説明

光記録再生装置

【課題】複数のシート状の光記録ディスクを一体的に取り扱体的に扱い、個々の光記録ディスクに記録再生できる低専有面積の光記録再生装置を提供する。
【解決手段】回転中心の直径方向に対極させて対極方向に動く一対のトラバース機構の各々に相互にダイナミックバランスを取った各光学ヘッドの組を載せた回転子を回転させたまま移動させ、円環記録領域を有するところの層状に積み重ねた複数枚のシート状光記録媒体に記録再生する。また複数枚のシート状光記録媒体を連続アドレスに割り付けてアドレス管理すると共にシート間にまたがる連続データのアクセス時にはデータキャッシュを用いてアクセス性能を上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は静止した複数枚の積み重ねたシート状の光記録媒体に対して回転する光ヘッドでデータの読み書きを行う光記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、民生用映像記録媒体は急速にアナログVHSテープから高画質のデジタルディスク媒体に移行しつつある。デジタルディスク媒体でもレンタルや販売用媒体としてはDVDが主流であるが、テレビ録画ではハードディスク装置(以降「HDD」と称する)が主流である。この理由の一つとして、都市では住宅事情の問題から記録媒体を保管する場所が少ないため、HDD自体およびそれを記録媒体として用いた場合の映像記録再生装置の小占有面積、すなわち設置面積の小ささが評価されていると考えられる。
【0003】
ディスク状の記録媒体(以降、「記録ディスク」)の観点から見た場合、1枚のDVDの記憶容量は、HDDのプラター1枚あたりの記憶容量の数十分の1程度である。つまり、同一記憶容量であれば、必要とされる占有面積はDVDはHDDの数十倍になることを意味する。また、DVDは1枚で使用されるが、通常HDDは複数のプラターを有して構成されるために、両者の占有面積の差は1台のHDDに用いられているプラターの枚数分だけさらに拡大する。
【0004】
記録ディスク1枚当たりの再生装置の占有場所を小さくする試みとしては、針式レコードの時代においては、特公昭51−26254号公報(特許文献1)に見られるようにシート状に形成された記録ディスクの記録トラック上を揺動する回転ピックアップを有するプレーヤが考案されている。当時は33rpmのシート状レコードが書籍の形状で販売されており、同プレーヤは、ユーザは再生を望むページに回転ピックアップを乗せることによって、速やかに同レコードから音声を再生できることを意図したものである。つまり、同プレーヤは、本という媒体にレコード媒体を嵩張らずに低コストで添付できる利点を享受可能にしている。
【0005】
しかしながら、当時のアナログレコードプレーヤーではターンテーブルの上にレコードが滑らないように溝や突起を設けたゴムシート等を置くのが一般的であった。そのために、柔軟性素材で形成されたシート状レコードをターンテーブルに載せると撓みやすく針跳びし易いもので傾向があった。また、シート状レコードは傷がつきやすく破損し易いため、結果的に広く普及するに至らなかった。
【0006】
その後、光ディスク時代に至り、記録ディスク表面の傷を光学的に分散することを目的とし1.2mm厚のポリカーボネート樹脂の保護層が採用された。この場合、保護層が厚ければ結果的に焦点を結ぶ前の広い面積の光が照射されるため傷の影響を低減することができるが、集光された記録光を鮮鋭化するために焦点距離を短くし対物レンズのNAを上げることが困難である。このように、光記録密度化と保護層の薄肉化とはトレードオフの関係にある。なお、光学的に記録/再生される記録ディスクを「光記録ディスク」と称する。
【0007】
近年は記録密度を上げ、さらに高密度な記録を実現するため、現行のDVDでは0.6mm厚の保護層が記録面上に貼り合わされている。また、次世代の青色レーザを利用する光ディスクについては、0.1mm厚の保護層を有する光記録ディスクが提案されている。しかし、従来の光記録ディスクに比べて、保護層の厚みは12分の1に低減されたことのトレードオフとして保護層表面に生じる傷の影響が増大している。この対策としては、誤り訂正等の信号処理技術によって、傷の影響を軽減すると共に、保護層に表面硬質ハードコート処理等による傷そのものの発生を防止する対策が考えられている。
【0008】
ところで、保護層厚が0.1mmの次世代DVDは収納性向上のため、柔軟性素材で形成されるシート状の光記録ディスクとして構成すれば有利である。しかしながら、次世代DVDは高回転数高速度で回転されるために、光記録ディスクの機械的強度確保のために、CDや従来のDVDと同様にポリカーボネート樹脂が採用されている。つまり、上述の針式のアナログプレーヤーの時代では、33rpmという低回転速度であったため、薄いシート状レコードも再生可能であったが、高品位な動画を記録するためには面記録密度を上げる共に記録/再生速度を上げるため内周部では1000rpm以上で記録ディスクを回転させる必要がある。それゆえに、薄いシート状の記録ディスクをそのような高速で回転させれば記録ディスクを変形あるいは破壊してしまう。
【特許文献1】特公昭51−26254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
