説明

低温のコネクタから負荷を逸らす構造コネクタ

2つの流体移送ラインを離脱可能に取着するためのコネクタであって、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを各々が有している第1及び第2のコネクタアセンブリ(3、6)を備えた流れコネクタを有しており、前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに位置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有している、コネクタにおいて、前記流れコネクタは、前記移送ラインによって生じる負荷とモーメントとを前記バルブと前記流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータ(11、4、59)と組み合わされていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの流体移送ラインを離脱可能に取着するためのコネクタであって、このコネクタは、流れコネクタを有しており、第1の及び第2のコネクタアセンブリの各々が、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有しており、前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに位置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有している、コネクタに関わる。
【0002】
更に、本文書では、「組み合わされた(“merged”)」緊急及び通常の接続/切断システムと称する場合、これが、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとが別々の駆動部とメカニズムとを使用するが同じパイピングインターフェースに位置されていることを示していることを意味する。クランプ支持部が、両システムを支持するが、同じインターフェースの各々の位置で各システムを支持している。
【背景技術】
【0003】
このようなコネクタは、同出願人によって提出された特許文献1によって知られている。この文献では、通常の動作に適している即時接続/切断カップリング(a Quick Connect Disconnect Coupling)(QC/DC)と、制御された緊急の切断のための緊急離脱カップリング(an Emergency Release Coupling)(ERC)と、代わって制御されていない緊急のシナリオのための剥離カップリング(a Break Away Coupling)(BAC)とを統合することによって、多目的接続システムが、設けられている。QC/DCの駆動メカニズムは、パワー駆動で開閉され得る。ERCの駆動メカニズムは、「トリガー装置」によって為され、このトリガー装置は、蓄積されたエネルギーを解放し、これの上に生成された氷を破壊し得る。受動的な離脱システムを有することによって、パワー異常の場合でも、切断が可能である。このようにして、緊急の切断に、有害な流体が失われない。このことは、例えばローディング・アンローディングターミナルとシャトルタンカーとの間の液化天然ガス(LNG)の移送の場合に、特に重要である。
【0004】
特許文献2には、液化天然ガスの移送のためのパイプラインの2つの端部の接続及び切断のための装置が、示されている。この周知の装置は、パイプ部分内に設けられている円板と関節アームとを備えたバタフライバルブを有しており、このバタフライバルブは、バルブハウジングの外周の回転駆動部材によって回転されるシャフトによって、駆動される。前記パイプ部分は、緊急の切断の場合に径方向に互いに離れるように移動され得る2つのリング片によって、互いに接続されている。切断の際に、前記リング片は、前記パイプ部分の一方に取着されたままである。
【0005】
特許文献3には、パイプの自由端部を接続ユニットのパイプの受け端部中に導く、パイプの自由端部のためのガイドが開示されている。このガイドは、接続がアプローチされるのにつれて位置決めをするように円錐体に入るガイドペグを有している。この特別に開発されたターゲットシステムは、波を引き起こす動きによって生じる動的状態で、アームの、LNG移送マニフォールド(the LNG carrier’s manifold)への安全な接続及び切断を可能にする。接続部に与えられる負荷を減じ得るウインチが、前記接続ユニットに設けられている。
【0006】
しかしながら、このような構成では、前記ペグが前記円錐体中にロックされず、従って、時々、コネクタのバルブは、各容器の移動や環境などによる曲げ負荷、剪定負荷、軸方向の負荷のような負荷を受ける。
【0007】
本発明に係るコネクタは、耐負荷構造と同期されたロックメカニズムとを有する構造的なロードダイバータと組み合わされた流体の流れコネクタを提供する。従って、本発明は、前記流れコネクタがロックされている間に前記構造的なロードダイバータのロックが解除されるという状況を防ぐ。
【0008】
本発明に係るコネクタは、小型であり、負荷のためにデザインされていないバルブが負荷を受けないように、安全な接続及び切断を確実にする。
【0009】
本発明に係るコネクタの更なる効果は、このコネクタが再利用可能であり、接続の後にその場で試され得ることである。緊急の切断システムは、外部からの作用無しで再度設定され得る。
【0010】
本発明の更なる効果は、コネクタの移送ライン端部アセンブリと、コネクタのキャリア端部アセンブリとの両方が、二重円錐状の接続のための円錐形状をしており、これのために特別な方向づけが必要ないことである。かくして、接続が容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】WO2009/071591
【特許文献2】US2004/0244846
【特許文献3】EP1710206
【発明の概要】
【0012】
本発明の課題は、2つの流体移送ラインを離脱可能に取着させるための、以下の特徴を有するコネクタを提供することである。このコネクタは、流れコネクタを有しており、第1及び第2のコネクタアセンブリの各々が、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有している。前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに配置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有している。前記流れコネクタは、前記移送ラインによって生じる負荷とモーメントとを前記バルブと前記流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータと組み合わされている。前記切断可能である構造的なロードダイバータは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有している。前記構造的なロードダイバータの実施可能な通常の接続/切断システムは、即時接続切断システム(QC/DC)のジャッキシステムであり得、前記構造的なロードダイバータの実施可能な緊急の切断システムは、緊急離脱システム(ERS)のジャッキシステムであり得る。
【0013】
本発明の更なる課題は、前記通常の接続/切断システムの動作が前記構造的なロードダイバータの接続/切断と同期されるコネクタを提供することである。更に、本発明に従えば、前記緊急の切断システムの動作は、前記構造的なロードダイバータの切断と同期される。前記流れコネクタの前記通常の接続/切断システムの駆動は、前記構造的なロードダイバータの通常の接続/切断システムを駆動させ、前記流れコネクタの緊急の切断システムの駆動は、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断手段を駆動させる。
