説明

優先制御システム、優先制御装置及びそれらに用いる優先制御方法並びにそのプログラム

【課題】 シリアルデータに変換されて転送されるLANフレームが可変長であっても優先度の高いデータを優先して転送可能な優先制御装置を提供する。
【解決手段】 優先制御装置1は優先制御処理を実行する優先制御処理部11と、予め設定されたポリシーを保持するポリシー保持部12と、IP−シリアル変換を行うLANフレーム/シリアルデータ変換部13とを備えている。優先制御処理部11はポリシー保持部12に保持されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する制御部111と、LANフレームからプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を読取って制御部111に渡す分析部112と、シリアルデータからプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を読取って制御部111に渡す分析部113とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は優先制御システム、優先制御装置及びそれらに用いる優先制御方法並びにそのプログラムに関し、特にIP(Internet Protocol)パケットとシリアルデータとの変換を行う際の優先制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の変換装置においては、一方が複数のネットワーク(例えば、インタネット網)に接続され、他方が他の変換装置に接続されかつシリアルデータを伝送する伝送路(無線回線あるいは有線回線)に接続されている。
【0003】
上記の変換装置では、複数のネットワークからのLAN(Local Area Network)フレーム[例えば、イーサネット(登録商標)フレーム]を、上記の伝送路に転送するためにシリアルデータに変換している。
【0004】
変換装置では、伝送路に転送する際に、複数のネットワーク各々からのデータに対して、各ネットワークに付与された優先順位に基づいて優先制御を行っている。この場合、優先制御においては、伝送路への転送量をフレーム単位で制御している。
【0005】
伝送路におけるシリアルデータの構成例を図8に示す。図8において、シリアルデータは、「シリアルヘッダ」と、「LANヘッダ」と、「IPヘッダ」と、「パケットデータ」とから構成されている。
【0006】
尚、上記のようなネットワークにおける優先制御としては、以下の特許文献1に記載されたような方法がある。
【特許文献1】特開2000−078188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来のシリアルデータを伝送する伝送路に送出されるデータの優先制御では、LANフレーム単位で伝送路への転送量を制御しているため、LANフレームが固定長であれば問題ないが、LANフレームが可変長であれば、優先度の高いデータが必ずしも優先的に転送されるとは限らない。
【0008】
例えば、優先度の高いデータと優先度の低いデータとを3:1の割合で転送する場合、優先度の高いデータがaというデータ量で連続して転送され、優先度の低いデータがb(=4a)というデータ量で連続して転送されるとすると、優先度の高いデータのデータ量と優先度の低いデータのデータ量との比は3:4となってしまい、優先度の低いデータが多く転送されてしまうこととなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、シリアルデータに変換されて転送されるLANフレームが可変長であっても優先度の高いデータを優先して転送することができる優先制御システム、優先制御装置及びそれらに用いる優先制御方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による優先制御システムは、端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置間を、シリアルデータを伝送する伝送路で接続する優先制御システムであって、
前記優先制御装置は、入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析手段と、前記分析手段が読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理手段とを備えている。
【0011】
本発明による優先制御装置は、端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置であって、
入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析手段と、前記分析手段が読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理手段とを備えている。
【0012】
本発明による優先制御方法は、端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置間を、シリアルデータを伝送する伝送路で接続するシステムに用いる優先制御方法であって、
前記優先制御装置が、入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析処理と、前記分析処理で読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理とを実行している。
【0013】
