不動産活用支援装置、不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラム
【課題】物件の大きさや形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を探し出し、不動産の有効な活用を支援する手段を提供する。
【解決手段】不動産活用支援装置10が、不動産活用者端末20より受信した所在地情報に基づき地図情報を抽出し、物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、これをポリゴン地図情報として不動産活用者端末へ送信する。また、不動産活用支援装置が、不動産活用者端末より受信した希望物件形状情報及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン情報を生成し、不動産活用者端末へ送信する。そして、希望物件ポリゴンをポリゴン地図上で移動させ、これらが重なった領域における物件を判定すると共に、その重なり率を算出し、これらを物件紹介情報として不動産活用者端末へ送信することで、所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する。
【解決手段】不動産活用支援装置10が、不動産活用者端末20より受信した所在地情報に基づき地図情報を抽出し、物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、これをポリゴン地図情報として不動産活用者端末へ送信する。また、不動産活用支援装置が、不動産活用者端末より受信した希望物件形状情報及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン情報を生成し、不動産活用者端末へ送信する。そして、希望物件ポリゴンをポリゴン地図上で移動させ、これらが重なった領域における物件を判定すると共に、その重なり率を算出し、これらを物件紹介情報として不動産活用者端末へ送信することで、所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムに係り、詳しくは、不動産の購入又は賃借を求める不動産活用者が、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るように不動産活用の支援を行なう技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、不動産の流通システムは、不動産の売却又は賃貸を希望する不動産所有者と、不動産の購入または賃借を希望する不動産活用者が、それぞれ不動産業者等に仲介又は斡旋を依頼するのが一般的である。また、不動産所有者が信託銀行に土地などの不動産を信託し、信託銀行が調査、企画、立案、計画、建物建設、管理、運営、配当を行い、所定期間後に不動産提供者に現状のまま返還する不動産信託システムもある。
さらに、近年、土地の供給情報と需要情報を電子化することによって検索を可能とし、土地の供給と需要について、全国規模での情報入手を可能とする土地情報検索システムも提案されている(例えば、先行文献1又は先行文献2参照)。
【0003】
しかしながら、個々の不動産業者等に仲介又は斡旋を依頼する場合は、一不動産業者等だけでは手持ちの物件に限界があり、必ずしもニーズに応えられるものではなかった。そのため、不動産所有者や不動産活用者は、一不動産業者等で希望する物件が見当たらない場合には、新たに他の不動産業者等を選んで物件を探さなければならず、多数の労力と時間を必要としていた。
【0004】
また、上述した従来の手段では、不動産業者等に依頼する場合でも、不動産情報検索システムを利用する場合でも、一対一のマッチングであるため所望の物件をなかなか見つけることが出来ない。すなわち、たとえば広大な物件や特殊な形状の物件を探している場合、管理している物件では小さかったり(狭かったり)、異なる形状であったりして、仲介や斡旋、又は検索の対象とはならない。この場合、互いに隣接している複数の物件を合わせれば所望の物件の大きさや形状になる場合であっても、仲介や斡旋、又は検索の対象とはならない。また、それぞれの物件の不動産所有者が異なると、やはり仲介や斡旋、又は検索の対象とはならず、所望の物件を探し出すことが困難であった。
【0005】
さらに、国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効活用が望まれているが、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらないこれらの遊休地を有効に活用することが出来なかった。
【特許文献1】特開2002−230136号公報
【特許文献2】特開2003−44569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用を支援する不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の不動産活用支援装置は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有していることを特徴とする。
なお、物件ポリゴンの重なり率とは、希望物件ポリゴンの領域内における当該物件ポリゴンの占有率をいう。
【0008】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記第二記憶手段が、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶しているものとしても良い。
【0009】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記物件探索手段が、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する前記希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を有するものとしても良い。
【0010】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記不動産活用者端末より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する候補物件選択情報受付手段をさらに有するものとしても良い。
【0011】
さらに、本発明の第一の不動産活用支援方法は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置を備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、前記不動産活用支援装置が、第一記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、前記不動産活用支援装置が、第二記憶手段にて、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第一の不動産活用支援プログラムは、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、として機能させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第二の不動産活用支援装置は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、それぞれ通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段、前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第二の不動産活用支援装置を用いた不動産活用支援システムは、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するためのシステムであって、前記不動産所有者端末は、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する依頼物件情報登録手段、を少なくとも有し、前記不動産活用者端末は、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索要求手段、前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、該ポリゴン地図を表示するポリゴン地図表示手段、前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する希望物件ポリゴン表示手段、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索指示手段、前記不動産活用支援装置への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する物件紹介情報表示手段、を少なくとも有し、前記不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する第三記憶手段、前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第二の不動産活用支援方法は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、前記不動産活用支援装置が、第三記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、前記不動産所有者端末が、依頼物件情報登録手段にて、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、依頼物件情報受付手段にて、前記依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記依頼物件情報の受け付けに応じ、依頼物件情報受付手段にて、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の第二の不動産活用支援プログラムは、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信する手段、前記依頼物件情報の受信に応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する手段、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第一の不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段とを備える。そして、第一の不動産活用支援装置では、希望物件情報受付手段が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、ポリゴン地図生成手段が、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、希望物件情報受付手段が前記希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、希望物件ポリゴン生成手段が、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、第一の不動産活用支援装置では、物件探索手段が、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信すると、前記希望物件ポリゴンと前記物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する。
【0018】
ゆえに、第一の不動産活用支援装置では、一つの物件だけでの全体マッチングを行なうこと無く、希望物件領域を示した希望物件ポリゴン内に含まれる全ての物件を対象とした部分マッチングを行なうことによって、隣接する物件を複数合わせればどれだけ希望が適えられているか、希望条件達成率とも言える重なり率を示すことが出来る。これにより、一つの物件だけでは条件を満たさなくても、複数の物件を併せることで条件を満たす割合が高まることとなるので、一つの物件に対する活用機会が広がり、多数の労力と時間を要することなく所望の物件を容易に探し出すことが出来、多くのニーズに応えることが出来る。すなわち、本発明の第一の不動産活用支援装置は、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であること、及び物件ではない(流通システムに加わらない)区域であっても交渉により活用できる可能性もあること、を前提として検索対象を実質的に広げ、不動産活用者に希望条件達成率を示すことで、多くの不動産が有効に活用されることを促すこととしたものである。
したがって、本発明では、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る装置を提供することができ、また、この第一の不動産活用支援装置を用いることで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用支援を行なう方法、及びプログラムを提供することができる。
【0019】
本発明の第二の不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段を備える。そして、第二の不動産活用支援装置では、依頼物件情報受付手段が、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を不動産所有者端末より受け付け、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照し、該第三記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する。次いで、第二の不動産活用支援装置では、希望物件情報受付手段が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、ポリゴン地図生成手段が、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、希望物件情報受付手段が前記希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、希望物件ポリゴン生成手段が、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、第二の不動産活用支援装置では、物件探索手段が、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信すると、前記希望物件ポリゴンと前記物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する。
【0020】
ゆえに、第二の不動産活用支援装置では、不動産所有者より依頼物件情報を受け付け、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照して当該物件情報を第四記憶手段に記憶することによって、効率良く、簡便に物件情報を収集することが出来、しかも、一つの物件だけでの全体マッチングを行なうこと無く、希望物件領域を示した希望物件ポリゴン内に含まれる全ての物件を対象とした部分マッチングを行なうことによって、隣接する物件を複数合わせればどれだけ希望が適えられているか、希望条件達成率とも言える重なり率を示すことが出来る。これにより、検索対象が適宜更新され、部分マッチングの機会の増大が期待できると共に、一つの物件だけでは条件を満たさなくても、複数の物件を併せることで条件を満たす割合が高まることとなるので、一つの物件に対する活用機会が広がり、多数の労力と時間を要することなく所望の物件を容易に探し出すことが出来、多くのニーズに応えることが出来る。すなわち、本発明の第二の不動産活用支援装置は、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であること、及び物件ではない(流通システムに加わらない)区域であっても交渉により活用できる可能性もあること、を前提として検索対象の増加と検索対象を実質的に広げ、不動産活用者に希望条件達成率を示すことで、少しでも早く多くの不動産が有効に活用されることを促すこととしたものである。
したがって、本発明では、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る装置を提供することができ、また、この第一の不動産活用支援装置を用いることで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用支援を行なう方法、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムの実施形態について説明する。
以下に説明する実施形態は、不動産として土地を物件とし、この物件情報の提供を、通信ネットワークを介したサイトから行なうようにしたものについて説明する。
【0022】
