説明

作業管理装置、作業管理システム、及び作業管理方法、並びにピッキング台車

【課題】作業の進捗状況を容易に把握することができる作業管理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】作業管理装置20は、作業内容を特定する情報が書き込まれたICタグを投入する作業管理ボックス21と、作業管理ボックス21に付設され、その作業管理ボックス21に投入されたICタグを検出してその情報を読み取るICタグリーダライタ25と、ICタグリーダライタ25の読取情報に基づいて作業の進捗を判定する制御部26と、制御部26の指令により作業の進捗を告知するLEDランプ23と、を有している。このため、作業者は、作業開始に際し、ICタグを作業管理ボックス21に投入するだけでよく、又、作業終了に際し、ICタグを、作業管理ボックス21から取り出すだけでよい。また、作業者は、ICタグを投入後の進捗状況は、LEDランプ23で告知されるので、作業者及び作業管理者などが、作業の状態を容易に判定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業の進捗状況を容易に把握することができる作業管理装置、作業管理システム、及び作業管理方法、並びにピッキング台車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業管理を行なう場合、作業実績収集システムの端末又は無線ハンディターミナルから、作業開始及び作業終了を入力する方法が一般的である。
【0003】
また、作業管理のひとつの指標である作業時間を特定する方法として、作業者が携帯する作業者特定用ID(Identification)タグと、作業対象物品を特定する作業対象物特定用IDタグをIDタグ読取装置(IC(Integrated Circuit)タグ読取装置)で読み取り、その読み取った情報と、作業エリアを特定する情報及びその作業エリアの作業設備の稼動情報を実績管理CPU(Central Processing Unit)へ送信することで、作業時間を管理する技術について開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005-182656号公報(段落0023〜0034、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業実績収集システムの端末又は無線ハンディターミナルを用いる方法では、作業者が組立作業を中断して作業実績を入力する必要があり、組立効率低下や作業者への負担が増大する問題があった。
【0005】
特許文献1に記載された作業実績収集システムのICタグ読取装置は、作業エリアに設置され、作業対象物品が搬送された作業エリアの広範囲な領域をカバーする読取装置である。よって、ICタグ読取装置は、作業エリアにある全てのICタグを読み込むため、作業管理に必要な作業者特定用ICタグ、作業対象物特定用ICタグ以外の部材品のトレーサビリティ管理用のICタグなどの多くの情報を読み取ってしまい、誤動作を生じる問題がある。また、作業エリアの作業の進捗状況は、実績管理CPUで、作業設備の稼動情報を分析しなければわからないのが現状である。
【0006】
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、作業の進捗状況を容易に把握することができる作業管理装置、作業管理システム、及び作業管理方法、並びにピッキング台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、作業管理装置は、作業内容を特定する情報が書き込まれたICタグを置く置き場所(例えば、作業管理ボックス21)に付設され、その置き場所に置かれたICタグを検出してその情報を読み取るICタグ読取手段(例えば、ICタグリーダライタ15)と、ICタグ読取手段の読取情報に基づいて作業の進捗を判定する作業進捗判定手段(例えば、制御部26)と、作業進捗判定手段の指令により前記作業の進捗を告知する告知手段(例えば、LEDランプ23)と、を有することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、作業者は、作業開始に際し、ICタグを置き場所に置くだけでよく、また、作業終了に際し、ICタグを置き場所から取るだけでよい。また、作業者の作業進捗状況を告知手段により、例えば、作業中、作業停滞、作業完了、あるいは、特急作業であるかが表示されるので、その作業エリアでの作業状況をひと目で判断することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業の進捗状況を容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
《第1の実施形態》
図1は、作業管理システム及び作業管理装置を示す構成図である。作業管理システム100は、指図(さしず)発行装置10と、作業管理装置20と、サーバ30とを備えている。指図発行装置10と、作業管理装置20と、サーバ30とは、LAN(Local Area Network)などのネットワーク40で接続されている。
【0011】
指図発行装置10は、作業が必要になった際に、指図を発行する端末であり、サーバ30の記憶部31に、指図内容及び組付指示情報を登録する。なお、組付指示情報とは、製品・半製品を組立てていく(組付けていく)上で必要な部品及び手順の情報をいう。ここでは、組付指示情報として、電子回路基板74(図3参照)に部品を取付ける組立工程を一例としている。
【0012】
