説明

作業フロー改善と患者回転率向上のためのCTスキャンへの迅速なリモートアクセスの実現

撮像手順が執り行われ、診断画像が表示されうる撮像ワークステーション(18)のところにいる技師と、リモート位置にいる一人または複数の病院医療専門家との間の通信のための撮像通信システムが開示される。技師はワークステーション(18)のところにあるアドレス指定手段(50)の使用により適切な医療専門家を選び、アドレス指定する。技師は選択された医療専門家に送るべき画像(42)を選択する。画像と医療専門家のアドレスとが、ワークステーション(18)に結合された送信機/受信機(44)を通じての無線送信フォーマットに整形される。複数のリモート送信機/受信機(62)がリモート位置で無線送信を受信する。各無線送信は正しいアドレスを探すために調べられ、さらに人間が読み取れる表示のために適切なフォーマットに変換される(70)。選択された医療専門家は画像(42)およびその他の情報を吟味し、スキャナ(16)近辺で吟味役の医療専門家の応答を待っている患者を解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は診断用撮像のシステムおよび方法に関する。とりわけCTスキャナその他の診断用装置の処理効率向上との関連で格別の用途を見出し、特にその関連で説明されるが、本発明が医療処理効率、診断効率などの改善との関連においても用途を見出すことは理解されるであろう。
【背景技術】
【0002】
典型的なCTスキャンでは、患者は患者台に乗せられ、CTスキャン室に運び込まれる。CTスキャン技師は通例スキャン室に隣接する検査室から一組の診断画像を生成する。スキャンが適切なコントラストかどうか、適切な領域をカバーしているかどうかなどといった疑問があれば、病院のどこか離れた箇所で別の仕事をしているかもしれない医療専門家を呼び出す必要がある。病院の規模によっては、呼び出された医療専門家が仕掛かりの仕事に区切りをつけて閲覧端末のところに至り、画像を吟味し、承認するまで10〜15分の待ち時間が生じることがある。他の患者や医師との相談を中断するのが適切でないこともありうる。患者は、承認が下りて吟味に当たった医療専門家が解放していいと言うまで拘束される。
【0003】
さらに、多くのCTスキャン手順では、患者は撮像に先立って造影剤を注入される。遅れている間にも造影剤は関心のある領域から患者の腎臓などによって失われていく。遅れが長すぎたときにさらに一組の画像が必要となった場合、造影剤の濃度はその手順にとって許容できるレベル未満に下がってしまっていることになる。造影剤の再注入はきわめて望ましくない医療手順である。第一に、造影剤はしばしば弱い毒性をもち、過剰な投与は生理的にマイナスの結果を生じうる。第二に、患者に過剰投与することなく再注入によって追加すべき造影剤の量を測定することは難しい。遅延と再注入は、造影剤に対してより敏感な傾向のある小児患者に関してとりわけ懸念を生む。
【0004】
さらに、医療制度およびその一体的な部分としての診断医療撮像は、予算縮小、コスト増圧力およびサービスの効率と品質両方の向上に対する増え続ける需要という困難な状況に直面している。プロフェッショナリズムも成功も、顧客志向とコスト効率を徹底して追求することに基づいているのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、スキャン室人員と吟味する医療人員との間の作業フローを改善して、患者に負担をかけることなく、精確かつ漏れのない、迅速なスキャンの吟味を提供する必要がある。
【0006】
本発明は、上述した問題などを克服する、新規にして改良された装置および方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの側面によれば、撮像手順が執り行われ、診断画像が表示されうる撮像ワークステーションと、一人または複数の医療専門家との間の通信のための撮像通信システムが開示される。ある手段が一人または複数の医療専門家を選び、アドレス指定する。ある手段が前記一人または複数の選択された医療専門家に送るべき電子画像表現を選択する。ある手段が前記少なくとも一人の選択された医療専門家のアドレスと前記選択された電子画像表現とを無線送信フォーマットに整形する。複数のリモート受信手段がリモート位置で無線送信を受信する。アドレス読み取り手段が前記複数の受信手段のそれぞれに接続されていて、受信される各無線送信を調べて対応する所定のアドレスを探す。ビデオ処理手段が各リモート受信手段に接続されていて、前記アドレス読み取り手段が前記対応する所定のアドレスを前記受信された無線通信内に見出すのに反応して、該受信された無線送信の電子画像部分を人間が読み取れる表示のために適切なフォーマットに変換する。
【0008】
