説明

光ファイバモジュールの製造方法、光ファイバモジュール、及びレーザモジュール

【課題】光出力の低下を抑制することができる光ファイバモジュールの製造方法、光ファイバモジュール、及びレーザモジュールを提供する。
【解決手段】光ファイバモジュールは、ステム44にフェルール46が取り付けられた光ファイバ48が挿入されて固定され、かつキャップ部材50が気密封止された構成となっている。キャップ部材50のレーザ光の入射側には、ガラス窓52が取り付けられている。半導体レーザ20から出射されたレーザ光は、レンズ28及びガラス窓52を透過して光ファイバ48の端面付近で結像される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバモジュールの製造方法、光ファイバモジュール、及びレーザモジュールに係り、特に、短波長のレーザ光を入射して伝播させる光ファイバモジュールの製造方法、光ファイバモジュール、及びレーザモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体レーザの光を光ファイバに集光するレーザモジュールが提案されている。例えば特許文献1、2には、CANパッケージされた半導体レーザ、レンズ、及び光ファイバからなるレーザモジュールにおいて、光ファイバのレーザ光の入射面は特にキャップされておらず大気に曝されている。
【0003】
また、特許文献3には、光ファイバのレーザ光の入射面を含むフェルール先端面に光透過性及びガスバリア性を有する部材を形成することにより、光ファイバとフェルールとを接着する接着剤に起因する光ファイバの汚染を防止する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献4には、レーザモジュールと外界との間に吸着剤を設けてモジュール内の光学部品に異物が付着するのを防止する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平5−203845号公報
【特許文献2】実開平5−77964号公報
【特許文献3】特開2005−215426号公報
【特許文献4】特開2006−165194号公報
【特許文献5】特開2004−253783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
短波長光(特に500nm以下)のレーザモジュールにおいては、光密度の高い部分(特に光ファイバの先端部)に大気中の有機物の化学的堆積(CVD効果)が生じ、光透過率や光ファイバへの結合効率が低下して光ファイバからの出力が低下する、という問題があった。
【0006】
また、上記特許文献3に記載された技術では、光ファイバ先端部での光密度が大きいために、光路を通過するごみが燃えて光ファイバが焼きつく場合がある、という問題があった。
【0007】
また、上記特許文献4に記載された技術では、吸着剤で完全に有機物を除去するのは困難である、という問題があった。
【0008】
例えば波長が405nmなどの短波長の光源を用いた場合、ファイバ端において汚染が発生して光出力低下が起こり、品質上問題になることが知られている。特に、光出力密度が高くなると、ガラスなどの透明部材と空気とが接している表面において、汚染による出力の低下が顕著になることが知られている。
【0009】
この汚染による光出力の低下を抑えるため、特許文献5には、光ファイバの先端を気密封止したレーザモジュールが開示されている。
【0010】
しかしながら、本発明者らが特許文献5に記載されたレーザモジュールの通電試験を実施した結果、光ファイバの端面が汚染されて寿命が短くなる、という結果が得られた。これは、高温で気密封止する必要があるため温度上昇により不純物ガスが混入すること、半導体レーザ等を収容するキャップ内の洗浄が困難なこと等の理由が考えられる。
【0011】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、光出力の低下を抑制することができる光ファイバモジュールの製造方法、光ファイバモジュール、及びレーザモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明の光ファイバモジュールの製造方法は、開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとを、溶接により固定する溶接工程を含むことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとを、比較的低温度で固定できる溶接により固定する。これにより、比較的高温度となる半田付けで固定する場合と比較して、キャップ部材内部に不純物を含んだガスが残留するのを防ぐことができ、光ファイバのレーザ光の入射面が汚染するのを防ぐことができる。従って、光出力が低下するのを防ぐことができる。
【0014】
なお、請求項2に記載したように、前記キャップ部材の前記開口側と前記ステムとが、電気溶接により固定されるようにしてもよい。
【0015】
また、請求項3に記載したように、別個独立の前記フェルールと前記ステムとを所定方法により溶接よりも高い温度で固定する工程を、前記溶接工程より前に含むようにしてもよい。
【0016】
この場合、請求項4に記載したように、前記所定方法は半田付けとしてもよい。このように、不純物ガスが残留する虞のある半田付けの工程を溶接工程よりも前にすることにより、キャップ部材内部に不純物ガスが残留するのを確実に防止することができる。
