説明

光量調整装置及びこれを用いたプロジェクタ装置

【課題】長期間安定した光量調整が得られるなど耐久性に富み、また騒音などの不快感を及ぼすことの少ない光量調整装置及びこれを用いたプロジェクタ装置を提供する。
【解決手段】液晶パネル、DLP(デジタルライトプロセッサ)その他の像形成手段に光源からの光を照射する光路中に配置される光量調整装置を次の構成にする。光源と像形成手段との間に光路開口を有する基板を配置する。この基板には1枚若しくは複数枚の光量調節羽根を回動又は摺動するように取付け光路開口を大小口径に開閉調節可能にする。そして光量調節羽根には電磁駆動手段を連結し、この電磁駆動手段に制御電流を供給する制御手段を設ける。一方上記像形成手段からの光を投写手段で投影した投影像を鑑賞するエリアに人物の存在を識別するセンサ手段を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラウン管、液晶パネルなどの像形成手段で形成した映像に光源からの光を照射し、投光レンズなどでスクリーン上に投写する際の、画像の明るさを調整する光量調整装置及びこれを用いたフロントプロジェクタ及びリアプロジェクションTV等の所謂プロジェクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にこの種の投写装置はブラウン管(CRT)或いは液晶パネル等の像形成部で文字、映像などの画像を形成し、これにハロゲンランプなどの光源からの光を照射し、投影レンズでスクリーンに投写する装置として広く知られている。そして、文字画像などの静止画をスクリーンに投写して各種プレゼンテーションに用いられ、或いは映像などの動画をスクリーンに投写するホームシアター等として用いられている。プレゼンテーション用、映像鑑賞用いずれの用途にあっても使用する環境が明るい部屋であるのか暗い部屋であるのかによって視聴者の視覚にあたえる影響は大きく、例えば明るい部屋で画像の輝度が低いと鮮明な画像が得られず、逆に暗い部屋で輝度が高いと眩しく感ずる。これと同時に順次変化する画像の輝度が例えば暗い画面から明るい画面に変化するなど大きな輝度変化が長時間繰り返されると目に疲労や光学的な刺激を及ぼす恐れがある。
【0003】
従ってスクリーン上に投射する画像の明るさは適正に調整する必要があり、暗い部屋で投写する場合には光量を小さく抑制し、明るい部屋では光量を大きくするように調整することが使用者にとって見易く、また画像が明暗激しく変化する場合には使用者の目に与える刺激を和らげるように光量を画面毎に調整する必要がある。また、暗いシーンの時にも光量を小さくし黒レベルを下げることで黒が黒らしくなる様にコントラストの改善が求められる様になって来ている。
【0004】
従来このような光量の調整には、例えば特許文献1に開示されているように光源からの光をダイクロックミラーでR、G、B三原色に分岐して液晶などの像形成パネルに照射する際に、この光源とダイクロックミラーとの間に光量絞り装置を配置している。同特許文献のプロジェクタ装置は光源ランプからの光をダイクロイックミラーなどの分光器でR、G、B三原色に分光し、この三原色の光をそれぞれ液晶パネルからなる像形成パネルに照射し、パネルを通過した光を集光して投影レンズで外部のスクリーン上に投写している。そして像形成の手段としては液晶パネルの他ブラウン管で走査線を発光する方法(CRTプロジェクタ)或いはR、G、B3原色のビーム光を微細なミラー面で走査光に変換するデジタル映像方法(デジタルライトプロセッシングプロジェクタ)等が知られている。
【0005】
また、上記光量絞り装置は同文献には開示されていないがカメラ装置などの光学機器では光源から撮像部に至る光路に光軸中心を一致させた開口(光路開口)を有する基板を配置し、この基板の光路開口周縁に複数枚の羽根を順次重ね合わせてそれぞれ回動自在に配置する。そして各羽根の輪郭縁部は互いに鱗状に重なり合うように光路開口の周縁に所定間隔で取付けられ、各羽根の先端部が光路開口に臨むように配置され、基端部を中心にそれぞれの羽根を回動すると先端部が光路開口を大口径から小口径に覆う構造が広く知られている。
【0006】
このように先端部を光路開口に臨ませた羽根部材は基端部をピンなどで基板に回動自在に支持され伝動部材で駆動モータに連結されている。駆動モータとしては種々の物が知られているがマグネットロータの外周に励磁コイルを巻回し、このコイルに電流を供給することによってロータを所定角度回転し、このロータの回転を伝動部材で羽根に伝達する構造が広く用いられている。
【0007】
そこで光量の調整は外部環境の明るさを光電センサで検出し、その検出値に基づいて投影する画像の基準とする明るさを算出し、次いで羽根部材の位置を検出する。この羽根部材の位置検出は例えばマグネットロータの磁極をホールセンサで検出するポジションセンサが用いられている。そして羽根部材の適正な位置(絞り位置)を演算し羽根を開方向に動作させるか或いは閉方向に動作させる。従来かかる励磁コイルへの電源供給回路は、所定の電圧で所定電流をコイルに印加し、この励磁コイルを駆動コイルと制動コイルで構成することによって駆動コイルに印加した電流でマグネットロータを回転し、制動コイルに生起した逆起電力でロータに制動力を付与している。