図1は、本発明にかかる不動産活用支援装置(以下、「本サーバ」という)を用いた不動産活用支援システムの実施形態の一例を示すブロック図である。符号10は本サーバを示す。
図1に示すように、本サーバ10は、不動産活用者端末20と情報の送受信が可能となるよう通信ネットワークNWを介して接続され、不動産活用者が入力、送信した希望物件情報に適合する希望条件達成率を示すことで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るようにその支援を行なう装置である。このように、本サーバ10と不動産活用者端末20とによって、第一の不動産活用支援システムを構成することが出来る。
【0023】
通信ネットワークNWの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本サーバ10及び不動産活用者端末20は、専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークNWと接続している。
【0024】
不動産活用者端末20は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する端末である。この不動産活用端末20は、本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)などで実現される。なお、図示例では一つの不動産活用者端末20しか通信ネットワークNWを介して本サーバ10に接続されていないが、本サーバ10は複数の不動産活用者の不動産活用者端末20と接続されていても良い。
【0025】
次に、不動産活用者端末20の構成について説明する。
不動産活用者端末20は、希望物件検索要求部21と、ポリゴン地図表示部22と、希望物件ポリゴン表示部23と、希望物件検索指示部24と、物件紹介情報表示部25と、を有している。また、不動産活用者端末20は、図示しないが、本サーバ10より送信された情報を表示するディスプレイを備えている。
【0026】
希望物件検索要求部21は、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0027】
ポリゴン地図表示部22は、本サーバ10への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を本サーバ10より受け付け、該ポリゴン地図をディスプレイに表示する処理を行う。
ここでポリゴンとは、連続した3つ以上の線分で構成された閉図形であり、たとえば土地(敷地)や建物等を描画するためのものである。したがって、ポリゴン化とは、所定の領域の境界を閉図形化することをいう。なお、本実施形態では、物件毎にその領域をポリゴン化している。この物件には、宅地や田畑といった土地の他に、建物の有無を判断する敷地や、道路、学校、公園、池、河川といった地図上に示される不動産を含む。
【0028】
希望物件ポリゴン表示部23は、本サーバ10への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を本サーバ10より受け付け、ディスプレイに表示されるポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示する処理を行う。この希望物件ポリゴンは、たとえば不動産活用者端末20がパーソナルコンピュータである場合、マウスのポインタをその上に配置してドラッグすることで、自由にポリゴン地図上を移動させることが出来るものである。
【0029】
希望物件検索指示部24は、希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0030】
物件紹介情報表示部25は、本サーバ10への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を本サーバ10より受け付け、ディスプレイに表示されるポリゴン地図上に物件紹介ウインドウを表示する処理を行う。
【0031】
次に、本サーバ10の構成について説明する。
本サーバ10は、地図情報DB1と、物件情報DB2と、希望物件情報受付部11と、ポリゴン地図生成部12と、希望物件ポリゴン生成部13と、物件検索部14と、候補物件選択情報受付部15と、を少なくとも有することにより、第一のサーバを構成する。
【0032】
また、本サーバ10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)とプログラム記憶部とを有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本サーバ10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本サーバ10が使用する各種プログラムを記憶している。
【0033】
なお、本サーバ10では、本発明に係る不動産活用支援プログラム(以下、「本プログラム」という。)が動作して本サーバ10内の各手段を制御することで、以下に説明する不動産活用支援方法(以下、「本方法」という。)を実現する。
また、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という。)を用いれば、図示しないコンピュータを本サーバ10と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読み取り、それを実行することで、本方法を実現することができる。
したがって、不動産活用者端末20に本プログラムを組み込むか、本記録媒体を用いれば、不動産活用者端末20が本サーバ10を兼ねることになる。
【0034】
地図情報DB1は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する手段である。この地図情報は、たとえば検索対象地域を緯度及び経度によって小さく区分した複数のメッシュによって構成することが出来、個々のメッシュで表される地図情報に対して、該メッシュを特定することが可能な地図識別情報(以下、「地図ID」という。)を付して記憶する。したがって、地図IDによって該当する地図情報が特定される。
図2は、地図情報記憶部DB1に記憶されている情報の例を示す図である。
地図情報記憶部DB1に記憶されている情報は、地図IDをインデックスとして、表示される主たる地域を示す所在地情報と地図情報とを1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図2に示す地図情報データベースでは、地図ID「MP00001」には、所在地として「東京都○○区××周辺」を表示する地図情報「EM00001.html」、位置情報として「XMP1min,YMP1min、XMP1max,YMP1max」、また、地図ID「MP00002」には、所在地として「東京都○○区△△周辺」を表示する地図情報「EM00002.html」、位置情報として「XMP2min,YMP2min、XMP2max,YMP2max」、また、地図ID「MP00003」には、所在地として「東京都○○区□□周辺」を表示する地図情報「EM00003.html」、位置情報として「XMP3min,YMP3min、XMP3max,YMP3max」・・・が含まれていることを示している。
これにより、不動産活用者が不動産活用者端末20を介して送信してきた所在地情報により、検索対象となる所在地を表す地図情報を特定することができる。
【0035】
物件情報DB2は、地図情報DB1に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する手段である。
また、物件情報DB2は、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶しても良い。
この物件情報は、地図情報上に配される一つの属性レイヤであって、地図情報DB1のように、所在地情報や緯度・経度情報、又はメッシュ上での位置を示す座標情報といった物件の位置を特定する位置情報によって地図情報と関連付け、物件識別情報(以下、「物件ID」という。)を付して記憶する。したがって、物件IDによって該当する物件が特定され、物件情報DB2おける所在情報から物件情報の地図上での位置が特定される。
この物件には、宅地や田畑といった土地の他に、建物や道路、学校、公園、池、河川といった地図上に示される不動産をそれぞれ属性レイヤとして含むようにしても良い。
図3は、物件情報記憶部DB2に記憶されている情報の例を示す図である。
物件情報記憶部DB2に記憶されている情報は、物件IDをインデックスとして、各物件に対する属性情報を1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図3に示す物件情報データベースでは、物件地図ID「LA00001」は、所在地情報が「東京都○○区××1−12」、面積情報が「1550m2」、利用情報が「売買」、地目情報が「宅地」、所有者情報が「A」、建物情報が「無」・・・といった各属性情報が含まれていることを示している。なお、図3中の「鉄5」は、建物情報として鉄筋5階建ての建物が存在すること、「鉄8」は、建物情報として鉄筋8階建ての建物が存在すること、「木2」は、建物情報として木造2階建ての建物が存在すること、等をそれぞれ示している。
これにより、物件を特定する情報を前記地図情報上で取得することにより、これと関連付けられている物件の各属性情報がわかるものとなる。なお、属性情報には、建物の有無や土地計画法等の法的な制限など、必要に応じ任意に含めることができる。
【0036】
本実施形態では、地図情報DB1と物件情報DB2が分けて設けられているが、本発明はこれに限らず、物件情報DB2に、地図情報DB1に示す位置情報を含めるように、地図情報DB1と物件情報DB2とを一つにまとめてデータベース化しても良い。
【0037】
希望物件情報受付部11は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、地目情報、物件の形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する処理を行う。ここで受け付けられた希望物件情報は、ポリゴン地図生成部12及び希望物件ポリゴン生成部13へ送られる。
【0038】
ポリゴン地図生成部12は、希望物件情報受付部11での希望物件情報の受信に応じ、前記地図情報記憶部DB1を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記物件情報記憶部DB2を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
この際、ポリゴン化する領域は、売買又は貸借の対象となる物件に限ること無く、それ以外の領域(たとえば、道路や公園等)であっても、対象の区別が可能なように手当てすることでポリゴン化しても良い。
【0039】
希望物件ポリゴン生成部13は、希望物件情報受付部11での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
【0040】
物件検索部14は、不動産活用者端末20より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
また、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する希望物件ポリゴンの色彩を変化させたり、音声を発したりする機能を有するものとしても良い。
【0041】
候補物件選択情報受付部15は、不動産活用者端末20より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する処理を行う。
【0042】
次に、図1に示した本サーバ10により実行される方法の一例を図4に基づき説明する。図4は、以上のように構成された本発明の実施形態に係る本サーバ10において、通信ネットワークNWを介して接続された不動産活用者端末20から送信された希望物件情報を受信し、不動産活用者の希望に沿う物件を容易にかつ効果的に検索することが出来るようにした場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0043】
まず、あらかじめ住所や不動産(土地や建物等)がデータ化された所定の地域の電子地図情報サーバ10に記憶させておく。
次いで、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の地図情報記憶部DB1に記憶させておく((A)参照)。また、前記地図情報記憶部DB1に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する物件情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の物件情報記憶部DB2に記憶させておく((B)参照)。
そして、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を入力し、不動産活用者端末20は該希望物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信する((1)参照)。
【0044】
次に、本サーバ10は、希望物件情報を不動産活用者端末20より受信する((2)参照)。
本サーバ10は、希望物件情報の受信に応じ、地図情報DB1を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出する((3a)参照)。
引き続き本サーバ10は、物件情報DB2を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成する((3b)参照)。
さらに、本サーバ10は、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を不動産活用者端末20へ送信する((3c)参照)。
また、本サーバ10は、希望物件情報の受信に応じ、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を生成する((3d)参照)。
そして、本サーバ10は、前記希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する((3e)参照)。
【0045】
不動産活用者端末20は、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図情報を本サーバ10より受信し、該ポリゴン地図をディスプレイに表示する((4a)参照)。
引き続き不動産活用者端末20は、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示情報を本サーバ10より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示する((4b)参照)。
次に、不動産活用者は、たとえばマウスを用いて前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動し、不動産活用者端末20は、この希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10へ送信する((5)参照)。
【0046】
本サーバ10は、前記希望物件ポリゴン移動情報を不動産活用者端末20より受信する((6a)参照)。
次に、本サーバ10は、前記希望物件ポリゴンと前記各物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出する((6b)参照)。
そして、本サーバ10は、前記判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する((6c)参照)。
【0047】
不動産活用者端末20は、前記希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10より受信し、それぞれの物件情報とそれぞれの重なり率を、前記ディスプレイに表示されたポリゴン地図上に表示する((7)参照)。
次に、不動産活用者端末20は、物件情報と重なり率よりなる物件紹介情報を、たとえばマウスを用いて選択し、候補物件情報として本サーバ10へ送信する((8)参照)。
そして、本サーバ10は、前記候補物件情報を不動産活用者端末20より受信し、一時的に記憶する((9)参照)。
【0048】
また、本サーバ10は、図1に示すように、不動産活用者端末20及び不動産所有者端末30と情報の送受信が可能となるようそれぞれ通信ネットワークNWを介して接続され、不動産所有者が入力、送信した依頼物件情報を登録し、該依頼物件情報の中から、不動産活用者が入力、送信した希望物件情報に適合する物件を検索し、さらにその希望条件達成率を示すことで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るようにその支援を行なう装置とすることもできる。
【0049】
不動産活用者端末20は、前述したとおりの構成であるので、その説明は省略する。