本発明によるプログラムは、端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析処理と、前記分析処理で読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理とを含んでいる。
【0014】
すなわち、本発明の優先制御装置は、IP−シリアル変換を実行する際に、入力されるLANフレームから読取ったプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を基に、予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行している。
【0015】
より具体的に説明すると、本発明の優先制御装置では、優先制御処理部において、分析部がLANフレームからプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を読取り、制御部がポリシー保持部に保持されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行している。
【0016】
これによって、本発明の優先制御装置では、データ長を基に優先制御を実行することが可能となるので、シリアルデータに変換されて転送されるLANフレームが可変長であっても優先度の高いデータを優先して転送することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、シリアルデータに変換されて転送されるLANフレームが可変長であっても優先度の高いデータを優先して転送することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による優先制御システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による優先制御システムは、優先制御装置1,2と、モデム3,4と、周波数変換装置5,6と、無線装置7,8とから構成されている。
【0019】
優先制御装置1はIP(Internet Protocol)ネットワーク(A,B)100,200に接続され、IPネットワーク(A,B)100,200からのLAN(Local Area Network)フレーム[例えば、イーサネット(登録商標)フレーム]に対してIP−シリアル変換と優先制御とを行い、モデム3と周波数変換装置5と無線装置7とを介して送信先のネットワーク側(無線装置8)へと送信する。
【0020】
優先制御装置2はIPネットワーク(C)300に接続され、無線装置8と周波数変換装置6とモデム4とを介して受信した送信元のネットワーク側(無線装置7)からのシリアルデータに対してIP−シリアル変換を行ってIPネットワーク(C)300に出力する。
【0021】
尚、優先制御装置1,2は、上記のデータの流れとは逆の流れでデータの送受信を行うことも可能である。また、優先制御装置1に1つのネットワークを接続する場合、優先制御装置2に2つのネットワークを接続する場合、あるいは優先制御装置1,2にそれぞれ3つ以上のネットワークを接続する場合にも本発明は適用可能である。さらに、本実施例では、無線回線によるシリアルデータの伝送について述べているが、有線回線によるシリアルデータの伝送について適用可能である。
【0022】
図2は図1の優先制御装置1における優先制御動作の概要を示す図である。図2において、優先制御装置1はIPネットワーク(A,B)100,200からそれぞれLANフレームのデータ#1,#2が入力されると、端末側(IP)で用いるLANフレームと、無線回線側で用いるシリアルデータとの変換を行う。
【0023】
その際、優先制御装置1はデータ#1,#2のプロトコル[UDP(User Datagram Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)]、データ長(200バイト、1024バイト)、発信IPアドレス(「192.168.1.1」、「192.168.1.2」)、宛先IPアドレス(「192.168.100.1」、「192.168.100.2」)、発信MAC(Media Access Control)アドレス(「00:11:22:33:44:55」、「00:11:22:33:44:66」)、宛先MACアドレス(「55:66:77:88:99:00」、「aa:bb:cc:dd:ee:ff」)等を読取り、予め設定されたポリシーにしたがって振り分けを行う。
【0024】
これによって、本実施例では、IP−シリアル変換における優先制御を実現することができる。尚、優先制御装置2においても、上記の優先制御装置1と同様に動作することで、IP−シリアル変換における優先制御を実現することができる。
【0025】
図3は図1の優先制御装置1の構成例を示すブロック図である。図3において、優先制御装置1は優先制御処理を実行する優先制御処理部11と、予め設定されたポリシーを保持するポリシー保持部12と、上記のIP−シリアル変換を行うLANフレーム/シリアルデータ変換部13と、端末側(IP)に接続するためのLANフレームインタフェース(I/F)14と、無線回線側に接続するためのシリアルデータインタフェース(I/F)15とを備えている。尚、図示していないが、優先制御装置2は上記の優先制御装置1と同様の構成となっている。
【0026】
