説明

光学レンズモジュール

【課題】光学レンズモジュールは、節電型で、組立てが簡単であり、かさばらないので、薄く小さくすることができる。
【解決手段】光学レンズモジュール700は、支持フレーム710、液晶レンズ群720、および、収差補償レンズ群730を備える。収差補償レンズ730は、液晶レンズによって生じた収差を補償する。液晶レンズ群720、および、固定収差補償レンズ群730は、同じ光軸上に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して光学レンズモジュールに関し、より詳しくは、液晶レンズを用いる光学レンズモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールというものは、大抵、例えば、携帯電話、および、PDAなどの小型または携帯デバイスに内蔵されて、写真を撮影する、リアルタイムに情報を収集する、または、ビデオ通信する目的でユーザに提供される。写真やビデオを撮る場合、ユーザは、通常、実際の必要条件に応じて視認しなければならないので、所望のイメージング効果を有するズーム機能が必要となる。したがって、光学ズーム機能を備えるカメラモジュールが、固定焦点カメラモジュール、または、デジタルズーム機能を備える固定焦点カメラモジュールに取って代わりつつある。
【0003】
しかしながら、光学ズーム機能を備える従来のカメラモジュールにおいては、レンズ群がアクチュエータおよび駆動機構(可動部)によって移動されることにより、焦点距離が変化する。一方、カメラモジュールに関しては、アクチュエータおよび駆動機構の構造のせいで、製品テストにおける衝突テストが非常に困難である。
【発明の開示】
【0004】
したがって、本発明は、液晶レンズを用いる光学レンズモジュールを目的とする。光学レンズモジュールは、構造が単純であり、節電型であり、組立てが簡単でかさばらないという長所をもっており、このことは、光学レンズモジュールを薄く小さくするのに役立ち、ひいては、小型または携帯デバイスを薄く小さくするのに役立つ。
【0005】
本発明は、支持フレーム、固定液晶レンズ群、および、固定収差補償レンズ群を備える光学レンズモジュールを提供する。各固定液晶レンズ群は、少なくとも1つの液晶レンズを有し、支持フレームに固定されている。固定収差補償レンズ群は、少なくとも1つの収差補償レンズを有し、支持フレームに固定されている。収差補償レンズは、液晶レンズによって生じる収差を補償する。固定液晶レンズ群、および、固定収差補償レンズ群は、同じ光軸上に配置される。
【0006】
光学レンズモジュールにおいては、収差補償レンズは、一定の屈折率を有するレンズである。
【0007】
光学レンズモジュールにおいては、固定液晶レンズ群は、ズームまたは合焦機能を提供しうる。
【0008】
光学レンズモジュールにおいては、各固定液晶レンズ群は、液晶レンズに接続されて当該液晶レンズに可変電圧を供給することにより、液晶レンズの屈折率を変化させ、それによって、液晶レンズの焦点距離を変化させる可変電圧源をさらに有する。
【0009】
光学レンズモジュールでは、液晶レンズは、第1の透明基板および第2の透明基板と、液晶と、透明球殻層と、2つの透明導電膜とを有する。第1の透明基板および第2の透明基板は、一定の間隔を空けて積層される。液晶は、第1の透明基板と第2の透明基板との間に密閉される。透明球殻層は、第1の透明基板の片面に載置される。2つの透明導電膜は、透明球殻層と、第2の透明基板とにそれぞれ接着される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面は、本発明の理解を深めるのに役立つと共に、本願明細書の一部をなす。図面は、記載と共に本発明の複数の実施形態を示し、本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0011】
【図1】本発明の一実施形態における光学レンズモジュールの概略側面図であり、一点鎖線は、光学レンズモジュールの光軸を示す。
【0012】
【図2】本発明の第1の実施形態における液晶レンズの概略側面図である。
【0013】
【図3】電圧が供給される前(V=0)の、本発明の第1の実施形態における液晶レンズの液晶の液晶分子配列を示す概略上面図である。
【0014】
【図4】電圧が供給された後(V≠0)の、本発明の第1の実施形態における液晶レンズの液晶の液晶分子配列を示す概略上面図である。
