説明

像保持体ユニット及び画像形成装置

【課題】簡易な構成で着脱時に像保持体を保護する。
【解決手段】プロセスカートリッジの開閉部は、開閉部材78と、支持部材80とから構成される。支持部材80は、端部84,84が第1の軸部86を形成し、端部84,84それぞれから延びる揺れ部88,88と、第1の軸部86に略平行な第2の軸部90とが設けられている。開閉部材78は、板状の本体部92と、例えば複数の留め部94aと、例えば1つの留め部94bと、規制部96とを有する。規制部96は、像保持体44を覆う本体部92が第2の軸部90から延びる方向とは異なる方向に突出し、開閉部材78が揺れ動くと、支持部材80の一方の揺れ部88に第1の軸部86と第2の軸部90との間で接触し、開閉部材78が予め定められた範囲内で移動するように開閉部材78の揺れ動く範囲を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像保持体ユニット及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電子写真感光体ドラムを外部に対して開口するカートリッジ枠体の開口部を閉じて電子写真感光体ドラムを保護する保護位置と、保護位置から退避する退避位置とを移動可能なシャッタ部材を有するプロセスカートリッジを開示する。
【0003】
【特許文献1】特開平11−184351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、簡易な構成で着脱時に像保持体を保護することができる像保持体ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、像保持体と、この像保持体の一部を露出可能に収容する筐体と、開いた場合に前記像保持体の一部を露出させ、閉じた場合に前記像保持体を覆うよう開閉する開閉部材と、第1の軸部を中心に自在に揺れ動くように前記筐体に設けられ、第2の軸部を中心に前記開閉部材が自在に揺れ動くように前記開閉部材を支持する支持部材と、を具備し、前記開閉部材は、前記像保持体を覆う部分が前記第2の軸部から延びる方向とは異なる方向に突出し、前記支持部材の前記第1の軸部と前記第2の軸部との間で接触することにより、当該開閉部材の重心が予め定められた範囲内で移動するように当該開閉部材の揺れ動く範囲を規制する規制部を有する像保持体ユニットである。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記開閉部材は、前記支持部材に支持されるために留められる一方が開口した複数の留め部を有し、前記複数の留め部は、少なくとも1つの開口方向が他の開口方向と異なる請求項1記載の像保持体ユニットである。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記規制部は、前記複数の留め部とは独立させて設けられている請求項1又は2記載の像保持体ユニットである。
【0008】
請求項4に係る本発明は、画像形成装置本体と、この画像形成装置本体に着脱可能にされた像保持体ユニットと、を具備し、前記像保持体ユニットは、像保持体と、この像保持体の一部を露出可能に収容する筐体と、開いた場合に前記像保持体の一部を露出させ、閉じた場合に前記像保持体を覆うよう開閉する開閉部材と、第1の軸部を中心に自在に揺れ動くように前記筐体に設けられ、第2の軸部を中心に前記開閉部材が自在に揺れ動くように前記開閉部材を支持する支持部材と、を具備し、前記開閉部材は、前記像保持体を覆う部分が前記第2の軸部から延びる方向とは異なる方向に突出し、前記支持部材の前記第1の軸部と前記第2の軸部との間で接触することにより、当該開閉部材の重心が予め定められた範囲内で移動するように当該開閉部材の揺れ動く範囲を規制する規制部を有する画像形成装置である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、簡易な構成で着脱時に像保持体を保護することができる。
【0010】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、開閉部材が支持部材から不要に外れることを防止することができる。
【0011】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、本構成を有しない場合に比較して、開閉部材が支持部材から不要に外れることを効果的に防止することができる。
【0012】
請求項4に係る本発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、簡易な構成で着脱時に像保持体を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に画像形成部14が搭載され、画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば給紙ユニット18及び手差し給紙ユニット19が配置されている。なお、給紙ユニット18及び手差し給紙ユニット19は、いずれも用紙、OHP用シートなどのシートを搬送するシート搬送装置としての機能を有している。
【0014】
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、複数枚のシートを収容可能な給紙カセット22とを有する。給紙カセット22の奥端近傍上部には搬送部材としてのピックアップロール24が配置され、このピックアップロール24の後方に捌きロール26及び供給ロール28が配置されている。供給ロール28は、図示しない駆動部によって駆動され、シートを後述するレジストロール38に向けて搬送する。捌きロール26は、供給ロール28に対して圧接され、供給ロール28の回転に応じて回転するように構成され、供給ロール28とともにシートを1枚ずつ後述するレジストロール38に向けて送り出す。例えば、複数枚のシートが供給ロール28と捌きロール26との間に挟まれると、捌きロール26は、重ねられたシート間に滑りを生じさせて、供給ロール28が接触していないシートが搬送されることを阻止してシートを捌き、最上位のシートのみを後述するレジストロール38向けて送出する。
