説明

伝熱シートの取り付け構造及び伝熱シート

【課題】経年変化を経ても放熱体から脱落しない伝熱シートの取り付け構造及び伝熱シートを提供する。
【解決手段】発熱体及び放熱体の間に設けられ、発熱体からの熱を放熱体へ伝導する伝熱シートを放熱体へ取り付ける伝熱シートの取り付け構造において、軸部51及び軸部51より大径の頭部52を有し、伝熱シートを放熱体へ取り付けて固定する固定部材を備え、伝熱シート及び放熱体に、固定部材の軸部51が挿通可能であり、かつ頭部52が挿通不能な貫通孔31,120が形成され、発熱体側における伝熱シートの貫通孔110は、固定部材の頭部52を収納するために、側断面形状を台形状としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱体から放熱体へ熱を伝導する伝熱シートの取り付け構造及び伝熱シートに関する。
【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Integrated Circuit)等の電子部品の放熱を行う場合、電子部品と放熱板(ヒートシンク)との間に放熱シートを圧縮した状態で挟み、効率的な放熱が行われる。しかし、経年変化を経た放熱シートは、反発力が減少し、外部からの振動、衝撃等により放熱板から脱落する場合がある。特許文献1には、放熱板と放熱シートとの間に支持板を挟み、ねじにより放熱シートを放熱板に固定するヒートシンク構造体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−256444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、放熱板と放熱シートとの間に支持板を挟んだ場合、支持板により放熱効果が低減する。また、特許文献1に係る放熱シートの固定方法は複雑である。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、経年変化を経ても放熱体から脱落しない伝熱シートの取り付け構造及び伝熱シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造は、発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートを該放熱体へ取り付ける伝熱シートの取り付け構造において、軸部及び該軸部より大径の頭部を有し、前記伝熱シートを放熱体へ取り付けて固定する固定部材を備え、前記伝熱シート及び放熱体に、前記固定部材の軸部が挿通可能であり、かつ頭部が挿通不能な貫通孔が形成され、前記発熱体側における伝熱シートの貫通孔は、前記固定部材の頭部を収納するために、側断面形状を台形状としてあることを特徴とする。
【0007】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造は、前記発熱体及び伝熱シートの大きさは、略同様であり、前記放熱体の大きさは、前記発熱体より大きく、前記伝熱シート及び放熱体の貫通孔は、前記発熱体の縁部に対応する位置に形成されていることを特徴とする。
【0008】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造は、前記発熱体は、平板状をなし、前記伝熱シート及び放熱体は、前記貫通孔を夫々二つ有し、前記伝熱シート及び放熱体の各貫通孔は、前記発熱体の対向する二つの縁部に各対応する位置に夫々形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造は、前記発熱体は、高温領域及び低温領域を有し、前記伝熱シート及び放熱体の貫通孔は、前記発熱体の低温領域に対応する位置に形成されていることを特徴とする。
【0010】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造は、前記固定部材は、リベットであることを特徴とする。
【0011】
本願に係る伝熱シートは、発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートにおいて、一面側における開口面積と他面側における開口面積とが異なる貫通孔を備え、該貫通孔は、前記一面側における側面及び他面側における側面の間に、深さ方向に対して略直角かつ平坦な段差部を有することを特徴とする。
【0012】
本願に係る伝熱シートは、発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートにおいて、貫通孔が設けられた第一シートと、前記貫通孔の開口面積と異なる開口面積を有する貫通孔が設けられた第二シートとを備え、前記第一シート及び第二シートを、該第一シート及び第二シートの貫通孔が重なるように接合してなることを特徴とする。
【0013】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造では、軸部及び軸部より大径の頭部を有し、伝熱シートと放熱体とを固定する固定部材を備えている。伝熱シートと放熱体とには、固定部材の軸部が挿通可能であり、かつ固定部材の頭部が挿通不能な貫通孔が形成されている。発熱体側における伝熱シートの貫通孔は、固定部材の頭部を収納するために、側断面形状を台形状にしてある。
