説明

価値使用サービス提供装置、価値使用サービス提供システム、価値使用サービス提供方法及び価値付与用ゲームプログラム

【課題】 利用者のゲーム実施意欲が低下することを防止しつつ、技量の高いユーザーのみが景品を多く取得して技量の低いユーザーが不利となってしまう不平等を低減すること。
【解決手段】 利用者の情報端末16に配信したゲームプログラムに基づくゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、イベントへの参加に使用させるための価値使用サービス提供装置であり、前記ゲームプログラムを、表示結果を抽選決定することなく利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させるスロットゲームプログラムと、該スロットゲームにおける表示結果が特定の表示結果であることに基づいて抽出される符号を用いて実施するビンゴゲームプログラムとで構成し、ビンゴゲームプログラムによるビンゴ状態の成立に応じて、利用者に対して、前記イベントへの参加に使用可能な所定の大きさの価値を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者登録を実施した各利用者が操作可能な情報端末に、各利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信し、配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供する価値使用サービス提供するための価値使用サービス提供装置、価値使用サービス提供システム、価値使用サービス提供方法、及びこれら価値使用サービスの前記価値の獲得に使用される価値付与用ゲームプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、これら価値使用サービス提供装置を備える価値使用サービス提供システムとしては、価値付与用ゲームプログラムとして通常のスロットマシンにおけるゲーム性を備えたパチスロゲームプログラムを利用者が操作可能な情報端末である携帯電話に配信し、利用者が該パチスロゲームプログラムに基づくゲームにて獲得したメダル(ポイント)数を使用して景品交換を実施できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−30369号公報(第9〜11頁、第33図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のパチスロゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいては、通常のスロットマシンにおけるゲーム性である内部抽選の機能が付与されていて、利用者が図柄の揃う適切なタイミングにおいて停止操作を実施しても、内部抽選において当選していなければ、滑り制御が実施されて図柄が揃わないため(特許文献1;図51参照)、利用者に自己の目押し技量によって図柄を揃えられたという達成感を与えることができず、その結果として、利用者のこれらパチスロゲームの実施意欲が低下し、ひいては価値使用サービスの利用低下を招いてしまうという問題があった。
【0005】
一方、これら内部抽選の機能を有しない、利用者の停止操作タイミングに基づいて停止するスロットゲームの場合には、利用者の目押し技量の差によって、獲得メダル(ポイント)数に大きな差が生じ、結果として技量の高いユーザーのみが景品を多く取得できるようになり、技量の低いユーザーが不利となってしまって不平等となり、ひいては、これら技量の低いユーザーの価値使用サービスの利用低下を招いてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、自己の目押し技量によって図柄を揃えられたという達成感を利用者に与えることで、利用者のゲーム実施意欲が低下することを防止しつつ、技量の高いユーザーのみが景品を多く取得して技量の低いユーザーが不利となってしまう不平等を低減することで、これら技量の低いユーザーの価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することのできる価値使用サービス提供装置、価値使用サービス提供システム、価値使用サービス提供方法及び価値付与用ゲームプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の価値使用サービス提供装置は、
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信手段と、
該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段と、
該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段と、
を備える価値使用サービス提供装置であって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段と、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、情報端末に配信されるゲームプログラムを、表示結果を抽選決定することなく利用者による停止操作のタイミングに基づいて変動表示を停止させる処理を情報端末に実施させるスロットゲームプログラムとすることで、利用者に自己の目押し技量によって特定の表示結果が得られたという達成感を与えることができ、よって利用者のゲーム実施意欲が低下することを防止することができるとともに、これらスロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおける表示結果が特定の表示結果であることに基づいて抽出される符号を使用したビンゴゲームにおいて、ビンゴ状態が成立することによって所定の大きさの価値が利用者に付与されるので、技量の高い利用者のみが景品等の特典を多く取得して技量の低い利用者が不利となってしまう不平等を極力解消でき、よって、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することができる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の価値使用サービス提供装置は、請求項1に記載の価値使用サービス提供装置であって、
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理手段は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、各表示結果の種別の停止難易度に応じた数の符号を抽出することにより、難易度の高い種別の表示結果を停止させたときの達成感を助長でき、よって価値使用サービスの利用意欲を向上できる一方、これら難易度の低い表示結果の種別でも符号を抽出することで、技量の低い利用者に対してもビンゴゲームにおける符号を取得する機会を確保することができる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の価値使用サービス提供装置は、請求項1または2に記載の価値使用サービス提供装置であって、
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与手段は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、技量が低いことでビンゴゲームにおける符号を取得する機会が少ない利用者であっても、成立ラインが大きな価値の設定されている種別であれば大きな価値を取得できる可能性があるので、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用をより一層促進することができる。
【0010】
本発明の請求項4に記載の価値使用サービス提供装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の価値使用サービス提供装置であって、
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段と、
該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、技量の高い利用者が符号の抽出をより多く受けてビンゴ状態を成立させても、その成立回数が所定回数に達することで難易度向上プログラムが配信されてスロットゲームの難易度が向上するようになるので、技量の高い利用者であっても符号の抽出を受けることが難しくなり、よって、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することができる。
【0011】
本発明の請求項5に記載の価値使用サービス提供装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の価値使用サービス提供装置であって、
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶するための会員識別情報記憶手段と、
各店舗に設置された店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信手段と、
を備え、
前記価値付与手段は、前記受信手段にて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、店舗において会員登録している利用者は、会員となっている店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさが前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに加算更新されることで、当該会員に付与される価値の大きさを価値使用サービスに使用できるようになるので利用者の利便性を向上できるばかりか、利用者は技量の高低に係わらず価値を取得できるようになるので、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することもできる。
【0012】
本発明の請求項6に記載の価値使用サービス提供方法は、
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信ステップと、
該ゲームプログラム配信ステップにて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶する利用者所有価値記憶ステップと、
該利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理ステップと、
を含み、コンピュータネットワーク上のサーバコンピュータにて、各利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供する価値使用サービスを提供する価値使用サービス提供方法であって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記サーバコンピュータに送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記サーバコンピュータにおいて抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記サーバコンピュータに送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理ステップと、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶ステップにて当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与ステップと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、情報端末に配信されるゲームプログラムを、表示結果を抽選決定することなく利用者による停止操作のタイミングに基づいて変動表示を停止させる処理を情報端末に実施させるスロットゲームプログラムとすることで、利用者に自己の目押し技量によって特定の表示結果が得られたという達成感を与えることができ、よって利用者のゲーム実施意欲が低下することを防止することができるとともに、これらスロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおける表示結果が特定の表示結果であることに基づいて抽出される符号を使用したビンゴゲームにおいて、ビンゴ状態が成立することによって所定の大きさの価値が利用者に付与されるので、技量の高い利用者のみが景品等の特典を多く取得して技量の低い利用者が不利となってしまう不平等を極力解消でき、よって、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することができる。
【0013】
本発明の請求項7に記載の価値使用サービス提供方法は、請求項6に記載の価値使用サービス提供方法であって、
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理ステップにおいては、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、各表示結果の種別の停止難易度に応じた数の符号を抽出することにより、難易度の高い種別の表示結果を停止させたときの達成感を助長でき、よって価値使用サービスの利用意欲を向上できる一方、これら難易度の低い表示結果の種別でも符号を抽出することで、技量の低い利用者に対してもビンゴゲームにおける符号を取得する機会を確保することができる。
【0014】
本発明の請求項8に記載の価値使用サービス提供方法は、請求項6または7に記載の価値使用サービス提供方法であって、
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与ステップにおいては、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、技量が低いことでビンゴゲームにおける符号を取得する機会が少ない利用者であっても、成立ラインが大きな価値の設定されている種別であれば大きな価値を取得できる可能性があるので、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用をより一層促進することができる。
【0015】
本発明の請求項9に記載の価値使用サービス提供方法は、請求項6〜8のいずれかに記載の価値使用サービス提供方法であって、
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するビンゴ成立回数記憶ステップと、
該ビンゴ成立回数記憶ステップにて記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信ステップと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、技量の高い利用者が符号の抽出をより多く受けてビンゴ状態を成立させても、その成立回数が所定回数に達することで難易度向上プログラムが配信されてスロットゲームの難易度が向上するようになるので、技量の高い利用者であっても符号の抽出を受けることが難しくなり、よって、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することができる。
【0016】
本発明の請求項10に記載の価値使用サービス提供方法は、請求項6〜9のいずれかに記載の価値使用サービス提供方法であって、
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶する会員識別情報記憶ステップと、
各店舗に設置された店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信ステップと、
を含み、
前記価値付与ステップにおいては、前記受信ステップにて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶ステップにて記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている価値の大きさに、前記受信ステップにて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、店舗において会員登録している利用者は、該店舗における来店および/または消費金額に応じて付与される価値の大きさが加算更新されて価値使用サービスに使用可能とされるので利用者の利便性を向上できるばかりか、利用者は技量の高低に係わらず価値を取得できるようになるので、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することもできる。
【0017】
本発明の請求項11に記載の価値使用サービス提供システムは、
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末と、
該情報端末とコンピュータネットワークを介してデータ通信可能に接続され、前記情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信手段と、該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段と、該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段と、を備える価値使用サービス提供装置と、
から成る価値使用サービス提供システムであって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記情報端末は、
前記ゲームプログラムを実行するためのゲームプログラム処理手段と、
前記表示領域を構成する表示手段と、
前記停止操作を実施するための停止操作手段と、
を備え、
前記価値使用サービス提供装置は、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段と、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、情報端末に配信されるゲームプログラムを、表示結果を抽選決定することなく利用者による停止操作のタイミングに基づいて変動表示を停止させる処理を情報端末に実施させるスロットゲームプログラムとすることで、利用者に自己の目押し技量によって特定の表示結果が得られたという達成感を与えることができ、よって利用者のゲーム実施意欲が低下することを防止することができるとともに、これらスロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおける表示結果が特定の表示結果であることに基づいて抽出される符号を使用したビンゴゲームにおいて、ビンゴ状態が成立することによって所定の大きさの価値が利用者に付与されるので、技量の高い利用者のみが景品等の特典を多く取得して技量の低い利用者が不利となってしまう不平等を極力解消でき、よって、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することができる。
【0018】
本発明の請求項12に記載の価値使用サービス提供システムは、請求項11に記載の価値使用サービス提供システムであって、
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理手段は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、各表示結果の種別の停止難易度に応じた数の符号を抽出することにより、難易度の高い種別の表示結果を停止させたときの達成感を助長でき、よって価値使用サービスの利用意欲を向上できる一方、これら難易度の低い表示結果の種別でも符号を抽出することで、技量の低い利用者に対してもビンゴゲームにおける符号を取得する機会を確保することができる。