本発明の別の側面によれば、撮像ワークステーションと一人または複数の医療専門家との間の撮像通信の方法が開示される。医療専門家のアドレスと前記医療専門家に送るべき診断画像が選択される。前記医療専門家のアドレスと前記画像とが無線送信のために整形される。無線送信がリモート位置で受信される。受信される各無線送信は対応する所定のアドレスを探すために調べられる。前記対応する所定のアドレスが前記受信された無線通信内に見出されたのち、該受信された無線送信の電子画像部分が、人間が読み取れる表示のために適切なフォーマットに変換される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一つの利点は、精確で漏れのない、迅速なスキャンの吟味と、患者をスキャン場所から適時に解放してやれる点にある。
【0010】
もう一つの利点は、患者満足度の改善にある。
【0011】
本発明のもう一つの利点は、撮像技師と吟味する医療人員との間のコミュニケーションの最適化にある。
【0012】
その他の利点としては、スキャン技師および医療人員が緊急の状況において迅速にコミュニケーションを取り反応できること、コストおよび応答時間が低下すること、患者のための転帰の品質が上昇すること、治療方針決定が早くなること(たとえばリアルタイムスキャン)、ならびに現在の患者およびサービス待ちの患者にとって無用な待ち時間が回避されることが含まれる。
【0013】
本発明のさらなる利点および恩恵は、通常の当業者には、好ましい実施形態の以下の詳細な記載を読み、理解すれば明らかとなるであろう。
【0014】
本発明はさまざまな構成要素および構成要素の配列の形を、およびさまざまなステップおよびステップの配列をとりうる。図面は好ましい実施形態を説明するためであって、本発明を限定するものと解釈してはならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1を参照すると、マルチメディア双方向通信システム12内において双方向通信リンク10が放射線医のような医療専門家と撮像技師との間に確立されている。放射線医と撮像技師は口頭でコミュニケーションをとることもできるし、放射線医がメモを口述することもできるし、患者チャートすなわち記録が患者のリアルタイム画像と並んで送られることもできる。もちろん、コミュニケーションは、撮像技師とその他の内科医のような医療専門家、心臓専門医、他の撮像技師などとの間で生じることもできることも考えられる。
【0016】
典型的には、患者が運び込まれるスキャン室14はスキャン装置16を含んでいる。撮像技師は、ソフトウェア20がロードされ、技師の部屋22に位置するワークステーション18を使ってスキャンを実行する。
【0017】
図2を参照すると、スキャナ16からの診断データは再構成プロセッサ30によって再構成されて電子画像表現となり、これは診断画像メモリ32に保存される。再構成プロセッサ30はワークステーション18もしくはスキャナ16に組み込まれていてもよいし、あるいは複数のスキャナおよびワークステーションの間の共有リソースであってもよい。診断画像メモリ32は好ましくは被験者の検査される領域の三次元画像表現を保存する。ビデオプロセッサ34は前記三次元画像表現の選択された部分をビデオモニタ36上での表示に適切なフォーマットに変換する。キーボード38のようなオペレーター入力装置は診断画像選択手段40を制御する。該診断画像選択手段40は直交スライス画像、斜交スライス画像、投影、三次元レンダリングまたは前記三次元診断画像表現の他の部分を選択する。
【0018】
再び図1を参照し、図2も引き続き参照すると、撮像技師はモニタ36上の再構成画像42を閲覧し、ワークステーションハードウェア48に結合された送信/受信手段または送信機/受信機44を通じてそれらを放射線医に送る。より具体的には、ワークステーション18のところにいる技師はキーボード38を使って、放射線医のアドレス手段50および画像選択手段40にアクセスする。これらは前記選択されたアドレスおよび前記選択された画像表現をフォーマット手段またはソフトウェア46に送る。このフォーマット手段またはソフトウェア46は前記画像および前記選択されたアドレスをフォーマットして送信/受信手段44による無線送信のために適切なフォーマットに整形する。任意的に、前記フォーマット手段46は、フォーマットされたメッセージが読まれたときにビープその他の注意を引く動作を起こさせる電子信号も組み込んでいてもよい。任意的に、技師が音声による指示も与えられるよう、ワークステーション18の隣にマイクロホン54が配置されていてもよい。この指示も、音声認識ソフトウェア56によって変換されたのち音声信号またはテキスト信号として、メッセージに整形される。
【0019】