【0017】
請求項5記載の発明の光ファイバモジュールは、開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとが封止されたことを特徴とする。
【0018】
このような構成とすることにより、光ファイバのレーザ光の入射端面が汚染して光出力が低下するのを防ぐことができる。
【0019】
なお、請求項6に記載したように、前記キャップ部材の開口側の面が前記フェルールの外径よりも大きな径を有し、かつ前記ステムの外径が前記キャップ部材の開口側の面よりも大きな外径を有する構成としてもよい。これにより、例えばキャップ部材内部の洗浄が容易となるので、汚染を防ぐことができると共に、製造も容易となる。
【0020】
請求項7記載の発明のレーザモジュールは、レーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を集光するレンズと、開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとが封止された光ファイバモジュールと、を備え、前記透過部材の前記レーザ光の入射端面における光密度が8[W/mm]以下であることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、透過部材のレーザ光の入射端面における光密度が8[W/mm]以下、すなわち汚染が発生するのを防ぐことができる光密度以下になっているので、効果的に汚染を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、光出力の低下を抑制することができる、という効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0024】
図1には、本実施形態に係るレーザモジュール10の断面図を、図2にはレーザモジュール10の底面側から見た斜視図を示した。図1に示すように、レーザモジュール10は、半導体レーザ20を備えており、LDホルダ22内に収容されている。半導体レーザ20は、例えば可視〜紫外光域の波長(例えば370〜500nm)で高出力(例えば100mW以上)レーザ光を出射する半導体レーザを用いることができる。このLDホルダ22は、ネジ24により、ヒートシンク26に固定される。
【0025】
半導体レーザ20のレーザ光の出射側には、レンズ28が設けられている。このレンズ28は、外形が略円筒状のレンズホルダ30によって保持されている。このレンズホルダ30の外径はLDホルダ22の内径と略一致とされており、レンズホルダ30はLDホルダ22に固定される。
【0026】
レンズホルダ30には、スリーブ32が取り付けられており、このスリーブ32内に光ファイバモジュール40が挿入されている。
【0027】
光ファイバモジュール40は、ファイバスリーブ42を備えており、このファイバスリーブ42にはステム44が固定されている。そして、図3に示すように、ステム44にはフェルール46が取り付けられた光ファイバ48が挿入されて固定されており、かつキャップ部材50が気密封止されている。
【0028】
キャップ部材50のレーザ光の入射側には、低融点ガラスで構成されたガラス窓52がシーリング装置により取り付けられており、このガラス窓52を透過したレーザ光が光ファイバの端部付近で結像される。なお、ガラス窓52は、ガラス材料に限られるものではなく、レーザ光を透過するのであれば他の透過材料により構成されていてもよい。
【0029】
次に、光ファイバモジュールの製造方法について説明する。
【0030】
まず、図4(A)に示すように、コバルト金メッキされたフェルール46に、金メッキされたメタライズファイバである光ファイバ48を挿入して、半田付けにより固定する。
【0031】
次に、同図(B)に示すように、ステム44にフェルール46が固定された光ファイバ48を挿入し、半田付けによりステム44とフェルール46とを固定する。
【0032】
次に、ステム44に固定されたフェルール46及び光ファイバ48の端面を例えばプラズマ洗浄及びUV洗浄の少なくとも一方の方法により洗浄する。
【0033】
次に、同図(C)に示すように、開口側の面がフェルール46の外径よりも大きな径を有するキャップ部材50を、前記開口側の面よりも大きな外径を有するステム44に被せ、同図(D)に示すように、ステム44とキャップ部材50の境界を気密封止できる所定温度で電気溶接により固定し、気密封止する。
【0034】
なお、キャップ部材50をステム44に固定する前に、キャップ部材50内部を洗浄するようにしてもよい。キャップ部材50の開口側の面は、フェルール46の外径よりも大きな径を有しているため洗浄がしやすい。
【0035】
なお、溶接は、ドライエア雰囲気中で行う。また、洗浄後に汚染するのを防止するため、洗浄後少なくとも24時間以内に溶接する。また、ステム44とキャップ部材50との境界全てを電気溶接することが好ましいが、気密封止できるのであれば必ずしも境界全てを電気溶接しなくてもよい。
【0036】