DVD等の配布媒体では約2時間のコンテンツが収録されケースに入れ販売されているが、収納保管や情報管理の点に関してはVHSビデオテープと比較し格別に進化した訳ではない。例えば、秀力されているコンテンツ内容についても、VHSビデオにおけるのと同様に光記録ディスクを収容しているケース毎にラベルを付けて人が管理しなければならない。つまり、ユーザがそれぞれに単数あるいは複数種類の異なる管理を要するコンテンツが収録されているDVDを複数個所有している場合には、管理すべきコンテンツの情報およびDVD自体を一括で管理できない。このように収納性や管理の煩雑さは1枚でHD高品位動画の2時間再生が可能な次世代DVDの時代になっても同様である。
【0010】
上述の光記録ディスクに固有の利便性の悪さから、近年は管理の簡便なハードディスク(HDD)レコーダ(以降、「HDDレコーダ」と称する)に人気が集まっている。HDDレコーダにおいては、ディレクトリ構造に基づくデータ記録によって、多数のコンテンツを収録および管理できる。つまり、HDDの残容量に余裕がある間は、媒体交換HDDやHDDレコーダ自体の交換という記録媒体の交換や、HDDレコーダと収録コンテンツの情報との管理を気にすることなく動画等の収録を続けることが可能である。既に、HDDレコーダでは、1ユニットで500GB程度の記録容量を有するHDDレコーダが市場に出回っており、1ユニットで8GB程度の従来のDVDや45GB程度の次世代DVDに比べても、その収録および管理の利便性に優れていることは明らかである。
【0011】
しかしながら、如何にHDDの1ユニットの記録容量が巨大であっても、データ容量の大きなコンテンツを収録すれば、あるいは通常のデータ容量のコンテンツであっても収録を続ければHDDはやがてデータで満杯になり、以降の収録は不可能になる。言い換えれば、如何なる記録媒体(記録ディスク)であっても、単体での記録容量には限りがあり、その単体容量以上の収録は不可能である。よって、記録容量を使い切った後に、さらに収録を行うには、既に記録されているコンテンツデータを削除して残容量を回復させるか、新たに別の記録媒体(記録ディスク)を追加あるいはより高容量の記録媒体(記録ディスク)に交換する必要がある。
【0012】
また、HDDは磁気ヘッドピックの磁気による記録再生を行うために物理的接触によるクラッシュの危険性が常につきまとうことから、収録データの永久保存には適していない。それ故に、ユーザ自身が保存の必要性を感じるコンテンツに関しては、収録データを可換性のある媒体にいちいち移し替えると言う煩わしい作業が必要である。なお、クラッシュの観点からは、移し替えの用途には、光記録ディスクに代表される記録再生ヘッドピックの物理的接触の可能性の低い記録媒体が望ましい。
【0013】
なお、記録媒体(記録ディスク)の単体の記録容量以上の収録を可能にする手段として、CDやDVDの光記録ディスクを所定枚数収納して、必要とされる光記録ディスクを1枚ずつ排他的に収録に供するディスクチェンジャーが実用化されている。しかしながら、ユーザが所有する光記録ディスクが多数であればその全てをディスクチェンジャーに納めることはできない。なお、大量の光記録ディスクが収納できる業務用のディスクチェンジャーも存在するが、その占有面積は巨大であり、一般のユーザの使用に差し支えるものである。
【0014】
また、ディスクチェンジャーに関しては、上述の収納枚数および占有面積の問題に加えて、さらに以下に述べる問題がある。つまり、コンテンツのデータサイズが1枚の光記録ディスクの記録容量以上である場合には、コンテンツは複数の光記録ディスクに分散して記録せざるを得ない。
【0015】
また映像コンテンツの記録再生では番組が媒体1枚に収まる場合は良いが、足りなかったり余りすぎたり等の問題が生じる等の問題点がある。これは、DVDやHD用次世代DVDの光記録ディスクでも事情は同じである。つまり、これらのDVDの記憶容量は通常2時間程度の収録を可能であるために、番組記録にチェンジャーを使っても記録途中で映像が途切れる等の問題がある。この途切れをキャッシュで補うとすれば、リアルタイム記録再生に必要な1000rpm以上の媒体回転数に達するまでは相当の時間に想到する膨大な容量のキャッシュメモリを必要とするために費用が掛かりすぎて実質的に使用不可である。
【0016】
つまり、メモリが安価になったと言ってもHD画像用のキャッシュメモリとして百MBにも達するものを用意するのはコスト的に問題がある。また、HDDをキャッシュに用いることが可能としても、HDDはキャッシュ処理のために記録と再生という2つの処理をリアルタイムに同時に行わねばならない。つまりその間、HDDは他の記録再生処理にかなりな制限を受けることになる。
【0017】
よって、本発明は上述の問題に鑑みて複数のシート状の光記録ディスクを一体的に取り扱体的に扱い、個々の光記録ディスクに記録再生できる低専有面積の光記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上述の問題を解消するために、本発明にかかる光記録再生装置は、
回転中心の対極方向に動く一対のトラバース機構と、
前記一対のトラバース機構を直径方向に対極させて台座に載せモータで回転させる回転子と、
前記一対のトラバース機構に直径方向に相互にダイナミックバランスを取って各々配置される一組の光学ヘッドあるいは光学ヘッドとカウンタウェイトとの組と、
前記回転子を回転させたまま移動させる回転子移動手段と、