【0014】
本発明に係るコネクタは、第1及び第2のコネクタアセンブリを有しており、第1のアセンブリ即ち移送ライン端部アセンブリは、バルブアセンブリとバルブ駆動システムと構造的なロードダイバータとを有しており、前記第2のアセンブリ即ちキャリア端部アセンブリは、バルブアセンブリとバルブ駆動システムと、前記流れコネクタのための緊急及び通常の接続/切断システムと、前記構造的なロードダイバータのための緊急及び通常の接続/切断システムとを有している。流れコネクタの動作は、相互ロックによって、前記構造的なロードダイバータの動作と同期される。この相互ロックは、例えば、機械駆動の相互ロックと、液圧駆動の相互ロックと、コンピュータ操作による相互ロックと、前述のタイプの相互ロックの組み合わせとの、いずれのタイプであっても良い。
【0015】
本発明に従えば、前記移送ライン端部アセンブリには、浮き手段(buoyancy means)が設けられており、また、この移送ライン端部アセンブリは、一体成形されているいくつかの浮き手段を有し得る格納排水システム(a containment draining system)を有している。
【0016】
本発明の更なる課題は、構造的なコネクタの誤差によって生じるずれを調整する調整システムが設けられているコネクタを提供することである。前記調整システムは、軸方向及び角度のずれを調整する構成部材を有する対応したスプール片か、前記キャリアの前側のところのパイプの3つの回り継ぎ手の組み合わせであり得る。
【0017】
本発明の更なる課題は、流体移送システムの2つのパイプ部材を接続するように構成されており負荷を分断する特性を与える対応したスプール片である。このスプール片では、ピストンシールシステムが、軸方向の配列のずれを補償するために使用され、球体とシートとが組み合わされたシールが、角度のずれを補償するために使用される。
【0018】
本発明の更なる課題は、通常の状態及び緊急の状態でコネクタを切断するための方法である。本発明は、このようなコネクタを接続するための方法を含む。
【0019】
このために、構造コネクタは、以下の同期の原則に従って構成されている。
接続のために、ウインチが巻き上げられるのに従って、前記構造コネクタは係合及びロックされる。このウインチは、前記流れコネクタの「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部が閉じている時、このクランプ支持部が完全にロックされるまで、前記コネクタの移送ライン端部アセンブリをキャリアアセンブリに保持する。この段階では、前記流れコネクタがロックされ、前記構造的なロードダイバータが取着され、前記ウインチが解放され得る。
リフティング動作の間に、前記パイプは、前記ウインチがアンロードの状態で前記コネクタを上昇させることを可能にするように、リフティング通路をクリアにしなければならない。この制約は、前記コネクタをリフティング通路から取り除くように、アンロードライン中の極低温の回り継ぎ手の使用を含む。
通常の切断のために、前記流れコネクタはロックされ、前記構造的なロードダイバータは取着される。前記ウインチは、再設定され、前記コネクタの移送ラインを前記キャリアアセンブリに保持する。そして、前記流れコネクタの、「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部の開成手段が駆動されて、前記流れコネクタが開き、前記構造的なロードダイバータは、ロックされているが取着されていない。前記「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部が(バルブが位置されている)ハブから解放された時に、前記流れコネクタの、前記「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部の開成手段は、前記構造的なロードダイバータを解放するように駆動する。前記ウインチが巻き戻され(the winch pays out)、前記コネクタの移送ライン端部が切断される。
緊急の切断のために、緊急の切断が開始された時に、前記流れコネクタがロックされ、前記構造的なロードダイバータがロックされ、そして、前記ウインチが切断される。バルブ駆動システム(VAS)が緊急離脱システム(ERS)のバルブを第1のストロークで閉じ、前記緊急の切断システム(前記流れコネクタの「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのカムシステム)を、第2のストロークで解放する。クランプ支持部を開くように活性化されている前記流れコネクタの「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムは、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断を開始させ、そして、前記コネクタの移送ラインの端部が、切断される。
【0020】
本発明の他の効果は、前記コネクタが、すべての環境と、すべての直径のサイズの移送ラインと、非常に低い温度(極低温でさえも)とに適合し得ることである。本発明に係るコネクタは、炭化水素のような流体と、液化された二酸化炭素のような液化ガスを移送するように、キャリアと生産ユニットとの間に移送ラインを接続するように構成されているが、また、LNGなどのような極低温の流体の移送のために極低温の移送ラインを接続するようにも構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明に係るコネクタの構造コネクタと流れコネクタとの間の概略的な図を示している。
【図2】図2は、本発明に係るコネクタの接続時の好ましい一実施形態を示す図である。
【図3a】図3aは、図1のコネクタの移送ラインの端部を示す図である。
【図3b】図3bは、図1のコネクタの移送ラインの端部を示す図である。
【図4a】図4aは、前記移送ラインのキャリアへの通常の接続及び切断時の、構造コネクタの留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図4b】図4bは、前記移送ラインのキャリアへの通常の接続及び切断時の、構造コネクタの留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図4c】図4cは、前記移送ラインのキャリアへの通常の接続及び切断時の、構造コネクタの留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図5a】図5aは、本発明に係る構造コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図5b】図5bは、本発明に係る構造コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図5c】図5cは、本発明に係る構造コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図5d】図5dは、本発明に係る構造コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図6a】図6aは、緊急の切断システムを再設定する一工程を示す図である。
【図6b】図6bは、緊急の切断システムを再設定する一工程を示す図である。
【図6c】図6cは、緊急の切断システムを再設定する一工程を示す図である。
【図6d】図6dは、緊急の切断システムを再設定する一工程を示す図である。
【図7】図7は、構造コネクタの製造誤差によって生じたずれを調整するための3つの回り継ぎ手の組み合わせの配置を示す図である。
【図8】図8は、本発明に係る流体移送システムの2つのパイプ部材を接続するように構成されている対応したスプール片を示している。
