説明

免疫応答調整剤を含有する製剤

イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、およびピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体から選択される免疫応答調整剤などの免疫応答調整剤(IRM)を含む水性(好ましくは、噴霧可能な)製剤での医薬製剤が提供される。一実施形態において、この水性製剤は、アレルギー性鼻炎、ウイルス感染、副鼻腔炎、および喘息の治療および/または予防に有利である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2003年8月5日出願の米国特許仮出願第60/493,109号に対して優先権を主張する。
【0002】
本発明は、例えば、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、およびチアゾロナフチリジンアミンから選択される調整剤など、少なくとも1種類の免疫応答調整剤を含む医薬製剤に関する。本発明の実施形態は、(好ましくは噴霧可能な)水溶液に関する。本発明の他の実施形態は、水性製剤を使用する様々な方法に関する。
【背景技術】
【0003】
多くのイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、およびチアゾロナフチリジンアミン化合物は、潜在的な免疫賦活活性、抗ウイルスおよび抗腫瘍(抗癌を含む)活性を示しており、ワクチンアジュバントとしてTH2媒介性疾患の治療に有用であることも示されている。以降、これらの化合物は総称して、「IRM」(免疫応答調整剤)化合物と呼ばれる。
【0004】
これらのIRM化合物の免疫賦活活性のメカニズムは、本質的部分において、種々の重要なサイトカイン(例えば、インターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子等)の誘導による免疫応答の増強によると考えられる。かかる化合物は、特定の単球/マクロファージ由来サイトカインの迅速な放出を刺激することが示されており、B細胞を刺激して、これらのIRM化合物の活性において重要な役割を担う抗体を分泌することもできる。これらの化合物に対する主な免疫賦活応答のうちの1つは、急性抗ウイルスおよび抗腫瘍活性において非常に重要であると考えられる、インターフェロン(IFN)α産生の誘導である。さらに、例えば、腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン−1(IL−1)、IL−6、およびIL−12などの他のサイトカインのアップレギュレーションもまた、潜在的に有利な活性を有し、かつこれらの化合物の抗ウイルスおよび抗腫瘍特性に寄与すると考えられている。
【0005】
IRMの有利な作用のいくつかが知られているが、特定の位置で特定の症状を治療するために、IRM化合物を局所適用することによる治療上の利点を提供する能力は、様々な因子によって妨げられる。これらの因子としては、例えば、製剤が適用される皮膚または粘膜表面の刺激、製剤の線毛クリアランス、製剤の洗い流し(formulation wash away)、製剤中のIRM化合物の不溶性および/または分解、製剤の物理的不安定性(例えば、成分の分離、活性成分の濃縮、沈殿/凝集等)、および不十分な浸透が挙げられる。したがって、この種類の化合物から治療上の最大の利点を提供する、新規な方法および製剤が引き続き必要とされている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、水性製剤およびその使用方法に関する。かかる製剤は噴霧可能であることが好ましい。親水性粘度向上剤が免疫応答調整剤に共有結合しないという条件で、かかる製剤は:免疫応答調整剤;水;および親水性粘度向上剤;を含み、その製剤は、室温で溶液であり、かつ室温で100センチポイズ(cps)未満の粘度を有する。本発明の製剤は、免疫応答調整剤化合物に対して望ましい賦形剤を提供することができ、それによって、製造が容易になり、特に粘膜組織上での免疫応答調整剤の滞留時間を増大することができる。
【0007】
他の実施形態において、本発明は、親水性粘度向上剤が免疫応答調整剤に共有結合しないという条件で、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体、およびその組み合わせからなる群から選択される免疫応答調整剤;水;およびセルロースエーテル、多糖類ガム、アクリル酸ポリマー、およびその組み合わせからなる群から選択される親水性粘度向上剤;を含む、噴霧可能な水性製剤を提供し;その製剤は、室温で溶液であり、かつ室温で100センチポイズ(cps)未満の粘度を有する。
【0008】
本発明は、本発明の製剤を使用する方法も提供する。一実施形態において、本発明は、対象の鼻腔に免疫応答調整剤を送達する方法を提供する。その方法は、親水性粘度向上剤が免疫応答調整剤に共有結合しないという条件で、免疫応答調整剤;水;および親水性粘度向上剤;を含む製剤であって、室温で溶液であり、かつ室温で100センチポイズ(cps)未満の粘度を有する製剤を選択する工程と、選択された製剤を鼻腔内に適用する工程と、を含む。
【0009】
本発明の他の方法は、対象(通常、動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒト)の鼻腔内に本発明の製剤を適用(例えば、噴霧)することによってアレルギー性鼻炎を治療および/または予防する方法に関する。本発明の他の方法は、対象(通常、動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒト)の鼻腔内に本発明の製剤を適用(例えば、噴霧)することによってウイルス感染を治療および/または予防する方法に関する。本発明の他の方法は、対象(通常、動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒト)の鼻腔内に本発明の製剤を適用(例えば、噴霧)することによって副鼻腔炎を治療および/または予防する方法に関する。本発明の他の方法は、対象(通常、動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはヒト)の気道内に本発明の製剤を適用(例えば、噴霧)することによって喘息を治療および/または予防する方法に関する。
【0010】
本発明は、対象を抗原に対して脱感作する方法も提供する。この方法は、対象が抗原に感作された後に、対象を抗原に対して脱感作するのに有効な量で、本発明の製剤中のIRM化合物を対象に投与することを含む。IRM化合物は、抗原に対して対象が再暴露される少なくとも4時間前に、対象に投与されることが好ましい。
【0011】
「溶液」という用語は、その組み合わせが分子レベルまたはイオンレベルで均一であるように、単一相全体に均一に分散された2種類以上の物質の組み合わせを意味する。
【0012】
「含む」という用語およびその変形形態は、これらの用語が明細書および特許請求の範囲において示される場合の制限的な意味を有するものではない。
【0013】
本明細書で使用される、「1つ」、「1種類」、「その」、「少なくとも1つの(少なくとも1種類の)」、および「1つまたは複数の(1種または複数種の)」は区別なく使用される。したがって、例えば、1つの免疫応答調整剤を含む水性製剤は、「1種または複数種の」免疫応答調整剤を含む製剤であることを意味すると解釈される。同様に、「1種類の」親水性粘度向上剤を含む製剤は、その製剤が「1種または複数種の」親水性粘度向上剤を含むことを意味すると解釈される。
【0014】
本明細書において、終点による数値範囲の詳述は、その範囲内に包含されるすべての数を含む(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5等を含む)。
【0015】
本発明の上記の概要は、本発明の開示される実施形態のそれぞれ、または本発明のすべての実施を説明することを意図するものではない。以下の説明によって、さらに詳しく、例示的な実施形態が例証される。本出願全体を通じていくつかの箇所において、実施例の一覧によって指導がなされており、その実施例は種々の組み合わせで使用することができる。それぞれの場合において、記載の一覧は、代表的なグループとしてのみ役割を果たし、排他的な一覧として解釈されるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、水性(好ましくは、噴霧可能な)製剤およびその使用方法を提供する。かかる製剤は、その親水性粘度向上剤が免疫応答調整剤に共有結合しないという条件で、免疫応答調整剤(IRM);水;および親水性粘度向上剤;を含み、その製剤は、室温で溶液であり、かつ室温で100cps未満の粘度を有する。
【0017】
かかる製剤は、室温(つまり、25℃〜30℃)で溶解状態である。つまり、この製剤は、その組み合わせが分子レベルまたはイオンレベルで均一であるように、単一相全体に均一に分散された2種類以上の物質を含む。さらに、かかる製剤は、室温にて粘度が十分に低い(100センチポイズ(cps)未満)。このような低粘度レベルでは、組成物は通常、かつ好ましくは噴霧可能である。この内容において、「噴霧可能な」とは、Encyclopedia of Pharmaceutical Technology,Second Edition,856−860,Marcel Dekker,Inc.,2002に記載されている装置など、従来のポンプスプレー装置を使用して、製剤を送達することができることを意味する。
【0018】
好ましい製剤は噴霧可能な溶液であるが、それらは、噴霧によって対象に投与しなくてもよい。つまり、本発明の製剤は、噴霧、注入、吸入等による種々の方法で対象(例えば、哺乳動物、特にヒト)に投与することができる。この製剤は、例えば鼻腔内、腹腔内、局所、経口投与、吸入(例えば、ネブライザーまたはスプレーポンプアトマイザー)による気管内投与、または皮下投与することができる。
【0019】
好ましくは、本発明の製剤は、哺乳動物の鼻腔内に噴霧することによって鼻腔内投与される。特定のIRM化合物、IRM化合物濃度、および製剤の組成に応じて、IRM化合物の治療効果は、鼻腔の表層のみに及ぶか、または表面下の組織に及ぶ。いくつかの実施形態において、上記の製剤は、IRMの望ましくない全身吸収がなく、所望の治療効果を得るのに十分な時間、適用するのに特に有利である。
【0020】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、正に荷電した免疫応答調整剤である。したがって、特定の実施形態において、親水性粘度向上剤は、負に荷電している。
【0021】
IRM化合物
本発明の製剤において使用するのに適している好ましいIRM化合物は、好ましくは、5員窒素含有複素環に縮合した2−アミノピリジンを有する化合物を含む。IRM化合物として機能することが知られている他の有機小分子もまた、本発明の製剤での使用に適している。
【0022】
特定のIRMは、例えば、米国特許第4,689,338号明細書;同第4,929,624号明細書;同第4,988,815号明細書;同第5,037,986号明細書;同第5,175,296号明細書;同第5,238,944号明細書;同第5,266,575号明細書;同第5,268,376号明細書;同第5,346,905号明細書;同第5,352,784号明細書;同第5,367,076号明細書;同第5,389,640号明細書;同第5,395,937号明細書;同第5,446,153号明細書;同第5,482,936号明細書;同第5,693,811号明細書;同第5,741,908号明細書;同第5,756,747号明細書;同第5,939,090号明細書;同第6,039,969号明細書;同第6,083,505号明細書;同第6,110,929号明細書;同第6,194,425号明細書;同第6,245,776号明細書;同第6,331,539号明細書;同第6,376,669号明細書;同第6,451,810号明細書;同第6,525,064号明細書;同第6,545,016号明細書;同第6,545,017号明細書;同第6,558,951号明細書;同第6,573,273号明細書;同第6,656,938号明細書;同第6,660,735号明細書;同第6,660,747号明細書;同第6,664,260号明細書;同第6,664,264号明細書;同第6,664,265号明細書;同第6,667,312号明細書;同第6,670,372号明細書;同第6,677,347号明細書;同第6,677,348号明細書;同第6,677,349号明細書;同第6,683,088号明細書;同第6,756,382号明細書;欧州特許第0 394 026号明細書;米国特許公開第2002/0016332号明細書;同第2002/0055517号明細書;同第2002/0110840号明細書;同第2003/0133913号明細書;同第2003/0199538号明細書;および2004/0014779号明細書;および国際特許公開第04/058759号パンフレットに開示される分子などの、有機小分子(例えば、大きな生体タンパク質、ペプチド等とは対照的に、約1000ダルトン未満、好ましくは約500ダルトン未満の分子量)である。
【0023】
本発明で使用するのに適しているIRM化合物は好ましくは、5員窒素含有複素環に縮合した2−アミノピリジンを有する化合物を含む。かかる化合物としては、例えば、限定されないが、例えばアミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換イミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、および6−、7−、8−、もしくは9−アリールまたはヘテロアリール置換イミダゾキノリンアミンなどの置換イミダゾキノリンアミンを含むイミダゾキノリンアミン;限定されないが、アミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンエーテル、およびチオエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミンを含むテトラヒドロイミダゾキノリンアミン;限定されないが、アミド置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミド置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンアミン、アリールエーテル置換イミダゾピリジンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾピリジンアミン、アミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンエーテル、およびチオエーテル置換イミダゾピリジンアミンを含むイミダゾピリジンアミン;1,2−架橋イミダゾキノリンアミン;6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン;イミダゾナフチリジンアミン;イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン;オキサゾロキノリンアミン;チアゾロキノリンアミン;オキサゾロピリジンアミン;チアゾロピリジンアミン;オキサゾロナフチリジンアミン;チアゾロナフチリジンアミン;およびピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体が挙げられる。
【0024】
例示的なIRM化合物
本発明の特定の実施形態において、IRM化合物は、以下の式I〜V:
【化1】

