説明

再使用可能な部品及び使い捨て部品を備える薬注入システム

本願は、ベース及び薬ディスペンサを含む薬注入システムを開示する。ベースは、着用者の皮膚下に薬を送るカニューレを受けるように構成されている。ベースは、着用者の皮膚に取付け可能である。再使用可能な薬ディスペンサは、ベースに除去できるように取付け可能であり、除去できるように取付け可能な薬リザーバとカニューレとの間の流体連通を設定すべく構成されたポンプユニットを有する。ポンプユニットは、着用者によって作動されると着用者に薬を注入する。ポンプユニットは、リザーバ内の薬に接触する挿入物を有し、それは針であるかもしれない。ポンプユニットは、リザーバを受ける受け入れユニットを有する。そのような受け入れユニットは、円筒形のリザーバのために管状であるか、又はリザーバを保持するために、空洞又は包囲ユニットを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入装置、より詳細には、患者が液薬を便利かつ安全に自己投与でできるような装置に関する。患者によりしばしば自己投与される液薬の一つは、インスリンであり、説明の容易さのために、本発明がその典型的な使用に制限されるべきではないが、インスリンの投与が典型的な目的のために本書で通常使われている。
【背景技術】
【0002】
本願は、2008年8月18日に出願された出願係属中の米国仮特許出願番号61/089749に基づく優先権を主張し、また本願は、2009年7月21日に出願された出願係属中の米国仮特許出願番号61/227157に基づく優先権を主張し、前記両出願のすべては参照により、本書に組み入れる。
【0003】
インスリンの投与は、伝統的に、注射器を使って行われている。また、最近、針を担持するペンのような装置がこの目的のために使用されている。両形態のインスリン投与は、患者が1日に何度もインスリンを注入するたびに自身を突き刺すことを患者に要求する。さらに、新しい清潔な針は、それらが使用される度に前記装置に取り付けられなければならず、また各使用後に廃棄されなければならず、患者がインスリンを投与しまたその使用後毎にそれらを安全に廃棄する必要があるときは、針が「鋭端」を有するというさらなる問題が生じる。したがって、インスリン投与のこれらの伝統的な形態は、それらを選びまた使用しなければならない患者の生活及び日課にかなり広く介入する。
【0004】
より最近では、患者の皮膚に取付けられた注入セットに、配管によって接続されたインスリンポンプがインスリン投与の代替形態として開発されている。そのようなポンプは、制御装置と、前記ポンプを制御する電子機器との間で近距離無線通信を使用するプログラム可能な遠隔電子システムによって、制御することができる。そのような装置は、針の突き刺し回数を減らすが、それらは製造に高価である。また、それらは、操作が複雑であり面倒でもあり、装着し難い。さらに、そのような装置のコストは、注射器又はインスリンペンなどの伝統的な注射方法を使う日々の費用の数倍となる。
【0005】
先で述べられたタイプの装置は、該装置の制御のため、それ故に使用のために、またかなりの訓練を必要とする。前記ポンプは、一般的に、数日持続するに十分なインスリンを保持するので、前記装置のプログラムを作るのに高度の注意が必要とされる。前記ポンプの不適切なプログラミングや大まかな操作は、非常に危険で、致命的でさえあるかもしれない過剰な量のインスリンの送り出しを結果として生じ得る。
【0006】
多くの患者は、人付き合いが苦手になるので、前記ポンプ装置を身に着けることを渋っている。前記装置は、通常、かなり目立ち、ポケベルと同じくらい大きい。前記装置のぶざまさを増すのは、患者の衣服外へのそれらの取付けと、前記装置から患者の体に置かれた注入セットへ伸びる配管セットのようなカテーテルの必要性とである。あからさまで、おそらく気恥ずかしいことの他に、そのような装置を身に着けることは、水泳、入浴及び運動競技の活動などの多くの活動、及び患者の体の一部が必ずむき出しにされる日光浴などの多くの活動への重大な障害ともなり得る。
【0007】
上記を考慮して、より費用効果が高く、簡単な装置が提案されており、それによれば、注入システムは、直接患者の皮膚に目立たずに取り付けられる。そのような装置の一例が、2008年6月26日に出願され、冗長な弁で調整された安全装置付き使い捨て注入装置(DISPOSABLE INFUSION DEVICE WITH REDUNDANT VALVED SAFETY)と名称が付された米国特許出願番号12/147,283号明細書に詳細が開示されており、該出願は本出願人に譲渡されており、参照によってその全体がここに組み入れられている。そのような装置は、前記ポンプ装置の一部になり一時的な留置カニューレの末端からのインスリンの小用量の手動の汲み上げによって患者にインスリンを送るために、患者の衣服下で患者に取り付けることができる。前記装置はかなり小さく、衣服の下で身に着けている場合、ほとんどの社会的な状況でまったく目立たなくなる。それは、数日持続できるに十分なインスリンを患者が保持することを可能にする。前記装置は、患者の肌が露出するときに目立たないように、自然に患者の肌の色と混和するように着色することができる。結果的に、数日間のインスリンは、患者によって目立たずに保持することができ、便利なことに、1回の針刺しだけの後で、複数の低用量に適用することができる。このタイプの装置の他の説明のために、二重弁システムを備えた使い捨て注入装置(DISPOSABLE INFUSION DEVICE WITH DUAL VALVE SYSTEM)として、2007年9月28日に出願され、同時係属出願の米国特許出願番号11/906,130号明細書を参照する必要があり、該出願は本願出願人に譲渡されており、参照によって、その全体がここに組み入れられている。
【0008】
比較的ばらばらではあるが、患者には、前記装置の全体を取り外さなければならない場合がある。同様に、前記薬物送達システムが誤って患者から外される場合、前記薬とポンプとを回収し、前記システムの最小限だけを取り替えることができることは有利となろう。前記ポンプ、インスリン供給源及びカニューレが不可分の非分離ユニットである場合、そのポンプだけ又はそのインスリンだけを取り除き、あるいは違う液薬を追加することは一般的に実現可能ではない。時折、ポンプユニット、インスリンリザーバ又は装置全体を取り外し、また前記薬物送達システムの一部を再び組み立てて使うことができることは有利であろう。さらに、前記カニューレを含むシステム部分は、現医療の規制実施に従って3日毎に取り外し、再設置する必要があるので、前記薬物送達システムの他の部分をカニューレを有する部分から取り外し、新しいカニューレを含む部分にそれらを再び取付けることは有利であり、これにより、それらを使用毎に取り替えるのを避けることができる。
【0009】
さらに、前記装置が、市販のリザーバ又はカートリッジを利用するように構成されていれば、それは有利であろう。例えば、現在、ガラスカートリッジがインスリン注射ペンのために使われており、それは処方箋によって直ちに患者が利用可能である。これらのカートリッジの入手可能性を注射器ペンの付随した問題を解消する目立たない装置と組み合わせることは、一部の患者に有益である。そのような装置は、また、独占所有権のあるリザーバを利用する装置に付随する製造コストを減少させるであろう。さらに重要なこととして、それは、リザーバを充填するか再充填する患者への、及びその作業を行う患者に関連して付随する問題への不便を軽減する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、小さく、単純で、目立たない薬物送達システムを有し、さらに薬物送達システムの様々な構成要素を互いに取り外すことができて、前記システムの全体を捨てる必要なしに、それらを互いに再び取り付けることを可能にする発明が要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一具体例では、薬注入システムは、着用者の皮膚下に薬物を導くカニューレを受け入れるように配置されたカニューレ穴を有するベースを含む。前記ベースは、さらに、着用者の皮膚に取り付けられるように配置されるベース面を含む。前記ベースは、カニューレ穴を含み、前記ベース面から着用者の皮膚下へ伸長するようにカニューレを置く配置される。前記ベースは、さらに、前記薬を受け入れるように配置された挿入物と、該挿入物から前記カニューレ穴に前記薬を案内する導管路と、前記挿入物に関して可動の第1の自己封止の貫通可能な障壁とを含む。前記システムは、さらに、前記ベースに除去できるように取付け可能な再使用可能の薬ディスペンサであって、第2の自己封止の貫通可能な障壁と、前記薬を保持すべく配置されたリザーバと、前記薬を前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に注入するポンプとを有する薬ディスペンサを含む。前記再使用可能なディスペンサが前記カニューレ穴と前記リザーバとの間の消毒された接続を形成するために前記ベースに取り付けられたとき、前記第1及び第2の自己封止の貫通可能な障壁は、互いに係合しまた前記ベースの前記挿入物によって貫通されるように、配置されている。
【0012】
前記挿入物は針で構成することができる。前記システムは、さらに、前記ベースに前記再使用可能なディスペンサを解放可能に保持するラッチ組立体を含むことができる。前記ラッチ組立体は、雄/雌の留め具を含むことができる。前記雄/雌留め具が係合したとき、前記第1及び第2の貫通可能な自己封止の障壁が互いに係合しまた全システムを破棄するために前記針によって貫通されるように、前記留め具と、第1及び第2の貫通可能な自己封止の障壁とを配置することができる。
【0013】
