース20がスピーカフォンである必要がないことを理解されたい。
【0021】
図2を再び参照して、リモートユニット40は、1以上のメッセージ60を含む。1以上のメッセージ60は、オーディオテープ、コンパクトディスク(CD)、デジタルオーディオテープ(DAT)、半導体メモリ等のような記憶媒体に記憶される場合がある。なお、本明細書で使用される用語「メッセージ」は、たとえば同期されたオーディオメッセージを含むいずれかのタイプの再生可能なオーディオメッセージのカバーすることが意図される。
【0022】
用語「メッセージ」は、リモートユニット40からコールセンタ10又はPSAP30に送出されるいずれかのタイプのノンオーディオメッセージを意味するために使用される。1実施の形態では、メッセージは、家庭の所有者のウェブカムのIPアドレスを含む場合があり、コールセンタ10又はPSAP30がアラームコンディションの間に視覚的なアクセスを有することができる。かかるメッセージは、DTMFシグナリング、若しくはいずれか他のデジタル又はアナログ送信プロトコルを使用してネットワーク35を介して送信することができる。別の実施の形態では、メッセージは、キャッシュされたアラーム/ステータス状態の情報のような、患者のモニタ50及び/又はリモートユニット40からの符号化された情報を含む場合がある。
【0023】
ノンオーディオメッセージは、予め定義された条件に従ってリモートユニット40により自動的に送出されるか、以下に記載される9−1−1コマンドに類似したコマンドを使用してコールセンタ10及び/又はPSAP3−により要求される場合がある。
【0024】
一般のメッセージ60は、リモートユニット40によりなされる各コールについて送信されるか、特定のメッセージ60が異なるイベントに基づいてトリガされる場合がある。たとえば、異なるタイプのアラームコンディション(たとえば、高血圧の指示、心臓発作、煙の警報、窓の破壊、気圧パッドを踏む)は、たとえば“A FIRE ALARM SIGNAL HAS BEEN DETECTED AT 123 MAIN ST”といった異なるメッセージ60と関連付けされる場合がある。
【0025】
さらに、1以上のメッセージ60が自動的にトリガされ、及び/又は遠隔地のユーザの動作(action)又は非動作(inaction)に基づく場合がある。このケースでは、コールセンタがアラームコンディションにより連絡され、音声通信がアラームの位置と確立されない場合、以下のメッセージ60がPSAPの配備者に送信される場合がある。“A MEDICAL ALARM HAS BEEN DETECTED AT 123 MAIN ST.THE VICTIM MAY BE UNCONCIOUS”。
【0026】
別の実施の形態では、患者のモニタ50又はリモートユニット40は、動きセンサ、近さセンサ、温度センサ、及び/又は患者に意識があること及び/又はリモートユニット40に近いかを検出する他のセンサを含む場合がある。
【0027】
更に別の実施の形態では、リモートユニット40は、患者からの音声メッセージを捕捉するために(図2に示される)レコーダ70を含む場合がある。レコーダ70は、アラームコンディションがリモートユニット40によりはじめに検出されたときに始まる音声を捕捉するためにトリガされる場合がある。医療のアラームコンディションのケースでは、患者は、医療の警報の状態がトリガされた後の数秒について意識がある場合がある。捕捉されたメッセージは、コールセンタ10及び/又はPSAP30に送信される場合がある。
【0028】
ひとたび、ローカルの緊急事態の要員に連絡されるべきことをコールセンタ10が結論付けると、9−1−1コマンドがリモートユニット40に発せられる(図3におけるステップS400)。コールセンタ10からリモートユニット40に送出されるリモートコマンドは、9−1−1コマンドの整合としてリモートユニット40によりデコードされたときコールセンタ10のオペレータに1以上のDTMFトーンの系列をダイアルさせることで実現される場合がある。また、ボイスメール、フォンメッセージ、電子メール、テレフォンダイアリング、テレフォンバンキングシステムのような対話式の制御を必要とする用途では、DTMF(Dual−Tone Multiple Frequency)シグナリングも使用される。シグナリングに加えて、電話ラインの品質を評価するためのラインプロービング技術では、トーン検出も使用される。DTMF信号は、2つの相互に排他的な予め割り当てられた周波数のグループから取られる周波数により2つのトーンの総和からなる。DTMFトーンは、タッチトーンテレフォンインタフェースからアクチベートされる場合がある。
【0029】
別の実施の形態では、リモートユニット40は、コールセンタ10のオペレータからの話されたコマンド(「コール9−1−1」)を認識するために訓練された音声認識ユニットを含む場合がある。更に別の実施の形態では、リモートユニット40は、コールセンタ10のオペレータにより始動されるオンフック、オフフックフラッシュをモニタする場合がある。たとえば、コールセンタオペレータにより3つのフラッシュは、9−1−1コマンドとしてリモートユニット40により認識することができる。
【0030】
ここで図2を参照して、リモートユニット40のブロック図が示されている。リモートユニットは、コントローラ41、1以上のアラームインタフェースユニット42、コミュニケーションインタフェース43、リモートコマンドインタフェース44を含み、1以上のメッセージ60を含む場合がある。1以上のアラームインタフェースユニット42は、患者モニタ50及び他の医療及び/又はアラームセンサへのワイヤレスインタフェース及び/又はハードワイヤインタフェースを含む場合がある。リモートコマンドインタフェースユニット44は、DTMF検出器、音声認識ユニット及び/又はフラッシュ検出器を含む場合がある。コミュニケーションユニット43は、コミュニケーションインタフェース20に通信可能である。しかし、コミュニケーションインタフェース20はリモートユニット40と統合される場合がある。ユーザ/オーディオインタフェース45は、ユーザがコールセンタ10と通信するのを可能にするため、スピーカフォンユニット、ビデオフォンユニット又は類似のユーザインタフェースを含む場合がある。
