説明

光ディスク再生装置、光ディスクおよび光ディスク再生システム

【課題】映画DVD等の光ディスクの発売開始から時間が経過しても、本編に先立って再生される広告コンテンツが陳腐化しない光ディスク再生システムを提供する。
【解決手段】光ディスクに、本編の映画コンテンツと、複数の広告コンテンツと、このディスクの再生日時に基づいて前記複数の広告コンテンツのうちいずれかをその時期に応じて択一的に選択を更新してゆくための再生制御情報を書き込んでおく。光ディスク再生装置は、現在日時を計測するタイマ機能を備え、光ディスクの再生が指示されたとき、そのときの日時および前記再生期間情報に基づいて再生すべき広告コンテンツを選択し、この選択した広告コンテンツと本編映画コンテンツと連続して再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、映画等の本編コンテンツの前後に広告等の付加コンテンツを併せて再生する光ディスク再生装置、光ディスクおよび光ディスク再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている映画DVD等の光ディスクには、本編である映画コンテンツの前に広告コンテンツが再生されるようになっているものが多い。この広告コンテンツの多くは、他の映画の上映等を宣伝するものであり、その内容はこの光ディスクの発売開始時点を基準にしたものである。すなわち、光ディスクの発売開始時点で、広告対象となっている他の映画が映画館で上映されている場合には、「**(映画のタイトル)大ヒット上映中」のような広告コンテンツが書き込まれる。
【0003】
なお、特許文献1には、ランダムに再生される複数のコンテンツのそれぞれに対して再生期間を定め、この再生期間が経過したコンテンツは再生を許可しないようにした記録媒体再生装置が記載されている。また、特許文献2には、双方向番組を視聴可能なデジタル放送記録再生装置において、有効期限の切れた双方向番組を再生した場合には、サーバに対する通信を禁止するようにしたものが記載されている。
【特許文献1】特開2005−196836号公報
【特許文献2】特開2002−290891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のような広告コンテンツを含む光ディスクの場合、その発売開始から時間が経過すると、その広告内容が陳腐化し、または、過去のものになってしまう。すなわち、広告対象の映画の上映が終了したのちは、「大ヒット上映中」の広告は古く虚偽の内容となってしまう。したがって、このように古い広告コンテンツを再生した場合には、宣伝効果が得られないばかりか、却ってその広告対象の映画の印象を悪くしてしまうという問題点があった。
【0005】
上記特許文献1,2の装置では、再生可能期限が経過したコンテンツについて再生等を禁止するようにしているが、この構成では古いコンテンツの再生を禁止できるのみであり、コンテンツを更新して表示することはできなかった。
【0006】
この発明は、映画DVD等の光ディスクの発売開始から時間が経過しても再生される広告コンテンツが陳腐化しない光ディスク再生装置、光ディスクおよび光ディスク再生システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0008】
(1) 光ディスクと、この光ディスクを再生する光ディスク再生装置からなる光ディスク再生システムにおいて、
前記光ディスクは、本編コンテンツと、マルチアングル再生またはマルチストーリー再生に対応した複数の付加コンテンツと、再生する付加コンテンツを所定の期間で択一的に順次更新するための再生期間情報と、再生日時と前記再生期間情報に基づいて前記複数の付加コンテンツのうちいずれかを択一的に選択する手順、該選択された付加コンテンツと前記本編コンテンツとを連続して再生する手順、を光ディスク再生装置に実行させる再生制御プログラム情報と、を記憶し、