(式中、R11は、炭素原子1〜10個のアルキル、炭素原子1〜6個のヒドロキシアルキル、そのアシルオキシ部位が炭素原子2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、かつそのアルキル部位が炭素原子1〜6個を含有するアシルオキシアルキル、ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルから選択され、前記ベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基が、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシおよびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環が前記部位のうち2つによって置換される場合には、前記部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とし;
21は、水素、炭素原子1〜8個のアルキル、ベンジル(フェニル)エチルおよびフェニルから選択され、そのベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基は、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシおよびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環が前記部位のうち2つによって置換される場合には、前記部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とし;
1はそれぞれ独立して、炭素原子1〜4個のアルコキシ、炭素原子1〜4個のアルキルから選択され、nは、0〜2の整数であり、ただし、nが2である場合には、前記R1基は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とする);
【化2】

(式中、R12は、炭素原子2〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルケニル、炭素原子2〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルケニルから選択され、その置換基が、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルおよび炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル;および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換された、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択され;
22は、水素、炭素原子1〜8個を含有する直鎖または分枝鎖アルキル、ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルから選択され、そのベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基は、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキル、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルコキシ、およびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環がかかる2つの部位によって置換される場合には、その部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とし;
2はそれぞれ独立して、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルから選択され、nは0〜2の整数であり、ただし、nが2である場合には、前記R2基は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とする);
【化3】

(式中、R23は、水素、炭素原子1〜8個の直鎖または分枝鎖アルキル、ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルから選択され、そのベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基は、炭素原子1〜4個の直鎖または分枝鎖アルキル、炭素原子1〜4個の直鎖または分枝鎖アルコキシ、およびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環がかかる2つの部位によって置換される場合には、その部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とし;
3はそれぞれ独立して、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルから選択され、nは0〜2の整数であり、ただし、nが2である場合には、前記R3基は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とする);
【化4】

(式中、R14は、−CHRxy(Ryが水素である場合に、Rxが、炭素原子1〜4個のアルコキシ、炭素原子1〜4個のヒドロキシアルコキシ、炭素原子2〜10個の1−アルキニル、テトラヒドロピラニル、そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、かつそのアルキル部位が炭素原子1〜4個を含有するアルコキシアルキル、または2−、3−、もしくは4−ピリジルであることを条件として、およびRyが炭素間結合である場合に、RyおよびRxが共に、ヒドロキシおよび炭素原子1〜4個のヒドロキシアルキルから独立して選択される1つまたは複数の置換基で任意に置換されるテトラヒドロフラニル基を形成することを更なる条件として、Ryは、水素または炭素間結合である)であり;
24は、水素、炭素原子1〜4個のアルキル、フェニル、および置換フェニル(その置換基が、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから選択される)から選択され;
4は、水素、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルから選択される);
【化5】

(式中、R15は、水素;炭素原子1〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルおよび炭素原子1〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルキル(その置換基が、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換される炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択される);炭素原子2〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルケニルおよび炭素原子2〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルケニル(その置換基が、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換される炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択される);炭素原子2〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルケニルおよび炭素原子2〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルケニル(その置換基が、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換される炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択される);炭素原子1〜6個のヒドロキシアルキル;アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、そのアルキル部位が炭素原子1〜6個を含有する);アシルオキシアルキル(そのアシルオキシ部位が、炭素原子2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、そのアルキル部位が、炭素原子1〜6個を含有する);ベンジル;(フェニル)エチル;およびフェニル;から選択され、前記ベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基は、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環が前記部位のうち2つによって置換される場合には、その部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有することを条件とし;
25は、次式:
【化6】

(式中、RSおよびRTが、水素、炭素原子1〜4個のアルキル、フェニル、および置換フェニル(その置換基が、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから選択される)から独立して選択され;
Xは、炭素原子1〜4個を含有するアルコキシ、アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜4個を含有する)、炭素原子1〜4個のヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルハロアルキル、アルキルアミド(そのアルキル基が炭素原子1〜4個を含有する)、アミノ、置換アミノ(その置換基が炭素原子1〜4個のアルキルまたはヒドロキシアルキルである)、アジド、塩素、クロロ、ヒドロキシ、1−モルホリノ、1−ピロリジノ、炭素原子1〜4個のアルキルチオから選択され;
5は、水素、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルコキシ、ハロゲン、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルから選択される)
のうちの1つによって定義される1H−イミダゾ[4、5−c]キノリン−4−アミン、および前記のいずれかの薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0025】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式VI:
【化7】

[式中、mは、1、2、または3であり;
16は、水素;炭素原子3、4、または5個の環状アルキル:炭素原子1〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルおよび炭素原子1〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルキル(その置換基が、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換された炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択される);炭素原子1〜10個および1つまたは複数のフッ素または塩素原子を含有するフルオロ−またはクロロアルキル;炭素原子2〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルケニル、および炭素原子2〜10個を含有する置換直鎖または分枝鎖アルケニル(その置換基が、炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキル、および炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキルによって置換された炭素原子3〜6個を含有するシクロアルキルから選択される);炭素原子1〜6個のヒドロキシアルキル;アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜6個を含有する);アシルオキシアルキル(そのアシルオキシ部位が炭素原子2〜4個のアルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシであり、アルキル部位が炭素原子1〜6個を含有し、ただし、かかる任意のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、またはアシルオキシアルキル基も、窒素原子に直接結合する、完全に炭素置換された炭素原子を含まないことを条件とする);ベンジル;(フェニル)エチル;およびフェニル(前記ベンジル、(フェニル)エチルまたはフェニル置換基は、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから独立して選択される1つまたは2つの部位によってベンゼン環上で任意に置換され、ただし、前記ベンゼン環が前記部位のうち2つによって置換される場合には、その部位は合わせて、6個以下の炭素原子を含有し);および−CHRxy
(式中、Ryは水素または炭素間結合であり、ただし、Ryが水素である場合には、Rxが炭素原子1〜4個のアルコキシ、炭素原子1〜4個のヒドロキシアルコキシ、炭素原子2〜10個の1−アルキニル、テトラヒドロピラニル、アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜4個を含有する)、2−、3−、または4−ピリジルであることを条件とし、Ryが炭素間結合である場合には、RyおよびRxが共に、ヒドロキシおよび炭素原子1〜4個のヒドロキシアルキルから独立して選択される1つまたは複数の置換基で任意に置換されるテトラヒドロフラニル基を形成することを更なる条件とする);から選択され、
26は、水素;炭素原子1〜8個を含有する直鎖または分枝鎖アルキル;炭素原子1〜6個を含有する直鎖または分枝鎖ヒドロキシアルキル;モルホリノアルキル;ベンジル;(フェニル)エチル;およびフェニル(そのベンジル、(フェニル)エチル、またはフェニル置換基が、メチル、メトキシ、およびハロゲンから選択される部位によってベンゼン環上で任意に置換される);および−C(RS)(RT)(X)(式中、RSおよびRTは独立して、水素、炭素原子1〜4個のアルキル、フェニル、および置換フェニル(その置換基が、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから選択される)から選択され、Xは、炭素原子1〜4個を含有するアルコキシ、アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜4個を含有する)、炭素原子1〜4個のハロアルキル、アルキルアミド(そのアルキル基が炭素原子1〜4個を含有する)、アミノ、置換アミノ(その置換基が、炭素原子1〜4個のアルキルまたはヒドロキシアルキル)、アジド、炭素原子1〜4個のアルキルチオ、およびモルホリノアルキル(そのアルキル部位が炭素原子1〜4個を含有する)から選択される);から選択され、
6は、水素、フルオロ、クロロ、炭素原子1〜4個を含有する直鎖または分枝鎖アルキル、および炭素原子1〜4個、および少なくとも1つのフッ素もしくは塩素原子を含有する直鎖または分枝鎖フルオロ−またはクロロアルキルから選択される]
によって定義される、6,7縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0026】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式VII:
【化8】

[式中、R17は、水素;−CH2W(RWは、炭素原子1〜10個を含有する直鎖、分枝鎖、もしくは環状アルキル、炭素原子2〜10個を含有する直鎖または分枝鎖アルケニル、炭素原子1〜6個を含有する直鎖または分枝鎖ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜6個を含有する)およびフェニルエチル;および−CH=CRZZ(RZはそれぞれ独立して、炭素原子1〜6個の直鎖、分枝鎖、または環状アルキルである)から選択され;
27は、水素;炭素原子1〜8個を含有する直鎖または分枝鎖アルキル;炭素原子1〜6個を含有する直鎖または分枝鎖ヒドロキシアルキル;アルコキシアルキル(そのアルコキシ部位が炭素原子1〜4個を含有し、アルキル部位が炭素原子1〜6個を含有する);ベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニル(そのベンジル、(フェニル)エチルおよびフェニルは、メチル、メトキシ、およびハロゲンから選択される部位によってベンゼン環上で任意に置換される);およびモルホリノアルキル(そのアルキル部位が炭素原子1〜4個を含有する)から選択され;
67およびR77は独立して、水素および炭素原子1〜5個のアルキルから選択され、ただし、共に合わせたR67およびR77が6個以下の炭素原子を含有することを条件とし、R77が水素である場合には、R67は水素以外であり、R27は水素またはモルホリノアルキルであることを更なる条件とし、R67が水素である場合には、R77およびR27は水素以外であることを更なる条件とする]
によって定義されるイミダゾピリジンアミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0027】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式VIII:
【化9】

[式中、Zは、
−(CH2p−(pは1〜4である);
−(CH2a−C(RDE)(CH2b−(aおよびbは整数であり、a+bは0〜3であり、RDは、水素または炭素原子1〜4個のアルキルであり、REは、炭素原子1〜4個のアルキル、ヒドロキシ、−ORF(RFは炭素原子1〜4個のアルキルである)、および−NRGR’G(RGおよびR’Gは独立して、水素または炭素原子1〜4個のアルキルである);
−(CH2a−(Y)−(CH2b−(aおよびbは整数であり、a+bは0〜3であり、YはO、S、または−NRJ−(RJは水素または炭素原子1〜4個のアルキルである)である)から選択され;
qは0または1であり;
R8は、炭素原子1〜4個のアルキル、炭素原子1〜4個のアルコキシ、およびハロゲンから選択される)
によって定義される1、2架橋イミダゾキノリンアミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0028】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式IX:
【化10】

(式中、R19は、酸素、硫黄およびセレンから選択され;
29は、
−水素;
−アルキル;
−アルキル−OH;
−ハロアルキル;
−アルケニル;
−アルキル−X−アルキル;
−アルキル−X−アルケニル;
−アルケニル−X−アルキル;
−アルケニル−X−アルケニル;
−アルキル−N(R592
−アルキル−N3
−アルキル−O−C(O)−N(R592
−ヘテロシクリル;
−アルキル−X−ヘテロシクリル;
−アルケニル−X−ヘテロシクリル;
−アリール;
−アルキル−X−アリール;
−アルケニル−X−アリール;
−ヘテロアリール;
−アルキル−X−ヘテロアリール;
−アルケニル−X−ヘテロアリール;であり、
39およびR49はそれぞれ独立して:
−水素;
−X−アルキル;
−ハロ;
−ハロアルキル;
−N(R592;であるか、あるいは
共に合わせられた場合には、R39およびR49は、縮合芳香族環、芳香族複素環、シクロアルキルまたは複素環を形成し、
Xは、−O−、−S−、−NR59−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−および結合から選択され、
59はそれぞれ独立して、HまたはC1-8アルキルである)
によって定義される、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミンおよびオキサゾロナフチリジンアミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0029】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式X:
【化11】

[式中、Aは、=N−CR=CR−CR=;=CR−N=CR−CR=;=CR−CR=N−CR=;または=CR−CR=CR−N=;であり、
110は:
−水素;
非置換であるか、または以下の置換基:
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−CO−O−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3102
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニル;
−C1-20アルキル−NR310−Q−X−R410または−C2-20アルケニル−NR310−Q−X−R410(Qは、−CO−または−SO2−であり;Xは、結合、−O−または−NR310−であり、R410は、アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;または、非置換であるか、または以下の置換基:
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−CO−O−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3102
−NR310−CO−O−C1-20アルキル;
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH;
から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニルであり、またはR410は、
【化12】

(式中、Yは、−N−または−CR−である)である);から選択され、
210は:
−水素;
−C1-10アルキル;
−C2-10アルケニル;
−アリール;
−C1-10アルキル−O−C1-10アルキル;
−C1-10アルキル−O−C2-10アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3102
−CO−N(R3102
−CO−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−C1-10アルキルまたはC2-10アルケニル;から選択され、
310はそれぞれ独立して、水素およびC1-10アルキルから選択され、
Rはそれぞれ独立して、水素、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲンおよびトリフルオロメチル;
【化13】

