説明

信号機認識装置

【課題】 撮像手段で撮像した画像に基づき、信号機の矢印信号を確実に識別して抽出する。
【解決手段】 赤・黄信号検出手段M4で信号機の発光体のうちの赤信号あるいは黄信号を検出し、探索領域設定手段M6で前記赤信号あるいは黄信号に対して所定の位置関係を有する位置に探索領域を設定し、矢印信号検出手段M8が前記探索領域内でテンプレートとの比較により矢印信号を検出する。これにより、矢印信号が存在する確立が高い位置に探索領域を設定することが可能になるだけでなく、赤・黄信号検出手段M4で検出した赤信号あるいは黄信号の大きさに応じて、探索領域設定手段M6が探索領域の大きさを設定し、かつテンプレート設定手段M7がテンプレートの大きさを設定するので、演算負荷を最小限に抑えながら矢印信号を確実に検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載した撮像手段により信号機を撮像して認識する信号機認識装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載したステレオカメラで自車前方の信号機の発光体の色(赤、黄または青)を認識し、信号機の色が赤であり、自車と信号機との距離が一定値以内であり、かつ自車の車速が一定値以上である場合に、自車が信号機の手前位置で確実に停止できるように運転者に対して警報を発するものが、下記特許文献1により公知である。
【特許文献1】特開2004−199148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、信号機には赤、黄または青の発光体以外に矢印信号が併設されている場合があり、信号機の発光体の色が赤でも、車両は矢印信号が点灯する方向に進行することができる。しかしながら、矢印信号を認識できない従来の信号機認識装置では、矢印信号が点灯していて車両が進行できる場合に運転者に対して不要な警報が発せられて違和感を与える可能性があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、撮像手段で撮像した画像に基づき、信号機の矢印信号を確実に識別して抽出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両に搭載した撮像手段により信号機を撮像して認識する信号機認識装置において、前記信号機の発光体のうちの赤信号あるいは黄信号を検出する赤・黄信号検出手段と、赤・黄信号検出手段で検出した赤信号あるいは黄信号に対して所定の位置関係を有する位置に探索領域を設定する探索領域設定手段と、前記探索領域設定手段で設定した探索領域内で矢印信号を検出する矢印信号検出手段とを備えることを特徴とする信号機認識装置。
【0006】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記探索領域設定手段は、前記赤・黄信号検出手段で検出した赤信号あるいは黄信号の大きさに応じて前記探索領域を設定することを特徴とする信号機認識装置が提案される。
【0007】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記赤・黄信号検出手段で検出した赤信号あるいは黄信号の大きさに応じて矢印形状のテンプレートを設定するテンプレート設定手段を備え、前記矢印信号検出手段は前記テンプレートとの比較により前記矢印信号を検出することを特徴とする信号機認識装置が提案される。
【0008】
尚、実施の形態のテレビカメラ11は本発明の撮像手段に対応し、実施の形態の信号機判定手段M4は本発明の赤・黄信号検出手段に対応する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の構成によれば、赤・黄信号検出手段で信号機の発光体のうちの赤信号あるいは黄信号を検出し、探索領域設定手段で前記赤信号あるいは黄信号に対して所定の位置関係を有する位置に探索領域を設定し、矢印信号検出手段が前記探索領域内で矢印信号を検出するので、矢印信号が存在する確立が高い位置に探索領域を設定することが可能になり、最小限の面積の探索領域を設定して演算負荷を抑えながら矢印信号を確実に検出することができる。
【0010】
また請求項2の構成によれば、赤・黄信号検出手段で検出した赤信号あるいは黄信号の大きさに応じて探索領域設定手段が探索領域を設定するので、探索領域の大きさを過不足なく適切に設定して演算負荷を最小限に抑えながら矢印信号を確実に検出することができる。
