説明

内装具

【課題】溝を備えた基材と、端部が前記溝に入り込むようにして前記基材を覆っている皮革とを備えた内装具において、製作が容易な内装部品を提供する
【解決手段】溝3を備えた基材5と、皮革7、9と、皮革7、9に一体的に設けられたガイド部材11とを有し、ガイド部材11とガイド部材11の近くに存在してい皮革7、9の部位とが溝3内に設けられて、皮革7、l9で基材5を覆っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のインストルメントパネル等の内装具に係り、特に、表面が皮革で覆われているものに関する。
【背景技術】
【0002】
図12は、従来のインストルメントパネル200の断面を示す図である。
【0003】
従来のインストルメントパネル(インパネ)200は、基材202と、この基材202に設けられた溝204と、端縁が溝204に入り込んで基材202を覆うように設けられている皮革206と、皮革206と同様に設けられている皮革208とを備えて構成されている(たとえば、特許文献1の図5参照)。なお、各皮革206、208はこれらの端縁の近くでお互いが糸210で縫製されている。
【0004】
なお、従来のインパネ200に関連する特許文献として、さらに、特許文献2を掲げることができる。
【特許文献1】特開2004−359170号公報
【特許文献2】特開2002−79852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のインパネ200では、皮革206、208が柔らかい素材であるので、縫製された各皮革206、208の端部を溝204にはめ込んで接着固定する際、冶具を用いて皮革206、208の端部を溝204にはめ込む必要があり、インパネ200の組み立てに熟練を要し制作が困難であるという問題がある。
【0006】
なお、前記問題は、インパネを組み立てる場合だけでなく、インパネと同様な構成を備えた内装具(たとえば、自動車のドアに内側のパネル等)を組み立てる場合にも発生する問題である。
【0007】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、溝を備えた基材と、端部が前記溝に入り込むようにして前記基材を覆っている皮革とを備えた内装具において、製作が容易な内装具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、溝を備えた基材と、皮革と、前記皮革に一体的に設けられたガイド部材とを有し、前記ガイド部材と前記ガイド部材の近くに存在している前記皮革の部位とが前記溝内に設けられて、前記皮革で前記基材を覆っている内装具である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、溝を備えた基材と、第1の皮革と、この第1の皮革の端縁に沿って前記第1の皮革に一体的に設けられたガイド部材と、前記ガイド部材を間にした前記第1の皮革の反対側で、端縁が前記第1の皮革の端縁に沿うようにして、前記ガイド部材に一体的に設けられた第2の皮革とを有し、前記ガイド部材と前記ガイド部材の近くに存在している前記各皮革の部位とが前記溝内に設けられて、前記各皮革で前記基材を覆っている内装具である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、基材と、前記基材の表面に長く設けられている溝と、第1の皮革と、前記第1の皮革の端縁に端縁がほぼ一致するようにして、また、前記端縁からこの近傍にかけての帯状の部位が前記第1の皮革の端縁からこの近傍の部位にかけての帯状の部位に重なるようにして第1の縫製がなされ、前記第1の皮革に一体的に設けられていると共に、前記第1の縫製による第1の縫製部位が、前記帯状の部位の幅方向の端部であって前記端縁とは反対側に位置している端部に沿って設けられている第2の皮革と、第2の縫製がなされて、前記各帯状の部位の間であって前記第1の縫製部位よりも前記各皮革の端縁側で、前記各皮革に一体的に設けられていると共に、前記第2の縫製による第2の縫製部位が、前記各帯状部位の幅方向の中間部を前記各皮革の端縁に沿って設けられているガイド部材とを有し、前記ガイド部材と前記各帯状部位とが前記溝内に一体的に設けられて、前記各皮革で前記基材を覆っている内装具である。