前記回転子の移動および回転制御また前記一対のトラバース機構のトラバース制御および前記光ヘッドの制御の少なくとも1つを行う制御手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに電源を供給する電源供給手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに信号を入出力しセンサ信号を読み出し制御信号を書き込む信号入出力手段と、
円環記録領域を有する層状に積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体と、
データアクセス要求に従い前記の積み重ねた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持するシートアクセス手段と、
前記複数枚のシート状光記録媒体を連続アドレスに割り付けるアドレス管理手段とを備える。
【発明の効果】
【0019】
光ディスクの保存性とハードディスクの容易な管理と大容量性が有する光記録再生装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1の実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。なお、図1は光記録再生装置OR1の下面を台座18(図2)の位置から上方を見上げた様子を示し、図2は光記録再生装置OR1を横方向から見た様子(一部は断面)をしている。なお、図2の断面は、図1の手前のシート支持部15の部分を横方向に切断した状態を示している。
【0021】
図1から見て取れるように、光記録再生装置OR1は、トラバース1、トラバース2、サーボモータ3、サーボモータ4、回転子5、モータ6、光ヘッド7、カウンタウェイト8、対物レンズ9、リニアモータ10、アーム11、媒体保持台12a、シート状光記録媒体13a、シート状光記録媒体保持ポスト14、シート支持部15、およびシート選択機構16aを含む。なお、図1において、符号17aはシート状光記録媒体13aの記録領域を表している。サーボモータ3および4は、それぞれトラバース1および2のネジを回転させる。モータ6は回転子を回転させる。シート状光記録媒体13aは1層記録媒体である。
【0022】
トラバース1および2は、サーボモータ3および4、回転子5と共にアーム11、およびリニアモータ10を介して台座18に取り付けられている。トラバース1および2は、回転子5と共にモータ6により駆動されて回転する。信号線(図示せず)を介して外部から入力される、所望のトラックのアクセス要求制御信号に従いサーボモータ3および4がトラバース1および2のネジを回転させることによって、光ヘッド7およびカウンタウェイト8が回転子5の直径の軸の対極する方向に移動される。通常の場合、アクセス要求信号は回転子5が回転したままで出力されるためトラバース1および2および光ヘッド7も回転したままである。
【0023】
なお、アーム11は紙面の都合上、現実より短く表現されている。複数枚の光記録ディスクであるシート状光記録媒体13aが(図では、7枚が例示)媒体保持台12a上に重ねられている。シート状光記録媒体13aは、0.1mmのポリカーボネートに記録層が蒸着されたものが2枚貼り合わせて、合計0.2mm厚の光記録ディスクとして構成される。そして、シート状光記録媒体13aからのデータの読み出しは片方の面のみ、つまり光ヘッド7の位置する方向から行われる。
【0024】
シート状光記録媒体保持ポスト14はシート状光記録媒体13aを保持する。シート状光記録媒体13aにはそれぞれのポストに相当する位置に穴が穿たれている。シート状光記録媒体13aの1つの対向辺には、それぞれ異なる位置に1組(1シートで4カ所)の耳状のシート支持部15が取り付けられている。シート選択機構16aは、信号線(図示せず)を介して外部から入力される、所望のトラックのアクセス要求制御信号に従い各シート支持部15を引き上げて、媒体保持台12中に重ねられたシート状光記録媒体13aを開いて媒体記録面17aのうち所望の1面を内部に露出させる。なお、シート選択機構16aは各シートに対応して最初から7つ用意されている。
【0025】
光記録再生装置OR1の各要素は上述の如く構成されて、台座18の上に載置されている。インタフェース回路および駆動回路収納部19aは、アーム11の部分に埋め込まれた信号経路とインタフェースして、回転子5上の光ヘッド7やトラバース1および2を駆動させるセンサ信号を送受する。シート状光記録媒体13aにアクセスする時には、リニアモータ10はアーム11を駆動して、回転子5と共に光ヘッド7を記録面に移動させる。
【0026】
光ヘッド7とカウンタウエイト8は、ほぼ同じ径位置になるようにトラバース1および2を駆動させるために、カウンタウエイト8を制御してダイナミックバランスを取ることによってアーム振動が低減させる。また、リニアモータ10は、主にアーム11の長手方向(紙面X方向)に駆動するがYZ方向の他の2軸も駆動して光ヘッド7を所望の記録面に精度良くフォーカスさせる。
【0027】
シート状光記録媒体13aの交換は、一旦、アーム11をリニアモータ10で駆動して回転子5を回転させたままで、媒体保持台12aの外に出した後にシート選択機構16aがシート支持部15の耳を次のシート状光記録媒体13aと取り替えて所望の記録面を露出させる。このように露出された記録面に対して再びアーム11をリニアモータ10で駆動して、回転子5を回転させたままで、媒体保持台12aの中に挿入してフォーカスする。
