説明

ロータリ耕耘装置

【課題】整地体の姿勢を変更することで水田、畑等の性状の異なる圃場に適用すること。
【解決手段】整地体20は、取付体を介してリヤカバー体19の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体20の整地面とリヤカバー体19の先端部の整地面とを略平行に段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、整地体20の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体19の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ耕耘装置の整地体取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロータリ耕耘装置の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、かかるロータリ耕耘装置は、リヤカバー体の先端縁部に整地機能をもたせると共に、同先端縁部に取付体を介して整地体を着脱自在に取り付けている。そして、整地体はその取付姿勢を取付体により変更自在としており、リヤカバー体の先端縁部を中心にして略水平姿勢と後方へ下り傾斜姿勢の二つの姿勢に変更させることができるようにしている。このようにして、整地体をリヤカバー体から取り外した形態、又は整地体のリヤカバー体への取付姿勢を変更することで、水田ないしは畑等の性状に適応させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−125363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記したロータリ耕耘装置の場合、整地体の取付姿勢はリヤカバー体の先端縁部を中心にして姿勢を変更、すなわち、ほぼ同一軸芯廻りの回転移動させるだけであるために、特に砂地の畑地においては、整地体をいずれの姿勢に変更させても粘着性のないさらさらの砂は、リヤカバー体の先端部と整地体によって凸部が円滑に均平化されるだけで、耕耘爪による耕耘跡である凹部には砂が充填されて均平化されることがなかった。その結果、凹部はそのまま残されて十分に整地されていないために、圃場の仕上げ面としては美観が良くないという不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では、リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを略平行に段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成したことを特徴とするロータリ耕耘装置を提供するものである。
【0006】
また、本発明は、整地体の耕耘土一時滞留生起面部の上部には、土こぼれ防止体を前方へ張り出し状に設けて、第二姿勢では、土こぼれ防止体をリヤカバー体の先端部に対向状態に近接状態に配置すると共に、同土こぼれ防止体で前記耕耘土一時滞留空間の上方を被覆したことにも特徴を有する。
【0007】
また、本発明では、リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成し、前記整地体の整地面と耕耘土一時滞留生起面部とが接続する接続部は、前記第一姿勢では圃場面と接触しない非接地面部となす一方、前記第二姿勢では圃場面と接触する接地面部となすと共に、接地面部は圃場面と接触する面の曲率半径を小となして整地面と略線接触するようにしたことを特徴とするロータリ耕耘装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
(1)請求項1記載の発明は、リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを略平行に段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成している。
【0009】
このように、整地体はリヤカバー体の先端部の後方に第一姿勢と第二姿勢に変更自在に取り付けているため、整地体の姿勢を変更することで水田、畑等の性状の異なる圃場に適用することができる。
【0010】
