説明

二量体のアザ環式化合物及びその使用

本発明は、式(I)のアザ環式誘導体、及び薬剤としてのその使用に関する。本発明の化合物は、その薬理学的プロフィールにより、中枢神経系(CNS)、末梢神経系(PNS)のコリン作動系に関連する疾患又は障害のように多様な疾患又は障害、平滑筋収縮に関連する疾患又は障害、内分泌疾患又は障害、神経変性に関連する疾患又は障害、炎症に関連する疾患又は障害、疼痛、及び化学物質の乱用の中止により引き起こされる禁断症状の治療に有用であり得る。式(I)Aza−X’−A’−Y’−L−Y−A’’−X’’−Aza Aza:アザ二環基 A’、A’’:芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基 Y’、Y’’:リンカー又は非存在(共有結合)L:単環又は多環、炭素環又は複素環の基、或いは非存在 X’、X’’:リンカー又は非存在(共有結合)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアザ環式誘導体、及び薬剤としてのその使用に関する。本発明の化合物は、その薬理学的プロフィールにより、中枢神経系(CNS)、末梢神経系(PNS)のコリン作動系に関連する疾患又は障害のように多様である疾患又は障害、平滑筋収縮に関連する疾患又は障害、内分泌疾患又は障害、神経変性に関連する疾患又は障害、炎症に関連する疾患又は障害、疼痛、及び化学物質の乱用の中止により引き起こされる禁断症状の治療に有用であり得る。
【背景技術】
【0002】
内因性のコリン作動性神経伝達物質であるアセチルコリンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)及びニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の2タイプのコリン作動性受容体を介してその生物学的効果を発揮する。
【0003】
ムスカリン性アセチルコリン受容体が、記憶及び認知に関して重要であることはよく確証されており、記憶に関連する障害を治療するための物質の開発をねらいとした研究の多くは、ムスカリン性アセチルコリン受容体調節剤の合成に集中している。
【0004】
実際、CNSの障害のいくつかはコリン作動性の欠損、ドパミン作動性の欠損、アドレナリン作動性の欠損、セロトニン作動性の欠損に起因する可能性がある。
【0005】
Brownら(Brownら、「2,3−オキシドスクアレンシクラーゼ−ラノステロール合成のキヌクリジン阻害薬:脂質の側面からの最適化(Quinuclidine Inhibitors of 2,3−Oxidosqualene Cyclase−Lanosterol Synthase:Optimization from Lipid Profiles)」、J.Med.Chem.、1999年、42巻、1306〜1311頁)は、コレステロール生合成の阻害薬として有用な、3−置換されたキヌクリジン誘導体の合成を記載している。ニコチン性及び/又はモノアミン受容体の効果については報告されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ニコチン性及び/又はモノアミン性受容体の調節剤である新規なアザ環式誘導体の提供を主題とするものであり、これらの調節剤はコリン作動性受容体、特にニコチン性アセチルコリン受容体、モノアミン受容体、特にセロトニン受容体(5−HTR)、ドパミン受容体(DAR)、及びノルエピネフリン受容体(NER)に関する疾患又は障害の治療に、並びにセロトニン(5−HT)、ドパミン(DA)及びノルエピネフリン(NE)に対する生体アミントランスポーターの治療に有用である。
【0007】
本発明の化合物は、その薬理学的プロフィールにより、中枢神経系(CNS)、末梢神経系(PNS)のコリン作動系に関連する疾患又は障害のように多様な疾患又は障害、平滑筋収縮に関連する疾患又は障害、内分泌疾患又は障害、神経変性に関連する疾患又は障害、炎症に関連する疾患又は障害、疼痛、及び化学物質の乱用の中止により引き起こされる禁断症状の治療に有用であり得る。
【0008】
本発明の化合物は、様々な診断方法における診断手段又はモニター用物質として、特にin vivoの受容体イメージング(ニューロイメージング)にも有用であることができ、ラベルされた形態でも非ラベルの形態でも使用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、その第1の態様では、本発明は、式I:
【化1】


により表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩を提供する
[式中、
AZAは、
【化2】


から選択されるアザ環式基を表し、
[式中、
【化3】


は、任意選択の二重結合を表し、
nは、0、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
R’は、水素又はアルキルを表す]
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化4】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化5】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0010】
別の一態様では、本発明は、治療有効量の本発明のアザ環式誘導体を含む薬剤組成物を提供する。
【0011】
第3の態様では、本発明は、ヒトを含む哺乳動物の疾患又は障害又は状態を治療、予防、又は軽減するための薬剤組成物/薬物を製造するための、本発明のアザ環式誘導体又は薬学的に許容できるその付加塩の使用に関し、その疾患、障害、又は状態はニコチン性アセチルコリン受容体調節剤の作用に反応性がある。
【0012】
さらなる一態様では、本発明は、ヒトを含む生存している動物の疾患又は障害を治療し又は軽減する方法を提供し、その疾患又は障害は、ニコチン性アセチルコリン受容体調節剤の作用に反応性があり、その方法は、本発明のアザ環式誘導体の治療有効量を、それを必要とする、ヒトを含むそのような生存している動物に投与するステップを含む。
【0013】
本発明の別の目的は、以下の詳しい説明及び実施例から、当業者には明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
アザ環式誘導体
その第1の態様では、本発明は、
式I:
【化6】


により表される新規なアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩を提供する
[式中、
AZAは、
【化7】


から選択されるアザ環式基を表し、
[式中、
【化8】


は、任意選択の二重結合を表し、
nは、0、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
R’は、水素又はアルキルを表す]
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化9】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化10】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0015】
好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
式II
【化11】


で表されるアザ環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
【化12】


は、任意選択の二重結合を表し、
nは、1、2、又は3であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化13】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化14】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0016】
第3の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
式III
【化15】