前記光ディスク再生装置は、前記光ディスクからデータを読み取るディスク読取部と、読み取ったデータに基づいて映像および/または音声を再生する映像音声再生部と、現在日時を計測するタイマ機能を備え、前記光ディスクの再生が指示されたとき、前記再生制御プログラム情報に基づき、そのときの日時および前記再生期間情報に基づいて再生すべき付加コンテンツを選択し、該選択した付加コンテンツと前記本編コンテンツとを読み取るべく前記ディスク読取部を制御するとともに、該読み取ったデータを再生するべく前記映像音声再生部を制御し、この場合において、前記再生が指示されたときの日時が前記再生期間情報に含まれていないとき、前記付加コンテンツの再生をスキップする制御部と、を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
(2) 本編コンテンツを記憶した光ディスクにおいて、マルチアングル再生またはマルチストーリー再生に対応した複数の付加コンテンツと、再生する付加コンテンツを所定の期間で択一的に順次更新するための再生期間情報と、をさらに記憶したことを特徴とする。
【0010】
この構成では、本編コンテンツに付随して再生される付加コンテンツが複数記憶されている。これら複数の付加コンテンツは、マルチアングル再生またはマルチストーリー再生に対応しており、再生制御により、いずれかが択一的に選択されて再生される。付加コンテンツは、たとえば、再生の時期を見越して(予め予測して)制作された広告コンテンツである。このように再生時期を的確に予測して制作された付加コンテンツであれば、再生期間情報に従って再生されれば、常にタイムリーなコンテンツとして再生することができる。
【0011】
(3) 再生日時と前記再生期間情報に基づいて前記複数の付加コンテンツのうちいずれかを択一的に選択する手順、該選択された付加コンテンツと前記本編コンテンツとを連続して再生する手順、を光ディスク再生装置に実行させる再生制御プログラム情報をさらに記憶したことを特徴とする。
【0012】
付加コンテンツの自動選択機能を実現するための再生制御プログラム情報を光ディスク側に記憶しておくことにより、光ディスク再生装置は、装置に再生制御プログラムを実装していなくても、この再生制御プログラム情報を読み込んで実行する機能があれば、複数の付加コンテンツを再生期間情報に応じて択一的に選択して再生する再生制御動作を実行することが可能になる。
【0013】
(4) 光ディスクからデータを読み取るディスク読取部と、読み取ったデータに基づいて映像および/または音声を再生する映像音声再生部と、を備えた光ディスク再生装置において、現在日時を計測するタイマ機能を備え、(2)に記載の光ディスクの再生が指示されたとき、そのときの日時で前記再生期間テーブルを検索して再生すべき付加コンテンツを選択し、該選択した付加コンテンツと前記本編コンテンツとを読み取るべく前記ディスク読取部を制御するとともに、該読み取ったデータを再生するべく前記映像音声再生部を制御する再生制御処理を実行する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明は、本編コンテンツと複数の付加コンテンツを記憶した光ディスクを再生する装置である。複数の付加コンテンツを再生日時および再生期間情報に基づいて択一的に選択し、その日時に最も適したものを再生する。付加コンテンツとしては、たとえば、再生の時期を予め予測して制作された広告コンテンツである。このように再生時期を的確に予測して制作された付加コンテンツを再生期間情報に従って再生することにより、常にタイムリーなコンテンツを再生することができる。
【0015】
(5) 前記制御部は、前記再生制御処理を前記光ディスクに記憶された再生制御プログラム情報に基づいて実行することを特徴とする。
【0016】
この発明では、光ディスクに記憶しいる再生制御プログラム情報を用いて付加コンテンツの自動選択機能を実行するようにしたことにより、光ディスク再生装置に再生制御プログラムを実装していなくても、この再生制御プログラム情報を読み込んで実行する機能があれば、光ディスクから再生制御プログラム情報を読み込んで複数の付加コンテンツを再生期間情報に応じて択一的に選択して再生する再生制御動作を実行することが可能になる。
【0017】
(6) 前記制御部は、前記再生が指示されたときの日時が前記再生期間情報に含まれていないとき、前記付加コンテンツの再生をスキップすることを特徴とする。
【0018】
