説明

ワイヤ放電加工用電極線

【課題】放電加工における集中放電の発生を抑制して、加工精度及び加工速度を向上させ得る放電加工用電極線の提供。
【解決手段】ワイヤ放電加工用電極線2は、鋼線4からなる芯と、ブラス層6からなる表面層とを備えている。このブラス層6の表面からブラス層6の厚みに対する深さ50%までの間における、結晶粒7の平均個数が1.5個/μm以上である。若しくは、このブラス層6の表面からブラス層6の厚みに対する深さ25%までの間における、結晶粒7の平均個数が1.5個/μm以上である。又は、この放電加工用電極線2では、このブラス層6の表面において、長手方向の結晶粒7の平均個数が1.5個/μm以上である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤ放電加工の工具電極として用いられる電極線に関する。詳細には、本発明は、この電極線として用いられるワイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
放電加工は、工具電極と被加工物との間に放電を起こして、被加工物を加工する加工法である。この工具電極としてワイヤが用いられる。このワイヤと被加工物とは、誘電体液中で、僅かな間隙を設けて対峙させられる。このワイヤと被加工物とが電極とされて、パルス制御された電気エネルギーが供給される。ワイヤと被加工物との間で、パルス状の放電が繰り返される。この放電により、被加工物が溶融、除去される。このワイヤと被加工物との僅かな間隙が維持されて、この放電が繰り返される。これにより、被加工物は、目的の形状に加工される。
【0003】
近年、放電加工において、被加工物の寸法及び形状の微細化の要請が高まっている。また、被加工物の加工精度の向上の要請が高まっている。寸法及び形状が微細な被加工物の放電加工では、ワイヤの線径が小さくされる必要がある。また、放電加工を安定的に行うために、ワイヤと被加工物との間に僅かな間隙が維持される必要がある。
【0004】
放電加工では、放電が起きるとワイヤは振られ易い。このワイヤの振れは、放電加工の精度を低下させる。放電加工によるワイヤの振れを抑制するめ、ワイヤに大きな張力が設定されることが望ましい。そのため、細径でありながら、高い引張強さを備えるワイヤが望まれている。この様な要望に対して、例えば、特開2003−311544公報には、芯にピアノ線を用い、このピアノ線にブラスメッキ及び亜鉛メッキがされた、高強度ワイヤが提案されている。この高強度ワイヤが用いられることより、従来より、被加工物の加工精度及び加工表面の面粗度が向上している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−311544公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図3は、従来のワイヤ8の断面の部分拡大図である。このワイヤ8は、芯としての鋼線10と表面層としてのブラス層12とを備えている。鋼線10は、長い線状形状を有する。この長手方向に垂直な断面は、円形である。この鋼線10の外周面にブラス層12が形成されている。このブラス層12は、多数の結晶粒からなる。この図3には、このブラス層12の結晶粒界が模式的に示されている。
【0007】
このワイヤ8を用いた放電加工では、このブラス層12と被加工物との間で放電が発生する。放電加工では、集中放電が発生することがある。集中放電が発生すると、ワイヤ8は、大きく振られ易い。集中放電は、放電加工の精度を一層低下させる。ワイヤ8が大きく振られると、ワイヤ8と被加工物とが接触する恐れがある。ワイヤ8と被加工物とが接触すると、短絡が起こる。この短絡により、放電加工の加工速度は低下させられる。前述の高強度ワイヤは、放電加工におけ集中放電を抑制するものではない。集中放電が発生すると、高強度ワイヤであっても大きく振られ易い。
【0008】
本発明の目的は、放電加工における集中放電の発生を抑制して、加工精度及び加工速度を向上させ得る放電加工用電極線の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るワイヤ放電加工用電極線は、鋼線からなる芯と、ブラス層からなる表面層とを備えている。このブラス層の表面からブラス層の厚みに対する深さ50%までの間において、結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上である。若しくは、このブラス層の表面からブラス層の厚みに対する深さ25%までの間において、結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上である。又は、この放電加工用電極線では、このブラス層の表面において、長手方向の結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るワイヤ放電加工用電極線では、放電加工における集中放電の発生が抑制されている。放電加工中のワイヤの振れが抑制されている。この電極線を用いたワイヤ放電加工では、従来の電極線を用いた放電加工に比べて、加工精度が向上している。この電極線を用いたワイヤ放電加工では、加工時間が短縮され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るワイヤが示された一部切り欠き斜視図である。
