個人用ケア製品のパッケージ
【課題】個人用ケア製品のパッケージを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態は、トレー、カバー、および側部分を含むディスペンサ装置と、ディスペンサ装置内に自由に配置された少なくとも1つのパケットと、を有するパッケージを提供する。パッケージは、個人用ケア製品の個別的服用量、例えば、薬学的に活性の物質を収容してもよく、そうでなくてもよい水溶性フィルムのストリップを収納するのが良い。
【解決手段】本発明の実施形態は、トレー、カバー、および側部分を含むディスペンサ装置と、ディスペンサ装置内に自由に配置された少なくとも1つのパケットと、を有するパッケージを提供する。パッケージは、個人用ケア製品の個別的服用量、例えば、薬学的に活性の物質を収容してもよく、そうでなくてもよい水溶性フィルムのストリップを収納するのが良い。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
本願は、2005年2月14日に出願された米国仮特許出願第60/652,839号の優先権主張出願である。
【0002】
〔発明の分野〕
本発明は、個人用ケア製品の個別的服用量のパッケージ入り供給源に関する。
【0003】
〔背景〕
個人用ケア製品は、個別的服用量ユニットの状態に、例えば、飲み込まれるべき錠剤またはカプセルとして、口の中で溶けるようになる水溶性フィルムのトローチまたはストリップとして、あるいは、創傷を治療するための生体接着性フィルム配合物のストリップとして調合可能である。場合によっては、各服用量を他の服用量から区別すること、即ち、服用量の全てを同一のボトルまたはバイアル(小瓶)内に保持されないようにすることが重要である。これは、例えば、製剤が吸湿性である場合に製剤が湿度の影響を受けて劣化することがある場合にそうである。また、服用量の形態が、単一の服用量ユニットだけが処方されている場合、患者が容易に、しかも知らないままに、2回分の服用量ユニットを1度に飲むようなものである場合、各服用量を個々に包装することが望ましい場合がある。本発明は、個装状態の投薬形態(剤形)を提供する便利かつ効果的な仕方に関する。
【0004】
〔概要〕
本発明の実施形態は、パッケージにおいて、底部、第1の端部、第2の端部、ならびに第1の端部に結合された固定部分カバーおよび第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を有するディスペンサと、ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットと、を有するパッケージを提供する。パケットは、個人用ケア製品の少なくとも1回分の服用量を保持するパウチ部分を備える。ディスペンサは、パケットを取り出すことができる解除可能な部分を有するのが良い。
【0005】
本発明の別の実施形態は、底部と、底部に結合された側部分と、底部に対向したカバー部分とを有するディスペンサを含むパッケージを提供する。カバー部分は、側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分(fixed partial cover portion)、側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分(movable partial cover portion)、および固定部分カバー部分と可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部を有する。ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットが設けられるのが良い。パケットは、個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有し、パケットは、可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通してディスペンサから取り出し可能である。
【0006】
本発明の別の実施形態は、トレーと、トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットとを有するパッケージを提供し、パケットは、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む。この実施形態では、トレーに可動的に連結されたカバーを設けるのが良く、カバーは、パケットがトレー内に収納される閉鎖位置と、積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットのパウチ部分が露出されてパケットをトレーから取り出すことができるようにする開放位置との間で動くことができる。
【0007】
本発明は、おそらくは、本発明の例示の実施形態を示す添付の図面を参照すると一層よく理解されよう。
【0008】
〔詳細な説明〕
本発明の幾つかの実施形態において、パケットは、接着手段により互いに結合された2枚の軟質シートを含む。密封手段は、2枚のシートを互いに連結する任意適当な方法であって良く、かかる方法としては、積層、ヒートシール、接着剤、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。幾つかの実施形態では、密封手段は、シートの周囲の近くの限定された領域を占め、それにより、パケット内に空間、即ち、接着手段を備えていないポケットが残る。一実施形態では、密封手段は、水および空気に対して耐性があるかまたはこれらを通さない。
【0009】
シートに有用な材料としては、箔、プラスチックフィルム、および/または紙等ならびにこれらの組み合わせの1つまたは2つ以上の層が挙げられるが、これらには限定されない。有用な金属箔は、アルミニウム箔を含む。適当なプラスチックフィルムとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリオレフィン、アクリロニトリルポリマーならびにエチレンおよびエチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸のコポリマーが挙げられる。適当なポリオレフィンとしては、有核ポリプロピレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンが挙げられる。適当なアクリロニトリルポリマーとしては、アクリロニトリルのコポリマーおよびメチルアクリレート、例えばBarex(登録商標)バリヤ樹脂が挙げられる。適当なエチレン/不飽和酸コポリマーとしては、酸性基(acid groups)が部分的に中和された特定のイオン、例えば亜鉛またはナトリウムイオンであるエチレン/不飽和酸コポリマーが挙げられる。かかるコポリマーの例としては、デラウェア州ウィルミントン所在のデュポン社により製造されたNucrel(登録商標)およびSurlyn(登録商標)包装用樹脂が挙げられる。適当な紙としては、鑞紙が挙げられる。パケットの表面には、個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている。
【0010】
ポケット領域には消費製品を置くことができる。有用な消費製品としては、ピル、カプセル、錠剤、カプセル、カプレット(caplet)、フィルム、ウェーハ、顆粒、粉末、ガム、または咀嚼錠が挙げられる。
【0011】
本発明の種々の実施形態では、パケットは、トレーおよびカバー内に自由に納められている。かかる実施形態では、パケットは、カバーによりトレー内に拘束される。ディスペンサ装置のトレーは、パケットを装置の特定の領域内に保持してパケットのずれを防ぐのに有用なガイドまたは縁部を有するのが良い。消費者は、取り外し可能な手段、例えば取り外し可能なカバーまたは側部分を開き、そして個々のパケットをトレーから取り出すことによりパケットを取り出すことができる。
【0012】
他の実施形態では、パケットは、接着手段、例えば、米国特許第6,708,826号明細書に記載された接着手段によりトレーまたはカバーの少なくとも一部分に接着されるのが良く、かかる米国特許明細書を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。各パケットのタブ部分およびパウチ部分を種々の手段、例えば、取り外し可能な接着ストリップ、マジックテープ式ファスナストリップ、または1枚の材料シートで(各側が)構成された2つの部分、により互いに連結されるのが良く、この材料は、パウチ部分をタブ部分から切り離すことができるほど薄い。
【0013】
幾つかの実施形態では、パケットのシートは、任意適当な切り離し手段を有するのが良い。適当な切り離し手段は、2枚のシートを備えたパケットを含み、この場合、パケットの少なくとも一方の側部の底部シートおよび頂部シートは、互いには接着されておらず、または、2つのフラップまたは2つのプルタブを形成するよう互いに分離されており、かかるフラップまたはプルタブは、互いに引き離されるとパウチ領域を開いて消費製品、例えばフィルムストリップへの接近を可能にする。本発明の別の実施形態は、切り離し手段を提供し、この切り離し手段では、境界ゾーンが、パウチ部分をタブ部分から切り離す場合、切り離し線をこの境界ゾーンに制限する傾向がある、切り離しを容易にする手段(tear-facilitating means)を有する。有用な切り離しを容易にする手段は、シート材料に設けられた刻み線、シート材料に設けられたミシン目入り線、およびパケットの少なくとも一方の端部、例えば境界ゾーンにおける端部のところのパケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き(tear-directing notch)、またはこれらの組み合わせが挙げられる。境界ゾーンが、紙の層を有する場合、好ましくは、ミシン目入り線が用いられる。刻み線またはミシン目入り線を用いるのが良く、かかる刻み線またはミシン目入り線は、パケットの幅の一部または幅全体にわたって延びるのが良い。ミシン目入り線を境界ゾーンの内部に設けてシートをミシン目入り線の上に折り曲げた場合、パケットのシートを容易に切り離すことが可能である。切り離し方向付け切り欠きが用いられる場合、好ましくは、境界ゾーンの各端部に1つずつ、2つの切り欠きが用いられる。切り離し方向付け切り欠きは、シート材料に設けられた単純なスリットか、または材料の除去により作られた例えばV字形の隙間かのいずれかであるのが良い。
【0014】
切り離し線がパケットの幅全体にわたって横切っているときに切り離し線を真っ直ぐに保つのを助けるため、即ち、切り離し線を境界ゾーン内に保つのを助けるため、一方向に容易に裂けるシート材料を用いるのが良い。かくして、例えば、シート材料は、延伸フィルムまたは線条フィルムであるのが良い。
【0015】