(式中、Bは、−NR−C(R)2−C(R)2−C(R)2−;−C(R)2−NR−C(R)2−C(R)2−;−C(R)2−C(R)2−NR−C(R)2−または−C(R)2−C(R)2−C(R)2−NR−;であり、
111は:
−水素;
非置換であるか、または以下の置換基:
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−CO−O−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3112
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニル;
−C1-20アルキル−NR311−Q−X−R411または−C2-20アルケニル−NR311−Q−X−R411(Qは、−CO−または−SO2−であり;Xは、結合、−O−または−NR311−であり、R411は、アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;または、非置換であるか、または以下の置換基
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−O−C1-20アルキル;
−O−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−CO−O−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−C1-20アルキル;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(C1-20アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−N(R3112
−NR311−CO−O−C1-20アルキル;
−N3
オキソ;
−ハロゲン;
−NO2
−OH;および
−SH;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、−C1-20アルキルまたはC2-20アルケニルであり、またはR411は、
【化14】

(式中、Yは、−N−または−CR−である)である)から選択され、
211は:
−水素;
−C1-10アルキル;
−C2-10アルケニル;
−アリール;
−C1-10アルキル−O−C1-10−アルキル;
−C1-10アルキル−O−C2-10アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3112
−CO−N(R3112
−CO−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−C1-10アルキルまたはC2-10アルケニル;から選択され、
311がそれぞれ独立して、水素およびC1-10アルキルから選択され、
Rがそれぞれ独立して、水素、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルから選択される]
によって定義されるイミダゾナフチリジンアミンおよびイミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0030】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XII、XIIIおよびXIV:
【化15】

[式中、R112は、−アルキル−NR312−CO−R412または−アルケニル−NR312−CO−R412(R412は、アリール、ヘテロアリール、アルキルまたはアルケニルである)であり、それぞれが、非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アルキニル;
−(アルキル)0-1−アリール;
−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;
−CO−(置換ヘテロアリール);
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−P(O)(OR3122
−NR312−CO−O−アルキル;
−N3
−ハロゲン;
−NO2
−CN;
−ハロアルキル;
−O−ハロアルキル;
−CO−ハロアルキル;
−OH;
−SH;およびR412がアルキル、アルケニル、またはヘテロシクリルの場合には、オキソ;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく;または、R412は、
【化16】

(式中、R512は、アリール、(置換アリール)、ヘテロアリール、(置換ヘテロアリール)、ヘテロシクリルまたは(置換ヘテロシクリル)基である)であり;
212は、
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−(置換アリール);
−ヘテロアリール;
−(置換ヘテロアリール);
−ヘテロシクリル;
−(置換ヘテロシクリル);
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3122
−CO−N(R3122
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−(置換アリール);
−ヘテロアリール;
−(置換ヘテロアリール);
−ヘテロシクリル;
−(置換ヘテロシクリル);
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
312はそれぞれ独立して、水素;C1-10アルキル−ヘテロアリール;C1-10アルキル−(置換ヘテロアリール);C1-10アルキル−アリール;C1-10アルキル−(置換アリール)およびC1-10アルキルから選択され、
vは0〜4であり、
12はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化17】

(式中、R113は、−アルキル−NR313-SO2−X−R413または−アルケニル−NR313−SO2−X−R413であり;
Xは、結合または−NR513−である);から選択され、
413は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換シクロアルキル;
−置換アリール;
−置換ヘテロアリール;
−置換ヘテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−置換アリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−(アルキル)0-1−NR313313
−(アルキル)0-1−NR313−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−置換アリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR313−CO−置換ヘテロアリール;
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルキル;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;およびR413がアルキル、アルケニル、またはヘテロシクリルの場合には、オキソ;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく、
213は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
置換ヘテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3132
−CO−N(R3132
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;および
−CO−(置換ヘテロアリール)から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
313はそれぞれ独立して、水素およびC1-10アルキルから選択され;またはXが結合の場合には、R313およびR413は結合して、3〜7員複素環または置換複素環を形成することができ、
513は、水素およびC1-10アルキルから選択されるか、またはR413およびR513が結合して、3〜7員複素環または置換複素環を形成することができ、
vは0〜4であり、
存在するR13はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化18】

から選択され、
上記式中、R114は、−アルキル−NR314−CY−NR514−X−R414または−アルケニル−NR314−CY−NR514−X−R414であり、
(ここで、Yは=Oまたは=Sであり、
Xは、結合、CO−または−SO2−である)
414は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換アリール;
−置換ヘテロアリール;
−置換ヘテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−置換アリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−置換ヘテロシクリル;
−(アルキル)0-1−NR314314
−(アルキル)0-1−NR314−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−置換アリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR314−CO−置換ヘテロアリール;
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;および、R414がアルキル、アルケニルまたはヘテロシクリルである場合には、オキソ;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく、
ただし、Xが結合である場合には、R414はさらに、水素であることができ、
214は、
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−O−アルケニル;
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3142
−CO−N(R3142
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;および
−CO−(置換ヘテロアリール);から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
314はそれぞれ独立して、水素およびC1-10アルキルから選択され、
514は、水素およびC1-10アルキルから選択されるか、またはR414およびR514が結合して、3〜7員複素環または置換複素環を形成することができ、
vは0〜4であり、
存在するR14それぞれが独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルから選択される]
によって定義される1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンおよびテトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0031】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XV、XVI、XVII、XVIII、XIX、XX、XXI、XXII、XXIII、XXIV、XXV、およびXXVI:
【化19】

式中、Xは、−CHR515−、−CHR515−アルキル−、または−CHR515−アルケニル−であり;
115は、
−R415−CR315−Z−R615−アルキル;
−R415−CR315−Z−R615−アルケニル;
−R415−CR315−Z−R615−アリール;
−R415−CR315−Z−R615−ヘテロアリール;
−R415−CR315−Z−R615−ヘテロシクリル;
−R415−CR315−Z−H;
−R415−NR715−CR315−R615−アルキル;
−R415−NR715−CR315−R615−アルケニル;
−R415−NR715−CR315−R615−アリール;
−R415−NR715−CR315−R615−ヘテロアリール;
−R415−NR715−CR315−R615−ヘテロシクリル;および
−R415−NR715−CR315−R815;から選択され、
Zは、−NR515−、−O−、または−S−であり、
215は、
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5152
−CO−N(R5152
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
315は、=Oまたは=Sであり、
415は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
515はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
615は、結合、アルキル、またはアルケニルであり、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよく、
715は、H、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであり;またはR415およびR715を合わせて、環を形成することができ、
815は、HまたはC1-10アルキルであり;またはR715およびR815を合わせて、環を形成することができ、
Yは、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
15それぞれが独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化20】

から選択され、
上記式中、Xは、−CHR516−、−CHR516−アルキル−、または−CHR516−アルケニル−であり、
116は:
−R416−CR316−Z−R616−アルキル;
−R416−CR316−Z−R616−アルケニル;
−R416−CR316−Z−R616−アリール;
−R416−CR316−Z−R616−ヘテロアリール;
−R416−CR316−Z−R616−ヘテロシクリル;
−R416−CR316−Z−H;
−R416−NR716−CR316−R616−アルキル;
−R416−NR716−CR316−R616−アルケニル;
−R416−NR716−CR316−R616−アリール;
−R416−NR716−CR316−R616−ヘテロアリール;
−R416−NR716−CR316−R616−ヘテロシクリル;
−R416−NR716−CR316−R816;から選択され、
Zは、−NR516−、−O−、または−S−であり、
216は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5162
−CO−N(R5162
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;から選択され、
316は=Oまたは=Sであり、
416は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
516はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
616は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキル、またはアルケニルであり、
716は、H、C1-10アルキル、アリールアルキルであるか;またはR416およびR716を合わせて、環を形成することができ、
816は、HまたはC1-10アルキルであり;またはR716およびR816を合わせて、環を形成することができ、
Yは、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
16はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化21】

から選択され、
式中、Xは、−CHR317−、−CHR317−アルキル−、または−CHR317−アルケニル−であり、
117は:
−アルケニル;
−アリール;および
−R417−アリール;から選択され、
217は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3172
−CO−N(R3172
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
417は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
317はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
Yはそれぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは0〜4であり、
存在するR17はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化22】

XVIII;
から選択され、
上記式中、Xは、−CHR318−、−CHR318−アルキル−、または−CHR318−アルケニル−であり、
118は:
−アリール;
−アルケニル;および
−R418−アリール;
から選択され、
218は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;および
−アルキル−Y−アリール;
−アルキル−Y−アルケニル;
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3182
−CO−N(R3182
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
418は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
318はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
Yは、それぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
存在するR18はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化23】

から選択され、
上記式中、Xは、−CHR319−、−CHR319−アルキル−、または−CHR319−アルケニル−であり、
119は:
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−R419−ヘテロアリール;および
−R419−ヘテロシクリル;
から選択され、
219は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3192
−CO−N(R3192
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
419は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
319はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
Yは、それぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
存在するR19はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化24】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR320−、−CHR320−アルキル−、または−CHR320−アルケニル−であり、
120は:
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−R420−ヘテロアリール;および
−R420−ヘテロシクリル;
から選択され、
220は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3202
−CO−N(R3202
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
420は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
320はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
Yは、それぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり;
存在するR20はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化25】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR521−、−CHR521−アルキル−、または−CHR521−アルケニル−であり、
121は:
−R421−NR321−SO2−R621−アルキル;
−R421−NR321−SO2−R621−アルケニル;
−R421−NR321−SO2−R621−アリール;
−R421−NR321−SO2−R621−ヘテロアリール;
−R421−NR321−SO2−R621−ヘテロシクリル;
−R421−NR321−SO2−R721
−R421−NR321−SO2−NR521−R621−アルキル;
−R421−NR321−SO2−NR521−R621−アルケニル;
−R421−NR321−SO2−NR521−R621−アリール;
−R421−NR321−SO2−NR521−R621−ヘテロアリール;
−R421−NR321−SO2−NR521−R621−ヘテロシクリル;および
−R421−NR321−SO2−NH2
から選択され、
221は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5212
−CO−N(R5212
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
Yは、−O−または−S(O)0-2−であり、
321は、H、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであり、
421はそれぞれ独立して、1つまたは複数のO−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり;またはR321およびR421を合わせて、環を形成することができ、
521はそれぞれ独立して、H、C1-10アルキル、またはC2-10アルケニルであり;
621は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキル、またはアルケニルであり;
721は、C1-10アルキルであるか;またはR321およびR721を合わせて、環を形成することができ;
vは、0〜4であり;
存在するR21それぞれが独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化26】