指図発行装置10は、情報処理部11、キーボード13、表示装置14、ICタグリーダライタ15、及びプリンタ16を備える。情報処理部11は、指図を発行する指図発行部12を有し、指図発行部12の指示により、指図50をプリンタ16にて出力する。また、ICタグリーダライタ15は、指図発行部12の指示により、作業内容を特定する情報を作業特定用ICタグ51に書き込む。
【0013】
作業内容を特定する情報とは、例えば、指図番号、製造する製品・半製品の品名または型番、製作員数である。また、作業対象物品の作業内容を特定する情報の詳細情報として、作業員が、電子回路基板74(図3参照)に部品75(図3参照)を取付ける際の組付情報が記載されている。具体的には、部品75の種別、員数、及び部品の取付け順序である。
【0014】
指図50は、製品の組立工程のルートが記載された書類である。具体的には、電子回路基板74に取り付ける部品75は各種のものがあり、その各種部品75を電子回路基板74に組付ける順序(工程のルート)が記載されている。例えば、CPU工程、CPU周辺部品工程、電源工程、I/Oインターフェース工程がある。作業者は、指図50より作業工程のルートを判断することができる。
【0015】
作業特定用ICタグ51は、RFID(Radio frequency identification)などの非接触の無線用ICタグを使用し、指図50としての書類に添付される。なお、作業特定用ICタグ51は、例えば、電池未搭載型で受信電波から電力を得るものであれば、小型化や低コスト化などを実現しやすくて好ましいが、電池搭載型のものであってもよい。
【0016】
作業管理装置20は、LED(Light Emitting Diode)ランプ23及び投入口24を有する作業管理ボックス21と、作業管理ボックス21の側面に付設される作業管理装置本体22とを備えている。構成の詳細は、図2を参照して説明する。
【0017】
図2は、作業管理装置の構成を示すブロック図である。作業管理装置20は、ICタグを読み取り、読み取った作業の進捗状況をLEDランプ23により表示する機能と、その読み取った情報をサーバ30へ送信する機能とを備えている。作業管理装置本体22は、ICタグリーダライタ25、制御部26、通信部27、及び入力部28を有している。
【0018】
作業管理ボックス21は、指図50を、作業の開始時に投入するボックスである。また、作業者は、作業が終了すると、指図50を作業管理ボックス21から取り出し、電子回路基板74(図3参照)に取り出した指図50を添付して、次の工程に配送する。
【0019】
ICタグリーダライタ25は、作業管理ボックス21に指図50が投入された際、作業特定用ICタグ51との通信を確認すると、指図50に添付されている作業特定用ICタグ51の情報を読み取り、制御部26に通信開始情報を送信する。また、ICタグリーダライタ25は、作業管理ボックス21から、指図50が取り出された際、作業特定用ICタグ51との通信の断絶を確認すると、制御部26に通信終了情報を送信する。
【0020】
制御部26は、具体的には、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。制御部26は、ICタグリーダライタ25からの通信開始情報を受信すると、通信部27を介して、サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業内容を特定する情報とを送信する。通信開始情報には、例えば、作業管理ボックス21のID、通信開始時刻がある。作業内容を特定する情報には、例えば、指図50の指図番号、製造する製品・半製品の品番、製作員数がある。また、制御部26は、ICタグリーダライタ25からの通信終了情報を受信すると、通信部27を介して、サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信終了情報と、作業内容を特定する情報とを送信する。通信終了情報には、例えば、作業管理ボックス21のID、通信終了時刻がある。作業内容を特定する情報には、例えば、指図50の指図番号、製造する製品・半製品の品番、製作員数がある。
【0021】
なお、作業管理ボックス21には、複数のICタグを投入してもよい。他のICタグとしては、例えば、作業者を特定する情報が書き込まれた作業者特定用ICタグがある。ICタグリーダライタ25は、作業者特定用ICタグが投入された際、作業者特定用ICタグの情報を読み取り、サーバ30に、作業者特定用ICタグとの通信開始情報と、作業者を特定する情報(例えば、図5の作業者M0001)とを送信する。通信開始情報には、例えば、作業管理ボックス21のID、通信開始時刻がある。また、ICタグリーダライタ25は、作業管理ボックス21から、作業者特定用ICタグが取り出された際、作業者特定用ICタグとの通信の断絶を確認すると、サーバ30に、作業者特定用ICタグとの通信終了情報と、作業者を特定する情報とを送信する。通信終了情報には、例えば、作業管理ボックス21のID、通信終了時刻がある。
【0022】
さらに、制御部26は、ICタグリーダライタ25の読取情報に基づいて作業の進捗を判定し、その判定結果に基づいて、表示色をLEDランプ23に指令する。詳細な制御プログラムのフローチャートについては後記する(図6参照)。なお、入力部28は、制御部26の初期設定などの入力を行なう。
【0023】
