説明

光処理装置

【課題】光、電磁波により励起された分子、原子、電子が2次放射する光、電磁波を照射対象、例えば、水に照射することを可能とする。
【解決手段】中空角状柱内の直交電磁場に特定物質、例えば、誘電体である長分子発泡ポリウレタンを充填して誘電体直交電磁場とする。この直交電磁場の上端にパルス状の不連続光、電磁波を照射することにより誘電体から2次放射される光、電磁波が下端から放射される。この2次放射される光、電磁波を対象である水に照射すると、水は化学的に極性化された状態になる。化学的に極性化された水には様々な、化学的、生化学的効果がある。植物の成長を制御できる。免疫力が向上する。セメント硬度が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
地上の大気圏に存在する静電磁場と相似であり、本発明者が非対称性と主張する静電磁場を直交した光は化学的に極性化された状態になって物質を照射する。この電磁場空間に存在する物質、例えば、空気の分子は入射する光により励起された後、光を2次放射して基底状態に戻る。したがって光源からの直接光と2次放射光の二つの光により物質は照射されることになる。なお、2次放射光は物質固有であり、化学的に極性化されている。この二つの化学的に極性化された光を照射された対象物は化学的極性化された状態になる。結果、例えば水の場合、水中に浸漬された鉄たわしからの鉄イオンの溶出速度が速くなる。放射性物質の半減期を大幅に短縮できる可能性がある。光の照射により植物の成長が促進される。そのほか、がん細胞のアポトーシスを誘発する、人の免疫力を向上するなど生化学的効果が期待できる。
【背景技術】
【0002】
地球上の静電磁場は南極のN極と北極のS極間の磁場と電離層と大地間の正の電場から構成されている。また静電磁場には雷放電に伴う微弱なシューマン共振波が重畳している。その基本周波数は7.8Hzであるとされている。このシューマン共振波は生化学的に大きな影響を与えていると考えられている。地球静電磁場の構成は緯度によってかわる。正の電場と南極と北極2極間の磁場は低緯度の地域、例えば、大阪地方では互いに直交する非対称性直交電磁場となっている。カナダ北部のような高緯度地域では電場と磁場の方向が平行となる非対称性電磁場となっている。南極では反平行電磁場となっている。直交電磁場と太陽光の間には太陽光の進行方向、電場の方向、磁場の方向の3ベクトルが左手系を構成する朝の光、右手系を構成する夕方の光、無回転の午後の光となる三つの状態が存在する。穀物の生長と収穫に関連して朝の光と夕方の光、そして午後の光の間に生化学的に違いが存在することは経験論的ではあるが一般的に知られている事実である。正負2電極板間の電場は中心面がゼロ電位であり,対称性が保存される電場である。同じように板状磁石がつくるNS2間極間の磁場も対称性を保存する。地球電磁場の電場は正の電荷からなるイオン層とゼロ電位の地表間の正電場である。対称性は保存されていない。故に、非対称性であると主張できる。
【0003】
光、あるいは電磁波の照射を受けた物質が励起状態から基底状態に戻るときに光を2次放射する。そのための時間は物質によって変わる。空気の場合はきわめて短く、燐光物質の場合、秒オーダーになることがある。この2次放射光を積極的に利用するためには照射光を連続光ではなく不連続な矩形波状、またはパルス状とし休止時間を確保する必要がある。休止時間は電磁場に充填される物質によって決定される。充填する物質は対象物と照射目的から選択される。多くの場合、単一物質ではなく複合、混合物となる。例えば、発泡スチロールに金属酸化物粉末を分散した物は2次放射を効果的にする。水は人体の主要構成要素である。細胞膜内、間の水は細長く繋がった粘性が極めて低い状態にあると考えられる。そして、この水の結合状態と長分子ポリマーの結合状態には相似性がある。長分子ポリマーは水を処理対象にした場合、効果的充填物となる。このような長分子を充填した場合、2次放射完了には時間が必要である。不連続光の周波数は8Hz以下とすることもある。
【0004】
