再生ペレット製造装置における連続樹脂材料の接続方法とその接続装置
【課題】連続樹脂材料と再生ペレット製造装置の導入紐との自動的な接続方法を提供する。
【解決手段】連続樹脂材料Rを圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における連続樹脂材料Rと、その導入用の紐22との接続方法で、導入用の紐22の一端をリング状に丸め、導入用の紐の他端を引くとリングがすぼまるループ22aを作り、このループの中に供給されて来た連続樹脂材料Rを通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐22の他端を再生ペレット製造装置を作動させて導入用の紐22の他端を再生ペレット製造装置内に引き込み、該引き込みによって該ループ22aをすぼめて連続樹脂材料Rをループ22aに縛り付け、導入用の紐22に連続樹脂材料Rを繋げた状態で再生ペレット製造装置に引き込んで行くことを特徴とする。
【解決手段】連続樹脂材料Rを圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における連続樹脂材料Rと、その導入用の紐22との接続方法で、導入用の紐22の一端をリング状に丸め、導入用の紐の他端を引くとリングがすぼまるループ22aを作り、このループの中に供給されて来た連続樹脂材料Rを通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐22の他端を再生ペレット製造装置を作動させて導入用の紐22の他端を再生ペレット製造装置内に引き込み、該引き込みによって該ループ22aをすぼめて連続樹脂材料Rをループ22aに縛り付け、導入用の紐22に連続樹脂材料Rを繋げた状態で再生ペレット製造装置に引き込んで行くことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は裁断屑のような帯状或いは糸状の連続樹脂材料を利用した再生ペレット製造装置における連続樹脂材料の接続方法並びにその接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の環境問題に対する意識の向上やコスト削減等の観点から、樹脂フィルム製品の成形現場では、成形過程で発生する多量の不良品(例えば、試運転時の適正な規格製品が成形できるまでの生産準備段階での成形品や、成形時のトラブルによる不良品)や或いはバルーン成形によるフィルム製造時や合成樹脂織布の製造時に発生する、耳端と呼ばれる切断端等の連続樹脂材料を原料として再利用することが一般に行われている。
【0003】
例えば、フィルム製造機や合成樹脂織布の織機はフィルム或いは織布を長時間連続的に製造するため、発生する裁断屑も同長のものが出来る。従来はフィルム或いは織布の巻き取りと同時にこれら裁断屑(即ち、連続樹脂材料)も芯材に巻き取り、これを保管し、必要なときにこれを取り出して使用するということが行われていたが(特許文献1)、保管場所を取ることから、最近はフィルム製造機や合成樹脂織布の織機に連続して再生ペレット製造装置を設置し、発生した裁断屑をそのまま再生ペレット製造装置にインラインで供給して再生ペレットを製造したいという要望が強くなってきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−21519
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが再生ペレット製造装置をインライン使用しようとすると、フィルム製造装置や織機の方が稼働している状態で再生ペレット製造装置が何らかの理由で停止し、適切な処理を施した後、この再生ペレット製造装置を再稼働しようとした場合、裁断屑が連続的に供給されてくるため大量の裁断屑が再生ペレット製造装置の前に大量に溜ってしまう。
【0006】
そして裁断屑は高速で連続的に吐き出されてくるため、裁断屑の吐き出し速度に合わせて再生ペレット製造装置を再稼動しなければならない。処が、再生ペレット製造装置の再稼動に当たっては、裁断屑の端と別途用意された導入紐の先端とを結わえ付け、導入紐を再生ペレット製造装置の再生ペレット製造経路に引き込み、その状態で再生ペレット製造装置を再稼動させてうず高く雑然と積み上げられた大量の裁断屑を処理して行かねばならないことになる。しかしながら、再生ペレット製造装置の処理速度はインライン仕様であるため上流側の設備とほぼ同期(換言すれば、同速度で処理して行く。)しており、上流側の設備の供給スピードを越えて前記積み上げられた大量の裁断屑を処理するだけの能力はない。仮に、再生ペレット製造装置の能力をこの間の処理能力まで高めた仕様にしても前述のようにうず高く雑然と積み上がってしまった大量の裁断屑を縺らせてしまうことなく整然と処理することは不可能であり、インライン方式では再生ペレット製造装置の再稼動に際しては上流側の設備を止めざるを得ず、事実上、再生ペレット製造装置のインライン使用は不可能とされて来た。
【0007】
本発明の目的は、フィルム製造機や織機のような上流側の設備を停止させることなく、これらの連続樹脂材料の吐き出し速度に合わせて再生ペレット製造装置を再稼動させることが出来、連続樹脂材料と再生ペレット製造装置の導入紐との簡単でしかも画期的な自動的な接続方法とこれを実現する装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明方法は、「上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を材料供給部(10)にてガイドしつつ送り出し、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)に捻りを掛けてコヨリ状紐材(R1)を形成し、続いて該コヨリ状紐材(R1)を延伸した後、或いはコヨリ状紐材(R1)のまま点状に圧縮して圧縮紐材(R3)とし、この圧縮紐材(R3)を所定の長さに切断して再生ペレット(P)を製造する再生ペレット製造装置(A)における連続樹脂材料(R)と、連続樹脂材料(R)を再生ペレット製造装置(A)に導入するための導入用の紐(22)との接続方法で、
導入用の紐(22)の一端をリング状に丸め、導入用の紐(22)の他端を引くとリングがすぼまるループ(22a)を作り、このループ(22a)の中にインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐(22)の他端を再生ペレット(P)の製造装置(A)にセットしてから再生ペレット(P)の製造装置(A)を作動させて導入用の紐(22)の他端を再生ペレット(P)の製造装置(A)内に引き込み、該引き込みによって該ループ(22a)をすぼめて連続樹脂材料(R)をループ(22a)に縛り付け、導入用の紐(22)に連続樹脂材料(R)を繋げた状態で再生ペレット製造装置(A)に引き込んで行く」ことを特徴とする。
【0009】
請求項2は請求項1の方法において、「導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断する」ことを特徴とする。
【0010】
請求項3は請求項1の方法を実施する接続装置(B)に関し(図3〜図6)、「上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を材料供給部(10)にてガイドしつつ送り出し、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)に捻りを掛けてコヨリ状紐材(R1)を形成し、続いて該コヨリ状紐材(R1)を延伸した後、或いはコヨリ状紐材(R1)のまま点状に圧縮して圧縮紐材(R3)とし、この圧縮紐材(R3)を所定の長さに切断して再生ペレット(P)を製造する再生ペレット製造装置(A)における、連続樹脂材料(R)と該連続樹脂材料(R)を再生ペレット製造装置(A)に導入するための導入用の紐(22)との接続装置(B)で、 接続装置(B)が、
材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)のループ(22a)の一部を載置するリングの半割り状の載置台(23a)と、
載置台(23a)の開口側に配置され、該ループ(22a)の残部を支える棒材(24)とで構成されている」ことを特徴とする。
【0011】
請求項4は請求項1の方法を実施する他の接続装置(B)に関し、(図示せず)、「接続装置(B)が、材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)のループ(22a)の半分以上を載置するリングの半割り状の載置台(23a)で構成されている」ことを特徴とする。
【0012】
請求項5は、請求項1の方法を実施する更に他の接続装置に関し、「接続装置(B)が、材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、導入用の紐(22)のループ(22a)を載置するリング状の載置台(23b)で構成されている」ことを特徴とする。
【0013】
請求項6は請求項5の改良で、「載置台(23b)に外周面から内周面に連通する切欠(25)が形成されている」ことを特徴とする。
【0014】
請求項7は請求項3乃至6において更に連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を切除するもので、「導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断する不要部分切除機構(26)を載置台(23b)の下方に設置した」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
これにより、再生ペレット製造装置(A)の停止中は、インラインで連続的に送り込まれてくる連続樹脂材料(R)は、導入紐(22)にループ(22a)内を通過してその下方に溜って行くが、再生ペレット製造装置(A)の再稼動と共に導入紐(22)が引っ張られてループ(22a)が締り、導入紐(22)と連続樹脂材料(R)がその部位で自動的に連結され、導入紐(22)に引かれて再生ペレット製造装置(A)内に導かれ、上流側の設備を停止させることなく再生ペレット(P)の製造を再開することができる。
【0016】
また、不要部分切除機構(26)を更に設けることで、導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断して、連続して供給されてうず高く積もり、縺れやすくなった連続樹脂材料(R)を供給ラインから分離することができ、その後、円滑な連続樹脂材料(R)の供給が行える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の再生ペレット製造装置の主要部を断面した正面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本発明装置に適用される接続装置の第1実施形態の斜視図である。
【図4】図3における結束途中の斜視図である。
【図5】図3における結束完了時の斜視図である。
【図6】本発明装置に適用される接続装置の第2実施形態の斜視図である。
【図7】図1の圧縮部の拡大正面図である。
【図8】図3の側面図である。
【図9】本発明に使用される圧縮用ローラの正面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】本発明の切断部の拡大斜視図である。
【図12】圧縮紐体を示す一部省略斜視図である。
【図13】ペレットを示す斜視図である。
【図14】本発明の他の再生ペレット製造装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。本発明に係る再生ペレット(P)の製造装置は第1、2実施例(A)があり、以下これらを図面に従って順次説明する。本発明の説明は図1〜11に示す第1実施例(A)を代表例とし、図14に示す第2実施例(A)は説明の繁雑さを回避するために共通部分は省略して、原則として異なる部分のみを説明するものとする。
【実施例1】
【0019】