LEDランプ23は、例えば、光の3原色RGB(赤・緑・青)の発光ダイオードを有し、発光ダイオードの全面に長方形のレンズを有している。これにより、作業管理者が、作業エリアの作業進捗状況を、比較的遠方からも確認することができる。LEDランプ23の発光色は、作業の進捗状況に応じて異なることが好ましい。例えば、作業待ちの場合は白色、作業中の場合は青色、特急作業の場合は黄色、所定時間以上が経過して作業が停滞の場合は赤色とする。これにより、複数の作業エリアを管理する作業管理者は、LEDランプ23の発光色を確認することにより、どの作業エリアに、作業遅れなどの問題を有しているかを判断することができる。なお、LEDランプ23は、詳細な作業の進捗状況の情報を表示する必要がある場合には、LEDディスプレイ形として、文字などを表示してもよい。
【0024】
サーバ30(図1参照)は、複数の製造エリアからの作業実績情報を記憶し、作業実績情報を分析するサーバである。サーバ30は、指図発行装置10からの登録情報を、記憶部31に記憶する。また、サーバ30は、作業管理装置20からの情報、すなわち、通信開始情報、作業内容を特定する情報、通信終了情報を受信すると、記憶部31に記憶する。受信された情報には、年月日を含む時刻情報(タイムスタンプ)が付加されて記憶される。記憶部31に記憶される時刻情報には、通信開始情報に含まれる通信開始時刻、通信終了情報に含まれる通信終了時刻、及び受信された情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)がある。受信された情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)は、通信開始時刻及び通信終了時刻のバックアップとして利用してもよい。また、作業管理装置20から送付された情報に、時刻情報が含まれていない場合は、受信された情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)が、受信された情報の管理に利用される。サーバ30は、記憶部31の情報から、例えば、指図別の作業時間を演算し、演算結果を記憶部31に記憶する。
【0025】
図3は、作業エリアの作業台の一例を示す外観斜視図である。作業台71の下部には、作業管理装置20が設置されている。作業管理ボックス21は、作業者が、指図50を作業開始時に投入、作業終了時に取出し容易なように、図面前方に傾斜している。これにより、作業者は、作業管理ボックス21内の指図50の有無も確認が容易になる。なお、作業管理ボックス21の投入口24は、略垂直で上方向にあることが好ましい。これにより、作業管理ボックス21の設置面積を最小化することができる。
【0026】
作業台71の上部(上面)は、電子回路基板74の組立作業エリアであり、また、作業者の前方には、複数の部品箱72が設置されている。表示装置80は、作業補助台73の上部に設置されており、作業内容の情報が表示される。作業者は、表示装置80に表示された情報に従い、電子回路基板74の作業を行なう。
【0027】
図4は、作業中に表示装置に表示される画面の例を示す説明図である。適宜図1〜図3を参照して説明する。表示装置80は、作業に関する情報を表示するものであり、スイッチ76の押下によって画面が切り替わり、また、ネットワーク40を経由してサーバ30と接続されている。サーバ30は、作業管理装置20から送信された作業を特定する情報を受信すると、表示装置80に、該当する作業内容を表示する。表示装置80には、指図番号81、指図内容82(組付けする製品・半製品の型番、品名及び員数(個数)を含む。)、組付指示情報83(手順及び作業内容)、工程ID84、作業者ID85、完成員数(完成個数)86、作業着手日時・作業終了日時87及び詳細作業時刻88が表示される。
【0028】
指図番号81には、作業特定用ICタグ51に対応する作業内容を特定する情報(例えば、A0001)が表示される。また、指図内容82及び組付指示情報83には、指図番号81に関する詳細情報(手順、作業内容)が表示される。工程ID84には、工程を特定する情報(例えば、W0001)が表示される。作業者ID85には、作業者を特定する情報(例えば、M0001)が表示される。なお、作業者を特定する情報は、予めサーバ30の記憶部31に登録しておいてもよいし、あるいは、作業者を特定するためのICタグ(不図示)を作業者が作業管理ボックス21に投入することでサーバ30が認識し、作業者ID85に表示するようにしてもよい。
【0029】
作業着手日時・作業終了日時87には、指図50が作業管理ボックス21に投入された時刻、及び、作業管理ボックス21から取り出された時刻が表示される。完成員数86には、製作員数(ここでは8枚)のうち完成した数が表示される。詳細作業時刻88には、各手順の終了時刻が表示され、例えば、各手順の終了時にスイッチ76が押されると、その時刻を表示する。このようにして、作業者は、表示装置80の表示画面による作業内容の指示に従い、作業を確実に進めることができる。
【0030】
図5は、サーバの記憶部に記憶される作業工程毎の作業実績を示す説明図である。指図毎の各リーダライタへの投入時刻や取出時刻などについて説明する。指図No毎に、指図50の作業管理ボックス21への投入時刻(作業開始)、作業管理ボックス21からの取出時刻(作業終了)、作業工程に関する情報、作業者に関する情報が記憶されている。図5によれば、例えば、全体の作業工程W0001のひとつである作業内容(指図No)A0001は、2006年5月10日に作業者M0001により、投入時刻9:00に作業を開始し、取出時刻9:35に終了していることがわかる。また、作業内容(指図No)A0002は、2006年5月10日に作業者M0002により、投入時刻9:50に作業を開始し、取出時刻10:40に作業を終了していることがわかる。
【0031】
次に、作業管理装置20の作業進捗状況の表示機能について説明する。