前記ポンプは、例えばピストンポンプ、ぜん動ポンプ、ネジポンプ、膜ポンプ、計量装置及びガス駆動の容積式ポンプを含む、容認し得る薬物送達ポンプのいずれか1つとすることができる。前記システムは、さらに受け入れパイク(pike)及びカニューレを含むカニューレセットを含むことができる。前記受け入れパイクは、前記導管路と流体連通する前記カニューレ穴内に受け入れられるように配置することができ、これにより前記カニューレから前記導管路を経て前記リザーバに至る流体接続が形成される。前記カニューレセットは、さらに上部封止部材を含むことができる。前記カニューレセットは、さらに、前記カニューレに整合し、前記カニューレセットの前記カニューレ穴への配置を容易にするポートと、前記カニューレセットが前記カニューレ穴に受け入れられた後、前記ポートを経て前記カニューレに直接のアクセスすることを妨げるために前記ポートを塞ぐポートカバーとを含むことができる。前記カニューレは、前記ポートを通って伸長しまた前記カニューレを配備位置に運ぶ駆動針によって、前記着用者の皮膚下に配備されるように配置することができ、また前記カバーは、前記カニューレの配備後に前記カニューレセットから前記針が撤退したとき、前記ポートを塞ぐように配置することができる。前記ポートカバーは、弾性材料で形成することができ、前記駆動針の撤退に応答して、前記ポートを跳ねて塞ぐように配置することができる。
【0014】
前記ベースは、前記再使用可能なディスペンサを前記ベースに取付けるように案内するガイドを含むことができる。前記ベースの下面は、前記ベースを前記着用者の皮膚に取り付ける接着剤を含むことができる。前記再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられると、前記ベースは前記再使用可能なディスペンサと同一の広がりを有することができる。前記再使用可能なディスペンサは、該再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられたとき、該ベースの前記挿入物を受け入れる前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に隣接する入口空洞を含むことができる。前記入口空洞は、前記リザーバから前記薬を受け、また該薬を前記ベースの前記挿入物に提供すべく配置することができる。前記再使用可能なディスペンサは一対のアクチュエータを含むことができ、該一対のアクチュエータは、同時作動のとき、前記ポンプが前記リザーバから前記カニューレに前記薬を注入すべく前記ポンプに作動的に関連する。
【0015】
前記ベースの前記挿入物は、前記再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられたとき、前記第1及び第2の自己封止の貫通可能な障壁を貫通する遠位端を有することができる。前記第1の自己封止の貫通可能な障壁は、前記ベースの前記挿入物に関して可動とすることができ、前記ベースは、さらに、前記再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられたとき、前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に前記第1の自己封止の貫通可能な障壁を押し付ける付勢要素を含むことができる。
【0016】
前記システムは、さらに、前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に直近の通気口を含むことができる。前記通気口は、該通気口の外への空気の通過を許すが、該通気口の外への液薬などの液体の通過を許さず、通路を出た後、空気の前記流体通路への戻りを許さない一方向弁によって覆われた疎水性の通気口とすることができる。
【0017】
前記再使用可能な部分は、送られるべき前記薬を保持する別個のリザーバユニットとすることができる。前記リザーバユニットは、ポンプ部分などの前記ディスペンサに係合可能とすることができ、両部分は前記ベースに解放可能に固定することができる。前記再使用可能な部分は、さらに、前記ディスペンサと前記リザーバユニットとの係合を維持する少なくとも1つのラッチを含むことができる。前記少なくとも1つのラッチは、ラッチ突起及び突起受け入れスロットを含むことができる。
【0018】
前記ラッチ突起は、前記ディスペンサで担持することができ、前記突起受け入れスロットは、前記リザーバユニットに形成することができる。前記システムは、さらに、前記ディスペンサと前記リザーバユニットとの間の消毒された継ぎ手を含むことができる。
【0019】
薬注入システムのための代替例がまた開示される。前記代替例は、着用者の皮膚下に薬を送るカニューレを受けるように構成されたベースを含む。前記ベースは、さらに、前記着用者の皮膚に取り付けられるように配置されたベース面を含み、該ベース面から前記着用者の皮膚下へ伸長するようにカニューレを置くべく配置される。装置は、さらに、前記ベースに除去できるように取付可能な再使用可能の薬ディスペンサを含む。前記再使用可能な薬ディスペンサは、除去できるように取付可能な薬リザーバと前記カニューレとの間に流体連通を設定すべく構成されたポンプユニットを有し、これにより前記ポンプユニットは、該ポンプユニットが前記着用者によって作動されると、該着用者に薬を注入する。
【0020】
前記ポンプユニットは、さらに、前記リザーバ内の薬に接触するように構成された挿入物を含むことができ、該挿入物は針とすることができる。前記ポンプユニットは、また、前記リザーバを受けるように構成された受け入れユニットを含むことができる。そのような受け入れユニットは、円筒形のリザーバに適合すべく管状とすることができる。前記受け入れユニットは、前記リザーバを保持すべく構成された空洞を含むことができる。前記ポンプユニットは、前記リザーバを保持すべく構成された包囲ユニットを含むことができ、そのような包囲ユニットは、前記ポンプユニットの一側に配置することができ、これによりより低姿勢が可能となる。
【0021】
他の具体例では、薬注入組立体は、着用者の皮膚に取り付けられるように配置されるベース面を含むベースを含む。前記ベースは、前記ベース面から前記着用者の皮膚下へ伸長するように配置されたカニューレと、該カニューレに流体連通する挿入物とを含む。前記注入組立体は、さらに、前記ベースに除去できるように取付け可能なポンプユニットを含む。前記ポンプユニットは、空洞及び該空洞内のラッチ組立体を有する。前記空洞は、その中にカートリッジリザーバを受けるように配置されており、前記ラッチ組立体は、前記空洞内に前記カートリッジリザーバを解放可能にロックすべく配置されている。前記ポンプユニットは、解放可能にロックされた前記カートリッジリザーバと前記ベースの前記挿入物との間に流体連通を設定すべく、また前記着用者によって動作されると前記カートリッジリザーバに蓄えられた液薬を前記ベースの前記挿入物及び前記カニューレに注入すべく、構成されている。
【0022】
斬新であると信じられている本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記述されている。本発明は、それのさらなる特徴及び利点と共に、一部の図面で同一の構成要素に同様な参照番号を付した添付図面を参照しての以下の記載により、さらに理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施例に係る薬注入システムの上面の斜視図であり、
【図2】図1の薬注入システムの底面図であり、
【図2B】図1及び2で示された前記装置の代替例を簡素化した側面図であり、
【図2C】カニューレ挿入中の図2Bの実施例の側面図であり、
【図2D】カニューレ挿入後の図2Bの実施例の側面図であり、
【図3】図3の前記システムのベース部分の上面の斜視図であり、
【図4】カニューレセットの配備のために図1のシステムのベース部分をこれに整合して配置するためにカニューレセットを前記ベース部分に整合させた状態で該ベース部分を示す上面斜視図であり、
【図5】カニューレセット配備に先立って該カニューレセット及びベース部分の詳細を部分的に破断し拡大して示す側面図であり、
【図6】カニューレセット配備の後にカニューレセット及びベース部分の詳細を部分的に断面し拡大して示す側面図であり、
【図7】図1の前記システムの再使用可能な部分の底面の斜視図であり、
【図8】図1の前記システムの前記ベース部分と結合されている再使用可能な部分の上面の斜視図であり、
【図9】前記ベース部分と前記再使用可能な部分との係合前のそれらの間の消毒された継ぎ手を拡大して示す側面図であり、
【図10】前記ベース部分と前記再使用可能な部分との係合中のそれらの間の消毒された継ぎ手を拡大して示す側面図であり、
【図11】前記ベース部分と前記再使用可能な部分との係合後のそれらの間の消毒された継ぎ手を拡大して示す側面図であり、
【図12】本発明の他の実施例に係る他の薬注入システムのベース部分と再使用可能な部分との間の消毒された継ぎ手を拡大して示す側面図であり、
【図13】取り外し可能なポンプ部品とリザーバ部品とを有する本発明の具体的を示す他の薬注入システムの斜視図であり、
【図14】係合のために整列されたリザーバ及びポンプの両部品を示す、図13の前記システムの平面図であり、
【図15】係合に入るリザーバとポンプとの両部品を示す、図13の前記システムの平面図であり、
【図16】係合後のリザーバとポンプとの両部品を示す、図13の前記システムの平面図である。
【図17】本発明の一実施例のリザーバ部分とポンプ部分との間の取付け機構を断面で示す側面図であり、
【図18】本発明の一実施例のリザーバ部分とポンプ部分との間の接続機構を拡大して示す側断面図であり、
【図19A】市販のカートリッジを使用する本発明の実施例の遠近法での上面図であり、
【図19B】図19Aの前記実施例の底面図であり、
【図19C】図19Aの前記実施例を断面で示す部分的な側面図であり、
【図20A】市販のカートリッジを使用する本発明の他の実施例の上面図であり、
【図20B】図20Aの前記実施例を断面で示す側面図であり、
【図20C】図20Aの前記実施例の側面図であり、
【図20D】図20Aの前記実施例の平面図であり、
【図21A】市販のカートリッジを使用する本発明の他の実施例の平面図であり、
【図21B】図21Aの前記実施例の端面図であり、
【図22】本発明を具体的に示すさらなる注入組立体の部品の分解図であり、
【図23】図22の前記組立体の組合せ部品の斜視図であり、
