説明

二酸化炭素単離を有する発電用システム

【課題】二酸化炭素単離を有する発電用システム及び方法を提供する。
【解決手段】発電システム10はタービンシステム12を含む。タービンシステム12は加圧酸化剤34を供給するように構成された圧縮器セクション14と、加圧酸化剤34及び炭素ベース燃料を燃焼させかつ高温煙道ガス31を発生させる燃焼チャンバ22とを含む。タービンシステム12はさらに、高温煙道ガス31を受けかつ少なくとも2つの段を備えた膨張器セクション24を含む。2つの段は、COのリッチな膨張排出ガス36を発生させるように構成された高圧膨張器26を含む。高圧膨張器26は、最終排気52及び電気エネルギーを発生させるように構成された低圧膨張器28に流体連結される。CO分離システム40が、高圧膨張器26に流体連結されて、該高圧膨張器26から膨張排出ガス36を受けかつ次に低圧膨張器28に送給されるCOリーンガス48を形成する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、総括的に発電及び二酸化炭素の効率的回収に関する。より具体的には、本発明は、ガスタービンからの加圧流の二酸化炭素分離及び回収との統合に関する。
【技術分野】
【0002】
例えば化石燃料のような炭素を含有する燃料を燃焼させる発電システムは、炭素がCOに変換されるので、燃焼の間に副産物として二酸化炭素(CO)を生成する。化石燃料を利用したパワープラントからの二酸化炭素(CO)の排出(エミッション)は、京都議定書及び欧州排出権取引制度のような国内及び国際的規制によって、ますますペナルティーを科せられるようになってきている。排出COに関する費用の増加に伴って、CO排出の削減が、経済的な発電にとって重要である。ガスタービンの排気からのような発電システムからの二酸化炭素(CO)の除去又は回収は一般に、排気の低いCO含有量及び低い(大気圧の)圧力のために経済的ではない。従って、COを含有する排気は一般的に、大気に放出され、海、鉱山、油田、地質的塩類貯留層及びその他に隔離されない。
【0003】
ガスタービンプラントは、ブレイトンサイクルで運転される。それらプラントは、圧縮器を用いて、燃焼チャンバの上流で入口空気を加圧する。次いで燃料を導入しかつ点火して高温かつ高圧ガスを生成し、これらガスは、タービンセクションに流入しかつ該タービンセクションを通って膨張する。タービンセクションは、発電機及び圧縮器の両方に動力を与える。燃焼タービンはまた、原油から天然ガスまでの広範な液体及び気体燃料を燃焼させることができる。
【0004】
このようなパワーステーションからのCO排出を削減するために、3つの一般に知られた方法が現在使用されている。第1の方法は、出力側でCOを捕捉することであり、吸収法、隔膜法、極低温法又はそれらの組合せによって、燃焼の間に生成されたCOを排出ガスから除去する。第2の方法は、燃料の炭素含有量を減少させることを含む。この方法では、燃料は、燃焼に先立って先ずH及びCOに変換される。従って、ガスタービン内に流入させる前に燃料の炭素成分を捕捉することが可能になる。第3の方法は、酸素燃料法を含む。この方法では、酸化剤として空気とは対照的に純酸素を用い、それによって二酸化炭素及び水からなる煙道ガスを生じさせる。
【特許文献1】米国特許第4,843,517号公報
【特許文献2】米国特許第5,490,035 A号公報
【特許文献3】米国特許第5,832,712 A号公報
【特許文献4】米国特許第6,184,324 B1号公報
【特許文献5】米国特許第6,655,150 B1号公報
【特許文献6】米国特許第6,957,539 B2号公報
【特許文献7】米国特許出願公開第2002/0043063 A1号公報
【特許文献8】米国特許出願公開第2004/0011057 A1号公報
【特許文献9】米国特許出願公開第2004/0016237 A1号公報
【特許文献10】米国特許出願公開第2004/0170935 A1号公報
【特許文献11】米国特許出願公開第2005/0028529 A1号公報
【特許文献12】米国特許出願公開第2005/0132713 A1号公報
【特許文献13】米国特許出願公開第2006/0037337 A1号公報
【特許文献14】国際特許出願公開第2004/072443 A1号公報
【非特許文献1】O.BOLLAND & S.SAETHER, "NEW CONCEPTS FOR NATURAL GAS FIRED POWER PLANTS WHICH SIMPLIFY THE RICOVERY OF CARBON DIOXIDE "; Energy Convers. Mgmt Vol. 33, No. 5-8, pp. 467-475, 1992.