【0014】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造では、発熱体と伝熱シートとの大きさは、略同様であり、放熱体の大きさは発熱体より大きい。伝熱シートと放熱体との貫通孔は、発熱体の縁部に対応する位置に形成されている。
【0015】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造では、発熱体は平板状をなす。伝熱シートと放熱体とには、貫通孔が二つ形成されている。伝熱シートと放熱体との各貫通孔は、発熱体の対向する二つの縁部に各々対応する位置に夫々形成されている。
【0016】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造では、発熱体は高温領域と低温領域とを有する。伝熱シートと放熱体との貫通孔は、発熱体の低温領域に対応する位置に形成されている。
【0017】
本願に係る伝熱シートの取り付け構造では、固定部材は、リベットである。
【0018】
本願に係る伝熱シートでは、一面側における開口面積と他面側における開口面積とが異なる貫通孔を備えている。一面側における貫通孔の側面と、他面側における貫通孔の側面との間には、貫通孔の深さ方向に対して略直角かつ平坦な段差部が形成されている。
【0019】
本願に係る伝熱シートでは、貫通孔が設けられた第一シートと、第一シートの貫通孔の開口面積と異なる開口面積を有する貫通孔が設けられた第二シートとを備えている。第一シートと第二シートとは、第一シートの貫通孔と第二シートの貫通孔とが重なるように接合されている。
【発明の効果】
【0020】
本願に係る発明によれば、伝熱シートは経年変化を経ても放熱体から脱落しない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】放熱シートの一例の平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】シートを接合した状態の放熱シートの説明図である。
【図4】放熱シートを電子部品と放熱板との間に取り付けた状態を示す断面図である。
【図5】電子部品の高温領域及び低温領域と、放熱シートの窪み及びリベットとの位置関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施例における放熱シート(伝熱シート)を、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0023】
本実施の形態は、放熱シートを放熱板(放熱体)にリベット(固定部材)で固定する形態に関する。
放熱シートは、発熱する電子部品(発熱体)と放熱板との間に密着した状態で挟まれ、電子部品の熱を放熱板に伝導する。放熱シートは、例えば熱伝導フィラー入りのシリコン樹脂、エストラマー樹脂等の電気絶縁性を有する材質を用いて形成される
【0024】
図1は、放熱シート1の一例の平面図である。図1Aは、放熱板が配置する側から見た平面図である。図1Bは、電子部品が配置する側から見た平面図である。
図2は、図1のII−II線断面図である。放熱シート1の下側に電子部品が、放熱シート1の上側に放熱板が配置される。
【0025】
放熱シート1は、矩形状をなす2枚のシート11、12を接着剤により接合した二重構造をなす。放熱シート1の大きさは、放熱シート1が密接する電子部品の大きさと略同様である。
発熱する電子部品側のシート11には貫通孔110を設け、放熱板側のシート11には貫通孔110よりも小口径の貫通孔120を設けている。大口径の貫通孔110の中心軸と小口径の貫通孔120の中心軸とが略一致するように、2枚のシート11、12は接合される。
【0026】
図3は、シート11、12を接合した状態の放熱シート1の説明図である。図3では、側断面方向から見た放熱シート1を示している。
電子部品側のシート11に設けられた大口径の貫通孔110は、接合後の放熱シート1においては、電子部品と対向する面に対して窪み111を形成している。貫通孔120の側面12aと貫通孔110の側面11aとの間には、深さ方向に対して略直角かつ平坦な段差部11bが生じており、段差部11bは窪み111の内奥面に該当する。窪み111の開口面11cと段差部11bとは略平行であり、その側断面形状は台形状をなす。
なお、放熱シート1は、貫通孔120及び窪み111を有していれば、一体成形されてもよい。
【0027】
図4は、放熱シート1を電子部品2と放熱板3との間に取り付けた状態を示す断面図である。図4は、放熱シート1の取り付け構造を側方から示している。放熱シート1と放熱板3とは、リベット5により締結されている。
リベット5は、軸部51及び頭部52を含み、頭部52の径は軸部51の径より大きい。リベット5は、例えば頭部52側からの打設により軸部51の先端51aが開き、締結が得られるブラインドリベットである。
【0028】
発熱する電子部品2は、例えば抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、ダイオード又は集積回路(IC、LSI、ウルトラLSI等)等である。集積回路の電子部品2は、平板状をなす。電子部品2は、電子部品2から延びるピン2aと回路基板4とがハンダ付けされることにより、回路基板4に固定されている。