また、不動産所有者端末30は、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する端末である。この不動産所有端末30は、本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などで実現される。なお、図示例では一つの不動産所有者端末30しか通信ネットワークNWを介して本サーバ10に接続されていないが、本サーバ10は複数の不動産活用者の不動産所有者端末30と接続されていても良いものである。
【0050】
次に、不動産所有者端末30の構成について説明する。
不動産所有者端末30は、少なくとも依頼物件情報登録部31を備えている。
依頼物件情報登録部31は、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0051】
また、本サーバ10は、この場合、地図情報DB3と、物件情報DB4と、希望物件情報受付部11と、ポリゴン地図生成部12と、希望物件ポリゴン生成部13と、物件検索部14と、候補物件選択情報受付部15と、さらに依頼物件情報受付部16と、を少なくとも有することにより、第二のサーバを構成する。
【0052】
地図情報DB3は、前記地図情報DB1と同様に、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する手段である。
また、物件情報DB4は、依頼物件情報受付部16での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する手段である。
【0053】
依頼物件情報受付部16は、不動産所有者端末30より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受信する処理を行う。受け付けられた依頼物件情報は、物件情報DB4に記憶される。
【0054】
次に、図1に示した依頼物件情報受付部16を備える本サーバ10により実行される他の方法の一例を図5に基づき説明する。図5は、依頼物件情報受付部16を備えて構成された本発明の実施形態に係る本サーバ10において、通信ネットワークNWを介して接続された不動産所有者端末30から送信された依頼物件情報を受信し、物件情報DB4を生成する場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0055】
まず、あらかじめ所定の地域の地図情報サーバ10に記憶させておく。
次いで、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の地図情報記憶部DB1に記憶させておく((A)参照)。
次いで、不動産所有者は、不動産の売却又は貸借を求める登録したい物件情報として、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を入力し、不動産所有者端末30は該依頼物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信する((B1)参照)。
そして、本サーバ10は、依頼物件情報を不動産所有者端末30より受信し、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて物件情報DB4に記憶する((B2)参照)。
その後は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を入力し、不動産活用者端末20は該希望物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信し((1)参照)、以後前述した第一のサーバと同様の処理の流れを示す。
【0056】
次に、以上のような構成による本サーバ10での動作の一例を、図6を参照しながら説明する。図6は、上記構成の本サーバ10での流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、第二のサーバの場合、依頼物件情報受付部16が、不動産所有者端末30より送信された依頼物件情報を受信したか否か判断する(S1)。
その結果、依頼物件情報受付部16が依頼物件情報を受信した場合(Y)は、依頼物件情報受付部16が、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて物件情報DB4に記憶する
一方、依頼物件情報受付部16が依頼物件情報を受信しなかった場合(N)は、次に、希望物件情報受付部11が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信したか否か判断する(S3)。なお、第一のサーバの場合は、あらかじめ物件情報DB2を備えているので、ここからスタートする。
【0057】
この希望物件情報の入力は、たとえば図7に示すことができる。図7は、不動産活用者端末20のディスプレイが表示する希望物件情報入力画面の一例を示す模式図である。図7に示すように、この希望物件情報入力画面には、不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力する希望物件所在地入力欄と、該物件の地目を入力する地目入力欄と、該物件の形状を特定する希望物件形状情報を選択する希望物件形状選択欄と、該物件の大きさを特定する希望物件面積情報を入力する希望物件面積入力欄が設けられている。図示例では、希望物件所在地情報として「東京都○○区××」が入力され、地目情報として「宅地」が入力され、希望物件形状情報として「正方形」が選択され、希望物件面積情報として「6500」m2が入力されている。これら所定の情報を入力した後、送信ボタンを選択することにより、本サーバへ送信する。
【0058】
そして、希望物件情報を受信したか否か判断の結果、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信した場合(Y)は、この希望物件情報をポリゴン地図生成部12へ送り、次に、ポリゴン地図生成部12が、希望物件情報の受け付けに応じ、地図情報DB1(DB3)を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出する(S4)。したがって、先程の「東京都○○区××」という希望物件所在地情報の場合は、図2に示す地図情報DBより、東京都○○区××周辺を示す、地図IDが「MP00001」であり、「EM00001.html」という地図情報を抽出する。この場合、抽出された地図情報は、たとえば図8に示すように表示する。図8は、抽出した地図情報の表示例を示す模式図である。
【0059】
引き続きポリゴン地図生成部12は、物件情報DB2(DB4)を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成する(S5)。したがって、先程の「東京都○○区××」という希望物件所在地情報の場合は、図3に示す物件情報DBより、所在地情報が「東京都○○区××1−12」である物件ID「LA00001」、所在地情報が「東京都○○区××1−13」である物件ID「LA00002」・・・、所在地情報が「東京都○○区××2−46」である物件ID「LA00010」、といった物件が抽出され、物件毎に物件ポリゴン情報を生成する。この場合、生成された物件ポリゴン情報は、たとえば図9に示すように表示する。図9は、生成された物件ポリゴン情報の表示例を示す模式図である。図9には、物件ID「LA00001」に相当する物件ポリゴン1A、物件ID「LA00002」に相当する物件ポリゴン1B・・・、物件ID「LA00010」に相当する物件ポリゴン1Jが表示されている。
【0060】
そして、ポリゴン地図生成部12は、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を、希望物件情報を送信した不動産活用者端末20へ送信する(S6)。
また、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信した場合(Y)は、この希望物件情報を希望物件ポリゴン情報生成部13へ送り、次に、希望物件ポリゴン情報生成部13が、希望物件情報の受け付けに応じ、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する(S7)。
この場合、不動産活用者端末20へ送信したポリゴン地図情報及び希望物件ポリゴン表示情報は、たとえば図10に示すように表示する。図10は、本サーバ10と接続した不動産活用者端末20のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン表示画面の一例を示す模式図である。このように、不動産活用者端末20のディスプレイには、本サーバが送信する図8に示す地図情報と図9に示す物件ポリゴン情報とを重ねて表示することにより、地理的な位置を合わせることができ、さらに、ポリゴン地図情報の上に希望物件ポリゴン2を重ねて表示する。したがって、この希望物件ポリゴン2は、先程の「正方形」という希望物件形状情報と、「6500」m2という希望物件面積情報に基づき、「6500」m2の面積に相当する正方形で示す。
【0061】
一方、希望物件情報を受信したか否か判断の結果、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信していな場合(N)は、次に、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信したか否か判断する(S8)。
その結果、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信した場合(Y)は、前記希望物件ポリゴンと前記各物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出する(S9)。なお、希望物件ポリゴン移動情報は、たとえば緯度・経度情報、又はメッシュ上での位置を示す座標情報といった物件ポリゴンと希望物件ポリゴンの位置関係が分かる情報であり、たとえばマウスのポインタを希望物件ポリゴンの上に配置して、該希望物件ポリゴンをドラッグしてポリゴン地図上を移動させることで発せられる。
そして、物件検索部14は、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する(S10)。
【0062】
この際、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンが重なった領域の判定は、たとえば、二つの図形が重なった部分のAND図形を求める、既知の図形論理演算によって行うことが出来る。したがって、AND図形が無ければ二つの図形は重なっていないことを示す。また、AND図形が有り、このAND図形が何れか一方の図形と等しければ、その図形は他方の図形の中に含まれていることを示す。さらに、AND図形が有り、このAND図形が何れの図形とも等しくない場合は、その一部が重なっていることを示す。
【0063】
また、重なった領域の重なり率の算出は、たとえば、既知のブーリアン演算によって算出することができる。ブーリアン演算とは、図形のモデリング技法の一つとして一般的に知られており、集合演算と呼ばれる高度な演算によるモデリングを可能にするものである。したがって、重なった複数の形状をひとつの塊にする(和)、重なった形状を削り取る(差)、重なった部分だけを取り出す(積)といった演算処理を施す。
【0064】
この場合、不動産活用者端末20へ送信した物件紹介情報は、たとえば図11に示すように表示する。図11は、本サーバ10と接続した不動産活用者端末20のディスプレイに表示する物件紹介表示画面の一例を示す模式図である。このように、不動産活用者端末20のディスプレイには、希望物件ポリゴン2をポリゴン地図上で移動することで、その位置情報が本サーバ10へ送信され、物件検索部14が、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、その移動位置に応じたそれぞれの物件紹介ウインドウ3a,3b,3cを表示する。したがって、図11には、希望物件ポリゴン2を移動することで、希望物件ポリゴン2aの物件紹介ウインドウ3aから希望物件ポリゴン2bの物件紹介ウインドウ3b、希望物件ポリゴン2bの物件紹介ウインドウ3bから希望物件ポリゴン2cの物件紹介ウインドウ3cに変化した状態が示されている。すなわち、希望物件ポリゴン2aの場合、図中A乃至Jで示された物件ポリゴンとは重なっていないので、物件紹介ウインドウ3aには、物件が無いことを示す、その他が100%で示されている。また、希望物件ポリゴン2bの場合、図中D及びEと一部重なっているので、物件紹介ウインドウ3bには、物件Dとの重なり率が15%、及び物件Eとの重なり率が15%、その他が70%で示されている。さらに、希望物件ポリゴン2cの場合、図中A,B及びCと一部重なっているので、物件紹介ウインドウ3bには、物件Aとの重なり率が17%、物件Bとの重なり率が18%、及び物件Cとの重なり率が46%、その他が19%で示されている。
【0065】
なお、この際、図14に示すように、希望物件ポリゴン12aの位置を、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンとの重なり率が最大となる希望物件ポリゴン12cに自動的に補正する機能を備えるようにしても良い。図14は、不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動補正画面の一例を示す模式図である。図14には、物件Aとの重なり率が12%、物件Bとの重なり率が14%、及び物件Cとの重なり率が60%、その他が14%であることを示す物件紹介ウインドウ13を表示する。したがって、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば81%の希望が適えられる希望物件ポリゴン12aを、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば86%の希望が適えられる希望物件ポリゴン12cに向きを自動的に変更する。
【0066】
さらに、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を備えるようにしても良い。これにより、物件紹介ウインドウを表示しなくとも、希望物件ポリゴンの色彩で不動産活用者の希望が適えられた割合を知ることが出来る。
さらに、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、「ソコ、ソコ」とか「ピン・ポーン」といった音声を発する機能を備えるようにしても良い。これにより、物件紹介ウインドウを表示しなくとも、音声の種類によって不動産活用者の希望が適えられた割合を知ることが出来る。
【0067】
したがって、不動産活用者は、希望が100%満たされていないが、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば81%の希望が適えられ、残りの19%は物件として登録されていないものの、その所有者と交渉することにより当初の希望を限りなく満たす可能性を抱くことのできる近似物件を容易に探し出すことができる。
【0068】
また、物件紹介ウインドウ3(3a,3b,3c)では、物件紹介ウインドウ3上で、たとえばマウスのポインタ5を位置することで、その選択情報が本サーバ10へ送信され、それぞれの物件に関す詳細な情報を確認することができる。この詳細な情報は、たとえば図12に示すように、物件紹介ウインドウ3から展開する物件情報ウインドウ4(4c)を表示する。図12は、不動産活用者端末20のディスプレイが表示する紹介物件詳細情報展開例の一例を示す模式図である。したがって、図12に示す物件情報ウインドウ4(4c)では、物件Cにマウスのポインタ5が位置され、地図上の位置情報に基づいて物件情報DBから抽出した物件Cに関する詳細情報として、物件IDが「LA00003」、所在地が「東京都○○区××1−20」、面積が「3900m2」、利用情報が「売買」、地目が「宅地」、管理者が「B」、制限が「土地計画」、・・・等といった各種属性情報が表示されている。
なお、地目とは、不動産登記法によって規定された宅地、公衆用道路、公園、田、畑、山林、等といったその土地の利用目的を表すものである。また、制限とは、都市計画法や建築基準法、国土利用計画、宅地造成等規制法、農地法、土地区画整理法といった法令上の制限をいい、商業地域、工業地域、第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、準住居地域等の用途地域情報も含む。
【0069】
また、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信したか否か判断した結果、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信していない場合(N)は、次に、候補物件選択情報受付部16が、物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信したか否か判断する(S11)。