【0019】
本発明の請求項13に記載の価値使用サービス提供システムは、請求項11または12に記載の価値使用サービス提供システムであって、
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与手段は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、技量が低いことでビンゴゲームにおける符号を取得する機会が少ない利用者であっても、成立ラインが大きな価値の設定されている種別であれば大きな価値を取得できる可能性があるので、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用をより一層促進することができる。
【0020】
本発明の請求項14に記載の価値使用サービス提供システムは、請求項11〜13のいずれかに記載の価値使用サービス提供システムであって、
前記価値使用サービス提供装置は、
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段と、
該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、技量の高い利用者が符号の抽出をより多く受けてビンゴ状態を成立させても、その成立回数が所定回数に達することで難易度向上プログラムが配信されてスロットゲームの難易度が向上するようになるので、技量の高い利用者であっても符号の抽出を受けることが難しくなり、よって、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することができる。
【0021】
本発明の請求項15に記載の価値使用サービス提供システムは、請求項11〜14のいずれかに記載の価値使用サービス提供システムであって、
前記価値使用サービス提供装置は、
各店舗に設置された店舗用装置にデータ通信可能に接続され、
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶するための会員識別情報記憶手段と、
前記店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信手段と、
を備え、
前記価値付与手段は、前記受信手段にて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴としている。
この特徴によれば、店舗において会員登録している利用者は、会員となっている店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさが前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに加算更新されることで、当該会員に付与される価値の大きさを価値使用サービスに使用できるようになるので利用者の利便性を向上できるばかりか、利用者は技量の高低に係わらず価値を取得できるようになるので、技量の高い利用者と技量の低い利用者との不平等をより一層解消することもできる。
【0022】
本発明の請求項16に記載の価値付与用ゲームプログラムは、
利用者登録を実施した利用者がイベントへの参加および/または特典の付与を得ることのできる価値使用サービスの提供を受けるために必要となる価値を獲得するために、前記利用者が操作可能な情報端末に対して、前記価値使用サービスを提供するための価値使用サービス提供装置から配信される価値付与用ゲームプログラムであって、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始する変動表示開始ステップと、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させる変動表示停止ステップと、該変動表示停止ステップにおいて前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにおいて停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する特定表示成立情報送信ステップと、を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されるマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定するビンゴ状態判定ステップと、ビンゴ状態判定ステップにおいてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信するビンゴ成立情報送信ステップと、を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて、表示結果を抽選決定することなく利用者による停止操作のタイミングに基づいて変動表示を停止させ、該停止表示された表示結果が特定の表示結果であることが情報端末から送信されることでビンゴゲームに使用する符号を抽出できるとともに、該抽出した符号を用いたビンゴゲームにてビンゴ状態が成立したことが情報端末から送信されることによって所定の大きさの価値を利用者に付与できるので、自己の目押し技量によって特定の表示結果が得られたという達成感を利用者に与えることができばかりか、技量の高い利用者のみが景品等の特典を多く取得して技量の低い利用者が不利となってしまう不平等を極力解消でき、よって、これら技量の低い利用者の価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0024】
本発明の価値使用サービス提供方法が適用される本実施例の価値使用サービス提供システムは、価値使用サービスを提供するための後述するカード管理会社が運営するポイント使用サービスサイトにサイト会員として登録した利用者(会員)が操作可能な情報端末としての携帯電話16と、該携帯電話16が携帯電話通信網並びに携帯電話会社に設置されているゲートウエイサーバ15及び通信回線12(本実施例では専用回線を使用)を通じてアクセス可能とされ、カード管理会社に設置されて前記ポイント使用サービスサイトを提供するための本発明における価値使用サービス提供装置を成すサイトサーバ14と、このサイトサーバ14と双方向にデータ通信可能に接続されるとともに各遊技場とデータ通信可能に接続されて、前記サイト会員が所有する価値(サイトJGポイント)や各遊技場において会員登録した会員が所有する価値(遊技場JGポイント)を管理する本発明における価値使用サービス提供装置を成す管理サーバ140と、から主に構成されている。
【0025】
また、本実施例の管理サーバ140は、店舗である各遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に対して1対1に設置されるカードユニット3に接続されて、該カードユニット3において使用されるプリペイドカードや、遊技場において会員登録した会員に対して発行される会員カードに残存する遊技に使用可能な遊技用価値である度数{本実施例では金額を100で除算した値(100円=1度数)}を管理するためのシステムコントローラ100や、前記カードユニット3に接続されて、該カードユニット3における会員カードの使用に基づいて各遊技場において会員登録した会員に関する情報を収集、管理する本発明における店舗用装置としての会員管理コンピュータ120に、通信回線11並びにルータ5を通じて双方向にデータ通信可能に接続され、前記システムコントローラ100から送信される情報に基づいて、各遊技場において使用されているプリペイドカードや会員カード並びにこれらプリペイドカードや会員カードに残存する度数、遊技場の売上等を管理できるようになっているとともに、会員管理コンピュータ120から送信される後述する会員登録情報やポイント付与を実施するための会員別使用度数情報に基づいて、各遊技場において会員登録した会員の属性情報や、各会員が所有するJGポイント等の会員に関する情報を集中管理できるようになっている。
【0026】
また、前記会員管理コンピュータ120には、図1に示すように、前記カードユニット3に加えてシステムコントローラ100が、通信ケーブル8を介して接続されており、これら遊技場内に設置されたカードユニット3、会員管理コンピュータ120、システムコントローラ100並びに管理サーバ140との通信を行うためのルータ5とは、通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続され、これら各接続装置にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されていて、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されており、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
【0027】
この本実施例において使用される携帯電話16としては、図1に示すように、その前面に本発明における表示領域を構成する表示手段となる液晶ディスプレイ161や、後述するスロットdeビンゴゲームにおけるスロットゲームにて各表示リールの変動表示を停止させるための停止操作を実施するための停止操作手段となる十字キースイッチ162や、携帯電話16の動作を制御するとともに、スロットdeビンゴゲームプログラムを実行するためのゲームプログラム処理手段となる図示しないマイクロプロセッシングユニット(MPU)を備え、携帯電話会社の公式サイトとなるポイント使用サービスサイトを提供する前記サイトサーバ14へのアクセス機能を備える通常の携帯電話を使用することができる。
【0028】
次に、本実施例に用いた本発明における店舗用装置である会員管理コンピュータ120の構成について説明すると、本実施例の会員管理コンピュータ120は、図2に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する各種処理等を行うCPU122、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM123、現在の時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、キーボードやマウス等の入力装置126、各種情報を表示出力する表示装置127、各種情報をプリント出力するプリンタ128、カードユニット3やシステムコントローラ100や管理サーバ140とのデータ通信を行うための通信部129が接続された通常のコンピュータである。
【0029】
また、記憶装置125には、会員管理コンピュータ120の処理を実施するための処理プログラムに加えて、各会員に関する会員関連情報が登録(記憶)される会員情報テーブル(図3参照)や、各会員の遊技によりパチンコ機2にて発生した当該会員の遊技履歴情報と収支等を含む遊技履歴が記憶される図示しない会員別遊技履歴テーブル等が記憶されている。
【0030】
この本実施例の会員情報テーブルには、図3に示すように、各会員を個々に識別可能とするために、各会員に当該遊技場にて固有に付与された会員識別情報である会員IDに対応付けて、遊技に再使用可能な貯蓄玉数、当該貯蓄玉数の再使用において本人確認に使用される暗証番号、各会員が本日の遊技に使用した度数の合計値である本日総使用度数、当該店舗への本日の来店の有無を特定可能な本日来店、本日総使用度数及び本日来店の有無に基づいて各会員に付与され、その時点において各会員が所有する所有ポイント数が登録される所有ポイント、会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスからなる会員属性情報が登録されている。尚、本日来店の記憶データ(フラグ)は、営業開始前の会員管理コンピュータ120の起動時における起動処理において全て未来店を示す「0」にリセットされる。
【0031】
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3に新たに会員カードが受付けられたことにより該カードユニット3から送信される会員カード受付け通知の受信に基づき、該受信した会員カード受付け通知に含まれる会員IDに対応する本日来店の項目の記憶データ(フラグ)が未来店を示す「0」である場合に、該記憶データ(フラグ)を本日来店を示す「1」に更新する更新処理を実施する。
【0032】
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3において会員カードの返却操作が実施されることにより該カードユニット3から送信される会員カード返却通知の受信に基づき、該受信した会員カード返却通知に含まれる会員IDに対応する本日総使用度数に記憶されている度数に、受信した会員カード返却通知に含まれる当該会員カードの受付け中において遊技に使用された使用度数を加算更新する更新処理を実施する。
【0033】
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、図7に示すように、新規会員登録や登録内容の変更受付けに基づいて、該受付けた新規会員の属性情報を会員IDに対応付けて前記会員情報テーブルに記憶、または変更を受付けた会員の会員IDに対応付けて前記会員情報テーブルに記憶されている変更内容に対応する属性情報を更新する会員情報テーブル更新処理を実施するとともに、これら新規会員登録や登録内容の変更を受付けた会員の会員IDと、遊技場IDと、受付けた会員属性情報とを含む会員登録情報を管理サーバ140に対して送信する会員登録情報送信処理を実施する。
【0034】
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、図7に示すように、一日に一回、営業終了後の所定時間において、本発明における店舗への来店および店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報として、前記会員情報テーブルに記憶、管理している、各会員の会員IDと本日来店の情報と本日総使用度数の情報とを含む会員別使用度数情報を、管理サーバ140に対して送信する会員別使用度数情報送信処理を実施する。
【0035】
次いで、本発明における価値使用サービス提供装置を構成する管理サーバ140並びにサイトサーバ14の構成について説明すると、まず管理サーバ140は、図4に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、該管理サーバ140が実施する各種処理、具体的には、各遊技場にて使用される会員カードやビジターカードに残存する度数や使用度数、発行度数や入金度数の管理を行うための処理や、後述する記憶装置145に記憶されている各テーブルを更新する処理等を行うCPU142、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM143、キーボードやマウス等の入力装置144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、各種情報を表示出力する表示装置146、通信回線11を通じて各遊技場に設置されたルータ5を介して、当該遊技場に設置されたシステムコントローラ100や会員管理コンピュータ120等の各装置とのデータ通信を行うためのデジタルサービスユニット(DSU)148、サイトサーバ14との双方向のデータ通信を行うための通信部149、が接続された処理能力に優れたサーバ用のコンピュータである。
【0036】
また、記憶装置145には、管理サーバ140が実施する各種処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードやビジターカードに残存する度数や入金額等のデータ等が記憶されるカード管理DBや、図5(a)に示す遊技場別会員情報データベースや、図5(b)に示す本発明における利用者所有価値記憶手段、ビンゴ成立回数記憶手段、及び会員識別情報記憶手段となる会員別所有ポイント数テーブルや、図5(c)に示す遊技場情報テーブルや、図20(d)に示すビンゴポイント設定テーブルが記憶されている。
【0037】
この本実施例の遊技場別会員情報データベースには、図5(a)に示すように、個々の遊技場(遊技場ID)毎に、各遊技場において会員登録した会員の会員IDと、暗証番号と、所有ポイントと、会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスから成る会員属性情報が記憶されており、これら遊技場別会員情報データベースの記憶データは、図7に示すように、各遊技場に設置された会員管理コンピュータ120において会員登録や登録情報の変更が実施される毎に該会員管理コンピュータ120から送信される前述の会員登録情報の受信に基づいて更新記憶される。
【0038】
また、本実施例の会員別所有ポイント数テーブルには、図5(b)に示すように、各会員またはサイト会員の氏名と電子メールアドレスに対応付けて、該会員がポイント使用サービスサイトの会員登録を実施した会員である場合に、当該会員登録によって該会員(サイト会員)に携帯電話会社にて付与された顧客IDに基づくサイト会員IDと、当該会員(サイト会員)が後述するスロットdeビンゴゲームにより獲得した価値であるサイトJGポイントと、該会員が会員登録している遊技場の遊技場IDと該遊技場における会員IDと該遊技場において当該会員が来店や度数を使用することにより付与される遊技場JGポイントとを含む会員遊技場a、会員遊技場b…と、前記サイトJGポイント並びに会員遊技場a、会員遊技場b…に含まれる各遊技場JGポイントとの合計である総所有JGポイントと、ビンゴ状態が成立した回数であるビンゴ回数とが記憶されている。尚、サイト会員がいずれの遊技場の会員となっていない場合には、会員遊技場a、会員遊技場b…には遊技場IDと会員IDと遊技場JGポイントは登録されずに、図5(b)における「□◎ 一郎」の登録内容に示すように、サイト会員IDとサイトJGポイントのみが登録され、逆に、会員がポイント使用サービスサイトの会員登録を実施していない場合には、図5(b)における「△△ 次郎」の登録内容に示すように、サイト会員IDとサイトJGポイントが登録されずに、会員遊技場a、会員遊技場b…の項目のデータのみが登録され、サイト会員IDとサイトJGポイントの登録がない状態とされる。
【0039】
尚、本実施例の会員別所有ポイント数テーブルにて管理されている各種JGポイントは、最長一年間を有効期間とし、年が新たな年に変わる場合には、全てのJGポイントがリセットされて「0」とされるようになっており、例えば12月30日に獲得したJGポイントをポイント使用サービスに使用できる期間は、2日とされる。
【0040】
つまり、本実施例の会員別所有ポイント数テーブルにおいては、ポイント使用サービスサイトにおける後述するスロットdeビンゴゲームを実施することによるビンゴ状態の成立(ゲーム結果)に応じて付与される価値の大きさであるサイトJGポイントが、サイト会員登録を実施した各サイト会員に携帯電話会社から固有に付与されることで、各サイト会員を個々に特定可能とされた本発明における利用者識別情報となるサイト会員IDに対応付けて記憶されており、該会員別所有ポイント数テーブルによって本発明の利用者所有価値記憶手段が形成されている。
【0041】
また、本実施例の会員別所有ポイント数テーブルにおいては、利用者識別情報となるサイト会員IDに対応付けて、当該サイト会員が店舗の一例である遊技場の会員である場合に、(該会員となっている各遊技場の遊技場IDと)該遊技場における当該会員の会員識別情報である会員IDとが記憶されており、該会員別所有ポイント数テーブルよって本発明の会員識別情報記憶手段が形成されている。