第1実施例の製造装置(A)は、図示していないが、バルーン成形により成形された筒状の樹脂フィルムを上下一対のローラ間に通して内部の空気を抜くと共に折りたたまれた両端を裁断し、フィルム本体部分を巻き取ると共に裁断屑である端部(この部分が連続樹脂材料(R)となる。)を図1に示すようにインラインで供給を受けるようになっている。本実施例では3枚の連続樹脂材料(R)の供給を上中下の3方向(勿論、1又は2方向でもよいし、4方向以上でもよい。)から受けている。なお、供給される連続樹脂材料(R)が3枚以上の場合は、最外側の連続樹脂材料(R)に挟まれた内側の連続樹脂材料(R)は搬送中に最外側の連続樹脂材料(R)の間からはみ出すことがあるため、図示していないが、後述する材料供給部(10)のいずれかの部分で後述する圧縮部(70)と同様の構造で圧着しておくことが好ましい。
【0020】
連続樹脂材料(R)の材質は、捩ることができ、延伸させることが出来、且つ、その表面に点状に圧痕(Y)を形成し、この圧痕(Y)部分を形成する部分が互いに融着或いは接着して捻りを維持することができるようなものであればどのようなものであってもよく、本実施例では、厚み10〜100μm、幅10〜100mmの合成樹脂フィルム(低密度(或いは高密度)ポリエチレン樹脂)や、自動織機にて機織される布の両側端のカット部分(通常、耳端と呼ばれている部分で、複数本の縦糸に短い横糸が絡まったもの)が使用される。勿論、これらに限られず、前述の条件が達成できるものであればどのようなものでもよい。ここでは合成樹脂フィルムの裁断屑のようなもの、合成樹脂織布の端部の裁断屑で縦糸と横糸が編織されたような長尺連続体を含む概念でこれらを連続樹脂材料(R)と呼ぶ。
【0021】
また、圧縮紐体(R3)は、図12に示すように、コヨリ状に捩り且つこれに張力を掛けて延伸した延伸紐材(R2)を点状に圧縮してその外周面に凹状圧痕(Y)を形成したものである。なお、前記凹状は、断面が略U状、略V状や略コ状等の形状も含む概念である。
【0022】
本製造装置(A)は、図1に示すように、装置本体(1)、材料供給部(10)、回転部(30)、捻り部(50)、延伸部(60)圧縮部(70)、切断部(80)及び再生ペレット回収用のダクト機構部(90)を備えており、前記回転部(30)の主要構成である回転フレーム(31)内には回転フレーム(31)に対して静止状態を保つ機構搭載部(30a)に前記延伸部(60)、圧縮部(70)、切断部(80)及びダクト機構部(90)の一部が設置されている。
【0023】
装置本体(1)は、そのの骨格となる部分であり、鉄骨を組み合わせたフレーム(1a)と回転部(30)を覆うカバー(1c)で構成されている。フレーム(1a)は細長の棒状部材(例えば、角パイプ、L形鋼やH形鋼などの形鋼)にて形成されている。
【0024】
フレーム(1a)の入口側プレート(3)の上面には材料供給部(10)の縦プレート(11)が立設されており、入口側から導入ガイドローラ(12)、導入ガイドローラ(12)から一段下がったところに駆動ローラ(13)、連続樹脂材料(R)を挟み込んでこれを駆動ローラ(13)に押圧する補助ローラ(13a)、導入ガイドローラ(12)より高い位置に設けられた一対の中間ガイドローラ(14)(16)、中間ガイドローラ(14)(16)の間に上下方向に設けられたスライダ(18)に沿って上下方向に移動して送られる連続樹脂材料(R)に対して一定張力を常時与えるダンサーローラ(15)及び下流側の中間ガイドローラの下方に設けられ、連続樹脂材料(R)の第1の捻りの起点(Nb1)となる出口ローラ(17)などのローラ類が縦プレート(11)の前面に設置されており、縦プレート(11)の背面に駆動ローラ(13)を駆動するための駆動モータ(19)、出口ローラ(17)の回転速度を調整するための回転速度調整モータ(20)が設置されており、回転速度調整モータ(20)と出口ローラ(17)とは無端ベルト(21)で接続されている。
【0025】
駆動ローラ(13)の直下が連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)で、この部分に接続装置(B)が設置される。接続装置(B)は、一端にリング状に丸められたループ(22a)が形成され、他端を引くと該ループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)における該ループ(22a)を静置できるような構造のものであればどのようなものであってもよいが、その一例として図3〜5に示すようなものがある。即ち、リングの半割り状の載置台(23a)と、載置台(23a)の開口側にて同一水平面上に適当な間隔をあけて配置された棒材(24)とで構成され、載置台(23a)の内周円弧には上方に伸びた係止鍔部(23T)が複数個立設されている。
【0026】
接続装置(B)の他の例は図6に示すように、C字状の載置台(23b)で、内周全周に係止鍔部(23T)が所定間隔で複数個立設されている。勿論、係止鍔部(23T)は図3〜6のように間隔をあけて形成せず、図示していないが全周に亙って形成してもよい。図6の載置台(23b)ではC字状であるため、載置台(23b)に外周から内周に至る切欠(25)が設けられている。
【0027】
そして、載置台(23b)の下方には必要に応じて不要部分切除機構(26)が設置されている。(勿論、不要部分切除機構(26)を設けない場合は、作業者が不要部分(Rk)を切除することになる。)不要部分切除機構(26)は導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断するものであれば足り、本発明では継続的に落下している連続樹脂材料(R)の両側にて水平方向に近接離間可能に配置されたヒータや切断刃物のような切断部(26a)(26b)と、これを駆動するシリンダ装置のような駆動部(26c)(26d)とで構成されている。更に不要部分切除機構(26)の作動タイミングを制御するためのセンサーが設置されている。センサーとしては、例えば、図1にように駆動ローラ(13)と中間ガイドローラ(14)に設置され、或いはその他、連続樹脂材料(R)の通過経路に設置され、結束が完了して導入紐(22)に加わった衝撃的な張力が連続樹脂材料(R)に加わって圧力変化が生じたことを検知する感圧センサー(S1)や、導入用の紐(22)の引き上げ経路を観察し、連続樹脂材料(R)が連結された結び目(22b)を検出するような投・受光式のセンサーなどが挙げられる。
【0028】
回転部(30)は、左右一対で円板状の回転プレート(32a)(32b)、回転プレート(32a)(32b)間に架け渡され、回転プレート(32a)(32b)の外周縁部に例えば120°間隔で固定された3本の連結パイプ(33)(勿論、本数及び間隔は限られるものではない。)、回転プレート(32a)(32b)の中心から外方向に向かってそれぞれ設置された中空の回転軸(34a)(34b)とで構成された回転フレーム(31)を有し、回転フレーム(31)の回転軸(34a)(34b)はフレーム(1a)の回転部支持台部の両端に設けられた軸受ブロック(4)にそれぞれ支持されている。
【0029】
入口側の回転軸(34a)は中間部分に通孔(35a)が形成されており、この通孔(35a)から最も近い1の連結パイプ(33a)までL形の入口側連結プレート(36a)が設置されており、回転軸(34a)内及び入口側連結プレート(36a)に複数個の入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)が回転可能に設置されている。最初の入口側ガイドローラ(37a)は回転軸(34a)の回転と共に出口ローラ(17)に対して回転し、最初の捻りの終点(Ne1)となる。この間で最初の捻りが連続樹脂材料(R)に付与され、緩やかな捻りのコヨリ状紐材(R1)となる。入口側ガイドローラ(37a)と出口ローラ(17)に架け渡された連続樹脂材料(R)は回転軸(34a)の中心を通ることになる。この中心が回転フレーム(31)の回転中心(CL)となる。そして最後の入口側ガイドローラ(37d)は連続樹脂材料(R)が通過してその経路(K)となる連結パイプ(33a)の入口側開口に臨むように配置され、入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)によって連続樹脂材料(R)の方向が緩やかに変更されるようになっている。
【0030】
出口側の回転軸(34b)にも中間部分に通孔(35b)が形成されており、この通孔(35b)から前記連結パイプ(33a)までL形の出口側連結プレート(36b)が設置されており、回転軸(34b)内及び出口側連結プレート(36b)に複数個の出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)が回転可能に設置されている。最初の出口側ガイドローラ(38a)は連結パイプ(33a)の出口側開口に臨むように配置されており、最後の入口側ガイドローラ(37d)との間に連結パイプ(33a)を通過するコヨリ状紐材(R1)を回転しつつ支持搬送している。そしてこれら前記出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)がコヨリ状紐材(R1)をガイドし、その送り方向を途中で反転させる反転ローラ(38)である。本実施例では反転ローラ(38)は4個の出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)で反転方向を緩やかに変えるようにしているが、勿論、1個で行ってもよいことはいうまでもない。そして、最後の出口側ガイドローラ(38d)は後述する導入ガイドローラ(58)と対になり、出口側ガイドローラ(38d)が第2の捻りの起点(Nb2)、導入ガイドローラ(58)が第2の捻りの終点(Ne2)となって連続樹脂材料(R)に第2の捻りを付与する。従って、これら入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)、出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)が捻り部(50)となる。
【0031】
機構搭載部(30a)は長方形の板で、回転軸(34a)側のその端面において平面視T形に円板(2a)が取り付けられ、回転軸(34a)側の回転プレート(32a)とで回転ダクト(91)の本体部分を構成している。回転タクト(91)内側で円板(2a)の外面には軸受ハウジング(2b)が設置されており、回転軸(34a)と同軸に設けられた中空連結軸(34a1)との間にベアリング(42a)が取り付けられて回転軸(34a)を回転可能に、従って円板(2a)を回転軸(34a)に対して静止状態に支持している。そして、回転軸(34a)に対して静止状態で取り付けられた円板(2a)の内面側に一方のスリップリング装置(41)の本体が固着され、スリップリング装置(41)の回転軸(41a)が中空連結軸(34a1)に固着されて回転軸(34a)と同軸回転している。
【0032】
一方、機構搭載部(30a)の回転軸(34b)側の端部に設けられた切欠には回転フレーム(31)の回転中心(CL)を中心とする軸受ハウジング(2d)が設置されており、これが回転プレート(32b)の内側に突出した回転軸(34b)の先端部分にベアリング(42b)を介して取り付けられており、回転する回転軸(34a)(34b)に対して機構搭載部(30a)が静止状態を保つようになっている。
【0033】
回転軸(34b)の反対側の端部には他方のスリップリング装置(40)の回転軸(40a)が固定され、スリップリング装置(40)の本体部分はフレーム(1a)に立設された取付プレート(44)に固定されている。これにより図示しない配線及びこれと一対となって働くスリップリング装置(41)を介して後述する機構搭載部(30a)に搭載されている駆動モータ類や電気機器類を作動させるための電力を供給することが出来る。なお、これらスリップリング装置(40)(41)には固定側に設けられた給電ブラシが回転側のスリップリングに摺接し、給電ブラシとスリップリングを介して給電している。
【0034】
機構搭載部(30a)の回転軸(34b)の開口に臨む位置に導入ガイドローラ(58)が取り付けられており、導入ガイドローラ(58)に対して対となって回転する最後の出口側ガイドローラ(38d)により、導入ガイドローラ(58)と出口側ガイドローラ(38d)との間を通過するコヨリ状紐体(R1)に第2の捻りを付与する。従って、最後の出口側ガイドローラ(38d)が第2の捻りの起点(Nb2)となり、導入ガイドローラ(58)が第2の捻りの終点(Ne2)となる。そしてこの部分のコヨリ状紐体(R1)の通過経路は回転軸(34b)の回転中心(CL)に一致する。
【0035】