左手系は還元的、右手系は酸化的、回転が存在しない場合は中性、この事実は物理学の基本につながっていると考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光を化学的に極性化された状態にするには電場と磁場を生成する電子、マグネトンの本質に戻って研究する必要がある。これは、実験結果かからの結論である。この電場と磁場が本質的にもっている化学的極性を同一にする必要がある。同じ化学的極性を持つ電場と磁場からなる電磁場を通過した光は化学的に極性化された状態になると考えられる。厳密に考えるとどの波長の光を使用するかも考慮する必要がある。化学的に極性化した光を照射することにより被照射物質を化学的に極性化された状態とする方法、および直交電磁場空間を充満している物質からの2次放射光を被照射物質に照射する方法、および装置。
【0006】
被照射対象は静止状態にあるとはかぎらない。導体を流れる電流、および、流動状態にある気体状、流体状物質に照射する方法、装置を開発する。
【0007】
極超低周波は生化学的に、特に水を照射対象とする場合、大きな影響を与えると考えられる現象がある。地表とイオン層間のキャビティに存在するシューマン波に対応する電磁波を重畳する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
非対称性直交電磁場(以下直交電磁場)の磁場をつくる板状磁石の磁極面には電極板と同一の材料のマッチング板が密着されている。このマッチング板は電場をつくる荷電粒子、電子と磁場をつくるマグネトンのスピンを量子的にマッチングさせる必要性を満たすためのものである。また、電極板とマッチング板は電磁場空間を占有する物質と照射対象を考慮して決定する。基本的には強磁性体材料である鉄、ニッケル等と、反磁性体である銅、ビスマス、炭素等が使われるが、アルミニウム等の常磁性体も使用できる。マッチング板の厚みは薄くできる。極端に言えば原子一層でも十分である。
【0009】
電磁場を利用して物質の分子スピン、原子スピン、電子スピンを特定方向に揃えようとする時、熱振動が与えるスピンへの影響を少なくする必要がある。電極板、板状磁石の温度をほぼ絶対温度零度にすると熱振動は無視できるレベルとなる。スピンが揃いやすくなる。スピンが揃った電極板、板状磁石がつくる直交電磁場は通過した光の化学的極性化を進める。液体窒素で電極板、板状磁石を冷却しても熱振動を小さくすることが出来る。液体窒素温度以下に導体を冷却することにより電流のキャリヤーである電子のスピンに対する熱作用を小さくすることができる。
【0010】
電流は誘電率無限大の2本の導体間に電圧が印加されたとき起こる現象であり、本質的には電磁波と同じである。直交電磁場を使って直流電流、交流電流を潜在的に化学的に極性化した状態にする方法は、電流は電磁波と等価である考えることにある。
【0011】
シューマン共振波を重畳するには7.8Hzの高電圧を電極板間に印加し、放電させる。この放電を確実にするために電極板に針状電極を設ける。
【発明の効果】
【0012】
照射対象を水とした場合、水の化学的極性、物理的特性を変えることができる。例えば流動性が上がる、粘性が下がる、照射された水を給水することにより植物の成長速度を速めることが出来る、血流速度が上がる、水中における酸化還元反応を制御できる。コンクリートの8日強度が向上する、水の溶存酸素量が増加する、PH値が生化学的中性である7.3になる。なお照射対象は基本的にはガス状、液体状、プラズマ状であることが好ましい。化学的状態の変化は結合電子の状態の変化であり、強く結合している固体では変化が起きにくい。不安定状態にある放射性物質は照射により化学的平衡状態が変化する。即ち、放射性物質の半減期を短くすることができると考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図を使って本発明を実施する形態を説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は請求項3にかかる1直交電磁場を使った光処理装置である。絶縁材料からなる10中空角状柱の両側面に銅電極板が密着されている。左側の4銅電極板には正、または負の電圧が印加される。右側の5銅電極板は接地されている。この2枚の銅電極板間電圧は5000V以内である。前後面に密着された磁束密度が5−2000mTの範囲内にある2板状磁石が磁場をつくる。この磁極面には3マッチング銅板が密着されている。3マッチング銅板は厚い必要はない。極端に言えば、銅原子1層の厚さで十分であると考えられる。銅電極板2枚がつくる電場は磁場と互いに直交するように10中空角状柱の左右面に密着されている。