【0011】
また請求項3の構成によれば、テンプレート設定手段が赤・黄信号検出手段で検出した赤信号あるいは黄信号の大きさに応じて矢印形状のテンプレートを設定すると、矢印信号検出手段が前記テンプレートとの比較により矢印信号を検出するので、テンプレートの大きさを適切に設定して矢印信号を精度良く検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図10は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は信号機認識装置の電子制御ユニットのブロック図、図2はテレビカメラで撮像した自車前方の画像を示す図、図3は異なる閾値で抽出した信号機の発光体を示す図、図4はメインルーチンのフローチャート、図5は図4のステップS1のサブルーチンのフローチャート、図6は図4のステップS2のサブルーチンのフローチャート、図7は図4のステップS3のサブルーチンのフローチャート、図8は第2物体の位置および半径から信号機の発光体を判定するマップ、図9は図2の9部拡大図、図10は矢印信号のテンプレートの説明図である。
【0014】
図1に示すように、本実施の形態の信号機認識装置の電子制御ユニットUは、第1抽出手段M1と、再抽出領域設定手段M2と、第2抽出手段M3と、信号機判定手段M4(赤・黄信号検出手段)と、第2閾値設定手段M5、探索領域設定手段M6と、テンプレート設定手段M7と、矢印信号検出手段M8とを備える。
【0015】
電子制御ユニットUには輝度の第1閾値が予め記憶されており、第1抽出手段M1は、テレビカメラ11で撮像した自車の進行方向前方の画像(図2参照)から輝度が前記第1閾値以上の第1物体を抽出する。図2に示すように、テレビカメラ11で撮像した画像には信号機12以外に看板13,14等が映っており、看板13,14は信号機12と誤認識される可能性があるため、第1物体から確実に除外する必要がある。信号機12と看板13,14とには輝度に大きな差があり、ランプやLEDで自ら発光する信号機12の赤信号15、黄信号16および青信号17の輝度は高く、自ら発光しない看板13,14の輝度や、信号機12の矢印信号18,19の輝度は低くなる。よって前記第1閾値を看板13,14の輝度よりも高く、信号機12の発光体の輝度よりも低い値に設定することで、看板13,14を除外して信号機12の発光体の可能性がある第1物体を抽出することができる。
【0016】
図3(A)は閾値が低すぎる場合であって、信号機12の発光体はその輪郭よりもはみ出した領域が抽出されている。このような低すぎる閾値では、発光体の寸法や形状を正しく認識できないだけでなく、看板13,14も抽出されてしまうために信号機12と看板13,14とを識別することができない。
【0017】
図3(B)は閾値として前記第1閾値を採用した場合であって、信号機12の発光体の全体ではなく、中央部の輝度の高い部分だけが抽出されて発光体の寸法や形状を正しく認識できないが、看板13,14は抽出されないために信号機12と看板13,14とを識別することができる。
【0018】
再抽出領域設定手段M3は、発光体の最大輝度が検出された部分を中心として所定範囲(例えば、40ピクセル×40ピクセル)を再抽出領域22(図9参照)として設定し、第2抽出手段M3が再抽出領域22において新たな第2閾値を用いて再抽出を行う。このときに使用される第2閾値を設定する第2閾値設定手段M5は、前記第1閾値よりも低い第2閾値で第2物体の抽出を行う。再抽出を行う領域は第1物体(例えば、信号機12の発光体)の近傍の限られた範囲であるため、低い第2閾値で抽出を行っても、低輝度の看板13,14等が第2物体として抽出されてしまう虞はない。
【0019】
この第2閾値を用いて抽出を行うと、図3(B)に示すように、値の高い第1閾値で抽出を行った第1物体(例えば、信号機12の発光体)が実際の寸法よりも小さく抽出されたのに対し、図3(C)に示すように、信号機12の発光体を実際の寸法に近い寸法で抽出することができる。そして、信号機判定手段M4は、第2抽出手段M3により抽出した第2物体が信号機12の発光体であるか否かを、その寸法、位置および色等に基づいて判定する。
【0020】