【0042】
また、本実施例の会員別所有ポイント数テーブルにおいては、利用者識別情報となるサイト会員IDに対応付けて、当該サイト会員の情報端末である携帯電話16においてスロットdeビンゴゲームを実施することによるビンゴ状態の成立に応じて送信される、後述するビンゴ成立情報を受信した回数が加算更新記憶されるビンゴ回数が記憶されており、該会員別所有ポイント数テーブルよって本発明のビンゴ成立回数記憶手段が形成されている。
【0043】
尚、本実施例においては、ビンゴ回数は、初期値である0にビンゴ成立情報の受信毎に1ずつ加算更新されていき、該ビンゴ回数が15に到達したときに0にリセットされるようになっており、このようにすることでビンゴ回数には常時0〜14のいずれかの数値が記憶されるようになっている。
【0044】
また、本実施例の遊技場情報テーブルには、図5(c)に示すように、各遊技場の遊技場IDに対応付けて、当該遊技場において会員登録した会員に発行される会員カードに記録された会員IDの範囲である対応会員IDと、当該遊技場の遊技場名や、所在地、並びに前記DSU148並びに通信回線11を通じて各遊技場に設置されたシステムコントローラ100や会員管理コンピュータ120との通信接続を実施するための接続用情報である回線番号が記憶されている。
【0045】
この本実施例の管理サーバ140のCPU142は、図7に示すように、会員管理コンピュータ120から送信される会員登録情報の受信に基づいて、前記遊技場別会員情報データベースにおいて当該受信した会員登録情報に含まれる遊技場IDから特定される遊技場の記憶データに、当該受信した会員登録情報に含まれる会員IDと会員属性情報とを対応付けて記憶(登録)する会員関連情報記憶処理を実施するとともに、該登録した会員属性情報に含まれる氏名と電子メールアドレスに一致する登録が会員別所有ポイント数テーブルに存在するか否かを確認し、該確認において一致する登録が存在する場合には、当該氏名と電子メールアドレスに対応して記憶されているサイト会員ID、或いはその他の遊技場の遊技場ID並びに会員IDに対応付けて、遊技場IDと会員IDと遊技場JGポイントを記憶(登録)して会員別所有ポイント数テーブルを更新する。
【0046】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、図7に示すように、ポイント使用サービスサイトにて当該ポイント使用サービスサイトへの会員登録を受付けたことによりサイトサーバ14から送信される会員登録情報の受信に基づいて、該受信した会員登録情報に含まれる遊技場名から特定される遊技場IDと会員IDとが会員別所有ポイント数テーブルに記憶されているかを確認し、該確認において遊技場IDと会員IDとが記憶されている場合において、当該遊技場IDと会員IDとに対応付けて受信した会員登録情報に含まれるサイト会員IDを記憶(登録)して会員別所有ポイント数テーブルを更新する会員ID登録処理を実施し、該会員ID登録処理においてサイト会員IDに対応付けて、当該サイト会員IDの会員が会員登録している遊技場における会員IDを記憶するようになり、該会員ID登録処理によって本発明における会員識別情報記憶ステップが形成されている。尚、前記の確認において遊技場IDと会員IDとが記憶されていない場合には、受信した会員登録情報に含まれる電子メールアドレスに所定のエラーメールを送信するための処理、具体的には、サイトサーバ14を経由して携帯電話会社の図示しないメールサーバに対してエラーメールを送信する処理を実施する。
【0047】
尚、図7においては、予め遊技場にて会員登録した会員が、サイトにて会員登録した場合の流れを図示しているが、予めサイトにて会員登録した会員が、遊技場にて会員登録したときにも、本実施例の管理サーバ140が実施する会員登録処理によれば、会員管理コンピュータ120から送信される会員登録情報を構成する会員属性情報に含まれる氏名と電子メールアドレスに一致する登録が会員別所有ポイント数テーブルに一致する登録が存在する場合には、当該氏名と電子メールアドレスに対応して記憶されているサイト会員IDに対応付けて、当該送信された会員登録情報に含まれる遊技場IDと会員IDと遊技場JGポイントを記憶(登録)して会員別所有ポイント数テーブルが更新されるのはいうまでもない。
【0048】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、本発明における店舗への来店および店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報として、前記会員情報テーブルに記憶、管理している、各会員の会員IDと本日来店の情報と本日総使用度数の情報とを含む会員別使用度数情報を受信する会員別使用度数情報受信処理を実施し、該会員別使用度数情報受信処理によって本発明における受信手段並びに受信ステップが形成されている。
【0049】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、前記会員別使用度数情報受信処理によって受信した会員別使用度数情報に含まれる各会員IDと本日来店の情報並びに本日総使用度数の情報に応じて新たに付与するポイント数、例えば本日来店の情報により本日来店した場合には1ポイントを、本日総使用度数に関しては使用度数10度数毎に1ポイントを付与するものとして、本日総使用度数が50度数であれば5ポイントを決定し、該決定したポイント数を、当該会員ID並びに該会員別使用度数情報に含まれる遊技場IDとに対応付けて前記会員別所有ポイント数テーブルに記憶されている遊技場JGポイント数に加算更新するポイント付与処理を実施し、該ポイント付与処理によって本発明における価値付与手段並びに価値付与ステップが形成されている。
【0050】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、各サイト会員の携帯電話16においてスロットdeビンゴゲームを実施することによるビンゴ状態の成立に応じて送信される後述するビンゴ成立情報を受信したときに、当該受信したビンゴ成立情報に含まれる成立ラインの種別を特定可能な情報となる成立ラインの種類と成立ライン数とに基づいて、当該成立ラインの種類と成立ライン数に対して、図20(d)に示すビンゴポイント設定テーブルにおいて予め設定されている大きさのサイトJGポイントを、当該受信したビンゴ成立情報に含まれるサイト会員IDに対応付けて前記会員別所有ポイント数テーブルに記憶されているサイトJGポイント数に加算更新するポイント付与処理を実施し、該ポイント付与処理によって本発明における価値付与手段並びに価値付与ステップが形成されている。つまり、このようにポイント付与処理において、ゲームプログラム配信ステップとなるサイトサーバ14における後述のスロットdeビンゴゲームプログラム配信処理にて配信されたゲームプログラムであるスロットdeビンゴゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与されるサイトJGポイントを、各サイト会員のサイト会員IDに対応付けて記憶することとなり、よって本発明における利用者所有価値記憶ステップも該ポイント付与処理によって形成されている。
【0051】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、各サイト会員の携帯電話16においてスロットdeビンゴゲームを実施することによるビンゴ状態の成立に応じて送信される後述するビンゴ成立情報を受信したときに、これらビンゴ成立情報に含まれるサイト会員IDに対応付けて会員別所有ポイント数テーブルに記憶されているビンゴ回数に1を加算更新するビンゴ回数更新処理を実施し、該ビンゴ回数更新処理にて前記ビンゴ成立情報の受信回数がサイト会員IDに対応付けて記憶され、このビンゴ回数更新処理によって本発明におけるビンゴ成立回数記憶ステップが形成されている。
【0052】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、サイトサーバ14から送信される後述するポイント情報出力要求を受信したときに、該ポイント情報出力要求に含まれるサイト会員IDが会員別ポイント数テーブルに記憶されているかを確認し、該確認においてサイト会員IDの登録が有る場合には、該受信したポイント情報出力要求に含まれるサイト会員IDに対応して会員別ポイント数テーブルに記憶されているサイトJGポイント、各遊技場毎の遊技場JGポイント、総所有JGポイントを特定するとともに、その時点において受付け期間中の抽選に対して設定されている参加必要ポイント数と総所有JGポイント数とに基づいて、該受付け期間中の抽選への参加可能口数を特定、これら参加可能口数と、前記特定した各JGポイントとを含むポイント情報をサイトサーバ14に送信するポイント情報送信処理を実施する。
【0053】
さらに、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、サイトサーバ14から送信される後述する消費情報を受信したときに、該消費情報に含まれるサイト会員IDが会員別ポイント数テーブルに記憶されているかを確認し、該確認においてサイト会員IDの登録が有る場合には、該受信した消費情報に含まれるサイト会員IDに対応して会員別ポイント数テーブルに記憶されているサイトJGポイント、各遊技場毎の遊技場JGポイント、総所有JGポイントから受信した消費情報に含まれるサイトJGポイント数および/または各遊技場の遊技場JGポイント数を減算更新する所有ポイント数減算処理を実施した後、応募口数を含む完了情報をサイトサーバ14に送信するとともに、該完了情報に含まれる応募口数に対応する数、具体的には2口であれば2つのサイト会員IDを抽選テーブルに設定し、当該抽選イベントに対して前記図6に示す抽選設定画面にて設定されている抽選日時に、このようにして各サイト会員のサイト会員IDが設定されている抽選テーブルから、1または複数のサイト会員IDを抽出し、該抽出したサイト会員IDから特定される会員を当選者と決定する抽選を実施する抽選処理を実施する。
【0054】
つまり、これらポイント情報送信処理や所有ポイント数減算処理並びに抽選処理によって、利用者所有価値記憶手段である会員別ポイント数テーブルに記憶されている各サイト会員が所有する総所有JGポイントを使用して、当該会員に対してイベントとなる抽選への参加を提供するための価値使用サービス提供処理が形成されており、該価値使用サービス提供処理によって本発明における価値使用サービス提供処理手段並びに価値使用サービス提供処理ステップが形成されている。
【0055】
尚、所有ポイント数減算処理において、遊技場JGポイントが減算更新された場合には、該減算された遊技場JGポイントの遊技場に設置されている会員管理コンピュータ120に対して、減算更新後の新たな遊技場JGポイントと会員IDとが通知され、該会員管理コンピュータ120の会員情報テーブルに会員IDに対応付けて記憶されている所有ポイントが、新たな遊技場JGポイントに更新される。
【0056】
また、本実施例の管理サーバ140のCPU142は、所定操作に基づいて前記表示装置146に図6に示す抽選設定画面を表示して、抽選イベントに関する設定を受付けて、該受付けた内容の抽選イベントを設定する抽選イベント設定受付け処理を実施する。
【0057】
この本実施例に用いた抽選設定画面には、図6に示すように、抽選を実施する日時を設定するための抽選実施日時の項目と、サイトサーバ14において会員から抽選への参加受付けを実施するか否かを設定するための抽選参加受付けの項目と、抽選参加受付けの項目において「する」を選択指定した場合においてアクティブ(設定可能)となり、抽選への参加を受付ける期間を設定するための参加受付け期間の項目と、抽選への参加1口に必要とするポイント数を設定するための参加必要ポイント数と、各賞級の総当選者数の項目とが設けられており、これらの各項目において実施したい抽選の内容を設定した後、画面下方の「設定」の選択入力部を選択入力して、当該設定内容が記憶されることで設定が実施される。尚、該抽選設定画面における抽選参加受付けの項目にて、「しない」を選択指定した場合においては、会員からの参加受付けに依ることなく、一義的に会員が所有する総所有ポイント数から参加口数が決定され、該参加口数に基づく抽選が実施されるようになる。
【0058】
次いで、本発明における価値使用サービス提供装置を構成するサイトサーバ14の構成について説明すると、サイトサーバ14は、図4に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス181、スロットゲームプログラムとビンゴゲームプログラムとから成り、サイト会員がポイントを獲得するために携帯電話16にて実施するスロットdeビンゴゲームプログラムを携帯電話16に配信する処理や、携帯電話16でのスロットゲームにおいて特定の表示結果となったことに基づいてビンゴゲームに使用される符号(本実施例では1〜64のいずれかの番号)を抽出する処理や、管理コンピュータ140との間で各種情報を送受信するための処理等を行うCPU182、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM183、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置184、前記管理サーバ140とのデータ通信を行う第1通信部188、携帯電話会社及び携帯電話通信網を介して会員の情報端末である携帯電話16とデータ通信を行う第2通信部189、が接続されたサーバ用のコンピュータである。
【0059】
また、本実施例のサイトサーバ14の記憶装置184には、サイトサーバ14の処理を実施するための処理プログラムに加えて、サイト用のHTMLデータや、スロットdeビンゴゲームプログラムや、スロットdeビンゴゲームプログラム用の設定データテーブルとしての難易度設定テーブル(図20(b)参照)及び番号抽出数設定テーブル(図20(c)参照)等が記憶されている。
【0060】
この本実施例の番号抽出数設定テーブルには、図20(c)に示すように、会員が携帯電話16で実行中のスロットゲームプログラムにおいて図柄を揃えることができた場合、すなわち特定の表示結果を導出表示させることができた場合に、スロットゲームプログラムに基づいて該携帯電話16からサイトサーバ14に送信される特定表示成立情報としての抽出要求に含まれる、該成立した特定の表示結果の種別を特定可能な情報としての図柄種類コードに対応付けて、当該携帯電話16におけるビンゴゲームに使用するために抽出する抽出数が記憶、設定されている。
【0061】
本実施例における具体的な抽出数について説明すると、特定の表示結果の図柄として「7」の図柄を含む抽出要求を受信した場合には番号を3つ抽出し、特定の表示結果の図柄として「BAR」の図柄を含む抽出要求を受信した場合には番号を2つ抽出し、特定の表示結果の図柄として「7」または「BAR」以外の「その他の図柄」の図柄を含む抽出要求を受信した場合には番号を1つ抽出するように定められている。このように、「その他の図柄」、「BAR」、「7」の順に番号が多く抽出されるように定められており、また、番号が多く抽出されるほどビンゴゲームにおいてビンゴが成立する可能性が高くなることから、本実施例のスロットゲームにおいては、「その他の図柄」、「BAR」、「7」の順に有利な図柄であると定められている。
【0062】
また、本実施例の難易度設定テーブルには、図20(b)に示すように、スロットゲームプログラムの設定情報として、各サイト会員が成立させたビンゴ回数に対応付けて、設定1〜3の難易度の異なる3つの設定が記憶されていて、成立させたビンゴ回数の増加に応じて高い難易度設定をスロットゲームプログラムに適用できるようになっている。
【0063】
これらスロットゲームの難易度設定は、各設定1〜3ごとに、スロットゲームにおけるリールの回転数(図柄の変動表示の速度)と、リールの図柄配列を各々定めている。本実施例のスロットゲームにおいては、スロットゲームプログラムが表示結果を抽選決定することなく会員による携帯電話16のボタン部162の操作タイミング(目押し)のみに基づいて図柄を揃えられるとともに、入賞を発生させることができるため、本実施例のスロットゲームは、リールの回転数が早いほど図柄を揃えることが困難となり、また、リールの図柄配列において「7」の図柄が少ないほど、他の図柄を揃えた場合の入賞に比較して、番号抽出数設定テーブルにおいて有利と設定された「7」の図柄を揃えることが困難となる。このため、スロットゲームにおけるリールの回転数(図柄の変動表示の速度)が早いほど、また、リールの図柄配列において「7」の図柄が少ないほど、難易度が高い設定となっている。
【0064】
具体的なスロットゲームの難易度設定について説明すると、設定1は、サイト会員がビンゴゲームプログラムにおいて成立させたビンゴ回数が0〜4回であるときに適用される難易度設定であり、図21に示す図柄配列が、1秒で1巡するスロットゲームとされている。また、設定2は、サイト会員がビンゴゲームプログラムにおいて成立させたビンゴ回数が5〜9回であるときに適用される難易度設定であり、図21に示す図柄配列が、1秒で2巡するスロットゲームとされている。すなわち、設定2は、設定1の2倍の速度で図柄が変動表示されることになり、図柄をいずれかの入賞ラインに揃えることが設定1よりも困難な設定とされている。
【0065】
さらに、設定3は、会員がビンゴゲームプログラムにおいて成立させたビンゴ回数が10〜14回であるときに適用される難易度設定であり、図21に示す図柄配列よりも「7」の図柄が少ない図22に示す図柄配列が、1秒で2巡するスロットゲームとされている。すなわち、設定3は、設定1及び設定2より「7」の図柄をいずれかの入賞ラインに揃えることが困難な設定とされている。
【0066】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、サイト会員の情報端末である携帯電話16からのアクセスに基づいて、当該サイトの会員となるための「会員登録」の選択入力と、当該サイトの会員が当該サイトのコンテンツを利用するための「ログイン」の選択入力とが可能とされたトップページ(図8参照)を配信するトップページ配信処理を実施する。
【0067】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、当該サイト会員のみに利用を許可しているコンテンツ、具体的には、トップページ(図8参照)において「会員登録」や「ログイン」の選択入力以降に表示されるコンテンツに対して、当該サイトの会員の携帯電話16がアクセスすると、携帯電話16の所有者に携帯電話会社によって付与される顧客IDを前記サイト会員IDとして、すなわち当該価値使用サービス提供装置において会員を個々に特定可能な利用者識別情報として利用するために、携帯電話会社の図示しない顧客管理サーバから顧客IDをサイト会員IDとして取得するサイト会員ID取得処理を実施することで、サイト会員は、サイト会員IDを入力することなく、ログインすることができるようになっている。
【0068】
尚、本実施例では、サイト会員IDとして携帯電話会社のサーバから取得した顧客IDを適用しているが、本実施例はこれに限定されるものではなく、これらサイト会員IDを、トップページ(図8参照)において「会員登録」が選択されたことに基づいて、管理サーバ140において、各サイト会員に固有となるサイト会員IDを生成して、各サイト会員に付与するようにしても良い。