この電場と磁場は互いに直交し1直交電磁場を創出する。4、および5電極板の面積と2板状磁石の面積は大きく違うことはない。その幅は10中空角状柱の外面の幅より狭く、高さは通常半分以下とする。10中空角状柱の7上端開口部、11下端開口部の断面は円形でもさしつかえない。1直交電磁場の部分である中間部は必然的に4角形となる。1直交電磁場に存在する6空気は誘電体であり電場により分極状態にある。7上端開口部を覆うように8凹面天板を取り付ける。8凹面天板中心には9光源LEDが下向きに設置されている。この9光源LEDから放射される光の波長は照射対象に応じて選択する。赤外線から近紫外線(300Nmから3000Nm)の範囲から選ぶ。単一波長の光に限定されるべきものではなく2波長、3波長光である場合もある。この波長を色と置き換えて一色、2色、3色とすることも出来る。光は7上端開口部を通過し、さらに1直交電磁場を通過した後、11下端開口部を通過し、11下端開口部の下方に置かれている12タンク内の照射対象である13水を照射する。13水の化学的状態は光の状態、すなわち、左手系か、右手系か、回転なしかに応じて変わる。なお、光源はLEDに限定されない。赤外線ランプ、ニクロム線ヒーター、炭素繊維ヒーター、白熱電球、蛍光灯、紫外線ランプ、高圧水銀灯、キセノンランプなど全てのランプ、光放射体が光源となりえる。10中空角状柱の内側壁面に銅電極板と板状磁石を密着させて直交電磁場を作ることができる。板状磁石の厚みに対応して、銅電極板に絶縁物ベースを履かせて同じ厚みとした後、内壁面に密着することで10中空角状柱の断面に相似な断面をもつ直交電磁場を作ることができる。
【0015】
空気でみたされた直交電磁場を右手系で通過した光、左手系で通過した光、さらに午後の太陽光に等しい回転のない光の異なる3状態の光を照射された水をねぎに給水した実験をおこなった。その結果は3状態の光の間に生化学的にはっきりした差があることを示した。右手系の光を照射された水を給水されたねぎの生長がもっとも早く、次に来るのは回転なしの光の照射された水、もっとも成長が遅いのは左手系の照射を受けた水となった。左手系の光を照射された水の給水を受けたねぎの生長速度を1とした場合、回転なしの光の照射を受けた水は約1.3倍、右手系の光の照射を受けた水は約1.8倍であった。照射時間はいずれの光も1時間である。右手系の光の照射をうけた牛乳は長期間腐敗せず、数日でチーズ化した。回転なしの光の照射をうけた牛乳、左手形の光の照射を受けた牛乳は腐敗が早く、チーズ化しない。右手系の光を硬水に照射すると硬度が低下し、軟水になった。回転なしの光、左手系の光では硬度の低下は極めて少ない。
【実施例2】
【0016】
図2は22発泡ポリウレタン材が充填された21直交電磁場をしめす。20中空角状柱には28側面開口部があり、そこに電圧電極板24と25接地電極板、2板状磁石が装着されている。結果、20中空角状柱の内面は凹凸が殆どない状態となる。9光源LEDからの光は7.8Hzの周波数で点滅する。11下端開口部から放射される2次光が照射対象である13水を照射する。照射対象とされた13水の化学的極性化は直交電磁場空間が空気の場合と比較して反転していることが確認された。20中空角状柱内部に充填される物質は様々である。液体、気体、固体、無機物、有機物、たんぱく質、アミノ酸、酸化物、硫化物、窒化物、炭化物、塩化物、金属等が充填対象物となる。また、これらを微粉末状として発泡ウレタン等に均等に分散、混入して中空角状柱に充填することも出来る。充填物が再放射する光、電磁波は充填物に固有の作用を有しており、目的に応じて選択される。
【0017】
分極状態にある分子のスピン、および電子のスピンも非対称性電磁場の作用を受ける。スピンはランダムではなくアップ、ダウンのいずれかに偏る。結果、再放射される光、電磁波も化学的に極性化されている。21直交電磁場がポリウレタン等の長分子材により充填されている場合、励起された分子が2次放射して基底状態に落ちる時間を確保する必要がある。そのため、照射する光を不連続パルス状、照射時間と停止時間が交互にくる光とする。その周波数は1Hzから120Hzの範囲となる場合が多い。燐光を対象に含めると極めて低い。例えば、1Hz以下となる場合もある。また、極めて高い周波数、例えばテラサイクル以上の短い時間で十分な場合もある。
【0018】
