説明

保護用カバー及びその製造方法

【課題】コルゲート管自身の湾曲性を維持でき、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって形成された切れ目から保護対象物を挿入することが可能であると共に、前記切れ目から保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態に維持可能な保護用カバー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】コルゲート管10の切れ目15とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、軸方向に沿って配設された複数の開口17を有し、複数の開口17と、開口17同士の間となる領域とにより、切れ目15を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバー1である。コルゲート管10の切れ目15とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、軸方向に沿って配設された略平滑な領域35を有し、略平滑な領域35により切れ目15を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバー2である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種配管や電線等を保護する保護用カバー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、様々な設備や建物、各種機器類等に使用されている配管、電線、ハーネス等(以下、「保護対象物」という)には、これらを保護するための保護用カバーが使用されている。このような保護用カバーは、通常、外部からの衝撃等に対する耐性を有すると共に、湾曲させることが可能であるよう、中空の略円筒形を有し、周壁が軸方向全長にわたって蛇腹状に形成されたコルゲート管が使用されている。このコルゲート管は、前記中空部分に保護対象物を収納することで、当該保護対象物を包囲して保護している。
【0003】
また、コルゲート管の周壁に、軸方向全長にわたって切れ目(割れ目)を形成することで、この切れ目から保護対象物をコルゲート管の中空部分に挿入できるようにし、軸方向に長い保護対象物であっても、前記中空部分に保護対象物を収納し易くし、当該保護対象物に対する装着性を向上した管体保護カバーが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そしてまた、コルゲート管本体自体を、隣接する一端縁同士がヒンジ部を介して開閉可能に連結された左右の半管体で構成し、当該左右の半管体の各他端縁に一定の間隔をおいて相互に係合できる係合手段を一体に形成し、当該左右の係合手段の相互係合で左右の半管体を閉じ合わせ、他端縁同士を閉塞するようにしたハーネス把持用コルゲート管も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらにまた、横断面半管状の溝部と、横断面半管状の蓋部の組合せからなり、前記溝部と蓋部は、折り曲げ自在の接続片を介して端縁が相互に連結されると共に、前記接続片の折り曲げによって管体を構成し、この管体に台枠固定用取付部を一体形成した電線用保護管も紹介されている。この電線用保護管では、前記管体に一体形成される台枠固定用取付部は、保護対象物の配設条件に応じて正確な位置と方向に設けられる。(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】実開昭62−16888号公報
【特許文献2】実開昭60−114521号公報
【特許文献3】実開昭58−72924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された管体保護カバーは、コルゲート管の中空部分に保護対象物を収納するため、当該コルゲート管の周壁に形成された切れ目(割れ目)を開いて、ここから保護対対象物を前記中空部分に挿入しようとする際に、前記開いた切れ目が直ぐに閉じてしまうため、当該切れ目を拡げながら保護対対象物を挿入しなければならず、作業性を向上させることができない。
【0007】
また、特許文献2に記載されたハーネス把持用コルゲート管は、係合手段が配設された位置の剛性が大きくなり、湾曲性が低下するため、任意に湾曲するハーネスの形状や配設レイアウトに追従させることが困難である。また、製造する際に使用する金型も複雑になる。
【0008】
また、特許文献3に記載された電線用保護管は、管体に一体形成される台枠固定用取付部が、保護対象物の配設条件に応じて正確な位置と方向に設けられるため、保護対象物の様々な配設条件毎に異なった形状の電線用保護管を製造する必要がある。このため、管理が複雑になることに加え、異なった形状の電線用保護管を製造するための金型も多種類必要となり、製造コストが向上する。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、コルゲート管自身の湾曲性を維持できることは勿論のこと、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって形成された切れ目から、当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入することが可能であると共に、前記切れ目から保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態に維持しておくことができる保護用カバー及びこの保護用カバーの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため本発明は、管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の軸方向に沿って、該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目が形成されてなり、当該切れ目を介して当該中空部分に保護対象物を収納可能であり、収納した保護対象物を保護する保護用カバーであって、前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、前記軸方向に沿って配設された複数の開口を有してなり、当該複数の開口と、前記コルゲート管の当該開口同士の間となる領域とにより、前記切れ目を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバーを提供するものである。