から選択され、
上式中で、Xは、−CHR522−、−CHR522−アルキル−、または−CHR522−アルケニル−;であり、
122は:
−R422−NR322−SO2−R622−アルキル;
−R422−NR322−SO2−R622−アルケニル;
−R422−NR322−SO2−R622−アリール;
−R422−NR322−SO2−R622−ヘテロアリール;
−R422−NR322−SO2−R622−ヘテロシクリル;
−R422−NR322−SO2−R722
−R422−NR322−SO2−NR522−R622−アルキル;
−R422−NR322−SO2−NR522−R622−アルケニル;
−R422−NR322−SO2−NR522−R622−アリール;
−R422−NR322−SO2−NR522−R622−ヘテロアリール;
−R422−NR322−SO2−NR522−R622−ヘテロシクリル;および
−R422−NR322−SO2−NH2
から選択され、
222は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5222
−CO−N(R5222
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
Yは、−O−または−S(O)0-2−であり、
322は、H、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであり、
422はそれぞれ独立して、1つまたは複数のO−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり;またはR322およびR422を合わせて、環を形成することができ、
522はそれぞれ独立して、H、C1-10アルキル、またはC2-10アルケニルであり、
622は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキル、またはアルケニルであり、
722は、C1-10アルキルであるか;またはR322およびR722を合わせて、環を形成することができ、
vは、0〜4であり;
存在するR22それぞれが独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化27】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR323−、−CHR323−アルキル−、または−CHR323−アルケニル−であり、
Zは、−S−、−SO−、または−SO2−であり、
123は:
−アルキル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルケニル;
−R423−アリール;
−R423−ヘテロアリール;および
−R423−ヘテロシクリル;
から選択され、
223は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3232
−CO−N(R3232
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
323はそれぞれ独立して、H、C1-10アルキルであり、
423はそれぞれ独立して、アルキルまたはアルケニルであり、
Yはそれぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
存在するR23それぞれが独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化28】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR324−、−CHR324−アルキル−、または−CHR324−アルケニル−であり、
Zは、−S−、−SO−、または−SO2−であり、
124は:
−アルキル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルケニル;
−R424−アリール;
−R424−ヘテロアリール;および
−R424−ヘテロシクリル;
から選択され、
224は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R3242
−CO−N(R3242
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
324はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
424はそれぞれ独立して、アルキルまたはアルケニルであり、
Yはそれぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
vは、0〜4であり、
存在するR24はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化29】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR525−、−CHR525−アルキル−、または−CHR525−アルケニル−であり、
125は:
−R425−NR825−CR325−NR525−Z−R625−アルキル;
−R425−NR825−CR325−NR525−Z−R625−アルケニル;
−R425−NR825−CR325−NR525−Z−R625−アリール;
−R425−NR825−CR325−NR525−Z−R625−ヘテロアリール;
−R425−NR825−CR325−NR525−Z−R625−ヘテロシクリル;
−R425−NR825−CR325−NR525725
−R425−NR825−CR325−NR925−Z−R625−アルキル;
−R425−NR825−CR325−NR925−Z−R625−アルケニル;
−R425−NR825−CR325−NR925−Z−R625−アリール;
−R425−NR825−CR325−NR925−Z−R625−ヘテロアリール;
−R425−NR825−CR325−NR925−Z−R625−ヘテロシクリル;
から選択され、
225は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5252
−CO−N(R5252
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
325はそれぞれ、=Oまたは=Sであり、
425はそれぞれ独立して、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
525はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
625は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキル、またはアルケニルであり、
725は、H、またはヘテロ原子によって割り込まれてもよいC1-10アルキルであるか、あるいはR725はR525と結合して、環を形成することができ、
825は、H、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであるか;またはR425およびR825が結合して、環を形成することができ;
925は、R825と結合して環を形成することができるC1-10アルキルであり、
Yはそれぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
Zは、結合、−CO−、または−SO2−であり、
vは0〜4であり、
存在するR25はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチル;
【化30】

から選択され、
上記式中で、Xは、−CHR526−、−CHR526−アルキル−、または−CHR526−アルケニル−であり;
126は:
−R426−NR826−CR326−NR526−Z−R626−アルキル;
−R426−NR826−CR326−NR526−Z−R626−アルケニル;
−R426−NR826−CR326−NR526−Z−R626−アリール;
−R426−NR826−CR326−NR526−Z−R626−ヘテロアリール;
−R426−NR826−CR326−NR526−Z−R626−ヘテロシクリル;
−R426−NR826−CR326−NR526726
−R426−NR826−CR326−NR926−Z−R626−アルキル;
−R426−NR826−CR326−NR926−Z−R626−アルケニル;
−R426−NR826−CR326−NR926−Z−R626−アリール;
−R426−NR826−CR326−NR926−Z−R626−ヘテロアリール;および
−R426−NR826−CR326−NR926−Z−R626−ヘテロシクリル;
から選択され、
226は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキル−Y−アルキル;
−アルキル−Y−アルケニル;
−アルキル−Y−アリール;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5262
−CO−N(R5262
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−CO−アリール;および
−CO−ヘテロアリール;から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
から選択され、
326はそれぞれ、=Oまたは=Sであり、
426はそれぞれ独立して、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよいアルキルまたはアルケニルであり、
526はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
626は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキル、またはアルケニルであり、
726は、H、またはヘテロ原子によって割り込まれてもよい、C1-10アルキルであるか、あるいはR726はR526と結合して、環を形成することができ、
826は、H、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであるか;またはR426およびR826が結合して、環を形成することができ、
926は、R826と結合して環を形成することができるC1-10アルキルであり、
Yはそれぞれ独立して、−O−または−S(O)0-2−であり、
Zは、結合、−CO−、または−SO2−であり、
vは、0〜4であり;
存在するR26はそれぞれ独立して、C1-10アルキル、C1-10アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルから選択される]
によって定義される1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンおよびテトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、および上記の任意の薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0032】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XXVII:
【化31】

(式中、Xは、アルキレンまたはアルケニレンであり、
Yは、−CO−または−CSであり、
Zは、結合、−O−、または−S−であり、
127は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが、非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換シクロアルキル;
−置換アリール;
−置換ヘテロアリール;
−置換ヘテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−(アルキル)0-1−N(R6272
−(アルキル)0-1−NR627−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR627−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR627−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR627−CO−(置換アリール);
−(アルキル)0-1−NR627−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR627−CO−(置換ヘテロアリール);
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルキル;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;および、アルキル、アルケニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソ;から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく、
227は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−S−アルキル;
−アルキル−O−アリール;
−アルキル−S−アリール:
−アルキル−O−アルケニル;
−アルキル−S−アルケニル;および
以下の置換基
−OH;
−ハロゲン;
−N(R6272
−CO−N(R6272
−CS−N(R6272
−SO2−N(R6272
−NR627−CO−C1-10アルキル;
−NR627−CS−C1-10アルキル;
−NR627−SO2−C1-10アルキル;
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;および
−CO−(置換ヘテロアリール);から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;から選択され、
327およびR427は独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲン、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびアルキルチオから選択され、
527は、HまたはC1-10アルキルであるか、またはR527はXと結合して、ヘテロ原子1個または2個を含有する環を形成することができ;またはR127がアルキルである場合、R527およびR127が結合して、環を形成することができ、
627はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルである)
によって定義される1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0033】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XXVIII:
【化32】

(式中、Xは、アルキレンまたはアルケニレンであり、
Yは、−SO2−であり、
Zは、結合または−NR628−であり、
128は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが、非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換シクロアルキル;
−置換アリール;
−置換ヘテロアリール;
−置換ヘテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−(アルキル)0-1−N(R6282
−(アルキル)0-1−NR628−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR628−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR628−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR628−CO−(置換アリール);
−(アルキル)0-1−NR628−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR628−CO−(置換ヘテロアリール);
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルキル;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;および、アルキル、アルケニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソ;から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく、
228は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−S−アルキル;
−アルキル−O−アリール;
−アルキル−S−アリール:
−アルキル−O−アルケニル;
−アルキル−S−アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R6282
−CO−N(R6282
−CS−N(R6282
−SO2−N(R6282
−NR628−CO−C1-10アルキル;
−NR628−CS−C1-10アルキル;
−NR628−SO2−C1-10アルキル;
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;および
−CO−(置換ヘテロアリール);から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;から選択され、
328およびR428は独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲン、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびアルキルチオから選択され、
528は、HまたはC1-10アルキルであるか、またはR528はXと結合して、環を形成することができ;またはR128がアルキルである場合、R528およびR128が結合して、環を形成することができ、
628はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルである)
によって定義される1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミンおよびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0034】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XXIX:
【化33】

(式中、Xは、アルキレンまたはアルケニレンであり、
Yは、−CO−または−CSであり、
Zは、−NR629−、−NR629−CO−、−NR629−SO2−、または−NR729−であり、
129は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルまたはアルケニルであり、そのそれぞれが、非置換であるか、または以下の置換基:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換シクロアルキル;
−置換アリール;
−置換ヘテロアリール;
−置換ヘテロシクリル;
−O−アルキル;
−O−(アルキル)0-1−アリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−O−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−O−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−COOH;
−CO−O−アルキル;
−CO−アルキル;
−S(O)0-2−アルキル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−アリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換アリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロアリール;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロアリール);
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−ヘテロシクリル;
−S(O)0-2−(アルキル)0-1−(置換ヘテロシクリル);
−(アルキル)0-1−N(R6292
−(アルキル)0-1−NR629−CO−O−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR629−CO−アルキル;
−(アルキル)0-1−NR629−CO−アリール;
−(アルキル)0-1−NR629−CO−(置換アリール);
−(アルキル)0-1−NR629−CO−ヘテロアリール;
−(アルキル)0-1−NR629−CO−(置換ヘテロアリール);
−P(O)(O−アルキル)2
−N3
−ハロゲン;
−ハロアルキル;
−ハロアルコキシ;
−CO−ハロアルキル;
−CO−ハロアルコキシ;
−NO2
−CN;
−OH;
−SH;および、アルキル、アルケニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソ;から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換されてもよく、
229は:
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−アルキル−O−アルキル;
−アルキル−S−アルキル;
−アルキル−O−アリール;
−アルキル−S−アリール:
−アルキル−O−アルケニル;
−アルキル−S−アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R6292
−CO−N(R6292
−CS−N(R6292
−SO2−N(R6292
−NR629−CO−C1-10アルキル;
−NR629−CS−C1-10アルキル;
−NR629−SO2−C1-10アルキル;
−CO−C1-10アルキル;
−CO−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−CO−アリール;
−CO−(置換アリール);
−CO−ヘテロアリール;および
−CO−(置換ヘテロアリール);から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル:から選択され、
329およびR429は独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲン、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびアルキルチオから選択され、
529は、HまたはC1-10アルキルであるか、またはR529はXと結合して、ヘテロ原子1個または2個を含有する環を形成することができ、
629はそれぞれ独立して、HまたはC1-10アルキルであり、
729は、H、またはヘテロ原子によって割り込まれてもよいC1-10アルキルであり、またはR129がアルキルである場合には、R729およびR129が結合して、環を形成することができる)
によって定義される1H−イミダゾ[4、5−c]ピリジン−4−アミンおよびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0035】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式XXX:
【化34】

(式中、Xは、−CH(R530)−、−CH(R530)−アルキレン−、−CH(R530)−アルケニレン−、またはCH(R530)−アルキレン−Y−アルキレン−であり、
Yは、−O−、または−S(O)0-2−であり、
−W−R130は、−O−R130-1-5および−S(O)0-2−R130-6から選択され;
130-1-5は、
−R630−C(R730)−Z−R830−アルキル;
−R630−C(R730)−Z−R830−アルケニル;
−R630−C(R730)−Z−R830−アリール;
−R630−C(R730)−Z−R830−ヘテロアリール;
−R630−C(R730)−Z−R830−ヘテロシクリル;
−R630−C(R730)−Z−H;
−R630−N(R930)−C(R730)−R830−アルキル;
−R630−N(R930)−C(R730)−R830−アルケニル;
−R630−N(R930)−C(R730)−R830−アリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−R830−ヘテロアリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−R830−ヘテロシクリル;
−R630−N(R930)−C(R730)−R1030
−R630−N(R930)−SO2−R830−アルキル;
−R630−N(R930)−SO2−R830−アルケニル;
−R630−N(R930)−SO2−R830−アリール;
−R630−N(R930)−SO2−R830−ヘテロアリール;
−R630−N(R930)−SO2−R830−ヘテロシクリル;
−R630−N(R930)−SO2−R1030
−R630−N(R930)−SO2−N(R530)−R830−アルキル;
−R630−N(R930)−SO2−N(R530)−R830−アルケニル;
−R630−N(R930)−SO2−N(R530)−R830−アリール;
−R630−N(R930)−SO2−N(R530)−R830−ヘテロアリール;
−R630−N(R930)−SO2−N(R530)−R830−ヘテロシクリル;
−R630−N(R930)−SO2−NH2
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R530)−Q−R830−アルキル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R530)−Q−R830−アルケニル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R530)−Q−R830−アリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R530)−Q−R830−ヘテロアリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R530)−Q−R830−ヘテロシクリル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R5302
【化35】

−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)−Q−R830−アルキル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)−Q−R830−アルケニル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)−Q−R830−アリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)−Q−R830−ヘテロアリール;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)−Q−R830−ヘテロシクリル;
−R630−N(R930)−C(R730)−N(R1130)H;
−アルケニル;
−アリール;
−R630−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−R630−ヘテロアリール;および
−R630−ヘテロシクリル;から選択され、
Zは、−N(R530)−、−O−、または−S−であり、
Qは、結合、−CO−、または−SO2−であり、
Aは、3個までのヘテロ原子を含有する5または6員複素環または芳香族複素環を提供するのに必要な原子を表し、
130-6は:
−アルキル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルケニル;
−R630−アリール;
−R630−ヘテロアリール;および
−R630−ヘテロシクリル;から選択され、
530はそれぞれ独立して、水素、C1-10アルキル、またはC2-10アルケニルであり、
630は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンであり、
730は、=Oまたは=Sであり、
830は、1つまたは複数の−O−基によって割り込まれてもよい、結合、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンであり、
930は、水素、C1-10アルキル、またはアリールアルキルであり;またはR930はR630のいずれかの炭素原子と結合して、次式:
【化36】