【0015】
手差し給紙ユニット19は、手差し給紙ユニット本体30、複数枚のシートを収容可能なシート収容部31、後述する捌きロール32及び搬送ロール33を有する。手差し給紙ユニット19の奥側上部には搬送ロールとしての給紙ロール34が配置され、この給紙ロール34の後方の画像形成装置本体12側に搬送ロール35が配置されている。画像形成装置10の正面側(図1において右側)の一部を開閉する正面カバー68を開くことで、シート収容部31にアクセス可能となる。なお、手差し給紙ユニット19は、画像形成装置本体12に対して着脱自在にされている。
【0016】
給紙ロール34は、画像形成装置本体12側に設けられ、図示しない駆動部によって駆動されて、シート収容部31に収容されたシートを画像形成部14に向けて搬送する。捌きロール32は、給紙ロール34に対して圧接され、給紙ロール34の回転に応じて回転可能にされており、給紙ロール34と協働してシートを1枚ずつシート搬送方向下流側の搬送ロール35と搬送ロール33との間に向けて送り出すように作用する。例えば、複数枚のシートが給紙ロール34と捌きロール32との間に挟まれると、捌きロール32は、重ねられたシート間に滑りを生じさせて、給紙ロール34が接触していないシートが搬送されることを阻止してシートを捌き、最上位のシートのみを搬送ロール35と搬送ロール33との間に向けて送出する。
【0017】
搬送ロール35は、画像形成装置本体12側に設けられ、図示しない駆動部によって駆動されて、捌きロール32及び給紙ロール34により捌かれたシートを後述するレジストロール38に向けて搬送するように回転する。搬送ロール33は、搬送ロール35に対して圧接され、搬送ロール35の回転に応じて回転可能にされており、搬送ロール35とともにシートをレジストロール38に向けて送り出すように回転する。
【0018】
主搬送路36は、供給ロール28から排出口37までのシート通路であり、この主搬送路36は、画像形成装置本体12の裏側(図1の左側面)にあって、給紙ユニット18から後述する定着装置39まで略鉛直に形成されている部分を有する。この主搬送路36の定着装置39の上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。レジストロール38は、主搬送路36に供給されたシートを一次停止させ、先端位置を揃えたのちに所定のタイミングでシートを転写装置42と像保持体44との間に向けて搬送する。
さらに、主搬送路36の排出口37の近傍には排出ロール40が配置されている。
【0019】
したがって、給紙ユニット18の給紙カセット22からピックアップロール24により送り出されたシートは、捌きロール26及び供給ロール28の協働により捌かれて最上位のシートのみ主搬送路36に導かれ、レジストロール38により一時停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置39により定着され、排出ロール40により排出口37から排出部16へ排出される。
【0020】
また、手差し給紙ユニット19のシート収容部31から給紙ロール34により送り出されたシートは、捌きロール32及び給紙ロール34の協働により捌かれて最上位に位置するシートのみ搬送ロール35と搬送ロール33との間に導かれ、レジストロール38により一時停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、給紙ユニット18から送り出されたシートと同様に現像剤像が定着装置39により定着され、排出ロール40により排出口37から排出部16へ排出される。
【0021】
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、主搬送路36の排出ロール40の手前は二股に分かれ、その分かれた部分に切換装置46が設けられていると共に、分けられた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換装置46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40にシートの後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、シートが反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像保持体44及び定着装置39を通って排出口37から排出部16へ排出されるものである。
【0022】
画像形成部14は、例えば電子写真方式のもので、感光体などの像保持体44と、この像保持体44を一様に帯電する例えば帯電ロールからなる帯電装置56と、帯電装置56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像をシートに転写する例えば転写ロールなどの転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤を清掃する例えばブレードなどのクリーニング装置62と、転写装置42により転写されたシート上の現像剤像をシートに定着させる定着装置39とから構成されている。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した手差し給紙ユニット19の上面と略平行で画像形成装置本体12の正面側に配置され、現像装置60内を横切って像保持体44を露光する。