【0069】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、トップページ(図8参照)において「会員登録」を選択入力した会員の携帯電話16に、会員登録ページ(図9(a)参照))を配信し、会員からの氏名や、電子メールアドレスや、会員となっている遊技場がある場合には遊技場名や遊技場の会員IDを受付けた後に(図9(b)参照))、配信した確認ページ(図9(c)参照))から登録する旨の操作の受付けに基づいて、図7に示すように、前記サイト会員ID取得処理により携帯電話会社から取得した顧客IDによるサイト会員IDと、該受付けた会員IDと、遊技場IDと、氏名、電子メールアドレスとを含む会員登録情報を管理サーバ140に対して送信する会員登録情報送信処理を実施する。
【0070】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、トップページ(図8参照)において「ログイン」を選択入力した当該サイト会員の携帯電話16に、メインメニューページ(図15(a)参照))を配信するメインメニューページ配信処理を実施する。
【0071】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、メインメニューページ(図15(a)参照))において「スロットdeビンゴ」を選択入力した会員の携帯電話16に、スロットdeビンゴゲームプログラムを配信するスロットdeビンゴゲームプログラム配信処理を実施し、該スロットdeビンゴゲームプログラム配信処理によって本発明におけるゲームプログラム配信手段並びにゲームプログラム配信ステップが形成されている。
【0072】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、スロットdeビンゴゲームプログラムを実行中の会員の携帯電話16から、ビンゴカードデータを要求する旨のカード要求を受付けて、ビンゴカードデータを生成して、当該ビンゴカードデータのカード要求を受付けた携帯電話16に配信するビンゴカードデータ配信処理を実施する。
【0073】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、サイト会員の携帯電話16で実行されているスロットdeビンゴゲームプログラムを構成するスロットゲームプログラムの起動時に送信される起動要求の受信に応じて、1日のスロットゲームの実行回数が9回以下である場合にのみ、起動を許可する旨を示す起動許可情報を、該起動要求を受付けた携帯電話16に送信する起動処理を実施することで、1日のスロットゲームの実行回数が最大10回までに制限されるようになっている。
【0074】
尚、このとき、本日最初のスロットゲームの実行、具体的には、起動要求に含まれる1日のスロットゲームの実行回数が0である場合に際しては、起動許可情報に加えて、当該携帯電話16のビンゴゲームプログラムにて使用する番号を1つ抽出して、起動許可情報とともに携帯電話16に送信するようになっている。
【0075】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、サイト会員の携帯電話16で実行されているスロットゲームプログラムにおいて、サイト会員が特定の表示結果を導出表示させたとき、つまり図柄を揃えたときに送信される抽出要求の受信に応じて、前記番号抽出数テーブルに基づいて、特定の表示結果となった図柄、つまり揃えられた図柄に応じた抽出数を特定し、該特定した抽出数の番号を抽出するとともに、該抽出した番号を抽出要求の送信元のスロットゲームプログラムを実行中の携帯電話16に配信する符号抽出処理を実施し、該符号抽出処理によって本発明における符号抽出処理手段並びに符号抽出処理ステップが形成されている。
【0076】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、サイト会員の携帯電話16で実行されているスロットdeビンゴゲームプログラムを構成するビンゴゲームプログラムにおいて、サイト会員がビンゴ状態を成立させたときに、該携帯電話16から送信されるビンゴ成立情報を受信し、該ビンゴ成立情報を管理サーバ140に中継(送信)するとともに、管理サーバ140からビンゴ状態を成立させた当該サイト会員のビンゴ回数を含むビンゴ成立後情報を受信して、該受信したビンゴ回数が所定回数、具体的には5回または10回に達したときに、並びに15回に達することによりリセットされた0回となったときに、前記難易度設定テーブルに受信したビンゴ回数に対応する設定を特定し、該特定した設定をスロットゲームプログラムに適用するための設定用プログラム(例えば、スロットゲームプログラムの回転速度やリールの図柄配列のパラメータを設定するプログラム)を生成するとともに、新たなビンゴカードデータを生成し、ビンゴ成立情報の送信元の携帯電話16に、該生成した設定用プログラム並びに新たなビンゴカードデータを送信するビンゴ成立後処理を実施し、該ビンゴ成立後処理によって本発明における難易度向上プログラム配信手段並びに難易度向上プログラム配信ステップが形成されている。
【0077】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、前記配信されたメインメニューページ(図15(a)参照)においてサイト会員が「ポイント確認」のメニューを選択したことを示す参加受付ページ要求を、サイト会員の情報端末である携帯電話16から受信する参加受付ページ要求受信処理を実施するとともに、該参加受付ページ要求の受信に基づいてポイント情報の送信を要求する旨となるポイント情報出力要求を管理サーバ140に送信する。
【0078】
尚、サイト会員の情報端末である携帯電話16から送信される参加受付ページ要求は、メインメニューページ(図15(a)参照)における「ポイント確認」のメニュー選択により送信されるだけでなく、ビンゴゲームプログラムにおいて、サイト会員がビンゴ状態を成立させた後に表示される図16(e)に示すビンゴ成立後ページに表示される「キャンペーン応募」のメニューを選択したときにも送信されるようになっている。
【0079】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、前記ポイント情報出力要求の管理サーバ140への送信に応じて管理サーバ140から送信されてくる前記ポイント情報の受信に基づいて、図17(a)や図17(b)に示すように、総所有JGポイント、参加可能口数等を含む参加受付ページを、参加受付ページ要求の送信元の携帯電話16に対して送信(配信)する参加受付ページ配信処理を実施する。
【0080】
尚、本実施例の参加受付ページ配信処理においては、サイト会員がいずれかの遊技場の会員となっている場合には、図17(b)に示すように、サイトJGポイント、遊技場毎の所有JGポイント、総所有JGポイント(=サイトJGポイント+各遊技場毎の所有JGポイント)、参加可能口数等を含む参加受付ページを生成して配信し、サイト会員がいずれの遊技場の会員となっていない場合には、図17(a)に示すように、総所有JGポイント(=サイトJGポイント)、参加可能口数等を含む参加受付ページを生成して配信する。
【0081】
さらに、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、該参加受付ページ配信処理にて配信した参加受付ページにおいて、「参加する」のメニューを選択したことを示す参加要求を、会員の情報端末である携帯電話16から受信する参加要求受信処理を実施するとともに、該参加要求の受信に基づいて、図18に示す消費内訳受付けページを生成し、該生成した消費内訳受付けページを参加要求の送信元の携帯電話16に対して送信(配信)する消費内訳受付ページ配信処理を実施する。
【0082】
さらに、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、該消費内訳受付けページ配信処理にて配信した消費内訳受付ページが携帯電話16に表示されることによって、該消費内訳受付ページに含まれる当該サイト会員が当該ポイント使用サービスサイト並びに各遊技場にて所有するJGポイントの内、いずれのJGポイントから抽選イベントへの参加口数に必要な消費ポイント数を消費するかが該携帯電話16にて受付けられることに基づいて、該受付けられた消費ポイント数と、該消費ポイント数を消費するサイト並びに遊技場を特定可能な情報となる遊技場名とを含む消費内訳を、該携帯電話16から受信する消費内訳受信処理を実施するとともに、該消費内訳の受信に基づいて消費情報を管理サーバ140に送信する。
【0083】
また、本実施例のサイトサーバ14のCPU182は、前記消費内訳の管理サーバ140への送信に応じて管理サーバ140から送信されてくる当該会員の所有ポイントを使用して抽選に応募した旨を示す前記完了情報の受信に基づいて、図19に示すように、ポイントの消費結果と応募口数を示す消費情報ページを生成して配信する消費情報ページ配信処理を実施する。
【0084】
以下、本実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、サイト会員が、自身が操作可能な情報端末、例えば携帯電話16を用いて、サイトサーバ14にアクセスして、スロットdeビンゴゲームをダウンロードし、携帯電話16においてスロットゲーム及びビンゴゲームを行うとともに、抽選イベントへの応募を実施する流れに関して、図10〜14に基づいて説明する。
【0085】
サイト会員になろうとする利用者が、携帯電話16からサイトサーバ14にて提供される価値使用サービスサイトのURLにアクセスすると、サイトサーバ14(CPU182)は、前述のトップページ配信処理を実施して、該携帯電話16に対して、図8に示すトップページを配信する。
【0086】
図8に示すトップページにおいて、サイト会員になろうとする利用者が「会員登録」を選択入力すると、サイトサーバ14(CPU182)は、該携帯電話16に対して、図9(a)〜図9(c)に示す会員登録ページを配信して、氏名や電子メールアドレス、並びに当該サイト会員になろうとする利用者が遊技用の会員である場合には、遊技場名と会員IDとを受付けて、これら受付けた情報と携帯電話会社から取得したサイト会員IDとを含む会員登録情報を管理サーバ140に送信することで、管理サーバ140において前述の会員登録処理が実施されることで、遊技場名に対応する遊技場IDと会員ID、並びに氏名や電子メールアドレスに対応付けて、サイト会員IDが前記会員別所有ポイント数テーブルに登録される。
【0087】
これら「会員登録」が完了してサイト会員となった利用者が、図8に示すトップページにおいて「ログイン」を選択入力すると、サイトサーバ14は前述のサイト会員ID取得処理を実施して、当該サイト会員の顧客ID(サイト会員IDと同一)を取得し、該取得した顧客IDを含む認証要求を管理サーバ140に送信することで、管理サーバ140は、該認証要求に含まれる顧客IDに一致するサイト会員IDの登録が会員別所有ポイント数テーブルに存在するか否かに基づく認証処理を実施し、サイト会員IDの登録が存在する場合において、該サイト会員IDを含むログイン許諾をサイトサーバ14に返信し、該ログイン許諾の受信に応じてサイトサーバ14(CPU182)は、前述のメインメニューページ配信処理を実施して、携帯電話16に対して、図15(a)に示すメインメニューページを配信することで、携帯電話16において、当該サイト会員のみに利用を許可しているコンテンツの一覧が表示され、メインメニューページに表示されている各種コンテンツがサイト会員により選択可能とされる。
【0088】
この図15(a)に示すメインメニューページにおいて、サイト会員が、図10に示すように、「スロットdeビンゴ」のメニュー項目を選択入力すると、携帯電話16(MPU)は、スロットdeビンゴゲームプログラムが未記憶か否かを判定し、未記憶の場合には、ダウンロード要求をサイトサーバ14に送信する。尚、記憶されている場合には、スロットdeビンゴゲームプログラムを起動する(図11のAへ移行する)。
【0089】
携帯電話16からダウンロード要求を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記ログイン時におけるサイト会員ID取得処理において取得したサイト会員IDを含むビンゴ回数照会要求を管理サーバ140に送信する。
【0090】
管理サーバ140からビンゴ回数を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、該受信したサイト会員IDに対応付けて会員別所有ポイント数テーブル(図5(b)参照)に記憶されているビンゴ回数を特定し、該特定したビンゴ回数をサイトサーバ14に送信する。
【0091】
管理サーバ140からビンゴ回数を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記難易度設定テーブル(図20(b)参照)において、受信したビンゴ回数に対応する設定内容を特定し、該特定した設定をスロットゲームプログラムに適用するための設定用プログラム(例えば、スロットゲームプログラムの回転速度やリールの図柄配列のパラメータを設定するプログラム)を生成するとともに、該生成した設定プログラムをスロットdeビンゴゲームプログラムに適用する。そして、ビンゴ回数に応じて難易度が設定されたスロットdeビンゴゲームプログラムを携帯電話16に送信する。
【0092】
このようにしてサイトサーバ14からスロットdeビンゴゲームプログラムを受信した携帯電話16(MPU)は、該スロットdeビンゴゲームプログラムを図示しないメモリに保存し、その後、該保存したスロットdeビンゴゲームプログラムを起動する(図11へ移行する)。
【0093】
このようにしてスロットdeビンゴゲームプログラムが起動された携帯電話16(MPU)は、図11に示すように、まず初期化処理を実施して、ビンゴカードデータが未記憶か否かを判定し、はじめてスロットdeビンゴゲームプログラムを起動した場合を含む未記憶の場合には、カード要求をサイトサーバ14に送信する。尚、記憶されている場合には、起動処理へ移行する。
【0094】
このカード要求を携帯電話16から受信したサイトサーバ14(CPU182)は、ビンゴカードデータを生成して携帯電話16に配信する前述のビンゴカードデータ配信処理を実施する。
【0095】
ここで、本実施例において生成・配信されるビンゴカードデータについて説明すると、本実施例のビンゴカードデータは、図20(a)に示すように、縦(1〜5)横(A〜E)それぞれ複数マス{25マス:(1、A)〜(5、E)}から成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個(1〜64)の符号(番号)の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報、すなわちマスの位置{(1、A)〜(5、E)}に対応付けられた番号(1〜64のいずれか)のリストとして形成されていて、これらビンゴカードデータにより、どの位置にどの番号が配置されているかが携帯電話16(MPU)において特定できるようになっている。
【0096】
このビンゴカードデータをサイトサーバ14から受信した携帯電話16(MPU)は、該受信したビンゴカードデータを図示しないメモリに保存し、その後、図15(b)に示すように、ビンゴカードデータを液晶ディスプレイ161表示するとともに、該保存したビンゴカードデータを用いたビンゴゲームにおいて、サイトサーバ14における前記符号抽出処理により抽出された番号を記憶するための抽出済番号テーブルをクリアする。
【0097】
次いで、図11に示すように、サイトサーバ14からビンゴカードデータを受信して新規に保存した場合、もしくは、ビンゴカードデータを予め保存していた携帯電話16(MPU)が、スロットゲームを新たに開始する前に行う初期化処理について説明すると、まず、携帯電話16(MPU)は、図示しないメモリのゲーム実施履歴に記憶されている最終実施日時に基づいて、本日最初の起動である旨を確認した場合にのみ、本日のスロットゲーム実施回数を記憶するための図示しないメモリに設けられているゲーム数カウンタを0にリセットする。
【0098】
そして、携帯電話16(MPU)は、メモリに記憶された抽出済番号テーブルとゲーム数カウンタの値を含む起動要求をサイトサーバ14に送信する。
【0099】
携帯電話16から起動要求を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記サイト会員ID取得処理により起動要求を送信してきた当該携帯電話16に対応するサイト会員IDを取得し、該取得したサイト会員IDに対応付けて、受信した起動要求に含まれる抽出済番号テーブル及びゲーム数カウンタをRAM143もしくは記憶装置145に記憶する。
【0100】
そして、サイトサーバ14(CPU182)は、ゲーム数カウンタが0か否かを判定し、0である場合、すなわち本日最初(1回目)の起動である場合には、前記符号抽出処理を実施し、1〜64のいずれかの番号で、かつ、前記記憶装置184に記憶した抽出済番号テーブルに登録されていない番号を、すなわち、携帯電話16に記憶されているビンゴカードデータとなってからその時点までに抽出されていない番号を、1つ抽出する。さらに、ゲーム数カウンタが10か否かを判定し、10でない場合、すなわち本日のゲーム回数が10回に満たない場合には、起動を許可する旨を示す起動許可情報を含む起動情報を送信する。つまり、ゲーム数カウンタが0の場合には、前記符号抽出処理により抽出されたビンゴカードゲームに使用する1つの番号を含む起動情報を送信する。尚、本日のゲーム回数が10回に到達した場合には、起動を許可しない旨を示す起動不可情報を含む起動情報を送信する。尚、本実施例では、本日のゲーム回数が10回に到達したか否かをサイトサーバ14(CPU182)において判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの判定を、サイトサーバ14(CPU182)の処理負荷や起動不可情報を含む起動情報の送信に伴う通信不可を低減することを目的として、携帯電話16において実施するようにしても良い。
【0101】
このように、起動処理毎に携帯電話16から抽出済番号テーブルの送信を受けて、該抽出済番号テーブルに登録されていない番号を抽出することで、過去に抽出した番号と同一の番号を重複して抽出することなく、未抽出の新しい番号を抽出できるようになっている。
【0102】
尚、本実施例では、サイトサーバ14が携帯電話16から送信されるゲーム数カウンタの値のみに基づいて起動の可否を判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、サイトサーバ14が、管理サーバ140から本日実施されている抽選イベントの有無に関する情報を取得して、本日実施されている抽選イベントが有ることを条件として起動の可否を判定するようにしても良い。
【0103】
サイトサーバ14から起動情報を受信した携帯電話16(MPU)は、起動情報がビンゴゲームに使用する番号を含まない場合には、スロットゲーム処理に移行する(図12)。また、起動情報が番号を含む場合には、番号を前記抽出済番号テーブルに記憶して、ビンゴゲーム処理に移行する(図13)。また、起動情報が起動不可情報を含む場合には、起動不可の旨を表示する。
【0104】
次いで、図12に示すように、サイトサーバ14から起動情報を受信した携帯電話16(MPU)が、実施するスロットゲーム処理について説明すると、メモリに記憶しているスロットdeビンゴゲームプログラム中に含まれるスロットゲームプログラムに基づいて、まず、図15(c)に示すように、スロットゲームの画面を液晶ディスプレイ161に表示する。
【0105】