【0031】
他の実施の形態では、リモートユニット40は、データ処理装置により実行されるコンピュータ読取り可能なコードにより実現される。コードは、データ処理装置内のメモリに記憶されるか、CD−ROM又はフロッピー(登録商標)ディスクのような記憶媒体から読取り/ダウンロードされる場合がある。他の実施の形態では、リモートユニット40を実現するために、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と共にハードウェア回路が使用される場合がある。
【0032】
9−1−1コマンドの検出に応じて、ローカルの緊急事態の要員が応答するように、リモートユニット40は9−1−1をダイアルする。エンハンスされた911を実現した緊急事態の応答システムは、通常のやり方で全ての関連するエンハンスされた情報を受ける。これは、幾つかの利点を有する。コールセンタ10は、国にわたり全ての潜在的に緊急事態の配備のナンバーを追跡する必要がない。PSAPの配備者は、自動アドレスルックアップのようなエンハンスされた911の機能を利用する。
【0033】
別の実施の形態では、リモートユニット40は、多くの電話キャリアにより利用可能にされる3方向又はカンファレンスコーリング機能を利用する場合がある。この実施の形態では、コールセンタ10がリモートユニット40から呼び出しを受け、支援が必要であると判定した後、コールセンタ10は、リモートユニット40に9−1−1による3方向カンファレンス又は他のローカルの緊急事態のサービスを始動するように命令する(図3におけるステップS410)。リモートユニット40は、「フラッシュ」又は瞬間的にコールセンタ10との回線を掛けて、次いで、全ての第三者を互いに接続するためにラインをフラッシュする。
【0034】
これは、PSAPの配備、コールセンタ10及び(意識のない場合がある)ユーザとの間の3方向のコネクションを可能にするので利点がある。好ましくは、リモートユニット40/コミュニケーションインタフェース20は、ユーザがハンドセットを有するのを必要とせずに3方向の会話が生じるように、「スピーカフォン」機能をサポートするべきである。
【0035】
この3方向のコネクション機能は、アラーム/モニタリングシステムにより直接的になされる自動化された9−1−1コールに対する制約を収容するように、幾つかの管轄区域で必要な場合がある。しかし、この制約は、1以上のメッセージ60を使用して幾つかの管轄区域で対処される場合がある。たとえば、コールセンタの認証の要件は、以下のメッセージ60を送信するリモートユニット40により対処される場合がある。“CALL CENTER xyz HAS RECEIVED AN ALARM FROM 123 MAIN ST.SEVERAL ATTEMPTS HAVE BEEN MADE TO CONTACT THE HOME OWNER TO NO AVAIL.EMERGENCY RESPONSE RERSONNEL ARE REQUESTED TO INVESTIGATE THE ALARM AT 123 MAIN ST.FOR VERIFICATION,CALL CENTER xyz CAN BE REACHED AT 555 555−555.”。
【0036】
他の管轄区域では、コールセンタ10がローカルの緊急事態の応答要員にはじめに連絡し、次いで9−1−1コマンドをリモートユニット40に送出することが必要な場合がある。このケースでは、以下のメッセージ60がリモートユニット40により送信される場合がある。“CALL CENTER xyz HAS RECEIVED AN ALARM INDICATION FROM 123 MAIN ST.SEVERAL ATTEMPTS HAVE BEEN MADE TO CANTACT THE HOME OWNER TO NO AVAIL.CALL CENTER xyz HAS ALREADY CONTACTED EMERGENCY RESPONSE PERSONNEL TO INVESTIGATE THE ALARM AT 123 MAIN ST.THIS IS AN AUTOMATED 9−1−1 CALL TO ASSIST THE EMERGENCY RESPONSE PERSONNEL USING E9−1−1 SERVICES.FOR VERFICATION,CALL CENTER xyz CAN BE REACHED AT 555 555−555.”。
【0037】
なお、先のメッセージ60は、単なるレンジであって、異なる状況に対処するために変更される場合があることを理解されたい。メッセージ60は、1以上の言語で送信される場合もある。
【0038】
いずれかのイベントで、コールセンタ10は、応答ユニットが適切なアドレスに送出された(又は送出される)ことを認証する9−1−1コマンドを送出する前、送出している間又は送出した後に、ローカルの緊急事態の応答要員に直接連絡することができる(図3におけるステップS500)。
【0039】
更に別の実施の形態では、コールセンタ10からリモートユニット40へのリモートコマンドは、リモートユニット40による自動化された呼び出しがなされたときに、送信されるべき特定のメッセージ60をトリガするために使用される場合がある。
【0040】