【0015】
【図5】異なる駆動電圧の下で市販の光学シュミレーションソフトウェアDIMOSにより計算された液晶分子の偏向角分布を示す曲線図である(液晶レンズの焦点距離)。
【0016】
【図6】本発明の第2の実施形態における光学レンズモジュールの概略側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
添付の図面を参照して本発明における本実施形態への詳細な説明がなされる。可能な限り、図面および説明中に用いられる同じ参照符号は、同じまたは同様の構成要素を指す。
【0018】
[実施形態1]
【0019】
図1および2を参照すると、図1は、本発明の第1の実施形態における光学レンズモジュールの概略側面図であり、一点鎖線は、光学レンズモジュールの光軸を示す。図2は、本発明の第1の実施形態における液晶レンズの概略側面図である。
【0020】
図1に示すように、光学レンズモジュール700は、支持フレーム710、2つの固定液晶レンズ群720、720、および、固定収差補償レンズ群730を備える。
【0021】
支持フレーム710は、例えば図示されるように、固定液晶レンズ群720、および、固定収差補償レンズ群を固定し、光線を透過させることができるいかなる種類の支持フレームであってよく、前端面および後端面(すなわち、図では左端面および右端面)にそれぞれ1つの円形穴を有する矩形のケースである。各円形穴は、固定収差補償レンズ群730を配置するために用いられる。支持フレーム710は、単にブラケットであってもよい。
【0022】
各固定液晶レンズ群720は、少なくとも1つ(例えば1つ)の液晶レンズ721を有し、支持フレーム710に固定されている。
【0023】
固定収差補償レンズ群730は、少なくとも1つ(例えば2つ)の収差補償レンズ731、732を有し、支持フレーム710に固定されている。収差補償レンズ731、732は、一定の屈折率を有するレンズである。2つの収差補償レンズ731、732は、2つの液晶レンズ721、721によって生じた収差を補償するために用いられる。2つの固定液晶レンズ群720、720、および、固定収差補償レンズ群730は、同じ光軸上に配置される。図1では、2つの収差補償レンズ群が示されているが、2つの液晶レンズ721、721によって生じた収差を補償するために1つの収差補償レンズが用いられてもよい。
【0024】
図2に示すように、各液晶レンズ721は、第1の透明基板721aおよび第2の透明基板721bと、液晶721cと、透明球殻層721dと、2つの透明導電膜721e1、721e2と、可変電圧源721fとを有する。
【0025】
第1の透明基板721aおよび第2の透明基板721bは、平面プレート状であり、間隔dLCを空けて積層されている。液晶721cは、第1の透明基板721aと第2の透明基板721bとの間に密閉されている。液晶721cの液晶分子は、異なる電界において異なる角度で偏向されてよい。
【0026】
透明球殻層721dは、球殻状であり、第1の透明基板721aの片面721a1上に載置される。
【0027】
第1の透明基板721a、第2の透明基板721b、および、透明球殻層721dは、例えば、ガラス、または、アクリル樹脂など、光線を透過させることができるいかなる材料で作製されてもよい。
【0028】
2つの透明導電膜721e1、721e2は、透明球殻層721dと、第2の透明基板721bとにそれぞれ接着される。透明球殻層721dは、球殻状であり、第2の透明基板721bは、平面プレート状なので、2つの透明導電膜のうち721e1は、球殻状になり、721e2は、平面プレート状になる。透明導電膜721e1および721e2は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)膜など、光線を透過させることができるいかなる材料で作製されてもよい。
【0029】
可変電圧源721fは、球状の透明導電膜721e1と、平面状の透明導電膜721e2とに接続される。可変電圧源721fは、2つの透明導電膜721e1、721e2を介して液晶721cに電界を印加してよく、液晶721に印加された電界は、球状透明導電膜721e1および平面状透明導電膜721e2を用いることにより、液晶レンズ721の中心から周辺部への勾配変化を伴い分布する。
【0030】