この発明では、再生指示がされたときの日時が前記再生期間情報に含まれていないときは、前記複数の付加コンテンツのいずれをも選択せずに付加コンテンツの再生をスキップする。これにより、全ての付加コンテンツが陳腐化または過去のものとなってしまった場合には、殊更に古い付加コンテンツを再生して視聴者の印象を悪くしてしまうことを無くすることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のようにこの発明によれば、複数の付加コンテンツを再生日時に応じて択一的に選択して再生するため、各付加コンテンツをその再生期間に応じた内容で制作しておくことにより、光ディスクをいつ再生しても常にタイムリーな付加コンテンツを再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について説明する。図1は、同実施形態である光ディスク再生装置20のブロック図である。この光ディスク再生装置は、光ディスク1である映画DVDを再生する。映画DVDには、図2に示すように、本編映画コンテンツを含む本編タイトルVTS2に加えて、本編映画に先立って再生される広告コンテンツを含む広告タイトルVTS1を含んでいる。
図2の映画DVDは、広告タイトルとして、複数の広告コンテンツ(コンテンツ1,2,3)とこれをマルチアングル再生するための再生制御情報を含んでいる。ただし、このマルチアングル再生はユーザが自由に選択できるものではなく、再生制御情報に含まれる再生期間情報および再生制御プログラム情報に基づいて再生日時に応じて1つの広告コンテンツが択一的に選択されるものである。図1の光ディスク再生装置20は、この映画DVDを再生するとき、まず、広告タイトルVTS1の再生制御情報に基づき、そのときの日時に対応した広告コンテンツを1つ選択して再生し、そののち本編映画コンテンツを再生する。
【0021】
図1において、光ディスク再生装置20は、DVD等の光ディスク1をセットするトレイを有している。トレイにセットされた光ディスク1は、図示しないスピンドルモータで回転され、その光ディスク1に記録されているピットが高周波信号として、図示しない光ピックアップによって光学的に読み取られる。サーボ制御回路4は、光ピックアップのフォーカスとトラッキングとを制御するとともに、光ディスクの回転を制御するための制御回路である。
【0022】
光ピックアップによって読み取られた高周波信号は、同期検出/AD(アナログ−デジタル)変換回路2に送られて増幅され、基準クロックに基づいて同期検出されて、アナログ信号からデジタル信号に変換される。このデジタル信号に変換された高周波信号は、復調/誤り訂正回路3に送られてデータに復調されるとともに、読み取り時のデータ誤りが強力に訂正される。
【0023】
復調/誤り訂正回路3によって誤り訂正されたデータは、そのデータの内容に応じてCPU7,ビデオ信号処理回路5,オーディオ信号処理回路6に入力される。そのデータがプログラム情報(ナビゲーションデータ)の場合には、CPU7に入力される。そのデータがプレゼンテーションデータの場合には、そのデータが、ビデオ信号、サブピクチャ信号、オーディオ信号に分離され、ビデオ信号、サブピクチャ信号はビデオ信号処理回路5に送られ、オーディオ信号はオーディオ信号処理回路6に送られる。
【0024】
ビデオ信号処理回路5に送られたビデオ信号とサブピクチャ信号とは、ビデオ信号処理回路5によって復号された後再編成され、所定の信号方式に従ったビデオ信号、例えばNTSC(National TelevisionSystem Committee)方式のビデオ信号に符号化されて、デジタル信号からアナログ信号に変換され、ビデオ信号としてモニタ装置30に出力される。
【0025】
また、オーディオ信号処理回路6に送られたオーディオ信号は、オーディオ信号処理回路6によって復号された後、デジタル信号からアナログ信号に変換されて、光ディスク再生装置20に接続されたモニタ装置30に出力される。
【0026】
CPU7は、復調/誤り訂正回路3入力されたプログラム情報に基づいて、タイトルの再生順序やマルチアングルタイトルの場合のアングル選択等を制御する。CPU7には、そのか、ビデオ信号処理回路5およびオーディオ信号処理回路6が再生された制御信号や情報信号が入力される。CPU7は、これらの制御信号,情報信号によって映像やオーディオを再生を制御する。
【0027】