導入ガイドローラ(58)の直上には延伸始端ローラ(61)が回転可能に支持されており、延伸始端ローラ(61)から斜め下方向で離間した位置に延伸終端ローラ(64)が回転可能に支持されている。そして、必要に応じて延伸始端ローラ(61)と延伸終端ローラ(64)との間に補助ガイドローラ(63)が回転可能に支持されている。延伸始端ローラ(61)及び延伸終端ローラ(64)にはそれぞれを駆動する駆動モータ(62)(65)が無端ベルト(62a)(65a)を介して接続されている。前記補助ガイドローラ(63)は延伸始端ローラ(61)と延伸終端ローラ(64)とを結ぶ直線から離れた位置に設けられており、延伸始端ローラ(61)や延伸終端ローラ(64)に巻き付く延伸紐体(R2)の巻き付き角度が適切となる位置に設けられる。また、駆動モータ(62)(65)の回転速度は両者間を通過する延伸紐体(R2)に適切な延伸が加わるように調整することが出来るようになっている。なお、図1(b)に示すように導入ガイドローラ(58)に代えて延伸始端ローラ(61)をこの位置に配置することも可能である。
【0036】
機構搭載部(30a)に装着された圧縮部(70)のローラ取付プレート(77)は、略L字形状に折り曲げ形成された板状の部材であり、その前面側には、2対のローラが前後に並んで取り付けられており(図3,4参照)、前側の一対のローラが圧縮用ローラ(71a)(71b)であり、後側の一対のローラが引出用ローラ(75a)(75b)である。
【0037】
一方の圧縮用ローラ(71a)(可動側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたトグルクランプ(72)の先端に回動可能に取り付けられており、他方の圧縮用ローラ(71b)(固定側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたモータ(73)の回転軸の先端に固着されている。なお、回転軸の中段部分には、ギア列(74)が取り付けられている。ここで、トグルクランプ(72)を固定側の圧縮用ローラ(71b)側に向けて倒すと、圧縮用ローラ(71a)が圧縮用ローラ(71b)に所定の力で圧接するようになっている。
【0038】
各圧縮用ローラ(71a)(71b)は、その外周面に凹所が形成された円板状の部材であり、本実施例では、図9、10に示すように、その外周面に凹所が形成された複数(本実施例では6枚)の円盤状部材(71c)をネジなどの締結部材により一体化することにより構成され、各円盤状部材(71c)の間には若干の隙間が設けられている。なお、固定側の圧縮用ローラ(71b)には、その軸方向両端に円盤状部材(71c)よりも大きな外径を有するストッパー部材(71d)が取り付けられている。
【0039】
また、一方の引出用ローラ(75a)(可動側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたトグルクランプ(76)の先端に回動可能に取り付けられており、他方の引出用ローラ(75b)(固定側)は、ローラ取付プレート(77)の前面側に取り付けられたギア列(74)を構成するギアを介して回動自在に取り付けられている。なお、連結するギア列(74)によって圧縮用ローラ(71b)と引出用ローラ(75b)とは同じ角速度で回転することになる。
【0040】
ここで、トグルクランプ(76)を固定側の引出用ローラ(75b)側に向けて倒すと、可動側の引出用ローラ(75a)が固定側の引出用ローラ(75b)に近接する。なお、引出用ローラ(75a)(75b)間の距離は、圧縮用ローラ(71a)(71b)から送り出された圧縮紐体(R3)を弛み無く下方に送り出すことができ、且つ、圧縮用ローラ(71a)(71b)と引出用ローラ(75a)(75b)との間において圧縮紐体(R3)に過剰な張力がかかった場合には、引出用ローラ(75a)(75b)と圧縮紐体(R3)とがスリップして圧縮紐体(R3)が該張力によって切断されることがないよう適宜設定される。
【0041】
各引出用ローラ(75a)(75b)は、圧縮用ローラ(71a)(71b)にて形成された圧縮紐体(R3)を圧縮用ローラ(71a)(71b)に付着したままの状態になることなく確実に切断部(80)に送り出すことができるよう設けられるもので、その材質としては、その送り出し時に滑ることがないよう、圧縮紐体(R3)との摩擦係数が大きなものが良く、ウレタンゴムなどの弾性材料が好適に採用される。なお、引出用ローラ(75a)(75b)の外径は、圧縮用ローラ(71a)(71b)の外径よりも若干大きめに設定されており、各引出用ローラ(75a)(75b)の外周面は平滑面となっている。
【0042】
切断部(80)は、ケーシング(81)と、カッター(82)、モータ(83)、切断ガイド(85)及びブロア(84)とで構成されている。カッター(82)は、工具鋼等の剛性材料からなる略円盤状部材であり、図7に示すように、その外周面には、複数の刃(82a)が所定間隔を隔てて形成されている。なお、刃(82a)の数や刃(82a)同士の間隔は、目的とするペレット(P)の大きさに合わせて、圧縮紐体(R3)の送り出し速さやカッター(82)の回転速度などを考慮して適宜設定される。該カッター(82)は、ケーシング(81)に固定されたモータ(83)にて回転駆動されている。
【0043】
ケーシング(81)は中空部材で中央の円形の中空部分にカッター(82)が収納されており、引出用ローラ(75a)(75b)に近接した位置に切断ガイド(85)が設置されている。この切断ガイド(85)のカッター側の面にカッター(82)の回転軌跡に沿う円弧状の凹み(87)が形成されており、凹み(87)の中央に圧縮紐体(R3)が押し出される切断用の切断孔(86)が穿設されている。また、ケーシング(81)の上面にはブロア(84)のノズル(84a)が接続されており、ブロア(84)から噴き出された風がケーシング(81)のカッター収納部分に吹きこまれるようになっている。ケーシング(81)の下面には円筒状の切断側移送ダクト(96)が斜め下方に向けて接続されており、その先端は回転ダクト(91)の内面壁を構成する円板(2a)に設けられた透孔(2e)に挿入されている。
【0044】
再生ペレット回収用のダクト機構部(90)は、回転ダクト(91)、固定ダクト(93)、切断側移送ダクト(96)及び搬出側移送ダクト(97)とで構成されている。回転ダクト(91)は、その外面壁を構成し、回転軸(34a)に取り付けられて共に回転し且つその外周縁に連結パイプ(33)が取り付けられている前側の回転プレート(32a)と、前記前側の回転プレート(32a)の内側にて所定の間隔をあけ且つ本実施例では等間隔で3箇所宛て連結パイプ(33)に取り付けられているリング状の内側回転プレート(32c)とで構成されており、内側回転プレート(32c)は前述の固定状態で配設されている円板(2a)に面一で且つ両者間に殆んど隙間がない状態で配置されている。従って、回転プレート(32a)と内側回転プレート(32c)とで構成される回転ダクト(91)の外周面(92a)及び内周面(92b)は全面が開放していることになる。
【0045】
そして、外面壁となる前側の回転プレート(32a)と内面壁となる内側回転プレート(32c)との間に切断側移送ダクト(96)から投入された再生ペレット(P)が回転プレート(32a)と内側回転プレート(32c)を貫通して固定された複数の連結パイプ(33)に対して衝突を避けるために両者間にフィン(98)が設置されている。
【0046】
フィン(98)の形状は円弧状で、フィン(98)そのもの或いはフィン(98)に沿って描かれた軌跡と内側回転プレート(32a)の外縁との交点(Q)において、回転ダクト(91)の回転方向に対してフィン(98)が回転ダクト(91)の内側に傾斜するように配置されている。さらに必要に応じて設けられる円弧状の第2のフィン(98a)は連結パイプ(33)を挟んで第1のフィン(98)の反対側に設けられ、その起点は第1のフィン(98)内側の端部に一致し、終点は外縁に一致する。
【0047】
固定ダクト(93)は回転ダクト(91)の開口している外周面(92a)を取り囲み、回転ダクト(91)の外周開口に対面する固定ダクト(93)の内周面(94)が開口しているリング状の樋のような形状のもので、対面する回転ダクト(91)の外周面(92a)と固定ダクト(93)の内周面(94)との開口幅が一致するように外壁部分は回転プレート(32a)に一致し、内壁部分は内側回転プレート(2a)に一致する。そしてその下面部分に搬出側移送ダクト(97)に開口する排出口(93a)が形成されている。
【0048】
搬出側移送ダクト(97)は、その一端開口部が排出口(93a)の接続され、他端開口部が貯留槽(99)に接続された筒体で、貯留槽(99)に集められた再生ペレット(P)は必要に合わせて順次取り出される。
【0049】
回転部(30)の駆動はフレーム(1a)に装着されたモータ(5)によって行われる。該モータ(5)は回転軸(34b)に固着されたスリップリング装置(40)の回転軸(40a)に装着されたプーリ(8)とモータ(5)の回転軸(5a)に装着されたプーリ(7)とを無端ベルト(6)にて接続し、モータ(5)の回転を回転軸(40a)に伝えることによって行われる。
【0050】
次に本実施例のペレット製造装置(A)を用いてペレット(P)を製造する方法について説明する。ペレット製造装置(A)を用いてペレット(P)を製造する際には、まず、別途用意した導入用の紐(22)を所定の送り経路、即ち、材料供給部(10)、入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)、回転フレーム(30)の経路(K)となる連結パイプ(33a)、延伸部(50)に通し、その先端部を圧縮部(70)の引出用ローラ(75a)(75b)間に挟み込み、更に切断ガイド(85)に挿入する。次いで、導入用の紐(22)の後端にループ(22a)を作る。
【0051】
ループ(22a)の構造は、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リングがすぼまるように設けられておれば足り、その1例として、図3のような構造が示される。即ち、導入用の紐(22)の一端部分を折り返して2重にし、折り返し部分(22c)に導入用の紐(22)の他端部分を通してこの部分をリング状にしてループ(22a)とする。そして、一端部分の先端部分を結わえる。この部分を結び目(22b)とする。
【0052】
この導入用の紐(22)のループ(22a)の約半分をリングの半割り状の載置台(23a)の上に載置すると共に残りの半分を棒材(24)の上に載置してループ(22a)の全体を載置台(23a)上に水平に設置する。本装置(A)の上流側の設備はこの間連続的に稼動しており、連続樹脂材料(R)は本装置(A)側に連続的に供給されている。従って、ループ(22a)の設置が終了すると連続樹脂材料(R)の塊をループ(22a)に通してループ(22a)の下方に堆積するようにする。
【0053】
或いは、連続的に供給されている連続樹脂材料(R)の周囲に2重にした導入用の紐(22)の一端部分を巡らせ、前述のように他端部分を通してループ(22a)とし、結び目(22b)を作ってから、又は作る前に載置台(23a)と棒材(24)に載置する。なお、図6はループ(22a)全体を載置台(23b)上に載せることになる。
【0054】
このようにして本装置(A)を作動させる。モータ(5)が回転すると、モータ(5)の回転力が無端ベルト(6)を介して、ベアリング(2)によってそれぞれ回動自在に支持されている回転軸(34b)に伝達され、静止状態を保持している機構搭載部(30a)の周囲を回転フレーム(31)が回転する。前記機構搭載部(30a)には延伸部(60)、圧縮部(70)、切断部(80)及び一方のスリップリング装置(41)などが搭載されているため、当然これらも静止状態を保つ。
【0055】
図3は材料供給部(10)の作動前の状態で、ループ(22a)が載置台(23a)と棒材(24)上に静置されている状態である。そして、材料供給部(10)が作動すると駆動ローラ(13)の働きにより連続樹脂材料(R)が引き出され、そして出口ローラ(17)の働きで導入用の紐(22)が引き込まれる。これによって図4に示すようにループ(22a)が吊り上げられると共にループ(22a)に挿通されている連続樹脂材料(R)の重量によりループ(22a)が急速に締まり、遂には図5に示すようにループ(22a)が締まって結び目(22b)となり、連続樹脂材料(R)と連結する。この状態で導入用の紐(22)が更に引き出されて行くと連続樹脂材料(R)と導入用の紐(22)とに張力が掛かり、これをセンサー(S1)が検出して両者の結束が完了したことを検知する。