【0023】
プロセスカートリッジ(像保持体ユニット)64は、像保持体44、帯電装置56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものであり、これらを一体として交換できるようになっている。このプロセスカートリッジ64は、排出部16を開くことにより、画像形成装置本体12に対して着脱自在にされている。
【0024】
次に、プロセスカートリッジ64について詳述する。
図2は、プロセスカートリッジ64の外観を示す側面図である。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電装置56、現像装置60及びクリーニング装置62を収容する筐体70を有する。筐体70の上部には、作業者がプロセスカートリッジ64を把持するための把持部72が設けられている。プロセスカートリッジ64は、重心が像保持体44側にあり、作業者が把持部72を把持すると、像保持体44側が下方に下がって例えば約45°傾斜した状態で保持されるようになっている(図7参照)。
また、筐体70には、像保持体44の一部を露出可能に開口した開口部74と、開口部74を開閉する開閉部76とが設けられている。開閉部76は、開閉部材78と、支持部材80とから構成される。
【0025】
支持部材80は、図3にも示すように、棒状(円柱状)の金属の両端側それぞれが例えば屈曲部82a〜82cのように屈曲されることにより左右対称に形成されており、端部84,84が第1の軸部86を形成し、端部84,84それぞれから延びる揺れ部(アーム)88,88と、第1の軸部86に略平行な第2の軸部90とが設けられている。
そして、支持部材80は、端部84,84が形成する第1の軸部86を中心に自在に揺れ動くように筐体70に取り付けられている。
【0026】
開閉部材78は、図4にも示すように、板状の本体部92と、例えば複数の留め部94a(図4には1つのみ図示)と、例えば1つの留め部94bと、突起状の規制部96とを有する。本体部92は、開いた場合に像保持体44の一部を露出させ、閉じた場合に像保持体44を覆って保護するように開閉する。
【0027】
留め部94aそれぞれは、一方に開口部98aが設けられたU字状の部分であり、内部に図示しない凸部が形成されて、支持部材80の第2の軸部90が嵌め込まれるようにされている。つまり、留め部94aそれぞれは、開閉部材78が第2の軸部90を中心に自在に揺れ動くように支持部材80に支持されるためのスナップフィットになっている。
【0028】
また、留め部94bは、留め部94aの開口部98aとは異なる方向(例えば開口部98aと対向する方向)に開口部98bが設けられたU字状の部分であり、内部に図示しない凸部が形成されて、支持部材80の第2の軸部90が嵌め込まれるようにされている。つまり、留め部94bは、開閉部材78が第2の軸部90を中心に自在に揺れ動くように支持部材80に支持されるためのスナップフィットになっている。なお、留め部94bの反開口部98b側には、留め部94bを確実に樹脂成型するための孔部100が設けられている。
【0029】
規制部96は、像保持体44を覆う本体部92が第2の軸部90から延びる方向とは異なる方向に突出し、開閉部材78が揺れ動くと、図5及び図6に示すように、支持部材80の一方の揺れ部88に第1の軸部86と第2の軸部90との間で接触し、開閉部材78が予め定められた範囲内で移動するように開閉部材78の揺れ動く範囲を規制する。
【0030】
なお、留め部94aと留め部94bとは、間に隙間102が設けられることにより、互いに独立させられている。また、留め部94bと規制部96とは、間に隙間104が設けられることにより、互いに独立させられている。
【0031】
プロセスカートリッジ64の筐体70に対して開閉部材78の揺れ動く範囲は、図2に示されている。開閉部材78は、プロセスカートリッジ64が画像形成装置本体12から脱離されると、支持部材80が像保持体44側の閉位置Aまで揺れ動き、像保持体44の開口部74から露出している部分を覆うようにされている。また、開閉部材78は、プロセスカートリッジ64が画像形成装置本体12に装着されると、支持部材80が像保持体44側から離れた開位置Bまで揺れ動き、像保持体44の一部を開口部74から露出させるようにされている。
【0032】
支持部材80が開位置Bまで揺れ動いた場合、開閉部材78は、規制部96が揺れ部88に接触するまで(図2において跳ね上がり位置Cまで跳ね上がるまで)揺れ動くことが可能である。ただし、開閉部材78が跳ね上がり位置Cまで跳ね上がっても、第2の軸部90(屈曲部82b)を通る鉛直線Eと、開閉部材78の重心Gと第2の軸部90とを結ぶ直線Fとがなす角は、例えば約46°にされている。
【0033】
仮に、作業者が誤って開閉部材78をさらに鉛直線E側に向けて加圧しても、開閉部材78の揺れ動く範囲が規制部96により規制されるとともに、開閉部材78の一部が筐体70の上面に接触して撓み、開閉部材78が過剰に揺れ動くことがないようにされている。
【0034】
次に、画像形成装置本体12に対してプロセスカートリッジ64を着脱する場合の開閉部76の作用について説明する。