の環を形成することができ、
1030は、水素またはC1-10アルキルであり;またはR930およびR1030は結合して、
【化37】

から選択される環を形成することができ、
1130は、C1-10アルキルであり;またはR930およびR1130は結合して、以下の構造:
【化38】

を有する環を形成することができ、
1230は、直鎖または分枝鎖であるC2-7アルキレンであり、その枝分れが環の形成を妨げず、
230、R330およびR430は独立して、水素および非干渉置換基から選択される)
によって定義される、1位エーテルまたはチオエーテル置換1H−イミダゾ[4、5−c]ピリジン−4−アミンおよびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0036】
例証となる非干渉R230置換基としては:
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−アルキレン−Y−アルキル;
−アルキレン−Y−アルケニル;
−アルキレン−Y−アリール;および
以下の置換基
−OH;
−ハロゲン;
−N(R5302
−C(O)−C1-10アルキル;
−C(O)−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−C(O)−アリール;および
−C(O)−ヘテロアリール;からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;が挙げられる。
【0037】
例証となる非干渉R330およびR430置換基としては:
1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロゲン、およびニトロが挙げられる。
【0038】
他の実施形態において、IRM化合物は、式(XXXI):
【化39】

(式中、Aは、
直鎖または分枝鎖C4-20アルキレン;
直鎖または分枝鎖C4-20アルケニレン;
直鎖または分枝鎖C4-20アルキニレン;および
−Z−Y−W−Y−Z−;
からなる群から選択される二価結合基であり、
Zはそれぞれ独立して、
直鎖または分枝鎖C2-20アルキレン;
直鎖または分枝鎖C4-20アルケニレン;および
直鎖または分枝鎖C4-20アルキニレン;
からなる群から選択され、そのいずれも任意に、−O−、−N(R531)−、または−S(O)2−によって割り込まれてもよく;
Yはそれぞれ独立して、
結合;
−N(R531)C(O)−;
−C(O)N(R531)−;
−N(R531)C(O)N(R531)−;
−N(R531)S(O)2−;
−S(O)2N(R531)−;
−OC(O)O−;
−OC(O)−;
−C(O)O−;
−N(R531)C(O)O−;および
−OC(O)N(R531)−;
からなる群から選択され、
Wは、
直鎖または分枝鎖C2-20アルキレン;
直鎖または分枝鎖C2-20アルケニレン;
直鎖または分枝鎖C4-20アルキニレン;
直鎖または分枝鎖パーフルオロC2-20アルキレン;
1-4アルキレン−O−C1-4アルキレン;
−C(O)−;
−S(O)2−;
−OC(O)O−;
−N(R531)C(O)N(R531)−;
【化40】

1,5−ナフチレン;
2,6−ピリジニレン;
1,2−シクロヘキシレン;
1,3−シクロヘキシレン;
1,4−シクロヘキシレン;
トランス−1,4−シクロヘキシレン;
【化41】

およびトランス−5−ノルボルネン−2,3−ジイル;
からなる群から選択され、
式中、nは、0〜4であり;Rはそれぞれ独立して、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、およびハロゲンからなる群から選択され;Qは、結合、−CH2−、および−O−からなる群から選択され;
231は、
−水素;
−アルキル;
−アルケニル;
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−アルキル−X−アルキル;
−アルキル−X−アリール;
−アルキル−X−アルケニル;および
以下の置換基:
−OH;
−ハロゲン;
−N(R6312
−C(O)−N(R6312
−C(S)−N(R6312
−S(O)2−N(R6312
−N(R631)−C(O)−C1-10アルキル;
−N(R631)−C(S)−C1-10アルキル;
−N(R631)−S(O)2−C1-10アルキル;
−C(O)−C1-10アルキル;
−C(O)−O−C1-10アルキル;
−N3
−アリール;
−置換アリール;
−ヘテロアリール;
−置換ヘテロアリール;
−ヘテロシクリル;
−置換ヘテロシクリル;
−C(O)−アリール;
−C(O)−(置換アリール);
−C(O)−ヘテロアリール;および
−C(O)−(置換ヘテロアリール);からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される−アルキルまたはアルケニル;
からなる群から選択され、
331およびR431はそれぞれ独立して、
−水素;
−ハロゲン;
−アルキル;
−アルケニル;
−X−アルキル;および
−N(R6312
から選択されるか、あるいは
共に合わせた場合に、R331およびR431は、非置換であるか、または以下の置換基:
−ハロゲン;
−アルキル;
−アルケニル;
−X−アルキル;および
−N(R6312;からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成し;あるいは、
共に合わせた場合に、R331およびR431は、ヘテロ原子0〜2個を含有し、かつ非置換であるか、または以下の置換基:
−ハロゲン;
−アルキル;
−アルケニル;
−X−アルキル;および
−N(R6312;からなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換される、縮合5〜7員飽和環を形成し、
531はそれぞれ独立して、
水素;
1-6アルキル;
3-7シクロアルキル;および
ベンジル;
からなる群から選択され;あるいは
Yが、−N(R531)C(O)−、−C(O)N(R531)−、−N(R531)C(O)N(R531)−、−N(R531)S(O)2−、−S(O2)N(R531)−、−N(R531)C(O)O−、または−OC(O)N(R531)−であり、N(R531)基の窒素がZに結合すると、R531はZと結合して、以下の構造:
【化42】

を有する環を形成することができ、
631はそれぞれ独立して、水素またはC1-10アルキルであり、
731は、C3-8アルキレンであり、
Xは、−O−または−S−であり、
ただし、Wが、−C(O)−、−S(O)2−、−OC(O)O−、または−N(R531)C(O)N(R531)−である場合には、各Yは結合であることを条件とする)
の1H−イミダゾ二量体およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0039】
他の実施形態において、IRM化合物は、以下の式(XXXII):
【化43】

(式中、R32は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、およびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
nは、0または1であり、
132およびR232は独立して、水素および非干渉置換基からなる群から選択され、
332は、
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R432
−Z−Ar’−X−Y−R432
−Z−Ar’−R532、および
−Z−Ar’−X−R532
からなる群から選択され、
Arは、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、その両方が、非置換であるか、あるいはアルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができ、
Ar’は、アリーレンおよびヘテロアリーレンからなる群から選択され、その両方が、非置換であるか、あるいはアルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができ、
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、そのアルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は任意に、アリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって割り込まれるか、または末端をなすことができ、任意に1つまたは複数の−O−基によって割り込まれることができ;
Yは、
−S(O)0-2−、
−S(O)2−N(R832)−、
−C(R632)−、
−C(R632)−O−、
−O−C(R632)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R832)−Q−、
−C(R632)−N(R832)−、
−O−C(R632)−N(R832)−、
−C(R632)−N(OR932)−、
【化44】

からなる群から選択され、
Zは、結合、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレンからなる群から選択され、
432は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、そのアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよび、ヘテロシクリルの場合には、オキソ;からなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができ、
532は、
【化45】

からなる群から選択され、
632はそれぞれ独立して、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
732はそれぞれ独立して、C2-7アルキレンであり、
832はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群から選択され、
932は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
1032はそれぞれ独立して、C3-8アルキレンであり、
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0-2−、−CH2−、および−N(R432)−からなる群から選択され、
Qは、結合、−C(R632)−、−C(R632)−C(R632)、−S(O)2−、−C(R632)−N(R832)−W−、−S(O)2−N(R832)−、−C(R632)−O−、および−C(R632)−N(OR932)−からなる群から選択され、
Vは、−C(R632)−、−O−C(R632)−、−N(R832)−C(R632)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
a+bが≦7であることを条件として、aおよびbは独立して、1〜6の整数である)
の6−、7−、8−、または9−位アリールまたはヘテロアリール置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、およびその薬学的に許容される塩から選択することができる。
【0040】
例証となる非干渉R132置換基としては:
−R432
−X−R432
−X−Y−R432
−X−Y−X−Y−R432、および
−X−R532;が挙げられ、
上記式中、Xはそれぞれ独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、そのアルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は任意に、アリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって割り込まれるか、または末端をなすことができ、任意に1つまたは複数の−O−基によって割り込まれることができ、
Yはそれぞれ独立して、
−S(O)0-2−、
−S(O)2−N(R832)−、
−C(R632)−、
−C(R632)−O−、
−O−C(R632)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R832)−Q−、
−C(R632)−N(R832)−、
−O−C(R632)−N(R832)−、
−C(R632)−N(OR932)−、
【化46】

からなる群から選択され、
432は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、そのアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソ;からなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができ、
532は、
【化47】

からなる群から選択され、
上記式中、R632はそれぞれ独立して、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
732はそれぞれ独立して、C2-7アルキレンであり、
832はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群から選択され、
932はそれぞれ独立して、水素およびアルキルからなる群から選択され、
1032はそれぞれ独立して、C3-8アルキレンであり、
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0-2−、−CH2−、および−N(R432)−からなる群から選択され、
Qはそれぞれ独立して、結合、−C(R632)−、−C(R632)−C(R632)−、−S(O)2−、−C(R632)−N(R832)−W−、−S(O)2−N(R832)−、
−C(R632)−O−、および−C(R632)−N(OR932)−からなる群から選択され、
Vはそれぞれ独立して、−C(R632)−、−O−C(R632)−、−N(R832)−C(R632)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
Wはそれぞれ独立して、結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
a+bが≦7であることを条件として、aおよびbは独立して、1〜6の整数である。
【0041】
例証となる非干渉R232置換基としては:
−R432
−X−R432
−X−Y−R432、および
−X−R532;が挙げられ、
上記式中、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、そのアルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は任意に、アリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって割り込まれるか、または末端をなすことができ、任意に1つまたは複数の−O−基によって割り込まれることができ、
Yは、
−S(O)0-2−、
−S(O)2−N(R832)−、
−C(R632)−、
−C(R632)−O−、
−O−C(R632)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R832)−Q−、
−C(R632)−N(R832)−、
−O−C(R632)−N(R832)−、
−C(R632)−N(OR932)−、
【化48】

からなる群から選択され、
432は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、そのアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソ;からなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができ、
532は、
【化49】