【非特許文献2】THORMOD ANDERSEN, HANNE M. KVAMSDAL and OLAV BOLLAND, "GAS TURBINED COMBINED CYCLE WITH CO2-CAPTURE USING AUTO-THERMAL REFORMING OF NATURAL GAS"; Proceedings of ASME TURBO EXPO 2000: Land, Sea and Air; May 8-11, 2000, Munich, Germany; 2000-GT-162. pp. 1-8
【非特許文献3】OLAV BOLLARD, et al,; EXERGY ANALYSIS OF GAS-TURBINE COMBINED CYCLE WITH CO2 CAPTURE USING AUTO-THERMAL REFORMING OF NATURAL GAS"; Available from http//www.tev.ntnu.no/GlobalWatch/co2/Bolland_Ertesvaag_Speich,%20Liege.pdf; (Pages6)
【非特許文献4】HANNE M. KVAMSDAL, IVAR S. ERTESVAG, OLAV BOLLAND, & TOR TOLSTAD, "EXERGY ANALYSIS OF GAS-TURBINE COMBINED CYCLE WITH CO2 CAPTURE USING PRE-COMBUSTION DECARBONIZATION OF NATURAL GAS"; Proceedings of ASME TURBO EXPO 2002: Land, Sea, and Air, June 3-6, 2002, Amsterdam, The Netherlands; GT-2002-30411, pp 1-8.
【非特許文献5】OLAV BOLLAND, HENRIETTE UNDRUM; "A NOVEL METHODOLOGY FOR COMPARING CO2 CAPTURE OPTIONS FOR NATURAL GAS-FIRED COMBINED CYCLE PLANTS"; Advances in Environmental Research 7(2003) pp. 901-911.
【非特許文献6】RITISINGH, JOHN HORLOCK & TONY HASLAM; "CYCLES FOR LOW CARBON DIOXIDE PRODUCTION"; Conference Report and Summary; (Pages 6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
出力側でCOを捕捉する方法の主要な欠点は、CO分圧が、煙道ガス内の低CO濃度(一般的には、天然ガス使用の場合で3〜4ボリューム%)のため非常に低く、従ってCOを除去するために、大型でかつ高価な装置が必要になる。従って、炭素含有燃料に依存する発電システム(例えば、ガスタービン)から放出されるCOの経済的な回収を行う方法に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様では、発電システムは、少なくとも1つのタービンシステムを含む。タービンシステムは、少なくとも1つの段を含みかつ加圧酸化剤を供給するように構成された圧縮器セクションと、加圧酸化剤及び炭素ベース燃料を含む燃料ストリームを燃焼させかつ高温煙道ガスを発生させるように構成された燃焼チャンバとを含む。タービンシステムはさらに、高温煙道ガスを受けるための入口を有しかつ少なくとも2つの段を備えた膨張器セクションを含む。2つの段は、COのリッチな膨張排出ガスを発生させるように構成された高圧膨張器を含む。高圧膨張器は、最終排気及び電気エネルギーを発生させるように構成された低圧膨張器に流体連結される。CO分離システムは、高圧膨張器に流体連結されて、該高圧膨張器から膨張排出ガスを受けかつ次に低圧膨張器に送給されるCOリーンガスを形成するようになっている。
【0007】
別の態様では、発電システムは、第1のタービンシステムを含み、第1のタービンシステムは、少なくとも2つの段を含む第1の圧縮器セクションを含む。2つの段は、第1の加圧酸化剤の部分及び第2の加圧酸化剤の部分を供給するように構成された第1の高圧圧縮器に流体連結された第1の低圧圧縮器を含む。第1のタービンシステムは、第1の加圧酸化剤の部分及び炭素ベース燃料を含む第1の燃料ストリームを燃焼させかつ第1の高温煙道ガスを発生させるように構成された第1の燃焼チャンバを含む。第1のタービンシステムはさらに、第1の高温煙道ガスを受けるための入口を有しかつ少なくとも2つの段を含む第1の膨張器セクションを含む。2つの段は、COのリッチな第1の膨張排出ガスを発生させるように構成された第1の高圧膨張器を含み、第1の高圧膨張器は、第1の最終排気及び電気エネルギーを発生させるように構成された第1の低圧膨張器に流体連結される。CO分離システムは、高圧膨張器に流体連結されて、第1の高圧膨張器から第1の膨張排出ガスを受けかつ次に第1の低圧膨張器に送給されるCOリーンガスを形成するようになっている。本発電システムはさらに、第2のタービンシステムを含む。