切り離しの実施形態では、各ポケットの僅かな部分が、パケットの境界ゾーン内に延び、パウチ部分を切り離したときに、ポケットが切り離し線に沿って自動的に開かれるようにするのが良い。パウチ部分をタブ部分から切り離すという単純な行為はまた、ポケットの端部または縁部を開くのに役立つ。しかしながら、場合によっては、ポケットを縁部の一方でのみ開く場合、製品を取り出すのが困難な場合がある。消費製品の取り出しを助けるため、追加の切り離し手段を利用するのが良い。例えば、ポケット領域に隣接する追加の空間をパウチに付け足すと共にプルタブ領域を付け足して消費者が2枚のシートを互いに引き離すのを助けるようにするのが良い。変形例として、追加の切り離し手段をパケットの別の縁部の境界ゾーンに設けても良い。例えば、別の縁部、例えばパウチ部分の前縁部が、パウチ部分をいったんトレーから取り出すと、第2の切り離し線、即ち、パウチの前縁部から、パウチをタブ部分から引き離したときに作られる切り離し線まで延びる切り離し線、に沿ってパウチ部分を手で切り離して2つのセグメントの状態にすることができる、切り離しを容易にする手段を有するのが良い。ポケットは、この第2の切り離し線を跨ぐのが良く、したがって、取り外したパウチ部分をその線に沿って2つの部分に切り離したときに、ポケットがさらに開かれるようにする。第2の切り離し線は、ポケットを広い領域および狭い領域に分割するのが良く、広い領域は、ポケットの全領域の約2/3以上、例えば、ポケットの全領域の75または80%を占める。このようにすると、製品は、第2の切り離し線が作られているので、ポケットから脱落して床上に落ちる恐れが低いであろう。
【0016】
種々の実施形態では、ストリップの形態をした個人用ケア製品は、例えばこの個人用ケア製品をポケット内の中央に配置するために両方の切り離し線から離れた中央位置でポケット内に置かれる。このようにすると、ストリップは、損傷から保護されることになる。
【0017】
装置、容器、組立体、またはディスペンサという用語は、本明細書においては区別無く用いられており、時にはパケットを収容する物品を意味するものとして互いに組み合わせて用いられる。パッケージが、ディスペンサおよび少なくとも1つのパケットを含むのが良い。パッケージは、個人用ケア製品の少なくとも1回分の服用量を含む少なくとも1つの個々のパケットを供給することができる。ディスペンサは、任意所望の形状、例えば、矩形、長円形、丸形、台形、三角形、または不規則形状で構成可能である。効率上の理由で、装置は、パケットの形状、少なくともおおよそトレー内に積み重ねられたパケットの外形と一致しているのが良い。かかるパケットを矩形の形で製造することは、一般により経済的なので、本発明の一実施形態では、装置およびポケットの形状が、矩形の形であることが推定される。パケットおよびポケットは、任意の形状であって良いが、これらは、互いに一致すると共に装置と一致している場合、製造するのが一般的に便利かつ容易であり、しかも安価であろう。
【0018】
幾つかの実施形態では、ディスペンサは、このディスペンサが容易に財布またはポケットに納まることができるほど小さくかつ薄いものであるのが良い。装置またはトレーとカバーの組み合わせの有用な寸法として、厚さが約0.25〜約1インチ(約0.64〜約2.54cm)であり、幅は、約1〜約5インチ(約2.54〜約12.7cm)であり、長さは、約1〜約5インチ(約2.54〜約12.7cm)である。幾つかの実施形態では、組立体は、約0.4インチ(約1.02cm)または約0.5インチ(約1.27cm)の厚さ、約1.5インチ(約3.81cm)または約2インチ(約5.08cm)の幅、および約2インチ(約5.0cm)または約3インチ(約7.62cm)の長さを有する。
【0019】
幾つかの実施形態では、ディスペンサ装置は、カバーに結合されたトレー部分を有するのが良い。幾つかの実施形態では、ディスペンサ装置は、側部分に結合されると共にカバー部分に結合されたトレー部分を有する。カバーは、単一品であっても良く、あるいは、カバーは、部分固定カバー部分および取り外し可能または可動のカバー部分を有しても良い。取り外し可能なカバー部分は、ディスペンサの固定カバー部分に向かってあるいはディスペンサの側部分またはトレー部分のうちの1つに向かって開口するのが良い。幾つかの実施形態では、部分カバー部分は、トレーの2つの端部の中間に位置する自由縁部(free edge)を有する。幾つかの実施形態では、カバーは、少なくとも1つの部分固定カバー部分および取り外し可能な部分カバー部分を有するのが良い。取り外し可能な部分カバー部分は、側部分またはトレー部分にも取り外し可能に連結されるのが良い。何らかの取り外し可能な手段を用いると、部分カバー部分を他の部分、例えば、固定部分カバー部分、側部分、またはトレー部分に取り外し可能に連結することができる。有用な取り外し可能な手段としては、オーバーラップ層、相互連結層、圧力解放ラッチ機構体、またはこれらの組み合わせが挙げられる。部分カバー部分は、これらが互いにインターロックして取り外し可能なカバー部分に隣接した固定部分カバー部分の端部に加えられた圧力が取り外し可能なカバー部分を解除し、それによりディスペンサ装置を開き、パケットへの接近を可能にするよう位置されるのが良い。固定カバー部分は、任意適当な手段、例えばプッシュスナップ嵌合システムによってトレー部分または側部分に固定的に取り付けられるのが良い。
【0020】
他の実施形態では、トレー部分およびカバー部分は、固定されているかまたは静止状態であり、カバーとトレーとの間に置かれる少なくとも1つの側部分は、消費製品の取り出しを可能にするよう取り外し可能に連結されている。さらに別の実施形態では、カバーは、多数の部分を含むのが良く、1つまたは2つ以上の部分が、装置のトレー部分および/または側部分に取り外し可能に連結される。別の実施形態では、カバー部分、側部分、およびトレー部分の一部が、パケットへの接近を可能にするよう可動である。
【0021】
可動カバーは、装置のトレー部分および/または側部分にスライド可能に取り付けられても良く、あるいは、これにヒンジ式に連結されても良い。固定部分カバー部分も用いられる場合、可動カバーの縁部が、閉鎖位置にあるときに固定カバーの自由縁部にもたれるのが良い。ヒンジを用いて可動カバーをトレーに連結する場合、ヒンジは、トレーの各側またはトレーの端部に設けられるのが良く、あるいは、部分固定カバーが用いられる場合、可動カバーは、固定カバーの自由縁部でヒンジ式に連結されるのが良い。有用なヒンジとしては、一体ヒンジ(living hinge)が挙げられ、この場合、ディスペンサ全体は、単一の成形品の状態に形成される。追加の有用なヒンジとしては、フックおよびピン形ヒンジが挙げられる。
【0022】
他の実施形態では、装置は、可動カバーを閉鎖位置に解除自在に保持する解除またはラッチの手段を有する。任意のかかる手段を用いることができ、かかる手段としては、例えば、旋回可能なラッチ、スライド可能なラッチ、または締り嵌め式ラッチが挙げられる。有用な構成は、部分固定カバーが用いられ、可動カバーが、例えば、側部のうちの一方に沿うか、または固定カバーと反対側の端部でトレーにヒンジ式に連結される構成である。この構成例では、ラッチは、固定カバーの頂部を指で押すことによりラッチを解除できるような設計のものである。この設計は、かかる下向き圧力によりラッチが解除されるだけでなく、可動カバー(movable lid)がポンとはじけて開くようなものである。可動カバーがはじけてほんの僅か開いた場合であっても、それにより人差し指の先端でカバーの可動縁部を掴んでカバーを引いて完全に開くのが容易なので有利である。
【0023】
別の実施形態では、装置は、いたずら防止式またはチャイルドプルーフ式のものであるのが良い。有用ないたずら防止式またはチャイルドプルーフ式の装置は、カバー部分および/または側部分をトレーに固定する少なくとも2つの手段を有するのが良く、これら2つの手段は消費製品への接近を可能にするよう解除される必要がある。適当ないたずら防止式装置は、可動カバーを開くために少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段を同時に押さなければならないようなものである。一実施形態では、少なくとも2つの固定手段は、消費製品への接近を可能にするようほぼ同時に起こる1つのステップ動作で解除される必要がある。有用な解除手段としては、可動カバーを開くために、2つの互いに異なる力を1度に加える必要のあるラッチ機構体が挙げられる。例えば、固定カバーの頂部に設けられた圧力解放ラッチに加えて、可動カバーを開くために、同時に作動されなければならない第2の圧力解放ラッチが設けられるのが良い。第2のラッチは、例えば、可動カバーを取り外すために、親指以外の指または親指の力を固定カバーの頂部とトレーの側部の両方に同時に加えなければならないような仕方でトレーの側部のうちの一方またはトレーの側部分に置かれるのが良い。かかる構成では、トレーの互いに反対側の側部に親指および人差し指を当てて片手でトレーを掴み、他方の手で、親指の力によりカバー部分を同時に押し下げて他方のラッチを解除することができる。
【0024】
幾つかの実施形態では、触覚標識を巧妙な場所でディスペンサに追加するのが良い。巧妙な場所としては、消費者がディスペンサを保持したり開いたりするのを助けるよう自分の指をディスペンサ上に置くべき望ましい領域が挙げられる。具体的に言えば、巧妙な場所としては、側部分上、固定または取り外し可能なカバー部分上が挙げられる。より具体的に言えば、巧妙な場所としては、取り外し可能な部分カバー部分を開くことができるよう圧力が加えられるべき部分固定カバー部分上が挙げられる。有用な触覚標識としては、隆起こぶ状突起、隆起した細長い矩形タイプのリブ等、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0025】
パケットは、トレー内に保持されても良く、あるいはトレー内に自由に置かれても良い。保持手段が用いられる場合、有用な保持手段としては、クランプ機構体やポストが挙げられ、ポストでは、ポケットの一部がパケットを1つまたは2つ以上のポストに取り付けることができるようにする1つまたは2つ以上の穴を有する。ポストをトレーの底部に取り付けるのが良く、および/またはポストが部分固定カバーの下に置かれる場合にはポストを固定カバーの下側に取り付けるのが良い。変形例として、ポケットをトレーに接着しても良く、あるいは、粘着テープで取り付けても良い。クランプ機構体は、常態で稼働状態であっても良く、あるいは、常態で非稼働状態であっても良い。常態では非稼働状態である場合、かかるクランプ機構体は、レバーを操作することにより、または圧力、例えば親指の力または親指以外の指の力を加えることにより、稼働されるように設計されているのが良い。
【0026】
装置は、任意適当な材料で作られたものであって良く、かかる材料としては、プラスチック、金属、厚紙、ガラス、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。適当なプラスチックとしては、ポリオレフィン、例えば、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、例えば、プロピレンブチレンランダムコポリマーが挙げられる。プラスチックは、透明であっても良く、または不透明であっても良い。一実施形態では、各パケットのパウチ部分は、刻印されてこの刻印が透明なカバーを通して見ることができるようになっているのが良い。かかる実施形態では、可動カバーまたはもし用いられていれば固定カバーにも印刷する出費を招くことが不要になる。一実施形態では、成分情報および製品の使用説明書を各パケットの底面に印刷するのが良い。
【0027】
図1に示すような実施形態では、パッケージは、パケット10がトレー23内に自由に配置された状態で示されている。可動カバー27が、トレー23の前縁部で一体ヒンジ(living hinge)28によりトレー23に連結されている。図2に示すように、パケットを開くのに、フラップ17,18を互いに引き離してパウチ部分15を露出させるのが良い。消費製品であるのが良いストリップ16が、シート17,18の間に置かれたパウチ部分15内に置かれている。
【0028】
図3では、本発明の別の実施形態が示され、この実施形態では、ディスペンサは、長円形の形をしている。一体ヒンジ128,143により、可動カバー227は、スイング開閉することができ、かつ、固定カバー226を容器内へのパケットの積み込みのために開くことができる。