透明球殻層721dは、透明導電膜721e1の形状を決定するキャリアとして用いられる。透明球殻層721dは、透明導電膜721e1と、透明導電膜721e2との間で特定の分布の電界を生じさせられるような、例えば、球形などのいかなる形状を有してもよい。さらに、上記のように、特定の分布の電界は、液晶レンズ721の中心から周辺部への勾配変化を伴う分布を有する電界である。
【0031】
本発明における液晶レンズ721の実験例では、液晶レンズ721の直径(D)は、6mmであり、第1の透明基板721aの厚み(dg)は、0.11mmであり、第1の透明基板721aと第2の透明基板721bとの間隔(液晶層dLCの厚み)は、25μmである。採用した液晶721cは、No.LC BL−038の液晶である。透明球殻層721dの高さ(ds)は、0.26mmである。可変電圧源721fの駆動電圧は、35.4Vrmsであり、その合焦範囲は、66.2cm〜∞(無限大)である。
【0032】
そして、駆動電圧が変化するにつれ発揮される液晶レンズ721の機能が示される。図3は、本発明の第1の実施形態における、液晶レンズに電圧が印加される前(V=0)の液晶分子配列を示す概略上面図である。図4は、本発明の第1の実施形態における、液晶レンズに電圧が印加された後(V≠0)の液晶分子配列を示す上面図である。図5は、市販の光学シュミレーションソフトウェアDIMOSによって計算された、液晶レンズの焦点距離が異なるごとに必要となる液晶分子の偏向角分布を示す曲線図である。
【0033】
図2および3を参照すると、可変電圧源721fの電圧が0の場合、液晶721cに印加される電界は、0になるので、液晶721cの液晶分子は、偏向せず(偏向角θcは、90度になる)、したがって、液晶721cの屈折率の分布は、変化せず、つまり、液晶レンズ721の焦点距離は、変わらない、ということである。ただし、偏向角θは、液晶721cの液晶分子の主軸と、第2の透明基板721bが配置されるプレートの垂直方向との間に形成される角度である。図2および4を参照すると、可変電圧源721fが2つの透明導電膜721e1および721e2に電圧を供給すると、液晶レンズ721の中心から周辺部への勾配変化を伴う分布を有する電界が、透明導電膜721e1と透明導電膜721e2との間の液晶721cに印加され、それによって、液晶721cの液晶分子は、印加される異なる電界(位置)に従う異なる角度(異なる偏向角θc)だけ偏向する。したがって、液晶721cの屈折率分布は、液晶レンズ721の中心から周辺部への勾配変化を伴う分布に変化するので、特定の焦点距離を有するレンズの効果が得られる。さらに、透明導電膜721e1および721e2に印加される駆動電圧が変化するにつれ、液晶レンズ721の屈折率分布も変化しうるので、他の特定の焦点距離を有するレンズの効果が得られる。すなわち、液晶レンズは、駆動電圧を調整することにより、特定の焦点距離を有するレンズをシュミレーションすることができる。駆動電圧の変化につれて変化する焦点距離は、液晶レンズの焦点距離とも呼ばれる。
【0034】
液晶レンズ721の液晶関連パラメータおよび構造関連パラメータに従い、光学シュミレーションソフトウェアDIMOSは、液晶分子のさまざまな偏向角度の分布から、液晶レンズ721の焦点距離を算出する。
【0035】
図5を参照すると、縦軸におけるθcは、液晶分子の偏向角を示し、横軸におけるRは、液晶分子とレンズの中心との間隔を表す。例えば、可変電圧源721fに印加される電圧は、V1(図示せず)であり、液晶分子の偏向角θcの分布は、最も上の曲線である(黒太実線で示される)。このとき、液晶分子の偏向角θcは、液晶レンズ721の円周(R=−5mmまたは5mm)では約35度であり、R=−3mmまたは3mmの位置では約62度であり、中心点(R=0mm)では、約90であり、液晶レンズ721の焦点距離fは、1.5m(f1)である。可変電圧源721fに印加される電圧がV2(図示せず)である場合、液晶分子の偏向角θcの分布は、中間の曲線の1つ(一点鎖線で示される)である。このとき、液晶分子の偏向角θcは、液晶レンズ721の円周では約20度であり、R=−3mmまたは3mmの位置では約57度であり、中心点では約90度であり、液晶レンズ721の焦点距離fは、1.2m(f2)である。可変電圧源721fに印加される電圧がV3(図示せず)である場合、液晶分子の偏向角θcの分布は、最も下の曲線(黒細実線で示される)である。このとき、液晶分子の偏向角θcは、液晶レンズ721の円周では約0度であり、R=−3mmまたは3mmの位置では約54度であり、中心点では約90度であり、液晶レンズ721の焦点距離fは、1.05m(f3)である。したがって、液晶レンズ721の焦点距離(f1、f2、および、f3)は、可変電圧源721fの駆動電圧(V1、V2、および、V3)を調整するだけで変えられる。