【0011】
この構成を備えた保護用カバーは、前記切れ目を開閉するヒンジ部を、前記複数の開口と、前記コルゲート管の当該開口同士の間となる領域とにより形成したため、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。したがって、前記切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0012】
また、本発明にかかる保護用カバーは、前記開口が、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって配設された構成を備えることもできる。このように構成することで、さらに確実に、前記切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。
【0013】
そしてまた、本発明にかかる保護用カバーでは、前記開口のサイズ(例えば、軸方向の長さや、周方向の長さ等)や開口の数等は、ヒンジ部としての機能に支障を来さない範囲で、所望により決定することができる。また、前記開口は、例えば、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部に形成してもよく、前記コルゲート管の中空部分側に凹設された凹部に形成してもよいが、前記中空部分側に突出する凸部に形成すれば、前記切れ目を開く際に、前記ヒンジ部が周方向外側に向けてさらに開き易くなり、当該切れ目を一層開き易くすることができる。
【0014】
また、本発明は、管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の軸方向に沿って、該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目が形成されてなり、当該切れ目を介して当該中空部分に保護対象物を収納可能であり、収納した保護対象物を保護する保護用カバーであって、前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、略平滑な周壁からなり且つ前記軸方向に沿って延びる略平滑な領域が形成されてなり、当該略平滑な領域により、前記切れ目を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバーを提供するものである。
【0015】
なお、前記略平滑な領域とは、表面(コルゲート管の内周面及び外周面の一部)に、前記凹部や凸部のような積極的に形成された凹凸が無く、略均一で滑らかな面のことをいう。したがって、例えば、コルゲート管の径方向に切断した断面形状が湾曲していても、当該湾曲面に前記凹部や凸部のような積極的に形成された凹凸が無く、当該湾曲面が略均一で滑らかであれば、これに含まれるものとする。
【0016】
この構成を備えた保護用カバーは、前記切れ目を開閉するヒンジ部を、前記軸方向に沿って延びる略平滑な領域により形成したため、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。したがって、前記切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0017】
また、本発明にかかる保護用カバーは、前記略平滑な領域が、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって配設された構成を備えることもできる。このように構成することで、さらに確実に、前記切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。
【0018】
そしてまた、本発明にかかる保護用カバーでは、前記略平滑な領域のサイズ(例えば、軸方向の長さや、周方向の長さ等)や厚さ等は、ヒンジ部としての機能に支障を来さない範囲で、所望により決定することができる。さらにまた、前記略平滑な領域は、例えば、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部の頂面と同一面(同一内周面)上に配設してもよく、前記コルゲート管の中空部分側に凹設された凹部の底面と同一面上に配設してもよい。また、前記略平滑な領域は、前記コルゲート管の径方向において、前記凸部の頂面と凹部の底面との間に位置していてもよい。そしてまた、前記略平滑な領域は、前記コルゲート管の径方向に切断した断面形状が、略矩形であってもよく、前記コルゲート管と同心円状に湾曲していてもよく、当該コルゲート管の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する円弧状に湾曲していてもよい。
【0019】
さらにまた、本発明にかかる保護用カバーは、前記ヒンジ部を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数配設してもよい。このように構成することで、前記利点に加え、前記切れ目をさらに広く開くことができる。したがって、この切れ目を予め開いておけば、ここからさらに簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0020】
また、本発明は、管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を収納して保護する保護用カバーの製造方法であって、前記コルゲート管の周壁を前記軸方向に沿って切断し、当該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目を形成する切れ目形成工程と、前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、前記軸方向に沿って複数の開口を形成する開口形成工程と、を備えてなる保護用カバーの製造方法を提供するものである。
【0021】