CPU7には、システムを制御する制御プログラム等を記憶するためのROM8、各種制御情報等を記憶するためのRAM9、現在日時を計時するタイマ10、光ディスク1の再生中のタイトル番号、チャプタ番号、再生時間等の各種情報を表示する表示部11と、リモコン装置13のキー操作による指令信号を受信するリモコン受信部12とが接続されている。
【0028】
CPU7は、リモコン装置13から送出された指令信号を受信して、サーボ制御回路4、ビデオ信号処理回路5、オーディオ信号処理回路6に制御信号を送出し、光ディスク再生装置20のシステムを制御する。
【0029】
リモコン装置13には、光ディスク再生装置20の電源を入切する信号を送出する電源キー、光ディスクの再生制御信号を送出する再生キー、停止キー、一時停止キー、早送りキー及び早戻しキー、タイトル/チャプタを選択するテンキー等の各種キー(いずれも図示せず)が設けられていて、視聴者がそれらのキーを操作することによって、光ディスク再生装置20を所望動作させることができる。
【0030】
なお、リモコン装置13に設けられている、光ディスク再生装置20を操作するための各種キーは、光ディスク再生装置20の操作パネルにも設けるようにしてもよい。また、表示部11に表示される各種情報は、光ディスク再生装置20に接続されたモニタ装置30の画面に表示するようにしてもよい。
【0031】
図2は、図1の光ディスク再生装置で再生される光ディスクのファイル構成を示す図である。この光ディスクには、広告タイトルVTS1(Video Title Set) と本編タイトルVTS2の2つのタイトルが記録されている。これらタイトルは、再生すべきコンテンツを含むプレゼンテーションデータ、および、その再生時期や再生手順等を制御するためのナビゲーションデータ(再生制御情報)を含むフォルダとして構成されている(以下、「タイトル」の語は、プレゼンテーションデータおよびナビゲーションデータを含むフォルダの意で用いる)。本編タイトルVTS2のプレゼンテーションデータは、たとえばリニアな映画コンテンツであり、広告タイトルVTS1のプレゼンテーションデータは、たとえば、他の映画の予告編等のコンテンツである。
【0032】
VMG(Video Manager) は、このディスク(ボリューム)全体を制御するための情報を含むフォルダであり、このディスクが広告タイトルVTS1および本編タイトルVTS2からなる旨およびVTS1→VTS2の順序で連続再生するためのプログラム情報が記録されている。
【0033】
広告タイトルVTS1は、再生制御情報であるVTSI(Video Title Set Information)100、および、プレゼンテーションデータである3つの広告コンテンツ(コンテンツ101,102,103)を含んでいる。広告コンテンツ101,102,103は、マルチアングルコンテンツとして択一的に再生される。再生制御情報100は、広告コンテンツを再生日時に応じて択一的に選択してマルチアングル再生を実行するための再生制御プログラム情報および各広告コンテンツの再生期間を定める再生期間情報100aを含んでいる。
【0034】
また、本編タイトルVTS2については、このタイトルは分岐のないリニアなタイトルであるため、詳細な説明を省略する。
【0035】
図3は、広告タイトルVTS1に含まれる3つの広告コンテンツ101,102,103とその再生期間を説明する図である。この広告タイトルVTS1は、本編タイトルVTS2の映画とは別の映画(広告対象映画)を広告するタイトルである。
広告コンテンツ101は、その広告対象映画の映画館での上映を広告するためのコンテンツであり、「大ヒット上映中」の文言を含むコンテンツとなっている。したがって、この広告コンテンツ101は、このDVD(光ディスク)のリリース(発売開始)からこの広告対象映画の上映が終了する日付(2005年7月6日)までを再生期間とする。
【0036】
また、広告コンテンツ102は、この広告対象映画の映画館での上映が終了し、DVDの発売およびレンタルが開始された旨を広告するためのコンテンツである。このため、この広告のコンテンツ102の再生期間は、この広告対象映画の映画館での上映が終了しDVDの販売・レンタルが開始されたのち、この広告が陳腐化しない程度の期間とする。ここでは、この映画シリーズの第2作の公開決定が発表される日(2005年10月8日)までの期間としている。すなわち、広告コンテンツは、この光ディスク1の販売が開始される時点で予測できる将来の内容を予め記録したものである。