図7は、画像形成装置本体12に対して図示しない作業者がプロセスカートリッジ64を装着する過程を示す側面図である。図7に示すように、プロセスカートリッジ64は、作業者が把持部72を把持すると、自重(重心位置)によって像保持体44側が下方に下がり、約45°傾斜した姿勢となる。ここで、開閉部材78は、自重によって下方に移動し、像保持体44の筐体70から露出している部分を覆う。また、開閉部材78が図2に示した跳ね上がり位置Cに位置するプロセスカートリッジ64を作業者が把持しても、プロセスカートリッジ64の像保持体44側が下方に下がると、開閉部材78は自重によって下方に移動し、像保持体44の筐体70から露出している部分を覆う。つまり、作業者が把持部72を把持してプロセスカートリッジ64を持ち上げると、開閉部材78は、バネなどの付勢部材が設けられていなくても、像保持体44の筐体70から露出している部分を覆う。
【0035】
画像形成装置本体12内の両側には、プロセスカートリッジ64を着脱する場合にプロセスカートリッジ64を案内するガイド106,108がそれぞれ設けられている。ガイド106は例えば像保持体44の軸方向両端にそれぞれ設けられた図示しない突起を案内し、ガイド108はプロセスカートリッジ64の把持部72側の両側面にそれぞれ設けられた図示しない突起を案内する。したがって、作業者は、把持部72を把持した状態で開閉部材78により像保持体44が覆われたプロセスカートリッジ64をガイド106,108に沿って画像形成装置本体12に挿入することができる。プロセスカートリッジ64が画像形成装置本体12に挿入される場合、画像形成装置本体12内に設けられた図示しない突出部が支持部材80に接触することにより、開閉部材78は移動して像保持体44の一部を露出させる。プロセスカートリッジ64が画像形成装置本体12に装着されると、露出させられた像保持体44の一部は、転写装置42に接触する。
【0036】
また、画像形成装置本体12からプロセスカートリッジ64が脱離される場合にも、プロセスカートリッジ64は、ガイド106,108に案内される。したがって、プロセスカートリッジ64は、画像形成装置本体12から脱離される過程で装着される場合と略同様に傾斜した姿勢となり、開閉部材78が自重で下方に移動して、露出していた像保持体44の一部が開閉部材78に覆われる。そして、プロセスカートリッジ64は、露出していた像保持体44の一部が開閉部材78により保護された状態で画像形成装置本体12から引き出される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る像保持体ユニット(プロセスカートリッジ)の概要を示す側面図である。
【図3】支持部材を示す斜視図である。
【図4】開閉部材の規制部周辺を示す拡大斜視図である。
【図5】支持部材に支持された開閉部材の規制部周辺を示す断面図である。
【図6】支持部材に支持された開閉部材の規制部周辺を示す拡大斜視図である。
【図7】画像形成装置本体に対して図示しない作業者がプロセスカートリッジを装着する過程を示す側面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
44 像保持体
64 プロセスカートリッジ
70 筐体
72 把持部
74 開口部
76 開閉部
78 開閉部材
80 支持部材
82a〜82c 屈曲部
84,84 端部
86 第1の軸部
88,88 揺れ部
90 第2の軸部
92 本体部
94a,94b 留め部
96 規制部
98a,98b 開口部
104 隙間
106,108 ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像保持体と、
この像保持体の一部を露出可能に収容する筐体と、
開いた場合に前記像保持体の一部を露出させ、閉じた場合に前記像保持体を覆うよう開閉する開閉部材と、
第1の軸部を中心に自在に揺れ動くように前記筐体に設けられ、第2の軸部を中心に前記開閉部材が自在に揺れ動くように前記開閉部材を支持する支持部材と、
を具備し、
前記開閉部材は、
前記像保持体を覆う部分が前記第2の軸部から延びる方向とは異なる方向に突出し、前記支持部材の前記第1の軸部と前記第2の軸部との間で接触することにより、当該開閉部材の重心が予め定められた範囲内で移動するように当該開閉部材の揺れ動く範囲を規制する規制部を有する
像保持体ユニット。
【請求項2】
前記開閉部材は、
前記支持部材に支持されるために留められる一方が開口した複数の留め部を有し、
前記複数の留め部は、
少なくとも1つの開口方向が他の開口方向と異なる
請求項1記載の像保持体ユニット。
【請求項3】
前記規制部は、
前記複数の留め部とは独立させて設けられている
請求項1又は2記載の像保持体ユニット。
【請求項4】
画像形成装置本体と、
この画像形成装置本体に着脱可能にされた像保持体ユニットと、
を具備し、
前記像保持体ユニットは、
像保持体と、
この像保持体の一部を露出可能に収容する筐体と、
開いた場合に前記像保持体の一部を露出させ、閉じた場合に前記像保持体を覆うよう開閉する開閉部材と、
第1の軸部を中心に自在に揺れ動くように前記筐体に設けられ、第2の軸部を中心に前記開閉部材が自在に揺れ動くように前記開閉部材を支持する支持部材と、
を具備し、
前記開閉部材は、
前記像保持体を覆う部分が前記第2の軸部から延びる方向とは異なる方向に突出し、前記支持部材の前記第1の軸部と前記第2の軸部との間で接触することにより、当該開閉部材の重心が予め定められた範囲内で移動するように当該開閉部材の揺れ動く範囲を規制する規制部を有する
画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−113184(P2010−113184A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286201(P2008−286201)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】