その結果、候補物件選択情報受付部16が、候補物件情報を受信した場合(Y)は、候補物件選択情報受付部16が、選択された物件情報と重なり率情報を一時的に記憶する(S12)。
すなわち、物件紹介ウインドウ3に示された物件紹介情報を候補物件情報として残したい場合は、物件紹介ウインドウ3上で、たとえばマウスのポインタ5を「候補物件登録」に位置し、選択(クリック)することで、当該候補物件情報を一時的に記憶させることが出来る。この候補物件登録を選択することで、当該物件紹介情報を選択する候補物件情報が本サーバ10に送られ、候補物件選択情報受付部16が、この物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する。図11では、物件紹介ウインドウ3cに示された物件紹介情報の登録が要求された状態を示す。
【0070】
この一時的に記憶された候補物件情報は、たとえば図13に示す候補物件確認ウインドウ6において確認することが出来る。図13は、不動産活用者端末のディスプレイに表示する一時的に記憶された候補物件情報の一例を示す模式図である。この図13に示す候補物件確認ウインドウ6は、図示しない候補物件情報確認ボタンを選択することで、不動産活用者端末20のディスプレイが当該候補物件情報を表示する。したがって、図13に示す候補物件確認ウインドウ6では、候補物件番号1にマウスのポインタ5が位置され、その選択情報を本サーバ10へ送信し、候補物件選択情報受付部16が一時的に記憶する候補物件情報を不動産活用者端末20へ送信する。そして、不動産活用者端末20のディスプレイには、物件紹介ウインドウ3と同様の候補物件ウインドウ7を展開し、表示する。
【0071】
また、候補物件選択情報受付部16が、候補物件情報を受信していない場合(N)は、次に、図示しない終了情報受付部が、検索の終了情報を受信したか否か判断する(S13)。
その結果、終了情報受付部が、終了情報を受信した場合(Y)は、これにより本サーバ10での一連の動作は終了(エンド)する。また、本発明では、不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力したことに基づいて、抽出されたデータを不動産活用者端末20へ提供して処理を終了し、その後再び不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力したことに基づいて、新たなデータを抽出して不動産活用者端末20へ提供するようにしても良い。
一方、終了情報受付部が、終了情報を受信していない場合(N)は、希望物件情報受付部11が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信したか否か再度判断を繰り返す(S3)。
【0072】
以上のように、本実施形態では、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であっても、複数の物件を合わせたマッチングを行なうことで検索対象を実質的に広げ、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る。しかも、国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地など登録されていない不動産であっても、その他情報として示されるので、これらの不動産の有効な活用支援を行なうことが出来る。
【0073】
また、本実施形態では、マウスのポインタを希望物件ポリゴンの上に配置し、該希望物件ポリゴンをドラッグしてポリゴン地図上を移動させることで検索を行なったが、本発明はこれに限らず、図15に示すように、希望物件ポリゴン2がポリゴン地図上を自動的に移動して検索を行なうようにしても良い。図15は、不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動検索画面の一例を示す模式図である。図15では、希望物件ポリゴン2が左端から右端へ向かって自動的に移動し、検索を行なっていることを表示する。
【0074】
なお、上記実施形態は、通信ネットワークを介したサイトから行なうようにしたものについて説明したが、本プログラムを記録した本記録媒体を用いるものとしても良い。本記録媒体を用いれば、通信ネットワークを介さず、不動産活用者端末20だけで同様に行なうことが出来るものである。
また、本発明では、不動産を物件とする領域をポリゴン化したが、地図上に示される人間や動植物、車両、鉱物など、その他の領域をポリゴン化して対象の物件とすることで、所望の物件を検索することにも応用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る不動産活用支援装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る不動産活用支援装置が備える地図情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図3】本発明に係る不動産活用支援装置が備える物件情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図4】本発明に係る不動産活用支援方法の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】本発明に係る不動産活用支援方法の他の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】本発明に係る不動産活用支援方法の情報処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件情報入力画面の一例を示す模式図である。
【図8】本発明に係る不動産活用支援装置にて抽出した地図情報の表示例を示す模式図である。
【図9】本発明に係る不動産活用支援装置にて生成したポリゴン地図情報の表示例を示す模式図である。
【図10】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン表示画面の一例を示す模式図である。
【図11】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する物件紹介表示画面の一例を示す模式図である。
【図12】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する紹介物件詳細情報展開例の一例を示す模式図である。
【図13】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する一時的に記憶された候補物件情報の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動補正画面の一例を示す模式図である。
【図15】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動検索画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0076】
DB1,DB3 地図情報記憶部(第一記憶部又は第三記憶部)、DB2,DB4 物件情報記憶部(第二記憶部又は第四記憶部)、NW 通信ネットワーク、1A、1b、1c、1d,1E,1F,1G,1H,1I,1J 物件ポリゴン、2(2a,2b,2c) 希望物件ポリゴン、3a,3b,3c 物件紹介ウインドウ、4(4c) 物件情報ウインドウ、5 ポインタ、6 候補物件確認ウインドウ、7 候補物件ウインドウ、10 不動産活用支援装置(サーバ)、11 希望物件情報受付部、12 ポリゴン地図生成部、13 希望物件ポリゴン生成部、14 物件検索部、15 候補物件選択情報受付部、16 依頼物件情報受付部、20 不動産活用者端末、21 希望物件検索要求部、22 ポリゴン地図表示部、23 希望物件ポリゴン表示部、24 希望物件検索指示部、25 物件紹介情報表示部、30 不動産所有者端末、31 依頼物件情報登録部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムに係り、詳しくは、不動産の購入又は賃借を求める不動産活用者が、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るように不動産活用の支援を行なう技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、不動産の流通システムは、不動産の売却又は賃貸を希望する不動産所有者と、不動産の購入または賃借を希望する不動産活用者が、それぞれ不動産業者等に仲介又は斡旋を依頼するのが一般的である。また、不動産所有者が信託銀行に土地などの不動産を信託し、信託銀行が調査、企画、立案、計画、建物建設、管理、運営、配当を行い、所定期間後に不動産提供者に現状のまま返還する不動産信託システムもある。
さらに、近年、土地の供給情報と需要情報を電子化することによって検索を可能とし、土地の供給と需要について、全国規模での情報入手を可能とする土地情報検索システムも提案されている(例えば、先行文献1又は先行文献2参照)。
【0003】
しかしながら、個々の不動産業者等に仲介又は斡旋を依頼する場合は、一不動産業者等だけでは手持ちの物件に限界があり、必ずしもニーズに応えられるものではなかった。そのため、不動産所有者や不動産活用者は、一不動産業者等で希望する物件が見当たらない場合には、新たに他の不動産業者等を選んで物件を探さなければならず、多数の労力と時間を必要としていた。
【0004】
また、上述した従来の手段では、不動産業者等に依頼する場合でも、不動産情報検索システムを利用する場合でも、一対一のマッチングであるため所望の物件をなかなか見つけることが出来ない。すなわち、たとえば広大な物件や特殊な形状の物件を探している場合、管理している物件では小さかったり(狭かったり)、異なる形状であったりして、仲介や斡旋、又は検索の対象とはならない。この場合、互いに隣接している複数の物件を合わせれば所望の物件の大きさや形状になる場合であっても、仲介や斡旋、又は検索の対象とはならない。また、それぞれの物件の不動産所有者が異なると、やはり仲介や斡旋、又は検索の対象とはならず、所望の物件を探し出すことが困難であった。
【0005】
さらに、国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効活用が望まれているが、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらないこれらの遊休地を有効に活用することが出来なかった。
【特許文献1】特開2002−230136号公報
【特許文献2】特開2003−44569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用を支援する不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の不動産活用支援装置は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有していることを特徴とする。
なお、物件ポリゴンの重なり率とは、希望物件ポリゴンの領域内における当該物件ポリゴンの占有率をいう。
【0008】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記第二記憶手段が、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶しているものとしても良い。
【0009】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記物件探索手段が、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する前記希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を有するものとしても良い。
【0010】
また、本発明の第一の不動産活用支援装置は、前記不動産活用者端末より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する候補物件選択情報受付手段をさらに有するものとしても良い。
【0011】
さらに、本発明の第一の不動産活用支援方法は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置を備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、前記不動産活用支援装置が、第一記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、前記不動産活用支援装置が、第二記憶手段にて、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第一の不動産活用支援プログラムは、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、として機能させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第二の不動産活用支援装置は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、それぞれ通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段、前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第二の不動産活用支援装置を用いた不動産活用支援システムは、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するためのシステムであって、前記不動産所有者端末は、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する依頼物件情報登録手段、を少なくとも有し、前記不動産活用者端末は、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索要求手段、前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、該ポリゴン地図を表示するポリゴン地図表示手段、前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する希望物件ポリゴン表示手段、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索指示手段、前記不動産活用支援装置への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する物件紹介情報表示手段、を少なくとも有し、前記不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する第三記憶手段、前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第二の不動産活用支援方法は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、前記不動産活用支援装置が、第三記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、前記不動産所有者端末が、依頼物件情報登録手段にて、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、依頼物件情報受付手段にて、前記依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記依頼物件情報の受け付けに応じ、依頼物件情報受付手段にて、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の第二の不動産活用支援プログラムは、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信する手段、前記依頼物件情報の受信に応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する手段、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第一の不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段とを備える。そして、第一の不動産活用支援装置では、希望物件情報受付手段が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、ポリゴン地図生成手段が、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、希望物件情報受付手段が前記希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、希望物件ポリゴン生成手段が、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、第一の不動産活用支援装置では、物件探索手段が、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信すると、前記希望物件ポリゴンと前記物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する。