【0056】
この結束完了の信号をセンサー(S1)から図示しない制御部が受け、不要部分切除機構(26)を作動させる。即ち、この場合は、連続樹脂材料(R)の溶断可能温度に保たれたヒータ(26a)(26b)「或いは切断用の刃物」をシリンダ(26c)(26d)で近接方向に作動させ、結び目(22b)から下に垂れた不要部分(Rk)を両側から挟み、接触と同時に溶断する。これによって結び目(22b)から下の部分は溶断までの長さで不要部分(Rk)が連続樹脂材料(R)と共に導入用の紐(22)と共に回転部(30)側に引き込まれて行く。溶断されて落下した堆積状態の連続樹脂材料(R)は廃棄される。
【0057】
このようにしてまず導入用の紐(22)と、これに連結された連続樹脂材料(R)が回転部(30)へ供給される。この部分は後述するような手順で再生ペレットのような形にはなるが、良品となる再生ペレット(P)用に供される連続樹脂材料(R)とは質的に異なるので、この部分で製造された再生ペレット様のものは廃棄され、所定の連続樹脂材料(R)が導入されるようになった状態でこれが良品として回収されることになる。
【0058】
本装置(A)の稼動が始まると、連続樹脂材料(R)の回転部(30)への供給速度は回転部(30)による連続樹脂材料(R)の引き取り速度に合わせて回線速度調整モータ(20)によって行われる。材料供給部(10)での引き取り速度と回転部(30)への供給速度の不均衡(及び再生ペレット製造装置(A)の稼動再開時における上流側設備の連続樹脂材料(R)の供給速度に対して同装置(A)の立ち上がり時の引き取り速度の遅れによる不均衡)はダンサーロール(15)の上下方向のスライドにより吸収され、常に一定の張力で連続樹脂材料(R)が出口ローラ(17)に供給されることになる。出口ローラ(17)では連続樹脂材料(R)の巻着角度は270°±30℃である。そして、出口ローラ(17)の巻着終端が連続樹脂材料(R)の第1の捻り開始点(Nb1)となる。
【0059】
延伸終端ローラ(64)を出た延伸紐体(R2)は圧縮部(70)に送られ、圧縮用ローラ(71a)(71b)を通過することにより点状に圧縮されて圧縮紐体(R3)が形成される。圧縮用ローラ(71a)(71b)の外周面には、凹所が形成されているので、コヨリ状紐材(R1)が圧縮用ローラ(71a)(71b)で点状に圧縮されると、同紐体(R1)の表面には圧縮用ローラ(71a)(71b)の外周面の凹凸形状に応じて圧痕(Y)が所定間隔を隔てて形成され、この圧痕(Y)によって圧縮紐材(R3)を構成する樹脂材料の層がその材質によって互いに圧着或いは融着されることになるので、その後の短寸に切断した時でも膨れたりほぐれてしまうことはない。
【0060】
なお、上述したように、圧縮用ローラ(71a)(71b)を構成している円盤状部材(71c)の外周面に凹所が形成されており、且つ、各円盤状部材(71c)の間には若干の隙間が設けられているので、圧縮紐体(R3)の表面にその長手方向に沿って形成された圧痕(Y)群は、あたかも背骨のような意匠を与えることになる。
【0061】
なお、延伸紐材(R2)が圧縮用ローラ(71a)(71b)にて圧縮されると、圧縮用ローラ(71a)(71b)通過後の圧縮紐体(R3)の長さは、延伸紐材(R2)に比べて若干長くなる。従って、本実施例では上述したように圧縮用ローラ(71b)と引出用ローラ(75b)との角速度が同じであるため、引出用ローラ(75b)の外径を圧縮用ローラ(71b)の外径よりも若干大き目に設定することでこれに対応するようにしている。
【0062】
なお、引出用ローラ(75a)(75b)の回転速度を圧縮用ローラ(71a)(71b)の回転速度よりも若干速くなるように設定して圧縮紐体(R3)が圧縮用ローラ(71a)(71b)と引出用ローラ(75a)(75b)との間で弛まないようにすることも可能である。そして、圧縮用ローラ(71a)(71b)を通過して形成された圧縮紐体(R3)が引出用ローラ(75a)(75b)によって切断部(80)に送り出される。
【0063】
引出用ローラ(75a)(75b)から送り出された圧縮紐体(R3)が切断部(80)に導出されると、圧縮紐体(R3)は、カッター(82)の回転によって所定長さに連続的に切断され、これにより再生ペレット(P)が形成される。なお、再生ペレット(P)の軸方向の長さは、カッター(82)の回転速度や圧縮紐体(R3)の送り速度を適宜調整することによって自在に調整することが可能である。
【0064】
そして、切断された再生ペレット(P)は、カッター(82)の遠心力によってカッター(82)の円周方向に弾き飛ばされる。切断部(80)にはブロア(84)が設置されているので、切断部(80)のケーシング(81)に吹き込まれたブロア(84)からの風はケーシング(81)内を流れ、ケーシング(81)の下面開口に接続されているダクト機構部(90)の切断側移送ダクト(96)に流れる。切断された再生ペレット(P)もこの風に乗って切断側移送ダクト(96)に流れることになる。勿論、自重によって落下するようにして装置(A)の下方に集めるようにしてもよい。以下、ダクト機構部(90)に集積する場合を説明する。
【0065】
ダクト機構部(90)では、カッター(82)の作動と同時に作動して回転ダクト(91)が回転フレーム(31)と共に回転する。切断側移送ダクト(96)の透孔(2e)は回転ダクト(91)の内周面(91a)より中心側に位置しているから、切断側移送ダクト(96)を流れてきた再生ペレット(P)は内周面(91a)より回転ダクト(91)に投入される。大半の再生ペレット(P)はそのまま回転ダクト(91)を落下して回転ダクト(91)の外周面(92a)を取り囲むように設置されている固定ダクト(93)の底面側に流れ込み、そのまま搬出側移送ダクト(97)に流れ込む。
【0066】
一方、回転ダクト(91)に流れ込んだ再生ペレット(P)の一部は回転ダクト(91)の内壁や後述のフィン(98)に接触してその時の衝撃によって跳ね上げられたり摩擦によってそのまま持ち上げられたりして回転ダクト(91)と共に移動するが、何れかの地点で回転ダクト(91)の外周面(92a)から固定ダクト(93)の内周面(94)を通って固定ダクト(93)内に入り、固定ダクト(93)の内周面に沿って落下し、前記大半の再生ペレット(P)と合流する。
【0067】
また、回転ダクト(91)は複数本の連結パイプ(33)と共に回転しているから、1回転の間に連結パイプ(33)が切断側移送ダクト(96)の開口の前方を横切ることになるが、連結パイプ(33)の両側にスムーズな曲線を持つフィン(98)(98a)が設けられているので、切断側移送ダクト(96)の開口から回転ダクト(91)内に投入された再生ペレット(P)は主としてフィン(98)にガイドされて落下する。そして、このフィン(98)(98a)は回転ダクト(91)と共に回転するので、扇風機の羽根のような役割を果たし、フィン(98)(98a)の回転による風で再生ペレット(P)は固定ダクト(93)から搬出側移送ダクト(97)へと円滑に運ばれる。
【0068】
搬出側移送ダクト(97)は本実施例では貯留槽(99)に接続されていて前記風によって再生ペレット(P)が貯留槽(99)に運ばれて集積され、適時搬出される。勿論、搬出側移送ダクト(97)から直接外部に搬出されるようにしてもよい。
【0069】
このようにして形成された再生ペレット(P)は、図9からも分かるように、樹脂材料を螺旋状にて圧着により密着状態で巻回した積層体の外周面に凹状圧痕(Y)を形成した短寸のもので、捻り癖もなくバージン材料に近い密度をもつ。
【0070】
なお、上述実施例では、装置(A)の回転軸(34a)(34b)が水平方向となるように設けられているが、縦方向に設けてもよいし、斜め方向であってもよい。
【0071】
また、切断部(80)の構成は上述実施例に限定されるものではなく、図示しないが、カッターの回転軸を圧縮紐体(R3)の供給方向に対して略直交する方向に設けるよう構成してもよい。
【0072】
図10は本発明装置(A)の第2実施例で、捻り部(50)、延伸部(60)及び圧縮部(70)が回転部(30)内に搭載され、切断部(80)は回転部(30)外に配置され、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)はストレートに捻り部(50)に供給されている例で、この場合は回転部(30)の1回転で1回の捻りがなされることになる。従って、捻りの開始(起点(Nb1))は第1実施例と同様、出口ローラ(17)となるが、終点(Ne1)は導入ローラ(37a)で、これに延伸開始ローラ(61)が続くことになる。なお、導入ローラ(37a)に替えて延伸開始ローラ(61)を導入ローラ(37a)の位置に設置することは可能である。それ以外は第1実施例と同じである。
【0073】
なお、上述の実施例ではインラインで連続樹脂材料(R)を本発明の製造装置(A)に供給するようにしていたが、上流設備から排出された連続樹脂材料(R)を筒軸(X)に一旦巻き上げて連続樹脂材料巻上体(W)を形成し、この連続樹脂材料巻上体(W)を本発明の製造装置(A)にセッティングすることによって製造装置(A)に連続樹脂材料(R)を供給するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
(A)・・・再生ペレット製造装置
(P)・・・再生ペレット
(R)・・・連続樹脂材料
(R1)・・・コヨリ状紐材
(R2)・・・延伸紐材
(R3)・・・圧縮紐材
(10)・・・材料供給部
(22)・・・導入用の紐
(22a)・・ループ
【技術分野】
【0001】
本発明は裁断屑のような帯状或いは糸状の連続樹脂材料を利用した再生ペレット製造装置における連続樹脂材料の接続方法並びにその接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の環境問題に対する意識の向上やコスト削減等の観点から、樹脂フィルム製品の成形現場では、成形過程で発生する多量の不良品(例えば、試運転時の適正な規格製品が成形できるまでの生産準備段階での成形品や、成形時のトラブルによる不良品)や或いはバルーン成形によるフィルム製造時や合成樹脂織布の製造時に発生する、耳端と呼ばれる切断端等の連続樹脂材料を原料として再利用することが一般に行われている。
【0003】
例えば、フィルム製造機や合成樹脂織布の織機はフィルム或いは織布を長時間連続的に製造するため、発生する裁断屑も同長のものが出来る。従来はフィルム或いは織布の巻き取りと同時にこれら裁断屑(即ち、連続樹脂材料)も芯材に巻き取り、これを保管し、必要なときにこれを取り出して使用するということが行われていたが(特許文献1)、保管場所を取ることから、最近はフィルム製造機や合成樹脂織布の織機に連続して再生ペレット製造装置を設置し、発生した裁断屑をそのまま再生ペレット製造装置にインラインで供給して再生ペレットを製造したいという要望が強くなってきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−21519
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが再生ペレット製造装置をインライン使用しようとすると、フィルム製造装置や織機の方が稼働している状態で再生ペレット製造装置が何らかの理由で停止し、適切な処理を施した後、この再生ペレット製造装置を再稼働しようとした場合、裁断屑が連続的に供給されてくるため大量の裁断屑が再生ペレット製造装置の前に大量に溜ってしまう。
【0006】
そして裁断屑は高速で連続的に吐き出されてくるため、裁断屑の吐き出し速度に合わせて再生ペレット製造装置を再稼動しなければならない。処が、再生ペレット製造装置の再稼動に当たっては、裁断屑の端と別途用意された導入紐の先端とを結わえ付け、導入紐を再生ペレット製造装置の再生ペレット製造経路に引き込み、その状態で再生ペレット製造装置を再稼動させてうず高く雑然と積み上げられた大量の裁断屑を処理して行かねばならないことになる。しかしながら、再生ペレット製造装置の処理速度はインライン仕様であるため上流側の設備とほぼ同期(換言すれば、同速度で処理して行く。)しており、上流側の設備の供給スピードを越えて前記積み上げられた大量の裁断屑を処理するだけの能力はない。仮に、再生ペレット製造装置の能力をこの間の処理能力まで高めた仕様にしても前述のようにうず高く雑然と積み上がってしまった大量の裁断屑を縺らせてしまうことなく整然と処理することは不可能であり、インライン方式では再生ペレット製造装置の再稼動に際しては上流側の設備を止めざるを得ず、事実上、再生ペレット製造装置のインライン使用は不可能とされて来た。