【0028】
このように回転子5を回転させたままで、シート状光記録媒体13aを交換できるため次のシート状光記録媒体13aの記録までの途切れ時間を数秒以内に非常に短くできる。なお、実施の形態においては、信号処理は通常の光記録ディスクに対するものと同様であるので説明を割愛する。
【0029】
なお、トラバース1、トラバース2、サーボモータ3、サーボモータ4、回転子5、モータ6、光ヘッド7、カウンタウェイト8、対物レンズ9、リニアモータ10、アーム11、およびインタフェース回路および駆動回路収納部19aは、シート状光記録媒体13aに対して、データの書き込みあるいは読み出しを行う記録再生機構を形成している。また、媒体保持台12a、シート状光記録媒体13a、シート状光記録媒体保持ポスト14、シート支持部15、シート選択機構16a、および媒体記録面17aは、複数のシート状光記録媒体13aを格納するカートリッジを形成している。
【0030】
一般的に、ビデオレコーダでは比較的長い映像番組を記録再生するために、リアルタイムの記録再生処理が必要である。通常の1.2mm厚のポリカーボネート樹脂の光記録ディスクをチェンジャー機構で交換する場合は、リアルタイム記録再生に必要な1000rpm以上の速度で回転している光記録ディスクを停止させ、別の光記録ディスクと交換し、交換された光記録ディスクを1000rpm以上に回転させると言う手順を踏む。そのために、分単位の時間を要する可能性が高い。
【0031】
上述のように、本発明においては、シート状光記録媒体13aを交換して次のシート状光記録媒体13aの記録までの途切れ時間を数秒以内に非常に短くできる。しかしながら、このシート状光記録媒体13aの交換に起因する途切れ時間を超える容量のキャッシュメモリをさらに備えることによって、複数のシート状光記録媒体13aにまたがる連続データに対するアクセス性能を向上させることができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に、図3および図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。光記録再生装置OR2は、光記録再生装置OR1においてカウンタウェイト8の代わりに例えばDVD用の光ヘッド20を搭載し、光ヘッド20には光ヘッド7における対物レンズ9と同様に対物レンズ21が設けられている。さらに、光記録再生装置OR2には、振動を検知して回転子5の長軸方向の重心を移動変化させるダイナミックバランサ22が新たに設けられている。
【0033】
シート状光記録媒体13aはシート状光記録媒体13bに交換されている。シート状光記録媒体13bは2層記録媒体であり、下層記録層は赤色のレーザによって書き込まれるものとする。符号17bはシート状光記録媒体13bの1トラックの記録溝の山と谷に記録する記録領域を表している。また、インタフェース回路および駆動回路収納部19aはインタフェース回路および駆動回路収納部19bに交換されている。
【0034】
光ヘッド20および対物レンズ21は、上述の光ヘッド7および対物レンズ9とほぼ同じものであるが、インタフェース回路および駆動回路収納部19bより出力される制御信号によってそれぞれシート状光記録媒体13bの記録溝の山と谷にフォーカスするように制御される。つまり、本実施の形態においては、同じトラックではあるが直径方向の対極する位置で山と谷にそれぞれ記録することになる。
【0035】
HDレートの記録信号は、インタフェース回路および駆動回路収納部19bのインタフェース回路によって一旦並列化されて半分のレートの信号2系統にされ2つの光ヘッド9および20によって、媒体記録面17bの記録領域に書き込まれる。再生は同様に2つの光ヘッド7および20で読み出されて、インタフェース回路および駆動回路収納部19bのインタフェース回路で直列化され、アーム11の中の信号経路をたどって復調される。
【0036】
この時、線記録速度は半分にされシート状光記録媒体13bの1枚当たりの媒体記録再生時間は倍になる。これは、また光ヘッド7および20に印加される最大遠心力も半分になるということを意味している。これは、倍速記録が容易になると言うことでもある。
【0037】
2つの光ヘッド7および20がトラックに正確にフォーカスした場合には、同じトラックと言ってもダイナミックバランスが狂ってしまう場合がある。ダイナミックバランサ22はダイナミックバランスの誤差を検出するセンサ信号に従って、重心をわずかに移動させてダイナミックバランスの誤差を補正する。特に、この例のような山と谷ではなくではなく光ヘッド7および20が各々2層の別の記録層にフォーカスして記録再生する場合は特に2つの光ヘッド7および20のトラックの位置ずれが大きくなっていると考えられ、このような補正が必要となる。上述のように、本実施の形態に係る光記録再生装置OR2においては、DVDアクセス時は、光ヘッド7にてカウンタウェイト8とダイナミックバランスの役割を果たすように構成されている。
【0038】
(第3の実施の形態)
図5および図6を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。光記録再生装置OR3は光記録再生装置OR1において、媒体保持台12aおよびシート選択機構16aが、それぞれ媒体保持台12bおよびシート選択機構16bに交換されていると共にガイド23が追加されている。一方、リニアモータ10は削除されている。