探索領域設定手段M6は、赤信号15または黄信号16が点灯しているとき、その点灯している発光体の最も輝度の高い部分を基準として所定範囲(例えば、40ピクセル×80ピクセル)の探索領域23(図9参照)を設定する。この探索領域23の所定範囲は、検出された赤信号15または黄信号16の直径に応じて決まるもので、そこに矢印信号18,19が含まれる必要最小限の大きさに設定される。
【0021】
電子制御ユニットUには右折、直進、左折の鮮明な矢印形状のテンプレート20,21(図10参照)が予め記憶されており、検出された赤信号15または黄信号16の直径から、テンプレート設定手段M7は前記赤信号15または黄信号16の直径に対応する寸法のテンプレート20,21を選択するとともに、そのテンプレート20,21の周縁部をぼかす処理を行う。
【0022】
次に、図4〜図7のフローチャートに基づいて、上記作用を更に詳細に説明する。
【0023】
図4のメインルーチンのステップS1で、テレビカメラ11の画像から信号機12の発光体領域を含む灯火領域(輝度の高い領域)を抽出し、続くステップS2で前記灯火領域から信号機12を検出し、ステップS3で信号機12の位置から矢印信号18,19を検出する。
【0024】
灯火領域抽出ルーチンを示す図5のフローチャートのステップS11でテレビカメラ11により自車前方の画像を撮像し、ステップS12で前記画像の各画素をRGB(赤、緑、青の光の3原色で表される色の表現方法)からHSV[色度(色相)、彩度、輝度(明度)による色の表現方法]に変換する。続くステップS13で前記画像の各画素から第1閾値以上の画素を第1物体として検出する。前記第1閾値は色度、彩度、輝度の各々について設定されており、0〜360の段階表現(あるいは0〜100の%表現)により、例えば、色度は0〜150,331〜360(0〜42%,55〜100%)、彩度は270〜360(75〜100%)、輝度は180〜360(50〜100%)である。
【0025】
続くステップS14で第1閾値以上の画素の輝度および彩度の最大値を算出し、ステップS15で輝度および彩度を含む第2閾値を、前記最大値の50%に設定する。即ち、第2閾値の輝度は前記最大輝度の50%に設定され、第2閾値の彩度は前記最大彩度の50%に設定される。
【0026】
続くステップS16で最大輝度の画素を中心に40ピクセル×40ピクセルの再抽出領域22を設定し、ステップS17で前記再抽出領域22において前記第2閾値以上の画素を第2物体として抽出する。
【0027】
信号機検出ルーチンを示す図6のフローチャートのステップS21で第2閾値以上の画素が形成する領域が信号機12の発光体の形状である円形であり、かつステップS22で第2閾値以上の画素が形成する領域の中心の高さおよび直径が所定の範囲に収まっていれば、それが信号機12の発光体であると判断する。
【0028】
図8は前記ステップS22の判断基準を示すマップであり、縦軸は最大輝度の画素の画面上の位置を示し、横軸は第2閾値以上の画素が形成する領域の半径を示している。第2物体としての信号機12が自車に近ければ、その位置は画面上の上側にあり、かつ半径は大きくなり、逆に信号機12が自車から遠ければ、その位置は画面上の下側にあり、かつ半径は小さくなるため、図8の斜線の領域に存在する第2物体を信号機12の発光体であると判断することができる。
【0029】
このようにして第2物体が信号機12の発光体であると判断されると、ステップS23に移行し、そこで色度が0〜30,331〜360(0〜8%,92〜100%)の範囲にあれば、ステップS24で赤信号15が点灯していると判断する。またステップS25で色度が31〜90(9〜25%)の範囲にあれば、ステップS26で黄信号16が点灯していると判断する。またステップS27で色度が91〜150(26〜42%)の範囲にあれば、ステップS28で青(緑)信号が点灯していると判断する。
【0030】
矢印信号検出ルーチンを示す図7のフローチャートのステップS31で赤信号15または黄信号16が検出されれば、ステップS32で 検出された赤信号15または黄信号16の中心を基準として、その下方に赤信号15または黄信号16の直径に応じた所定面積の探索領域23(図9参照)を設定する。赤信号15または黄信号16を基準とするのは、矢印信号17,18が点灯するのは、赤信号15または黄信号16が点灯しているときであるからである。矢印信号17,18の位置は赤信号15または黄信号16の位置に対して一定の位置関係にあるため、赤信号15が点灯している場合には該赤信号15を基準として所定面積の探索領域23を設定し、黄信号16が点灯している場合には該黄信号16を基準として所定面積の探索領域23を設定する。