ここで、本実施例のスロットゲームプログラムにより実施されるスロットゲームについて説明すると、本実施例のスロットゲームは、図15(c)に示すような画面構成とされており、画面中央部にはリール区画、画面下部にはボタン区画が設けられている。リール区画には、各々が識別可能な4種類の図柄が縦方向に21個配列(図21参照)された3個のリールオブジェクト(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設され、これら左リール、中リール、右リールに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が表示されるようなっている。また、ボタン区画には、図15に示すように、「スタート」や「ストップ」等の各種メニューが表示されていて、これら各種メニューを十字キースイッチ162を操作して選択することで、スタート操作や、停止操作をサイト会員が実施できるようになっている。尚、本実施例では、これらスタート操作や停止操作を十字キースイッチ162にて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの操作を、携帯電話16に設けられているテンキー等に各種メニューを割り当てることで実施できるようにしても良い。
【0106】
また、図15(c)に示すように、画面中央部のリール区画と、画面下部のボタン区画の間には、残ゲーム数区画が配置されていて、図示しないメモリに記憶された後述するゲーム数カウンタの値に基づいて、本日実施可能な残りゲーム数(=10−ゲーム数カウンタの値)が表示されるようになっている。図示しないメモリに記憶されたゲーム数カウンタの値が更新されると、残ゲーム数の表示も更新されるようになっている。
【0107】
次いで、本実施例のスロットゲームプログラムの詳細について説明すると、本実施例のスロットゲームプログラムは、図15(c)に示すように、画面下部に設けられたSTARTメニューが十字キースイッチ162の操作により選択された旨を受付けると、図15(d)に示すように、各左リール、中リール、右リールの図柄が下方向へと連続的に変化しつつ繰り返し表示させるようにプログラムされている。このSTARTメニューが十字キースイッチ162の操作により選択されたことに応じて、図柄の変動表示を開始させる処理により、本発明における各々が識別可能な複数種類の図柄(識別情報)を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記携帯電話16の液晶ディスプレイ161における前記図柄の変動表示を開始する変動表示開始ステップが形成されている。
【0108】
そして、スロットゲームプログラムは、図柄の変動表示を繰り返し行っている状態において、画面下部に設けられたSTOPメニューが十字キースイッチ162の操作により選択された旨を受付けると、STOPメニューを1回選択するごとに、左リール(図15(e)参照)、中リール(図15(f)参照)、右リール(図15(g)参照)の図柄の変動表示を順次停止させて、リール区画中に3つの連続する図柄を表示結果として導出表示させるようプログラムされている。
【0109】
尚、スロットゲームプログラムは、各左リール、中リール、右リールの図柄の変動表示は、表示結果を抽選決定することなくSTOPメニューを選択操作する操作タイミングのみに基づいて停止するようプログラムされており、本実施例では、STOPメニューが選択操作されていたときにリール区画に表示されていた図柄から、3図柄ずれて変動表示が停止するようにプログラムされている。このSTOPメニューが十字キースイッチ162の操作により選択されたタイミングに応じて、図柄の変動表示を停止させる処理により、本発明の変動表示停止ステップが形成されている。
【0110】
また、スロットゲームプログラムは、ゲーム数カウンタが6以上である場合、すなわち本日7〜10回目のスロットゲームを実施している場合に、中リールの図柄の変動表示を停止させるためにSTOPメニューが選択操作されたときに、中リールの中段に表示されている図柄を含め上方向に5図柄以内に、左リールの中段に停止している図柄と同じ図柄が含まれる場合には、該左リールの中段に停止している図柄と同じ図柄を、中リールの中段に停止させるようにプログラムされている。
【0111】
そして、スロットゲームプログラムは、全ての左リール、中リール、右リールの図柄の変動表示を停止させることで1ゲームが終了した後、リール区画中に設定された5本の入賞ライン(上段、中段、下段、斜め(右上から左下)、斜め(右下から左上))のうち、いずれかの入賞ラインに特定の表示結果(「7」や、「BAR」などの図柄が3つ揃うこと)が各左リール、中リール、右リールの表示結果として停止したか否かを判定し、停止している場合には入賞と判定するようプログラムされている。このいずれかの入賞ラインに特定の表示結果が成立したか否かを判定する処理により、本発明の判定ステップが形成されている。
【0112】
さらに、スロットゲームプログラムは、いずれかの入賞ラインに特定の表示結果が成立したか否かを判定した後、携帯電話16のメモリに記憶されているゲーム数カウンタに1を加算更新するとともに、最終実施日時を更新するようプログラムされている。
【0113】
次いで、スロットゲームプログラムは、前記判定ステップにおいて、いずれかの入賞ラインに特定の表示結果が成立したと判定した場合には、特定の表示結果の種別を特定可能な情報、すなわちいずれかの入賞ラインに揃った図柄種類を特定可能な情報(具体的には、図20(c)に示す図柄種類コード)を特定し、該特定した図柄種類コードを含む抽出要求をサイトサーバ14に送信するようプログラムされている。これら図柄種類コードを含む抽出要求を送信する処理により、本発明の特定表示成立情報送信ステップが形成されている。ここで、図柄種類を特定可能な情報である図柄種類コードについて説明すると、前記番号抽出数設定テーブル(図20(c)参照)に示すように、「7」の図柄は「10」、「BAR」の図柄は「01」、それ以外の図柄は「00」とされている。尚、いずれかの入賞ラインに特定の表示結果が停止していないと判定した場合には、スロットゲームプログラムは前記初期化処理に移行する(図11のAへ移行する)。
【0114】
以上のように、スロットゲームプログラムが実行中の携帯電話16から抽出要求を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前述の符号抽出処理を実施し、1〜64のいずれかの番号で、かつ、前記初期化処理(図11参照)において記憶装置184に、当該サイト会員のサイト会員IDに対応付けて記憶した抽出済番号テーブルに登録されていない番号を、すなわち、携帯電話16に記憶されているビンゴカードデータとなってからその時点までに抽出されていない番号を、前記抽出済番号テーブルに登録されていない番号から、受信した抽出要求に含まれる図柄種類に対応付けられた個数(1〜3個)にて抽出する。その後、抽出した番号を含む番号情報を携帯電話16に送信する。
【0115】
このように抽出済番号テーブルに登録されていない番号を抽出することで、過去に抽出した番号に重複することなく、新しい番号を抽出するようになっている。
【0116】
サイトサーバ14から番号情報を受信した携帯電話16(MPU)は、該受信した番号を、メモリに記憶された前記抽出済番号テーブルに登録更新し、ビンゴゲーム処理に移行する(図13のDへ移行する)。
【0117】
これら本実施例のビンゴゲーム処理は、図11に示される初期化処理における番号を含む起動情報の受信した場合と、図12に示されるスロットゲーム処理における番号情報の受信した場合の2つの場合において実施されるようになっており、これら受信した番号を前記抽出済番号テーブルに保存した携帯電話16(MPU)が、該受信した番号を使用して実施する本実施例のビンゴゲーム処理について以下に説明する。
【0118】
サイトサーバ14から番号を受信した携帯電話16(MPU)は、メモリに記憶しているスロットdeビンゴゲームプログラム中に含まれるビンゴゲームプログラムに基づいて、まず、図15(h)、図15(i)、図15(j)に示すように、メモリに記憶されたビンゴカードデータに、受信した番号が含まれているか否かを表示する。具体的には、受信した番号がビンゴカードデータに含まれている場合には、図15(h)、図15(j)に示すように、番号に対応付けられたマスがマークされた旨を表示する。また、受信した番号がビンゴカードデータに含まれていない場合には、図15(i)に示すように、番号に対応付けられたマスがなく、いずれのマスもマークされなかった(外れた)旨を表示する。
【0119】
次いで、携帯電話16(MPU)は、ビンゴゲームプログラムに基づいて、ビンゴカードデータのマーク状況を、メモリに記憶されたビンゴカードデータと抽出済番号テーブルに基づいて判定し、判定結果に応じた処理を行う。このビンゴゲームプログラムにおいて、ビンゴカードデータのマーク状況を、メモリに記憶されたビンゴカードデータと抽出済番号テーブルに基づいて判定する処理により、前記ビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記サイトサーバ14において抽出され該携帯電話16に送信されてくる各抽出符号となる抽出済番号に一致する番号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定する本発明におけるビンゴ状態判定ステップが形成されている。
【0120】
ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態判定ステップにおいて、まず、斜め、縦、横に連続する5マスからなるいずれかの組み合わせのうち、4マス未満がマークされた組み合わせしかない場合は、図15(h)に示すように、マーク状況を表示した後、サイト会員が携帯電話16の十字キースイッチ162を操作すると、前記初期化処理へ移行するようプログラムされている(図11のAへ移行する)。
【0121】
また、ビンゴゲームプログラムは、斜め、縦、横に連続する5マスからなるいずれかの組み合わせのうち、4マスがマークされた組み合わせがある場合は、図16(b)に示すように、マーク状況とともにリーチである旨を表示した後、会員が携帯電話16の十字キースイッチ162を操作すると、前記初期化処理へ移行するようプログラムされている(図11のAへ移行する)。
【0122】
また、ビンゴゲームプログラムは、斜め、縦、横に連続する5マスからなるいずれかの組み合わせのうち、5マスがマークされた組み合わせがある場合、すなわちビンゴ状態が成立した場合は、図16(d)に示すように、5マスが連続するマーク状況とともにビンゴである旨を表示した後、ビンゴ状態が成立した5マスの連続状態(斜め、縦、横のいずれかを示すライン種類)と、ビンゴの成立数とを特定可能な、つまりビンゴ状態が成立した成立ラインを特定可能なビンゴ成立情報をサイトサーバ14に送信するようプログラムされている。
【0123】
ここで、ビンゴ成立情報について説明すると、図20(d)に示すビンゴポイント設定テーブルに示すように、「斜め」のラインにビンゴが1つ成立したときは「00」、「縦もしくは横」のラインにビンゴが1つ成立したときは「01」、いずれかのラインにビンゴが2つ成立したときは「10」、いずれかのラインにビンゴが3つ成立したときは「11」とされている。
【0124】
このビンゴゲームプログラムにおいて、ビンゴ状態が成立した場合に、ビンゴ状態が成立した5マスの連続状態と、ビンゴの成立数とを特定可能なビンゴ成立情報をサイトサーバ14に送信する処理により、本発明のビンゴ成立情報送信ステップが形成されている。
【0125】
携帯電話16からビンゴ成立情報を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記サイト会員ID取得処理により当該携帯電話16を操作するサイト会員のサイト会員IDを取得し、該取得したサイト会員IDを該受信したビンゴ成立情報に追加した新たなビンゴ成立情報を管理サーバ140に送信する。
【0126】
サイトサーバ14からビンゴ成立情報を受信した管理サーバ140(CPU142)は、前述のポイント付与処理を実施し、受信したビンゴ成立情報により特定されるビンゴのライン種類と成立数とに基づいて、前記ビンゴポイント設定テーブル(図20(d)参照)において予め設定されている大きさのサイトJGポイントを特定することにより、当該ビンゴ状態の成立に基づくサイト会員の取得ポイントを特定する。
【0127】
さらに、管理サーバ140(CPU142)は、前記ビンゴ回数更新処理を実施し、ビンゴ成立情報により特定されるビンゴが成立した旨に基づいて、受信したビンゴ成立情報に含まれるサイト会員IDに対応付けて前記会員別所有ポイント数テーブル(図5(b)参照)に記憶されているサイトJGポイント並びに総所有JGポイント並びにビンゴ回数を特定するとともに、該特定したサイトJGポイント並びに総所有JGポイントに前記にて特定した取得ポイントを加算更新するとともに、特定したビンゴ回数に1を加算更新する。尚、加算更新後にビンゴ回数が15に到達した場合には、ビンゴ回数を0にリセットする。
【0128】
その後、管理サーバ140(CPU142)は、これら加算更新した取得ポイント、総所有JGポイント、ビンゴ回数を含むビンゴ成立後情報をサイトサーバ14に送信する。
【0129】
管理サーバ140からビンゴ成立後情報を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前述したビンゴ成立後処理を実施し、ビンゴ回数が所定回数、具体的には5回または10回に達したときに、並びに15回に達することによりリセットされた0回となったときに、前記難易度設定テーブル(図20(b)参照)に受信したビンゴ回数に対応する設定を特定し、該特定した設定をプログラムに適用するための設定用プログラム(例えば、スロットゲームプログラムの回転速度やリールの図柄配列のパラメータを設定するプログラム)を生成するとともに、新しいビンゴカードデータを生成し、該生成した設定用プログラム並びに新しいビンゴカードデータを、管理サーバ140から受信したビンゴ成立後情報に追加した新たなビンゴ成立後情報を携帯電話16に送信する。
【0130】
サイトサーバ14からビンゴ成立後情報を受信した携帯電話16(MPU)は、メモリから古いビンゴカードデータを消去し、抽出済番号テーブルをクリアして、これまでに実施し、かつビンゴを成立させたビンゴゲームのデータをリセットする。さらに、サイトサーバ14から受信したビンゴ成立後情報に設定用プログラムが含まれている場合には、該設定用プログラムを適用するとともに、新しいビンゴカードデータをメモリに記憶する。
【0131】
そして、携帯電話16(MPU)は、図16(e)に示すように、サイトサーバ14から受信したビンゴ成立後情報に含まれる取得ポイント、総所有JGポイントを含むビンゴ成立後ページを表示する。このビンゴ成立後ページにおいて、会員が「キャンペーン応募」を選択入力した場合には、ポイント確認/抽選応募処理に移行する(図14参照)。また、会員がそれ以外の操作を行った場合、具体的には、図16(e)のボタン区画に表示されている「ゲームに戻る」の操作を行った場合に、前記初期化処理に移行して、再度、前記にて受信した新しいビンゴカードデータに基づくビンゴカードを、図16(f)に示すように表示した後、図16(g)に示す残ゲーム数区画に本日実施可能な新たな残りゲーム数が表示されたスロットゲーム画面を表示して、再度スロットゲームを実施できる状態とする。
【0132】
尚、本実施例においては、ビンゴ成立後の新しいビンゴカードの生成、記憶や、難易度設定に関する処理をビンゴ成立後に実施する構成としているが、本実施例はこれに限定されるものではなく、ビンゴ成立後にはビンゴが成立した旨を示すデータが消去されていれば良く、すなわち古いビンゴカードデータが消去されていれば良く、ビンゴ成立後にビンゴカードを消去し、新しいビンゴカードの生成、記憶や、難易度設定に関する処理を行わなかった場合には、例えば、ビンゴ成立後に古いビンゴカードデータ及びビンゴdeスロットプログラムを消去した後、図10に示すスロットdeビンゴゲーム選択以降の処理に移行すれば、次回スロットゲームを行う場合に、新しいビンゴカードの生成、記憶や、難易度設定に関する処理が適用されるようにできる。
【0133】
次いで、図14に示すように、会員が前記メインメニューページ(図15(a)参照)において「ポイント確認」を選択入力した場合、または、会員が前記ビンゴ成立後ページ(図16(e)参照)において「キャンペーン応募」を選択入力した場合に、携帯電話16(MPU)が、所有するJGポイントを確認して、抽選イベントへ応募するときに行うポイント確認/抽選応募処理について説明する。
【0134】
まず、携帯電話16(MPU)は、会員が所有するJGポイントが確認可能な参加受付ページを要求する旨の参加受付ページ要求をサイトサーバ14に送信する。
【0135】
携帯電話16から参加受付ページ要求を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記サイト会員ID取得処理によりサイト会員IDを取得し、該取得したサイト会員IDを含むポイント情報出力要求を管理サーバ140に送信する。
【0136】
サイトサーバ14からポイント情報出力要求を受信した管理サーバ140(CPU142)は、前記ポイント情報送信処理を実施し、該ポイント情報出力要求に含まれるサイト会員IDが会員別所有ポイント数テーブル(図5(b)参照)に記憶されているかを確認し、該確認においてサイト会員IDの登録が有る場合には、該受信したポイント情報出力要求に含まれるサイト会員IDに対応して会員別ポイント数テーブルに記憶されているサイトJGポイント、各遊技場毎の遊技場JGポイント、総所有JGポイントを特定するとともに、その時点において受付け期間中の抽選に対して設定されている参加必要ポイント数と総所有JGポイント数とに基づいて、該受付け期間中の抽選への参加可能口数を特定し、前記特定した各JGポイントと、参加可能口数とを含むポイント情報をサイトサーバ14に送信する。
【0137】
該ポイント情報を管理サーバ140から受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前述の参加受付ページ配信処理を実施し、図17(a)や図17(b)に示すように、受信したポイント情報に含まれる総所有JGポイント、参加可能口数等を含む参加受付ページを、携帯電話16に対して送信する。
【0138】
サイトサーバ14から参加受付ページ(図17(a)、図17(b)参照)を受信した携帯電話16(MPU)は、参加受付ページを表示し、該参加受付ページにおいて会員に「参加する」を選択入力されると、参加要求をサイトサーバ14に送信する。
【0139】
携帯電話16から参加受付ページ要求を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記消費内訳受付ページ配信処理を実施し、前記管理サーバ140から受信したポイント情報に含まれる総所有JGポイント数、会員となっている遊技場名、各遊技場におけるJGポイント、その時点において受付け期間中の抽選に対して設定されている参加必要ポイント数、該受付け期間中の抽選への参加可能口数とを含む図18に示す消費内訳受付けページを生成して、携帯電話16に送信する。
【0140】
サイトサーバ14から消費内訳受付けページ(図18参照)を受信した携帯電話16(MPU)は、消費内訳受付けページを表示し、該消費内訳受付けページにおいて、当該サイト並びに各遊技場にて所有する所有ポイント数の内、いずれのポイント数から抽選イベントへの参加口数に必要な消費ポイント数を消費するかが入力されるとともに、「決定」が選択入力されると、該入力された消費ポイント数と、該消費ポイント数を消費するサイト並びに遊技場を特定可能な情報となる遊技場名とを含む消費内訳をサイトサーバ14に送信する。
【0141】
携帯電話16から消費内訳を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記消費内訳受信処理を実施し、前述のサイト会員ID取得処理により取得したサイト会員IDを該受信した消費内訳に追加した消費情報を管理サーバ140に送信する。