図6は、第1の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。作業管理装置20の電源が入ると、制御部26は、LEDランプ23に初期告知指令を出し、白色を点灯する(ステップS101)。なお、LEDランプ23は、点灯された発光色の保持回路(図示せず)により、次の告知指令が来るまで発光色を保持する。発光色の保持回路は、ここでは、LEDランプ23側にあるが、制御部26側にあってもよい。図3に示すように、作業エリアの作業者は、指図50が添付された電子回路基板74を受理すると、指図50を、作業台71下部に設置されている作業管理ボックス21の投入口24から投入する。ICタグリーダライタ25は、ICタグリーダライタ25内のアンテナ(図示せず)から制御信号を含む電波を所定時間毎に発信しており、指図の投入を検知したか否かを判定する(ステップS102)。なお、ステップS102において、制御信号を含む電波は、ICタグリーダライタ25内のアンテナ(図示せず)から連続的に発信しておいてもよい。
【0032】
作業特定用ICタグ51内のアンテナがICタグリーダライタ25からの電波を受信すると、アンテナの共振作用により起電力を発生する。発生した電力により作業特定用ICタグ51内の回路が起動し、必要な処理を行なう。その処理結果を作業特定用ICタグ51側のアンテナから送信する。ICタグリーダライタ25は、ICタグリーダライタ25のアンテナで、送信された電波を受信し、指図50の投入を検知する(ステップS102,Yes)。ICタグリーダライタ25が、指図50の投入を検知できない場合(ステップS102,No)は、ステップS102を継続する。
【0033】
ICタグリーダライタ25は、検知した作業特定用ICタグ51の情報を読み取り、制御部26は、通信部27及びネットワーク40を介してサーバ30に、ICタグ投入情報である作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業内容を特定する情報とを送信する(ステップS103)。また、制御部26は、LEDランプ23に作業中告知指令を出し、青色を点灯する(ステップS104)。
【0034】
制御部26は、指図50の指図内容が他に優先して作業を行なうことが必要な特急作業の内容(特急指図)か否かを判定する(ステップS105)。ステップS105において、特急指図の場合(ステップS105,Yes)は、制御部26は、LEDランプ23に特急告知指令を出し、黄色を点灯する(ステップS106)。ステップS105において、特急指図でない場合(ステップS105,No)は、ステップS107へ進む。
【0035】
制御部26は、作業時間(指図を投入した時刻からの経過時間)が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS107)。所定時間以上の場合(ステップS107,Yes)は、制御部26は、LEDランプ23に停滞告知指令を出し、赤色を点灯する(ステップS108)。所定時間以上でない場合(ステップS107,No)は、ステップS109へ進む。
【0036】
ステップS109において、ICタグリーダライタ25は、作業特定用ICタグ51との通信を所定時間毎に実施しており、通信が確認できている場合は、作業者が指図50を、作業管理ボックス21の投入口24から取り出したと検知せず(ステップS109,No)、ステップS107へ戻る。所定時間において通信が確認できない場合、作業者が指図50を、作業管理ボックス21の投入口24から取り出したと検知し(ステップS109,Yes)、ステップS110へ進む。
【0037】
制御部26は、ネットワーク40を介して、サーバ30にICタグ取出情報である作業特定用ICタグ51との通信終了情報と、作業内容を特定する情報とを送信する(ステップS110)。その後、制御部26は、ステップS101に戻り、LEDランプ23に初期告知指令を出し、白色を点灯する。
【0038】
本実施形態によれば、作業管理装置20は、作業内容を特定する情報が書き込まれた作業特定用ICタグ51を投入する作業管理ボックス21と、作業管理ボックス21に付設され、その作業管理ボックス21に投入されたICタグを検出してその情報を読み取るICタグリーダライタ25と、ICタグリーダライタ25の読取情報に基づいて作業の進捗を判定する制御部26と、制御部26の指令により作業の進捗を告知するLEDランプ23と、を有している。このため、作業者は、作業開始に際し、ICタグを作業管理ボックス21に投入するだけでよく、又、作業終了に際し、ICタグを、作業管理ボックス21から取り出すだけでよい。また、作業者は、ICタグを投入後の作業の進捗状況は、LEDランプ23で告知されるので、作業者及び作業の管理者などが、作業の状態を容易に把握することができる。さらに、ICタグの投入時刻と取出時刻が、サーバ30に記憶されるので、実質的な作業時間を収集することができる。
【0039】
《第2の実施形態》
図7は、自立型作業管理装置を示す構成図である。図7に示される構成は、図1に示される構成に対して、作業管理装置20Aが、自立型のポールの上部に取り付けられており、作業エリアの近傍に設置される。また、作業管理装置20Aには、LEDランプが複数設置され、第1のLEDランプ23a、第2のLEDランプ23b、及び第3のLEDランプ23cを有している。これにより、複数の指図、例えば、指図50a及び指図50bに対して、夫々作業の進捗状況を、第1のLEDランプ23a及び第2のLEDランプ23bにより表示することができる。第3のLEDランプ23cは、過多の指図が、作業管理ボックス21に投入された場合に利用される。なお、指図50aには、作業特定用ICタグ51aが添付されており、指図50bには、作業特定用ICタグ51bが添付されている。図7において、図1に記載の同一構成品については同一番号を付しており、説明は省略する。