【図24】ユーザへの配備に先立つ図22の前記組立体の組み合せ部品の遠近法での底面図であり、
【図25】部分的に除去した状態で、ポンプユニット内のカートリッジリザーバの解除可能なロックを示す斜視図であり、
【図26】ポンプユニット内に装填され、そこに解放可能にロックされるに先立つ前記カートリッジリザーバを部分的に除去して示す平面図であり、
【図27】前記ポンプユニット内に装填され、そこに解放可能にロックされた後の前記カートリッジリザーバを部分的に除去して示す平面図であり、
【図28】図22の前記組立体のベースユニットの遠近法での端面図であり、
【図29】図22の組み合わせられた前記組立体を部分的に除去してカートリッジリザーバに接触する圧縮バネの第1の状態を示す平面図であり、
【図30】図29の組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して示す側面図であり、
【図31】図29の組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して前記圧縮バネの第2の状態を示す平面図であり、
【図32】図31の組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して示す側面図であり、
【図33A】図29の組み合わせられた組立体を部分的に除去して前記カートリッジリザーバの殆ど空の状態と前記圧縮バネとを示す平面図であり、
【図33B】図33Aの組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して示す、側面図であり、
【図34A】カートリッジリザーバから流体の完全な放出を助ける圧縮バネのさらなる実施例の、図22の組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して示す平面図であり、
【図34B】図34Aの組み合わせられた前記組立体を部分的に除去して示す側面図であり、
【図35】ポンプユニット内へのカートリッジリザーバの装填直前の図22の前記組立体のポンプユニット及びカートリッジリザーバの遠近法での分解図であり、
【図36】ポンプユニット内へのカートリッジリザーバの装填中のポンプユニットとカートリッジリザーバとの斜視図であり、
【図37】ポンプユニット内へのカートリッジリザーバの装填後のポンプユニットとカートリッジリザーバとの斜視図であり、
【図38】ポンプユニットのベースへの配置中の図22の前記組立体のベースの斜視図であり、
【図39】プライミング工程中が示された図22の組み合わせられた前記組立体の底面図であり、
【図40A】前記注入装置と本発明のさらなる態様に従って前記装置を配備するためのインサータとの分解側面図であり、
【図40B】図40Aの前記注入装置とインサータとの遠近法での分解図であり、
【図41A】図40Aの注入装置がインサータ内に装填された後の前記注入装置と前記インサータとの斜視図であり、
【図41B】図40Aの注入装置がインサータ内に装填され、またカニューレ保護カバーと1つの粘着カバーが前記注入装置から外された後の前記注入装置とインサータとの斜視図であり、
【図42】前記注入装置の配備の用意ができている患者の皮膚に接触し、内部に前記注入装置を備えるインサータの側面図であり、
【図43】前記配備された装置の挿入針が除去された側面図であり、
【図44】鋭端処置のための図22の前記組立体のカニューレ保護構造体内に安全に保管されている挿入針の斜視図であり、
【図45】患者の皮膚上に配備された前記装置の斜視図であり、
【図46】配備されたベースから除去されるポンプユニット又は配備されたベースに置かれている交換ポンプユニットのいずれかを示すと解釈できる斜視図であり、
【図47】交換ベースに置かれる交換ポンプ又は交換ベースの配備に先立って交換ベースに置かれている部分的に使われたポンプユニットのいずれかを示すと解釈できる斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1及び2を参照するに、該両図は、本発明の第1の具体例に係る薬注入システム20を示す。前記システム20は、一般的に、下方のベース部分40と、再使用可能な薬ディスペンサ部分60とを含む。後で示されるように、前記再使用可能な部分は、ベース部分40に解放可能に取付けられるように、配置されている。図1及び2では、ベース部分40及び再使用可能な部分60は、完全に係合し、すなわち相互に結合されている。
【0025】
ベース部分40はベース面41を含み、該ベース面は、好ましくは、前記システム20によって送られるインスリンのような薬を必要とする着用者の皮膚にベース部分40を取り付けるための接着剤で覆われている。そのために、ベース40は、以下に充分に説明される方法で、配備されたときベース面41から前記薬を皮下に送るための着用者の皮膚下に伸びるカニューレ100を受けるように配置される。前記再使用可能なディスペンサ部分は、前記薬を収容するためのリザーバ(図示せず)と、作動されるとき前記リザーバから前記カニューレに、送達するために前記薬を注入するポンプ(図示せず)とを含む。ベース40と再使用可能な部分60とが相互に結合されると、後で示されるように、継手方式は、両者間に消毒された接続を提供する。また、再使用可能な部分60が取り除かれるとき、カニューレ100は、ベース40に戻されるカニューレセットの一部である。
【0026】
前記ポンプを作動させるために、再使用可能な部分60は、一対のアクチュエータボタン64及び66を含む。好ましくは、アクチュエータボタン64及び66の同時の押し下げが前記ポンプの作動に必要となるように、前記両アクチュエータボタンは、前記ポンプ及び再使用可能な部分60の他の作動内部構成要素と共に、配置される。そのような機能を有する注入装置は、例えば、2008年6月26日に出願された、プライムインジケータ付き使い捨ての注入装置(DISPOSABLE INFUSION DEVICE WITH PRIME INDICATOR)のための同時係属の出願番号12/147,314で充分に説明されており、当該出願は本願出願人に譲渡されており、参照によってその全体がここに組み入れている。本具体例及び以下のいずれの具体例のための前記ポンプも、例えばピストンポンプ、ぜん動ポンプ、ネジポンプ、膜ポンプ、計量装置及びガス駆動の容積式ポンプを含む、容認し得る薬物送達ポンプのいずれか1つとすることができる。
【0027】
ベース40と再使用可能な部分60とは、ラッチ組立体120によって解放可能に相互に固定される。本具体例によれば、ラッチ組立体120は雄部を含み、該雄部は、再使用可能な部分60に担持されまたベース40のスロット124内にスナップ動作するように受け入れられる複数の突起122を含む。さらに、スナップ動作するラッチ126が、ベース40上へ再使用可能な部分60を拘束するために、前記システム20の末端に設けられている。
【0028】
代わりに、図2Bに示されているように、前記システム20′は再使用可能な薬ディスペンサ60′及びベース部分40′を含み、該ベース部分は、ポンプユニット及びリザーバの組合せ体60′に解放可能に取り付けられている。本願の他の具体例と同様、ベース40′は、着用者の皮膚に付着するように設定された接着剤層(図示せず)を含む。前記ベースは、また、該ベースに配置された(図3及び4に示された構成要素52に類似する)カニューレ穴を含む。代わりに、前記カニューレ穴は、再使用可能な薬ディスペンサ60′に配置することができる。そのために、カニューレセット102(図5及び6参照)は、カニューレ100をカニューレ出口ポート101に通すために、使われる。
【0029】
図2Cは、本具体例に従って、ベース40′の一部として設けられるカニューレ106を示す。この具体例では、前記ベースは、該ベースの近位(非皮膚)側上のカニューレ出口ポート101を覆っている針ハンドル105を含む。針ハンドル105は、駆動針107に取り外し可能に取り付けられ、該駆動針はベース40′の遠位側に置かれている。駆動針107は、さらに、ベース40′の遠位側に固定されたカニューレ106中に保持されている。駆動針107は、カニューレ106を前記皮膚に導入するように構成されている。
【0030】
使用するとき、着用者は、針107が皮膚に突き刺さるように、該着用者の皮膚にベース40′を押し付ける。カニューレ106は、針107により前記皮膚下の組織に通される。この工程中及びほぼ同時に、ベース40′の前記接着剤層は、前記皮膚に接触し粘着する。図2Dは、取り外し可能な駆動針が取り除かれた後の前記組立体を示す。これは、皮膚Sに付着したベース40′と前記皮膚下の組織に伸びるカニューレ106とを残す。
【0031】
図3の斜視図は、ベース40をより詳しく示す。ここでは、ベース40がヘッド部42を含むことが見られる。ヘッド部42は、ベース40と再使用可能な部分60とが共に結合されるとき、再使用可能な部分60の(図7及び8に示されているような)突起122を受けるスロット124を含む。前記ヘッド部は、また、ベース40と再使用可能な部分60との間の消毒された接続を設定するために再使用可能な部分60の一部が受け入れられる開口44を含む。
【0032】
ベース40は、さらに、結果として生じる肩48及び50を形成する、面上に広がる表面46を含む。両肩48及び表面46は、ベース40及び再使用可能な部分60が共に結合されるとき、再使用可能な部分60をベース40と適正に位置合わせするガイドになる。両肩50は、ベース40及び再使用可能な部分60が最終的に相互にスナップ係合するとき、係合する止め部を提供する。開口44は、また、前記位置合わせされるベース及び再使用可能な部分を正確な取付けのための最終の精密な整合に誘導するために、図7及び9に示されているように継ぎ手突起74と結合する溝として、その近位部分に形成することができる。さらに、あるいは代替的に、前記両部分を適正な整合に案内することに役立つように、図4の溝57、59を図7に示された突起123、125に結合することができる。
【0033】