【0142】
サイトサーバ14から消費情報を受信した管理サーバ140(CPU142)は、前述の所有ポイント数減算処理を実施し、該消費情報に含まれるサイト会員IDが会員別所有ポイント数テーブルに記憶されているかを確認し、該確認においてサイト会員IDの登録が有る場合には、該受信した消費情報に含まれるサイト会員IDに対応して会員別所有ポイント数テーブルに記憶されているサイトJGポイント、各遊技場毎の遊技場JGポイント、総所有JGポイントから受信した消費情報に含まれるサイトJGポイント数および/または各遊技場の遊技場JGポイント数を減算更新する。
【0143】
そして、管理サーバ140(CPU142)は、応募口数を含む完了情報をサイトサーバ14に送信するとともに、該完了情報に含まれる応募口数に対応する数、具体的には2口であれば2つのサイト会員IDを抽選テーブルに設定するとともに、当該抽選イベントに対して前記図6に示す抽選設定画面にて設定されている抽選日時に、このようにして各サイト会員のサイト会員IDが設定されている抽選テーブルから、1または複数のサイト会員IDを抽出し、該抽出したサイト会員IDから特定される会員を当選者と決定する抽選処理を実施し、抽選に当選した会員の電子メールアドレスに当選メールを送信する。尚、抽選において複数の順位が設けられている場合に、同一のサイト会員が複数の順位にて当選した場合には、最高順位の当選のみを有効とし、下位順位の当選を無効として、再抽選を実施する。
【0144】
管理サーバ140から完了情報を受信したサイトサーバ14(CPU182)は、前記消費情報ページ配信処理を実施し、図19に示すように、ポイントの消費結果と応募口数を示す消費情報ページを生成して、携帯電話16に送信する。
【0145】
サイトサーバ14から消費情報ページ(図19参照)を受信した携帯電話16(MPU)は、該受信した消費情報ページを表示することで、抽選への参加が良好に受付けられたことを、サイト会員が確認できるようになっている。
【0146】
以上、本実施例によれば、情報端末である携帯電話16に配信されるスロットdeビンゴゲームプログラム中のスロットゲームプログラムを、表示結果を抽選決定することなくサイト会員による停止操作のタイミングに基づいて変動表示を停止させる処理を情報端末に実施させるプログラムとすることで、サイト会員に自己の目押し技量によって特定の表示結果が得られたという達成感を与えることができ、よってサイト会員のゲーム実施意欲が低下することを防止することができるとともに、これらスロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおける表示結果が特定の表示結果、つまりは同一の3つの図柄が当選ライン上に揃うことに基づいて、サイトサーバ14において抽出される番号(符号)を使用したビンゴゲームにおいて、ビンゴ状態が成立することによって所定の大きさのサイトJGポイント(価値)が、サイト会員に付与されるので、技量の高いサイト会員のみが景品等の特典を多く取得して技量の低いサイト会員が不利となってしまう不平等を極力解消でき、よって、これら技量の低いサイト会員の価値使用サービスの利用低下を招くことを回避することができる。
【0147】
また、本実施例によれば、各表示結果の種別、具体的には、停止難易度の高い「7」、「BAR」、「その他の図柄」に応じた数の番号を抽出することにより、難易度の高い図柄の表示結果を停止させたときの達成感を助長でき、よって価値使用サービスの利用意欲を向上できる一方、これら難易度の低い図柄の表示結果でも、番号(符号)を抽出することで、技量の低いサイト会員に対してもビンゴゲームにおける番号(符号)を取得する機会を確保することができる。
【0148】
また、本実施例によれば、技量が低いことでビンゴゲームにおける番号(符号)を取得する機会が少ないサイト会員であっても、成立ラインが大きなJGポイントの設定されている種別、例えば複数のラインがビンゴ状態となったダブルやトリプルの場合であれば大きなJGポイントを取得できる可能性があるので、これら技量の低いサイト会員の価値使用サービスの利用をより一層促進することができる。
【0149】
また、本実施例によれば、技量の高いサイト会員が番号(符号)の抽出をより多く受けてビンゴ状態を成立させても、その成立回数が所定回数に達することで難易度向上プログラムとしての設定プログラムが配信されてスロットゲームの難易度が向上するようになるので、技量の高い利用者であっても番号(符号)の抽出を受けることが難しくなり、よって、技量の高いサイト会員と技量の低いサイト会員との不平等をより一層解消することができる。
【0150】
また、本実施例によれば、店舗である遊技場において会員登録しているサイト会員は、会員となっている遊技場への来店および当該遊技場における消費金額となる本日使用度数に応じて当該会員に付与される遊技場JGポイント数が、会員別所有ポイント数テーブルに記憶されている総所有JGポイント数に加算更新されることで、当該会員に付与される遊技場JGポイント数を価値使用サービスに使用できるようになるので、サイト会員の利便性を向上できるばかりか、サイト会員は技量の高低に係わらず価値使用サービスに使用できるJGポイントを取得できるようになるので、技量の高いサイト会員と技量の低いサイト会員との不平等をより一層解消することもできる。
【0151】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0152】
例えば、前記実施例では、セキュリティ性を考慮して、サイトサーバ14と管理サーバ140とを個別に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらサイトサーバ14と管理サーバ140とを単一のサーバコンピュータにて形成するようにしても良い。
【0153】
また、前記実施例では、イベントとして、当該イベントに参加するサイト会員を対象として抽選を行い、当選したサイト会員に対して所定の特典を付与する抽選イベントを提供する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの抽選を行うことなく、参加受付けにより、例えば先着順に特典を付与したり、全てのサイト会員に特典を付与するようにしても良く、これら全てのサイト会員に特典を付与する場合にあっては、前述の実施例におけるサイト会員を抽選イベントへ参加させるための処理に加えて、サイト会員に特典を付与するための処理が価値使用サービス提供処理となり、例えば、参加(特典の付与)を申し込んだサイト会員の電子メールに、特典との交換が可能なバーコード等を含む電子メールを送信する特典付与メールの送信処理等を実施して、該バーコードの印字や携帯電話16の表示部への表示等により、対応する特典、例えば食材や家電等との交換を実施して、当該サイト会員への特典の付与を実施するようにしても良く、これらの特典の付与と、前記抽選イベントの付与の双方、或いは一方のみを実施できるようにしても良い。つまりは、サイト会員が所有する総所有JGポイント数が、景品交換に必要なポイント数以上であれば、景品交換可能な景品の情報を携帯電話16に配信して一覧表示させ、サイト会員から交換する景品の選択を受付けて、該選択された景品の景品交換に必要なJGポイント数を、総所有JGポイント数並びにサイトJGポイントおよび/または各遊技場毎の遊技場JGポイントから減算更新するとともに、例えば前記特典付与メールを当該サイト会員の電子メールアドレスに送信することで、該サイト会員が選択した景品を取得(交換)できるようにしても良い。
【0154】
更には、これら景品交換のメニューを図15(a)に示すメインメニューページに表示するようにして、これら景品交換のメニューと、前記実施例における抽選参加のメニューとを、サイト会員が選択できるようにしても良い。
【0155】
また、前記実施例では、サイト会員から抽選への参加を受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示す抽選設定画面における抽選参加受付けの項目において「しない」を設定した場合のように、一義的に各サイト会員の総所有JGポイント数に基づいて、前述の抽選イベントへ参加するための処理を実施するようにしても良い。
【0156】
また、前記実施例では、店舗として遊技場を例に説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの店舗は遊技場以外の店舗であっても良く、例えば、フランチャイズチェーンのコンビニエンスストア等において、各店舗(ストア)のみに使用可能な会員用のポイントカードを使用して、当該会員用ポイントカードを所有する会員に来店や購入金額に応じてポイントを付与し、これら各店舗(ストア)にて付与したポイントを、スロットdeビンゴゲームにより獲得したポイントに加算して、これら加算後のポイント数が抽選参加や景品交換に必要なポイント数以上であれば、抽選参加や景品交換を受付け、抽選参加の場合には抽選を実施し、当選した会員に対して当選メールを送信するようにしても良く、景品交換の場合であれば、例えば前記特典付与メールを当該サイト会員の電子メールアドレスに送信するようにしても良い。
【0157】
また、前記実施例では、店舗用装置を会員管理コンピュータ120としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら店舗用装置を会員管理コンピュータ120とシステムコントローラ100とが一体化されたコンピュータであっても良いことは言うまでもない。
【0158】
また、前記実施例では、各遊技場の会員管理コンピュータ120から送信される会員別使用度数情報に、本日来店の情報と一日の使用度数となる本日総使用度数とを含むことで、管理サーバ140において、本日来店および本日総使用度数の大きさの双方において遊技場JGポイントを付与するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場JGポイントを本日来店、或いは本日総使用度数の大きさのいずれか一方のみとしても良いし、更には、会員別使用度数情報に遊技時間等を加えて、遊技時間に応じてポイントを付与するようにしても良い。
【0159】
また、前記実施例では、各遊技場の会員管理コンピュータ120から送信される会員別使用度数情報に基づいて、管理サーバ140において遊技場JGポイントを付与するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各会員に付与する遊技場JGポイントの大きさを会員管理コンピュータ120において算出或いは特定し、該算出或いは特定した各会員に付与する遊技場JGポイントの大きさを会員IDに対応付けて管理サーバ140に送信するようにしても良い。
【0160】
また、前記実施例では、ポイント使用サービスサイトにおける会員登録において、遊技場において会員となっている利用者から、会員となっている遊技場名と会員IDとを受付けて、サイト会員IDとの結びつけを実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらサイト会員IDと会員となっている遊技場名と会員IDとの結びつけを、ポイント使用サービスサイトにおける会員登録において受付けた氏名並びに電子メールアドレスが同一であることに基づいて実施するようにしても良い。
【0161】
また、前記実施例では、ポイント使用サービスサイトにおいて抽選への参加を受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら抽選への参加を、各遊技場のカードユニット3において受け付けるようにしても良い。
【0162】
また、前記実施例では、管理サーバ140並びにサイトサーバ14を、カード管理会社に設置した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理サーバ140やサイトサーバ14を、カード管理会社以外の同一機関或いは、カード管理会社以外の異なる機関(例えば、携帯電話会社)に設置するようにしても良い。
【0163】
また、前記実施例では、店舗としての遊技場に設置された会員管理コンピュータ120から会員別使用度数情報を受信して、管理サーバ140にて当該遊技場において会員となっている各サイト会員に、遊技場JGポイントを付与するとともに、該遊技場JGポイントが、ポイント使用サービスサイトにおいて使用可能な総所有JGポイントに加算されることで、これら遊技場JGポイントをポイント使用サービスサイトにおいて使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場JGポイントを総所有JGポイントに加算することなく、ポイント使用サービスサイトに使用させない構成としても良い。
【0164】
また、前記実施例では、管理サーバ140において、図5に示す会員別所有ポイント数テーブルに示すように、各サイト会員のサイト会員ID並びに氏名と電子メールアドレスに対応付けて、サイトJGポイントとともに、各サイト会員が会員となっている各遊技場の遊技場JGポイントと、これらサイトJGポイントと各遊技場における遊技場JGポイントの合計となる総所有JGポイントとを記憶、管理するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記実施例のように、サイト会員から、抽選への参加に使用するポイント数の消費内訳等の受付けを実施しない場合や、各遊技用における遊技場JGポイントのポイント使用サービスへの利用を不可とする場合であれば、各サイト会員のサイト会員IDに対応付けて、総所有JGポイントのみ、或いはサイトJGポイントのみ記憶、管理するようにしても良いし、或いは、これら総所有JGポイントを予め記憶、管理するのではなく、サイトJGポイントと各遊技場毎の遊技場JGポイントのみを記憶、管理しておき、ポイント情報出力要求の受信に応じて各サイト会員の総所有JGポイント数を算出して特定するようにしても良い。
【0165】
また、前記実施例では、セキュリティ性を保つために、通信回線12として専用回線を使用してサイトサーバ14と携帯電話会社に設置されているゲートウエイサーバ15とを接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらゲートウエイサーバ15とサイトサーバ14とを、インターネット網を介して接続するようにしても良い。
【0166】
また、前記実施例では、ポイント使用サービスサイトを携帯電話会社の公式サイトとしているために、携帯電話16からのアクセスに対して、携帯電話16の顧客IDを携帯電話会社から逐次取得できるために、これら顧客IDをサイト会員IDとして利用するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらサイトを携帯電話会社の公式サイトではない非公式のサイトとして運営する場合には、これら顧客IDを携帯電話会社から取得することは不可能とされるので、これらサイト会員IDを管理サーバ140或いはサイトサーバ14にて生成してサイト会員に付与し、ログイン時に携帯電話16でサイト会員IDを入力することで、該入力されたサイト会員IDがサイトサーバ14に送信されるようにすれば良い。
【0167】
また、前記実施例では、利用者が操作可能な情報端末として携帯電話を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら情報端末をコンピュータネットワーク、例えばインターネット網への接続機能を備えるPDAやノートパソコンであっても良い。
【0168】
また、前記実施例では、ビンゴゲームに使用する番号の抽出方法として、同じ番号が重複して抽選されないようにするために、該携帯電話16に配信されて記憶されているビンゴカードとなってからその時点までに抽出された番号が登録されている抽出済番号テーブルを携帯電話16から取得し、該抽出済番号テーブルに登録されていない番号の中から新たな番号を抽出するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、番号の抽出履歴を、各サイト会員のサイト会員IDに対応付けてサイトサーバ14または管理サーバ140にて管理しておくことで、携帯電話16から抽出済番号テーブルを取得することなく、同じ番号が重複して抽選されないように新たな番号を抽出できるようにしても良いし、更には、同じ番号が重複して抽選しても良いとする場合においては、前記抽出済番号テーブルの取得や番号の抽出履歴による抽出済み番号の管理を実施しないようにして、1〜64の間の数字から任意に番号を抽出するようにしても良い。
【0169】
また、前記実施例のスロットゲームにおいては、揃えることが可能な図柄が複数とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら揃えることが可能な図柄が例えば「7」の1種類のみであっても良い。
【0170】
また、前記実施例においては、管理サーバ140において、受信した抽出要求に含まれる図柄種類コードに対応付けて番号抽出数設定テーブルに記憶されている抽出数の番号を抽出することで、図柄に応じた数の抽出を実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら抽出数をいずれの図柄においても一律としても良い。
【0171】
また、前記実施例においては、ビンゴゲームにおいて成立した成立ラインに応じたサイトJGポイントを付与するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら付与するサイトJGポイントの大きさを、いずれの成立ラインにおいても一律としても良い。
【0172】
また、前記実施例のスロットゲームにおいては、3つのリールの図柄の組み合わせにより表示結果を判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらリールの数を例えば1つとして、該1つのリールに特定の図柄、例えば「7」が停止した場合に、特定の表示結果として判定するようにしても良い。
【0173】
また、前記実施例においては、1回のビンゴ成立によってビンゴカードデータを新たなものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビンゴカードデータを、例えば3回のビンゴ成立までは、新たなビンゴカードデータに更新しないようにして、2回目以降のビンゴが成立し易いようにしても良い。
【0174】
また、前記実施例においては、スロットゲームにおけるリールの図柄配列を、ビンゴ成立回数に応じて変更するようにしているが、これに加えて、これらリールの図柄配列を、所定期間、例えば月毎や、年毎に変更しても良いし、配列だけではなく図柄自体を変更するようにしても良い。
【0175】
また、前記実施例においては、抽出済番号がビンゴカードの縦、横、斜めの5マス全てに並んだときにビンゴ状態と判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビンゴ状態の判定を縦、横、斜めの5マスの内の所定数のマス、例えば4マスや3マスに連続して並んだ場合においてビンゴ状態と判定しても良い。
【0176】
また、前記実施例においては、ビンゴカードデータに基づくビンゴカードの構成を、縦横5マス毎の合計25マスのビンゴカードとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら縦横のマス数は2マス以上であれば任意に選択することができる。