引き続き図1を参照すると、放射線医は携帯情報端末(PDA)もしくはタブレットPCまたはその他のポータブルハードウェアユニット60を使って前記画像を吟味する。該ポータブルハードウェアユニット60にはリモート送信/受信手段すなわち送信機/受信機62が付随している。放射線医は、ワークステーション18に患者を解放してよいという連絡を返すか、あるいはさらなる情報を要求する。ポータブルハードウェアユニット60にロードされたソフトウェア64は技師のワークステーション18にロードされているソフトウェア20と互換性がある。
【0020】
図3を参照すると、ソフトウェア64は、受信された無線メッセージのいかなる必要なフォーマット調整をも行う受信手段または復調手段66を含んでいる。アドレス読み取り手段68が受信された各メッセージのアドレスを読み取る。受信されたメッセージの指定するアドレスが受信ポータブルユニット60であれば、そのメッセージ中の画像表現はビデオプロセッサ70に渡される。該ビデオプロセッサ70は前記表現をビデオディスプレイまたはモニタ72上での表示のために適切な形に整形する。ボイス信号、ビープまたはその他の音声信号がスピーカー74に渡される。ワークステーション18に返答するために、当該ポータブルユニットはマイクロホン76を含んでおり、診断医はこのマイクロホン76に向かって、ワークステーション18のところにいるオペレーターに、患者を解放する、追加的なスキャンを挙行する、スキャンのいくつかを異なるパラメータを用いて還元するなどといった声による指示を送ることができる。診断医が患者または別の医師との相談中であるなど、状況によっては声による返答が適切でないこともある。そのために、ビデオディスプレイ72はタッチスクリーン78を含んでいる。これはモニタ72自身に組み込まれていても、オーバーレイ(overlay)、レーザーグリッド(laser grid)などを通じたものでもよい。さまざまなタッチスクリーン表示が考えられる。「承諾」ボタン80などである。任意的に、ポータブルユニット60はまた、キーパッド82またはジョイスティック84を含んでいてもよい。制御信号を使って、ワークステーションまたは他のリモートユニットのアドレスがアドレスメモリ86から選択される。フォーマット手段またはソフトウェア88は前記指示信号およびアドレスを、送信機/受信機62による送信のために適切なフォーマットに整形する。
【0021】
任意的に、放射線医は別のリモートユニットにコンタクトしてその放射線医と相談することにしてもよい。入力手段の一つを用いてアドレスメモリ86からその放射線医のリモートユニットのアドレスを選択し、転送手段またはソフトウェア90を制御する。該転送手段90は受信された画像の全部または選択された一部を相談を持ちかける放射線医のアドレスとともに前記フォーマット手段またはソフトウェア88に転送する。任意的に、マイクロホン76がレコーダー92に接続されており、当該放射線医はメモを録音し、あとで再生したり文字起こししたりすることができる。
【0022】
再び図2を参照すると、ワークステーション18のところにいる技師へのさらなる指示が送信機/受信機44にて受信される。受信および復号手段94は送信機/受信機44の受信部分とともに、受信されたメッセージを、ソフトウェア20によるさらなる解析および利用のために適切なフォーマットに復号する。アドレス読み取り手段96が、ワークステーション18が受信されたメッセージのアドレス指定された受信者であるかどうかを判定する。もしそうであれば、受信されたメッセージの音声部分をスピーカー98に転送する。テキストまたはタッチスクリーン上での押しボタンへの入力は、テキストまたはグラフィックプロセッサ100に転送され、これがビデオプロセッサ34をして適切なテキストまたはアイコンメッセージをビデオディスプレイ36上にスーパーインポーズさせる。
【0023】
再び図1を参照すると、双方向通信は、既存または追加の病院ネットワーク110上に確立することができる。ワークステーション18は前記ネットワークに有線で接続されていてもよいし、無線インターフェース44−112によってそれと通信するのでもよい。前記病院ネットワークは、病院のさまざまな部屋にある複数の無線インターフェース114を含み、それらは諸ポータブルユニット60の無線受信/送信ユニット62と通信することができる。このようにして、ワークステーション18のところにいる技師は病院各所のリモート位置にいる放射線医とコミュニケーションがとれる。いま一つの代替として、ワークステーション18または病院ネットワークは、地上線または携帯電話接続を通じて携帯電話タワー116に接続されていてもよい。ポータブルユニット60の送信機/受信機62は、携帯電話回線を通じて無線でメッセージを受信するよう構成されることができる。これにより、病院内で無線インターフェースのない区域にいたり、病院から離れたところにいたりする放射線医に画像を転送することができるようになる。
【0024】