本発明の好適な実施の形態が例示及び記載されたが、本発明の真の範囲から逸脱することなしに、様々な変形及び変更がなされ、そのエレメントについて等価なエレメントが置き換えられる場合があることは、当業者により理解されるであろう。更に、中心的な範囲から逸脱することなしに、特定の状況及び本発明の教示に適合するため、多くの変更がなされる場合がある。したがって、本発明を実行するために意図される最良のモードとして本発明が開示される特定の実施の形態に限定されないこと、及び本発明は、特許請求の範囲で含まれる全ての実施の形態を含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態に係るモニタリングシステムを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るリモートユニットのブロック図である。
【図3】本発明の1態様に係るロケーションから9−1−1をアクチベートするステップを例示するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、
前記コントローラに結合されるコミュニケーションインタフェースと、
前記コントローラに結合されるアラームインタフェースと、
少なくとも1つのメッセージを含むストレージユニットとを有し、
前記コントローラは、前記アラームインタフェースからのアラームコンディションの検出に応じて前記コミュニケーションインタフェースを介してモニタリングセンタに連絡し、前記モニタリングセンタからのコマンドの受信に応じてローカルの緊急事態センタに連絡して少なくとも1つのメッセージを送信するために構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記コミュニケーションインタフェースは、電話ネットワークのインタフェースである、
請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記ローカルの緊急事態センタは、公安応答局(Public Safety Answering Point)である、
請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記コマンドをデコードするためのデュアルトーン多周波検出器を更に有する、
請求項2記載の装置。
【請求項5】
前記コマンドが前記モニタリングセンタでオペレータにより話されたかを判定するための音声認識ユニットを更に有する、
請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記コマンドが受信されたかを判定するためのフラッシュ検出器を更に有する、
請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメッセージは、オーディオメッセージを含む、
請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメッセージは、非オーディオデータを含む、
請求項1記載の装置。
【請求項9】
スピーカフォンユニットを更に有する、
請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記コントローラは、当該装置、前記モニタリングセンタ及び公安応答局のなかで3方向の通信接続を確立するために更に構成される、
請求項3記載の装置。
【請求項11】
前記アラームインタフェースは、ワイヤレスインタフェースを含む、
請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記コントローラは、前記モニタリングセンタとの通信が確立することができない場合に、少なくとも1つの更なるセンタに連絡するために更に構成される、
請求項1記載の装置。
【請求項13】
オーディオレコーダを更に有する、
請求項1記載の装置。
【請求項14】
リモートユニットにより電気通信の緊急事態のサービスを利用する方法であって、
当該方法は、
少なくとも1つのアラームコンディションを検出するステップと、
少なくとも1つのアラームコンディションの検出に応じて、コールセンタに自動的に連絡するステップと、
前記コールセンタからのコマンドの受信に応じて、前記電気通信の緊急事態サービスに自動的に連絡するステップと、
記憶されたメッセージを送信するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記電気通信の緊急事態サービスは、9−1−1タイプのサービスである、
請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記コールセンタは、複数のリモートユニットをモニタする、
請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記複数のリモートユニットは、少なくとも2つの公安応答局と関連される、
請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記コールセンタ、前記公安応答局及び前記リモートユニットのうちで3方向の通信コネクションを確立するステップを更に有する、
請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記リモートユニットの会話レンジでユーザがハンドフリーインタフェースにより前記コールセンタと通信するのを可能にするステップを更に含む、
請求項14記載の方法。
【請求項20】
送信されるべき特定のメッセージを選択するため、前記リモートユニットに選択コマンドを送出するステップを更に含む、
請求項14記載の方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2007−507780(P2007−507780A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530899(P2006−530899)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051706
【国際公開番号】WO2005/031673
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】