で表される、アザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化16】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化17】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0017】
第4の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
式IV
【化18】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
nは、1又は2であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化19】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化20】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0018】
第5の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式IVa
【化21】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化22】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化23】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0019】
第6の好ましい実施形態では本発明のアザ二環式誘導体は、
式V
【化24】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化25】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化26】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0020】
第7の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式Va
【化27】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化28】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化29】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0021】
第8の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式Vb
【化30】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化31】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化32】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0022】
第9の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式Vc
【化33】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化34】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化35】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0023】
第10の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式VI
【化36】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化37】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化38】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表し、
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0024】
第11の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式VIa
【化39】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化40】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化41】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0025】
第12の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式VII
【化42】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化43】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化44】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0026】
第13の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
式VIII
【化45】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化46】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化47】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0027】
第14の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式IX
【化48】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化49】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化50】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0028】
第15の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式X
【化51】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化52】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化53】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0029】
第16の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式XI
【化54】


で表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化55】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化56】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【0030】
第17の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I又はIIの化合物であり、式中、
【化57】


は単(共有)結合を表す。
【0031】
第18の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I、II、III、VI、V、VI、VII、又はVIIIの化合物であり、式中、nは1、2、又は3である。より好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I、II、III、VI、V、VI、VII、又はVIIIの化合物であり、式中、nは1又は2である。最も好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I、II、III、VI、V、VI、VII、又はVIIIの化合物であり、式中、nは2である。
【0032】
第19の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I、IV、V、VI、VII、又はVIIIの化合物であり、式中、mは1又は2である。より好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I、IV、V、VI、VII、又はVIIIの化合物であり、式中、mは2である。
【0033】
第20の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
X’及びX’’が非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化58】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表す式I〜XIの化合物であり、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す。
【0034】
より好ましい実施形態では、X’及びX’’は非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)。
【0035】
別の好ましい実施形態では、X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化59】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す。
【0036】
より好ましい実施形態では、X’及びX’’は互いに独立して、−O−、−O−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−NH−(CO)−NH−、及び/又は−NH−(CO)−Oから選択されるリンカーを表す。
【0037】
さらにより好ましい実施形態では、X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いはX’及びX’’は、−O−、又は−O−CH−を表し、或いはX’は、−O−、又は−O−CH−を表し、X’’は、−NH−(CO)−NH−、又は−NH−(CO)−O−を表す。
【0038】
第21の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は式I〜XIの化合物であり、式中、Lは単(共有)結合を表す(即ち、Lは非存在である)。
【0039】
第22の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は式I〜XIの化合物であり、式中、Y’及びY’’は非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)。
【0040】
より好ましい実施形態では、Lは、単(共有)結合を表し(即ち、Lが非存在であり)、或いはアルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族の単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す。
【0041】
さらにより好ましい実施形態では、A’’’は、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、ピリダジニル基、又はチアゾリル基を表す。
【0042】
最も好ましい実施形態では、A’’’はフェニルを表す。
【0043】
第23の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
Y’及びY’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化60】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、式中、Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す、式I〜XIの化合物である。
【0044】
より好ましい実施形態では、Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す。
【0045】
さらにより好ましい実施形態では、A’’’は、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、ピリダジニル基、又はチアゾリル基を表す。
【0046】
最も好ましい実施形態では、A’’’はフェニルを表す。
【0047】
第24の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
【化61】