【特許文献1】特開2003−241311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところがカメラ装置などで広く知られる羽根部材を光路開口に配置して駆動装置の励磁コイルに電源を供給して羽根を移動させる光量調整装置をプロジェクタなどの投影装置に採用しようとすると次の問題が生ずる。プロジェクタ装置で例えば1/60秒毎に映像が変化するときに各画像(コマ)の輝度変化を光量調整して視聴者の目に与える刺激を和らげ、或いはコントラストを調節する為には光量調節羽根を例えば1/60秒以上の高速で移動し続けなければならない。このため駆動モータとこれに連結された羽根部材などの可動部材の耐久性に問題が生ずる。
【0009】
プロジェクタ装置でスクリーン上に投影して鑑賞する際に、画像の輝度変化が視聴者の目に刺激となり不快感を及ぼすか否かは個人差と同時に視聴位置によって異なり、比較的近距離から視聴する場合と比較的遠距離から視聴する場合では異なる。同様に視聴範囲に鑑賞者がいないときでも光量調整装置は動作し続ける。この場合その都度プロジェクタを消灯および起動を繰り返すことは時間を要し不便である。
【0010】
そこで本発明は光源から投影レンズに至る光路の光量を調整する際、視聴可能な範囲に視聴者がいるか否か或いは所定の視聴範囲に視聴者がいるか否かによって光量調整の周期を異ならせるとの知見に基づいてなされたものであり、長期間安定した光量調整が得られるなど耐久性に富む光量調整装置及びこれを用いたプロジェクタ装置の供給をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記課題を解決するため以下の構成を採用する。液晶パネル、DLP(デジタルライトプロセッサ)その他の像形成手段に光源からの光を照射する光路中に配置される光量調整装置を次の構成にする。光源と像形成手段との間に光路開口を有する基板を配置する。この基板には1枚若しくは複数枚の光量調節羽根を回動又は摺動するように取付け光路開口を大小口径に開閉調節可能にする。そして光量調節羽根には電磁駆動手段を連結し、この電磁駆動手段に制御電流を供給する制御手段を設ける。
【0012】
一方上記像形成手段からの光を投写手段で投影した投影像を鑑賞するエリアに人物の存在を識別するセンサ手段を設ける。このセンサ手段は例えば人物からの赤外線を検出する焦電センサを予め設定したエリアに向けて配置する。そして上記制御手段には、上記像形成手段の輝度変化に応じて予め定めた所定周期で羽根を開閉駆動する第1の制御モードと、上記センサ手段からの信号で上記電磁駆動手段を非作動若しくは上記所定周期と異なる周期で羽根を開閉駆動する第2の制御モードを設ける。
【0013】
上記第1の制御モードは例えば像形成手段に画像データを転送する画像データ部から輝度を抽出し、この抽出した輝度から連続する画像の輝度変化を算出し、この画像データが像形成手段に送られるのとタイミングを合わせて光量調節羽根を開閉駆動する。例えば制御CPUの基準クロックで予め設定された周期で光量調節羽根を開閉動作させる。このときの羽根の開閉位置は事前に画像データから抽出した輝度データに基づいて算出して置く。
【0014】
上記第2の制御モードは例えば第1の制御モードの動作周期が1/60秒である場合には羽根を開閉駆動する動作周期を1/30秒とするなど第1制御モードより小さく設定する。このように設定すると、第1の制御モードでは1/60秒毎に輝度変化は調整されチラつきのない映像がスクリーン上に写し出され、第2の制御モードでは多少のチラつきはあるが、光量調節羽根及びこれを駆動する電磁駆動装置の耐久性を増大することができる。尚、第2の制御モードで電磁駆動装置を非作動状態にし、光量調整羽根を所定の位置(最大絞り位置或いは最小絞り位置)で静止するようにしても良い。また上記センサ手段はスクリーン上に投影される映像を鑑賞するエリア全域に人物が存在するか否か検出しても例えば近距離鑑賞域など一部のエリアに人物が存在するか否かを検出するように設定しても良い。また、前記制御手段は、赤外線センサからの信号で所定領域に人物が存在しないときには前記光量調整羽根を第2の制御モードで制御するのと同時に前記光源の光量を消灯或いは減光するように構成することも可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明は連続して投影する画像の輝度差に応じて光量調節羽根の制御を所定周期で駆動制御する第1の動作モードと、これと異なる周期で駆動制御する第2の動作モードとを備え、この第1と第2の動作モードを投影像を鑑賞する視聴者の存在を検出するセンサ手段からの信号で選択するようにしたものであるから視聴者の有無或いは視聴者が特定のエリアにいるか否かに拘らず一定の周期で光量調節羽根を駆動制御していた従来の装置に比べ、故障が少なく耐久性に富んだ光量調整装置の提供が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。