図4に最もよく示されているように、ベース40は、さらに、カニューレ100を含むカニューレセット102を受け入れるように配置された穴52を含む。カニューレセット102が配備されると、カニューレ100は、ヘッド部42内で挿入物に結果的に接続され、また開口44を通して前記再使用可能な部分がアクセス可能である。
【0034】
カニューレセット102及びその配備の詳細は、次に図5及び6を詳細に参照して説明される。カニューレセット102は、一般的に、カニューレ100と、カニューレキャリア104とを含む。前記カニューレキャリアは、ベース40のヘッド部42(図4)のカニューレ穴52に正確に適合するように寸法付けられている。前記キャリア104は、前記穴52の対応した形状の特徴部54に受け入れられる受け入れパイク(pike)106を含む。特徴部54は、インスリンなどの薬が前記ポンプによって流される導管路108と流体連通する。したがって、前記薬は、導管路108を通して、特徴的なパイク106を通して、そして送給のためのカニューレ100に流れる。
【0035】
前記キャリアは、さらに、配備針(図示せず)が挿入されるポート110を含む。カニューレ配備に先立って、前記配備針は、ポート110を通って、通路112を通って、そしてカニューレ100を通って伸長する。皮膚下にカニューレを置く配備針の使用は、名称が自動解放可能なカニューレドライバ付き使い捨て注入装置(DISPOSABLE INFUSION DEVICE WITH AUTOMATICALLY RELEASABLE CANNULA DRIVER)で、本出願人によって同時的に所有されている出願番号12/147,295に、より詳細に説明されており、ここにその全体が組み入れる。したがって、カニューレセット102は、前記配備針に担持されている。前記カニューレセットが配備されるとき、前記針は、図6に示されているように、前記カニューレセットを配備したままにしておいて、引っ込められる。
【0036】
配備針の除去後、カニューレ100へのポート110を通して直接のアクセスを防止するために、前記カニューレセットは、さらに、ポートカバー114を含む。前記ポートカバーは、好ましくは弾性材料で形成され、前記ポートから引き抜かれる前記駆動針に応答して前記ポートを跳ねて塞ぐように配置される。そのようなポートカバーは、例えば、カニューレポートカバー付き使い捨て可能な注入装置(DISPOSABLE INFUSION DEVICE WITH CANNULA PORT COVER)のために2008年6月26日出願され、同時係属の出願番号12/147,306に十分に説明されており、該出願は本願出願人に譲渡され、参照によってその全体がここに組み入れている。ポートカバー114は、カニューレキャリア104の上部116と共に、キャリア104の上部封止部材を構成する。
【0037】
図7は、再使用可能な部分60の下面図を示す。ここでは、再使用可能な部分60が、該再使用可能な部分とベース40とが取り付けられるときにベース40の開口44に受け入れられるように配置された継ぎ手突起74を含むことが見られる。再使用可能な部分60は、またその遠位端に、ベース40上に再使用可能な部分60を拘束するためにラッチ126を含むことが見られる。
【0038】
図8は、ベース40に取り付けられる再使用可能な部分60を示す。突起122はスロット124に整合され、捕獲される用意ができている。再使用可能な部分60がベース40上のその最終的な位置に到達すると、該部分は、図1に示されているようにヘッド部42(図3及び4参照)を含む前記ベースのすべてを実質的に覆う。
【0039】
図9−11は、再使用可能な部分60がベース40との係合に至るときに、前記ベースと前記再使用可能な部分との間の流体継手の設定を示す。図9は係合に先立つベース40と再使用可能な部分60とを示す。
【0040】
ここでは、ベース40が入口室140を含むことが見られる。ベース40への挿入物を形成する針142が入口室140を通って伸長する。針142は、鋭い遠位先端143を有する。入口室140の遠位端は、自己封止の貫通可能の障壁すなわち隔壁144によって密封されている。ばね146は前記遠位端の方向へ隔壁144を押す。再使用可能な部分60は、同様に、継ぎ手74内に導管路76を含む。この継ぎ手は、自己封止の貫通可能な障壁すなわち隔壁78によって密封されている。導管路76に通気口をつける一方向弁77が隔壁78に直接に隣接する。これは、生じるかもしれない気泡を取り除くために、インスリンなどの薬が、前記隔壁に接触するように前記導管路の中を満たすことを可能にする。
【0041】
図10は、ベース40及び再使用可能な部分60がまさに係合した時のそれらを示す。ここでは、継ぎ手74が開口44に入り、障壁144及び78が互いに係合することが見られる。再使用可能な部分60が図11に示されるようにベース40上の最終的な位置に到達すると、挿入針142の先端143は、隔壁144及び隔壁78を貫通して導管路76に入る。ばね146は、また圧縮される。その結果、前記ポンプに流体連通する導管路76から挿入針142を通って、導管路108を通って、そして薬送達のためのカニューレ100への密封された流体接続部が設定される。
【0042】
再使用可能な部分60をベース40から取り外す必要がある場合、再使用可能な部分60がベース40から引き離されるに伴って、図9に示されるように入口室140をもう一度封止するまで、ばね146は隔壁144を端末へ強いる。ベース40の前記入口室が封止されることに加えて、針142は、前記着用者が針146で偶然刺されないように保護するために、入口室140に安全に引っ込められる。より具体的には、入口室140への開口44は、子供の指で最も小さな小指の危険、例えばベース140の取り扱中、入口室140へアクセスし、また隔壁78を押し込み、針先端143で突き刺されることを無くするに充分小さくすることができる。
【0043】
図12は、本発明の他の具体例に係る他の薬注入システム220を示す。前記システム220は、先に説明された前記システム40と本質的に同一であり、それゆえ、同一の構成要素のための参照符号が繰り返されており、その説明は参照によってここに含まれる。前記システム40の構成要素のすべてに加えて、図12のシステム220は、また、針先端143と隔壁144との間の入口室140内に消毒接触子(wiper)246を含む。消毒接触子246は、圧縮可能な発泡体又は綿等とすることができる。ベース40及び再使用可能な部分60が共に結合されるか分離されるようなとき、隔壁144を貫通するか、隔壁144から引き抜かれるときはいつでも、針142をぬぐうために、それが設けられる。前記接触子は、好ましくは、前記針を妨害しあるいは詰まらせたりせず、その微量が、送達された薬と共に、万一注入された着用者に刺激物として作用しない物質で形成される。
【0044】
図示の小さな接触子248の代替案(図示せず)は消毒液が染み込んだ圧縮可能の発泡体又は綿の、より大きなブロックであり、前記綿又は発泡体は、内腔140に収容され、また隔壁144がばね146によって針142の先端を越えて外方に押しつけられるときは、常にそれが消毒液で先端以外の前記針の部分の殆どをぬぐうべく針142の先端からわずかに反対方向へ広がるように、配置されている。
【0045】
図13は、本発明のさらなる具体例を示す。ここでは、薬注入システム320は、3つの主要な構成要素又は部分を含み、ベース340、再使用可能なポンプユニット360及び取り替え可能なリザーバユニット380である。
【0046】
ベース340は、先に説明されたベース40と同様である。そのために、先に説明されたと同様な方法で、ポンプユニット360のポンプで流体連通を設定するために、そのヘッド部分342にカニューレセットを受け入れるように配置することができる。
【0047】
ポンプユニット360は、先に説明されたタイプのスナップ動作のラッチ322を介してベース340上に維持されている。ポンプユニット360は、アクチュエータボタン364及び366を含み、先の具体例について先に説明されているように、好ましくはアクチュエータボタン364及び366が同時に押されると、薬の送達が引き起こされるように、好ましくは配置される。
【0048】
リザーバユニット380は、両側のスナップ動作のラッチ382を介してベース340上に維持されている。リザーバユニット380は、好ましくは、前記システム320中への配備に先立って満たされる。より具体的には、リザーバユニット380は、処方箋によって製薬業者から単体アイテムとして提供され、ベース340上でポンプユニット360と係合する配備を除いて、患者によるどのような特別な取り扱いも必要としない。代わりに、前記リザーバユニットは、また前記再使用可能な薬ディスペンサ部分上に配備することができる。
【0049】
図14は、係合のために整列するポンプユニット360及びリザーバユニット380を示す。両側のスナップ動作のラッチ382のそれぞれは、ポンプユニット360に担持されたラッチ突起384と、リザーバユニット380に形成された受け入れスロット386とを含む。図15に示されているように、前記ポンプユニット360をベース340上でリザーバユニット380と結合するために、ラッチ突起384を受け入れスロット386中に進める必要があるだけである。これが遂行されると、前記システムは、図16に示されているように完全に係合する。
【0050】
ベース340とポンプユニット360との、及びリザーバユニット380とポンプユニット360との消毒された継ぎ手は、先に説明したように、二重隔壁及び鋭利な挿入針を利用することにより、それぞれ達成することができる。しかしながら、前記リザーバユニットは、気泡の形成を防止するために、インスリンなどの薬液がその封止隔壁に直接に隣接するように製造されるので、通気口は、リザーバユニット380とポンプユニット360との消毒された継ぎ手のために要求される必要はない。
【0051】
前記リザーバ部分と前記ポンプ部分の取付け機構のより詳細が図17及び18に見られる。リザーバ部分400は、出口穴404に流体的に接続される折畳可能なリザーバ402を含む。前記折畳可能なリザーバは、これから流体が吐き出されるに伴って減少する容積を有するリザーバと見なすことができる。そのようなリザーバは、例えば可撓性材料又は内部容積を減少させる内部移動構成要素を有する剛体材料で形成することができる。前記出口穴、突き刺し可能な隔壁406によって封止される。前記リザーバ部分は、さらに、ポンプ部分412の雌型ソケット(female receptacle)410と解除可能に結合するように構成される雄型スナップ突起408を備える。