第2のタービンシステムは、少なくとも2つの段を含む第2の圧縮器セクションを含む。2つの段は、第2の高圧圧縮器に流体連結された第2の低圧圧縮器を含む。第2の燃焼チャンバは、第2の加圧酸化剤の部分及び炭素ベース燃料を含む第2の燃料ストリームを燃焼させかつ第2の高温煙道ガスを発生させるように構成される。第2のタービンシステムはさらに、第2の高温煙道ガスを受けるように構成されかつ少なくとも2つの段を含む第2の膨張器セクションを含む。2つの段は、第2の膨張排出ガスを発生させるように構成された第2の高圧膨張器を含む。第2の高圧膨張器は、第2の最終排気及び電気エネルギーを発生させるように構成された第2の低圧膨張器に流体連結される。第2の圧縮器セクションは、二酸化炭素を含む第2の最終排気を受けかつ再循環ストリームを第2の燃焼チャンバにまた分割ストリームを第1の燃焼チャンバに吐出するように構成される。
【0008】
さらに別の態様では、発電する方法は、圧縮器セクション内で酸化剤を加圧して加圧酸化剤を生成する段階と、第1の燃料及び加圧酸化剤を燃焼させて高温煙道ガスを生成する段階とを含む。本方法はさらに、膨張器セクション内で高温煙道ガスを膨張させて電気エネルギーを発生させる段階を含む。膨張器セクションは、高温煙道ガスを受けるように構成されかつ少なくとも2つの段を含み、2つの段は、COのリッチな第1の膨張排出ガスを発生させるように構成された高圧膨張器を含み、高圧膨張器は、第1の最終排気及び電気エネルギーを発生させるように構成された低圧膨張器に流体連結される。本方法はさらに、CO分離器内で第1の膨張排出ガスからCOを分離する段階と、COリーンガスを発生させる段階と、COリーンガスを低圧膨張器に導入する段階とを含む。
【0009】
本発明のこれらの及び他の特徴、態様及び利点は、図面全体にわたって同じ参照符号が同様な部分を表す添付の図面を参照して、以下の詳細な説明を読む時に一層良く理解されるようになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本開示は、発電用にガスタービンを利用するパワープラントにおいて高圧でCOを分離することによってCO排出を削減する方法を提供する。COは、ガスタービンの膨張通路の途中でCOリッチ煙道ガスの排出ガスから除去される。COの濃度及び分圧が増大するにつれて、COを除去するのに低エネルギー損失が観察されるようになる。
【0011】
本発明の1つの実施形態は、発電システム内で作動して加圧酸化剤の共通の供給を共有している2つ又はそれ以上の例示的なガスタービンシステムを備える。その結果、タービンシステムの1つ又はそれ以上によって発生する二酸化炭素(CO)の回収に使用される加圧容量は、タービンシステムの1つ又はそれ以上内で自由とすることができる。1つの実施例では、第1のタービンシステム内の圧縮器は、第1のタービンシステム内の燃焼チャンバに及び同様に第2のタービンシステム内の燃焼チャンバに酸化剤を供給(導管を介して)して、第2のタービンシステム内の圧縮器を自由にする。以下に説明するように、この自由な加圧容量は、ガスタービンの1つ又はそれ以上の排気からの第2のタービンシステム内の再循環ストリームのCOの濃度を増大させるのに使用することができる。回収したCOは、例えば製品として販売するか又は他のプロセスにおけるフィードとして現場で消費することができる。さらに、そのようなCOの回収は、発電システムから周囲環境に放出されるCOの量を削減する。
【0012】
ここで図1を参照すると、ガスタービンシステム12を有する例示的な発電システム10を示している。ガスタービンシステム12は一般に、圧縮器セクション14を含む。1つの実施形態では、圧縮器セクション14は、少なくとも1つの段を含む。幾つかの他の実施形態では、図1〜図3に示すように、圧縮器セクション14は、少なくとも2つの圧縮段と燃焼チャンバ22とを含む。1つの実施形態では、圧縮器セクション14は、2つの段、すなわち高圧圧縮器18に流体連結された低圧圧縮器16を含み、加圧酸化剤34を燃焼チャンバ22に供給するように構成される。発電システムはまた、圧縮器16、18及び発電機50を駆動するのに必要なエネルギーを供給するための少なくとも1つの膨張器セクション24を含む。燃焼チャンバ22は、燃料ストリーム30及び加圧酸化剤34を燃焼させかつ高温煙道ガス31を発生させるように構成される。
【0013】
図1に示すように、膨張器セクション24は一般的に、少なくとも2つの段を含み、高温煙道ガス31を受けるように構成される。膨張器セクション24の2つの段は、COのリッチな膨張排出ガス36を発生させるように構成された高圧膨張器26を含む。高圧膨張器26は、最終排気52を発生させかつ発電機50を駆動して電気を発生させるように構成された低圧膨張器28に流体連結される。
【0014】
発電システム10はさらに、高圧膨張器26に流体連結されて高圧膨張器26から膨張排出ガス36を受けかつCOリーンガス48を低圧膨張器28に供給するようになったCO分離システム40を含む。
【0015】
図1に示すような図示した実施形態では、高圧圧縮器18及び低圧圧縮器16は、共通の又は複数のシャフト20によって駆動され、低圧膨張器28は、別個のシャフト上の発電機を駆動する別個の出力タービンである。作動中に、この駆動配置は、圧縮器及び膨張器を異なる速度で駆動する点で柔軟性を与えて、より高い圧縮比を達成する。さらに、出力タービンを有するそのようなガスタービンは、流体抽出及び再注入のためにより容易に修正することができる。