まず本発明はケーシング内に光源部と、この光源からの光をRGB3原色に分光する分光部と、画像データ部からの信号に基づいて画像を形成する画像形成部と、上記分光部から画像形成部に照射した光を投光する投光部とから構成されたプロジェクタ装置及び上記ケーシングに内蔵され上記光源と分光部との間に配置された光量調整装置、並びに上記ケーシングの内部若しくは外部に一体的に取付けられ、所定方向のエリア内に人物が存在するか否かを検出する人物感知センサから成るセンサ部とから構成される。
【0017】
上記各構成について説明する。プロジェクタへの画像入力の方法としてはRGB信号、コンポーネント信号、ハイビジョン信号、ビデオ信号等があり、RGB信号は例えばコンピュータの画像出力端子からプロジェクタに信号を送る場合であり、コンポーネント信号はDVDプレーヤ、ハイビジョン信号はハイビジョンテレビなどのチューナ、ビデオ信号はビデオデッキなどの出力端子とプロジェクタ装置とを接続する。そしてこのようなプロジェクタ装置は種々のものが知られているがその一例として図2に画像形成部(画像形成手段)として液晶パネルを用いた場合のレイアウト構成を示す。
【0018】
図2に示すHはプロジェクタ、Sは画像を投影する為のスクリーンである。プロジェクタHには投写のための光源1が備えられ、メタルハイライドランプ、高圧水銀ランプ、NSHランプ、キセノンランプ、VIPランプ等の光源ランプが適用される。そして光源1から射出された光は対物面の反射鏡2によって集光され、インテグレータレンズ3、4でほぼ平行光とし斑の少ない光にした後、光量調整装置Eにより最適な明るさに光量調整される。
【0019】
この光は液晶パネルへの集光効率と周辺光量比を改善するインテグレータレンズ4を通過し、反射ミラー12aによりほぼ直角に折り曲げられる。この光は分光ミラーによってR、G、B三原色に分岐されるが、まずG光とR光を透過させB光のみを反射させる特性を持ったダイクロイックミラー10aにより反射分離されたB光は、さらに反射ミラー12bを介して集光レンズ5aに導かれ平行光に集光されて液晶パネル8を透過しB光の画像として合成プリズム11に至るように構成されている。
【0020】
また、1段目のダイクロイックミラー10aを透過したG光とR光は、R光を透過させG光を反射させる特性を持った2段目のダイクロイックミラー10bにより反射分離されたG光は、集光レンズ5bで平行光に集光され液晶パネル8を透過しG光の画像として合成プリズム11に至る。
【0021】
さらに2段目のダイクロイックミラー10bを透過したR光は、2枚の反射ミラー12c、12dを介して集光レンズ5cに導かれ平行光に集光されて液晶パネル8を透過しR光の画像として合成プリズム11に至る。そこで合成プリズム11にはR、G、B三原色が1つに合成されカラー画像として投影レンズ9に導かれ、この投影レンズ9で適宜拡大され前方のスクリーンSに投写される。
【0022】
次に、図3に基づいて上述の光源1とインテグレータレンズ3と光量調整装置Eとの配置関係について説明する。図3において、1は光源、2は放物面反射鏡、3はインテグレータレンズ、Eは光量調整装置を示している。
【0023】
そこで光源1から射出された光束は、放物面反射鏡2で反射集光された状態で、図示のようにインテグレータレンズ3に照射される。インテグレータレンズ3は先に説明した様に光の斑を少なくすると共に中央部には光を透過させる矩形領域3aが形成されている。
【0024】
従って射出照射された光束は矩形領域3aでスクリーン投写に不要な周辺光をカットされて光量調整装置Eに照射される。この光量調整装置Eの光路開口510は、光量調節羽根200が全開放時の開口径より大きく、また光量調節羽根200の最大開口径は前記の矩形領域3aを透過する領域より小さく設定されている。
【0025】
そこで光量調節羽根200は後述するように光路開口510に複数枚の羽根部材を開閉調整自在に配置して構成されるがこの羽根部材はステンレス材、SK材等の金属材を用いると共に、前記熱を吸収しないように表面がクロムメッキ、ニッケルメッキ等の光沢メッキが施されている。このように羽根部材を金属薄板で構成したのは矩形領域3aを通過した光はフィルタ3で赤外線カットされるがまだ相当に高温である為に熱による変形を防止する為である。
【0026】
次に、上記光量調整装置Eについて説明すると図4に分解斜視図で示すように、100は押え板、200は光量調節羽根、300は保護カバー、400は光量調節羽根を駆動する伝動リング部材、500は基板、600は伝動リング部材を所定方向に作動する作動レバー、700は作動レバーを駆動する駆動モータ(電磁駆動手段)である。これ等は、基板500の上に順次重ねて組み立てられている。