【0018】
ゆえに、第一の不動産活用支援装置では、一つの物件だけでの全体マッチングを行なうこと無く、希望物件領域を示した希望物件ポリゴン内に含まれる全ての物件を対象とした部分マッチングを行なうことによって、隣接する物件を複数合わせればどれだけ希望が適えられているか、希望条件達成率とも言える重なり率を示すことが出来る。これにより、一つの物件だけでは条件を満たさなくても、複数の物件を併せることで条件を満たす割合が高まることとなるので、一つの物件に対する活用機会が広がり、多数の労力と時間を要することなく所望の物件を容易に探し出すことが出来、多くのニーズに応えることが出来る。すなわち、本発明の第一の不動産活用支援装置は、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であること、及び物件ではない(流通システムに加わらない)区域であっても交渉により活用できる可能性もあること、を前提として検索対象を実質的に広げ、不動産活用者に希望条件達成率を示すことで、多くの不動産が有効に活用されることを促すこととしたものである。
したがって、本発明では、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る装置を提供することができ、また、この第一の不動産活用支援装置を用いることで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用支援を行なう方法、及びプログラムを提供することができる。
【0019】
本発明の第二の不動産活用支援装置は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段を備える。そして、第二の不動産活用支援装置では、依頼物件情報受付手段が、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を不動産所有者端末より受け付け、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照し、該第三記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する。次いで、第二の不動産活用支援装置では、希望物件情報受付手段が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、ポリゴン地図生成手段が、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、希望物件情報受付手段が前記希望物件情報を不動産活用者端末より受信すると、希望物件ポリゴン生成手段が、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する。また、第二の不動産活用支援装置では、物件探索手段が、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信すると、前記希望物件ポリゴンと前記物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する。
【0020】
ゆえに、第二の不動産活用支援装置では、不動産所有者より依頼物件情報を受け付け、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照して当該物件情報を第四記憶手段に記憶することによって、効率良く、簡便に物件情報を収集することが出来、しかも、一つの物件だけでの全体マッチングを行なうこと無く、希望物件領域を示した希望物件ポリゴン内に含まれる全ての物件を対象とした部分マッチングを行なうことによって、隣接する物件を複数合わせればどれだけ希望が適えられているか、希望条件達成率とも言える重なり率を示すことが出来る。これにより、検索対象が適宜更新され、部分マッチングの機会の増大が期待できると共に、一つの物件だけでは条件を満たさなくても、複数の物件を併せることで条件を満たす割合が高まることとなるので、一つの物件に対する活用機会が広がり、多数の労力と時間を要することなく所望の物件を容易に探し出すことが出来、多くのニーズに応えることが出来る。すなわち、本発明の第二の不動産活用支援装置は、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であること、及び物件ではない(流通システムに加わらない)区域であっても交渉により活用できる可能性もあること、を前提として検索対象の増加と検索対象を実質的に広げ、不動産活用者に希望条件達成率を示すことで、少しでも早く多くの不動産が有効に活用されることを促すこととしたものである。
したがって、本発明では、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る装置を提供することができ、また、この第一の不動産活用支援装置を用いることで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来ると共に、従来の一般的な不動産の流通システムに加わらない国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地を含めて不動産の有効な活用支援を行なう方法、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる不動産活用支援装置と不動産活用支援システム、及び不動産活用支援方法、並びに不動産活用支援プログラムの実施形態について説明する。
以下に説明する実施形態は、不動産として土地を物件とし、この物件情報の提供を、通信ネットワークを介したサイトから行なうようにしたものについて説明する。
【0022】
図1は、本発明にかかる不動産活用支援装置(以下、「本サーバ」という)を用いた不動産活用支援システムの実施形態の一例を示すブロック図である。符号10は本サーバを示す。
図1に示すように、本サーバ10は、不動産活用者端末20と情報の送受信が可能となるよう通信ネットワークNWを介して接続され、不動産活用者が入力、送信した希望物件情報に適合する希望条件達成率を示すことで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るようにその支援を行なう装置である。このように、本サーバ10と不動産活用者端末20とによって、第一の不動産活用支援システムを構成することが出来る。
【0023】
通信ネットワークNWの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本サーバ10及び不動産活用者端末20は、専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークNWと接続している。
【0024】
不動産活用者端末20は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する端末である。この不動産活用端末20は、本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)などで実現される。なお、図示例では一つの不動産活用者端末20しか通信ネットワークNWを介して本サーバ10に接続されていないが、本サーバ10は複数の不動産活用者の不動産活用者端末20と接続されていても良い。
【0025】
次に、不動産活用者端末20の構成について説明する。
不動産活用者端末20は、希望物件検索要求部21と、ポリゴン地図表示部22と、希望物件ポリゴン表示部23と、希望物件検索指示部24と、物件紹介情報表示部25と、を有している。また、不動産活用者端末20は、図示しないが、本サーバ10より送信された情報を表示するディスプレイを備えている。
【0026】
希望物件検索要求部21は、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0027】
ポリゴン地図表示部22は、本サーバ10への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を本サーバ10より受け付け、該ポリゴン地図をディスプレイに表示する処理を行う。
ここでポリゴンとは、連続した3つ以上の線分で構成された閉図形であり、たとえば土地(敷地)や建物等を描画するためのものである。したがって、ポリゴン化とは、所定の領域の境界を閉図形化することをいう。なお、本実施形態では、物件毎にその領域をポリゴン化している。この物件には、宅地や田畑といった土地の他に、建物の有無を判断する敷地や、道路、学校、公園、池、河川といった地図上に示される不動産を含む。
【0028】
希望物件ポリゴン表示部23は、本サーバ10への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を本サーバ10より受け付け、ディスプレイに表示されるポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示する処理を行う。この希望物件ポリゴンは、たとえば不動産活用者端末20がパーソナルコンピュータである場合、マウスのポインタをその上に配置してドラッグすることで、自由にポリゴン地図上を移動させることが出来るものである。
【0029】
希望物件検索指示部24は、希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0030】
物件紹介情報表示部25は、本サーバ10への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を本サーバ10より受け付け、ディスプレイに表示されるポリゴン地図上に物件紹介ウインドウを表示する処理を行う。
【0031】
次に、本サーバ10の構成について説明する。
本サーバ10は、地図情報DB1と、物件情報DB2と、希望物件情報受付部11と、ポリゴン地図生成部12と、希望物件ポリゴン生成部13と、物件検索部14と、候補物件選択情報受付部15と、を少なくとも有することにより、第一のサーバを構成する。
【0032】
また、本サーバ10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)とプログラム記憶部とを有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本サーバ10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本サーバ10が使用する各種プログラムを記憶している。
【0033】
なお、本サーバ10では、本発明に係る不動産活用支援プログラム(以下、「本プログラム」という。)が動作して本サーバ10内の各手段を制御することで、以下に説明する不動産活用支援方法(以下、「本方法」という。)を実現する。
また、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という。)を用いれば、図示しないコンピュータを本サーバ10と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読み取り、それを実行することで、本方法を実現することができる。
したがって、不動産活用者端末20に本プログラムを組み込むか、本記録媒体を用いれば、不動産活用者端末20が本サーバ10を兼ねることになる。
【0034】
地図情報DB1は、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する手段である。この地図情報は、たとえば検索対象地域を緯度及び経度によって小さく区分した複数のメッシュによって構成することが出来、個々のメッシュで表される地図情報に対して、該メッシュを特定することが可能な地図識別情報(以下、「地図ID」という。)を付して記憶する。したがって、地図IDによって該当する地図情報が特定される。
図2は、地図情報記憶部DB1に記憶されている情報の例を示す図である。
地図情報記憶部DB1に記憶されている情報は、地図IDをインデックスとして、表示される主たる地域を示す所在地情報と地図情報とを1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図2に示す地図情報データベースでは、地図ID「MP00001」には、所在地として「東京都○○区××周辺」を表示する地図情報「EM00001.html」、位置情報として「XMP1min,YMP1min、XMP1max,YMP1max」、また、地図ID「MP00002」には、所在地として「東京都○○区△△周辺」を表示する地図情報「EM00002.html」、位置情報として「XMP2min,YMP2min、XMP2max,YMP2max」、また、地図ID「MP00003」には、所在地として「東京都○○区□□周辺」を表示する地図情報「EM00003.html」、位置情報として「XMP3min,YMP3min、XMP3max,YMP3max」・・・が含まれていることを示している。
これにより、不動産活用者が不動産活用者端末20を介して送信してきた所在地情報により、検索対象となる所在地を表す地図情報を特定することができる。
【0035】
物件情報DB2は、地図情報DB1に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する手段である。
また、物件情報DB2は、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶しても良い。
この物件情報は、地図情報上に配される一つの属性レイヤであって、地図情報DB1のように、所在地情報や緯度・経度情報、又はメッシュ上での位置を示す座標情報といった物件の位置を特定する位置情報によって地図情報と関連付け、物件識別情報(以下、「物件ID」という。)を付して記憶する。したがって、物件IDによって該当する物件が特定され、物件情報DB2おける所在情報から物件情報の地図上での位置が特定される。
この物件には、宅地や田畑といった土地の他に、建物や道路、学校、公園、池、河川といった地図上に示される不動産をそれぞれ属性レイヤとして含むようにしても良い。
図3は、物件情報記憶部DB2に記憶されている情報の例を示す図である。
物件情報記憶部DB2に記憶されている情報は、物件IDをインデックスとして、各物件に対する属性情報を1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図3に示す物件情報データベースでは、物件地図ID「LA00001」は、所在地情報が「東京都○○区××1−12」、面積情報が「1550m2」、利用情報が「売買」、地目情報が「宅地」、所有者情報が「A」、建物情報が「無」・・・といった各属性情報が含まれていることを示している。なお、図3中の「鉄5」は、建物情報として鉄筋5階建ての建物が存在すること、「鉄8」は、建物情報として鉄筋8階建ての建物が存在すること、「木2」は、建物情報として木造2階建ての建物が存在すること、等をそれぞれ示している。
これにより、物件を特定する情報を前記地図情報上で取得することにより、これと関連付けられている物件の各属性情報がわかるものとなる。なお、属性情報には、建物の有無や土地計画法等の法的な制限など、必要に応じ任意に含めることができる。
【0036】
本実施形態では、地図情報DB1と物件情報DB2が分けて設けられているが、本発明はこれに限らず、物件情報DB2に、地図情報DB1に示す位置情報を含めるように、地図情報DB1と物件情報DB2とを一つにまとめてデータベース化しても良い。
【0037】
希望物件情報受付部11は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、地目情報、物件の形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する処理を行う。ここで受け付けられた希望物件情報は、ポリゴン地図生成部12及び希望物件ポリゴン生成部13へ送られる。
【0038】
ポリゴン地図生成部12は、希望物件情報受付部11での希望物件情報の受信に応じ、前記地図情報記憶部DB1を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記物件情報記憶部DB2を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
この際、ポリゴン化する領域は、売買又は貸借の対象となる物件に限ること無く、それ以外の領域(たとえば、道路や公園等)であっても、対象の区別が可能なように手当てすることでポリゴン化しても良い。