【0016】
タービンシステム12は、熱回収蒸気発生器(以下では、HRSG)54を含む。HRSG54は、膨張器セクション24からの最終排気52の熱含量を用いて、蒸気58及び冷却最終排気56を発生させるように構成される。大気に放出される冷却最終排気56は、CO分離システムが、燃焼チャンバ22内で発生した高温煙道ガス31のCO含有量を分離するように構成されているので、実質的にCOがない。HRSG54内で発生された蒸気58は、その後蒸気タービン60内で用いられて、電気エネルギー及び膨張蒸気61を発生させる。膨張蒸気61から分離された水は、HRSG54に再循環させて戻されて蒸気を発生させる。
【0017】
図1の実施形態に示すように、CO分離システム40は、熱交換器42とCO分離器44とを含む。CO分離器44は、それに限定されないが、圧力スイング吸着法、化学吸収及び膜分離法及びその他を含む当技術分野で公知の様々な方法を使用することができる。第1の膨張排出ガスストリーム36からCOを分離するために、第1の膨張排出ガス36は、熱交換器42に導入されて、温度を低下させかつ冷却された第1の膨張排出ガスストリーム38を生成する。冷却した第1の膨張排出ガス38は、COリッチストリーム67及びCOリーンストリーム46を発生させるCO分離器44に導入される。COリーンストリーム46はさらに、用いる酸化剤が空気である場合には、CO、未反応燃料及びNを含む。COリーンストリーム46は、第1の膨張排出ガス36の又は該第1の膨張排出ガス36から熱含量を回収するために熱交換器42に導入され、加熱COリーンストリーム48を発生させる。COリーンストリーム48は、低圧膨張器28に導入されてさらに膨張しかつ電気エネルギーを発生するようになる。
【0018】
圧力スイング吸着(PSA)法は、気体の混合物から二酸化炭素を分離するのに使用することができる。PSA法では、高い分圧において、固体分子篩は、二酸化炭素を他の気体よりも強力に吸着することができる。その結果、高圧力において、二酸化炭素は、吸着ベッドを通してこの混合物を通過させながら、気体の混合物から除去される。ベッドの再生は、減圧及びパージによって達成される。一般的に臨界運転の場合には、二酸化炭素の連続的分離のために複数の吸着容器を用いて、1つの吸着ベッドを使用しながら他方を再生させるようにする。
【0019】
ガスストリームから二酸化炭素を分離する別の方法は、酸化カルシウム(CaO)及び酸化マグネシウム(MgO)又はそれらの組合せのような酸化物を用いる化学吸収である。1つの実施形態では、高い圧力及び温度において、COは、CaOによって吸収されて炭酸カルシウム(CaCO)を形成し、それによって気体混合物からCOを除去する。吸着剤CaOは、CaCOのか焼によって再生され、それによりCaCOを再びCaOに再形成させることができる。
【0020】
膜分離法もまた、ガスストリ−ムから二酸化炭素を分離するのに使用することができる。膜法は一般に、吸収法よりもエネルギー効率が良くかつ操作が容易である。高温の二酸化炭素分離に用いる膜には、COに対して適したゼオライト及びセラミック膜が含まれる。一般的に、膜分離器は、より高圧でより効率的に作用し、冷却した第1の排気ストリーム38から二酸化炭素を分離するための膜分離器の使用は、高圧膨張器の出口における高圧力によって可能になる。COの分離に利用できるより高い圧力はまた、CO分離器44の寸法を減少させ、それによってCO分離法の実施可能性及び経済性を高める。発電及びCO分離の全体効率は、高温度の膜を用いてCOを分離する場合にさらに強化される。高温度膜材料を用いて、可能な限り抽出温度に近い温度で分離を可能にすることができるのが、有利である。それにより、熱交換器42の寸法及び費用が減少する。
【0021】
第1の膨張排出ガス36からCOを分離するのに使用するさらに別の方法には、それに限定されないが、アミンを用いてのCOの化学吸収法を含むことができる。膨張排出ガス36は、アミンを用いての二酸化炭素の化学吸収法を使用するのに好適な温度まで冷却することができる。この方法は、比較的低温で二酸化炭素を吸収する能力を有しかつリッチな溶媒の温度を上昇させることによって容易に再生されるアルカノールアミン溶媒に基づいている。二酸化炭素リッチストリーム67は、リッチな溶媒の再生後得られる。この方法で用いられる溶媒には、例えばトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジグリコールアミン及びメチルジエタノールアミンを含むことができる。COを分離する別の方法は、物理吸収法とすることができる。上述したCO分離のための方法の全て又はいずれかの組合せは、COを分離するのに使用することができる利点があることに注目されたい。
【0022】