【0037】
広告コンテンツ103は、この映画シリーズの第2作の公開決定を広告するためのコンテンツである。このため、この広告コンテンツ103の再生期間は、前記第2作の公開決定が発表される日(2005年10月8日)以後全期間である。しかし、あまり長期間このコンテンツを再生しつづけると内容が陳腐化してしまい、また、実際に第2作が公開されたのちは過去の内容となってしまうため、この広告コンテンツ103の再生期間の終期も適当に定める。ここでは、再生開始日(2005年10月8日)の半年後の(2005年4月7日としている。
【0038】
この最終の広告コンテンツの再生期間の終期は、このように光ディスクの再生制御情報に書き込んでおけばよい。一方、この終期の情報が光ディスクの再生制御情報に書き込まれていなかった場合でも、光ディスク再生装置が、最終の広告コンテンツの再生を開始してからの期間を計算し、これが一定期間を超えている場合には、再生期間が終了したと自動的に判断するようにしてもよい。最終の広告コンテンツの再生期間が終了したのちに、この光ディスクが再生されると、広告コンテンツの再生をスキップして直接本編コンテンツの再生に進む。
【0039】
図4は、上記実施形態である光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0040】
まず、光ディスク1が光ディスク再生装置20のトレイにセットされる(s1)。この光ディスク1には、図2,図3に示すデータが書き込まれているものとする。次に、再生キーが押されると、再生がスタートする(s2)。光ディスク1の再生がスタートするとまず、VMG(Video Manager)を読み取り(s3)、このVMGが指定する順序でタイトルを再生する。光ディスク1の場合には、まず広告タイトル(VTS1)を再生するため、このタイトルの再生制御情報(VTSI)100を読み取る(s4)。広告タイトルの再生制御情報100には、このタイトルが自動切換のマルチアングルコンテンツのタイトルである旨が書き込まれている。そこで、s5の自動切換タイトルか否かの判断を肯定的に通過してs6に進む。
【0041】
s6では、自動切換であるため、マルチアングルの手動切換操作を禁止する。そして、現在の日付をタイマ7から読み取り(s7)、この日時と再生制御情報100に含まれる再生期間情報100aとを比較して再生すべき広告コンテンツを選択して(s8)、それを再生する(s9,s10,s11)。
すなわち、図2,図3の例であれば、発売開始〜2005年7月6日であれば広告コンテンツ101を再生する(s8→s9)。2005年7月7日〜2005年10月7日の期間であれば広告コンテンツ102を再生する(s8→s10)。2005年10月8日〜2006年4月7日の期間であれば広告コンテンツ103を再生する(s8→s11)。広告コンテンツの再生ののち本編タイトルの再生動作(s12)に進む。
【0042】
一方、2006年4月8日以後であれば、再生すべきコンテンツがないとして広告タイトルの再生をスキップして本編タイトルの再生動作s12に進む。
【0043】
上記フローチャートでは、再生日時が最後の広告コンテンツの再生期間を過ぎた場合、広告タイトルの再生をスキップするようにしたが、光ディスクに書き込まれている再生期間情報を無視して最後の広告コンテンツを継続的に再生するようにしてもよい。
【0044】
また、広告コンテンツを選択するための再生期間情報は、日にちを単位とする期間であったが、時間を単位として「何日の何時から何日の何時まで」という再生期間を定めてもよい。
【0045】
なお、本発明において付加タイトルは広告タイトルに限定されない。またマルチアングルの付加タイトルは1本に限定されず、1つのボリュームに複数のマルチアングルタイトルを含めてもよい。
【0046】
また、広告の再生を自動切換するための方式は、マルチアングル方式に限定されない。たとえば、マルチストーリー方式でもよい。マルチストーリー方式の場合には、各コンテンツの再生時間が同一でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の実施形態である光ディスク再生装置のブロック図である。