しかも、第二姿勢では、整地体の整地面から立ち上がり状に形成した前面としての耕耘土一時滞留生起面部を、リヤカバー体の先端部と前後方向に一定幅離隔状態に配置して、同耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成しているため、砂地の畑地においても耕耘土である砂は、リヤカバー体の先端部の整地面に整地されると共に、耕耘土一時滞留生起面部で進行方向へ押圧されながら、整地体の整地面で整地される。この際、耕耘土一時滞留生起面部で進行方向へ押圧される砂は、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に形成した耕耘土一時滞留空間に一時的に滞留された状態で進行方向へ移送されて、砂地に形成された耕耘跡等の凹部に充填される。そして、その充填面は整地体の整地面で整地される。その結果、砂地の凹凸部を堅実に均平化させて整地することができて、圃場の仕上げ面としての美観を高めることができる。
【0011】
(2)請求項2に記載の発明は、整地体の耕耘土一時滞留生起面部の上部には、土こぼれ防止体を前方へ張り出し状に設けて、第二姿勢では、土こぼれ防止体をリヤカバー体の先端部に対向状態に近接状態に配置すると共に、同土こぼれ防止体で前記耕耘土一時滞留空間の上方を被覆している。
【0012】
このように、第二姿勢では、リヤカバー体の先端部の直後方位置に土こぼれ防止体を対向状態に近接状態に配置しているため、リヤカバー体と整地体との間から土こぼれが生じるのを防止することができる。そして、土こぼれ防止体で耕耘土一時滞留空間の上方を被覆しているため、堅実に土こぼれが防止されると共に、耕耘土一時滞留空間内に耕耘土を一時的に滞留させることができる。そのため、圃場の凹部への充填耕耘土量を確保することができる。その結果、この点からも均平性能を向上させることができる。
【0013】
(3)請求項3に記載の発明は、リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成し、前記整地体の整地面と耕耘土一時滞留生起面部とが接続する接続部は、前記第一姿勢では圃場面と接触しない非接地面部となす一方、前記第二姿勢では圃場面と接触する接地面部となすと共に、接地面部は圃場面と接触する面の曲率半径を小となして整地面と略線接触するようにしている。
【0014】
このように、第二姿勢では、圃場耕耘面を整地するのに必要な土砂を耕耘土一時滞留空間に一時的に滞留させることができるため、砂地等畑地での耕耘性能(均平性能)を向上させることができる。その結果、畑向けのリヤカバーとなすことができる。この際、整地体の整地面と耕耘土一時滞留生起面部とが接続する接続部を圃場面と略線接触する接地面部となしている。そのため、接地面部の接地面積を可及的に小さくすることができる。その結果、接地面部が圃場面に作用する整地圧を可及的に高くすることができて、整地体の見掛けの重量を大きくすることができる。したがって、砂地等畑地での均平性を向上させることができる。ところで、従来の構造では接地圧を高くしようとすると、整地体の重量を大きくしなければならない。そのため、整地体の着脱作業や姿勢変更作業が煩雑になる。その点、請求項3に係る発明では、整地体を第一姿勢から接地圧の高い第二姿勢に楽に姿勢変更することができる。したがって、均平性とともに作業性能も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る第1実施形態としてのロータリ耕耘装置の斜視図。
【図2】上記ロータリ耕耘装置の平面図。
【図3】上記ロータリ耕耘装置の側面図。
【図4】リヤカバー体と整地体の連結解除状態での側面図。
【図5】リヤカバー体と整地体の連結解除状態での斜視説明図。
【図6】リヤカバー体と整地体の連結解除状態での側面説明図。
【図7】整地体の第一姿勢を示す側面説明図。
【図8】整地体の第二姿勢を示す側面説明図。
【図9】本発明に係る第2実施形態としてのリヤカバー体と整地体の連結解除状態での側面説明図。
【図10】上記整地体の第一姿勢を示す側面説明図。
【図11】上記整地体の第二姿勢を示す側面説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明の実施形態(第1実施形態と第2実施形態)を、図面を参照しながら説明する。
【0017】
[第1実施形態]
図1〜図3に示すAは本発明に係る第1実施形態としてのロータリ耕耘装置である。かかるロータリ耕耘装置Aはトラクタ等の牽引車(図示せず)に牽引されながら圃場を耕耘することができるように構成している。