【0029】
図4および図5に示すように、可動カバーが開かれているとき、パケットを親指と人差し指との間で掴むことができ、または違ったやり方で、ディスペンサから取り出すことができる。ドグ31が、図5に示されている。
【0030】
図6〜図9に示すように、幾つかの実施形態のパケット10が示されており、これらパケットは、頂部シート11および底部シート12で構成されている。各シートは、約0.001〜約0.010インチ(約0.025〜約0.254mm)または約0.004インチ(約0.102mm)の厚さを有するのが良く、各シートは、PET、アルミニウム箔、ヒートシール可能なポリマー、およびこれらの組み合わせから選択された積層品で作られているのが良い。ヒートシール可能なポリマーの層は、互いに向き合っており、したがって、2枚のシートを圧力下でこれらの2つの被膜が互いに融着する温度まで加熱することにより互いに接着することができ、それにより、例えば図9に示されているように接着層13が形成される。図6〜図9に示すように、接着層13は、パウチ部分15の中央領域14内には延びていない。かくして、ポケット15が、中央領域14のシート11,12の間に形成され、このポケットの中にストリップ16を収納するのが良い。使用可能な製品の一つのタイプは、薬剤投与フィルム形成材料であり、この薬剤投与フィルム形成材料は、例えば1999年9月14日にレウング(Leung)等名義で出願された同時係属中の米国特許出願第09/395,104号明細書に開示されているように口の中で溶ける。なお、この米国特許出願明細書を参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。かかるフィルムは、1回分の経口薬剤、例えば、約5または約10mgのフェニレフリンの服用量を含むフィルムストリップを収容する場合がある。個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含むのが良い。適当な活性薬剤成分としては、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン(cetirizine)、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0031】
シート11,12の間でポケット内に保持できる別のタイプの製品は、フィルムの形態をした創傷治療配合物である。かかるフィルムは、例えば、2001年12月11日に発行された米国特許第6,329,343(B1)号明細書に開示されており、この米国特許明細書もまた、参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。
【0032】
各パケットのパウチ部分15は、フラップ部分17,18に連結されている。図6に示すように、V字形切り離し用切り欠き19,20をパケットのパウチ部分15とタブ部分17との間で境界領域に設けるのが良く、かかる切り欠きを切り離すと、パウチおよびこの中に置かれたストリップへの接近が可能になる。切り欠きは、図6に破線として示された想像上の切り離し線21を画定する。
【0033】
図10および図11に示すように、カバー27の非ヒンジ式可動縁部35は、カバー27を閉じたときに、リップ29にもたれるかまたはリップ29と相互作用する。可動カバー27を閉鎖位置にあるときに固定カバー26に位置合わせするのを助けるために、カバー27は、カバー27の非ヒンジ式可動縁部の近くにドグ31を備えている。ドグ31は、トレー23の内壁から上方へ延びている。
【0034】
図12Aおよび図12Bに示す種々の実施形態では、蓋27を閉鎖状態に保つ有用な機構体が示されており、この機構体は、下に曲げられたリップ29の垂直前部から突き出た楔形張り出し部42と可動蓋27に設けられた舌状突起部材30の組み合わせである。蓋27を閉鎖位置にすると、舌状突起部材30は、張り出し部42に沿って張り出し部42を下って通過し、図12Bに示すように張り出し部42の下に嵌まる。これら部品の構成材料であるプラスチックの可撓性により、舌状突起部材30を張り出し部42に沿って張り出し部42を下って通過させることができる。同様に、固定カバー26の可撓性により、固定カバーをトレッド状突出部36のところで親指の力により十分な力で押し下げて張り出し部42を舌状突起部材30の下に押し、それにより、蓋27を解除することができる。
【0035】
図13および図14に示す実施形態では、ドグ131,132は、それぞれ互いに相補するアンダーカット145,144を有し、これらアンダーカットにより、ドグ131,132は、可動カバー127を閉じたときに、図13A−2に示すように互いに引っ掛かる。しかしながら、ドグ131は、このドグ131をドグ132からラッチ解除するためにドグ131を内方へ十分遠くに曲げることができるほど十分可撓性である。ヘッド付き矩形シャフト41が、トレー123の側壁に設けられた穴46内に保持されている。このシャフトは、模様付きヘッド39およびフットプレート47により落下するのが阻止される。コイルばね40が、常態ではヘッド39をトレー123から押し離しており、かくして、ドグ131は、ドグ132のアンダーカット144の下に引っ掛かることができる。この機構体をラッチ解除するため、親指またはそれ以外の指の圧力を図14B−1および図14B−2に示すように、キャップ39に加えるのが良い。これにより、ドグ131の丸形底部は、ドグ132から外れるほど十分遠くまで内方に押される。それと同時に、親指またはそれ以外の指の圧力を突出部136に下向きに加えた場合、張り出し部142は、舌状突起部材130の下に押され、カバー127が、ポンとはじけて開くようになる。パッケージディスペンサは、ラッチ手段を有するのが良く、このラッチ手段は、これを第2のラッチ手段と共に解除するよう押されなければならず、この第2のラッチ手段は、可動カバーを開くためには、ラッチ手段と同時に押されなければならない。
【0036】
本発明を或る特定の実施形態の詳細な説明により説明したが、理解されるべきこととして、本発明の精神から逸脱することなく、種々の改造および/または置換を行うことができる。したがって、本発明は、上述の実施形態についての詳細な説明によって限定されるものと解釈されてはならず、本発明の内容は、特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。
【0037】
〔実施の態様〕
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)パッケージにおいて、
a)底部、第1の端部、第2の端部、ならびに前記第1の端部に結合された固定部分カバーおよび前記第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置されていて、少なくとも1つの個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有する、少なくとも1つのパケットと、
を含む、パッケージ。
(2)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記底部に取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
(3)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記固定部分カバーに取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
(4)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、2枚の軟質シートを含み、前記シートは、前記シートの間に閉鎖ポケットを画定するよう互いに部分的に積層され、
服用量が、前記ポケット内に置かれている、パッケージ。
(5)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パケットは、2枚のシートおよび分離手段を有する、パッケージ。
(6)実施態様(5)に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、前記パケットの少なくとも一方の側部に置かれた前記シートに設けられている2つのプルタブを含む、パッケージ。
(7)実施態様(5)に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、少なくとも1つの切り離しを容易にする手段を含む、パッケージ。
(8)実施態様(7)に記載のパッケージにおいて、
前記切り離しを容易にする手段は、刻み線、ミシン目入り線、および境界ゾーンの端で前記パケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き、から成る群から選択される、パッケージ。
(9)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各シートは、境界ゾーンに垂直な方向よりも境界ゾーンの方向により一層容易に裂ける材料であって、延伸フィルムおよび線条フィルムから成る群から選択された材料を含む材料、から構成される、パッケージ。
【0038】
(10)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、形状が全体として矩形である、パッケージ。
(11)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パウチ部分内に保持された前記個人用ケア製品は、水溶性フィルムを含む、パッケージ。
(12)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含む、パッケージ。
(13)実施態様(12)に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせから選択された活性薬剤成分を含む、パッケージ。
(14)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記可動カバー部分は、トレーにヒンジ式に連結されていて、前記可動カバー部分が、閉鎖位置にあるとき、前記可動カバーの縁部が、前記固定カバーの自由縁部にもたれるようになっており、
前記パッケージは、前記可動カバーを前記閉鎖位置に解除自在に保持する少なくとも1つのラッチ手段をさらに有する、パッケージ。
(15)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記固定カバーの一部を押し下げることにより解除可能であり、それにより前記可動カバーがポンとはじけて開く、パッケージ。
(16)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記可動カバーと前記固定カバーとの間に締め嵌めを含み
前記締り嵌めは、前記可動カバーを閉鎖位置に押すことにより係合される、
パッケージ。
(17)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段は、前記可動カバーを開くためには同時に押されなければならない、パッケージ。
(18)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パケットの表面は、前記個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている、パッケージ。
【0039】
(19)パッケージにおいて、