【0039】
希望物件ポリゴン生成部13は、希望物件情報受付部11での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
【0040】
物件検索部14は、不動産活用者端末20より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する処理を行う。
また、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する希望物件ポリゴンの色彩を変化させたり、音声を発したりする機能を有するものとしても良い。
【0041】
候補物件選択情報受付部15は、不動産活用者端末20より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する処理を行う。
【0042】
次に、図1に示した本サーバ10により実行される方法の一例を図4に基づき説明する。図4は、以上のように構成された本発明の実施形態に係る本サーバ10において、通信ネットワークNWを介して接続された不動産活用者端末20から送信された希望物件情報を受信し、不動産活用者の希望に沿う物件を容易にかつ効果的に検索することが出来るようにした場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0043】
まず、あらかじめ住所や不動産(土地や建物等)がデータ化された所定の地域の電子地図情報サーバ10に記憶させておく。
次いで、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の地図情報記憶部DB1に記憶させておく((A)参照)。また、前記地図情報記憶部DB1に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する物件情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の物件情報記憶部DB2に記憶させておく((B)参照)。
そして、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を入力し、不動産活用者端末20は該希望物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信する((1)参照)。
【0044】
次に、本サーバ10は、希望物件情報を不動産活用者端末20より受信する((2)参照)。
本サーバ10は、希望物件情報の受信に応じ、地図情報DB1を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出する((3a)参照)。
引き続き本サーバ10は、物件情報DB2を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成する((3b)参照)。
さらに、本サーバ10は、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を不動産活用者端末20へ送信する((3c)参照)。
また、本サーバ10は、希望物件情報の受信に応じ、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を生成する((3d)参照)。
そして、本サーバ10は、前記希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する((3e)参照)。
【0045】
不動産活用者端末20は、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図情報を本サーバ10より受信し、該ポリゴン地図をディスプレイに表示する((4a)参照)。
引き続き不動産活用者端末20は、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示情報を本サーバ10より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示する((4b)参照)。
次に、不動産活用者は、たとえばマウスを用いて前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動し、不動産活用者端末20は、この希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10へ送信する((5)参照)。
【0046】
本サーバ10は、前記希望物件ポリゴン移動情報を不動産活用者端末20より受信する((6a)参照)。
次に、本サーバ10は、前記希望物件ポリゴンと前記各物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出する((6b)参照)。
そして、本サーバ10は、前記判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する((6c)参照)。
【0047】
不動産活用者端末20は、前記希望物件ポリゴン移動情報を本サーバ10より受信し、それぞれの物件情報とそれぞれの重なり率を、前記ディスプレイに表示されたポリゴン地図上に表示する((7)参照)。
次に、不動産活用者端末20は、物件情報と重なり率よりなる物件紹介情報を、たとえばマウスを用いて選択し、候補物件情報として本サーバ10へ送信する((8)参照)。
そして、本サーバ10は、前記候補物件情報を不動産活用者端末20より受信し、一時的に記憶する((9)参照)。
【0048】
また、本サーバ10は、図1に示すように、不動産活用者端末20及び不動産所有者端末30と情報の送受信が可能となるようそれぞれ通信ネットワークNWを介して接続され、不動産所有者が入力、送信した依頼物件情報を登録し、該依頼物件情報の中から、不動産活用者が入力、送信した希望物件情報に適合する物件を検索し、さらにその希望条件達成率を示すことで、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来るようにその支援を行なう装置とすることもできる。
【0049】
不動産活用者端末20は、前述したとおりの構成であるので、その説明は省略する。
また、不動産所有者端末30は、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する端末である。この不動産所有端末30は、本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などで実現される。なお、図示例では一つの不動産所有者端末30しか通信ネットワークNWを介して本サーバ10に接続されていないが、本サーバ10は複数の不動産活用者の不動産所有者端末30と接続されていても良いものである。
【0050】
次に、不動産所有者端末30の構成について説明する。
不動産所有者端末30は、少なくとも依頼物件情報登録部31を備えている。
依頼物件情報登録部31は、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を本サーバ10へ送信する処理を行う。
【0051】
また、本サーバ10は、この場合、地図情報DB3と、物件情報DB4と、希望物件情報受付部11と、ポリゴン地図生成部12と、希望物件ポリゴン生成部13と、物件検索部14と、候補物件選択情報受付部15と、さらに依頼物件情報受付部16と、を少なくとも有することにより、第二のサーバを構成する。
【0052】
地図情報DB3は、前記地図情報DB1と同様に、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する手段である。
また、物件情報DB4は、依頼物件情報受付部16での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する手段である。
【0053】
依頼物件情報受付部16は、不動産所有者端末30より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受信する処理を行う。受け付けられた依頼物件情報は、物件情報DB4に記憶される。
【0054】
次に、図1に示した依頼物件情報受付部16を備える本サーバ10により実行される他の方法の一例を図5に基づき説明する。図5は、依頼物件情報受付部16を備えて構成された本発明の実施形態に係る本サーバ10において、通信ネットワークNWを介して接続された不動産所有者端末30から送信された依頼物件情報を受信し、物件情報DB4を生成する場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0055】
まず、あらかじめ所定の地域の地図情報サーバ10に記憶させておく。
次いで、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報データベースを作成し、あらかじめサーバ10の地図情報記憶部DB1に記憶させておく((A)参照)。
次いで、不動産所有者は、不動産の売却又は貸借を求める登録したい物件情報として、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を入力し、不動産所有者端末30は該依頼物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信する((B1)参照)。
そして、本サーバ10は、依頼物件情報を不動産所有者端末30より受信し、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて物件情報DB4に記憶する((B2)参照)。
その後は、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者は、不動産活用者端末20より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を入力し、不動産活用者端末20は該希望物件情報を受け付け、これを本サーバ10へ送信し((1)参照)、以後前述した第一のサーバと同様の処理の流れを示す。
【0056】
次に、以上のような構成による本サーバ10での動作の一例を、図6を参照しながら説明する。図6は、上記構成の本サーバ10での流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、第二のサーバの場合、依頼物件情報受付部16が、不動産所有者端末30より送信された依頼物件情報を受信したか否か判断する(S1)。
その結果、依頼物件情報受付部16が依頼物件情報を受信した場合(Y)は、依頼物件情報受付部16が、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記地図情報DB3を参照し、該地図情報DB3に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて物件情報DB4に記憶する
一方、依頼物件情報受付部16が依頼物件情報を受信しなかった場合(N)は、次に、希望物件情報受付部11が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信したか否か判断する(S3)。なお、第一のサーバの場合は、あらかじめ物件情報DB2を備えているので、ここからスタートする。
【0057】
この希望物件情報の入力は、たとえば図7に示すことができる。図7は、不動産活用者端末20のディスプレイが表示する希望物件情報入力画面の一例を示す模式図である。図7に示すように、この希望物件情報入力画面には、不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力する希望物件所在地入力欄と、該物件の地目を入力する地目入力欄と、該物件の形状を特定する希望物件形状情報を選択する希望物件形状選択欄と、該物件の大きさを特定する希望物件面積情報を入力する希望物件面積入力欄が設けられている。図示例では、希望物件所在地情報として「東京都○○区××」が入力され、地目情報として「宅地」が入力され、希望物件形状情報として「正方形」が選択され、希望物件面積情報として「6500」m2が入力されている。これら所定の情報を入力した後、送信ボタンを選択することにより、本サーバへ送信する。
【0058】
そして、希望物件情報を受信したか否か判断の結果、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信した場合(Y)は、この希望物件情報をポリゴン地図生成部12へ送り、次に、ポリゴン地図生成部12が、希望物件情報の受け付けに応じ、地図情報DB1(DB3)を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出する(S4)。したがって、先程の「東京都○○区××」という希望物件所在地情報の場合は、図2に示す地図情報DBより、東京都○○区××周辺を示す、地図IDが「MP00001」であり、「EM00001.html」という地図情報を抽出する。この場合、抽出された地図情報は、たとえば図8に示すように表示する。図8は、抽出した地図情報の表示例を示す模式図である。
【0059】
引き続きポリゴン地図生成部12は、物件情報DB2(DB4)を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成する(S5)。したがって、先程の「東京都○○区××」という希望物件所在地情報の場合は、図3に示す物件情報DBより、所在地情報が「東京都○○区××1−12」である物件ID「LA00001」、所在地情報が「東京都○○区××1−13」である物件ID「LA00002」・・・、所在地情報が「東京都○○区××2−46」である物件ID「LA00010」、といった物件が抽出され、物件毎に物件ポリゴン情報を生成する。この場合、生成された物件ポリゴン情報は、たとえば図9に示すように表示する。図9は、生成された物件ポリゴン情報の表示例を示す模式図である。図9には、物件ID「LA00001」に相当する物件ポリゴン1A、物件ID「LA00002」に相当する物件ポリゴン1B・・・、物件ID「LA00010」に相当する物件ポリゴン1Jが表示されている。
【0060】
そして、ポリゴン地図生成部12は、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を、希望物件情報を送信した不動産活用者端末20へ送信する(S6)。
また、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信した場合(Y)は、この希望物件情報を希望物件ポリゴン情報生成部13へ送り、次に、希望物件ポリゴン情報生成部13が、希望物件情報の受け付けに応じ、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を不動産活用者端末20へ送信する(S7)。
この場合、不動産活用者端末20へ送信したポリゴン地図情報及び希望物件ポリゴン表示情報は、たとえば図10に示すように表示する。図10は、本サーバ10と接続した不動産活用者端末20のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン表示画面の一例を示す模式図である。このように、不動産活用者端末20のディスプレイには、本サーバが送信する図8に示す地図情報と図9に示す物件ポリゴン情報とを重ねて表示することにより、地理的な位置を合わせることができ、さらに、ポリゴン地図情報の上に希望物件ポリゴン2を重ねて表示する。したがって、この希望物件ポリゴン2は、先程の「正方形」という希望物件形状情報と、「6500」m2という希望物件面積情報に基づき、「6500」m2の面積に相当する正方形で示す。
【0061】
一方、希望物件情報を受信したか否か判断の結果、希望物件情報受付部11が希望物件情報を受信していな場合(N)は、次に、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信したか否か判断する(S8)。
その結果、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信した場合(Y)は、前記希望物件ポリゴンと前記各物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出する(S9)。なお、希望物件ポリゴン移動情報は、たとえば緯度・経度情報、又はメッシュ上での位置を示す座標情報といった物件ポリゴンと希望物件ポリゴンの位置関係が分かる情報であり、たとえばマウスのポインタを希望物件ポリゴンの上に配置して、該希望物件ポリゴンをドラッグしてポリゴン地図上を移動させることで発せられる。
そして、物件検索部14は、判定されたそれぞれの物件情報と該物件情報に応じたそれぞれの重なり率情報を物件紹介情報として不動産活用者端末20へ送信する(S10)。
【0062】