【0018】
すなわち、ロータリ耕耘装置Aは、図1〜図3に示すように、耕耘動力を伝達する伝動機構と支持機構とを兼ねる伝動・支持機構部1と、同伝動・支持機構部1に取り付けた耕深調整部2及び耕耘カバー部3とを備えている。
【0019】
そして、伝動・支持機構部1は、前面中央部と左右側部が開口して前記牽引車から動力を取り入れる伝動ギヤを収容した板金製のギヤボックス4と、同ギヤボックス4の左右側端部に内側面部を接続した左右一対の板状の連結用ブラケット5,6と、両連結用ブラケット5,6の外側面部に内側端面を接続して外側方(左右方向)に伸延させた左右一対の円筒状のメインビーム7,8と、左側のメインビーム7の外側端面に上端内側面部を接続して下方へ伸延させた伝動ケース9と、同伝動ケース9に左右に対向させると共に右側のメインビーム8の外側端面に上端部を接続して下方へ伸延させた軸受け体10と、同軸受け体10の下端部と上記伝動ケース9の下端部との間に横架した耕耘軸11とから形成している。耕耘軸11の周面には多数の耕耘爪12を軸線方向に間隔を開けて取り付けている。
【0020】
また、図2に示すように、連結用ブラケット5,6はそれぞれ前後方向に伸延する板状に形成して、内側面中途部をギヤボックス4の左右側部に開口した開口部4a,4aに面接させて連設している。連結用ブラケット5,6の各前端部には連結用ピン5a,6aを外側方に突出させている。両連結用ピン5a,6aには、牽引車に前端部を連結した左右一対のロワリンク(図示せず)の後端部を連結するようにしている。
【0021】
図3に示すように、ギヤボックス4の前面中央部に開口した開口部から入力軸(図示せず)を前方に向けて突出させている。入力軸にはギヤボックス4内に配設した伝動ギヤ(図示せず)を連動連結している。同伝動ギヤと伝動ケース9内に配設したチェーン機構等の伝動機構(図示せず)との間には、左右方向に伸延する伝動軸14を左側のメインビーム7中を通して介設している。同伝動軸14の左側端部と前記耕耘軸11の左側端部との間に上記伝動機構を介設している。
【0022】
このようにして、伝動・支持機構部1では、牽引車の動力取出軸から動力を→入力軸13→伝動ギヤ→伝動軸14→伝動ケース9内の伝動機構→耕耘軸11に取り入れて、同耕耘軸11を回動させることで耕耘爪12により圃場を耕耘するようにしている。
【0023】
耕深調整部2は、図1〜図3に示すように、前記ギヤボックス4の上面中央部に載設した連結ブラケット15と、前記左右一対の連結用ブラケット5,6の後端部に前端部を連結した耕深フレーム枠体16と、同耕深フレーム枠体16の中途部と上記連結ブラケット15の後端部との間に介設した深耕調整作動操作体17とを具備している。
【0024】
そして、連結ブラケット15は、ギヤボックス4の上面中央部にステー15cを介して、下方へ凸状に湾曲させて形成した左右一対のブラケット片15a,15aの下端中途部を連設している。両ブラケット片15a,15aの前端部間に連結ピン15bを架設している。連結ピン15bには、牽引車に前端部を連結したトップリンク(図示せず)の後端部を連結するようにしている。
【0025】
また、耕深フレーム枠体16は、前後方向に伸延する左右一対の前後伸延片16a,16aと、左右方向に伸延させて両前後伸延片16a,16aの中途部間に横架した左右伸延中途部片16bと、左右方向に伸延させて両前後伸延片16a,16aの後端部間に架設した左右伸延後端部片16cとから平面視格子枠状に形成している。左右一対の前後伸延片16a,16aは、左右一対の連結用ブラケット5,6の後端部に前端部を連設している。
【0026】
深耕調整作動操作体17は、図1〜図3に示すように、上下方向に伸延する作動片17aと、同作動片17aの上端部にその軸線廻りに正・逆回転自在に取り付けたハンドル状の回転操作片17bとを具備して、回転操作片17bを正・逆回転させることで作動片17aを軸線方向に伸縮させることができるように構成している。そして、前記左右一対のブラケット片15a,15aの後端部間に左右方向の軸線廻りに回動自在に枢支片15dを枢支し、同枢支片15dに作動片17aの上端部を連結している。また、作動片17aの下端部は左右伸延中途部片16bの中央部に連結している。
【0027】
このようにして、回転操作片17bを正・逆回転させて作動片17aを伸縮させると、左右一つのロワリンクとトップリンクに連結した伝動・支持機構部1を前傾姿勢と後傾姿勢との間で姿勢変更して、耕耘爪12による耕耘深さを調整することができるようにしている。