【0007】
本発明の目的は、フィルム製造機や織機のような上流側の設備を停止させることなく、これらの連続樹脂材料の吐き出し速度に合わせて再生ペレット製造装置を再稼動させることが出来、連続樹脂材料と再生ペレット製造装置の導入紐との簡単でしかも画期的な自動的な接続方法とこれを実現する装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明方法は、「上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を材料供給部(10)にてガイドしつつ送り出し、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)に捻りを掛けてコヨリ状紐材(R1)を形成し、続いて該コヨリ状紐材(R1)を延伸した後、或いはコヨリ状紐材(R1)のまま点状に圧縮して圧縮紐材(R3)とし、この圧縮紐材(R3)を所定の長さに切断して再生ペレット(P)を製造する再生ペレット製造装置(A)における連続樹脂材料(R)と、連続樹脂材料(R)を再生ペレット製造装置(A)に導入するための導入用の紐(22)との接続方法で、
導入用の紐(22)の一端をリング状に丸め、導入用の紐(22)の他端を引くとリングがすぼまるループ(22a)を作り、このループ(22a)の中にインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐(22)の他端を再生ペレット(P)の製造装置(A)にセットしてから再生ペレット(P)の製造装置(A)を作動させて導入用の紐(22)の他端を再生ペレット(P)の製造装置(A)内に引き込み、該引き込みによって該ループ(22a)をすぼめて連続樹脂材料(R)をループ(22a)に縛り付け、導入用の紐(22)に連続樹脂材料(R)を繋げた状態で再生ペレット製造装置(A)に引き込んで行く」ことを特徴とする。
【0009】
請求項2は請求項1の方法において、「導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断する」ことを特徴とする。
【0010】
請求項3は請求項1の方法を実施する接続装置(B)に関し(図3〜図6)、「上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料(R)を材料供給部(10)にてガイドしつつ送り出し、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)に捻りを掛けてコヨリ状紐材(R1)を形成し、続いて該コヨリ状紐材(R1)を延伸した後、或いはコヨリ状紐材(R1)のまま点状に圧縮して圧縮紐材(R3)とし、この圧縮紐材(R3)を所定の長さに切断して再生ペレット(P)を製造する再生ペレット製造装置(A)における、連続樹脂材料(R)と該連続樹脂材料(R)を再生ペレット製造装置(A)に導入するための導入用の紐(22)との接続装置(B)で、 接続装置(B)が、
材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)のループ(22a)の一部を載置するリングの半割り状の載置台(23a)と、
載置台(23a)の開口側に配置され、該ループ(22a)の残部を支える棒材(24)とで構成されている」ことを特徴とする。
【0011】
請求項4は請求項1の方法を実施する他の接続装置(B)に関し、(図示せず)、「接続装置(B)が、材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)のループ(22a)の半分以上を載置するリングの半割り状の載置台(23a)で構成されている」ことを特徴とする。
【0012】
請求項5は、請求項1の方法を実施する更に他の接続装置に関し、「接続装置(B)が、材料供給部(10)の連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)に設けられ、導入用の紐(22)のループ(22a)を載置するリング状の載置台(23b)で構成されている」ことを特徴とする。
【0013】
請求項6は請求項5の改良で、「載置台(23b)に外周面から内周面に連通する切欠(25)が形成されている」ことを特徴とする。
【0014】
請求項7は請求項3乃至6において更に連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を切除するもので、「導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断する不要部分切除機構(26)を載置台(23b)の下方に設置した」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
これにより、再生ペレット製造装置(A)の停止中は、インラインで連続的に送り込まれてくる連続樹脂材料(R)は、導入紐(22)にループ(22a)内を通過してその下方に溜って行くが、再生ペレット製造装置(A)の再稼動と共に導入紐(22)が引っ張られてループ(22a)が締り、導入紐(22)と連続樹脂材料(R)がその部位で自動的に連結され、導入紐(22)に引かれて再生ペレット製造装置(A)内に導かれ、上流側の設備を停止させることなく再生ペレット(P)の製造を再開することができる。
【0016】
また、不要部分切除機構(26)を更に設けることで、導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断して、連続して供給されてうず高く積もり、縺れやすくなった連続樹脂材料(R)を供給ラインから分離することができ、その後、円滑な連続樹脂材料(R)の供給が行える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の再生ペレット製造装置の主要部を断面した正面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本発明装置に適用される接続装置の第1実施形態の斜視図である。
【図4】図3における結束途中の斜視図である。
【図5】図3における結束完了時の斜視図である。
【図6】本発明装置に適用される接続装置の第2実施形態の斜視図である。
【図7】図1の圧縮部の拡大正面図である。
【図8】図3の側面図である。
【図9】本発明に使用される圧縮用ローラの正面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】本発明の切断部の拡大斜視図である。
【図12】圧縮紐体を示す一部省略斜視図である。
【図13】ペレットを示す斜視図である。
【図14】本発明の他の再生ペレット製造装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。本発明に係る再生ペレット(P)の製造装置は第1、2実施例(A)があり、以下これらを図面に従って順次説明する。本発明の説明は図1〜11に示す第1実施例(A)を代表例とし、図14に示す第2実施例(A)は説明の繁雑さを回避するために共通部分は省略して、原則として異なる部分のみを説明するものとする。
【実施例1】
【0019】
第1実施例の製造装置(A)は、図示していないが、バルーン成形により成形された筒状の樹脂フィルムを上下一対のローラ間に通して内部の空気を抜くと共に折りたたまれた両端を裁断し、フィルム本体部分を巻き取ると共に裁断屑である端部(この部分が連続樹脂材料(R)となる。)を図1に示すようにインラインで供給を受けるようになっている。本実施例では3枚の連続樹脂材料(R)の供給を上中下の3方向(勿論、1又は2方向でもよいし、4方向以上でもよい。)から受けている。なお、供給される連続樹脂材料(R)が3枚以上の場合は、最外側の連続樹脂材料(R)に挟まれた内側の連続樹脂材料(R)は搬送中に最外側の連続樹脂材料(R)の間からはみ出すことがあるため、図示していないが、後述する材料供給部(10)のいずれかの部分で後述する圧縮部(70)と同様の構造で圧着しておくことが好ましい。
【0020】
連続樹脂材料(R)の材質は、捩ることができ、延伸させることが出来、且つ、その表面に点状に圧痕(Y)を形成し、この圧痕(Y)部分を形成する部分が互いに融着或いは接着して捻りを維持することができるようなものであればどのようなものであってもよく、本実施例では、厚み10〜100μm、幅10〜100mmの合成樹脂フィルム(低密度(或いは高密度)ポリエチレン樹脂)や、自動織機にて機織される布の両側端のカット部分(通常、耳端と呼ばれている部分で、複数本の縦糸に短い横糸が絡まったもの)が使用される。勿論、これらに限られず、前述の条件が達成できるものであればどのようなものでもよい。ここでは合成樹脂フィルムの裁断屑のようなもの、合成樹脂織布の端部の裁断屑で縦糸と横糸が編織されたような長尺連続体を含む概念でこれらを連続樹脂材料(R)と呼ぶ。
【0021】
また、圧縮紐体(R3)は、図12に示すように、コヨリ状に捩り且つこれに張力を掛けて延伸した延伸紐材(R2)を点状に圧縮してその外周面に凹状圧痕(Y)を形成したものである。なお、前記凹状は、断面が略U状、略V状や略コ状等の形状も含む概念である。
【0022】
本製造装置(A)は、図1に示すように、装置本体(1)、材料供給部(10)、回転部(30)、捻り部(50)、延伸部(60)圧縮部(70)、切断部(80)及び再生ペレット回収用のダクト機構部(90)を備えており、前記回転部(30)の主要構成である回転フレーム(31)内には回転フレーム(31)に対して静止状態を保つ機構搭載部(30a)に前記延伸部(60)、圧縮部(70)、切断部(80)及びダクト機構部(90)の一部が設置されている。
【0023】
装置本体(1)は、そのの骨格となる部分であり、鉄骨を組み合わせたフレーム(1a)と回転部(30)を覆うカバー(1c)で構成されている。フレーム(1a)は細長の棒状部材(例えば、角パイプ、L形鋼やH形鋼などの形鋼)にて形成されている。
【0024】
フレーム(1a)の入口側プレート(3)の上面には材料供給部(10)の縦プレート(11)が立設されており、入口側から導入ガイドローラ(12)、導入ガイドローラ(12)から一段下がったところに駆動ローラ(13)、連続樹脂材料(R)を挟み込んでこれを駆動ローラ(13)に押圧する補助ローラ(13a)、導入ガイドローラ(12)より高い位置に設けられた一対の中間ガイドローラ(14)(16)、中間ガイドローラ(14)(16)の間に上下方向に設けられたスライダ(18)に沿って上下方向に移動して送られる連続樹脂材料(R)に対して一定張力を常時与えるダンサーローラ(15)及び下流側の中間ガイドローラの下方に設けられ、連続樹脂材料(R)の第1の捻りの起点(Nb1)となる出口ローラ(17)などのローラ類が縦プレート(11)の前面に設置されており、縦プレート(11)の背面に駆動ローラ(13)を駆動するための駆動モータ(19)、出口ローラ(17)の回転速度を調整するための回転速度調整モータ(20)が設置されており、回転速度調整モータ(20)と出口ローラ(17)とは無端ベルト(21)で接続されている。
【0025】
駆動ローラ(13)の直下が連続樹脂材料(R)の受け入れ部位(C)で、この部分に接続装置(B)が設置される。接続装置(B)は、一端にリング状に丸められたループ(22a)が形成され、他端を引くと該ループ(22a)がすぼまるように設けられた導入用の紐(22)における該ループ(22a)を静置できるような構造のものであればどのようなものであってもよいが、その一例として図3〜5に示すようなものがある。即ち、リングの半割り状の載置台(23a)と、載置台(23a)の開口側にて同一水平面上に適当な間隔をあけて配置された棒材(24)とで構成され、載置台(23a)の内周円弧には上方に伸びた係止鍔部(23T)が複数個立設されている。
【0026】