【0036】
図1を参照すると、本発明における上記構造を有する光学レンズモジュール700の機能が示されている。例えば、視認するとき、可変電圧源721fにより1つの固定液晶レンズ群720に駆動電圧が印加されるので、固定液晶レンズ群720の屈折率分布が変化し、それによって、固定液晶レンズ群720の焦点距離が変化し、見えている画像が拡大または縮小することによりズーム機能が得られる。固定液晶レンズ群720の焦点距離に従い視認し終わると、他の固定液晶レンズ群720の可変電圧源721fによって他の固定液晶レンズ群720に駆動電圧が印加されるので、他の固定液晶レンズ群720の屈折率の分布が変化し、それによって、他の固定液晶レンズ群720の焦点距離が変化し、目に映っている画像が鮮明になるので、合焦機能が得られる。
【0037】
[実施例2]
【0038】
上記実施形態では、2つの固定液晶レンズ群の例が示されており、そのうちの一方がズーム用に用いられ、もう一方が合焦用に用いられることにより、ズームおよび合焦機能を併せ持つ光学レンズモジュールが形成される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、1つの固定液晶レンズ群のみを合焦機能用とし、合焦機能を有する光学レンズモジュールを形成してもよい。
【0039】
図6は、本発明の光学レンズモジュールを形成する光学レンズモジュールの概略側面図である。図6における他の図面と同じ構成要素は、同じ参照番号が付され、繰り返し説明しない。
【0040】
本発明の第2の実施形態における光学レンズモジュールは、合焦機能を有する光学レンズモジュールとして用いられる。本実施形態における光学レンズモジュール800と、第1の実施形態における光学レンズモジュールとの相違は、固定液晶レンズ群が1つしか用いられないという点である。
【0041】
1つの固定液晶レンズ群720は、支持フレーム810上に配置され、支持フレーム810の他の構造および機能は、第1の実施形態における支持フレーム710の構造および機能と同じであるので、繰り返し説明しない。
【0042】
本発明の光学レンズモジュール構造は、可動部を全く有しない点が、例えば、可動レンズ群などの可動部を必要とする一般的な光学レンズモジュールと異なり、その結果、本発明の光学レンズモジュールの構造は簡易化され、節電型であり、組立てが簡単で、かさばらないので、光学レンズモジュールを薄く小さくすることに役立ち、ひいては、小型または携帯デバイスを薄く小さくすることに役立つ。
【0043】
本発明の範囲または趣旨に逸脱せずに、本発明の構造にさまざまな修正および変更がなされうることが当業者には明らかであろう。上記に鑑み、添付の請求項およびそれらの均等物の範囲に納まる限りにおいて、本発明は、本発明の修正および変更を含むことが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、
前記支持フレームに固定され、少なくとも1つのズーム液晶レンズを有する固定ズームレンズ群と、
前記支持フレームに固定され、少なくとも1つの合焦液晶レンズを有する固定合焦レンズ群と、
前記支持フレームに固定され、少なくとも1つの収差補償レンズを有する固定収差補償レンズ群と、
を備え、
前記収差補償レンズは、前記ズーム液晶レンズによって生じた収差、および、前記合焦液晶レンズによって生じた収差を補償し、
前記固定ズームレンズ群、前記固定合焦レンズ群、および、前記固定収差補償レンズ群は、同じ光軸上に配置される、
光学レンズモジュール。
【請求項2】
前記収差補償レンズは、一定の屈折率を有するレンズである、請求項1に記載の光学レンズモジュール。
【請求項3】
前記ズーム液晶レンズは、可変電圧源をさらに有し、前記可変電圧源は、前記ズーム液晶レンズに接続されて前記ズーム液晶レンズに可変電圧を供給することにより、前記ズーム液晶レンズの屈折率を変化させることで、前記ズーム液晶レンズの焦点距離を変化させる、請求項1に記載の光学レンズモジュール。
【請求項4】
前記合焦液晶レンズは、可変電圧源をさらに有し、前記可変電圧源は、前記合焦液晶レンズに接続されて前記合焦液晶レンズに可変電圧を供給することにより、前記合焦液晶レンズの屈折率を変化させることで、前記合焦液晶レンズの焦点距離を変化させる、請求項1に記載の光学レンズモジュール。