【0040】
図8は、第2の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。図8(a)は、初期設定フローチャートであり、図8(b)は、指図の投入検知フローチャートであり、図8(c)は、指図の取出し検知フローチャートである。図8(b)と図8(c)は、所定時間経過毎及び外部からの指令などにより、随時切換えられる。ここでは、切換えの所定時間経過毎による切換えとして説明する。また、図8のフローチャートの説明においては、最初に、複数の指図と複数のLEDランプの一例として指図50とLEDランプ23として説明し、そののち具体的な動作例において、複数の指図(指図50a、指図50b)と、複数のLEDランプ(第1のLEDランプ23a、第2のLEDランプ23b、及び第3のLEDランプ23c)との関係を含めて動作例を説明する。
【0041】
図8(a)において、作業管理装置20Aの電源が入ると、制御部26は、LEDランプ23に初期告知指令を出し、白色を点灯する(ステップS201)。その後、作業管理ボックス21への指図の投入数を「0」(零)に初期化し(ステップS202)、図8(b)の処理へ進む(ステップS203)。
【0042】
図8(b)において、制御部26は、作業管理ボックス21への指図の投入数を設定する(ステップS204)。最初、指図の投入数は、ステップS202の初期値の値が引継がれる。制御部26は、指図の投入検知を継続(検知継続)するか否かを判定する(ステップS205)。投入検知が切換えの所定時間未満であれば、投入検知を継続する(ステップS205,Yes)。ICタグリーダライタ25は、ICタグリーダライタ25内のアンテナ(図示せず)から制御信号を含む電波を所定時間毎に発信しており、指図の投入を検知したか否かを判定する(ステップS207)。一方、投入検知が切換えの所定時間以上であれば(ステップS205,No)、図8(c)の処理へ切換える(ステップS206)。
【0043】
ICタグリーダライタ25は、ICタグリーダライタ25のアンテナで、作業特定用ICタグ51のアンテナから送信された電波を受信し、指図50の投入を検知した場合(ステップS207,Yes)、ステップS208へ進む。ICタグリーダライタ25が、指図50の投入を検知できない場合(ステップS207,No)は、ステップS205へ戻る。
【0044】
ステップS208において、ICタグリーダライタ25は、検知した作業特定用ICタグ51の情報を読み取る。制御部26は、通信部27及びネットワーク40を介して、サーバ30に、ICタグ投入情報である作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業内容を特定する情報とを送信し(ステップS208)、ステップS209へ進む。さらに、制御部26は、LEDランプ23に作業中告知指令を出し、青色を点灯し(ステップS209)、ステップ210へ進む。
【0045】
ステップS210において、制御部26は、指図50の指図内容が特急作業の内容か否かを判定する。特急作業の場合(ステップ210,Yes)、制御部26は、LEDランプ23に特急告知指令を出し、黄色を点灯し(ステップS211)、ステップS212へ進む。特急作業でない場合(ステップS210,No)、ステップS212へ進む。
【0046】
制御部26は、指図の投入数に「1」を加算し(ステップS212)、指図の投入数が、所定値(つまり適正指図許容数)「N」を超えているか否かを判定する(ステップS213)。指図の投入数が「N」を超えている場合(ステップS213,Yes)、制御部26は、LEDランプ23に過多告知指令を出し、赤色を点滅する(ステップS214)。そして、図8(c)の処理へ切換える(ステップS215)。指図の投入数が、所定値「N」を超えていない場合(ステップS213,No)、ステップS205へ戻る。
【0047】
図8(c)の処理に切換えられると、制御部26は、作業管理ボックス21への指図の投入数を設定する(ステップS220)。指図の投入数は、図8(b)の処理での指図の投入数の値が引継がれる。制御部26は、指図の取出しの検知を継続するか否かを判定する(ステップS221)。取出しの検知が切換えの所定時間未満であれば、取出しの検知を継続し(ステップS221,Yes)、投入されたICタグ(各ID)に対して、作業時間(指図を投入した時刻からの経過時間)が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS223)。投入時間が所定時間以上である場合(ステップS223,Yes)、制御部26は、LEDランプ23に停滞告知指令を出し、赤色を点灯し(ステップS224)、ステップS225へ進む。投入時間が所定時間未満である場合(ステップS223,No)、ステップS225へ進む。一方、取出し検知が切換えの所定時間以上であれば(ステップS221,No)、図8(b)の処理へ切換える(ステップS222)。
【0048】
ステップS225において、ICタグリーダライタ25は、作業特定用ICタグ51との通信を所定時間毎に実施しており、通信が確認できている場合は、作業者が指図50を、作業管理ボックス21の投入口24から取り出したと検知せず(ステップS225,No)、ステップS221へ戻る。所定時間において通信が確認できない場合、作業者が指図50を、作業管理ボックス21の投入口24から取り出したと検知し(ステップS225,Yes)、ステップS226へ進む。
【0049】
