説明

光学フィルム、光学フィルムの製造方法、それを用いた偏光板、及び液晶表示装置

【課題】長期間保存してもリターデーション値のばらつきが小さく、馬の背故障、巻芯転写故障、巻始めシワ故障等のフィルム原反の変形故障が発生しない光学フィルムの提供。
【解決手段】トリアジン骨格を有する化合物、フェニルベンゾエート骨格を有する化合物、ビフェニル骨格を有する化合物、及び1,2−ジフェニルアセチレン骨格を有する化合物からなる群から選択される少なくとも一種と下記一般式(6)によって代表されるリン酸エステル金属塩化物の少なくとも一種と、セルロースエステルとを含有する光学フィルムを使用した偏光板及び液晶表示装置。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)〜(5)で表される化合物の少なくとも1種と、下記一般式(6)〜(8)で表される化合物の少なくとも1種と、セルロースエステルとを含有することを特徴とする光学フィルム。
【化1】

(一般式(1)中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、芳香族環またはヘテロ環を表し、X1は単結合、−NR4−、−O−または−S−を表し、X2は単結合、−NR5−、−O−または−S−を表し、X3は単結合、−NR6−、−O−または−S−を表す。R4、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素原子、置換もしくは無置換の、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)
一般式(2):AR1−L1−AR2
(一般式(2)中、AR1及びAR2は、それぞれ独立に芳香族基を表し、L1は、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、−O−、−CO−、またはこれらの組み合わせからなる群より選ばれる2価の連結基を表す。)
【化2】

(一般式(3)中、R1〜R7、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、R1〜R5のうち少なくとも1つは電子供与性基を表す。R8は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜12のアシルアミノ基、シアノ基またはハロゲン原子を表す。)
一般式(4):AR1−L1−(AR2−L2)n−AR3
(一般式(4)中、AR1、AR3は、それぞれ独立にアリール基、アリールカルボニル基または芳香族ヘテロ環を表し、AR2はアリーレン基または芳香族ヘテロ環を表し、L1、L2はそれぞれ独立に単結合または2価の連結基を表す。nは3以上の整数を表し、それぞれAR2、L2は同一であってもよいし異なっていてもよい。)
一般式(5):AR1−L1−X−L2−AR2
(一般式(5)中、AR1、AR2はそれぞれ独立にアリール基または芳香族ヘテロ環を表す。L1、L2は、それぞれ独立に−C(=O)O−、または−C(=O)NR−を表す。Rは水素原子またアルキル基を表す。Xは下記一般式(5−A)または一般式(5−B)を表す。)
【化3】

(一般式(5−A)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
【化4】

(一般式(5−B)中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。)
【化5】

【化6】

【化7】

(式中、R101、R102及びR103は、それぞれ独立に、置換基を有していても良い炭素数1〜30のアルキル基、又は置換基を有していても良い炭素数6〜30のアリール基を表し、R101、R102及びR103のいずれかが互いに結合して環を形成してもよい。Mは、周期表で、水素、炭素を除く1族〜15族から選ばれる金属原子を表し、mは金属原子の価数を表す。)
【請求項2】
前記光学フィルムが、フェノール系化合物、金属原子を有しないリン系化合物、アクリレート系化合物及びベンゾフラノン系化合物からなる群より選ばれる化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光学フィルムが、溶融流延法によって製造されることを特徴とする光学フィルムの製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の光学フィルム、または請求項3に記載の光学フィルムの製造方法により得られた光学フィルムを偏光子の少なくとも一方の面に有することを特徴とする偏光板。
【請求項5】
請求項4に記載の偏光板を液晶セルの少なくとも一方の面に用いることを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−179733(P2009−179733A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20575(P2008−20575)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】