引き続き図1を参照し、再び図2も参照すると、スキャンされる患者を見るためのカメラ120が任意的にスキャン室に設置される。患者の外的な様子は外傷患者を診断するときにはとりわけ重要になりうる。カメラは電気機械式コントローラ122に接続されており、このコントローラを使ってレンズのズームを変えたり、カメラを異なる角度に傾けたりなどしてカメラの視野を変更できる。前記電気機械式コントローラ122は好ましくはカメラ120の焦点を調節できる。カメラ120がビデオカメラではなくスチールカメラである場合、電気機械式コントローラ122はさらにスチール写真の撮影をトリガーもする。任意的に、カメラ120はリモート位置にいる診断役の放射線医の制御のもとにおかれる。リモート位置からのカメラ制御信号は、アドレス読み取り手段96によって電気機械式コントローラ122に転送され、適切なカメラ調整がなされる。カメラの出力はフォーマット手段46に接続されており、該フォーマット手段46がカメラからの電子的な光学画像を整形して、前記制御役のリモート位置へのアドレス指定をもつメッセージとする。
【0025】
図4Aを参照すると、作業フローは患者が造影剤を注入され、スキャン室14に運び込まれたのちに開始される(ステップ130)。技師による検査の開始(ステップ132)は、患者IDを入力してスキャン手順を選択する(ステップ134)ことによる。スキャンが得られたのち、技師はスキャンを閲覧する(ステップ136)。技師は管轄の正しい放射線医または医師を選択肢(ステップ138)、呼び出しを送る(ステップ140)。同時に、技師は画像を電子メールまたは無線通信手段44,62を通じて送信し(ステップ142)、自動生成される受信確認を受信するのを所定の時間待つ(ステップ144)。
【0026】
図4Bを参照すると、放射線医は呼び出しを受け(ステップ146)、到着した患者画像にアクセスするためにログインを実行する(ステップ148)。ソフトウェア手段64は放射線医のIDコードと患者のコードとのマッチングを行い、正しい放射線医が正しい患者のデータを吟味していることを保証する。放射線医のIDコードが承認されれば、ソフトウェアはその放射線医に先に進む権限を与える。ソフトウェア手段64は自動「OK」メッセージを生成して技師に返す。放射線医のIDコードが患者のコードに一致しなければ、ソフトウェアはアクセスを拒否し、自動「拒否」メッセージを生成し、これが技師に送り返される。
【0027】
放射線医はスキャンが正しいかどうか、漏れがないかどうか、コントラストが適正かどうかおよびその他の重要な基準について吟味する(ステップ150)。放射線医は患者の解放を承認したり(ステップ152)、追加的なスキャンを要求したり、選択されたスキャンの反復を要求したり、あるいは患者のファイルもしくは患者の外観画像といったさらなる情報を要求したりしうる。外観画像は外傷の場合にはとりわけ有益である。患者の外観画像は、検査室14内のハンドヘルド型デジタルカメラを用いて、あるいはリアルタイムビデオカメラを用いて撮影されうる。放射線医はライブビデオをタブレットコンピュータなどから制御して、ズーム、視野などを制御できる。
【0028】
技師は放射線医の応答があるかどうか見る(ステップ154)。技師は放射線医の応答を受け取ったのち、受信されたとの受信確認を送る(ステップ156)。それにより、技師は検査を終了し、ならびに、患者を解放するか、検査の全部もしくは一部を反復するか、または放射線医にさらなるデータ158を送るかする。
【0029】
さらなる改善として、二人以上の放射線医または医師が画像を吟味し、互いにコミュニケーションをとりあってもよい。たとえば、第一の放射線医が画像を相談のために第二の放射線医に送ることができるが、相談は二人の放射線医の間で口頭で行ってもよいし、あるいはテキストをタイプすることによって行ってもよい。
【0030】
本発明は好ましい実施形態との関連で記載されてきた。以上の詳細な記述を読み、理解すれば他の者にも修正および変更が思いつくこともあろう。本発明は、付属の特許請求およびその等価物の範囲にはいる限りのそのようなあらゆる修正および変更を含むものとして解釈されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】双方向通信システムの図式的な図である。
【図2】スキャナ近辺に位置する双方向通信システムの一部の図式的な図である。
【図3】一つまたは複数のリモート位置に位置する双方向通信システムの一部の図式的な図である。
【図4A】撮像技師と吟味役の医療専門家との間の作業フローのブロック図の前半である。
【図4B】撮像技師と吟味役の医療専門家との間の作業フローのブロック図の後半である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手順が執り行われ、診断画像が表示されうる撮像ワークステーションと、一人または複数の医療専門家との間の通信のための撮像通信システムであって:
一人または複数の医療専門家を選び、アドレス指定する手段と、