接続装置(B)の他の例は図6に示すように、C字状の載置台(23b)で、内周全周に係止鍔部(23T)が所定間隔で複数個立設されている。勿論、係止鍔部(23T)は図3〜6のように間隔をあけて形成せず、図示していないが全周に亙って形成してもよい。図6の載置台(23b)ではC字状であるため、載置台(23b)に外周から内周に至る切欠(25)が設けられている。
【0027】
そして、載置台(23b)の下方には必要に応じて不要部分切除機構(26)が設置されている。(勿論、不要部分切除機構(26)を設けない場合は、作業者が不要部分(Rk)を切除することになる。)不要部分切除機構(26)は導入用の紐(22)と連続樹脂材料(R)との結束完了後に導入用の紐(22)に縛り付けられた連続樹脂材料(R)の不要部分(Rk)を結び目(22b)以下の部分で切断するものであれば足り、本発明では継続的に落下している連続樹脂材料(R)の両側にて水平方向に近接離間可能に配置されたヒータや切断刃物のような切断部(26a)(26b)と、これを駆動するシリンダ装置のような駆動部(26c)(26d)とで構成されている。更に不要部分切除機構(26)の作動タイミングを制御するためのセンサーが設置されている。センサーとしては、例えば、図1にように駆動ローラ(13)と中間ガイドローラ(14)に設置され、或いはその他、連続樹脂材料(R)の通過経路に設置され、結束が完了して導入紐(22)に加わった衝撃的な張力が連続樹脂材料(R)に加わって圧力変化が生じたことを検知する感圧センサー(S1)や、導入用の紐(22)の引き上げ経路を観察し、連続樹脂材料(R)が連結された結び目(22b)を検出するような投・受光式のセンサーなどが挙げられる。
【0028】
回転部(30)は、左右一対で円板状の回転プレート(32a)(32b)、回転プレート(32a)(32b)間に架け渡され、回転プレート(32a)(32b)の外周縁部に例えば120°間隔で固定された3本の連結パイプ(33)(勿論、本数及び間隔は限られるものではない。)、回転プレート(32a)(32b)の中心から外方向に向かってそれぞれ設置された中空の回転軸(34a)(34b)とで構成された回転フレーム(31)を有し、回転フレーム(31)の回転軸(34a)(34b)はフレーム(1a)の回転部支持台部の両端に設けられた軸受ブロック(4)にそれぞれ支持されている。
【0029】
入口側の回転軸(34a)は中間部分に通孔(35a)が形成されており、この通孔(35a)から最も近い1の連結パイプ(33a)までL形の入口側連結プレート(36a)が設置されており、回転軸(34a)内及び入口側連結プレート(36a)に複数個の入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)が回転可能に設置されている。最初の入口側ガイドローラ(37a)は回転軸(34a)の回転と共に出口ローラ(17)に対して回転し、最初の捻りの終点(Ne1)となる。この間で最初の捻りが連続樹脂材料(R)に付与され、緩やかな捻りのコヨリ状紐材(R1)となる。入口側ガイドローラ(37a)と出口ローラ(17)に架け渡された連続樹脂材料(R)は回転軸(34a)の中心を通ることになる。この中心が回転フレーム(31)の回転中心(CL)となる。そして最後の入口側ガイドローラ(37d)は連続樹脂材料(R)が通過してその経路(K)となる連結パイプ(33a)の入口側開口に臨むように配置され、入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)によって連続樹脂材料(R)の方向が緩やかに変更されるようになっている。
【0030】
出口側の回転軸(34b)にも中間部分に通孔(35b)が形成されており、この通孔(35b)から前記連結パイプ(33a)までL形の出口側連結プレート(36b)が設置されており、回転軸(34b)内及び出口側連結プレート(36b)に複数個の出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)が回転可能に設置されている。最初の出口側ガイドローラ(38a)は連結パイプ(33a)の出口側開口に臨むように配置されており、最後の入口側ガイドローラ(37d)との間に連結パイプ(33a)を通過するコヨリ状紐材(R1)を回転しつつ支持搬送している。そしてこれら前記出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)がコヨリ状紐材(R1)をガイドし、その送り方向を途中で反転させる反転ローラ(38)である。本実施例では反転ローラ(38)は4個の出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)で反転方向を緩やかに変えるようにしているが、勿論、1個で行ってもよいことはいうまでもない。そして、最後の出口側ガイドローラ(38d)は後述する導入ガイドローラ(58)と対になり、出口側ガイドローラ(38d)が第2の捻りの起点(Nb2)、導入ガイドローラ(58)が第2の捻りの終点(Ne2)となって連続樹脂材料(R)に第2の捻りを付与する。従って、これら入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)、出口側ガイドローラ(38a)〜(38d)が捻り部(50)となる。
【0031】
機構搭載部(30a)は長方形の板で、回転軸(34a)側のその端面において平面視T形に円板(2a)が取り付けられ、回転軸(34a)側の回転プレート(32a)とで回転ダクト(91)の本体部分を構成している。回転タクト(91)内側で円板(2a)の外面には軸受ハウジング(2b)が設置されており、回転軸(34a)と同軸に設けられた中空連結軸(34a1)との間にベアリング(42a)が取り付けられて回転軸(34a)を回転可能に、従って円板(2a)を回転軸(34a)に対して静止状態に支持している。そして、回転軸(34a)に対して静止状態で取り付けられた円板(2a)の内面側に一方のスリップリング装置(41)の本体が固着され、スリップリング装置(41)の回転軸(41a)が中空連結軸(34a1)に固着されて回転軸(34a)と同軸回転している。
【0032】
一方、機構搭載部(30a)の回転軸(34b)側の端部に設けられた切欠には回転フレーム(31)の回転中心(CL)を中心とする軸受ハウジング(2d)が設置されており、これが回転プレート(32b)の内側に突出した回転軸(34b)の先端部分にベアリング(42b)を介して取り付けられており、回転する回転軸(34a)(34b)に対して機構搭載部(30a)が静止状態を保つようになっている。
【0033】
回転軸(34b)の反対側の端部には他方のスリップリング装置(40)の回転軸(40a)が固定され、スリップリング装置(40)の本体部分はフレーム(1a)に立設された取付プレート(44)に固定されている。これにより図示しない配線及びこれと一対となって働くスリップリング装置(41)を介して後述する機構搭載部(30a)に搭載されている駆動モータ類や電気機器類を作動させるための電力を供給することが出来る。なお、これらスリップリング装置(40)(41)には固定側に設けられた給電ブラシが回転側のスリップリングに摺接し、給電ブラシとスリップリングを介して給電している。
【0034】
機構搭載部(30a)の回転軸(34b)の開口に臨む位置に導入ガイドローラ(58)が取り付けられており、導入ガイドローラ(58)に対して対となって回転する最後の出口側ガイドローラ(38d)により、導入ガイドローラ(58)と出口側ガイドローラ(38d)との間を通過するコヨリ状紐体(R1)に第2の捻りを付与する。従って、最後の出口側ガイドローラ(38d)が第2の捻りの起点(Nb2)となり、導入ガイドローラ(58)が第2の捻りの終点(Ne2)となる。そしてこの部分のコヨリ状紐体(R1)の通過経路は回転軸(34b)の回転中心(CL)に一致する。
【0035】
導入ガイドローラ(58)の直上には延伸始端ローラ(61)が回転可能に支持されており、延伸始端ローラ(61)から斜め下方向で離間した位置に延伸終端ローラ(64)が回転可能に支持されている。そして、必要に応じて延伸始端ローラ(61)と延伸終端ローラ(64)との間に補助ガイドローラ(63)が回転可能に支持されている。延伸始端ローラ(61)及び延伸終端ローラ(64)にはそれぞれを駆動する駆動モータ(62)(65)が無端ベルト(62a)(65a)を介して接続されている。前記補助ガイドローラ(63)は延伸始端ローラ(61)と延伸終端ローラ(64)とを結ぶ直線から離れた位置に設けられており、延伸始端ローラ(61)や延伸終端ローラ(64)に巻き付く延伸紐体(R2)の巻き付き角度が適切となる位置に設けられる。また、駆動モータ(62)(65)の回転速度は両者間を通過する延伸紐体(R2)に適切な延伸が加わるように調整することが出来るようになっている。なお、図1(b)に示すように導入ガイドローラ(58)に代えて延伸始端ローラ(61)をこの位置に配置することも可能である。
【0036】
機構搭載部(30a)に装着された圧縮部(70)のローラ取付プレート(77)は、略L字形状に折り曲げ形成された板状の部材であり、その前面側には、2対のローラが前後に並んで取り付けられており(図3,4参照)、前側の一対のローラが圧縮用ローラ(71a)(71b)であり、後側の一対のローラが引出用ローラ(75a)(75b)である。
【0037】
一方の圧縮用ローラ(71a)(可動側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたトグルクランプ(72)の先端に回動可能に取り付けられており、他方の圧縮用ローラ(71b)(固定側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたモータ(73)の回転軸の先端に固着されている。なお、回転軸の中段部分には、ギア列(74)が取り付けられている。ここで、トグルクランプ(72)を固定側の圧縮用ローラ(71b)側に向けて倒すと、圧縮用ローラ(71a)が圧縮用ローラ(71b)に所定の力で圧接するようになっている。
【0038】
各圧縮用ローラ(71a)(71b)は、その外周面に凹所が形成された円板状の部材であり、本実施例では、図9、10に示すように、その外周面に凹所が形成された複数(本実施例では6枚)の円盤状部材(71c)をネジなどの締結部材により一体化することにより構成され、各円盤状部材(71c)の間には若干の隙間が設けられている。なお、固定側の圧縮用ローラ(71b)には、その軸方向両端に円盤状部材(71c)よりも大きな外径を有するストッパー部材(71d)が取り付けられている。
【0039】
また、一方の引出用ローラ(75a)(可動側)は、ローラ取付プレート(77)に固定されたトグルクランプ(76)の先端に回動可能に取り付けられており、他方の引出用ローラ(75b)(固定側)は、ローラ取付プレート(77)の前面側に取り付けられたギア列(74)を構成するギアを介して回動自在に取り付けられている。なお、連結するギア列(74)によって圧縮用ローラ(71b)と引出用ローラ(75b)とは同じ角速度で回転することになる。
【0040】
ここで、トグルクランプ(76)を固定側の引出用ローラ(75b)側に向けて倒すと、可動側の引出用ローラ(75a)が固定側の引出用ローラ(75b)に近接する。なお、引出用ローラ(75a)(75b)間の距離は、圧縮用ローラ(71a)(71b)から送り出された圧縮紐体(R3)を弛み無く下方に送り出すことができ、且つ、圧縮用ローラ(71a)(71b)と引出用ローラ(75a)(75b)との間において圧縮紐体(R3)に過剰な張力がかかった場合には、引出用ローラ(75a)(75b)と圧縮紐体(R3)とがスリップして圧縮紐体(R3)が該張力によって切断されることがないよう適宜設定される。
【0041】
各引出用ローラ(75a)(75b)は、圧縮用ローラ(71a)(71b)にて形成された圧縮紐体(R3)を圧縮用ローラ(71a)(71b)に付着したままの状態になることなく確実に切断部(80)に送り出すことができるよう設けられるもので、その材質としては、その送り出し時に滑ることがないよう、圧縮紐体(R3)との摩擦係数が大きなものが良く、ウレタンゴムなどの弾性材料が好適に採用される。なお、引出用ローラ(75a)(75b)の外径は、圧縮用ローラ(71a)(71b)の外径よりも若干大きめに設定されており、各引出用ローラ(75a)(75b)の外周面は平滑面となっている。
【0042】