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内装具において、前記ガイド部材を前記溝に係止するための係止手段が設けられている内装具である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、溝を備えた基材と、端部が前記溝に入り込むようにして前記基材を覆っている皮革とを備えた内装具において、製作が容易な内装具を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るインストルメントパネル(インパネ)1の概略構成を示す図であり、図2は、図1におけるII−II断面を示す図である。なお、図1に示すインパネ1の表面は、適宜の曲面形状になっている。
【0014】
インパネ1は、溝3を備えた基材5と、板状の各皮革7、9と、ガイド部材11とを備えて構成されている。なお、本件明細書では、インパネ(自動車の運転席および助手席の前方に設置されるパネル)1を例に掲げて説明するが、ドアパネル(自動車のドアの内側に設置されるパネル)、自動車のシフトノブ、パーキングブレーキノブ、ドアの取手等の自動車の内装具、家具や部屋の壁等の室内の内装具にも、インパネ1と同様な構成を備えたものを適用することができる。
【0015】
ガイド部材11は、皮革7の端縁の近くでこの端縁に沿って皮革7に一体的に設けられている。また、皮革9は、ガイド部材11を間にした皮革7の反対側で、皮革9の端縁が皮革7の端縁に沿うようにして、ガイド部材11に一体的に設けられている。
【0016】
ガイド部材11は、各皮革7、9よりも剛性の高い部材(溝3の形状に応じて変形する程度の剛性を備えた合成樹脂、ゴム、金属、細いガラスを束ねた部材等)で、たとえば、帯状もしくは棒状に形成されている。
【0017】
そして、ガイド部材11とこのガイド部材11の近くに存在している各皮革7、9の部位(各皮革7、9の端縁およびこの近傍の部位)とが溝3内に一体的に設けられている。なお、溝3とガイド部材11と各皮革7、9の端縁とは、図2の紙面に直角な方向に延びている。
【0018】
また、各皮革7、9の他の部位(ガイド部材11の近くに存在している部位以外の部位;溝3内に存在している部位以外の部位)が、基材5の溝3以外の他の部位(溝3を除いた基材5の表面)に一体的に設けられて、各皮革7、9が貼られて基材5を覆っている。
【0019】
なお、インパネ1では、各皮革7、9の境界(溝3)が、直線状に延びているが、図1に一点鎖線L1で示すように凸状(凹状)に湾曲して延びていてもよいし、図1に一点鎖線L2で示すように波状に湾曲して延びていてもよいし、図1に一点鎖線L3で示すように、折れ曲がって延びていてもよい。
【0020】
また、ガイド部材11には、このガイド部材11を、溝3に係止するための係止手段13が設けられているが、この係止手段13を削除した構成であってもよい。
【0021】
インパネ1についてより詳しく説明する。
【0022】
基材5は、硬質の部材(硬質の合成樹脂等)で構成された本体部15と、軟質の部材(発泡ウレタン等)で構成された覆工部材17とを備えて構成されている。覆工部材17は、膜状に形成されており、本体部15の表面を覆うように本体部15に一体的に設けられている。なお、覆工部材17を削除した構成であってもよい。
【0023】
溝3は、基材5の表面で、前述したように、図2の紙面に直角な方向に長く延びて設けられている。また、図2に示すように、長手方向に対して直交する平面による断面がたとえば矩形状に形成されている。
【0024】
各皮革7、9は、それぞれの端縁がほぼ一致するようにして、また、各端縁からこの近傍にかけての帯状の部位7A、9Aがお互いに重なるようにして、たとえば、糸19を用いて縫製されている。したがって、皮革7と皮革9とはお互いが一体になっている。
【0025】
なお、糸19による縫製部位は、帯状の部位7A、9Aの幅方向(図2の上下方向)の端部であって各皮革7、9の端縁とは反対側に位置している端部に沿って設けられている。すなわち、糸19による縫製部位は、図2に示す帯状の各部位7A、9Aの上側に位置する端部で、図2の紙面に直交する方向に延びて設けられている。
【0026】
ガイド部材11は、図2に示すように、長手方向に対して直交する平面による断面が、前述したように、たとえば矩形状に形成されている。また、ガイド部材11は、各帯状の部位7A、9Aの間であって糸19による縫製部位よりも各皮革7、9の端縁側で、たとえば糸21による縫製がなされて、各皮革7、9に一体的に設けられている。