a)ディスペンサであって、
底部、
前記底部に結合された側部分、ならびに、
前記底部に対向したカバー部分であって、
前記側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分、
前記側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分、および、
前記固定部分カバー部分と前記可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部、
を有する、カバー部分、
を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
を有し、
前記パケットは、前記可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通して前記ディスペンサから取り出し可能である、パッケージ。
【0040】
(20)パッケージにおいて、
a)トレーと、
b)前記トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
c)前記トレーに可動的に連結されたカバーと、
を有し、
前記カバーは、前記パケットが前記トレー内に収納される閉鎖位置と、前記積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットの前記パウチ部分が露出されて前記パケットを前記トレーから取り出すことができる開放位置との間で動くことができる、パッケージ。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】パケットの積み重ねが内側に示されている本発明の一実施形態の密閉ディスペンサのパッケージの平面図である。
【図2】本発明の実施形態のパケットの平面図であり、ポケットおよびパケット内に置かれた消費製品を露出させる開放位置で示す図である。
【図3】本発明の別の実施形態の平面図であり、容器およびパケットを示す図である。
【図4】可動カバーが完全に開放位置にある状態の本発明の一実施形態のディスペンサの斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態のディスペンサの別の斜視図である。
【図6】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの斜視図である。
【図7】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの側面図である。
【図8】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの平面図である。
【図9】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの側部の拡大部分図である。
【図10】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの内部の平面図である。
【図11】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの外部の平面図である。
【図12A】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大側面図である。
【図12B】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大側面図である。
【図13A−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの側面図である。
【図13A−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの側部の拡大部分図である。
【図13A−3】本発明の種々の実施形態で存在するドグの側面図である。
【図13A−4】本発明の種々の実施形態で存在するドグの側面図である。
【図13B−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの平面図である。
【図13B−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの平面図の拡大部分図である。
【図14A】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの斜視図である。
【図14B−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの斜視図である。
【図14B−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大部分図である。
【開示の内容】
【0001】
本願は、2005年2月14日に出願された米国仮特許出願第60/652,839号の優先権主張出願である。
【0002】
〔発明の分野〕
本発明は、個人用ケア製品の個別的服用量のパッケージ入り供給源に関する。
【0003】
〔背景〕
個人用ケア製品は、個別的服用量ユニットの状態に、例えば、飲み込まれるべき錠剤またはカプセルとして、口の中で溶けるようになる水溶性フィルムのトローチまたはストリップとして、あるいは、創傷を治療するための生体接着性フィルム配合物のストリップとして調合可能である。場合によっては、各服用量を他の服用量から区別すること、即ち、服用量の全てを同一のボトルまたはバイアル(小瓶)内に保持されないようにすることが重要である。これは、例えば、製剤が吸湿性である場合に製剤が湿度の影響を受けて劣化することがある場合にそうである。また、服用量の形態が、単一の服用量ユニットだけが処方されている場合、患者が容易に、しかも知らないままに、2回分の服用量ユニットを1度に飲むようなものである場合、各服用量を個々に包装することが望ましい場合がある。本発明は、個装状態の投薬形態(剤形)を提供する便利かつ効果的な仕方に関する。
【0004】
〔概要〕
本発明の実施形態は、パッケージにおいて、底部、第1の端部、第2の端部、ならびに第1の端部に結合された固定部分カバーおよび第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を有するディスペンサと、ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットと、を有するパッケージを提供する。パケットは、個人用ケア製品の少なくとも1回分の服用量を保持するパウチ部分を備える。ディスペンサは、パケットを取り出すことができる解除可能な部分を有するのが良い。
【0005】
本発明の別の実施形態は、底部と、底部に結合された側部分と、底部に対向したカバー部分とを有するディスペンサを含むパッケージを提供する。カバー部分は、側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分(fixed partial cover portion)、側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分(movable partial cover portion)、および固定部分カバー部分と可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部を有する。ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットが設けられるのが良い。パケットは、個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有し、パケットは、可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通してディスペンサから取り出し可能である。
【0006】
本発明の別の実施形態は、トレーと、トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットとを有するパッケージを提供し、パケットは、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む。この実施形態では、トレーに可動的に連結されたカバーを設けるのが良く、カバーは、パケットがトレー内に収納される閉鎖位置と、積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットのパウチ部分が露出されてパケットをトレーから取り出すことができるようにする開放位置との間で動くことができる。
【0007】
本発明は、おそらくは、本発明の例示の実施形態を示す添付の図面を参照すると一層よく理解されよう。
【0008】
〔詳細な説明〕
本発明の幾つかの実施形態において、パケットは、接着手段により互いに結合された2枚の軟質シートを含む。密封手段は、2枚のシートを互いに連結する任意適当な方法であって良く、かかる方法としては、積層、ヒートシール、接着剤、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。幾つかの実施形態では、密封手段は、シートの周囲の近くの限定された領域を占め、それにより、パケット内に空間、即ち、接着手段を備えていないポケットが残る。一実施形態では、密封手段は、水および空気に対して耐性があるかまたはこれらを通さない。
【0009】
シートに有用な材料としては、箔、プラスチックフィルム、および/または紙等ならびにこれらの組み合わせの1つまたは2つ以上の層が挙げられるが、これらには限定されない。有用な金属箔は、アルミニウム箔を含む。適当なプラスチックフィルムとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリオレフィン、アクリロニトリルポリマーならびにエチレンおよびエチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸のコポリマーが挙げられる。適当なポリオレフィンとしては、有核ポリプロピレン、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンが挙げられる。適当なアクリロニトリルポリマーとしては、アクリロニトリルのコポリマーおよびメチルアクリレート、例えばBarex(登録商標)バリヤ樹脂が挙げられる。適当なエチレン/不飽和酸コポリマーとしては、酸性基(acid groups)が部分的に中和された特定のイオン、例えば亜鉛またはナトリウムイオンであるエチレン/不飽和酸コポリマーが挙げられる。かかるコポリマーの例としては、デラウェア州ウィルミントン所在のデュポン社により製造されたNucrel(登録商標)およびSurlyn(登録商標)包装用樹脂が挙げられる。適当な紙としては、鑞紙が挙げられる。パケットの表面には、個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている。
【0010】
ポケット領域には消費製品を置くことができる。有用な消費製品としては、ピル、カプセル、錠剤、カプセル、カプレット(caplet)、フィルム、ウェーハ、顆粒、粉末、ガム、または咀嚼錠が挙げられる。
【0011】
本発明の種々の実施形態では、パケットは、トレーおよびカバー内に自由に納められている。かかる実施形態では、パケットは、カバーによりトレー内に拘束される。ディスペンサ装置のトレーは、パケットを装置の特定の領域内に保持してパケットのずれを防ぐのに有用なガイドまたは縁部を有するのが良い。消費者は、取り外し可能な手段、例えば取り外し可能なカバーまたは側部分を開き、そして個々のパケットをトレーから取り出すことによりパケットを取り出すことができる。