が、単(共有)結合を表し、
nが2であり、
X’及びX’’が非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは
X’及びX’’は互いに独立して、−O−、−S−、−SO−、又は−NH−を表し、
A’及びA’’はフェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ピリダジニル、及び/又はチアゾリルを表し、
Y’、Y’’及びLは、単(共有)結合を表す、
式I又はIIの化合物である。
【0048】
最も好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
2,2’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[5,5’]−ビチアゾリル(bithiazolyl)、
2,2’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[5,5’]−ビフラニル(bifuranyl)、
6,6’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[3,3’]−ビピリジニル、
6,6’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[3,3’]−ビピリダジニル、又は
6−[4−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−フェニル]−ピリダジン−3−オル−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)、
又はその鏡像異性体、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である。
【0049】
第25の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
X’及びX’’が、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いはX’及びX’’は、−O−、−S−、−SO−、−NH−、又は−(CO)−を表し、
A’及びA’’は、フェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ピリダジニル、及び/又はチアゾリルを表し、
Y’、Y’’及びLは、単(共有)結合を表し、或いは、Y’及びY’’は、−O−、−S−、−SO−、又は−NH−を表し、
Lは、フェニル基を表す。
【0050】
第26の好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、式I又はVの化合物であり、式中、
X’及びX’’は非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、又はX’及びX’’は、−O−、−S−、−SO−、−NH−、又は−(CO)−を表し、
A’及びA’’は、フェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ピリダジニル、及び/又はチアゾリルを表し、
Y’、Y’’、及びLは、単(共有)結合を表し、或いはY’及びY’’は、−O−、−S−、−SO−、又は−NH−を表し、
Lは、フェニル基を表す。
【0051】
最も好ましい実施形態では、本発明のアザ二環式誘導体は、
6,6’−ビス−[1,4]−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イル−[3,3’]−ビピリダジニル、
1,2−ジ−[6−(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]−ベンゼン、若しくは
1,3−ジ−[6−(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]−ベンゼン、
又はその鏡像異性体、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である。
【0052】
本明細書に記載される実施形態の2つ以上のあらゆる組合せが、本発明の範囲内であるとみなされる。
【0053】
置換基の定義
本発明の文脈において、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを表す。したがって、トリハロメチル基は、例えば、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、及び同様の、トリハロで置換されたメチル基を表す。
【0054】
本発明の文脈において、アルキル基は1価の、飽和の、直鎖又は分枝の炭化水素鎖を示す。炭化水素鎖は、好ましくは炭素原子を1から18個含み(C1〜18アルキル)、より好ましくは、炭素原子を1から6個含み(C1〜6アルキル、低級アルキル)、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、第3級ペンチル、ヘキシル、及びイソヘキシルが含まれる。好ましい実施形態では、アルキルは、C1〜4アルキル基を表し、ブチル、イソブチル、第2級ブチル、及び第3級ブチルが含まれる。本発明の好ましい別の実施形態では、アルキルは、C1〜3アルキル基を表し、特に、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルであってよい。
【0055】
本発明の文脈において、シクロアルキル基は環状のアルキル基を示し、好ましくは、炭素原子を3個から7個含み(C3〜7シクロアルキル)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチルが含まれる。
【0056】
本発明の文脈において、シクロアルキル−アルキル基は、シクロアルキル基が、上記に定義したアルキル基上を置換している、上記に定義したシクロアルキル基を示す。本発明の、好ましいシクロアルキル−アルキル基の例には、シクロプロピルメチル、及びシクロプロピルエチルが含まれる。
【0057】
本発明の文脈において、アルコキシ基は、アルキルが上記に定義された「アルキル−O−」基を示す。本発明の好ましいアルコキシ基の例には、メトキシ及びエトキシが含まれる。
【0058】
本発明の文脈において、ヒドロキシ−アルコキシ基は、アルコキシ基が1個又は複数個のヒドロキシ基で置換されている、上記に定義したアルコキシ基を示す。本発明の好ましいヒドロキシ−アルコキシ基には、2−ヒドロキシ−エトキシ、3−ヒドロキシ−プロポキシ、4−ヒドロキシ−ブトキシ、5−ヒドロキシ−ペントキシ、及び6−ヒドロキシ−ヘキソキシが含まれる。
【0059】
本発明の文脈において、シクロアルコキシ基は、シクロアルキルが上記に定義された「シクロアルキル−O−」基を示す。
【0060】
本発明の文脈において、アルコキシ−アルキル基は、アルキルが上記に定義された「アルキル−O−アルキル」基を示す。本発明の好ましいアルコキシ−アルキル基の例には、メトキシ−メチル、メトキシ−エチル、エトキシ−メチル、及びエトキシ−エチルが含まれる。
【0061】
本発明の文脈において、アルコキシ−アルコキシ基は、アルキルが上記に定義された「アルキル−O−アルキル−O−」基を示す。本発明の好ましいアルコキシ−アルコキシ基の例には、メトキシ−メトキシ、メトキシ−エトキシ、エトキシ−メトキシ、及びエトキシ−エトキシが含まれる。
【0062】
本発明の文脈において、シクロアルコキシ−アルキル基は、シクロアルキル及びアルキルが上記に定義された「シクロアルキル−O−アルキル」基を示す。
【0063】
本発明の文脈において、シクロアルコキシ−アルコキシ基は、シクロアルキル及びアルキルが上記に定義された「シクロアルキル−O−アルキル−O−」基を示す。
【0064】
本発明の文脈において、単環式又は多環式炭化水素基は、環状元素として炭素のみを有する単環式又は多環式の炭素環の基である。環状構造は、特に、芳香族(即ちアリール基)であり、又は飽和若しくは部分的に飽和であることができる。
【0065】
