説明

ワインの搾り粕を再利用した食品添加物の製造方法。

【課題】従来は産業廃棄物として破棄する事しか考えていなかった(ほとんどが堆肥にしていた)(ほんの少しはブランデーに利用に利用していた)ワインの絞り粕を産業廃棄物ではなく、食品添加物として再利用する方法。
【解決の手段】産業廃棄物としていたワインの搾り粕を一度冷凍保存して置き必要に応じて、天日乾燥又は機械的乾燥にして保管して置き必要に応じて粉末にする。尚粉末にした場合の粒子の大きさは利用する分野に応じた粉末に仕上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
この発明は通常破棄されているワインの搾り粕を再利用した、食品添加物の製造方法に関するものである。
【背景】
【0002】
従来、ワインの搾り粕は一部は堆肥にしていたが、他にあまり使い道がなく破棄する事が大部分であった。
【発明の開示】
【0003】
ここれには、次のような欠点があった。
(イ)ワインの搾り粕はほうって置くとすぐ悪臭が出る為その日のうちに破棄するしかなかった。
(ロ)ワインの搾り粕はシーズンになると膨大な量が破棄されて居るが公共機関の処理場もなく従って産業廃棄物として破棄しているのが実情である。
(ハ)故に各ワインメーカーは多大の費用を掛けても破棄せざるを得ない。
本発明は、これらの欠点を解消するためになされたものである。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
産業廃棄物としていたワインの搾り粕を一度冷凍保存して置き必要に応じて、天日乾燥又は機械的乾燥して保管して置き、利用度に応じて粉末に仕上げる。搾り粕に含まれる種を取り除く場合は軽くミキサーに掛けて押し潰し、残った海苔状の部分だけを乾燥させて綺麗な微粉末に仕上げる。以上を特徴とするワインの搾り粕を再利用した食品添加物の製造方法である。
【発明の効果】
【0005】
ワインの搾り粕を粉末にした食品添加物にはビタミンやミネラルも沢山含まれており、これらをすべて再利用することによって、従来にはなかった風味のある菓子やパン類が出来上がり、菓子業界や健康食品業界に大きく貢献出来る。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する
(イ)ワインの搾り粕を乾燥して粉末にするのだが、大量に出た場合には一度冷凍保存して置き必要に応じて取り出して、天日乾燥又は、電気乾燥して保管する。
(ロ)ワインの搾り粕は特に匂いがきつい為素早く乾燥しなければならないが、ワインのシーズンになると膨大な搾り粕が出来る為、乾燥などにも限度がある為、其の場合は厚めのビニール袋等に入れて冷凍保存して貯蔵しておく。
(ハ)ワインの搾り粕はそのまま乾燥してもよいが種も沢山入っている、しかし、そのまま粉末にする場合と、種だけを取り除く事も出来る。
(ニ)ワインの搾り粕の種を取り除く場合は、生のまま軽くミキサーにかけてペースト状にした後に種だけがとうる位の網に掛けて押し潰せばきれいなのり状だけが残る為、この部分だけを乾燥すると粉末に仕上た場合粒子の細かい綺麗な微粉末が出来上がる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワインの搾り粕を一度冷凍保存して置き必要に応じて適量を取り出し、自然乾燥又は機械的乾燥によって乾燥させた後、粉末にすることを特徴とするワインの搾り粕を再再利用した食品添加物の製造方法。
【請求項2】
ワインの搾り粕を生のまま軽くミキサーにかけてペースト状にした後に、種だけが通過する網に掛けて押し潰し、残ったのり状の部分だけを乾燥させて、綺麗な微粉末を作り出す事を特徴とする請求項1におけるワインの搾り粕を再利用した食品添加物の製造方法。

【公開番号】特開2010−193873(P2010−193873A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−65175(P2009−65175)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(591116519)
【Fターム(参考)】