優先制御処理部11はポリシー保持部12に保持されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する制御部[例えば、プログラムを実行するCPU(中央処理装置)等]111と、LANフレームからプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を読取って制御部111に渡す分析部112と、シリアルデータからプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を読取って制御部111に渡す分析部113とを備えている。
【0027】
ポリシー保持部12には、予めオペレータが設定したポリシーを保持しておいてもよいし、図示せぬ外部端末から入力されるポリシーを保持しておいてもよい。また、ポリシー保持部12には、複数のポリシーを保持しておいて、通信状態、時間帯等に応じて選択的に使用することも可能である。
【0028】
図4は図3の制御部111の構成例を示すブロック図である。図4において、制御部111は、データ#1〜#3を優先順位(1)〜(3)にしたがってキューイングするキューイングブロック111aを備えている。
【0029】
図5は本発明の一実施例による優先制御装置1の優先制御処理を示すフローチャートであり、図6は図3の制御部111による優先制御に基づいたキューイング処理を示す図である。これら図3〜図6を参照して本発明の一実施例による優先制御装置1の優先制御処理について説明する。尚、図5及び図6に示す処理は制御部111がプログラムを実行することで実現される。
【0030】
優先制御処理部11はLANフレームインタフェース14を通してLANフレームが入力されると、分析部112にてフレームヘッダを分析し(図5ステップS1)、制御部11にて分析結果を基に、当該LANフレームに対してポリシー保持部12に保持されたポリシーによって決められた優先度を付与する(図5ステップS2)。
【0031】
次に、制御部111は現在、送信待ちデータがあるかを判定し(図5ステップS3)、送信待ちデータがあれば、当該LANフレームに付与した優先度が送信待ちデータの優先度より高いかを判定する(図5ステップS4)。
【0032】
制御部111は、上記のステップS3で送信待ちデータがないと判定した場合、あるいは付与した優先度が送信待ちデータの優先度より高いと判定した場合、そのLANフレームをLANフレーム/シリアルデータ変換部13に送り、LANフレーム/シリアルデータ変換部13にてシリアルデータに変換した後、宛先へと送信する(図5ステップS5)。
【0033】
制御部111は、上記のステップS4で付与した優先度が送信待ちデータの優先度より低いと判定した場合、そのLANフレームを、そのフレームに付与した優先度に応じてキューイングブロック111a内のデータキューA,B,Cにキューイングする(図5ステップS6)(図6参照)。データキューA,B,Cからの読出しは重み付きラウンドロビン方式にて、送信割合に基づいて行われる。
【0034】
ここで、データキューAの優先度は(1)、データキューBの優先度は(2)、データキューCの優先度は(3)となっている。また、データキューAの送信割合は「5」、データキューBの送信割合は「3」、データキューCの送信割合は「1」に設定されている。但し、データキューの優先度、送信割合は単なる一例であり、これ以外の値であってもよい。
【0035】
制御部111は上記のステップS1〜S6の処理を次データがなくなるまで(図5ステップS7)、繰り返し実行される。尚、上記の処理動作は優先制御装置1について述べたが、優先制御装置2でも同様の制御が行われるものとする。
【0036】
図7は本発明の一実施例による優先制御装置1,2による優先制御処理の概念を示す図である。図7において、本実施例では、分析部112によってLANフレームの第2層、第3層、第4層の情報を読取り、制御部111にてポリシーによって決められた優先度を第2層であるシリアルデータヘッダに付与することで、上記の優先制御を実現している。
【0037】
このように、本実施例では、優先制御処理部11において、分析部112がLANフレームから読取ったプロトコル、データ長、発信IPアドレス、宛先IPアドレス、発信MACアドレス、宛先MACアドレス等を基に、制御部111でポリシー保持部12に保持されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行することによって、データ長を基に優先制御を実行することが可能となるので、シリアルデータに変換されて転送されるLANフレームが可変長であっても優先度の高いデータを優先して転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施例による優先制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の優先制御装置における優先制御動作の概要を示す図である。
【図3】図1の優先制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例による優先制御装置の優先制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図3の制御部による優先制御に基づいたキューイング処理を示す図である。
【図7】本発明の一実施例による優先制御装置による優先制御処理の概念を示す図である。
【図8】シリアルデータの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1,2 優先制御装置
3,4 モデム
5,6 周波数変換装置
7,8 無線装置
11 優先制御処理部
12 ポリシー保持部
13 LANフレーム/シリアルデータ変換部
14 LANフレームインタフェース
15 シリアルデータインタフェース