制御部26は、サーバ30に、ICタグ取出情報である作業特定用ICタグ51との通信終了情報と、作業内容を特定する情報とを送信する(ステップS226)。その後、制御部26は、LEDランプ23に初期告知指令を出し、白色を点灯し(ステップS227)、指図の投入数から「1」を減算する(ステップS228)。
【0050】
ステップS229において、制御部26は、指図の投入数が「0」であるか否かを判定する。指図の投入数が「0」である場合(ステップS229,Yes)、図8(b)の処理へ切換える(ステップS230)。指図の投入数が「0」でない場合(ステップS229,No)、ステップS221へ戻る。
【0051】
次に、フローチャートの具体的な動作例について説明する。詳細な手順は、すでに図8で説明した。ここでは、LEDランプの点灯の状態を中心に説明し、他の手順の説明は随時省略する。作業管理ボックス21に、指図50aが投入され、次に特急指図である指図50bが投入され、さらに指図50c(図示せず)が投入されたとして説明する。なお、所定値(適正指図許容数)「N」は「2」とし、制御部26は、投入数が「2」を超えている場合は過多告知指令を出すとする。
【0052】
ステップS202のとき、第1のLEDランプ23a、第2のLEDランプ23b及び第3のLEDランプ23cが、白色に点灯される。指図50aが投入されると、指図(ICタグ)の投入の検知が判定され(ステップS207,Yes)、第1のLEDランプ23aが青色に点灯される(ステップS209)。特急指図でないので、ステップ212へ進む。投入数に「1」が加算され(ステップS212)、投入数は「1」となる(ステップS213,No)ので、ステップS205へ戻る。
【0053】
続いて指図50bが投入されると、指図(ICタグ)の投入の検知が判定され(ステップS207,Yes)、第2のLEDランプ23bが青色に点灯される(ステップS209)。特急指図であると判定され(ステップS210,Yes)、第2のLEDランプ23bが黄色に点灯される(ステップS211)。投入数に「1」が加算され(ステップS212)、投入数は「2」となる(ステップS213,No)ので、ステップS205へ戻る。
【0054】
さらに、続いて指図50cが投入されると、指図(ICタグ)の投入の検知が判定され(ステップS207,Yes)、第3のLEDランプ23bが青色に点灯される(ステップS209)。特急指図でないので、ステップ212へ進む。投入数に「1」が加算され(ステップS212)、投入数は「3」となる(ステップS213,Yes)ので、第3のLEDランプ23bが赤色に点滅され、ステップS205へ戻る。この時点においては、第1のLEDランプ23aが青色に点灯され、第2のLEDランプ23bが黄色に点灯され、及び第3のLEDランプ23cが赤色に点滅されている。
【0055】
その後、作業管理ボックス21から、指図50cが取出され、さらに指図50bが取出されたが、指図50aが所定時間以上放置されたとして説明する。
【0056】
所定時間内に指図50cが取出されると、指図(ICタグ)の取出しの検知が判定され(ステップS225,Yes)、第3のLEDランプ23cが白色に点灯される(ステップS227)。投入数から「1」が減算され(ステップS228)、投入数は「2」となり、「0」でないので(ステップS229,No)ので、ステップS221へ戻る。
【0057】
続いて、所定時間内に指図50bが取出されると、指図(ICタグ)の投入の検知が判定され(ステップS225,Yes)、第2のLEDランプ23bが白色に点灯される(ステップS227)。投入数から「1」が減算され(ステップS228)、投入数は「1」となり、「0」でないので(ステップS229,No)、ステップS221へ戻る。
【0058】
さらに続いて、指図50aが所定時間以上放置されると、各IDに対して所定時間以上だと判定され(ステップS223,Yes)、第1のLEDランプ23aが赤色に点灯される(ステップS224)。この時点においては、第1のLEDランプ23aが赤色に点灯され、第2のLEDランプ23bが白色に点灯され、及び第3のLEDランプ23cが白色に点灯されている。
【0059】
本実施形態によれば、作業者又は作業管理者などは、図7の作業管理装置20AのLEDランプ23a,23b,23cの発光色により、何枚の指図が入っているか、作業中(青色点灯)、作業停滞(赤色点灯)、作業完了(白色点灯)、特急作業(黄色点灯)、作業過多(赤色点滅)のいずれかの作業進捗状況を、ひと目で確認することができる。
【0060】
《第3の実施形態》
図9は、ピッキング台車に作業管理装置を設置した場合を示す構成図である。ピッキング台車60は、組立工程で必要な部品をピッキングするときに用いる台車である。図9には、電子回路基板74が入ったワークケース61がピッキングされている状態が示されている。ピッキング台車60の側面には、作業管理装置20Bが設置されている。図9の作業管理装置20Bは、図1の作業管理装置20と同様であるが、台車特定用ICタグ52が、作業管理ボックス21に設置されている。ピッキング台車60に作業管理装置20Bを設置することにより、ピッキング作業の作業進捗状況を、LEDランプ23に表示することができる。また、ピッキング指図の内容と、ピッキングした部品が一致しないなどのピッキング指図内容との不一致が生じた場合に、警告表示することができる。なお、図1に記載の同一構成品については、同一番号を付しており、説明は省略する。
【0061】