切断部(80)は、ケーシング(81)と、カッター(82)、モータ(83)、切断ガイド(85)及びブロア(84)とで構成されている。カッター(82)は、工具鋼等の剛性材料からなる略円盤状部材であり、図7に示すように、その外周面には、複数の刃(82a)が所定間隔を隔てて形成されている。なお、刃(82a)の数や刃(82a)同士の間隔は、目的とするペレット(P)の大きさに合わせて、圧縮紐体(R3)の送り出し速さやカッター(82)の回転速度などを考慮して適宜設定される。該カッター(82)は、ケーシング(81)に固定されたモータ(83)にて回転駆動されている。
【0043】
ケーシング(81)は中空部材で中央の円形の中空部分にカッター(82)が収納されており、引出用ローラ(75a)(75b)に近接した位置に切断ガイド(85)が設置されている。この切断ガイド(85)のカッター側の面にカッター(82)の回転軌跡に沿う円弧状の凹み(87)が形成されており、凹み(87)の中央に圧縮紐体(R3)が押し出される切断用の切断孔(86)が穿設されている。また、ケーシング(81)の上面にはブロア(84)のノズル(84a)が接続されており、ブロア(84)から噴き出された風がケーシング(81)のカッター収納部分に吹きこまれるようになっている。ケーシング(81)の下面には円筒状の切断側移送ダクト(96)が斜め下方に向けて接続されており、その先端は回転ダクト(91)の内面壁を構成する円板(2a)に設けられた透孔(2e)に挿入されている。
【0044】
再生ペレット回収用のダクト機構部(90)は、回転ダクト(91)、固定ダクト(93)、切断側移送ダクト(96)及び搬出側移送ダクト(97)とで構成されている。回転ダクト(91)は、その外面壁を構成し、回転軸(34a)に取り付けられて共に回転し且つその外周縁に連結パイプ(33)が取り付けられている前側の回転プレート(32a)と、前記前側の回転プレート(32a)の内側にて所定の間隔をあけ且つ本実施例では等間隔で3箇所宛て連結パイプ(33)に取り付けられているリング状の内側回転プレート(32c)とで構成されており、内側回転プレート(32c)は前述の固定状態で配設されている円板(2a)に面一で且つ両者間に殆んど隙間がない状態で配置されている。従って、回転プレート(32a)と内側回転プレート(32c)とで構成される回転ダクト(91)の外周面(92a)及び内周面(92b)は全面が開放していることになる。
【0045】
そして、外面壁となる前側の回転プレート(32a)と内面壁となる内側回転プレート(32c)との間に切断側移送ダクト(96)から投入された再生ペレット(P)が回転プレート(32a)と内側回転プレート(32c)を貫通して固定された複数の連結パイプ(33)に対して衝突を避けるために両者間にフィン(98)が設置されている。
【0046】
フィン(98)の形状は円弧状で、フィン(98)そのもの或いはフィン(98)に沿って描かれた軌跡と内側回転プレート(32a)の外縁との交点(Q)において、回転ダクト(91)の回転方向に対してフィン(98)が回転ダクト(91)の内側に傾斜するように配置されている。さらに必要に応じて設けられる円弧状の第2のフィン(98a)は連結パイプ(33)を挟んで第1のフィン(98)の反対側に設けられ、その起点は第1のフィン(98)内側の端部に一致し、終点は外縁に一致する。
【0047】
固定ダクト(93)は回転ダクト(91)の開口している外周面(92a)を取り囲み、回転ダクト(91)の外周開口に対面する固定ダクト(93)の内周面(94)が開口しているリング状の樋のような形状のもので、対面する回転ダクト(91)の外周面(92a)と固定ダクト(93)の内周面(94)との開口幅が一致するように外壁部分は回転プレート(32a)に一致し、内壁部分は内側回転プレート(2a)に一致する。そしてその下面部分に搬出側移送ダクト(97)に開口する排出口(93a)が形成されている。
【0048】
搬出側移送ダクト(97)は、その一端開口部が排出口(93a)の接続され、他端開口部が貯留槽(99)に接続された筒体で、貯留槽(99)に集められた再生ペレット(P)は必要に合わせて順次取り出される。
【0049】
回転部(30)の駆動はフレーム(1a)に装着されたモータ(5)によって行われる。該モータ(5)は回転軸(34b)に固着されたスリップリング装置(40)の回転軸(40a)に装着されたプーリ(8)とモータ(5)の回転軸(5a)に装着されたプーリ(7)とを無端ベルト(6)にて接続し、モータ(5)の回転を回転軸(40a)に伝えることによって行われる。
【0050】
次に本実施例のペレット製造装置(A)を用いてペレット(P)を製造する方法について説明する。ペレット製造装置(A)を用いてペレット(P)を製造する際には、まず、別途用意した導入用の紐(22)を所定の送り経路、即ち、材料供給部(10)、入口側ガイドローラ(37a)〜(37d)、回転フレーム(30)の経路(K)となる連結パイプ(33a)、延伸部(50)に通し、その先端部を圧縮部(70)の引出用ローラ(75a)(75b)間に挟み込み、更に切断ガイド(85)に挿入する。次いで、導入用の紐(22)の後端にループ(22a)を作る。
【0051】
ループ(22a)の構造は、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リングがすぼまるように設けられておれば足り、その1例として、図3のような構造が示される。即ち、導入用の紐(22)の一端部分を折り返して2重にし、折り返し部分(22c)に導入用の紐(22)の他端部分を通してこの部分をリング状にしてループ(22a)とする。そして、一端部分の先端部分を結わえる。この部分を結び目(22b)とする。
【0052】
この導入用の紐(22)のループ(22a)の約半分をリングの半割り状の載置台(23a)の上に載置すると共に残りの半分を棒材(24)の上に載置してループ(22a)の全体を載置台(23a)上に水平に設置する。本装置(A)の上流側の設備はこの間連続的に稼動しており、連続樹脂材料(R)は本装置(A)側に連続的に供給されている。従って、ループ(22a)の設置が終了すると連続樹脂材料(R)の塊をループ(22a)に通してループ(22a)の下方に堆積するようにする。
【0053】
或いは、連続的に供給されている連続樹脂材料(R)の周囲に2重にした導入用の紐(22)の一端部分を巡らせ、前述のように他端部分を通してループ(22a)とし、結び目(22b)を作ってから、又は作る前に載置台(23a)と棒材(24)に載置する。なお、図6はループ(22a)全体を載置台(23b)上に載せることになる。
【0054】
このようにして本装置(A)を作動させる。モータ(5)が回転すると、モータ(5)の回転力が無端ベルト(6)を介して、ベアリング(2)によってそれぞれ回動自在に支持されている回転軸(34b)に伝達され、静止状態を保持している機構搭載部(30a)の周囲を回転フレーム(31)が回転する。前記機構搭載部(30a)には延伸部(60)、圧縮部(70)、切断部(80)及び一方のスリップリング装置(41)などが搭載されているため、当然これらも静止状態を保つ。
【0055】
図3は材料供給部(10)の作動前の状態で、ループ(22a)が載置台(23a)と棒材(24)上に静置されている状態である。そして、材料供給部(10)が作動すると駆動ローラ(13)の働きにより連続樹脂材料(R)が引き出され、そして出口ローラ(17)の働きで導入用の紐(22)が引き込まれる。これによって図4に示すようにループ(22a)が吊り上げられると共にループ(22a)に挿通されている連続樹脂材料(R)の重量によりループ(22a)が急速に締まり、遂には図5に示すようにループ(22a)が締まって結び目(22b)となり、連続樹脂材料(R)と連結する。この状態で導入用の紐(22)が更に引き出されて行くと連続樹脂材料(R)と導入用の紐(22)とに張力が掛かり、これをセンサー(S1)が検出して両者の結束が完了したことを検知する。
【0056】
この結束完了の信号をセンサー(S1)から図示しない制御部が受け、不要部分切除機構(26)を作動させる。即ち、この場合は、連続樹脂材料(R)の溶断可能温度に保たれたヒータ(26a)(26b)「或いは切断用の刃物」をシリンダ(26c)(26d)で近接方向に作動させ、結び目(22b)から下に垂れた不要部分(Rk)を両側から挟み、接触と同時に溶断する。これによって結び目(22b)から下の部分は溶断までの長さで不要部分(Rk)が連続樹脂材料(R)と共に導入用の紐(22)と共に回転部(30)側に引き込まれて行く。溶断されて落下した堆積状態の連続樹脂材料(R)は廃棄される。
【0057】
このようにしてまず導入用の紐(22)と、これに連結された連続樹脂材料(R)が回転部(30)へ供給される。この部分は後述するような手順で再生ペレットのような形にはなるが、良品となる再生ペレット(P)用に供される連続樹脂材料(R)とは質的に異なるので、この部分で製造された再生ペレット様のものは廃棄され、所定の連続樹脂材料(R)が導入されるようになった状態でこれが良品として回収されることになる。
【0058】
本装置(A)の稼動が始まると、連続樹脂材料(R)の回転部(30)への供給速度は回転部(30)による連続樹脂材料(R)の引き取り速度に合わせて回線速度調整モータ(20)によって行われる。材料供給部(10)での引き取り速度と回転部(30)への供給速度の不均衡(及び再生ペレット製造装置(A)の稼動再開時における上流側設備の連続樹脂材料(R)の供給速度に対して同装置(A)の立ち上がり時の引き取り速度の遅れによる不均衡)はダンサーロール(15)の上下方向のスライドにより吸収され、常に一定の張力で連続樹脂材料(R)が出口ローラ(17)に供給されることになる。出口ローラ(17)では連続樹脂材料(R)の巻着角度は270°±30℃である。そして、出口ローラ(17)の巻着終端が連続樹脂材料(R)の第1の捻り開始点(Nb1)となる。
【0059】
延伸終端ローラ(64)を出た延伸紐体(R2)は圧縮部(70)に送られ、圧縮用ローラ(71a)(71b)を通過することにより点状に圧縮されて圧縮紐体(R3)が形成される。圧縮用ローラ(71a)(71b)の外周面には、凹所が形成されているので、コヨリ状紐材(R1)が圧縮用ローラ(71a)(71b)で点状に圧縮されると、同紐体(R1)の表面には圧縮用ローラ(71a)(71b)の外周面の凹凸形状に応じて圧痕(Y)が所定間隔を隔てて形成され、この圧痕(Y)によって圧縮紐材(R3)を構成する樹脂材料の層がその材質によって互いに圧着或いは融着されることになるので、その後の短寸に切断した時でも膨れたりほぐれてしまうことはない。
【0060】
なお、上述したように、圧縮用ローラ(71a)(71b)を構成している円盤状部材(71c)の外周面に凹所が形成されており、且つ、各円盤状部材(71c)の間には若干の隙間が設けられているので、圧縮紐体(R3)の表面にその長手方向に沿って形成された圧痕(Y)群は、あたかも背骨のような意匠を与えることになる。
【0061】
なお、延伸紐材(R2)が圧縮用ローラ(71a)(71b)にて圧縮されると、圧縮用ローラ(71a)(71b)通過後の圧縮紐体(R3)の長さは、延伸紐材(R2)に比べて若干長くなる。従って、本実施例では上述したように圧縮用ローラ(71b)と引出用ローラ(75b)との角速度が同じであるため、引出用ローラ(75b)の外径を圧縮用ローラ(71b)の外径よりも若干大き目に設定することでこれに対応するようにしている。
【0062】
なお、引出用ローラ(75a)(75b)の回転速度を圧縮用ローラ(71a)(71b)の回転速度よりも若干速くなるように設定して圧縮紐体(R3)が圧縮用ローラ(71a)(71b)と引出用ローラ(75a)(75b)との間で弛まないようにすることも可能である。そして、圧縮用ローラ(71a)(71b)を通過して形成された圧縮紐体(R3)が引出用ローラ(75a)(75b)によって切断部(80)に送り出される。
【0063】
引出用ローラ(75a)(75b)から送り出された圧縮紐体(R3)が切断部(80)に導出されると、圧縮紐体(R3)は、カッター(82)の回転によって所定長さに連続的に切断され、これにより再生ペレット(P)が形成される。なお、再生ペレット(P)の軸方向の長さは、カッター(82)の回転速度や圧縮紐体(R3)の送り速度を適宜調整することによって自在に調整することが可能である。
【0064】