【0027】
つまり、円板形状など適宜形状の基板に羽根部材から成る光量調節羽根200と、この調整手段200を開閉する伝動部材(図示のものは伝動リング部材)400と、この伝動部材400を駆動する駆動モータ700をそれぞれ取付け、この基板500に押え板100を取付ける。従って上記各構成部品は基板500と押え板100との間に収容保持されることとなる。
【0028】
前記基板500は中央に光路開口510を形成し、その光路開口510の外側同心円上に凹溝520を設けその溝底に突起ガイドレール525を形成し伝動リング部材(伝動部材)400を回動自在に支持する。さらにその外側同心円上の等分割された位置にそれぞれ植設された光量調節羽根200の回転中心となる支軸530と、それぞれの支軸530の近傍で光量調節羽根(羽根部材)200の作動を妨げることが無い位置に押え板をネジ止めするための止め孔550と、外部に突出した駆動モータ700を支持するための止め孔542と逃げ孔544及び作動レバー600の後述する作動ピン620が貫通する扇形スリット546を形成した支持部540を備えている。尚、図中同一形状で示す支軸530は同一機能を有しており符号は省略している。
【0029】
伝動リング部材400は、中央に開口410を有し、基板500の凹溝520に回動可能に嵌合されている。また光量調節羽根200を揺動するためにリング平面上で円周等分割された位置に植設された作動ピン420と、基板500の支持部540側に突出したアーム430と、そのアーム430の先端部にスリット孔440を形成し、後述する作動レバー600の作動ピン620が嵌合する。
【0030】
光量調節羽根200は、複数枚(図示のものは6枚)の羽根部材から構成され、各羽根部材の端部に基板500の支軸530と嵌合し回動自在となる嵌合孔210と、伝動リング部材400の作動ピン420が嵌合するスリット孔220と、図示の様に積層される各羽根部材先端部に相互の羽根部材を所定の間隔で支える突起230とを備えている。尚、図4に示す同一形状は同一機能を有しており符号は省略している。
【0031】
押え板100は、中央に基板500の光路開口510と同等径の光路開口110を有したリング形状に形成され、伝動リング部材400と光量調節羽根200を基板500に対し回動可能に保持及び保護するために基板500から一定の間隔を保って基板500に固定するための取付け部120と、伝動リング部材400の作動ピン420の逃げ用スリット孔130と、基板500の支軸530の逃げ孔140を形成している。
【0032】
作動レバー600は一端に駆動モータ700の支軸710に嵌合固定する嵌合孔610と、他端先端部に形成された作動ピン620を有し、作動ピン620は伝動リング部材400のスリット孔440に嵌合し駆動モータ700の駆動を伝動リング部材400に伝達する。
【0033】
駆動モータ700は、図5で説明すると前述の作動レバー600と外部中央で嵌合する回転軸710と、回転軸710が貫通するマグネットロータ720と、マグネットロータ720を回転可能に支持する回転軸方向上下又は左右に二分割されたコイル枠730と、コイル枠730の外周に巻廻された伝導コイル740と、外部との磁気的影響をカットするヨーク750と、カバー770、780と、カバー770と一体成形され、基板500に固定支持される固定部760を備えている。
【0034】
この他、駆動モータ700としては種々の電磁モータが採用可能であるが、図示のものはマグネットロータ720の周囲にその磁極方向と直交する方向に励磁コイルを巻回し、励磁コイルに電流を印加して生起した磁界でマグネットロータ720を所定角度回転させる。
【0035】
そして印加する電流の方向で時計方向か反時計方向かに回転させる。上記コイル枠730には駆動コイルと制動コイルを巻回し反対方向の電流を印加することによって、駆動コイルで回転したロータを制動コイルで停止することも可能であり、また上記コイル枠730には1個所若しくは数個所にホール素子を埋設することによってロータの磁極(磁界)を検出してロータの角波位置を検出することも可能である。
【0036】
従って羽根部材は、駆動コイルへの通電によって所定方向に回転し、その角度位置をホール素子で検出し制動コイルへの通電によって所定の位置に正確に停止され、羽根部材によって形成された口径に光量が大小調整されることとなる。
【0037】
次に、図4のような6枚の羽根部材で構成される光量調整部の組立工程を説明する。最初に基板500の凹溝520に伝動リング部材400を図4で示す状態位置で嵌め込みセットする。そしてその上から光量調節羽根200の第1の羽根部材を対向する位置にある基板500の支軸530に嵌合孔210を嵌合すると共に伝動リング部材400の作動ピン420にスリット孔220を嵌め込み、以下同様に順次上に重ねる様に第2の羽根部材、第3の羽根部材、第4の羽根部材、第5の羽根部材と重ね合せ、第6の羽根部材を同様に第5の羽根部材の上に重ね合せる際に図示の様に羽根の先端部が第1の羽根部材の下に位置するように重合せる。次に、上から押え板100を図示の状態で止めネジ160により6箇所をネジ止めして光量調整ユニット部を完成させる。つまり各羽根部材は基板500と押え板100との間に開閉(回動)自在に支持されることとなり、基板はそれぞれ扁平部材である基板500と押え板100とで構成されることとなる。