CO分離システム40内の熱交換器42は一般的に、2つの気体ストリーム、すなわち膨張排出ガスストリーム36及びCOリーンストリーム46を取り扱う気体対気体熱交換器である。膨張排出ガスストリーム36のボリュームは、COが、CO分離器44内の膨張排出ガスストリーム36から単離された時に、CO分離器44から流出するCOリーンストリーム46のボリュームよりも大きい。従って、熱交換器42内の膨張排出ガスストリーム36から放出された熱の量は、COリーンストリーム46を加熱するのに完全には利用することはできず、この過剰の熱は、化学吸収プロセスを用いる場合には、CO分離器内の溶媒を再生するのに利用することができる。幾つかの実施形態では、CO分離システムはさらに、膨張排出ガス36から水分を除去し、それによってCOリーンストリーム46のボリュームをさらに減少させる水除去システムを含むことができる。従って、水除去ユニットを含むことによって、溶媒再生に利用することができる過剰の熱は増加する。熱交換器42からの過剰の熱のこの有効利用により、発電システム10の全体効率は増大する。加えて、この過剰の熱は、他の方法で利用して、発電システム10の全体効率を改良することができる。
【0023】
幾つかの実施形態では、作動中に、酸化剤32は、第1の低圧圧縮器16内で約2〜約10バールに加圧され、任意選択的に第1の中間冷却器70内で冷却される。中間冷却の基本原理は、部分的には気体を加圧することと、次いで所望の圧力までの最終加圧を例えば圧縮器18内で実行する前にその気体を冷却することとを含む。このようにして、加圧仕事が減少し、従ってサイクルプロセスの出力は増加する。既存の航空転用型ガスタービンは、圧縮段の中間に配置された中間冷却器を含むので、そのようなシステムに中間冷却器を組み込むためのタービン設計のそれ以上の変更は、必要としない。
【0024】
前項に説明した発電システムは、燃焼プロセス中に発生されたCOを効果的に分離するようにCO分離システムを配置することを有効に用いている。図1に示すように、COは、燃焼後に、又はより具体的にはガスタービン膨張器の途中の圧力において抽出された煙道ガスから除去される。加圧煙道ガスからCOを除去することは、分離用の駆動力が増加しかつ設備の寸法及び費用が減少するので有利である。しかしながら、煙道ガスの抽出圧力が高くなればなるほど、その抽出温度は高くなる。材料の制約条件のために、CO分離システム40は約700℃〜約1000℃の温度になるように設計するのが有利である。燃焼チャンバ22の直ぐ後方での高温煙道ガスストリーム31内で利用できる圧力は、第1の膨張排出ガス36の圧力よりも高いが、膨張経路の中間にCO分離システムを配置することのトレードオフは、高温煙道ガス31の約1300℃の高温である。図1に示すような航空転用型ガスタービンでは、複数の圧縮及び膨張段は、結果として高い圧縮比をもたらす。従って、圧縮器セクション内に発生する圧力は、実質的に高いので、膨張器セクション間の途中で利用できる圧力は、費用効果が高くかつ効率的なCO分離システムを設計するのに十分なほど高い。
【0025】
図2は、第1のガスタービンシステム102と第2のガスタービンシステム154とを含む例示的な発電システム100を示している。
【0026】
この例示的な実施形態では、第1のタービンシステム102は、第1の燃料ストリーム116を燃焼するように構成された第1の燃焼チャンバ112と、第1の燃焼チャンバ112に第1の加圧酸化剤の部分124を供給するように構成された第1の圧縮器セクション104とを含む。第1のタービンシステム102はまた、第1の高温煙道ガス113を受けるための入口を有する第1の膨張器セクション110を含み、第1の膨張器セクション110は、少なくとも2つの段を含む。図2に示すように、第1の膨張器セクション110は、COのリッチな第1の膨張排出ガス134を発生させるように構成された第1の高圧膨張器118を含む2つの段を含む。第1の高圧膨張器118は、第1の最終排気150及び電気エネルギーを発生させるように構成された第1の低圧膨張器120に流体連結される。
【0027】
発電システム100はさらに、高圧膨張器118に流体連結されて該高圧膨張器118から第1の膨張排出ガス134を受けかつ低圧膨張器120にCOリーンガス140を供給するようになったCO分離システム128を含む。
【0028】
この例示的な発電システム100はまた、第2の圧縮器セクション156を含む第2のガスタービンシステム154を含むことができる。第2の圧縮器セクション156は、第2の高圧圧縮器162に流体連結された第2の低圧圧縮器160を含む2つの段を含むことができる。第2のタービンシステム154はさらに、第2の加圧酸化剤の部分126及び炭素ベースの燃料を含む第2の燃料ストリーム172を燃焼させかつ第2の高温煙道ガス210を発生させるように構成された第2の燃焼チャンバ170を含む。第2の加圧酸化剤の部分126は、第1のタービンシステム102の第1の圧縮器セクション104によって供給され、それによって再循環ストリームを内部圧縮してCO濃度を増加させるために第2のタービンシステム154の圧縮器容量を自由にする。第2のタービンシステム154はさらに、第2の高温煙道ガス210を受けるように構成された第2の膨張器セクション158を含む。第2の膨張器セクション158はまた、第2の膨張排出ガス212を発生させるように構成された第2の高圧膨張器168を含む少なくとも2つの段を含む。第2の高圧膨張器166は、第2の最終排気167及び第2のタービンシステム154に連結された発電機194による電気エネルギーを発生させるように構成された第2の低圧膨張器168に流体連結される。