【0012】
他の実施形態では、パケットは、接着手段、例えば、米国特許第6,708,826号明細書に記載された接着手段によりトレーまたはカバーの少なくとも一部分に接着されるのが良く、かかる米国特許明細書を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。各パケットのタブ部分およびパウチ部分を種々の手段、例えば、取り外し可能な接着ストリップ、マジックテープ式ファスナストリップ、または1枚の材料シートで(各側が)構成された2つの部分、により互いに連結されるのが良く、この材料は、パウチ部分をタブ部分から切り離すことができるほど薄い。
【0013】
幾つかの実施形態では、パケットのシートは、任意適当な切り離し手段を有するのが良い。適当な切り離し手段は、2枚のシートを備えたパケットを含み、この場合、パケットの少なくとも一方の側部の底部シートおよび頂部シートは、互いには接着されておらず、または、2つのフラップまたは2つのプルタブを形成するよう互いに分離されており、かかるフラップまたはプルタブは、互いに引き離されるとパウチ領域を開いて消費製品、例えばフィルムストリップへの接近を可能にする。本発明の別の実施形態は、切り離し手段を提供し、この切り離し手段では、境界ゾーンが、パウチ部分をタブ部分から切り離す場合、切り離し線をこの境界ゾーンに制限する傾向がある、切り離しを容易にする手段(tear-facilitating means)を有する。有用な切り離しを容易にする手段は、シート材料に設けられた刻み線、シート材料に設けられたミシン目入り線、およびパケットの少なくとも一方の端部、例えば境界ゾーンにおける端部のところのパケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き(tear-directing notch)、またはこれらの組み合わせが挙げられる。境界ゾーンが、紙の層を有する場合、好ましくは、ミシン目入り線が用いられる。刻み線またはミシン目入り線を用いるのが良く、かかる刻み線またはミシン目入り線は、パケットの幅の一部または幅全体にわたって延びるのが良い。ミシン目入り線を境界ゾーンの内部に設けてシートをミシン目入り線の上に折り曲げた場合、パケットのシートを容易に切り離すことが可能である。切り離し方向付け切り欠きが用いられる場合、好ましくは、境界ゾーンの各端部に1つずつ、2つの切り欠きが用いられる。切り離し方向付け切り欠きは、シート材料に設けられた単純なスリットか、または材料の除去により作られた例えばV字形の隙間かのいずれかであるのが良い。
【0014】
切り離し線がパケットの幅全体にわたって横切っているときに切り離し線を真っ直ぐに保つのを助けるため、即ち、切り離し線を境界ゾーン内に保つのを助けるため、一方向に容易に裂けるシート材料を用いるのが良い。かくして、例えば、シート材料は、延伸フィルムまたは線条フィルムであるのが良い。
【0015】
切り離しの実施形態では、各ポケットの僅かな部分が、パケットの境界ゾーン内に延び、パウチ部分を切り離したときに、ポケットが切り離し線に沿って自動的に開かれるようにするのが良い。パウチ部分をタブ部分から切り離すという単純な行為はまた、ポケットの端部または縁部を開くのに役立つ。しかしながら、場合によっては、ポケットを縁部の一方でのみ開く場合、製品を取り出すのが困難な場合がある。消費製品の取り出しを助けるため、追加の切り離し手段を利用するのが良い。例えば、ポケット領域に隣接する追加の空間をパウチに付け足すと共にプルタブ領域を付け足して消費者が2枚のシートを互いに引き離すのを助けるようにするのが良い。変形例として、追加の切り離し手段をパケットの別の縁部の境界ゾーンに設けても良い。例えば、別の縁部、例えばパウチ部分の前縁部が、パウチ部分をいったんトレーから取り出すと、第2の切り離し線、即ち、パウチの前縁部から、パウチをタブ部分から引き離したときに作られる切り離し線まで延びる切り離し線、に沿ってパウチ部分を手で切り離して2つのセグメントの状態にすることができる、切り離しを容易にする手段を有するのが良い。ポケットは、この第2の切り離し線を跨ぐのが良く、したがって、取り外したパウチ部分をその線に沿って2つの部分に切り離したときに、ポケットがさらに開かれるようにする。第2の切り離し線は、ポケットを広い領域および狭い領域に分割するのが良く、広い領域は、ポケットの全領域の約2/3以上、例えば、ポケットの全領域の75または80%を占める。このようにすると、製品は、第2の切り離し線が作られているので、ポケットから脱落して床上に落ちる恐れが低いであろう。
【0016】
種々の実施形態では、ストリップの形態をした個人用ケア製品は、例えばこの個人用ケア製品をポケット内の中央に配置するために両方の切り離し線から離れた中央位置でポケット内に置かれる。このようにすると、ストリップは、損傷から保護されることになる。
【0017】
装置、容器、組立体、またはディスペンサという用語は、本明細書においては区別無く用いられており、時にはパケットを収容する物品を意味するものとして互いに組み合わせて用いられる。パッケージが、ディスペンサおよび少なくとも1つのパケットを含むのが良い。パッケージは、個人用ケア製品の少なくとも1回分の服用量を含む少なくとも1つの個々のパケットを供給することができる。ディスペンサは、任意所望の形状、例えば、矩形、長円形、丸形、台形、三角形、または不規則形状で構成可能である。効率上の理由で、装置は、パケットの形状、少なくともおおよそトレー内に積み重ねられたパケットの外形と一致しているのが良い。かかるパケットを矩形の形で製造することは、一般により経済的なので、本発明の一実施形態では、装置およびポケットの形状が、矩形の形であることが推定される。パケットおよびポケットは、任意の形状であって良いが、これらは、互いに一致すると共に装置と一致している場合、製造するのが一般的に便利かつ容易であり、しかも安価であろう。
【0018】
幾つかの実施形態では、ディスペンサは、このディスペンサが容易に財布またはポケットに納まることができるほど小さくかつ薄いものであるのが良い。装置またはトレーとカバーの組み合わせの有用な寸法として、厚さが約0.25〜約1インチ(約0.64〜約2.54cm)であり、幅は、約1〜約5インチ(約2.54〜約12.7cm)であり、長さは、約1〜約5インチ(約2.54〜約12.7cm)である。幾つかの実施形態では、組立体は、約0.4インチ(約1.02cm)または約0.5インチ(約1.27cm)の厚さ、約1.5インチ(約3.81cm)または約2インチ(約5.08cm)の幅、および約2インチ(約5.0cm)または約3インチ(約7.62cm)の長さを有する。
【0019】
幾つかの実施形態では、ディスペンサ装置は、カバーに結合されたトレー部分を有するのが良い。幾つかの実施形態では、ディスペンサ装置は、側部分に結合されると共にカバー部分に結合されたトレー部分を有する。カバーは、単一品であっても良く、あるいは、カバーは、部分固定カバー部分および取り外し可能または可動のカバー部分を有しても良い。取り外し可能なカバー部分は、ディスペンサの固定カバー部分に向かってあるいはディスペンサの側部分またはトレー部分のうちの1つに向かって開口するのが良い。幾つかの実施形態では、部分カバー部分は、トレーの2つの端部の中間に位置する自由縁部(free edge)を有する。幾つかの実施形態では、カバーは、少なくとも1つの部分固定カバー部分および取り外し可能な部分カバー部分を有するのが良い。取り外し可能な部分カバー部分は、側部分またはトレー部分にも取り外し可能に連結されるのが良い。何らかの取り外し可能な手段を用いると、部分カバー部分を他の部分、例えば、固定部分カバー部分、側部分、またはトレー部分に取り外し可能に連結することができる。有用な取り外し可能な手段としては、オーバーラップ層、相互連結層、圧力解放ラッチ機構体、またはこれらの組み合わせが挙げられる。部分カバー部分は、これらが互いにインターロックして取り外し可能なカバー部分に隣接した固定部分カバー部分の端部に加えられた圧力が取り外し可能なカバー部分を解除し、それによりディスペンサ装置を開き、パケットへの接近を可能にするよう位置されるのが良い。固定カバー部分は、任意適当な手段、例えばプッシュスナップ嵌合システムによってトレー部分または側部分に固定的に取り付けられるのが良い。
【0020】
他の実施形態では、トレー部分およびカバー部分は、固定されているかまたは静止状態であり、カバーとトレーとの間に置かれる少なくとも1つの側部分は、消費製品の取り出しを可能にするよう取り外し可能に連結されている。さらに別の実施形態では、カバーは、多数の部分を含むのが良く、1つまたは2つ以上の部分が、装置のトレー部分および/または側部分に取り外し可能に連結される。別の実施形態では、カバー部分、側部分、およびトレー部分の一部が、パケットへの接近を可能にするよう可動である。
【0021】
可動カバーは、装置のトレー部分および/または側部分にスライド可能に取り付けられても良く、あるいは、これにヒンジ式に連結されても良い。固定部分カバー部分も用いられる場合、可動カバーの縁部が、閉鎖位置にあるときに固定カバーの自由縁部にもたれるのが良い。ヒンジを用いて可動カバーをトレーに連結する場合、ヒンジは、トレーの各側またはトレーの端部に設けられるのが良く、あるいは、部分固定カバーが用いられる場合、可動カバーは、固定カバーの自由縁部でヒンジ式に連結されるのが良い。有用なヒンジとしては、一体ヒンジ(living hinge)が挙げられ、この場合、ディスペンサ全体は、単一の成形品の状態に形成される。追加の有用なヒンジとしては、フックおよびピン形ヒンジが挙げられる。
【0022】
他の実施形態では、装置は、可動カバーを閉鎖位置に解除自在に保持する解除またはラッチの手段を有する。任意のかかる手段を用いることができ、かかる手段としては、例えば、旋回可能なラッチ、スライド可能なラッチ、または締り嵌め式ラッチが挙げられる。有用な構成は、部分固定カバーが用いられ、可動カバーが、例えば、側部のうちの一方に沿うか、または固定カバーと反対側の端部でトレーにヒンジ式に連結される構成である。この構成例では、ラッチは、固定カバーの頂部を指で押すことによりラッチを解除できるような設計のものである。この設計は、かかる下向き圧力によりラッチが解除されるだけでなく、可動カバー(movable lid)がポンとはじけて開くようなものである。可動カバーがはじけてほんの僅か開いた場合であっても、それにより人差し指の先端でカバーの可動縁部を掴んでカバーを引いて完全に開くのが容易なので有利である。
【0023】
別の実施形態では、装置は、いたずら防止式またはチャイルドプルーフ式のものであるのが良い。有用ないたずら防止式またはチャイルドプルーフ式の装置は、カバー部分および/または側部分をトレーに固定する少なくとも2つの手段を有するのが良く、これら2つの手段は消費製品への接近を可能にするよう解除される必要がある。適当ないたずら防止式装置は、可動カバーを開くために少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段を同時に押さなければならないようなものである。一実施形態では、少なくとも2つの固定手段は、消費製品への接近を可能にするようほぼ同時に起こる1つのステップ動作で解除される必要がある。有用な解除手段としては、可動カバーを開くために、2つの互いに異なる力を1度に加える必要のあるラッチ機構体が挙げられる。例えば、固定カバーの頂部に設けられた圧力解放ラッチに加えて、可動カバーを開くために、同時に作動されなければならない第2の圧力解放ラッチが設けられるのが良い。第2のラッチは、例えば、可動カバーを取り外すために、親指以外の指または親指の力を固定カバーの頂部とトレーの側部の両方に同時に加えなければならないような仕方でトレーの側部のうちの一方またはトレーの側部分に置かれるのが良い。かかる構成では、トレーの互いに反対側の側部に親指および人差し指を当てて片手でトレーを掴み、他方の手で、親指の力によりカバー部分を同時に押し下げて他方のラッチを解除することができる。