【0031】
続くステップS33で現在点灯している赤信号15または黄信号16の直径に基づいて、矢印信号17,18を検出するためのテンプレート20,21の大きさを設定する。その理由は、赤信号15または黄信号16の直径と矢印信号17,18の大きさとは一定の関係にあるため、実際の矢印信号17,18と同じ寸法のテンプレート20,21を設定する必要があるからである。
【0032】
続くステップS34で前記テンプレート20,21に対してフィルタリングによりぼかし処理を行う。その理由は、テレビカメラ11で実際に検出される矢印信号17,18は鮮明ではなくぼけているが、これを鮮明なテンプレート20,21と比較すると、一致しないと誤判定される可能性があるからである。ぼかし処理は、鮮明なテンプレート20,21の各画素を中心とする3×3の9個の画素の平均値を算出し、その平均値をその画素の輝度とすることで矢印の周縁部をぼかすことができる。
【0033】
続くステップS35で点灯している実際の矢印信号17,18とテンプレート20,21とを比較し、右折の矢印を示すテンプレート20と一致すればステップS36で右折の矢印信号が点灯していると判定し、ステップS37で左折の矢印を示すテンプレート(図示せず)と一致すればステップS38で左折の矢印信号が点灯していると判定し、ステップS39で直進の矢印を示すテンプレート21と一致すればステップS30で直進の矢印信号が点灯していると判定し、その何れでもない場合にステップS41で矢印信号が出ていないと判定する。
【0034】
尚、前記ステップS31で赤信号15も黄信号16も検出されない場合には、ステップS42で矢印信号が出ていないと判定する。
【0035】
以上説明したように、テレビカメラ11で撮像した車両前方の画像から輝度が第1閾値以上の第1物体を抽出することで、輝度が低い看板等13,14等の物体を除外して信号機12の発光体を含む輝度が高い第1物体だけが抽出されるが、信号機12は発光体の輝度が低い部分が欠けて輝度が高い部分だけが残るため、信号機12の発光体として正しく認識されない可能性がある。そこで第1物体の周囲に所定の大きさの再抽出領域22を設定し、看板13,14等の低輝度の物体が存在しない再抽出領域22において輝度が前記第1閾値未満の第2閾値以上の第2物体を抽出するので、演算負荷を低く抑えながら、看板13,14等の物体を除外して信号機12の発光体の全体を抽出することができる。これにより、第2物体が信号機12の発光体であるか否かを精度良く判定することができる。しかも第1物体を抽出する第2閾値を第1物体の最大輝度の半分の値として設定するので、信号機12の発光体を最適の第2閾値で抽出することができる。
【0036】
また信号機12の赤信号15あるいは黄信号16を検出し、その赤信号15あるいは黄信号16に対して所定の位置関係を有する探索領域23内で矢印信号18,19を検出するので、矢印信号18,19が存在する確立が高い位置に探索領域23を設定することが可能になり、最小限の面積の探索領域23を設定して演算負荷を抑えながら矢印信号18,19を確実に検出することができる。その際に、検出した赤信号15あるいは黄信号16の大きさに応じて探索領域23を設定するので、探索領域23の大きさを過不足なく適切に設定することができる。
【0037】
しかも赤信号15あるいは黄信号16の大きさに応じて設定したテンプレート20,21との比較により矢印信号18,19を検出するので、テンプレート20,21の大きさを適切に設定して矢印信号18,19を精度良く検出することができる。
【0038】
更に、実際に抽出された矢印信号18,19の鮮明度と類似するようにテンプレート20,21をフィルタリングによりぼかし処理するので、抽出された矢印信号18,19とテンプレート20,21とを比較して類似度を判定する際に、その判定精度を高めることができる。
【0039】
次に、図11に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0040】