【図2】この発明の実施形態である光ディスクのデータ構成を説明する図である。
【図3】上記光ディスクに記録されているマルチアングルの広告コンテンツを説明する図である。
【図4】上記光ディスク再生装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
1…光ディスク
5…ビデオ信号処理回路
6…オーディオ信号処理回路
7…CPU
8…ROM
9…RAM
20…光ディスク再生装置
30…モニタ
100…再生制御情報(VTSI)
100a…広告期間情報
101,102,103…広告コンテンツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクと、この光ディスクを再生する光ディスク再生装置からなる光ディスク再生システムにおいて、
前記光ディスクは、
本編コンテンツと、
マルチアングル再生またはマルチストーリー再生に対応した複数の付加コンテンツと、
再生する付加コンテンツを所定の期間で択一的に順次更新するための再生期間情報と、
再生日時と前記再生期間情報に基づいて前記複数の付加コンテンツのうちいずれかを択一的に選択する手順、該選択された付加コンテンツと前記本編コンテンツとを連続して再生する手順、を光ディスク再生装置に実行させる再生制御プログラム情報と、
を記憶し、
前記光ディスク再生装置は、
前記光ディスクからデータを読み取るディスク読取部と、
読み取ったデータに基づいて映像および/または音声を再生する映像音声再生部と、
現在日時を計測するタイマ機能を備え、前記光ディスクの再生が指示されたとき、前記再生制御プログラム情報に基づき、そのときの日時および前記再生期間情報に基づいて再生すべき付加コンテンツを選択し、該選択した付加コンテンツと前記本編コンテンツとを読み取るべく前記ディスク読取部を制御するとともに、該読み取ったデータを再生するべく前記映像音声再生部を制御し、この場合において、前記再生が指示されたときの日時が前記再生期間情報に含まれていないとき、前記付加コンテンツの再生をスキップする制御部と、
を備えた
光ディスク再生システム。
【請求項2】
本編コンテンツを記憶した光ディスクにおいて、
マルチアングル再生またはマルチストーリー再生に対応した複数の付加コンテンツと、再生する付加コンテンツを所定の期間で択一的に順次更新するための再生期間情報と、をさらに記憶した光ディスク。
【請求項3】
再生日時と前記再生期間情報に基づいて前記複数の付加コンテンツのうちいずれかを択一的に選択する手順、該選択された付加コンテンツと前記本編コンテンツとを連続して再生する手順、を光ディスク再生装置に実行させる再生制御プログラム情報をさらに記憶した請求項2に記載の光ディスク。
【請求項4】
光ディスクからデータを読み取るディスク読取部と、読み取ったデータに基づいて映像および/または音声を再生する映像音声再生部と、を備えた光ディスク再生装置において、
現在日時を計測するタイマ機能を備え、請求項2に記載の光ディスクの再生が指示されたとき、そのときの日時で前記再生期間テーブルを検索して再生すべき付加コンテンツを選択し、該選択した付加コンテンツと前記本編コンテンツとを読み取るべく前記ディスク読取部を制御するとともに、該読み取ったデータを再生するべく前記映像音声再生部を制御する再生制御処理を実行する制御部を備えた光ディスク再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記再生制御処理を前記光ディスクに記憶された再生制御プログラム情報に基づいて実行する請求項4に記載の光ディスク再生装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記再生が指示されたときの日時が前記再生期間情報に含まれていないとき、前記付加コンテンツの再生をスキップする請求項4または請求項5に記載の光ディスク再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−188610(P2007−188610A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−7393(P2006−7393)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】