【0039】
媒体保持台12aが概ねシート状光記録媒体13aを覆う大きさであったのに対して、媒体保持台12bは概ね台座18の全体を覆うような大きさに構成されている。また、シート選択機構16bは特定のシート状光記録媒体13aの媒体記録面17aを選択する。媒体保持台12bはシート選択機構16bで選ばれなかった他のシート状光記録媒体13aを保持する。
【0040】
シート選択機構16bで選ばれたシート状光記録媒体13aは、ガイド23を通って左側の回転子5の下部に運ばれる。回転子5は固定されており、選ばれたシート状光記録媒体13aのみが移動されて、記録再生機構に対して露出される。光ヘッド7はカウンタウェイト8によってダイナミックバランスが取られる。その他の事項については、光記録再生装置OR1について上述した通りであるので説明を省略する。
【0041】
(第4の実施の形態)
図7および図8を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。光記録再生装置OR4は、光記録再生装置OR3においてカウンタウェイト8の代わりに例えばDVD用の光ヘッド20を搭載し、光ヘッド20には光ヘッド7における対物レンズ9と同様に対物レンズ21が設けられている。さらに、光記録再生装置OR2には、振動を検知して回転子5の長軸方向の重心を移動変化させるダイナミックバランサ22が設けられている。簡単に言えば光記録再生装置OR3の記録再生機構を光記録再生装置OR2の記録再生機構で置き換えて構成されている。
【0042】
上述の如く構成された光記録再生装置OR4においては、シート選択機構16bで選択されたシート状光記録媒体13aの特定の1枚がガイド23を通って回転子5の下部に運ばれる。選択されなかったシート状光記録媒体13aは媒体保持台12bに保持される。そして、2つの光ヘッド7および20によって、並列書き込みが行われる。その他の事項については、光記録再生装置OR1について上述した通りであるので説明を省略する。
【0043】
(第5の実施の形態)
本実施の形態に係る光記録再生装置は、上述の光記録再生装置OR2およびOR4において、光ヘッド7は青色レーザに対応したものであり、光ヘッド20は赤色のレーザに対応したもの、そしてシート状光記録媒体13bは2層記録媒体でありその下層記録層は赤色のレーザ(光ヘッド20)によって書き込まれるように構成される。赤色層のトラック密度は青色層のトラック密度の半分であり、本実施の形態において連続記録する場合は、回転子5が2回転する間に光ヘッド20は1回トラックジャンプして同じ径位置に留まるように制御される。
【0044】
(第6の実施の形態)
本実施の形態に係る光記録再生装置は、上述の光記録再生装置OR1およびOR3において、光ヘッド7はコリニア型のホログラムヘッドであり、シート状光記録媒体13bはホログラム記録媒体として構成される。
【0045】
(第7の実施の形態)
本実施の形態に係る光記録再生装置は、上述の光記録再生装置OR2およびOR4において、シート状光記録媒体13bは4層のシート状光記録媒体である。光ヘッド7および20は上から第1層と第2層にそれぞれフォーカスして記録再生し、また第3層と第4層にフォーカスして記録再生する。あるいは、光ヘッド7および20は、第1層と第3層にそれぞれフォーカスして記録再生し、また第2層と第4層にフォーカスして記録再生する。下層になるほど光が到達しにくくなるため、下層の記録密度は下げるようにしたほうが良い。この場合、インタフェース回路および駆動回路収納部19bのインタフェース回路で信号分配率を調整する。
【0046】
(第8の実施の形態)
図9を参照して、本発明の第8の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。本実施の形態に係る光記録再生装置OR8は、上述の光記録再生装置OR1〜OR7におけるモータ6の構成に特徴を有するものである。回転子5を回転させるモータ6において、永久磁石24が電動子を構成している。アーム11の部分には固定界磁25が固定されている。つまり永久磁石24による電動子(永久磁石24)を回転する電力は、アーム11を介して、固定界磁25にのみ供給され、回転部分への電力線を減らすことができる。
【0047】
(第9の実施の形態)
図10を参照して、本発明の第9の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。本実施の形態に係る光記録再生装置OR9は、上述の光記録再生装置OR2におけるモータ6の構成およびその制御に特徴を有するものである。オプトアイソレータ26および27はそれぞれ入出力カプラを構成している。エンコーダ29は2つの信号をエンコードして一本にシリアル化する。デコーダ28はエンコードされたシリアル信号から2つの信号をデコードする。なお、デコーダ28およびエンコーダ29は、インタフェース回路および駆動回路収納部19bのインタフェース部に設けられている。回転子5への信号入出力は2オプトアイソレータ26および27を介して伝達され、モータ6の固定界磁25へは直接駆動信号が送られる。
【0048】
(第10の実施の形態)
図11を参照して、本発明の第10の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。本実施の形態に係る光記録再生装置OR10は、上述の光記録再生装置OR1において、媒体保持台12aとシート状光記録媒体保持ポスト14とシート選択機構16aとが、シート選択機構30とカートリッジケース31とおよびポスト32とに置き換えられて構成されている。