【0038】
また駆動モータ700の組立工程について図5で説明すると、最初に予め支軸710と焼結成形のマグネットロータ720をインサート成形で一体化したロータを外周凹溝に伝導コイル740が巻廻された上下若しくは左右二分割のコイル枠730により回動可能に包み込み、カバー770とカバー780で挟み込んだ状態でヨーク750を嵌合させた後に、支軸710の適宜位置に作動レバー600を嵌合固定して駆動モータ700を完成させる。
【0039】
そして、図4で示すように基板500の駆動モータ700の支持部540に位置する伝動リング部材400のスリット孔440に駆動モータ700に取付けられた作動レバー600の作動ピン620を嵌め込むと共に、保護カバー300を支持部540に対し伝動リング部材400と相対する反対面から、止めネジ310により駆動モータ700の固定部760と共に基板500に取付け固定することにより図5で示す光量調整装置が完成する。
【0040】
そこで図示の羽根部材は重なり合う羽根相互の摩擦を軽減する為次の配慮が施されている。つまり上述の基板を構成する基板500及び押え板100には少なくともその一方に羽根の運動を規制(案内)する案内面が設けられ、この面に沿って羽根が開閉運動するように構成する。そしてこの案内面は前記支軸の周縁部(近傍)に形成した第1案内面と前記光路開口の周縁部に形成された第2案内面とを備え、この第1案内面と第2案内面との間に光路の方向と直交する方向に一方が高く他方が低くなるような高低差を形成する。この高低差は基板表面を傾斜した平面或いは段差面に形成することによって構成する。これによって各羽根部材は光路の方向に所定角度傾斜して開閉することとなる。
【0041】
従って基板500と押え板100は、第1案内面と第2案内面の一方を高く形成したときには他方は低く形成する。図6に従って光量調節羽根200の組み込み状態について説明すると、まず光路開口510を形成する凹溝520の円周縁部で光量調節羽根200に接触する先端部が、基板500の平面基準X−Xに対し高さh1だけ突出し、また支軸530を植設する部分で光量調節羽根200に接触する段部が、平面基準X−Xに対し高さh2(h2>h1)だけ突出している。
【0042】
一方、前記基板500の円周縁部の突出先端部に対峙し絞り加工で形成された規制突起150で光量調節羽根200に接触する先端部が、平面基準X−Xに平行な押え板100の平面基準Y−Yに対し高さh3だけ突出し、また支軸530が嵌合する絞り加工で形成された逃げ孔140で光量調節羽根200に接触する先端部が、平面基準Y−Yに対し高さh4(h4>h3)だけ突出している。
【0043】
従って、光量調節羽根200の各羽根部材は基板500の平面基準X−Xに対し、傾き方向は異なるが、絶対値は等しい傾斜αだけ傾いた姿勢で基板500にセットされ、それぞれ異なる平面上で回動動作する。この結果、光量調節羽根200の各羽根部材の6枚は図6(a)で示すように密着すること無く間隔は一様ではないが、ある間隔を隔て保持され回動することになり、各羽根部材同士の接触部分が激減し、作動時に互いの面が密着して擦れることで発生する騒音を抑えることが出来る。
【0044】
次に図7に於いて、光量調節羽根200について説明すると、羽根部材はステンレス材、SK材等の薄い金属シート板をプレス加工で打ち抜き成形している。その際に基板500の支軸530と嵌合孔210および、伝動リング部材400の作動ピン420とスリット孔220は、それぞれ嵌合摺動するため、支軸530または伝動リング部材400の作動ピン420が羽根部材のプレス破断面に当り削れて耐久性に悪影響を与える。
【0045】
このため具体的には図示するように穴側をバーリンク加工することにより、そのプレス破断面端部が基板500の支軸530と伝動リング部材400の作動ピン420に直接接触しないようにし、かつ接触面積を拡大することで接触部分が摩耗し難くなり耐久性を増すことが可能となる。
【0046】
同様に図8に示す伝動リング部材400のスリット孔440の形状について説明すると、伝動リング部材400はアルミ板材をプレス加工成形している。その際にスリット孔440のスリット側部をバーリング加工により板厚t1を板厚t2(t1<t2)相当に加工したもので、この加工により作動レバー600の作動ピン620との接触面積が拡大し、作動時の擦れ合いに対して作動ピン620がスリット孔440の側端面で摩耗し難くなり耐久性を増すことが出来る。
【0047】