【図9a】図9aは、本発明の他の実施形態に係る、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断の一工程を示す図である。
【図9b】図9bは、本発明の他の実施形態に係る、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断の一工程を示す図である。
【図9c】図9cは、本発明の他の実施形態に係る、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断の一工程を示す図である。
【図9d】図9dは、本発明の他の実施形態に係る、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断の一工程を示す図である。
【図10a】図10aは、図9a乃至図9dに示されている実施形態に係る、コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図10b】図10bは、図9a乃至図9dに示されている実施形態に係る、コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図10c】図10cは、図9a乃至図9dに示されている実施形態に係る、コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図10d】図10dは、図9a乃至図9dに示されている実施形態に係る、コネクタの緊急の切断の一工程を示す図である。
【図11】図11は、接続の直前の、本発明に係るコネクタの他の実施形態を示す図である。
【図12】図12は、本発明に係るコネクタの一実施形態の断面図である。
【図13a】図13aは、前記移送ラインの前記キャリアへの通常の接続及び切断の間の、留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図13b】図13bは、前記移送ラインの前記キャリアへの通常の接続及び切断の間の、留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図13c】図13cは、前記移送ラインの前記キャリアへの通常の接続及び切断の間の、留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図13d】図13dは、前記移送ラインの前記キャリアへの通常の接続及び切断の間の、留め手段及び留めロック手段の一実施形態を示す詳細図である。
【図14a】図14aは、本発明に係るコネクタの緊急の切断の2つの異なる工程のうちの一方を示す図である。
【図14b】図14bは、本発明に係るコネクタの緊急の切断の2つの異なる工程のうちの一方を示す図である。
【図14c】図14cは、本発明に係るコネクタの緊急の切断の2つの異なる工程のうちの他方を示す図である。
【図14d】図14dは、本発明に係るコネクタの緊急の切断の2つの異なる工程のうちの他方を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、添付の図面を参照した実施形態と関連させて、以下に更に説明される。
【0023】
図1は、本発明に係るコネクタの、構造コネクタと流れコネクタとの間の概略的な相違を示している。このコネクタ1は、1つの流れコネクタと1つの構造コネクタとによって構成されていることが明白に示されている。
【0024】
この流れコネクタは、流体とガスとを移送する。これは、周知のタイプであり、バルブアセンブリを有する固定されたパイプ部分と、他のバルブアセンブリを有する可動のパイプ部分とによって、流体もしくはガスを通過させるか通過させないようにするための遮断バルブを有する。また、この流れコネクタには、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとが設けられており、この緊急の切断システムは、非常事態において、構造体への損害を防ぐために、前記可動のパイプ部分を前記固定されたパイプ部分から離間させることを可能にする。本発明に係る流れコネクタの実施可能なタイプには、前記通常の接続/切断システムとしての即時接続切断システム(QC/DC)と、前記緊急の切断システムとしての電動の緊急離脱カップリング(PERC)とが設けられている。
【0025】
前記構造コネクタは、通常の接続/切断及び緊急の切断機能を有しながら、ホース状の移送ラインから負荷を伝達する。また、前記流れコネクタと前記構造コネクタとは、一緒に機械的に連結されており、これらコネクタの両方が、通常の接続/切断及び緊急の切断の機能を有していることが、図1から明らかである。このような通常の接続/切断及び緊急の切断の機能を有する両コネクタは、相互にロックされている。かくして、前記流れコネクタアセンブリの動作は、前記構造コネクタアセンブリの動作と同期され得る。両コネクタの動作を同期させる相互ロックは、機械的に動作されるか、液圧によって動作されるか、コンピュータによって動作されることが可能である。図1に示されている実施形態では、両コネクタの通常の接続/切断及び緊急の切断の機能は、プログラム化可能な論理制御システム(PLC)によって所定のシーケンスで相互ロックされ且つ駆動される。
【0026】
図2は、接続時のコネクタの好ましい一実施形態を示している。本発明に従えば、流体移送ライン2をキャリアに離脱可能に取着させるためのコネクタ1は、第1及び第2のコネクタのサブアセンブリ3、6を有している。
【0027】
第1のサブアセンブリ、即ち移送ライン端部アセンブリ3は、前記移送ライン2に連結されており、上側の構造部分4と構造的なロードダイバータ(load diverter)11とを有する円錐形状の雄構造体を有している。また、この円錐形状の雄構造体には、バルブアセンブリとバルブ駆動システム(図示されていない)とを有する一体化された独立の流路(図3b)が設けられている。
【0028】
第2のサブアセンブリ、即ちキャリア部分アセンブリ6は、前記キャリアに連結されており、クランプ9a、9b、9cと、バルブアセンブリ10と、バルブ駆動システム7と、流れコネクタの前記通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有している。前記流れコネクタの通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとは、この実施形態では、クランプ支持部8を備えた、「組み合わされた」電動の緊急離脱カップリング(PERC)と即時接続/切断カップリング(QC/DC)との形態で示されている。前記キャリア上に位置されるクランプ9a、9b、9cは、アンロード動作の間に、前記構造コネクタを、キャリアの前側ローディングステーション(the carrier bow loading station)に取着するために使用される。
【0029】
この特定の実施形態では、図3a及び図3bにより良好に示されているように、前記円錐形状の構造体は、2つの部品、即ち、システムをストッパ12に当接するように案内することを目的とする上側の構造部分4と、負荷を伝達すると共に中心の流路13を中に有する移送部、即ち構造的なロードダイバータ11とによって構成されている。この構造コネクタは、標準的なステンレス鋼プレートによって主に形成されている。前記構造コネクタの主な目的は、吊るされているホースから来る負荷を、直接に専用のキャリアの前側マニフォールド(dedicated carrier’s bow manifold)へと迂回させ(divert)、これによって、いかなる負荷も流れコネクタシステムに伝達しないようにすることである。前記移送部11は、流体移送と負荷伝達とのための共通した連結部であり、前記移送ライン2から、負荷を、この構造コネクタの通常の接続/切断システム(即ちQCDCクランプ)に伝達すると共に、流体を、前記流れコネクタに移送する。
【0030】