【0052】
ポンプ部分412は、ここには代表的な形で示されたポンプ414を含む。先に述べたように、いかなる適当なポンプも使用することができる。前記ポンプ部分は、先に詳細に説明したように、前記ベースと分離可能な流体接続の関係で結合しまた該接続関係を形成するに必要なすべての機構をその末端416に含む。さらに、それは入口穴420に鋭い針418を含む。該穴の端部には、封止隔壁422が置かれている。ばね424のような付勢機構が、前記隔壁を入口穴420内で外方へ押しやる。前記隔壁は、前記穴に沿って移動可能であり、2つの隔壁406、422が互いに押し付けられると、前記入口穴隔壁は、前記リザーバ隔壁を同時に貫通して前記リザーバと前記ポンプとの間の流体接続を形成する鋭い針418上を該針の後ろに向けて滑る。
【0053】
前記再使用可能な部分と前記ベースとの間の前記した接続と同様に、接続部間で前記針をぬぐうために、消毒部材を前記穴内で針418を取り巻いて設けることができる。前記リザーバ部分と前記ポンプ部分との間の前記した接続についての先の説明は、前記再使用可能な部分と前記ベースとの間のスナップ取付けに類似する側方の解除可能のスナップ形態を説明することに留意すべきであり、図17及び18の具体例では、下部の解除可能な取付けが示されている。同様に、上部の解除可能な取付けは、前記下部の解除可能な取付けと同様に容易に設定することができる。
【0054】
前記リザーバ部分は、折り畳可能なリザーバを備えることができ、メーカであらかじめ充填することができ、その場合、プライミング機構は不要である。使用の直前にユーザによって充填されるのであれば、ここに参照によって組み込まれた前記出願に詳細が記載されているように、通気口のための簡単な機構が必要とされる。再使用可能なユニットのために記述されて、隔壁の近くで前記出口穴に置かれる一方向バルブによって覆われた疎水性の穴から成る通気口は、圧力ボタン425などの前記リザーバへの圧力適用方法との組み合わせで十分であろう。
【0055】
他の具体例では、前記リザーバは、インスリンカートリッジなどの市販されているカートリッジとすることができる。そのようなカートリッジは、前記装置に適合するように特別に製造することができ、あるいは現在、注射器ペン注入ユニットのために市販されているタイプとすることができる。
【0056】
市販のカートリッジ(予め搭載されているかユーザが搭載するかのいずれか)を使う1つの可能性のある具体例が図19Aから19Cに示されている。この具体例では、先の具体例と同様に、前記再使用可能な薬ディスペンサの前記ポンプユニットは、前記リザーバを受け入れるように設定されている。この具体例によれば、前記リザーバは、ガラス注射器ペンカートリッジ(例えばリリー(Lilly)によって販売されているヒューマログR(HumalogR:登録商標)又はヒューマリンR(HumulinR:登録商標))などの市販されているカートリッジとすることができる。図19A及び19Bに示すように、装置500は、カートリッジリザーバ510、ポンプユニット520という方式の再使用可能な薬ディスペンサ及び接着ベース層530を含む。カートリッジリザーバ510は、患者(図示せず)への前記カニューレと流体連通する受け入れユニット522を経てポンプユニット520上に受け入れられ、維持されている。図19Cに見られるように、カートリッジリザーバ510は、一般に、該カートリッジの遠位端の隔壁516と、近位端のプランジャ517とを含む。受け入れユニット522は、前記カートリッジの隔壁516を貫通するように設定された中空の鋭い挿入針528を含む。前記針528が前記装置の外に露出しないように、受け入れユニット522は、前記針528の先端を越えて伸長するように設定されている。これは、ユーザ(また着用者と定義される)が前記針528によって偶然に刺されることを防止する。
【0057】
針528は、ポンプ機構524と流体連通し、該ポンプ機構は、先に説明されたポンプ機構のいずれであっても良い。前記ポンプ機構(またポンプと称される)は、さらに、カニューレ(図示せず)と流体連通する。
【0058】
使用するとき、ユーザは、(ポンプユニットに予め搭載されていないならば)隔壁516を突き刺すように、リザーバ510を十分な力で受け入れユニット522に挿入する。代わりに、ユーザがそれを前記受け入れユニットに挿入した後のユーザの起動によって、隔壁516を針528で貫通することができる。いくつかの具体例では、最初のリザーバを挿入し、固定した後に、前記ポンプユニットがその後のいかなるリザーバをも受け入れることができなくなることが望ましい。これは、前記再使用可能なポンプユニットを1つのリザーバのみの内容物のために使用することを可能にする。針528が隔壁516を貫通すると、前記リザーバ内の前記流体は、針528を通り、ポンピング機構524を通って、そして患者へのカニューレ(図示せず)を通して外へ引かれる。ポンプ機構524は、前記装置500の本体上の、例えばポンプユニット520に含まれているアクチュエータボタン513及び515(図19A)の同時の押し下げによって作動することができる。ユーザがポンプ機構524を作動させると、該ポンプ機構は、リザーバ510から流体を汲み上げて、これを前記カニューレに送る。
【0059】
本具体例及び引き続く具体例では、図19Cに最もよく示されているように、予め充填されたカートリッジ510は、プランジャ要素517を含むことができる。ポンプ機構524が液体をリザーバ510から汲み上げるように動作するに伴い、作られた吸引力は、プランジャ517を隔壁516に向けて引くように作用する。プランジャ517の位置は、どれくらいインスリンがリザーバ内に残留しているかついて、前記ユーザに可視的な表示を提供することができる。例えば、いくつかの現在入手可能なインスリンカートリッジは、可視できる容量インジケータを装備する。そのような標示は、前記リザーバに残る液体の量に目盛り付けすることができる。
【0060】
現在市販されているカートリッジをリザーバとして利用する代替の具体例が、図20Aから20Cに示されている。本具体例では、受け入れユニットは、前記薬物供給装置の上部に座る予め充填されたカートリッジと連通すべく適合する。さらに、本具体例では、前記装置の上部は、予め充填されたカートリッジの形と一致する空洞によって、例えば予め充填されたカートリッジを受け入れるように設定されている。
【0061】
図20Aに示されているように、薬物供給装置600は、リザーバユニット510、ポンプユニット620という方式の再使用可能な薬ディスペンサ及びベース接着層630を含む。リザーバユニット510は予め充填されたカートリッジとすることができる。ポンプユニット620は、予め充填されたカートリッジリザーバ510の形と一致する細長い空洞を含む。例えば、前記カートリッジリザーバが円筒形の形態を有すると、前記空洞は、好ましくは対応する環状の形態を有する。空洞515は、前記リザーバが前記装置と平行に指向するように、リザーバ510を受け入れるように設定される。
【0062】
先に図19Cに関連して説明したように、本具体例に従って、カートリッジ510は、第1端部の隔壁516と、反対側である第2端部に配置されたプランジャ517とを有する。図20Bに見られるように、前記ポンプユニットの前記空洞は、カートリッジ510の前記第1端部を受けるように設定された第1の受け入れユニットと、カートリッジ510の前記第2端部を受け入れるように設定された第2の受け入れ端626とを含む。受け入れ端626は、さらに、前記空洞内で前記リザーバを安定させ、及び/又は隔壁516に向けてプランジャ517を押すために、ばね629を含むことができる。前記隔壁に向けての前記プランジャの押し付けでは、前記ばねは、前記液体を前記リザーバから針628に排出するために、又は前記作られた吸引力が前記プランジャの動きに対して初期抵抗に打ち勝つ手助けをするために、前記ポンプによって提供された前記吸引力を補足すべくさらなる推進力を提供することができる。
【0063】
鋭い挿入針628は、受け入れユニット625中に置かれる。先の具体例におけると同様に、針628は、リザーバ510の隔壁516を貫通するように設定される。本具体例では、受け入れユニット625は、まさに前記装置の他の部分に固定された針628とすることができる。代わりに、それは針628及び該針のための適当なカバー、例えば、ユーザが針と接触しないことを保証する管、フード又は他のそのような適当なさやとから成ることができる。オプションで、前記空洞は、予め充填されたガラスカートリッジが配置される管状の開口部を提供すべく覆われているかもしれない。そのような具体例は、図20Cに意図されている。この具体例では、オプションの窓(図示せず)を前記装置の残留液の量の可視的な指標のために設けることができる。
【0064】
図20Dに見られるように、ポンプユニット620は、一対のアクチュエータボタン624を含むポンプ機構622を含む。アクチュエータボタン624は、前記空洞がリザーバ510を収容できるように、ポンプユニット620内に配置されている。より詳細には、一方の前記アクチュエータボタンが前記空洞の一側にあり、他方の前記アクチュエータボタンが前記空洞の他側にあるように、ポンプ機構622(またポンプと称される)が設定される。アクチュエータボタン624は、前記空洞の両側で等しく分配されるという付随したポンプ特徴をもたらすことができる。
【0065】
使用するとき、カートリッジリザーバ510は、隔壁516が鋭い挿入針628に接触しまた突き刺されるように、ポンプユニット620の空洞515中に置かれる。鋭い挿入針628は、ポンプ機構622と流体連通し、該ポンプ機構は先に説明したポンプ機構のいずれでも良い。前記ポンプ機構は、さらにカニューレ601(図20B)と流体連通する。前記ポンプ機構は、例えば、装置600の本体の例えばポンプユニット620の両アクチュエータボタン624のユーザによる同時の押し下げによって作動される。ユーザが前記アクチュエータを作動させると、ポンプ機構624は流体をリザーバ510から汲み上げ、前記カニューレにそれを送る。ばね629を使用している具体例では、該ばねは、使用の経過中に継続的な圧力を作り出すことによって、又は作動の始まりの間、摩擦に打ち勝つ手助けによって、前記ポンプによる流体の汲み上げを容易にすることができる。