本発明の好ましい単環式又は多環式の炭素環の基には、フェニル;インダニル、特に4−インダニル及び5−インダニル;インデニル、特に1−インデニル、2−インデニル、及び3−インデニル;ナフチル、特に1−ナフチル、及び2−ナフチル;5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフチル、特に5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル、及び5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル;アズレニル、特に、1−アズレニル、2−アズレニル、及び3−アズレニル;フルオレニル、特に1−フルオレニル、2−フルオレニル、3−フルオレニル、及び4−フルオレニル;並びにアントラセニル、特に1−アントラセニル、及び2−アントラセニルが含まれる。
【0066】
単環式、又は多環式炭化水素基は、特に芳香族基(アリール)であることができる。本発明の好ましいアリール基には、フェニル;インデニル、特に1−インデニル、2−インデニル、及び3−インデニル;ナフチル、特に1−ナフチル、及び2−ナフチル;アズレニル、特に1−アズレニル、2−アズレニル、及び3−アズレニル;並びにアントラセニル、特に1−アントラセニル、及び2−アントラセニルが含まれる。
【0067】
本発明の文脈において単環式又は多環式複素環基は、その環構造に1個又は複数個のヘテロ原子を有する単環式又は多環式の化合物である。多複素環式(poly−heterocyclic)基には、ヘテロ原子を1個又は複数個含むベンゾ縮合した5員及び6員の複素環が含まれる。好ましいヘテロ原子には、窒素(N)、酸素(O)、及びイオウ(S)が含まれる。環構造の1個又は複数個は、特に芳香族(即ちヘテロアリール)であってよい。
【0068】
本発明の好ましい単環式複素環基には、ピリジル、特にピリド−2−イル、ピリド−3−イル、及びピリド−4−イル;チエニル、特にチエン−2−イル、及びチエン−3−イル;フラニル、特にフラン−2−イル、及びフラン−3−イル;ピリダジニル、特にピリダジン−3−イル、及びピリダジン−4−イル;チアゾリル、特にチアゾル−2−イル、チアゾル−4−イル、及びチアゾル−5−イル;並びにチアジアゾリル、特に1,3,4−チアジアゾル−2−イル、1,3,4−チアジアゾル−5−イル、1,2,4−チアジアゾル−3−イル、及び1,2,4−チアジアゾル−5−イルが含まれる。
【0069】
本発明の好ましい多環式複素環には、インドリル、特にインドル−2−イル、及びインドル−3−イル;イソインドリル、特にイソインドル−2−イル;キノリニル、特にキノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、及びキノリン−6−イル;キノキサリニル、特にキノキサリン−2−イル、及びキノキサリン−3−イル;ベンズイミダゾリル、特にベンズイミダゾル−2−イル;ベンズオキサゾリル、特にベンズオキサゾル−2−イル;ベンズチアゾリル、特にベンズチアゾル−2−イル、ベンズイソチアゾリル、特にベンズイソチアゾル−3−イル;ベンズトリアゾリル、特に1,2,3−ベズトリアゾル−1−イル;イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、特にイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル、並びにジベンゾフラニル、特にジベンゾフラン−2−イルが含まれる。
【0070】
薬学的に許容できる塩
本発明のアザ環式誘導体は、意図された投与に適したあらゆる形態で提供することができる。適切な形態には、薬学的に(即ち生理的に)許容できる塩、及び本発明のアザ二環式誘導体のプレドラッグ又はプロドラッグの形態が含まれる。
【0071】
薬学的に許容できる付加塩の例には、それだけには限定されないが、非毒性の無機酸及び有機酸の付加塩、例えば、塩酸に由来する塩酸塩、臭化水素酸に由来する臭化水素酸塩、硝酸に由来する硝酸塩、過塩素酸に由来する過塩素酸塩、リン酸に由来するリン酸塩、硫酸に由来する硫酸塩、ギ酸に由来するギ酸塩、酢酸に由来する酢酸塩、アコニット酸に由来するアコネート(aconate)、アスコルビン酸に由来するアスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸に由来するベンゼンスルホン酸塩、安息香酸に由来する安息香酸塩、桂皮酸に由来する桂皮酸塩、クエン酸に由来するクエン酸塩、エンボン酸(embonic acid)に由来するエンボネート(embonate)、エナント酸に由来するエナンテート(enantate)、フマル酸に由来するフマル酸塩、グルタミン酸に由来するグルタミン酸塩、グリコール酸に由来するグリコール酸塩、乳酸に由来する乳酸塩、マレイン酸に由来するマレイン酸塩、マロン酸に由来するマロン酸塩、マンデル酸に由来するマンデル酸塩、メタンスルホン酸に由来するメタンスルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸に由来するナフタレン−2−スルホン酸塩、フタル酸に由来するフタル酸塩、サリチル酸に由来するサリチル酸塩、ソルビン酸に由来するソルビン酸塩、ステアリン酸に由来するステアリン酸塩、コハク酸に由来するコハク酸塩、酒石酸に由来する酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸に由来するトルエン−p−スルホン酸塩などが含まれる。このような塩は、当技術分野でよく知られ、記載されている手順により形成することができる。
【0072】
シュウ酸などの他の酸は、薬学的に許容できるとみなすことができないが、本発明の化合物及びその薬学的に許容できる酸付加塩を得る上で中間生成物として有用な塩を調製するのに有用であり得る。
【0073】
本発明の化学物質の薬学的に許容できるカチオン性の塩の例には、それだけには限定されないが、アニオン性の基を含む本発明の化学物質のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、リチウム、コリン、リジン、及びアンモニウムの塩などが含まれる。このようなカチオン性の塩は、当技術分野でよく知られ、記載されている手順により形成することができる。
【0074】
本発明の文脈において、N−含有化合物の「オニウム塩」も、薬学的に許容できる塩(アザ−オニウム塩)として企図される。好ましいアザ−オニウム塩には、アルキル−オニウム塩、特にメチル−及びエチル−オニウム塩、シクロアルキル−オニウム塩、特にシクロプロピル−オニウム塩、及びシクロアルキルアルキル−オニウム塩、特にシクロプロピル−メチル−オニウム塩が含まれる。
【0075】
立体異性体
本発明のアザ環式誘導体は、(+)及び(−)の形態、並びにラセミ体(±)で存在することができる。これらの異性体のラセミ化合物及び個々の異性体は、それら自体が本発明の範囲内である。
【0076】
ラセミ体は周知の方法及び技術により、鏡像異性体に分割することができる。ジアステレオマー塩を分離する一方法は、光学活性な酸を使用し、塩基で処理することにより光学活性なアミン化合物を遊離することによる。ラセミ体を鏡像異性体に分割する別の方法は、光学活性なマトリックス上のクロマトグラフィーに基づく。本発明のラセミ体化合物を、こうして、その鏡像異性体に、例えば、d−又はl−(酒石酸、マンデル酸、又はカンファースルホン酸)塩の、例えば分別結晶により分割することができる。
【0077】
本発明のアザ環式誘導体を、(+)若しくは(−)フェニルアラニン、(+)若しくは(−)フェニルグリシン、(+)若しくは(−)カンファン酸に由来するもののような光学活性な活性カルボン酸と本発明の化学物質を反応させることによるジアステレオマーのアミドの形成により、又は、本発明の化学物質を光学活性なクロロホルメートなどと反応させることによるジアステレオマーのカルバメートの形成により、分割することもできる。
【0078】
鏡像異性体を分割するためのさらなる方法は、当技術分野では周知である。そのような方法には、Jaques J、Collet A、及びWilen Sの、「鏡像異性体、ラセミ化合物、及び分割(Enantiomers,Racemates,and Resolutions)」、John Wiley and Sons社、ニューヨーク(1981年)に記載されているものが含まれる。
【0079】
光学活性な化合物は、光学活性な出発材料から調製することもできる。
【0080】
調製方法
本発明のアザ環式誘導体は、化学合成のための従来の方法、例えば実施例に記載されている方法により調製することができる。本出願に記載されたプロセスのための出発材料は、周知であり、又は市販の化学薬品から従来の方法により容易に調製することができる。
【0081】
本発明の一化合物を、従来の方法を用いて本発明の別の化合物に変換することもできる。