【請求項5】
支持フレームと、
各群が前記支持フレームに固定され少なくとも1つの液晶レンズを有する、少なくとも1つの固定液晶レンズ群と、
前記支持フレームに接続される少なくとも1つの収差補償レンズを有する固定収差補償レンズ群と、
を備え、
前記収差補償レンズは、前記液晶レンズによって生じた収差を補償し、
前記固定液晶レンズ群、および、前記固定収差補償レンズ群は、同じ光軸上に配置される、
光学レンズモジュール。
【請求項6】
前記収差補償レンズは、一定の屈折率を有するレンズである、請求項5に記載の光学レンズモジュール。
【請求項7】
前記固定液晶レンズ群における少なくとも1つのレンズは、ズームまたは合焦のために用いられる、請求項5に記載の光学レンズモジュール。
【請求項8】
各固定液晶レンズ群は、可変電圧源をさらに有し、前記可変電圧源は、前記液晶レンズに接続されて前記液晶レンズに可変電圧を供給することにより、前記液晶レンズの屈折率を変化させることで、前記液晶レンズの焦点距離を変化させる、請求項5に記載の光学レンズモジュール。
【請求項9】
前記液晶レンズは、
間隔を空けて積層された第1の透明基板および第2の透明基板と、
前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に密閉された液晶と、
前記第1の透明基板の片面に載置された透明球殻層と、
前記透明球殻層と前記第2の透明基板とにそれぞれ接着された2つの透明導電膜と、
を有する、請求項5に記載の光学レンズモジュール。
【請求項10】
前記液晶レンズの直径は、6mmであり、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との前記間隔は、25μmであり、前記透明球殻層の高さは、0.26mmであり、前記第1の透明基板の厚みは、0.11mmである、請求項9に記載の光学レンズモジュール。
【請求項11】
支持フレームと、
前記支持フレームに固定され、少なくとも1つの液晶レンズを有する固定液晶レンズ群と、
前記支持フレームに固定され、少なくとも1つの収差補償レンズを有する固定収差補償レンズ群と、
を備え、
前記収差補償レンズは、前記液晶レンズによって生じた収差を補償し、
前記固定液晶レンズ群、および、前記固定収差補償レンズ群は、同じ光軸上に配置される、
光学レンズモジュール。
【請求項12】
前記収差補償レンズは、一定の屈折率を有するレンズである、請求項11に記載の光学レンズモジュール。
【請求項13】
各固定液晶レンズ群は、可変電圧源をさらに有し、前記可変電圧源は、前記液晶レンズに接続されて前記液晶レンズに可変電圧を供給することにより、前記液晶レンズの屈折率を変化させることで、前記液晶レンズの焦点距離を変化させる、請求項11に記載の光学レンズモジュール。
【請求項14】
前記液晶レンズは、
間隔を空けて積層された第1の透明基板および第2の透明基板と、
前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との間に密閉された液晶と、
前記第1の透明基板の片面に載置された透明球殻層と、
前記透明球殻層と前記第2の透明基板とにそれぞれ接着された2つの透明導電膜と、
を有する、請求項11に記載の光学レンズモジュール。
【請求項15】
前記液晶レンズの直径は、6mmであり、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板との前記間隔は、25μmであり、前記透明球殻層の高さは、0.26mmであり、前記第1の透明基板の厚みは、0.11mmである、請求項14に記載の光学レンズモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−145878(P2009−145878A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−290589(P2008−290589)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(390023582)財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】195 Chung Hsing Rd.,Sec.4,Chutung,Hsin−Chu,Taiwan R.O.C
【Fターム(参考)】