【図2】図2は、図1の矢印IIで示された断面の部分拡大図である。
【図3】図3は、従来のワイヤの断面の部分拡大図である。
【図4】図4は、実施例1のワイヤの断面の部分拡大写真である。
【図5】図5は、比較例1のワイヤの断面の部分拡大写真である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0013】
図1に示されたワイヤ2は、芯としての鋼線4と表面層としてのブラス層6とを備えている。この鋼線4の長手方向に垂直な断面は、円形である。この鋼線4は、硬鋼線等からなる。ブラス層6は、銅と亜鉛との合金からなる。
【0014】
図2は、図1の矢印IIで示された断面の部分拡大図である。図2の断面は、鋼線4の長手方向に沿った断面である。この断面は、円形断面の中心を通る平面である。ブラス層6は、この鋼線4の外周面を覆っている。図2に示されるように、ブラス層6は、多数の結晶粒7からなる。この図2には、このブラス層6の結晶粒7の結晶粒界が模式的に示されている。図2の両矢印Tは、ブラス層6の厚みを示している。
【0015】
図2の両矢印T1は、両矢印Tの方向にブラス層6の表面からの所定の深さまでの距離を示している。図2の断面のブラス層6の表面に、任意の点A1が定められる。この点A1の位置で、ブラス層6に両矢印Tの方向に直線L1が引かれる。深さT1の範囲で、この直線L1と結晶粒界との交差する点の数が数えられる。この図2で、点P1及び点P2の2点が交差する点である。この直線L1と結晶粒界との交差する点の数に1を加えた数が、直線L1が通る結晶粒の個数である。この図2で、直線L1は、深さT1の範囲で結晶粒7a、7b及び7cを通っている。この点A1で、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ((T1/T)・100)%までの間における結晶粒の個数が求められる。
【0016】
図2に示されたブラス層6の表面に、ワイヤ2の長手方向に沿って点A2が定められる。この点A2は、点A1からワイヤ2の長手方向に0.5μmの間隔を空けて定められる。点A1と同様にして、この点A2の位置で、ブラス層6に直線L2が引かれる。深さT1の範囲で、この直線L2と結晶粒界との交差する点の数が数えられる。この直線L2と結晶粒界との交差する点の数に1を加えた数が、直線L2が通る結晶粒の個数として求められる。こうして、点A2で、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ((T1/T)・100)%までの間における結晶粒の個数が求められる。
【0017】
図示されないが、同様にして、ワイヤの長手方向に、点A3から点A10まで8点が定められる。ここでは、点A1から点A10までが一方の向きに0.5μm間隔で定められる。この点A3から点A10までの8点の位置で、点A1と同様にして、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ((T1/T)・100)%までの間における結晶粒の個数が求められる。点A1から点10までの10点から、この結晶粒の個数の平均値が求められる。この平均値が深さT1で割られて、1μm当たりの結晶粒の個数の平均値が求められる。この1μm当たりの結晶粒の個数の平均値が、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ((T1/T)・100)%までの間における、結晶粒の平均個数である。
【0018】
このワイヤ2では、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ50%までの間における結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上とされている。例えば、ブラス層の厚さが4μmである場合、表面から深さ2μmまでの間における結晶粒の平均個数は3個以上とされている。若しくは、このワイヤ2では、ブラス層6の表面からブラス層の厚みに対する深さ25%までの間における結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上とされている。例えば、ブラス層の厚さが4μmである場合、表面から深さ1μmまでの間における結晶粒の平均個数は1.5個以上とされている。
【0019】