からなる群から選択され、
632はそれぞれ独立して、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
732はそれぞれ独立して、C2-7アルキレンであり、
832はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群から選択され、
932はそれぞれ独立して、水素およびアルキルからなる群から選択され、
1032はそれぞれ独立して、C3-8アルキレンであり、
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0-2−、−CH2−、および−N(R432)−からなる群から選択され、
Qは、結合、−C(R632)−、−C(R632)−C(R632)−、−S(O)2−、−C(R632)−N(R832)−W−、−S(O)2−N(R832)−、−C(R632)−O−、および−C(R632)−N(OR932)−;からなる群から選択され、
Vは、−C(R632)−、−O−C(R632)−、−N(R832)−C(R632)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群から選択され、
a+bが≦7であることを条件として、aおよびbは独立して、1〜6の整数である。
【0042】
本明細書において、「非干渉」とは、1種または複数種のサイトカインの生合成を調節(例えば、誘導または抑制)する、化合物および塩の能力が、非干渉置換基によって破壊されないことを意味する。
【0043】
本明細書で使用される、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」および「アルケ(アルキ)−」という接頭語は、直鎖および分枝鎖基の両方および環状基、つまりシクロアルキルおよびシクロアルケニルを包含する。別段の指定がない限り、これらの基は、炭素原子1〜20個を含有し、アルケニルおよびアルキニル基は炭素原子2〜20個を含有する。一部の実施形態において、これらの基は、合計10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を有する。環状基は、単環式または多環式であることができ、好ましくは3〜10環の炭素原子を有する。例示的な環状基としては、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、および置換および非置換置換ボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルが挙げられる。
【0044】
別段の指定がない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」は、上記で定義される「アルキル」、「アルケニル」、および「アルキニル」基の二価の形態である。同様に、「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」は、上記で定義される「アルキル」、「アルケニル」、および「アルキニル」基の二価の形態である。例えば、アリールアルキレニル基は、アリール基がその部位に結合しているアルキレン部位を含む。
【0045】
「ハロアルキル」という用語は、過フッ素化基を含む、1つまたは複数のハロゲン原子によって置換された基を包含する。これは、「ハロ」という接頭語を含む他の基についても当てはまる。適切なハロアルキル基の例は、クロロメチル、トリフルオロメチル等である。同様に、「フルオロアルキル」という用語は、過フッ素化基(例えば、トリフルオロメチル)を含む、1つまたは複数のフッ素原子によって置換された基を包含する。
【0046】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、炭素環式芳香族環または環系を含む。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルが挙げられる。
【0047】
「ヘテロ原子」という用語は、O、S、またはN原子を意味する。
【0048】
「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する、芳香族環または環系を含む。適切なヘテロアリール基としては、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンズオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等が挙げられる。
【0049】
「ヘテロシクリル」という用語は、少なくとも1つの環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する、非芳香族環または環系を含み、上記のヘテロアリール基の完全飽和および部分不飽和誘導体のすべてを含む。例示的な複素環式基としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル等が挙げられる。
【0050】
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」は、上記で定義される「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の二価の形態である。同様に、「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」、および「ヘテロシクリレニル」は、上記で定義される「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の二価の形態である。例えば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基がその部位に結合しているアリーレン部位を含む。
【0051】
別段の指定がない限り、式IX〜XXXのアリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル基は、非置換であるか、あるいはアルキル、アルコキシ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアルコキシ、アリールアルキルチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロアルキルカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルキルチオカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、アルカノイルオキシ、アルカノイルチオ、アルカノイルアミノ、アロイルオキシ、アロイルチオ、アロイルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アリールジアジニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アリールアルキルスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアリールアルキカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルケニルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、アリールアルキルスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールアルキルスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアミノ、アルケニルアミノカルボニルアミノ、アリールアミノカルボニルアミノ、アリールアルキルアミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールアミノカルボニルアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノカルボニルアミノ、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換することができる。他のいずれかの基が「置換される」または「任意に置換される」と特定される場合、これらの基は、上記に列挙される置換基の1つまたは複数によって置換することもできる。
【0052】
基(または置換基または変数(variable))が、本明細書に記載のいずれかの式において複数回存在する場合には、明示されていようとなかろうと、基(または置換基または変数)はそれぞれ独立して選択される。例えば、式−N(R6312の場合には、R631基はそれぞれ独立して、選択される。他の例において、R232基およびR332基のどちらもR432基を含有する場合、R432基はそれぞれ独立して選択される。その他の例において、1つを超えるY基が存在し(つまり、R232およびR332のどちらも、Y基を含有する)、かつY基がそれぞれ、1つまたは複数のR832基を含有する場合、Y基はそれぞれ独立して選択され、R832基はそれぞれ独立して選択される。
【0053】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体、およびその組み合わせからなる群から選択される。
【0054】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、およびその組み合わせからなる群から選択される。
【0055】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、アミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換イミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、6−、7−、8−、または9−アリールまたはヘテロアリール置換イミダゾキノリンアミン、アミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミド置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミド置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンアミン、アリールエーテル置換イミダゾピリジンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾピリジンアミン、アミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンエーテル、チオエーテル置換イミダゾピリジンアミン、およびその組み合わせからなる群から選択される。
【0056】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、アミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、7−アリール置換イミダゾキノリンアミン、7−ヘテロアリール置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、およびその組み合わせからなる群から選択される。
【0057】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミンである。
【0058】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、
1−{4−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−4−フルオロ−1−ベンゼンスルホンアミド、
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]モルホリン−4−カルボキサミド、
N−{3−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2,2−ジメチルプロピル}−N’−フェニル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
2−ブチル−1−[2−(プロピルスルホニル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−2−エトキシアセトアミド、
N−{4−[4−アミノ−2−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−N’−シクロヘキシル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2,2−ジメチルプロピル]メタンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
1−[4−アミノ−7−(5−ヒドロキシメチルピリジン−3−イル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
1−[4−アミノ−7−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
N−{3−[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]フェニル}メタンスルホンアミド、
{5−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]ピリジン−3−イル}メタノール、
1−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
1−{4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール、
N−(2−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[6−(メタンスルホニルアミノ)ヘキシルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−1,1−ジメチルエチル)メタンスルホンアミド、
N−(6−{[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]オキシ}ヘキシル)アセトアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ)エチル]メタンスルホンアミド、
1−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
3−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロパン−1,2−ジオール、
およびその組み合わせ、からなる群から選択される。
【0059】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]モルホリン−4−カルボキサミド、
N−{3−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2,2−ジメチルプロピル}−N’−フェニル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
2−ブチル−1−[2−(プロピルスルホニル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−2−エトキシアセトアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−N’−シクロヘキシル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
1−{4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール、
N−(6−{[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]オキシ}ヘキシル)アセトアミド、
およびその組み合わせ、からなる群から選択される。
【0060】
特定の実施形態において、免疫応答調整剤は、N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドおよびその薬学的に許容される塩である。
【0061】
本明細書に記載されるIRM化合物およびその塩は、異性体(例えば、ジアステレオマーおよび鏡像異性体)、溶媒和化合物、多形等の、その薬学的に許容される形態のいずれも含む。特に、化合物が光学活性である場合、本発明は具体的には、化合物の鏡像異性体のそれぞれ、ならびに鏡像異性体のラセミ混合物の使用を含む。
【0062】
免疫応答調整剤は、例えば、カルボン酸、ハロ酸、硫酸、リン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸およびその組み合わせからなる群から選択される酸の塩であることができる。特定の実施形態において、免疫応答調整剤の塩は、臭化水素酸、塩化水素酸、乳酸、グルタミン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、およびその組み合わせからなる群から選択される酸の塩であることができる。
【0063】
免疫応答調整剤は、室温で製剤中に治療的レベル(つまり、治療有効量)で実質的に、完全に溶解される。この量は、指定の症状(例えば、アレルギー性鼻炎、ウイルス感染、副鼻腔炎、喘息)を治療および/または予防するのに有効である。一般に、本発明の水性(好ましくは、噴霧可能な)製剤中に存在するIRM化合物の量は、所望の生理学的効果を得るのに、例えば対象とされる症状を治療するのに(例えば、アレルギー性鼻炎の症状を軽減するのに)、その症状の再発を防ぐのに、またはその症状に対する免疫を促進するのに有効な量であるだろう。特定の実施形態では、ウイルス感染を治療または阻止するのに有効な量は、未処置の対照動物と比較して、ウイルス量、ウイルス産生の速度、または死亡率など、ウイルス感染の1つまたは複数の発現(manifestation)を低下させるであろう量である。
【0064】
特定の状況において治療上有効であるだろうIRM化合物の量は、特定の化合物の活性、投与計画、適用部位、特定の配合および治療する症状に応じて異なる。したがって、本明細書において具体的な投与量を特定することは一般に実際的ではない;しかしながら、当業者は、本明細書で示される指導、これらの化合物に関係する分野で入手可能な情報、および通常の試験に基づいて、適切な治療有効量を決定することができるだろう。
【0065】
本発明の製剤の特定の実施形態において、IRM化合物(またはIRMの組み合わせ)の量または濃度は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.0001重量%、他の実施形態では少なくとも0.001重量%、他の実施形態では少なくとも0.01重量%、他の実施形態では少なくとも0.1重量%、他の実施形態では少なくとも0.5重量%、他の実施形態では少なくとも1.0重量%、および他の実施形態では少なくとも1.5重量である。特定の実施形態において、IRM化合物(またはIRMの組み合わせ)の量は、製剤の全重量を基準にして、多くとも5.0重量%、他の実施形態では多くとも3.0重量%である。
【0066】
親水性粘度向上剤
本発明の製剤は、親水性粘度向上剤、好ましくは粘膜付着性の親水性粘度向上剤を含有する。この内容において、親水性とは、作用物質が水可溶性または水分散性であることを意味する。
【0067】
適切な親水性粘度向上剤の例としては:セルロースエーテル、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースナトリウム;キサンタンガムおよびカラゲナンなどの多糖類ガム;および米国薬局方にカルボマーとして指定されているポリマーなど、例えばアリルスクロースまたはアリルペンタエリトリトールと共に架橋されたアクリル酸から製造されるアクリル酸ポリマー(つまり、ホモポリマーおよびコポリマー)が挙げられる。所望の場合には、これらの様々な組み合わせを使用することができる。本発明の特定の実施形態は、アクリル酸ポリマー(つまりポリアクリル酸ポリマー)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、およびその組み合わせを含む。
【0068】
異なる水溶液粘度(aqueous viscosity)を有する、カルボキシメチルセルロースナトリウムの種々のグレードが市販されている。粘度5〜13,000cpsを有する1%(重量/容量)(w/v)水溶液が得られる。例としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、高粘度USP(CA194);カルボキシメチルセルロースナトリウム、中粘度USP(CA192);およびカルボキシメチルセルロースナトリウム、低粘度USP(CA193);(そのすべてが、米国カリフォルニア州ガーディーナ(Gardena,CA,USA)のSpectrum Chemicals and Laboratory Products,Inc.から市販されている)が挙げられ;およびAKUCELL AF 3085(高粘度)、AKUCELL AF 2785(中粘度)、およびAKUCELL AF 0305(低粘度)(そのすべてが、オランダ、アーメルスフォールトのアクゾノベル・ファンクショナル・ケミカルズ社(Akzo Nobel Functional Chemicals,Amersfoort,The Netherlands)から市販されている);が挙げられる。本発明の一部の実施形態において、低い水溶液粘度を有するカルボキシメチルセルロースナトリウムのグレードが好ましい。
【0069】
本発明の一部の実施形態において、親水性粘度向上剤は負に荷電している。これらの粘度向上剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、およびカルボマーが挙げられる。
【0070】
本発明の一部の実施形態において、親水性粘度向上剤はカルボン酸および/およびカルボキシ基を含有する。かかる薬剤の例としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、およびアクリル酸ポリマーが挙げられる。
【0071】
本発明の一部の実施形態において、親水性粘度向上剤は架橋されていない。かかる薬剤の例としては、セルロースエーテルおよびキサンタンガムが挙げられる。
【0072】
親水性粘度向上剤は、粘度を100センチポイズ(cps)未満、好ましくは約50cps未満、さらに好ましくは約20cps未満、最も好ましくは約10cps未満のレベルにするのに十分な量で本発明の製剤中に存在する。粘度は、ダブルギャップ同心シリンダーを使用して、制御ひずみ速度10s-1〜1000s-1にて20±0.1℃で決定される。
【0073】
特定の実施形態において、親水性粘度向上剤(またはかかる薬剤の組み合わせ)の量および濃度は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.01重量%、他の実施形態において少なくとも0.025重量%、他の実施形態において少なくとも0.05重量%、および他の実施形態において少なくとも0.1重量%である。特定の実施形態において、粘度向上剤(またはかかる薬剤の組み合わせ)の量は、製剤の全重量を基準にして、多くとも2.0重量%、他の実施形態において多くとも1.0重量%、他の実施形態において多くとも0.5重量%、および他の実施形態において多くとも0.25重量%である。
【0074】
pH調整剤および緩衝剤
本発明の製剤はさらに、製剤のpHを所望の範囲に調整するために、薬学的に許容されるpH調整剤を含むことができる。一般に、そのpHは少なくとも4である。一般に、pHは8以下、通常7以下、一部の場合には6以下である。pH調整剤は、薬学的に許容されるいずれかの酸または塩基であってもよい。適切なpH調整剤の例としては、塩化水素酸、水酸化ナトリウム、ベネタミン、および水酸化カリウムが挙げられる。望まれる場合には、かかる薬剤の組み合わせを使用することができる。
【0075】
本発明の製剤はさらに、所望の範囲内(一般に、4〜8、通常4〜7、しばしば4〜6)に製剤のpHを維持するために、薬学的に許容される緩衝剤を含むことができる。緩衝剤は、所望のpH範囲のうち1つまたは複数を提供する、いずれかの薬学的に許容される緩衝剤であってもよい。適切な緩衝剤の例としては、乳酸、酒石酸、クエン酸、およびコハク酸を含有する緩衝剤が挙げられる。望まれる場合には、緩衝剤の組み合わせを使用することができる。緩衝剤は、張度調整剤としても機能することができる。
【0076】
共溶媒
本発明の製剤はさらに、水混和性共溶媒を含有することができる。水混和性共溶媒は、免疫応答調整剤またはその塩の溶解を助ける。共溶媒は単一成分または組み合わせであることができる。適切な共溶媒の例としては、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、およびその組み合わせが挙げられる。グリセリンまたはプロピレングリコールなどの特定の水混和性共溶媒は、製剤に有利な湿性も加える。
【0077】
特定の実施形態において、共溶媒(または共溶媒の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも5重量%、他の実施形態において少なくとも10重量%、および他の実施形態において少なくとも15重量%の量で存在する。特定の実施形態において、共溶媒(または共溶媒の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、多くとも25重量%、他の実施形態において多くとも20重量%の量で存在する。
【0078】
特定の実施形態において、共溶媒を使用する場合には、水は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも75重量%、および他の実施形態において少なくとも80重量%の量で存在する。特定の実施形態において、共溶媒を使用する場合には、水は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも90重量%、および他の実施形態において少なくとも95重量%の量で存在する。
【0079】
保存剤
本発明の製剤はさらに、保存剤を含有することができる。保存剤は、組成物内の微生物の増殖(例えば、真菌および細菌の増殖)を抑制する、1種または複数種の化合物を含む。適切な保存剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、およびその組み合わせが挙げられる。保存剤は塩化ベンザルコニウムであることが好ましい。グリセリンまたはプロピレングリコールなどの特定の水混和性共溶媒は、15重量%を超える量で存在する場合に抗菌性も有する。
【0080】
特定の実施形態において、保存剤(または保存剤の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.005重量%、他の実施形態において少なくとも0.01重量%、および他の実施形態において少なくとも0.02重量%の量で存在する。特定の実施形態において、保存剤(または保存剤の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、多くとも0.5重量%、および他の実施形態において多くとも0.2重量%の量で存在する。
【0081】
キレート剤
本発明の製剤はさらに、キレート剤を含有することができる。キレート剤は、金属イオンを錯化する化合物である。適切なキレート剤の例としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその誘導体、例えば二ナトリウム塩、およびエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムエ塩二水和物が挙げられる。キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩二水和物(エデト酸二ナトリウム)であることが好ましい。
【0082】
特定の実施形態において、キレート剤(またはキレート剤の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.005重量%、他の実施形態において少なくとも0.01重量%、他の実施形態において少なくとも0.02重量%、および他の実施形態において少なくとも0.05重量%の量で存在する。特定の実施形態において、キレート剤(またはキレート剤の組み合わせ)は、製剤の全重量を基準にして、多くとも0.5重量%、他の実施形態において多くとも0.2重量%の量で存在する。
【0083】
適用
本発明の製剤は、対象(特に、例えば哺乳動物)の気道(例えば、鼻腔)に適用することができる。特定のIRM化合物、IRM化合物の濃度、および製剤の組成に応じて、IRM化合物の治療効果は、気道(例えば、鼻腔)の鼻腔の表層のみに及ぶか、または表面下の組織にまで及ぶ。このように、本発明の他の態様は、鼻腔内に前記製剤のうちの1つを適用(好ましくは、噴霧)することによって、鼻に関連する症状を治療する方法に関する。
【0084】
本明細書で使用される「鼻に関連する症状」は、外因性タンパク質(つまり、アレルゲン、ウイルス、細菌、真菌)が鼻粘膜に接触し、アレルギー反応および/またはインフルエンザ様免疫応答が生じる症状として定義される。その例としては、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、喘息、およびインフルエンザが挙げられる。
【0085】
アレルギー性鼻炎は、対象が1つまたは複数の抗原(つまり、アレルゲン)に感作される、鼻に関連する症状である。感作対象が抗原に再暴露された場合、メディエーターが速やかに放出され、鼻漏、鼻粘膜分泌の増大、対象の鼻粘膜における血管透過性および血管拡張の増大が生じる。IRMは、1つまたは複数の抗原に対して対象を脱感作する能力を有する。表7から分かるように、0.375重量%で投与した場合、IRM22を含有する実施例61の製剤は、感作対象を抗原オボアルブミンに対して再暴露した場合に、エバンスブルーの鼻腔内灌流の95%を抑制することができた。このように、対象が、抗原に対して再暴露される前にIRMで処理された場合、IRMは、抗原に感作されている対象を脱感作することができる。
【0086】
したがって、本発明は、アレルギー性鼻炎を治療および/または予防、ウイルス感染を治療および/または予防、副鼻腔炎を治療および/または予防、および喘息を治療および/または予防するための、本明細書に記載の製剤の使用を含む。喘息の治療では、製剤は一般に、例えばネブライザーまたはスプレーによって、吸入により肺に送達される。
【0087】
本発明は、抗原に対して対象を脱感作する方法も提供し、その方法は、対象が抗原に対して感作された後に、抗原に対して対象を脱感作するのに有効な量で、本発明の製剤におけるIRM化合物を対象に投与することを含む。IRM化合物は、抗原に対して対象が最暴露される少なくとも4時間前に、対象に投与されることが好ましい。
【0088】
本発明の製剤は、ワクチンの有効性を高めるために、ワクチンと共に(例えば、1つの組成物で、または別々であるが、同時に)投与することもできる。
【0089】
一部の実施形態において、本発明の方法は、例えばIRM化合物100ng/kg〜50mg/kgの用量を対象に与えるのに十分な製剤を投与することを含むが、一部の実施形態では、その方法は、この範囲外の濃度でIRM化合物を投与することによって行われる。これらの実施形態のいくつかでは、その方法は、IRM化合物10μg/kg〜5mg/kgの用量、例えば100μg/kg〜1mg/kgの用量を対象に与えるのに十分な製剤を投与することを含む。
【0090】
一部の実施形態において、上述の製剤は、IRM化合物の望ましくない全身吸収なく、所望の治療効果を得るのに十分な時間、適用するのに特に有利である。
【実施例】
【0091】
本発明の目的および利点は、以下の実施例によってさらに説明されるが、これらの実施例に記載の特定の材料およびその量、ならびに他の条件および詳細は、本発明を過度に制限するものと解釈すべきではない。
【0092】
IRM化合物
水性製剤を調製するために使用したIRM化合物を以下の表1に示す。
【0093】
【表1】