【0027】
なお、糸21による縫製部位は、各帯状部位7A、9Aの幅方向の中間部(図2の上下方向の中間部)を各皮革7、9の端縁に沿って延びている(図2の紙面に直交する方向に延びている)。
【0028】
ガイド部材11の幅方向(図2の上下方向)の端部(糸19による縫製部位とは反対側の端部)は、各皮革7、9の端縁から僅かに突出している(図2の下側に突出している)。また、糸19による縫製部位では各皮革7、9がお互いに接触しており、ガイド部材11が各皮革7、9の間には存在していない。したがって、図2の矢印AR1の方向から眺めた場合、ガイド部材11は見えないようになっており、インパネ1の外観を良好なものに保つことができるようになっている。
【0029】
そして、ガイド部材11と各帯状部位7A、9Aとが溝3内に一体的に設けられている。また、各皮革7、9の他の部位が基材5の溝3以外の他の部位に、たとえば、接着剤や粘着材を用いて一体的に設けられて、各皮革7、9で基材5を覆っている。
【0030】
各皮革7、9には、飾り用のステッチ(縫い目)23、25が設けられているが、これらのステッチ23、25は削除されていてもよい。
【0031】
ここで、各皮革7、9とガイド部材11とを縫製する手順について、図4を参照して説明する。
【0032】
まず、図4(a)に示すように、飾り用のステッチ23、25が設けられている各皮革7、9の端縁をそろえて、糸19によって、各皮革7、9を縫製する。続いて、各皮革7、9の間にガイド部材11を挿入して、各皮革7、9とガイド部材11とを糸21で縫製する。
【0033】
なお、上述した手順とは逆の手順で、各皮革7、9とガイド部材11とを一体的に形成してもよい。すなわち、まず、糸21を用いて、各皮革7、9とガイド部材11とを一体的に縫製し、この後、糸19を用いて、各皮革7、9同士を一体的に縫製してもよい。
【0034】
また、糸19や糸21を用いる代わりに、たとえば、接着剤等の固定部材を用いて、各皮革7、9やガイド部材11を一体的に生成してもよい。
【0035】
ここで、係止手段13について詳しく説明する。
【0036】
基材5は、図2から理解されるように所定の厚さを備えて構成されている。そして溝3の底には、複数の貫通孔27が、図2の紙面の垂直な方向に並んで間隔をあけて設けられている。ガイド部材11の幅方向の端部(図2に示す下側の端部)には、貫通孔27に係合する係合部29が複数設けられており、各貫通孔27に各係合部29が係合することによって、ガイド部材11が溝3に係止されるようになっている。
【0037】
係合部29は、ガイド部材11とたとえば一体で形成されている。また、係合部29は、ガイド部材11の幅方向の端部から延出している円柱状の部位31と、この円柱状の部位31の先端部に設けられた円錐状の部位33と、円柱状の部位31と円錐状の部位33との軸に沿って設けられた切り欠き35とによって構成されている。この切り欠きは、図2の下側に二点鎖線で示すように、十字状に形成されている。
【0038】
円錐状の部位33の大径部における直径D1は貫通孔27の直径よりも大きく、円柱状の部位31の直径D3は貫通孔27の直径よりも僅かに小さくなっている。また、円柱状の部位31の長さは、貫通孔27の長さよりも僅かに長くなっている。
【0039】
そして、ガイド部材11を各皮革7、9と共に溝3に挿入すると、係合部29の円錐状の部位33と貫通孔27の内壁とが接触し、切り欠き35によって円錐状の部位33と円柱状の部位31とがたわみ、円錐状の部位33が貫通孔27を通過するとたわみが解消され、係合部29が貫通孔27に設置され、ガイド部材11が溝3に係止されるようになっている。
【0040】
なお、貫通孔27や係合部29が上述したように円形状である必要はなく、矩形状に形成されている構成であってもよい。たとえば、図3に示すように、直方体状の部位31aと三角柱状(たとえば、直角三角柱状)の部位33aとで構成し、また、ガイド部材11の長手方向で間隔をあけて設けてもよい。この場合、貫通孔27も、係合部29に応じた矩形な形状に形成されており、部位33aの最大幅b1は、矩形状の貫通孔の幅b3(図2参照)よりも、僅かに小さくなっているものとする。なお、部位33aの最大幅b1を、貫通孔の幅b3と等しくするか僅かに大きくしておき、部位33aを貫通孔に挿入する際、部位33aが弾性変形するように構成されていてもよい。さらには、部位33aに対する貫通孔の位置を偏って設け(図2の左右方向のいずれか一方の方向に偏って設け)、部位33a(係合部29)を貫通孔に挿入する際、部位33aの斜辺(斜面)が貫通孔に当接して係合部29(部位31a、33a)が弾性変形するように構成されていてもよい。