仮に例えばステム44とキャップ部材50とをフェルール46とステム44とを固定する際と同様に半田付けで固定した場合や、ステム44にフェルール46を半田付けにより固定するよりも先に、キャップ部材50をステム44に溶接により固定した場合、半田付けする部位の温度は300°C近い高温となるため、不純物を含むガスが発生し、これがキャップ部材50内に残留する場合がある。このため、キャップ部材50内部にレーザ光が照射されると特に光密度が高い結像部分において集塵効果等による汚染が発生し、光ファイバ48の端面が汚染される場合がある。
【0037】
これに対し、溶接の場合、少なくとも半田付けした場合よりも低い温度、すなわち不純物ガスが発生しない温度(例えば200°C以下)で溶接することができるため、キャップ部材50をステム44に固定した後にキャップ内部に不純物ガスが残留するのを防ぐことができ、光ファイバ48の端面が汚染されるのを防ぐことができる。なお、溶接方法は、電気溶接に限らずレーザ溶接やYAG溶接等、不純物ガスが発生しない温度で溶接できるのであれば他の溶接方法であってもよい。
【0038】
最後に、ファイバスリーブ42内にステム44を固定して光ファイバモジュール40が完成する。
【0039】
このように、本実施形態では、ステム44にキャップ部材50を固定してからステム44にフェルール46を固定するのではなく、ステム44にフェルール46を固定してから電気溶接によりステム44にキャップ部材50を固定するので、ステム44とフェルール46とを半田付けにより固定した場合でも、キャップ内部に不純物ガスが残留するのを防ぐことができ、光ファイバ48の端面が汚染されるのを防ぐことができる。
【0040】
次に、光密度と汚染との関係について説明する。
【0041】
波長が370〜500nmのレーザ光が透明部材を透過するとき、その透明部材の入出射端が光密度に応じて汚染し、透過率を低下させる汚染物が付着することは知られているが、本発明者は、鋭意検討の結果、出力低下の度合いと光密度との間に直線的な相関関係があることを見出した。これについて以下に説明する。
【0042】
本発明者は、50〜400mWで駆動したレーザの出射光を所定のパワー密度になるようにレンズで集光し、その集光点にガラス部材で構成された透明部材を配置し、その透明部材をレーザ光の主軸に沿って移動させることにより光密度を変えながらレーザ光の透過率の経時変化を測定した。
【0043】
その結果を図5に示す。横軸は透明部材のレーザ光の入射端面における光密度(W/mm)であり、縦軸は汚染による光出力低下の度合い、すなわち透明部材を透過した光の時間当たりの透過率低下の度合いを示している。なお、同図において○印が実際の測定点であり、同図に示す直線は、各測定点を最小自乗法で求めた直線である。そして、その直線を表わす式は次のようになった。
【0044】
LogR=−6.5+0.9×Log(P/S) ・・・(1)
ここで、Rは時間当たりの透過率低下の度合いであり、Pはレーザ光の出力値(W)、Sは透明部材の入射端面におけるビーム面積(mm)である。
【0045】
例えばレーザ光の透過率が予め定めた所定の透過率から20%低下した時をレーザ光源の寿命と定義した場合において、寿命1万(10)時間のレーザを使用した場合、汚染による出力低下分を、レーザ光源の寿命までの透過率の低下分に対して1/10以下、すなわち2%以下に抑えることを目標とすると、その低下分は0.02/10=2.0×10−6となる。この値に対応する光密度は、図5より8[W/mm]となる。
【0046】
従って、図3の構成において、透明部材であるガラス窓52の入射端面における光密度が例えば8[W/mm]以下となるようにすることにより、汚染による光出力の低下を抑えることができる。具体的には、ガラス窓52の入射端面における光密度が8[W/mm]以下となるように、半導体レーザ20の出力値、レンズ28の倍率、ガラス窓52と光ファイバ48のレーザ光入射側の端面との距離、ガラス窓52の屈折率等を設定する。
【0047】
以上より、ガラス窓52の空気に曝された入射端面におけるビーム面積をS[mm]とすると、レーザモジュール10における光出力Pが次式を満たすようにすることで汚染による光出力の低下を抑えることができる。
【0048】
P[W] ≦ 8[W/mm]×S[mm] ・・・(2)
本実施形態では、ガラス窓52の入射端面における光密度を8[W/mm]以下となるようにレーザモジュール10を構成している。これにより、汚染による光出力の低下を抑えることができる。
【実施例】
【0049】
上記のような構成のレーザモジュール10において、ガラス窓52の入射端面における光密度が8[W/mm]以下となるように設計した。
【0050】
具体的には、レーザ光源の出力P[W]、ビーム面積Sが上記(2)式を満たすようにすればよいが、ビーム面積Sは、ビームの形状が楕円であるとすると、長軸半径をr1、短軸半径をr2とすると(r1×r2×π)で表される。ここで、レーザ光源から出射されるレーザ光の垂直方向の放射半角をNA、水平方向の放射半角をNA//、ガラス窓52と光ファイバ48のレーザ光入射側の端面との距離をL、ガラス窓52の屈折率をn、レンズ28の倍率をαとした場合、長軸半径r1、短軸半径r2は次式で表される。
【0051】
r1=L×NA/n×1/α ・・・(3)
r2=L×NA///n×1/α ・・・(4)
従って、次式を満たすようにガラス窓52と光ファイバ48のレーザ光入射側の端面との距離Lを設定することで汚染による光出力の低下を抑えることができる。
【0052】
P≦8×L×NA/n×1/α×
L×NA///n×1/α ×π ・・・(5)