【0177】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、利用者登録を実施した利用者(サイト会員)が操作可能な情報端末(携帯電話16)に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラム(スロットdeビンゴゲームプログラム)を配信するゲームプログラム配信手段(CPU182;スロットdeビンゴゲームプログラム配信処理)と、該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲーム(ビンゴゲーム)を実施することによるゲーム結果(ビンゴ状態の成立)に応じて付与される価値(サイトJGポイント、総所有JGポイント)の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値(総所有JGポイント)の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段(CPU142;価値使用サービス提供処理)と、を備える価値使用サービス提供装置(管理サーバ140、サイトサーバ14)であって、前記ゲームプログラムは、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報(抽出要求)を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号(数字)の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号(抽出番号)に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、を含み、前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報(抽出要求)を受信したときに、前記予め定められた複数個(1〜64)の符号(数字)から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段(CPU182;符号抽出処理)と、前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさ(5〜30)の価値(サイトJGポイント)を加算更新する価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)と、を備える。
【0178】
本発明の請求項2は、前記スロットゲームにおける特定の表示結果(図柄)が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別(図柄)を特定し、該特定した特定の表示結果の種別(図柄)を特定可能な情報(図柄種類コード)を含む前記特定表示成立情報(抽出要求)を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記符号抽出処理手段(CPU182;符号抽出処理)は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別(図柄)に対して予め設定されている数(1〜3)の符号(数字)を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する。
【0179】
本発明の請求項3は、前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別(斜め、縦/横、ダブル、トリプル)を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさ(5〜30)の価値(JGポイント)を加算更新する。
【0180】
本発明の請求項4は、前記ビンゴ成立情報の受信回数(ビンゴ回数)を、各利用者の利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数(5回、10回)に達したときに、前記スロットゲームの難易度を向上させるための難易度向上プログラム(設定用プログラム)を、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末(携帯電話16)に対して配信する難易度向上プログラム配信手段(CPU182;ビンゴ成立後処理)と、を備える。
【0181】
本発明の請求項5は、前記利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて、当該利用者(会員)が会員登録している店舗(遊技場)における会員識別情報(会員ID)を記憶するための会員識別情報記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、各店舗に設置された店舗用装置(会員管理コンピュータ120)から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額(使用度数)に応じて当該会員に付与される価値(遊技場JGポイント)の大きさを特定するための情報(会員別使用度数情報)とを受信する受信手段(CPU142;会員別使用度数情報受信処理)と、を備え、前記価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)は、前記受信手段にて受信した会員識別情報(会員ID)に対応付けて前記会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報(サイト会員ID)を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)に記憶されている価値(遊技場JGポイント、総所有JGポイント)の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新する。
【0182】
本発明の請求項6は、利用者登録を実施した利用者(サイト会員)が操作可能な情報端末(携帯電話16)に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラム(スロットdeビンゴゲームプログラム)を配信するゲームプログラム配信ステップ(CPU182;スロットdeビンゴゲームプログラム配信処理)と、該ゲームプログラム配信ステップにて配信されたゲームプログラムに基づくゲーム(ビンゴゲーム)を実施することによるゲーム結果(ビンゴ状態の成立)に応じて付与される価値(サイトJGポイント、総所有JGポイント)の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶する利用者所有価値記憶ステップ(CPU142;ポイント付与処理)と、該利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている各利用者が所有する価値(総所有JGポイント)の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理ステップ(CPU142;価値使用サービス提供処理)と、を含み、コンピュータネットワーク上のサーバコンピュータ(管理サーバ140、サイトサーバ14)にて、各利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供する価値使用サービスを提供する価値使用サービス提供方法であって、前記ゲームプログラムは、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報(抽出要求)を前記サーバコンピュータ(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号(数字)の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記サーバコンピュータ(サイトサーバ14)において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号(抽出番号)に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記サーバコンピュータ(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、を含み、前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理ステップと、前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶ステップにて当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与ステップと、を含む。
【0183】
本発明の請求項7は、前記スロットゲームにおける特定の表示結果(図柄)が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別(図柄)を特定し、該特定した特定の表示結果の種別(図柄)を特定可能な情報(図柄種類コード)を含む前記特定表示成立情報(抽出要求)を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記符号抽出処理ステップ(CPU182;符号抽出処理)においては、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別(図柄)に対して予め設定されている数(1〜3)の符号(数字)を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する。
【0184】
本発明の請求項8は、前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別(斜め、縦/横、ダブル、トリプル)を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記価値付与ステップ(CPU142;ポイント付与処理)においては、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさ(5〜30)の価値(JGポイント)を加算更新する。
【0185】
本発明の請求項9は、前記ビンゴ成立情報の受信回数(ビンゴ回数)を、各利用者の利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶するビンゴ成立回数記憶ステップ(CPU142;ビンゴ回数更新処理)と、該ビンゴ成立回数記憶ステップにて記憶されている受信回数(ビンゴ回数)が所定回数(5回、10回)に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラム(設定用プログラム)を、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末(携帯電話16)に対して配信する難易度向上プログラム配信ステップ(CPU182;ビンゴ成立後処理)と、を含む。
【0186】
本発明の請求項10は、前記利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて、当該利用者(会員)が会員登録している店舗(遊技場)における会員識別情報(会員ID)を記憶する会員識別情報記憶ステップ(CPU142;会員ID登録処理)と、各店舗に設置された店舗用装置(会員管理コンピュータ120)から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額(使用度数)に応じて当該会員に付与される価値(遊技場JGポイント)の大きさを特定するための情報(会員別使用度数情報)とを受信する受信ステップ(CPU142;会員別使用度数情報受信処理)と、を含み、前記価値付与ステップ(CPU142;ポイント付与処理)においては、前記受信ステップにて受信した会員識別情報(会員ID)に対応付けて会員識別情報記憶ステップにて記憶されている利用者識別情報(サイト会員ID)を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている価値の大きさに、前記受信ステップにて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新する。
【0187】
本発明の請求項11は、利用者登録を実施した利用者が操作可能(サイト会員)な情報端末(携帯電話16)と、該情報端末とコンピュータネットワークを介してデータ通信可能に接続され、前記情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラム(スロットdeビンゴゲームプログラム)を配信するゲームプログラム配信手段と、該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲーム(ビンゴゲーム)を実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値(サイトJGポイント、総所有JGポイント)の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値(総所有JGポイント)の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段(CPU142;価値使用サービス提供処理)と、を備える価値使用サービス提供装置(管理サーバ140、サイトサーバ14)と、から成る価値使用サービス提供システムであって、前記ゲームプログラムは、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報(抽出要求)を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号(数字)の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号(抽出番号)に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、を含み、前記情報端末は、前記ゲームプログラムを実行するためのゲームプログラム処理手段(マイクロプロセッシングユニット,MPU)と、前記表示領域を構成する表示手段(液晶ディスプレイ161)と、前記停止操作を実施するための停止操作手段(十字キースイッチ162)と、を備え、前記価値使用サービス提供装置は、前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報(抽出要求)を受信したときに、前記予め定められた複数個(1〜64)の符号(数字)から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段(CPU182;符号抽出処理)と、前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさ(5〜30)の価値(サイトJGポイント)を加算更新する価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)と、を備える。
【0188】
本発明の請求項12は、前記スロットゲームにおける特定の表示結果(図柄)が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別(図柄)を特定し、該特定した特定の表示結果の種別(図柄)を特定可能な情報(図柄種類コード)を含む前記特定表示成立情報(抽出要求)を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記符号抽出処理手段(CPU182;符号抽出処理)は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別(図柄)に対して予め設定されている数(1〜3)の符号(数字)を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する。
【0189】
本発明の請求項13は、前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別(斜め、縦/横、ダブル、トリプル)を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末(携帯電話16)に実施させるためのものとされ、前記価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさ(5〜30)の価値(JGポイント)を加算更新する。
【0190】
本発明の請求項14は、前記価値使用サービス提供装置(管理サーバ140、サイトサーバ14)は、前記ビンゴ成立情報の受信回数(ビンゴ回数)を、各利用者の利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数(5回、10回)に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラム(設定用プログラム)を、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末(携帯電話16)に対して配信する難易度向上プログラム配信手段(CPU182;ビンゴ成立後処理)と、を備える。
【0191】
本発明の請求項15は、前記価値使用サービス提供装置(管理サーバ140)は、各店舗(遊技場)に設置された店舗用装置(会員管理コンピュータ120)にデータ通信可能に接続され、前記利用者識別情報(サイト会員ID)に対応付けて、当該利用者(会員)が会員登録している店舗における会員識別情報(会員ID)を記憶するための会員識別情報記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)と、前記店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額(使用度数)に応じて当該会員に付与される価値(遊技場JGポイント)の大きさを特定するための情報(会員別使用度数情報)とを受信する受信手段(CPU142;会員別使用度数情報受信処理)と、を備え、前記価値付与手段(CPU142;ポイント付与処理)は、前記受信手段にて受信した会員識別情報(会員ID)に対応付けて会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報(サイト会員ID)を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段(記憶装置145、会員別所有ポイント数テーブル)に記憶されている価値(遊技場JGポイント、総所有JGポイント)の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新する。
【0192】
本発明の請求項16は、利用者登録を実施した利用者(サイト会員)がイベントへの参加および/または特典の付与を得ることのできる価値使用サービスの提供を受けるために必要となる価値(サイトJGポイント、総所有JGポイント)を獲得するために、前記利用者が操作可能な情報端末(携帯電話16)に対して、前記価値使用サービスを提供するための価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)から配信される価値付与用ゲームプログラム(スロットdeビンゴゲームプログラム)であって、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始する変動表示開始ステップと、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させる変動表示停止ステップと、該変動表示停止ステップにおいて前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果(同一の図柄が揃った表示結果)か否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにおいて停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報(抽出要求)を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信する特定表示成立情報送信ステップ(抽出要求送信ステップ)と、を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号(数字)の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されるマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定するビンゴ状態判定ステップと、ビンゴ状態判定ステップにおいてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置(サイトサーバ14)に送信するビンゴ成立情報送信ステップと、を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0193】