図1のように外面に電極板と板状磁石を密着させる代わりに、図2においては28側面開口部を設けて直交電磁場を生成している。理由は、中空角状柱の素材である絶縁材料の影響を無視できるレベルにするためである。同じ目的は、中空角状柱の内面に電圧電極板、接地電極板と板状磁石を密着させて直交電磁場をつくることで達成できる。この場合、電極板に絶縁物ベースを接着して全厚みを板状磁石の厚みに等しくし、直交電磁場が立方体に近い形になるようにする。
【実施例3】
【0019】
図3はシューマン共振波が重畳した直交電磁場である。磁場と電場の強さが0.03mTの地球磁場、100V/mとされる地球電場より大きければ直交電磁場を直交した光は化学的に極性化される。磁場は5mT以上2000mTまでが実用的範囲となる。電場をつくる電極板に印加する電圧は通常10V前後から5000Vの範囲となる。電離層と大地間にシューマン共振波が存在する。このシューマン共振波の周波数は7.8Hzが中心であるとされている。水、および水を大量に含む生物はこの共振波の支配を受けている。したがって、光を水に照射する場合、この光が通過する直交電磁場にシューマン共振波を重畳させることが考えられる。シューマン共振波には4Hzのほぼ倍数になるいくつかの周波数が存在する。共存させるシューマン共振波の周波数は7.8Hzに限定されない。31直交電磁場の板状電極間の静電場に7.8Hzのパルス状高電圧を印加して重畳する。図3はシューマン共振波の重畳を容易にするための電極板の例である。34電極板に設置されている37針状電極がその役割を果たしている。この37針状電極が放電電圧を下げて放電を確実にする。
【0020】
直交電磁場を複数個直列に並べる方法がある。この場合、直交電磁場を右回りあるいは左回りに角度をずらして配列し全体で360度になるようにする。4個直列では、ずらす角度は90度となる。直列数は最大10個までが実用的である。
【0021】
非対称電磁場とは構成する電場と磁場のいずれか、あるいは両方が単極的に組み合わされた電磁場の総称である。図1における1直交電磁場のほか,いくつかの非対称電磁場がある。例えば、N(S)極同士が対面配置された磁場とこれに直交する正、または負の電極板と接地電極板間の電場からなる直交電磁場、および磁場と正、または負の電場が平行反平行に配置された平行反平行電磁場がある。平行、反平行電磁場の場合、電極板は向かい合う板状磁石の内面に接着されていることが必要となる。
【0022】
【実施例4】
【0023】
電磁場の中で、反磁性体である銅板の電子スピンは磁場の方向とは反対に揃う。反転した電子スピンが光の化学的極性反転の原因と考えられる。何故なら、電極板を強磁性体であるニッケルにしておこなった実験の結果は自然界における光の生化学的極性化にそのまま対応した。電極板を反磁性体、例えば、銅、ビスマスにするか、強磁性体、例えば鉄、ニッケルにするかにより直交電磁場を直交した光の化学的極性が反転するのである。常磁性体においても同様の傾向がみられる。空気中の酸素分子が太陽光の化学的極性に関与している。常磁性である酸素分子が太陽光により励起されて2次放射する光も化学的に極性化されていると考えてよい。常磁性体であるアルミニウムを電極板にした実験においても光の化学的極性化は観察されている。
【0024】
電極板を強磁性体にするか、反磁性体にするかが電子スピンの方向を決定する。直交電磁場を通過した光の化学的極性はその結果である。この事実から電極板と板状磁石を冷却して温度の影響を少なくすべきであると結論できる。液体窒素、液体ヘリウム等で冷却し電極板、板状磁石の温度を下げればスピン方向は揃う。図4は48液体窒素容器の内壁面に44電圧電極板、45接地電極板、2板状磁石を密着した構造の41直交電磁場の概念図である。40液体窒素で冷却された44電極板、45電極板、2板状磁石がつくる41直交電磁場を直交した光は42光窓を通過した後、容器47に貯蔵されている13水を照射している。なお、49絶縁ベースに44電圧電極板、45接地電極板は密着されている。
【0025】
照射する光の波長、および色は照射対象の吸収スペクトル、共振周波数を考えて選択する必要がある。また、単色光に限られるものではなく、複数の色が組み合わされた合成光とすることが照射対象により要求される。赤色、黄色、緑色の合成光には還元作用があることを確認している。赤色、橙色、緑色の3色には酸化作用がある。すでに化学的に極性化されている3色光が直交電磁場を通過した場合、照射対象の化学的極性化が進むこともある。白色光はあらゆる照射対象に適用できる。