【0028】
耕耘カバー部3は、図1〜図3に示すように、伝動ケース9と軸受け体10との間に開設したロータリカバー体18と、同ロータリカバー体18の後端縁部18cに基端縁部19bを枢支・連結したリヤカバー体19と、同リヤカバー体19の先端縁部19cに取り付けた整地体20と、上記ロータリカバー体18の中途部と前記連結ブラケット15の右側中途部との間に介設したリヤカバー調整体21と、上記ロータリカバー体18の左右側後端縁部に前端縁部を連結したサイドカバー体22,22とを具備している。
【0029】
そして、ロータリカバー体18は、図1〜図3に示すように、側面視にて略扇状に形成した左右一対の側方カバー片18a,18aの先細り状下部を耕耘軸11の外周左右側部に枢支して、両側方カバー片18a,18aの上端縁部を上方へ凸状の円弧状に形成し、両上端縁部間に上方カバー片18bを架設して正面視門型に形成している。
【0030】
リヤカバー体19は、図4〜図8に示すように、前記上方カバー片18bの後端縁部18cに、同後端縁部18cの左右幅と略同一幅の四角形状に形成したリヤカバー本片19aの基端縁部19bを、左右方向に軸線を向けた枢軸23により枢支して、上方カバー片18bの後端縁部18cから垂下状となしている。そして、リヤカバー体19は枢軸23を中心にリヤカバー本片19aを上下揺動自在となしている。また、リヤカバー本片19aの先端縁部19cは、上方さらには前方へカール状に巻き返して屈曲形成することで、同先端縁部19cの強度を補強している。先端縁部19cの下端面には整地面19dを形成して、同整地面19dを耕耘した圃場面上に滑動させて圃場面を堅実に整地するようにしている。リヤカバー本片19aの上面側左右側部には、上下方向に伸延する左右一対の支持兼補強ブラケット19e,19eを取り付けている。
【0031】
リヤカバー体19の先端縁部19cには、図4〜図8に示すように、取付体24,24を介して整地体20を着脱自在かつ姿勢変更自在に取り付けて、同整地体20により圃場の整地効果を増大させることができるようにしている。
【0032】
整地体20は、図4〜図8に示すように、リヤカバー体19の先端縁部19cの左右幅と略同一幅の四角形状に整地体本片20aを形成している。整地体本片20aは、中途部を下方へ膨出させてソリ状に形成している。そして、整地体本片20aの前端縁部は前上方へ屈曲させると共に、上方へ立ち上がり状に伸延させて整地体20の前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部20bとなしている。耕耘土一時滞留生起面部20bの上部には、左右幅方向に伸延する円筒状の土こぼれ防止体20cを前方へ張り出し状に設けている。整地体本片20aの上端縁部は、土こぼれ防止体20cの後部周面に略沿わせて前方へ折曲している。なお、土こぼれ防止体20cとしては、上記耕耘土一時滞留生起面部20bの上端縁部を前方へ屈曲させて一体的に形成することもできる。整地体本片20aの下端面には整地面20dを形成して、同整地面20dを耕耘した圃場面上に滑動させて圃場面をより一層堅実に整地するようにしている。左右側端部には側壁片20e,20eを取り付けて、整地体20の剛性を良好に確保している。図1〜図3に示す20fは補助整地体であり、同補助整地体20fは、整地体20の左右側端部に外側方に延設・張り出し状となした使用姿勢と、整地体20上に折り畳み状となした収納姿勢とに姿勢変更自在となしている。
【0033】
リヤカバー調整体21は、図1〜図3に示すように、上下方向に伸延する作動片21aと、同作動片21aの上端部にその軸線廻りに正・逆回転自在に取り付けたハンドル状の回転操作片21bとを具備して、回転操作片21bを正・逆回転させることで作動片21aを軸線方向に伸縮させることができるように構成している。そして、前記上方カバー片18bの後側中途部と前記連結ブラケット15の右側中途部より右側方に延設した支持片25との間に作動片21aを介設している。
【0034】
このようにして、前記した耕深調整時に、回転操作片21bを正・逆回転させて作動片21aを伸縮させることで、ロータリカバー体18を耕耘軸11の軸芯を中心にして前後方向に回動調整して、同ロータリカバー体18に取り付けたリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dが、圃場面に接地する高さに整合するように調整することができるようにしている。