【表2】

【表3】

【0094】
賦形剤
噴霧可能な水性製剤を調製するために使用した賦形剤を以下の表2に示す。
【0095】
【表4】

【0096】
製剤の製造
以下の一般的な方法を用いて、水性製剤を製造した。親水性粘度向上剤を攪拌しながら約20分間、水中で水和させた(全体の約50%)。エデト酸ナトリウムを添加し、溶解するまで混合した。得られた溶液を塩化ベンザルコニウムと混合した。別々に、緩衝剤(使用する場合には)および共溶媒(使用する場合には)を水と混合し、IRM化合物をこの混合物に添加し、攪拌した。この2つの混合物を合わせて、混合した。必要に応じて、pH調整剤を添加し、それぞれの製剤を所望のpHに調整した。最後に、それぞれの製剤に水を添加して、最終的な製剤重量を調整した。
【0097】
試験法
ドブネズミにおけるアレルギー性鼻炎のモデルでの血漿血管外遊出のオボアルブミン誘発変化の抑制
以下の試験法を用いて、血漿血管外遊出のオボアルブミン誘発変化を抑制するその能力について、本発明の製剤を試験した。
【0098】
雄ドブネズミ(150〜250g)を使用して、意識のある動物におけるエアロゾル化抗原暴露に対する肺および鼻の反応をモニターし、様々な機能的基準または細胞の基準によって測定することができる肺の遅発型反応を証明する。0.9%生理食塩水中のオボアルブミン(グレードVまたはVI)4mg/KgをAl(OH)3400mg/Kgと共に3日間連続して腹腔内投与することによって、ラットの群(1群当たり4〜5匹)を感作させる。≧21日目で、薬物溶液または賦形剤(対照群)が点鼻によって投与される。点鼻は、60〜90mg/Kgの割合で投与される、10mLの塩酸ケタミン(100mg/mL)およびアセプロマジン(10mg/mL)からなる溶液の組み合わせで動物に軽く麻酔をかけることによって行われる。薬物または賦形剤の溶液は、合計20μL/動物で、各鼻孔に一滴ずつ滴下される(各液滴は、次の液滴が投与される前に鼻腔からなくなっている)。ケタミン/キシラジンの組み合わせと共に、眼軟膏が使用されるだろう。動物はケージ内に戻され、1〜2時間以内に完全に覚醒する。20時間後、同じ手順を用いて、動物に再び投薬する。
【0099】
2回目の投薬から4時間後、逆さにしたデシケーター瓶内に動物を入れる。そのデシケーター瓶はプレクシグラス(Plexiglas)台上に置かれて、直径6インチ(15cm)、高さ6インチ(15cm)のチャンバが形成される。その台はいくつかの穴を有し、それによってエアロゾル投与、呼吸パターンのモニタリング、エアロゾル化粒子の消耗が可能となり、かつ低酸素を防ぐために、継続的な空気供給源からチャンバ内に空気の一定の流れを提供することが可能となる。H2O、オボアルブミン(≦100mg/mL)のエアロゾル投与は、デビルビス・ウルトラネブ(DeVilbiss Ultra−Neb)大容量超音波ネブライザーシステムを使用して、10〜30分間行う。オボアルブミンのエアロゾル暴露の後に、動物をケージに戻す。
【0100】
オボアルブミン暴露から24時間後に、約60〜90mg/Kg(有効量)で腹腔内投与される、ケタミンHCl(100mg/mL)10mLおよびマレイン酸アセプロマジン(10mg/mL)2mLの組み合わせを使用して、最初に動物に麻酔をかける。動物が外部からの刺激(足指をつまむ、対光反射等)に反応を示さなくなったら、気管および周囲の頚部にわたって、リドカイン約1mLを皮下注入する。気管上の正中線に沿って切開し、内頸静脈または外頸静脈を露出し、カニューレ挿入する(ルアーロックアダプター23gを備えたINTRAMEDICポリエチレン製チューブ材サイズPE50を使用する)。気管を露出し、改良された(modified)気管切開を行う(縦方向切開長約5mm)。6f気管カテーテルを尾側に挿入し、カテーテル(PE40−60)を頭側に挿入する。どちらのチューブも所定の位置でつなぎ、動物をHARVARD小動物用人工呼吸器につなぐ(呼吸数約58回/分、一回拍出量4cc)。この時点で、ナトリウムペントバルビタール0.3mLおよび生理食塩水0.7mLからなる溶液0.1〜0.25mLを動物に投与する(有効量)。薬物処置群の動物およびオボアルブミン対照群の動物を、オボアルブミンでの更なる暴露にかける。鼻腔内灌流ラインをHARVARDコンパクト注入ポンプセットに取り付け、0.2mL/分で送達し、オボアルブミン溶液1滴または2滴が鼻を通ってしぼり出されるまで、生理食塩水中のオボアルブミンの10%溶液を手作業で、鼻腔注入カテーテルを通してゆっくりと「押しやる」。オボアルブミン溶液を有するラインから空気が押し出されたら、ラインを注入ポンプに取り付け、そのポンプを開けて、速度0.2mL/分で3分間作動させる。生理食塩水対照群の動物を生理食塩水のみで処置する。3分間の暴露時間の後、オボアルブミン溶液をラインおよび鼻腔から空気と共に流し出す。次いで、pH調整されたPBS(約pH5)で鼻腔注入カテーテルを充填し、PBS1滴または2滴が鼻を通ってしぼり出されるまで、PBSを手作業で、鼻腔内灌流カテーテルを通してゆっくりと押しやる。空気がPBSと共にラインから押し出されたら、ラインを注入ポンプに取り付け、そのポンプを3分間作動させる。エバンスブルー染料(1.0%の溶液1mL)を静脈内注入し、注入ポンプを開き、40分の回収時間の間、タイマーを開始する。経鼻灌流液(nasal perfusate)を15mL採取チューブに採取する。1つの試料を採取する(40分間で8mL)。試料におけるエバンスブルー染料の量は分光光度法で測定する(波長610nm)。
【0101】
抑制%は以下の式を用いて計算される。
【数1】

ここで、OVA対照は、賦形剤を投与され、かつオボアルブミンによる更なる暴露を受ける動物の群であり、生理食塩水対照は、賦形剤を投与され、かつ生理食塩水による更なる暴露を受ける動物の群である。
【0102】
実施例1〜17
IRM1を含有する一連の水性製剤を製造し、上述の試験法を用いて、アレルギー性鼻炎のモデルにおいて試験した。表3および4は、各製剤の組成および試験結果を示す。
【0103】
【表5】

【0104】
【表6】

【0105】
実施例18〜23
IRM2を含有する一連の水性製剤を製造し、上述の試験法を用いて、アレルギー性鼻炎のモデルにおいて試験した。表5は、各製剤の組成および試験結果を示す。
【0106】
【表7】

【0107】
実施例24〜131
IRM(複数種)を含有する一連の水性製剤を製造し、上述の試験法を用いて、アレルギー性鼻炎のモデルにおいて試験した。各IRMは、表6に示す賦形剤のうち1種または複数種を使用して調合した。表7は、各製剤の組成および試験結果を示す。
【0108】
【表8】

【0109】
【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【0110】
実施例132
スプレーポンプによって鼻腔内投与することができる0.375%溶液製剤として、IRM1を製造した。配合賦形剤を以下のように調製した。
【0111】
【表13】