この際、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンが重なった領域の判定は、たとえば、二つの図形が重なった部分のAND図形を求める、既知の図形論理演算によって行うことが出来る。したがって、AND図形が無ければ二つの図形は重なっていないことを示す。また、AND図形が有り、このAND図形が何れか一方の図形と等しければ、その図形は他方の図形の中に含まれていることを示す。さらに、AND図形が有り、このAND図形が何れの図形とも等しくない場合は、その一部が重なっていることを示す。
【0063】
また、重なった領域の重なり率の算出は、たとえば、既知のブーリアン演算によって算出することができる。ブーリアン演算とは、図形のモデリング技法の一つとして一般的に知られており、集合演算と呼ばれる高度な演算によるモデリングを可能にするものである。したがって、重なった複数の形状をひとつの塊にする(和)、重なった形状を削り取る(差)、重なった部分だけを取り出す(積)といった演算処理を施す。
【0064】
この場合、不動産活用者端末20へ送信した物件紹介情報は、たとえば図11に示すように表示する。図11は、本サーバ10と接続した不動産活用者端末20のディスプレイに表示する物件紹介表示画面の一例を示す模式図である。このように、不動産活用者端末20のディスプレイには、希望物件ポリゴン2をポリゴン地図上で移動することで、その位置情報が本サーバ10へ送信され、物件検索部14が、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンが重なった領域におけるそれぞれの物件情報を判定すると共に、それぞれの重なり率を算出し、その移動位置に応じたそれぞれの物件紹介ウインドウ3a,3b,3cを表示する。したがって、図11には、希望物件ポリゴン2を移動することで、希望物件ポリゴン2aの物件紹介ウインドウ3aから希望物件ポリゴン2bの物件紹介ウインドウ3b、希望物件ポリゴン2bの物件紹介ウインドウ3bから希望物件ポリゴン2cの物件紹介ウインドウ3cに変化した状態が示されている。すなわち、希望物件ポリゴン2aの場合、図中A乃至Jで示された物件ポリゴンとは重なっていないので、物件紹介ウインドウ3aには、物件が無いことを示す、その他が100%で示されている。また、希望物件ポリゴン2bの場合、図中D及びEと一部重なっているので、物件紹介ウインドウ3bには、物件Dとの重なり率が15%、及び物件Eとの重なり率が15%、その他が70%で示されている。さらに、希望物件ポリゴン2cの場合、図中A,B及びCと一部重なっているので、物件紹介ウインドウ3bには、物件Aとの重なり率が17%、物件Bとの重なり率が18%、及び物件Cとの重なり率が46%、その他が19%で示されている。
【0065】
なお、この際、図14に示すように、希望物件ポリゴン12aの位置を、希望物件ポリゴンと物件ポリゴンとの重なり率が最大となる希望物件ポリゴン12cに自動的に補正する機能を備えるようにしても良い。図14は、不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動補正画面の一例を示す模式図である。図14には、物件Aとの重なり率が12%、物件Bとの重なり率が14%、及び物件Cとの重なり率が60%、その他が14%であることを示す物件紹介ウインドウ13を表示する。したがって、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば81%の希望が適えられる希望物件ポリゴン12aを、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば86%の希望が適えられる希望物件ポリゴン12cに向きを自動的に変更する。
【0066】
さらに、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を備えるようにしても良い。これにより、物件紹介ウインドウを表示しなくとも、希望物件ポリゴンの色彩で不動産活用者の希望が適えられた割合を知ることが出来る。
さらに、物件探索部14は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、「ソコ、ソコ」とか「ピン・ポーン」といった音声を発する機能を備えるようにしても良い。これにより、物件紹介ウインドウを表示しなくとも、音声の種類によって不動産活用者の希望が適えられた割合を知ることが出来る。
【0067】
したがって、不動産活用者は、希望が100%満たされていないが、物件A、物件B、及び物件Cの三つの物件を合わせれば81%の希望が適えられ、残りの19%は物件として登録されていないものの、その所有者と交渉することにより当初の希望を限りなく満たす可能性を抱くことのできる近似物件を容易に探し出すことができる。
【0068】
また、物件紹介ウインドウ3(3a,3b,3c)では、物件紹介ウインドウ3上で、たとえばマウスのポインタ5を位置することで、その選択情報が本サーバ10へ送信され、それぞれの物件に関す詳細な情報を確認することができる。この詳細な情報は、たとえば図12に示すように、物件紹介ウインドウ3から展開する物件情報ウインドウ4(4c)を表示する。図12は、不動産活用者端末20のディスプレイが表示する紹介物件詳細情報展開例の一例を示す模式図である。したがって、図12に示す物件情報ウインドウ4(4c)では、物件Cにマウスのポインタ5が位置され、地図上の位置情報に基づいて物件情報DBから抽出した物件Cに関する詳細情報として、物件IDが「LA00003」、所在地が「東京都○○区××1−20」、面積が「3900m2」、利用情報が「売買」、地目が「宅地」、管理者が「B」、制限が「土地計画」、・・・等といった各種属性情報が表示されている。
なお、地目とは、不動産登記法によって規定された宅地、公衆用道路、公園、田、畑、山林、等といったその土地の利用目的を表すものである。また、制限とは、都市計画法や建築基準法、国土利用計画、宅地造成等規制法、農地法、土地区画整理法といった法令上の制限をいい、商業地域、工業地域、第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、準住居地域等の用途地域情報も含む。
【0069】
また、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信したか否か判断した結果、物件検索部14が、希望物件ポリゴン移動情報を受信していない場合(N)は、次に、候補物件選択情報受付部16が、物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信したか否か判断する(S11)。
その結果、候補物件選択情報受付部16が、候補物件情報を受信した場合(Y)は、候補物件選択情報受付部16が、選択された物件情報と重なり率情報を一時的に記憶する(S12)。
すなわち、物件紹介ウインドウ3に示された物件紹介情報を候補物件情報として残したい場合は、物件紹介ウインドウ3上で、たとえばマウスのポインタ5を「候補物件登録」に位置し、選択(クリック)することで、当該候補物件情報を一時的に記憶させることが出来る。この候補物件登録を選択することで、当該物件紹介情報を選択する候補物件情報が本サーバ10に送られ、候補物件選択情報受付部16が、この物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する。図11では、物件紹介ウインドウ3cに示された物件紹介情報の登録が要求された状態を示す。
【0070】
この一時的に記憶された候補物件情報は、たとえば図13に示す候補物件確認ウインドウ6において確認することが出来る。図13は、不動産活用者端末のディスプレイに表示する一時的に記憶された候補物件情報の一例を示す模式図である。この図13に示す候補物件確認ウインドウ6は、図示しない候補物件情報確認ボタンを選択することで、不動産活用者端末20のディスプレイが当該候補物件情報を表示する。したがって、図13に示す候補物件確認ウインドウ6では、候補物件番号1にマウスのポインタ5が位置され、その選択情報を本サーバ10へ送信し、候補物件選択情報受付部16が一時的に記憶する候補物件情報を不動産活用者端末20へ送信する。そして、不動産活用者端末20のディスプレイには、物件紹介ウインドウ3と同様の候補物件ウインドウ7を展開し、表示する。
【0071】
また、候補物件選択情報受付部16が、候補物件情報を受信していない場合(N)は、次に、図示しない終了情報受付部が、検索の終了情報を受信したか否か判断する(S13)。
その結果、終了情報受付部が、終了情報を受信した場合(Y)は、これにより本サーバ10での一連の動作は終了(エンド)する。また、本発明では、不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力したことに基づいて、抽出されたデータを不動産活用者端末20へ提供して処理を終了し、その後再び不動産活用者が希望する物件の所在地情報を入力したことに基づいて、新たなデータを抽出して不動産活用者端末20へ提供するようにしても良い。
一方、終了情報受付部が、終了情報を受信していない場合(N)は、希望物件情報受付部11が、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信したか否か再度判断を繰り返す(S3)。
【0072】
以上のように、本実施形態では、一つの物件だけで不動産活用者の希望が100%満たされる物件を探し出すことは困難であっても、複数の物件を合わせたマッチングを行なうことで検索対象を実質的に広げ、物件の大きさ(広さ)や形状、及び不動産所有者の相違に関わらず、所望の物件又はこれに近似する物件を容易に探し出すことが出来る。しかも、国や地方自治体、及び民間企業が保有する遊休地など登録されていない不動産であっても、その他情報として示されるので、これらの不動産の有効な活用支援を行なうことが出来る。
【0073】
また、本実施形態では、マウスのポインタを希望物件ポリゴンの上に配置し、該希望物件ポリゴンをドラッグしてポリゴン地図上を移動させることで検索を行なったが、本発明はこれに限らず、図15に示すように、希望物件ポリゴン2がポリゴン地図上を自動的に移動して検索を行なうようにしても良い。図15は、不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動検索画面の一例を示す模式図である。図15では、希望物件ポリゴン2が左端から右端へ向かって自動的に移動し、検索を行なっていることを表示する。
【0074】
なお、上記実施形態は、通信ネットワークを介したサイトから行なうようにしたものについて説明したが、本プログラムを記録した本記録媒体を用いるものとしても良い。本記録媒体を用いれば、通信ネットワークを介さず、不動産活用者端末20だけで同様に行なうことが出来るものである。
また、本発明では、不動産を物件とする領域をポリゴン化したが、地図上に示される人間や動植物、車両、鉱物など、その他の領域をポリゴン化して対象の物件とすることで、所望の物件を検索することにも応用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る不動産活用支援装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る不動産活用支援装置が備える地図情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図3】本発明に係る不動産活用支援装置が備える物件情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図4】本発明に係る不動産活用支援方法の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】本発明に係る不動産活用支援方法の他の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】本発明に係る不動産活用支援方法の情報処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件情報入力画面の一例を示す模式図である。
【図8】本発明に係る不動産活用支援装置にて抽出した地図情報の表示例を示す模式図である。
【図9】本発明に係る不動産活用支援装置にて生成したポリゴン地図情報の表示例を示す模式図である。
【図10】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン表示画面の一例を示す模式図である。
【図11】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する物件紹介表示画面の一例を示す模式図である。
【図12】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する紹介物件詳細情報展開例の一例を示す模式図である。
【図13】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する一時的に記憶された候補物件情報の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動補正画面の一例を示す模式図である。
【図15】本発明に係る不動産活用支援装置と接続した不動産活用者端末のディスプレイが表示する希望物件ポリゴン自動検索画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0076】
DB1,DB3 地図情報記憶部(第一記憶部又は第三記憶部)、DB2,DB4 物件情報記憶部(第二記憶部又は第四記憶部)、NW 通信ネットワーク、1A、1b、1c、1d,1E,1F,1G,1H,1I,1J 物件ポリゴン、2(2a,2b,2c) 希望物件ポリゴン、3a,3b,3c 物件紹介ウインドウ、4(4c) 物件情報ウインドウ、5 ポインタ、6 候補物件確認ウインドウ、7 候補物件ウインドウ、10 不動産活用支援装置(サーバ)、11 希望物件情報受付部、12 ポリゴン地図生成部、13 希望物件ポリゴン生成部、14 物件検索部、15 候補物件選択情報受付部、16 依頼物件情報受付部、20 不動産活用者端末、21 希望物件検索要求部、22 ポリゴン地図表示部、23 希望物件ポリゴン表示部、24 希望物件検索指示部、25 物件紹介情報表示部、30 不動産所有者端末、31 依頼物件情報登録部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、
前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援装置。
【請求項2】
前記第二記憶手段は、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶していることを特徴とする請求項1に記載の不動産活用支援装置。
【請求項3】
前記物件探索手段は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する前記希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の不動産活用支援装置。
【請求項4】
前記不動産活用者端末より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する候補物件選択情報受付手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不動産活用支援装置。
【請求項5】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置を備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、
前記不動産活用支援装置が、第一記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、
前記不動産活用支援装置が、第二記憶手段にて、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援方法。
【請求項6】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、
として機能させることを特徴とする不動産活用支援プログラム。
【請求項7】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、それぞれ通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段、
前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、
前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照し、該第三記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援装置。
【請求項8】