バルブの故障の場合、流体漏れが生じ得る。このために、前記移送部11には、漏れた流体、特にデッキに損害を与え得る極低温の流体を構造体から排出するために使用される格納部分(a containment part)が設けられている。これに加えて、前記デッキには、ポリマーによって形成されている、SPS(サンドウィッチプレートシステム)のような傾斜した絶縁保護システムが設けられており、この絶縁保護システムは、漏れた流体を前記コネクタへと、従ってコネクタに組み込まれている格納排水システムへと導き、前記デッキのコーティングを保護する。また、好ましくは、前記格納排水システムには、一体化された浮き部材(integrated buoyancy part)が設けられている。
【0031】
組み立てられると、前記移送部11と前記上側の構造部分4とは、前記通常の接続/切断システムのクランプ9a、9b、9cと、前記LNGキャリアの前側ローディングステーションに取り付けられている(図2に示されているような)ストッパ12との間にクランプされた一体的な構造体を形成する。前記移送ライン端部アセンブリ3の垂直方向の位置づけは、閉じた状態の前記クランプ9a、9b、9cによって為され、前記ストッパ12の弾性のパッド(図示されていない)を圧縮することによって、プレテンションが与えられている。前記ストッパは、いわゆる受動的なプレテンションシステムである。この構造は、ガイドシステムを有するばねと同様である。摺動部分が、前記構造コネクタの上部に接しており、この摺動部分は、弾性のパッドを圧縮し得る。前記通常の接続/切断システムが駆動されている時に、前記弾性のパッドは圧縮され、そして、前記構造コネクタは、前記通常の接続/切断システムのクランプ9a、9b、9cとストッパ12との間でクランプされて、プレテンションが与えられる。
【0032】
図4a乃至図4c及び図5a乃至図5dに示されているように、各クランプ9a、9b、9cは、通常の接続/切断及び緊急の切断の機能を有している。各機能は、専用の液圧ジャッキによって果たされる。前記クランプは、いくらかのプレテンション負荷を与えることによって、前記キャリアの前側マニフォールド構造体上の受け部中への前記構造コネクタの位置づけを果たすように構成されている。また、前記クランプは、ホースによる負荷とプレテンションによる負荷との組み合わせに耐えるように構成されている。
【0033】
このシステムは、液圧によって駆動される。この液圧システムは、通常の接続/切断及び緊急の切断機能を果たさせる。このシステムは、前記クランプを流体移送中に閉じた状態に維持するように、正の液圧に依存しない(二重安全システム)。
【0034】
前記構造コネクタの通常の接続/切断システム(QCDC)は、専用のサブアセンブリに設けられている。このQCDCサブアセンブリは、ブッシングと、通常は所定の位置でロックされている緊急の切断システム(ERS)のカムシステム15との間に固定されている。このサブアセンブリ内で、QCDC液圧ジャッキ14が、ヒンジ16に取り付けられており、このヒンジ16は、ロッド17がスロット18中で摺動する間に、このジャッキの本体のわずかな回動を可能にする。このスロット18は、前記システムを、前記QCDC液圧ジャッキ14中のパワー供給無しで、機械的にロックすることを可能にする。図4a乃至図4cでは、ロッド17が前記スロット18中で下方に摺動するのに従って、前記クランプのフック20は、前記構造コネクタを取着させるように、閉じる。図4bでは、前記フック20は、前記ロードダイバータ11に関してほぼ所定の位置にあるが、前記QCDCのストロークは、完結していない。前記QCDC液圧ジャッキ14の前記ストロークは、前記ロッド17が、図4cに示されているように前記スロット18の底部に当接するまで摺動することである。この時に、前記クランプは、ロックされていると見なされる。
【0035】
図5a乃至図5dには、ERSジャッキ19が示されている。このERSジャッキ19は、図5aに示されているように、QCDCサブアセンブリを、通常の動作で所定の位置に固定させるために使用される。このERSジャッキ19のストロークは、ヒンジ16を中心とした前記QCDCサブアセンブリ全体の回動をもたらすカムシステム15に作用するために使用され、かくしてQCDCサブアセンブリ21全体のわずかな回動を可能にする。前記QCDC液圧ジャッキ14が静止している間に、前記QCDCサブアセンブリ全体が回動するので、前記ロッド17は、依然として前記スロット18の底部に当接している。しかしながら、前記ロッド17と前記フック20との間の回動関節部22が、平衡が失われる点で前記クランプのフックが前記システムを所定の位置に保持できなくなるまで、すべての負荷を受けて(図5b及び図5c)、前記クランプのフック20が引っ込められ(図5d)、前記ロッド17は、前記スロットの端部を離れて、前記スロット18が23のところで一定の角度を形成するところで止まる(図6a参照)。
【0036】
図6a乃至図6dは、緊急の切断システムの再設定の工程の図を示している。本発明に従えば、このシステムは、外部からの介入無しで再設定され得る切断可能なシステムである。これは、通常の接続/切断及び緊急の切断の機能を有する、完全に可逆的で、再利用可能で、切断可能なシステムを提供するので、重要な効果である。前記QCDC液圧ジャッキ14のシステムを閉じることによって、前記ロッド17は、ピストンによって前記スロット18の上部、即ち24の位置のところへと導かれる(図6b)。次の工程は、液圧のERSジャッキ19のピストンとロッドとのアセンブリによって、前記カムシステム15を引っ込めて、所定の位置に戻すことによって、前記ERSを閉じることである(図6c及び図6d)。かくして、前記クランプ9は、動作準備ができている状態となる。
【0037】
前記構造コネクタの第2の機能は、前記流れコネクタのための物理的な保護を与えることである。これは、接続の段階の間、操作及びリフティングの点を与える。また、図2及び図3aに示されているような円錐形状の雄構造体(4、11)の近くに設けられている浮きモジュール25によって、海水への移送の間に、前記ホースの端部に浮力を与える。
【0038】
更に、本発明に従えば、ガイドシステムは、二重円錐状である。前記構造コネクタ(4、11)は、ホースの端部のところが円錐形状であり、もう1つの円錐体の部材は、キャリア中にある。前記キャリアのリフティングウインチ(図示されていない)は、二重円錐状になるように、引っ張っている。このことは、方向付けが不要であるので、本発明の更なる効果である。
【0039】
前記コネクタの位置は、垂直の軸(主要な対称軸)で、水平面で、制御される。垂直方向の位置は、前記クランプ9a、9b、9cによって決定される。前記クランプに取り付けられている、簡単に維持可能な構成要素が、5の位置で前記移送部11に接しており、従って移送ライン端部アセンブリの留め手段として見なされている。この構成要素は、細かい製作誤差を有しており、前記クランプ9と前記移送部11との間に接している。これは、磨耗が位置の精度に影響を与える場合、変えられ得る。
【0040】
前記クランプの垂直方向の位置は、作業場での試験的な取り付けの間に、微調整される。前記構造コネクタが接続される位置に置かれると、前記構造コネクタの上部のフランジの位置が測定され、各々の差異が、カスタムメイドのウェッジによって、垂直の軸で補償され得る。
【0041】
この方法は、径方向のストッパを有する水平面でも同様である。調整が、スクリューとナットシステムとによって前記構造コネクタの上部で為される。そして、前記クランプは、主軸上の回転点を中心としてわずかに回転し、前記径方向のストッパが、所望の位置に駆動される。
【0042】