【0035】
サイドカバー体22,22は、図1〜図3に示すように、それぞれ板状に形成して、前記側方カバー片18a,18aの左右側後端縁部に前端縁部22a,22aを連結して、側方カバー片18a,18aの後端縁部からリヤカバー体19の側端縁部までの側方を閉塞している。
【0036】
また、ロータリカバー体18とリヤカバー体19との間には、図1〜図3に示すように、上下方向に伸延する左右一対のハンガーロッド26,26を介設して、両ハンガーロッド26,26によりリヤカバー体19を支持すると共に、同リヤカバー体19の先端縁部19cが下方から上方へ突き上げられる外力を弾性手段としての圧縮スプリング27,27により吸収することができるようにしている。28はハンガーロッド26の上部を支持する上部ステー、30はハンガーロッド連結孔29を介してハンガーロッド26の下部を支持する下部ステーの機能も果たす取付片である。
【0037】
各取付体24は、図4〜図8に示すように、リヤカバー体19側に設けた取付片30と整地体20側に設けた被取付片31とから形成している。
【0038】
各取付体24を形成する取付片30は、図4〜図6に示すように、各支持兼補強ブラケット19eの左右側面下端部から先端縁部19cの上面に沿わせて同先端縁部19cの先端位置まで伸延する左右一対の取付本片30a,30aを上方へ膨出状に形成している。
【0039】
左右一対の取付本片30a,30aの後縁部間には、図4〜図6に示すように、左右方向に軸線を向けて伸延する支軸片32a,32bを上下方向に間隔を開けて架設して取付片側係合部32を形成している。また、左右一対の取付本片30a,30aの中途部間には、各支軸片32a,32bの前上方に位置させて左右方向に開口する複数(本実施形態では各取付本片30aに二個ずつ)の取付片側連結孔33a,33a,33b,33bを、上下方向に間隔を開けて開口させている。しかも、取付片側連結孔33a,33aの中心から支軸片32aの軸芯までの間隔と、取付片側連結孔33b,33bの中心から支軸片32bの軸芯までの間隔は、等間隔となして取付片側連結部33を形成している。
【0040】
取付体24の他方を形成する被取付片31は、図4〜図6に示すように、前記取付片30,30と前後方向に対向する整地体本片20aの左右側基端(前端)縁部の位置にそれぞれ設けている。そして、被取付片31は、前記取付本片30a,30aの左右間隔よりもやや広幅に左右方向に伸延する基部本片31aと、同基部本片31aの左右側端部から前方へ伸延させた左右一対の伸延片31b,31bと、基部本片31aを支持する支持片31cとから形成している。
【0041】
整地体本片20aの基端(前端)縁部において、左右一対の伸延片31b,31b間に位置する部分は一部切り欠いて、同切り欠き部分に前記支軸片32aないしは支軸片32bに上方から係合するフック状の係合片34aを設けることで、左右一対の伸延片31b,31b間に被取付片側係合部34を形成している。
【0042】
左右一対の伸延片31b,31bの先端部には、左右方向に開口する被取付片側連結孔35a,35aを開口させることで、被取付片側連結部35を形成している。そして、被取付片側連結孔35a,35aは、前記支軸片32aを支点として前記取付片側連結孔33a,33aと左右方向に符合する一方、前記支軸片32bを支点として前記連結孔33b,33bと左右方向に符合するようにしている。
【0043】
そして、図6に示すように、支軸片32aに係合片34aを係合させて、同支軸片32aを支点として取付片側連結孔33a,33aと被取付片側連結孔35a,35aとを符合させ、これら連結孔中に連結ピン36を抜き差し自在に挿通して、取付片30と被取付片31とを連結することで、整地体20の姿勢を図7に示す第一姿勢(a)となすことができるようにしている。37は抜け止めピンである。
【0044】
かかる第一姿勢(a)では、図7にも示すように、整地体20の下面に形成した整地面20dと、リヤカバー体19の先端縁部19cの下面に形成した整地面19dとが、略同一平面である略同一圃場整地面P1上に配置されるようにしている。ここで、土こぼれ防止体20cは、リヤカバー体19の先端縁部19cの直上方位置に配置されると共に、耕耘土一時滞留生起面部20bとリヤカバー体19の先端縁部19cとは前後方向に近接状態に配置されるようにしている。
【0045】