【0024】
幾つかの実施形態では、触覚標識を巧妙な場所でディスペンサに追加するのが良い。巧妙な場所としては、消費者がディスペンサを保持したり開いたりするのを助けるよう自分の指をディスペンサ上に置くべき望ましい領域が挙げられる。具体的に言えば、巧妙な場所としては、側部分上、固定または取り外し可能なカバー部分上が挙げられる。より具体的に言えば、巧妙な場所としては、取り外し可能な部分カバー部分を開くことができるよう圧力が加えられるべき部分固定カバー部分上が挙げられる。有用な触覚標識としては、隆起こぶ状突起、隆起した細長い矩形タイプのリブ等、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0025】
パケットは、トレー内に保持されても良く、あるいはトレー内に自由に置かれても良い。保持手段が用いられる場合、有用な保持手段としては、クランプ機構体やポストが挙げられ、ポストでは、ポケットの一部がパケットを1つまたは2つ以上のポストに取り付けることができるようにする1つまたは2つ以上の穴を有する。ポストをトレーの底部に取り付けるのが良く、および/またはポストが部分固定カバーの下に置かれる場合にはポストを固定カバーの下側に取り付けるのが良い。変形例として、ポケットをトレーに接着しても良く、あるいは、粘着テープで取り付けても良い。クランプ機構体は、常態で稼働状態であっても良く、あるいは、常態で非稼働状態であっても良い。常態では非稼働状態である場合、かかるクランプ機構体は、レバーを操作することにより、または圧力、例えば親指の力または親指以外の指の力を加えることにより、稼働されるように設計されているのが良い。
【0026】
装置は、任意適当な材料で作られたものであって良く、かかる材料としては、プラスチック、金属、厚紙、ガラス、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。適当なプラスチックとしては、ポリオレフィン、例えば、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、例えば、プロピレンブチレンランダムコポリマーが挙げられる。プラスチックは、透明であっても良く、または不透明であっても良い。一実施形態では、各パケットのパウチ部分は、刻印されてこの刻印が透明なカバーを通して見ることができるようになっているのが良い。かかる実施形態では、可動カバーまたはもし用いられていれば固定カバーにも印刷する出費を招くことが不要になる。一実施形態では、成分情報および製品の使用説明書を各パケットの底面に印刷するのが良い。
【0027】
図1に示すような実施形態では、パッケージは、パケット10がトレー23内に自由に配置された状態で示されている。可動カバー27が、トレー23の前縁部で一体ヒンジ(living hinge)28によりトレー23に連結されている。図2に示すように、パケットを開くのに、フラップ17,18を互いに引き離してパウチ部分15を露出させるのが良い。消費製品であるのが良いストリップ16が、シート17,18の間に置かれたパウチ部分15内に置かれている。
【0028】
図3では、本発明の別の実施形態が示され、この実施形態では、ディスペンサは、長円形の形をしている。一体ヒンジ128,143により、可動カバー227は、スイング開閉することができ、かつ、固定カバー226を容器内へのパケットの積み込みのために開くことができる。
【0029】
図4および図5に示すように、可動カバーが開かれているとき、パケットを親指と人差し指との間で掴むことができ、または違ったやり方で、ディスペンサから取り出すことができる。ドグ31が、図5に示されている。
【0030】
図6〜図9に示すように、幾つかの実施形態のパケット10が示されており、これらパケットは、頂部シート11および底部シート12で構成されている。各シートは、約0.001〜約0.010インチ(約0.025〜約0.254mm)または約0.004インチ(約0.102mm)の厚さを有するのが良く、各シートは、PET、アルミニウム箔、ヒートシール可能なポリマー、およびこれらの組み合わせから選択された積層品で作られているのが良い。ヒートシール可能なポリマーの層は、互いに向き合っており、したがって、2枚のシートを圧力下でこれらの2つの被膜が互いに融着する温度まで加熱することにより互いに接着することができ、それにより、例えば図9に示されているように接着層13が形成される。図6〜図9に示すように、接着層13は、パウチ部分15の中央領域14内には延びていない。かくして、ポケット15が、中央領域14のシート11,12の間に形成され、このポケットの中にストリップ16を収納するのが良い。使用可能な製品の一つのタイプは、薬剤投与フィルム形成材料であり、この薬剤投与フィルム形成材料は、例えば1999年9月14日にレウング(Leung)等名義で出願された同時係属中の米国特許出願第09/395,104号明細書に開示されているように口の中で溶ける。なお、この米国特許出願明細書を参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。かかるフィルムは、1回分の経口薬剤、例えば、約5または約10mgのフェニレフリンの服用量を含むフィルムストリップを収容する場合がある。個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含むのが良い。適当な活性薬剤成分としては、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン(cetirizine)、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0031】
シート11,12の間でポケット内に保持できる別のタイプの製品は、フィルムの形態をした創傷治療配合物である。かかるフィルムは、例えば、2001年12月11日に発行された米国特許第6,329,343(B1)号明細書に開示されており、この米国特許明細書もまた、参照により引用し、その開示内容を本明細書の一部とする。
【0032】
各パケットのパウチ部分15は、フラップ部分17,18に連結されている。図6に示すように、V字形切り離し用切り欠き19,20をパケットのパウチ部分15とタブ部分17との間で境界領域に設けるのが良く、かかる切り欠きを切り離すと、パウチおよびこの中に置かれたストリップへの接近が可能になる。切り欠きは、図6に破線として示された想像上の切り離し線21を画定する。
【0033】
図10および図11に示すように、カバー27の非ヒンジ式可動縁部35は、カバー27を閉じたときに、リップ29にもたれるかまたはリップ29と相互作用する。可動カバー27を閉鎖位置にあるときに固定カバー26に位置合わせするのを助けるために、カバー27は、カバー27の非ヒンジ式可動縁部の近くにドグ31を備えている。ドグ31は、トレー23の内壁から上方へ延びている。
【0034】
図12Aおよび図12Bに示す種々の実施形態では、蓋27を閉鎖状態に保つ有用な機構体が示されており、この機構体は、下に曲げられたリップ29の垂直前部から突き出た楔形張り出し部42と可動蓋27に設けられた舌状突起部材30の組み合わせである。蓋27を閉鎖位置にすると、舌状突起部材30は、張り出し部42に沿って張り出し部42を下って通過し、図12Bに示すように張り出し部42の下に嵌まる。これら部品の構成材料であるプラスチックの可撓性により、舌状突起部材30を張り出し部42に沿って張り出し部42を下って通過させることができる。同様に、固定カバー26の可撓性により、固定カバーをトレッド状突出部36のところで親指の力により十分な力で押し下げて張り出し部42を舌状突起部材30の下に押し、それにより、蓋27を解除することができる。
【0035】
図13および図14に示す実施形態では、ドグ131,132は、それぞれ互いに相補するアンダーカット145,144を有し、これらアンダーカットにより、ドグ131,132は、可動カバー127を閉じたときに、図13A−2に示すように互いに引っ掛かる。しかしながら、ドグ131は、このドグ131をドグ132からラッチ解除するためにドグ131を内方へ十分遠くに曲げることができるほど十分可撓性である。ヘッド付き矩形シャフト41が、トレー123の側壁に設けられた穴46内に保持されている。このシャフトは、模様付きヘッド39およびフットプレート47により落下するのが阻止される。コイルばね40が、常態ではヘッド39をトレー123から押し離しており、かくして、ドグ131は、ドグ132のアンダーカット144の下に引っ掛かることができる。この機構体をラッチ解除するため、親指またはそれ以外の指の圧力を図14B−1および図14B−2に示すように、キャップ39に加えるのが良い。これにより、ドグ131の丸形底部は、ドグ132から外れるほど十分遠くまで内方に押される。それと同時に、親指またはそれ以外の指の圧力を突出部136に下向きに加えた場合、張り出し部142は、舌状突起部材130の下に押され、カバー127が、ポンとはじけて開くようになる。パッケージディスペンサは、ラッチ手段を有するのが良く、このラッチ手段は、これを第2のラッチ手段と共に解除するよう押されなければならず、この第2のラッチ手段は、可動カバーを開くためには、ラッチ手段と同時に押されなければならない。
【0036】
本発明を或る特定の実施形態の詳細な説明により説明したが、理解されるべきこととして、本発明の精神から逸脱することなく、種々の改造および/または置換を行うことができる。したがって、本発明は、上述の実施形態についての詳細な説明によって限定されるものと解釈されてはならず、本発明の内容は、特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。
【0037】
〔実施の態様〕
本発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)パッケージにおいて、
a)底部、第1の端部、第2の端部、ならびに前記第1の端部に結合された固定部分カバーおよび前記第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置されていて、少なくとも1つの個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有する、少なくとも1つのパケットと、
を含む、パッケージ。
(2)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記底部に取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
(3)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記固定部分カバーに取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
(4)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、2枚の軟質シートを含み、前記シートは、前記シートの間に閉鎖ポケットを画定するよう互いに部分的に積層され、
服用量が、前記ポケット内に置かれている、パッケージ。