次に上述の羽根部材200を開閉駆動する制御回路について説明する。上述の各羽根部材には光路開口510の周囲に回動自在に配置したリング状の伝動部材400が連結してあり、この伝動部材400には前述の駆動モータ700が連結されている。そこで駆動モータ700を構成する励磁コイル740に電源を供給するとマグネットロータ720が所定方向に回転し、ロータの回転軸710に取付けた作動レバー600が上記伝動部材400を回動するようになっている。
【0048】
そして図9に示すように励磁コイル740への電源制御回路は、前記マグネットロータの角度位置を検出した検出値と、後述するプロジェクタ装置の適正な光量調整レベル値と、この両者を比較して羽根位置を移動する光量調整信号と、この光量調整信号とロータの位置検出値とを比較する差動増幅器とこの差動増幅器によって前記励磁コイルに駆動電流を供給する電源回路とから構成されている。
【0049】
図9においてINはプロジェクタ装置の制御回路から伝達された光量調整信号の入力端子を示し、OUTは前記ロータの角度位置を検出するホール素子HSの検出値を増幅器Q3で増幅して上記制御回路の伝達する出力端子である。+Vは電源制御回路Dの印加電圧、Gは接地端子で励磁コイルに接地されたグランドとの間で所定電圧を印加する。図中Q1乃至Q3はオペアンプで作動増幅器を構成し、L1は励磁コイルを構成する駆動コイル、L2は制動コイルを示す。
【0050】
一方、前述のプロジェクタ装置にはそのケーシングに次の構造の人物検知センサを内蔵若しくは外付けされている。人物検知センサS0は所定範囲(領域)内に人物(鑑賞者、以下同様)が存在するか否かを検出するセンサは種々のものが知られ、例えば人物から発する赤外線を検知しそのエネルギー分布の変化から人物の移動を捉えて判別する焦電センサ、或いは人物に向けて超音波を発信しその反射波のドップラー効果を捉えて判別する超音波センサを使用する。
【0051】
図10は人物検知センサS0の検知領域を、図11は人物検知センサS0からの出力信号を処理する制御回路をそれぞれ示す説明図である。また図示のものは人物検知センサとして焦電センサを用いた例である。図10において焦電センサS0はプロジェクタ装置の外装ケーシング13にアタッチメントとして着脱自在に取付けられ、3つの焦電センサS01、S02、S03でエリアAR1、AR2、AR3を検出するようになっている。
【0052】
各焦電センサS01、S02、S03には図示しないが集光レンズが設けられ、外装ケーシング13を中心に周囲360度内で人物の存在を感知する。そして各焦電センサS0の検出値はそれぞれ増幅回路S1で増幅しA/D変換する。各焦電センサSOからのA/D変換値は比較回路S3で基準値と比較され、制御CPU(S2)に送られる。制御CPU(S2)はこの比較回路S3からの比較データを受けて、各センサの何れか少なくとも1つに人物が存在するか否かを判断する。制御CPU(S2)は人物が存在すると判断したときは後述の第1の制御モードを、存在しないときは第2の制御モードをそれぞれ実行する。制御CPU(S2)はプロジェクタ装置の画像形成部に画像信号を所定周期で画像データ記憶部から順次転送するのと同時に画像データから輝度を抽出する。この画像データから抽出した輝度情報に応じて光量制御値を設定する。
【0053】
このとき制御CPU(S2)は光量制御値の設定を予め設定した第1の周期で実行する(第1の制御モード)か、第2の周期の周期で実行する(第2の制御モード)。この光量制御値設定の周期は装置仕様に応じて予め設定し、第1の制御モードの周期は例えば1/60秒、第2の制御モードの周期はこれと異なる値で例えば1/30秒に設定する。尚、この第2の周期の設定は次のいずれかを選択する。
(1)第2の周期の単位時間を無限時間とし、その制御は前述の光量制御回路の供給電流を遮断する。
(2)第2の周期の単位時間を第1の周期の単位時間を長い値で例えば第1の単位時間を1/60秒、第2の単位時間を1/30秒に設定する。
(3)第2の単位時間を複数の単位時間から選択して設定する。つまり、前記焦電センサS01、S03が人物を検出しないとき、即ちスクリーンから近距離に観賞者が存在せず焦電センサS02が人物を検知したとき、即ち遠距離に観賞者が存在するときは、例えば1/30秒に設定しセンサS01、S02、S03いずれも人物を検知しないとき即ち観賞者が存在しないときには単位時間を無限時間とし光量調節を実行しないように設定する。この場合の制御は電磁駆動手段への供給電流を遮断する。
【0054】
そして、上記各回路の構成について説明すると、プロジェクタHの制御回路から投影する画像の光量を調整するための光量調整信号が入力端子INに入力される。一方、ホール素子HSによりその時点での光量調整装置Eの光量調整レベル信号が検出され作動増幅器Q3で増幅され出力されている。この結果、この二つの光量調整信号が回路点E1において比較され、その電位差により作動増幅器Q1及び作動増幅器Q2の電位差分に相当する正負いずれかの駆動電流が駆動コイルL1に流れ図5の駆動モータ700が回転される。