図10は、第3の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートと同一機能については、同一番号を付しており、説明を簡略化する。作業管理装置20Bの電源が入ると、制御部26は、LEDランプ23に初期告知指令を出し、白色を点灯する(ステップS101)。ピッキング作業者が、ピッキング指図を、作業管理ボックス21に投入すると、ICタグリーダライタ25がピッキング指図の投入を検知する(ステップS102,Yes)。ICタグリーダライタ25がピッキング指図の投入を検知しない場合(ステップS102,No)、ステップS102へ戻る。
【0062】
ICタグリーダライタ25は、検知したピッキング指図の添付されているICタグの情報を読み取り、制御部26は、通信部27を介してサーバ30に、通信開始情報と、作業内容を特定する情報とを送信する(ステップS103)。制御部26は、LEDランプ23に作業中告知指令を出し、青色を点灯する(ステップS104)。
【0063】
制御部26は、ピッキング指図内容が特急作業の内容か否かを判定する(ステップS105)。ステップS105において、特急作業の場合(ステップS105,Yes)は、制御部26は、LEDランプ23に特急告知指令を出し、黄色を点灯する(ステップS106)。ステップS105において、特急作業でない場合(ステップS105,No)は、ステップS107へ進む。
【0064】
制御部26は、作業時間(指図を投入した時刻からの経過時間)が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS107)。所定時間以上の場合(ステップS107,Yes)は、制御部26は、LEDランプ23に停滞告知指令を出し、赤色を点灯する(ステップS108)。所定時間以上でない場合(ステップS107,No)は、ステップS301へ進む。
【0065】
ピッキング作業者は、ピッキングした部品のICタグを、作業管理ボックス21に投入する。ステップS301において、制御部26は、ピッキング指図の指定されたピッキング部品IDの一覧中に、ピッキングした部品のICタグから読み込まれた部品IDがあるか否かを判定する。作業内容が一致しない(部品IDが一致しない)場合(ステップS301,Yes)、制御部26は、LEDランプ23に警告告知指令を出し、赤色を点滅する(ステップS302)。作業内容が一致する(ピッキング指図のピッキング部品IDの一覧中に、ピッキングした部品IDがある)場合(ステップS301,No)、ステップS303へ進む。制御部26は、全てのピッキング作業が完了したか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、作業完了の判定は、ピッキング指図で指示されているピッキング部品IDの一覧について全てのピッキングした部品IDがあるか否かで判定する。ピッキング作業が完了していない場合(ステップS303,No)は、ステップS107へ戻る。ピッキング作業が完了した場合(ステップS303,Yes)は、ステップS304へ進む。
【0066】
制御部26は、LEDランプ23に作業完了告知指令を出し、緑色を点灯する(ステップS304)。制御部26は、サーバ30に、作業完了情報を送信する(ステップS305)。
【0067】
本実施形態によれば、ピッキング作業者又は作業管理者などは、図9の作業管理装置20BのLEDランプ23の発光色により、作業中(青色点灯)、作業停滞(赤色点灯)、作業完了(緑色点灯)、特急作業(黄色点灯)、作業不一致(赤色点滅)のいずれかの作業進捗状況を、ひと目で確認することができる。
【0068】
図11は、ピッキング台車がピッキング台車ストックエリアに配置された場合の手順を示す説明図である。ピッキング作業者は、ピッキング作業を完了すると、所定のピッキング台車ストックエリア90に移動する。この場合、ピッキング台車が所定のピッキング台車ストックエリア90に配置されたことを、サーバ30に通知する必要がある。
【0069】
図11(a)は、ピッキング台車ストックエリア90の近傍に、自立式のタグ管理ボックス91が設置されている場合である。タグ管理ボックス91には、ピッキング台車ストックエリア90のエリア位置を記憶したICタグが添付された作業エリア指図53が入れられている。ピッキング作業者は、ピッキング作業完了後、ピッキング台車ストックエリア90の所定位置に配置し、タグ管理ボックス91から、作業エリア指図53を取出し、作業管理ボックス21に投入する。すると、ICタグリーダライタ25は、作業エリア指図53に添付されたICタグの情報を読取り、制御部26は、サーバ30へ、エリア位置情報、台車番号情報、時刻情報を送信する。
【0070】
図11(b)は、ピッキング台車ストックエリア90の近傍に、ピッキング台車60の台車特定用ICタグ52を読み取るICタグリーダライタ92が設置されている場合である。ピッキング作業者は、ピッキング作業完了後、ピッキング台車ストックエリア90の所定位置に配置する。すると、ICタグリーダライタ92は、台車特定用ICタグ52の情報を読取り、サーバ30へ、エリア位置情報、台車番号情報、時刻情報を送信する。本実施形態によれば、ピッキング台車60が、ピッキング台車ストックエリア90の所定位置に配置されたことを、サーバ30に自動的に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】作業管理システム及び作業管理装置を示す構成図である。
【図2】作業管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】作業エリアの作業台の一例を示す外観斜視図である。
【図4】作業中に表示装置に表示される画面の例を示す説明図である。
【図5】サーバの記憶部に記憶される作業工程毎の作業実績を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。
【図7】自立型作業管理装置を示す構成図である。