【0049】
シート状光記録媒体13aの特定の1枚を選択的に露出させるシート選択機構30がカートリッジケース31の右方から挿入される。ポスト32はカートリッジケース31の下部から挿入される。カートリッジケース31が光記録再生装置OR10に装着されると上蓋と下蓋を分離し、シート選択機構30が挿入され、また同時にポスト32が下から挿入されてシート状光記録媒体13aを固定する。なおカートリッジ開閉機構等の細かい記述は省略する。
【0050】
(第11の実施の形態)
図12を参照して、本発明の第12の実施の形態に係る光記録再生装置について説明する。同図において、符号23bはガイドであり固定して取り付けられている。カートリッジケース31の上蓋と下蓋が開けられて、光記録再生装置OR11に挿入されると必然的にガイド23bがカートリッジケース31の内部に入り込む。この時に、シート支持部15はシート状光記録媒体13aに取り付けられた耳状のシート支持部もガイドに23bにより捕捉される。なおカートリッジ開閉機構等の細かい記述は省略する。
【0051】
図11および図12に示した光記録再生装置OR10およびOR11において、カートリッジケース31の右側は挿入口である。この部分にカートリッジチェンジャーを設置する。そうすれば、さらに大容量の記録再生が可能であり、またカートリッジケース31の中に通常の光ディスクを仕分け機構と共に入れておけばそのような光ディスクも再生できる。この場合光ヘッドはそのような光ディスクにも対応できる光学系を用意するものとする。
【0052】
上述のように、本発明によれば光ディスクの保存性とハードディスクの容易な管理と大容量性が有する光記録再生装置を実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、家庭用のビデオディスクレコーダ等の大容量のデータを継続記録に教唆あれる光記録再生装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光記録再生装置を台座より見上げた平面図
【図2】図1の光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光記録再生装置を台座より見上げた平面図
【図4】図2の光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る光記録再生装置を台座より見上げた平面図
【図6】図5の光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る光記録再生装置を台座より見上げた平面図
【図8】図7の光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【図9】本発明の第8の実施の形態に係る光記録再生装置のモータを示す平面図
【図10】本発明の第9の実施の形態に係る光記録再生装置のモータ部の説明図
【図11】本発明の第10の実施の形態に係る光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【図12】本発明の第11の実施の形態に係る光記録再生装置を側面から見た一部断面図
【符号の説明】
【0055】
OR1、OR2、OR3、OR4 光記録再生装置
1 トラバース
2 トラバース
3 サーボモータ
4 サーボモータ
5 回転子
6 モータ
7 光ヘッド
8 カウンタウェイト
9 対物レンズ
10 リニアモータ
11 アーム
12a、12b 媒体保持台
13a、13b シート状光記録媒体
14 シート状光記録媒体保持ポスト
15 シート支持部
16a、16b シート選択機構
17a、17b 媒体記録面
18 台座
19a、19b インタフェース回路および駆動回路収納部
20 光ヘッド
21 対物レンズ
22 ダイナミックバランサ
23 ガイド
24 永久磁石
25 固定界磁
26 オプトアイソレータ
27 オプトアイソレータ
28 デコーダ
29 エンコーダ
30 シート選択機構
31 カートリッジケース
32 ポスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転中心の対極方向に動く一対のトラバース機構と、
前記一対のトラバース機構を直径方向に対極させて台座に載せモータで回転させる回転子と、
前記一対のトラバース機構に直径方向に相互にダイナミックバランスを取って各々配置される一組の光学ヘッドあるいは光学ヘッドとカウンタウェイトとの組と、
前記回転子を回転させたまま移動させる回転子移動手段と、
前記回転子の移動および回転制御また前記一対のトラバース機構のトラバース制御および前記光ヘッドの制御の少なくとも1つを行う制御手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに電源を供給する電源供給手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに信号を入出力しセンサ信号を読み出し制御信号を書き込む信号入出力手段と、
円環記録領域を有する層状に積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体と、