電子部品2内部の温度分布は均一ではなく、電子部品2は温度の高い高温領域及びより温度の低い低温領域を有する。
【0029】
電子部品2側のシート11の貫通孔110は、リベット5の頭部52が収納可能な大きさである。また、放熱板3側のシート11の貫通孔120はリベット5の軸部51が挿通可能であるが、リベット5の頭部52が挿通不能な大きさである。
【0030】
貫通孔120の開口面形状は、リベット5の軸部51の形状に合わせて形成される。例えば図1、図2及び図3では、円柱状の軸部51を有すリベット5が挿通可能であるように、貫通孔120の開口面の形状は略円形である。
【0031】
放熱板3には、リベット5の軸部51が挿通可能であるが、頭部52は挿通不能な貫通孔31が形成されている。
放熱板3の貫通孔31と、放熱シート1の貫通孔120とが重なるように、放熱板3に対して放熱シート1の位置決めを行い、放熱シート1の窪み111から貫通孔120及び貫通孔31にリベット5の軸部51を挿通する。その後、リベット5の頭部52に対してリベット打ちを行い、放熱シート1を放熱板3と締結する。かかる場合、放熱シート1と放熱板3との間に接着剤を塗布してもよい。
放熱シート1と電子部品2とは、接着剤により接合される。
【0032】
放熱板3には、図示しないシールドが接合されており、当該シールドは回路基板4とネジ、ハンダ付け等の固定手段により固定される。その際、電子部品2と放熱板3とが放熱シート1を挟持し、放熱シート1が圧縮され、変形した状態を保持するように、シールドと回路基板4とは固定される。
【0033】
図4に示すように、放熱シート1を電子部品2及び放熱板3の間に取り付けた場合、放熱シート1が有する窪み111は、電子部品2の上面により密閉された中空部を形成する。当該中空部は、放熱シート1の部材と電子部品2との接触を妨げるため、放熱特性を悪くする。そのため、リベット5による放熱シート1と放熱板3との固定箇所は1箇所が好ましい。また、放熱シート1と放熱板3との固定をより安定したものとするためには、リベット5による放熱シート1と放熱板3との固定箇所は、図4に示すように電子部品2の対向する2つの縁部に夫々対応する2箇所に設置することが好ましい。
【0034】
図5は、電子部品2の高温領域2a及び低温領域2bと、放熱シート1の窪み111及びリベット5との位置関係を示す説明図である。図5において、高温領域2aは破線で、低温領域2bは一点鎖線で示されている。図5では、リベット5の位置をリベット5の頭部52で代表させている。図5Aは、高温領域2aが電子部品2の略中央に、低温領域2bが高温領域2aを挟んだ電子部品2の対向する2つの縁部に分布する例を示している。図5Bは、高温領域2aが電子部品2の1つの縁部に分布する例を示している。図5Bでは、低温領域2bが高温領域2aの縁部及び高温領域2aと対向する縁部を除いた、対向する2つの縁部(角部)に分布している。
放熱シート1の窪み111部分が高温領域2aを避けて分布するように、リベット5による放熱シート1と放熱板3との固定箇所は、図5に示すように電子部品2の低温領域2bであって、対向する2つの縁部に対応する2箇所に設置することが好ましい。
【0035】
電子部品2から発生した熱は、放熱シート1を介して放熱板3に伝導される。放熱板3に伝導された熱の一部は、放熱板3から空気中に放熱される。他の熱の一部はシールドに伝導され、空気中に放熱される。
時間が経過し、放熱シート1が経年変化を被った場合であっても、リベット5による締結力により、放熱シート1は放熱板3から離反しない。
【0036】
IC、LSI等の電子部品は、自身の発熱のために誤動作する可能性がある。そのため、電子部品からの熱を効率よく外部へ放散する必要があり、この熱を放熱板(ヒートシンク)に伝えて放熱する手法が一般的に取られている。その際に、電子部品と放熱板との間に熱伝導性を有する材料からなる放熱シートを介在させることにより、電子部品と放熱板とが直接接する場合に比べ、接触面での熱抵抗を低減し、放熱特性を向上させている。
【0037】
放熱シートは、電子部品と放熱板との間に挟まれ、圧縮された状態で固定される。例えば、放熱シートは電子部品と放熱板との間に取り付けられる場合、80%程度に圧縮される。しかし、放熱シートの復元力又は反発力は、経年変化により減少する。また、放熱シートと電子部品及び放熱板との間に塗布された接着剤も経年変化により劣化する。そのため、放熱シートの設置される体勢が略水平ではない場合、放熱シートは電子部品と放熱板との間から脱落することがある。
【0038】
放熱シート1の取り付け構造によれば、放熱シート1は経年変化を経ても、リベット5を用いて放熱板3と締結されることにより、発熱する電子部品2と放熱板3との間から脱落しない。これにより、電子部品2を搭載した電子製品の信頼性を長期間に渡って向上させることができる。
【0039】
放熱シート1の取り付け構造によれば、リベット5の頭部52は、放熱シート1の窪み111内部に収納される。そのため、リベット5の頭部52が放熱シート1と接する電子部品2の表面に突出することはない。つまり、窪み111周辺の放熱シート1表面と電子部品2の表面とは、密着した略平面状態で接することができるため、熱を伝導するという放熱シート1本来の機能を損ねることはない。
【0040】