【0066】
本発明のさらなる具体例が図21A及び21Bに示されている。図21A及び21Bは、それぞれ本発明の具体例の上面斜視図及び端面斜視図である。この具体例では、装置700は、取り外し可能なリザーバ510、ポンプユニット720という方式の再使用可能な薬ディスペンサ及び接着ベース層730を含む。ポンプユニット720は、ポンプ機構724(またポンプと称される)と追加の包囲ユニット721を含む。包囲ユニット721は、リザーバ510を収容すべく構成される。包囲ユニット721は、ポンプ機構724の一側で方向付けられている。このデザインは、リザーバ510がポンプ機構724と並んで収納されることを可能にすることにより、前記装置の垂直姿勢を下げる。しかし、姿勢が重要でないなら、包囲ユニット721は、例えば図20Cに見られ、前記リザーバが前記ポンプユニットの上部で前記包囲されているように、前記装置の上部で前記装置に関していずれの方向にも配置することができる。包囲ユニット721は、さらに、包囲ユニット721内にリザーバ510を固定するために、タブをロックする方式を採用することができる1つ又は複数の固定機構722を含むことができる。オプションで、プランジャ位置及び従ってカートリッジに残留する流体量の視覚化を可能とするために、窓(図示せず)を包囲ユニット721に設けることができる。
【0067】
先の具体例におけると同様に、前記ポンプユニットは、受け入れ端725と基端726とを含む。受け入れ端725は、鋭い挿入針728を含み、該挿入針は、前記リザーバの隔壁516を突き刺すように設定されている。基端726は、オプションで、前記装置のプランジャ517を押しこれにより針728への流体の流入を補助するように設定されるばね729を含む。
【0068】
先の具体例におけると同様、使用するとき、隔壁516が針728に接触し突き刺されるように、ユーザはポンプユニット720にリザーバ510を置く。針728は、リザーバ510から前記カニューレ(図示せず)に液体を汲み上げるポンピング機構724と流体連通する。ばね729を使用している具体例では、該ばねは、使用の経過中に継続的な圧力を作り出すことによって、又は作動の始まりの間、摩擦に打ち勝つ手助けによって、前記ポンプによる流体の汲み上げを容易にすることができる。
【0069】
次に図22を参照するに、該図は本発明を使用する他の組立体800の分解斜視図を示す。先の具体例におけると同様、前記組立体は、ベース802、ポンプ組立体804及びカートリッジリザーバ806を含む3つの構成要素の組立体である。
【0070】
ベース802は、該ベースが患者の皮膚に付着することを可能とする接着剤を有するしなやかな膜808を含む。タブ814及び816をそれぞれ含む2つのタブ付きカバー810及び812が前記接着剤を覆う。前記タブは、前記ベースの前記患者の皮膚への配備の直前に前記接着剤を露出させるべく、前記カバーを容易に剥がすことを可能する。
【0071】
ベース802は、さらに膜808の上面に固定された受け入れ構造820を含む。前記受け入れ構造は、その中に取り外し可能にポンプユニット804を受け入れるべく配置されており、ポンプユニット804の前端を受け入れ、閉じ込めるために配置されたハウジング822を含む。前記受け入れ構造は、さらに、解放可能に、ベース802上にポンプユニット804をロックするラッチ824を含む。
【0072】
後に示すように、ベース808は、該ベース808の前記接着剤の側から伸長する内蔵のカニューレを含む。前記組立体が患者の皮膚に付着するとき前記カニューレの配備を容易にするために、前記ベースは、また、前記カニューレを貫通して伸長し、該カニューレを配備位置に送る従来よく知られたタイプの挿入針を含む。後に示されるように、前記組立体が配備された後、前記挿入針は前記カニューレと前記ハウジングとから引き抜くことができる。この目的のために、前記挿入針に接続されたハンドル826が設けられている。組立体800の配備後に、前記挿入針を取り除くために、ハンドル826をつまんで引っ張ることができる。
【0073】
カートリッジリザーバ806を受け入れるために、ポンプユニット804は、細長い空洞830を含む。図面に見られるように、カートリッジリザーバ806の全体的に円筒の形と一致するように、前記空洞は、この具体例に従って、管状の形を有する。ポンプユニット804は、窓832を含むことができ、該窓を通して、前記カートリッジリザーバに残る液体量を観察することができる。
【0074】
先の具体例に従って、ポンプユニット804は、本書で先に説明したポンプ機構のいずれか1つを含むことができる。ポンプユニット804の作動は、一対のアクチュエータボタン834及び836を通して達成することができる。好ましくは、両アクチュエータボタン834及び836の同時の押し下げが、ポンプユニット804を作動させるために必要とされるように、ポンプユニット804は構成されている。
【0075】
本具体例によれば、ポンプユニット804が作動すると、リザーバ806内に保持された前記流体の1ボーラス投与量がポンプユニット804の出口ポート838から送り出される。出口ポート838は、ハウジング822の対応する入口842(図28)と流体封止を作る接続具840によって決められる。入口842は、前記流体のボーラス投与量が前記カニューレに送られるように該カニューレと流体連通する。
【0076】
カートリッジリザーバ806は、先に説明されたタイプとすることができる。それは、その遠位端の隔壁850とその近位端のプランジャ852とを含む。前記プランジャは、先の具体例と同様に、流体がカートリッジリザーバから出るように、該リザーバの長さに沿って移動するように配置される。プランジャ852の位置は、カートリッジリザーバ806にいかほどの量の流体が残留しているかについて前記着用者に指標を提供するために、窓832を通して見ることができる。
【0077】
図23は、注入装置に組み立てられた前記組立体800の前記構成要素を示す。 前記カートリッジリザーバ(図23には示されていない)は、ポンプユニット804に搭載されている。また、ポンプユニット804は、ベース802に解放可能に固定されている。前記組立体は、前記タブ付きカバー810及び812が外された後、患者に配備する準備が整う。
【0078】
図24は、前記タブ付きカバーが柔軟な膜808の前記接着剤の表面860を露出するために外された後の装置800の底を示す。また図24に見られるように、カニューレ862は柔軟な膜808を貫通して伸長する。以下に示すように、カニューレ862は、装置の配備の直前に外すことができる防護カバーによって保護される。
【0079】
次に図25を参照するに、該図は、部分的に除去した状態で、ポンプユニット804内のカートリッジリザーバ806の解除可能なロックを示す斜視図である。 ここで、前記カートリッジリザーバは、ポンプ組立体804に完全に搭載されている。ラッチ組立体851は、しっかり適所にカートリッジリザーバ806を保持し、また必要もしくは所望の場合、カートリッジリザーバ806をポンプユニット804から取り外すことを可能とする。
【0080】
図26は、より詳細にラッチ組立体851を示す。ここでは、伸長部853及び855を有するほぼU字形のラッチ組立体851を見ることができる。伸長部853及び855は、ポンプユニット804の空洞830に伸長し、ラッチ端857及び859で終端する。カートリッジリザーバ852がポンプユニット804に完全に搭載されると、伸長部853及び855は、カートリッジリザーバ852の隔壁850を完全に包囲するに十分な長さを有する。
【0081】
図26は、また針861を示す。カートリッジリザーバ852がポンプユニット804に完全に搭載されると、針861は、隔壁850を突き刺すように作用する。これは、カートリッジリザーバ806と前記ポンプ機構(図示せず)との間の流体接続を提供する。針861がポンプユニット804の空洞830内に深いので、前記針との偶然の接触からの保護が提供される。
【0082】
図27は、ポンプユニット804に搭載され、該ポンプユニット内でラッチ組立体851によって解放可能にロックされた後のカートリッジリザーバ806を示す。カートリッジリザーバ806の隔壁850は、伸長部853及び855と、それらのラッチ端857及び859とにより、それぞれ完全に捕獲される。伸長部853及び855は、隔壁850がラッチ端857及び859を通過して中に入ることを可能にするために、撓みのための弾性を有する。これは、また、ポンプユニット804からカートリッジリザーバ806の取り外しが必要又は所望の場合、隔壁850がラッチ端857及び859を通って引き抜かれることを可能にする。
【0083】
図28は、図22の前記組立体の前記ベースユニットの遠近法の端面図である。ここで、ベース802のハウジング822は、カートリッジリザーバ806(図22)のプラグ852に係合すべく配置されたばね864を含むことが見られる。 コイルばねが示されているが、前記ばねは、例えばリーフばねなどの異なる形態を取ることができることは当業者にとって明白であろう。
【0084】
図29ないし34は、ばね864の機能を示す。図29及び30に見られるように、カートリッジリザーバ806がポンプユニット804の空洞830内に受け入れられる当初では、ばね864はカートリッジリザーバ806のプランジャ852に接触する。ばね864は、エネルギーを蓄えるように圧縮され、今や、カートリッジリザーバ806内でプラグ852の移動を妨げる如何なる摩擦にも打ち勝って前記装置800の作動の始まりの間カートリッジリザーバ806からの流体の引き抜きを助けるべく、準備される。
【0085】