一方、図6に示すように、支軸片32bに係合片34aを係合させて、同支軸片32bを支点として取付片側連結孔33b, 33bと、被取付片側連結孔35a,35aとを符合させ、これら連結孔中に連結ピン36を抜き差し自在に挿通して、取付片30と被取付片31とを連結することで、整地体20の姿勢を図8に示す第二姿勢(b)となすことができるようにしている。
【0046】
かかる第二姿勢(b)では、図8にも示すように、先行圃場整地面P2を形成するリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dと、後続圃場整地面P3を形成する整地体20の整地面20dとが略平行に段差(整地面19dが上方位置で整地面20dが下方位置)を形成して配置されるようにしている。ここで、土こぼれ防止体20cは、リヤカバー体19の先端縁部19cの直後方位置に配置されると共に、整地体20の耕耘土一時滞留生起面部20bとリヤカバー体19の先端縁部19cとは、前後方向に一定幅離隔されて、耕耘土一時滞留生起面部20bの直前方に耕耘土一時滞留空間Sが形成されるようにしている。具体的には、耕耘土一時滞留生起面部20bとリヤカバー体19の先端縁部19cとは前後方向に一定幅離隔されると共に、その離隔幅Lは整地体20の整地面20dとリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dとの段差幅Zと同等ないしは段差幅Zの略1.5倍となるようにしている。従って、耕耘土一時滞留空間Sの容積は、段差幅Zと離隔幅Lと耕耘土一時滞留生起面部20bの左右幅との積の値に近似する。
【0047】
そして、第二姿勢(b)では、土こぼれ防止体20cがリヤカバー体19の先端縁部19cに前後方向に対向して近接状態に配置されると共に、同土こぼれ防止体20cで前記耕耘土一時滞留空間Sの上方が被覆されるようにしている。
【0048】
結局、整地体20は、取付体24,24を介して、土こぼれ防止体20cがリヤカバー体19の先端縁部19cの直上方位置から直後方位置に移動されると共に、耕耘土一時滞留生起面部20bがリヤカバー体19の先端縁部19cに近接した位置から一定幅離隔した位置に移動されて、第一姿勢(a)から第二姿勢(b)に姿勢変更されるようにしている。また、整地体20は上記とは反対に移動されて、第二姿勢(b)から第一姿勢(a)に姿勢変更されるようにしている。
【0049】
本発明に係る実施形態は上記のように構成しているものであり、整地体20はリヤカバー体19の先端縁部19cの後方に図7に示す第一姿勢(a)と図8に示す第二姿勢(b)に変更自在に取り付けているため、整地体20の姿勢を変更することで水田、畑等の性状の異なる圃場に適用することができる。例えば、整地体20の姿勢は、水田では第一姿勢(a)、砂地の畑等では第二姿勢(b)を採択することができる。
【0050】
すなわち、第一姿勢(a)では、耕耘土一時滞留生起面部20bとリヤカバー体19の先端縁部19cとが前後方向に近接状態に配置されて、整地体20の整地面20dとリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dが略同一平面P上に近接状態に配置されるため、これら整地面19d,20dに土塊や残渣物等が引っ掛かることがなく、また、これら整地面19d,20d間から整地体20の上面側に土こぼれが生じるのを防止することができる。その結果、これらの整地面19d,20dを機能上一つの整地面とみなすことができて、第一姿勢(a)は水田整地に好適な姿勢となすことができる。
【0051】
そして、第二姿勢(b)では、整地体20の整地面20dから立ち上がり状に形成した前面としての耕耘土一時滞留生起面部20bが、リヤカバー体19の先端縁部19cと前後方向に一定幅離隔状態に配置されて、同耕耘土一時滞留生起面部20bの直前方に耕耘土一時滞留空間Sが形成されるため、砂地の畑地においても耕耘土である砂は、リヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dに整地されると共に、耕耘土一時滞留生起面部20bで進行方向へ押圧されながら、整地体20の整地面20dで整地される。
【0052】
この際、耕耘土一時滞留生起面部20bで進行方向へ押圧される砂は、耕耘土一時滞留生起面部20bの直前方に形成した耕耘土一時滞留空間Sに一時的に滞留された状態で進行方向へ移送されて、砂地に形成された耕耘跡等の凹部に充填される。そして、その充填面は整地体20の整地面20dで整地される。その結果、砂地の凹凸部を堅実に均平化させて整地することができて、圃場の仕上げ面としての美観を高めることができる。