前記一人または複数の選択された医療専門家に送るべき電子画像表現を選択する手段と、
前記少なくとも一人の選択された医療専門家のアドレスと前記選択された電子画像表現とを無線送信フォーマットに整形する手段と、
リモート位置で無線送信を受信する複数のリモート受信手段と、
前記複数の受信手段のそれぞれに接続されていて、受信される各無線送信を調べて対応する所定のアドレスを探すアドレス読み取り手段と、
各リモート受信手段に接続されていて、前記アドレス読み取り手段が前記対応する所定のアドレスを前記受信された無線通信内に見出すのに反応して、該受信された無線送信の電子画像部分を人間が読み取れる表示のために適切なフォーマットに変換するビデオ処理手段、
とを有することを特徴とするシステム。
【請求項2】
複数のポータブルユニットをさらに含む請求項1記載のシステムであって、各ポータブルユニットが、人間が読み取れる表示を生成するためのモニタ手段ならびに、
前記受信手段、
対応するアドレス読み取り手段および、
対応するビデオ処理手段
のうちの一つを含むことを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムであって、前記ポータブルユニットが、PDA、ノートパソコン、タブレットパソコンのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
請求項2記載のシステムであって、各ポータブルユニットがさらに:
医療専門家が前記ワークステーションへの通信のために情報を入力するリモート入力手段と、
前記ワークステーションおよび別のポータブルユニットのうちの少なくとも一方のアドレスが選択できるアドレスメモリと、
前記アドレスおよび前記入力情報を無線送信フォーマットに整形する手段と、
前記整形されたアドレスおよび情報を無線で送信するための送信手段、
とを含むことを特徴とするシステム。
【請求項5】
前記入力手段が、マイクロホン、タッチスクリーン、キーパッドおよびジョイスティックもしくはマウスのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記入力手段がマイクロホンを含み、前記整形手段が該マイクロホンからの音声情報を無線送信のために適切なフォーマットに整形することを特徴とする、請求項4記載のシステム。
【請求項7】
請求項4記載のシステムであって、さらに:
前記ポータブルユニットから無線通信を受信するための、当該ワークステーションに付随する受信手段と、
前記受信された無線通信のアドレス部分を読み取り、前記受信されたアドレス部分が所定のワークステーションアドレスに一致するかどうかを判定するアドレス読み取り手段と、
前記受信された無線通信で対応するアドレス部分が所定のワークステーションアドレスに一致するものの入力情報部分を、人間が読み取れるフォーマットおよび人間が聞き取れるフォーマットのうちの少なくとも一方に変換する手段、
とを含むことを特徴とするシステム。
【請求項8】
前記ワークステーションがスキャン室に隣接して配置されており、さらに:
スキャン室内に配置されている診断スキャナと、
前記診断スキャナ内の患者を支持する患者台と、
スキャン室内に配置されている、患者台の上の患者を見るための電子カメラであって、該電子カメラからの電子画像を選択されたポータブルユニットへの無線通信のために整形するためのフォーマット手段に接続されている電子カメラ、
とを含むことを特徴とする、請求項2記載のシステム。
【請求項9】
前記電子カメラの視野、焦点および方向のうちの少なくとも一つを調整するための電気機械式制御手段であって前記ポータブルユニットの入力手段から発する制御信号を受信するために受信手段およびワークステーションアドレス認識手段に接続されている電気機械式制御手段、をさらに含むことを特徴とする、請求項8記載のスキャナ。
【請求項10】
前記フォーマット手段が、無線送信ユニットを含む病院をベースとするネットワークと携帯電話タワーとのうちの少なくとも一つに接続されていることを特徴とする、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
撮像ワークステーションと一人または複数の吟味する医療専門家との間の撮像通信の方法であって:
一人または複数の医療専門家を選択してアドレス指定し、
前記一人または複数の選択された医療専門家に送るべき電子画像表現を選択し、
前記少なくとも一人の医療専門家のアドレスと前記選択された画像とを無線送信フォーマットに整形し、
無線送信をリモート位置で受信し、
受信される各無線送信を調べて対応する所定のアドレスを探し、
前記対応する所定のアドレスを前記受信された無線通信内に見出すのに反応して、該受信された無線送信の電子的部分を人間が読み取れる表示のために適切なフォーマットに変換する、
ことを含む方法。
【請求項12】