放熱シート1の取り付け構造によれば、リベット5により放熱シート1と放熱板3とが固定される。かかる固定方法は、1回のリベット打ちにより行われ、例えばネジにより放熱シート1と放熱板3とを固定する方法よりも、単純である。そのため、リベット5による固定方法は製造工程に組み込みやすい利点がある。
【0041】
放熱シート1の取り付け構造によれば、リベット5による取り付け箇所は電子部品2の対向する2つの縁部に対応する位置に設置される。そのため、放熱シート1を放熱板3により安定した状態で固定することができる。
【0042】
放熱シート1の取り付け構造によれば、放熱シート1の窪み111部分が電子部品2の高温領域2aを避けて低温領域2bに対応する位置に分布するように、リベット5による取り付け箇所は設置される。そのため、放熱特性は低下しない。
【0043】
放熱シート1によれば、径の異なる貫通孔110、120を開設した2枚のシート11、12を接着剤により接合することにより、形成される。これにより、貫通孔120と窪み111とを有する放熱シート1を一体成形する場合よりも、低コストを実現することが
【0044】
リベット5は、ブラインドリベットに限らず、チューブラリベット、足割りリベット、管リベット等であってもよい。リベット5の軸部51の形状は、限定されず、柱状、角柱状のいずれでもよい。リベット5の頭部52の形状は、限定されず、半球形、平たい円錐形、円盤状等のいずれでもよい。リベット5の材質は、限定されず、金属、プラスチック等のいずれでもよい。
【0045】
貫通孔110の開口面形状は、略円形に限らない。リベット5の頭部52が収納可能であれば、貫通孔110の開口面形状は、略楕円形、略長方形、略三角形又はその他の多角形等であってもよい。
【0046】
リベット5の軸部51の形状が角柱状である場合、貫通孔120及び貫通孔31の開口面の形状は略長方形にすればよい。
【0047】
高温領域2aが電子部品2の略中央以外に偏在する場合、放熱シート1の窪み111部分が高温領域を避けて分布するように、リベット5による放熱シート1と放熱板3との固定箇所を適宜変更する。
【符号の説明】
【0048】
1 放熱シート
11、12 シート
110 貫通孔
111 窪み
11a 側面
11b 段差部
11c 開口面
120 貫通孔
12a 側面
2 電子部品
2a 高温領域
2b 低温領域
3 放熱板
31 貫通孔
5 リベット
51 軸部
52 頭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートを該放熱体へ取り付ける伝熱シートの取り付け構造において、
軸部及び該軸部より大径の頭部を有し、前記伝熱シートを放熱体へ取り付けて固定する固定部材
を備え、
前記伝熱シート及び放熱体に、前記固定部材の軸部が挿通可能であり、かつ頭部が挿通不能な貫通孔が形成され、
前記発熱体側における伝熱シートの貫通孔は、前記固定部材の頭部を収納するために、側断面形状を台形状としてある
ことを特徴とする伝熱シートの取り付け構造。
【請求項2】
前記発熱体及び伝熱シートの大きさは、略同様であり、
前記放熱体の大きさは、前記発熱体より大きく、
前記伝熱シート及び放熱体の貫通孔は、
前記発熱体の縁部に対応する位置に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の伝熱シートの取り付け構造。
【請求項3】
前記発熱体は、平板状をなし、
前記伝熱シート及び放熱体は、前記貫通孔を夫々二つ有し、
前記伝熱シート及び放熱体の各貫通孔は、
前記発熱体の対向する二つの縁部に各対応する位置に夫々形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝熱シートの取り付け構造。
【請求項4】
前記発熱体は、高温領域及び低温領域を有し、
前記伝熱シート及び放熱体の貫通孔は、
前記発熱体の低温領域に対応する位置に形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝熱シートの取り付け構造。
【請求項5】
前記固定部材は、リベットである
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の伝熱シートの取り付け構造。
【請求項6】
発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートにおいて、
一面側における開口面積と他面側における開口面積とが異なる貫通孔
を備え、
該貫通孔は、
前記一面側における側面及び他面側における側面の間に、深さ方向に対して略直角かつ平坦な段差部
を有する
ことを特徴とする伝熱シート。
【請求項7】
発熱体及び放熱体の間に設けられ、該発熱体からの熱を該放熱体へ伝導する伝熱シートにおいて、
貫通孔が設けられた第一シートと、
前記貫通孔の開口面積と異なる開口面積を有する貫通孔が設けられた第二シートと
を備え、
前記第一シート及び第二シートを、該第一シート及び第二シートの貫通孔が重なるように接合してなる
ことを特徴とする伝熱シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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