データアクセス要求に従い前記の積み重ねた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持するシートアクセス手段と、
前記複数枚のシート状光記録媒体を連続アドレスに割り付けるアドレス管理手段とを備える光記録再生装置。
【請求項2】
データアクセス要求に従い前記制御手段により前記の制御対象を制御駆動し前記シート状光記録媒体を前記シートアクセス手段によって露出された記録面上に前記回転子を回転したまま前記回転子移動手段によって移動して所望のアドレス領域の媒体記録円環領域に前記トラバースにより前記光ヘッドのうちの一つをフォーカスしてダイナミックバランスを取りつつ記録再生し、またデータアクセスによる所望のアドレス領域が前記シート状光記録媒体の2つ以上にまたがっている場合には前記回転子を連続回転し続け前記回転子移動手段によってほぼ角運動量を保存したまま次のシート状光記録媒体に高速にアクセスしつつ前記シートアクセス手段にて次のシート状光記録媒体の面を露出させて記録再生することを特徴とする、請求項1に記載の光記録再生装置。
【請求項3】
前記シートの交換時間を超える容量のキャッシュメモリを具備するデータキャッシュ手段とをさらに備え、
前記複数枚のシート状光記録媒体のシート間にまたがる連続データに対しては、前記キャッシュ手段にてキャッシュしてアクセス性能を改善しつつ前記シートアクセス手段にて次のシート面を露出させて記録再生することを特徴とする、請求項2に記載の光記録再生装置。
【請求項4】
回転中心の対極方向に動く一対のトラバース機構と、
前記一対のトラバース機構を直径方向に対極させて台座に載せモータで回転させる回転子と、
前記一対のトラバース機構に直径方向に相互にダイナミックバランスを取って各々配置される一組の光学ヘッドあるいは光学ヘッドとカウンタウェイトとの組と、
前記回転子の移動と回転制御、前記一対のトラバース機構のトラバース制御および前記光ヘッドの制御の少なくとも一つを行う制御手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに電源を供給する電源供給手段と、
前記一対のトラバース機構、光ヘッド、および回転子のモータの少なくとも1つに信号を入出力しセンサ信号を読み出し制御信号を書き込む信号入出力手段と、
円環記録領域を有する層状に積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体と、
データアクセス要求に従い前記の積み重ねた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持するシートアクセス手段と、
前記露出保持されたシート状光記録媒体を移動させるシート状媒体移動手段と、
前記複数枚のシート状光記録媒体を連続アドレスに割り付けるアドレス管理手段とを備える光記録再生装置。
【請求項5】
テータアクセス要求に従い前記制御手段により前記の制御対象を制御駆動し前記シート状光記録媒体を前記シートアクセス手段によって露出させて前記シート状光記録媒体移動手段によって記録面を回転している前記回転子に対向するように移動し、所望のアドレス領域の媒体記録円環領域に前記一対のトラバース機構により前記光ヘッドのうちの一つをフォーカスしてダイナミックバランスを取りつつ記録再生し、またデータアクセスによる所望のアドレス領域が前記シート状光記録媒体の2つ以上にまたがっている場合には前記回転子を連続回転し続けほぼ角運動量を保存したまま前記シートアクセス手段にて次のシートを露出し交換して高速にアクセスしつつ前記交換したシート面に記録再生することを特徴とする、請求項4に記載の光記録再生装置。
【請求項6】
前記シートの交換時間を超える容量のキャッシュメモリを具備するデータキャッシュ手段とをさらに備え、
前記複数枚のシート状光記録媒体のシート間にまたがる連続データに対しては、前記キャッシュ手段にてキャッシュしてアクセス性能を改善しつつ前記シートアクセス手段にて次のシート面を露出させて記録再生することを特徴とする、請求項5に記載の光記録再生装置。
【請求項7】
回転中心の対極方向に動く一対のトラバース機構と、
前記一対のトラバース対を直径方向に対極させて台座に載せモータで回転させる回転子と、
前記一対のトラバース機構に直径方向に相互にダイナミックバランスを取って各々配置されるところの光学ヘッドの一組と、
前記回転子の移動および回転制御、前記一対のトラバース機構のトラバース制御および前記光ヘッドの少なくとも1つを行う制御手段と、
前記一対のトラバース機構、前記光ヘッド、および前記回転子のモータの少なくとも1つに電源を供給する電源供給手段と、
前記一対のトラバース機構、前記光ヘッド、および前記回転子のモータの少なくとも1つに信号を入出力しセンサ信号を読み出し制御信号を書き込む信号入出力手段と、
元データを並列化して前記光ヘッドの組に供給して書き込みあるいは前記光ヘッドの組から読み出した信号を再統合して一つにする信号分割統合処理手段と、
記録溝の山と谷あるいは2層記録膜構造の円環記録領域を有する層状に積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体と、
前記データアクセス要求に従い前記の積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持するシートアクセス手段と、
前記露出保持されたシート状光記録媒体を移動させるシート状媒体移動手段と、