このシステムは、構成によっては、前記移送ライン2からキャリアカバーへと、前記構造コネクタ11、4を介して負荷を伝達する。前記流れコネクタの主要な機能は、流体を移送することであるが、移送ラインの負荷による前記構造コネクタの変形によって発生されるような負荷、もしくは異なる位置の各々の接続でコネクタを位置づけている構造上の誤差、もしくは船の動きによる加速、もしくは極低温の流体を扱う時の温度によるパイピングラインの収縮を、依然として受けなければならない。この結果、図7に示されているように、構造コネクタの誤差によって発生されるずれを補償するために、3つの回り継ぎ手の組み合わせの配置が、前記キャリアの前側のところに与えられる。
【0043】
この装置は、より小型且つ軽量の代用物によって代えられ得る。本発明に係るこの代替の解決法は、流体移送システムの2つのパイプ構成部品を接続し、同時に負荷を分断する特性を与えるように構成されている、対応したスプール片である。これは、望ましくない反応負荷を生じさせることなく、(角度及び軸方向の)小さなずれを補償するように構成されており、即ち、この装置は、1つの部品から他の部品へのいかなる負荷の伝達も防ぐ。図8に示されているように、これは、軸方向の配列のずれのための、ピストンシールシステム30のような所定のデザインの構成部品と、角度のずれのための、球体とシートとが組み合わされたシール31とを使用する。前記ピストンシールシステム30は、通常のピストンシールの回り継ぎ手ユニット中で使用される。球体及びシートのシールは、通常のボールバルブシステム中で実施される。ばねによって活性化されるプッシャー32が、流体圧力が与えられない場合に球体をシートのシール31に当接した状態に保つために、使用される。更に、2つの、半分の軸方向のストッパ33が、軸方向の変位を制限するために使用される。
【0044】
この配置の効果は、ベローズ(bellows)に関してより高い圧力レベルに耐え得ることにある。金属性のベローズとは異なって、これは、疲労によって影響されない。
【0045】
図9a乃至図9dでは、本発明の他の実施形態に係る、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断が示されている。この実施形態に従えば、接続を開始する前に、ボールバルブが閉じられ、「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持動作手段(図示されていない)が、クランプ支持部8が完全に開かれるように、最大限のところで開かれる。
【0046】
コネクタの移送ライン端部アセンブリ3が、FPSOの後側からキャリアの前側へと、取り付けウインチ(図示されていない)によって移送される。キャリア側の接続点から所定の距離のところで、ガイドシステムが、構造的なロードダイバータが図9aに示されているようにロックメカニズム37、38、39と適切に一直線上に並べられることを確実にする。ウインチが、前記移送ライン端部アセンブリ3を、キャリア部分アセンブリ6に対して押圧する。コネクタピン35の移動によって駆動される回転フック37が、図9bに示されているように、(閉じられている状態で)約120度回転する。前記コネクタピン35とピン受け部36との間に間隙が生じないことを確実にするために、十分な牽引力が、前記ウインチによって与えられなければならない。この時、前記移送ライン端部アセンブリ3は、前記ウインチによって与えられる張力によって移動不能にされる。このウインチの張力が維持される間に、この実施形態では駆動スクリューである「組み合わされた」PERC/QCDCクランプ支持動作手段が、前記クランプ支持部を閉じるように駆動される。「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8は、低い位置にある連結ロッドを引っ張る。この動作は、前記ロードダイバータの通常の接続/切断システムのロックメカニズム38を自由にする。ばねによって活性化されるこのロックメカニズム38は、図9cに示されているように、静止位置まで回転する。この位置は、図9dに示されているように、ロックピン39を4つの回転フック37のすべてに係合させる。この移送ライン端部アセンブリ3は、前記ロックピン39によって所定の位置にブロックされている前記回転フック37によって、所定の位置に保持される。
【0047】
しかしながら、前記ウインチの張力は、予備として依然として維持される。この時、ボールバルブハブ10、10’は、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8から依然として自由である。駆動スクリューの最後のストロークが、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8を、前記ボールバルブハブ10、10’に対して閉じる。調整可能なナットによって、前記構造的なロードダイバータの通常の接続/切断ロックメカニズムが、前記駆動スクリューが最終的に閉じられた状態に至った時に、閉じた状態で適切に取着されていることが、確実となる。前記ウインチは、フラッシング(flushing)、漏れのテスト、流体移送の前に、解放される。前記移送ライン端部アセンブリ3は、緊急の場合に、即座に切断し得る。2つのボールバルブの球面の間のキャビティのフラッシングが、行われる。その後、2つのボールバルブシステムの開放が、許可され得る。そして、流体の移送が開始し得る。
【0048】
本発明に従えば、図示されている実施形態の通常の切断が、前記ロードダイバータロックメカニズム36、37、38、39と、連結ロッド41、42、43と、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8と、駆動スクリューとの間の相互作用と同様に、動作する。通常の状態の前記2つのコネクタアセンブリ3、6を切断すると、LNG移送は停止し、前記2つのボールバルブが閉じられる。2つの球面間に形成されているキャビティ中の閉じ込められたLNGは、適切に排出されなければならない。取り付けウインチは、再び接続され、再び活性化されなければならない。前記駆動スクリューは、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8を開けるように駆動される。前記回転フック37は、(図9cに示されているように、)依然として閉じられているが、取着されてはいない。
【0049】
前記ハブ10、10’が前記「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8から完全に自由になると、ナットが、前記ロードダイバータのロックメカニズム36、37、38、39を押し開ける。この動作は、図9aに示されているように、前記回転フック37を自由にするように、ロックピン39の係合を解除する。
【0050】
ウインチを巻き戻すことによって、このコネクタの移送ライン端部アセンブリ3を解放する。ホースの端部は、FPSOへと安全に戻され得る。キャリア側の前記構造的なロードダイバータは、次の接続のための準備が為されている。
【0051】
図10a乃至図10dは、本発明のこの実施形態に係るコネクタの緊急の切断時の、2つの異なる工程を示している。緊急の切断のために、「組み合わされた」緊急及び通常の接続/切断システムの駆動手段が活性化されると、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8の開成手段が、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断を開始する。そして、前記コネクタの前記移送ライン端部アセンブリ3は、切断される。前記「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8は、ばねによって活性化される中間の連結ロッド42によって開く。前記「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8の動きは、上側の連結ロッド41を押圧する。前記ハブ10、10’が前記「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部8から完全に自由になると、前記連結ロッド41上のナットは、構造的なロードダイバータの緊急の切断手段50を駆動する。駆動されると、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断手段50は、前記回転フック37を前記ロックピン39から解放し、従って、前記コネクタピン35を自由にし、前記コネクタアセンブリ3、6が切断される。前記回転フック支持部51は、前記コネクタピン35と一緒に移動し始め、前記移送ライン端部アセンブリ3が解放される。回転フック支持部51の移動は、前記回転フック37の回転を自由にするように、前記ロックピン39の係合を自動的に解除する。