(5)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パケットは、2枚のシートおよび分離手段を有する、パッケージ。
(6)実施態様(5)に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、前記パケットの少なくとも一方の側部に置かれた前記シートに設けられている2つのプルタブを含む、パッケージ。
(7)実施態様(5)に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、少なくとも1つの切り離しを容易にする手段を含む、パッケージ。
(8)実施態様(7)に記載のパッケージにおいて、
前記切り離しを容易にする手段は、刻み線、ミシン目入り線、および境界ゾーンの端で前記パケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き、から成る群から選択される、パッケージ。
(9)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各シートは、境界ゾーンに垂直な方向よりも境界ゾーンの方向により一層容易に裂ける材料であって、延伸フィルムおよび線条フィルムから成る群から選択された材料を含む材料、から構成される、パッケージ。
【0038】
(10)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、形状が全体として矩形である、パッケージ。
(11)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パウチ部分内に保持された前記個人用ケア製品は、水溶性フィルムを含む、パッケージ。
(12)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含む、パッケージ。
(13)実施態様(12)に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせから選択された活性薬剤成分を含む、パッケージ。
(14)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記可動カバー部分は、トレーにヒンジ式に連結されていて、前記可動カバー部分が、閉鎖位置にあるとき、前記可動カバーの縁部が、前記固定カバーの自由縁部にもたれるようになっており、
前記パッケージは、前記可動カバーを前記閉鎖位置に解除自在に保持する少なくとも1つのラッチ手段をさらに有する、パッケージ。
(15)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記固定カバーの一部を押し下げることにより解除可能であり、それにより前記可動カバーがポンとはじけて開く、パッケージ。
(16)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記可動カバーと前記固定カバーとの間に締め嵌めを含み
前記締り嵌めは、前記可動カバーを閉鎖位置に押すことにより係合される、
パッケージ。
(17)実施態様(14)に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段は、前記可動カバーを開くためには同時に押されなければならない、パッケージ。
(18)実施態様(1)に記載のパッケージにおいて、
前記パケットの表面は、前記個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている、パッケージ。
【0039】
(19)パッケージにおいて、
a)ディスペンサであって、
底部、
前記底部に結合された側部分、ならびに、
前記底部に対向したカバー部分であって、
前記側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分、
前記側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分、および、
前記固定部分カバー部分と前記可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部、
を有する、カバー部分、
を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
を有し、
前記パケットは、前記可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通して前記ディスペンサから取り出し可能である、パッケージ。
【0040】
(20)パッケージにおいて、
a)トレーと、
b)前記トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
c)前記トレーに可動的に連結されたカバーと、
を有し、
前記カバーは、前記パケットが前記トレー内に収納される閉鎖位置と、前記積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットの前記パウチ部分が露出されて前記パケットを前記トレーから取り出すことができる開放位置との間で動くことができる、パッケージ。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】パケットの積み重ねが内側に示されている本発明の一実施形態の密閉ディスペンサのパッケージの平面図である。
【図2】本発明の実施形態のパケットの平面図であり、ポケットおよびパケット内に置かれた消費製品を露出させる開放位置で示す図である。
【図3】本発明の別の実施形態の平面図であり、容器およびパケットを示す図である。
【図4】可動カバーが完全に開放位置にある状態の本発明の一実施形態のディスペンサの斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態のディスペンサの別の斜視図である。
【図6】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの斜視図である。
【図7】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの側面図である。
【図8】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの平面図である。
【図9】本発明の種々の実施形態で存在するパケットの側部の拡大部分図である。
【図10】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの内部の平面図である。
【図11】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの外部の平面図である。
【図12A】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大側面図である。
【図12B】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大側面図である。
【図13A−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの側面図である。
【図13A−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの側部の拡大部分図である。
【図13A−3】本発明の種々の実施形態で存在するドグの側面図である。
【図13A−4】本発明の種々の実施形態で存在するドグの側面図である。
【図13B−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの平面図である。
【図13B−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの平面図の拡大部分図である。
【図14A】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの斜視図である。
【図14B−1】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの斜視図である。
【図14B−2】本発明の種々の実施形態で存在するディスペンサの拡大部分図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージにおいて、
a)底部、第1の端部、第2の端部、ならびに前記第1の端部に結合された固定部分カバーおよび前記第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置されていて、少なくとも1つの個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有する、少なくとも1つのパケットと、
を含む、パッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記底部に取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
【請求項3】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記固定部分カバーに取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
【請求項4】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、2枚の軟質シートを含み、これらシートは、これらシートの間に閉鎖ポケットを画定するよう互いに部分的に積層され、
服用量が、前記ポケット内に置かれている、パッケージ。
【請求項5】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パケットは、2枚のシートおよび分離手段を有する、パッケージ。
【請求項6】
請求項5に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、前記パケットの少なくとも一方の側部に置かれた前記シートに設けられている2つのプルタブを含む、パッケージ。
【請求項7】
請求項5に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、少なくとも1つの切り離しを容易にする手段を含む、パッケージ。
【請求項8】
請求項7に記載のパッケージにおいて、
前記切り離しを容易にする手段は、刻み線、ミシン目入り線、および境界ゾーンの端で前記パケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き、から成る群から選択される、パッケージ。
【請求項9】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各シートは、境界ゾーンに垂直な方向よりも境界ゾーンの方向により一層容易に裂ける材料であって、延伸フィルムおよび線条フィルムから成る群から選択された材料を含む材料、から構成される、パッケージ。
【請求項10】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、形状が全体として矩形である、パッケージ。
【請求項11】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パウチ部分内に保持された前記個人用ケア製品は、水溶性フィルムを含む、パッケージ。
【請求項12】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含む、パッケージ。