図2の両矢印Xは、ワイヤ2の長手方向に沿った距離を示している。この距離Xは、ブラス層6の表面に沿って図られる。図2のブラス層6の表面に、任意の点B1が定められる。この点B1からブラス層6の表面に沿って距離Xだけ離れた点が点C1とされる。この点B1から点C1までの間で表面と結晶粒界との交差する点が数えられる。この図2で、点P3、点P4及び点P5の3点が交差する点である。この交差する点の数に1を加えた数が、点B1から点C1までの距離Xにおける結晶粒の個数である。点B1から点C1までの距離Xで、結晶粒7d、7e、7f及び7gの4個が表面に露出している。
【0020】
ブラス層6の表面に、ワイヤ2の長手方向に沿って点B2が定められる。この点B2は、点B1からワイヤ2の長手方向に0.5μmの間隔を空けて定められる。点B1と同様にして、この点B2から距離Xだけ離れた点が点C2とされる。この点B2から点C2までの間で表面と結晶粒界との交差する点が数えられる。点B1から点C1までの距離Xで求めたようにして、点B2から点C2までの距離Xにおける結晶粒の個数が求められる。
【0021】
図示されないが、同様にして、ワイヤの長手方向に、点B3から点B10まで8点が定められる。ここでは、点B1から点B10までが一方の向きに0.5μm間隔で定められる。この点B3から点B10までそれぞれから距離Xだけ離れた点が点C3から点C10とされる。点B1から点C1までの距離Xで求めたようにして、点Bn(nは3から10までの自然数)から点Cnまでの距離Xにおける結晶粒の個数が求められる。この様にして10回の測定で得られた距離Xをおける結晶粒の個数の平均値が求められる。この平均値を距離Xで割って、1μm当たりの結晶粒の個数の平均値が求められる。この1μm当たりの結晶粒の個数の平均値が、長手方向の結晶粒の平均個数である。この長手方向の結晶粒の平均個数は、ブラス層6の表面において求められる。このワイヤ2では、距離X=5μmとして測定がされたとき、この結晶粒の平均個数は、1.5個/μm以上とされている。
【0022】
前述した図3は、従来のワイヤ8について、図2と同様の断面が示されたものである。図3は、鋼線10の円形断面の中心を通る長手方向に沿った断面である。図2の両矢印Tは、ブラス層12の厚みを示している。両矢印T1は、両矢印Tの方向にブラス層12の表面からの所定の深さまでの距離を示している。図2の両矢印Xは、ブラス層12の表面における、ワイヤ8の長手方向に沿った距離を示している。図2及び図3に示されるように、このワイヤ2のブラス層6は、ワイヤ8のブラス層12に比べて結晶粒径が小さくされている。
【0023】
このワイヤ2が放電加工の電極線として用いられる。このワイヤ2と被加工物との間に僅かな間隙が設けられて、電気エネルギーが供給される。この隙間は、通常1μm以上20μm以下の大きさである。このワイヤ2のブラス層6と被加工物との間で、放電が発生する。この放電により、被加工物が溶融、除去され、加工される。
【0024】
ブラス層6では、結晶粒内が結晶粒界より電気抵抗が小さい。結晶粒径が大きい部分では、電気抵抗が小さくなり、大きな電流が流れやすい。このワイヤ2のブラス層6では、従来のブラス層12に比べ結晶粒径が小さくされている。このブラス層6の結晶粒は、従来のブラス層12の結晶粒に比べて、大きな電流が流れ難くされている。これにより、このワイヤ2では、従来のワイヤ8に比べて、大きな集中放電の発生が抑制されている。このワイヤ2は放電による振れが小さくされている。このワイヤ2は、放電加工の加工精度の向上に寄与する。このワイヤ2を用いた放電加工では集中放電の発生が抑制されているので、この放電加工は従来のワイヤ8を用いた放電加工より加工速度を速くできる。このワイヤ2を用いた放電加工は、従来のワイヤ8を用いた放電加工より短い時間で、高精度の加工が可能となっている。
【0025】
このワイヤ2では、ブラス層6の表面の結晶粒径が小さいので、ブラス層6の表面に発生する放電が、表面全体でより均一に発生する。これにより、従来のワイヤ8を用いた放電加工に比べ、このワイヤ2を用いた放電加工は、被加工物の加工面の面粗度が小さくなる。このワイヤ2では、この鋼線4の外周面とブラス層6との間に更に他の導電層が備えられてもよい。
【0026】
このワイヤ2の製造方法では、鋼線が準備される(STEP1)。この鋼線の外周面に銅メッキがされる(STEP2)。この銅メッキの外周面に亜鉛メッキがされる(STEP3)。熱拡散処理によりこの銅メッキと亜鉛メッキとからブラス層が形成される(STEP4)。ブラス層で覆われた鋼線が伸線される(STEP5)。この伸線の後にブラス層を備えた鋼線が熱処理される(STEP6)。この熱処理工程では、ブラス層を備えた鋼線が350°Cから600°Cに加熱され、その後に空冷されている。こうして、鋼線4とブラス層6とを備えたワイヤ2が得られる。このブラス層6の結晶粒径は、この熱処理工程(STEP6)における、加熱温度及び加熱時間で制御され得る。
【0027】
この鋼線4の炭素含有量は、0.5質量%以上1.2重量%以下が好ましい。炭素含有量が0.5重量%以上の鋼線4は、十分な引張強さを得られ得る。炭素含有量1.2重量%以下の鋼線4では、容易に伸線加工がされ得る。