【0055】
この際に、制動コイルL2にマグネットロータ720の回転に伴って変化する磁気特性により、その変化量に応じた制動電流が制動コイルL2に流れマグネットロータ720の回転に制動をかけると同時に、ホール素子HSの検出出力はロータの回転に伴って変化し、先の回路点E1の電位差が無くなったところで駆動モータ700の回転が停止し適正な光量調整が行なわれる。
【0056】
この駆動に際し、駆動コイルL1の両端間に接続されたコンデンサC0<バイパスフィルタ>により駆動コイルL1への駆動電流供給開始直後の変化が抑えられることによって、駆動開始直後のみ駆動モータ700の回転が抑えられ光量調整装置Eの光量調整速度が減速させられることから、動き始めの基板500と光量調節羽根200と伝動リング部材400と駆動アーム600との連結部のガタ付きや互いに接触する際の衝撃等により発生する騒音が軽減される。
【0057】
光量調整装置では前述のように励磁コイル(駆動コイルと制動コイル)に電流が印加され、所定の位置に羽根部材が移動する。かかる過程で本発明は、光路開口に臨ませた羽根部材を開閉制御して開口径を大小調整する駆動装置(駆動モータ)には次のように電源が供給される。
【0058】
まず前記構成の駆動コイルL1には電源電圧が印加されている。この電源電圧はホール素子などの位置検出センサでロータの角度位置(羽根部材の開閉位置)を検出した検出値と、この検出値とプロジェクタ装置で所定の光量調節値とを比較し両者が異なる場合には光量調節信号を発し作動増幅器Q1、Q2を介して駆動コイルL1に駆動電流を供給する。
【0059】
そこで図9及び図11に基づいてプロジェクタ装置の動作を説明すると、装置電源をONし光源ランプを点灯する。次いで画像調整を行った後画像データを転送しスクリーン上に投射する。この画像データの転送は制御CPU(S2)の基準クロックに基づいて設定された周期で各画像データを画像形成部に送る。このデータの転送と同時に制御CPUは輝度データを取得して先の画像の輝度と比較し、光量調整値を設定する。この光量調整値は連続する画像間の輝度変化を算出し、両者に差異がある場合には電磁駆動手段の制御回路に光量調整信号を送る。このような動作と並行して制御CPU(S2)は焦電センサS01、S02、S03の状態信号を監視し各センサが検知エリアに人物が居るか否かを出力値と基準値を比較して判断する。
【0060】
各検知エリアAR1、AR2、AR3に人物がいないと判断したときは制御CPUは第2の動作モードを選択する。この第2の動作モードは次のいずれかで実行する。第1は検知エリアのいずれにも人物が存在しないと判断したとき、つまり画像はスクリーン上に投影されているが鑑賞者が居ない状態のときその動作を停止する。これによって光量調整羽根は遮断される前の状態に維持される。尚この停止に替えて光量調整の周期を遅くすることも可能であり、第1の動作モードの単位時間がより長い単位時間に設定する。次に第2は検知エリアが比較的近距離である焦電センサAR1、AR3の検出値が人物を検知せず、検知エリアが比較的遠距離である焦電センサAR2が人物を検出したときは、前述の電磁駆動手段の供給電流を遮断するか、或いは光量調整の周期を遅くする。
【0061】
このように制御することによって長時間撮影状態を継続するプロジェクタ装置の使用環境下で電磁駆動手段および光量調節羽根の耐久性を向上させ故障などの不具合を未然に防止することが出来る。又光量調節羽根の動作音による騒音を防止することが可能となる。
【0062】
また、図示の光量調整装置はプロジェクタ装置の光源と像形成手段との間に配置する場合について説明したが、この光量調整装置は光源から投光手段に至る光路中に配置されれば良く、例えば投光装置のレンズ部に内蔵しても良い。
【0063】
また、前記制御手段は、赤外線センサからの信号で所定領域に人物が存在しないときには前記光量調整羽根を第2の制御モードで制御するのと同時に前記光源の光量を消灯或いは減光するように構成することも可能である。この場合は光源ランプに供給する電源をOFFするスイッチ手段を設けるか、或いは光源ランプに供給する電源の電圧を低減する構成を採用すれば良い。尚、図示実施例では投光手段から反射型スクリーンに投影するフロントプロジェクタについて本願発明を説明したが、投光手段から透過型スクリーンに投影して背面側から鑑賞するリアプロジクションTV型プロジェクタであっても同様である。この場合は前記赤外線センサをスクリーンの背面側の鑑賞エリアに人物が存在するか否かを検出するように配置する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本願発明に係わるプロジェクタ装置のシステム構成を示す説明図。
【図2】本願発明に係わるプロジェクタ装置の概略構成図。
【図3】本願発明に係わる光量調整装置のレイアウト説明図。
【図4】光量調整装置の組立分解斜視図。
【図5】図4の装置の側断面図。