【実施例5】
【0026】
図5は51直交電磁場を通過した光が52チューブを流れる空気に照射されている状態を示す。光を照射された52チューブを流れる空気を3角フラスコ中の水中に吹き込み、吹き込まれた水の溶存酸素量から照射された空気の化学的極性化が確認できた。右手系の光を照射された空気を吹き込まれた13水の溶存酸素量が13ppm、左手系の光の照射を受けた空気の場合は少なく7ppmであった。空気のかわりに水を流し実験を行い水が同じように化学的に極性化されることを確認した。溶存酸素量、pH値、粘度、植物の成長速度に違いがあった。流れている流体状のものは光により化学的に極性化される。
【実施例6】
【0027】
図6は62電線をながれるI電流に61直交電磁場を通過した光を照射し、その電流が光に変換されたとき、その光に化学的極性化が起こるか、否かを確認した実験例である。結果的に言えば、光は化学的に極性化していたのである。直流、交流どちらでも極性化する。61直交電磁場と62電線は60液体窒素により冷却されている。69光源から放射された光は60液体窒素により冷却された状態の61直交電磁場を通過した後、62電線を流れるI電流を照射する。I電流のキャリヤーである電子スピンは特定方向に揃っている。63白熱電球から放射された光は化学的に極性化されている。
【0028】
電極板は金属に限るものではない。導電性のある面状体であれば電極板として使用できる。例えば、炭素、有機導電体、導電性ガラス等。電場と磁場のスピンマッチングのため磁極面に同一材の薄膜、薄板を密着させることが好ましい。
【0029】
照射する光の波長も300−3000Nmに限定されるものではない。低周波の電磁波、および赤外線から可視光線、紫外線、X線、ガンマー線いたる全ての電磁波、光が対象となりえる。
【産業上の利用の可能性】
【0030】
産業の多くの分野で応用できる。例えば農業分野に利用することができる。発酵、醸造産業に応用できる。医学分野、がん治療、免疫力向上に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】 請求項3にかかる光処理装置の構成図
【図2】 発泡ポリウレタン直交電磁場(断面図)
【図3】 シューマン共振波が重畳した直交電磁場
【図4】 液体窒素冷却直交電磁場
【図5】 流体連続光処理原理図
【図6】 電流連続光処理原理図
【符号の説明】
【0032】
1 21 31 41 51 61 直交電磁場
2 板状磁石
3 マッチング板
4 24 34 44 54 64 電圧電極板
5 25 35 45 55 65 接地電極板
6 空気
7 上端開口部
8 凹面天板
9 49 59 69 光源ランプ(LED、各種ランプ類)
10 20 50 中空角状柱
11 下端開口部
12 容器
14 57 67 光源ランプ電源
13、58 水〔照射対象〕
16 26 46 56 66 高圧電源
22 発泡ポリウレタン
28 側面開口部
31 シューマン共振直交電磁場
36 シューマン共振波高圧電源
37 針状電極
40 60 液体窒素
42 43 光窓
48 68 液体窒素容器
49 69 絶縁ベース
52 空気搬送用チューブ
62 電流搬送用電線
63 白熱電球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する2枚の導電性電極板に正、または負の電圧を印加して得られる電場と該電場に直交するべく配置された2枚の板状磁石間の磁場からなる直交電磁場、該直交電磁場の中心軸上に光源を設け、該光源から放射される光が該直交電磁場の一端から入射し、他端から放射される時、該放射される光を液体状、または気体状物質に照射する光処理装置。
【請求項2】
磁場を生成する板状磁石の少なくとも相対する磁極面が電場を生成する導電性電極板と同一材料の薄板により覆われている光処理装置。
【請求項3】
絶縁材料からなる中空角状柱の相対する両外側面に密着された電極板の一つに正、または負の電圧が印加され、残りの電極板が接地された2枚の電極板間の電場と、前後面に密着された板状磁石のNS2極間の磁場は互いに直交する直交電磁場を中空角状柱内に創出する、該中空角状柱の上端開口部を凹面天板で覆うとともに、該凹面天板に下向きに光源、例えばLEDをセットする、該光源から放射される光は波長が300−3000Nmの範囲内にある、該光源からの光は該上端開口部を通過した後、直交電磁場、該中空角状柱の下端開口部、該下端開口部の下方に設置されている貯蔵容器の開口部と順次通過し、最後に該貯蔵容器に貯蔵されている液体状物質、例えば水に到達し、該液状物質が該光により照射される構成を基本とする光処理装置。