【0052】
図11は、接続直前のコネクタの一実施形態を示している。本発明に従えば、流体移送ライン200をキャリアに離脱可能に取着するためのコネクタ100が、第1及び第2のコネクタアセンブリ103、106を有している。前記第1のコネクタアセンブリ即ち移送ライン端部アセンブリ103は、バルブアセンブリ110と、バルブ駆動システム104と、留め手段105とを有しており、前記第2のコネクタアセンブリ即ちキャリアアセンブリ106は、バルブアセンブリ110’と、バルブ駆動システム107と、組み合わされた電動の緊急離脱カップリング(PERC)と即時接続切断カップリング(QC/DC)のクランプ支持部108と、構造的なロードダイバータ109a、109bとを有している。
【0053】
この特定の実施形態では、図12に示されているように、キャリアアセンブリ上の構造的なロードダイバータの部分(固定された部分)が、2つの離れたブロックによって構成されている。これらブロックは、2つのボールバルブシステムの中心を通る垂直の平面(V)に対して完全に左右対称である。各ブロックは、相互ロックによって、この実施形態では一組の3つの連結ロッド111、112、113のような機械的な相互ロックによって、組み合わされたPERC/QCDCに接続される。前記上側の連結ロッド111は、前記構造的なロードダイバータブロックを、前記組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部に、前記PERCの位置で接続する。前記中間の連結ロッド112は、前記組み合わされたPERC/QCDCを活性化させるために、直線のばね114に装着されている。最後の連結ロッド113は、前記構造的なロードダイバータブロックを、QCDCシステムの駆動スクリュー115の近くの前記組み合わされたPERC/QCDCに接続する。前記組み合わされたPERC/QCDCの動きは、前記構造的なロードダイバータ側の対応した機能を順番に駆動する1つもしくは複数の連結ロッド111、112、113の移動をもたらす。
【0054】
図13a乃至図13dは、移送ラインのキャリアへの通常の接続/切断の間の、留め手段と留め手段のロック手段との一実施形態の詳細な図を示している。
【0055】
本発明に従えば、接続を開始する前に、ボールバルブが閉じられ、組み合わされた緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部の駆動手段115が、クランプ支持部108が完全に開くように、最大限に開かれる。
【0056】
前記コネクタの移送ライン端部アセンブリ102は、FPSOの後側からLNGCの前側まで、取り付けウインチ(図示されていない)によって移送される。前記LNGC側の接続点から所定の距離のところで、ガイドシステムは、前記構造的なロードダイバータが図13aに示されているようにロックメカニズム117、118、119と適切に一直線上に並べられることを確実にする。前記ウインチは、前記移送ライン端部アセンブリ102を、前記キャリアアセンブリ106に対して押圧する。コネクタピン105の移動によって駆動される回転フック117は、図13bに示されているように、(閉じられている状態で)約120度回転する。前記コネクタピン105とピン受け部116との間に間隙が生じないことを確実にするために、十分な牽引力が、前記ウインチによって与えられなければならない。この時、前記移送ライン端部アセンブリ102は、前記ウインチによって与えられる張力によって移動不能にされる。このウインチの張力が維持される間に、この実施形態では駆動スクリュー115である「組み合わされた」PERC/QCDCクランプ支持動作手段が、前記クランプ支持部を閉じるように駆動される。「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部108は、低い位置にある連結ロッド113を引っ張る。この動作は、前記ロードダイバータの通常の接続/切断システムのロックメカニズム118を自由にする。ばねによって活性化されるこのロックメカニズム118は、図13cに示されているように、静止位置まで回転する。この位置は、図13dに示されているように、ロックピン119を4つの回転フック117のすべてに係合させる。この移送ライン端部アセンブリ102は、前記ロックピン119によって所定の位置にブロックされている回転フック117によって、所定の位置に保持される。
【0057】
しかしながら、前記ウインチの張力は、予備として依然として維持される。この時、ボールバルブハブ110、110’は、「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部108から依然として自由である。駆動スクリュー115の最後のストロークが、前記「組み合わされた」PERC/QCDCのクランプ支持部108を、前記ボールバルブハブ110、110’に対して閉じる。調整可能なナットによって、前記構造的なロードダイバータの通常の接続/切断ロックメカニズムが、前記駆動スクリュー115が最終的に閉じられた状態に至った時に、閉じた状態で適切に取着されていることが、確実となる。前記ウインチは、フラッシング、漏れのテスト、LNG移送の前に、解放される。前記移送ライン端部アセンブリ102は、緊急の場合に、即座に切断し得る。2つのボールバルブの球面の間のキャビティのフラッシングが、行われる。その後、2つのボールバルブシステムの開放が許可され得る。そして、LNGの移送が開始し得る。
【0058】
本発明に従えば、通常の切断が、前記ロードダイバータのロックメカニズム116、117、118、119と、連結ロッド111、112、113と、組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108と、駆動スクリュー115と間の相互作用と同様に、動作する。通常の状態の前記2つのコネクタアセンブリ103、106を切断すると、LNG移送は停止し、前記2つのボールバルブが閉じられる。2つの球面間に形成されているキャビティ中の閉じ込められたLNGは、適切に排出されなければならない。取り付けウインチは、再び接続され、再び活性化されなければならない。前記駆動スクリュー115は、組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108を開けるように駆動される。前記回転フック117は、(図13cに示されているように、)依然として閉じられているが、取着されてはいない。
【0059】
前記ハブ110、110’が前記組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108から完全に自由になると、ナットが、前記ロードダイバータのロックメカニズム116、117、118、119を押し開ける。この動作は、図13aに示されているように、前記回転フック117を自由にするように、ロックピン119の係合を解除する。
【0060】
ウインチを巻き戻すことによって、このコネクタの移送ライン端部アセンブリ102を解放する。ホースの端部は、FPSOへと安全に戻され得る。LNGC側の構造的なロードダイバータは、次の接続のための準備が為されている。