【0029】
第2の圧縮器セクション156は、二酸化炭素を含む第2の最終排気167を受けかつ再循環ストリーム186を第2の燃焼チャンバ170にまた分割ストリーム188を第1の燃焼チャンバ112に吐出するように構成される。第2の燃焼チャンバ170は、第2の燃料ストリーム172を燃焼させるように構成され、第1のガスタービンシステム102の第1の圧縮器セクション104は、第2の燃焼チャンバ170に酸化剤126(第2の加圧酸化剤の部分122)を供給するように構成される。
【0030】
この図示した実施形態では、第1のタービンシステム102はまた、第1の熱回収蒸気発生器(以下では、HRSG)152を含む。同様に、第2のタービンシステム154は一般的に、第2の熱回収蒸気発生器(以下では、HRSG)192を含む。第1のガスタービンシステム102からの第1の最終排気150は、第1のHRSG152内に送給して、第1の最終排気150の熱含量を回収するようにすることができる。水ストリーム208は、第1のHRSG152内に導入することができ、次に第1の最終排気ストリーム150から回収された熱を利用することによって、少なくとも一部の第1のストリームの部分202を発生させることができる。第1のHRSG152からの冷却した第1の最終排気151は、大気中に放散される。第2のタービンシステム154内に発生した第2の最終排気流167は、第2のHRSG192内に導入することができる。この実施形態では、第2のHRSG192は一般に、そこでは一般的にストリームが全く大気中に放出されない閉ループ式HRSGである。第2の最終排気ストリーム167の熱含量は、水ストリーム210によって回収して第2のストリームの部分201を生成することができる。第1のHRSG152内で発生された第1のストリームの部分202及び第2のHRSG192内で発生された第2のストリームの部分201は、例えば蒸気タービン198で用いて、発電機200によって電気エネルギーを生成しまた膨張蒸気204を生成することができる。膨張蒸気204内の水含有量は、分離器206内で分離され、参照符号208及び210のように第1のHRSG152及び第2のHRSGに再循環させて戻される。
【0031】
本明細書に記載した発電システムの様々な実施形態では、酸化剤は周囲空気である。第1の圧縮器セクション104からの加圧酸化剤122は、例えば酸素リッチ空気、酸素欠乏空気、及び/又は純酸素のようなあらゆる他の好適な酸素含有気体を含むことができることが分かるであろう。
【0032】
第1及び第2の燃料ストリーム116及び172には、天然ガス、メタン、ナフサ、ブタン、プロパン、合成ガス、ディーゼル油、灯油、航空燃料、石炭由来燃料、生物燃料、含酸素炭化水素原料及びそれらの混合物などのあらゆる好適な炭化水素気体又は液体を含むことができる。1つの実施形態では、燃料は、主として天然ガス(NG)であり、従って第1の燃焼チャンバ112からの第1の高温煙道ガス113及び第2の燃焼チャンバ170からの第2の高温煙道ガス210は、酸化剤が、空気、未燃焼燃料及び他の化合物である場合には、水、二酸化炭素(CO)、一酸化炭素(CO)、窒素(N)を含む可能性がある。
【0033】
第2のHRSG192からの冷却した第2の最終排気ストリーム190は一般に、ガス冷却器及び水分分離器196内に導入して、第2の燃焼チャンバ170内での燃焼プロセス中に形成された水を分離させる。水分分離器196からの出口ストリーム197は一般的に、少なくともCO、CO、N及び未燃焼炭化水素と共にあらゆる未凝集HOを含む。出口ストリーム197は一般に、第2の圧縮器セクション156内で加圧されて、加圧ストリーム185を発生させる。始動後の運転初期フェーズの間の作動中に、加圧ストリーム185内のCOの濃度は、大きくないものとすることができ、それ故に全体ストリーム185は、再循環ストリーム186として第2の燃焼チャンバ170に再循環させて戻すことができる。この再循環操作は一般に、加圧ストリーム185内のCO濃度を増大させる。加圧ストリーム185内のCO濃度が所望のレベルに到達すると、分割ストリーム188は、第1の燃焼チャンバ112内に導入することができる。第1の燃焼チャンバ112に分割ストリーム188を分岐させかつ導入するのを可能にするような制御弁構成(図示せず)を使用することができる。例えば、制御弁は、分割ストリームを運ぶ導管上に配置することができ、また制御弁の操作は、加圧ストリーム185内のCO濃度を測定するオンライン機器又はセンサに関係させることができる。従って、第1の燃焼チャンバ112から流出する第1の高温煙道ガス113内のCO濃度は、再循環ストリーム186及び分割ストリーム188を制御することによって、第2のタービンシステム内のCO濃度を増大させることによって最大にされる。
【0034】