これらの工程を備えた保護用カバーの製造方法によれば、前記開口形成工程で形成された複数の開口と、当該複数の開口同士の間となる領域によって、前記切れ目形成工程で形成された切れ目を開閉するヒンジ部を形成することができる。したがって、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができ、この切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0022】
また、前記開口形成工程は、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって開口を形成する工程を含むことができる。この工程により、前記切れ目を、さらに確実に開いた状態で維持しておくことができる。
【0023】
そしてまた、本発明にかかる保護用カバーの製造方法では、前記開口形成工程は、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部を、前記軸方向に沿って切断する工程を含むことができる。この工程を含むことで、前記利点に加え、前記複数の開口をさらに簡単に形成することができる。
【0024】
また、本発明にかかる保護用カバーの製造方法では、前記開口形成工程は、前記複数の開口からなる開口群を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数形成する工程を含むことができる。この工程を含むことで、前記ヒンジ部を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数配設することができる。このため、前記利点に加え、前記切れ目をさらに広く開くことができ、この切れ目を予め開いておけば、ここからさらに簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0025】
さらにまた、本発明は、管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を収納して保護する保護用カバーの製造方法であって、前記凹部と凸部を、前記軸方向に交互に形成して周回する溝を形成すると共に、少なくとも一部の領域に、略平滑な周壁からなり且つ前記軸方向に沿って延びる略平滑な領域を形成した中空のコルゲート管を製造するコルゲート管製造工程と、前記コルゲート管の前記略平滑な領域と間隔をおいた周壁を前記軸方向に沿って切断し、当該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目を形成する切れ目形成工程と、を備えてなる保護用カバーの製造方法を提供するものである。
【0026】
これらの工程を備えた保護用カバーの製造方法によれば、前記コルゲート管に形成された略平滑な領域をヒンジ部として、前記切れ目を開閉することができるため、この切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。したがって、前記切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができる。
【0027】
また、前記コルゲート管製造工程は、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって前記略平滑な領域を形成する工程を含むことができる。この工程により、前記切れ目を、さらに確実に開いた状態で維持しておくことができる。
【0028】
そしてまた、本発明にかかる保護用カバーの製造方法では、前記コルゲート管製造工程において、前記略平滑な領域は、例えば、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部の頂面と同一面上(同一内周面)に形成してもよく、前記コルゲート管の中空部分側に凹設された凹部の底面と同一面上に形成してもよい。また、前記略平滑な領域は、前記コルゲート管の径方向において、前記凸部の頂面と凹部の底面との間に形成していてもよい。そしてまた、前記略平滑な領域は、前記コルゲート管の径方向に切断した断面形状が、略矩形であってもよく、前記コルゲート管と同心円状に湾曲していてもよく、当該コルゲート管の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する円弧状に湾曲していてもよい。
【0029】
さらにまた、前記コルゲート管製造工程は、前記略平滑な領域を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数形成する工程を含むことができる。この工程を含むことで、前記ヒンジ部を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数配設することができる。このため、前記利点に加え、前記切れ目をさらに広く開くことができ、この切れ目を予め開いておけば、ここからさらに簡単に保護対象物を挿入することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明にかかる保護用カバーは、前記コルゲート管の少なくとも一部領域に前記軸方向に沿って配設された複数の開口と、前記コルゲート管の当該開口同士の間となる領域とにより形成されたヒンジ部を有し、このヒンジ部を支点として前記切れ目を開閉する構成を備えているため、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。この結果、前記切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができ、作業効率を向上することができる。また、前記ヒンジ部は、前記複数の開口を形成することによって簡単に配設することができると共に、前記コルゲート管の湾曲性に支障を来すこともなく、構造を複雑にすることもないという効果も有する。
【0031】
また、本発明にかかる保護用カバーは、前記コルゲート管の少なくとも一部領域に前記軸方向に沿って配設された略平滑な領域により形成されたヒンジ部を有し、このヒンジ部を支点として前記切れ目を開閉する構成を備えているため、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができる。この結果、前記切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができ、作業効率を向上することができる。また、前記ヒンジ部は、前記略平滑な領域を形成することによって簡単に配設することができると共に、前記コルゲート管の湾曲性に支障を来すこともなく、構造を複雑にすることもないという効果も有する。