【図8】第2の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。
【図9】ピッキング台車に作業管理装置を設置した場合を示す構成図である。
【図10】第3の実施形態における作業管理装置の作業進捗の表示手順を示すフローチャートである。
【図11】ピッキング台車がピッキング台車ストックエリアに配置された場合の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
【0072】
10 指図発行装置
12 指図発行部
20,20A,20B 作業管理装置
21 作業管理ボックス
22 作業管理装置本体
23 LEDランプ
23a 第1のLEDランプ
23b 第2のLEDランプ
23c 第3のLEDランプ
24 投入口
25 ICタグリーダライタ
26 制御部
27 通信部
28 入力部
30 サーバ
31 記憶部
40 ネットワーク
50 指図
51 作業特定用ICタグ
60 ピッキング台車
90 ピッキング台車ストックエリア
100 作業管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業の進捗を管理する作業管理装置であって、
作業内容を特定する情報が書き込まれたICタグを置く置き場所に付設され、その置き場所に置かれた前記ICタグを検出してその情報を読み取るICタグ読取手段と、
前記ICタグ読取手段の読取情報に基づいて作業の進捗を判定する作業進捗判定手段と、
前記作業進捗判定手段の指令により前記作業の進捗を告知する告知手段と、を有する
ことを特徴とする作業管理装置。
【請求項2】
前記作業進捗判定手段は、前記ICタグ読取手段により前記ICタグとの通信ができたときは作業中、前記ICタグとの通信開始時刻から所定時間以上経過したときは作業停滞、前記ICタグ読取手段により前記ICタグとの通信が断絶したときは作業完了、及び前記ICタグの読取情報に他に優先して作業が行なう情報があるときは特急作業であると作業進捗状況を判定し、前記告知手段に該当する判定結果を指令する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業管理装置。
【請求項3】
前記作業進捗判定手段は、前記ICタグ読取手段により前記ICタグとの通信中の員数が所定員数以上の員数であることを判定したときに、前記告知手段にその判定結果を指令する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業管理装置。
【請求項4】
前記作業進捗判定手段は、前記告知手段に前記作業進捗状況の作業内容に応じて異なる色を指定して指令する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の作業管理装置。
【請求項5】
前記告知手段は、LED灯を用いる
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業管理装置。
【請求項6】
前記置き場所は、前記ICタグを投入する投入口を有するボックスである
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業管理装置。
【請求項7】
前記ボックスは、作業台又は作業エリアの近傍に取り付けた
ことを特徴とする請求項6に記載の作業管理装置。
【請求項8】
作業の実績を入力する入力手段を作業場所に備えるとともに、前記入力手段により入力された作業実績を記憶するサーバを任意の場所に備え、作業員の所定の動作に対応して、入力される情報に基づいて作業実績情報を収集する作業管理システムであって、
前記入力手段は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の作業管理装置である
ことを特徴とする作業管理システム。
【請求項9】
作業の進捗を管理する作業管理装置の作業管理方法であって、
前記作業管理装置は、ICタグ読取手段と、作業進捗判定手段と、告知手段とを備え、
前記ICタグ読取手段は、作業内容を特定する情報が書き込まれたICタグを置く置き場所に置かれた前記ICタグを検出してその情報を読取り、
前記作業進捗判定手段は、前記ICタグ読取手段の読取情報に基づいて作業の進捗を判定し、
前記告知手段は、前記作業進捗判定手段の指令により前記作業の進捗を告知する
ことを特徴とする作業管理方法。
【請求項10】
ピッキング作業内容を特定する情報が書き込まれたICタグを置く置き場所と、
前記置き場所に付設され、その置き場所に置かれた前記ICタグを検出してその情報を読み取るICタグ読取手段と、
前記ICタグ読取手段の読取情報に基づいてピッキング作業の進捗を判定する作業進捗判定手段と、
前記作業進捗判定手段の指令により前記ピッキング作業の進捗を告知する告知手段と、を有する
ことを特徴とするピッキング台車。
【請求項11】
前記作業進捗判定手段は、前記ICタグ読取手段により前記ICタグとの通信ができたときは作業中、前記ICタグとの通信開始時刻から所定時間以上経過したときは作業停滞、前記ICタグの読取情報であるピッキングすべき品目とピッキング作業との品目とが全て一致したときは作業完了、及び前記ICタグの読取情報に他に優先して作業が行なう情報があるときは特急作業であると作業進捗状況を判定し、前記告知手段に前記判定結果に応じて異なる色を指定して指令する
ことを特徴とする請求項10に記載のピッキング台車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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