【0082】
本明細書に記載された反応の最終生成物は、従来の技術により、例えば、抽出、結晶化、蒸留、クロマトグラフィーなどにより分離することができる。
【0083】
生物学的活性
本発明は、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)におけるコリン作動性リガンドであり、モノアミン受容体、特に、セロトニン受容体(5−HTR)、ドパミン受容体(DAR)、及びノルエピネフリン受容体(NER)などの生体アミントランスポーターの調節剤、並びにセロトニン(5−HT)、ドパミン(DA)、及びノルエピネフリン(NE)に対する生体アミントランスポーターの調節剤であることが見出されている新規なアザ環式誘導体に関する。本発明の好ましいアザ環式誘導体は、実施例に示すように選択的なα7活性も示す。本発明の化合物は、特に、受容体の作用薬、部分作用薬、拮抗薬、及びアロステリック調節剤であることができる。
【0084】
本発明のアザ環式誘導体は、その薬理学的プロフィールにより、CNSに関連する疾患、PNSに関連する疾患のように多様な疾患又は状態、平滑筋収縮に関連する疾患、内分泌障害、神経変性に関連する疾患、炎症に関連する疾患、疼痛、及び化学物質の乱用の中止により引き起こされる禁断症状の治療に有用であり得る。
【0085】
好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、中枢神経系に関連する疾患、障害、又は状態を治療するために用いられる。このような疾患又は障害には、不安、認知障害、学習障害、記憶障害及び記憶不全、アルツハイマー病、注意欠陥、注意欠陥多動障害(ADHD)、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、ジルドラトゥーレット症候群、精神病、うつ病、躁病、躁うつ病、統合失調症、強迫性障害(OCD)、パニック障害;神経性食欲不振症、過食症、及び肥満などの摂食障害;ナルコレプシー、痛覚、AIDS痴呆、老人性痴呆、ペリフェリックニューロパシー(periferic neuropathy)、自閉症、失読症、遅発性ジスキネジア、運動亢進症、てんかん、過食症、外傷後症候群、対人恐怖、睡眠障害、仮性痴呆、ガンザー症候群、月経前症候群、黄体後期症候群、慢性疲労症候群、無言症、抜毛癖、並びに時差ぼけが含まれる。
【0086】
好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体が用いられる中枢神経系に関連する疾患、障害、又は状態は、認知障害、精神病、精神分裂病、及び/又はうつ病である。
【0087】
別の好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、痙攣性障害、狭心症、早期分娩、痙攣、下痢、喘息、てんかん、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、早漏、及び勃起困難などの平滑筋収縮に関連する疾患、障害、又は状態を治療するのに有用であり得る。
【0088】
なお別の好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、甲状腺中毒症、褐色細胞腫、高血圧、及び不整脈などの内分泌障害を治療するのに有用であり得る。
【0089】
さらに別の好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、一過性無酸素症、及び誘発神経変性などの神経変性性障害を治療するのに有用であり得る。
【0090】
いっそう別の好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、ざ瘡及び酒さなどの炎症性皮膚障害、クーロン(Chron’s)病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、並びに下痢を含む、炎症性の疾患、障害、又は状態を治療するのに有用であり得る。
【0091】
さらに別の好ましい実施形態では、本発明のアザ環式誘導体は、急性、慢性、又は再発性の性質の、軽症の、中程度の、又はさらに重症の疼痛、並びに片頭痛により引き起こされる疼痛、手術後の疼痛、及び幻想肢痛を治療するのに有用であり得る。疼痛は、特に神経障害性の疼痛、慢性頭痛、中心性疼痛、糖尿病性神経症に関連する疼痛、治療後神経痛に関連する疼痛、又は末梢神経損傷に関連する疼痛であってよい。
【0092】
最後に、本発明のアザ環式誘導体は、習慣性物質の使用の中止により引き起こされる禁断症状を治療するのに有用であり得る。このような習慣性物質には、タバコなどのニコチン含有製品、ヘロイン、コカイン、及びモルヒネなどのオピオイド、ベンゾジアゼピン及びベンゾジアゼピン様薬物、並びにアルコールが含まれる。習慣性物質を中止することは、一般的に、不安及び欲求不満、怒り、不安、集中困難、不穏状態、心拍数の減少、並びに食欲増進及び体重増加を特徴とする、衝撃の大きな経験である。
【0093】
この文脈において、「治療」には、禁断症状及び離脱の治療、防止、予防、及び軽減、並びに習慣性物質の摂取の自発的な減少をもたらす治療が含まれる。
【0094】
別の一態様では、本発明のアザ環式誘導体を診断用物質として、例えば、様々な組織におけるニコチン性受容体を同定し、位置確認するために使用する。
【0095】
薬剤組成物
別の一態様では、本発明は、治療有効量の本発明のアザ環式誘導体を含む新規な薬剤組成物を提供する。
【0096】
治療に用いるための本発明の化学物質はそのままの化学物質の形態で投与することができるが、有効成分を、任意選択で生理的に許容できる塩の形態で、1つ又は複数の佐剤、賦形剤、担体、緩衝剤、希釈剤、及び/又は他の従来の薬剤上の補助剤と共に薬剤組成物に導入することが好ましい。
【0097】
好ましい実施形態では、本発明は、したがって、アザ環式誘導体を、1つ又は複数の薬学的に許容できる担体と、及び任意選択で、当技術分野で周知であり用いられている他の治療上及び/又は予防上の成分と共に含む薬剤組成物を提供する。担体は、製剤の他の成分と相容性があり、その受容者に有害ではないという意味で「許容でき」なければならない。
【0098】
本発明の薬剤組成物は、所望の治療法に適するあらゆる好都合な経路により投与することができる。好ましい投与経路には、特に、錠剤、カプセル剤、糖衣錠剤、粉末剤、又は液剤の形態の経口投与、及び非経口投与、特に、皮膚注射、皮下注射、筋肉内注射、又は静脈注射が含まれる。本発明の薬剤組成物は、所望の製剤に適する標準の方法及び従来の技術を用いて、当業者が製造することができる。所望の場合には、有効成分を持続放出するように適応された組成物を用いてもよい。
【0099】
製剤及び投与に対する技術についてのさらなる詳細は、最新版の「レミントンの薬理学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)」(Maack Publishing社、ペンシルバニア州、イーストン)に見ることができる。
【0100】
実際の投与量は、治療される疾患の性質及び重症度次第であり、医師の判断の範囲内であり、所望の治療効果を生じるために本発明の特定の状況に対して投与量を滴定することにより変更することができる。しかし、個々の投与量あたり有効成分を約0.1から約500mg、好ましくは約1から約100mg、最も好ましくは約1から約10mg含む薬剤組成物が、治療的処置に適切であることが現在考慮されている。
【0101】
有効成分は、1日あたり1投与量又は数投与量投与することができる。ある場合には、静脈注射で0.1μg/kg、経口投与で1μg/kg程度の低い投与量で、満足のいく結果を得ることができる。投与量範囲の上限は、静脈注射で約10mg/kg、経口投与で100mg/kgであると現在みなされている。好ましい範囲は、静脈注射で約0.1μg/kgから約10mg/kg/日、経口投与で約1μg/kgから約100mg/kg/日である。
【0102】
治療方法
本発明の化合物は、その薬理学的プロフィールにより、CNSに関連する疾患、PNSに関連する疾患のように多様な疾患又は状態、平滑筋収縮に関連する疾患、内分泌障害、神経変性に関連する疾患、炎症に関連する疾患、疼痛、及び化学物質の乱用の中止により引き起こされる禁断症状の治療に有用であり得る。
【0103】
別の一態様では、本発明は、ヒトを含む生存している動物の疾患又は障害又は状態を治療、予防、又は軽減する方法を提供し、その疾患又は障害はモノアミン受容体調節剤の作用に反応性があり、その方法は、治療有効量の本発明のアザ環式誘導体を、それを必要とする、ヒトを含むそのような生存している動物に投与するステップを含む。