【0053】
特に、第二姿勢(b)では、耕耘土一時滞留生起面部20bとリヤカバー体19の先端縁部19cとが前後方向に一定幅離隔されると共に、その離隔幅Lは整地体20の整地面20dとリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dとの段差幅Zと同等ないしは段差幅の略1.5倍となしているため、リヤカバー体19の先端縁部19cの整地面20と整地体20の整地面20dとの間に耕耘土一時滞留空間Sとしては十分な空間が確保される。そのため、凹部を充填するのに必要とされる充填耕耘土量を耕耘土一時滞留空間S内に確保することができて、凹部を堅実に充填することができると共に整地することができる。その結果、第二姿勢(b)は特に砂地等の畑地整地に好適な姿勢となすことができて、均平性能を向上させることができる。
【0054】
ここで、前記した離隔幅Lは、段差幅Zの略1.5倍よりも大きくすると、リヤカバー体19の先端縁部19cからの整地体20の前後長が長くなり、耕耘爪軸から整地体20の先端縁部までの距離が長くなる。そのため、機体を後進させることや、畝ぎりぎりでロータリ耕耘装置Aを降下して駆動しながら前進させることがある枕地整地作業時には、未耕地部分が多くなり、作業効率が低下するという不具合がある。
【0055】
また、第二姿勢(b)では、リヤカバー体19の先端縁部19cの直後方位置に土こぼれ防止体20cが前後対向状態にて近接状態に配置されているため、リヤカバー体19と整地体20との間から整地体20の上面側に土こぼれが生じるのを防止することができる。そして、土こぼれ防止体20cで耕耘土一時滞留空間Sの上方を被覆しているため、堅実に土こぼれが防止されると共に、耕耘土一時滞留空間S内に耕耘土を一時的に滞留させることができる。そのため、圃場の凹部への充填耕耘土量を確保することができる。その結果、この点からも均平性能を向上させることができる。
【0056】
[第2実施形態]
図9〜図11は、本発明に係る第2実施形態としてのロータリ耕耘装置Aのリヤカバー体19と整地体20を図示している。第2実施形態としてのロータリ耕耘装置Aは、第1実施形態のロータリ耕耘装置Aと基本的構造を同じくしているが、リヤカバー体19及び整地体20の一部の構造において構成を異にする。
【0057】
すなわち、整地面20dを形成する整地体20の整地体本片20aの前端縁部から略垂直に上方へ立ち上げて耕耘土一時滞留生起面部20bを形成している。このようにして、整地体20の整地体本片20aの前端縁部と耕耘土一時滞留生起面部20bの下端縁部とが略直交状態に接続(側面視略90度の角部を形成)する接続部40となしている。そして、接続部40は、第一姿勢(a)では圃場面(略同一圃場整地面P1)と接触しない非接地面部となす一方、前記第二姿勢(b)では圃場面(後続圃場整地面P3)と接触する接地面部となしている。しかも、接地面部は圃場面と接触する面の曲率半径を可及的に小となして圃場面(後続圃場整地面P3)と略線接触するようにしている。換言すると、整地体20の前下側部に角部を形成する接続部40は後続圃場整地面P3に略線接触するものの、整地面20dは接続部40を支点として上方へ跳ね上げられて後続圃場整地面P3とは非接触状態の姿勢を採るようにしている。
【0058】
第2実施形態は上記のように構成しており、第二姿勢(b)では、第1実施形態における場合と同様に、圃場耕耘面を整地するのに必要な土砂を耕耘土一時滞留空間Sに一時的に滞留させることができる。そのため、砂地等畑地での耕耘性能(均平性能)を向上させることができる。その結果、リヤカバー体19と整地体20とを一体的に協働させて、畑向けのリヤカバーとして機能させることができる。
【0059】
この際、整地体20は跳ね上げ姿勢となすことで、整地体20の整地面20dと耕耘土一時滞留生起面部20bとが接続する接続部40だけが圃場面(後続圃場整地面P3)と略線接触する接地面部となすことができる。そのため、接地面部の接地面積を整地面20dが面接触する場合に比してきわめて小さくすることができる。その結果、接地面部である接続部40だけが圃場面(後続圃場整地面P3)に作用する整地圧を、整地面20dが面接触する場合に比してきわめて高くすることができて、整地体20の見掛けの重量を大きくすることができる。したがって、砂地等畑地での均平性を向上させることができる。しかも、整地体20を第一姿勢(a)から接地圧の高い第二姿勢(b)に楽に姿勢変更することができるため、均平性能とともに作業性能も高めることができる。