【0112】
カルボキシメチルセルロースナトリウム、低粘度、USP(CMC)を、攪拌しながら約20分間、水中で水和させた(全体の約50%)。EDTAを添加し、溶解した。CMC/EDTA溶液を塩化ベンザルコニウムと混合して、CMC/EDTA/BAC溶液を形成した。別々に、乳酸およびPEG400を水と混合した。IRM1製剤の場合には、IRM1を乳酸/PEG400溶液中に溶解した。CMC/EDTA/BAC溶液を乳酸/PEG400溶液と混合して、賦形剤製剤を調製した。CMC/EDTA/BAC溶液を乳酸/PEG400/IRM1溶液と混合して、IRM1製剤を製造した。必要に応じて、1N NaOHを添加して、各製剤をpH4.0に調整した。最後に水を各製剤に添加して、最終的な製剤重量を調整した。
【0113】
フィッシャーラット344匹(ノースカロライナ州ローリーのチャールズ・リバー・ラボラトリーズ社(Charles River Laboratories,Raleigh,NC))を6つの処置群に分けた。各群のラットに、ヒト化非致死的インフルエンザウイルスを鼻腔内から感染させた。感染から24時間後、鼻腔洗浄液および肺全体のホモジネートにおけるウイルス力価を測定した。ウイルス力価を測定するためのインフルエンザウイルスおよび方法は、Burleson,Gary L.,Influenza Virus Host Resistance Model for Assessment of Immunotoxicity,Immunostimulation,and Antiviral Compounds,Methods in Immunology 2:181−202,Wiley−Liss Inc.,1995に記載されている。
【0114】
6つの処置群はそれぞれ、異なる感染前処置を受けた。各群のラットは、表10に示す処置を受けた。その結果を図1および図2にまとめる。
【0115】
【表14】

【0116】
実施例133
4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールを含有する製剤(米国特許第5,389,640号;実施例99)を上述の方法を用いて製造した。その組成物を以下の表11に示す。
【0117】
【表15】

【0118】
製剤の粘度を制御応力工程試験(controlled stress step test)を用いて測定した。レオメーター:ハッケ(Haake)RS150;センサー:ダブルギャップ同心シリンダー(DG41);ギャップ:5.100mm;試料サイズ:試料ホルダーを満たすのに十分なサイズ;温度20.0±0.1℃;初期応力:0.10Pa;最終応力:1.20Pa。3つの異なる試料を測定した。測定粘度は、試料それぞれに対して1.4cpsであった。
【0119】
本明細書に記載の特許、特許文書、および出版物の完全な開示内容全体は、あたかも個々に組み込まれるがごとく、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、種々の修正および変更を本発明に加えられることは、当業者には明らかであるだろう。本発明は、本明細書に記載の例証となる実施形態および実施例によって過度に制限されることなく、かかる実施例および実施形態は、以下の本明細書に記載の特許請求の範囲によってのみ制限されることが意図される本発明の範囲でのみ、一例として示されることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】ウイルス暴露の4時間前に、賦形剤、IFN−α、またはIRM化合物で処理した後の、ラットにおけるウイルス力価を比較する棒グラフ。
【図2】ウイルス暴露の24時間前に、かつ再びウイルス暴露の4時間前に、賦形剤、IFN−α、またはIRM化合物で処理した後の、ラットにおけるウイルス力価を比較する棒グラフ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫応答調整剤:
水;
親水性粘度向上剤;
を含む水性製剤であって、
ただし、前記親水性粘度向上剤が前記免疫応答調整剤に共有結合しないことを条件とし;
室温で溶液であり、かつ室温で100cps未満の粘度を有する、水性製剤。
【請求項2】
前記免疫応答調整剤が、正に荷電した免疫応答調整剤である、請求項1に記載の水性製剤。
【請求項3】
前記親水性粘度向上剤が、負に荷電している、請求項1または2に記載の水性製剤。
【請求項4】
前記親水性粘度向上剤が、架橋されていない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項5】
前記親水性粘度向上剤が、セルロースエーテル、多糖類ガム、アクリル酸ポリマー、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項6】
前記親水性粘度向上剤が、カルボン酸基および/またはカルボキシレート基を含有する、請求項5に記載の水性製剤。
【請求項7】
前記親水性粘度向上剤が、アクリル酸ポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項6に記載の水性製剤。
【請求項8】
前記親水性粘度向上剤が、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.01重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項9】
前記免疫応答調整剤が、製剤の全重量を基準にして、少なくとも0.0001重量%の量で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項10】
前記免疫応答調整剤が、製剤の全重量を基準にして、多くとも5.0重量%の量で存在する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項11】
前記免疫応答調整剤が、5員窒素含有複素環に縮合した2−アミノピリジンを有する化合物である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項12】
前記免疫応答調整剤が、イミダゾキノリンアミン;テトラヒドロイミダゾキノリンアミン;イミダゾピリジンアミン;6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン;1,2−架橋イミダゾキノリンアミン;イミダゾナフチリジンアミン;イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン;オキサゾロキノリンアミン;チアゾロキノリンアミン;オキサゾロピリジンアミン;チアゾロピリジンアミン;オキサゾロナフチリジンアミン;チアゾロナフチリジンアミン;ピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体;およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載の水性製剤。
【請求項13】
前記免疫応答調整剤が、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、およびその組み合わせらなる群から選択される、請求項12に記載の水性製剤。
【請求項14】
前記免疫応答調整剤が、アミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換イミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、6−、7−、8−、または9−アリールまたはヘテロアリール置換イミダゾキノリンアミン、アミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミド置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミド置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンアミン、アリールエーテル置換イミダゾピリジンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾピリジンアミン、アミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンエーテル、チオエーテル置換イミダゾピリジンアミン、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の水性製剤。
【請求項15】
前記免疫応答調整剤が、アミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、7−アリール置換イミダゾキノリンアミン、7−ヘテロアリール置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項14に記載の水性製剤。
【請求項16】
前記免疫応答調整剤が、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミンである、請求項15に記載の水性製剤。
【請求項17】
前記免疫応答調整剤が:
1−{4−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}−4−フルオロ−1−ベンゼンスルホンアミド、
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]モルホリン−4−カルボキサミド、
N−{3−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2,2−ジメチルプロピル}−N’−フェニル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
2−ブチル−1−[2−(プロピルスルホニル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−2−エトキシアセトアミド、
N−{4−[4−アミノ−2−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−N’−シクロヘキシル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}シクロヘキサンカルボキサミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2,2−ジメチルプロピル]メタンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
1−[4−アミノ−7−(5−ヒドロキシメチルピリジン−3−イル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
1−[4−アミノ−7−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
N−{3−[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−(メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]フェニル}メタンスルホンアミド、
{5−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]ピリジン−3−イル}メタノール、
1−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
1−{4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール、
N−(2−{4−アミノ−2−エトキシメチル−7−[6−(メタンスルホニルアミノ)ヘキシルオキシ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−1,1−ジメチルエチル)メタンスルホンアミド、
N−(6−{[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]オキシ}ヘキシル)アセトアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−エトキシメチル−1−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イルオキシ)エチル]メタンスルホンアミド、
1−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、
3−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロパン−1,2−ジオール、
およびその組み合わせ、
からなる群から選択される、請求項15に記載の水性製剤。
【請求項18】
前記免疫応答調整剤が:
N−[3−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]モルホリン−4−カルボキサミド、
N−{3−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2,2−ジメチルプロピル}−N’−フェニル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
2−ブチル−1−[2−(プロピルスルホニル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−2−エトキシアセトアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}−N’−シクロヘキシル尿素、
N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド、
N−{2−[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド、
1−{4−アミノ−2−(エトキシメチル)−7−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール、
N−(6−{[4−アミノ−2−エトキシメチル−1−(2−メタンスルホニルアミノ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−7−イル]オキシ}ヘキシル)アセトアミド、
およびその組み合わせ、
からなる群から選択される、請求項17に記載の水性製剤。
【請求項19】
前記免疫応答調整剤が、N−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドである、請求項18に記載の水性製剤。
【請求項20】
前記免疫応答調整剤が、カルボン酸、ハロ酸、硫酸、リン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、およびその組み合わせからなる群から選択される酸の塩である、請求項11に記載の水性製剤。
【請求項21】
前記免疫応答調整剤の前記塩が、臭化水素酸、塩化水素酸、乳酸、グルタミン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、およびその組み合わせからなる群から選択される酸の塩である、請求項20に記載の水性製剤。
【請求項22】
少なくとも4のpHを有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項23】
8以下のpHを有する、請求項22に記載の水性製剤。
【請求項24】
pH調整剤をさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項25】
前記pH調整剤が、塩化水素酸、水酸化ナトリウム、トロメタミン、水酸化カリウム、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項24に記載の水性製剤。
【請求項26】
緩衝剤をさらに含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項27】
前記緩衝剤が、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項26に記載の水性製剤。
【請求項28】
保存剤をさらに含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項29】
前記保存剤が、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項28に記載の水性製剤。
【請求項30】
キレート剤をさらに含む、請求項1〜29のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項31】
前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩二水和物である、請求項30に記載の水性製剤。
【請求項32】
水混和性共溶媒をさらに含む、請求項1〜31のいずれか一項に記載の水性製剤。
【請求項33】
前記共溶媒が、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項32に記載の水性製剤。
【請求項34】
前記共溶媒が、5重量%〜15重量%の量で存在する、請求項32または33に記載の水性製剤。
【請求項35】
イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、イミダゾテトラヒドロナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾ二量体、およびその組み合わせからなる群から選択される免疫応答調整剤;
水;
セルロースエーテル、多糖類ガム、アクリル酸ポリマー、およびその組み合わせからなる群から選択される親水性粘度向上剤;
を含む噴霧可能な水性製剤であって、
ただし、前記親水性粘度向上剤が免疫応答調整剤に共有結合しないことを条件とし;
室温で溶液であり、かつ室温で100cps未満の粘度を有する、噴霧可能な水性製剤。
【請求項36】
免疫応答調整剤;
水;
親水性粘度向上剤;
を含む製剤を選択する工程であって、
ただし、前記親水性粘度向上剤が前記免疫応答調整剤に共有結合しないことを条件とし;
前記製剤が室温で溶液であり、かつ室温で100cps未満の粘度を有する工程と、
前記選択された製剤を対象の鼻腔内に適用する工程と、
を含む、対象の鼻腔内に免疫応答調整剤を送達する方法。
【請求項37】
アレルギー性鼻炎を治療および/または予防する方法であって、請求項1〜34のいずれか一項に記載の製剤を対象の鼻腔内に適用することを含む方法。
【請求項38】
アレルギー性鼻炎を治療および/または予防する方法であって、請求項35に記載の製剤を対象の鼻腔内に噴霧することを含む方法。
【請求項39】
ウイルス感染を治療および/または予防する方法であって、請求項1〜34のいずれか一項に記載の製剤を対象の鼻腔内に適用することを含む方法。
【請求項40】
ウイルス感染を治療および/または予防する方法であって、請求項35に記載の製剤を対象の鼻腔内に噴霧することを含む方法。
【請求項41】
副鼻腔炎を治療および/または予防する方法であって、請求項1〜34のいずれか一項に記載の製剤を対象の鼻腔内に適用することを含む方法。
【請求項42】
副鼻腔炎を治療および/または予防する方法であって、請求項35に記載の製剤を対象の鼻腔内に噴霧することを含む方法。
【請求項43】
喘息を治療および/または予防する方法であって、請求項1〜34のいずれか一項に記載の製剤を対象の気道内に適用することを含む方法。
【請求項44】
喘息を治療および/または予防する方法であって、請求項35に記載の製剤を対象の気道内に噴霧することを含む方法。
【請求項45】
対象を抗原に感作させた後に、請求項1〜34のいずれか一項に記載の製剤中のIRM化合物を、対象を抗原に対して脱感作するのに有効な量で投与することを含む、抗原に対して対象を脱感作する方法。
【請求項46】
前記IRM化合物が、対象が抗原に再暴露される少なくとも4時間前に、対象に投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
対象を抗原に感作させた後に、請求項35に記載の製剤中のIRM化合物を、対象を抗原に対して脱感作するのに有効な量で投与することを含む、抗原に対して対象を脱感作する方法。
【請求項48】
前記IRM化合物が、対象が抗原に再暴露される少なくとも4時間前に、対象に投与される、請求項47に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−501252(P2007−501252A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522714(P2006−522714)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【国際出願番号】PCT/US2004/025277
【国際公開番号】WO2005/016275
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】