この図2に示すような例示的な実施形態では、実質的な二酸化炭素単離が達成される。第1の燃焼チャンバ112から発生された第1の最終排気150は、実質的に二酸化炭素がなく、大気に放散される冷却した第1の最終排気ストリーム151は、何らの二酸化炭素も放出しない。第2の燃焼チャンバ170内で生成された二酸化炭素は、再循環ストリーム186内で濃縮させ、最終的に第1の燃焼チャンバ112に送給することができる。第1の燃焼チャンバ112内で発生されたCOと共に分割ストリーム188内のCO含有量は、CO分離システム128内で分離され、COストリーム142は、隔離することができ或いは二酸化炭素の需要によって決まる商用市場において販売することができる。CO分離システム内で発生されたCOリッチストリーム142は、他の用途に分配する前に圧縮器144内で加圧圧縮することができる。
【0035】
幾つかの実施形態では、作動中に、空気(又は、酸素リッチ空気)の混合気114は、第1の低圧圧縮器106内で約2〜約10バールに加圧され、任意選択的に第1の低圧圧縮器106と第1の高圧圧縮器108との間に配置された第1の中間冷却器182内で冷却される。中間冷却の基本原理は、部分的には気体を加圧することと、次いで所望の圧力までの最終加圧を実行する前にその気体を冷却することとを含む。このようにして、加圧仕事が減少し、従ってサイクルプロセスの出力は増加する。同様に、任意選択的に第2の低圧圧縮器160と第2の高圧圧縮器162との間に第2の中間冷却器184を配置して、加圧した第2の最終排気を冷却させる。既存の航空転用型ガスタービンは、圧縮段間に配置された中間冷却器を含むので、そのようなシステムに中間冷却器を組み込むためのタービン設計のそれ以上の変更は、必要としない。
【0036】
図3は、同様な特徴を同じ参照符号で示している、さらに別の発電システム220を示す図である。この例示的な発電システム220では、第2のタービンシステム154はさらに、第2の高圧膨張器166と第2の低圧膨張器168との間に配置された再熱燃焼器224をさらに含む。第2の高圧膨張器166からの第2の膨張排出ガス226の一部分は、第3の燃料222を受けるように構成された再熱燃焼器224内に導入される。燃焼生成物を含む出口ストリーム230は、第2の低圧膨張器168内に送給されて、第2のタービンシステム154に連結された発電機194による電気エネルギーの発生を強化する。再熱燃焼器224は、出力の増大を助けて、所定の圧縮比を可能にする。第2の高温煙道ガス210の温度は、第2の高圧膨張器166内での膨張を経た後に低下する。第2の膨張ガス226の一部分が再熱燃焼器224に送られるので、再熱燃焼器224からの出口ストリーム230の温度は、該再熱燃焼器224内での燃焼プロセスにより上昇する。高温出口ストリーム230は、低圧膨張器内に導入されてさらに膨張して電気エネルギーを発生させるようになり、この出口ストリーム230内の温度上昇により全体出力が増大する。
【0037】
図4は、CO分離システム用の例示的な熱交換ユニット300を示している。この実施形態では、高圧膨張器(図4には図示せず)からの膨張ガス308は、周囲温度まで冷却する必要がある(例えば、排気ストリームからCOを分離するのにアミンプロセスを使用する場合)が、熱交換器302からの冷却した第1の膨張排出ガス304は、低温熱交換器306に導入され、低温熱交換器306により、熱交換器302を出た冷却した第1の膨張排出ガスストリームはさらに冷却される。低温熱交換器306は、加湿装置320と組合され、加湿装置320は、CO分離器318によって吐出されたCOリーンストリーム318と混合されることになる水分の供給源である。熱交換システム300はさらに、低温熱交換器306とCO分離器316との間に配置されて第1の膨張排出ガスストリーム308の冷却効率を高めるトリム冷却器312を含むことができる。
【0038】
前項で説明した発電サイクルの幾つかの利点がある。CO分離システムは、低圧及び高圧膨張器間に配置される利点がある。高圧膨張器からの第1の膨張排出ガスは、約700℃〜約1000℃の温度であるが、依然として、膜分離器又はPSAを使用する場合にCO分離器内のCOの高い分離効率を得るのに十分な圧力である。第1の膨張排出ガスが約2バール〜約30バールの高圧でありまた約700℃〜約1000℃の中間温度であるので、CO分離システムを取付けるための寸法及び資本コストもまた、低減される。本明細書に記載した発電システムは、燃焼チャンバにより発生された全COがCO分離システム内に導入されるので、COの実質的な単離を達成するように構成される。この2つのタービンシステムを含む実施形態では、第2のタービンシステムからの燃焼生成物は、上述のように閉ループ内で再循環されて、第1の燃焼チャンバに導入される前にCOの最適濃度レベルを形成する。従って、そのような発電システムから大気に放出される排気は、実質的にCOがないものとなる。
【0039】
一般的に、CO分離及び単離を組み込んだ発電サイクルは、CO分離のない状態の発電サイクルと比較して、全体的なサイクル効率の大幅な低下(約10%の範囲の)を示す。しかし上述の発電システムは、以下の理由により全体サイクル効率において遙かに小さな低下を示す。膨張セクションの途中にCO分離システムを配置し、それによって高圧膨張器の出口においてさえ実質的に高い圧力を利用することによってCOの分離効率を増大させることは、発電サイクルの全体効率を高めるのに役立つ。さらに、再熱燃焼器を使用すること及びCO分離システムの気体対気体交換器内で発生された過剰の熱を利用することにより、サイクルの効率がさらに増大する。従って、上述のCO分離を有する発電システムに関連する全体的なエネルギー損失は、CO捕捉を有する従来型の発電サイクルよりも遙かに少ない。