図31及び32に見られるように、流体がカートリッジリザーバ806から連続して引かれるとき、ばね864は、プランジャ852の動きを補助するに十分な長さを有する。いくつかの具体例では、前記ばねは、その初期の動きのためにのみプランジャ852を解放することが必要とされている。その場合、さらなるばね機能を不要とし、前記ばねがより短い軸線方向の自由長を有することが可能となる。
【0086】
最終的には、図33A及び33Bに見られるように、カートリッジリザーバ806はほとんど空になり、ばね864がカートリッジリザーバ806に突出しまたプランジャ852と接触しないほどに、該プランジャ852は十分に遠く前記カートリッジリザーバ内を移動するであろう。
【0087】
図34A及び34Bは、さらに圧縮ばねの具体例を示す。ここでは、圧縮ばね865は、カートリッジリザーバ806が空になるまで該カートリッジリザーバからの流体の送達を補助するに十分な長さを有する。結果的に、ばね865は、カートリッジリザーバ806の端から端までの行程にわたって、プランジャ852と常に接触を維持する。
【0088】
図35から39は、図22の組立体800を配備準備するために実行される一連のステップを示す。図35に見られるように、カートリッジリザーバ806を隔壁850の端を頭に前記ポンプ組立体の空洞830に挿入すべく、カートリッジリザーバ806がポンプユニット804に関して矢印870の方向へ移動される。図36に見られるように、カートリッジリザーバ806が矢印870の方向に移動する間、カートリッジリザーバ806の挿入プロセスを監視するために、カートリッジリザーバ806の隔壁850の端を窓832を経て見ることができる。カートリッジリザーバ806がポンプユニット804に完全に挿入されると、図37に示されているように、部分的な組合せが作り出される。
【0089】
好ましくは、ポンプユニット804は、先にここに記載したタイプのカートリッジ受け入れ構造を含み、該カートリッジ受け入れ構造は、隔壁850を貫通しまたカートリッジリザーバ806をポンプ機構に接続する隔壁突き刺し針を含む。カートリッジリザーバ806のプランジャ852は、ポンプユニット804の前記近位端からわずかに突出しており、先に説明したと同様に、前記ベースのばねに接触する用意ができている。
【0090】
次に、ポンプユニット804は、ベース802と解放可能に結合される。図38に見られるように、これは、ポンプユニット804の近位端876が完全にベース802のハウジング822内にあるまで矢印872の方向へポンプユニット804を滑らせることによって、遂行される。ポンプユニット804の近位端876がハウジング822に入ると同時に、ポンプユニット804の接続具840は、ベース802のハウジング822の入口842で流体を封止する。これが遂行され、組み立てられた組立体800が、先に図23に示されたように、作られる。
【0091】
次に、前記流動体送達システムのプライミングと粘着層を覆うタブ付きカバー810及び812の除去とが必要とされる。これは、図39に示すように遂行することができ、該図は、前記装置の底面図を示す(すなわち、装置800はひっくり返されている)。保護構造体880は、前記カニューレを損傷から保護する。より詳細には、保護構造体880は、しっかりと形成され、横部分882と、該横部分にほぼ直角な縦部分884とを含む。縦部分884は、その中に前記カニューレを受ける穴886を含む。
【0092】
前記流体送達システムのプライミングのために、装置800は、流体が穴886から現れるに充分な回数で、アクチュエータボタン834及び836を押し下げることにより、作動される。この現象が生じると、前記カニューレと、前記カートリッジリザーバから前記カニューレの末端までの流体管路のすべてが前記流体で満たされることは知られている。
【0093】
図40A及び40Bは、前記注入装置800と、本発明のさらなる態様に従って前記装置を配備するためのインサータ900との分解図である。インサータ900は、前記装置800に達するように寸法付けされたハウジング902を含む。 従って、前記装置800は、矢印901の方向へインサータ900に入れることができる。インサータハウジング902は、装置800の全体的な表面輪郭に合った内面輪郭を有する可動の頂部904を含む。頂部904は、装置800から突出する挿入針ハンドル826を受け入れる開口906を有する。インサータハウジング902は、ガイド溝910を含む側壁908を有する。ガイド溝910は、インサータ頂部904から伸長する案内伸長部912を摺動可能に受け入れる。ガイド溝910及び案内伸長部912は、頂部904の移動、それ故装置800の配備の間、該装置の移動を制御できるように案内する作用をなす。このため、前記頂部は、ユーザによって手動で動かされ、あるいは例えば駆動ばねの蓄えられたエネルギーが与えられる場合、機械的駆動力によって動かすことができる。
【0094】
図41A及び41Bは、インサータ900内に注入装置800が搭載された後の前記注入装置及び前記インサータの斜視図である。インサータ900内に注入装置800を搭載する工程では、タブ付きの接着剤保護カバー810及び812のタブ814及び816は、それぞれ迅速な取り外しのために上に折り返される。図41Bは、取り外されたカバー812と、取り外しの準備ができているカバー810とを示す。また、図41Bに見られるように、カニューレ保護構造体880が前記カニューレから外される。カバー810が装置800から外されると、装置800は、前記インサータでの配備の準備が整う。
【0095】
図42は、前記インサータが患者の皮膚S上に置かれていることを示す。次に、前記インサータが作動されると、人手によって又は蓄えられた力によって、前記装置の全体が患者の皮膚に押し進められる。これは、前記カニューレ及び挿入針を患者の皮膚に入れ、前記装置の前記ベースの前記接着剤の表面を前記患者の皮膚に接触させ、付着させる。
【0096】
図43は、前記インサータが除去された後の前記患者の皮膚S上の装置800を示す。前記装置のべース面809は前記患者の皮膚に付着される。図43は、また、装置800から、より詳細には該装置800のベースハウジング822の穴815を通る前記カニューレ(図示せず)から、矢印890の方向へ引き抜かれている挿入針825を示す。挿入針825は、該挿入針のハンドル826を握ることにより、容易に引っ張ることができる。また図43に見られるように、挿入針ハンドル826は、ベースハウジング822の対応する穴817から引き抜かれているアライメントピン827を含む。
【0097】
図44は、挿入針825が前記装置から取り除かれたときの該挿入針の好ましい保管方法を示す。ここでは、針825が、前記装置の前記カニューレを保護するために先に使用された保護構造体880に収容されていることが理解できよう。そのために、前記保護構造体は、その中に前記針が矢印892の方向に挿入されと挿入針825を受け入れるために、横部分882に穴888を含む。横部分882は、また、挿入針ハンドル826のアライメントピン827(図43)を同様に受け入れるための穴889を含む。前記挿入針は、今や、鋭端を安全に処置された状態にある。
【0098】
図45は、患者の皮膚S上に配備され終わり、前記患者に液薬の最初のボーラスを提供する用意ができている装置800を示す。前記装置が使用されている間、前記カートリッジリザーバに維持されている薬の量は、単に窓832から見て、前記カートリッジプランジャの位置を知ることにより認識することができる。先に説明したように、前記装置は、好ましくはアクチュエータボタン834及び836の同時の押し下げ毎で、前記薬の各ボーラスを送るように作動させることができる。
【0099】
図46及び47は、本発明のこの具体例によってもたらされる便利さ及び柔軟性を示す。一般的に、前記カニューレは約3日以上の間、患者の皮下位置に置いておかれるべきでない。さもなければ、注入場所が感染するかもしれない。それ故、カニューレを取り外すべき時間である時、使用中の前記カートリッジリザーバにまだ薬が残っていることがある。この場合、前記装置の全体が患者から取り外されるかもしれないが、その全体を廃棄する必要はない。前記ポンプユニットは、再利用することができる。結果的に、図46で見られるように、使用中のポンプユニット802aは、古いベース802aから取り外すことができる。そして、図47に示すように、古いポンプユニット804aは新しいベース802bに解放可能に結合することができる。その後、先に説明したように、新しいベース802bと再利用されたポンプユニット804aとの新しい組合せを配備することができる。
【0100】
もちろん、万一、前記ベース及びカニューレを取り外す時間になる前に、前記ポンプユニットの前記カートリッジリザーバが空になるならば、使用済みの前記ポンプユニットは単に前記ベースから取り外され、新しい前記カートリッジリザーバを有する新しいポンプユニットに取り替えることができる。またさらに、前記ポンプユニットを再利用することは可能である。それ故、ベースを取り外す必要はないが、カートリッジリザーバが空になるならば、前記ポンプユニットを前記ベースから取り外し、使用済みの前記カートリッジリザーバを前記ポンプユニットから取り外し、新しいカートリッジリザーバを前記ポンプユニットに挿入し、前記新しいカートリッジリザーバを装備された再利用される前記ポンプ装置を前記ベースに解放可能に結合することができる。
【0101】
本発明の特定の具体例が示され、説明されたが、部分的に変更することができる。したがって、添付の特許請求の範囲では、それらで定義されているような本発明の真の精神及び範囲に入るすべてのそのような変更及び改造を含むことが意図されている。
【符号の説明】
【0102】
20、220、320、500、600、700、800 薬注入システム(装置)
40、340、802(802a、802b) ベース(ベース部分)
41、809 ベース面
44 開口
46、48 ガイド(表面及び肩)
52、817 カニューレ穴
57、59 溝
60 薬ディスペンサ(薬ディスペンサ部分、再使用可能な部分)
64、66、513、515、624、834、836 アクチュエータボタン
74 継ぎ手(継ぎ手突起)
76、108 導管路
77 通気口(一方向弁)
100、106、601、862 カニューレ