【0061】
図14a乃至図14dは、本発明に係るコネクタの緊急の切断時の、2つの異なる工程を示している。
【0062】
前述のように、緊急の切断のために、組み合わされた緊急及び通常の接続/切断システムの駆動手段112が活性化されると、組み合わされたPERC/QCDCクランプ支持部の開成手段が、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断を開始する。そして、前記コネクタの前記移送ライン端部102は、切断される。
【0063】
前記組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108は、ばねによって活性化される中間の連結ロッド112によって開く。前記組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108の動きは、上側の連結ロッド111を押圧する。前記ハブ110、110’が前記組み合わされたPERC/QCDCのクランプ支持部108から完全に自由になると、前記連結ロッド111上のナットは、構造的なロードダイバータの緊急の切断手段120を駆動する。駆動されると、前記構造的なロードダイバータの緊急の切断手段120は、前記回転フック117を前記ロックピン119から解放し、従って、コネクタピン105を自由にし、前記コネクタアセンブリ103、106が切断される。前記回転フック支持部121は、前記コネクタピン105と一緒に移動し始め、前記移送ライン端部アセンブリ102を解放する。回転フック支持部121の移動は、前記回転フック117の回転を自由にするように、前記ロックピン119の係合を自動的に解除する。
【0064】
本発明の特定の実施形態がここで説明及び図示されているが、変更及び変形が当業者に容易に思いつくであろうことが、理解され、従って、請求項は、このような変更及び同等の例を含んでいると見なされることが、意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの流体移送ラインを離脱可能に取着するためのコネクタ(1)であって、このコネクタは、流れコネクタを有しており、第1の及び第2のコネクタアセンブリ(3、6)の各々が、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有しており、前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに位置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有している、コネクタにおいて、
前記流れコネクタは、前記移送ライン(2)によって生じる負荷とモーメントとを前記バルブと前記流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータ(11、4、59)と組み合わされていることを特徴とする、コネクタ。
【請求項2】
前記切断可能である構造的なロードダイバータ(11、4、59)は、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記通常の接続/切断システムの動作は、前記構造的なロードダイバータ(11、4、59)の接続/切断と同期される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記緊急の切断システムの動作は、前記構造的なロードダイバータ(11、4、59)の切断と同期される、請求項1乃至3のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記流れコネクタの通常の接続/切断システムの駆動は、前記構造的なロードダイバータ(11、4、59)の通常の接続/切断システムを駆動させる、請求項1乃至4のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記流れコネクタの緊急の切断システムは、前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)の緊急の切断システムを駆動させる、請求項1乃至5のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記流れコネクタの動作は、相互ロック(41、42、43)によって、前記構造的なロードダイバータの動作と同期される、請求項1乃至6のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記構造的なロードダイバータの動作を前記流れコネクタの動作と同期させる相互ロックは、機械的に駆動される相互ロックである、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記構造的なロードダイバータの動作を前記流れコネクタの動作と同期させる相互ロックは、液圧によって駆動される相互ロックである、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記構造的なロードダイバータの動作を前記流れコネクタの動作と同期させる相互ロックは、コンピュータによって動作される、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項11】
第1及び第2のコネクタアセンブリ(3、6)を有する2つの流体移送ラインを離脱可能に取着させるためのコネクタ(1)であって、
第1のアセンブリ、即ち移送ライン端部アセンブリ(3)は、バルブアセンブリと、バルブ駆動システムと、留め部材(35、9)を介してキャリアに接続される構造的なロードダイバータ(4、11、59)とを有しており、
第2のアセンブリ、即ちキャリア端部アセンブリ(6)は、バルブアセンブリと、バルブ駆動システムと、前記流れコネクタのための緊急及び通常の接続/切断システムと、前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)のための緊急及び通常の接続/切断システムとを有している、コネクタ。
【請求項12】
前記移送ライン端部アセンブリ(3)には、浮き手段(25)が設けられている、請求項11に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)の緊急の切断システムは、外側からの作用無しで再度設定され得る、請求項1乃至12のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)の緊急の切断システムは、再利用可能であり、前記コネクタアセンブリ(3、6)の接続の後にその場で試され得る、請求項1乃至13のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記移送ライン端部アセンブリ(3)は、格納排水システムを有している、請求項11乃至13のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記格納排水システムに一体化されている浮き手段が設けられている、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記移送ライン端部アセンブリ(3)と前記キャリア端部アセンブリ(6)とは、二重円錐状の接続のための円錐形状を有しており、これのために特別な位置づけが必要ない、請求項1乃至16のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記流れコネクタの前記通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとの双方は、同じインターフェースに位置されているが、各々の機能は分離されている、請求項1乃至17のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項19】