【0028】
この鋼線4の線径は、0.005mm以上0.30mm以下が好ましい。線径が0.005mm以上の鋼線4は、十分な引張強さが付与され得る。これにより、被加工物の寸法精度及び加工表面である切断面の表面粗度が向上する。線径が0.30mm以下の鋼線4は、線径が細く、精密加工部品を高精度に加工し得る。この観点から、鋼線4の線径は、0.20mm以下がより好ましい。
【0029】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【実施例】
【0030】
[実施例1]
実施例1のワイヤが準備された。このワイヤの線径は50μmである。このワイヤは、図1に示されたブラス層を備えている。このワイヤは、前述の熱処理工程(STEP6)で熱処理されて得られた。図4は、実施例1のワイヤの断面の部分拡大写真である。この写真は、日本電子(株)製のサーマル電解放出形走査顕微鏡(型番JSM−7000F)を用いて作成された。
【0031】
[実施例2]
実施例2のワイヤが準備された。このワイヤでは、熱処理工程(STEP6)の熱処理条件を変更して得られた。その他は実施例1と同様にして、実施例2のワイヤが、得られた。図示されないが、実施例2も、実施例1と同様にして、ワイヤの断面の部分拡大写真が作成された。
【0032】
[比較例1]
図5は、比較例1のワイヤの断面の部分拡大写真である。この写真も、実施例1と同様にして、作成された。この比較例1のワイヤは、市販のワイヤである。このワイヤは、図3に示されたブラス層を備えている。このワイヤの線径は、50μmである。
【0033】
[ブラス層の結晶粒の平均個数の測定]
図4に示された断面の部分拡大写真をもとに、実施例1のブラス層の結晶粒の平均個数が求められた。図2を用いて説明がされたように、ブラス層の表面からブラス層の厚みに対する深さ50%までの間における結晶粒の平均個数が求められた。この平均個数は、単位長さ1μm当たりの個数として求められている。同様にして、この深さ25%までの間における結晶粒の平均個数が求められた。同様に、距離X=5μmとして、長手方向における結晶粒の平均個数が求められた。実施例2及び比較例1についても、同様にして結晶粒の平均個数が数えられた。この結果が表1に示されている。
【0034】
[放電加工評価]
被加工物として、実験片が準備された。この実験片の材質は、SKD11である。この実験片の形状は、一辺が10mmの正方形の面を有する直方体である。この実施例1のワイヤが、工具電極として放電加工機に取り付けられた。このワイヤが、10m/minの速度で送られた。このワイヤで、実験片に深さ5mmの溝が加工された。この5mmの溝が加工されるまでに要した加工時間が測定された。同様にして、実施例2及び比較例1について加工時間が測定された。比較例1の加工時間に対する実施例1の加工時間の比が求められた。同様にして、比較例1の加工時間に対する実施例2の加工時間の比が求められた。この加工時間比が小さいほど加工時間が短い。この結果が表1に示されている。
【0035】
実施例1のワイヤで加工された試験片について、溝の加工表面の粗さが測定された。同様に、実施例2及び比較例1の試験片について、溝の加工表面の粗さが測定された。比較例1の加工表面の粗さに対する実施例1の加工表面の粗さの比が求められた。同様にして、比較例1の加工表面の粗さに対する実施例2の加工表面の粗さの比が求められた。この加工表面の粗さの比が小さいほど面粗度が小さい。この結果が表1に示されている。
【0036】
【表1】

【0037】
表1に示されるように、実施例のワイヤでは、比較例のワイヤに比べて放電加工の評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
【符号の説明】
【0038】
2・・・ワイヤ
4・・・鋼線
6・・・ブラス層
7・・・結晶粒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼線からなる芯と、ブラス層からなる表面層とを備えており、
このブラス層の表面からブラス層の厚みに対する深さ50%までの間における結晶粒の平均個数が1.5個/μm以上であるワイヤ放電加工用電極線。
【請求項2】
鋼線からなる芯と、ブラス層からなる表面層とを備えており、
このブラス層の表面からブラス層の厚みに対する深さ25%までの間における結晶粒の平均個数が1.5個/μm以上であるワイヤ放電加工用電極線。
【請求項3】
鋼線からなる芯と、ブラス層からなる表面層とを備えており、
このブラス層の表面における長手方向の結晶粒の平均個数が1.5個/μm以上であるワイヤ放電加工用電極線。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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