【0104】
本発明の文脈において、「治療する」は治療、防止、予防、又は軽減を含み、「疾患」は、当該疾患に関連する疾病、疾患、障害、及び状態を含む。
【0105】
適切な投与量は、通常通り、厳密な投与方式、投与される形態、投与が指示される兆候、関与する対象及び関与する対照の体重、並びにさらに担当の医師又は獣医師の選択及び経験に応じて、1日1回又は2回投与して、毎日約0.1から約500ミリグラムの有効物質、より好ましくは毎日約10から約70ミリグラムの有効物質の範囲内であると現在考慮されている。
【実施例】
【0106】
本発明は、以下の実施例に関してさらに説明されるが、以下の実施例は、請求される本発明の範囲を決して制限しようとするものではない。
【0107】
(実施例1)
調製例
概論:空気によって損傷を受けやすい試薬又は中間生成物に関与する反応は全て、窒素下で、及び無水の溶媒中で行った。ワークアップ手順では、乾燥剤として硫酸マグネシウムを使用し、溶媒は減圧下で蒸発させた。
【0108】
方法A
(±)−3−(5−ブロモ−チアゾル−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンフマル酸塩(中間化合物)
(±)−3−キヌクリジノール(10.32g、81.1mmol)、2,5−ジブロモチアゾル(19.7g、81.1mmol)、及びDMF(150ml)の混合物に、油性の60%水素化ナトリウム(6.49g、162mmol)を0℃で1.5時間加えた。水酸化ナトリウム水溶液(100ml、1M)を加えた。混合液を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。シリカゲル上で、ジクロロメタン、メタノール、及び濃アンモニア(89:10:1)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得た。フマル酸を飽和させたジエチルエーテルとメタノールとの混合液(9:1)を加えて、相当する塩が得られた。収量6.7g(28%)。Mp.157.8〜162.1℃。
【0109】
2,2’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[5.5’]−ビチアゾリルフマル酸塩(化合物A1)
(±)−3−(5−ブロモ−チアゾル−2−イルオキシ)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(1.00g、3.46mmol)、Pd(PPh(0.20g、0.17mmol)、ヘキサメチルジチン(hexamethylditin)(0.58g、1.77mmol)及びジオキサン(30ml)の混合物を40時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(100ml、1M)を加えた。この混合液を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。シリカゲル上で、ジクロロメタン、メタノール、及び濃アンモニア(89:10:1)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得た。収量0.22g(15%)。フマル酸を飽和させたジエチルエーテルとメタノールとの混合液(9:1)を加えて、相当する塩が得られた。Mp.189.7℃。
【0110】
方法B
1,2−ジ−[6−(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]−ベンゼンフマル酸塩(化合物B1)
4−(6−クロロ−ピリダジン−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン(0.63g、2.6mmol)、1,2−ベンゼンジチオール(0.15g、1.1mmol)、及びジオキサンの混合物を8時間還流して撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(5ml、4M)を加えた。この混合物をジクロロメタン(3×5ml)で抽出した。シリカゲル上で、溶媒としてジクロロメタン、10%メタノール、及び1%アンモニア水でクロマトグラフィーを行い、油状の表題化合物を得た。収量0.20g、33%。フマル酸を飽和させたジエチルエーテルとメタノールとの混合液(9:1)を加えて、相当する塩が得られた。Mp.134〜138℃。
【0111】
1,3−ジ−[6(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]ベンゼンフマル酸塩(化合物B2)
方法Dに従い、1,3−ベンゼンジチオールから表題化合物を調製した。Mp.62℃。
【0112】
6,6’−ビス−[1,4]−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イル−[3,3’]−ビピラダジニルフマル酸塩(化合物B3)
4−(6−ブロモ−ピリダジン−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン(0.49g、1.7mmol)、ジエチル−3−ピリジルボラン(0.38g、2.6mmol)、炭酸カリウム水溶液(2.6ml、5.1mmol)、Pd(PPh(59mg、0.051mmol)、1,3−プロパンジオール(0.37ml、5.1mmol)、及びジオキサン(5ml)の混合物を、15時間還流して撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(10ml、4M)を加えた。混合物をジクロロメタン(3×5ml)で抽出した。シリカゲル上で、溶媒としてジクロロメタン、10%メタノール、及び1%アンモニア水でクロマトグラフィーを行い、油状の表題化合物を得た。収量93mg、27%。フマル酸を飽和させたジエチルエーテルとメタノールとの混合液(9:1)を加えて、相当する塩が得られた。Mp.>300℃。
【0113】
(実施例2)
生物学的活性
ラット脳におけるH−α−ブンガロトキシン結合のin vitro阻害
この実施例では、本発明の化合物の、ニコチン性受容体のα−サブタイプの結合に対する親和性を測定する。
【0114】
α−ブンガロトキシンは、コブラ科(Elapidae)のヘビのアマガサヘビ(Bungarus multicinctus)の毒液から分離されたペプチドである。神経細胞の、及び神経筋のニコチン性受容体に高い親和性を有し、そこで強力な拮抗薬として働く。H−α−ブンガロトキシンは、脳にみられるαサブユニットのアイソフォーム、及び神経筋接合部におけるαアイソフォームにより形成されるニコチン性アセチルコリン受容体をラベルする。
【0115】
組織の調製
調製は0〜4℃で行う。Wister系オスラット(150〜250g)からの大脳皮質を、Ultra−Turraxホモジナイザーを用いて、118mM NaCl、4.8mM KCl、1.2mM MgSO、及び2.5mM CaClを含む20mM Hepes緩衝液(pH7.5)の15ml中、10秒間ホモジナイズする。組織懸濁液を、10分間、27000×gの遠心分離にかける。上清を捨て、ペレットを20mlの新鮮な緩衝液中で10分間、27000×gで遠心分離することにより2回洗浄し、次いで最終のペレットを0.01%BSA(最初の組織1gあたり35ml)を含む新鮮な緩衝液中に再懸濁し、結合アッセイに用いる。
【0116】
アッセイ
ホモジネートの500μlのアリコートを、試験溶液25μl、及びH−α−ブンガロトキシン(最終濃度2nM)25μlに加え、混合し、37℃で2時間インキュベートする。(−)−ニコチン(最終濃度1mM)を用いて非特異的な結合を測定する。インキュベーション後、試料を0.05%PEIを含む氷冷したHepes緩衝液5mlに加え、WhatmanGF/Cガラス繊維フィルター(少なくとも6時間、0.1%PEIで予浸したもの)上に吸引下で直接注ぎ、直ちに氷冷した緩衝液2×5mlで洗浄する。
【0117】
フィルター上の放射能の量は、従来の液体シンチレーション計数により測定する。特異的な結合は、全結合から非特異的な結合を差し引いたものである。
【0118】
試験値は、IC50H−α−ブンガロトキシンの特異的な結合を50%阻害する試験物質の濃度)で得られる。
【0119】
これらの実験の結果を、以下の表1に示す。
【0120】
表1
H−α−ブンガロトキシン結合の阻害
【表1】