【請求項4】
中空角状柱の相対する内面に密着された2枚の電極板間の電場と相対する内面に密着された板状磁石間の磁場が直交する直交電磁場。
【請求項5】
中空角状柱の側面に設けられた開口部に相対するよう装着された2枚の電極板間の電場と同じく開口部に装着された2枚の板状磁石間の磁場が直交する直交電磁場。
【請求項6】
光源からの光が通過する直交電磁場の出側に近く、直交電磁場の断面に平行に配置されたチューブがあり、該チューブを流れる気体状、または液体状物質が該直交電磁場を通過した光により照射される連続光処理装置。
【請求項7】
光源からの光が通過する直交電磁場の出側に近く、直交電磁場の断面に平行に配置された2芯以上の電線があり、該電線を流れる電流が該直交電磁場を通過した光により照射される連続電流光処理装置。
【請求項8】
直交電磁場の磁場を生成する板状磁石の少なくとも向かい合う磁極面に電極板と同一材質の薄板が密着されている磁場とするとき、該薄板を強磁性体、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、反磁性体、 例えば、銅、ビスマス、炭素、常磁性体、例えば、アルミニウムの中から一つだけ選択された厚さが0.01mm以上の薄板とした光処理装置。
【請求項9】
複数個の直交電磁場が同一軸上に直列、等間隔に配置されており、かつ互いに隣り合う直交電磁場の電場と磁場の方向が同一角度で右回り、又は左回りに順次ずれて配置されている複数個直列直交電磁場、および該複数個直列直交電磁場か使用された光処理装置。
【請求項10】
波長が300−3000Nmの範囲にある光が光源から放射されるとき、該光をパルス状、または矩形波状の周期的不連続光とし、その周波数を超低周波、たとえば4Hzから超高周波、たとえば100THzにいたる周波数とした光処理装置。
【請求項11】
光源から放射される光を赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色中の1色光、もしくは2色合成光、または3色合成光とした光処理装置。
【請求項12】
白熱電球、蛍光灯、水銀灯、紫外線灯、キセノンランプ、LED、X線発生器のいずれか一つ、あるいは2つ以上の組み合わせの合成光源を用いた光処理装置。
【請求項13】
周波数が4Hzから120Hzの範囲のパルス状高電圧が生成する電磁場が重畳した直交電磁場を特徴とする光処理装置。
【請求項14】
電極板の中心点に針状電極がセットされた電極板を特徴とする光処理装置。
【請求項15】
中空角状柱の中空部分が下記の物質群から選択された一つ以上の物質により充満されている光処理装置。
(1)金属微粉末(2)金属酸化物微粉末(3)硫化物微粉末(4)窒化物微粉末(5)炭化物微粉末(6)水晶(7)珪酸化合物微粉末(8)塩化物微粉末(9)弗化物微粉末(10)臭化物微粉末(11)沃化物微粉末(12)鉱物油(13)植物油(14)液体状有機物(15)固体状有機物(16)液状ポリマー(17)長分子固体状ポリマー(18)水(水道水、河川水、地下水、温泉水、雨水、純水など)(19)電解液(20)植物種子微粉末(21)前述の各種微粉末1種類以上を0.001%から1%の範囲で均等に混入された長分子固体状ポリマー (22)アミノ酸類 (23)植物繊維
【請求項16】
液体窒素温度以下に冷却された電極板と板状磁石がつくる直交電磁場を通過した光を気体状、または液体状の物質に照射する光処理装置。
【請求項17】
請求項16において、照射対象の物質が流動状態にある光処理装置。
【請求項18】
請求項16において照射対象が電流であることを特徴とする光処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−58105(P2010−58105A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256842(P2008−256842)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(596098069)
【Fターム(参考)】