【0040】
本明細書には本発明の特定の特徴のみを図示しかつ説明してきたが、当業者には多くの修正及び変更が想起されるであろう。従って、提出した特許請求の範囲は、全てのそのような修正及び変更を本発明の技術思想の範囲内に属するものとして保護することを意図していることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の特定の実施形態による二酸化炭素分離システムを有する例示的な発電システムの概略図。
【図2】本発明の特定の実施形態による2つのタービンシステムを含む別の例示的な発電システムの概略図。
【図3】本発明の特定の実施形態による2つのタービンシステムを含むさらに別の例示的な発電システムの概略図。
【図4】本発明の実施形態によるCO分離用の例示的な熱交換システムの概略図。
【符号の説明】
【0042】
10 発電システム
12 ガスタービンシステム
14 圧縮器セクション
16 低圧圧縮器
18 高圧圧縮器
20 シャフト
22 燃焼チャンバ
24 膨張器セクション
26 高圧膨張器
28 低圧膨張器
30 燃料ストリーム
31 高温煙道ガス
32 酸化剤
34 加圧酸化剤
36 COのリッチな膨張排出ガス
38 冷却膨張排出ガス
40 CO分離システム
42 熱交換器
44 CO分離器
46、48 COリーンガス
50 発電機
52、56 最終排気
54 熱回収蒸気発生器
58 蒸気
60 蒸気タービン
67 COリッチストリーム
70 中間冷却器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのタービンシステム(10)を含み、前記タービンシステムが、
少なくとも1つの段を含みかつ加圧酸化剤(34)を供給するように構成された圧縮器セクション(14)と、
前記加圧酸化剤(34)及び炭素ベース燃料を含む燃料ストリーム(30)を燃焼させかつ高温煙道ガス(31)を発生させるように構成された燃焼チャンバ(22)と、
前記高温煙道ガス(31)を受けるための入口を有しかつ少なくとも2つの段を含み、前記2つの段が、COのリッチな膨張排出ガス(36)を発生させるように構成された高圧膨張器(26)を含み、前記高圧膨張器(26)が、最終排気(52)及び電気エネルギーを発生させるように構成された低圧膨張器(28)に流体連結された、膨張器セクション(24)と、
前記高圧膨張器(26)に流体連結されて該高圧膨張器(26)から膨張排出ガス(36)を受けかつ次に前記低圧膨張器(28)に送給されるCOリーンガス(48)を形成するようになったCO分離システム(40)と、
を含む発電システム。
【請求項2】
前記圧縮器セクション(14)が、少なくとも2つの段を含み、前記少なくとも2つの段が、高圧圧縮器(18)に流体連結された低圧圧縮器(16)を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記CO分離システム(40)が、前記膨張排出ガス(36)から熱を回収しかつ冷却膨張排出ガス(38)を発生させるように構成された熱交換器(42)と、前記冷却二酸化炭素リッチストリーム(38)を受けかつ二酸化炭素リーンストリーム(46)を発生させるように構成された二酸化炭素分離器(44)とを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記熱交換器(42)が、前記二酸化炭素分離器(44)からの前記二酸化炭素リーンストリーム(46)との交換で前記膨張排出ガス(36)から熱を回収するように構成されたクロス交換器を含む、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記二酸化炭素分離器(44)が、膜ユニットを含む、請求項3記載のシステム。
【請求項6】
前記最終排気(52)から熱を回収しかつ蒸気を発生させるように構成された熱回収蒸気発生器(54)をさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記蒸気を使用して電気エネルギーを発生させるように構成された蒸気タービン(60)をさらに含む、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記低圧圧縮器(16)と前記高圧圧縮器(18)との間に配置された中間冷却器(70)をさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記最終排気(52)が、実質的にCOがない、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記燃料(30)が、天然ガスを含む、請求項1記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−115864(P2008−115864A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285923(P2007−285923)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】