【0032】
そしてまた、本発明にかかる保護用カバーの製造方法は、前記開口形成工程で形成された複数の開口と、当該複数の開口同士の間となる領域によって、前記切れ目形成工程で形成された切れ目を開閉するヒンジ部を形成することができ、このヒンジ部を支点として前記切れ目を開閉することができる。この結果、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができ、この切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができ、作業効率を向上することができる。また、前記ヒンジ部は、前記複数の開口を形成することによって簡単に配設することができるため、製造方法が複雑でないと共に、前記コルゲート管の湾曲性に支障を来すこともなく、構造を複雑にすることもないという効果も有する。
【0033】
さらにまた、本発明にかかる保護用カバーの製造方法は、前記開口形成工程で形成された略平滑な領域によって、前記切れ目形成工程で形成された切れ目を開閉するヒンジ部を形成することができ、このヒンジ部を支点として前記切れ目を開閉することができる。この結果、前記切れ目を開いて、ここから当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を挿入する際に、当該切れ目を開いた状態で維持しておくことができ、この切れ目を予め開いておけば、ここから簡単に保護対象物を挿入することができ、作業効率を向上することができる。また、前記ヒンジ部は、前記略平滑な領域を形成することによって簡単に配設することができるため、製造方法が複雑でないと共に、前記コルゲート管の湾曲性に支障を来すこともなく、構造を複雑にすることもないという効果も有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる保護用カバー及びこの保護用カバーの製造方法について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができるものである。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、使用前の状態を示す図、図2は、本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの正面図であって、使用前の状態を示す図、図3は、図2に示す保護用カバーの側面図、図4は、本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を開いた状態を示す図、図5は、本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの正面図であって、切れ目を開いた状態を示す図、図6は、図5に示す保護用カバーの側面図、図7は、本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を約180度に開いた状態を示す図である。なお、前記各図では、説明を判りやすくするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0036】
図1〜図7に示すように、実施の形態1にかかる保護用カバー1は、中空の略円筒形を有する管体の周壁に、外周面を基準とした凹部12OS(内周面を基準とした凸部13IS)と、外周面を基準とした凸部13OS(内周面を基準とした凹部12IS)を、軸方向に交互に形成して周回する溝11を有してなるコルゲート管10を備えている。このコルゲート管10は、樹脂から形成されている。
【0037】
コルゲート管10の周壁には、その軸方向全長にわたって、当該軸方向に沿った1本の切れ目15が形成されている。この切れ目15は、コルゲート管10の中空部分16に貫通するよう形成されている。また、コルゲート管10の切れ目15が形成された位置と対向した位置(約180度位相した位置)には、コルゲート管10の軸方向全長にわたって、複数の開口17が形成されている。これらの開口17は、コルゲート管10の内周面を基準とした凸部13IS(外周面を基準とした凹部12OS、すなわち、コルゲート管10の中空部分16に突出する凸部)の頂面に形成されている。そして、開口17と、この開口17と隣接する凹部12IS(外周面を基準とした凸部13OS)とが交互に形成されることで、切れ目15を開閉するヒンジ部を形成している。
【0038】
コルゲート管10を形成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)及びこれらの樹脂にエストラマーを混合した熱可塑性エストラマーの少なくとも1種の樹脂等が選択される。
【0039】
この保護用カバー1は、以下の工程を含んで製造される。すなわち、先ず、例えば、押し出し成型により筒状に押し出した後、ブロー成型によりエアー圧で膨らませてローラに押し付けて周壁に凹凸(蛇腹形状)を形成したコルゲート管10を製造し、このコルゲート管10の周壁を、コルゲート管10の軸方向に沿って切断し、中空部分16に貫通する切れ目15を軸方向全長にわたって形成する。(切れ目形成工程)。次に、切れ目15から中空部分16に、図示しない刃物等を挿入し、刃物等に対し、コルゲート管10を移動させる、あるいは、この刃物等を軸方向全長にわたって移動させて、凸部13ISを所望の深さで切断し、凸部13ISに開口17を形成する。(開口形成工程)。したがって、製造工程が簡単である。
【0040】
実施の形態1にかかる保護用カバー1を保護対象物(図示せず)に装着し、保護対象物を保護するには、先ず、図1〜図3に示す保護用カバー1の切れ目15を、図4〜図6に示すように、保護用カバー1の周方向に拡げる。この時、保護用カバー1には、軸方向全長にわたって、複数の開口17が形成されており、これらの開口17と、開口17同士の間に位置する凹部12IS(外周面を基準とした凸部13OS)とによって、切れ目15を拡げる際のヒンジ部が形成されているため、切れ目15は、図1〜図3に示す状態に戻ることなく、拡げられた状態を維持することができる。