【図1】本発明の実施例における価値使用サービス提供システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例に用いた会員管理コンピュータの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例に用いた会員情報テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施例に用いた管理サーバとサイトサーバの構成を示す図である。
【図5】(a)は、本発明の実施例に用いた遊技場別会員情報データベースを示す図であり、(b)は、本発明の実施例に用いた会員別所有ポイント数テーブルを示す図であり、(c)は、本発明の実施例に用いた遊技場情報テーブルを示す図である。
【図6】本発明の実施例に用いた管理サーバにおける抽選設定画面を示す図である。
【図7】本発明の実施例に用いた会員管理コンピュータと管理サーバとサイトサーバとにおける処理状況を示す図である。
【図8】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示されるトップページを示す図である。
【図9】(a)〜(c)は、本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される会員登録ページを示す図である。
【図10】本発明の実施例に用いた携帯電話とサイトサーバと管理サーバとにおける処理状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例に用いた携帯電話とサイトサーバとにおける処理状況を示す図である。
【図12】本発明の実施例に用いた携帯電話とサイトサーバとにおける処理状況を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いた携帯電話とサイトサーバと管理サーバとにおける処理状況を示す図である。
【図14】本発明の実施例に用いた携帯電話とサイトサーバと管理サーバとにおける処理状況を示す図である。
【図15】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される表示画面を示す図である。
【図16】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される表示画面を示す図である。
【図17】(a)並びに(b)は、本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される表示画面を示す図である。
【図18】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される表示画面を示す図である。
【図19】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて、利用者の情報端末に表示される表示画面を示す図である。
【図20】(a)は、本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおけるビンゴカードデータの構成を示す図であり、(b)は、本発明の実施例にて用いた難易度設定テーブルの構成を示す図であり、(c)は、本発明の実施例にて用いた番号抽選数設定テーブルの構成を示す図であり、(d)は、本発明の実施例にて用いたビンゴポイント設定テーブルの構成を示す図である。
【図21】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて用いたスロットゲームプログラムの通常の図柄配列を示す図である。
【図22】本発明の実施例の価値使用サービス提供システムにおいて用いたスロットゲームプログラムの、通常図柄より難易度が高い図柄配列を示す図である。
【符号の説明】
【0194】
2 パチンコ機
3 カードユニット
11 通信回線
12 通信回線
16 携帯電話
120 会員管理コンピュータ
122 CPU
124 記憶装置
140 管理サーバ
142 CPU
145 記憶装置
146 表示装置
161 液晶ディスプレイ
162 十字キースイッチ
182 CPU
184 記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信手段と、
該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段と、
該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段と、
を備える価値使用サービス提供装置であって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段と、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与手段と、
を備えることを特徴とする価値使用サービス提供装置。
【請求項2】
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理手段は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の価値使用サービス提供装置。
【請求項3】
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与手段は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴とする請求項1または2に記載の価値使用サービス提供装置。
【請求項4】
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段と、
該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信手段と、
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の価値使用サービス提供装置。
【請求項5】
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶するための会員識別情報記憶手段と、
各店舗に設置された店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信手段と、
を備え、
前記価値付与手段は、前記受信手段にて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の価値使用サービス提供装置。
【請求項6】
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信ステップと、
該ゲームプログラム配信ステップにて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶する利用者所有価値記憶ステップと、
該利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理ステップと、
を含み、コンピュータネットワーク上のサーバコンピュータにて、各利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供する価値使用サービスを提供する価値使用サービス提供方法であって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記サーバコンピュータに送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記サーバコンピュータにおいて抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記サーバコンピュータに送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理ステップと、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶ステップにて当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与ステップと、
を含むことを特徴とする価値使用サービス提供方法。
【請求項7】
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理ステップにおいては、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴とする請求項6に記載の価値使用サービス提供方法。
【請求項8】
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与ステップにおいては、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴とする請求項6または7に記載の価値使用サービス提供方法。
【請求項9】
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するビンゴ成立回数記憶ステップと、
該ビンゴ成立回数記憶ステップにて記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信ステップと、
を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の価値使用サービス提供方法。
【請求項10】
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶する会員識別情報記憶ステップと、
各店舗に設置された店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信ステップと、
を含み、
前記価値付与ステップにおいては、前記受信ステップにて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶ステップにて記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶ステップにて記憶されている価値の大きさに、前記受信ステップにて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の価値使用サービス提供方法。
【請求項11】
利用者登録を実施した利用者が操作可能な情報端末と、
該情報端末とコンピュータネットワークを介してデータ通信可能に接続され、前記情報端末に、利用者が価値を獲得するために実施するゲームプログラムを配信するゲームプログラム配信手段と、該ゲームプログラム配信手段にて配信されたゲームプログラムに基づくゲームを実施することによるゲーム結果に応じて付与される価値の大きさを、各利用者を個々に特定可能な利用者識別情報に対応付けて記憶するための利用者所有価値記憶手段と、該利用者所有価値記憶手段に記憶されている各利用者が所有する価値の大きさを使用して、当該利用者に対してイベントへの参加および/または特典の付与を提供するための価値使用サービス提供処理を行う価値使用サービス提供処理手段と、を備える価値使用サービス提供装置と、
から成る価値使用サービス提供システムであって、
前記ゲームプログラムは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始するとともに、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させ、前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定し、該判定において停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されているマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定し、該判定においてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する処理を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含み、
前記情報端末は、
前記ゲームプログラムを実行するためのゲームプログラム処理手段と、
前記表示領域を構成する表示手段と、
前記停止操作を実施するための停止操作手段と、
を備え、
前記価値使用サービス提供装置は、
前記スロットゲームプログラムに基づくスロットゲームにおいて前記情報端末から送信される特定表示成立情報を受信したときに、前記予め定められた複数個の符号から少なくとも1つの符号を抽出し、該抽出した抽出符号を前記受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信する符号抽出処理手段と、
前記ビンゴゲームプログラムに基づくビンゴゲームにおいて前記情報端末から送信されるビンゴ成立情報を受信したときに、前記利用者所有価値記憶手段に当該利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶されている価値の大きさに、所定の大きさの価値を加算更新する価値付与手段と、
を備えることを特徴とする価値使用サービス提供システム。
【請求項12】
前記スロットゲームにおける特定の表示結果が複数種類であって、前記スロットゲームプログラムは、前記表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに、当該特定の表示結果の種別を特定し、該特定した特定の表示結果の種別を特定可能な情報を含む前記特定表示成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記符号抽出処理手段は、受信した特定表示成立情報に含まれる情報から特定される特定の表示結果の種別に対して予め設定されている数の符号を抽出し、該抽出した各抽出符号を、受信した特定表示成立情報の送信元の情報端末に対して送信することを特徴とする請求項11に記載の価値使用サービス提供システム。
【請求項13】
前記ビンゴゲームプログラムは、前記ビンゴ状態が成立した成立ラインの種別を特定可能な情報を含む前記ビンゴ成立情報を送信する処理を前記情報端末に実施させるためのものとされ、
前記価値付与手段は、受信したビンゴ成立情報に含まれる情報から特定される成立ラインの種別に対して予め設定されている大きさの価値を加算更新することを特徴とする請求項11または12に記載の価値使用サービス提供システム。
【請求項14】
前記価値使用サービス提供装置は、
前記ビンゴ成立情報の受信回数を、各利用者の利用者識別情報に対応付けて記憶するためのビンゴ成立回数記憶手段と、
該ビンゴ成立回数記憶手段に記憶されている受信回数が所定回数に達したときに、前記スロットゲームプログラムの難易度を向上させるための難易度向上プログラムを、当該受信回数が所定回数に達した利用者が操作可能な情報端末に対して配信する難易度向上プログラム配信手段と、
を備えることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の価値使用サービス提供システム。
【請求項15】
前記価値使用サービス提供装置は、
各店舗に設置された店舗用装置にデータ通信可能に接続され、
前記利用者識別情報に対応付けて、当該利用者が会員登録している店舗における会員識別情報を記憶するための会員識別情報記憶手段と、
前記店舗用装置から、前記会員識別情報と、当該店舗への来店および/または当該店舗における消費金額に応じて当該会員に付与される価値の大きさを特定するための情報とを受信する受信手段と、
を備え、
前記価値付与手段は、前記受信手段にて受信した会員識別情報に対応付けて前記会員識別情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報を特定し、該特定した利用者識別情報に対応付けて前記利用者所有価値記憶手段に記憶されている価値の大きさに、前記受信手段にて受信した情報に基づいて特定される価値の大きさを加算更新することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の価値使用サービス提供システム。
【請求項16】
利用者登録を実施した利用者がイベントへの参加および/または特典の付与を得ることのできる価値使用サービスの提供を受けるために必要となる価値を獲得するために、前記利用者が操作可能な情報端末に対して、前記価値使用サービスを提供するための価値使用サービス提供装置から配信される価値付与用ゲームプログラムであって、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を所定の配列順序にて繰返し変動表示可能な前記情報端末の表示領域における前記識別情報の変動表示を開始する変動表示開始ステップと、前記表示領域に表示される表示結果を抽選決定することなく前記利用者による停止操作のタイミングに基づいて前記変動表示を停止させる変動表示停止ステップと、該変動表示停止ステップにおいて前記表示領域に停止表示された表示結果が特定の表示結果か否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにおいて停止表示された表示結果が特定の表示結果であると判定されたときに停止表示された表示結果が特定の表示結果であることを示す特定表示成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信する特定表示成立情報送信ステップと、を前記情報端末に実施させるためのスロットゲームプログラムと、
縦横それぞれ複数マスから成るマトリックスの各マスに、予め定められた複数個の符号の内の1つの符号が重複することなく選出されて配置されたビンゴカードに含まれる各符号と当該符号が配置されるマスの位置とを特定可能な情報を含むビンゴカードデータの前記マトリックス上のいずれかの方向に、前記価値使用サービス提供装置において抽出され前記情報端末に送信されてくる各抽出符号に一致する符号の配列が所定個以上連続しているビンゴ状態が成立しているか否かを判定するビンゴ状態判定ステップと、ビンゴ状態判定ステップにおいてビンゴ状態が成立していると判定されたときにビンゴ状態が成立していることを示すビンゴ成立情報を前記価値使用サービス提供装置に送信するビンゴ成立情報送信ステップと、を前記情報端末に実施させるためのビンゴゲームプログラムと、
を含むことを特徴とする価値付与用ゲームプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−34601(P2006−34601A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−218920(P2004−218920)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】