そして、切断された再生ペレット(P)は、カッター(82)の遠心力によってカッター(82)の円周方向に弾き飛ばされる。切断部(80)にはブロア(84)が設置されているので、切断部(80)のケーシング(81)に吹き込まれたブロア(84)からの風はケーシング(81)内を流れ、ケーシング(81)の下面開口に接続されているダクト機構部(90)の切断側移送ダクト(96)に流れる。切断された再生ペレット(P)もこの風に乗って切断側移送ダクト(96)に流れることになる。勿論、自重によって落下するようにして装置(A)の下方に集めるようにしてもよい。以下、ダクト機構部(90)に集積する場合を説明する。
【0065】
ダクト機構部(90)では、カッター(82)の作動と同時に作動して回転ダクト(91)が回転フレーム(31)と共に回転する。切断側移送ダクト(96)の透孔(2e)は回転ダクト(91)の内周面(91a)より中心側に位置しているから、切断側移送ダクト(96)を流れてきた再生ペレット(P)は内周面(91a)より回転ダクト(91)に投入される。大半の再生ペレット(P)はそのまま回転ダクト(91)を落下して回転ダクト(91)の外周面(92a)を取り囲むように設置されている固定ダクト(93)の底面側に流れ込み、そのまま搬出側移送ダクト(97)に流れ込む。
【0066】
一方、回転ダクト(91)に流れ込んだ再生ペレット(P)の一部は回転ダクト(91)の内壁や後述のフィン(98)に接触してその時の衝撃によって跳ね上げられたり摩擦によってそのまま持ち上げられたりして回転ダクト(91)と共に移動するが、何れかの地点で回転ダクト(91)の外周面(92a)から固定ダクト(93)の内周面(94)を通って固定ダクト(93)内に入り、固定ダクト(93)の内周面に沿って落下し、前記大半の再生ペレット(P)と合流する。
【0067】
また、回転ダクト(91)は複数本の連結パイプ(33)と共に回転しているから、1回転の間に連結パイプ(33)が切断側移送ダクト(96)の開口の前方を横切ることになるが、連結パイプ(33)の両側にスムーズな曲線を持つフィン(98)(98a)が設けられているので、切断側移送ダクト(96)の開口から回転ダクト(91)内に投入された再生ペレット(P)は主としてフィン(98)にガイドされて落下する。そして、このフィン(98)(98a)は回転ダクト(91)と共に回転するので、扇風機の羽根のような役割を果たし、フィン(98)(98a)の回転による風で再生ペレット(P)は固定ダクト(93)から搬出側移送ダクト(97)へと円滑に運ばれる。
【0068】
搬出側移送ダクト(97)は本実施例では貯留槽(99)に接続されていて前記風によって再生ペレット(P)が貯留槽(99)に運ばれて集積され、適時搬出される。勿論、搬出側移送ダクト(97)から直接外部に搬出されるようにしてもよい。
【0069】
このようにして形成された再生ペレット(P)は、図9からも分かるように、樹脂材料を螺旋状にて圧着により密着状態で巻回した積層体の外周面に凹状圧痕(Y)を形成した短寸のもので、捻り癖もなくバージン材料に近い密度をもつ。
【0070】
なお、上述実施例では、装置(A)の回転軸(34a)(34b)が水平方向となるように設けられているが、縦方向に設けてもよいし、斜め方向であってもよい。
【0071】
また、切断部(80)の構成は上述実施例に限定されるものではなく、図示しないが、カッターの回転軸を圧縮紐体(R3)の供給方向に対して略直交する方向に設けるよう構成してもよい。
【0072】
図10は本発明装置(A)の第2実施例で、捻り部(50)、延伸部(60)及び圧縮部(70)が回転部(30)内に搭載され、切断部(80)は回転部(30)外に配置され、材料供給部(10)から供給された連続樹脂材料(R)はストレートに捻り部(50)に供給されている例で、この場合は回転部(30)の1回転で1回の捻りがなされることになる。従って、捻りの開始(起点(Nb1))は第1実施例と同様、出口ローラ(17)となるが、終点(Ne1)は導入ローラ(37a)で、これに延伸開始ローラ(61)が続くことになる。なお、導入ローラ(37a)に替えて延伸開始ローラ(61)を導入ローラ(37a)の位置に設置することは可能である。それ以外は第1実施例と同じである。
【0073】
なお、上述の実施例ではインラインで連続樹脂材料(R)を本発明の製造装置(A)に供給するようにしていたが、上流設備から排出された連続樹脂材料(R)を筒軸(X)に一旦巻き上げて連続樹脂材料巻上体(W)を形成し、この連続樹脂材料巻上体(W)を本発明の製造装置(A)にセッティングすることによって製造装置(A)に連続樹脂材料(R)を供給するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
(A)・・・再生ペレット製造装置
(P)・・・再生ペレット
(R)・・・連続樹脂材料
(R1)・・・コヨリ状紐材
(R2)・・・延伸紐材
(R3)・・・圧縮紐材
(10)・・・材料供給部
(22)・・・導入用の紐
(22a)・・ループ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と、連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続方法で、
導入用の紐の一端をリング状に丸め、導入用の紐の他端を引くとリングがすぼまるループを作り、このループの中にインラインで供給されて来た連続樹脂材料を通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐の他端を再生ペレットの製造装置にセットしてから再生ペレットの製造装置を作動させて導入用の紐の他端を再生ペレットの製造装置内に引き込み、該引き込みによって該ループをすぼめて連続樹脂材料をループに縛り付け、導入用の紐に連続樹脂材料を繋げた状態で再生ペレット製造装置に引き込んで行くことを特徴とする再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と導入用の紐との接続方法。
【請求項2】
導入用の紐と連続樹脂材料との結束完了後に導入用の紐に縛り付けられた連続樹脂材料の不要部分を結び目以下の部分で切断することを特徴とする請求項1に記載の再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と導入用の紐との接続方法。
【請求項3】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループがすぼまるように設けられた導入用の紐のループの一部を載置するリングの半割り状の載置台と、
載置台の開口側に配置され、該ループの残部を支える棒材とで構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項4】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、前記接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループがすぼまるように設けられた導入用の紐のループの半分以上を載置するリングの半割り状の載置台で構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項5】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、前記接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、導入用の紐のループを載置するリング状の載置台で構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項6】
載置台に外周面から内周面に連通する切欠が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項7】
導入用の紐と連続樹脂材料との結束完了後に導入用の紐に縛り付けられた連続樹脂材料の不要部分を結び目以下の部分で切断する不要部分切除機構を載置台の下方に更に設置したことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項1】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と、連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続方法で、
導入用の紐の一端をリング状に丸め、導入用の紐の他端を引くとリングがすぼまるループを作り、このループの中にインラインで供給されて来た連続樹脂材料を通過させ、この状態を維持しつつ導入用の紐の他端を再生ペレットの製造装置にセットしてから再生ペレットの製造装置を作動させて導入用の紐の他端を再生ペレットの製造装置内に引き込み、該引き込みによって該ループをすぼめて連続樹脂材料をループに縛り付け、導入用の紐に連続樹脂材料を繋げた状態で再生ペレット製造装置に引き込んで行くことを特徴とする再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と導入用の紐との接続方法。
【請求項2】
導入用の紐と連続樹脂材料との結束完了後に導入用の紐に縛り付けられた連続樹脂材料の不要部分を結び目以下の部分で切断することを特徴とする請求項1に記載の再生ペレット製造装置における連続樹脂材料と導入用の紐との接続方法。
【請求項3】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループがすぼまるように設けられた導入用の紐のループの一部を載置するリングの半割り状の載置台と、
載置台の開口側に配置され、該ループの残部を支える棒材とで構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項4】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、前記接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、一端がリング状に丸められ、他端を引くと該リング状のループがすぼまるように設けられた導入用の紐のループの半分以上を載置するリングの半割り状の載置台で構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項5】
上流側の設備からインラインで供給されて来た連続樹脂材料を材料供給部にてガイドしつつ送り出し、材料供給部から供給された連続樹脂材料に捻りを掛けてコヨリ状紐材を形成し、続いて該コヨリ状紐材を延伸した後、或いはコヨリ状紐材のまま点状に圧縮して圧縮紐材とし、この圧縮紐材を所定の長さに切断して再生ペレットを製造する再生ペレット製造装置における、連続樹脂材料と該連続樹脂材料を再生ペレット製造装置に導入するための導入用の紐との接続装置で、前記接続装置が、
材料供給部の連続樹脂材料の受け入れ部位に設けられ、導入用の紐のループを載置するリング状の載置台で構成されていることを特徴とする再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項6】
載置台に外周面から内周面に連通する切欠が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【請求項7】
導入用の紐と連続樹脂材料との結束完了後に導入用の紐に縛り付けられた連続樹脂材料の不要部分を結び目以下の部分で切断する不要部分切除機構を載置台の下方に更に設置したことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の再生ペレット製造装置における導入用の紐との接続装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−91187(P2013−91187A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233308(P2011−233308)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(591038451)株式会社マルヤス (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(591038451)株式会社マルヤス (6)
【Fターム(参考)】
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