【0041】
次に、拡げられた切れ目15から、保護対象物を中空部分16内に挿入し、保護対象物を保護用カバー1で包囲する。このように、切れ目15から中空部分16に保護対象物を挿入する際に、切れ目15が閉じることがないため、従来のように、切れ目15を開きながら保護対象物を挿入する必要がなく、作業性を向上することができる。また、保護用カバー1の周壁には、外周面を基準とした凹部12OS(内周面を基準とした凸部13IS)と、外周面を基準とした凸部13OS(内周面を基準とした凹部12IS)とが、軸方向に交互に形成されているため、保護対象物の形状や、配設レイアウトに追従させることができる。
【0042】
その後、保護対象物を収納した保護用カバー1に、例えば、テープ等を巻き付け、切れ目15を塞ぐ等、所望の作業を行えばよい。
【0043】
なお、実施の形態1では、図4〜図6に示すように切れ目15を拡げた場合について説明したが、これに限らず、切れ目15は、保護対象物の径や本数等に応じて任意に拡げることができる。例えば、図7に示すように、切れ目15を約180度拡げてもよい。
【0044】
また、実施の形態1では、コルゲート管10の軸方向全長にわたって、開口17を形成した場合について説明したが、これに限らず、開口17は、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、例えば、一部の領域に、軸方向に沿って複数形成してもよく、図8に示すように、軸方向に沿って複数の開口17を形成してなる開口群27を、同一線上に互いに間隔をおいて複数形成する等してもよい。さらにまた、開口17のサイズは、所望により選択することができ、各々の開口17のサイズも所望により同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0045】
そしてまた、実施の形態1では、複数の開口17を、切れ目15と対向した位置(約180度移相した位置)に形成した場合について説明したが、これに限らず、複数の開口17は、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、切れ目15と周方向に所定の間隔をおいて、軸方向に沿って形成されていてもよい。例えば、図9〜14に示すように、コルゲート管10の切れ目15と周方向に間隔をおいて、軸方向全長にわたって、複数の開口17を形成し、さらにこれらの開口17と周方向に間隔をおいて、軸方向全長にわたって、複数の開口17を形成してもよい。なお、図9〜14に示す例では、周方向において、切れ目15と開口17とが、互いに約120度移相した位置に形成されている。
【0046】
さらにまた、実施の形態1では、内周面を基準とした凸部13ISの頂面(外周面を基準とした凹部12OS)に開口17を形成した場合について説明したが、これに限らず、開口17は、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、例えば、内周面を基準とした凹部12ISの底面(外周面を基準とした凸部13OS)に形成してもよい。
【0047】
また、開口17は、貫通形成してもよく、貫通していない孔や凹溝等から形成してもよい。
【0048】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかる保護用カバー及びこの保護用カバーの製造方法について図面を参照して説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明した保護用カバーと同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0049】
図15は、本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの斜視図であって、使用前の状態を示す図、図16は、本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの正面図であって、使用前の状態を示す図、図17は、図16に示す保護用カバーの側面図、図18は、本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を開いた状態を示す図、図19は、本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの正面図であって、切れ目を開いた状態を示す図、図20は、図19に示す保護用カバーの側面図である。なお、前記各図では、説明を判りやすくするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0050】
図15〜図20に示すように、実施の形態2にかかる保護用カバー2の、実施の形態1にかかる保護用カバー1と異なる主な点は、コルゲート管10の軸方向全長にわたって開口17を形成する代わりに、略平滑な領域35を形成した点である。すなわち、実施の形態2にかかる保護用カバー2は、 コルゲート管10の切れ目15と対向した位置(約180度位相した位置)には、コルゲート管10の軸方向全長にわたって、略平滑な領域35が形成されている。この略平滑な領域35は、コルゲート管10の内周面を基準とした凸部13IS(外周面を基準とした凹部12OS)と同一面(すなわち、同一内周面)上に形成されており、内周面を基準とした凸部13IS(外周面を基準とした凹部12OS)と同様の湾曲を呈しており、切れ目15を開閉するヒンジ部を形成している。すなわち、略平滑な領域35は、特に図15に示すように、外周面を基準とした凸部13OSをコルゲート管10の軸方向に向けて所定の幅(周方向の長さ)で除去し、凹凸が形成されていない略平滑な面から形成されている。
【0051】