【0041】
次に、基材5への、図4(b)のように一体的に形成されている各皮革7、9とガイド部材11との組み付け作業について説明する。
【0042】
まず、溝3内にガイド部材11と各皮革7、9の帯状部位7A、9Aとを挿入し、係合部29を貫通孔27に挿入し、ガイド部材11を溝3に設置する。続いて、各皮革7、9の他の部位を、接着剤等を用いて基材5に貼り付けて固定する。なお、ガイド部材11を溝3に設置する際、各皮革7、9の帯状部位7A、9Aを、接着剤や粘着剤を用いて、溝3に固定してもよい。
【0043】
ところで、各皮革7、9の他の端縁(溝3に挿入される端縁以外の端縁)の処理について、図5を用い例を掲げて説明する。
【0044】
各皮革7、9の他の端縁に対応する基材5の部位には、凹部37が設けられており、この凹部37に皮革7(9)の端縁が入り込んで、アンカー部材39で基材5に一体的に固定されている。さらに、凹部37を覆うようにして、化粧部材41が基材5の凹部37に一体的に設けられている。
【0045】
インパネ1によれば、各皮革7、9の端縁とこの近傍の部位(端部;帯状の部位7A、9A)を、剛性を備えたガイド部材11と共に溝3に設置するので、インパネ1を組み立てる際に冶具等が不要になり、インパネ1の製作が容易になる。
【0046】
また、各皮革7、9とガイド部材11との縫製(糸21による縫製)を行ってから、皮革7、9同士の縫製(糸19による縫製)を行うようにすれば(図4(a)、(b)の順に示す手順とは逆の手順で各皮革7、9とガイド部材11とを一体化すれば)、ガイド部材11が剛性を備えているので、皮革7、9同士の縫製部位においても各皮革7、9がある程度の剛性を備えており、皮革7、9同士の縫製(糸19による縫製)がしやすくなっており、たとえば、直線状の見栄えのよい皮革7、9同士の縫製(糸19による縫製)を容易に行うことができ、インパネ1の見栄えを良好なものにすることができる。
【0047】
また、インパネ1によれば、係止手段13を備えているので、各皮革7、9を基材5に設置する際、係止手段13で各皮革7、9を基材5に仮止めすることができ、インパネ1の組み立て作業が一層容易になっている。
【0048】
ここで、インパネ1の変形例について説明する。
【0049】
図6〜図11は、インパネ1の変形例を示す図であり、図2に対応した図である。なお、図6〜図11では、係止手段13や飾りステッチ23、25の表示を省略してある。さらに、図6〜図11では、覆工部材17の表示を省略してある。
【0050】
図6に示すように、糸19による縫製をすることなく、各皮革7、9の帯状の部位7A、9Aでガイド部材11を挟み込み、糸21で各皮革7、9とガイド部材11とを一体に形成した構成であってもよい。また、図7に示すように、各皮革7、9の帯状部位を折り返して糸43、45で縫製し、各折り返し部とガイド部材11とを糸47で縫製し、溝3内にガイド部材11のみを挿入した構成であってもよい。
【0051】
また、図8に示すように、各皮革7、9の各帯状部位7A、9Aを各ガイド部材49、51で挟み込んで、糸53で縫製した構成であってもよい。このように構成すれば、基材5と各ガイド部材49、51との摩擦係数が小さくなるので、各帯状部位7A、9Aと各ガイド部材49、51との溝3内への挿入が一層容易になる。
【0052】
また、図9に示すように、1枚の皮革55にガイド部材11を糸57で縫製して固定した構成であってもよいし、図10に示すように、一枚の皮革59でガイド部材11を包み込み、糸61で皮革59を縫製した構成であってもよい。
【0053】
さらに、図11に示すように、1枚の皮革63の端部にガイド部材11を糸65で縫製し固定した構成であってもよい。この場合、化粧部材67で、ガイド部材11が隠されていることが望ましい。
【0054】