【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】


により表されるアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
AZAは、
【化2】


から選択されるアザ環式基を表し、
[式中、
【化3】


は、任意選択の二重結合を表し、
nは、0、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
R’は、水素又はアルキルを表す]
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化4】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化5】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項2】
式II
【化6】


で表されるキヌクリジン誘導体である、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
【化7】


は、任意選択の二重結合を表し、
nは、1、2、又は3であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化8】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化9】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項3】
式III
【化10】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化11】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化12】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項4】
式IVa
【化13】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化14】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化15】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項5】
式Va
【化16】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化17】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化18】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項6】
式Vb
【化19】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化20】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化21】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項7】
式Vc
【化22】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化23】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化24】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項8】
式VIa
【化25】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化26】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化27】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項9】
式VII
【化28】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化29】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化30】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項10】
式VIII
【化31】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
nは、1、2、又は3であり、
mは、1又は2であり、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化32】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化33】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項11】
式IX
【化34】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化35】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化36】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項12】
式X
【化37】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化38】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化39】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項13】
式XI
【化40】


で表される、請求項1に記載のアザ二環式誘導体、その鏡像異性体、若しくはその鏡像異性体の混合物、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩
[式中、
R’は、水素又はアルキルを表し、
X’及びX’’は、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化41】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
A’及びA’’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル、及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族単環及び/又は多環、炭素環及び/又は複素環の基を表し、
Y’及びY’’は、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)ことができ、
Lは、単(共有)結合(即ち、Lが非存在)、或いは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又はさらなる単環若しくは多環、炭素環若しくは複素環の基が、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表し、或いは
Y’及びY’’は、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化42】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表し、
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]
Lは、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す]。
【請求項14】
【化43】


が、単(共有)結合を表す、請求項1から2までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項15】
nが1、2、又は3である、請求項1、2、3、9、及び10のいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項16】
mが1又は2である、請求項1、9、及び10のいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項17】
X’及びX’’が非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは、
X’及びX’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化44】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表す、請求項1から16までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]。
【請求項18】
X’及びX’’が非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)、請求項17に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項19】
X’及びX’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化45】


並びに/又は、式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表す、請求項16に記載のアザ二環式誘導体
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]。
【請求項20】
X’及びX’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−NH−(CO)−NH−、及び/又は−NH−(CO)−O−から選択されるリンカーを表す、請求項19に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項21】
X’及びX’’が、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは
X’及びX’’が、−O−、又は−O−CH−を表し、或いは
X’が、−O−、又は−O−CH−を表し、
X’’が、−NH−(CO)−NH−、又は−NH−(CO)−O−を表す、
請求項17に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項22】
Lが、単(共有)結合を表す(即ち、Lが非存在である)、請求項1から21までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項23】
Y’及びY’’が、非存在である(即ち、単(共有)結合を表す)、請求項1から22までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項24】
Lが、単(共有)結合を表し(即ち、Lが非存在であり)、或いは
アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている芳香族の単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す、
請求項23に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項25】
A’’’が、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、ピリダジニル基、又はチアゾリル基を表す、請求項24に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項26】
Y’及びY’’が、互いに独立して、−O−、−O−CH−、−O−CH−CH−、−S−、−SO−、−SO−、−CH−、−S−CH−CH−、−CH−、−(C=CH)−、−NH−、−N(アルキル)−、−(CO)−、−(CS)−、
【化46】


並びに/又は式−NR’’−(CO)−、−NR’’−(CO)−O−、−NR’’−(SO)−、及び−NR’’−(C=Z’)−NR’’−の基から選択されるリンカーを表す、請求項1から21までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体
[式中、
Z’は、O、S、又はNR’’’を表し、
R’’’は、水素、アルキル、又はシアノを表す]。
【請求項27】
Lが、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で、又は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシ−アルキル、アルコキシ−アルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルコキシ−アルキル、シクロアルコキシ−アルコキシ、ハロ、CF、CN、NO、NH、カルボキシ、カルバモイル、アミド、スルファモイル及びフェニルからなる群から選択される置換基で1回又は複数回任意選択で置換されていてもよい別の単環又は多環、炭素環又は複素環の基で、1回又は複数回任意選択で置換されている単環又は多環、炭素環又は複素環の基を表す基A’’’を表す、請求項26に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項28】
A’’’が、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基、ピリダジニル基、又はチアゾリル基を表す、請求項27に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項29】
【化47】