【0060】
また、取付片側係合部32と取付片側連結部33を適宜増設することで、整地体20の第二姿勢(b)における跳ね上げ姿勢の角度を調整して、整地面20dが圃場面と面接触する面積(前後幅)を調整することもできる。そうすることで、整地面20dが圃場面に作用する接地圧、換言すると整地体20の見掛けの重量を変更することができる。その結果、圃場や作業に適応させてリヤカバー体19に対する整地体20の姿勢を適宜変更することができる。したがって、リヤカバー体19への整地体20の取付姿勢の選択により、水田、畑等、性状の異なる圃場に簡単かつ迅速に適応させることができる。
【0061】
なお、第一姿勢(a)となした整地体20は、土塊や残渣物が引っ掛からず、機能上、仮想の一つの広いリヤカバー体整地面とみなすことができる。また、土塊や残渣物が引っ掛けないため、耕耘後の圃場表面を荒らすことがなく水田での耕耘性能を低下させることがない。その結果、リヤカバー体19と整地体20とを一体的に協働させて、水田向けのリヤカバーとして機能させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
砂地でも堅実に整地することができるリヤカバー体と整地体との取付構造を提供することができる。
【符号の説明】
【0063】
A ロータリ耕耘装置
1 伝動・支持機構部
2 耕深調整部
3 耕耘カバー部
4 ギヤボックス
5,6 連結用ブラケット
7,8 メインビーム
19 リヤカバー体
20 整地体
30 取付片
31 被取付片
32 取付片側係合部
33 取付片側連結部
34 被取付片側係合部
35 取付片側連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、
整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを略平行に段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、
整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、
第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成したことを特徴とするロータリ耕耘装置。
【請求項2】
整地体の耕耘土一時滞留生起面部の上部には、土こぼれ防止体を前方へ張り出し状に設けて、
第二姿勢では、土こぼれ防止体をリヤカバー体の先端部に対向状態に近接状態に配置すると共に、同土こぼれ防止体で前記耕耘土一時滞留空間の上方を被覆したことを特徴とする請求項2記載のロータリ耕耘装置。
【請求項3】
リヤカバー体の先端縁部の後方に取付体を介して整地体を取り付けたロータリ耕耘装置であって、
整地体は、取付体を介してリヤカバー体の先端部への取付姿勢を変更自在となすと共に、この取付姿勢は整地体の下面に形成した整地面とリヤカバー体の先端部の下面に形成した整地面を略同一平面上に配置した第一姿勢と、整地体の整地面とリヤカバー体の先端部の整地面とを段差をもたせて配置した第二姿勢とに変更自在となし、
整地体の整地面から立ち上がり状に前面を形成して、同前面を耕耘土一時滞留生起面部となして、
第二姿勢では、上記耕耘土一時滞留生起面部とリヤカバー体の先端部とを前後方向に一定幅離隔させて、耕耘土一時滞留生起面部の直前方に耕耘土一時滞留空間を形成し、
前記整地体の整地面と耕耘土一時滞留生起面部とが接続する接続部は、前記第一姿勢では圃場面と接触しない非接地面部となす一方、前記第二姿勢では圃場面と接触する接地面部となすと共に、
接地面部は圃場面と接触する面の曲率半径を小となして整地面と略線接触するようにしたことを特徴とするロータリ耕耘装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−279351(P2010−279351A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72762(P2010−72762)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】