不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するためのシステムであって、
前記不動産所有者端末は、
不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する依頼物件情報登録手段、を少なくとも有し、
前記不動産活用者端末は、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索要求手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、該ポリゴン地図を表示するポリゴン地図表示手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する希望物件ポリゴン表示手段、
前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索指示手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する物件紹介情報表示手段、を少なくとも有し、
前記不動産活用支援装置は、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する第三記憶手段、
前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、
前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有する
ことを特徴とする不動産活用支援システム。
【請求項9】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、
前記不動産活用支援装置が、第三記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、
前記不動産所有者端末が、依頼物件情報登録手段にて、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、依頼物件情報受付手段にて、前記依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記依頼物件情報の受け付けに応じ、依頼物件情報受付手段にて、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、
前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援方法。
【請求項10】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、
不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信する手段、
前記依頼物件情報の受信に応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する手段、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、
として機能させることを特徴とする不動産活用支援プログラム。
【請求項1】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、
前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受信する希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援装置。
【請求項2】
前記第二記憶手段は、属性情報として少なくとも、前記物件の所有者を示す物件所有者情報及び/又は前記物件の用途目的を区分する地目情報を、前記物件識別情報と関連付けてさらに記憶していることを特徴とする請求項1に記載の不動産活用支援装置。
【請求項3】
前記物件探索手段は、前記売買又は貸借が可能なことを示す物件利用可情報を有する物件での前記重なり率に応じて、表示する前記希望物件ポリゴンの色彩を変化させる機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の不動産活用支援装置。
【請求項4】
前記不動産活用者端末より、前記物件紹介情報を選択する候補物件情報を受信し、当該候補物件情報を一時的に記憶する候補物件選択情報受付手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不動産活用支援装置。
【請求項5】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置を備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、
前記不動産活用支援装置が、第一記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、
前記不動産活用支援装置が、第二記憶手段にて、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援方法。
【請求項6】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第一記憶手段、前記第一記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、少なくとも売買又は貸借が可能か否か示す物件利用可否情報とを関連付けて記憶する第二記憶手段、をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第二記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、
として機能させることを特徴とする不動産活用支援プログラム。
【請求項7】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、それぞれ通信ネットワークを介して接続され、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための装置であって、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段、
前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、
前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶を参照し、該第三記憶に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援装置。
【請求項8】
不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するためのシステムであって、
前記不動産所有者端末は、
不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報の入力を受け付け、該依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する依頼物件情報登録手段、を少なくとも有し、
前記不動産活用者端末は、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報の入力を受け付け、該希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索要求手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、少なくとも該当する地図情報と該地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、該ポリゴン地図を表示するポリゴン地図表示手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件情報の送信に応じ、該希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する希望物件ポリゴン表示手段、
前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報の入力を受け付け、該希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用支援装置へ送信する希望物件検索指示手段、
前記不動産活用支援装置への希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報を前記不動産活用支援装置より受け付け、前記ポリゴン地図上に表示する物件紹介情報表示手段、を少なくとも有し、
前記不動産活用支援装置は、
少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶する第三記憶手段、
前記不動産所有者端末より、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を受け付ける依頼物件情報受付手段、
前記依頼物件情報受付手段での依頼物件情報の受け付けに応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて記憶する第四記憶手段、
前記不動産活用者端末より、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を受け付ける希望物件情報受付手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するポリゴン地図生成手段、
前記希望物件情報受付手段での希望物件情報の受け付けに応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する希望物件ポリゴン生成手段、
前記不動産活用者端末より、前記希望物件ポリゴンを前記地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を受け付け、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する物件探索手段、を少なくとも有する
ことを特徴とする不動産活用支援システム。
【請求項9】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末と、不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、前記不動産活用者端末及び前記不動産所有者端末とにそれぞれ通信ネットワークを介して接続された不動産活用支援装置とを備え、前記不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援するための方法であって、
前記不動産活用支援装置が、第三記憶手段にて、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を予め記憶するステップ、
前記不動産所有者端末が、依頼物件情報登録手段にて、不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、依頼物件情報受付手段にて、前記依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記依頼物件情報の受け付けに応じ、依頼物件情報受付手段にて、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索要求手段にて、不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用支援装置へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、希望物件情報受付手段にて、前記希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、ポリゴン地図生成手段にて、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、希望物件ポリゴン生成手段にて、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、ポリゴン地図表示手段にて、前記ポリゴン地図情報を前記不動産活用支援装置より受信し、該ポリゴン地図を表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件情報の送信に応じ、希望物件ポリゴン表示手段にて、前記希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用支援装置より受信し、前記ポリゴン地図上に希望物件ポリゴンを表示するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件検索指示手段にて、前記希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上で移動させる希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用支援装置が、物件探索手段にて、前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、
前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信するステップ、
前記不動産活用者端末が、希望物件ポリゴン移動情報の送信に応じ、物件紹介情報表示手段にて、前記物件紹介情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記各物件ポリゴンの物件情報と重なり率を前記ポリゴン地図上に表示するステップ、
を少なくとも有していることを特徴とする不動産活用支援方法。
【請求項10】
不動産の購入又は貸借を求める不動産活用者が利用する不動産活用者端末、及び不動産の売却又は貸借を求める不動産所有者が利用する不動産所有者端末と、通信ネットワークを介して接続され、少なくとも区分けされた不動産を物件とする地図情報を記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、不動産活用者が所望の物件又はこれに近似する物件を探し出すことを支援する応答を実行させるためにコンピュータを、
不動産所有者が依頼する物件を特定する物件識別情報と、該物件の売買又は貸借を要求する物件提供情報を少なくとも含む依頼物件情報を前記不動産所有者端末より受信する手段、
前記依頼物件情報の受信に応じ、該依頼物件情報に含まれる物件識別情報に基づき前記第三記憶手段を参照し、該第三記憶手段に記憶された地図情報に含まれる物件を特定する物件識別情報と、物件の売買又は貸借を示す物件提供情報を関連付けて第四記憶手段に記憶する手段、
不動産活用者が希望する物件の所在地情報と、その形状を特定する希望物件形状情報、及びその大きさを特定する希望物件面積情報を少なくとも含む希望物件情報を前記不動産活用者端末より受信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して前記希望物件情報に含まれる所在地情報に基づき該当する地図情報を抽出した後、さらに、前記第四記憶手段を参照して前記地図情報に含まれる物件毎にその領域をポリゴン化した物件ポリゴン情報を生成し、少なくとも前記地図情報と前記物件ポリゴン情報とからなるポリゴン地図情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件情報の受信に応じ、さらに、前記希望物件情報に含まれる希望物件形状情報、及び希望物件面積情報に基づき、希望物件領域をポリゴン化した希望物件ポリゴンを前記ポリゴン地図上に示す希望物件ポリゴン表示情報を前記不動産活用者端末へ送信する手段、
前記希望物件ポリゴン移動情報を前記不動産活用者端末より受信し、前記希望物件ポリゴンの領域内での前記各物件ポリゴンの重なり率を算出し、前記各物件ポリゴンの物件情報と該物件ポリゴンの重なり率情報を物件紹介情報として前記不動産活用者端末へ送信する手段、
として機能させることを特徴とする不動産活用支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−286714(P2007−286714A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−110622(P2006−110622)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(506127012)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(506127012)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
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