が、単(共有)結合を表し、
nが2であり、
X’及びX’’が非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは
X’及びX’’は互いに独立して、−O−、−S−、−SO−、又は−NH−を表し、
A’及びA’’はフェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ピリダジニル、及び/又はチアゾリルを表し、
Y’、Y’’及びLは、単(共有)結合を表す、
請求項1から2までのいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項30】
2,2’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[5,5’]−ビチアゾリル(bithiazolyl)、
2,2’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[5,5’]−ビフラニル(bifuranyl)、
6,6’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[3,3’]−ビピリジニル、
6,6’−ビス−((±)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−[3,3’]−ビピリダジニル、又は
6−[4−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イロキシ)−フェニル]−ピリダジン−3−オル−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)、
又はその鏡像異性体、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である、請求項29に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項31】
X’及びX’’が、非存在であり(即ち、単(共有)結合を表し)、或いは
X’及びX’’は、−O−、−S−、−SO−、−NH−、又は−(CO)−を表し、
A’及びA’’は、フェニル、ピリジル、チエニル、フラニル、ピリダジニル、及び/又はチアゾリルを表し、
Y’、Y’’及びLは、単(共有)結合を表し、或いは、
Y’及びY’’は、−O−、−S−、−SO−、又は−NH−を表し、
Lは、フェニル基を表す
請求項1及び7のいずれか一項に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項32】
6,6’−ビス−[1,4]−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イル−[3,3’]−ビピリダジニル、
1,2−ジ−[6−(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]−ベンゼン、若しくは
1,3−ジ−[6−(1,4−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)−ピリダジン−3−イル−チオ]−ベンゼン、
又はその鏡像異性体、又は薬学的に許容できるその付加塩、若しくはそのオニウム塩である、請求項31に記載のアザ二環式誘導体。
【請求項33】
治療有効量の請求項1から32までのいずれか一項に記載のアザ環式誘導体、又は薬学的に許容できるその付加塩を含む薬剤組成物。
【請求項34】
ヒトを含む哺乳動物の疾患又は障害又は状態を、治療、予防、又は軽減するための薬剤組成物/薬物を製造するための、請求項1から32までのいずれか一項に記載のアザ環式誘導体、又は薬学的に許容できるその付加塩の使用であって、その疾患、障害、又は状態がコリン作動性受容体及び/又はモノアミン受容体の調節に反応性がある、使用。
【請求項35】
疾患、障害、又は状態が中枢神経系に関連する、請求項34に記載の使用。
【請求項36】
疾患、障害、又は状態が、不安、認知障害、学習障害、記憶障害及び記憶不全、アルツハイマー病、注意欠陥、注意欠陥多動障害(ADHD)、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、ジルドラトゥーレット症候群、精神病、うつ病、躁病、躁うつ病、統合失調症、強迫性障害(OCD)、パニック障害;神経性食欲不振症、過食症、及び肥満などの摂食障害;ナルコレプシー、痛覚、AIDS痴呆、老人性痴呆、ペリフェリックニューロパシー(periferic neuropathy)、自閉症、失読症、遅発性ジスキネジア、運動亢進症、てんかん、過食症、外傷後症候群、対人恐怖、睡眠障害、仮性痴呆、ガンザー症候群、月経前症候群、黄体後期症候群、慢性疲労症候群、無言症、抜毛癖、並びに時差ぼけである、請求項35に記載の使用。
【請求項37】
疾患、障害、又は状態が、痙攣性障害、狭心症、早期分娩、痙攣、下痢、喘息、てんかん、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、早漏、及び勃起困難を含む、平滑筋収縮に関連する、請求項34に記載の使用。
【請求項38】
疾患、障害、又は状態が、甲状腺中毒症、褐色細胞腫、高血圧、及び不整脈などの内分泌系に関連する、請求項34に記載の使用。
【請求項39】
疾患、障害、又は状態が、一過性無酸素症、及び誘発神経変性を含む神経変性性障害である、請求項34に記載の使用。
【請求項40】
疾患、障害、又は状態が、ざ瘡及び酒さなどの炎症性皮膚障害、クーロン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、並びに下痢を含む、炎症性障害である、請求項34に記載の使用。
【請求項41】
疾患、障害、又は状態が、急性の、慢性の、若しくは再発性の性質の、軽症の、中程度の、若しくは重症の疼痛、片頭痛によって引き起こされる疼痛、手術後の疼痛、幻想肢痛、神経障害性の疼痛、慢性頭痛、中心性疼痛、糖尿病性神経症に関連する疼痛、治療後神経痛に関連する疼痛、又は末梢神経損傷に関連する疼痛である、請求項34に記載の使用。
【請求項42】
疾患、障害、又は状態が、タバコなどのニコチン含有製品、ヘロイン、コカイン、及びモルヒネなどのオピオイド、ベンゾジアゼピン及びベンゾジアゼピン様薬物、並びにアルコールを含む、習慣性物質の使用を中止することにより引き起こされる禁断症状に関連する、請求項34に記載の使用。
【請求項43】
ヒトを含む生存している動物の疾患又は障害又は状態を、治療、予防、又は軽減する方法であって、その疾患、障害、又は状態がコリン作動性受容体及び/又はモノアミン受容体の調節に反応性があり、そのような治療を必要としている生存している動物に、治療有効量の請求項1から32までのいずれか一項に記載のアザ環式誘導体を投与するステップを含む方法。


【公表番号】特表2007−520525(P2007−520525A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551843(P2006−551843)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/050403
【国際公開番号】WO2005/075479
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(505377201)ノイロサーチ アクティーゼルスカブ (135)
【Fターム(参考)】