図7で説明した第1の実施の形態は、右折の矢印信号、左折の矢印信号および直進の矢印信号が同時に点灯することがない場合を想定しているが、第2の実施の形態は右折の矢印信号、左折の矢印信号および直進の矢印信号のうちの二つあるいは三つが同時に点灯する場合を想定したものである。図7および図11において同一ステップ番号の内容は同一であるため、以下相違点を中心に説明する。
【0041】
ステップS35で点灯している実際の矢印信号17,18とテンプレート20,21とを比較し、右折の矢印を示すテンプレート20と一致すればステップS36Aで右折の矢印信号が点灯していると判定し、一致しなければステップS36Bで右折の矢印信号が点灯していないと判定し、ステップS37で左折の矢印を示すテンプレート(図示せず)と一致すればステップS38Aで左折の矢印信号が点灯していると判定し、一致しなければステップS38Bで左折の矢印信号が点灯していないと判定し、ステップS39で直進の矢印を示すテンプレート21と一致すればステップS40Aで直進の矢印信号が点灯していると判定し、一致しなければステップS40Bで直進の矢印信号が点灯していないと判定する。そして前記ステップS31で赤信号15も黄信号16も検出されない場合には、ステップS42′で何れの矢印信号も出ていないと判定する。
【0042】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0043】
例えば、実施の形態では横型の信号機12を例示したが、本願発明は縦型の信号機に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1の実施の形態に係る信号機認識装置の電子制御ユニットのブロック図
【図2】テレビカメラで撮像した自車前方の画像を示す図
【図3】異なる閾値で抽出した信号機の発光体を示す図
【図4】メインルーチンのフローチャート
【図5】図4のステップS1のサブルーチンのフローチャート
【図6】図4のステップS2のサブルーチンのフローチャート
【図7】図4のステップS3のサブルーチンのフローチャート
【図8】第2物体の位置および半径から信号機の発光体を判定するマップ
【図9】図2の9部拡大図
【図10】矢印信号のテンプレートの説明図
【図11】第2の実施の形態に係る、前記図7に対応する図
【符号の説明】
【0045】
11 テレビカメラ(撮像手段)
12 信号機
15 赤信号
16 黄信号
18 矢印信号
19 矢印信号
20 テンプレート
21 テンプレート
23 探索領域
M4 信号機判定手段(赤・黄信号検出手段)
M6 探索領域設定手段
M7 テンプレート設定手段
M8 矢印信号検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載した撮像手段(11)により信号機(12)を撮像して認識する信号機認識装置において、
前記信号機(12)の発光体のうちの赤信号(15)あるいは黄信号(16)を検出する赤・黄信号検出手段(M4))と、
赤・黄信号検出手段(M4)で検出した赤信号(15)あるいは黄信号(16)に対して所定の位置関係を有する位置に探索領域(23)を設定する探索領域設定手段(M6)と、
前記探索領域設定手段(M6)で設定した探索領域(23)内で矢印信号(18,19)を検出する矢印信号検出手段(M8)と、
を備えることを特徴とする信号機認識装置。
【請求項2】
前記探索領域設定手段(M6)は前記赤・黄信号検出手段(M4)で検出した赤信号(15)あるいは黄信号(16)の大きさに応じて前記探索領域(23)を設定することを特徴とする、請求項1に記載の信号機認識装置。
【請求項3】
前記赤・黄信号検出手段(M4)で検出した赤信号(15)あるいは黄信号(16)の大きさに応じて矢印形状のテンプレート(20,21)を設定するテンプレート設定手段(M7)を備え、前記矢印信号検出手段(M8)は前記テンプレート(20,21)との比較により前記矢印信号(18,19)を検出することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の信号機認識装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−43068(P2009−43068A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−207953(P2007−207953)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】