第一のリモート位置において、当該ワークステーションのところにいるオペレーターへの指示を用意し、該指示および当該ワークステーションのアドレスを無線送信のために適切なフォーマットに整形する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
【請求項13】
指示を用意する前記ステップが、タッチスクリーンに触れること、キーボード入力の使用および音声入力を行うことのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第一のリモート位置から別のリモート位置にいる別の放射線医に少なくとも前記診断画像を無線で転送し、
前記別の位置から前記第一のリモート位置の医療専門家および当該ワークステーションのうちの少なくとも一方に情報を無線で送る、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項12記載の方法。
【請求項15】
診断スキャナ内に患者を位置させ、
診断画像情報を生成するために診断スキャンを執り行い、
生成された診断情報を診断画像に再構成し、
生成された診断画像を表示し、
表示された診断画像のうち代表例となるものを前記無線送信に組み込むために選択する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記診断画像がリモート位置の一つに転送される間、患者を診断スキャナ内に保持し、
前記リモート位置において前記人間に読み取れる表示を医療専門家に表示し、
前記人間に読み取れる表示を分析したのちに当該ワークステーションに:(1)患者を解放すること、(2)さらなる診断スキャンを執り行うことのうちの一方を行う指示を送信する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の方法。
【請求項17】
診断スキャナ内の患者を光学的に撮像して患者の電子的な光学画像を生成し、
前記電子的な光学画像および前記選択された医療専門家のアドレスを無線送信のためのフォーマットに整形する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記リモート位置から前記電子的な光学画像を生成するカメラの視野を無線で制御する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記第一のリモート位置からの指示に反応して、前記第一の位置への追加的な患者記録および情報を無線で転送する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項12記載の方法。
【請求項20】
前記第一のリモート位置において、前記診断画像を吟味し、当該ワークステーションに前記画像の承認を無線で送り、
当該ワークステーションにおいてスキャンされた患者を解放する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項12記載の方法。
【請求項21】
前記第一のリモート位置において、前記診断画像を分析し、当該ワークステーションにさらなる診断画像を求める指示を無線で送信し、
当該ワークステーションにおいて診断スキャナを制御して患者の追加的な診断画像を生成する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項12記載の方法。
【請求項22】
撮像スキャナ通信システムであって:
患者情報を生成するための、当該スキャナ近辺に位置された生成手段と、
当該スキャナ近辺に位置している撮像スキャナ人員と一つまたは複数のリモート位置に位置している一人または複数の病院放射線医との間でデータ転送を容易化にする手段と、
当該スキャナ近辺に位置しており前記容易化手段に結合されている、当該スキャナ近辺から前記リモート位置に患者情報を含む第一のデータを送信し、前記リモート位置から送られたデータを受信するための第一の手段と、
前記関連するリモート位置に位置しており前記容易化手段に結合されている、前記関連するリモート位置においてデータを受信し、前記リモート位置から当該スキャナ近辺にリモートデータを送信するためのリモート手段、
とを有することを特徴とするシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2007−507035(P2007−507035A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527523(P2006−527523)
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051729
【国際公開番号】WO2005/030045
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】