101、110、838 ポート
102 カニューレセット
114、116 上部封止部材(ポートカバー、上部)
120、126、322、824、815 ラッチ組立体(ラッチ)
122、123、125、384、408、857、859 突起(ラッチ端)
124 スロット
140 入口室
142、528、628、728、842 挿入物(挿入針)
78、144、406、422、516、850 障壁(隔壁)
146、629、729、864、865 ばね(圧縮ばね)
246 消毒接触子
360、520、620、720、804(804a、804b) ポンプユニット(ポンプ組立体)
380、402、510、806 リザーバ(リザーバユニット、カートリッジリザーバ)
386 受け入れスロット
400 リザーバ部分
404 出口穴
410 ソケット
412 ポンプ部分
414、524、622、724 ポンプ(ポンプ機構)
418 針
420、842 入口穴(入口)
424 付勢機構(ばね)
515、830 空洞
517、852 プランジャ(プラグ)
522、625 受け入れユニット
530、630、730 接着ベース層(ベース接着層)
721 包囲ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の皮膚下に薬を送るカニューレを受けるように構成されたベースであって前記着用者の皮膚に取り付けられるように配置されるベース面を含み、該ベース面から前記着用者の皮膚下へ伸長するようにカニューレを置くべく配置されるベースと、
前記ベースに除去できるように取付け可能な薬ディスペンサであって除去できるように取付け可能な薬リザーバと前記カニューレとの間に流体連通を設定すべく構成されたポンプユニットを有する再使用可能な薬ディスペンサとを含み、前記ポンプユニットは、該ポンプユニットが前記着用者によって作動されると、該着用者に薬を注入する、薬注入システム。
【請求項2】
前記ポンプユニットは、さらに前記リザーバ内の薬に接触するように構成された挿入物を含む、請求項1に記載の薬注入システム。
【請求項3】
前記挿入物は針からなる、請求項2に記載の薬注入システム
【請求項4】
前記ポンプユニットは、前記リザーバを受けるように構成された受け入れユニットを含む、請求項1に記載の薬注入システム。
【請求項5】
前記受け入れユニットは、円筒形のリザーバに適合すべく管状である、請求項4に記載の薬注入システム。
【請求項6】
前記ポンプユニットは、前記リザーバを保持すべく構成された空洞を含む、請求項1に記載の薬注入システム。
【請求項7】
前記ポンプユニットは、前記リザーバを保持すべく構成された包囲ユニットを含む、請求項1に記載の薬注入システム。
【請求項8】
前記包囲ユニットは、前記ポンプユニットの一側に配置され、これにより低姿勢が可能となる、請求項7に記載の薬注入システム。
【請求項9】
前記ポンプユニットは、さらに、前記リザーバ内でプランジャを押すべく構成されたばねを含む、請求項1に記載の薬注入システム。
【請求項10】
前記ポンプは、ピストンポンプ、ぜん動ポンプ、ネジポンプ及びガス駆動の容積式ポンプの一つである。
【請求項11】
着用者の皮膚に取り付けられるように配置されるベース面を含み、また該ベース面から前記着用者の皮膚下へ伸長するように配置されるカニューレと該カニューレに流体連通する挿入物とを含むベースと、
前記ベースに除去できるように取付け可能なポンプユニットであって空洞及び該空洞内のラッチ組立体を有するポンプユニットとを含み、
前記空洞はその中にカートリッジリザーバを受けるように配置されており、また前記ラッチ組立体は前記空洞内に前記カートリッジリザーバを解除可能にロックすべく配置されており、
前記ポンプユニットは、解除可能にロックされた前記カートリッジリザーバと前記ベースの前記挿入物との間に流体連通を設定すべく、また前記着用者によって動作されると前記カートリッジリザーバに蓄えられた液薬を前記ベースの前記挿入物及び前記カニューレに注入すべく、構成されている、薬注入組立体。
【請求項12】
着用者の皮膚下に薬を案内するカニューレを受けるように配置されたカニューレ穴を有するベースであって前記着用者の皮膚に取付けられるように配置されるベース面を含み、また前記カニューレ穴を含み、前記ベース面から前記着用者の皮膚下に伸長するようにカニューレを置くように配置され、さらに、前記薬を受けるように配置された挿入物、該挿入物から前記カニューレ穴へ前記薬を案内する導管路及び前記挿入物に関して可動の第1の自己封止の貫通可能な障壁を含むベースと、
第2の自己封止の貫通可能な障壁と、前記薬を保持すべく配置されたリザーバ及び前記薬を前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に注入するポンプとを有し、前記ベースに除去できるように取付け可能の再使用可能な薬ディスペンサとを含み、
前記再使用可能なディスペンサが、前記カニューレ穴と前記リザーバとの間の消毒された接続を形成するために前記ベースに取り付けられたとき、前記第1及び第2の自己封止の貫通可能の障壁は、互いに係合しまた前記ベースの前記挿入物によって貫通されるように、配置されている、薬注入システム。
【請求項13】
さらに、前記ベースに前記再使用可能なディスペンサを解放可能に保持するラッチ組立体を含む、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項14】
さらに、受け入れパイク及び前記カニューレを含むカニューレセットを含み、前記受け入れパイクは、前記導管路と流体連通にある前記カニューレ穴内に受け入れられるように配置され、これにより前記カニューレから前記導管路を経て前記リザーバに至る流体接続が形成される、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項15】
前記ベースは、前記再使用可能なディスペンサを前記ベースに取付けるように案内するガイドを含む、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項16】
前記再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられると、前記ベースは前記再使用可能なディスペンサと同一の広がりを有する、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項17】
前記再使用可能なディスペンサは、該ディスペンサが前記ベース上に取り付けられたとき、該ベースの前記挿入物を受け入れる前記第2の自己封止の貫通可能の障壁に隣接する入口空洞を含み、該入口空洞は前記リザーバからの前記薬を受けまた該薬を前記ベースの前記挿入物に提供すべく配置されている、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項18】
前記再使用可能なディスペンサは一対のアクチュエータを含み、該一対のアクチュエータは、同時作動のとき、前記ポンプが前記リザーバから前記カニューレに前記薬を注入するために前記ポンプに作動的に関連する、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項19】
前記ベースの前記挿入物は、前記再使用可能なディペンサーが前記ベースに取り付けられたとき、前記第1及び第2の自己封止の貫通可能な障壁を貫通する遠位端を有し、前記第1の自己封止の貫通可能な障壁は前記ベースの前記挿入物に関して可動であり、前記ベースは、さらに、前記再使用可能なディスペンサが前記ベースに取り付けられたとき、前記第2の自己封止の貫通可能な障壁に前記第1の自己封止の貫通可能な障壁を押し付ける付勢要素を含む、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項20】
前記リザーバは、送られるべき前記薬を保持する別個のリザーバユニットを含み、該リザーバユニットは前記ベースの前記ディスペンサと係合可能である、請求項12に記載の薬注入システム。
【請求項21】
さらに、前記ディスペンサと前記リザーバユニットとの係合を維持する少なくとも1つのラッチを含み、該ラッチは、ラッチ突起及び突起受け入れスロットを含む、請求項20に記載の薬注入システム。
【請求項22】
さらに、前記第2の自己封止の貫通可能な障壁の直近の通気口を含む、請求項12に記載の薬注入システム。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図19C】
image rotate

【図20A】
image rotate

【図20B】
image rotate

【図20C】
image rotate

【図20D】
image rotate

【図21A】
image rotate

【図21B】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33A】
image rotate

【図33B】
image rotate

【図34A】
image rotate

【図34B】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40A】
image rotate

【図40B】
image rotate

【図41A】
image rotate

【図41B】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate


【公表番号】特表2012−500099(P2012−500099A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523936(P2011−523936)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/054186
【国際公開番号】WO2010/022069
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(508276833)カリブラ メディカル,インク. (11)
【Fターム(参考)】