さらに、次式を全て満たすようにガラス窓52の直径φを設定することでビームがけられない構成とすることができる。
【0053】
φ < r1×2 ・・・(6)
φ < r2×2 ・・・(7)
なお、作製した光ファイバモジュールにおける半導体レーザの端面の発光形状の面積Sは7×1[μm]、垂直方向の放射角θは42°、水平方向の放射角θ//は16°、レーザ光の出力Pは500mWであり、ガラス窓52と光ファイバ48の端面との距離Lは3[mm]とした。この構成において通電試験を行った所、ガラス窓52の入射端面における光密度は、5.2[W/mm]となり、ガラス窓52の汚染は確認できなかった。
【0054】
次に、距離Lを1[mm]として同様の通電試験を行った所、汚染による出力低下が発生した。このときのガラス窓52の入射端面における光密度は10.4[W/mm]であり、上記(5)式を満たしていなかった。
【0055】
そこで、上記(5)式を満たすように、レンズ28の倍率α=4の場合におけるガラス窓52と光ファイバ48の端面との距離Lを再設定した。具体的には、NA=0.383、NA//=0.141、nstab=1.46であり、P=500mWであるから、L=2.41[mm]以上、直径463[μm]以上のガラス窓52を用いることで汚染による劣化が無視できる光源を作製することができた。
【0056】
図6には、上記(5)式を満たすように構成した本発明に係るレーザモジュールの複数のサンプルの光出力特性60と、従来のように上記(5)式を満たさない構成のレーザモジュールの複数のサンプルの光出力特性62と、を示した。
【0057】
同図に示すように、従来構成のレーザモジュールは、すぐに光出力が大きく低下してしまうのに対し、本発明の構成のレーザモジュールは、光出力が緩やかに低下しているのが判る。これにより、上記(5)式を満たすようにレーザモジュールを構成することにより、光出力の低下を大幅に改善できることが判った。
【0058】
なお、本発明に係るレーザモジュール10は、これを露光用の光源とした露光装置、例えばプリント基板の配線形成用に露光するための露光装置等に用いることができる。
【0059】
また、本実施形態では、ステム44とフェルール46とが別個独立した構成の場合について説明したが、これに限らず、フェルール46とステム44とが一体化された構成にも本発明を適用可能である。
【0060】
また、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】レーザモジュールの断面図である。
【図2】レーザモジュールの斜視図である。
【図3】光ファイバモジュールの断面図である。
【図4】光ファイバモジュールの製造工程について説明するための図である。
【図5】光密度と汚染による光出力低下との関係を示すグラフである。
【図6】光出力と駆動時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0062】
10 レーザモジュール
20 半導体レーザ
22 LDホルダ
26 ヒートシンク
28 レンズ
30 レンズホルダ
32 スリーブ
40 光ファイバモジュール
42 ファイバスリーブ
44 ステム
46 フェルール
48 光ファイバ
50 キャップ部材
52 ガラス窓(透過部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとを、溶接により固定する溶接工程を含む光ファイバモジュールの製造方法。
【請求項2】
前記キャップ部材の前記開口側と前記ステムとが、電気溶接により固定されたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバモジュールの製造方法。
【請求項3】
別個独立の前記フェルールと前記ステムとを所定方法により溶接よりも高い温度で固定する工程を、前記溶接工程より前に含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバモジュールの製造方法。
【請求項4】
前記所定方法は半田付けであることを特徴とする請求項3記載の光ファイバモジュールの製造方法。
【請求項5】
開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとが封止された光ファイバモジュール。
【請求項6】
前記キャップ部材の開口側の面が前記フェルールの外径よりも大きな径を有し、かつ前記ステムの外径が前記キャップ部材の開口側の面よりも大きな外径を有することを特徴とする請求項5記載の光ファイバモジュール。
【請求項7】
レーザ光源と、
前記レーザ光源からのレーザ光を集光するレンズと、
開口側と反対側の面にレーザ光を透過する透過部材が窓部として設けられたキャップ部材の前記開口側と、光ファイバが固定されたフェルールに形成されたステムとが封止された光ファイバモジュールと、
を備え、
前記透過部材の前記レーザ光の入射端面における光密度が8[W/mm]以下であることを特徴とするレーザモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−86282(P2009−86282A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255967(P2007−255967)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】