この保護用カバー2は、以下の工程を含んで製造される。すなわち、先ず、例えば、押し出し成型により筒状に押し出した後、ブロー成型によりエアー圧で膨らませてローラに押し付けて、外周面を基準とした凹部12OS(内周面を基準とした凸部13IS)と、外周面を基準とした凸部13OS(内周面を基準とした凹部12IS)とが、軸方向に交互に形成して周回する溝11を形成すると共に、外周面を基準とした凹部12OS(内周面を基準とした凸部13IS)と同一面からなり、軸方向に沿って延びる略平滑な領域35を、軸方向全長にわたって形成された中空のコルゲート管10を製造する。(コルゲート管製造工程)。次に、コルゲート管10の周壁であって、略平滑な領域35と対向した位置(約180度移相した位置)を、軸方向に沿って且つ軸方向全長にわたって切断し、コルゲート管10の中空部分に貫通する切れ目15を形成する。(切れ目形成工程)。したがって、製造工程が簡単である。
【0052】
実施の形態2にかかる保護用カバー1を保護対象物(図示せず)に装着し、保護対象物を保護するには、先ず、図15〜図17に示す保護用カバー2の切れ目15を、図18〜図20に示すように、保護用カバー2の周方向に拡げる。この時、保護用カバー2には、軸方向全長にわたって略平滑な領域35が形成されており、この略平滑な領域35が切れ目15を拡げる際のヒンジ部となるため、切れ目15は、図15〜図17に示す状態に戻ることなく、拡げられた状態を維持することができる。
【0053】
その後、実施の形態1と同様に、拡げられた切れ目15から、保護対象物を中空部分16内に挿入し、保護対象物を保護用カバー2で包囲する。このように、切れ目15から中空部分16に保護対象物を挿入する際に、切れ目15が閉じることがないため、従来のように、切れ目15を開きながら保護対象物を挿入する必要がなく、作業性を向上することができる。
【0054】
なお、実施の形態2では、図18〜図20に示すように切れ目15を拡げた場合について説明したが、これに限らず、切れ目15は、保護対象物の径や本数等に応じて任意に拡げることができる。例えば、実施の形態1にかかる保護用カバー1と同様に、図7に示すように、切れ目15を約180度拡げてもよい。
【0055】
また、実施の形態2では、コルゲート管10の軸方向全長にわたって略平滑な領域35形成した場合について説明したが、これに限らず、略平滑な領域35、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、例えば、一部の領域に、軸方向に沿って形成してもよく、図21に示すように、略平滑な領域35を軸方向に沿って複数形成する等してもよい。さらにまた、略平滑な領域35のサイズは、所望により選択することができる。そしてまた、略平滑な領域35の厚さは、コルゲート管10の厚さと同一にしてもよく、異なっていてもよい。
【0056】
そしてまた、実施の形態2では、略平滑な領域35を、切れ目15と対向した位置(約180度移相した位置)に形成した場合について説明したが、これに限らず、略平滑な領域35は、実施の形態1にかかる保護用カバー1の開口17と同様に、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、切れ目15と周方向に所定の間隔をおいて、軸方向に沿って形成してもよい。例えば、コルゲート管10の周方向において、切れ目15と所定の角度をおいて、複数の略平滑な領域35を互いに間隔をおいて形成する等してもよい。
【0057】
また、実施の形態2では、内周面を基準とした凸部13ISの頂面(外周面を基準とした凹部12OS)と同一面上に略平滑な領域35を形成した場合について説明したが、これに限らず、略平滑な領域35は、切れ目15を拡げる際のヒンジ部としての役割を果たすことができれば、例えば、内周面を基準とした凹部12ISの底面(外周面を基準とした凸部13OS)と同一面上に形成してもよい。そしてまた、略平滑な領域35は、凸部13ISの頂面と凹部12ISの底面との間に形成していてもよい。
【0058】
また、実施の形態2では、略平滑な領域35は、コルゲート管10の径方向において、コルゲート管10と同心円状に湾曲した形状である場合について説明したが、これに限らず、略平滑な領域35は、コルゲート管10の径方向に切断した断面形状が、略矩形であってもよく、コルゲート管10の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する円弧状に湾曲していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、使用前の状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの正面図であって、使用前の状態を示す図である。
【図3】図2に示す保護用カバーの側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの正面図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図6】図5に示す保護用カバーの側面図である。
【図7】本発明の実施の形態1にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を約180度に開いた状態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの側面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの斜視図であって、使用前の状態を示す図である。
【図10】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの正面図であって、使用前の状態を示す図である。
【図11】図10に示す保護用カバーの側面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの正面図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図14】図13に示す保護用カバーの側面図である。
【図15】本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの斜視図であって、使用前の状態を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの正面図であって、使用前の状態を示す図である。
【図17】図16に示す保護用カバーの側面図である。