LNG極低温移送ラインをLNGキャリアマニフォールドに離脱可能に取着するための、請求項1乃至18のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記流れコネクタの通常の接続/切断システムは、即時接続切断システム(QC/DC)であり、前記流れコネクタの緊急の切断システムは、電動の緊急離脱カップリング(PERC)である、請求項1乃至19のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項21】
前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)の前記通常の接続/切断システムは、即時接続切断システム(QC/DC)のジャッキシステムであり、前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)の緊急の切断システムは、緊急離脱システム(ERC)のジャッキシステムである、請求項1乃至20のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項22】
前記構造的なコネクタの誤差によって生じるずれを調整する調整システムが設けられている、請求項1乃至21のいずれか1に記載のコネクタ。
【請求項23】
前記調整システムは、3つの回り継ぎ手の組み合わせである、請求項22に記載のコネクタ。
【請求項24】
前記調整システムは、軸方向及び角度のずれを調整する構成部材を有する対応したスプール片である、請求項22に記載のコネクタ。
【請求項25】
流れコネクタを含む2つのコネクタアセンブリ(3、6)を接続する方法であって、前記コネクタアセンブリ(3、6)の各々は、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有しており、前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに設置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有しており、また、前記流れコネクタは、移送ライン(2)によって生じる負荷を前記バルブと前記流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータ(4、11、59)と組み合わされており、この方法は、
前記第1のコネクタアセンブリ(3)の移送ラインを前記第2のアセンブリ(6)にウインチによって移送することと、
前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)を、ガイドシステムを介して、ロックメカニズム(36、37、38、39)と一直線上に並べることと、
前記移送ライン端部アセンブリ(3)を前記ウインチによって与えられる張力を使用して移動不能にすることと、
前記移送ライン端部構造を所定の位置に固定するように保持手段(37、39、9)を駆動することと、
前記ロードダイバータの通常の接続/切断システムのロックメカニズム(36、37、38、39、9)が閉じられた状態で適切に固定されることを確実にすることと、
前記ウインチを解放することと、
前記バルブを開放することと、を具備する方法。
【請求項26】
流体の流れコネクタを含む2つのコネクタアセンブリ(3、6)を通常の状態で切断する方法であって、前記コネクタアセンブリ(3、6)の各々は、流路を備えたハウジング(10、10’)と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有しており、前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに位置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有しており、前記流体の流れコネクタは、前記移送ラインによって生じる負荷を前記バルブと前記流体の流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータと組み合わされており、この方法は、
前記2つのバルブを閉じることによって流体の移送を停止することと、
前記2つのバルブ間に形成されているキャビティ中に閉じ込められている流体を適切に排出することと、
ウインチを接続することと、
前記緊急及び通常の接続/切断システムのクランプ支持部の開成手段を開成させることと、
前記構造的なロードダイバータ(4、11、59)と、通常の接続/切断システムと、ロック及び留めメカニズム(36、37、38、39)とを開成させることと、
前記移送ライン端部アセンブリ(3)を解放するように前記ウインチを巻き戻すことと、を具備する方法。
【請求項27】
緊急事態において、流体の流れコネクタを含む2つのコネクタアセンブリ(3、6)を切断する方法であって、コネクタアセンブリ(3、6)の各々は、流路と、この流路を開閉するために流路中に回転可能に配置されたバルブとを有しており、
前記流れコネクタは、通常の接続/切断システムと緊急の切断システムとを有しており、これら両システムは、同じインターフェースに位置されており、これらシステムの各々は、専用の駆動システムを有しており、前記流体の流れコネクタは、前記移送ラインによって生じる負荷を、前記バルブと前記流体の流れコネクタとから逸らす切断可能である構造的なロードダイバータ(4、11、59)と組み合わされており、この方法は、
前記バルブを閉じることと、
前記緊急の切断システムを即時に開放し、前記流れコネクタの前記緊急及び通常の接続/切断システムを解放する手段(32)を活性化させることと、
前記流れコネクタのクランプ支持部(8)の解放によって前記ロードダイバータの緊急の切断システムを駆動させることと、を具備する方法。
【請求項28】
流体移送システムの2つのパイプ部材を接続するように構成されている対応したスプール片であって、このスプール片は、負荷を分断する特性を与えることを特徴とする、対応したスプール片。
【請求項29】
ピストンシールシステム(30)が、軸方向の配列のずれを補償するために使用されており、球体とシートとが組み合わされたシール(31)が、角度のずれのために使用される、請求項28に記載の対応したスプール片。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図9d】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図10d】
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【図11】
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【図12】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図13d】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図14d】
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【公表番号】特表2013−504019(P2013−504019A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527341(P2012−527341)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/062984
【国際公開番号】WO2011/026951
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(506364042)シングル・ブイ・ムーリングス・インコーポレイテッド (14)
【Fターム(参考)】