【請求項13】
請求項12に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせから選択された活性薬剤成分を含む、パッケージ。
【請求項14】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記可動カバー部分は、トレーにヒンジ式に連結されていて、前記可動カバー部分が、閉鎖位置にあるとき、前記可動カバーの縁部が、前記固定カバーの自由縁部にもたれるようになっており、
前記パッケージは、前記可動カバーを前記閉鎖位置に解除自在に保持する少なくとも1つのラッチ手段をさらに有する、パッケージ。
【請求項15】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記固定カバーの一部を押し下げることにより解除可能であり、それにより前記可動カバーがポンとはじけて開く、パッケージ。
【請求項16】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記可動カバーと前記固定カバーとの間に締り嵌めを含み、
前記締り嵌めは、前記可動カバーを閉鎖位置に押すことにより係合される、
パッケージ。
【請求項17】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段は、前記可動カバーを開くためには同時に押されなければならない、パッケージ。
【請求項18】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パケットの表面は、前記個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている、パッケージ。
【請求項19】
パッケージにおいて、
a)ディスペンサであって、
底部、
前記底部に結合された側部分、ならびに、
前記底部に対向したカバー部分であって、
前記側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分、
前記側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分、および、
前記固定部分カバー部分と前記可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部、
を有する、カバー部分、
を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
を有し、
前記パケットは、前記可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通して前記ディスペンサから取り出し可能である、パッケージ。
【請求項20】
パッケージにおいて、
a)トレーと、
b)前記トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
c)前記トレーに可動的に連結されたカバーと、
を有し、
前記カバーは、前記パケットが前記トレー内に収納される閉鎖位置と、前記積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットの前記パウチ部分が露出されて前記パケットを前記トレーから取り出すことができる開放位置との間で動くことができる、パッケージ。
【請求項1】
パッケージにおいて、
a)底部、第1の端部、第2の端部、ならびに前記第1の端部に結合された固定部分カバーおよび前記第2の端部に結合された可動部分カバーを含むカバー部分、を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置されていて、少なくとも1つの個人用ケア製品を保持するパウチ部分を有する、少なくとも1つのパケットと、
を含む、パッケージ。
【請求項2】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記底部に取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
【請求項3】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記第2の端部に結合された前記可動カバーは、前記固定部分カバーに取り外し可能に取り付けられている、パッケージ。
【請求項4】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、2枚の軟質シートを含み、これらシートは、これらシートの間に閉鎖ポケットを画定するよう互いに部分的に積層され、
服用量が、前記ポケット内に置かれている、パッケージ。
【請求項5】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パケットは、2枚のシートおよび分離手段を有する、パッケージ。
【請求項6】
請求項5に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、前記パケットの少なくとも一方の側部に置かれた前記シートに設けられている2つのプルタブを含む、パッケージ。
【請求項7】
請求項5に記載のパッケージにおいて、
前記分離手段は、少なくとも1つの切り離しを容易にする手段を含む、パッケージ。
【請求項8】
請求項7に記載のパッケージにおいて、
前記切り離しを容易にする手段は、刻み線、ミシン目入り線、および境界ゾーンの端で前記パケットの縁部に設けられた切り離し方向付け切り欠き、から成る群から選択される、パッケージ。
【請求項9】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各シートは、境界ゾーンに垂直な方向よりも境界ゾーンの方向により一層容易に裂ける材料であって、延伸フィルムおよび線条フィルムから成る群から選択された材料を含む材料、から構成される、パッケージ。
【請求項10】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
各パケットは、形状が全体として矩形である、パッケージ。
【請求項11】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パウチ部分内に保持された前記個人用ケア製品は、水溶性フィルムを含む、パッケージ。
【請求項12】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、活性薬剤成分を含む、パッケージ。
【請求項13】
請求項12に記載のパッケージにおいて、
前記個人用ケア製品は、フェニレフリン、ニコチン、セチリジン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ベンゾカイン、ファモチジン、およびこれらの組み合わせから選択された活性薬剤成分を含む、パッケージ。
【請求項14】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記可動カバー部分は、トレーにヒンジ式に連結されていて、前記可動カバー部分が、閉鎖位置にあるとき、前記可動カバーの縁部が、前記固定カバーの自由縁部にもたれるようになっており、
前記パッケージは、前記可動カバーを前記閉鎖位置に解除自在に保持する少なくとも1つのラッチ手段をさらに有する、パッケージ。
【請求項15】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記固定カバーの一部を押し下げることにより解除可能であり、それにより前記可動カバーがポンとはじけて開く、パッケージ。
【請求項16】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段は、前記可動カバーと前記固定カバーとの間に締り嵌めを含み、
前記締り嵌めは、前記可動カバーを閉鎖位置に押すことにより係合される、
パッケージ。
【請求項17】
請求項14に記載のパッケージにおいて、
前記少なくとも1つのラッチ手段および第2のラッチ手段は、前記可動カバーを開くためには同時に押されなければならない、パッケージ。
【請求項18】
請求項1に記載のパッケージにおいて、
前記パケットの表面は、前記個人用ケア製品の名称、ロット番号、製品指示コード、およびこれらの組み合わせから成る群から選択された標識が刻印されている、パッケージ。
【請求項19】
パッケージにおいて、
a)ディスペンサであって、
底部、
前記底部に結合された側部分、ならびに、
前記底部に対向したカバー部分であって、
前記側部分の第1の端部に結合された固定部分カバー部分、
前記側部分の第2の端部に結合された可動部分カバー部分、および、
前記固定部分カバー部分と前記可動部分カバー部分との間に設けられた解除可能な開口部、
を有する、カバー部分、
を含む、ディスペンサと、
b)前記ディスペンサ内に自由に配置された少なくとも1つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
を有し、
前記パケットは、前記可動部分カバー部分を閉鎖位置から開放位置に動かすことにより形成される開口部を通して前記ディスペンサから取り出し可能である、パッケージ。
【請求項20】
パッケージにおいて、
a)トレーと、
b)前記トレー内に積み重ねられた少なくとも2つのパケットであって、個人用ケア製品を有するパウチ部分を含む、パケットと、
c)前記トレーに可動的に連結されたカバーと、
を有し、
前記カバーは、前記パケットが前記トレー内に収納される閉鎖位置と、前記積み重ねられたパケットの最も上に位置するパケットの前記パウチ部分が露出されて前記パケットを前記トレーから取り出すことができる開放位置との間で動くことができる、パッケージ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A−1】
【図13A−2】
【図13A−3】
【図13A−4】
【図13B−1】
【図13B−2】
【図14A】
【図14B−1】
【図14B−2】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A−1】
【図13A−2】
【図13A−3】
【図13A−4】
【図13B−1】
【図13B−2】
【図14A】
【図14B−1】
【図14B−2】
【公表番号】特表2008−546427(P2008−546427A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−554673(P2007−554673)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際出願番号】PCT/IB2006/000280
【国際公開番号】WO2006/085210
【国際公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(503181266)ワーナー−ランバート カンパニー リミテッド ライアビリティー カンパニー (167)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際出願番号】PCT/IB2006/000280
【国際公開番号】WO2006/085210
【国際公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(503181266)ワーナー−ランバート カンパニー リミテッド ライアビリティー カンパニー (167)
【Fターム(参考)】
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