【図18】本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの斜視図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態2にかかる保護用カバーの正面図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【図20】図19に示す保護用カバーの側面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態にかかる保護用カバーの側面図であって、切れ目を開いた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
1、2 保護用カバー
10 コルゲート管
11 溝
12OS、12IS 凹部
13IS、13OS 凸部
15 切れ目
16 中空部分
17 開口
35 略平滑な領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の軸方向に沿って、該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目が形成されてなり、当該切れ目を介して当該中空部分に保護対象物を収納可能であり、収納した保護対象物を保護する保護用カバーであって、
前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、前記軸方向に沿って配設された複数の開口を有してなり、当該複数の開口と、前記コルゲート管の当該開口同士の間となる領域とにより、前記切れ目を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバー。
【請求項2】
前記開口が、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって配設されてなる請求項1記載の保護用カバー。
【請求項3】
前記開口は、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部に形成されてなる請求項1または請求項2記載の保護用カバー。
【請求項4】
管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の軸方向に沿って、該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目が形成されてなり、当該切れ目を介して当該中空部分に保護対象物を収納可能であり、収納した保護対象物を保護する保護用カバーであって、
前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、略平滑な周壁からなり且つ前記軸方向に沿って延びる略平滑な領域が形成されてなり、当該略平滑な領域により、前記切れ目を開閉するヒンジ部を形成してなる保護用カバー。
【請求項5】
前記略平滑な領域が、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって配設されてなる請求項4記載の保護用カバー。
【請求項6】
前記ヒンジ部が、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数配設されてなる請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の保護カバー。
【請求項7】
管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を収納して保護する保護用カバーの製造方法であって、
前記コルゲート管の周壁を前記軸方向に沿って切断し、当該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目を形成する切れ目形成工程と、
前記コルゲート管の前記切れ目とは間隔をおいた位置の少なくとも一部の領域に、前記軸方向に沿って複数の開口を形成する開口形成工程と、
を備えてなる保護用カバーの製造方法。
【請求項8】
前記開口形成工程は、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって開口を形成する請求項7記載の保護用カバーの製造方法。
【請求項9】
前記開口形成工程は、前記コルゲート管の中空部分側に突出する凸部を、前記軸方向に沿って切断する工程を含む請求項7または請求項8記載の保護用カバーの製造方法。
【請求項10】
前記開口形成工程は、前記複数の開口からなる開口群を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数形成する工程を含む請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の保護用カバーの製造方法。
【請求項11】
管体の周壁に、凹部と凸部を軸方向に交互に形成して周回する溝を有してなるコルゲート管を備え、当該コルゲート管の中空部分に保護対象物を収納して保護する保護用カバーの製造方法であって、
前記凹部と凸部を、前記軸方向に交互に形成して周回する溝を形成すると共に、少なくとも一部の領域に、略平滑な周壁からなり且つ前記軸方向に沿って延びる略平滑な領域を形成した中空のコルゲート管を製造するコルゲート管製造工程と、
前記コルゲート管の前記略平滑な領域と間隔をおいた周壁を前記軸方向に沿って切断し、当該コルゲート管の中空部分に貫通する切れ目を形成する切れ目形成工程と、
を備えてなる保護用カバーの製造方法。
【請求項12】
前記コルゲート管製造工程は、前記コルゲート管の軸方向全長にわたって前記略平滑な領域を形成する請求項11記載の保護用カバー。
【請求項13】
前記コルゲート管製造工程は、前記略平滑な領域を、前記コルゲート管の周方向に互いに間隔をおいて複数形成する工程を含む請求項11または請求項12に記載の保護用カバーの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−164001(P2008−164001A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352542(P2006−352542)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000226507)株式会社ニックス (96)
【Fターム(参考)】