100,200,300 IPネットワーク(A,B,C)
111 制御部
111a キューイングブロック
112,113 分析部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置間を、シリアルデータを伝送する伝送路で接続する優先制御システムであって、
前記優先制御装置は、入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析手段と、前記分析手段が読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理手段とを有することを特徴とする優先制御システム。
【請求項2】
前記分析手段は、前記LANフレームのフレームヘッダを分析し、
前記優先制御処理手段は、前記分析手段の分析結果を基に前記ポリシーによってきめられた優先度を当該LANフレームに付与することを特徴とする請求項1記載の優先制御システム。
【請求項3】
前記優先制御処理手段は、前記LANフレームに付与された優先度にしたがって当該LANフレームを保持する複数のキュー手段を含み、
前記優先制御処理手段が前記優先度に応じて前記LANフレームを前記複数のキュー手段のいずれかにキューイングすることを特徴とする請求項2記載の優先制御システム。
【請求項4】
前記複数のキュー手段に予め設定された送信割合を設定したことを特徴とする請求項3記載の優先制御システム。
【請求項5】
前記伝送路は、前記シリアルデータを伝送する無線回線及び有線回線のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の優先制御システム。
【請求項6】
端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置であって、
入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析手段と、前記分析手段が読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理手段とを有することを特徴とする優先制御装置。
【請求項7】
前記分析手段は、前記LANフレームのフレームヘッダを分析し、
前記優先制御処理手段は、前記分析手段の分析結果を基に前記ポリシーによってきめられた優先度を当該LANフレームに付与することを特徴とする請求項6記載の優先制御装置。
【請求項8】
前記優先制御処理手段は、前記LANフレームに付与された優先度にしたがって当該LANフレームを保持する複数のキュー手段を含み、
前記優先制御処理手段が前記優先度に応じて前記LANフレームを前記複数のキュー手段のいずれかにキューイングすることを特徴とする請求項7記載の優先制御装置。
【請求項9】
前記複数のキュー手段に予め設定された送信割合を設定したことを特徴とする請求項8記載の優先制御装置。
【請求項10】
端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行う優先制御装置間を、シリアルデータを伝送する伝送路で接続するシステムに用いる優先制御方法であって、
前記優先制御装置が、入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析処理と、前記分析処理で読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理とを実行することを特徴とする優先制御方法。
【請求項11】
前記優先制御装置が、前記分析処理において、前記LANフレームのフレームヘッダを分析し、
前記優先制御処理において、前記分析処理の分析結果を基に前記ポリシーによってきめられた優先度を当該LANフレームに付与することを特徴とする請求項10記載の優先制御方法。
【請求項12】
前記優先制御装置に、前記LANフレームに付与された優先度にしたがって当該LANフレームを保持する複数のキュー手段を設け、
前記優先制御装置が、前記優先制御処理において、前記優先制御処理手段が前記優先度に応じて前記LANフレームを前記複数のキュー手段のいずれかにキューイングすることを特徴とする請求項11記載の優先制御方法。
【請求項13】
前記複数のキュー手段に予め設定された送信割合を設定したことを特徴とする請求項12記載の優先制御方法。
【請求項14】
前記伝送路が、前記シリアルデータを伝送する無線回線及び有線回線のいずれかであることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか記載の優先制御方法。
【請求項15】
端末側からのLAN(Local Area Network)フレームのIP(Internet Protocol)−シリアル変換を実行しかつ当該LANフレームの優先制御を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
入力されるLANフレームから少なくともプロトコルとデータ長と発信情報と宛先情報とを読取る分析処理と、前記分析処理で読取った情報を基に予め設定されたポリシーにしたがって優先制御処理を実行する優先制御処理とを含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−252413(P2008−252413A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−90031(P2007−90031)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】