【図6】図5の装置の一部を拡大して示した説明図。
【図7】図5の装置の羽根部材の重ね合せ状態の説明図とその一部の断面を示す説明図。
【図8】図4の装置の伝動部材を示す斜視図であり、(a)はスリット孔の断面形状を示し、(b)は(a)とは異なるスリット孔の形状を示す断面図。
【図9】本願発明に係る光量調整装置を駆動する光量調整回路図。
【図10】人物検知センサの検知領域を示す説明図。
【図11】人物検知センサからの出力信号を処理する制御回路示す説明図
【符号の説明】
【0065】
H プロジェクタ
1 光源
2 反射鏡
3、4 インテグレータレンズ
5a、5b 集光レンズ
8 液晶パネル
9 投影レンズ
10a、10b ダイクロイックミラー
11 合成プリズム
12a、12b、12c、12d 反射ミラー
13 外装ケーシング
S スクリーン
E 光量調整装置
100 保持板(押え板)
200 光量調節羽根(羽根部材)
300 保護カバー
400 伝動リング部材(伝動手段)
500 基板
510 光路開口
600 作動アーム
700 駆動源(駆動モータ)
D 光量調整回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶パネルその他の像形成手段と、
上記像形成手段に光を照射する光源と、
上記像形成手段からの光を投影する投射手段とを備えたプロジェクタ装置に搭載され上記光源からの光を上記像形成手段の輝度変化に応じて光量調整する光量調整装置であって、
上記光源から投射手段に至る光路中に配置され光路開口を有する基板と、
上記基板に移動自在に取付けられ上記光路開口を大小に調節する光量調節羽根と、
この光量調節羽根を開閉駆動する電磁駆動手段と、
この電磁駆動手段に制御電流を供給する制御手段とから構成され、
上記制御手段は、上記像形成手段の輝度変化に応じて予め定めた所定周期で上記光量調節羽根を開閉駆動する第1の制御モードと、
上記投射手段からの投影像を鑑賞する人物の存在を識別するセンサ手段からの信号で上記電磁駆動手段を非作動状態若しくは上記の所定周期と異なる周期で上記光量調節羽根を駆動制御する第2の制御モードと、
を有することを特徴とするプロジェクタ用光量調整装置。
【請求項2】
前記第1の制御モードにおける動作周期の単位時間に対し前記第2の制御モードにおける動作周期の単位時間が長くなるようにそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用光量調整装置。
【請求項3】
前記センサ手段は前記投射手段からの映像を鑑賞可能な所定領域に人物が存在するか否かを検出する赤外線センサであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用光量調整装置。
【請求項4】
前記光量調節羽根は、複数枚の羽根部材で構成されこの羽根部材は前記基板に形成された光路開口の開口径を大小に調整することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用光量調整装置。
【請求項5】
前記赤外線センサは、赤外線エネルギーの分布変化で人体の存在を検知可能な焦電センサから構成されていることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ用光量調整装置。
【請求項6】
液晶パネルその他の像形成手段と、
上記像形成手段に光を照射する光源と、
上記像形成手段からの光を投影する投射手段と、
上記光源から上記投射手段に至る光路中に配置された光路開口を有する基板と、
上記基板に移動自在に取付けられ上記光路開口を大小に調節する光量調節羽根と、
この光量調節羽根を開閉駆動する電磁駆動手段と、
この電磁駆動手段に制御電流を供給する制御手段と、
上記投射手段からの映像を鑑賞可能な所定領域に人物が存在するか否かを検出する赤外線センサとを備え、
上記制御手段は、上記像形成手段の輝度変化に応じて予め定めた所定周期で上記光量調節羽根を開閉駆動する第1の制御モードと、
上記赤外線センサからの信号で上記電磁駆動手段を非作動状態若しくは上記の所定周期と異なる周期で上記光量調節羽根を駆動制御する第2の制御モードとを有することを特徴とするプロジェクタ装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記赤外線センサからの信号で前記光源を消灯若しくは発光量を低減することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−189467(P2006−189467A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−381490(P2004−381490)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000231589)ニスカ株式会社 (568)
【Fターム(参考)】