前記複数枚のシート状光記録媒体を連続アドレスに割り付けるアドレス管理手段とを備える光記録再生装置。
【請求項8】
テータアクセス要求に従い前記制御手段により前記の制御対象を制御駆動し前記シート状光記録媒体を前記シートアクセス手段によって露出させ、
前記シート状光記録媒体移動手段によって記録面を回転している前記回転子に対向するように移動させ、
所望のアドレス領域の媒体記録円環領域に前記一対のトラバースにより前記光ヘッドの組を記録溝の山と谷あるいは2層記録膜の各層にフォーカスしてダイナミックバランスを取りつつ前記信号分割統合処理手段にて記録再生し、
前記回転子を連続回転し続けほぼ角運動量を保存したまま前記シートアクセス手段にて次のシートを露出させ交換して高速にアクセスすると共にデータを前記キャッシュ手段にてキャッシュしてアクセス性能を改善しつつ前記交換したシート面シート面に記録再生することを特徴とする、請求項7に記載の光記録再生装置。
【請求項9】
前記シートの交換時間を超える容量のキャッシュメモリを具備するデータキャッシュ手段とをさらに備え、
前記複数枚のシート状光記録媒体のシート間にまたがる連続データに対しては、前記キャッシュ手段にてキャッシュしてアクセス性能を改善しつつ前記シートアクセス手段にて次のシート面を露出させて記録再生することを特徴とする、請求項8に記載の光記録再生装置。
【請求項10】
前記光ヘッドの組は青色と赤色の記録光を用いるものであり、前記シート状光記録媒体は少なくとも赤色と青色に反応する2層の記録膜構造からなり、赤色光ヘッドによる赤色記録層1トラックに対し青色記録層は2トラックに対応して記録再生を行い、赤色光ヘッドは2回に1回はトラックジャンプを行いダイナミックバランスを取ることを特徴とする請求項1、請求項4および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。
【請求項11】
前記シート状光記録媒体の記録層がホログラム記録媒体からなる請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。
【請求項12】
前記シート状光記録媒体の記録層は4層以上の偶数層であり前記光ヘッドはそれぞれ異なる層を一組ずつ記録再生する請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。
【請求項13】
前記回転子は永久磁石による電動子と固定界磁によるモータで駆動されることを特徴とする請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに光記録再生装置。
【請求項14】
前記電源供給手段は、前記回転子と回転子固定台あるいはモータの電機子と界磁の間に設けた電磁誘導手段により回転子側に電力を供給することを特徴とする請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。
【請求項15】
前記信号入出力手段とは、前記一対のトラバース機構あるいは前記光ヘッドの制御信号および記録信号をシリアルデータにエンコードして回転子の入力側非接触カプラを介して前記回転子に供給し、
前記回転子上に設けたデコーダにて前記シリアルデータを各部の信号にデコードして供給し、
前記回転子側からのセンサ信号および再生信号は回転子上のエンコーダにてシリアルデータにエンコードして回転子の出力側の非接触カプラを介して出力され外部のデコーダにて各部の信号にデコードして取り出されることを特徴とする請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに光記録再生装置。
【請求項16】
前記積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体はカートリッジに装填され、データアクセス要求に従い前記の積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持するシートアクセス手段はカートリッジを開いてアクセスすることを特徴とする請求項1、請求項4、および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。
【請求項17】
前記積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体はカートリッジに装填され、データアクセス要求に従い前記の積み重ねられた複数枚のシート状光記録媒体から所望の特定の1枚の記録面を露出させて保持してシートアクセス手段とはカートリッジを開いて所望の前記1枚の記録面を露出させて保持することであり、また露出保持されたシート状光記録媒体を移動させるシート状媒体移動手段とはシートアクセス手段にて保持した所望の前記シートを前記カートリッジから取り出して回転子の光ヘッド面に対向するように移動することを特徴とする1、請求項4、および請求項7の何れかに記載の光記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−84385(P2008−84385A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−260875(P2006−260875)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】