なお、インパネ1は、溝を備えた基材と、板状の皮革と、この皮革の端縁の近くで前記端縁に沿って前記皮革に一体的に設けられたガイド部材とを有し、前記ガイド部材と前記ガイド部材の近くに存在している前記皮革の部位(前記皮革の端縁およびこの近傍の部位)とが前記溝内に一体的に設けられていると共に、前記皮革の他の部位(前記ガイド部材の近くに存在している部位以外の部位)が前記基材の溝以外の他の部位(溝を除いた基材の表面)に一体的に設けられて、前記皮革で前記基材を覆っている内装具の例である。また、皮革として、天然の皮革の他、合成皮革を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係るインストルメントパネル(インパネ)の概略構成を示す図である。
【図2】図1におけるII−II断面を示す図である。
【図3】係止手段の変形例を示す図である。
【図4】皮革とガイド部材とを縫製する手順を説明する図である。
【図5】皮革の他の端縁(溝に挿入される端縁以外の端縁)の処理について説明する図である。
【図6】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図7】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図8】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図9】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図10】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図11】インパネの変形例を示す図であり、図2に対応した図である。
【図12】従来のインストルメントパネルの断面を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
1 インパネ
3 溝
5 基材
7、9、55、59、63 皮革
11、49、51 ガイド部材
13 係止手段
19、21、43、45、47、53、57、61、65 糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝を備えた基材と、皮革と、前記皮革に一体的に設けられたガイド部材とを有し、前記ガイド部材と前記ガイド部材の近くに存在している前記皮革の部位とが前記溝内に設けられて、前記皮革で前記基材を覆っていることを特徴とする内装具。
【請求項2】
溝を備えた基材と、第1の皮革と、この第1の皮革の端縁に沿って前記第1の皮革に一体的に設けられたガイド部材と、前記ガイド部材を間にした前記第1の皮革の反対側で、端縁が前記第1の皮革の端縁に沿うようにして、前記ガイド部材に一体的に設けられた第2の皮革とを有し、前記ガイド部材と前記ガイド部材の近くに存在している前記各皮革の部位とが前記溝内に設けられて、前記各皮革で前記基材を覆っていることを特徴とする内装具。
【請求項3】
基材と;
前記基材の表面に長く設けられている溝と;
第1の皮革と;
前記第1の皮革の端縁に端縁がほぼ一致するようにして、また、前記端縁からこの近傍にかけての帯状の部位が前記第1の皮革の端縁からこの近傍の部位にかけての帯状の部位に重なるようにして第1の縫製がなされ、前記第1の皮革に一体的に設けられていると共に、前記第1の縫製による第1の縫製部位が、前記帯状の部位の幅方向の端部であって前記端縁とは反対側に位置している端部に沿って設けられている第2の皮革と;
第2の縫製がなされて、前記各帯状の部位の間であって前記第1の縫製部位よりも前記各皮革の端縁側で、前記各皮革に一体的に設けられていると共に、前記第2の縫製による第2の縫製部位が、前記各帯状部位の幅方向の中間部を前記各皮革の端縁に沿って設けられているガイド部材と;
を有し、前記ガイド部材と前記各帯状部位とが前記溝内に一体的に設けられて、前記各皮革で前記基材を覆っていることを特徴とする内装具。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内装具において、
前記ガイド部材を前記溝に係止するための係止手段が設けられていることを特徴とする内装具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−137437(P2008−137437A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−324011(P2006−324011)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(591189535)ミドリホクヨー株式会社 (37)
【Fターム(参考)】